説明

唾液分泌促進剤

【課題】本発明は摂取後速やかに唾液の分泌を促進することができ、好ましくは食事と一緒に摂取するのに適したものである唾液分泌促進剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明はソーマチンとテアニンとを唾液分泌を促進する有効量含むことを特徴とする唾液分泌促進剤に関する。本発明の唾液分泌促進剤は、液状である場合は0.00006〜0.008質量%のソーマチンと、0.05〜3質量%のテアニンとを含むことが好ましく、固形状である場合は0.01〜30質量%のソーマチンと、0.5〜20質量%のテアニンとを含むことが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は唾液分泌を促進するための組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒトが唾液を分泌する量は加齢に伴い低下する傾向がある。唾液分泌量が低下すると食事の摂取が困難になるため食事摂取量が低下するという問題がある。また食事摂取量が低下すると結果として消化機能も低下する傾向がある。味は、食品中の成分が唾液に溶けることにより感じられるものである。従って唾液分泌量が低下すると味が感じにくくなるという問題がある。味覚が低下した人は、味の濃い食品を嗜好する傾向があり、塩分を多く摂取するという問題がある。
【0003】
これまでに唾液分泌促進剤として複数の特許出願がされている。しかし従来の唾液分泌促進剤はいずれも種々の問題を有していた。
【0004】
特許文献1には、pH測定のための唾液採取時に、甘味料や酸味料等を唾液分泌促進剤として使用できると記載されており、甘味料としてソーマチンが挙がっている。このように甘味により唾液分泌が刺激されることは従来から知られていた。しかしながら甘味を強く感じさせるほどに甘味料を使用して唾液を分泌させる方法は、食事時に実行するには適さない。
【0005】
特許文献2には、テアニンが口臭予防成分として使用できること、及び、定常状態の唾液分泌量を増やす効果があることが記載されている。しかしテアニンは唾液分泌作用がそれほど強くなく、一日に数回かつ継続的な摂取が必要で有る点が問題であった。
【0006】
特許文献3には、ポリグルタミン酸を唾液分泌促進剤として使用することが記載されている。ポリグルタミン酸は味がほとんどないため、使用用途が広い点は優れているが、唾液分泌までに時間を要するという問題があった。
【0007】
特許文献4には、フクチョウソウ科植物バビンロウ、スイビンロウ及びセリ科植物ツボクサを唾液分泌促進剤として使用することが提案されている。この唾液分泌促進剤は、風味面で苦味があること、10分以上経過してからの効果しか確認されていない点、商業的に安定して供給できない点が問題であった。
【0008】
特許文献5には、ラカンカと有機酸を合わせて唾液分泌促進剤として使用することが提案されている。しかし、必須成分として有機酸を含有するため、酸味による刺激が強いという問題がある。また有機酸により歯を傷める可能性がある。
【0009】
特許文献6には、アオギリ科植物コーラノキ種子粉末と有機酸を合わせて唾液分泌促進剤として使用することが提案されている。しかし、特許文献5同様、必須成分として有機酸を含有するため、酸味による刺激が強くまた歯を傷める可能性がある。
【0010】
特許文献7には、非重合体カテキン類、サイクロデキストリン及びソーマチンを含む粉末インスタント茶を水又は湯に溶解して得られる、非重合体カテキン類の濃度が0.07〜0.25質量%であり、非重合体カテキン類1質量部に対して0.5〜1.1質量部のサイクロデキストリンと0.0003〜0.003質量部のソーマチンを含む茶飲料が開示されている。
【0011】
【特許文献1】特開2006−90922号公報
【特許文献2】特開2003−192585号公報
【特許文献3】再公表特許WO2005/049050号公報
【特許文献4】特開2002−265375号公報
【特許文献5】特許第3651544号公報
【特許文献6】特許第3690442号公報
【特許文献7】特開2006−136244号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
従来の唾液分泌促進剤には速やかに唾液の分泌が促されるという効果がなかった。また従来の唾液分泌促進剤は味が強く、食事と一緒に摂取するに適していないものが多かった。
【0013】
そこで本発明は摂取後速やかに唾液の分泌を促進することができ、好ましくは食事と一緒に摂取するのに適したものである唾液分泌促進剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明者らはソーマチンとテアニンとを組み合わせて経口摂取すると、ソーマチンおよびテアニンをそれぞれ単独で経口摂取した場合と比較して相乗的に唾液分泌が促進されることを見出し、本願発明を完成させるに至った。本出願は以下の発明を包含する。
(1)ソーマチンとテアニンとを唾液分泌を促進する有効量含むことを特徴とする唾液分泌促進剤。
(2)0.00006〜0.008質量%のソーマチンと、0.05〜3質量%のテアニンとを含み、液状である、(1)記載の唾液分泌促進剤。
(3)0.01〜30質量%のソーマチンと、0.5〜20質量%のテアニンとを含み、固形状である、(1)記載の唾液分泌促進剤。
(4)ソーマチンとテアニンとを唾液分泌を促進する有効量含むことを特徴とする飲食品組成物。
(5)0.00006〜0.008質量%のソーマチンと、0.05〜3質量%のテアニンとを含み、液状である、(4)記載の飲食品組成物。
(6)0.01〜30質量%のソーマチンと、0.5〜20質量%のテアニンとを含み、固形状である、(4)記載の飲食品組成物。
【発明の効果】
【0015】
本発明の唾液分泌促進剤は摂取後速やかに唾液分泌が引き起こされる。しかも、ソーマチンとテアニンとは相乗的に作用することから、両成分の濃度を、味に影響を与えない程度にまで低減させることが可能である。このため本発明の唾液分泌促進剤は食事と同時に摂取するのに適したものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
1.ソーマチン
ソーマチン(Thaumatin)はタウマチンともよばれ、西アフリカに生育するMarantaceae科(くずうこん科)に属する多年性植物であるソーマトコッカスダニエリ(Thaumatococcus daniellii BENTH)の種子から得られたタンパク質系の甘味物質である。この果実から得られたソーマチンは砂糖の3000〜8000倍と非常に強い甘味があり、甘味料や苦味や嫌な味や臭いのマスキング剤として飲料や菓子類などに広く使用されている。粉飴や乳糖などと混合したソーマチン製剤が三栄源エフ・エフ・アイ(株)から入手可能である。
【0017】
2.テアニン
テアニンは茶に多く含まれているアミノ酸である。(緑茶中に約0.01%)
本発明では、市販のテアニン製剤を用いてテアニンを配合することもできるし、製品中でのテアニンの量がソーマチンとともに唾液分泌を促進する有効量となるように、茶やその抽出物、あるいはこれらの加工品等を用いてテアニンを配合することもできる。
【0018】
本発明ではL−体、D−体、DL−体の何れのテアニンも使用可能である。中でもL−体テアニンは食品添加物として認められており、経済的にも利用しやすいので、本発明においてはL−体テアニンがより好適に使用される。
【0019】
3.ソーマチンおよびテアニンの含有量
本発明の唾液分泌促進剤はソーマチンとテアニンとを唾液分泌を促進する有効量、より具体的には、唾液分泌を相乗的に促進する有効量含む。「唾液分泌を相乗的に促進する」とはA質量%のソーマチンとB質量%のテアニンとを含む唾液分泌促進剤が、ソーマチンのみをA質量%含有する組成物の効果と、テアニンのみをB質量%含有する組成物の効果とを足し合わせた効果を超える唾液分泌促進効果を奏することをいう。
【0020】
「唾液分泌を相乗的に促進する有効量」とは典型的には、唾液分泌促進剤が液状である場合にはソーマチンが0.00006質量%以上でありかつテアニンが0.05質量%以上、好ましくはソーマチンが0.00006〜0.008質量%でありかつテアニンが0.05〜3質量%を指し、唾液分泌促進剤が固形状である場合にはソーマチンが0.01質量%以上でありかつテアニンが0.5質量%以上、好ましくはソーマチンが0.01〜30質量%でありかつテアニンが0.5〜20質量%を指す。ソーマチン含量が上記上限を超えると甘みが強く感じられるようになる。テアニン含量が上記上限を超えるとエグ味が強くなりすぎるため、食事と併せて摂取することが困難になるだけでなく唾液分泌感が損なわれることがある。本発明の唾液分泌促進剤は経口摂取されるものである。従って上記の唾液分泌促進剤の形態とは経口摂取時の組成物の状態を指し、上記のソーマチン含量及びテアニン含量は、いずれも経口摂取時の唾液分泌促進剤組成物の全量に対する割合を指す。例えば摂取前に水を加えて液状にする粉末組成物は「液状」の組成物に該当し、摂取される液状組成物全量に基づいてソーマチン含量及びテアニン含量が決定される。
【0021】
4.組成物の形態
本発明の唾液分泌促進剤は、液状であっても、固形であってもよい。本発明の唾液分泌促進剤は医療用組成物として提供されてもよいし、飲食品組成物として提供されても良い。尚、ここでいう医療用組成物は医薬品に限らず医薬部外品も包含される。本発明の唾液分泌促進剤は、人工唾液、スプレー飲料、うがい剤、緑茶飲料やコーヒー等の飲料(水で再生する粉末飲料であってもよい)、飲料用とろみ調整剤(高齢者向けにお茶や水にトロミ付けを目的として使用する粉末。例えばキサンタンガムベースのとろみ調整剤)、お吸い物(粉末お吸い物であってもよい)、タブレット、顆粒状剤(顆粒状食品も包含する)等の様々な形態が可能である。
【0022】
人工唾液には、ソーマチンが0.00006〜0.00300質量%、テアニンが0.05〜2.00質量%含有されることが好ましい。
【0023】
スプレー飲料には、ソーマチンが0.00080〜0.00750質量%、テアニンが0.05〜2.50質量%含有されることが好ましい。
【0024】
緑茶飲料(粉末緑茶の場合は溶解時)には、ソーマチンが0.00010〜0.00075質量%、テアニンが0.05〜2.00質量%含有されることが好ましい。なお特許文献7記載の茶飲料にはソーマチンが0.000021〜0.00075質量%含まれる。更に特許文献7記載の茶飲料は茶葉に由来するテアニンを0.01質量%程度含有すると考えられる。このソーマチン及びテアニン含量では唾液分泌を促進することができない。すなわち特許文献7の茶飲料には唾液分泌を促進する有効量のソーマチン及びテアニンが含まれていない。
【0025】
無糖コーヒー(粉末コーヒーの場合は溶解時)には、ソーマチンが0.00080〜0.00750質量%、テアニンが0.10〜2.50質量%含有されることが好ましい。
【0026】
デキストリンとキサンタンガムベースの飲料用とろみ調整剤には緑茶溶解時にソーマチンが0.00080〜0.00750質量%、テアニン0.05〜2.50質量%となるよう含有されることが好ましい。
【0027】
お吸い物(粉末お吸い物の場合は溶解時)には、ソーマチンが0.00300〜0.00750質量%、テアニンが0.30〜2.50質量%含有されることが好ましい。
【0028】
タブレットまたは顆粒状剤にはソーマチンが0.01050〜30質量%、テアニンが0.50〜20質量%含有されることが好ましい。
上記の割合はいずれも経口摂取される組成物の全体の重量に基づく。
【0029】
本発明の唾液分泌促進剤は、ソーマチン及びテアニンを配合する点を除いて、その形態に応じた常法により製造することが可能である。例えば緑茶飲料は、60〜90℃の湯による茶葉抽出、茶葉分離、冷却、調合、ろ過、加熱、充填の手順で製造することができる。タブレット状剤は成分の混合、(場合により造粒)、打錠、充填の手順で製造することができる。粉末お吸い物は成分の混合、(場合により造粒)、充填の手順で製造することができる。
【実施例】
【0030】
1.試験1
1.1.試料の調製
下記の配合で、テアニンとソーマチンを含む緑茶飲料を製造した。
【0031】
緑茶飲料原液は、三重県産茶葉13gに60℃イオン交換水1300gを加え、90秒抽出させ、40メッシュ金網を用いて、茶葉を分離し、20℃に冷却して得た。
【0032】
テアニンは、グルタミンとエチルアミンの基質にP. nitroreducens由来のグルタミナーゼにより酵素合成させ精製した粉末形態のL−テアニンを太陽化学(株)から入手して使用した。
【0033】
ソーマチン製剤は、アラビアガムや粉飴などの食品素材を配合した三栄源エフ・エフ・アイ(株)のソーマチン製剤を使用した。
【0034】
なお緑茶飲料原液中には茶葉に由来するテアニンが0.01質量%程度含まれているが、下記表中のテアニンは人為的に添加したもののみを指す。
【0035】
【表1】

【0036】
比較対照としては、上記配合からテアニン及びソーマチンを除いたコントロール緑茶を用いた。
【0037】
また、上記配合からテアニンを除いたソーマチン緑茶、ソーマチンを除いたテアニン緑茶、テアニン、ソーマチンを除いて、唾液分泌促進剤として過去に報告(特許文献3)のあるポリグルタミン酸(0.05%)を配合したポリグルタミン酸緑茶をそれぞれ作成し、同様に試験した。
【0038】
1.2.唾液分泌量の測定
上記の試料30mlを15秒かけてゆっくりと飲用後、カット脱脂綿(4cm×4cm: 約0.3g)を丸めて舌下に挟み、口を閉じて動かさず30秒間に分泌される唾液を脱脂綿に吸わせて、増加した重量を唾液分泌量とした。(1試料あたり6〜10名)
【0039】
1.3.試験方法
年齢30〜40代の男性を対象とし、食後2時間以上経過後に1試料当り6〜10名で以下の手順にて測定した。
(1)水を飲み、口の中の唾液量をリセットしてもらった。
(2)1つ目の試料30mlを15秒かけて飲んでもらった。
(3)飲み終わって5秒後に、カット脱脂綿を丸めて舌下に挟み、30秒間に分泌される唾液を測定。
(4)水を飲み、口の中の唾液量をリセットするとともに、余分な味を洗い流した。
(5)2つめの試料30mlを15秒かけて飲んでもらった。
(6)飲み終わって5秒後に、カット脱脂綿を丸めて舌下に挟み、30秒間に分泌される唾液を測定。
(7)アンケートにて唾液分泌感、口の潤い感、風味について答えてもらった。
※順序効果を無くすために、1つ目の試料と2つ目の試料を入れ替えた試験も同数実施した。
【0040】
1.4.測定結果
上記の試験方法により測定された結果をコントロール緑茶と比較して以下に示す。
1.4.1.唾液分泌量
【0041】
【表2】

【0042】
ソーマチン緑茶及びテアニン緑茶には、唾液分泌を促進する作用は認められなかった。ところがソーマチン+テアニン緑茶は、コントロール緑茶に比較して、唾液分泌量を有意に増加させることが確かめられた。
【0043】
一方、ポリグルタミン酸(PGA)緑茶も、有意ではないものの、唾液分泌量を増加させる傾向があった。
【0044】
図1には4種類の緑茶サンプル摂取時の唾液分泌量をコントロール緑茶摂取時の唾液分泌量と個人毎に比較した結果を示す。図1の各グラフ中、直線で結ばれている数値同士が同一人からの測定結果である。
【0045】
1.4.2.唾液分泌の効果感
アンケートにより唾液分泌感と口の潤い感を、有る+2、やや有る+1、普通0、やや無い−1、無い−2の五段階評価してもらい、その平均値を以下に示した。
【0046】
【表3】

【0047】
ソーマチン+テアニン緑茶は、コントロール緑茶に比較して、唾液分泌感、口の潤い感とも有意に高いことが確認された。ソーマチン緑茶、ポリグルタミン酸(PGA)緑茶には、いずれもコントロール緑茶との差が認められなかった。テアニン緑茶の唾液分泌感は、むしろマイナスであった。
【0048】
2.試験2
緑茶飲料中に各種濃度のソーマチン及びテアニンをそれぞれ単独、または組み合わせて添加した試料を調製した。そしてこれらの試料を摂取したときの唾液分泌感を確認した。
【0049】
緑茶飲料原液は、試験1と同じく、三重県産茶葉13gに60℃イオン交換水1300gを加え、90秒抽出させ、40メッシュ金網を用いて、茶葉を分離し、20℃に冷却して得た。
【0050】
テアニンは試験1と同一のものを使用した。
ソーマチン製剤は試験1と同一のものを使用した。
年齢30〜40代の男女を対象とし、食後2時間以上経過後に1試料当り5名で評価を行った。
【0051】
試験結果を下記表に示す。
緑茶飲料中には茶葉に由来するテアニンが約0.1質量%含まれる。しかしながら表中のテアニン濃度は人為的に添加したテアニンの濃度のみを示す。
【0052】
ソーマチン単独では0.00030質量%添加時、テアニン単独では0.20質量%添加時において唾液分泌感は得られなかった。ところがソーマチンを0.00030質量%、テアニンを0.10質量%組み合わせて配合した場合には唾液分泌感が実現された。ソーマチンによる甘味は、緑茶中では0.00075質量%までであれば強く感じられず緑茶として許容できる範囲であった。
【0053】
【表4】

【0054】
3.試験3
水中に各種濃度のソーマチン及びテアニンをそれぞれ単独、または組み合わせて添加した試料を調製した。そしてこれらの試料を摂取したときの唾液分泌感を確認した。
【0055】
テアニンは試験1と同一のものを使用した。
ソーマチン製剤は試験1と同一のものを使用した。
年齢30〜40代の男女を対象とし、食後2時間以上経過後に1試料当り5名で評価を行った。
【0056】
試験結果を下記表に示す。
ソーマチン単独では0.00030質量%添加時でも十分な唾液分泌感は得られなかった。テアニン単独では0.20質量%添加時において唾液分泌感は得られなかった。ところがソーマチンを0.00010質量%、テアニンを0.10質量%組み合わせて配合した場合には唾液分泌感が実現された。
【0057】
【表5】

【0058】
4.試験4
テアニン及びソーマチンを含有する人工唾液、コーヒー飲料、お吸い物、錠剤をそれぞれ以下に示す配合例1〜4の通り調製した。
【0059】
テアニンは試験1と同一のものを使用した。
ソーマチン製剤は試験1と同一のものを使用した。
【0060】
【表6】

【0061】
【表7】

【0062】
【表8】

【0063】
【表9】

【0064】
配合例1〜4の組成物の摂取時の唾液分泌感を確認した。比較のために、配合例1〜4からそれぞれテアニン及びソーマチン製剤を除いたものを比較例1〜4とした。
【0065】
年齢30〜40代の男女を対象とし、食後2時間以上経過後に1試料当り3名で評価を行った。
【0066】
【表10】

【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】図1には4種類の緑茶サンプル摂取時の唾液分泌量をコントロール緑茶摂取時の唾液分泌量と個人毎に比較した結果を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソーマチンとテアニンとを唾液分泌を促進する有効量含むことを特徴とする唾液分泌促進剤。
【請求項2】
0.00006〜0.008質量%のソーマチンと、0.05〜3質量%のテアニンとを含み、液状である、請求項1記載の唾液分泌促進剤。
【請求項3】
0.01〜30質量%のソーマチンと、0.5〜20質量%のテアニンとを含み、固形状である、請求項1記載の唾液分泌促進剤。
【請求項4】
ソーマチンとテアニンとを唾液分泌を促進する有効量含むことを特徴とする飲食品組成物。
【請求項5】
0.00006〜0.008質量%のソーマチンと、0.05〜3質量%のテアニンとを含み、液状である、請求項4記載の飲食品組成物。
【請求項6】
0.01〜30質量%のソーマチンと、0.5〜20質量%のテアニンとを含み、固形状である、請求項4記載の飲食品組成物。

【図1】
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【公開番号】特開2009−184927(P2009−184927A)
【公開日】平成21年8月20日(2009.8.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−23028(P2008−23028)
【出願日】平成20年2月1日(2008.2.1)
【出願人】(000111487)ハウス食品株式会社 (262)
【Fターム(参考)】