説明

商品用パッケージ

パッケージは、可撓性ウェブ部(22)を介して互いに接続されている2個の部材(20、21)を有する外パッケージ(2)を含む。各部材(20、21)は、ベースパネル(200、210)及び2対の対向する側壁パネル(201、202、211、212)を含む。側壁パネル(201、211)の一方は、対向する側壁パネル(202、212)に向かう方向に延びる取り付け部(204、214)を有する。内パッケージは、外パッケージ部材(20、21)の取り付け部(204、214)に取り付けられたエッジ部(304、314)を含み、閉じた状態では、ブリスタパック部材によって支えられた商品がベースパネル(200、210)に面するようになっている。部材(20、21)は可撓性ウェブ部(22)を介して互いに向けて折り曲げられる。開いた状態では、外パッケージ部材(20、21)が展開し、部材(3)は、ブリスタパック部材(30、31)を対向する側壁パネル(202、212)から離す方向に折り曲げることによってアクセス可能になる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、独立請求項の前段部分に記載の商品用パッケージに関する。
【0002】
錠剤形態又はカプセルに封入された粉末もしくは液体形態にある薬のためのブリスタパックが長らく知られている。通常、ブリスタパックは、互いに取り付けられる、比較的剛性のベースフォイル及びふたフォイルを含む。ベースフォイルは、錠剤又はカプセルを収容するための空洞又は開いたブリスタを含み、ふたフォイルは平坦であり、空洞又はブリスタの開口を封止する。これらのフォイルを互いに取り付けるもっとも一般的な方法はヒートシーリングである。したがって、フォイルの少なくとも一方は熱可塑性を有する。ベースフォイルの材料の例は、アルミニウムラミネート、ポリプロピレン又はPVCラミネートである。ふたフォイルの材料の例は、アルミニウム又はアルミニウムラミネートなどである。
【0003】
一つ以上のブリスタパックは通常、外パッケージ、たとえば箱又はカートンに入れられ、薬局で販売される単位は通常、一つ以上の内パッケージ(一つ以上のブリスタパック)及び通常は服用、副作用などに関する取扱説明書を収容する外パッケージ(箱又はカートン)を含む。外パッケージの体積を節約するため、US6,253,920において、可撓性ウェブによって接続された平行な2列のブリスタを含むブリスタパックを提供することが提案されている。一方の列のブリスタが他方の列の各ブリスタに対してオフセットであり、ブリスタを可撓性ウェブに沿って折り曲げると、一方の列のブリスタが他方の列のブリスタとブリスタとの間の空間に位置し、隣接して配設されたブリスタパックのふたフォイルが互いに面するようになっている。
【0004】
しかし、持ち運ぶためにパッケージから取り出された1個のブリスタパックは、破損しやすいふたフォイルが外を向くため、損傷を受けやすい。したがって、パッケージ全体(1個以上のブリスタパックを含む外パッケージ)を持ち運ぶことが通常のやり方であったが、それは非常に不便である。加えて、外パッケージからブリスタパックを引き出すプロセスが同じく比較的不便である。したがって、本発明の目的は、前述の欠点を解消することである。
【0005】
これらの不都合を解消するため、本発明にしたがって、独立請求項の特徴部分を特徴とする商品用のブリスタパックが提案される。有利な実施態様が従属項の主題である。
【0006】
本発明の基礎にある概念は、製品が非意図的なアクセスに対してより良く防護されるということである。したがって、内パッケージがブリスタパックである場合、一つのブリスタパック部材のふたフォイルが他のブリスタパック部材のふたフォイルの上に位置するようになる。ふたフォイルは非意図的には損傷されにくいため、これは製品のさらなる防護を提供する。しかも、内パッケージが、ブリスタパック部材ではなくパネル部材を含むだけであるとしても、製品は、パネル部材により、外パッケージの比較的剛性のベースパネルに面するようなやり方で支えられ、したがって、非意図的なアクセスに対してより良く防護される。
【0007】
特に、開閉可能な外パッケージ及び商品を支える内パッケージを含む、商品、たとえばチューインガム、錠剤、カプセルなどのためのパッケージが提案される。外パッケージは、可撓性ウェブ部を介して互いに接続されている比較的剛性の2個の外パッケージ部材を含む。2個の外パッケージ部材それぞれは、ベースパネル及び2対の対向する側壁パネルを含む。2個の外パッケージ部材それぞれの側壁パネルの少なくとも一方は折り目を付けられて、各外パッケージ部材の対向する側壁パネルに向かう方向に延びる取り付け部を形成する。内パッケージは、商品をその二つの側面の一方で支えるパネル部材又はブリスタパック部材を含む。内パッケージのパネル部材又はブリスタパック部材は、各外パッケージ部材の取り付け部に取り付けられているエッジ部を含み、パッケージの閉じた状態では、各パネル部材又はブリスタパック部材によって支えられた商品が各外パッケージ部材のベースパネルに面し、2個の外パッケージ部材が可撓性ウェブ部を介して互いに向けて折り曲げられて互いの上に位置する。パッケージの開いた状態では、2個の外パッケージ部材は展開し、商品を支えるパネル部材又はブリスタパック部材は、パネル部材又はブリスタパック部材が取り付けられた取り付け部を、対向する側壁パネルから離す方向に折り曲げられてアクセス可能となり、それによってパネル部材又はブリスタパック部材によって支えられた商品を剥き出しにする。
【0008】
内パッケージはブリスタパック部材を含むことが好ましいが、パネル部材の場合でさえ、商品は、外パッケージのベースパネルに面するように支えられ、したがって非意図的なアクセスに対して防護されるため、内パッケージがブリスタパック部材を含むことは不可欠ではない。外パッケージが開かれた場合、製品を支えるパネル部材又はブリスタパック部材が取り付けられた取り付け部を外に折り曲げて製品を剥き出しにすることができる。これは、パネル部材又はブリスタパック部材が互いに接続されていない限り、パネル部材又はブリスタパック部材それぞれに対して個々に実施することができる。
【0009】
本発明のパッケージの一つの実施態様では、外パッケージ部材は、外パッケージ部材の閉じた状態にロックし、再び解除することを可能にする係合手段を有する前壁パネルをさらに含む。外パッケージの内空間へのアクセスを許すためには、すべての係合手段の最初のものを解除しなければならないため、これは、非意図的なアクセスに対してさらなる防護を提供する。
【0010】
本発明のパッケージのさらなる実施態様では、内パッケージは、可撓性の折り目によって接続されている2個のパネル部材又はブリスタパック部材を含む。パネル部材又はブリスタパック部材のエッジは、外パッケージ部材と外パッケージ部材との間の可撓性ウェブ部材が突出した状態で外パッケージ部材の取り付け部に取り付けられている。その結果、外パッケージの取り付け部に沿ってのみブリスタパック部材が取り付けられることにより、外パッケージ部材が展開すると、2個のパネル部材又はブリスタパック部材は展開し、さらに、商品を剥き出しにする位置まで裏返しになる。ユーザは、製品にアクセスするために、パネル部材又はブリスタパックが取り付けられた取り付け部を外に折り曲げる必要がなく、それどころか、この操作は、外パッケージを開ける際に「自動的」に実行されるため、この実施態様はとりわけ好都合である。
【0011】
本発明のパッケージのさらなる実施態様では、2個のパネル部材又はブリスタパック部材を接続する可撓性の折り目は、接続されたパネル部材又はブリスタパック部材の幅の大部分にわたって延びる細長い溝(elongated groove)によって形成される。細長い溝と軸方向に整合してスリットが配設され、一つのスリットがブリスタパック部材のパネル部材の各エッジから細長い溝に向けて延びて、接続されたパネル部材又はブリスタパック部材が折り曲げられる際の枢転軸(hinge axis)を画定する。細長い溝はヒンジの良好な可撓性を提供するが、単独では、パネル部材又はブリスタパック部材が折り曲げられる際の枢転軸を正確には決定しない。しかし、この枢転軸は、事前にカットされたスリットによって設定され、同時に、ヒンジの良好な可撓性が維持される。また、この実施態様は製造しやすいということが明らかである。
【0012】
本発明のパッケージのさらなる実施態様では、取り付け部を有する側壁パネルに対向する、外パッケージ部材の側壁パネルは、ベースパネルに向かって斜めに延びるように三角形に折り曲げられたのち、ベースパネルに対して平行に延びるように再び折り曲げられる壁延長部(wall extension)を備えている。この折り曲げ技術は、パッケージの全体サイズを最小限にし、正方形に折り曲げた端部に比べて大きく改善された剛性を有するパッケージを提供する。
【0013】
本発明のパッケージの特定の実施態様では、壁延長部はフラップを備えている。この実施態様は、以下さらに説明するように、側壁の剛性を改善する。本発明の実施態様の以下の詳細な説明を図面と合わせて読むことにより、本発明のさらなる有利な局面が明らかになるであろう。
【0014】
図1には、本発明のパッケージの一つの実施態様の外パッケージ2が示されている。外パッケージ2は、開いた状態、すなわち展開した状態で示されている。外パッケージは、可撓性ウェブ部22を介して互いに接続されている2個の外パッケージ部材、すなわち第一の外パッケージ部材20及び第二の外パッケージ部材21を含む。第一の外パッケージ部材20は、ベースパネル200、2個の対向する側壁パネル201及び202ならびに前面パネル203を含む。同様に、第二の外パッケージ21もまた、ベースパネル210、2個の対向する側壁パネル211及び212ならびに前面パネル213を含む。
【0015】
第一の外パッケージ部材20の側壁パネル201は折り目を付けられて、対向する側壁パネル202に向かう方向に延びる取り付け部204を形成している。側壁パネル202は壁延長部205を備え、この壁延長部は、三角形に折り曲げられ、ベースパネル200に向かって延びたのち、再び折り曲げられてベースパネル200に対して平行に延びている。このように構成された側壁パネル202が外パッケージ2の安定性を改善する。同様に、第二の外パッケージ部材21の側壁パネル211もまた、対向する側壁パネル212に向かう方向に延びる取り付け部214を形成するように折り目を付けられている。側壁パネル212は壁延長部215を備え、この壁延長部は、三角形に折り曲げられ、ベースパネル210に向かって延びたのち、再び折り曲げられてベースパネル210に対して平行に延びている。
【0016】
三角形に折り曲げられた壁延長部205を備えた側壁パネル202の一つの実施態様が図10及び図12の斜視図に示されている。三角形に折り曲げられた壁延長部205はフラップ207を備えている。図10に示すように、フラップ207は、ベースパネル200に対して下に折り曲げることができ、側壁パネル202に当接する位置でベースパネル200に接着することができる。また、ベースパネル200に対して平行に延びる壁延長部205の部分がベースパネル200に接着されている。フラップ207は、フラップ207及び壁延長部205の下部を、ベースパネル205に対し、長方形の三角形が形成されるような正しい位置で接着するのに役立つ(図12を参照)。同時に、フラップ207は接合面積を増す。このような三角形に折り曲げられた壁延長部を使用すると、外パッケージの変形は起こらず、パッケージ全体のサイズが最適化される。
【0017】
これは、図11に示す、側壁パネルの正方形に折り曲げられた壁延長部の実施態様を参照すると、容易に認めることができる。壁延長の下部がベースパネルに接着されるとしても、側壁及び正方形に折り曲げられた壁延長部の変形が起こって、図11で破線によって示すような非長方形の平行四辺形を形成してしまう。図10及び12に示すような三角形に折り曲げられた壁延長部を使用する場合、そのような変形は起こりえない。したがって、三角形に折り曲げられた壁延長部205は外パッケージ2の剛性をも改善する。
【0018】
図2は、図1を参照して一例として記載したような外パッケージ2ならびに図示する実施態様では可撓性の折り目32(図2には示さず。図5を参照)によって互いに接続されている2個のブリスタパック部材、すなわち第一のブリスタパック部材30及び第二のブリスタパック部材31を含むブリスタパック3である内パッケージを含む本発明のパッケージ1の実施態様を示す。ブリスタパック部材30及び31それぞれの個々のブリスタ300及び310は、図2で破線によって示すように外パッケージ部材20及び21の各ベースパネル200及び210に対面している。すなわち、図2では、ブリスタパック部材30及び31の比較的剛性(そして場合によっては透明な)ベースフォイルが外パッケージ部材20及び21の各ベースパネル200及び210に面し、より可撓性のふたフォイル(通常はアルミニウムフォイル)が上を向いている。内パッケージは必ずしもブリスタパックでなくてもよいことが理解されよう。ブリスタパックが内パッケージの好ましい実施態様であるが、支える製品のタイプに依存して、上側又は下側に製品を支える平坦なパネル部材をブリスタパックに代えて用いることも十分に考えられる。また、内パッケージ部材(ブリスタパック部材又はパネル部材)は、必ずしも互いに接続される必要はない。それらは、別々の部材であって、各部材が外パッケージ部材の取り付け部の一つに取り付けられることもできる。しかし、以下さらに詳細に説明するように、ブリスタパック部材30及び31が可撓性の折り目32によって接続された状態で示される実施態様が特に有利である。
【0019】
ブリスタパック3のブリスタパック部材30及び31は、各外パッケージ部材20及び21の取り付け部204及び214に取り付けられているエッジ部304及び314をそれぞれ有する。ブリスタパック3のエッジ部304及び314は取り付け部204及び214(図1を参照)に取り付けられ、その取り付け部204及び214は、図2の仮想線によって示すように可撓性ウェブ部22が張り出しを有するように互いに向けて動かされている。取り付け部204及び214へのエッジ部304及び314の取り付けは、適当な技術、たとえばシール、接着などによって実施することができる。
【0020】
ひとたびブリスタパック3のエッジ部304及び314が外パッケージ2の取り付け部204及び214に安全に取り付けられると、パッケージ1を閉じ、閉じた状態で「ロック」することができる。このロックされたパッケージ1の閉じた状態が図3に示されている。図4から、前面パネル203及び213に設けられた係合手段を用いてパッケージをロックすることができることが見てとれる。図示するパッケージの実施態様では、係合手段は、外パッケージ部材20の前面パネル203に設けられたつまみ206及びつまみ206を受け入れてパッケージ1をロック状態に保定するための前面パネル213に設けられた対応するスリット216を含む。ロックされた状態では、ブリスタパック部材30及び31のアルミニウムふたフォイルが互いの上に位置するように配設され、ブリスタパックは、ふたフォイルの非意図的な損傷に対して良好に防護される。
【0021】
次に、図4〜9を参照して、製品にアクセスするためにパッケージ1を開くプロセスを説明する。図4には、第一のステップが示されている。前面パネル203に設けられているつまみ206が、前面パネル213に設けられたスリット216から抜き出されている。そして、図5に示すように、展開プロセスが始まると、パッケージ1を展開することによって開けることができる。ブリスタパック3に関しては、ブリスタパック3のブリスタパック部材30及び31が可撓性の折り目32を中心にして展開する。この展開プロセスは、図6に示すように継続する。
【0022】
次に、図7〜9を参照して、展開プロセスをさらに継続する際に生じるさらなる効果を説明する。この効果は、第一の外パッケージ部材20と第二の外パッケージ部材21とを接続する可撓性ウェブ22がパッケージ1の縦方向に伸びることができるという事実によって生じる。しかし、第一のブリスタパック部材30と第二のブリスタパック部材31とが、パッケージ1の縦方向に本質的に伸ばすことはできない折り目32を介して接続されているという事実により、外パッケージ2の可撓性ウェブ22は、ブリスタパック部材3のエッジ部304及び314が外パッケージ2の取り付け部204及び214に取り付けられている領域では縦方向に伸ばすことはできない。その結果、外パッケージ3の継続する伸びについてゆくことができず、ブリスタパック3は下に裏返り始める。ブリスタパック3が裏返り動作を始めたばかりであるこの状況が図7に示されている。開くプロセスが継続すると、図8に示すようにブリスタパック3はさらに下に裏返り、最後に、パッケージは、図9に示すように、ブリスタパック3が完全に下まで裏返った状態の全開位置に達する。すると、個々のブリスタ300及び310のベースフォイルがアクセス可能になり、ブリスタパックに関して一般的であるように、1個のブリスタ300又は310のベースフォイルを押してアルミニウムふたフォイルに破れを生じさせることにより、錠剤又はカプセルを取り出すことができる。錠剤又はカプセルを取り出したのち、ブリスタパック3をその元の位置(図2を参照)に戻し、外パッケージ2を閉じ、再び「ロック」すると(図3を参照)、ブリスタパック3のアルミニウムふたフォイルが互いの上に位置し、ブリスタが外パッケージ2のベースパネル200及び210に面する状態で容易に持ち運ぶことができ、それにより、ブリスタパック3のアルミニウムふたフォイルに対する偶発的な損傷の危険が最小限になる。
【0023】
本発明のパッケージの内パッケージとして特に適しているブリスタパックのもう一つの実施態様が図13に示されている。ブリスタパック4のこの実施態様は、ブリスタキャビティ400、410及び外パッケージ2の取り付け部204、214への取り付けのためのエッジ部404、414を有する2個のブリスタパック部材40及び41(上記パッケージの実施態様のブリスタパック部材30及び31と同様)を含む。しかし、ブリスタパック4の折り目は、接続されたブリスタパック部材40、41の幅の実質的部分にわたって延びる細長い溝42によって形成されている。細長い溝42と軸方向に整合して、細長い溝42の両端にスリット420が配設されている。各スリット420は、パネル部材又はブリスタパック部材40、41の各エッジから細長い溝42に向かって垂直に延びている。細長い溝42は、その縦方向長さに対して垂直な一定の幅を有するため、細長い42は、単独では、パッケージ開閉時にブリスタパック部材40及び41が折り曲げられる際の枢転軸を正確には画定しない。したがって、この枢転軸は、事前にカットされたスリット420によって設定されている。要するに、細長い溝42がヒンジ接続に良好な可撓性を提供し、事前にカットされたスリット420が、パッケージ開閉時にブリスタパック部材40、41が折り曲げられる際の枢転軸を決定する。図14は、細長い溝42の位置を示すブリスタパック4の側面図を示し、図15は、図14の細部XV(すなわち、細長い溝42の断面形状)を拡大して示す。
【0024】
ブリスタパック4は、本発明のパッケージの内パッケージとして使用される場合に特に適しているが、外パッケージなしでブリスタパック4を使用することも可能であることが理解されよう。しかし、その場合、2個のふたフォイル(アルミニウムフォイル)が互いの上に位置する折り曲げ位置にブリスタパック部材40、41をロックすることができるような適当な係合手段をブリスタパック4に設けることができる。このブリスタパック4のフォイル対フォイル状態(外パッケージなし)はまた、外パッケージを要することなく、ふたフォイルに対する偶発的な損傷に対する実効的な防護を提供する。この目的に適した係合手段は当該技術で公知であり、ブリスタパック4の、細長い溝42に対して平行に延びるエッジに配設することができる、ブリスタパック部材40、41を部分的に覆い、折り曲げ位置でロックすることができるようなストラップを含むことができる。あるいはまた、係合手段は、当該技術で周知であるように、これらの端部領域の一つにおける突起及びブリスタパック4の他の端部領域における対応する凹みを含み、突起を凹みに押し込んで摩擦嵌めを提供してブリスタパック部材40、41を折り曲げ位置にロックするようなものであることもできる。
【0025】
具体的な態様を参照して本発明を開示したが、請求の範囲によって定められる発明の本質及び範囲を逸することなく、数多くの変更及び改変が可能であることが理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明のパッケージの実施態様の外パッケージを開いた状態で示す図である。
【図2】本発明のパッケージの実施態様を、図1の外パッケージ及びそのパッケージの側壁の取り付け部に取り付けられた内ブリスタパックとともに示す図である。
【図3】閉じた状態にある図2のパッケージの実施態様を、係合手段をロックした状態で示す図である。
【図4】閉じた状態にある図2のパッケージの実施態様を、係合手段をロック解除した状態で示す図である。
【図5】図2のパッケージの実施態様を、パッケージを展開し始めたところで示す図である。
【図6】図2のパッケージの実施態様を、パッケージを展開し続けたところで示す図である。
【図7】図2のパッケージの実施態様を、パッケージをさらに展開し続けたのち、内ブリスタパックが下に裏返り始めたところで示す図である。
【図8】図2のパッケージの実施態様を、パッケージをさらに展開し続けたのち、内ブリスタパックが下に裏返り続けたところで示す図である。
【図9】完全に展開した状態にある図2のパッケージの実施態様を、内ブリスタパックが完全に下まで裏返った状態で示す図である。
【図10】外パッケージの三角形に折り曲げられた側壁パネルの実施態様の斜視図である。
【図11】外パッケージの正方形に折り曲げられた側壁パネルの側面図である。
【図12】図10の三角形に折り曲げられた側壁パネルの側面図である。
【図13】本発明のパッケージで使用するのに特に適したブリスタパックの特定の実施態様の平面図である。
【図14】図13のブリスタパックの側面図である。
【図15】図14に示す細部(細長い溝)の断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開閉可能な外パッケージ(2)及び商品を支える内パッケージを含む、商品、たとえばチューインガム、錠剤、カプセルなどのためのパッケージ(1)であって、外パッケージ(2)が、可撓性ウェブ部(22)を介して互いに接続されている比較的剛性の2個の外パッケージ部材(20、21)を含み、2個の外パッケージ部材(20、21)それぞれが、ベースパネル(200、210)及び2対の対向する側壁パネル(201、202、211、212)を含み、2個の外パッケージ部材(20、21)それぞれの側壁パネル(201、211)の少なくとも一方が折り目を付けられて、各外パッケージ部材(20、21)の対向する側壁パネル(202、212)に向かう方向に延びる取り付け部(204、214)を形成し、内パッケージが、商品をその二つの側面の一方で支えるパネル部材又はブリスタパック部材(3、4)を含み、内パッケージのパネル部材又はブリスタパック部材(3、4)が、各外パッケージ部材(20、21)の取り付け部(204、214)に取り付けられているエッジ部(304、314、404、414)を含み、パッケージ(1)の閉じた状態では、各パネル部材又はブリスタパック部材によって支えられた商品が各外パッケージ部材(20、21)のベースパネル(200、210)に面し、2個の外パッケージ部材(20、21)が可撓性ウェブ部(22)を介して互いに向けて折り曲げられて互いの上に位置し、パッケージ(1)の開いた状態では、2個の外パッケージ部材(20、21)が展開し、商品を支えるパネル部材又はブリスタパック部材(3、4)が、パネル部材又はブリスタパック部材(30、31、40、41)が取り付けられた取り付け部(204、214)を、対向する側壁パネル(202、212)から離す方向に折り曲げられてアクセス可能となり、それによってパネル部材又はブリスタパック部材(3、4)によって支えられた商品を剥き出しにすることを特徴とするパッケージ。
【請求項2】
外パッケージ部材(20、21)が、外パッケージ部材(20、21)を閉じた状態にロックし、再び解除することを可能にする係合手段(206、216)を有する前壁パネル(203、213)をさらに含む、請求項1記載のパッケージ。
【請求項3】
内パッケージが、可撓性の折り目(32、42)によって接続されている2個のパネル部材又はブリスタパック部材(30、31、40、41)を含み、パネル部材又はブリスタパック部材(30、31、40、41)のエッジ部(304、314、404、414)が、外パッケージ部材(20)と外パッケージ部材(21)との間の可撓性ウェブ部材(22)が突出した状態で外パッケージ部材(20、21)の取り付け部(204、214)に取り付けられて、その結果、外パッケージ部材(20、21)が展開すると、2個のパネル部材又はブリスタパック部材(30、31、40、41)が展開し、さらに、商品を剥き出しにする位置まで裏返しになる、請求項1又は2記載のパッケージ。
【請求項4】
2個のパネル部材又はブリスタパック部材(40、41)を接続する可撓性の折り目が、接続されたパネル部材(40、41)又はブリスタパック部材(40、41)の幅の大部分にわたって延びる細長い溝(42)によって形成され、細長い溝(42)と軸方向に整合してスリット(420)が配設され、一つのスリット(420)がパネル部材又はブリスタパック部材(40、41)の各エッジから細長い溝(42)に向けて延びて、接続されたパネル部材又はブリスタパック部材(40、41)が折り曲げられる際の枢転軸を画定する、請求項3記載のパッケージ。
【請求項5】
取り付け部(204、214)を有する側壁パネル(201、211)に対向する、外パッケージ部材(20、21)の側壁パネル(202、212)が、ベースパネル(200、210)に向かって斜めに延びるように三角形に折り曲げられたのち、ベースパネル(200、210)に対して平行に延びるように再び折り曲げられる壁延長部(205、215)を備えている、請求項1〜4のいずれか1項記載のパッケージ。
【請求項6】
壁延長部(205)がフラップ(207)を備えている、請求項5記載のパッケージ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2008−540269(P2008−540269A)
【公表日】平成20年11月20日(2008.11.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−510497(P2008−510497)
【出願日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【国際出願番号】PCT/EP2006/004431
【国際公開番号】WO2006/119992
【国際公開日】平成18年11月16日(2006.11.16)
【出願人】(597011463)ノバルティス アクチエンゲゼルシャフト (942)
【Fターム(参考)】