説明

回転装置及びそれを用いる携帯式電子装置

【課題】部品点数が少なく且つ携帯式電子装置の開閉操作をより簡単にする回転装置及びこれを用いる携帯式電子装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る回転装置は、連結部と、それぞれ前記連結部の対向する両側にスライド可能に装着される第一当止部品及び第二当止部品と、それぞれ前記第一当止部品及び第二当止部品に装着される弾性アセンブリと、を備える。前記回転装置が外力により、一端は前記第一当止部品の一端を回転軸として回転されると、前記第一当止部品及び前記第二当止部品が対向して移動しながら前記弾性アセンブリに弾性力を蓄積させる。前記回転装置が所定の角度を回転された後、前記第一当止部品及び前記第二当止部品が前記弾性アセンブリの反発力により反対方向に反発されながら前記第一当止部品の上述した端部を回転軸として自動的に回転する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯式電子装置のカバー体を本体に対してスライド及び回転させることができる回転装置及びそれを用いる携帯式電子装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯電話機などのような携帯式電子装置において、通話機能を主とする各種機能の便利性を考慮して、液晶画面が縦長状態に設けられる。近年においては、携帯式電子装置用のデジタル放送サービスが開始されたことに伴い、テレビ機能の付いた携帯電話機も普及している。ここで、テレビを視聴することを考えると、液晶画面を横長状態にする方が好ましい。
【0003】
このように、表示手段を90度回転できるものとして、液晶表示部を縦長状態と横長状態とに切り替える折り畳み式携帯電話機が提案されている(特許文献1参照)。この折り畳み式携帯電話機は、折り畳み可能な第一筐体3により液晶表示部2を90度回転可能に支持している。従って、閉合状態から第一筐体3を開放させると、前記液晶表示部2は縦長状態の画面を実現でき、さらに前記液晶表示部2を90度回転させると、前記液晶表示部2は横長状態の画面を実現できる。
【0004】
しかし、この方式は、第一筐体3の存在により外観が悪くなり、部品点数が多くなり、且つその分の携帯電話機の厚さが増すという問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−211576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上述した問題に鑑み、部品点数が少なく且つ携帯式電子装置の開閉操作をより簡単にする回転装置及びこれを用いる携帯式電子装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記目的を達成するために、本発明に係る回転装置は、連結部と、それぞれ前記連結部の対向する両側にスライド可能に装着される第一当止部品及び第二当止部品と、それぞれ前記第一当止部品及び第二当止部品に装着される弾性アセンブリと、を備える。前記回転装置が外力により、一端は前記第一当止部品の一端を回転軸として回転されると、前記第一当止部品及び前記第二当止部品が対向して移動しながら前記弾性アセンブリに弾性力を蓄積させる。前記回転装置が所定の角度まで回転された後、前記第一当止部品及び前記第二当止部品は、前記弾性アセンブリの反発力により前記弾性アセンブリが前記回転装置が所定の角度まで回転される前とは反対方向に反発されながら、前記第一当止部品の上述した端部を回転軸として自動的に回転する。
【0008】
また、本発明に係る携帯式電子装置は、本体、カバー体及び両者の間に装着される回転装置を備える。前記本体には、固定穴及びガイド溝が設けられ、前記カバー体には、収容穴及びスライド溝が設けられる。前記回転装置は、第一当止部品と、連結部と、第二当止部品と、第一固定柱と、それぞれ前記第一当止部品及び第二当止部品に装着される弾性アセンブリと、を備える。前記第一当止部品において、一端が前記固定穴及び前記収容穴に回転可能に係止され、他端が前記連結部にスライド可能に装着される。前記第二当止部品において、一端は前記第一固定柱を介して前記ガイド溝及び前記スライド溝にスライド可能に連結され、他端が前記連結部にスライド可能に装着される。前記カバー体は、外力により前記回転装置の一端を駆動してそれを前記第一当止部品の前記収容穴に係止された一端を回転軸として回転させると、前記第一当止部品及び前記第二当止部品は、対向して移動しながら前記弾性アセンブリに弾性力を蓄積させる。前記回転装置が所定の角度を回転された後、前記第一当止部品及び前記第二当止部品は、前記弾性アセンブリの反発力により、前記弾性アセンブリが前記回転装置が所定の角度まで回転される前とは反対方向に反発されながら、前記第一当止部品の前記固定穴に係止された一端を回転軸として自動的に回転する。
【0009】
また、本発明に係る携帯式電子装置は、本体、カバー体及び両者の間に装着される回転装置を備える。前記本体には、固定穴及びガイド溝が設けられ、前記カバー体には、収容穴及びスライド溝が設けられる。前記回転装置は、第一固定柱、第二固定柱及び連結アセンブリを備え、前記連結アセンブリは、第一当止部品と、第二当止部品と、それぞれ前記第一当止部品及び第二当止部品に装着される弾性アセンブリと、を含む。前記第一固定柱は、前記収容穴及び前記第一当止部品を貫いて前記本体の固定穴に回転可能に係止され、前記第二固定柱は、前記第二当止部品及び前記ガイド溝を貫いて前記カバー体のスライド溝にスライド可能に連結される。前記カバー体は、外力により前記第一当止部品及び前記二当止部品を駆動して、両者を対向して移動させながら前記弾性アセンブリを圧縮させる。前記カバー体が所定の角度を回転された後、前記弾性アセンブリの反発力により前記カバー体は前記本体に対して自動的に回転する。
【発明の効果】
【0010】
従来の技術に比べて、本発明は、少ない部品及び簡単な回転装置により、携帯式電子装置のカバー体を本体に対して縦長状態と横長状態とに切り替えさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係る携帯式電子装置の分解図である。
【図2】図1に示した携帯式電子装置を別の視点から見た分解図である。
【図3】本発明に係る回転装置の分解図である。
【図4】本発明に係る回転装置の組立て状態での平面図である。
【図5】図4に示した回転装置が半開放された状態を示す図である。
【図6】図4に示した回転装置が完全開放された状態を示す図である。
【図7】本発明に係る携帯式電子装置の斜視図である。
【図8】図7に示した携帯式電子装置の開放状態での斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1及び図2に示したように、本発明に係る携帯式電子装置100は、携帯電話、電子ゲーム機及び個人用携帯情報端末(PDA)などであることができ、本体10、カバー体30及び回転装置50を備える。前記本体10は、取付面11を有し、前記カバー体30は、前記取付面10に対面する組合せ面31を有する。前記カバー体30は、前記回転装置50により前記本体10に対して90度を回転して横長状態に開放されることができる。前記本体10の取付面11には、収容凹所13が設けられ、前記カバー体30の組合せ面31には、収納凹所311が設けられている。
【0013】
前記回転装置50は、第一連結板51、第二連結板53及び回転アセンブリ55を備える。前記第一連結板51は、略正方形の板状体であり、且つサイズ及び形状は前記カバー体30の収納凹所311とほぼ一致する。前記第一連結板51は、対角線に沿って間隔をあけている収容穴511及びスライド溝513を有する。前記第二連結板53は、略長方形の板状体であり、前記第二連結板53の長手方向に沿う一方側にガイド溝531が設けられ、前記第二連結板53の長手方向に沿う他方側に固定穴533が設けられている。前記固定穴533から前記ガイド溝531の両端までの距離が同じである。即ち、前記固定穴533と前記ガイド溝531の両端との接続線と、前記ガイド溝531とは、二等辺三角形を形成する。本発明の実施形態において、前記二等辺三角形は、直角二等辺三角形である。
【0014】
図3に示したように、前記回転アセンブリ55は、第一固定柱521と、第二固定柱523と、第一弾性アセンブリ541と、第二弾性アセンブリ543と、第一当止部品56と、第二当止部品57と、連結部58と、を備える。前記第一弾性アセンブリ541は、前記第一当止部品56と前記連結部58との間に設けられ、前記第二弾性アセンブリ543は、前記第二当止部品57と前記連結部58との間に設けられて、前記回転アセンブリ55に、前記カバー体30を前記本体10に位置決めさせるための弾性力を提供する。前記第一当止部品56及び前記第二当止部品57は、それぞれ前記連結部58の両側にスライド可能に装着されている。前記回転アセンブリ55は、前記第一固定柱521及び前記第二固定柱523により、前記カバー体30及び前記本体10に回転可能に装着される。前記第一固定柱521は、柱状部5211及びフランジ部5213を備える。前記柱状部5211の直径は、前記収容穴511及び前記固定穴533の直径にほぼ一致するので、前記柱状部5211が前記収容穴511及び前記固定穴533に穿設されることができる。前記フランジ部5213の直径は、前記柱状部5211より大きい。前記第二固定柱523の構造は、前記第一固定柱521の構造にほぼ一致し、柱状部5231及びフランジ部5233を備える。
【0015】
前記第一当止部品56は、主体部561、ガイド部563及び複数の棒状体565を備える。前記ガイド部563は、前記主体部561の片側に設けられ、前記複数の棒状体565は、前記主体部561の一端から前記ガイド部563に平行して延在している。前記主体部561には、貫通孔5611が設けられる。前記貫通孔5611の直径は、前記柱状部5211の直径にほぼ一致するが、前記フランジ部5213の直径より小さい。即ち、前記第一固定柱521の柱状部5211を前記貫通孔5611に穿設すると、前記フランジ部5213は前記主体部561に当止される。本実施形態において、前記棒状体565の数量は三つであり、等間隔に前記主体部561の一端に配列されている。前記ガイド部563は、細長いガイドシート5631及び位置決め塊5633を備える。前記ガイドシート5631の厚さは前記主体部561の側面の厚さより小さく、前記位置決め塊5633は、前記ガイドシート5631の片隅に突設されている。
【0016】
前記第二当止部品57の構造は、前記第一当止部品56の構造にほぼ同じく、主体部571、ガイド部573及び複数の棒状体575を備える。前記主体部571には、貫通孔5711が設けられている。前記ガイド部573は、ガイドシート5731及び位置決め塊5733を備える。
【0017】
前記第一弾性アセンブリ541は、複数のスプリング5411から構成される。本実施形態において、前記第一弾性アセンブリ541は、3つの圧縮コイルバネから構成される。各スプリング5411の中空部には、前記棒状体565が穿設され、前記スプリング5411の一端は前記第一当止部品56の主体部561に当止される。前記第二弾性アセンブリ543は、複数のスプリング5431から構成される。本実施形態において、前記第一弾性アセンブリ543は、3つの圧縮コイルバネから構成される。各スプリング5431の中空部には、前記棒状体575が穿設され、前記スプリング5431の一端は前記第二当止部品57の主体部571に当止される。
【0018】
前記連結部58は、互いに対して点対称となっている第一固定板581及び第二固定板582から構成される。前記第一固定板581及び前記第二固定板582は、それぞれ矩形板及び台形板の組合せによって構成される。前記第一固定板581の台形板には、自体を貫通する複数の貫通孔5811が設けられている。前記貫通孔5811の一端は、前記台形板の傾斜側壁に位置し、前記貫通孔5811の他端は、前記台形板の傾斜側壁に対向する側壁に位置する。前記貫通孔5811の内には、前記棒状体565がスライド可能に設置される。前記第一固定板581の前記矩形板には、第一切欠き5831、第一スライド溝5833及び第一長溝5835が設けられている。前記第一長溝5835の一端は、前記矩形板の側壁(前記台形板の傾斜側壁が位置する側)を貫通し、前記第一長溝5835の他端は、前記第一切欠き5831に連通されている。前記第一長溝5835は、前記矩形板の長辺の側壁を貫通して外部を連通される。前記第一切欠き5831は、前記矩形板の長辺に直交して設けられ、前記スライド溝5833は、前記第一切欠き5831に連通し、前記第一切欠き5831から垂直に延在されている。前記スライド溝5833、前記第一切欠き5831及び前記第一長溝5835は、共同で第一取付部583を形成する。前記第二固定板582の構造は、前記第一固定板581の構造と同じである。即ち、前記第二固定板582の台形板には、自体を貫通する複数の貫通孔5821が設けられ、前記第二固定板582の矩形板には、第二切欠き5841、第二スライド溝5843及び第二長溝5845が設けられている。前記第二切欠き5841、第二スライド溝5843及び第二長溝5845は、共同で第二取付部584を形成する。
【0019】
以下、図1乃至図4を参照しながら、本発明の携帯式電子装置100の組立てステップについて詳細に説明する。
【0020】
本発明の携帯式電子装置100を組立てる場合、まず、前記第一当止部品56の各棒状体565にそれぞれ前記第一弾性アセンブリ541のスプリング5411を穿設してから、前記第一弾性アセンブリ541を圧縮して前記位置決め塊5633を前記連結部58の第一切欠き5831を通して前記スライド溝5833内にスライド可能に収納させ、前記ガイドシート5631を前記第一長溝5835内にスライド可能に挟持させ、前記棒状体565の自由端を前記貫通孔5811内にスライド可能に収納させる。同様にして、前記第二弾性アセンブリ543及び前記第二当止部品57を前記連結部58の他方側にスライド可能に装着させる。これにより、前記回転アセンブリ55を組立てた。
【0021】
次に、前記第一固定柱521の柱状部5211を、前記回転アセンブリ55の前記第一当止部品56の貫通孔5611、前記第二連結板53の固定穴533及び前記第一連結板51の収容穴511に貫いてから、半田付け或いは熱溶融の方式で前記第一固定柱521のフランジ部5213を前記本体10に固定させる。続いて、前記第二固定柱523の柱状部5231を、前記回転アセンブリ55の前記第二当止部品57の貫通孔5711、前記第二連結板53のガイド溝531及び前記第一連結板51のスライド溝513に貫いてから、ナット(図示せず)或いは熱溶融変形の方式で前記第二固定柱523のフランジ部5233とは反対側の一端を前記第一連結板51にスライド可能に当接させる。
【0022】
最後に、前記第一連結板51を前記カバー体30の収納凹所311に固定させると共に、前記第二連結板53を前記本体10の収容凹所13に固定させる。これにより、前記携帯式電子装置100の組立てが完成される。この際、前記回転アセンブリ55の第一当止部品56は、前記第一固定柱521を介して前記本体10に回転可能に装着される。前記第一当止部品56及び第二当止部品57は、それぞれ前記連結部58に対して伸縮及びスライド可能に前記連結部58の両側に装着される。前記本体10及び前記カバー体30は、前記回転装置50の第一固定柱521及び第二固定柱523により、分離できずに一体に連結される。前記第一弾性アセンブリ541及び前記第二弾性アセンブリ543は、自然状態になっている。前記スライド溝513の、前記収容穴511から離れている一端は、前記ガイド溝531の一端に位置している。
【0023】
図5乃至図8に示したように、前記カバー体30の前記本体10に対する角度を調整する場合、前記本体10に対して前記カバー体30を回転すると、前記カバー体30に固定された前記第一連結板51は前記カバー体30に誘導されて回転し、前記スライド溝513内の第二固定柱523は前記ガイド溝531の側壁に抵抗作用によって前記スライド溝513に沿って前記収容穴511の側へスライドする。前記第二固定柱523はスライドしながら、前記第二当止部品57を誘導して前記第一固定板581に近づくように収縮する。従って、前記第二当止部品57の棒状体575は前記貫通孔5811の内部までスライドされ、前記ガイドシート5731は前記第二長溝5845に沿ってスライドして、前記第二当止部品57は前記第一固定板581を押圧し、前記棒状体575に套設されている前記第二弾性アセンブリ543は前記第二当止部品57の主体部571と前記第一固定板581とにより圧縮される。これと共に、前記第一弾性アセンブリ541も前記第一当止部品56の主体部561と前記第二固定板582とにより圧縮される。前記第一弾性アセンブリ541及び前記第二弾性アセンブリ543の圧縮による前記連結部58に対する押圧によって、前記連結部58は回転する。この回転により、前記第一当止部品56は前記第一固定柱521を回転軸として回転する。前記収容穴511と前記ガイド溝531とが互いに直交する場合、前記第一弾性アセンブリ541及び前記第二弾性アセンブリ543は最大限に弾性変形される。引続き前記カバー体30を前記本体10に対して一定の角度を回転させると、前記カバー体30は、前記第一弾性アセンブリ541及び前記第二弾性アセンブリ543が解放した反発力により駆動されて、前記スライド溝513の前記収容穴511から離れている一端が前記ガイド溝531の他端に達するまで、自動的に回転する。これにより、前記カバー体30を前記本体10に対して90度を回転させた横長状態になる。
【0024】
なお、本発明は上記の実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
【0025】
例えば、前記連結アセンブリ55において、前記第一固定柱521及び第二固定柱523に代えて、固定ピン或いは締付ボルトなどを利用してもよい。
【0026】
また、前記第一連結板51及び第二連結板53を省略して、前記スライド溝513及び前記収容穴511を前記カバー体30に直接に設け、前記ガイド溝531及び前記固定穴533を前記本体10に直接に設けてもよい。
【0027】
また、前記固定穴533の中心及び前記ガイド溝531の両端により形成される三角形は、上記の実施形態に開示される直角二等辺三角形に限定されるものではなく、実際の必要に応じて前記三角形の頂角の度数を調整して、前記カバー体30を前記本体10に対して異なる角度に回転させてもよい。
【0028】
また、前記連結部58を省略して、前記第一当止部品56及び第二当止部品57を互いに対してスライドして伸縮可能に一体に連結してもよい。
【0029】
本発明に係る携帯式電子装置100によれば、カバー体30は、回転装置50により本体10に対して縦長状態と横長状態とに切り替えられるので、ユーザーは、所望の視角角度を得られる。
【0030】
以上、本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形又は改良が可能であり、該変形又は改良も、本発明の特許請求の範囲内に含まれるものであるのがいうまでもない。
【符号の説明】
【0031】
10 本体
11 取付面
13 収容凹所
30 カバー体
31 組合せ面
50 回転装置
51 第一連結板
53 第二連結板
55 回転アセンブリ
56 第一当止部品
57 第二当止部品
58 連結部
311 収納凹所
511 収容穴
513 スライド溝
521 第一固定柱
523 第二固定柱
531 ガイド溝
533 固定穴
541 第一弾性アセンブリ
543 第二弾性アセンブリ
563 ガイド部
565 棒状体
571 主体部
573 ガイド部
575 棒状体
581 第一固定板
582 第二固定板
583 第一取付部
584 第二取付部
5211 柱状部
5213 フランジ部
5231 柱状部
5233 フランジ部
5411 スプリング
5431 スプリング
5611 貫通孔
5631 ガイドシート
5633 位置決め塊
5711 貫通孔
5731 ガイドシート
5733 位置決め塊
5811 貫通孔
5821 貫通孔
5831 切欠き
5833 スライド溝
5835 第一長溝
5841 第二切欠き
5843 第二スライド溝
5845 第二長溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
連結部と、それぞれ前記連結部の対向する両側にスライド可能に装着される第一当止部品及び第二当止部品と、それぞれ前記第一当止部品及び第二当止部品に装着される弾性アセンブリと、を備える回転装置であって、
前記回転装置が外力により、その一端が前記第一当止部品の一端を回転軸として回転されると、前記第一当止部品及び前記第二当止部品が対向して移動しながら前記弾性アセンブリに弾性力を蓄積させ、
前記回転装置が所定の角度まで回転された後、前記弾性アセンブリの反発力により、前記弾性アセンブリが前記回転装置が所定の角度まで回転される前とは反対方向に反発されながら、前記第一当止部品の前記一端を回転軸として、前記第一当止部品及び前記第二当止部品が自動的に回転することを特徴とする回転装置。
【請求項2】
前記回転装置は、第一弾性アセンブリ及び第二弾性アセンブリをさらに備え、前記第一当止部品及び前記第二当止部品には、それぞれ前記連結部にスライド可能に装着される少なくとも1つの棒状体が設けられ、
前記第一弾性アセンブリは、その一端が前記第一当止部品に弾性的に当止され、かつ、その他端が前記連結部に弾性的に当止され、
前記第二弾性アセンブリは、その一端が前記第二当止部品に弾性的に当止され、かつ、その他端が前記連結部に弾性的に当止され、
前記第一弾性アセンブリ及び前記第二弾性アセンブリは、それぞれ前記第一当止部品及び前記第二当止部品に弾性力を提供することを特徴とする請求項1に記載の回転装置。
【請求項3】
前記第一当止部品及び前記第二当止部品の側壁には、それぞれガイドシート及び位置決め塊を有するガイド部が設けられ、前記連結部の両側には、それぞれ長溝、切欠き及びスライド溝が設けられ、
前記位置決め塊は、前記切欠きを介して前記スライド溝内に収納され、前記ガイドシートは、前記長溝内にスライド可能に収納されることを特徴とする請求項2に記載の回転装置。
【請求項4】
前記回転装置は、第一連結板、第二連結板及び2つの固定柱をさらに備え、前記第一連結板には、スライド溝及び収容穴が設けられ、前記第二連結板には、ガイド溝及び固定穴が設けられ、
1つの前記固定柱は、前記第一当止部品及び前記固定穴を貫いて前記収容穴に回転可能に係止され、もう1つの前記固定柱は、前記第二当止部品及び前記ガイド溝を貫いて前記スライド溝にスライド可能に連結されることを特徴とする請求項2または3に記載の回転装置。
【請求項5】
本体、カバー体及び両者の間に装着される回転装置を備える携帯式電子装置であって、
前記本体には、固定穴及びガイド溝が設けられ、前記カバー体には、収容穴及びスライド溝が設けられ、
前記回転装置は、第一当止部品と、連結部と、第二当止部品と、第一固定柱と、それぞれ前記第一当止部品及び第二当止部品に装着される弾性アセンブリと、を備え、
前記第一当止部品において、一端が前記固定穴及び前記収容穴に回転可能に係止され、他端が前記連結部にスライド可能に装着され、
前記第二当止部品において、一端は前記第一固定柱を介して前記ガイド溝及び前記スライド溝にスライド可能に連結され、他端が前記連結部にスライド可能に装着され、
前記カバー体は、外力により前記回転装置の一端を駆動してそれを前記第一当止部品の前記収容穴に係止された一端を回転軸として回転させると、前記第一当止部品及び前記第二当止部品は、対向して移動しながら前記弾性アセンブリに弾性力を蓄積させ、
前記回転装置が所定の角度を回転された後、前記弾性アセンブリの反発力により前記弾性アセンブリが前記回転装置が所定の角度まで回転される前とは反対方向に反発されながら、前記第一当止部品の前記固定穴に係止された一端を回転軸として、前記第一当止部品及び前記第二当止部品は自動的に回転することを特徴とする携帯式電子装置。
【請求項6】
前記携帯式電子装置は、第一連結板、第二連結板及び第二固定柱をさらに備え、前記第一連結板及び第二連結板は、それぞれ前記カバー体及び前記本体に固定され、前記スライド溝及び前記収容穴は、前記第一連結板に設けられ、前記ガイド溝及び前記固定穴は、前記第二連結板に設けられ、
前記第二固定柱は、前記第二当止部品及び前記ガイド溝を貫いて前記スライド溝にスライド可能に連結され、前記第一固定柱は、前記第一当止部品及び前記固定穴を貫いて前記収容穴に回転可能に係止されることを特徴とする請求項5に記載の携帯式電子装置。
【請求項7】
本体、カバー体及び両者の間に装着される回転装置を備える携帯式電子装置であって、
前記本体には、固定穴及びガイド溝が設けられ、前記カバー体には、収容穴及びスライド溝が設けられ、
前記回転装置は、第一固定柱、第二固定柱及び連結アセンブリを備え、
前記連結アセンブリは、第一当止部品と、第二当止部品と、それぞれ前記第一当止部品及び第二当止部品に装着される弾性アセンブリと、を含み、
前記第一固定柱は、前記収容穴及び前記第一当止部品を貫いて前記本体の固定穴に回転可能に係止され、前記第二固定柱は、前記第二当止部品及び前記ガイド溝を貫いて前記カバー体のスライド溝にスライド可能に連結され、
前記カバー体は、外力により前記第一当止部品及び前記二当止部品を駆動して、両者を対向して移動させながら前記弾性アセンブリを圧縮させ、
前記カバー体が所定の角度を回転された後、前記弾性アセンブリの反発力により前記カバー体は前記本体に対して自動的に回転することを特徴とする携帯式電子装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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