説明

図形編集プログラム,図形編集方法及び図形編集装置

【課題】重畳状態で表示されている部品の選択を容易にする。
【解決手段】WYSIWYG形式の図形編集装置において、編集画面100の編集領域100Bでカーソル110が所定時間停止すると、編集領域100Bに配置された各部品の重畳状態を含むレイアウト情報が参照され、カーソル110が指し示す位置の最前面にある部品(指示部品)が特定される。また、レイアウト情報が再度参照され、指示部品に少なくとも一部が重畳する部品が抽出され、指示部品及び抽出部品が列挙された部品リスト100Cが表示される。即ち、カーソル110が指し示す位置にある部品だけではなく、その部品に少なくとも一部が重畳している部品の一覧が提示される。そして、部品リスト100Cから任意の部品が選択されると、その部品が最前面に位置するように、レイアウト情報及び部品表示が更新される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、図形を編集する図形編集技術に関する。
【背景技術】
【0002】
WYSIWYG(What You See Is What You Get)形式の図形編集装置(エディタ)の一例として、部品一覧から部品を選択しつつ配置し、Webコンテンツを編集するものが知られている。かかる図形編集装置では、例えば、操作ミスにより部品を重ねて配置してしまったり、レイアウトに応じて複数の部品を重ねて配置することがある。この場合、最前面に表示されている部品の背後に隠れている部品を選択したいとき、例えば、選択対象たる部品が表示されるように、最前面に表示されている部品を一旦移動するなどの煩雑な操作を行わなければならない。このため、部品の選択操作を容易にするため、カーソルが指し示す位置にある部品をリスト形式で表示し、リストから所望の部品を1操作で選択できるようにした技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−207087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の図形編集装置では、例えば、最前面に表示されている部品の背後に小さな部品が完全に隠れている場合、小さな部品の配置位置が視認できないことから、小さな部品がある位置をカーソルで指し示すことが容易でなかった。このため、最前面に表示されている部品の背後に完全に隠れている部品については、相変わらず、選択が困難であった。
【0005】
そこで、本発明は従来の問題点に鑑み、重畳状態で表示されている部品の選択を容易にした技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
このため、図形を構成する各部品の重畳状態を含むレイアウト情報が格納されたストレージを有するコンピュータが、レイアウト情報を参照して、カーソルが指し示す部品、及び、この部品に少なくとも一部が重畳する部品のリストを生成する。また、コンピュータが、表示装置にリストを表示させる。そして、コンピュータが、リストから部品が選択されたときに、選択された部品が最前面に位置するように、ストレージのレイアウト情報における重畳状態及び表示装置の部品表示を更新する。
【発明の効果】
【0007】
1つの態様では、表示装置の最前面に表示されている部品の背後に隠れている部品も選択対象とすることができ、重畳状態で表示されている部品の選択を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図形編集装置の一例を示す機能構成図である。
【図2】WYSIWYG形式の編集画面の説明図である。
【図3】レイアウト情報の一例を示すデータ構造図である。
【図4】部品配置処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】リスト表示処理のメインルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図6】リスト表示処理のサブルーチンの一例を示すフローチャートである。
【図7】部品リストが表示された編集画面の説明図である。
【図8】部品再配置処理の一例を示すフローチャートである。
【図9】実施例における編集画面の説明図である。
【図10】実施例におけるレイアウト情報の説明図である。
【図11】実施例における部品リストが表示された編集画面の説明図である。
【図12】実施例におけるレイアウト情報の更新状態を示す説明図である。
【図13】実施例における編集画面の更新状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態における図形編集装置の一例を示す。
【0010】
図形編集装置10は、マウスなどのポインティングデバイス20と、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置30と、を接続したコンピュータ40により構築される。コンピュータ40は、ハードディスクなどのストレージにインストールされた図形編集プログラムを実行することで、部品配置部50,停止判定部60,リスト生成部70,リスト表示部80及び部品再配置部90を夫々具現化する。なお、図形編集プログラムは、公知の手段を用いて、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory),DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)などのコンピュータ読取可能な記録媒体からストレージにインストールされる。
【0011】
部品配置部50は、図2に示すような編集画面100において、ポインティングデバイス20と表示装置30とが協働したWYSIWYG形式で、部品一覧100Aから部品を選択しつつ編集領域100Bに配置するための機能を提供する。停止判定部60は、編集画面100の編集領域100Bで、カーソル110が所定時間停止したか否かを判定する。リスト生成部70は、停止判定部60によりカーソル110が所定時間停止したと判定されたときに、カーソル110が指し示す部品に少なくとも一部が重畳している部品のリストを生成する。リスト表示部80は、リスト生成部70により生成されたリストを表示装置30に表示させる。部品再配置部90は、表示装置30に表示されているリストから部品が選択されたときに、表示装置30に表示されている部品の再配置を行う。
【0012】
また、コンピュータ40は、ハードディスクなどのストレージ120に、部品配置部50により配置された部品のレイアウト情報130を格納する。レイアウト情報130は、図3に示すように、部品を特定するための部品名称などの部品識別子と、部品の配置位置を特定するための基点座標,幅,高さ及び重畳順序と、が関連付けられたレコードの集合である。ここで、基点座標は、部品の基準位置を特定するための情報であって、例えば、部品を囲む最小矩形の左上座標である。また、重畳順序は、少なくとも一部が重畳している部品の重なり順序(重畳状態)を特定するための情報であって、例えば、最前面に位置する部品から最背面に位置する部品について昇順に番号が順次付される。なお、レイアウト情報130に同一名称の部品が複数登録されているときには、例えば、部品A(1),部品A(2)など、部品識別子の後に通し番号を付すことで、各部品を区別できるようにすればよい。
【0013】
図4は、図2に示す編集画面100において部品一覧100Aから選択された部品が編集領域100Bに配置されたことを契機として、部品配置部50が実行する部品配置処理の一例を示す。
【0014】
ステップ1(図では「S1」と略記する。以下同様。)では、部品配置部50が、編集画面100の編集領域100Bに配置された部品(以下「配置部品」という)をストレージ120のレイアウト情報130に登録する。即ち、部品配置部50は、配置部品の部品識別子に対して、配置部品の基点座標,幅,高さ及び重畳順序を関連付けたレコードを生成し、このレコードをレイアウト情報130の最後に追加登録する。このとき、配置部品の重畳順序は、配置済みの各部品のレイアウト情報130を参照して適宜決定すればよい。
【0015】
このような部品配置処理によれば、WYSIWYG形式でユーザが部品を配置すると、配置部品のレイアウト情報130がストレージ120に登録される。このため、ストレージ120のレイアウト情報130を参照すれば、配置済みの部品のレイアウト情報130を取得することができる。
【0016】
図5は、図形編集装置10が起動されたことを契機として、停止判定部60,リスト生成部70及びリスト表示部80が協働して繰り返し実行するリスト表示処理のメインルーチンの一例を示す。
【0017】
ステップ11では、停止判定部60が、例えば、イベントメッセージを解析することで、カーソル110が所定時間(例えば数秒)停止しているか否かを判定する。そして、停止判定部60は、カーソル110が所定時間停止していると判定すれば処理をステップ12へと進める一方(Yes)、カーソル110が所定時間停止していないと判定すれば処理を終了させる(No)。なお、カーソル110の停止判定を行う所定時間は、ユーザの便宜に資するため、任意に設定できるようにしてもよい。
【0018】
ステップ12では、リスト生成部70が、ストレージ120のレイアウト情報130を参照し、カーソル110が指し示す位置にある部品であって、最前面に表示されている部品(以下「指示部品」という)を特定する。
【0019】
ステップ13では、リスト生成部70が、指定部品を特定できたか否か、即ち、カーソル110が部品を指し示しているか否かを判定する。そして、リスト生成部70は、指定部品を特定できたと判定すれば処理をステップ14へと進める一方(Yes)、指定部品を特定できないと判定すれば処理を終了させる(No)。
【0020】
ステップ14では、リスト生成部70が、カーソル110が指し示す部品に少なくとも一部が重畳している部品が列挙された部品リストを作成するサブルーチンを実行する。
ステップ15では、リスト表示部80が、部品リストに複数の部品が登録されているか否か、即ち、部品が重畳状態で配置されているか否かを判定する。そして、リスト表示部80は、部品リストに複数の部品が登録されていると判定すれば処理をステップ16へと進める一方(Yes)、部品リストに複数の部品が登録されていないと判定すれば処理を終了させる(No)。
【0021】
ステップ16では、リスト表示部80が、部品リストを表示装置30に表示させる。
図6は、リスト生成部70が実行するリスト表示処理のサブルーチンの一例を示す。
ステップ31では、リスト生成部70が、例えば、メモリ上に空の部品リストを作成する。
【0022】
ステップ32では、リスト生成部70が、ストレージ120のレイアウト情報130を参照し、指示部品の位置情報(基点座標,幅,高さ及び重畳順序)を取得する。
ステップ33では、リスト生成部70が、ストレージ120のレイアウト情報130を参照し、指定部品を除く他の部品を順次選定する。
【0023】
ステップ34では、リスト生成部70が、ストレージ120のレイアウト情報130を参照し、ステップ33で選定された部品(以下「選定部品」という)の位置情報を取得する。
【0024】
ステップ35では、リスト生成部70が、例えば、基点座標に幅,高さを加算することで、選定部品の4つの端点を算出する。即ち、選定部品の基点座標が(x1,y1)、幅がw1、高さがh1であるとき、4つの端点として(x1,y1)、(x1+w1,y1)、(x1,y1+h1)及び(x1+w1,y1+h1)が算出される。
【0025】
ステップ36では、リスト生成部70が、例えば、選定部品の各端点が指定部品の配置領域にあるか否かを介して、選定部品の各端点のいずれかが指定部品に包含されているか否かを判定する。そして、リスト生成部70は、選定部品の各端点のいずれかが指定部品に包含されていると判定すれば処理をステップ37へと進める一方(Yes)、選定部品の各端点のいずれも指定部品に包含されていないと判定すれば処理をステップ38へと進める(No)。
【0026】
ステップ37では、リスト生成部70が、選定部品を特定するための部品名称を部品リストに追加する。
ステップ38では、リスト生成部70が、ストレージ120のレイアウト情報130を参照し、レイアウト情報130の全部品について処理したか否かを判定する。そして、リスト生成部70は、全部品について処理したと判定すれば処理をステップ39へと進める一方(Yes)、全部品について処理していないと判定すれば処理をステップ33へと戻す(No)。
【0027】
ステップ39では、リスト生成部70が、例えば、部品の重畳順序に則って、部品リストをソートする。このとき、部品リストに同一名称の部品が複数登録されていれば、例えば、部品A(1)、部品A(2)など、部品名称の後に通し番号を付すことで、各部品を区別できるようにすればよい。
【0028】
このようなリスト表示処理によれば、編集画面100の編集領域100Bにおいて、カーソル110が所定時間停止すると、ストレージ120のレイアウト情報130が参照され、カーソル110が指し示す指示部品が特定される。また、ストレージ120のレイアウト情報130が参照され、指示部品に少なくとも一部が重畳している部品が抽出される。そして、指示部品及び抽出部品が列挙された部品リストが生成され、図7に示すように、編集画面100に部品リスト100Cが表示される。
【0029】
このとき、カーソル110が所定時間停止したときに部品リスト100Cが表示されるため、カーソル110の移動軌跡にある部品が選択対象となることを回避できる。また、部品リスト100Cの部品は、部品の重畳順序に則ってソートされるので、実際の重なり具合が反映されたリストとすることができる。
【0030】
なお、部品リスト100Cは、例えば、カーソル110を部品から移動したり、ポインティングデバイス20としてのマウスをクリックするなどの操作を行うことで閉じられる。
【0031】
図8は、図7に示す部品リスト100Cから任意の部品が選択されたことを契機として、部品再配置部90が実行する部品再配置処理の一例を示す。ここで、部品の選択は、例えば、ポインティングデバイス20又はキーボードなどで行われる。
【0032】
ステップ41では、部品再配置部90が、選択された部品(以下「選択部品」という)が最前面に位置するように、ストレージ120のレイアウト情報130を更新する。即ち、部品再配置部90は、選択部品の重畳順序を「1」に設定すると共に、他の部品の重畳順序を適宜変更することで、レイアウト情報130を更新する。
【0033】
ステップ42では、部品再配置部90が、ストレージ120のレイアウト情報130を参照し、選択部品が最前面に表示されるように、編集画面100の編集領域100Bに表示されている部品表示を更新する。
【0034】
このような部品再配置処理によれば、部品リスト100Cから部品が選択されると、その部品が最前面に位置するように、ストレージ120のレイアウト情報130及び編集領域100Bの部品表示が更新される。
【0035】
従って、本実施形態における図形編集装置10によれば、カーソル110が所定時間停止していれば、選択対象の部品として、カーソル110が指し示す位置にある部品だけではなく、指示部品に少なくとも一部が重畳している部品の一覧が提示される。よって、最前面に表示されている部品の背後に完全に隠れている部品も選択対象とすることができ、重畳状態で表示されている部品の選択を容易にすることができる。
【0036】
次に、本実施形態における図形編集装置10の理解を容易ならしめることを目的として、具体的な事例を想定した実施例について説明する。
実施例の前提条件として、図9に示すように、部品Aの背後に部品C(1)及び部品C(2)が重畳状態で完全に隠れている図形を考える。また、部品A,C(1)及びC(2)のレイアウト情報130として、ストレージ120には、図10に示すようなレイアウト情報130が格納されているものとする。そして、ポインティングデバイス20を操作し、カーソル110を部品Aの右下部(座標:30,37)に移動して所定時間停止させたものとする。
【0037】
コンピュータ40は、レイアウト情報130を参照し、カーソル110が指し示す位置(座標:30,37)にある部品のうち、最前面に位置する指示部品を特定する。ここでは、部品Aが座標(10,10)及び座標(40,40)で区画される矩形領域に配置され、かつ、部品Aの重畳順序が1であるため、カーソル110が指し示す指示部品として部品Aが特定される。なお、指示部品としての部品Aは、選択対象の1つとして部品リスト100Cに登録される。
【0038】
次に、コンピュータ40は、レイアウト情報130を参照し、部品Aに少なくとも一部が重畳する部品を特定する。即ち、コンピュータ40は、レイアウト情報130を参照し、部品Aとは異なる部品C(1)を選定し、部品C(1)の4つの端点(25,25)、(35,25)、(25,35)及び(35,35)を算出する。また、コンピュータ40は、部品C(1)の各端点(x,y)について、部品Aに対して「10(基点x座標)≦x≦10(基点x座標)+30(幅)かつ10(基点y座標)≦y≦10(基点y座標)+30(高さ)」という不等式が成立するか否かを判定する。部品C(1)は、4つの端点の全てについて前記不等式が成立するので、部品リスト100Cに部品C(1)が登録される。同様にして、部品リスト100Cに部品C(2)も登録される。その後、コンピュータ40は、レイアウト情報130の重畳順序に則って部品リスト100Cを必要に応じてソートし、図11に示すように、編集画面100に部品リスト100Cを表示させる。
【0039】
編集画面100に表示された部品リスト100Cから、例えば、ポインティングデバイス20を使用して部品C(2)を選択すると、コンピュータ40は、図12に示すように、レイアウト情報130における部品C(2)の重畳順序を1に書き換える。また、コンピュータ40は、レイアウト情報130における部品A及び部品C(1)の重畳順序を順次繰り下げる。そして、コンピュータ40は、編集画面100に表示された部品表示を、図13に示すように、部品C(2)が最前面に位置するように更新する。
【0040】
なお、以上の実施例を含む実施形態では、部品の配置領域を矩形で特定したが、例えば、三角形など矩形で特定することが適切でない場合には、部品形状に適合したレイアウト情報とすればよい。この場合、2つの部品間の重畳判定は、公知の方法で行うようにすればよい。
【0041】
以上の実施例を含む実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)表示装置、ポインティングデバイス、及び、図形を構成する各部品の重畳状態を含むレイアウト情報が格納されたストレージを有するコンピュータに、前記ストレージのレイアウト情報を参照し、前記ポインティングデバイスにより操作されるカーソルが指し示す部品、及び、該部品に少なくとも一部が重畳する部品のリストを生成するステップと、前記表示装置に前記リストを表示させるステップと、前記リストから部品が選択されたときに、選択された部品が最前面に位置するように、前記ストレージのレイアウト情報における重畳状態及び前記表示装置の部品表示を更新するステップと、を実現させるための図形編集プログラム。
【0042】
(付記2)前記部品のリストを生成するステップは、前記カーソルが所定時間停止したときにリストを生成することを特徴とする付記1記載の図形編集プログラム。
【0043】
(付記3)前記所定時間は、ユーザにより任意に設定可能であることを特徴とする付記2記載の図形編集プログラム。
【0044】
(付記4)前記部品のリストを生成するステップは、各部品の重畳状態に則って、前記リストの部品をソートすることを特徴とする付記1〜付記3のいずれか1つに記載の図形編集プログラム。
【0045】
(付記5)前記部品のリストを生成するステップは、同一名称の部品が複数あるとき、各部品に通し番号を付すことを特徴とする付記1〜付記4のいずれか1つに記載の図形編集プログラム。
【0046】
(付記6)表示装置、ポインティングデバイス、及び、図形を構成する各部品の重畳状態を含むレイアウト情報が格納されたストレージを有するコンピュータが、前記ストレージのレイアウト情報を参照し、前記ポインティングデバイスにより操作されるカーソルが指し示す部品、及び、該部品に少なくとも一部が重畳する部品のリストを生成するステップと、前記表示装置に前記リストを表示させるステップと、前記リストから部品が選択されたときに、選択された部品が最前面に位置するように、前記ストレージのレイアウト情報における重畳状態及び前記表示装置の部品表示を更新するステップと、を実行することを特徴とする図形編集方法。
【0047】
(付記7)複数の部品からなる図形を表示する表示装置と、カーソルを操作するためのポインティングデバイスと、前記図形を構成する部品の重畳状態を含むレイアウト情報が格納されるストレージと、前記ストレージのレイアウト情報を参照し、前記カーソルが指し示す部品、及び、該部品に少なくとも一部が重畳する部品のリストを生成するリスト生成部と、前記表示装置に前記リストを表示させるリスト表示部と、前記リストから部品が選択されたときに、選択された部品が最前面に位置するように、前記ストレージのレイアウト情報における重畳状態及び前記表示装置の部品表示を更新する部品再配置部と、を有することを特徴とする図形編集装置。
【符号の説明】
【0048】
10 図形編集装置
20 ポインティングデバイス
30 表示装置
40 コンピュータ
60 停止判定部
70 リスト生成部
80 リスト表示部
90 部品再配置部
100 編集画面
100B 編集領域
100C 部品リスト
110 カーソル
120 ストレージ
130 レイアウト情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置、ポインティングデバイス、及び、図形を構成する各部品の重畳状態を含むレイアウト情報が格納されたストレージを有するコンピュータに、
前記ストレージのレイアウト情報を参照し、前記ポインティングデバイスにより操作されるカーソルが指し示す部品、及び、該部品に少なくとも一部が重畳する部品のリストを生成するステップと、
前記表示装置に前記リストを表示させるステップと、
前記リストから部品が選択されたときに、選択された部品が最前面に位置するように、前記ストレージのレイアウト情報における重畳状態及び前記表示装置の部品表示を更新するステップと、
を実現させるための図形編集プログラム。
【請求項2】
前記部品のリストを生成するステップは、前記カーソルが所定時間停止したときにリストを生成することを特徴とする請求項1記載の図形編集プログラム。
【請求項3】
前記部品のリストを生成するステップは、各部品の重畳状態に則って、前記リストの部品をソートすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の図形編集プログラム。
【請求項4】
表示装置、ポインティングデバイス、及び、図形を構成する各部品の重畳状態を含むレイアウト情報が格納されたストレージを有するコンピュータが、
前記ストレージのレイアウト情報を参照し、前記ポインティングデバイスにより操作されるカーソルが指し示す部品、及び、該部品に少なくとも一部が重畳する部品のリストを生成するステップと、
前記表示装置に前記リストを表示させるステップと、
前記リストから部品が選択されたときに、選択された部品が最前面に位置するように、前記ストレージのレイアウト情報における重畳状態及び前記表示装置の部品表示を更新するステップと、
を実行することを特徴とする図形編集方法。
【請求項5】
複数の部品からなる図形を表示する表示装置と、
カーソルを操作するためのポインティングデバイスと、
前記図形を構成する部品の重畳状態を含むレイアウト情報が格納されるストレージと、
前記ストレージのレイアウト情報を参照し、前記カーソルが指し示す部品、及び、該部品に少なくとも一部が重畳する部品のリストを生成するリスト生成部と、
前記表示装置に前記リストを表示させるリスト表示部と、
前記リストから部品が選択されたときに、選択された部品が最前面に位置するように、前記ストレージのレイアウト情報における重畳状態及び前記表示装置の部品表示を更新する部品再配置部と、
を有することを特徴とする図形編集装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−14560(P2012−14560A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−151971(P2010−151971)
【出願日】平成22年7月2日(2010.7.2)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】