説明

固体光源、光源装置、およびプロジェクタ

【課題】射出光の照度ムラを低減できる固体光源、光源装置、およびこの光源装置を備えたプロジェクタを提供すること。
【解決手段】発光部7の端部73に設けられた第1電極74と、枠体6の板体8を支持する支持面602に配置された端子614の他端6141とは、板体8に取り付けられた導電手段82によって電気的に接続される。従って、第1電極74と、端子とをボンディングワイヤで接続する場合に比べ、ボンディングワイヤの影が射出光に含まれることがない分、固体光源5Aから射出される光の照度ムラを低減できる。また、第1電極74と、端子614とは、導電手段82によって接続されるので、発光部7の端部73と、板体8との間にループ高の分の隙間を設けることを不要にでき、固体光源5Aの厚みを薄くできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体光源、光源装置、およびこの光源装置を備えたプロジェクタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源と、当該光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成する光変調装置と、形成された光学像を拡大投射する投射光学装置とを備えたプロジェクタが知られている。このようなプロジェクタの光源としては、高圧水銀ランプ等の放電光源が用いられてきたが、近年、光源として、環境問題の要請等から光電変換効率が高く、消費電力の少ないLED(Light Emitting Diode)等の固体光源を用いたプロジェクタの開発が進められている。
【0003】
ところで、このようなLEDとして、パッケージ化された構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の光半導体パッケージ(LED)は、凹部が形成された遮光性樹脂成形体と、金属から構成され、かつ、凹部内底面に主面が配置されるように前記遮光性樹脂成形体に保持されたリードフレームと、凹部内底面に配置されたリードフレームの主面上に設置された半導体発光素子と、遮光性樹脂成形体に支持され、半導体発光素子を覆う透光性部材とを備えている。そして、半導体発光素子のリードフレームとの接合面に形成された端子(カソード)は、リードフレームの主面に接合され、リードフレームと電気的に接続されている。一方、半導体発光素子の凹部内底面から離れた側の面である頂面には、端子(アノード)が形成され、当該端子は、金属ワイヤによってリードフレームに電気的に接続されている。
【0004】
【特許文献1】特開2006−222454号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記特許文献1に記載の光半導体パッケージでは、半導体発光素子の頂面に形成された端子が金属ワイヤによってリードフレームに接続されているので、光半導体パッケージから射出される光に金属ワイヤの影が含まれてしまう。これにより、光半導体パッケージから射出される光の照度にムラが生じてしまうという問題があった。従って、前記特許文献1に記載の光半導体パッケージを光源としてプロジェクタに用いた場合、投射画像中に金属ワイヤの影が含まれてしまい画像劣化が生じてしまうという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、射出光の照度ムラを低減できる固体光源、光源装置、およびこの光源装置を備えたプロジェクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の固体光源は、素子基板上に実装される固体光源であって、所定電圧の印加により発光する発光部と、前記発光部が内底面に配置される凹部が形成された枠体と、前記凹部を閉塞する板体とを備え、前記発光部は、前記凹部の前記内底面に対向する側とは反対側の端部に第1電極を有し、前記枠体の前記板体を支持する支持面には、一端が前記素子基板に接続される端子の他端が配置され、前記板体の前記枠体と対向する側の面には、導電手段が取り付けられ、前記第1電極および前記第1電極は、前記板体の前記導電手段により、互いに接続されていることを特徴とする。
【0008】
ここで、導電手段としては、例えばワイヤなどが例示できる。
本発明によれば、発光部の凹部の内底面に対向する側とは反対側の端部に設けられた第1電極と、枠体の板体を支持する支持面に配置された一端が素子基板に接続される端子の他端とは、板体に取り付けられた導電手段によって電気的に接続される。従って、発光部の第1電極と、一端が素子基板に接続される端子とをボンディングワイヤで接続する場合に比べ、ボンディングワイヤの影が射出光に含まれることがない分、固体光源から射出される光の照度ムラを低減できる。
また、発光部の第1電極と、端子とをボンディングワイヤで接続した場合、ボンディングワイヤのループ高の分、発光部の第1電極を有した端部と板体との間には、隙間を設けなければならない。これに対し、本発明では、発光部の第1電極と、端子とは、板体に取り付けられた導電手段によって接続されるので、発光部の第1電極を有した端部と板体との間にループ高の分の隙間を設けることを不要にでき、固体光源の厚みを薄くできる。
【0009】
本発明では、前記板体は、前記板体の前記枠体と対向する側の面に、前記導電手段である複数のワイヤが所定方向に沿って等間隔、かつ、平行に設けられた偏向板であることが好ましい。
本発明によれば、枠体の凹部の内底面に発光部が設置され、この凹部は偏光板で閉塞されているので、発光部から射出された光を所定の偏光光に揃えて射出することができる。従って、偏光板は、前述したように、第1電極と、端子とを電気的に接続する導電手段としての役割を果たすとともに、光の偏光方向を揃える偏光子としての役割も果たすので、部品点数を削減できる。
また、携帯電話の液晶パネルや、プロジェクタの液晶パネルの光源に本発明の固体光源が用いられた場合、本発明の固体光源は、発光部から射出された光を所定の偏光光に揃えて当該固体光源の外部に射出することができるので、一方向の偏光光しか利用できない液晶パネルにおける画像形成において、固体光源からの光の利用効率を増加させることができ、形成画像の輝度を高めることができる。
【0010】
本発明では、前記凹部における前記発光部を覆う面には、前記発光部から射出された光を反射する反射部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、凹部における発光部を覆う面には、反射部が設けられているので、発光部は、当該反射部および偏光板によって囲まれた空間内に設置される。従って、発光部から射出された光は、外部に漏れることなく、これら反射部および偏光板の間で反射を繰り返し、反射部での反射の際に所定の偏光光に変換された光から、偏光板を透過して固体光源の外部に射出される。従って、反射部を設けない場合と比べ、凹部内の壁面で吸収される光量を低減でき、射出光の光線強度を向上させることができる。
【0011】
本発明では、前記発光部は、前記第1電極より前記凹部の前記内底面側に設けられて前記板体と対向する対向部を備え、前記対向部には、前記第1電極から離れた方向に第2電極が設けられ、前記枠体の前記板体を支持する支持面には、一端が前記素子基板に接続される端子の他端が配置され、前記第2電極と、前記端子とは、前記板体に取り付けられた前記導電手段とは電気的に独立した他の導電手段によって接続されていることが好ましい。
本発明によれば、発光部の第1電極より凹部の内底面側に形成された対向部には、第2電極が設けられている。第2電極は、板体に取り付けられた導電手段によって、枠体の支持面に配置された端子の他端に接続されている。この際、第2電極は、第1電極から離れた方向に設けられており、板体の前記導電手段は、第1電極と他の端子とを接続する導電手段とは電気的に独立しているため、第1電極と第2電極とが接続されることはない。
従って、第2電極は、板体に設けられた導電手段によって端子に接続されるので、ボンディングワイヤで端子と接続されることに比べ、枠体を短くすることができ、固体光源をさらに小型化できる。
【0012】
本発明では、前記発光部の前記第1電極を有した前記端部は、前記枠体の前記支持面に配置された前記端子の他端と、前記凹部の前記内底面から略同一の高さ位置に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、発光部の第1電極を有した端部と、枠体の支持面に配置された端子の他端とは凹部の内底面から略同一の高さに設けられているので、発光部の第1電極を有した端部と板体との間に隙間が形成されない。従って、固体光源の厚みを確実に薄くできる。
【0013】
本発明では、前記電極および前記端子の少なくともいずれかと、前記導電手段とを接続する導電性を有した接着層を有することが好ましい。
本発明によれば、電極および端子の少なくともいずれかと、導電手段とを導電性を有した接着層で接着するので、厚みを出さずに電極および端子の少なくともいずれかと、導電手段とを強固に接着できる。
【0014】
本発明の光源装置は、前述の固体光源を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、前述の固体光源と同様の効果を奏することができる。
【0015】
本発明のプロジェクタは、前述の光源装置と、前記光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、変調された光を投射する投射光学装置とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、光源として、照度ムラの少ない光を射出する光源装置を用いたので、形成画像の劣化を抑制できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係るプロジェクタ1を図面に基づいて説明する。
〔プロジェクタ1の構成〕
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1の構成を示す模式図である。
本実施形態のプロジェクタ1は、光源から射出される光束を画像情報に応じて変調して光学像を形成し、形成した光学像をスクリーン(図示省略)等に拡大投射するものである。このプロジェクタ1は、図1に示すように、外装筺体2と、投射レンズ3と、光学ユニット4とを備えている。
なお、図1において、図示は省略するが、外装筺体2内において、投射レンズ3および光学ユニット4以外の空間には、プロジェクタ1内部を冷却する冷却ファン等で構成される冷却ユニット、プロジェクタ1内部の各構成部材に電力を供給する電源ユニット、およびプロジェクタ1全体を制御する制御ユニット等が配置されるものとする。
【0017】
〔外装筺体2および投射レンズ3の構成〕
外装筺体2は、合成樹脂や金属等により形成され、投射レンズ3および光学ユニット4等を内部に収納配置する全体略直方体状に形成されている。
投射レンズ3は、光学ユニット4にて形成された光学像(カラー画像)を、図示しないスクリーン上に結像させるとともに、当該光学像を拡大投射する投射光学装置である。この投射レンズ3は、筒状の鏡筒内に複数のレンズが収納された組レンズとして構成されている。
【0018】
〔光学ユニット4の構成〕
光学ユニット4は、制御ユニットによる制御の下、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して、光学像を形成するものである。この光学ユニット4は、図1に示すように、均一照明光学装置41(41R,41G,41B)と、画像形成装置42とを備えて構成されている。
【0019】
均一照明光学装置41は、後述する画像形成装置42を構成する液晶ライトバルブ421(421R,421G,421B)の画像形成領域を均一に照明する。これら均一照明光学装置41(赤色光を射出する照明光学装置を41R,緑色光を射出する照明光学装置を41G,青色光を射出する照明光学装置を41Bとする)は、それぞれ、光源装置411(411R,411G,411B)、ロッドインテグレータ412、および重畳レンズ413を備えている。
【0020】
光源装置411(赤色光を射出する光源装置を411R,緑色光を射出する光源装置を411G,青色光を射出する光源装置を411Bとする)は、詳しくは後述するが、それぞれ複数の固体光源5A(赤色成分を射出する固体光源を5AR、緑色成分を射出する固体光源を5AG、青色成分を射出する固体光源を5ABとする)を備えている。固体光源5Aの詳しい構成については後に詳述するが、固体光源5Aは、共通の素子基板51上に設けられており、所定の色光を射出するLED素子から構成された発光部7を備えている。このような光源装置411から射出された光束はP偏光となっており、光路後段のロッドインテグレータ412に照射される。
【0021】
ロッドインテグレータ412は、ガラス等の透光性材料から断面矩形状に構成され、光源装置411から入射した光束を内部で反射を繰り返させることにより、光束の面内照度を均一化して射出端面より射出する。ロッドインテグレータ412から射出された光束は、重畳レンズ413により、液晶ライトバルブ421の画像形成領域に重畳される。なお、本実施形態では、ロッドインテグレータ412は、透光性材料による中実ロッドとして構成したが、中空ロッドとしてもよい。
【0022】
画像形成装置42は、入射した光束を画像情報に応じて変調してカラー画像を形成する。
この画像形成装置42は、均一照明光学装置41からの各色光が入射される光変調装置としての3つの液晶ライトバルブ421(赤色光用の液晶ライトバルブを421R,緑色光用の液晶ライトバルブを421G,青色光用の液晶ライトバルブを421Bとする)と、色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム422とを備えている。
【0023】
各液晶ライトバルブ421は、図示を略すが、照明光軸方向から順に、入射側偏光板、液晶パネルおよび射出側偏光板を含んで構成される。このうち、液晶パネルは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、対向配置される一対の透明基板内に電気光学物質としての液晶が密封封入されている。そして、これら液晶パネルは、光束入射側に設けられた入射側偏光板を介して入射する光束を画像情報に応じて変調し、光束射出側に設けられた射出側偏光板を介して射出する。
【0024】
入射側偏光板は、一定方向の偏光光(本実施形態ではP偏光光)のみを透過させ、その他の光束(本実施形態ではS偏光光)を吸収するものであり、サファイアガラス等の基板に偏光膜が貼付されたものである。
また、射出側偏光板も、入射側偏光板と略同様に構成され、液晶パネルから射出された光束のうち、所定方向の偏光光のみを透過させ、その他の光束を吸収する。ただし、透過させる偏光光の偏光軸は、入射側偏光板を透過する偏光光の偏光軸に対して直交するように設定されており、射出側偏光板は、S偏光光のみを透過させ、P偏光光を吸収する。
【0025】
クロスダイクロイックプリズム422は、各液晶ライトバルブ421の射出側偏光板を透過した各色光毎に変調された色画像を合成してカラー画像を形成するものであり、液晶ライトバルブ421と一体化されている。このクロスダイクロイックプリズム422には、赤色光を反射する反射部材である誘電体多層膜4221Rと、青色光を反射する反射部材である誘電体多層膜4221Bとが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に設けられている。これらの誘電体多層膜4221(4221R、4221B)によって赤色光および青色光は曲折され、緑色光の進行方向と揃えられることにより、3つの色光が合成される。
【0026】
〔固体光源5Aの構成〕
以下、各個体光源5Aの構成について説明する。
図2は、固体光源5Aを示す断面図、図3は、固体光源5Aの要部を示す平面図である。
固体光源5Aは、図2および図3に示すように、凹部60が形成された枠体6と、凹部60の内底面601に設置される発光部7と、枠体6に取り付けられて凹部60を閉塞する反射型偏光板8とを備え、当該固体光源5Aは、前述したように、共通の素子基板51上に実装されている。
【0027】
枠体6は、図2および図3に示すように、直方体形状の外形を有し、頂面であり、後述する反射型偏光板8を支持する支持面602の中央には、素子基板51側から離れるに従って開口面積が広くなるテーパ状の凹部60が形成されている。枠体6は、遮光性の樹脂などから構成され、図2および図3に示すように、凹部60のテーパ状の内壁面603、および凹部60の内底面601の一部を構成する支持基台61と、頂面621が凹部60の内底面601の中央部分に来るようにこの支持基台61の底部に設置された放熱用スラグ62とを備えている。
【0028】
支持基台61は、図3に示すように、平面視で、枠体6の長手方向に沿い、かつ、後述する発光部7を挟んで対向するように配置された一対の第1,第2接続端子614,615を備えている。
第1接続端子614の一端は、図2および図3に示すように、素子基板51に接続され、他端6141は、後述する反射型偏光板8を支持する支持面602に配置されている。この第1接続端子614の他端6141には、導電性を有した接着層としての接着剤614Aが設けられている。
第2接続端子615の一端は、図2および図3に示すように、素子基板51に接続され、他端6151は、内底面601に配置されている。なお、以降、平面視における枠体6の長手方向に沿った方向をX軸方向(図3中の+X軸方向、および―X軸方向)とし、枠体6の短手方向に沿った方向をY軸方向(図3中の+Y軸方向、および―Y軸方向)とする。
【0029】
放熱用スラグ62の頂面621上には、図2および図3に示すように、発光部7が設置されている。放熱用スラグ62は、この発光部7からの熱を素子基板51に伝達して放熱する。これにより、発光部7の温度を下げ、動作状態を良好に維持できる。また、放熱用スラグ62の頂面621上には、図示しない配線が形成されている。配線は、ボンディングワイヤ91によって第2接続端子615の他端6151に接続され、発光部7と第2接続端子615とを電気的に接続している。
凹部60において、発光部7を覆う面である内壁面603および内底面601には、金属メッキ等から構成された反射部604が形成されている。
【0030】
発光部7は、電圧が印加されることにより発光するものであり、前述したように、凹部60の内底面601上に設置されている。発光部7は、図2に示すように、凹部60の内底面601側に位置するn型化合物半導体層71と、このn型化合物半導体層71に積層されたp型化合物半導体層72とを備えており、頂面73が枠体6の支持面602と略同一の高さとなるように形成されている。発光部7の頂面73には、第1電極74(アノード)が形成され、凹部60の内底面601と対向する発光部7の基面には、第2電極75(カソード)が形成されている。第1電極74には、導電性を有した接着層としての接着剤74Aが設けられている。接着剤74Aと、第1接続端子614の他端6141に設けられた接着剤614Aとは、図3に示すように、X軸方向に沿った直線上に設けられている。第2電極75は、凹部60の内底面601に形成された図示しない配線、ボンディングワイヤ91、および第2接続端子615を介して素子基板51に接続されている。
【0031】
図4は、反射型偏光板8を発光部7に対向する側から見た斜視図である。
板体である反射型偏光板8は、発光部7から射出される光のうちP偏光光のみを透過させ、S偏光光を反射するワイヤグリッド型の偏光子である。反射型偏光板8は、図2および図3に示すように、枠体6の支持面602に取り付けられて当該枠体6の凹部60を閉塞する。反射型偏光板8は、図4に示すように、光学的に透明なガラス部材からなる基板81の枠体6と対向する側の面に、アルミニウム等の金属から構成されたワイヤ82が所定の方向(X軸方向)に沿って互いに平行に設けられて構成されている。ワイヤ82同士の間隔は、発光部7から射出される光の波長より十分短い微小な間隔となっている。このようなワイヤグリッドタイプの反射型偏光板8は、偏光軸がワイヤ82に略垂直である偏光光(本実施形態では、P偏光光)を透過し、偏光軸がワイヤ82に略平行である偏光光(本実施形態では、S偏光光)を反射する。
【0032】
本実施形態の固体光源5Aでは、図2および図3に示すように、発光部7の第1電極74に設けられた導電性を有する接着剤74Aと、第1接続端子614の他端6141に設けられた導電性を有する接着剤614Aとは、X軸方向に沿った直線上に設けられている。
そして、ワイヤ82の延出方向がこのX軸方向と平行になるように反射型偏光板8が枠体6の支持面602に取り付けられることにより、図4に示すように、発光部7の第1電極74に設けられた接着剤74Aと、第1接続端子614の他端6141に設けられた接着剤614Aとは、反射型偏光板8に設けられた導電手段としてのワイヤ82によって接続される。
【0033】
従って、発光部7の第1電極74は、第1電極74に設けられた接着剤74A、反射型偏光板8に設けられたワイヤ82、第1接続端子614に設けられた接着剤614A、および第1接続端子614を介して素子基板51に接続される。なお、枠体6の凹部60の内壁面603、内底面601、および反射型偏光板8によって囲まれる空間には、透光性の樹脂が封入され、発光部7等の保護が図られている。
【0034】
以上のような固体光源5Aでは、発光部7の第1電極74は、接着剤74A、ワイヤ82、接着剤63A、および第1接続端子614を介して素子基板51と電気的に接続されている。一方、第2電極75は、配線、ボンディングワイヤ91、および第2接続端子615を介して素子基板51に接続されている。そして、発光部7に電圧が印加されると、発光部7からは放射状に光が射出される。発光部7から射出され、反射型偏光板8に入射する光のうち、P偏光光は、反射型偏光板8を透過し、固体光源5Aの外部に射出される。発光部7から射出され、反射型偏光板8に入射する光のうち、S偏光光は、反射型偏光板8に反射され、凹部60の内壁面603および内底面601に形成された反射部604で反射して、再度、反射型偏光板8に入射する。
【0035】
そして、反射型偏光板8に入射する光のうち、反射部604で反射する際にS偏光光からP偏光光に変換された光(P偏光光)は、反射型偏光板8を透過し、固体光源5Aの外部に射出され、S偏光光は、再び前述の循環を繰り返す。なお、この際、発光部7は、凹部60の内壁面603および内底面601上に設けられた反射部604と、反射型偏光板8とによって囲まれた空間内に設置されているので、発光部7から射出された光は、外部に漏れることなく前述の循環を繰り返し、P偏光光に変換された光から、反射型偏光板8を透過して固体光源5Aの外部に射出される。従って、反射部604を設けない場合と比べ、凹部60の内壁面603や内底面601で吸収される光量を低減でき、射出光の光線強度を向上させることができる。
【0036】
また、本実施形態では、発光部7の頂面73に設けられた第1電極74と、支持面602に設けられた第1接続端子614とは、反射型偏光板8に設けられたワイヤ82によって、電気的に接続されている。このため、発光部7の頂面73に設けられた第1電極74と、接続端子とをボンディングワイヤで接続する場合に比べ、ボンディングワイヤの影が射出光に含まれることがない分、固体光源5Aから射出される光の照度ムラを低減することができる。また、発光部7の頂面に設けられた第1電極74と、接続端子とをボンディングワイヤで接続した場合、ボンディングワイヤ91のループ高の分、発光部7の頂面73と反射型偏光板8との間に隙間を設けなければならないが、本実施形態では、発光部7の頂面73と、反射型偏光板8を支持する枠体6の支持面602(第1接続端子614の他端6141)とは略同一の高さに設けられ、発光部7の頂面73と反射型偏光板8との間には、隙間が形成されないので、固体光源5Aの厚みを薄くできる。
【0037】
このようにして固体光源5Aから射出されたP偏光光は、図1に示すように、液晶ライトバルブ421を透過し、S偏光光に変換され、各色光に応じた色画像を形成する光束としてプリズム422に入射する。そして、当該プリズム422において、誘電体多層膜4221により反射した赤色光および青色光と、当該誘電体多層膜4221を透過した緑色光とが合成され、投射レンズ3から図示しないスクリーン上に拡大投射される。
【0038】
以上のようなプロジェクタ1によれば、以下のような効果を奏することができる。
(1)発光部7の頂面73に形成された第1電極74(アノード)は、当該第1電極74上に設けられた接着剤74A、反射型偏光板8に設けられたワイヤ82、第1接続端子614の他端6141に設けられた接着剤614A、および第1接続端子614を介して素子基板51に電気的に接続されている。従って、発光部7の頂面73に設けられた第1電極74と、接続端子とをボンディングワイヤで接続する場合に比べ、ボンディングワイヤの影が射出光に含まれることがない分、固体光源5Aから射出される光の照度ムラを低減できる。
【0039】
(2)発光部7の頂面73に設けられた第1電極74と、接続端子とをボンディングワイヤで接続した場合、ボンディングワイヤのループ高の分、発光部7の頂面73と反射型偏光板8との間に隙間を設けなければならない。これに対し、本実施形態では、発光部7の頂面73と、反射型偏光板8を支持する枠体6の支持面602(第1接続端子614の他端6141)とは略同一の高さに設けられ、発光部7の頂面73と反射型偏光板8との間には、隙間が形成されないので、固体光源5Aの厚みを薄くできる。
【0040】
(3)導電性を有した接着剤74A,614Aを用いて第1電極74や第1接続端子614の他端6141と、反射型偏光板8のワイヤ82とを接着したので、厚みを出さずそれらを強固に圧着できる。
(4)枠体6の凹部60の内底面601に発光部7を設置し、この凹部60を反射型偏光板8で閉塞しているので、発光部7から射出された光を所定の偏光光(本実施形態ではP偏光光)に変換することができる。従って、反射型偏光板8は、前述したように、第1電極74と、第1接続端子614の他端6141とを電気的に接続する導電手段としての役割を果たすとともに、光の偏光方向を揃える偏光子としての役割も果たすので、部品点数を削減できる。
【0041】
(5)凹部60の内壁面603および内底面601上には、光を反射する反射部604が設けられている。従って、発光部7は、反射部604および反射型偏光板8によって囲まれた空間内に設置されているので、発光部7から射出された光は、外部に漏れることなく、これら反射部604および反射型偏光板8の間で反射を繰り返し、反射部604での反射の際にS偏光光からP偏光光に変換された光から、反射型偏光板8を透過して固体光源5Aの外部に射出される。従って、反射部604を設けない場合と比べ、凹部60の内壁面603や内底面601で吸収される光量を低減でき、射出光の光線強度を向上させることができる。
【0042】
(6)本実施形態のプロジェクタ1では、光源として照度ムラの少ない光を射出する固体光源5Aを備えた光源装置411を用いたので、形成画像の劣化を抑制できる。また、厚みの薄い固体光源5Aを用いたので、光源装置411、ひいてはプロジェクタ1全体を小型化できる。
【0043】
(7)光源として所定方向の偏光光(本実施形態ではP偏光光)を射出する固体光源5Aを備えた光源装置411を用いたので、液晶ライトバルブ421において、光源装置411から射出された光束の略全てを利用することができ、画像形成に利用される光の利用効率を向上させることができる。光源装置411から射出されたP偏光の赤色光、および青色光は、液晶ライトバルブ421を透過し、S偏光光に変換された後に、プリズム422中の誘電体多層膜4221に入射する。ここで、光の偏光軸がその入射面と垂直であるS偏光光は、偏光軸が入射面に平行なP偏光光に比べて、反射率が良好である。従って、本実施形態では、プリズム422中の誘電体多層膜4221に入射する赤色光および青色光は、S偏光光であるので、誘電体多層膜4221での反射率を増加させることができ、光の利用効率をより向上させることができる。
【0044】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態に係る固体光源5Bについて説明する。
本実施形態のプロジェクタは、前述のプロジェクタ1と同様の構成を備えるが、前述の固体光源5Aでは、第2電極75(カソード)は、凹部60の内底面601に形成された配線、およびボンディングワイヤ91を介して第2接続端子615に接続されていた。これに対し、本実施形態の固体光源5Bでは、第2電極75は、反射型偏光板8に設けられたワイヤ82を介して第2接続端子615に接続されている点が前述の固体光源5Aと相違する。なお、以下の説明では、すでに説明した部分と同一または略同一である部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
【0045】
図5は、本実施形態に係る固体光源5Bを示す断面図、図6は、固体光源5Bの要部を示す平面図である。
固体光源5Bは、図5および図6に示すように、凹部60が形成された枠体6と、凹部60の内底面601に設置される発光部7と、枠体6に取り付けられて凹部60を閉塞する反射型偏光板8とを備え、共通の素子基板51上に実装されている。
【0046】
第1,第2接続端子614,615の他端6141,6151は、図5に示すように、枠体6の支持面602上に配置されている。そして、第1,第2接続端子614,615の他端6141,6151は、図6に示すように、平面視で、発光部7を挟んで対向する位置、かつ、Y軸方向に若干ずれた位置に配置されている。これら第1,第2接端子614,615の他端6141,6151には、導電性を有する接着層としての接着剤614A,615Aが設けられている。
【0047】
発光部7は、図5および図6に示すように、凹部60の内底面601側に位置するn型化合物半導体層71と、このn型化合物半導体層71に積層され、n型化合物半導体層71よりX軸方向の長さが短いp型化合物半導体層72とを備えている。発光部7の頂面73は、枠体6の支持面602と略同一の高さに設けられている。発光部7の頂面73には、第1電極74(アノード)が形成されている。この第1電極74には、導電性を有する接着剤74Aが設けられている。図6に示すように、この接着剤74Aと、第1接続端子614の他端6141に設けられた接着剤614Aとは、X軸方向に沿った直線上に設けられている。
【0048】
n型化合物半導体層71の反射型偏光板8と対向する対向面76には、第2電極75(カソード)が設けられている。第2電極75には、導電性を有する対向面用導電性部材75Aが設けられている。この対向面用導電性部材75Aの端面の高さ位置は、図5に示すように、枠体6の支持面602(第1接続端子614の他端6141、第2接続端子615の他端6151)、および発光部7の頂面73と略同一となっている。図6に示すように、この対向面用導電性部材75Aと、第2接続端子615の他端6151に設けられた接着剤615Aとは、X軸方向に沿った直線上に設けられている。
【0049】
図7は、反射型偏光板8を発光部7に対向する側から見た斜視図である。
本実施形態の固体光源5Bでは、図6および図7に示すように、発光部7の第1電極74に設けられた接着剤74Aと、第1接続端子614の他端6141に設けられた接着剤614Aとは、X軸方向に沿った直線上に設けられている。
また、発光部7の第2電極74に設けられた対向面用導電性部材75Aと、第2接続端子615の他端6151に設けられた接着剤615Aとは、X軸方向に沿った直線上に設けられている。
これら、接着剤74Aおよび接着剤614Aと、対向面用導電性部材75Aおよび接着剤615Aとは、Y軸方向にずれて設けられている。
【0050】
これにより、ワイヤ82の延出方向がX軸方向と平行になるように反射型偏光板8が枠体6の支持面602に取り付けられることにより、図7に示すように、発光部7の第1電極74に設けられた接着剤74Aと、第1接続端子614の他端6141に設けられた接着剤614Aとがワイヤ82によって接続される。
また、接着剤74Aおよび接着剤614Aと、対向面用導電性部材75Aおよび接着剤615Aとは、Y軸方向にずれて設けられているので、発光部7の第2電極75に設けられた対向面用導電性部材75Aと、第2接続端子615の他端6151に設けられた接着剤615Aとは、接着剤74Aおよび接着剤614Aを接続するワイヤ82とは異なるワイヤ82によって接続される。
【0051】
以上のような本実施形態のプロジェクタは、前述のプロジェクタ1と同様の効果(1)〜(7)を奏することができる他、以下の効果を奏することができる。
(8)第1電極74に設けられた接着剤74Aと、第1接続端子614の他端6141に設けられた接着剤614Aとは、X軸方向に沿った直線上に設けられている。また、第2電極74に設けられた対向面用導電性部材75Aと、第2接続端子615の他端6151に設けられた接着剤615Aとは、X軸方向に沿った直線上に設けられている。これら、接着剤74Aおよび接着剤614Aと、対向面用導電性部材75Aおよび接着剤615Aとは、Y軸方向にずれて設けられている。
これにより、ワイヤ82の延出方向がX軸方向と平行になるように反射型偏光板8を枠体6の支持面602に取り付けることで、接着剤74Aと、接着剤614Aとをワイヤ82によって接続できる。また、対向面用導電性部材75Aと、接着剤615Aとを、接着剤74Aおよび接着剤614Aを接続するワイヤ82とは異なるワイヤ82によって接続することができる。
従って、ボンディングワイヤの影が射出光に含まれることがなく、固体光源5Bから射出される光の照度ムラを低減できる。また、第1実施形態と比べ、凹部60の内底面601に形成された配線および第2接続端子615の他端6151を接続するボンディングワイヤ91を不要にできるので、ボンディングワイヤ91の長さの分、枠体6を短くすることができ、固体光源5Bをさらに小型化できる。
【0052】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、数量などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、数量などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0053】
すなわち、前記各実施形態では、発光部7の頂面73は、枠体6の支持面602と同一の高さに設けられていたが、発光部7の頂面73は、枠体6の支持面602より低く設けられていてもよい。この場合、発光部7の頂面73に設けられたアノード、あるいは、カソードである第1電極74には、端面が枠体6の支持面602と同一の高さである導電性部材を設ければよい。
【0054】
前記第1実施形態では、第1接続端子614の他端6141の一部分に導電性を有する接着層としての接着剤614Aが設けられていたが、接着剤は、他端6141において、Y軸方向に沿って設けられていてもよい。このようにすれば、接着剤に、より多くのワイヤ82を接触させやすくなり、第74に設けられた接着剤と導通しやすくなる。
また、前記第2実施形態では、第1,第2接続端子614,615の他端6141,6151は、互いに、若干Y軸方向に離れていたが、X軸に沿った直線上で互いが重ならないように、他端6141,6151を互いにY軸方向にずらして配置することで、接着剤を、各他端6141,6151においてY軸方向に沿って設けることができる。
【0055】
前記各実施形態では、枠体6の凹部60を閉塞する板体として、P偏光光を透過する反射型偏光板8が用いられたが、S偏光光を透過する反射型偏光板が用いられていてもよい。また、板体は、反射型偏光板8でなくてもよい。すなわち、光学的に透明なガラス部材からなる基板81に、ワイヤ82は、所定方向に沿って等間隔、かつ、平行に設けられていなくてもよく、ワイヤは、第1接続端子614の他端6141と、第1電極74とを接続していれば、どのように配置されていてもよい。さらに、透光性基板内に導電性ワイヤが埋め込まれ、当該ワイヤによって第1接続端子614の他端6141と、第1電極74とが接続されるような板体であればよい。
【0056】
前記各実施形態では、3つの液晶ライトバルブ421を用いたプロジェクタ1の例のみを挙げたが、2つ以下、および4つ以上の液晶ライトバルブを用いたプロジェクタにも、本発明の固体光源5A,5Bは適用可能である。また、前記各実施形態では、光源装置411は、複数の固体光源5A,5Bを備えていたが、すくなくとも一つを備えていればよい。固体光源5A,5Bを複数設ける場合には、各波長の強度に応じて、それぞれ色光毎に設けられる固体光源5A,5Bの数を設定してもよい。
【0057】
前記各実施形態では、液晶ライトバルブ421に、光入射面と光射出面とが異なる透過型の液晶パネルを用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の液晶ライトバルブを用いてもよい。
前記各実施形態では、本発明の固体光源を、液晶タイプのプロジェクタ1の光源に用いたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど液晶以外の光変調装置を用いたプロジェクタにも用いることができる。
さらに、前記各実施形態では、スクリーンを観察する方向から投射を行なうフロントタイプのプロジェクタ1の例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投射を行なうリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
また、本発明の固体光源は、プロジェクタに用いられることに限定されず、液晶ディスプレイのバックライト等にも用いることができる。
【0058】
本発明の固体光源は、射出光に含まれる所定方向の偏光光の割合を増加させることができるため、ホームシアタやプレゼンテーションで利用されるプロジェクタの光源として利用できる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明の固体光源は、射出光の照度ムラを低減できるため、ホームシアタやプレゼンテーションで利用されるプロジェクタの光源として利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプロジェクタの構成を示す模式図。
【図2】前記実施形態の固体光源を示す断面図。
【図3】前記実施形態の固体光源の要部を示す平面図。
【図4】前記実施形態の反射型偏光板を発光部に対向する側から見た斜視図。
【図5】本発明の第2実施形態に係る固体光源を示す断面図。
【図6】前記実施形態の固体光源の要部を示す平面図。
【図7】前記実施形態の反射型偏光板を発光部に対向する側から見た斜視図。
【符号の説明】
【0061】
1…プロジェクタ、3…投射レンズ(投射光学装置)、5A,5B…固体光源、6…枠体、7…発光部、8…反射型偏光板(板体)、51…素子基板、74A,75A,614A,615A…接着剤(接着層)、73…頂面(端部)、82…ワイヤ(導電手段)、411…光源装置、421…液晶ライトバルブ(光変調装置)、601…内底面、604…反射部、602…支持面、614,615…第1接続端子(端子)、6141,6151…他端。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
素子基板上に実装される固体光源であって、
所定電圧の印加により発光する発光部と、
前記発光部が内底面に配置される凹部が形成された枠体と、
前記凹部を閉塞する板体とを備え、
前記発光部は、前記凹部の前記内底面に対向する側とは反対側の端部に第1電極を有し、
前記枠体の前記板体を支持する支持面には、一端が前記素子基板に接続される端子の他端が配置され、
前記板体の前記枠体と対向する側の面には、導電手段が取り付けられ、
前記第1電極および前記第1電極は、前記板体の前記導電手段により、互いに接続されていることを特徴とする固体光源。
【請求項2】
請求項1に記載の固体光源において、
前記板体は、前記板体の前記枠体と対向する側の面に、前記導電手段である複数のワイヤが所定方向に沿って等間隔、かつ、平行に設けられた偏向板であることを特徴とする固体光源。
【請求項3】
請求項2に記載の固体光源において、
前記凹部における前記発光部を覆う面には、前記発光部から射出された光を反射する反射部が設けられていることを特徴とする固体光源。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載の固体光源において、
前記発光部は、前記第1電極より前記凹部の前記内底面側に設けられて前記板体と対向する対向部を備え、
前記対向部には、前記第1電極から離れた方向に第2電極が設けられ、
前記枠体の前記板体を支持する支持面には、一端が前記素子基板に接続される端子の他端が配置され、
前記第2電極と、前記端子とは、前記板体に取り付けられた前記導電手段とは電気的に独立した他の導電手段によって接続されていることを特徴とする固体光源。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の固体光源において、
前記発光部の前記第1電極を有した前記端部は、前記枠体の前記支持面に配置された前記端子の他端と、前記凹部の前記内底面から略同一の高さ位置に設けられていることを特徴とする固体光源。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の固体光源において、
前記電極および前記端子の少なくともいずれかと、前記導電手段とを接続する導電性を有した接着層を有することを特徴とする固体光源。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載の固体光源を備えたことを特徴とする光源装置。
【請求項8】
請求項7に記載の光源装置と、前記光源装置から射出された光を画像情報に応じて変調する光変調装置と、変調された光を投射する投射光学装置とを備えていることを特徴とするプロジェクタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−91496(P2008−91496A)
【公開日】平成20年4月17日(2008.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−268845(P2006−268845)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】