説明

圧力スイッチ

【課題】軽量化を図ることができる圧力スイッチを提供する。
【解決手段】固定接点21,22を備えたコネクタハウジング11と、コネクタハウジング11に組み合わされるセンサハウジング12と、コネクタハウジング11とセンサハウジング12との間で2つの圧力作動室を隔成するダイヤフラムと、ダイヤフラムに取り付けられ圧力作動室の内部圧力の偏差により固定接点21,22に接離する可動接点27と、を備え、コネクタハウジング11及びセンサハウジンング12が樹脂成形されており、コネクタハウジング11は、外部出力端子21及び接地端子22を埋設している圧力スイッチ10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車のブレーキブースター内の圧力や内燃機関のバキュームポンプ内の圧力を検出する圧力スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
圧力スイッチの一例として、図6に示すように、可動接点側ボディ101と固定接点側ボディ102との間に2つの圧力作動室103,104を隔成するダイヤフラム105が組み付けられており、このダイヤフラム105に固定された可動接点106を、固定接点側ボディ102に収容されている常閉の固定接点107に接離させる圧力スイッチ100が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような圧力スイッチ100は、固定接点側ボディ102の縦差しのコネクタ部108内に単一の端子109が収容されており、可動接点側ボディ101から導入されている流体の負圧が所定の値を超えると、圧力作動室103,104内で戻しばね110に抗してダイヤフラム105が変位される。これに伴い、固定接点107から、接地接続されている可動接点106が離れることで、端子109に接続されている回路が遮断される。圧力スイッチ100は、全体が回転されることで、可動接点側ボディ101に形成されたねじ部111が検出対象物にねじ込まれて導通固定される。なお、固定接点107と可動接点106の接触箇所の外方を覆うカバー部112が設けられている。また、このカバー部112は、固定接点側ボディ102の圧力作動室103から突出するように一体的に形成しても良い。
【0004】
【特許文献1】特開平9−259721号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、上記特許文献1に開示された圧力スイッチ100においては、可動接点106を接地接続するために、可動接点側ボディ101が導電性のある金属で作成され、この可動接点側ボディ101が検出対象物に電気的に接続されることで、圧力検出を行うようになっている。そのため、可動接点側ボディ101の重量が大きくなり、圧力スイッチ100の全体の重量増加が避けられない。
【0006】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、軽量化を図ることができる圧力スイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
1)本発明に係る圧力スイッチは、固定接点を備えたコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに組み合わされるセンサハウジングと、前記コネクタハウジングと該センサハウジングとの間で2つの圧力作動室を隔成するダイヤフラムと、該ダイヤフラムに取り付けられ該圧力作動室の内部圧力の偏差により該固定接点に接離する可動接点と、を備えた圧力スイッチであって、前記コネクタハウジング及び前記センサハウジンングが樹脂成形されており、該コネクタハウジングは、外部出力端子及び接地端子を埋設していることを特徴とする。
【0008】
上記1)に記載の発明によれば、コネクタハウジングが外部出力端子及び接地端子を埋設しているために、コネクタハウジングまたはセンサハウジンングに接地回路を形成する必要がなくなる。これにより、コネクタハウジング及びセンサハウジンングが樹脂成形されることで、従来のものと比較して、大幅な軽量化を図ることができる。
【0009】
2)また、本発明に係る圧力スイッチは、上記1)に記載の圧力スイッチにおいて、前記コネクタハウジング及び前記センサハウジングが、いずれか一方に回り止め用の凸部を形成しているとともに、いずれか他方に該凸部が挿入される凹部を形成していることを特徴とする。
【0010】
上記2)に記載の発明によれば、コネクタハウジングとセンサハウジングとを組み合わせた際に、コネクタハウジング及びセンサハウジングに、いずれか一方の凸部がいずれか他方の凹部に挿入されることで回り止めがなされるために、位置ずれ等を生ずることなく、所定の位置での確実な組付けを行うことができる。
【0011】
3)また、本発明に係る圧力スイッチは、上記2)に記載の圧力スイッチにおいて、前記凹部に対応した位置に、目視確認用兼治具合わせ用印を備えていることを特徴とする。
【0012】
上記3)に記載の発明によれば、コネクタハウジング及びセンサハウジングの、いずれか他方の凹部が、コネクタハウジングまたはセンサハウジングの表側に配置された場合に、その裏側を見ながら組付けを行う際に、裏側の目視確認用兼治具合わせ用印がある位置を、コネクタハウジング及びセンサハウジングの、いずれか一方の凸部に合わせれば、コネクタハウジングとセンサハウジングとの位置合わせすることができる。また、裏側の目視確認用兼治具合わせ用印を治具に合わせれば、その位置に凸部を簡単に合わせることができる。
【0013】
4)また、本発明に係る圧力スイッチは、上記1)〜上記3)のいずれかに記載の圧力スイッチにおいて、前記コネクタハウジングを形成する樹脂と前記センサハウジングを形成する樹脂との光透過性が異なり、該コネクタハウジング及び該センサハウジングのうちの該光透過性の高い方からレーザー溶着を行うことで、前記コネクタハウジング及び前記センサハウジングが組み付けられていることを特徴とする。
【0014】
上記4)に記載の発明によれば、コネクタハウジングとセンサハウジングとのうちの光透過性の高い方から光透過性の低い方に向けてレーザー溶着を行うことで圧力作動室の気密性を高精度に確保することができる。これにより、ねじ止め等の固定手段を用いる場合と比較して部品点数の減少を図ることができるとともに、流体漏れ等を生ずることなく、確実に固定を行うことができる。
【0015】
5)また、本発明に係る圧力スイッチは、上記1)〜上記4)のいずれかに記載の圧力スイッチにおいて、前記固定接点が、前記外部出力端子の一対の出力用接点と、前記接地端子の単一の接地用接点とからなり、前記可動接点が、前記出力用接点の接触する2箇所の出力端子接触部と、前記接地用接点の接触する1箇所の接地端子接触部との3箇所の接点から構成されていることを特徴とする。
【0016】
上記5)に記載の発明によれば、可動接点は、一対の出力用接点と、単一の接地用接点の3箇所で支えられることになり、ガタツキ無く安定した接触荷重を得ることができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の圧力スイッチによれば、全体の重量増加が避けられない、という問題を解決でき、これにより、軽量化を図ることができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明に係る好適な実施の形態例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0019】
図1は本発明の一実施形態に係る圧力スイッチの外観斜視図、図2は図1に示す圧力スイッチの各部品の組付け関係を説明する分解斜視図、図3は図1に示す圧力スイッチに用いたコネクタハウジングを裏側から視た外観斜視図、図4は図1に示す圧力スイッチに用いたセンサハウジングを裏側から視た外観斜視図、図5は図1に示す圧力スイッチの縦断面図である。
【0020】
図1に示すように、本発明の一実施形態である圧力スイッチ10は、コネクタハウジング11と、センサハウジング12と、防水カバー13と、を備える。
【0021】
コネクタハウジング11は、硬質で導電性がなく、光透過性の高い樹脂を素材として成形されており、円環形状をなすベース14上に、四角形形状のユニットキャップ部15が突出形成され、このユニットキャップ部15の側部にコネクタ部16が横方向に延出されている。
【0022】
そして、コネクタハウジング11は、ユニットキャップ部15の正面に防水カバー固定部17が形成されており、この防水カバー固定部17の中央部に大気導入孔18が形成されている。
【0023】
センサハウジング12は、コネクタハウジング11と同様の硬質で導電性がなく、コネクタハウジング11よりも光透過性の低い樹脂を素材として円筒形状に形成されており、コネクタハウジング11のベース14に合わされたうえで、端部に円環形状の結合リング部材19が被嵌されることで、コネクタハウジング11と一体的に組み立てられている。
【0024】
防水カバー13は、コネクタハウジング11及びセンサハウジング12よりも軟質であって若干の弾性を有する樹脂を素材として、全体として非円環形状であるコ字形状に形成されている。防水カバー13は、コネクタハウジング11の側方から、防水カバー固定部17に係止させることでコネクタハウジング11に組み付けられる。このとき、この防水カバー13を取り外す必要が生じた際には、例えばマイナスドライバー等の工具の先端部を端部に引っ掛けてから、コネクタハウジング11の防水カバー固定部18の側部に突出形成されている突部20を支点として回動させることで容易に取り外すことができる。
【0025】
図2に示すように、コネクタハウジング11には、プラス側の外部出力端子21とマイナス側の接地端子22とがインサートモールドによって一体成形されている。
【0026】
外部出力端子21は、導電性のある金属製であってL字形状に形成されており、一端部に、コネクタ部16内に配置される外部接続部23を有するとともに、他端部に、一対の出力用接点24,24が形成されている。これは、大電流が流れた場合、スパークによる損傷を考慮してプラス側の出力用接点24を2箇所にしている。すなわち、プラス側とマイナス側との接点間隔が微小間隔であると、スパークが発生する可能性があり、プラス側の接点は損傷して凹状になってしまう。また、圧力スイッチは接点の開閉を繰り返すので、接触部分が摩耗する傾向にあり、2箇所にすることで冗長を図ることができる。
【0027】
接地端子22は、導電性のある金属製であってL字形状に形成されており、一端部に、コネクタ部16内に配置される外部接続部25を有するとともに、他端部に、単一の接地用接点26が形成されている。
【0028】
そして、コネクタハウジング11とセンサハウジング12との間に、可動接点部材27が配置されている。可動接点部材27は、導電性のある金属製であって、円板形状に形成されており、外部出力端子21の一対の出力用接点24,24と、接地端子22の単一の接地用接点26と、が常時接触する常閉接点として機能する。そのため、上面に、外部出力端子21の出力用接点24,24が電気的に接触する2個の出力端子接触部28,28と、接地端子22の単一の接地用接点26が電気的に接触する1個の接地端子接触部29と、が直角三角形の頂部の位置に対応して配置されている。
これにより、可動接点部材27は、出力用接点24,24と接地用接点26の計3箇所の接点で支えられることになり、ガタツキ無く安定した接触荷重が得られる。なお、例えば、接点箇所が2箇所では、出力用接点24と接地用接点26との接点高さにバラツキがあり、可動接点部材27を支えられず安定した接触荷重を得ることができず、4箇所以上では、その内3箇所は接触しているが、その他の箇所は接触しておらず、いずれか2箇所を支点にしてシーソーのようにガタツキが発生する。
【0029】
センサハウジング12は、円環形状をなしてコネクタハウジング11のベース14に合わされるベース30の内周側に円筒形状の筒部31を有し、この筒部31の内周部に貫通孔状の負圧導入部32が形成されており、このベース30の外周側の一部に角孔形状の凹部33が上面から下方へ向けて深さを有して形成されている。センサハウジング12は、ベース30の内周側がセンサハウジング側圧力作動室34になっており、ベース30の上面がセンサハウジング側溶着面35になっている。
【0030】
図3に示すように、コネクタハウジング11には、ベース14の外周側の一部に四角形の凸部36が突出形成されている。この凸部36の外形は、センサハウジング12の凹部33の内形よりもわずかに小さいために、このコネクタハウジング11のベース14がセンサハウジング12のベース30に組み合わされた際に、センサハウジング12の凹部33に嵌め込まれることで、両ハウジング11,12の位置合わせと回り止めとが図られる。また、コネクタハウジング11は、ベース14の下面がコネクタハウジング側溶着面37になっており、ベース14の内周側がコネクタハウジング側圧力作動室38になっている。
【0031】
図4に示すように、センサハウジング12には、ベース30における凹部33の反対側に、凹形状をなす目視確認用兼治具合わせ用印39が形成されている。この目視確認用兼治具合わせ用印39は、凹部33の位置を、図示する裏面から確認するのに用いられるために、センサハウジング12を裏面にして、同じく裏面が上方に向いて配置されているコネクタハウジング11に組み付ける際に、この目視確認用兼治具合わせ用印39をコネクタハウジング11の凸部36に合わせるようにすれば、凹部33の位置を目視で確認することなく位置合わせを行うことができる。
【0032】
また、組付け治具等を用いて組付けを行う際に、目視確認用兼治具合わせ用印39を、その治具に合わせるようにすれば、凹部33を直接見ることなくコネクタハウジング11の凸部36に簡単に合わせられる。なお、目視確認用兼治具合わせ用印39は、凹部33からベース30の裏面まで貫通した孔としても良い。そうすれば、コネクタハウジング11とセンサハウジング12とを組付けた際に目視確認用兼治具合わせ用印39を覗くことで、コネクタハウジング11の凸部36がセンサハウジング12の凹部33に挿入されているか否かが確認される。
【0033】
また、センサハウジング12には、筒部31の外周部に筒方向に凹凸形状をなす凹凸部40が形成されている。
【0034】
図5に示すように、圧力スイッチ10は、コネクタハウジング11のベース14とセンサハウジング12のベース30との間にダイヤフラム41が挟み込まれてから、コネクタハウジング11の凸部36がセンサハウジング12の凹部33に位置合わせされるとともに、両ハウジング11,12のそれぞれの溶着面35,37が合わされてから、コネクタハウジング11側からセンサハウジング12に向けてレーザー溶着が行われる。これにより、両ハウジング11,12が溶着固定され、両ベース14,30に結合リング部材19が外嵌される。このとき、光透過性の高いコネクタハウジング11側から光透過性の低いセンサハウジング12に向けてレーザー溶着が行われることで、両圧力作動室34,38の気密性が高精度に確保される。
【0035】
また、コネクタハウジング11のベース14とセンサハウジング12のベース30との間にダイヤフラム41が挟み込まれることで、コネクタハウジング側圧力作動室38とセンサハウジング側圧力作動室34とが隔離される。このダイヤフラム41には、互いに加締め固定されている可動接点部材27とばね受42とがダイヤフラム41を挟んで組み付けられている。
なお、上述したコネクタハウジング11の製造時には、図5中想像線で示した受治具50上に接地端子22が位置決めされてからインサート成形され、成形後に受治具50を引き抜くことで、接地端子22の位置決め精度の向上と肉抜きによる樹脂材料の削減を図ることができる。
【0036】
そして、2個の中空ナット部材43,44が筒部材45の所定位置にそれぞれねじ込まれることで、中空ナット43とばね受42とにそれぞれ係止された戻しばね46に蓄積された弾性反発力でもって可動接点部材27の2個の出力端子接触部28と1個の接地端子接触部29とが外部出力端子21の出力用接点24と接地端子22の接地用接点26とに導通接触している。これにより、可動接点部材27に対して、外部出力端子21の出力用接点24と接地端子22の接地用接点26とが、平均化された安定的な接触荷重でもって接触抵抗を低減して導通接触される。
【0037】
また、圧力スイッチ10は、センサハウジング12の凹凸部40に、ブレーキブースターやバキュームポンプ等の検出対象物47に嵌め込まれているゴム製のグロメット48が外嵌されることで検出対象物47に組み付けられ、コネクタ部16に相手側コネクタ49が接続されることで、両端子21,22が不図示の制御回路に電気的に接続される。このとき、コネクタ部16が横方向に延出されているために、従来のもののような相手側コネクタを縦差しするものと比較して、全体の高さ寸法が小さくなる。さらに、グロメット48を介して回動されることで、相手側コネクタ49に向けてコネクタ部16の向きが変更されるために、相手側コネクタ49に接続されているワイヤハーネスの配策経路に応じて汎用性の高い接続構造が得られる。
【0038】
このような圧力スイッチ10は、ブレーキブースターやバキュームポンプ等の検出対象物47内に負圧導入部32が連通されて固定され、制御回路に電気的に接続されている端子を収容した相手側コネクタ49がコネクタ部16に接続される。
【0039】
エンジンが始動されるのに伴って検出対象物47内に負圧が発生する。そこで、その負圧レベルが、戻しばね46に蓄積されている弾性反発力よりも小さいと、可動接点部材27が両端子21,22にそれぞれ電気的に接触することで外部出力端子21がローレベルとなり、制御回路にローレベルの電気信号を与える。これに反して、検出対象物47内の流体圧力が、戻しばね46に蓄積されている弾性反発力よりも高くなると、戻しばね46に抗して可動接点部材27が両端子21,22から離れることで外部出力端子21がハイレベルとなり、制御回路にハイレベルの電気信号を与え、負圧レベルが予め定められたレベルを超えたことを制御回路に認識させる。
【0040】
上述したように、圧力スイッチ10によれば、コネクタハウジング11が外部出力端子21及び接地端子22を埋設しているために、コネクタハウジング11及びセンサハウジンング12に接地回路を形成する必要がなくなる。これにより、コネクタハウジング11及びセンサハウジンング12が樹脂成形されることで、従来のものと比較して、大幅な軽量化を図ることができる。
【0041】
また、圧力スイッチ10によれば、コネクタハウジング11とセンサハウジング12とを組み合わせた際に、コネクタハウジング11の凸部36がセンサハウジング12の凹部33に挿入されることで回り止めがなされるために、位置ずれ等を生ずることなく、所定の位置での確実な組付けを行うことができる。
【0042】
また、圧力スイッチ10によれば、センサハウジング12の凹部33が、センサハウジング12の表側に配置された場合に、その裏側を見ながら組付けを行う際に、裏側の目視確認用兼治具合わせ用印39がある位置を、コネクタハウジング11の凸部36に合わせれば、コネクタハウジング11とセンサハウジング12との位置合わせすることができる。また、裏側の目視確認用兼治具合わせ用印39を治具に合わせれば、その位置に凸部36を簡単に合わせることができる。
【0043】
また、圧力スイッチ10によれば、光透過性の高いコネクタハウジング11から光透過性の低いセンサハウジング12に向けてレーザー溶着を行うことで圧力作動室34,38の気密性を高精度に確保することができる。これにより、ねじ止め等の固定手段を用いる場合と比較して部品点数の減少を図ることができるとともに、流体漏れ等を生ずることなく、確実に固定を行うことができる。
【0044】
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】本発明の一実施形態に係る圧力スイッチの外観斜視図である。
【図2】図1に示した圧力スイッチの各部品の組付け関係を説明する分解斜視図である。
【図3】図1に示した圧力スイッチに用いたコネクタハウジングを裏側から視た外観斜視図である。
【図4】図1に示した圧力スイッチに用いたセンサハウジングを裏側から視た外観斜視図である。
【図5】図1に示した圧力スイッチの縦断面図である。
【図6】従来の圧力スイッチの断面図である。
【符号の説明】
【0046】
10 圧力スイッチ
11 コネクタハウジング
12 センサハウジング
21 外部出力端子(固定接点)
22 接地端子(固定接点)
27 可動接点部材(可動接点)
33 凹部
34 センサハウジング側圧力作動室(圧力作動室)
36 凸部
38 コネクタハウジング側圧力作動室(圧力作動室)
39 目視確認用兼治具合わせ用印
41 ダイヤフラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定接点を備えたコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに組み合わされるセンサハウジングと、前記コネクタハウジングと該センサハウジングとの間で2つの圧力作動室を隔成するダイヤフラムと、該ダイヤフラムに取り付けられ該圧力作動室の内部圧力の偏差により該固定接点に接離する可動接点と、を備えた圧力スイッチであって、
前記コネクタハウジング及び前記センサハウジンングが樹脂成形されており、該コネクタハウジングは、外部出力端子及び接地端子を埋設していることを特徴とする圧力スイッチ。
【請求項2】
前記コネクタハウジング及び前記センサハウジングが、いずれか一方に回り止め用の凸部を形成しているとともに、いずれか他方に該凸部が挿入される凹部を形成していることを特徴とする請求項1に記載した圧力スイッチ。
【請求項3】
前記凹部に対応した位置に、目視確認用兼治具合わせ用印を備えていることを特徴とする請求項2に記載した圧力スイッチ。
【請求項4】
前記コネクタハウジングを形成する樹脂と前記センサハウジングを形成する樹脂との光透過性が異なり、該コネクタハウジング及び該センサハウジングのうちの該光透過性の高い方からレーザー溶着を行うことで、前記コネクタハウジング及び前記センサハウジングが組み付けられていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載した圧力スイッチ。
【請求項5】
前記固定接点が、前記外部出力端子の一対の出力用接点と、前記接地端子の単一の接地用接点とからなり、
前記可動接点が、前記出力用接点の接触する2箇所の出力端子接触部と、前記接地用接点の接触する1箇所の接地端子接触部との3箇所の接点から構成されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載した圧力スイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−103209(P2008−103209A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−285182(P2006−285182)
【出願日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】