説明

圧電素子を備えているスプレー装置、及び化粧品及び香水で前記スプレー装置を利用する方法

圧電素子(13)と、圧電素子に結合された台座(17)、及びホーン(18)まで延在する管(18)を有するソノトロード(14)と、圧電素子を振動させるための駆動回路(10)と、スプレーされる製品をホーンの前面(20)まで導く供給装置(7)とを備えるスプレー装置。ソノトロードは主に管に平行なモードで振動し、ホーンは縦軸に沿って撓まないような寸法とされ、駆動回路が圧電素子を振動させるときに撓まない。このスプレー装置は化粧品及び香水に適用可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、圧電素子を有するスプレー装置に関し、ならびにそれらの装置を化粧品及び香水において使用することに関する。
【0002】
より具体的には本発明は、
− 圧電素子と、
− 圧電素子に結合された台座、及び台座よりも狭く縦軸に沿って台座からホーン管よりも広いホーン口に向かって延在しているホーン管を有し、前記ホーン口はホーン管から離れる向きの前面を有する、ソノトロードと、
− 圧電素子を振動させるように設計された制御回路と、
− スプレーされる製品をホーン口の前面まで搬送するように設計された、スプレーされる製品を供給するための供給装置とを備え、
ソノトロードが縦軸方向に平行なモードで振動し、制御回路が圧電素子を振動させるときホーン口が撓まずに実質的に前記縦軸方向に沿って運動するような寸法とされた、
スプレー装置に関する。
【背景技術】
【0003】
特許文献1には、このようなスプレー装置の例が説明されている。
【特許文献1】欧州特許出願第A−O 389 665号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
既知のこのタイプのスプレー装置の効率を改善し、特にその電力消費を低減するように改良することが、本発明の具体的な目的である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によってこの目的を達成するために、問題となっている種類のスプレー装置は、圧電素子及びホーン管が、圧電素子の直径の、ホーン管の直径に対する比が、5から10の間となるような直径を有することを特徴とする。
【0006】
これらの措置によって、圧電素子とホーン口との間の結合を最適化し、及びホーン口の全表面領域を使用することにより、このホーン口はピストンのように動作して、ソノトロードの効率が最適化される。従って、同じストロークにおいて、スプレーされる製品の所与の流量に対して、スプレー装置で消費される電力を低減することができる。
【0007】
本発明による方法の様々な実施形態では、次のうちの1つ、及び/又は複数の措置を用いてもよい。
− 制御回路は、圧電素子を動作周波数20から200kHzの間で、好ましくは40から100kHzの間で、より好ましくはさらに50から80kHzの間で振動させるように設計される。
− ソノトロードは、制御回路が圧電素子を振動させるとき、ホーン口が0.01mmを超す振幅で運動するような寸法にされる。
− ソノトロードは、1.5cm未満の円筒状体積の内側に内接され得る。
− 制御回路は、1W未満の電力で圧電素子を付勢する。
− スプレーされる製品を供給する供給装置は、スプレーされる製品を収納する容器に連結されており、スプレーされる製品は、20℃において1から200 mPa.sの間、好ましくは3から50mPa.sの間の動粘度を有する。
− 圧電素子は、直径が15mm未満、厚さが2mm未満の円板形状である。
− ソノトロードは縦軸を中心とした回転対称を示し、その外径及び全長は、前記全長の前記外径に対する比が2未満であるようにする。
− 圧電素子及びホーン口は、圧電素子の直径のホーン口の直径に対する比が1から2の間となるような直径を有する。
− ホーン口は、ホーン口の直径のホーン口の厚さに対する比が5未満となるような、直径と厚さを有する。
− ソノトロードは、アルミニウム、鋼、チタン、及びそのような材料の合金から選択された少なくとも1つの材料で作られる。
− 供給装置は、一端がソノトロードのホーン口に接触する芯を備える。
− 芯の端部は、前記ソノトロードのホーン口の前面に接触し、前記前面の中央部を囲繞する環状部を有する。
【0008】
さらに、本発明の別の主題は、1から200mPa.sの間、好ましくは3から50mPa.sの間の動粘度を有する液体をスプレーするために、以上で画成された装置を使用することである。
【0009】
このようにスプレーされる液体は、数十ミクロンのオーダー、とりわけ30μmから50μmの範囲にある、非常に小さい寸法の液滴で構成される一種の霧を形成する。
【0010】
本発明の1つの具体的な実施形態によれば、前記液体は化粧品の組成である。
【0011】
本発明による装置を使用することは、化粧品、特に化粧ケア製品の場合に特に好都合である。これらの製品が、このように空中に漂う霧の形で皮膚にスプレーされると、新鮮さと安らぎの深い感情が得られる。
【0012】
本発明の別の実施形態によれば、前記液体は、オードトワレ、香水、又はオーデコロンなどの香料の組成である。この種の組成に対して本発明を使用することは、芳香を充たすうえで役立つので、使用者から特に歓迎される。
【0013】
本発明のさらなる特徴と利点は、実施形態の1つ及びその実施形態の別の形の1つについての以下の説明において明らかになり、それらは添付される図面を参照して、非限定的な例として与えられるものである。
【0014】
添付図面において、同一の参照符号は同一又は類する構成要素を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、例えば全体形状が垂直軸線を中心に回転させた円筒状の形態であり、自身の上にスプレーヘッド3が積載された容器2を備えているスプレー装置1を表わす。スプレーヘッド3は、例えば自身の上面3aに作動ボタン4を備え、自身の円筒状の側面にスプレーされる製品のための出口開口5を有する。スプレー装置1は、携帯可能であって、手で保持することができる。
【0016】
図2を参照すると、スプレーヘッド3は、容器2の上部に嵌合されており、容器2には、例えば水性若しくは非水性の化粧品、スキンケア製品、又はその他の製品のような、スプレーされる液体製品から成る貯留物6が収容されている。例えば、スプレーされる製品は、20℃で1mPa・s〜200mPa・s、好ましくは3mPa・s〜50mPa・sの動粘度を有している。
【0017】
スプレー装置1でスプレーされ得る製品の組成の例示について、20℃における粘度を単位mPa.sで表わすと共に以下に示す。粘度の測定は、スピンドルNo.l(製造業者の基準)を用いたブルックフィールドLV(低粘度)粘度計(Brookfield LV (Low Viscosity) viscometer)を使用して行った。
a)芳香ボディーローション
ジメチコーン 6%
アルコール 5%
香料 3.5%
ジエチルヘキシルシクロヘキサノエート 5%
(Diethylhexylcyclohexanoate)
グリセリン 2.5%
ステアリルジメチコーン 1.5%
セチルアルコール 1.1%
ステアリルアルコール 1.1%
ステアレス−21 0.7%
ステアレス−20.3%
メチルパラベン 0.4%
トコフェリルアセテート(Tocopheryl acetate) 0.1%
カルボマー 0.1%
水酸化ナトリウム 0.05%
水 Qsp 100%
粘度: 150mPa.s
測定は毎分30回転の速度で実施した。
b)オーデトワレ
96.2アルコール 78%
濃縮香料(Perfume concentrate) 20%
ベンゾフェノン−3 0.2%
1.8%
粘度: 5mPa.s
測定は毎分60回転の速度で実施した。
c)ローション
アルコール 5%
グリセリン 2%
ブチレングリコール 1%
水素化キャスターオイルPeg−60 1%
PEG 32 0.5%
フェノキシエタノール 0.5%
パラベン 0.3%
香料 0.05%
水 QSP 100
粘度: 50mPa.s
測定は毎分60回転の速度で実施した。
d)ケアセラム
シクロペントシロキサン 24%
ブチレングリコール 4%
ポリメチルメタクリレート 3%
グリセリン 3%
アルコール 2.5%
ポリソルベート−20 1.5%
水素化キャスターオイルPeg−60 1%
ポリアクリルアミド 0.6%
アクリレート/C10−30アルキルアクリレート架橋ポリマー 0.2%
(Acrylate/C10-30 alkylacrylate crosslinked polymer)
香料 0.2%
活性成分 0.2%
キサンタン 0.05%
カルボマー 0.05%
セルロース 0.05%
ヒアルロン酸ナトリウム 0.05%
水 Qsp 100
粘度: 100mPa.s
測定は毎分30回転の速度で実施された。
【0018】
容器2は、スプレーされる製品を供給するための供給装置であって、スプレーされる製品をスプレーヘッド3に搬送可能な供給装置をさらに備えている。本明細書に示される例示では、以下に説明するように、この供給装置は毛管現象によって動作する芯7を備えている。この芯の上端部8は、容器2から突出し、スプレーヘッド3内に入っている。
【0019】
スプレーヘッド3の一部には制御区画9が設けられ、この制御区画内には、少なくとも1つの電池又は蓄電池11を電源とする電子制御回路10が収納されている。電子制御回路10は、作動ボタン4を用いて動作可能なスイッチ12を備えている。このボタンは、例えばスプレーヘッドの上面3aの可撓部分に形成されている。より具体的には、スプレーヘッド3は、スイッチ12の領域に凹所を有する高剛性なプラスチック製外殻を有している。この凹所は、上述のボタン4を形成する可撓性を有する弾性壁で閉止されている。
【0020】
電子制御回路10は、セラミック又はこれに類するものから成る超音波圧電素子13を振動させるように構成されている。この超音波圧電素子は、例えばアルミニウム、鉄、チタン、又はこれら材料の合金から成るソノトロード14(sonotrode)に連結されている(ソノトロード14は1つ以上の材料から成る場合がある)。圧電素子13及びソノトロード14は、スプレーヘッド3内に形成されたソノトロードハウジング16内に係合している。このソノトロードハウジングは、本明細書に示す実施例では例えば略回転円筒体であり、拡径された通路16を介して出口開口5と連通している。
【0021】
図2及び図3を参照すると、ソノトロード14は、圧電素子13と同様に、長手軸線Xを中心とした回転体であり、長手軸線Xを中心とする対称性を有している。ソノトロード14は、圧電素子13に連結された台座17、及び台座より狭いホーン管18を有している。このホーン管は、前記台座からホーン管18より広いホーン口19に至るまで長手軸線Xに沿って延伸している。ホーン口の平坦な前面21が芯7の上端部8に接触しているので、スプレーされる製品は毛管現象によって前記前面まで搬送される(図2参照)。
【0022】
従って、使用者が作動ボタン4を押下した場合には、制御回路10が、好ましくは超音波領域の動作周波数で圧電素子13を振動させることができる。この動作周波数は、20kHz〜200kHz、好ましくは40kHz〜100kHz、さらに好ましくは50kHz〜80kHzである。
【0023】
圧電素子13の振動が台座17及びホーン管18を介してホーン口19に伝達するので、芯7によってホーン口の前面20まで搬送された液体製品が霧化する。
【0024】
上述の動作周波数が比較的低い場合、特に100kHz未満である場合には、ソノトロード内でのエネルギー損失が限定されるので、このことはスプレー装置の電力消費を制限することに貢献している。
【0025】
本発明では、ソノトロード14は、X軸に略平行な長手方向モードで振動する大きさとされ、ホーン口19は、制御回路が圧電素子を上述の周波数で振動させる場合に長手軸線Xに沿って撓まずに移動する大きさとされる。これにより、ソノトロードの効率が最適化される。前記ソノトロードの長手方向モードの振動によって圧電素子13とホーン口19との結合が最適化されるからである。本明細書では、ホーン口が撓まないということは、ホーン口がホーン口の平面に対して垂直な方向において変形しないことを意味する。従って、ホーン口が撓まないことによって、ホーン口が剛なピストンのように動作可能となるので、液体製品をスプレーするためにホーン口の全表面領域を良好に使用することができる。
【0026】
ソノトロード14は、例えば容積1.5cm未満の円筒形状に内接可能な大きさとされており、例えば1W未満の電力で駆動可能とされ、且つ、ホーン口19において0.01mmを超えた振動の振幅を生じさせ、これによりスプレーされる製品に従って、スプレーされる製品がスプレーヘッド3から100mm〜300mmの距離でスプレー可能となる。
【0027】
図3に示すように、本明細書で説明する具体的な実施例では、例えば、圧電素子13は、好ましくはチタン酸ジルコニウム酸鉛(PZT)から成る多層共振セラミック、例えば株式会社富士セラミックス(Fuji Ceramics Co)から型式名C202で販売されており、直径D1が15mm未満(例えば8mm〜10mm程度)、厚さe1が1mm未満(例えば0.3mm程度)のディスク状の形状である。
【0028】
さらに、考慮される実施例において、ソノトロード14は、アルミニウム又はアルミニウム合金から成る場合がある。
【0029】
ソノトロードの台座17は、
−(例えば第1の部分17aに結合されている)圧電素子13に取り付けられたディスク状の第1の部分であって、15mm未満(例えば、10mm程度)の直径D2、及び2mm未満(例えば、1.7mm程度)の厚さe2を有している第1の部分17aと、
−第1の部分17aよりも薄く広く、第1の部分17aからホーン管18に向かって延在しているディスク状の第2の部分であって、15mm未満(例えば、14mm程度)の直径D’2、及び1mm未満(例えば、0.3mm程度)の厚さe’2を有しており、自身の周縁には、ソノトロードをスプレーヘッド3内部に固定するための固定穴のような取付手段17dが設けられている第2の部分17bと、
−ホーン管18に接続され、ディスク状の第2の部分17bから延在している移行部分17cであって、5mm未満(例えば3mm程度)の、ホーン管18側の端部の終端部直径D”2を有し、2mm未満(例えば1mm程度)の隅肉半径R1を介してディスク状の第2の部分17bに接続し、且つ、隅肉半径R1と略同一の厚さe”2を有している移行部分17cと、
を備えている場合がある。
【0030】
ホーン管18は、2mm未満(例えば1mm程度)の外径D3、及び4mm〜6mm(例えば5mm程度)の長さlを有している略円筒形状である。このホーン管18は、半径1mm未満(例えば0.5mm程度)の隅肉部半径を介して、移行部分17c及びホーン口19に接続している。
【0031】
ホーン口19は、8mm未満(例えば5mm程度)の外径D4、及び2mm未満(例えば1mm未満)の厚さe3を有しているディスクの形態をしている。
【0032】
ソノトロード14の最大外径、この実施例では直径D’2、及びソノトロードの全長Lは、最大外径に対する全長の比L/D’2が2未満となるように選定されることが優位である。
【0033】
さらに、直径のホーン管の直径に対する圧電素子13の比D1/D3は、好ましくは5〜10とされる。
【0034】
さらに、ホーン口の厚さに対するホーン口の直径の比D4/e3は、好ましくは5未満とされる。
【0035】
最後に、圧電素子13の直径とホーン口19の直径との比D1/D4は、好ましくは1〜2とされる。
【0036】
図4及び図5に表わす他の実施形態では、芯の上端部8は、ソノトロードのホーン口の前面20に接触し、且つ前面20の中心部を囲む環状部8aを有している。このことは、スプレーされる製品をホーン口の前面20まで搬送するために特に効果的である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】本発明の一の実施形態におけるスプレー装置の全体図である。
【図2】図1の装置の縦断面図である。
【図3】図1及び図2に表わすスプレー装置の圧電素子及びソノトロードを示す詳細図である。
【図4】本発明の他の実施形態における、芯を備えたソノトロードの正面図である。
【図5】本発明の他の実施形態における、芯を備えたソノトロードの側面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 スプレー装置
2 容器
3 スプレーヘッド
3a スプレーヘッドの上面
4 作動ボタン
5 出口開口
6 貯留物
7 芯
8 芯の上端部
8a 環状部
9 制御区画
10 電子制御回路
11 電池又は蓄電池
12 スイッチ
13 超音波圧電素子
14 ソノトロード
16 ソノトロードのハウジング
17 台座
17a 第1の部分
17b 第2の部分
17c 移行部分
17d 手段
18 ホーン管
19 ホーン口
20 ホーン口の前面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圧電素子(13)と、
前記圧電素子(13)に結合されている台座(17)と、前記台座(17)よりも狭く、前記台座(17)からホーン管(18)よりも広いホーン口(19)に向かって、長手軸線(X)に沿って延在している前記ホーン管(18)とを備えているソノトロード(14)であって、前記ホーン口(19)が前記ホーン管(18)から離間する方向に配置された前面(20)を有している前記ソノトロード(14)と、
前記圧電素子(13)を振動させるように構成されている制御回路(10)と、
スプレーされる製品を供給するための供給装置(7)であって、スプレーされる製品を前記ホーン口の前記前面(20)まで搬送するように構成されている前記供給装置(7)と、
を備えているスプレー装置であって、
前記ソノトロード(14)が、前記長手軸線方向(X)に平行なモードで振動し、
前記制御回路(10)が前記圧電素子(13)を振動させた場合に、前記ホーン口(19)が撓まずに前記長手軸線方向(X)に沿って移動する大きさとされるスプレー装置において、
前記圧電素子(13)及び前記ホーン管(18)は、前記ホーン管の直径に対する前記圧電素子(13)の直径の比(Dl/D3)が5〜10となるような直径(D1、D3)を有していることを特徴とするスプレー装置。
【請求項2】
前記制御回路(10)が、動作周波数20kHz〜200kHz、好ましくは40kHz〜100kHz、より好ましくは50kHz〜80kHzで前記圧電素子(13)を振動させるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のスプレー装置。
【請求項3】
前記ソノトロード(14)は、前記制御回路(10)が前記圧電素子(13)を振動させた場合に、前記ホーン口(19)が0.01mmを超す振幅で運動する大きさとされることを特徴とする請求項1又は2に記載のスプレー装置。
【請求項4】
前記ソノトロード(14)が、1.5cm未満の容積を有している円筒体に内接していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のスプレー装置。
【請求項5】
前記制御回路(10)が、1W未満の電力で前記圧電素子(13)を駆動することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のスプレー装置。
【請求項6】
前記スプレーされる製品を供給する前記供給装置(7)がスプレーされる前記製品を収納している容器(2)に接続されており、
前記スプレーされる製品は、20℃において、1mPa・s〜200mPa・s、好ましくは3mPa・s〜50mPa・sの動粘度を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のスプレー装置。
【請求項7】
前記圧電素子(13)が、15mm未満の直径(D1)、2mm未満の厚さ(e1)を有しているディスク状の形態とされることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のスプレー装置。
【請求項8】
前記ソノトロード(14)が、前記長手軸線(X)を中心とした回転体であって、前記長手軸線(X)を中心とした対称性を有しており、
前記ソノトロードの外径(D2)及び全長(L)は、前記外径に対する前記全長の比(L/D2)が2未満となるようになっていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のスプレー装置。
【請求項9】
前記圧電素子及び前記ホーン口が、前記ホーン口の直径に対する前記圧電素子の直径の比(D1/D4)が1〜2となるような直径(D1、D4)を有していることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載のスプレー装置。
【請求項10】
前記ホーン口(19)が、前記ホーン口の厚さに対する前記ホーン口の直径の比(D4/e3)が5未満となるような前記直径(D4)及び前記厚さ(e3)を有していることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載のスプレー装置。
【請求項11】
前記ソノトロード(14)が、アルミニウム、鉄、チタン、及びこれら材料の合金から選択された少なくとも1つの材料から成ることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載のスプレー装置。
【請求項12】
前記供給装置が、前記ソノトロードの前記ホーン口(19)に接触する1つの端部を有する芯(7)を備えていることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載のスプレー装置。
【請求項13】
前記芯の前記端部(8)が、前記ソノトロードの前記ホーン口の前記前面(20)に接触し、且つ前記前面(20)の中央部を囲む環状部(8a)を有していることを特徴とする請求項12に記載のスプレー装置。
【請求項14】
20℃において、1mPa・s〜200mPa・s、好ましくは3mPa・s〜50mPa・sの動粘度を有している液体をスプレーするために、請求項1〜13のいずれか一項に記載のスプレー装置を利用することを特徴とする方法。
【請求項15】
前記液体が、化粧品の組成を有していることを特徴とする請求項14に記載の使用。
【請求項16】
前記液体が、香水の組成を有していることを特徴とする請求項14に記載の使用。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2009−530074(P2009−530074A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558847(P2008−558847)
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【国際出願番号】PCT/FR2007/000433
【国際公開番号】WO2007/104859
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(502189579)エルブイエムエイチ レシェルシェ (68)
【Fターム(参考)】