説明

基地局および移動端末

【課題】基地局および移動端末を提供する。
【解決手段】セルラ無線ネットワークにおいて移動端末とデータを通信するためのMIMOシステムを提供する基地局であって、少なくとも第1のアンテナおよび第2のアンテナと、前記基地局から前記移動端末に送信されるトレーニングシーケンスの受信のために用いられる、前記移動端末に割り当てるための第1セットのタイムスロットを決定する手段と、前記第1セットのタイムスロットから前記第1のアンテナへの1または2以上のタイムスロットの割当て、および前記第1セットのタイムスロットから前記第2のアンテナへの他の1または2以上のタイムスロットの割当てを示すメッセージを生成する手段と、前記メッセージを前記移動端末に送信する手段と、を備える、基地局。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CDMAシステムで無線信号を処理することに関し、特に、例えば何のタイムスロットでの何の符号が移動端末に割り当てられているかを含み、割り当て情報をシグナリングすることに関する。
【背景技術】
【0002】
セルラ無線システム又はネットワークは、複数の基地局と複数の移動端末とを有し得る。基地局はまた、ノードBとも呼ばれることもある。移動端末はまた、移動体、移動無線、移動トランシーバ又はユーザ装置(UE:user equipment)と呼ばれることもある。移動端末は、セル内又はセル間で固定でもよく、静止型でもよく、携帯用でもよく、可動性でもよく、及び/又は移動中でもよい。単一の基地局は、各移動端末に分離可能な伝送を行うことにより、複数の移動端末にサービス提供し得る。移動端末は、どの信号が移動端末宛であるかを決定し、他の移動端末宛の信号からこれらの信号を分離し得る。
【0003】
信号は1つ以上のドメインで分離されてもよい。例えば、信号は時分割多重アクセス(TDMA:time division multiple access)変調信号を送信することにより、時間ドメインで分離されてもよい。更に、信号は周波数分割多重アクセス(FDMA:frequency division multiple access)変調信号を送信することにより、周波数ドメインで分離されてもよい。また、信号は符号分割多重アクセス(CDMA:code division multiple access)変調信号を送信することにより、符号ドメインで分離されてもよい。信号は配列アンテナから信号を送信することにより、空間ドメインで分離されてもよい。セルラ無線システムはまた、前記及び/又は他の分離技術の組み合わせを使用してもよい。
【0004】
CDMAシステムでは、スペクトラム拡散技術を介して複数ユーザがサポートされ得る。直接拡散CDMA(direct sequence CDMA)システムでは、データペイロードは、他の符号と直交又は疑似直交になり得る符号で符号化される。移動端末はCDMA変調信号を受信し、その移動端末に割り当てられた1つ以上の符号での整合フィルタのように、様々な復調動作を実行し得る。
【0005】
基地局が特定の符号で符号化されたCDMA信号を変調して送信すると、移動端末は整合フィルタとそれに割り当てられた特定の符号とを使用し、整合フィルタから高出力を生成し得る。特定の符号を使用した整合フィルタは、他の移動端末宛の信号について低出力を生成する。他の移動端末は他の符号が割り当てられている。その結果、移動端末は、高い整合フィルタの出力を有する信号のみ、従ってこれを宛先とするもののみをデコードする。同様に、移動端末は、低い整合フィルタの出力を有する信号、おそらく異なる移動端末宛のものを拒否する。
【0006】
直接拡散CDMAシステムは、通常では周波数分割双方向(FDD)方式又は時分割双方向(TDD)方式を使用する。FDDシステムでは、移動端末と基地局との間の通信は、2つの重複しない周波数帯域で生じる。TDDシステムでは、移動端末と基地局との間の通信は、単一の周波数範囲内で生じ得る。いずれの場合でも、データペイロードは移動端末と基地局との間で伝送される。アップリンクデータ又はアップリンクトラヒックは、移動端末から基地局に送信される。ダウンリンクデータ又はダウンリンクトラヒックは、基地局から移動端末に送信される。
【0007】
FDDシステムでは、周波数分離が使用される。アップリンクトラヒックは1つの中心周波数で送信され、ダウンリンクトラヒックは異なる中心周波数で送信される。アップリンク及びダウンリンクは、同時に動作してもよい。すなわち、基地局がダウンリンクで移動端末にデータを送信するのと同時に、移動端末はアップリンクで基地局にデータを送信してもよい。FDDシステムでの周波数分離は、アップリンクがダウンリンクと干渉しないことを確保する。
【0008】
これに対して、TDDシステムは時間分離を使用する。TDDシステムは、単一の周波数範囲内であるが、異なる時間でアップリンク及びダウンリンクデータを送信し得る。TDDセルにおける移動端末のグループと基地局との間の無線インタフェースリンクは、フレームのシーケンスとして時間ドメインで構成され得る。各フレームはタイムスロットのセットとして構成され得る。あるタイムスロットはアップリンクトラヒックに割り当てられ、他のタイムスロットはダウンリンクトラヒックに割り当てられ得る。各タイムスロットは、符号のセットを使用して符号ドメインに更に細分され得る。データは、符号のセットからの異なる直交又は疑似直交符号で符号に分離される。デコードを容易にするために、符号で送信されたデータは、異なる直交又は疑似直交符号、トレーニングシーケンス及びガード期間で符号化されたデータペイロードに分離される。データペイロードとトレーニングシーケンスとガード期間とで構成された結果の構造は、バーストと呼ばれる。
【0009】
空間ダイバーシチを実施するために、TDD基地局は2つ以上のアンテナを使用し得る。ダウリンクタイムスロットの間では、第1のアンテナを通じてタイムスロットの間に送信された第1のセットのバーストは、第1のグループの移動端末宛のものでもよく、第2のアンテナを通じて同じタイムスロットの間に送信された第2のセットのバーストは、第2のグループの移動端末宛のものでもよい。第1及び第2のグループの移動端末は、同じ及び/又は異なる移動端末を有してもよい。
【0010】
基地局は、ダウンリンクトラヒックについてフレームの1つ以上のタイムスロットからの1つ以上の符号をグループに割り当ててもよい。この割り当ては、第1の移動端末について行われてもよい。移動端末は、それに割り当てられたタイムスロットのそれぞれ更なる符号を用いて高レートでデータを受信し得る。更に、基地局は同時のタイムスロットでこれらの割り当てを行い、各タイムスロットが異なるアンテナで同時に送信されてもよい。基地局は、割り当てられたタイムスロット及び符号を移動端末に通知することにより、ダウンリンクデータを受信することを各移動端末に通知する。移動端末はタイムスロットを監視し、その移動端末に割り当てられた符号で信号をデコードする。
【0011】
図1は、TDDセルラ無線ネットワークの典型的なフレーム構造を示している。単一のTDD無線フレーム100は、15のタイムスロット(タイムスロット1−16)を有し得る。各タイムスロットはバーストのセットから構成され、セットは符号1−16を使用した16までのアクティブな符号化信号を有し得る。基地局は、(ダウンリンクで)各バーストに含まれる1つ以上の符号化信号で0以上のバーストを送信する。同様に、1つ以上の移動端末は、アップリンクで0以上のバーストをそれぞれ送信し、各バーストは1つ以上の符号化信号を有する。アップリンクの別個のバーストは、基地局によって単一の合成したバーストのセットとして受信され得る。
【0012】
ネットワークは、フレームをダウンリンクタイムスロット101とアップリンクタイムスロット102とに分割し得る。移動端末が受信したものと類似したデータ量を送信するときに、ネットワークはダウンリンク及びアップリンクタイムスロットの対称的な分割を行ってもよい。大量のデータが一方向に流れるときに、ネットワークは非対称サービスを構成してもよい。例えば、インターネットトラヒックは、典型的にはアップリンクデータよりかなり大量のダウンリンクデータを占有する。
【0013】
フレーム100は、10のダウンリンクタイムスロット(タイムスロット1−10)101と、5のアップリンクタイムスロット(タイムスロット11−15)102とを有するように構成される。また、3つの移動端末(端末1−3)の割り当て情報が図示されている。ネットワークは、単一のタイムスロット(タイムスロット3)の4つの符号(符号3−6)を端末1に割り当てている。これらの4つの符号は他の移動端末と共有されていない。また、タイムスロットは他の移動端末と共有されることもなく、直前又は直後にタイムスロットで符号が使用されない。従って、端末1はセル内干渉を受けることがない。
【0014】
ネットワークは端末2に6の符号(すなわち、各タイムスロット5−7のそれぞれに符号2及び3)を割り当てている。ネットワークはまた、端末3に8の符号(すなわち、各タイムスロット5−8のそれぞれに符号6及び7)を割り当てている。端末2及び3に送信された信号は、各タイムスロット5、6及び7で多重化されているため、1つの移動端末宛のこれらのタイムスロットでの信号は、他の移動端末宛の信号と干渉し得る。タイムスロット8は端末3を除いて他の端末と符号多重されていないため、端末3はタイムスロット8で他の符号から干渉を受信しない。
【0015】
典型的なTDDタイムスロットバーストは、複数の符号化信号を有し得る。各バーストは、3つの部分(データペイロード、トレーニングシーケンス及びガード期間)を有するものとして考えられ得る。バースト内のこれらの部分の順序及びサイズは、システム毎に変化し得るが、典型的にはトレーニングシーケンスがデータペイロードの2つの半分の間のミッドアンブル(midamble)として挿入される。代替として、トレーニングシーケンスは、データペイロードの先頭(プリアンブル)又は後部(ポストアンブル)に配置されてもよい。更に、ガード期間は、典型的にはデータペイロード及びトレーニングシーケンスの終了及び/又は開始に追加されてもよい。
【0016】
図2は、1つのタイムスロットの単一のバーストからのTDD符号化信号200のセグメントを示している。符号化信号200は、データペイロード(部分1)201を有し、これに続いてミッドアンブルトレーニングシーケンス202を有し、これに続いてデータペイロードの残り(部分2)203を有し、これに続いてガード期間204を有する。データペイロード201、203、トレーニングシーケンス202及びガード期間204のこのフォーマットは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP:the third generation partnership project)により指定されているUTRA TDDモードシステムのようなセルラ無線ネットワークで使用され得る。
【0017】
各タイムスロットでは、バーストのセットが送信され得る。この場合、バーストはアクティブな符号毎に1つの符号化信号を有する。各符号化信号は、固有のトレーニングシーケンスを有してもよく、1つ以上の他の符号化信号により使用されるトレーニングシーケンスを有してもよい。バーストのセットは、セルラ無線システムが動作する伝搬環境により歪められ得る。この環境は、基地局のアンテナと移動端末のアンテナとの間に複数のパスを提供し得る。結果の無線チャネルは完全なチャネルではなくてもよいが、送信信号の遅延版を合成したチャネルでもよい。例えば、基地局から送信された移動端末宛の信号は複数のパスを取ってもよく、これらの信号パスは異なる長さでもよい。従って、バースト又は信号は送信信号の複数の複製として移動端末に到達し、異なる長さのパスのため、各複製は異なる時間に到達し得る。従って、信号内のシンボルのシーケンスは、相互に破壊的に干渉し得る。
【0018】
例えば、短いパスを移動する送信信号が最初に受信機に到達する。長いパスを移動する同じ送信信号は、最初の受信信号の遅延版として受信機に現れ得る。従って、長いパスを移動する第1のシンボルは、短いパスを移動する次のシンボルが受信機に到達するのと同時に、受信機に到達し得る。移動端末は、送信信号の1つ以上の遅延版の合成を有する信号を受信し得る。重複するシンボルのこの現象は、シンボル間干渉として知られており、マルチパス伝搬により生じ得る。
【0019】
マルチパス伝搬により生じたシンボル間干渉はまた、異なる符号を有する信号の間の直交性を低減する。符号間の直交性のこの損失は、相関特性の劣化及び低い全体システム性能をもたらす。更に、シンボル間干渉は、同じタイムスロットで送信された異なる符号を有する2つの信号により受ける干渉を増加させ得る。
【0020】
例えば図1を参照すると、シンボル間干渉は、各タイムスロット5、6及び7で端末2及び3宛の符号2、3、6及び7の間の直交性の損失を引き起こし得る。更に、シンボル間干渉は、タイムスロット8で端末3の符号6及び7の間の直交性の損失を引き起こし得る。ネットワークがマルチパスの影響を低減する緩和技術を使用していなければ、システム性能が劣化し得る。
【0021】
移動端末受信機は、自分と他の移動端末との双方を宛先としたトラヒックを含む信号を受信し得る。移動端末受信機は、それだけを宛先とした信号を抽出するために、それに割り当てられた符号を使用する。同じタイムスロットの他の移動端末を宛先とした同じ又は異なるアンテナからの符号化データは、移動端末の受信及びデータ抽出と干渉し得る。基地局は、知覚干渉を補償して克服するためにその送信電力を増加させ得る。しかし、送信電力を増加させることは、ネットワークでの干渉を増加させる。従って、干渉信号を処理する他の手段が有用になり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
しかし、送信電力を増加させることは、ネットワークでの干渉を増加させる。従って、干渉信号を処理する他の手段が有用になり得る。
【課題を解決するための手段】
【0023】
本発明のある実施例は、複数の干渉信号を有する信号を受信して復調する移動端末の機能を促進する。基地局は、他の移動端末の割り当て情報を移動端末に通信してもよい。割り当て情報は、他の移動端末のタイムスロット及び符号割り当て情報を有してもよい。
【0024】
本発明の他の特徴及び態様は、一例として本発明の実施例による特徴を示す添付図面と共に、以下の詳細な説明から明らかになる。要約は本発明の範囲を限定することを意図しない。本発明の範囲は、単に特許請求の範囲により定められる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】TDDセルラ無線ネットワークの典型的なフレーム構造
【図2】1つのタイムスロットの単一のバーストからのTDD符号化信号のセグメント
【図3】受信機のミッドアンブル検出器の出力での例示的な信号
【図4】割り当てを受信する各移動端末に暗示的に通信されるリソース割り当て情報
【図5】HSDPA伝送のタイミング及びフローチャート
【図6】3つの移動端末の割り当てメッセージ
【図7】2つの移動端末に割り当て情報を通信する基地局
【図8】フレームでブロードキャストされるリソース割り当て情報の例
【図9】2つのアンテナから送信される別個の符号チャネル
【図10】2つの送信アンテナから送信される別個の符号チャネル
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下の説明では、本発明の複数の実施例を示す添付図面に参照が行われる。他の実施例が利用されてもよく、この開示の要旨及び範囲を逸脱することなく、機械的、構成上、構造上、電気的及び動作上の変更が行われてもよいことがわかる。以下の詳細な説明は、限定の意味で受け取られるべきではなく、本発明の実施例の範囲は、発行された特許の請求項によってのみ定められる。
【0027】
以下の詳細な説明のいくつかの部分は、手順、ステップ、論理ブロック、処理及びコンピュータメモリで実行され得るデータビットについての動作の他の記号表示に関して提示され得る。手順、コンピュータ実行ステップ、論理ブロック、処理等は、ここでは所望の結果に導く首尾一貫したステップ又は命令のシーケンスであると考えられる。ステップは、物理量の物理操作を利用するものである。これらの量は、格納可能、転送可能、結合可能、比較可能又はコンピュータシステムで操作可能な電気、磁気又は無線信号の形式を取り得る。場合によっては、これらの信号は、ビット、値、要素、シンボル、特性、項、数等と呼ばれることがある。各ステップは、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はその組み合わせにより実行され得る。
【0028】
本発明のいくつかの実施例について、3GPP UTRA TDDシステム、推奨及び仕様に関して以下に説明する。しかし、これらの実施例は、概して他の移動無線及びセルラシステムに適用可能である。また、例えば2004年5月4日に出願され、“Midamble Allocation for MIMO Transmissions”(管理番号562493000300)という題名の同時継続出願を参照のこと。この同時継続出願が参照として取り込まれる。
【0029】
全体システム性能を増加させるために、システムは、符号間の直交性の損失性を補償する緩和技術を使用してもよい。緩和技術はまた、符号分離を使用するタイムスロット内の信号間での干渉の影響を低減し得る。連続干渉解除(successive interference cancellation)がFDDシステムに適用される緩和技術の一例である。マルチユーザ検出(MUD:multi−user detection)がTDDシステムに適用される緩和技術の一例である。
【0030】
MUD回路を使用する受信機は、複数の移動端末宛の伝送を併せてデコードする。他の受信機宛の信号を受信してデコードすることにより、MUD回路は、不要な信号により生じた干渉を解除し得る。1つのこのような不要な信号は、基地局により送信されて1つの移動端末により受信されるが、他の移動端末宛の信号でもよい。
【0031】
受信機のMUD回路又は他の緩和回路は、移動端末宛の信号の信号品質を改善するために、割り当て情報を使用してもよい。割り当て情報は、他の移動端末に割り当てられて他の移動端末用の信号を含む符号、タイムスロット、アンテナ及び基地局についての情報を有してもよい。割り当て情報はまた、現在のセルの送信についての情報及び/又は1つ以上の隣接セルの送信についての情報を有してもよい。移動端末は、それを宛先としたペイロードのバーストをデコードする際に補助するために割り当て情報を使用してもよい。
【0032】
空間ダイバーシチは、システム性能を改善する他の技術になり得る。送信機及び/又は受信機は、複数のアンテナを使用してもよい。送信ダイバーシチは、2つ以上のアンテナから送信することにより、基地局で使用されてもよい。1つより多くのアンテナを通じて信号を送信する送信機は、マルチアンテナ送信機と呼ばれることがある。送信ダイバーシチは、同じ送信信号の異なるチャネルを通じて複数のコピーを提供することにより、受信機を補助し得る。第1の送信アンテナからの1つのチャネルで厳しい劣化が生じる場合に、第2のチャネルを通じて移動する第2の送信アンテナからの信号は損なわれずに受信機に到達し得る。
【0033】
従来の送信ダイバーシチシステムでは、実質的に同じデータが複数の出力から(すなわち、1つより多くの送信アンテナから)送信され得る。本発明のある実施例によれば、複数アンテナ送信機は、1つ以上のタイムスロットの間に各アンテナで異なる信号を送信してもよい。例えば、2つのアンテナを有する送信機は、タイムスロットの第1のシーケンスの間にバーストのグループを送信する一方で、双方のアンテナで共通の信号を送信してもよい。代替として、送信機は、1つのアンテナで信号を送信してもよく、タイムスロットの第1のシーケンスの間に第2のアンテナを通じて信号を送信しなくてもよい。次に、送信機は、タイムスロットの第2のシーケンスの間に、2つの異なる信号(各アンテナで1つの固有の信号)を送信してもよい。
【0034】
受信ダイバーシチシステムでは、移動端末は複数の受信アンテナを有してもよい。1つより多くのアンテナを通じて信号を受信する受信機は、マルチアンテナ受信機と呼ばれる。第1の受信アンテナからの第1の受信信号及び第2の受信アンテナからの第2の受信信号が、送信信号の第1及び第2のセットを導出するために処理されてもよい。例えば、受信機は、各送信アンテナから送信された信号を決定するために、チャネルの特性と各受信アンテナからの符号畳み込みとを使用してもよい。
【0035】
複数アンテナを有する対応の受信機に信号を送信する複数アンテナを備えた送信機を有するシステムは、多入力多出力(MIMO:multiple−input multiple−output)システムと呼ばれることがある。送信アンテナが十分に(例えば波長の半分より大きく)空間で分離されており、受信アンテナが十分に空間で分離されている場合、送信アンテナと受信アンテナの各対の間で生成されたパスは、何らかの形式のフェージングに無相関のチャネルを生じ得る。
【0036】
複数の空間分離された送信アンテナ、複数の空間分離された受信アンテナ、又はMIMOシステムのようにこれらの双方を有するシステムは、送信アンテナと受信アンテナとの各対の間で固有のチャネルを提供してもよい。あるチャネルは(例えばそのパスをフェージングさせる伝搬状態のため)一時的に劣化した信号を受信機に提供し得るが、送信アンテナと受信アンテナとの各対により生成された全てのチャネルが同時に劣化する可能性は低い。1つの送信アンテナと1つの受信アンテナとの間に少なくとも1つの許容できるチャネルが存在する限り、受信機は送信信号をデコードし得る。
【0037】
特定の送信アンテナから受信した信号は、その信号及びチャネルを送信するために使用された符号の畳み込みのため、固有の署名を有してもよい。この署名により、各アンテナからのチャネルが無相関である場合に、送信機が同じ符号を使用して各送信アンテナから異なる情報を送信することが可能になり得る。例えば、送信機は、符号の対応する第1のセットで符号化された信号のセットを有するバーストの第1のセットを、第1の送信アンテナで特定のタイムスロットで送信してもよい。送信機は、符号の同じ第1のセットのいくつかを使用して符号化された信号のセットを有するバーストの第2のセットを、第2の送信アンテナで同じタイムスロットで送信してもよい。
【0038】
空間ダイバーシチとMIMO変調及び復調技術とを使用することにより、システムは、配列された送信アンテナで異なる信号を送信することにより、スループットを増加させ得る。この増加したスループットは、送信アンテナ及び受信アンテナの数を増加させることから生じ、これによって、同時に送信されるタイムスロットで利用可能な符号の有効数を増加させる。
【0039】
同じタイムスロットの他の符号からの干渉、マルチパスチャネルからの遅延シンボル、マルチアンテナ送信機の第2のアンテナからのバースト、及び隣接セルからのバーストは、これらの信号の逆効果を低減するために緩和技術を積極的に使用する要望を増加させる。
【0040】
他の端末宛の干渉及び不要な信号をキャンセルするために、受信機がこれらの不要な信号が存在することを認識し、何の符号でこれらの不要な信号が符号化されているかを認識することが有用になり得る。不要な信号の検出は、デジタル信号処理技術により実行されてもよい。代替として、1つ以上の他の移動端末宛の1つ以上の符号化信号の存在が、移動端末に通信されてもよい。
【0041】
受信機は、何のミッドアンブルが送信されているかを決定するために、信号処理技術を使用してもよい。例えば、受信信号と可能な既知のトレーニングシーケンスのセットとを比較するために、受信機で相関器が使用されてもよい。相関器は、様々な位置でピークを有する信号を作ってもよい。ピークは、送信アンテナと受信アンテナとの間で作られるチャネルのチャネル推定又は特性を表し得る。これらのピークの位置はまた、何のミッドアンブルが送信されているかを示し得る。
【0042】
送信機は、データペイロード情報を符号化するために使用された符号の特定の構成を示すために、ミッドアンブルのセットを選択して送信してもよい。受信機が送信機により送信されたミッドアンブルのセットを予測すると、受信機は、データペイロード情報を符号化するために使用された符号のセットを決定するためにミッドアンブルを使用してもよい。受信タイムスロットで場合によって使用される符号のセットに受信ミッドアンブルをマッピングするために、デフォルトミッドアンブル割り当て方式が使用されてもよい。
【0043】
図3は、受信機のミッドアンブル検出器の出力での例示的な信号300を示している。ミッドアンブル検出器の出力での信号300により、受信機は何の符号がアクティブであるかを決定することが可能になる。例えば、ピーク1、3、4及び6に関連する符号が閾値310より上のピークを有するものとして図示されており、従って、これらのミッドアンブルに関連する符号がアクティブである。移動端末はまた、送信アンテナと受信アンテナとの間で作られたチャネルを推定する又は特徴付けるために、ミッドアンブル検出器の出力を使用してもよい。この信号からのチャネル推定は、異なる符号を使用したタイムスロットの他の信号をデコードするために使用されてもよい。
【0044】
ミッドアンブルは、情報を伝達するために使用されてもよい。移動端末受信機のグループにアクティブな符号を表すために、特定のミッドアンブルが基地局により使用されてもよい。アクティブな符号の異なるグループを表すために、異なるミッドアンブルが使用されてもよい。移動端末は、何のミッドアンブルが送信されたかを決定し、これにより、何の符号が他の移動端末用のタイムスロットに存在するかを推測してもよい。
【0045】
アクティブ又は使用中の符号へのミッドアンブルの1つのマッピングは、デフォルトミッドアンブル割り当て方式(default midamble allocation scheme)と呼ばれることがある。デフォルトミッドアンブル割り当て方式の例は、“Physical channels and mapping of transport channels onto physical channels (TDD)”という題の第3世代パートナーシッププロジェクトの文献3GPP TS25.221に記載されている。基地局がデフォルトミッドアンブル割り当て方式を使用する場合、ミッドアンブルは、何の符号が基地局により送信されているかを移動局が決定することが可能になるように選択される。
【0046】
基地局は、ミッドアンブルを選択し、これによって基地局によりタイムスロットで送信されたアクティブな符号を表す数を符号化してもよい。基地局は、使用されるミッドアンブルと使用される符号の数との間で1対1のマッピングを提供してもよい。1つ以上のバーストのそれぞれは、1つのタイムスロットに関連してもよく、共通のミッドアンブルを共有してもよい。
【0047】
基地局は、タイムスロットで使用される異なるミッドアンブルの総数を示すメッセージを(移動端末に)伝達してもよい。更に、ミッドアンブルは受信機でピークとして受信されてもよい。各ミッドアンブルは、1つ以上のアクティブな符号に関連してもよい。従って、タイムスロットのアクティブな符号の数は、タイムスロットで使用されるミッドアンブルの数より大きくてもよい。この場合、移動端末は、何らかの更なる信号処理を実行し、ミッドアンブルに関連する符号のうち何がアクティブであるかを決定してもよい。
【0048】
例えば、8のミッドアンブルが使用されている(UTRA TDD Kcell=8)ことを基地局が伝達し、移動端末のミッドアンブル検出器がミッドアンブル6に対応するピーク6を検出すると、移動端末は、ミッドアンブル6に関連する何の符号が実際に送信されたかを決定するために、更なる信号処理を適用してもよい。
【0049】
ミッドアンブルは、1つの符号及び/又は他の符号が送信されたことを示してもよい。3.84McpsのUTRA TDDモードでは、Kcell=8が使用されたときに、ミッドアンブル6は符号7及び8に関連する。移動端末の更なる処理は、符号7だけが送信されたこと、符号8だけが送信されたこと、又は符号7と符号8との双方が送信されたことを決定してもよい。何の符号がアクティブであるかを移動端末が推測すると、これらのアクティブな符号の認識に基づいて、その干渉緩和機能を設定することができる。例えば、移動端末は、アクティブであると決定された符号のリストをMUD回路に供給してもよい。
【0050】
セルラネットワークは、更なる数のミッドアンブルの利点及び欠点を均衡することによって利用可能な最大数のミッドアンブルを設定してもよい。更なる数のミッドアンブルにより、基地局は広範囲の符号割り当て構成を符号化することが可能になる。換言すると、より多くの固有のミッドアンブルを送信することにより、ネットワークは、移動端末がアクティブである符号のより詳細な計算を行うことを可能にする。しかし、更なる数のミッドアンブルはまた、受信機により受ける雑音を増加させる。更に、チャネル推定が雑音的になり、短い持続時間をカバーする。他方、少ない固有のミッドアンブルを送信することにより、受信機はより良いチャネル推定を行い得る。
【0051】
改善した干渉緩和を実行するために、TDD MIMO受信機は、各アンテナで送信される全ての符号の認識を使用してもよい。更に、複数のアンテナを通じて符号の再利用が使用されてもよい。アクティブである符号を通信することは、MIMOが使用される場合に悪影響を及ぼす。この理由は、複数のアンテナで同じ符号を用いて送信された符号化ペイロードが存在し得るからである。デフォルトミッドアンブル割り当て方式等を使用して更なる数のミッドアンブルを送信することは、チャネル推定性能をかなり低減するため、現実的でないことがある。従って、マルチアンテナ送信機のタイムスロットで何の符号がアクティブであるかについて基地局が移動端末に通信するために使用し得る代替手段を有する必要があり得る。
【0052】
基地局は、前述のようなトレーニングシーケンスの選択によってリソース割り当て情報を通信してもよい。代替として、基地局は、移動端末へのシグナリングメッセージにより、移動端末のセットへのブロードキャスト情報により、又はトレーニングシーケンスへのメッセージの符号化により、移動端末の割り当て情報を通信してもよい。移動端末受信機は、基地局により送信された信号をデコードする際に補助するために、リソース割り当て情報を使用してもよい。移動端末は、検出及びデコード性能を改善するために、この情報を使用してそのMUD回路を設定してもよい。移動端末が隣接セルの符号割り当てを同様に認識している場合、これらのセルからのセル間干渉を緩和することが可能になり得る。
【0053】
本発明のある実施例によれば、移動端末宛の割り当てメッセージは、他の移動端末の符号割り当てを有する。基地局は、何の符号が割り当てられているかについて移動端末に指示してもよい。これらの指示は、割り当てメッセージの形式でもよい。
【0054】
割り当て情報は、基地局から移動端末に伝達される割り当てメッセージに明示的に含まれてもよい。割り当て情報は、例えばビットマップ又は割り当てテーブルの形式でもよい。移動端末がその割り当てられた符号及びタイムスロットについて指示されると、基地局はまた、他の移動端末への符号割当てを示すテーブル等を送信してもよい。
【0055】
本発明のある実施例によれば、移動端末は、他の移動端末宛の割り当てを監視してもよい。移動端末は、自分宛及び他の端末宛の割り当てメッセージをデコードすることにより、割り当てテーブルを構築してもよい。これによって、割り当て情報は、セル内の移動端末に暗示的に通信される。割当てが行われている全ての移動端末が、アクティブなその他の移動端末への割り当てメッセージをデコードし得るように、基地局は割り当てメッセージを符号化してもよい。
【0056】
図4は、割り当てを受信する各移動端末に暗示的に通信されるリソース割り当て情報を示している。基地局401は、第1の移動端末(MT1)がMT1及び第2の移動端末(MT2)宛のリソース割り当て情報を受信してデコードし得るように、リソース割り当て情報を送信する。MT1は、MT2宛の信号により生じた干渉を緩和するために、MT2に送信された割り当て情報を使用してもよい。同様に、MT2は、MT2及びMT1のリソース割り当てメッセージを受信してデコードしてもよい。MT2は、MT1宛の信号により生じた干渉を緩和するために、MT1に送信された割り当て情報を使用してもよい。
【0057】
高速ダウンリンクパケットデータ伝送を提供するために、UTRA TDDは、高速ダウンリンクパケットアクセス(HSDPA:high speed downlink packet access)をサポートする。HSDPAは、特にMIMO技術の用途に適している。HSDPAでは、基地局は、高速共有制御チャネル(HS−SCCH:high speed shared control channel)で移動端末に割り当て情報を送信する。
【0058】
図5は、HSDPA伝送のタイミング及びフローチャートを示している。HSDPA伝送は、HS−SCCH501、HS−DSCH502及びHS−SICH503チャネルを使用する。HS−SCCH501は、移動端末への割り当て情報を運ぶ。この情報は、その移動端末にアクティブで割り当てられた特定のHS−DSCH符号及びタイムスロットの指示を有する。HS−DSCH502は、アプリケーションデータのようなペイロードデータを運ぶ。HS−SICH503は、応答状態とチャネル品質指標とを運ぶ。
【0059】
従来のUTRA TDDモードシステムでは、移動端末に通信されるHS−SCCH情報は、他の移動端末に割り当てられた符号を有さない。更に、HS−SCCHで送信される割り当てメッセージは、その割り当てが対象とする移動端末のみによってデコードされ得る。HS−SCCHのスクランブリングに移動端末の識別情報(H−RNTI)が使用される。すなわち、HS−SCCHは、移動端末の識別情報によりマスクされた巡回冗長検査(CRC:cyclic redundancy check)ビットにより保護される。HS−SCCHのメッセージのCRCビットは、移動端末の識別情報でのCRCビットの排他的ORとCRCビットとを交換することにより符号化される。
【0060】
HSDPAでは、移動端末は、デフォルトミッドアンブル割り当て方式により可能になるもののように、従来のミッドアンブル処理方法により何の符号が他の移動端末に割り当てられているかを決定する。従って、従来のシステムでは、1つの移動端末は、他の移動端末宛のメッセージをデコードし得ない。動作中に、移動端末は、割り当てメッセージについてHS−SCCHチャネルのセットを監視する。移動端末は、その識別情報(H−RNTI)で、HS−SCCHで受信したCRCをマスクする。CRC検査は失敗してもよく、合格してもよい。HS−SCCHが他の移動端末宛のものであるため、CRC検査が失敗してもよい。この場合、マスキング動作は、CRCの失敗をもたらす。代替として、HS−SCCHメッセージに過度の誤りが存在するため、CRC検査が失敗してもよい。過度の誤りが存在する場合、HS−SCCHは信頼性がなく、無視される。CRC検査が失敗すると、移動端末はHS−SCCH情報で指示されるHS−DSCHメッセージをデコードしない。CRC検査が成功すると、移動端末はHS−SCCH情報をデコードする。いずれの場合であっても、移動端末は監視しているHS−SCCHセット内の他のHS−SCCHをデコードし続ける。
【0061】
本発明のある実施例によれば、割り当てメッセージは、移動端末の識別情報とCRCとを有する。割り当てメッセージもCRCビットも移動端末の識別情報によりスクランブル化されない。
【0062】
図6は、3つの移動端末(UE1、UE2及びUE3)の割り当てメッセージ610、620、630を示している。割り当て情報は、何のタイムスロットの何の符号が移動端末に割り当てられているかを示している。MIMO割り当て情報の一部は、符号が何の送信アンテナに割り当てられているかについての指示を有してもよい。例えば、UE1のMIMO割り当て情報611は、UE1の符号割り当て(例えば、双方のアンテナでのMIMOタイムスロット5及び6の符号3、4、5及び6)を有してもよい。UE2のMIMO割り当て情報621は、UE2の符号割り当て(例えば、MIMOタイムスロット6−8の符号10及び11)を有してもよく、UE3のMIMO割り当て情報631は、UE3の符号割り当て(例えば、アンテナ2でのMIMOタイムスロット5−8の符号1及び2)を有してもよい。各割り当てメッセージ610、620、630はまた、移動端末の識別情報612、622、623と、CRCビット613、623、633とを有してもよい。
【0063】
移動端末宛の割り当て情報は、フレームの開始のタイムスロットで移動端末に送信されてもよい。このタイムスロットは非MIMOタイムスロットでもよい。
【0064】
各移動端末への割り当て情報は、このタイムスロットの異なる物理チャネルで送信されてもよい。例えば、タイムスロット1の符号1は、UE1の割り当てを運んでもよい。タイムスロット1の符号2はUE2の割り当てを運んでもよい。タイムスロット1の符号3はUE3の割り当てを運んでもよい。移動端末は、タイムスロット1を監視し、その割り当てがどこで送信されているかを決定してもよい。
【0065】
移動端末は、フレームでアクティブな全ての割り当てについて情報を得るために、全ての割り当てメッセージをデコードしてもよい。移動端末がその識別情報(UE−IDx)を含む割り当てメッセージをデコードすると、その割り当てメッセージに基づいてその受信機を設定してもよい。次のデータ保持の割り当てをデコードするために、移動端末は、特定のタイムスロットで割り当てられた符号をデコードするようにその受信機を設定してもよい。例えば、UE2は、アンテナ1からのMIMOタイムスロット6−8で符号10及び11をデコードしてもよい。移動端末はまた、改善した検出の目的で(例えばMUD回路を介して)、フレームの全ての他の割り当てに関する情報を用いてその受信機を設定してもよい。例えば、各移動端末は、全ての3つのHS−SCCH割り当てメッセージからの符号割り当て情報を照合し、以下のことを推測してもよい。
・MIMOタイムスロット5では符号3−6がアンテナ1でアクティブであり、符号1−6がアンテナ2でアクティブである。
・MIMOタイムスロット6では符号3−6及び10、11がアンテナ1でアクティブであり、符号1−6がアンテナ2でアクティブである。
・MIMOタイムスロット7では符号10−11がアンテナ1でアクティブであり、符号1−2がアンテナ2でアクティブである。
・MIMOタイムスロット8では符号10−11がアンテナ1でアクティブであり、符号1−2がアンテナ2でアクティブである。
【0066】
このように、移動端末は、符号割り当てが明示的に伝達又はブロードキャストされているものと同じ効果で、フレームの全ての割り当てについての情報を作ることが可能になる。
【0067】
本発明のある実施例によれば、基地局は、ブロードキャストチャネルで移動体に割り当て情報をブロードキャストする。
【0068】
図7は、2つの移動端末に割り当て情報を通信する基地局701を示している。基地局701は、ブロードキャストチャネルを監視する全ての移動端末にメッセージ702をブロードキャストする。例えば、基地局701は、1つ以上のタイムスロットからの符号を第1の移動端末(MT1)に割り当てることを決定する。基地局701はまた、1つ以上のタイムスロットからの符号のセットを第2の移動端末(MT2)に割り当てることを決定する。基地局701は、セルを通じて全ての監視する移動端末にメッセージ702をブロードキャストする。ブロードキャストメッセージは割り当て情報を有する。割り当て情報は、何のアンテナで何のタイムスロットの何の符号が割り当てられているかを示す。タイムスロットは、単一リソースのタイムスロットでもよく、MIMOタイムスロットでもよい。MIMOの場合には、割り当て情報は、各アンテナで使用されるリソースのセットを有する。割り当てられた符号を有するタイムスロット期間が始まると、基地局701は、その非MIMOタイムスロット又はMIMOタイムスロットの割り当て符号で移動端末宛の各データペイロードを有するタイムスロットを符号化して送信する。
【0069】
本発明のある実施例では、基地局は、監視する移動端末に各移動端末のリソース割り当て情報を通信するために、特定のブロードキャストチャネルを使用してもよい。本発明のある実施例では、基地局は、移動端末にセル設定パラメータを提供するために使用されたチャネルで、リソース割り当てをブロードキャストする。UTRA TDDでは、これはシステム情報(SIB:system information)シグナリングを介してもよい。この場合、新たに規定されたリソース割り当てでSIBシグナリングがリフレッシュされるまで、リソース割り当ては複数のフレームで一定でもよい。
【0070】
図8は、フレームでブロードキャストされるリソース割り当て情報の例を示している。この例では、2つの送信アンテナ、タイムスロット毎に16の符号が存在し、その15のタイムスロットのうち4つのタイムスロットがMIMO伝送に使用される。理論的には、2つのアンテナを使用したMIMOタイムスロットは、符号の再利用を通じて非MIMOタイムスロットの2倍の符号を運び得る。MIMOタイムスロット5−8は、各アンテナで異なる信号を有してもよい。すなわち、第1のアンテナでのMIMOタイムスロット伝送のデータペイロードは、第2のアンテナでのMIMOタイムスロットのデータペイロードと異なってもよい。非MIMOタイムスロット1−4及び9−15は、各アンテナで同じ信号を送信してもよい。代替として、非MIMOタイムスロット1−4及び9−15は、どれか一方のアンテナだけで信号を送信してもよい。
【0071】
図面は、3つの移動端末(UE1、UE2及びUE3)に符号を割り当てた基地局を示している。基地局は、双方のアンテナ1及び2での双方のMIMOタイムスロット5及び6の符号3、4、5及び6を第1の移動端末(UE1)に割り当てる。基地局は、アンテナ1のみでのMIMOタイムスロット6−8の符号11及び12を第2の移動端末(UE2)に割り当てる。基地局は、アンテナ2のみでのMIMOタイムスロット5−8の符号1及び2を第3の移動端末(UE3)に割り当てる。ブロードキャスト情報は、タイムスロット1のフレームの始まりで符号15及び16で送信される。ブロードキャスト情報は、全体フレームに適用してもよい。一般的に、このブロードキャスト情報はフレームのどこで送信されてもよい。例えば、タイムスロットn+1の符号割り当て情報は、タイムスロットnで送信されてもよい。
【0072】
移動端末がタイムスロットで符号を割り当てている場合、ブロードキャストされた割り当て情報から全ての移動端末の割り当て情報(又はそのサブセット)を抽出してもよい。例えば、基地局は、ビットマップ又はビット列として、タイムスロット1の符号15及び16を使用してMIMOタイムスロットについての符号割り当て情報をブロードキャストしてもよい。ビットマップは次のようになってもよい。
・タイムスロット5:0011110000000000:1111110000000000
・タイムスロット6:0011110000110000:1111110000000000
・タイムスロット7:0000000000110000:1100000000000000
・タイムスロット8:0000000000110000:1100000000000000
前記のメッセージでは、“1”は対応する符号が存在することを示し、“0”は基地局がその符号でペイロードデータを送信しないことを示す。コロンの前のビット列は、アンテナ1の符号割り当て情報を示し、コロンに続くビット列はアンテナ2での符号割り当てを示す。ブロードキャストされた符号割り当て情報を符号化する様々な方法が存在することがわかる。一般的に、直接のビットマップ以外の符号化が使用されてもよい。他の形式のシグナリングの例として、基地局はメッセージに圧縮を適用してもよい。代替として、基地局は、アンテナでのタイムスロットに割り当てられた最初の符号と最後の符号とを伝達してもよい。移動端末は、例えば更なる信号処理手段により、最初の符号と最後の符号との間で何の符号が送信されているか又は全ての符号をデフォルトで仮定してもよく、最初の符号と最後の符号との間で何の符号が送信されているかを決定してもよい。
【0073】
本発明のある実施例によれば、基地局は、専用の符号を使用して移動体に割り当て情報を伝達する。本発明のある実施例では、基地局は、符号割り当て情報を送信するために、別個のブロードキャストチャネルを使用する。基地局は、MIMO HSDPA伝送に使用される特定のタイムスロットを規定してもよい。例えば、基地局は、各タイムスロットでメッセージをブロードキャストしてもよい。タイムスロットのメッセージは、そのMIMO HSDPAタイムスロットで何のコードが割り当てられてアクティブであるかを特定する。代替として、タイムスロットのメッセージは、何のコードが次のタイムスロットで割り当てられるかを特定する。
【0074】
本発明のある実施例では、符号割り当て情報は、別個の符号チャネルを介して送信されてもよい。UTRA TDDでは、この符号チャネルは、UTRA TDD信号の符号1−16で現在使用されていないチップ系列に基づいてもよい。このブロードキャストチャネルは、ブロードキャストされた符号割り当て情報で変調されてもよい。本発明のある実施例では、基地局は、MIMOタイムスロットのみで別個の符号チャネルを送信してもよい。この別個の符号チャネルは、MIMO送信機が送信し得る16の符号に加えて送信されてもよい。
【0075】
図9は、アンテナ1及びアンテナ2の双方から送信される別個の符号チャネルを示している。代替として、単一の別個の符号チャネルのみが送信される。すなわち、同じ別個の符号チャネルが双方のアンテナから送信される。
【0076】
本発明のある実施例によれば、基地局は、トレーニングシーケンスの間に割り当て情報を送信する。前記の別個の符号チャネルは、タイムスロットの全体に拡張される必要はない。例えば、別個の符号チャネルは、データバーストのミッドアンブル部分の間のみに存在してもよい。
【0077】
別個の符号チャネルは、各アンテナから同じように送信されてもよい。代替として、同じ情報の異なるものが各アンテナから送信されてもよい。このことは、システム性能を改善し得る程度のダイバーシチを提供する。例えば、別個の符号チャネルがデータバーストのミッドアンブル部分の間のみで送信される場合、2つの送信アンテナが存在する場合に使用されるバースト構造は、異なる順序の符号を有するミッドアンブルシーケンスを有してもよい。
【0078】
図10は、2つの送信アンテナ(アンテナ1及びアンテナ2)から送信される別個の符号チャネルを示している。アンテナ1で送信される場合、別個の符号チャネルは双方のアンテナの符号割り当て情報を送信する。同様に、アンテナ2で送信される場合、別個の符号チャネルは双方のアンテナの符号割り当て情報を送信する。アンテナ1の別個の符号チャネルは、アンテナ1の符号割り当て情報に続いて、アンテナ2の符号割り当て情報を運ぶように構成される。アンテナ2の別個の符号チャネルは、アンテナ2の符号割り当て情報に続いて、アンテナ1の符号割り当て情報を運ぶように構成される。双方のアンテナで符号割り当て情報を送信することにより、アンテナダイバーシチの利点が実現され得る。各アンテナで別個の符号チャネルの構成を変更することにより、時間ダイバーシチの利点が実現され得る。
【0079】
4つのアンテナを有する基地局は、アンテナ1の第1のアンテナ符号割り当て情報に続いて、アンテナ2−4の符号割り当て情報を送信してもよい。アンテナ2の符号割り当て情報に続いてアンテナ3、4及び1の符号割り当て情報を送信するために、第2のアンテナが使用されてもよい。アンテナ3の符号割り当て情報に続いてアンテナ4、1及び2の符号割り当て情報を送信するために、第3のアンテナが使用されてもよい。アンテナ4の符号割り当て情報に続いてアンテナ1−3の符号割り当て情報を送信するために、第4のアンテナが使用されてもよい。
【0080】
本発明のある実施例では、データ保持のタイムスロットに関するデータ割り当て情報は、そのデータ保持のタイムスロットの前のタイムスロットで基地局により送信されてもよい。
【0081】
割り当て情報のシグナリング又はブロードキャストは、非周期的に生じてもよく、周期的に生じてもよい。例えば、ある実施例では、符号及びタイムスロットの割り当てに変更が存在する場合に、ブロードキャストされるチャネル送信が生じる。新しいリソースが割り当てられる場合又は解放される場合、ブロードキャストチャネルは、更新されたリソース割り当て情報を伝達してもよい。ある実施例では、移動端末が情報の要求を行ったときに、現在のリソース割り当て情報が移動端末に通信される。
【0082】
他の実施例では、ブロードキャストチャネルは周期的でもよい。例えば、ブロードキャストチャネルはフレーム毎に1回生じてもよい。ブロードキャストチャネルは、フレームの始まりにリソース割り当て情報をブロードキャストし、そのフレームの関連するタイムスロット毎の情報を有してもよい。他の実施例では、ブロードキャストチャネルは、アクティブなタイムスロット毎に生じる。ブロードキャストチャネルは、タイムスロット毎にそれぞれのアクティブなタイムスロットのリソース割り当て情報をブロードキャストしてもよい。ブロードキャストチャネルは、現在のフレーム又はタイムスロットについて割り当て情報をブロードキャストしてもよい。代替として、ブロードキャストチャネルは、将来のフレーム又はタイムスロットについて割り当て情報をブロードキャストしてもよい。
【0083】
本発明のある実施例では、基地局により送信される割り当て情報は、端末があるセル内のリソースの割り当て情報と、隣接セルのリソース割り当ての割り当て情報とを有してもよい。本発明のある実施例では、基地局は、隣接セルについてのリソース割り当て情報を含むブロードキャストメッセージを送信してもよい。例えば、いくつかのブロードキャストメッセージは、現在のセルのリソース割り当てに適用してもよく、他のブロードキャストメッセージは、周辺セル又は隣接セルのリソース割り当てに適用してもよい。
【0084】
ブロードキャストされるリソース割り当てのシグナリングのブロードキャストの性質は、情報を使用し得る全ての移動端末が全ての割り当てメッセージを受信してデコードし得ることを基地局が確保するという理由で、伝えられ得る。
【0085】
本発明のある実施例では、基地局は、各移動端末のリソース割り当て情報を、セル内の全てのアクティブな移動端末に伝達又はブロードキャストする。割り当て情報は、特定の移動端末又は移動端末のグループに送信されてもよく、全ての移動端末又は移動端末の種類にブロードキャストされてもよい。
【0086】
本発明のある実施例では、基地局は、セル内の移動端末のサブセットに情報をブロードキャストしてもよい。例えば、基地局がブロードキャストされるリソース割り当て情報から利益を受けるセル内の端末のサブセットのみを決定すると、基地局は、これらの移動端末のみにブロードキャストする。ある実施例では、基地局は、全ての割り当てられた移動端末が受信するのに十分な電力レベルで信号、メッセージを送信し、又はブロードキャストする。
【0087】
例えば、HS−SCCHは、典型的には基地局により電力制御される。基地局は、HS−SCCHメッセージが宛先となる移動端末がそのHS−SCCHメッセージをうまくデコードすることができるような、ちょうど間に合う送信電力レベルをHS−SCCHで使用してもよい。
【0088】
本発明のある実施例では、割り当て情報は、デコードすることに関心のある移動端末のみに十分な電力レベルで送信されてもよい。例えば、ある移動端末は、基地局が他の移動端末より高い電力レベルで信号を送信することを必要としてもよい。リソースを割り当てられた全ての移動端末が離れた移動端末のグループより小さい信号電力を必要とする場合、基地局は、リソースを割り当てられた移動端末が割り当てメッセージを受信することを可能にするが、離れた移動体が受信するほど電力レベルが十分でない電力レベルを設定してもよい。すなわち、基地局は、リソースを割り当てられた移動端末が受信するのにちょうど間に合う電力レベルで割り当て情報をブロードキャストしてもよい。基地局は、セル内の全ての移動端末に到達するために必要な電力レベルを使用しなくてもよい。
【0089】
本発明のある実施例では、基地局は、移動端末のグループがブロードキャストされた符号割り当て情報をデコードすることを可能にするのに十分な電力レベルを、符号割り当て情報を含むブロードキャストに適用してもよい。例えば、セル内の5つの移動端末により符号割り当て情報を受信するために必要なダウンリンクの送信電力レベルが、それぞれUE1、UE2、UE3、UE4及びUE5について+10dBm、+15dBm、+12dBm、+20dBm及び+8dBmであり、UE1、UE2及びUE3のみがフレームで符号を割り当てられている場合、基地局は+15dBmのダウンリンク送信電力を使用する。+15dBmはUE1、UE2及びUE3が符号割り当て情報を受信するために必要な最大電力である。
【0090】
本発明のある実施例では、基地局は、メッセージを受信する移動端末がセル内で送信される全ての割り当てメッセージをデコードするのにちょうど間に合う電力レベルで、符号割り当てメッセージを送信してもよい。例えば、セル内の5つの移動端末により符号割り当て情報を受信するために必要なダウンリンクの送信電力が、それぞれUE1、UE2、UE3、UE4及びUE5について+10dBm、+15dBm、+12dBm、+20dBm及び+8dBmであり、UE1、UE2及びUE3のみがフレームで符号を割り当てられている場合、基地局は、UE1の割り当てメッセージについて+15dBmのダウンリンク送信電力を適用してもよく、UE2の割り当てメッセージについて+15dBmのダウンリンク送信電力を適用してもよく、UE3の割り当てメッセージについて+15dBmのダウンリンク送信電力を適用してもよい。従来では、+10dBm、+15dBm及び+12dBmの電力がこれらの割り当てメッセージのそれぞれに適用されるが、この電力割り当ては、UE2がセル内の全ての移動端末の総合的な割り当て情報をうまく導出することを可能にしない。
【0091】
本発明について特定の実施例及び例示的な図面に関して説明したが、本発明は記載の実施例又は図面に限定されないことを、当業者はわかる。例えば、前記の実施例の多くは基地局での送信機及び移動端末での受信機を参照する。他の実施例では、送信機は移動端末内であり、受信機は基地局内である。更に、多数の実施例は、ミッドアンブルを記載又は包含する。他の実施例では、プリアンブル又はポストアンブルのトレーニングシーケンスが使用される。
【0092】
提供する図面は単なる代表例であり、縮尺通りに記載しないことがある。この特定の部分は強調されることがあり、他の部分は縮小化されることがある。図面は、当業者により理解されて適切に実行され得る本発明の様々な実装を示すことを意図する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルラ無線ネットワークにおいて移動端末とデータを通信するためのMIMOシステムを提供する基地局であって、
少なくとも第1のアンテナおよび第2のアンテナと、
前記基地局から前記移動端末に送信されるトレーニングシーケンスの受信のために用いられる、前記移動端末に割り当てるための第1セットのタイムスロットを決定する手段と、
前記第1セットのタイムスロットから1または2以上のタイムスロットを前記第1のアンテナに割当て、前記第1セットのタイムスロットから他の1または2以上のタイムスロットを前記第2のアンテナに割り当てる手段と、
前記移動端末に割り当てられた1または2以上のタイムスロットのインジケーションを提供するメッセージを生成する手段であって、前記メッセージは、前記第1セットのタイムスロットから前記第1のアンテナへの前記1または2以上のタイムスロットの割当て、および前記第1セットのタイムスロットから前記第2のアンテナへの前記他の1または2以上のタイムスロットの割当てを示す、前記メッセージを生成する手段と、
前記メッセージを前記移動端末に送信する手段と、
を備える、基地局。
【請求項2】
前記メッセージを送信する手段は、前記移動端末により観測される制御チャネル上で前記メッセージを送信する手段を含む、請求項1に記載の基地局。
【請求項3】
前記メッセージを送信する手段は、前記移動端末により観測されるブロードキャストチャネル上で前記メッセージを送信する手段を含む、請求項1に記載の基地局。
【請求項4】
前記メッセージを送信する手段は、
前記移動端末がメッセージを受信するような電力レベルを決定する手段と、
前記決定された電力レベルでブロードキャストチャネル上で前記メッセージを送信する手段と、
を含む、請求項1に記載の基地局。
【請求項5】
前記メッセージは、近隣セルの割当てコードを示すインジケーションをさらに含む、請求項4に記載の基地局。
【請求項6】
前記メッセージを送信する手段は、前記タイムスロットの前の期間中に前記メッセージを送信する手段を含む、請求項1に記載の基地局。
【請求項7】
前記メッセージを送信する手段は、前記インジケーションに変更が生じた後に前記メッセージを送信する手段を含む、請求項1に記載の基地局。
【請求項8】
前記メッセージを送信する手段は、前記メッセージを周期的に送信する手段を含む、請求項1に記載の基地局。
【請求項9】
セルラ移動無線ネットワークにおいて基地局を介してデータを受信するためのMIMOシステムを提供する移動端末であって、
前記基地局から送信された、前記移動端末に割り当てられた第1セットのタイムスロットのインジケーションを提供するメッセージを受信する手段と、
前記移動端末に割り当てられた前記第1セットのタイムスロットを前記メッセージから判定する手段と、
前記基地局から前記第1セットのタイムスロットのうちの1または2以上のタイムスロットを用いて前記移動端末に送信されるトレーニングシーケンスを受信する手段であって、前記基地局は少なくとも第1のアンテナおよび第2のアンテナを有し、前記メッセージは前記第1のアンテナに前記第1セットのタイムスロットから割り当てられた1または2以上のタイムスロット、および前記第2のアンテナに前記第1セットのタイムスロットから割り当てられた他のタイムスロットのインジケーションを提供する、前記トレーニングシーケンスを受信する手段と、
前記基地局の前記第1のアンテナおよび前記第2のアンテナから送信されたデータを前記メッセージおよび前記トレーニングシーケンスを用いて受信する手段と、
を備える、移動端末。
【請求項10】
前記メッセージを受信する手段は、前記移動端末により観測される制御チャネルで前記メッセージを受信する手段を含む、請求項9に記載の移動端末。
【請求項11】
前記メッセージを受信する手段は、前記移動端末により観測されるブロードキャストチャネル上で前記メッセージを受信する手段を含む、請求項9に記載の移動端末。
【請求項12】
前記メッセージは、近隣セルの割当てコードを示すインジケーションをさらに含む、請求項9に記載の移動端末。
【請求項13】
前記メッセージを受信する手段は、前記タイムスロットの前の期間中に前記メッセージを受信する手段を含む、請求項9に記載の移動端末。
【請求項14】
前記メッセージを受信する手段は、前記メッセージを周期的に受信する手段を含む、請求項9に記載の移動端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−151876(P2012−151876A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−51430(P2012−51430)
【出願日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【分割の表示】特願2007−512151(P2007−512151)の分割
【原出願日】平成17年4月21日(2005.4.21)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】