説明

塗装システムの塗料ハンドリング装置

【課題】 塗料の廃棄量を低減できるようにする。
【解決手段】 塗装ガン1に、電空レギュレータ2を備えた霧化用エア供給ライン3を接続する。電空レギュレータ4により制御される塗料圧送エア5の圧力によって塗料6a,6bが送り出される塗料タンク7a,7bを、塗装ガン1に塗料ライン8,8a,8bを介し接続する。電空レギュレータ2,4を制御する制御装置31を備える。霧化用エア9と、塗料6a,6bを塗装ガン1で混合しスプレーして塗装作業を行った後、制御装置31により電空レギュレータ2による霧化用エア9の供給圧力を高める一方、電空レギュレータ4による塗料圧送エア5の圧力をゼロにすることで、霧化用エア9を塗料6a,6bとの圧力差に基づいて塗装ガン1内の塗料流路へ流入させ、塗料ライン8,8a,8bを逆行させることで、塗料6a,6bを塗料タンク7a,7bへ押し戻して回収させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジェットエンジンシャフト等の長尺管の内面塗装を行うための長尺なスプレーノズルを有する塗装ガンを備えた塗装システムにて、塗料交換及び塗装作業中断時に、塗料の回収と洗浄を行うための塗装システムの塗料ハンドリング装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般に、ジェットエンジンのシャフトは、数mの長さ寸法を有する長尺管となっている。又、上記ジェットエンジンシャフトは、その内面に、耐熱塗装等の塗装を行う必要がある。
【0003】
上記ジェットエンジンシャフトのような長尺管の内面の塗装を行う場合は、長尺のスプレーノズルを備えた塗装ガンを、上記長尺管の端部より内側へ挿入して塗装する必要がある。
【0004】
そのため、従来は、たとえば、図6(イ)(ロ)に示す如く、支持台a上に横向きに載置して支持させた長尺管(鋼管)bに対し、作業者(図示せず)が、その内側の軸心位置(内面中心)にほぼ見当付けて長尺(長柄)の塗装ガンcを挿入し、該塗装ガンcを上記長尺管bの長手方向へ移動させながら塗装を行うことが従来行われてきている(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
上記長尺管の内面塗装を行うための塗装ガンとしては、二重筒構造の長尺のスプレーノズル、たとえば、数mの長さ寸法のスプレーノズルを備えて、該スプレーノズルの内筒と外筒を通して塗料と霧化用のエアとをスプレーノズルの先端部まで供給し、該スプレーノズルの先端部で上記塗料と霧化用エアを混合してノズル先端より塗料をスプレーするようにした内部混合式のエアスプレーガンが用いられてきている。
【0006】
ところで、ジェットエンジンシャフトの内面塗装は、近年では、2種類の水性塗料により、塗装を2回に分けて行うようにしてあることから、頻繁な塗料交換が必要とされており、この塗料交換を行う際には、その都度、塗装ガンを洗浄する必要がある。又、上記塗料は、いずれも金属粉を多量に含んでいて沈殿しやすく、詰まりを生じ易い塗料となっていることから、ジェットエンジンシャフトは大量生産品ではないことに起因して、塗装作業が一定時間中断された場合にも、塗装ガンの洗浄が必要となっている。
【0007】
なお、塗装装置の色替え時に発生する廃棄塗料をリサイクルできるようにするための廃液低減装置が従来提案されてきている(たとえば、特許文献2参照)。
【0008】
【特許文献1】特開平9−253537号公報
【特許文献2】特開2000−279855号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところが、上述したように、長尺管の内面塗装用の塗装ガンでは、長尺のスプレーノズルを使用しているため、塗装作業を終了した時点では、該スプレーノズル内にも多くの塗料が残存している。このために、塗料交換や塗装作業中断時における塗装ガンの洗浄作業に先立って、スプレーノズル内に残存している塗料を回収できるようにすることが望まれるが、この種の長尺のスプレーノズル内に残存する塗料を自動的に回収するための手法は従来特に提案されていないというのが実状である。
【0010】
すなわち、上記特許文献2に示された従来の塗装装置の色替え時に生じる廃棄塗料をリサイクルするための手法は、塗装ガンへ塗料を供給するための配管中に残る塗料を回収するための手法であって、塗装ガン内部の塗料を回収する考えは示されていないのである。
【0011】
更に、塗装作業に要する時間に対し、塗装ガンの洗浄を含め塗装の準備に要する時間の割合が大きいという問題もある。
【0012】
そこで、本発明は、長尺のスプレーノズルを備えた塗装ガンを用いるようにしてある塗装システムにて、塗料交換や塗装作業を中断する際に、塗料タンクから塗装ガンへ塗料を供給するための塗料ライン内に残る塗料に加えて、上記塗装ガンの長尺のスプレーノズル内に残っている塗料も回収することができ、更に、上記塗料の回収作業と、塗料回収後に行う上記塗料供給用の配管内及び塗装ガン内部の洗浄作業の自動化を図ることができる塗装システムの塗料ハンドリング装置を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、内部混合式のエアスプレーガン形式の塗装ガンに、電空レギュレータを備えた霧化用エア供給ラインと、別の電空レギュレータにより圧力制御される塗料圧送エアの供給によって塗料が送り出されるようにしてある塗料タンクの塗料ラインとを接続し、更に、上記霧化用エア供給ラインの電空レギュレータに指令を与えて塗装ガンへ供給する霧化用エアの供給圧力を増減すると共に、上記別の電空レギュレータに指令を与えて上記塗料タンクへの塗料圧送エアの供給圧力を増減させることができる機能を有する制御装置を備えてなる構成とする。
【0014】
又、上記構成において、塗料ラインに、開閉弁付きの洗浄液排水ラインと、洗浄水を注入するための洗浄水注入弁付きの洗浄水ラインとを上流側より順に接続し、且つ該塗料ラインにおける上記洗浄液排水ラインの接続位置よりも上流側位置と、上記洗浄水ラインの接続位置よりも下流側位置に開閉弁をそれぞれ設け、更に、制御装置が、上記洗浄水注入弁と上記各開閉弁の開閉操作を制御する機能を備えるようにした構成とする。
【0015】
更に、上記構成において、洗浄水ラインの途中位置に、エアブロー用エアの供給と供給停止の切替弁を備えたブロー用エア供給ラインを接続すると共に、上記洗浄水ラインにおけるブロー用エア供給ラインの接続位置よりも上流側に洗浄水の供給と供給停止を切り替える切替弁を設け、更に、制御装置が、上記洗浄水ラインに設けた切替弁と、ブロー用エア供給ラインに設けた切替弁とを制御する機能を備えるようにした構成とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の塗装システムの塗料ハンドリング装置によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)内部混合式のエアスプレーガン形式の塗装ガンに、電空レギュレータを備えた霧化用エア供給ラインと、別の電空レギュレータにより圧力制御される塗料圧送エアの供給によって塗料が送り出されるようにしてある塗料タンクの塗料ラインとを接続し、更に、上記霧化用エア供給ラインの電空レギュレータに指令を与えて塗装ガンへ供給する霧化用エアの供給圧力を増減すると共に、上記別の電空レギュレータに指令を与えて上記塗料タンクへの塗料圧送エアの供給圧力を増減させることができる機能を有する制御装置を備えてなる構成としてあるので、上記別の電空レギュレータにより圧力制御される塗料圧送エアによって塗料タンクより送り出す塗料を、塗料ラインを経て塗装ガンへ供給し、該塗装ガンへ供給された塗料を、霧化用エア供給ラインの電空レギュレータにより圧力制御された状態で上記塗装ガンへ供給される霧化用エアと混合してスプレーして塗装作業を行った後、霧化用エア供給ラインの電空レギュレータにより上記塗装ガンへ供給する霧化用エアの圧力を高めると共に、上記別の電空レギュレータにより塗料タンクへ供給する塗料圧送エアの供給圧力を低下させると、上記塗装ガンにて上記霧化用エアを塗料の流路側へ流入させることができ、この塗装ガンにて塗料の流路側へ流入した霧化用エアが、該塗装ガンより上記塗料ラインを塗料タンクへ向けて逆行するようになることで、塗装作業の終了時点で塗装ガンの内部及び塗料ラインの内部に残留していた塗料を塗料タンクへ押し戻して回収することができる。したがって、塗装システムにて廃棄される塗料を低減させることができ、塗料の使用量を減らすことができるため、塗料消費量の低減化と、塗料廃棄コストの削減化を図ることができ、更には、塗料廃棄量を減らすことで環境負荷を低減させる効果も期待できる。
(2)塗料ラインに、開閉弁付きの洗浄液排水ラインと、洗浄水を注入するための洗浄水注入弁付きの洗浄水ラインとを上流側より順に接続し、且つ該塗料ラインにおける上記洗浄液排水ラインの接続位置よりも上流側位置と、上記洗浄水ラインの接続位置よりも下流側位置に開閉弁をそれぞれ設け、更に、制御装置が、上記洗浄水注入弁と上記各開閉弁の開閉操作を制御する機能を備えるようにした構成とすることにより、制御装置により上記塗料ラインにおける洗浄液排水ラインの接続位置の上流側近傍位置に設けた開閉弁を閉じた状態で、洗浄水注入弁を開くと、洗浄水ラインより塗料ラインに注入する洗浄水を、該塗料ラインにおける洗浄液排水ラインの接続位置よりも下流側の部分と、塗装ガンの塗料流路に流して洗浄処理することができる。又、制御装置により塗料ラインにおける上記洗浄水ラインの接続位置よりも下流側位置に設けた開閉弁と、洗浄液排水ラインの接続位置の上流側近傍位置に設けた開閉弁を閉じた状態で、洗浄水注入弁を開くと、洗浄水ラインより塗料ラインに注入する洗浄水を、該塗料ラインにおける洗浄液排水ラインの接続位置より洗浄液排水ラインの接続位置へ流して洗浄処理することができる。よって、上記塗料ラインにおける洗浄液排水ラインの接続位置よりも下流側の部分と、塗装ガンの洗浄処理を行なうことができる。
(3)洗浄水ラインの途中位置に、エアブロー用エアの供給と供給停止の切替弁を備えたブロー用エア供給ラインを接続すると共に、上記洗浄水ラインにおけるブロー用エア供給ラインの接続位置よりも上流側に洗浄水の供給と供給停止を切り替える切替弁を設け、更に、制御装置が、上記洗浄水ラインに設けた切替弁と、ブロー用エア供給ラインに設けた切替弁とを制御する機能を備えるようにした構成とすることにより、制御装置により上記洗浄水ラインの切替弁により洗浄水の供給を停止させると共に、ブロー用エア供給ラインの切替弁によりエアブロー用エアの供給を行わせると、上記ブロー用エア供給ラインより洗浄水ラインを経て上記塗料ラインへエアブロー用エアを流入させることができる。したがって上記(2)に示した洗浄水と同様にして上記塗料ラインにおける洗浄液排水ラインの接続位置よりも下流側の部分と、塗装ガンに対して上記エアブロー用エアを通すことができるため、洗浄処理後に残留している洗浄水を除去することができる。これにより、次に塗装作業を行うときに塗料が薄まる虞を未然に防止でき、このことによっても塗料廃棄量を低減させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。
【0018】
図1乃至図5は本発明の塗装システムの塗料ハンドリング装置の実施の一形態を示すもので、内部混合式のエアスプレーガン形式の塗装ガン1に、電空レギュレータ2を備えた霧化用エア供給ライン3を接続すると共に、別の電空レギュレータ4により圧力制御される塗料圧送エア5の圧力によって塗料6a,6bが押し出されるようにしてある塗料タンク7a,7bを、上記塗装ガン1に、塗料ライン8,8a,8bを介し接続する。これにより、上記各電空レギュレータ2と4により、上記霧化用エア供給ライン3を通して上記塗装ガン1へ所要圧力の霧化用エア9を供給すると同時に、塗料タンク7a,7bへ供給する塗料圧送エア5の圧力を制御することで該塗料タンク7a,7bより所要圧力の圧力で塗料6a,6bを送り出して塗装ガン1へ圧送(供給)し、該塗装ガン1の図示しないスプレーノズルの先端チップ部にて上記塗料6a,6bに霧化用エア9を混合してスプレーできるようにしてあると共に、この状態から、上記電空レギュレータ2により、塗装ガン1へ供給する霧化用エア9の圧力を高める一方、上記電空レギュレータ4により、上記塗料タンク7a,7bへ供給している塗料圧送エア5の供給圧力をゼロにすることで、上記塗装ガン1内にて、スプレーノズルの先端チップ部より塗料6a,6bの流路側へ上記霧化用エア9を流入させ、この霧化用エア9を該塗装ガン1のスプレーノズル内、及び、塗料ライン8,8a,8b内を通して逆行させることで、塗装ガン1及び塗料ライン8,8a,8b内に残留している塗料6a,6bを、上記塗料タンク7a,7bまで押し戻して回収できるようにしてある。
【0019】
詳述すると、塗装ブース10内に設けた長尺のスプレーノズル(図示せず)を具備してなる内部混合式のエアスプレーガン形式の塗装ガン1に、ガンバルブ制御用エアライン12を介して塗装ブース外部11に設けてある図示しないエア供給源を接続すると共に、上記ガンバルブ制御用エアライン12における塗装ブース外部11となる所要個所に、ガンバルブ制御用の電磁弁(以下、ガンバルブ制御弁と云う)13を設けて、上記ガンバルブ制御用エアライン12を介して導かれるガンバルブ制御用エア14の上記塗装ガン1の図示しないガンバルブへの供給と供給停止とを、上記ガンバルブ制御弁13のオン、オフ操作によって切り替えることで、上記塗装ガン1の図示しないガンバルブを、エア供給状態では開操作、エア供給停止状態では閉操作できるようにしてある。
【0020】
又、塗装ブース10に、第1の塗料6aのタンク7aと、第2の塗料6bのタンク7bを設け、上記塗装ガン1に下流側端部を接続してある塗料ライン8の上流部を分岐させて2本の分岐塗料ライン8a,8b設け、そのうちの一方の分岐塗料ライン8aの上流側端部を上記第1塗料タンク7aに、又、他方の分岐塗料ライン8bの上流側端部を上記第2塗料タンク7bにそれぞれ接続する。更に、上記各分岐塗料ライン8aと8bには、開閉弁としての第1塗料供給弁15と第2塗料供給弁16を個別に設けて、該第1塗料供給弁15又は第2塗料供給弁16のいずれか一方を開作動させることで、上記塗料タンク7a又は7bのいずれか一方を、分岐塗料ライン8a又は8bと塗料ライン8を介して塗装ガン1と連通させることができるようにしてある。
【0021】
更に、塗装ブース外部11に設けてある図示しないエア供給源より上記電空レギュレータ4によって供給圧力が制御された塗料圧送エア5を導くようにしてある塗料圧送エア供給ライン17の下流側に、塗装ブース外部11に配した三方弁、たとえば、三方電磁弁20を設ける。且つ上記三方電磁弁20に、第1塗料タンクエア供給ライン18と第2塗料タンクエア供給ライン19の上流側端部をそれぞれ接続すると共に、上記第1塗料タンクエア供給ライン18の下流側端部を上記第1塗料タンク7aに接続し、又、上記第2塗料タンクエア供給ライン19の下流側端部を上記第2塗料タンク7bに接続する。これにより、上記三方電磁弁20の操作により上記塗料圧送エア供給ライン17に対し、上記第1塗料タンクエア供給ライン18と、第2塗料タンクエア供給ライン19のいずれか一方を択一的に連通接続できるようにしてある。
【0022】
したがって、上記第1塗料供給弁15又は第2塗料供給弁16のいずれか一方を開作動させることによって、上記塗料タンク7a又は7bのいずれか一方を分岐塗料ライン8a又は8bと塗料ライン8を介して塗装ガン1と連通させると共に、該塗装ガン1と連通させた一方の塗料タンク7a又は7bに接続してある上記塗料タンクエア供給ライン18又は19が、上記塗料圧送エア供給ライン17に連通するように上記三方電磁弁20を切り替えた状態にて、上記電空レギュレータ4により制御した所定圧力で上記塗料圧送エア供給ライン17を経て供給される塗料圧送エア5を、上記三方電磁弁20、塗料タンクエア供給ライン18又は19を介して塗料タンク7a又は7bへ供給することで、該塗料タンク7a又は7bのタンク内圧を高めて、該該塗料タンク7a又は7bに貯留されている塗料6a又は6bを、上記分岐塗料ライン8a又は8bと、塗料ライン8を通して塗装ガン1へ送り出すことができるようにしてある。
【0023】
更に、上記塗料ライン8における途中位置に、塗装ブース外部11に設けた図示しない洗浄水供給部より洗浄水21を導くための洗浄水ライン22を接続する。該洗浄水ライン22には、その塗装ブース外部11に位置する所要個所に、洗浄水21の供給と供給停止とをオン、オフ操作によって切り替えるための切替弁としての電磁弁23を設けると共に、塗装ブース10の内部に位置する下流側端部に、洗浄水注入弁24を設ける。これにより、上記電磁弁23のオン操作によって上記洗浄水ライン22を通して洗浄水21を供給可能とした状態にて、上記洗浄水注入弁24を開操作することで、上記洗浄水21を塗料ライン8へ注入することができるようにしてある。
【0024】
上記洗浄水ライン22における上記電磁弁23よりも下流側で且つ洗浄水注入弁24よりも上流側の所要位置、たとえば、塗装ブース外部11に配置されている所要位置に、図示しない空気供給源よりエアブロー用のエア25を導くためのブロー用エア供給ライン26を接続する。該ブロー用エア供給ライン26には、エアブロー用エア25の供給と供給停止とをオン、オフ操作によって切り替えるための切替弁としての電磁弁27が設けてある。これにより、上記洗浄水注入弁24を開操作した状態にて、洗浄水ライン22上の電磁弁23をオフ操作して洗浄水21の供給を停止させた後、上記ブロー用エア供給ライン26上の電磁弁27をオン操作して該ブロー用エア供給ライン26を経たエアブロー用エア25の供給を開始させることで、このエアブロー用エア25を、上記ブロー用エア供給ライン26と上記洗浄水ライン22の下流部を経て上記塗料ライン8へ流入させることができるようにしてある。
【0025】
上記塗料ライン8における上記洗浄水ライン22の接続位置よりも下流側となる所要位置には、開閉弁28を設ける。又、上記各分岐塗料ライン8aと8bの分岐位置の下流側近傍となる上記塗料ライン8の上流側端部に、開閉弁30を備えた洗浄液排水ライン29の上流側端部を接続する。なお、上記各分岐塗料ライン8a及び8bにおける第1及び第2の各塗料供給弁15及び16の設置個所から、上記塗料ライン8における上記洗浄液排水ライン29の接続個所に至る塗料6a,6bの流路は、塗料供給方向に沿って連続的に下り勾配となるようにして、上記各塗料供給弁15及び16を共に閉じた状態では、分岐塗料ライン8aと8bにおける該各塗料供給弁15及び16よりも下流側となる部分と、上記塗料ライン8における上記洗浄液排水ライン29の接続個所よりも上流側となる部分に残留する液体を、自重により上記洗浄液排水ライン29の接続個所まで流下させることができるようにしてある。
【0026】
更に、上記霧化用エア供給ライン3の電空レギュレータ2、塗料圧送エア供給ライン17の電空レギュレータ4、ガンバルブ制御弁13、第1及び第2の各塗料供給弁15,16、塗料圧送エア供給ライン17に接続してある三方電磁弁20、洗浄水ライン22上の電磁弁23と洗浄水注入弁24、ブロー用エア供給ライン26上の電磁弁27、塗料ライン8に設けた開閉弁28と、洗浄液排水ライン29上の開閉弁30の開閉操作を制御するための制御装置31を備えた構成とする。なお、塗装ブース10は防爆仕様とする必要があることから、上記塗装ブース10内に設けられている各弁15,16,24,28,30は、いずれも空気作動弁としてあり、図示してないが、塗装ブース外部11に設けて上記各弁15,16,24,28,30への作動用エアの供給と供給停止とを制御するようにしてある電磁弁を、上記制御装置31により操作することで、間接的に上記各弁15,16,24,28,30の開閉を操作できるようにしてある。
【0027】
32はガンバルブ制御用エア14の供給圧力を所定圧力に保持するためのレギュレータ、33は洗浄水21の供給圧力を所定圧力に保持するためのレギュレータ、34はエアブロー用エア25の供給圧力を所定圧力に保持するためのレギュレータ、35は上記塗料圧送エア供給ライン17上に設けたフロースイッチである。又、36は上記各塗料タンク7a,7bに設けたエア駆動方式の撹拌機、37は該各撹拌機36に塗料ブース外部11より所要圧力で供給される作動用のエアを導くためのエアラインであり、上記各塗料タンク7a,7b内の塗料6a,6bは、後述する塗装作業、塗料回収処理、洗浄処理、エアブロー処理の間、上記撹拌機36により常時撹拌できるようにしてある。38は各塗料タンク7a,7bを対応する分岐塗料ライン8a,8bより着脱するためのコネクタ、39は各塗料タンク7a,7bに設けたリリーフ弁である。
【0028】
以上の構成としてある塗装システムの塗料ハンドリング装置を用いて第1の塗料6aによる塗装作業を行う場合は、図1に示す如く上記制御装置31により、塗料ライン8上に設けてある開閉弁28と、第1塗料供給弁15を開くと共に、第2塗料供給弁16、洗浄水注入弁24、洗浄液排水ライン29上の開閉弁30を閉じる(図示する便宜上、図では開状態の弁を白抜きで、閉状態の弁を黒塗りで示すようにしてある。以下、図2乃至図5においても同様。)。又、洗浄水ライン22上の電磁弁23及びブロー用エア供給ライン26上の電磁弁27はオフにしておく。この状態にて、ガンバルブ制御用エアライン12上のガンバルブ制御弁13をオンにして塗装ガン1の図示しないガンバルブを開操作し、且つ電空レギュレータ2により所定圧力に制御した霧化用エア9を、霧化用エア供給ライン3を通して塗装ガン1へ供給させると共に、上記三方電磁弁20を、塗料圧送エア供給ライン17に第1塗料タンクエア供給ライン18が連通されるように切り替えた状態にて、電空レギュレータ4により所要圧力に制御した塗料圧送エア5を、上記塗料圧送エア供給ライン17と第1塗料タンクエア供給ライン18を通して第1塗料タンク7aへ供給すると、該第1塗料タンク7aのタンク内圧を高まるため、第1の塗料6aが、上記第1塗料タンクに接続してある一方の分岐塗料ライン8a及び塗料ライン8を順に経て上記塗装ガン1へ送出されるようになる。これにより、上記塗装ガン1では、上記第1の塗料6aが霧化用エア9と混合された状態でスプレーされることから、このスプレーされる上記第1の塗料6aによる塗装作業を実施できるようになる。
【0029】
上記第1の塗料6aによる塗装作業が終了した後、第2の塗料6bへの塗料交換を行う場合は、先ず、図1に二点鎖線で示す如く、上記制御装置31により、電空レギュレータ2へ指令を与えて、霧化用エア供給ライン3を通して塗装ガン1へ供給する霧化用エア9の圧力を所要圧力高めると共に、電空レギュレータ4へ指令を与えて、塗料圧送エア供給ライン17と第1塗料タンクエア供給ライン18を通して第1塗料タンク7aへ供給する塗料圧送エア5の供給圧力をゼロにさせる。これにより、上記第1塗料タンク7aより上記一方の分岐塗料ライン8aと塗料ライン8を経て塗装ガン1へ送り出される第1の塗料6aの圧力がゼロとなるため、該塗装ガン1では、上記霧化用エア9が、スプレーノズルの先端チップ部にて多少圧力損失するとしても、上記第1の塗料6aとの圧力差に基づいて該第1の塗料6aの流路側へ流入し、この霧化用エア9が、該塗装ガン1より上記塗料ライン8と分岐塗料ライン8aを通って第1塗料タンク7aへ向けて逆行するようになる。よって、この塗料ライン8及び分岐塗料ライン8aを逆行する霧化用エア9に押し戻されることで、上記第1の塗料6aによる塗装作業の終了時点で塗装ガン1の内部及び塗料ライン8と分岐塗料ライン8aの内部に残留していた第1の塗料6aが、第1塗料タンク7aへ回収されるようになる。
【0030】
上記のようにして第1の塗料6aの回収処理が終了すると、制御装置31は、図2に示す如く、洗浄水ライン22上の電磁弁23をオン作動させて、洗浄水21を洗浄水ライン22へ供給できるようにした状態とすると共に、電空レギュレータ2に指令を与えて霧化用エア供給ライン3を通して塗装ガン1へ供給する霧化用エア9の圧力を所定の洗浄用圧力、具体的には、塗装ガン1の塗料流路への洗浄水21の流通を妨げず、且つ該塗装ガン1に達した洗浄水21が霧化用エア9の流路側へ進入しないように予め設定してある洗浄用圧力に調整した状態にて、塗料ライン8上の上流側となる上記一方の分岐塗料ライン8a上の第1塗料供給弁15を閉じた後、洗浄水注入弁24を開作動させる。これにより、上記洗浄水ライン22を通して塗料ライン8へ洗浄水21が注入され、この塗料ライン8へ注入された洗浄水21が、開閉弁28を経て塗装ガン1へ導かれて、該塗装ガン1のスプレーノズル等における塗料流路を流通した後、先端チップ部より排出されるようにすることで、上記塗装ガン1の塗料流路、及び、上記塗料ライン8における洗浄水ライン22の接続位置よりも下流側となる部分の洗浄が行われるようになる。
【0031】
次いで、制御装置31は、図3に示す如く、ガンバルブ制御用エアライン12上のガンバルブ制御弁13をオフにして塗装ガン1の図示しないガンバルブを閉止させると共に、上記塗料ライン8上における上記洗浄水ライン22の接続位置よりも下流側に設けてある開閉弁28を閉じた後、上記塗料ライン8の上流側端部に接続してある洗浄液排水ライン29上の開閉弁30を開かせる。これにより、上記洗浄水ライン22を通して塗料ライン8へ注入される洗浄水21が、上記洗浄液排水ライン29へ向けて流通させられるようになることで、塗料ライン8における上記洗浄水ライン22の接続位置から、該塗料ライン8の上流側端部の上記洗浄液排水ライン29の接続位置までの洗浄が行われるようになる。
【0032】
上記のようにして塗装ガン1及び塗料ライン8の洗浄処理が終了すると、制御装置31は、図4に示す如く、洗浄水ライン22上の電磁弁23をオフにして、該洗浄水ライン22への洗浄水21の供給を停止させた後、ブロー用エア供給ライン26上の電磁弁27をオン作動させて、エアブロー用エア25を上記ブロー用エア供給ライン26へ供給できるようにさせる。これにより、上記ブロー用エア供給ライン26を経て洗浄水ライン22へ供給されるエアブロー用エア25が、上記洗浄水ライン22の下流部を経て塗料ライン8へ流入され、この塗料ライン8へ流入したブロー用エア25が、該塗料ライン8内を上記洗浄液排水ライン29へ向けて流通させられるようになることで、塗料ライン8における上記洗浄水ライン22の接続位置から、該塗料ライン8の上流側端部の上記洗浄液排水ライン29の接続位置までの間に残留していた洗浄水21がブローされて除去されるようになる。
【0033】
その後、制御装置31は、図5に示す如く、ガンバルブ制御用エアライン12上のガンバルブ制御弁13をオンにして塗装ガン1の図示しないガンバルブを開操作し、更に、上記洗浄液排水ライン29の開閉弁30を閉じたると共に、塗料ライン8における上記洗浄水ライン22の接続位置よりも下流側に設けてある開閉弁28を開作動させる。これにより、上記ブロー用エア供給ライン26より洗浄水ライン22の下流部を経て塗料ライン8へ流入されているエアブロー用エア25が、上記塗料ライン8の下流側の上記開閉弁28を経て塗装ガン1へ導かれ、該塗装ガン1のスプレーノズル等における塗料流路を流通した後、先端チップ部より排出されるようにすることで、上記塗装ガン1の塗料流路、及び、上記塗料ライン8における洗浄水ライン22の接続位置よりも下流側となる部分に残留している洗浄水21のブローが行われるようになる。
【0034】
以上の塗料回収処理、洗浄処理、エアブロー処理によって、上記塗料ライン8及び塗装ガン1内には、上記第1の塗料6a及び洗浄水21のいずれも残っていない状態となる。したがって、その後、制御装置31により、図1に示したと同様の状態において、第1塗料タンク7aに接続してある一方の分岐塗料ライン8a上の第1塗料供給弁15に代えて、上記第2塗料タンク7bに接続してある他方の分岐塗料ライン8bに設けてある第2塗料供給弁16を開操作し、且つ三方電磁弁20を、第1塗料タンクエア供給ライン18に代えて、第2塗料タンクエア供給ライン19が塗料圧送エア供給ライン17に連通されるように切り替えれば、電空レギュレータ4により所要圧力に制御した塗料圧送エア5が、上記塗料圧送エア供給ライン17と第2塗料タンクエア供給ライン19を通して第2塗料タンク7bへ供給されて、該第2塗料タンク7bのタンク内圧が高められ、これにより、第2の塗料6bを、上記他方の分岐塗料ライン8bと塗料ライン8を経て塗装ガン1へ送出させることができて、該塗装ガン1では、上記第2の塗料6bが霧化用エア9と混合された状態でスプレーされるようになることから、該第2の塗料による塗装作業を行うことができるようになる。
【0035】
上記第2の塗料6bによる塗装作業終了後は、図示してないが、制御装置31により、上記第1の塗料6aの塗料回収処理、洗浄処理、エアブロー処理と同様の手順において、上記一方の分岐塗料ライン8aに設けてある第1塗料供給弁15に代えて、上記他方の分岐塗料ライン8bに設けてある第2塗料供給弁16を、上記第1塗料供給弁15と同様のタイミングで開閉させるようにすることで、上記第2の塗料6bの塗料回収処理、洗浄処理、エアブロー処理が行なわれるようになる。
【0036】
なお、上記制御装置31により各塗料6a,6bの回収処理を行う際の継続時間、洗浄処理の継続時間、エアブロー処理の継続時間は、予め、上述した如き長尺のスプレーノズルを有する塗装ガン1を装備した塗装システムの実機を用いて、上記したような手順による各塗料6a,6bの回収処理によって塗料6a,6bが塗料タンク7a,7bまで回収されるのに要する時間、洗浄処理によって塗装ガン1及び塗料ライン8内に残留している塗料6a,6bが洗い流されるまでに要する時間、エアブロー処理によって塗装ガン1及び塗料ライン8内に残留している洗浄水21が除去されるまでに要する時間をそれぞれ実測しておき、それぞれの処理時間の実測値に応じて、制御装置31に設けた図示しないタイマーによって上記各処理の継続時間を設定するようにしてあるものとする。
【0037】
又、制御装置31に、上記各塗料6a,6bによる塗装作業が中断された後、所定時間経過すると、上記塗料6a,6bの回収処理、洗浄処理、エアブロー処理を開始させる機能を与えるようにしておけば、上記各塗料6a,6bの塗装作業が何らかの理由で中断された際にも、塗装ガン1や塗料ライン8,8a,8b内に塗料6a,6bが残ったまま長時間放置されることがなくなるため、該塗装ガン1や塗料ライン8,8a,8b内で上記塗料6a,6bが詰まる虞が未然に防止されるようになる。更に、上記制御装置31に、上記塗料6a,6bの回収処理、洗浄処理、エアブロー処理を強制的に開始させるための図示しないスイッチを設けておくようにしてもよい。
【0038】
なお、1日の塗装作業が終了した後は、上記各塗料タンク7a,7bに洗浄水を入れた状態にて、該各塗料タンク7a,7b内の洗浄水を、各分岐塗料ライン8a,8bと塗料ライン8を流通させるようにして、該各分岐塗料ライン8a,8bと塗料ライン8の全長に亘り洗浄するようにすればよい。
【0039】
このように、本発明の塗装システムの塗料ハンドリング装置によれば、上記各塗料6a,6bによる塗装作業終了後は、塗料ライン8内に残留している塗料6a,6bに加えて、長尺管の内面塗装を行うための長尺なスプレーノズルを有する塗装ガン1であっても該塗装ガン1の内部に残留している塗料を6a,6bも回収して対応する塗料タンク7a,7bへ戻すことができるため、塗装システムにて廃棄される塗料6a,6bを低減させることができる。よって、塗料6a,6bの使用量を減らすことができて、塗料消費量の低減化と、塗料廃棄コストの削減化を図ることができ、更には、塗料廃棄量を減らすことで環境負荷を低減させる効果も期待できる。
【0040】
又、上記塗装ガン1と塗料ライン8の洗浄水21による洗浄後に、塗料6a,6bの流通経路に該洗浄水21が残留していると、次に塗装作業を行う際に塗料6a,6bが水で薄まってしまうため、この薄まった塗料6a,6bは廃棄する必要が生じるが、上記本発明の塗装システムの塗料ハンドリング装置では、上記塗装ガン1と塗料ライン8の洗浄水21による洗浄後に、塗装ガン1の内部及び塗料ライン8の内部をいずれもエアブローして洗浄水21が残留する虞を解消できるようにしてあるため、このことによっても塗料廃棄量を減らすことができる。
【0041】
更に、塗装作業終了後における塗装ガン1と塗料ライン8の洗浄作業を自動的に行わせることができるため、洗浄作業に要する作業者の手間を省くことができて、塗装作業の効率化を図ることができる。
【0042】
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、2種類の塗料を使用する場合の適用例について示したが、内部混合式のエアスプレー形式の塗装ガン1を用いた塗装システムであれば、塗料が1種類の場合や、塗料ライン8の上流側を、3本以上の塗料供給弁付きの分岐塗料ラインに分岐させて、それぞれ異なる塗料タンクに接続させることで3種類以上の塗料を用いる塗装システムにも適用できる。又、長尺管の内面塗装用以外の塗装システムに適用してもよい。
【0043】
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明の塗装システムの塗料ハンドリング装置を示す概要図である。
【図2】図1の装置にて塗装ガンと塗料ラインの下流部の洗浄を行う状態を示す図である。
【図3】図1の装置にて塗料ラインの上流部の洗浄を行う状態を示す図である。
【図4】図1の装置にて塗装ガンと塗料ラインの下流部のエアブローを行う状態を示す図である。
【図5】図1の装置にて塗料ラインの上流部のエアブローを行う状態を示す図である。
【図6】長尺管ワークの内面を塗装するために従来実施されている手法の概要を示すもので、(イ)は正面図、(ロ)はその側面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 塗装ガン
2 電空レギュレータ
3 霧化用エア供給ライン
4 電空レギュレータ
5 塗料圧送エア
6a,6b 塗料
7a,7b 塗料タンク
8 塗料ライン
8a,8b 分岐塗料ライン(塗料ライン)
9 霧化用エア
15 第1塗料供給弁(開閉弁)
16 第2塗料供給弁(開閉弁)
21 洗浄水
22 洗浄水ライン
23 電磁弁(切替弁)
24 洗浄水注入弁
25 エアブロー用エア
26 ブロー用エア供給ライン
27 電磁弁(切替弁)
28 開閉弁
29 洗浄液排水ライン
30 開閉弁
31 制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部混合式のエアスプレーガン形式の塗装ガンに、電空レギュレータを備えた霧化用エア供給ラインと、別の電空レギュレータにより圧力制御される塗料圧送エアの供給によって塗料が送り出されるようにしてある塗料タンクの塗料ラインとを接続し、更に、上記霧化用エア供給ラインの電空レギュレータに指令を与えて塗装ガンへ供給する霧化用エアの供給圧力を増減すると共に、上記別の電空レギュレータに指令を与えて上記塗料タンクへの塗料圧送エアの供給圧力を増減させることができる機能を有する制御装置を備えてなる構成を有することを特徴とする塗装システムの塗料ハンドリング装置。
【請求項2】
塗料ラインに、開閉弁付きの洗浄液排水ラインと、洗浄水を注入するための洗浄水注入弁付きの洗浄水ラインとを上流側より順に接続し、且つ該塗料ラインにおける上記洗浄液排水ラインの接続位置よりも上流側位置と、上記洗浄水ラインの接続位置よりも下流側位置に開閉弁をそれぞれ設け、更に、制御装置が、上記洗浄水注入弁と上記各開閉弁の開閉操作を制御する機能を備えるようにした請求項1記載の塗装システムの塗料ハンドリング装置。
【請求項3】
洗浄水ラインの途中位置に、エアブロー用エアの供給と供給停止の切替弁を備えたブロー用エア供給ラインを接続すると共に、上記洗浄水ラインにおけるブロー用エア供給ラインの接続位置よりも上流側に洗浄水の供給と供給停止を切り替える切替弁を設け、更に、制御装置が、上記洗浄水ラインに設けた切替弁と、ブロー用エア供給ラインに設けた切替弁とを制御する機能を備えるようにした請求項2記載の塗装システムの塗料ハンドリング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−66545(P2009−66545A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−238959(P2007−238959)
【出願日】平成19年9月14日(2007.9.14)
【出願人】(000000099)株式会社IHI (5,014)
【Fターム(参考)】