説明

塗装装置及び塗装方法

【課題】塗料カーテンの乱れによる搬送方向下流側の搬送ベルトの汚れを抑制する。
【解決手段】塗装装置10は、液状塗料17をカーテン状に流下させる塗料流下手段40と、塗料流下手段40で形成された塗料カーテン20の中を横切って、被塗装体12を搬送する搬送手段28、29と、塗料流下手段40の被塗装体12の搬送方向下流側(矢印Pの方向)に設けられ、被塗装体12の搬送方向側へ引き寄せられた塗料カーテン20のはみ出し部を受け止めると共に、下端部には、搬送方向と交差する方向に傾斜する傾斜部26が設けられている防汚手段22とを有し、防汚手段22で受け止めた液状塗料17を、傾斜部26に沿って搬送手段29の側方へ移動させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液状塗料を流下させて被塗装体を塗装する塗装装置及び塗装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
被塗装体を塗装する方法の1つに、カーテンフローコーターから液状塗料を流下させ、流下するカーテン状の液状塗料の膜(以下塗料カーテンと呼ぶ。)を形成し、被塗装体を、塗料カーテンの中を通過させながら塗装する方法がある。この方法で塗装する場合、例えば、搬送される被塗装体の形状や搬送速度等により、被塗装体周辺の気流が乱され、塗料カーテンの形状を乱し、塗装ムラや搬送ベルトの汚れ等を発生させる、という問題がある。
【0003】
この問題を解決すべく、塗料カーテンの乱れを抑制し、塗装ムラを解消させる技術が提案されている(特許文献1)。
特許文献1は、塗料カーテンの搬送方向上流側に、塗料カーテンの全面を覆う風防板を設けた構成である。これにより、被塗装体である、コイル状の板材を連続して搬送することによって発生する風圧が塗料カーテンの上流側に加えられ、塗料カーテンの形状が乱されるのを防ぐことができる。
【0004】
しかし、被塗装体が例えばパネルであり、所定の厚さの板材が所定の間隔を開けて連続して並べられた場合には、均一な厚さの板材が連続して搬送されるコイル状の板材とは異なる問題を有する。即ち、このようなパネルでは、パネル上面と搬送ベルト表面の高低差を有しており、この状態でパネルを連続して搬送した場合、高低差に伴う気流の乱れが発生し、この気流の乱れで塗料カーテンが乱される。この塗料カーテンの乱れは、パネルとパネルの間で発生し、パネルの搬送方向の下流側の搬送ベルトが液状塗料で汚される。
特許文献1の方法では、パネルとパネルの間で発生する気流の乱れに基づく、塗料カーテンによる搬送方向下流側の搬送ベルトの汚れは抑制できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭63−80877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記事実に鑑み、塗料カーテンの乱れによる搬送方向下流側の搬送ベルトの汚れを抑制する塗装装置及び塗装方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明に係る塗装装置は、液状塗料をカーテン状に流下させる塗料流下手段と、前記塗料流下手段で形成された塗料カーテンの中を横切って、被塗装体を搬送する搬送手段と、前記塗料流下手段の前記被塗装体の搬送方向下流側に設けられ、前記被塗装体の前記搬送方向側へ引き寄せられた前記塗料カーテンのはみ出し部を受け止めると共に、下端部には、前記搬送方向と交差する方向に傾斜する傾斜部が設けられている防汚手段と、を有することを特徴としている。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、塗料流下手段により、液状塗料がカーテン状に流下され、搬送手段により、塗料流下手段で形成された塗料カーテンの中を横切って、被塗装体が搬送される。塗料流下手段の、被塗装体の搬送方向下流側に設けられた防汚手段により、塗料カーテンのはみ出し部が受け止められる。ここに、はみ出し部とは、塗料カーテンが、被塗装体の搬送方向後端部側へ引き寄せられたとき、下流側の搬送手段まで到達する部分である。また、防汚手段の下端部には、搬送方向と交差する方向に傾斜する傾斜部が設けられている。
この結果、被塗装体の搬送方向後端部側へ引き寄せられ、搬送手段まで移動しようとする塗料カーテンのはみ出し部が、搬送方向下流側の搬送手段に至る前に防汚手段で遮られ、搬送手段の汚れが抑制される。また、受け止められた液体塗料は、傾斜部に沿って、搬送手段の側方へ移動させられ、搬送方向下流側の搬送手段への落下が抑制される。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の塗装装置において、前記防汚手段は、前記塗料カーテンの幅を超える幅で形成され、前記はみ出し部を受け止める横板部と、前記横板部の下端部に形成され中央部が高く両側が低い傾斜部と、を有していることを特徴としている。
【0010】
請求項2に記載の発明によれば、塗料カーテンの幅を超える幅で形成された横板部により、塗料カーテンのはみ出し部が受け止められる。また、横板部の下端部に形成された傾斜部により、横板部が受け止めたはみ出し部の液状塗料が、傾斜部に沿って横板部の両側へ移動させられる。
この結果、塗料カーテンの乱れによる搬送方向下流側の搬送手段の汚れを抑制することができる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の塗装装置において、前記防汚手段は、前記塗料カーテンの幅を超える幅で形成され、前記はみ出し部を受け止める横板部と、前記横板部の下端部に形成され、一方の端部側が高く他方の端部側が低い傾斜部と、を有していることを特徴としている。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、塗料カーテンの幅を超える幅で形成された横板部により、塗料カーテンのはみ出し部が受け止められる。また、横板部の下端部に形成された傾斜部により、横板部が受け止めたはみ出し部の液状塗料が、傾斜部に沿って横板部の片方へ移動させられる。
この結果、塗料カーテンの乱れによる搬送方向下流側の搬送手段の汚れを抑制することができる。
【0013】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗装装置において、前記傾斜部の下端部には、下方へ伸びる脚部が形成され、前記脚部の下方には樋が設けられていることを特徴としている。
これにより、横板部により受け止められたはみ出し部の液状塗料が、傾斜部の下端部から下方へ伸びる脚部に沿って移動され、下方の樋で回収される。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗装装置において、前記傾斜部の下端部には、前記塗料カーテン側に向けて折り曲げられた折り曲げ部が設けられていることを特徴としている。
これにより、横板部により受け止められたはみ出し部の液体塗料が、傾斜部に設けられた折り曲げ部を伝わって移動させられる。この結果、傾斜部における移動途中での液状塗料の滴下を低減できる。
【0015】
請求項6に記載の発明に係る塗装方法は、液状塗料でカーテン状の塗料カーテンを形成する塗料カーテン形成工程と、被塗装体を前記塗料カーテンの中を横切らせる塗布工程と、前記被塗装体の搬送方向側へ引き寄せられた前記塗料カーテンのはみ出し部を受け止め、前記液状塗料を、前記塗料カーテンの幅方向端部へ流下させる汚染防止工程と、を有することを特徴としている。
【0016】
請求項6に記載の発明によれば、先ず、塗料カーテン形成工程により、液状塗料でカーテン状の塗料カーテンが形成される。次に、塗布工程により、被塗装体を塗料カーテンの中を横切らせる。最後に、汚染防止工程により、被塗装体の搬送方向側へ引き寄せられた塗料カーテンのはみ出し部を受け止め、液状塗料を、塗料カーテンの幅方向端部へ流下させる。
【0017】
この結果、塗料カーテンの乱れによる搬送方向下流側の搬送装置の汚れを抑制する塗装方法を提供することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明は、上記構成としてあるので、塗料カーテンの乱れによる搬送方向下流側の搬送ベルトの汚れを抑制する塗装装置及び塗装方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る塗装装置の基本構成を示す図である。
【図2】従来の塗装装置における塗料カーテンの乱れを説明するための図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係る塗装装置の効果を説明するための図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る塗装装置の基本構成を示す図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る塗装装置の基本構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第1の実施の形態)
図1に示すように、第1の実施の形態に係る塗装装置10は、塗装されるパネル12を矢印P方向に搬送する2つの搬送ベルト28、29を有している。
パネル12は、例えば構造物の壁材等に使用される樹脂製の平板であり、上面12Uが被塗装面とされている。パネル12の厚さはTとされ、搬送ベルト28、29の表面との間に段差が生じている。パネル12は、図示しない所定の間隔を開けて、連続して搬送ベルト28、29上を搬送され、搬送途中で塗装される。
【0021】
2つの搬送ベルト28、29は、向かい合う端部の間にスリット状の塗料流路16を設けて、同一線上に配置されている。2つの搬送ベルト28、29は、それぞれ駆動軸38で同一方向に駆動され、パネル12を矢印Pの方向に搬送する。塗料流路16の上方には、カーテンフローコーター(塗料流下装置)40が設けられている。
【0022】
塗料流下装置40は、液状塗料17をカーテン状に流下させ、流下する液状塗料の膜、即ち塗料カーテン20を形成する。塗料流下装置40は、搬送ベルト28、29の上方(パネル12よりも上方)に設けられ、内部に液状塗料17を貯蔵している。塗料流下装置40は、下部のスリット41から直下に向けて、液状塗料17を連続して層状に流下させる。また、塗料流下装置40の下方には、流下された液状塗料17を回収する樋18が設けられている。樋18で受けられた液状塗料17は、再び塗料流下装置40に戻されて再利用される。この構成により、塗料流下装置40と樋18の間に、連続して塗料カーテン20を形成することができる。
【0023】
樋18は、塗料流路16(2つの搬送ベルト28、29の間)に設けられ、樋18の上端は開放され、搬送ベルト28、29の上面より低くされている。これにより、塗料カーテン20を形成する液状塗料を受けることができる。また、樋18の上方をパネル12が通過可能とされており、パネル12が樋18の上方を通過するときに、パネル12の上面12U(塗装面)が塗料カーテン20で塗装される。
【0024】
塗料カーテン20の搬送方向下流側(搬送ベルト29側)には、防汚ガード22が、側面を塗料カーテン20と対向させて設けられている。防汚ガード22は金属、木材、樹脂等の平板で形成され、上端部は塗料流下装置40の下部に取付けられ、塗料流下装置40から鉛直方向に吊り下げられている。
【0025】
防汚ガード22は、図1(B)に示すように、塗料カーテン20を超える幅で、パネル12の上方を横方向に覆う受けプレート33を有している。受けプレート33の下端部には、中央部が最も高く、両側のガイド部34側が最も低くされ、中央部から両方のガイド部34へ向けて傾斜した傾斜部26が形成されている。受けプレート33の両端部には、傾斜部26の下端部から下方へ伸びるガイド部34が設けられている。両方のガイド部34の下端部は、いずれも、搬送ベルト29の側方において、樋18の内部に差し込まれている。
【0026】
なお、傾斜部26は、1つの連続した直線で構成されたものに限定されるものではなく、複数の直線を組み合わせて構成されていてもよい。更に、曲線で中央部から両方のガイド部34へ向けて傾斜させてもよい。
【0027】
次に、本実施の形態による作用、効果を、従来の塗装装置と比較しながら説明する。
図2は従来の塗装装置30による塗装の流れを示す図であり、防汚ガードは設けられていない。図1、3は、本実施の形態に係る塗装装置10であり、塗料流下装置の下部でありパネル12の搬送方向下流側に、防汚ガード22が設けられている。
【0028】
図2に示すように、従来の塗装装置30でパネル12を塗装した場合には、パネル12が搬送ベルト28、29上を矢印Pの方向へ搬送される(図2(A))。パネル12が搬送され塗料カーテン20を横切るときに、パネル12の上面12Uが液体塗料で順次塗装される(図2(B))。パネル12が更に搬送され、パネル12の後端部が塗料カーテン20を通過した時点で塗装が終了する(図2(C))。このとき、パネル12の上面12Uと搬送ベルト29との寸法Tの高低差に伴い、パネル12の周囲の気流が乱される。この結果、塗料カーテン20の下部が、パネル12の後端部側に引き寄せられる。このとき、塗料カーテン20の下部のはみ出し部21が、搬送ベルト29の上面まではみ出る。このはみ出し部21の液状塗料17が搬送ベルト29の上面に滴下して、汚れ32が形成される(図2(D))。
【0029】
これに対し、図1、3に示すように、本実施の形態に係る塗装装置10は、塗料流下装置40の下部であり、パネル12の搬送方向下流側に、防汚ガード22が吊り下げられている。このため、パネル12の後端部が通過した後、塗料カーテン20の下部が搬送ベルト29側に移動しても、防汚ガード22がはみ出し部21における液状塗料17の流れを搬送ベルト29の前で遮り、搬送ベルト29の汚れが抑制される。
【0030】
具体的には、図1(B)に示すように、搬送ベルト29側へはみ出した塗料カーテン20のはみ出し部21は、防汚ガード22の受けプレート33で受け止められる。受け止められた液体塗料17は、受けプレート33の下端部に形成された傾斜部26に沿って、矢印Wで示すように、側方のガイド部34へ向かって移動流される。両端部のガイド部34に到達した液体塗料17は、下方へ流れ落ちて樋18に回収される。
この結果、塗料カーテン20の乱れによる搬送方向(P方向)下流側の搬送ベルト29の汚れを抑制することができる。
【0031】
なお、パネル12が更に搬送され、塗料カーテン20から離れると、塗料カーテン20は自重で直下へ流れる状態に戻る。これにより気流の乱れは徐々に解消され、塗料カーテン20の乱れも解消される。続いて、次のパネル13が搬送される。次のパネル13が塗料カーテン20を通過する際には、塗料カーテン20は正常な流下状態となり、次のパネル13が正常に塗装される。
【0032】
次に、塗装方法について図1を用いて説明する。なお、発明の構成要素は、既に説明しているので、詳細な説明は省略する。
塗装装置10による塗装は、次の手順で実行される。
【0033】
先ず、塗料カーテン成型工程を実行する。具体的には、塗料流下装置40を稼働させ、塗料流下装置40の内部に貯蔵させた液状塗料17をカーテン状に流下させ、液状塗料17でカーテン状の塗料カーテン20を形成させる。
次に、塗布工程を実行する。具体的には、塗料カーテン20の上流側と下流側に設置した搬送ベルト28、29を稼働させ、パネル12を搬送ベルト28、29で搬送しながら塗料カーテン20の中を横切らせる。
【0034】
最後に、汚染防止工程を実行する。具体的には、パネル12の搬送方向側へ引き寄せられた塗料カーテン20のはみ出し部21が、搬送ベルト29まで到達する前に、防汚ガード22で受け止める。受け止めた液状塗料17は、傾斜部26を伝わって移動させ、塗料カーテン20の幅方向端部へ流下させる。これにより、パネル12の上面12Uが塗装される。
この塗装方法を採用することにより、防汚ガード22により、塗料カーテン20のはみ出し部21が受け止められ、搬送方向下流側の搬送ベルト29の汚れが抑制される。
【0035】
(第2の実施の形態)
図4に示すように、第2の実施の形態に係る塗装装置48は、第1の実施の形態で説明した防汚ガード22を、防汚ガード42に置換した構成である。
【0036】
防汚ガード42は、受けプレート54と、受けプレート54の片方の下方にガイド部55を備えた平板とされている。ここに、受けプレート54は、塗料カーテン20を超える幅でパネル12の上方を覆い、塗料カーテン20の図示しないはみ出し部21を受け止める。また、受けプレート54の下端部には、一方の端部が最も高く、他方の端部が最も低い傾斜部46を有している。
ガイド部55は、受けプレート54の一方の端部(最も低い傾斜部側)の下部に、傾斜部46と連続して下方へ向けて設けられている。ガイド部55の下端部は、搬送ベルト29の側方において、樋18に差し込まれている。
これにより、受けプレート54で、塗料カーテン20に生じたはみ出し部が受け止められる。また、受けプレート54により受け止められたはみ出し部の液状塗料17は、図4(B)に示すように、傾斜部46に沿って矢印Wで示すように、側方へ移動され、ガイド部55を介して樋18に回収される。
【0037】
この結果、塗料カーテン20の乱れによる搬送方向下流側の搬送ベルト29の汚れを抑制することができる。
他の構成は、第1の実施の形態と同じであり、説明は省略する。
【0038】
(第3の実施の形態)
図5に示すように、第3の実施の形態に係る塗装装置50は、第1の実施の形態で説明した防汚ガード22を、防汚ガード52に置換した構成である。
ここに、防汚ガード52は、第1の実施の形態で説明した防汚ガード22とほぼ同じ形状とされている。即ち、傾斜部26の下端部には、塗料カーテン20側に向けて折り曲げられた折り曲げ部60が設けられている。一方、防汚ガード22には折り曲げ部60は、設けられていない。
【0039】
これにより、防汚ガード52の受けプレート33に受け止められた液体塗料17を、折り曲げ部60を利用して傾斜部26に沿わせ、矢印Wに示すように、ガイド部34に移動させることができる。ガイド部34まで移動された液体塗料17は、ガイド部34を伝わって滴下し、樋18で回収される。
この結果、折り曲げ部60により、傾斜部26の途中での液状塗料17の滴下がより確実に抑制される。
【0040】
このとき、液体塗料17をより確実に受け止め、搬送ベルト29への滴下を防ぐためには、折り曲げ部60の折り曲げ角度は、受けプレート37の側面に対しほぼ直交する角度が望ましい。さらに、折り返し部の先端60Sの厚さは、先端60Sの位置での滴下を防ぐため、細いのが望ましい。
他の構成は、第1の実施の形態と同じであり、説明は省略する。
【0041】
なお、本実施の形態では、第1の実施の形態で説明した防汚ガード22を用いて説明した。しかし、これに限定されることはなく、第2の実施の形態で説明した防汚ガード42を用いてもよい。この場合は、防汚ガード42の傾斜部46に、折り曲げ部60が取り付けられる。
【符号の説明】
【0042】
10 塗装装置
12 パネル(被塗装体)
16 塗料流路
17 液体塗料
18 樋
20 塗料カーテン
21 はみ出し部
22 防汚ガード(防汚手段)
26 傾斜部
28 搬送ベルト(搬送手段)
29 搬送ベルト(搬送手段)
33 受けプレート(横板部)
34 ガイド部(脚部)
40 塗料流下装置(塗料流下手段)
42 防汚ガード(防汚手段)
46 傾斜部
54 受けプレート(横板部)
55 ガイド部(脚部)
60 折り曲げ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液状塗料をカーテン状に流下させる塗料流下手段と、
前記塗料流下手段で形成された塗料カーテンの中を横切って、被塗装体を搬送する搬送手段と、
前記塗料流下手段の前記被塗装体の搬送方向下流側に設けられ、前記被塗装体の前記搬送方向側へ引き寄せられた前記塗料カーテンのはみ出し部を受け止めると共に、下端部には、前記搬送方向と交差する方向に傾斜する傾斜部が設けられている防汚手段と、
を有する塗装装置。
【請求項2】
前記防汚手段は、前記塗料カーテンの幅を超える幅で形成され、前記はみ出し部を受け止める横板部と、前記横板部の下端部に形成され中央部が高く両側が低い傾斜部と、を有している請求項1に記載の塗装装置。
【請求項3】
前記防汚手段は、前記塗料カーテンの幅を超える幅で形成され、前記はみ出し部を受け止める横板部と、前記横板部の下端部に形成され、一方の端部側が高く他方の端部側が低い傾斜部と、を有している請求項1に記載の塗装装置。
【請求項4】
前記傾斜部の下端部には、下方へ伸びる脚部が形成され、前記脚部の下方には樋が設けられている請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗装装置。
【請求項5】
前記傾斜部の下端部には、前記塗料カーテン側に向けて折り曲げられた折り曲げ部が設けられている請求項1〜4のいずれか1項に記載の塗装装置。
【請求項6】
液状塗料でカーテン状の塗料カーテンを形成する塗料カーテン形成工程と、
被塗装体を前記塗料カーテンの中を横切らせる塗布工程と、
前記被塗装体の搬送方向側へ引き寄せられた前記塗料カーテンのはみ出し部を受け止め、前記液状塗料を、前記塗料カーテンの幅方向端部へ流下させる汚染防止工程と、
を有する塗装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−213735(P2012−213735A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−81586(P2011−81586)
【出願日】平成23年4月1日(2011.4.1)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】