説明

増粘添加組成物

(A)実質的に無水の溶媒系;および(B)増粘剤を含む増粘添加組成物であり、前記増粘剤が強度に膨潤性であり、軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドンである、増粘添加組成物。前記増粘添加組成物を含有するパーソナルケア組成物についても開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
<関連出願の説明>
本出願は2009年3月11日に出願された米国仮出願第61/159,284号および2009年4月8日に出願された米国仮出願第61/167,727号の利益を主張するものであり、その内容のすべてを本明細書に参照して援用することで本願に取り込む。
【0002】
<背景>
本発明は(A)1つ以上の実質的な無水溶媒系および(B)増粘剤であり、強度に膨潤性であり、軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドンを含む増粘剤を含有する増粘添加剤組成物に関する。具体的には、ポリビニルピロリドンは、約15から150mL/gのポリマーのゲル容積、および/または、25℃で5%水性溶液において少なくとも10,000cPのブルックフィールド粘度を有する。特に、本発明はスキンケア、オーラルケア、サンケア、ヘアケアおよび化粧品類に係るパーソナルケア製品を製造するための基剤組成物に添加することを意図する添加剤組成物に関する。より詳細には、増粘することが困難なパーソナルケア製品は、実質的に無水、またはpHの低いものを包含する。ここに記載の添加組成物は、基材組成物の所望の粘度、レオロジーおよび安定性を維持することを意図する。
【背景技術】
【0003】
<概要>
パーソナルケアのカテゴリーは、ファンデーション、コンシーラー、口紅、ローション、サンケア、サンレス・タンニング、フェイスクリーム、液体石鹸、マスカラおよび他のカラー化粧品等の様々な剤形、およびデリバリー系となるように製造される、多岐に渡る製品からなる。これらの製品は、“軽度の”毎日のケア製品から治療のための軟膏剤およびクリームまで広範囲に渡り、実感できる有効性を消費者に提供する。
【0004】
クリーム、ローションおよびゲルは、化粧品または薬剤として、しばしば局所的に使用される。ドラッグデリバリーに使用するか、皮膚の保湿剤として使用するかに関わらず、製品の商業的成功にとって、組成物の硬さおよび感触は重要である。安定化された組成物は、このような製品を剤形化する際に重要である。
【0005】
水性化粧品組成物は、しばしば増粘剤を必要とする。従前、クリーム、ローション、ゲルを形成する際に使用されてきた増粘剤は、いくつかの市販のアクリル酸重合体およびポリアクリルアミドを含む。しかしながら、所望の粘度を得るために、これらの増粘剤の製造業者は、一貫して、増粘剤を水中に分散させ、その後中和することを勧める。したがって、水性製剤系中のアクリル酸重合体およびポリアクリルアミドは、非常に実用的且つ許容可能であることが見出された。
【0006】
このような水性組成物とは異なり、無水系は増粘が特に困難であり、製剤の安定性の問題もあり得る。増粘および安定性が困難な様々な無水系としては、例えば、アルコール、エステル、グリコール、酸、油および炭化水素が挙げられる。
【0007】
多くの増粘剤は、レオロジー調整剤押しても既知であり、天然物、修飾された天然物、および合成物としての特徴を有する。天然レオロジー調節剤としては、グアーゴム、ペクチン、カゼイン、カラゲーニン、キサンタンゴムおよびアルギン酸が挙げられる。修飾レオロジー調節剤としては、化学的に修飾したセルロース、より具体的にはメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびカルボキシメチルセルロースが挙げられる。合成増粘剤としては、前記カテゴリーの誘導体、またポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、多種のポリエーテル、それらの共重合体ならびにポリアクリル酸およびそれらの塩が挙げられる。
【0008】
米国特許第5,422,112号には、キサンタンゴム、ケイ酸アルミニウムマグネシウムおよびポリアクリルアミドの組み合わせを含む増粘系が開示されている。これらの組成物は、特にαヒドロキシカルボン酸およびその塩の増粘への使用の際に、低いpHで特に効果があったと言及された。
【0009】
同様に米国特許第5,874,095号には、低いpHでの薬物の局所デリバリーを改良するため、高分子量の非イオン系ポリアクリルアミドを含有する、促進された皮膚透過系について記載されている。
【0010】
さらに、米国特許第6,774,100号には、アクリル酸重合体およびポリアクリルアミドからなる群から選択される増粘剤により、1000センチポアズ(cP)を超える粘度が保持された無水組成物について報告されている。
【0011】
いくつかのアクリル酸増粘剤について、米国特許第2,883,351号;第2,956,046号;第3,035,004号;および第3,436,378号に記載されている。
【0012】
様々なパーソナルケア製品に使用されるレオロジー調節剤または増粘剤として使用されるポリビニルピロリドン、その塩およびエステルについて、米国特許第6,436,380号;第6,197,281号;第6,333,039号;第6,685,952号;および第7,108,860号に記載されている。
【0013】
米国特許第2003/0118620号には、多糖類およびタウリン酸の共重合物を含有する、低いpHの化粧品組成物に使用される増粘剤系が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
アクリル、ポリアクリルアミドおよびシリコンのエラストマーは、水性形において幅広く許容可能な増粘剤系ではあるものの、依然、実質的に無水の組成物を増粘し、所望の粘度および安定性を提供する必要性が存在する。
【0015】
本出願は、改良した増粘特性およびそれに伴う安定性を有するパーソナルケア組成物に関する。ある態様に従って、以下のうち一つ以上の利点が認識される:
−ゲル、クリーム、ローション、溶液およびエマルジョン等を含む、多岐に渡る無水組成物増粘系
−簡易に使用できる系
−実質的に無水の日焼け止めを増粘する
−幅広いpH範囲、特に低いpHと相性のよい増粘添加組成物
−ジヒドロキシアセトン、界面活性剤、塩および電解質を含む増粘添加組成物
−高度のせん断条件下で安定であり、または粘度を維持する増粘添加組成物。
【0016】
従って、ここに記載のある実施形態は、増粘添加系、即ち粘性と肌触りが美容的に十分な、増粘されたパーソナルケア組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の1つの態様に従って、増粘添加組成物を提供し、この組成物は:(A)1つ以上の実質的に無水の溶媒系;および(B)増粘剤であり、該増粘剤は強度に膨潤性であり、軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドンを含む。
【0018】
増粘剤中のポリビニルピロリドンは、約15から150mL/gのポリマーの水性ゲル体積および/または25℃で5%水性溶液における少なくとも10,000cPのブルックフィールド粘度を有する。
【0019】
概して、実質的な無水溶媒系は、含まれる水分が15%以下であり、エステル、グリコール、酸、油、エマルジョンおよび炭化水素を含有させてもよく;これらのうちいずれかを単独で、または組み合わせて使用できる。実質的な無水溶媒系は、さらに塩、電解質、酸、塩基、界面活性剤、カチオン、ジヒドロキシアセトンおよびその組み合わせからなる群から選択される他の化学成分を含んでもよい。
【0020】
スキンケア、ヘアケア、サンケア、オーラルケアおよび化粧品類等のパーソナルケア製品を製造するため、添加組成物を基剤組成物に添加してもよい。
【0021】
本発明の別の態様に従って、(i)パーソナルケア活性剤;(ii)美容学的または皮膚科学的に許容可能な担体;(iii)(A)1つ以上の実質的に無水の溶液系および(B)増粘剤を含有する増粘添加組成物を含むパーソナルケア組成物が提供される。
【0022】
パーソナルケア組成物の例としては、シャンプー、ボディウォッシュ製品、シェービングクリーム、ハンドソープ、バブルバス、バスゲル、アフターシェーブ・ローション、クリーム、モイスチャライザー、日焼け止め、液体石鹸、カラー化粧品、酸によるピーリング、パーマ剤、毛髪着色剤、サンレス・タンニングおよびコンディショナーが挙げられる。美容学的または薬学的に許容可能な担体は、クリーム、ローション、エマルジョン、油、スプレー、ゲル、エアゾール、水溶性または水アルコール溶液、懸濁液、粉末、セラム、軟膏剤、シャンプー、ゲル、ペーストおよびムースからなる群から選択される。
【0023】
ある実施形態に従って、増粘添加組成物は、組成物全体の約0.5重量%から約10重量%、より具体的には、組成物全体の約1重量%から約6重量%が含まれる。
【0024】
パーソナル組成物を、増粘添加組成物濃度が3%で少なくとも7000cPの粘度、5%で少なくとも30,000cPの粘度を示すように、製造してもよい。
【0025】
組成物は、例えば希釈剤、潤滑剤、界面活性剤、流動化剤、皮膚軟化剤、湿潤剤、酸化防止剤、防腐剤、抗菌薬、抗生物質および乳化剤等の少なくとも1つの補助剤をさらに含む。
【0026】
本発明に係る組成物は、数々の治療、特に美容学的および皮膚科学的な治療に使用可能である。皮膚、唇、睫および/または体へのメイクアップ用途のみならず、皮膚、唇および/または髪の治療、保護、ケア、化粧落としおよび/または洗浄にも使用される化粧品組成物の剤形として製造することができる。パーソナルケア組成物は、液体、ゲル、半固体または固体の剤形に調製することができる。
【0027】
いくつかの実施形態における増粘添加組成物は、高い粘度、安定性をパーソナルケア組成物に与えるのに有効であり、高度のせん断にさらした後も粘度を維持する。
【0028】
増粘添加組成物は、酸を含む組成物の粘度を上昇させ、維持する。より詳細には、開示された増粘添加組成物が、低いpHのパーソナルケア組成物に増粘性を与えることができる。
【0029】
ここに開示の組成物は、無水日焼け止め系にも安定性を提供する。より詳細には、組成物は無水日焼け止め系を増粘することができ、日焼け止め剤に耐水性を付与する。
【発明を実施するための形態】
【0030】
本発明は、パーソナルケア産業において実用的な化粧品組成物、特に実質的に無水の組成物、例えば無水のクリーム、ローションおよびゲルに関する。より詳細には、本開示は実質的に無水の溶媒系を含む増粘添加組成物および増粘剤に関する。添加組成物は、製剤において、無水製品を構成する非水性系の増粘を可能とし、エステル、グリコール酸、鉱油、植物油、日焼け止めおよび炭化水素を含む広範囲に渡る物質に適応可能であり;単独で、または、組み合わされて使用される。
【0031】
本発明は、強度に膨潤性であり、様々なパーソナルケア製品の調製に簡易に使用可能な増粘系を構成する、中程度に架橋されたポリビニルピロリドンを含む。より具体的には、増粘系は、低いpHまたは酸が多く含まれる条件下で、日焼け止め;エマルジョン;およびオイルを含むパーソナルケア製品に使用可能である。結果として生じた製品は、安定性の問題もなく高い粘度および増粘性の特徴を示した。
【0032】
ここに使用する「増粘添加組成物」の用語は、増粘およびレオロジー特性を、特に実質的に無水の溶媒系に提供することが可能な組成物を指す。
【0033】
ここに使用する「パーソナルケア組成物」の用語は、作用が皮膚および髪の外観を維持し、回復させるか改良する組成物を指す。パーソナルケア組成物のある例において、低いpHまたは多量の酸を有する;日焼け止め;エマルジョン;およびオイルの組成物を含むが、これらの限定されるものではない。
【0034】
従って、本発明の増粘添加組成物の第一の要素は、米国特許第5,312,619号、第5,139,770号として公式に認められた特許に記載された、強度の膨潤性を有し、軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドンを含む増粘剤であり、その内容をここに参照して取り込む。「強度に膨潤性であり、軽度から中程度に架橋されたPVP」の用語は、他に記載がない限り、実質的に少なくとも下記の特徴のうちの1つを有する、軽度から中程度に架橋されたポリ(N−ビニル−2−ピロリドン)からなるポリマーを指す:(1)約15mL/gから約300mL/g、より具体的には約15mL/gから約250mL/g、および他の場合には約15mL/gから約150mL/gのゲル容積規定される水性膨潤パラメータ;または(2)水を含む液体担体中に架橋されたPVPを5%含有する溶液について、25℃で、少なくとも約2,000cP、より具体的には少なくとも約5,000cP、ある場合には少なくとも約10,000cPとなるブルックフィールド粘度。これらのパラメータ範囲についての開示は、米国特許第5,073,614号(ここに参照として取り込む)およびShih, J.S.ら(1995)により提供されている。架橋されたPVPの合成方法は、米国特許第5,073,614号;第5,654,385号;第6,117,068号を含む数々の参考文献に開示されていて、ここにその内容を参照して取り込むものとする。合成方法はさほど重要ではなく、生成されたポリマーが上記に規定されるパラメータのうち少なくとも1つを満たすものとして、ポリマー業界の当業者に理解される。
【0035】
例えば米国特許第’614号は、本発明に適切な架橋されたPVPを得るために、多様な架橋剤および架橋剤の量を開示する。架橋剤の量の膨張容積および粘度に関する効果は、Shih, J.S.ら(1995)に図式で示されている。従って、このように架橋されたPVPは、米国特許第’614号の沈殿重合方法、米国特許第’385号のヒドロゲル方法、または米国特許第’068号の非水性の、不均一重合方法によって製造される。つまり、他の技術は、生産物が水性膨潤パラメータおよびブルックフィールド粘度の必要条件を満たすように、このポリマーを合成することが考えられる。
【0036】
最終製品の粘度は、これらの多様な方法によって生成された架橋されたPVPを含有する組成物について、わずかにばらつく可能性がある。しかし、この多様な製品群は、架橋されたPVPが低いpHの組成物を増粘する限り、本発明の範囲内である。
【0037】
特に明記しない限り、「強度に膨潤性であり、軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドン」には、膨潤可能ではあるが、水不溶性の架橋されたPVP、例えば、International Specialty Productsからポリクラール(登録商標)の商品名のもと市販されているものは含まれない。ポリクラールは、上記の架橋PVPとは異なる。
【0038】
市販の強度に膨潤性であり、軽度から中程度に架橋されたPVPの例としては、International Specialty Products(ニュージャージー州ウェイン)から入手可能なACP−1120,ACP−1179およびACP−1180が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0039】
当業者に既知のように、増粘剤の正確な量は、要求される組成物の硬さおよび粘度に応じて変更させることができる。本発明について、増粘試薬/増粘剤/レオロジー調節剤は、組成物の約0.01から約10重量%の量で使用することができる。より具体的には、組成物の1重量%から約6重量%の範囲とすることができる。
【0040】
ある実施形態によると、組成物は、室温でブルックフィールド粘度計を使用して測定したとき、3%濃度で7000センチポアズ(cP)を越える粘度を有する。本願で示される全ての粘度は、同様の方法で測定されることが、理解されるべきである。特定の実施形態によると、組成物は5%濃度で30,000cPを越える粘度を有する。特定の実用的な実施形態において、組成物は約1000から約100,000センチポアズの範囲の粘度を有する。他の実施形態において、組成物は約10,000cPから約100,000cPの範囲の粘度を有する。
【0041】
本発明の使用可能な無水の溶媒としては、エステル、グリコール、酸、オイル、エマルジョンおよび炭化水素を含み;単独で、または組み合わせて使用できる。
【0042】
使用可能なグリコールとしては、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコールグリセリンおよびその混合物があげられるが、これらに限定するものではない。
【0043】
使用可能なオイルとしては、キャスタービーンオイル(castor bean oil)、ヒマシ油(castor oil)、菜種油、大豆油、パーム核油、ババス核油、ヤシ油およびその混合物が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0044】
使用可能な酸としては、αおよびβヒドロキシ酸、αヒドロキシエタン酸、αヒドロキシオクタン酸、αヒドロキシカプリル酸、アスコルビン酸、アジピン酸、クエン酸、カプリル酸、カプリン酸、グリコール酸、乳酸、ラウリン酸、リンゴ酸、混合フルーツ酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、サリチル酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、オレイン酸、エライジン酸、エルカ酸およびその混合物が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0045】
実質的に無水の溶媒系は、さらに他の化学成分、例えば塩、電解質、酸、塩基、界面活性剤、カチオンおよびジヒドロキシアセトンを含んでいてもよい。
【0046】
本出願は、増粘剤とともに「実質的に無水の溶媒系」を含む組成物を開示し、以下に定義する。該組成物は、スキンケア、ヘアケア、サンケア、オーラルケアおよび化粧品類等のパーソナルケア製品を製造するため、基剤組成物に容易に添加することができる添加組成物を構成する。混合した発明製品は、同等または向上した粘度および増粘特性を有する増粘組成物となる。
【0047】
本発明の背景の範囲内で、結果として生じるパーソナルケア組成物は、当業者に理解されるような無水製剤である。即ち、成分としての水が添加されていないことを意味する。しかしながら、水は組成物の調製成分中に存在していたり、環境から吸収されたりして、存在する可能性もある。
【0048】
化学成分、例えば塩、電解質、酸、塩基、界面活性剤、カチオンおよびジヒドロキシアセトンのような化学成分を含む組成物は、いくらかの水を含んでいてもよく、その場合、水の量は15%未満、より具体的には10%未満、さらに具体的には5%未満とする。
【0049】
別の態様において、パーソナルケア活性剤を含有するパーソナルケア製品を提供し;(ii)美容学的または皮膚科学的に許容可能な担体;および(iii)(A)1つ以上の実質的に無水の溶媒系および(B)増粘剤であり、前記増粘剤は水溶性ゲル容積約15から150mL/gのポリマーを含む強度に膨潤性であり、5%水溶性溶液における25℃のブルックフィールド粘度が少なくとも10,000cPである、中程度に架橋されたポリビニルピロリドンを含む増粘添加組成物がある。
【0050】
パーソナルケア組成物の例としては、シャンプー、ボディウォッシュ製品、シェービングクリーム、ハンドソープ、バブルバス、バスゲル、アフターシェーブ・ローション、クリーム、モイスチャライザー、日焼け止め、液体石鹸、カラー化粧品、酸によるピーリング、パーマ剤、毛髪着色剤、サンレス・タンニングおよびコンディショナーが挙げられるが、これらに制限されるものではない。
【0051】
大部分の実施形態において、本発明のパーソナルケア製品は、使用者の体、例えば髪または皮膚に効果を与えるパーソナルケア活性剤を原料として含有する。かかる物質は、一般的に関連するパーソナルケア組成物の従来技術の当業者に周知であり、保湿剤、発汗抑制剤、抗菌剤、日焼け止め、防虫剤、洗浄剤、髪のコンディショナー、髪のスタイリング剤、フケ防止剤、育毛促進剤、毛髪染剤および毛髪染剤、麻酔薬、潤滑剤、殺精子剤、石鹸および香料が挙げられる。
【0052】
活性のあるパーソナルケア成分(および下記のパーソナルケア組成物の他の原料)は、それが提供する利点または仮定された作用方法によって分類することができる。しかしながら、ここにおいて実用的な活性のあるパーソナルケア成分(および他の原料)は、いくつかの場合、1つ以上の利点を提供するか、1つ以上の作用方法を経て働くことが理解される。従って、ここにおける分類は便宜のためにされたものであり、活性剤は特定の適用、または列挙された適用に制限することを意図するものではない。
【0053】
本発明における、パーソナルケア製品に適切な活性を有するパーソナルケア成分として含まれる物質の例としては、以下のものが挙げられる:
(1)香料および芳香剤であり芳香剤の形で嗅覚反応を生じさせるもの、ならびに、デオドラント香料であり、芳香的な反応を提供し、体臭を減少させるもの;
(2)例えばメントール、酢酸メンチル、メンチルピロリドンカルボン酸、N−エチル−p−メンタン−3−カルボキサミドおよびメントールの他の誘導体等の皮膚冷却剤であり、皮膚上で冷却感覚の形で触覚反応を生じさせるもの;
(3)イソプロピルミリスチン酸、シリコンオイル、鉱油および植物油等の皮膚軟化剤であり、皮膚の潤滑性増加の形で触覚反応を生じさせるもの:
(4)香料以外のデオドラントであり、皮膚表面で特に体臭を進行させる微生物を減少させるか、除去する機能を有し。デオドラントの先駆物質を含有するもの;
(5)発汗抑制活性剤であり、皮膚表面で汗の発生を減少させるか、除く機能を有するもの;
(6)保湿剤であり、水分を加えるか、皮膚から蒸発することを予防するかのいずれかによって皮膚を保湿するもの;
(7)洗浄剤であって、皮膚のほこり、油を取り除くもの;
(8)日焼け止め活性成分であって、皮膚、髪をUVおよび太陽からの他の有害な光線から保護するもの;
(9)ヘアトリートメント剤であって、髪の調子を整え、髪をきれいにし、髪のもつれをほぐし、スタイリング剤、フケ防止剤、育毛促進剤、毛髪染剤、毛髪色素、毛髪香料、縮毛矯正剤、脱色剤、毛髪保湿剤、ヘアオイルトリートメントおよび縮毛防止剤として働くもの;もの;
(10)口腔ケア成分であって、歯および歯茎をきれいにし、白くし、消臭し、保護するもの;
(11)義歯安定剤(denture adhesive)であって、義歯に粘着性を与えるもの;
(12)粉末、色素および着色剤等の化粧品;
(13)薬剤。
【0054】
皮膚に有益な成分の例としては、さらに、研磨剤;吸収剤;乳白剤、ならびに、エチレングリコールジステアラートおよびTiOコーティングされたマイカ等の真珠光沢補助剤等の化粧成分;精油;感触向上剤;クローブ油、メントール、カンファー、ユーカリ油、オイゲノール、乳酸メンチルおよびウィッチヘーゼル水等の化粧用および薬用収斂剤;レゾルシノール、硫黄、サリチル酸、過酸化ベンゾイル、エリスロマイシンおよび亜鉛等の抗にきび剤;凝固阻害剤;ヨードブチルカーバマート等の抗菌剤;酸化防止剤;化粧用殺生物剤;外用鎮痛剤;クエン酸、クエン酸ナトリウム、コハク酸、リン酸、水酸化ナトリウムおよび炭酸ナトリウム等のpH調整剤;ヒドロキノン、コウジ酸、アスコルビン酸、リン酸アスコルビルマグネシウムおよびアスコルビルグルコサミン等の皮膚漂白剤および美白剤;パンテノールおよびその誘導体であるエチルパンテノール等、アロエベラ、パントテン酸およびその誘導体であるアラントイン等の皮膚鎮静剤および/または回復剤;ビサボロールおよびグリチルリチン酸ジカリウム;パルミチン酸レチノール等のレチノイド;ニコチン酸トコフェロール;皮膚トリートメント剤;ビタミンおよびその誘導体;および他の同様の材料が挙げられる。
【0055】
湿潤剤は、容器内および皮膚上の双方における、製品および空気の間の水分交換を調節する成分として記載されている。湿潤剤は、皮膚の乾燥を防ぐか、皮膚の上層の含水量向上する(例えば吸湿化合物)化合物としても記載されている。
【0056】
適切な保湿剤としては、疎水性剤、親水性剤、およびこれらの組合せが挙げられる。保湿剤の例としては、アラントイン、グリセロール、ポリグリセリルメタクリレート、パンテノール、ポリオール、セラミド、ルリヂサオイル(リノール酸)、トコフェノール(ビタミンE)、リノール酸トコフェノール、ジメチコン、ヒアルロン酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム(PCAナトリウム)、小麦タンパク質(例えばラウルジモニウムヒドロキシプロピル加水分解小麦タンパク質)、毛髪ケラチンアミノ酸、パンテノール;サクラソウ油;オメガ−3およびオメガ−6の油および/またはリノール酸等のGLA3その他の魚油;および亜麻油ならびにこれらの混合物が挙げられる。また、他の保湿剤も使用することができる。
【0057】
多くの日焼け止め剤が、本発明のパーソナルケア組成物における使用に適している。例としては、p−アミノ安息香酸、その塩および誘導体、アントラニル酸、サリチル酸塩、桂皮酸誘導体、ジヒドロキシ桂皮酸誘導体、トリヒドロキシ桂皮酸誘導体、ジベンザルアセトン、ジベンザルアセトフェノン、ナフトールスルホン酸、ジヒドロキシナフトール酸およびその塩、クマリン誘導体、ジアゾール、キニン塩、キノリン誘導体、ヒドロキシ置換ベンゾフェノンおよびメトキシ置換ベンゾフェノン、尿酸、ビロウル酸、タンニン酸およびその誘導体、ヒドロキノンならびにベンゾフェノンが挙げられる。本発明によると、これらの有効量は、組成物の重量に基づいて通常約0.01から約10重量%、より具体的には約0.1から約5重量%である。
【0058】
概して、脱臭剤−制汗剤組成物中の活性成分は、塩基性のアルミニウム化合物である。このような材料の例としては、アルミニウムクロロヒドロキシド、塩基性臭化アルミニウム、ヨウ化アルミニウムまたは硝酸アルミニウム、および塩基性ヒドロキシ塩化アルミニウム−ヒドロキシ塩化ジルコニウムである。
【0059】
洗浄剤は、一般的にアニオン性、カチオン性、非イオン性または両性の界面活性剤である。具体的なアニオン性の界面活性剤は、カルボン酸塩、スルホン酸塩、硫酸塩またはリン酸塩であり、例えば脂肪酸石鹸、ラウリル硫酸塩およびラウリルエーテル硫酸塩である。カチオン性界面活性剤の例は、脂肪酸、ロジン酸、アミンオキシドエトキシ化アルキルアミンおよびイミダゾリンに由来する脂肪族のモノアミン、ジアミンおよびポリアミンである。非イオン性の界面活性剤の例は、ポリオキシエチレン界面活性剤、アルキルフェノールエトキシレート、カルボン酸エステルのモノジグリセリド及びジグリセリド、ポリオキシエチレンエステルおよび脂肪酸、ジエタノールアミン縮合物等である。両性の界面活性剤は、上記アニオン性およびカチオン性基、特に酸性カルボキシル基および塩基性窒素含有基の双方を含有するものである。一般的な両性の界面活性剤は、イミダゾリンとベタイン、例えばラウリン酸イミダゾリンとラウリン酸ベタイン、ミリスチン酸イミダゾリンとミリスチン酸ベタイン、ならびにアミドプロピルベタインである。
【0060】
様々な医薬品を、活性成分として本発明の組成物中に含有させることもできる。特に制限されないが、例としては、抗にきび添加剤、抗脂肪沈着剤、抗ヒスタミン剤、抗炎症剤、抗菌剤、殺精子剤、防腐剤、抗真菌剤、抗ウイルス剤および局所麻酔薬が挙げられる。
【0061】
美容学的または薬学的に許容可能な担体の例としては、クリーム、ローション、エマルジョン、オイル、スプレー、ゲル、エアゾール、水溶性溶液または水性アルコール溶液、懸濁液、粉末、セラム、軟膏剤、シャンプー、ゲル、ペーストおよびムースが挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0062】
組成物は、1つ以上の補助剤、共溶媒(例えばアルコール、アセトン、プロピレンカーボネート)、希釈剤、潤滑剤、結合性増粘剤、界面活性剤、流動化剤、皮膚軟化剤、湿潤剤、酸化防止剤、防腐剤、抗菌薬、抗生物質および乳化剤等の1つ以上の補助剤を含んでいてもよい。
【0063】
この開示における増粘添加剤組成物は、当業者に既知の従来の方法、例えば物理的手段または加熱した混合物を用いた簡易な混合またはブレンディングによって容易に調製することができる。
【0064】
1つの態様において、無水溶媒系中に酸およびアルコールを含有する場合、酸またはアルコールは、中程度に架橋されたポリビニルピロリドンと、室温でホモジナイザーを用いて簡易に混合することができる。この添加組成物は、パーソナルケア活性剤および他の補助剤を含む基剤組成物に添加することができる。パーソナルケア組成物が熱に不安定な場合、これは特に実用的である。材料の添加の順番は重要ではない。ある実施形態においては、パーソナルケア活性剤を皮膚科学的または美容学的に許容可能な担体に添加してもよい。その後、所望の粘度の組成物を提供するために、十分な増粘添加組成物を撹拌しながら添加してもよい。その後、他の任意の補助剤を撹拌しながら添加してもよい。
【0065】
他の態様において、日焼け止めおよびオイルが無水溶媒系の少なくとも一部を構成する場合、パーソナルケア活性に影響を及ぼさない限り、加熱してもよい。
【0066】
特定の実施形態において、日焼け止めまたは日焼け止め成分の配合体は、増粘添加組成物と共に使用する場合、優れた粘度および安定性を示してきた。
【0067】
さらに他の実施形態において、この増粘添加組成物は、低いpHのパーソナルケア組成物に対して非常に効果的である。比較的酸性の組成物、特にC1−C25α−ヒドロキシカルボン酸またはβ−ヒドロキシカルボン酸を含有するものの粘度を高めるために特に実用的である。
【0068】
粘度を高める効果の他に、本発明の増粘系は、オイルと水とのエマルジョンを安定化させ、良好な肌感触を提供する、というさらなる効果を有する。
【0069】
他の実施形態において、界面活性剤を含有するオイルは、X−Tend(商標)226(ISP)を含む増粘添加組成物を用いて増粘させた。
【実施例】
【0070】
以下の例は、本発明の組成物および方法のある実施形態を示すために提示する。これらの例は本発明の範囲を制限するものとして理解すべきでない。
【0071】
実施例1:様々な溶媒系の増粘およびそのレオロジー試験
【0072】
表1は水、エタノール、水とエタノールの組み合わせの溶媒系の増粘を示す。図1および2に結果を示した。水性アルコール溶液については、3%の軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドン溶液とすることで、高度に増粘した添加組成物の優れた結果が得られた。なお、さらに優れた結果が5%溶液で得られた。
【0073】
【表1】

【0074】
実施例2:
【0075】
表2は、酸及びその共役塩基/塩を有する、様々なアルコールおよび水をベースとしたゲルの適合性試験を示す;溶媒=水、軽度から中程度に架橋されたPVP=5%。
【0076】
【表2】

【0077】
実施例3〜7:軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドン有する酸系の増粘
【0078】
本開示における低いpHの組成物は、増粘剤(即ち強度に膨潤性であり、軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドン)を、アルコール/脱イオン水/これら2つの混合物と共に混合することによって作成した。増粘剤は、その後、サリチル酸およびグリコール酸等の酸成分を添加した。結果物たる組成物の粘度は、ブルックフィールドLVT粘度計を用いて測定した。
【0079】
表3には、低pH組成物の全組成物の総重量に占める割合、表4には、各実施例の結果を示す。
【0080】
【表3】

【0081】
【表4】

【0082】
実施例8〜11:軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドンを用いたアルコールをベースとした無水の日焼け止めの増粘
【0083】
本開示における実質的に無水のパーソナルケア組成物は、1つ以上の実質的に無水の溶媒系と増粘剤(即ち強度に膨潤性であり、軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドン)とを混合した後、様々なパーソナルケア組成物を添加することによって作成できる。結果物たる組成物の粘度は、ブルックフィールドLVT粘度計を用いて測定した。
【0084】
表5に低pH組成物の全組成物の総重量に占める割合を、表6に各実施例の結果を示す。
【0085】
【表5】

【0086】
【表6】

【0087】
実施例8〜10において、増粘剤を最初にアルコール中に分散させ、次いでサンスクリーンオイルの高温の混合物に添加した。該混合物を、滑らか且つ塊がなくなるまで継続的に混合し、ゲルを得た。軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドンが5%濃度である組成物(実施例3)は、良好なゲルの硬さと110,000cPの粘度を示した。
【0088】
実施例11において、増粘剤は、最初からサンスクリーンオイルの中に添加し、加熱および均質化により分散させた。このように得られたゲルを45℃まで冷却した。その後、アルコールおよび芳香剤を混合を続けながら添加し、温度を30度に維持した。組成物は、高いSPF値である45(25mgを用いたLabspereでの計測結果)またはSPF値41.4(25mgを用いたOptimetrics SPF290Analyzerでの計測結果)を示した。耐水試験値(in vitro)は97.64(標準偏差6.12)であった。
【0089】
実施例12:
【0090】
【表7】

【0091】
実施例13:
【0092】
【表8】

【0093】
実施例14:
【0094】
【表9】

【0095】
方法
1.A相をビーカーに量りいれる。
2.溶解するまで加熱混合する。
3.40℃まで冷却し、B相を添加し、ホモジナイザーまたは鋸歯があるブレードを使用する。
4.35℃まで冷却し、C相を添加する。
典型的な特徴
外観 黄緑色の透明なゲル
粘度 49,000cps(RVT/TD/10RPM)
【0096】
実施例14は、幅広いスペクトルを示し、高いSPFのゲルであって、非常に耐水性のものを提供し、優れた耐摩擦性を有する。組成物はVOC規制対策のため、非アルコール製剤とする。それはベタベタとした油っぽさがなく、ほとんど光沢がない。
【0097】
本発明を詳細に記載し、その開示した実施形態を参考とすることによって、以下の請求項に規定するように本発明の範囲内で修正変更を加えることが可能であることは明白であろう。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
増粘添加組成物を含むパーソナルケア組成物であり、前記増粘添加組成物は、(A)1つ以上の実質的に無水であり、実質的に非アルコールの溶媒系、および(B)増粘剤を含み、前記増粘剤は強度に膨潤性であり、軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドンである、パーソナルケア組成物。
【請求項2】
前記増粘剤が、水性ゲル容積が15〜150mL/gのポリマーであり、5%水溶液のブルックフィールド粘度が、25℃で少なくとも10,000cPである、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項3】
前記溶媒系には、エステル、グリコール、酸、オイル、エマルジョンおよび炭化水素からなる群から選択される化合物が単独または組み合わされて使用され、含まれる、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項4】
前記溶媒系はエステルを含む、請求項3に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項5】
前記グリコールはプロピレングリコール、ブチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコールおよびグリセリンからなる群から選択される、請求項3に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項6】
前記油はキャスタービーンオイル(castor bean oil)、ヒマシ油、菜種油、大豆油、パーム核油、ババス核油、ヤシ油およびこれらの混合物からなる群から選択される、請求項3に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項7】
前記酸は、αおよびβヒドロキシ酸、αヒドロキシエタン酸、αヒドロキシオクタン酸、αヒドロキシカプリル酸、アスコルビン酸、アジピン酸、クエン酸、カプリル酸、カプリン酸、グリコール酸、乳酸、ラウリン酸、リンゴ酸、混合フルーツ酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、サリチル酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、オレイン酸、エライジン酸、エルカ酸およびその混合物からなる群から選択される、請求項3に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項8】
前記溶媒系は、さらに塩、電解質、酸、塩基、界面活性剤、カチオン、ジヒドロキシアセトンおよびその混合物からなる群から選択される他の化学成分を含む、請求項3に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項9】
前記溶媒系の含水量が15%以下である、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項10】
前記パーソナルケア製品は、スキンケア組成物、ヘアケア組成物、サンケア組成物、オーラルケア組成物および化粧品類からなる群から選択される、請求項1に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項11】
前記パーソナルケア組成物は、液体、ゲル、半固体または固体の形状で剤形化される、請求項12に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項12】
(i)パーソナルケア活性剤;(ii)美容学的または皮膚科学的に許容可能な担体;および(iii)(A)実質的に無水の溶媒系;および(B)増粘剤、を含む増粘添加組成物を含み、前記増粘剤が強度に膨潤性であり、軽度から中程度に架橋されたポリビニルピロリドンである、パーソナルケア組成物。
【請求項13】
前記増粘剤は、水性ゲル容積が約15〜150mL/gのポリマーであり、5%水溶液のブルックフィールド粘度が、25℃で少なくとも10,000cPである、請求項12に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項14】
前記パーソナルケア組成物は、シャンプー、ボディウォッシュ製品、シェービングクリーム、ハンドソープ、バブルバス、バスゲル、アフターシェーブ・ローション、クリーム、モイスチャライザー、日焼け止め、液体石鹸、カラー化粧品、酸ピーリング剤、パーマ剤、毛髪着色剤、サンレス・タンニングおよびコンディショナーからなる群から選択される、請求項12に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項15】
前記美容学的または薬学的に許容可能な担体は、クリーム、ローション、エマルジョン、油、スプレー、ゲル、エアゾール、水溶液または水性アルコール溶液、懸濁液、粉末、セラム、軟膏剤、シャンプー、ゲル、ペーストおよびムースからなる群から選択される、請求項12に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項16】
前記増粘添加組成物は、高い粘度と安定性をパーソナルケア組成物に付与するのに有効である、請求項12に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項17】
前記増粘添加組成物は、前記組成物中に約0.5重量%〜約10重量%含まれる、請求項12に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項18】
前記増粘添加組成物は、前記組成物中に約1重量%〜約6重量%含まれる、請求項17に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項19】
前記組成物は、3%の増粘添加組成物濃度で、少なくとも10,000cPの粘度を有する、請求項18に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項20】
前記組成物は、5%の増粘添加組成物濃度で、少なくとも30,000cPの粘度を有する、請求項18に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項21】
前記組成物は、αおよびβヒドロキシ酸、αヒドロキシエタン酸、αヒドロキシオクタン酸αヒドロキシカプリル酸、アスコルビン酸、アジピン酸、クエン酸、カプリル酸、カプリン酸、グリコール酸、乳酸、ラウリン酸、リンゴ酸、混合フルーツ酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、サリチル酸、ステアリン酸、リノール酸、リノレン酸、リシノール酸、オレイン酸、エライジン酸、エルカ酸およびその混合物からなるからなる群から選択される酸をさらに含む、請求項12に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項22】
組成物は、共溶媒、希釈剤、潤滑剤、会合性増粘剤、界面活性剤、流動化剤、皮膚軟化剤、湿潤剤、酸化防止剤、防腐剤、抗菌薬、抗生物質および乳化剤からなる群から選択される少なくとも1つの補助剤をさらに含む、請求項12に記載のパーソナルケア組成物。
【請求項23】
前記組成物は、液体、ゲル、半固体および固体の形状で剤形化される、請求項12に記載のパーソナルケア組成物。

【公表番号】特表2012−520317(P2012−520317A)
【公表日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−554196(P2011−554196)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際出願番号】PCT/US2010/026973
【国際公開番号】WO2010/105050
【国際公開日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(510042507)アイエスピー インヴェストメンツ インコーポレイテッド (2)
【Fターム(参考)】