説明

壁面パネルの取付方法

【課題】断熱遮音効果の得られる壁面パネルの取付方法を提供する。
【解決手段】支柱材21に壁面パネル61を取り付ける壁面パネルの取付方法であって、支柱材21に取り付けられ、円形孔32aでコロ51を支柱材21の前後方向へ転動可能に支持する複数の第1継手31で支持された複数のコロ51に、壁面パネル61の裏面に取り付けられ、コロ51が壁面パネル61の前後方向へ転動可能に挿入される凹部41aを有した複数の第2継手41を乗せ掛け、各凹部41a内にコロ51をそれぞれ位置させて第1継手31と第2継手41とにコロ51を狭持させることにより、支柱材21に壁面パネル61を取り付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の壁面パネルの取付方法の一例として、図23の平面図に相当する説明図に示すように、躯体としての内壁パネル1の外面(室外側面)に躯体としても機能する支柱材2を、支柱材2の一端面を内壁パネル1に当接(密接)させた状態に取付ねじ(タップねじ)3で取り付け、支柱材2の他端面に、支柱材2を避ける状態で断熱材5を取り付けた外壁パネルなどの壁面パネル4の裏面を当接(密接)させた状態に取付ねじ(タップねじ)6で取り付ける。
なお、断熱材は、内壁パネル1と壁面パネル4との間に充填させてもよい(例えば、非特許文献1参照。)。
【0003】
【非特許文献1】カタログ「ファイヤロック スーパーフォーム」 日東紡 平成17年12月作成
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記したように、内壁パネル1と壁面パネル4とを、内壁パネル1と壁面パネル4とに支柱材2を取付ねじ3,6で密接(密着)させて連結すると、取付ねじ3,6および密接部分を介して熱、音が伝達されるので、壁面パネル4に作用する熱、音が取付ねじ6、支柱材2、取付ねじ3および内壁パネル1を介して室内へ伝達されるため、断熱遮音効果の得られないものであった。
【0005】
この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、断熱遮音効果の得られる壁面パネルの取付方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、以下のような発明である。
(1)躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、前記躯体に取り付けられ、保持部でコロを前記躯体の前後方向へ転動可能に支持する複数の第1継手で支持された複数の前記コロに、前記壁面パネルの裏面に取り付けられ、前記コロが前記壁面パネルの前後方向へ転動可能に挿入される凹部を有した複数の第2継手を乗せ掛け、前記各凹部内に前記コロをそれぞれ位置させて前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記壁面パネルを取り付けることを特徴とする。
(2)(1)に記載の壁面パネルの取付方法において、前記第1継手の保持部の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めするとともに、前記第2継手の凹部の、前記壁面パネルの前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めすることを特徴とする。
(3)躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、前記躯体に取り付けられ、保持部でコロを前記躯体の前後方向へ転動可能に支持する第1継手と、前記壁面パネルの裏面に取り付けられ、前記コロが前記壁面パネルの前後方向へ転動可能に挿通される孔を有した第2継手とからなる複数の組の、前記保持部および前記孔へ前記コロをそれぞれ差し込んで前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記壁面パネルを取り付けることを特徴とする。
(4)(3)に記載の壁面パネルの取付方法において、前記第1継手の保持部の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めするとともに、前記第2継手の孔の、前記壁面パネルの前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めすることを特徴とする。
(5)躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、前記壁面パネルの裏面に取り付けられ、保持部でコロを前記壁面パネルの前後方向へ転動可能に支持する複数の第1継手で支持された複数の前記コロを、前記躯体に取り付けられ、前記コロが前記躯体の前後方向へ転動可能に挿入される凹部を有した複数の第2継手に乗せ掛け、前記各凹部内に前記コロをそれぞれ位置させて前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記壁面パネルを取り付けることを特徴とする。
(6)(5)に記載の壁面パネルの取付方法において、前記第1継手の保持部の、前記壁面パネルの前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めするとともに、前記第2継手の凹部の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めすることを特徴とする。
(7)躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、前記壁面パネルの裏面に取り付けられ、保持部でコロを前記壁面パネルの前後方向へ転動可能に支持する第1継手と、前記躯体に取り付けられ、前記コロが前記躯体の前後方向へ転動可能に挿通される孔を有した第2継手とからなる複数の組の、前記保持部および前記孔へ前記コロをそれぞれ差し込んで前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記壁面パネルを取り付けることを特徴とする。
(8)(7)に記載の壁面パネルの取付方法において、前記第1継手の保持部の、前記壁面パネルの前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めするとともに、前記第2継手の孔の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めすることを特徴とする。
(9)躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、前記躯体に取り付けられ、保持部でコロを前記躯体の前後方向へ転動可能に支持する複数の第1継手で支持された複数の前記コロに、前記複数のコロが前記躯体の前後方向へ転動可能に挿入される複数の凹部を有した第2継手を乗せ掛け、前記各凹部内に前記コロをそれぞれ位置させて前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記複数の第2継手を取り付け、前記複数の第2継手に前記壁面パネルを取り付けることを特徴とする。
(10)(9)に記載の壁面パネルの取付方法において、前記第1継手の保持部および前記第2継手の凹部の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めすることを特徴とする。
(11)躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、前記躯体に取り付けられ、保持部でコロを前記躯体の前後方向へ転動可能に支持する複数の第1継手と、前記コロが前記躯体の前後方向へ転動可能に挿通される複数の孔を有した第2継手とからなる組の、前記各保持部および前記各孔へ前記コロをそれぞれ差し込んで前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記複数の第2継手を取り付け、前記複数の第2継手に前記壁面パネルを取り付けることを特徴とする。
(12)(11)に記載の壁面パネルの取付方法において、前記第1継手の保持部および前記第2継手の孔の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
この発明によれば、コロが転動する第1継手および第2継手で躯体に対して壁面パネルを取り付けるので、コロと第1継手および第2継手とが線接触となって接触部分少なくなることにより、熱が伝達されにくくなり、断熱効果が得られる。
また、コロが転動することにより、第1継手に対して第2継手が移動するので、地震や音圧による振動の伝達をコロの転動で逃がすことによって免震構造となり、これまで困難であった地震波や低周波音の遮断特性が向上し、遮音効果が得られる。
さらに、第1継手の保持部、および、第2継手の凹部または孔の、所定位置にコロを転動可能に位置決めするので、地震や音圧による振動などが壁面パネルに作用しない通常の状態では、躯体と壁面パネルとの間隔を一定に保つことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、この発明の実施例を図に基づいて説明する。
【0009】
図1はこの発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図、図2(a)はこの発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法で使用する壁面パネルの裏面図、図2(b)は図2(a)に示した壁面パネルの右側面図、図3(a)はこの発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の正面図に相当する説明図、図3(b)は図3(a)に示した壁面パネルを取り付けた状態の右側面図に相当する説明図、図4はこの発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の平面図に相当する説明図、図5はこの発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の右側面図に相当する説明図、図6(a)はこの発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法における第1継手とコロとの位置関係を示す説明図、図6(b)はこの発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法における第2継手とコロとの位置関係を示す説明図、図7はコロのメカニズムを示す説明図である。
なお、以下の実施例は、例えば、遮音壁を構築する場合のものである。
【0010】
図1において、21は躯体として機能する、平断面が角張ったC字形の支柱材を示し、図3(a),(b)に示すように、例えば、400mmの間隔に立てた状態に設ける。
なお、住宅などの断熱遮音壁構造とする場合は、図4および図5に示すように、躯体としての内壁パネル11の外面(室外側面)に、例えば、400mmの間隔に取付ねじ(タップねじ)22で縦方向(垂直方向)に取り付けられる。
31は第1継手を示し、縦方向(垂直方向)に起立して対面する矩形状の2つの支持片32Aと、この2つの支持片32Aの一端(後端)を連結し、ボルト33およびナット34によって支柱材21に取り付けられる取付片32Bとで構成されている。
そして、2つの支持片32Aには、保持部として機能する円形孔32aが同一中心線上に設けられている。
【0011】
41は第2継手を示し、縦方向(垂直方向)に起立し、後側の下側に、下側へ開放する凹部41aが設けられている。
この凹部41aは、上側が、後述するコロ51を構成する軸部52の直径よりも大きな直径の円弧で、この円弧の幅が最大になった直径の幅で下側へ切り欠かれている。
51はコロを示し、第1継手31の円形孔32aの直径よりも小さく、また、第2継手41の凹部41aの幅(凹部41aの円弧の直径)よりも小さい直径の円柱からなる軸部52と、この軸部52の一端に設けられ、第1継手31の円形孔32aの直径よりも大きな頭部53とで構成されている。
そして、コロ51は、軸部52の頭部53と反対側に設けられた貫通孔52aに挿通され、軸部52が第1継手31の円形孔32aから横方向(水平方向)抜けるのを阻止する止めピン54により、第1継手31に転動可能に取り付けられる。
【0012】
図2(a),(b)において、61は壁面パネルを示し、例えば、横が800mmの長さで、縦が250mmの高さで、奥行き(厚み)が35mmとされている。
そして、壁面パネル61の裏面には、例えば、左端から200mm(全体の長さの1/4)の位置と、右端から200mm(全体の長さの1/4)の位置とで、上端から50mm(全体の高さの1/5)の位置と、下端から50mm(全体の高さの1/5)の位置との4個所に、凹部41aが壁面パネル61の裏面に突出するように、第2継手41がその一部を埋め込んで取り付けられている。
【0013】
次に、壁面パネル61の取付の一例について説明する。
まず、支柱材21を、図3(a),(b)に示すように、400mmの間隔に立てた状態に設ける。
なお、断熱遮音壁構造とする場合は、図3(a),(b)に示すように、内壁パネル11の外面に支柱材21を取付ねじ22(図4および図5参照)で400mmの間隔に取り付ける。
そして、各支柱材21の、下端から50mmおよび200mmの高さと、この50mmおよび200mmに順次250mmを加えた高さとに、図4および図5に示すように、第1継手31をボルト33およびナット34で取り付けた後、2つの支持片32Aの円形孔32aにコロ51の軸部52を挿通し、支持片32Aから突出した軸部52に設けられている貫通孔52aに止めピン54を挿通させて取り付けることにより、第1継手31の円形孔32aに軸部52を、図6(a)に示すように、転動可能に取り付ける。
または、2つの支持片32Aの円形孔32aにコロ51の軸部52を挿通し、支持片32Aから突出した軸部52に設けられている貫通孔52aに止めピン54を挿通させて取り付けることにより、第1継手31の円形孔32aに軸部52を、図6(a)に示すように、転動可能に取り付けた第1継手31を、各支柱材21の、下端から50mmおよび200mmの高さと、この50mmおよび200mmに順次250mmを加えた高さとに、図4および図5に示すように、ボルト33およびナット34で取り付ける。
【0014】
次に、壁面パネル61の裏面に取り付けられている4つの第2継手41を、例えば、図3(a)の下側の右端側に上下左右に位置する4つのコロ51の軸部52に乗せ掛け、各第2継手41の凹部41a内に軸部52をそれぞれ位置させて第1継手31と第2継手41とに軸部52を狭持させることにより、支柱材21に壁面パネル61を取り付けることができ、軸部52は、図6(b)に示すように、第2継手41の凹部41aに転動可能に収容される。
以後、先に取り付けた壁面パネル61の左側へ順次並べるように壁面パネル61を支柱材21に取り付け、二段目、三段目も順次同様に壁面パネル61を支柱材21に取り付けることにより、図3(a),(b)に示すように、支柱材21に壁面パネル61を隙間なく取り付けることができる。
【0015】
このようにしてコロ51を介して第1継手31に第2継手41を取り付けると、第1継手31の円形孔32aがコロ51の軸部52の直径よりも大きいので、図6(a)に示すように、軸部52は円形孔32aの最下部に転動可能に位置決めされ、また、第2継手41の凹部41aの上側がコロ51の軸部52の直径よりも大きい円弧なので、図6(b)に示すように、軸部52は凹部41aの最上部に転動可能に位置決めされる。
したがって、地震や音圧による振動などが壁面パネル61に作用しない通常の状態では、支柱材21(内壁パネル11)と壁面パネル61との間隔を一定に保つことができる。
【0016】
次に、コロ51の作用について説明する。
上述したように、コロ51を介して第1継手31に第2継手41を取り付けると、図7に示すように、第2継手41とコロ51とが線(または点)接触になるとともに、コロ51と第1継手31とが線(または点)接触になり、第2継手41とコロ51、および、コロ51と第1継手31との接触部分が少なくなるので、壁面パネル61に作用する熱は支柱材21(内壁パネル11)へ伝達されにくくなり、断熱効果が得られる。
また、図7に示すように、コロ51が転動することにより、第1継手31に対して第2継手41が移動するので、地震や音圧による振動の伝達をコロ51の転動で逃がすことによって免震構造となり、これまで困難であった地震波や低周波音の遮断特性が向上し、遮音効果が得られる。
【0017】
この発明の第1実施例によれば、コロ51が転動する第1継手31および第2継手41で躯体に対して壁面パネル61を取り付けるので、コロ51と第1継手31および第2継手41とが線接触となって接触部分少なくなることにより、熱が伝達されにくくなり、断熱効果が得られる。
また、コロ51が転動することにより、第1継手31に対して第2継手41が移動するので、地震や音圧による振動の伝達をコロ51の転動で逃がすことによって免震構造となり、これまで困難であった地震波や低周波音の遮音効果が得られる。
さらに、第1継手31の円形孔32a(保持部)、および、第2継手41の凹部41aの、所定位置にコロ51を転動可能に位置決めするので、地震や音圧による振動などが壁面パネル61に作用しない通常の状態では、支柱材21(躯体)と壁面パネル61との間隔を一定に保つことができる。
【0018】
図8はこの発明の第2実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図であり、図1〜図7と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0019】
図8において、第1継手31の2つの支持片32Aには、保持部として機能する上側へ開放する凹部32bが同一中心線上に設けられている。
この凹部32bは、下側が、コロ51を構成する軸部52の直径よりも大きな直径の円弧で、この円弧の幅が最大になった円弧の直径の幅で上側へ切り欠かれている。
したがって、第1継手31は、凹部32bの最下部でコロ51の軸部52と線(または点)接触となり、凹部32bの最下部に軸部52を転動可能に位置決めする。
【0020】
この第2実施例の第1継手31を使用して壁面パネルを取り付ける場合は、止めピン54を取り付けたコロ51の軸部52を2つの支持片32Aの凹部32b内へ上側から落とし込む(挿入する)ことにより、コロ51を第1継手31に、横方向(水平方向)へ抜けないように簡単に取り付けることができる。
なお、上記したコロ51の取付方法以外の、壁面パネルの取付方法、コロ51の作用、効果などは、第1実施例と同様になるので、その説明を省略する。
【0021】
図9はこの発明の第3実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図であり、図1〜図8と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0022】
図9において、図2に示すように、壁面パネル61の裏面に突出させて取り付けられる第2継手41には、コロ51の軸部52よりも大きな直径の円形孔41bが設けられている。
したがって、第2継手41は、円形孔41bの最下部でコロ51の軸部52と線(または点)接触となり、円形孔41bの最上部に軸部52を転動可能に位置決めする。
【0023】
この第3実施例の第2継手41を使用して壁面パネルを取り付ける場合は、第1継手31の2つの円形孔32aの間に円形孔41bを位置させるとともに、各円形孔32a,41bを同一中心線上に位置させた状態で、コロ51の軸部52を一方の円形孔32aから円形孔41b、他方の円形孔32aへと挿通し、他方の円形孔32aから突出した軸部52に設けられている貫通孔52aに止めピン54を取り付けることにより、第1継手31にコロ51を介して第2継手41(壁面パネル)を取り付けることができる。
なお、上記したコロ51の取付方法以外の、壁面パネルの取付方法、コロ51の作用、効果などは、第1実施例と同様になるので、その説明を省略する。
【0024】
図10はこの発明の第4実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図であり、図1〜図9と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0025】
この第1継手31および第2継手41を使用して壁面パネルを取り付ける場合は、例えば、第1継手41の円形孔41bにコロ51の軸部52を挿通し、貫通孔52aに止めピン54を取り付けてコロ51を第2継手41に取り付けた状態で、2つの支持片32の間に第2継手41を位置させるとともに、軸部52を2つの凹部32b内へ挿入することにより、第1継手31にコロ51を介して第2継手41(壁面パネル)を取り付けることができる。
なお、上記した第2継手41の取付方法以外の、壁面パネルの取付方法、コロ51の作用、効果などは、第1実施例と同様になるので、その説明を省略する。
【0026】
図11はこの発明の第5実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図であり、図1〜図10と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0027】
図11において、第1継手31は、図2に示す4つの第2継手41に換えて壁面パネル61に埋め込んだ雌ねじ筒34Aにボルト33を螺合させることにより、壁面パネル61の裏面に取り付けられる。
42は第2継手を示し、縦方向(垂直方向)に起立する矩形状の支持片43Aと、この支持片43Aの一端(後端)から、例えば、右側へ支持片43Aに対して直交するように延びた矩形状の取付片43Bとで構成され、第1実施例〜第4実施例の第1継手に換えて支柱材21に、ボルト44およびナット45によって取付片43Bで取り付けられる。
そして、支持片43Aには、下側が、コロ51を構成する軸部52の直径よりも大きな直径の円弧で、この円弧の幅が最大になった円弧の直径の幅で上側へ切り欠かれた凹部43aが設けられている。
したがって、第2継手42は、凹部43aの最下部でコロ51の軸部52と線(または点)接触となり、凹部43aの最下部に軸部52を転動可能に位置決めする。
【0028】
次に、壁面パネル61の取付の一例について説明する。
まず、支柱材21を、図3(a),(b)に示すように、400mmの間隔に立てた状態に設ける。
なお、断熱遮音壁構造とする場合は、図3(a),(b)に示すように、内壁パネル11の外面に支柱材21を取付ねじ22で400mmの間隔に取り付ける。
そして、各支柱材21の、下端から50mmおよび200mmの高さと、この50mmおよび200mmに順次250mmを加えた高さとに、図4および図5に示すように、第2継手42をボルト44およびナット45で取り付ける。
【0029】
次に、壁面パネル61の裏面に取り付けられている4つの第1継手31の2つの支持片32Aの円形孔32aにコロ51の軸部52を挿通し、支持片32Aから突出した軸部52に設けられている貫通孔52aに止めピン54を取り付けることにより、第1継手31の円形孔32aに軸部52を、図6(a)に示すように、転動可能に取り付けた後、例えば、図3(a)の下側の右端側に上下左右に位置する4つの第2継手42に各軸部52を乗せ掛け、各第2継手42の凹部43a内に軸部52をそれぞれ位置させて第1継手31と第2継手42とに軸部52を狭持させることにより、支柱材21に壁面パネル61を取り付けることができ、図6(b)に示すように、軸部52は第2継手42の凹部43aに転動可能に収容される。
以後、先に取り付けた壁面パネルの左側へ順次並べるように壁面パネル61を支柱材21に取り付け、二段目、三段目も順次同様に壁面パネル61を支柱材21に取り付けることにより、図3(a),(b)に示すように、支柱材21に壁面パネル61を隙間なく取り付けることができる。
【0030】
このようにしてコロ51を介して第2継手42に第1継手31を取り付けると、第2継手42の凹部43aの下側がコロ51の軸部52の直径よりも大きい円弧なので、軸部52は凹部43aの最下部に転動可能に位置決めされ、また、第1継手31の円形孔32aがコロ51の軸部52の直径よりも大きいので、軸部52は円形孔32aの最上部に転動可能に位置決めされる。
なお、コロ51の作用は、先の実施例と同様になるので、その説明を省略する。
【0031】
この第5実施例においても、先の実施例と同様な効果を得ることができる。
【0032】
図12はこの発明の第6実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図であり、図1〜図11と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0033】
図12において、第1継手31は、図2に示す4つの第2継手41に換えて壁面パネル61に埋め込んだ雌ねじ筒34Aにボルト33を螺合させることにより、壁面パネル61の裏面に取り付けられる。
第2継手42の支持片43Aには、コロ51を構成する軸部52の直径よりも大きな円形孔43bが設けられている。
したがって、第2継手42は、円形孔43bの最下部でコロ51の軸部52と線(または点)接触となり、円形孔43bの最下部に軸部52を転動可能に位置決めする。
【0034】
この第6実施例の第1継手31および第2継手42を使用して壁面パネル61を取り付ける場合は、第1継手31の2つの円形孔32aの間に第2継手42の円形孔43bを位置させるとともに、各円形孔32a,43bを同一中心線上に位置させた状態で、コロ51の軸部52を一方の円形孔32aから円形孔43b、他方の円形孔32aへと挿通し、他方の円形孔32aから突出した軸部52に設けられている貫通孔52aに止めピン54を取り付けることにより、第2継手42にコロ51を介して第1継手31(壁面パネル61)を取り付けることができる。
なお、上記したコロ51の取付方法以外の、壁面パネル61の取付方法、コロ51の作用、効果などは、第5実施例と同様になるので、その説明を省略する。
【0035】
図13はこの発明の第7実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図、図14(a)はこの発明の第7実施例である壁面パネルの取付方法で使用する壁面パネルの裏面図、図14(b)は図14(a)に示した壁面パネルの右側面図、図15(a)はこの発明の第7実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の正面図に相当する説明図、図15(b)は図15(a)に示した壁面パネルを取り付けた状態の拡大右側面図に相当する説明図、図16はこの発明の第7実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の平面図に相当する説明図、図17はこの発明の第7実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の右側面図に相当する説明図であり、図1〜図12と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0036】
図13において、46は第2継手を示し、縦方向(垂直方向)へ一定幅で延びる支持片47Aと、この支持片47Aの一端(前端)から、例えば、左側へ支持片47Aに対して直交するように延び、縦方向(垂直方向)へ一定幅で延びる取付片47Bとからなるアングル材で構成され、取付片47Bに、図14に示す壁面パネル61が、図15(a),(b)に示すように、ボルト62およびナット63によって取り付けられる。
そして、支持片47Aには、後側端面に開放した凹部47aが所定間隔で垂直方向に設けられている。
この凹部47aは、上側がコロ51を構成する軸部52の直径よりも大きな直径の円弧で、この円弧の幅が最大になった円弧の直径の幅で下側へ延びた後、同じ幅で支持片47Aの後側端面まで延びたL字状に切り欠かれている。
したがって、第2継手46は、凹部47aの最上部でコロ51の軸部52と線(または点)接触となり、凹部47aの最上部に軸部52を転動可能に位置決めする。
また、取付片47Bには、例えば、下端から125mmの高さと、この125mmに順次250mmを加えた高さとに、取付孔47cが設けられている。
【0037】
図14(a),(b)において、壁面パネル61は、例えば、横が800mmの長さで、縦が250mmの高さで、奥行き(厚み)が35mmとされている。
そして、壁面パネル61の裏面には、例えば、左端から200mm(全体の長さの1/4)の位置と、右端から200mm(全体の長さの1/4)の位置とで、上端および下端から125mm(全体の高さの1/2)の位置の2個所に、軸部が壁面パネル61の裏面に突出するように、ボルト62がその頭部側を埋め込んで取り付けられている。
【0038】
次に、壁面パネル61の取付の一例について説明する。
まず、支柱材21を、図15(a),(b)に示すように、400mmの間隔に立てた状態に設ける。
なお、断熱遮音壁構造とする場合は、図15(a),(b)に示すように、内壁パネル11の外面に支柱材21を取付ねじ22(図16および図17参照)で400mmの間隔に取り付ける。
そして、各支柱材21に第1継手31を、図16および図17に示すように、ボルト33およびナット34で所定間隔に縦方向(垂直方向)へ取り付けた後、2つの支持片32Aの円形孔32aにコロ51の軸部52を挿通し、支持片32Aから突出した軸部52に設けられている貫通孔52aに止めピン54を挿通させて取り付けることにより、第1継手31の円形孔32aに軸部52を、図6(a)に示すように、転動可能に取り付ける。
または、2つの支持片32Aの円形孔32aにコロ51の軸部52を挿通し、支持片32Aから突出した軸部52に設けられている貫通孔52aに止めピン54を挿通させて取り付けることにより、第1継手31の円形孔32aに軸部52を、図6(a)に示すように、転動可能に取り付けた第1継手31を、各支柱材21に、図16および図17に示すように、ボルト33およびナット34で取り付ける。
【0039】
次に、第2継手46の支持片47Aに設けられている各凹部47a内に、各支柱材21に所定間隔(250mm間隔)で縦方向(垂直方向)へ取り付けられたコロ51の軸部52を挿入させ、軸部52に第2継手46を乗せ掛け、各凹部47a内に軸部52をそれぞれ位置させて第1継手31と第2継手46とに軸部52を狭持させることにより、各支柱材21に第2継手46を取り付けることができ、軸部52は、図6(b)に示すように、第2継手46の凹部47aに転動可能に収容される。
そして、例えば、図15(a)の右端側に位置する2つの第2継手46の取付片47Bに設けられている下側の取付孔47cに、壁面パネル61に取り付けられているボルト62を取付片47Bの表側から挿通し、取付片47Bの裏側へ突出したボルト62にナット63を螺合させることにより、第2継手46に壁面パネル61を取り付ける。
以後、先に取り付けた壁面パネル61の左側へ順次並べるように壁面パネル61を第2継手46に取り付け、二段目、三段目も順次同様に壁面パネル61を第2継手46に取り付けることにより、図15(a),(b)に示すように、第2継手46に壁面パネル61を隙間なく取り付けることができる。
【0040】
このようにしてコロ51を介して第1継手31に第2継手46を取り付けると、第1継手31の円形孔32aがコロ51の軸部52の直径よりも大きいので、図6(a)に示すように、軸部52は円形孔32aの最下部に転動可能に位置決めされ、また、第2継手46の凹部47aの上側がコロ51の軸部52の直径よりも大きい円弧なので、図6(b)に示すように、軸部52は凹部47aの最上部に転動可能に位置決めされる。
したがって、地震や音圧による振動などが壁面パネル61に作用しない通常の状態では、支柱材21(内壁パネル11)と壁面パネル61との間隔を一定に保つことができる。
【0041】
次に、コロ51の作用について説明する。
上述したように、コロ51を介して第1継手31に第2継手46を取り付けると、図7に示すように、第2継手46とコロ51とが線(または点)接触になるとともに、コロ51と第1継手31とが線(または点)接触になり、第2継手46とコロ51、および、コロ51と第1継手31との接触部分が少なくなるので、壁面パネル61に作用する熱は支柱材21(内壁パネル11)へ伝達されにくくなり、断熱効果が得られる。
また、図7に示すように、コロ51が転動することにより、第1継手31に対して第2継手46が移動するので、地震や音圧による振動の伝達をコロ51の転動で逃がすことによって免震構造となり、これまで困難であった地震波や低周波音の遮断特性が向上し、遮音効果が得られる。
【0042】
この発明の第7実施例によれば、コロ51が転動する第1継手31および第2継手46で躯体に対して壁面パネル61を取り付けるので、コロ51と第1継手31および第2継手46とが線接触となって接触部分少なくなることにより、熱が伝達されにくくなり、断熱効果が得られる。
また、コロ51が転動することにより、第1継手31に対して第2継手46が移動するので、地震や音圧による振動の伝達をコロ51の転動で逃がすことによって免震構造となり、これまで困難であった地震波や低周波音の遮音効果が得られる。
さらに、第1継手31の円形孔32a(保持部)、および、第2継手46の凹部47aの、所定位置にコロ51を転動可能に位置決めするので、地震や音圧による振動などが壁面パネル61に作用しない通常の状態では、支柱材21(躯体)と壁面パネル61との間隔を一定に保つことができる。
【0043】
図18はこの発明の第8実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図であり、図1〜図17と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0044】
この第8実施例の第1継手31を使用して壁面パネルを取り付ける場合は、止めピン54を取り付けたコロ51の軸部52を2つの支持片32Aの凹部32b内へ上側から落とし込む(挿入する)ことにより、コロ51を第1継手31に、横方向(水平方向)へ抜けないように簡単に取り付けることができる。
なお、上記したコロ51の取付方法以外の、壁面パネルの取付方法、コロ51の作用、効果などは、第7実施例と同様になるので、その説明を省略する。
【0045】
図19はこの発明の第9実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図であり、図1〜図18と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0046】
図19において、第2継手46の支持片47Aには、図13に示す凹部47aに換えて、コロ51の軸部52よりも大きな直径の円形孔47bが設けられている。
したがって、第2継手46は、円形孔47bの最下部でコロ51の軸部52と線(または点)接触となり、円形孔47bの最上部に軸部52を転動可能に位置決めする。
【0047】
この第9実施例の第2継手46を使用して壁面パネルを取り付ける場合は、第1継手31の2つの円形孔32aの間に円形孔47bを位置させるとともに、各円形孔32a,47bを同一中心線上に位置させた状態で、コロ51の軸部52を一方の円形孔32aから円形孔47b、他方の円形孔32aへと挿通し、他方の円形孔32aから突出した軸部52に設けられている貫通孔52aに止めピン54を取り付けることにより、第1継手31にコロ51を介して第2継手46を取り付けることができる。
なお、上記したコロ51の取付方法以外の、壁面パネルの取付方法、コロ51の作用、効果などは、第7実施例と同様になるので、その説明を省略する。
【0048】
図20はこの発明の第10実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図であり、図1〜図19と同一または相当部分に同一符号を付し、その説明を省略する。
【0049】
この第1継手31および第2継手46を使用して壁面パネルを取り付ける場合は、例えば、支持片47Aの円形孔47bにコロ51の軸部52を挿通し、貫通孔52aに止めピン54を取り付けてコロ51を第2継手46に取り付けた状態で、2つの支持片32の間に支持片47Aを位置させるとともに、軸部52を2つの凹部32b内へ挿入することにより、第1継手31にコロ51を介して第2継手46を取り付けることができる。
なお、上記した第2継手41の取付方法以外の、壁面パネルの取付方法、コロ51の作用、効果などは、第7実施例と同様になるので、その説明を省略する。
【0050】
上記した実施例では、第1継手31および第2継手41,42を1組の締結具(ボルト、ナット)で取り付けたが、第1継手31および第2継手41,42を複数組の締結具で回動したり、揺動しないように取り付けるのが望ましい。
また、壁面パネル61の裏面に断熱材を配置したり、内壁パネル11と壁面パネル61と間に断熱材を充填しない例を示したが、壁面パネル61の裏面に断熱材を配置したり、内壁パネル11と壁面パネル61と間に断熱材を充填することにより、さらに断熱効果を得ることができる。
また、第1実施例、第3実施例、第7実施例および第9実施例では第1継手31を個々に構成した例を示したが、図21(a)に示すように、縦方向(垂直方向)に複数を連結させて一体に構成し、第1実施例または第3実施例の場合は円形孔32aの間隔を、下端から50mmおよび200mmの高さと、この50mmおよび200mmに順次250mmを加えた高さとにし、第7実施例または第9実施例の場合は円形孔32aの間隔を250mmにするとよい。
また、第2実施例、第4実施例、第8実施例および第10実施例では第1継手31を個々に構成した例を示したが、図21(b)に示すように、縦方向(垂直方向)に複数を連結させて一体に構成し、第2実施例または第4実施例の場合は凹部32bの間隔を、下端から50mmおよび200mmの高さと、この50mmおよび200mmに順次250mmを加えた高さとにし、第8実施例または第10実施例の場合は凹部32bの間隔を250mmにするとよい。
なお、図21(b)に示した凹部32bの横方向部分(水平部分)は、縦方向(垂直方向)へ延びた幅で支持片32Aの前側端面まで延びている。
また、第5実施例では第2継手42を個々に構成した例を示したが、図22(a)に示すように、縦方向(垂直方向)に複数を連結させて一体に構成し、凹部43aの間隔を、下端から50mmおよび200mmの高さと、この50mmおよび200mmに順次250mmを加えた高さとにするとよい。
なお、図22(a)に示した凹部43aの横方向部分(水平部分)は、縦方向(垂直方向)へ延びた幅で支持片43Aの前側端面まで延びている。
また、第6実施例では第2継手42を個々に構成した例を示したが、図22(b)に示すように、縦方向(垂直方向)に複数を連結させて一体に構成し、円形孔43bの間隔を、下端から50mmおよび200mmの高さと、この50mmおよび200mmに順次250mmを加えた高さとにするとよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】この発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図である。
【図2】(a)はこの発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法で使用する壁面パネルの裏面図、(b)は図2(a)に示した壁面パネルの右側面図である。
【図3】(a)はこの発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の正面図に相当する説明図、(b)は図3(a)に示した壁面パネルを取り付けた状態の右側面図に相当する説明図である。
【図4】この発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の平面図に相当する説明図である。
【図5】この発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の右側面図に相当する説明図である。
【図6】(a)はこの発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法における第1継手とコロとの位置関係を示す説明図、(b)はこの発明の第1実施例である壁面パネルの取付方法における第2継手とコロとの位置関係を示す説明図である。
【図7】コロのメカニズムを示す説明図である。
【図8】この発明の第2実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図である。
【図9】この発明の第3実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図である。
【図10】この発明の第4実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図である。
【図11】この発明の第5実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図である。
【図12】この発明の第6実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図である。
【図13】この発明の第7実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図である。
【図14】(a)はこの発明の第7実施例である壁面パネルの取付方法で使用する壁面パネルの裏面図、(b)は図14(a)に示した壁面パネルの右側面図である。
【図15】(a)はこの発明の第7実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の正面図に相当する説明図、(b)は図15(a)に示した壁面パネルを取り付けた状態の拡大右側面図に相当する説明図である。
【図16】この発明の第7実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の平面図に相当する説明図である。
【図17】この発明の第7実施例である壁面パネルの取付方法で壁面パネルを取り付けた状態の右側面図に相当する説明図である。
【図18】この発明の第8実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図である。
【図19】この発明の第9実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図である。
【図20】この発明の第10実施例である壁面パネルの取付方法に使用する第1継手、第2継手、コロなどを示す分解斜視図である。
【図21】(a),(b)は第1継手の他の例を示す斜視図である。
【図22】(a),(b)は第2継手の他の例を示す斜視図である。
【図23】従来の壁面パネルの取付方法の一例を示す平面図に相当する説明図である。
【符号の説明】
【0052】
1 内壁パネル(躯体)
2 支柱材(躯体)
3 取付ねじ(タップねじ)
4 壁面パネル
5 断熱材
6 取付ねじ(タップねじ)
11 内壁パネル(躯体)
21 支柱材(躯体)
22 取付ねじ(タップねじ)
31 第1継手
32A 支持片
32a 円形孔(保持部)
32b 凹部(保持部)
32B 取付片
33 ボルト
34 ナット
34A 雌ねじ筒
41 第2継手
41a 凹部
41b 円形孔
42 第2継手
43A 支持片
43a 凹部
43b 円形孔
43B 取付片
44 ボルト
45 ナット
46 第2継手
47A 支持片
47a 凹部
47b 円形孔
47B 取付片
47c 取付孔
51 コロ
52 軸部
52a 貫通孔
53 頭部
54 止めピン
61 壁面パネル
62 ボルト
63 ナット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、
前記躯体に取り付けられ、保持部でコロを前記躯体の前後方向へ転動可能に支持する複数の第1継手で支持された複数の前記コロに、前記壁面パネルの裏面に取り付けられ、前記コロが前記壁面パネルの前後方向へ転動可能に挿入される凹部を有した複数の第2継手を乗せ掛け、前記各凹部内に前記コロをそれぞれ位置させて前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記壁面パネルを取り付ける、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。
【請求項2】
請求項1に記載の壁面パネルの取付方法において、
前記第1継手の保持部の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めするとともに、前記第2継手の凹部の、前記壁面パネルの前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めする、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。
【請求項3】
躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、
前記躯体に取り付けられ、保持部でコロを前記躯体の前後方向へ転動可能に支持する第1継手と、前記壁面パネルの裏面に取り付けられ、前記コロが前記壁面パネルの前後方向へ転動可能に挿通される孔を有した第2継手とからなる複数の組の、前記保持部および前記孔へ前記コロをそれぞれ差し込んで前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記壁面パネルを取り付ける、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。
【請求項4】
請求項3に記載の壁面パネルの取付方法において、
前記第1継手の保持部の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めするとともに、前記第2継手の孔の、前記壁面パネルの前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めする、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。
【請求項5】
躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、
前記壁面パネルの裏面に取り付けられ、保持部でコロを前記壁面パネルの前後方向へ転動可能に支持する複数の第1継手で支持された複数の前記コロを、前記躯体に取り付けられ、前記コロが前記躯体の前後方向へ転動可能に挿入される凹部を有した複数の第2継手に乗せ掛け、前記各凹部内に前記コロをそれぞれ位置させて前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記壁面パネルを取り付ける、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。
【請求項6】
請求項5に記載の壁面パネルの取付方法において、
前記第1継手の保持部の、前記壁面パネルの前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めするとともに、前記第2継手の凹部の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めする、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。
【請求項7】
躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、
前記壁面パネルの裏面に取り付けられ、保持部でコロを前記壁面パネルの前後方向へ転動可能に支持する第1継手と、前記躯体に取り付けられ、前記コロが前記躯体の前後方向へ転動可能に挿通される孔を有した第2継手とからなる複数の組の、前記保持部および前記孔へ前記コロをそれぞれ差し込んで前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記壁面パネルを取り付ける、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。
【請求項8】
請求項7に記載の壁面パネルの取付方法において、
前記第1継手の保持部の、前記壁面パネルの前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めするとともに、前記第2継手の孔の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めする、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。
【請求項9】
躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、
前記躯体に取り付けられ、保持部でコロを前記躯体の前後方向へ転動可能に支持する複数の第1継手で支持された複数の前記コロに、前記複数のコロが前記躯体の前後方向へ転動可能に挿入される複数の凹部を有した第2継手を乗せ掛け、前記各凹部内に前記コロをそれぞれ位置させて前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記複数の第2継手を取り付け、
前記複数の第2継手に前記壁面パネルを取り付ける、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。
【請求項10】
請求項9に記載の壁面パネルの取付方法において、
前記第1継手の保持部および前記第2継手の凹部の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めする、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。
【請求項11】
躯体に壁面パネルを取り付ける壁面パネルの取付方法であって、
前記躯体に取り付けられ、保持部でコロを前記躯体の前後方向へ転動可能に支持する複数の第1継手と、前記コロが前記躯体の前後方向へ転動可能に挿通される複数の孔を有した第2継手とからなる組の、前記各保持部および前記各孔へ前記コロをそれぞれ差し込んで前記第1継手と前記第2継手とに前記コロを狭持させることにより、前記躯体に前記複数の第2継手を取り付け、
前記複数の第2継手に前記壁面パネルを取り付ける、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。
【請求項12】
請求項11に記載の壁面パネルの取付方法において、
前記第1継手の保持部および前記第2継手の孔の、前記躯体の前後方向の所定位置に前記コロを転動可能に位置決めする、
ことを特徴とする壁面パネルの取付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2007−303158(P2007−303158A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−132667(P2006−132667)
【出願日】平成18年5月11日(2006.5.11)
【出願人】(393010215)
【Fターム(参考)】