説明

外科用開創器、照明カニューレ、および使用法

【課題】外科手術のための作業空間の形成および外科手術条件の改善により外科手術を改善する方法および装置を提供する。
【解決手段】外科用開創器(1600)であって、少なくとも2つのベース要素(1604、1606、1608、1610)を含む拡張可能なフレーム(1602)、コネクタ、および拡張可能なフレームに取り付けられた少なくとも2つの開創器ブレード(1612、1614、1616、1618)を含む。円筒状部分(2806)を含むハウジング要素(2802)および隣接したブレード部分(2810)を含む外科用開創器(2800)、少なくとも1つのオブチュレータに取り付けられた外科用開創器を含む組立体、外科用照明カニューレ、および外科手術の際にこれらを用いる方法。

【発明の詳細な説明】
【開示の内容】
【0001】
〔関連出願〕
本願は、参照することを以って本明細書組み込まれる、2003年12月18日出願の米国仮特許出願第60/530,565号の優先権を主張するものである。
【0002】
〔発明の背景〕
外科手術では、患者に対する外傷および組織に対する損傷を最小化または軽減するのが好ましい。このため、外科医は、切開部を可能な限り小さく維持しようとする。しかしながら、通常は、外科医が明確な手術野を確保する必要がある。
【0003】
切開部を開いた状態に維持して明確な手術野を確保する様々な開創器が利用できる。開創器は、開創器ブレードを用いた筋組織、血管、神経、および他の組織の再配置のために外科手術に用いられ、これにより手術部位へアクセスできる。外科用開創器は、例えば、後方進入路、後方外側進入路、前方進入路、外側進入路、または前方外側進入路から手術部位へアクセスできる脊柱に関係した外科手術を実施する際に特に重要である。
【0004】
一部の実施形態では、段階的な外科手術切開部の拡張を行って、開創器を挿入するのに必要な大きさまで筋肉および組織を徐々に拡張する。段階的な拡張では、外径が徐々に大きくなる一連の拡張器またはカニューレを使用することができる。この方法では、まず最も小さい拡張器またはカニューレを切開部内に挿入する。次いで、直径がやや大きな第2の拡張器またはカニューレを、より小さい拡張器またはカニューレ上をスライドさせて切開部内に挿入し、これにより切開部を第2の拡張器またはカニューレの直径よりもやや大きくなるまで拡張させる。徐々に外径が大きくなる一連の拡張器またはカニューレを用いてこの工程を繰り返して、切開部が開創器を挿入するのに十分な大きさにする。開創器が配置されると、小さな外科手術部位すなわち窓が出現する。しかしながら、現在利用できる大抵の開創器は、大きくて扱いにくく、患者の筋肉および組織に外傷を与える長い切開部長さを必要とする。
【0005】
したがって、このような問題および他の問題を解消または最小化する開創器が要望されている。
【0006】
〔発明の概要〕
例えば、外科手術のための作業空間を作り出し、外科手術を行う外科医のために外科手術条件を改善して外科手術を改善する方法および装置をここに開示する。
【0007】
本発明は、外科用開創器を含む。一部の実施形態では、外科用開創器は、フレーム、およびこのフレームに取り付けられた少なくとも2つの開創器ブレードを含む。フレームは、第1のベース要素、第2のベース要素、およびコネクタを含む。コネクタは、第1のベース要素と第2のベース要素を連結し、第1のベース要素および/または第2のベース要素は、コネクタの長さに沿って移動可能である。コネクタが第1のベース要素または第2のベース要素に対して移動すると、フレームが第1の位置から第2の位置に移動して、第1のベース要素と第2のベース要素との間の距離が変化する。
【0008】
別の実施形態では、本発明の外科用開創器は、第1の開創器ブレード、第2の開創器ブレード、第3の開創器ブレード、第4の開創器ブレード、第1のコネクタ、および第2のコネクタを含む。第1のコネクタは、第1の開創器ブレードの基端部および第2の開創器ブレードの基端部に取り付けられており、第1の開創器ブレードおよび/または第2の開創器ブレードが、第1のコネクタの長さに平行である線に沿って移動可能である。第2のコネクタは、第3の開創器ブレードの基端部および第4の開創器ブレードに取り付けられており、第3の開創器ブレードおよび/または第4の開創器ブレードが、第2のコネクタの長さに平行な線に沿って移動可能である。第1のコネクタおよび/または第2のコネクタは、第1のコネクタと第2のコネクタを横断する線に沿って移動可能である。
【0009】
別の実施形態では、本発明は、オブチュレータに組み合わせられた外科用開創器(例えば、本発明の外科用開創器)を含む組立体を含む。
【0010】
さらに別の実施形態では、本発明の外科用開創器は、中心軸および円筒状の拡張要素を有するハウジング要素を含む。このハウジング要素は、円筒状部分およびブレード部分を含む。円筒状部分は、中心軸に対して垂直な内径を有する導管を画定している。ブレード部分は、円筒状部分の一端に隣接し、少なくとも2つのブレードを含む。各ブレードの先端部分は、中心軸に対して移動可能である。第1の位置では、ブレード部分の先端部は近接しており、ブレードの先端部分が中心軸に対して移動すると、ブレードが第1の位置から第2の位置に移動して、中心軸の長さに沿って導管が形成される。円筒状拡張部分は、円筒状部分の内径よりも小さい外径を有する。拡張要素が、ハウジング要素に移動可能に取り付けられている。
【0011】
さらに別の実施形態では、本発明は、外科用カニューレおよびインターフェイスリングを含む外科用照明カニューレを含む。外科用カニューレは、外径、内径、先端部、および基端部を含み、この内径、先端部、および基端部によって内部領域が画定されている。インターフェイスリングは、基端部に取り付けられており、光ファイバーワイヤのアレイと光子通信する光源インターフェイスを含む。このアレイは、カニューレの先端部に光を案内するように配置されている。
【0012】
さらに別の実施形態では、本発明は外科手術方法を含む。この方法は、哺乳動物の組織を切開して切開部を作り出すステップと、その切開部を拡張してその切開部から手術部位に至る経路を作り出すステップと、その経路内に開創器(例えば、本発明の開創器)を案内するステップと、少なくとも2つの開創器ブレードを分離して開創器を通じて作業通路を作り出すステップと、この作業通路を介して外科手術の少なくとも一部を行うステップと、を含む。本発明の一部の実施形態では、この経路は第1の椎骨まで延びており、外科手術の少なくとも一部が第1の椎骨で行われ、この方法は、第1の椎骨に近接した第2の椎骨へアクセスするために少なくとも2つの開創器ブレードの間に器具またはインプラントを案内するステップをさらに含む。さらに別の実施形態では、第1の開創器ブレードおよび第2の開創器ブレードの少なくとも一方を開創器の第1のコネクタに沿って移動させて第1の開創器ブレードを第2の開創器ブレードから分離して、第3の開創器ブレードおよび第4の開創器ブレードの少なくとも一方を、第1のコネクタに対して所定の角度をなすように配置された第2のコネクタに沿って移動させて第3の開創器ブレードを第4の開創器ブレードから分離して開創器を拡張させる。
【0013】
本発明の開創器は、管状構造を利用したシステム(例えば、段階的拡張システム)を用いて体内に容易に挿入し、開創器が体内の所定の固定位置に配置されたら、外科医が組織および筋肉を開創することができる。本発明により、例えば1または複数の拡張器の上に開創器を配置して最小侵襲性切開部(例えば、刺入切開部)を段階的に拡張して開創器を挿入することもできるし、または、例えば連続的な拡張以外の方法によって拡張される最小侵襲性切開部または開放切開部を介して開創器を挿入して切開部を非段階的に拡張して開創器を挿入することもできる。本発明は、侵襲性を低減し、かつ外科手術に関連した外傷を軽減する方法および装置を提供する。本発明の照明カニューレにより、作業空間を制限する光源を用いなくて済む。
【0014】
〔発明の詳細な説明〕
本発明の好適な実施形態を以下に説明する。本発明は、本発明の好適な実施形態を用いて特に図示および説明するが、当業者であれば、添付の特許請求の範囲によって包含される本発明の範囲から逸脱することなく形態および細部を様々に変更できることを理解できよう。
【0015】
本発明は、手術部位を提供する外科用開創器を含む。一部の実施形態では、外科用開創器は、少なくとも2つの開創器ブレードが取り付けられた拡張可能なフレームを含む。
【0016】
一部の実施形態では、開創器は、拡張可能なフレームを含む。この拡張可能なフレームは、2つ以上のベース要素と、これらのベース要素を連結する少なくとも1つのコネクタ(例えば、3個、4個、5個、6個、7個、8個、またはそれ以上のベース要素および/またはコネクタなど)を含む。少なくとも2つのベース要素が、少なくとも1つのベース要素に対して移動可能な1または複数のコネクタ(例えば、ラチェットアームまたは蝶番)によって連結されている。
【0017】
少なくとも1つのベース要素に対してコネクタが移動すると、拡張可能なフレームが、第1の位置から第2の位置に移動し、これによりベース要素間の平均距離が増大または減少する(すなわち、拡張可能なベースが伸長または収縮する)。コネクタを少なくとも1つのベース要素に対して移動させると、拡張可能なフレームが第1の位置から第2の位置に移動し、これによりベース要素間の平均距離が増大または減少する。同じまたは別のコネクタが同じまたは別のベース要素に対して移動すると、拡張可能なフレームが、第2の位置から第3の位置または第1の位置に戻り、これによりベース要素間の平均距離が増大または減少する。
【0018】
ここで用いる語「第1の位置」、「第2の位置」、および「第3の位置」は、単に異なる位置を指し、拡張可能なフレームの全ての実施形態が、1つの位置、2つの位置、または3つの位置にしか調節できないという意味ではない。一部の実施形態では、拡張可能なフレームは、有限数の位置に調節可能である。別の実施形態では、1または複数のベース要素間の距離を任意の所望の程度まで増大または減少させて、拡張可能なフレームを殆ど無限数の位置に調節することができる。
【0019】
一部の実施形態では、拡張可能なフレームは主平面を有する。別の実施形態では、拡張可能なフレームのベース要素は、主平面またはこの主平面に平行な平面においてコネクタに沿って移動可能である。
【0020】
一部の実施形態では、拡張可能なフレームは、少なくとも一対のベース要素と、少なくとも1つのコネクタを含む。各対は、第1のベース要素、第2のベース要素、第1のベース要素から延びた少なくとも1つのコネクタ、および第2のベース要素から延びた少なくとも1つのコネクタを含む。各第1のベース要素から延びたコネクタは、各第2のベース要素に対して移動可能であり、このような相対運動により、第1のベース要素が第2のベース要素に対して移動する。一部の実施形態では、第2のベース要素から延びたコネクタは、別のベース要素に対して移動可能である。別の実施形態では、ベース要素に対する1つのコネクタの移動は、この拡張可能なフレームの別のベース要素に対する別のコネクタの移動と無関係である。
【0021】
コネクタは、2つ以上のベース要素間に延在し、少なくとも1つのベース要素に対して移動可能な関係にある。コネクタの例として、ラチェットアーム、蝶番、ねじ、歯車(例えば、ウォームギヤ)、さねはぎコネクタ、スロット、ピン、伸縮はめ合管、または同様の接続装置を挙げることができる。オプションとして、拡張可能なフレームは、弧状または湾曲した1または複数のコネクタ(例えば、ラチェットアーム)を含む。一部の実施形態では、弧状のコネクタにより、ある位置から別の位置(例えば、第1の位置から第2の位置)に移動する際に、拡張可能なフレームが実質的に円形または楕円形の形状を有する。別の実施形態では、拡張可能なフレームは、直線状の1または複数のコネクタ(例えば、ラチェットアーム)を含む。
【0022】
一部の実施形態では、拡張可能なフレームは、1つのベース要素の位置を別のベース要素に対して固定するための1または複数の機構を含む。例えば、拡張可能なフレームが、ラチェットアームを含むコネクタを有する場合、1つのベース要素を、例えば一連のインターロック歯または溝によって別のベース要素に対して所定の位置に固定することができる。別の例では、拡張可能なフレームが蝶番などを含むコネクタを有する場合、1つのベース要素を、蝶番上の一連の歯に係合して蝶番が回動するのを防止するレバーによって別のベース要素に対して所定の位置に固定することができる。1つのベース要素の位置を別のベース要素に対して固定するための他の例示的な機構の例として、フック、レバー、ラッチ、ねじ、ロック機構、およびこれらの組合せなどを挙げることができる。加えて、例えば1または複数の電動ねじなどの自動機構によって、1つのベース要素を別のベース要素に対して所定の位置に固定することができる。
【0023】
オプションとして、拡張可能なフレームは、1または複数の外科器具の支持を容易にする1または複数の構造を含むことができる。このような外科器具の例として、光源(例えば、外科手術用照明)、吸引装置(例えば、吸引チューブ)、組織切断/除去器具(例えば、脳下垂体などの円板物質を切断および除去するための装置、または骨鉗子などの骨物質を切断および除去するための装置)、または当分野で周知の他の外科器具を挙げることができる。
【0024】
一部の実施形態では、少なくとも2つの開創器ブレードが拡張可能なフレームに取り付けられている。各開創器ブレードは、内面、外面、および基端部から反対側の先端部までブレードの全長に沿って延在する主軸を有する。別の実施形態では、1または複数の開創器ブレードの外面および/または内面は弧状である。
【0025】
一部の実施形態では、開創器ブレードの内面が、拡張可能なフレームが1または複数の位置にあるときに導管を画定する。別の実施形態では、導管は、実質的に円筒状または実質的に楕円状である。オプションとして、拡張可能なフレームが1または複数の位置にあるときに、1または複数の開創器ブレードが互いに接触する。さらに別の実施形態では、開創器ブレードの少なくとも一部分(例えば、1または複数のブレードの先端部)が、拡張可能なフレームが1または複数の位置にあるとき(例えば、拡張可能なフレームが部分的または完全に拡張したとき)に手術部位を画定する。さらに別の実施形態では、開創器ブレードの少なくとも一部分(例えば、1または複数のブレードの先端部)が、拡張可能なフレームが完全に拡張しているときに手術部位を画定する。
【0026】
一部の実施形態では、拡張可能なフレームが少なくとも1つの位置にあるときに、2つ以上の開創器ブレードの外面が、組織間(例えば、筋組織間)に開創器を挿入するのに便利な細いまたは比較的幅の狭いブレードを形成する。別の実施形態では、拡張可能なフレームが少なくとも1つの位置にあるときに、2つ以上の開創器ブレードの外面が、細いまたは比較的幅の狭いブレードを形成すると共に、内面が導管を画定する。
【0027】
一部の実施形態では、開創器ブレードの基端部は、コネクタを介して拡張可能なフレームに連結されている。好適なコネクタの例として、クリップ、蝶番、リベット、接着剤、またはトレシット(tressits)などを挙げることができる。別の実施形態では、開創器ブレードは、ベース要素に取り付けられ、そのベース要素から延出している。
【0028】
一部の実施形態では、開創器ブレードは、拡張可能なフレームに対して所定の角度(例えば、最大90度、90度超、または90度未満)で拡張可能なフレームに取り付けることができる。別の実施形態では、開創器ブレードが拡張可能なフレームに取り付けられている角度を調節することができる。
【0029】
一部の実施形態では、1つの連続した材料部分が、ベース要素と開創器の1または複数の別の部分(例えば、1または複数の開創器ブレードまたはコネクタ)の両方を形成している。例えば、ベース要素とラチェットアームを1つの連続したプラスチック片または金属片から形成することができるため、ラチェットアームをベース要素に取り付けるために必要なピンや他の取付け具の個数を減らすことができる。本発明の開創器の様々な部分の製造に適した材料の例として、金属および金属合金(例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、チタン、ニチノール、コバルトクロムなど)、および/またはプラスチック(例えば、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、超高分子量ポリエチレン(UHMWPE)、ウルテム(ultem)、レーデル(radel)、ベクトラ(vectra)、ポリカーボネートなど)を挙げることができる。
【0030】
一部の実施形態では、少なくとも1つのブレードが、その主軸が拡張可能なフレームの主平面に対して非直角に交差するように配置されている。別の実施形態では、少なくとも1つのブレードの主軸が拡張可能なフレームの主平面と交差する角度を所望の程度に変更できるように、ブレードが拡張可能なフレームに調節可能に連結されている。さらに別の実施形態では、ブレードは、交差を所望の角度に固定できるように固定可能である。
【0031】
さらに別の実施形態では、少なくとも1つのブレードが、ブレードの主軸を中心に回動可能である。さらなる実施形態では、ブレードは、主軸を中心に回動する点に固定可能である。
【0032】
一部の実施形態では、ベース要素は、拡張可能なフレームが少なくとも1つの位置にあるときに、手術部位にアクセスできる内径を有する開口部または窓となるアクセス口を画定または形成するように構成されている。拡張可能なフレームが第1の位置から第2の位置に移動すると、アクセス口の内径が増大または減少する。一部の実施形態では、拡張可能なフレームは、比較的収縮した位置に定めることができるため、哺乳動物内に開創器を導入するために必要な切開部の内径および大きさを小さくすることができる。別の実施形態では、アクセス口の平均直径は、拡張可能なフレームが少なくとも1つの位置にある場合、2つのベース要素間の平均直径にほぼ等しい。さらに別の実施形態では、アクセス口は、拡張可能なフレームが少なくとも1つの位置にある場合、開創器ブレードによって形成される導管に隣接している。
【0033】
一部の実施形態では、1または複数のブレードが、外科器具の支持を容易にする構造を含むことができる。例えば、外科器具(例えば、ここに開示する1または複数の器具)を、ブレードの全長の少なくとも一部に亘って延在する溝または通路に沿って取り付けて、外科器具を手術部位またはその近傍に案内または配置するために用いることができる。
【0034】
図1および図2は、本発明の開創器の一実施形態の一部分の2つの図面を例示している。部分100は、クリップブレード104が取り付けられたベース要素102を含む。ベース部分102は、ラチェットアーム106および受容孔108を含むコネクタの部分を含む。部分100はまた、ラチェット解除ボタン110を含む第2のベース要素に対して第1のベース要素の位置を固定するための機構の部品も含む。ラチェット解除ボタン110およびラチェットアーム106は、ピン112および114を含む取付け機構によってベース要素102に固定されている。ベース要素102は、取付け孔116を含む外科器具を支持するための取付け点を含む。開創器ブレード104は、基端部120から反対側の先端部122まで延在する主軸118を有する。開創器ブレード104は、基端部120をベース要素102に連結するクリップ124を含むブレード取付け機構を含む。ブレード104の内面と外面は共に、軸118に沿って弧状である。
【0035】
図2は、図1に示されている角度とは異なる角度から見た部分的に分解された部分100を例示している。クリップ124を受容部126内をスライドさせて、ブレード104の基端部120をベース要素102に取り付けることができる。ピン112をピンホール128からベース102内に挿入し、ラチェット解除ボタン110の通路130内に通してラチェット解除ボタン110をベース要素102に固定する。図2に示されている図面は、ラチェットアーム106の内側の長さの一部に沿って延在する歯132を例示している。
【0036】
一部の実施形態では、コネクタはラチェットアームを含む。例えば、第1のベース要素に取り付けられたラチェットアームを別のベース要素の受容孔の中に通して、第1のベース要素と第2のベース要素を取り付けることができる。第2のベース要素は、ラチェットアームの長さに沿って上流または下流にスライドして、ラチェットアームに対して移動し、そして第1のベース要素に対して移動することができる。固定機構により、ラチェットアームの位置を第2のベース要素に固定して、第1のベース要素と第2のベース要素が互いに対して移動しないようにする。
【0037】
図3‐図5は、第1のベース要素300、第2のベース要素500、および第1のベース要素の位置を第2のベース要素に対して固定するための機構の様々な部分を例示している。図3は、ラチェットアーム302、受容孔304、受容部306、およびラチェット解除ボタン400(図4に例示)を受容するボイド308を含む第1のベース要素300を例示している。ラチェット解除ボタン400は、歯402および通路404を含む。図5は、ラチェットアーム502、受容孔504、受容部506、およびラチェットアーム502上の歯508を含む第2のベース要素500を例示している。第1のベース要素を第2のベース要素に対して固定するための機構は、互いに相補的な歯402および歯508を含む。第1のベース要素300を第2のベース要素500に連結するために、ラチェットアーム502は、受容孔304内に案内される。
【0038】
図4は、第1のベース要素300のラチェット解除ボタン400を例示している。ラチェット解除ボタン400の歯402は、歯508に相補的である。第1のベース要素300が第2のベース要素500から相対的に離れる移動をするときは、歯402と歯508が係合しないで、第1のベース要素300がラチェットアーム502の長さに沿って下流に移動できるように、歯402および/または歯508を配置することができる。すなわち、歯402と歯508は、第1のベース要素300が第2のベース要素500から離れる移動を比較的妨げないように配置されている。しかしながら、歯508と歯402は、第1のベース要素300と第2のベース要素500との間の距離が縮まる相対運動の場合は係合する。第1のベース要素300が第2のベース要素500に向かう相対運動は、ラチェット解除ボタン400を押して歯402を相補的な歯508から係合解除して行うことができる。歯402が歯508から係合解除されたら、第1のベース要素300が、所望の相対位置まで、第2のベース要素500に近づく方向に移動することができる。一部の実施形態では、ラチェット解除ボタンの歯および/またはラチェットアームの歯は、これらの歯が係合して1つのベース要素が別のベース要素から離れる相対運動を防止するように配置されている。別の実施形態では、歯は、1つのベース要素が別のベース要素から離れる相対運動を防止すると共に、1つのベース要素が別のベース要素に近づく相対運動も防止するように配置されている。
【0039】
図6‐図8は、3つの異なる位置すなわち拡張度合いにある本発明の開創器の一実施形態を例示している。図6は、完全に閉じた位置すなわち収縮した位置にある開創器700を例示している。開創器700は、4つの開創器ブレード702、704、706、および708と、主平面(XY平面に平行)を有する拡張可能なフレーム710を含む。開創器ブレード702、704、706、および708は、それぞれの基端部で拡張可能なフレーム710に取り付けられている。開創器ブレード702、704、706、および708は、弧状すなわち湾曲しており、この第1の位置では、これらの全ての内面が接触して、中空の円筒状の導管を画定している。
【0040】
図6に例示されている収縮した位置では、拡張可能なフレーム710のベース要素714、716、718、および720によって画定されたアクセス口712の内径が、図7および図8に例示されている位置のアクセス口712の内径よりも小さい。これにより、最小の大きさの切開部を介して生物または外科手術患者(例えば、ヒトまたは他の哺乳動物)の体内に開創器700を挿入することができる。開創器700は、4つのラチェットアーム722、724、726、および728と、1つのベース要素の位置を別のベース要素に対して固定するための、ラチェット解除ボタン730、732、734、および736を含む機構を含む。
【0041】
開創器700は、主平面に対して実質的に垂直な少なくとも2つの平面によって二分されている。第1の平面は、XZ平面に平行であって、ベース要素714と716との間、およびベース要素718と720とので開創器700をほぼ二分する。第2の平面は、YZ平面に対して平行であって、ベース要素714と720との間およびベース要素716と718との間で開創器700をほぼ二分する。
【0042】
図7は、部分的に拡張すなわち部分的に移動した位置にある開創器700を例示している。開創器700を図6に例示されている位置から図7に例示されている位置まで拡張するには、拡張可能なフレーム710に力を加えて、ベース要素714をラチェットアーム722に沿って移動させ、ベース要素718をラチェットアーム726に沿って移動させる。この方式では、拡張可能なフレーム710が、実質的に第1の平面に沿って第2の平面から概ね離れるように第1の位置(すなわち、図6に例示されている位置)から第2の位置(すなわち、図7に例示されている位置)まで主平面に平行またはほぼ主平面上を移動する。
【0043】
ラチェットアーム722、724、726、および728は弧状である。ベース要素714、716、718、および720が弧状のラチェットアーム722、724、726、および728に沿って移動すると、開創器700が非対称または不均一に拡張または収縮する。すなわち、拡張可能なフレーム710が拡張すると、拡張可能なフレーム710の先端側のラチェットブレード702、704、706、および708の端部間の平均距離が、拡張可能なフレーム710の基端側の端部間の平均距離およびベース要素714、716、718、および720間の平均距離よりも大きくなる。外科手術に使用する際に、この不均一な拡張により、開創器ブレードの先端部が深い組織を開創させることができ、その一方で拡張可能なフレームを受容するのに必要な切開部の大きさを縮小させることができる。一部の実施形態では、ベース要素が移動しても、開創器が非対称または不均一に拡張または収縮しない。例えば、ラチェットアームが直線状の場合、拡張可能なフレームが拡張または収縮すると、ブレードの先端部が均一に拡張または収縮する。一部の実施形態では、所望の程度の非対称な拡張が得られるようにラチェットアームの形状を選択することができる。
【0044】
ラチェットアーム722、724、726、および728の曲率により、拡張可能なフレーム710が拡張および収縮の様々な位置または程度まで移動すると、ベース要素714、716、718、および720が主平面からわずかにずれる。
【0045】
一部の実施形態(例えば、図6に示されている実施形態)では、ベース要素は、拡張可能なフレームが実質的に同一平面にあって主平面に平坦になるように配置されている。しかしながら、本発明は、拡張可能なフレームの1または複数の部分が、拡張および収縮の1または複数の位置または程度において実質的に同一平面にない実施形態も含む。
【0046】
図8は、拡張可能なフレーム710が図7に例示されている位置からさらに拡張した位置にある開創器700を例示している。図7に例示されている位置から図8に例示されている位置まで開創器700を拡張するには、拡張可能なフレーム710に力を加えて、実質的に主平面に沿って、ベース要素716をラチェットアーム724に沿って移動させ、ベース要素720をラチェットアーム728に沿って移動させる。この方式では、拡張可能なフレーム710は、第2の位置(すなわち、図7に示されている位置)から第3の位置(すなわち、図8に示されている位置)まで実質的に第2の平面に沿って第1の平面から概ね離れる方向に移動する。
【0047】
所望に応じて、拡張可能なフレーム710は、1または複数のベース要素714、716、718、および720をそれぞれ、ラチェットアーム722、724、726、および728に沿って移動させて様々な異なった位置まで拡張または収縮させることができる。この方式では、開創器700を、様々な所望の位置まで拡張または収縮させることができる。
【0048】
開創器700は、ラチェットアーム722、724、726、および728を含むコネクタを例示している。例えば、図7は、近接するベース要素718から部分的に延出したベース要素716のラチェットアーム726を例示している。同様に、ラチェットアーム724、722、および728が、ベース要素716、714、および720のそれぞれから部分的に延出している。この方式では、コネクタにより、ベース要素714、716、718、および720が連結されて拡張可能なフレーム710が形成される。
【0049】
開創器700はまた、第1のベース要素の位置を第2のベース要素に対して固定するための機構を例示している。例えば、図7は、一連の歯または溝を含むラチェット解除ボタン734を例示している。この一連の歯または溝は、ラチェットアーム726上の第2の一連の相補的な歯または溝に係合して、ベース要素718の位置をラチェットアーム726に対して固定する。したがって、ラチェット解除ボタン734により、ベース要素716(すなわち、「第1のベース要素」)の位置がベース要素718(すなわち、「第2のベース要素」)に対して固定される。ラチェット解除ボタン734を押すと相補的な歯が係合解除され、ベース要素718はラチェットアーム726に沿って移動することができ、ベース要素718はベース要素716に対して移動する。同様に、ベース要素714に対するベース要素716の位置も、ラチェット解除ボタン732を係合または係合解除して調節することができ、ベース要素720に対するベース要素714の位置も、ラチェット解除ボタン730を係合または係合解除して調節することができ、ベース要素718に対するベース要素720の位置も、ラチェット解除ボタン736を係合または係合解除して調節することができる。
【0050】
開創器700を図8に例示されている位置から図7に例示されている位置まで調節するために、ラチェット解除ボタン736および732を押して、拡張可能なフレーム710を、第2の平面に沿って概ね第1の平面に向かって移動させることができる。同様にラチェット解除ボタン734および730を用いて、拡張可能なフレーム710を第1の平面に沿って概ね第2の平面に向かって移動させて調節することができる。この方式では、拡張可能なフレーム710を1または複数の異なる位置に調節することができ、これにより、開創器700を所望の程度に拡張または収縮させることができる。
【0051】
一部の実施形態では、拡張可能なフレームは、2つ以上のベース要素を取り付ける1または複数の蝶番を備えたコネクタを含む。図9‐図12は、開創器900の4つの異なる図面を例示している。開創器900は、拡張可能なフレーム910に取り付けられた開創器ブレード902、904、906、および908を含む。拡張可能なフレーム910は、ベース要素912、914、916、および918を含む。各ベース要素912、914、916、および918は、各開創器ブレード902、904、906、および908をそれぞれ含む連続的な一片の材料から製造または形成する。拡張可能なフレーム910は、ベース要素918に取り付けられたラチェットアーム920、およびベース要素916に取り付けられたラチェットアーム922を含む。ラチェットアーム920は、ベース要素918からベース要素912の受容孔内に延在し、ベース要素918をベース要素912に連結している。同様に、ラチェットアーム922は、ベース要素916をベース要素914に連結している。開創器900は、ラチェット解除レバー924および926を備えた、第1のベース要素の位置を第2のベース要素に対して固定するための機構を含む。ラチェット解除レバー924および926は、既に例示したラチェット解除ボタンと同じ機能を果たし、ラチェットアーム922に対するベース要素914の位置、およびラチェットアーム920に対するベース要素912の位置を固定解除するために用いる。
【0052】
拡張可能なフレーム910は、蝶番927および928を備えたコネクタも含む。蝶番927は、ベース要素912をベース要素914に回動可能に連結し、蝶番928は、ベース要素916をベース要素918に回動可能に連結している。開創器900は、レバー930および932を備えた、第1のベース要素の位置を第2のベース要素に対して固定するための機構も含む。レバー930は、蝶番927の回動をロックまたは固定して、ベース要素914に対してベース要素912の位置を固定する。レバー932は、蝶番928の回動をロックまたは固定して、ベース要素916に対してベース要素918の位置を固定する。拡張可能なフレーム910は、アクセス口934を画定している。
【0053】
図10は、拡張可能なフレーム910が図9に例示されている第1の位置から第2の位置に移動した後の開創器900の平面図を例示している。ラチェットアーム920および922はそれぞれ、実質的に直線状であって、ベース要素918に対するベース要素912の移動、およびベース要素916に対するベース要素914の移動を可能にする。ラチェットレバー926は、ラチェット920の一側の歯936に係合して、ベース要素912に対してベース要素918の位置を固定する。同様に、ラチェットレバー924は、ラチェットアーム922の一側の歯938に係合して、ベース要素914に対してベース要素916の位置を固定する。
【0054】
図11は、拡張可能なフレーム910が、蝶番927および蝶番928(図11には不図示)を中心とした回動により第2の位置から第3の位置に移動した後の開創器900の側面図を例示している。蝶番927および928により、ベース要素914および916をベース要素912および918に対して移動させることができる。この回動により、開創器ブレード902と904の先端部間の平均距離が、開創器ブレード902と904の2つの基端部間の平均距離、および2つのベース要素912と914との間の平均距離よりも大きくなる。図12は、拡張可能なフレーム910が第3の位置に移動した後の開創器900の別の図面を例示している。
【0055】
オプションとして、開創器の1または複数のブレードは、ブレードに伸縮自在およびスライド可能に取り付けられた1または複数のブレード延長部を含む。一部の実施形態では、開創器は、係合すると所望の伸縮長さにブレード延長部を静止すなわち固定するブレード延長部固定機構を含む。ブレード延長部固定機構の一例として、延長部をブレードにスライド可能に固定する、ブレード上および/またはブレード延長部上の1または複数の一連の歯またはリッジを挙げることができる。別の例のブレード延長部固定機構は、ブレード上の一連の歯とブレード延長部上のタブを含む。このタブがブレード上の歯に係合して、ブレード延長部を固定する。タブに力を加えると、タブが歯から係合解除され、ブレード延長部がブレードに対してスライド可能になる。フック、レバー、ラッチ、ねじ、ロック機構、およびこれらの組合せなどの様々な他のブレード延長部固定機構も本発明に包含される。加えて、ブレード延長部固定機構は、1または複数の電動ねじなどの自動機構を含むことができる。
【0056】
オプションとして、開創器は、ブレード延長部がブレードに対して移動する時にブレード延長部がブレードから外れるのを防止する機構を含む。このような機構の一例として、ブレード延長部をブレードにスライド可能に固定するブレード上および/またはブレード延長部上の1または複数の溝または通路を挙げることができる。この溝により、ブレード延長部がブレードに対してスライドすることができ、かつブレード延長部がブレードから外れるのが防止される。ブレード延長部がブレードから外れるのを防止する様々な他の機構も本発明に包含される。
【0057】
オプションとして、ブレード延長部は、ブレード延長部の伸縮動作を容易にする伸縮取付け点を供する伸縮タブを含む。
【0058】
図13A‐図13Cに、伸縮長さが段階的に長くなったブレード1300の先端部1304から延びたブレード延長部1302を備えたブレード1300の内面が例示されている。ブレード1300は、クリップ1306を含む取付け機構を基端部1308に備えている。ブレード1300は、ブレード延長部1302の全長の少なくとも一部に亘って延在する2つの連続した歯1310を備えたブレード延長部固定機構を含む。相補的な連続的な歯が、歯1310の両方の通路に強制的に係合されて、ブレード延長部1302が所望の伸縮長さに維持される。ブレード延長部1302は、ブレード1300の内面の開口部から延出している伸縮取付け点1312を含む。
【0059】
オプションとして、1または複数のブレードおよび/またはブレード延長部は、外面の先端部から延びたトウアウト突出部を含む。図14は、ブレード延長部1302の外面の先端部1314の拡大図を例示している。トウアウト突出部1314は、ブレード延長部1302の外面から延出している。トウアウト突出部1314により、ブレード延長部1302は、トウアウト突出部を備えていない類似のブレード延長部に比べ、手術部位から組織をより効率的に開創することができる。ブレード延長部1302は、その全長の少なくとも一部に亘って延在するリッジ1316も含み、リッジを備えていない類似のブレード延長部に比べ、手術部位から組織をより効率的に開創することができる。別の実施形態では、トウアウト突出部は、ブレードまたはブレード延長部の表面から所定の角度(例えば、直角、90度超、または90度未満)で延出している。
【0060】
一部の実施形態では、1または複数のブレードおよび/またはブレード延長部の外面は、ブレードまたはブレード延長部が組織を保持するのに役立つ凹凸面を含む。これにより、手術部位における組織の開創が改善される。例えば、外面の複数部分が、粗い凹凸、リッジ(例えば、図14に示されているリッジ)、または類似の表面凹凸を有することができる。
【0061】
図15は、ブレード延長部を含む本発明の開創器の実施形態を例示している。開創器1500は、ベース要素1504、1506、1508、および1510間の平均距離が最大である完全に拡張した位置にある拡張可能なフレーム1502を含む。ブレード1512、1514、1516、および1518はそれぞれ、ブレード延長部1520、1522、1524、および1526を含む。図15は、ブレード延長部1520、1522、1524、および1526がそれぞれ、ブレード1512、1514、1516、および1518から延出していない拡張位置にある拡張可能なフレーム1502を例示している。
【0062】
図16Aは、開創器1600を含む本発明の別の実施形態を例示している。開創器1600は、拡張可能なフレーム1602(図15に例示されている拡張可能なフレーム1502よりもわずかに拡張していない位置にある)と、ブレード1612、1614、1616、および1618のそれぞれから部分的に延出したブレード延長部1620、1622、1624、および1626を含む。開創器1600は、アーム1638、1640、1642、および1644を含む複数のコネクタも含む。
【0063】
図16Bは、拡張可能なフレーム1602が収縮すなわち閉じた位置にあり、延長部1620、1622、1624、および1626がそれぞれ、ブレード1612、1614、1616、および1618から部分的に延出した開創器1600を例示している。開創器1600は、取付け点すなわち孔1630、1632、1634、および1636を含む複数の自在取付け点を含む。取付け孔1630、1632、1634、および1636を用いて、外科器具、追加ブレード、開創器支持構造(例えば、硬質アーム)などを取り付けることができる。
【0064】
図16Cは、要素1608、延長部1624、およびアーム1644を含む開創器1600の一部の斜視図を例示している。図16Dは、要素1608および延長部1624を含む開創器1600の一部の別の斜視図を例示している。
【0065】
図16Eは、要素1608、ブレード1616、およびアーム1644を含む開創器1600の一部のさらに別の斜視図を例示している。図16Eに示されている斜視図では、延長部1624は、ブレード1616から取り外されている。
【0066】
図16Fは、図16Eに例示されている開創器1600の一部の組立分解図を含む開創器1600の一部の斜視図を例示している。ラチェットアーム解除ボタン1662が、ピン1656を用いてベース要素1608に取り付けられる。ばね1652が、アーム1642(図16Fには不図示)に係合するのに十分な力を加えているため、外科医がボタン1662を押圧しない限り、アーム1642に対してベース要素1608が移動しない。開創器1600は、アーム上とボタン上の相互的な歯の傾斜により、ボタンを押さなくても自由に拡張できる。開創器1600を閉じるすなわち収縮させるには、本発明の実施者がボタンを押して、アームとボタンの歯の係合を解除する。アーム1644は、ピン1654でベース要素1608に固定されている。ラチェットアーム1644は、歯1650を含むベース要素1608の相対位置を固定するための機構の一部を含む。
【0067】
一部の実施形態では、本発明の開創器のコネクタが、追加の外科器具および/または開創器ブレードのための取付け点としての機能を果たす。図16Gは、ブレード1670を含む開創器1600の別の斜視図を例示している。台形型のブレード1670が、アーム1642に取付けまたは組み付けられている。ハンドル1672を用いて、ブレード1670を開創器1600に組み付ける。本発明の実施者は、アーム1672を用いて、ブレード1670を取付け点1632(図16Gには不図示)で開創器1600に組み付ける。
【0068】
ブレード1670は、台形の形状を含むが、本発明の開創器のブレードは、当分野で周知のブレードの形態または形状を含みうることを理解されたい。図16Hおよび図16Iは、アーム1676および1678のそれぞれに取り付けまたは組み付けられる2つの代替のブレード1672および1674を例示している。
【0069】
一部の実施形態では、本発明の開創器を所望の位置に案内するために挿入器を用いる。図16Jは、挿入器1680を含む本発明の一部を例示している。挿入器1680は、複数の取付けピン1682を含む。取付けピン1682により、挿入器1680を本発明の開創器のフレームの取付け孔の一部または全てに固定する。本発明の実施者は、本発明の開創器に挿入器1680を組み付けまたは取り付けて、ハンドル1684を用いて、哺乳動物の解剖学的構造の所望の位置に開創器1600を配置または案内する。
【0070】
図16Kおよび図16Lは、伸縮ブレードエクステンダー1886の斜視図を例示している。伸縮ブレードエクステンダー1886は、先端部1888および基端部1890を含む。実施者は、基端部1890を用いて、ブレード延長部1620、1622、1624、および/または1626をブレード1612、1614、1616、および1618に対してスライドさせて、それぞれ哺乳動物の解剖学的構造の所望の位置に配置する。
【0071】
図16Mは、伸縮ブレードリムーバー1892の斜視図を例示している。伸縮ブレードリムーバー1892は、先端部1896および基端部1894を含む。実施者は、基端部1894を用いてブレード延長部をつかみ、ブレード延長部を哺乳動物の解剖学的構造から係合解除し、かつ/または哺乳動物の解剖学的構造の所望の位置にブレード延長部を再配置する。
【0072】
本発明のブレードおよびブレード延長部は、あらゆる所望の形状および大きさを有することができる。一部の実施形態では、1または複数のブレードまたはブレード延長部は、その形状および/または大きさを特定の用途に合わせることができる。例えば、ブレードは、筋組織、脂肪組織、神経組織、または他のタイプの組織を開創するための形状にすることができる。図17A‐図17Cに、異なる台形形状の様々なブレードの例が例示されている。図17A‐図17Cに例示されているブレードは、台形形状のほんのわずかな例であり、本発明は、様々な異なるブレード形状(例えば、非台形形状のブレード)を含む。
【0073】
オプションとして、本発明の開創器は、ブレードまたはブレード延長部の先端部に追加の延長部を含む。図17Dは、蝶番1704を中心に回動する旋回延長部1702を含むブレード1700の先端部を例示している。図17Eおよび図17Fは、追加ブレード延長部の別の実施形態を例示している。ブレード1750の先端部には、2つの追加延長部1752がスライド1754によってスライド可能に取り付けられている。オプションとして、追加の延長部を所望の位置に固定可能である。
【0074】
オプションとして、1または複数の外科器具を開創器に取り付けて、別の有用性を付与することができる。このような外科器具の例として、外科手術用光源、吸引源の一部、または当分野で周知の他の外科器具を挙げることができる。一部の実施形態では、外科器具は、その外科器具を支持する機構を備えた拡張可能なフレームに取り付ける。外科器具は、開創器の拡張前、拡張中、または拡張後に取り付けることができる。一部の実施形態では、ブレードまたはブレード延長部の内面または外面は、長手方向の溝または通路を含む。この長手方向の溝または通路を用いて、外科器具をブレードまたはブレード延長部の全長に沿って手術部位またはその近傍にスライドまたは他の方法で移動させることができる。
【0075】
図18は、拡張可能なフレーム1802を含む開創器1800を例示している。拡張可能なフレーム1802は、ベース要素1804、1806、1808、および1810を含む。ベース要素1804、1806、および1810はそれぞれ、取付け孔1812、1814、および1816を画定している。光源1818が、ベース要素1808の取付け孔に外科用クリップ1820を含む外科器具を支持するための機構を用いてベース要素1808に取り付けられている。
【0076】
図19は、拡張可能なフレーム1902を含む開創器1900を例示している。拡張可能なフレームは、ベース要素1904、1906、1908、および1910を含む。ベース要素1904、1906、1908、および1910は、取付け孔1912を画定している。取付け孔1912により、外科用クリップ1914および1916の取付け部位が画定されている。外科用クリップ1914および1916により、外科手術用光源1918などの器具を拡張可能なフレームに固定することができる。
【0077】
一部の実施形態では、追加ブレードが、別の有用性を得るために開創器に取り付けられている。図20は、ベース要素2002および2004を含む開創器2000への追加ブレードの取付けを例示している。ベース要素2002および2004は、ラチェットアーム2008などの露出したラチェットアームに沿って拡張可能なフレーム2006に取り付けられている。ベース要素2004は、ブレード2010およびラチェット解除ボタン2012を含む。ラチェット解除ボタン2012により、ベース要素2004がラチェットアーム2008に対して相対位置に固定されている。
【0078】
図21A‐図21Dは、本発明の開創器のさらに別の実施形態である開創器4000を例示している。図21Aは、開創器が完全に閉じたすなわち収縮した第1の位置にある開創器4000を例示している。図21Bは、開創器が拡張または開いた第2の位置にある開創器4000を例示している。図21Cは、第2の位置にある開創器4000の別の図を例示している。図21Dは、第2の位置にある開創器4000の底面図を例示している。
【0079】
開創器4000は、XY平面に平行な主平面を有する拡張可能なフレーム4010を含む。拡張可能なフレーム4010は、第1のベース要素4014、第2のベース要素4016、第3のベース要素4018、および第4のベース要素4020を含む。開創器4000は、4つのベース要素を有するとして図21A‐図21Dに例示されているが、別の実施形態では、開創器は、2つ、3つ、または5つ以上のベース要素を含むことができる。オプションとして、開創器4000は、外科器具を支持するための少なくとも1つの機構を含む(図21A‐図21Dには不図示)。外科器具を支持するための好適な機構の例として、図1、図2、および図18に例示したものと同様の外科用クリップ、または取付け溝などの上記した機構を挙げることができる。
【0080】
ベース要素4014、4016、4018、および4020は、2つのロッド4022および4024を含むコネクタを用いて互いに連結されている。ロッド4022は、第1のベース要素4014と第2のベース要素4016と第4のベース要素4020を連結し、ロッド4024は、第2のベース要素4016と第3のベース要素4018と第4のベース要素4020を連結している。ロッド4022および4024はそれぞれ、第1のベース要素4014および第3のベース要素4018を完全に貫通している。図21Aに例示されている位置では、ロッド4022および4024はそれぞれ、第2のベース要素4016および第3のベース要素4020を完全に貫通している。ベース要素4016および4020は、ロッド4022および4024の長さに沿って移動することができる。ベース要素4014は、ロッド4022の長さに沿って移動することができ、ベース要素4018は、ロッド4024の長さに沿って移動することができる。
【0081】
開創器はまた、1つのベース要素(図21A‐図21Dには不図示)の位置を別の要素に対して固定するための1または複数の機構を含む。1つのベース要素の位置を別のベース要素に対して固定するための好適な機構の例は、ここに開示しており、図1‐図3、図6‐図8、および図9‐図12に例示されている1つのベース要素の位置を別のベース要素に対して固定するための機構、ならびに他のラチェット、ねじ、または保持機構が含まれる。
【0082】
開創器4000は、ベース要素4016、4018、4014、および4020のそれぞれに取り付けられた開創器ブレード4002、4004、4006、および4008を含む。開創器ブレード4002、4004、4006、および4008は、弧状すなわち湾曲しており、図21Aに例示されている第1の位置では、これらの全ての内面が接触し、これにより平滑すなわち実質的に継ぎ目のない外径を有する中空の円筒状の導管を画定している。一部の実施形態では、この導管は、楕円筒状にすることができる。
【0083】
一部の実施形態では、開創器4000の少なくとも一部が、放射線透過性材料を含む。例えば、開創器の一部は、放射線透過性のプラスチック、アルミニウム、薄いステンレス鋼、チタン、ニチノール、またはコバルトクロムを含むことができる。
【0084】
オプションとして、開創器ブレードは、一体型のスリーブインサートを含むことができる。例えば、開創器ブレードは、その開創器ブレードに伸縮自在かつスライド可能に取り付けられているブレード延長部を含むことができる。開創器はまた、係合するとブレード延長部を開創器ブレードの残りの部分に対して固定するブレード延長部固定機構を含むこともできる。ブレード延長部および固定機構の例は、図13A‐図13C、図16、および図17D‐図17Fに例示し、開示している。
【0085】
一部の実施形態では、1または複数の開創器ブレードが、組織を保持して組織を良好に開創できるようにトウアウト突出部を有する。このようなトウアウト突出部の例は、例えば、図14に例示し、開示している。
【0086】
開創器ブレード4002、4004、4006、および4008の主軸は、拡張可能なフレームの主平面に対して垂直である。一部の実施形態では、1または複数のブレードが、ブレードの主軸を中心に回動でき、かつ主軸を中心とした所望の回動点で固定できるように拡張可能なフレームに取り付けられている。例えば、ブレードは、このブレードの横方向への回動を可能にする垂直の蝶番を用いてベース要素に取り付けることができる。別の実施形態では、1または複数のブレードが、拡張可能なフレームの主平面に対して平行な軸を中心にこのブレードが回動できるように拡張可能なフレームに取り付けられている。例えば、ブレードは、このブレードの上方および下方への回動を可能にする水平の蝶番を用いてベース要素に取り付けることができる。
【0087】
開創器4000は、主平面XYに対して実質的に垂直な少なくとも2つの平面によって二分されている。第1の平面は、XZ平面に平行であって、開創器4000を二分しており、ベース要素4014と4018とのほぼ中間に延在し、ベース要素4016と4020を二分している。第2の平面は、YZ平面に平行であって、開創器4000を二分しており、ベース要素4016と4020とのほぼ中間に延在し、ベース要素4014と4018を二分している。
【0088】
図21Aに例示されている収縮した位置では、拡張可能なフレーム4010のベース要素4014、4016、4018、および4020によって画定されているアクセス口4012の内径は、図21B‐図21Dに例示されている位置のアクセス口4012の内径よりも小さい。これにより、最小サイズの切開部を介して生物または外科手術患者(例えば、ヒトまたは他の哺乳動物)の体内に開創器4000を挿入することができる。
【0089】
開創器4000が所望の解剖学的構造の位置に挿入されたら、開創器4000を拡張すなわち配置することができる。例えば、拡張器具(図26‐図28に例示されている拡張器具など)を用いて、開創器ブレードの先端部を開くことができる。開創器4000を用いて、最大筋力に対して概ね垂直な角度で筋肉を開創して保持し、これにより解剖学的な拘束によって開創器ブレードの良好または最適な配置が可能となり、作業通路によって拘束されていない筋肉または他の組織によって引き起こされる組織のクリープに関連した問題が軽減される。
【0090】
図21Bは、部分的に拡張した位置すなわち部分的に移動した位置にある開創器4000を例示している。開創器4000を図21Aに例示されている位置から図21Bに例示されている位置まで拡張するには、拡張可能なフレーム4010に力を加えて、ベース要素4016をロッド4022に沿って、ベース要素4020およびロッド4024に対して移動させる。ロッド4022および4024の端部に位置するストッパー(不図示)が、取り付けられた要素が端部から移動してロッドから外れるのを防止している。ベース要素4014および4018はそれぞれ、ロッド4022または4024に沿って所望の位置にスライド可能に配置することができる。この方式では、拡張可能なフレーム4010は、実質的に第1の平面に沿って第2の平面から概ね離れる方向に第1の位置(すなわち、図21Aに例示されている位置)から第2の位置(すなわち、図21Bに例示されている位置)までほぼ主平面上またはその主平面に平行に移動する。オプションとして、開創器ブレードを備えたまたは備えていない追加のベース要素をロッド4022および4024に固定することができる。
【0091】
所望に応じて、拡張可能なフレーム4010は、1または複数のベース要素4014、4016、4018、および4020をロッド4022および4024の一方に沿って移動させて様々な異なる位置まで拡張または収縮させることができる。この方式では、開創器4000を、様々な所望の位置まで拡張または収縮させることができる。
【0092】
図示されているロッド4022および4024は、直線状であるため、ベース要素が移動しても、開創器が非対称または不均一に拡張または収縮しない。言い換えれば、拡張可能なフレームの拡張または収縮により、ブレードの先端部が均一に拡張または収縮し、ベース要素は、互いに対して同一平面上に維持され、主平面XYに平坦に配置される。
【0093】
別の実施形態では、ロッドまたは他のコネクタの形状は、拡張可能なフレームが第2の位置にあるときに任意の2つのブレードの先端部間の最大距離よりも小さい平均直径を有するアクセス口を拡張可能なフレームが画定するように、所望の程度に非対称または湾曲した拡張が得られるように選択される。一部の実施形態では、拡張可能なフレームの1または複数の部分が、拡張および収縮の1または複数の位置すなわち程度において、実質的に同一平面にない。
【0094】
一部の実施形態では、ブレードおよび/またはブレード延長部が、拡張可能なフレームが1または複数の位置にあるときに、拡張可能なフレームに追加の構造的強度を付与する。例えば、インターロックするブレードまたはブレード延長部を、それらの縁または側面の一部に沿って互いに機械的に連結して追加の構造的強度を付与することができる。
【0095】
本発明の開創器は、様々なポリマー、金属(例えば、チタン)、および金属合金(例えば、ステンレス鋼、コバルトクロム、およびチタン合金など)を含め、様々なタイプの材料から構成することができる。開創器のある部分(例えば、ベース、ラチェットアーム、および拡張可能なフレームの蝶番)には、強い硬質材料が必要であろう。開創器の他の部分(例えば、固定機構の可撓性タブ)には、繰り返しの変形に耐えるために耐久性のある可撓性材料が必要であろう。製造材料は、生体適合性であるのが好ましい。
【0096】
加えて、製造材料は、外科手術のある部分で好ましい特性または別の利点を付与するように選択することができる。例えば、外科手術中に患者のX線イメージおよび/または蛍光イメージを撮る必要がある場合が多い。したがって、一部の実施形態では、開創器の少なくとも一部を放射線透過性材料から構成される。しかしながら、X線イメージ上にマーカー基準点を設けるのが有利であろう。したがって、別の実施形態では、開創器の少なくとも一部が、放射線不透過性材料から形成される。
【0097】
一部の実施形態では、本発明は、生物(例えば、ヒトまたは他の哺乳動物)に手術部位を形成する方法を含む。一実施形態では、この方法は、(a)哺乳動物の皮膚に切開部を作り出すステップと、(b)本発明の開創器を用いて切開部の哺乳動物の組織を開創して手術部位を形成するステップと、を含む。
【0098】
一部の実施形態では、手術部位は、脊柱に形成される。別の実施形態では、手術部位は、経椎間孔腰椎椎体間固定術(transforaminal lumbar interbody fusion procedure)、後方進入腰椎椎体間固定術、後側方固定術、および他の外科手術(例えば、頚部または胸部などの前方、後方、前方外側、および他の脊椎の領域)からなる群の少なくとも1つを含む外科手術の際に形成される。本発明の開創器は、脊椎外科手術以外の外科手術での使用にも適している。
【0099】
一部の実施形態では、開創器を挿入する前に、オブチュレータを切開部内に挿入する。別の実施形態では、開創器を挿入する前に、1つのオブチュレータとそれに続く拡張器を挿入して切開部を拡張する。
【0100】
オプションとして、開創器は、生物の体内に挿入される前に挿入チューブに組み付けられる。挿入チューブにより、生物の体内への開創器の挿入および配置が容易になる。一部の実施形態では、挿入チューブは、開創器の拡張可能なフレームに取り付けられる。
【0101】
一部の実施形態では、形成する手術部位の深さまたはその近傍まで開創器を挿入するときに、開創器をオブチュレータ上に配置する。図22A‐図22Hは、ヒトの脊椎の近傍組織を開創するために用いられるこのような方法の一実施形態を例示している。見やすくするために、軟組織および一部の骨部分を図面から省略している。
【0102】
図22Aは、切開部内に挿入され、手術部位(すなわち、脊柱の隣)まで押し込まれたオブチュレータ2100を例示している。オプションとして、オブチュレータを、手術部位に既に繋がれているガイドワイヤに沿って案内する。
【0103】
オブチュレータ2100が手術部位2102に配置されたら、開創器2104を挿入チューブ2106に取り付ける。開創器2104と挿入チューブ2106の組立体が、オブチュレータ2100の外径よりも大きい内径を有する導管を画定する。これにより、開創器2104と挿入チューブ2106の組立体を、図22Bに示されているようにオブチュレータ2100上に取り付けることができる。
【0104】
開創器2104がオブチュレータ2100上に取り付けられたら、外科医またはこの実施形態の別の実施者が、図22Cに示されているように、挿入チューブ2106に力を加えて開創器2104をオブチュレータ2100の長さに沿って手術部位2102まで押し込む。開創器2104が手術部位2102に到達したら、オブチュレータ2100を切開部から取り出し、図22Dに示されているように、挿入チューブ2106に取り付けられた開創器2104を切開部に残す。
【0105】
外側スリーブ2110がフレームに接触しており、これを用いて開創器2104を所望の深さおよび位置(例えば、ブレード延長部の延出のために十分な空間が得られるように手術部位またはその上)に配置する。別法またはこれに加えて、外側スリーブ2110は、開創器2104の基端部のアリ構造内に挿入されたブレードの基端部を保持する。内側スリーブ2108を用いて、ブレードおよび/またはブレード延長部を開創器に挿入するか、または1または複数のブレード延長部を所望の程度に延出させる。別法またはこれに加えて、内側スリーブ2108を用いて、ブレードの先端部を保持して、切開部に挿入するときにブレードが開くのを防止する。ブレードおよび/またはブレード延長部は、任意の所望の順序または組合せで挿入または配置することができる(例えば、全てのブレードまたは延長部を同時または別々に挿入または配置する)。次いで、図22Eに示されているように、内側スリーブ2108を挿入チューブ2106から取り外し、次いで、図22Fに示されているように、外側スリーブ2110を取り外す。
【0106】
挿入チューブ2106の全ての部分が開創器2104から取り外されたら、図22Gに示されているように、1または複数のブレード延長部2112を、手術部位2102周囲の所望の部位まで延出させることができる。図22Gに示されているように、ブレード延長部2112は、開創器2104のブレードの外面に取り付けられているが、一部の実施形態では、ブレード延長部は、ブレードの内面に取り付けられる。
【0107】
最後に、開創器2104の拡張可能なフレームを、図22Hに示されている位置などの所望の位置に移動させる。手術部位が、ブレードおよび/またはブレード延長部2112の先端部によって形成される。オプションとして、開創器は、所望の位置に開創器を固定する外科用開創器配置機構(例えば、1または複数の硬質アーム(不図示))に取り付ける。
【0108】
図23は、挿入チューブの一実施形態を例示している。挿入チューブ2200は、取付け部分2202、ハンドル部分2204、およびストッパー2206を含む。取付け部分2202は、拡張可能なフレームの上面に一致するようにパターンに配置された様々な取り付けプロング2208を含む。ハンドル部分2204は、外科医またはこの実施形態の別の実施者が取り付けられた開創器に力を加えるのに便利な部分となる。ストッパー2206は、力を加えて取り付けられた開創器を挿入および/または配置するときに実施者の手がハンドル部分2204から滑らないようにする。ストッパー2206は、1または複数の取付けプロング2208を開創器にロックして固定するロック2210を含む。一部の実施形態では、挿入チューブの取付けプロングが、開創器に固定する際にわずかな抵抗となり、これにより開創器の挿入の際に挿入チューブが取り付けられた状態で維持される。
【0109】
図24は、挿入チューブの別の実施形態を例示している。挿入チューブ2300は、取付け部分2302、ハンドル部分2304、およびストッパー2306を含み、これらの全てが、図23の実施形態における類似の部分と同様の機能を果たす。しかしながら、挿入チューブ2300は、1または複数の延出タブ2310を含むブレード延長部分2308を含む。延出タブ2310は、ブレード延出アタッチメント2312に機械的に連結されている。スライドする延出タブ2310を押して、実施者は、取り付けられた開創器の1または複数のブレード延長部に機械的に結合されているブレード延出アタッチメント2312を長くすることができる。この方式では、挿入チューブ2300により、実施者が、開創器を挿入し、開創器を配置し、かつ/または1または複数のブレードエクステンダーを所望の伸縮長さまで延出することができる。
【0110】
一部の実施形態では、本発明の開創器を、生物の体内に挿入する前に、1または複数のオブチュレータおよび拡張器に取り付ける(例えば、機械的に取り付ける、上を滑らせる、または上に配置する)。図25は、このような組立体を例示している。組立体2400は、開創器2402、挿入チューブ2404、オブチュレータ2406、および拡張器2408および2410を含む。
【0111】
本発明の開創器が手術部位に対して所望の位置に配置されたら、手術部位を形成するために拡張可能なフレームを所望の位置まで移動させる。オプションとして、1または複数の伸延器具を用いて、拡張可能なフレームを移動させ、手術部位から組織を開創する。図26は、伸延器具の一実施形態を例示している。伸延器具2500は、取付け部分2502およびグリップ部分2504を有する。グリップ部分2504に力を加えて閉じると、取付け部分2502が広がるまたは拡張する。取付け部分2502を開創器に連結することで、グリップ部分に力を加えて拡張可能なフレームを所望の位置に移動させることができる。一部の実施形態では、取付け部分は、開創器の外径に取り付けられ、別の実施形態では、取付け部分は開創器の内径に取り付けられる(図27および図28に例示されている)。
【0112】
一部の実施形態では、1または複数のラチェットアーム上の歯に係合して1または複数のベース要素をラチェットアームに対して移動させる1または複数のキーまたはねじを用いて、拡張可能なフレームを拡張または収縮させる。これにより、自由な調節、すなわち各ラチェットアームを所望の位置または所望の程度まで拡張させることが可能となる。
【0113】
図27は、開創器2602に対する伸延器具2600の取付けを例示している。取付け部分2604は、拡張可能なフレーム2608のアクセス口2606の内径に取り付けられる。図28に例示されているように、グリップ部分2610を互いに近づけて取付け部分2604を広げ、これにより拡張可能なフレーム2608を所望の位置に移動させることができる。
【0114】
一部の実施形態では、本発明は、生物に手術部位を形成するための方法を含む。一実施形態では、この方法は、生物に切開部を作り出すステップと、本発明の開創器を用いて切開部で生物の組織を開創し、ブレードの先端部によって少なくとも部分的に画定される手術部位を形成するステップを含む。一部の実施形態では、生物は哺乳動物である。別の実施形態では、哺乳動物はヒトである。
【0115】
一部の実施形態では、手術部位は、脊柱に近接して形成する。別の実施形態では、手術部位は、経椎間孔腰椎椎体間固定術(transforaminal lumbar interbody fusion procedure)、後方進入腰椎椎体間固定術、および後側方固定術からなる群の少なくとも1つを含む外科手術の際に形成される。
【0116】
一部の実施形態では、切開部は、回想記を挿入する前に少なくとも1つのオブチュレータでまず拡張される。別の実施形態では、形成する手術部位の深さまで開創器を挿入する際に、開創器をオブチュレータの上に配置する。
【0117】
オプションとして、開創器は、所望の位置に開創器を固定する外科用開創器配置機構に取り付ける。配置機構の一例として、手術台に取り付ける調節可能な硬質アームを挙げることができる。
【0118】
一部の実施形態では、本発明は、少なくとも1つのオブチュレータに取り付けられる外科用開創器を含む組立体を含む。例えば、本発明は、オブチュレータに機械的に取り付けられた外科用開創器を含む。オプションとして、外科用開創器は、オブチュレータに機械的に固定または固着しないで、オブチュレータ上に配置またはスライドさせる。
【0119】
別の実施形態では、本発明は、拡張可能なフレームおよび少なくとも2つの開創器ブレードを含む外科用開創器を含む。この拡張可能なフレームは、少なくとも2つのベース要素、およびこれらのベース要素を連結する少なくとも1つのコネクタを含み、少なくとも1つのベース要素がコネクタに沿って移動可能である。少なくとも2つの開創器ブレードは、拡張可能なフレームに取り付けられており、各開創器ブレードは、拡張可能なフレームに取り付けられた基端部、その基端部の反対側の先端部、および主軸を有する。少なくとも1つのベース要素に対してコネクタが移動すると、拡張可能なフレームは、第1の位置から第2の位置に移動し、これにより2つのベース要素間の平均距離が第1の距離まで増大し、2つの開創器ブレードの先端部間の平均距離が第2の距離まで増大する。この第1の距離は第2の距離よりも短い。
【0120】
別の実施形態では、本発明は、拡張可能なフレームおよび少なくとも2つの開創器ブレードを含む外科用開創器を含む。この拡張可能なフレームは、少なくとも2つのベース要素、およびこれらのベース要素を連結する少なくとも1つのコネクタを含み、少なくとも1つのベース要素がコネクタに沿って移動可能である。少なくとも2つの開創器ブレードは、拡張可能なフレームに取り付けられており、各ブレードは、拡張可能なフレームに取り付けられた基端部、この基端部とは反対側の先端部、主軸、および外面を有する。コネクタが少なくとも1つのベース要素に対して移動すると、拡張可能なフレームが第1の位置から第2の位置に移動し、これにより2つのベース要素間の平均距離が増大する。開創器ブレードの組み合わせられた外面は、拡張可能なフレームが第1の位置にあるときは円筒状である。
【0121】
別の実施形態では、本発明は、ハウジング要素、ブレード部分、および円筒状拡張要素を含む外科用開創器を含む。このハウジング要素は、中心軸と、この中心軸に垂直な内径を有する導管を画定する円筒状部分を含む。ブレード部分は、円筒状部分の一端に隣接しており、少なくとも2つのブレードを含み、各ブレードの先端部分は、中心軸に対して移動可能である。円筒状拡張要素は、円筒状部分の内径よりも小さい外径を有し、ハウジング要素に移動可能に取り付けられている。第1の位置では、ブレード部分の先端部は、近接しており、ブレードの先端部分が中心軸に対して移動すると、ブレードが第1の位置から第2の位置に移動して、中心軸の全長に亘る連続的な導管が形成される。オプションとして、少なくとも1つのブレードはトウアウト突出部を含む。
【0122】
図29および図30は、本発明の開創器の一実施形態を例示している。図29は、第1の位置にある開創器2800を例示している。開創器2800は、中心軸2804を有するハウジング要素2802を含む。ハウジング要素2802は、中心軸2804に対して垂直な内径2808を有する導管を画定する円筒状部分2806を含む。ブレード部分2810は、円筒状部分2806の一端に隣接し、ブレード2812を含む。ブレード2812は、中心軸2804に対して移動可能な先端部分2814を有する。円筒状拡張要素2816は、ねじ山2818によってハウジング要素2802に移動可能に取り付けられている。円筒状拡張要素2816は、円筒状部分2806の内壁に延在する延長部2820を含むブレード拡張機構を含む。
【0123】
図29は、先端部2814が互いに近接している第1の位置にある開創器2800を例示している。図30は、拡張要素2816がハウジング要素2802に対して回動した後の開創器2800を例示している。このような回動により、拡張要素2816がねじ山2818に沿って押圧されて、延長部2820がブレード部分2810の内壁に押され、これによりブレード部分2812が中心軸2804から径方向に移動して、手術部位が拡張される。
【0124】
図29に例示されている第1の位置では、先端部2814は互いに近接して、ブレード部分2810が円錐を形成している。図30に例示されている第2の位置では、先端部2814が互いに対して広がり、互いに、かつ中心軸2804から離間している。第1の位置では、ブレード部分2810の円錐形状により、周囲組織に対して最小の外傷で開創器2800を生物内に容易に挿入(例えば、切開部を介して)することができる。所望の位置に達したら、開創器2800を第2の位置まで拡張し、これにより手術部位が形成され、実施者がその手術部位にアクセスすることができる。
【0125】
図31は、先端部3002が第1の位置にある開創器3000を例示している。図32は、先端部3002が第2の位置にある開創器3000を例示している。図33は、拡張要素3004が取り付けられた開創器3000を例示している。
【0126】
別の実施形態では、本発明は、生物に外科手術を行う方法を含む。この方法は、生物に切開部を作り出すステップと、開創器を用いて切開部周囲の組織を開創して手術部位を形成するステップと、その手術部位で外科手術を行うステップを含む。
【0127】
一部の実施形態では、本発明は、照明外科用カニューレを含む。一実施形態では、照明外科用カニューレは、外科用カニューレおよびインターフェイスリングを含む。この外科用カニューレは、外径、内径、先端部、および基端部を備え、この内径、先端部、および基端部は、内部領域を画定している。インターフェイスリングは、外科用カニューレの基端部に取り付けられ、光ファイバーワイヤのアレイと光子通信する光源インターフェイス機構を含む。このアレイは、カニューレの先端部に向かって光を案内するように構成されている。内部領域は、光源によって照明される。一部の実施形態では、インターフェイスリングは、光源(例えば、LEDランプ、または別の光源)を含む。
【0128】
一部の実施形態では、カニューレは、基端部でインターフェイスリングのアレイと光子通信し、かつ先端部に向かってカニューレの全長の少なくとも一部に沿って延在する少なくとも1本の光ファイバーワイヤを含む。別の実施形態では、光ファイバーワイヤの少なくとも一部が、外径と内径との間のカニューレ内に埋め込まれている。
【0129】
オプションとして、カニューレの少なくとも一部が半透明である。一部の実施形態では、カニューレの少なくとも一部は透明である。さらに別の実施形態では、カニューレチューブは、照明を補助するために光をとらえて所望の位置に光を向け直す構造(例えば、ベベルまたは表面の凹凸)を含む。
【0130】
図34は、インターフェイスリングの一実施形態を例示している。インターフェイスリング3300は、光源インターフェイス機構3302を含む。光源インターフェイス機構3302は、外部光源(例えば、外科手術で一般に使用される光源)からの光を光ファイバーワイヤ3306のアレイ3304に案内する。インターフェイスリング3300は、実施者が取り付けられたカニューレにアクセスできるアクセス口3308を画定している。アレイ3304は、インターフェイスリング3300の周りに配置され、カニューレの全長に沿って光を投射する。オプションとして、アレイ3304は、光誘導材料の少なくとも一部を含むカニューレに光を案内する。一部の実施形態では、インターフェイスリングは、完全な円を形成し、本発明のカニューレまたは開創器の上部に一致する。他の実施形態では、インターフェイスリングは、円の一部(例えば、半円または4分の1円)を形成し、本発明のカニューレまたは開創器の上部に一致する。
【0131】
図35は、光誘導材料を含むカニューレの一部を例示している。カニューレ3400は、複数の光ファイバーワイヤ3402を含む。光ファイバーワイヤ3402は、カニューレ3400の壁部を形成する材料内に埋め込まれている。図36は、カニューレ3400の一部に取り付けられたインターフェイスリング3300を例示している。
【0132】
図面に例示されているカニューレは、本発明のカニューレの単なる一実施形態である。照明カニューレまたはその一部(例えば、インターフェイスリング)は、本発明のあらゆる開創器に用いることができる。
【0133】
一部の実施形態では、本発明は、本発明の開創器を用いてヒトの脊椎に対して外科手術を行う方法を含む。図37A‐図37Uは、ヒトの脊椎に対して外科手術を行う際に開創器(例えば、本発明の開創器)を用いる方法、および関連した本発明の器具および道具を含む本発明の実施形態を例示している。
【0134】
図37Aは、イメージングが妨げられないように台3704(例えば、ジャクソン台(Jackson Table)または画像処理に用いられる他の台)上の腹臥位の患者3702を例示している。一部の実施形態では、フレーム(例えば、ウィルソンフレーム(Wilson frame))を用いて、実施者が患者3702を所望の位置に配置しやすいようにする。加えて、患者の中間腿または上腿の側方に位置する台のレール上にソケット(例えば、クラークソケット(Clark Socket))を配置して、硬質アーム組立体の配置を容易にすることができる。
【0135】
手術部位の位置を適切に定めることにより、外科手術が容易になり、切開部を拡張する必要性が最小になる。一部の実施形態では、脊椎に平行に延在する多裂筋および最長筋を拡張する。オプションとして、蛍光透視を用いて所望のレベルの位置を求め、蛍光透視映像の中心に標的手術部位を維持するように十分に注意する。例えば、経椎間孔腰椎椎体固定術(transforminal lumbar interbody fusion procedure)の場合、標的の中心は、通常は、所望の円板レベルの椎間関節の内側縁である。切開部テンプレートを用いて(蛍光透視を用いても用いなくてもよい)、手術する適切なレベルの円板空間に切開部の中心を位置合わせすることができる。患者3702の皮膚内に開創器を押圧すると圧痕ができ、必要な切開部の大きさの良好な印となる。
【0136】
手術部位の位置を定めたら、本発明の開創器(例えば、半分または完全に収縮または閉じた状態の本発明の開創器)よりもわずかに大きい縦の切開部を作る。一部の実施形態では、拡張器を筋膜に刺入してその筋膜を拡張できるため、皮膚のみを切開する。
【0137】
切開部が形成されたら、図37Bに例示されているように、拡張器を切開部内に挿入し、筋膜に鈍的に刺入し、層状レベルに至る傍脊柱筋組織を拡張する。オプションとして、第1の拡張器を挿入する前に筋膜を切開する。拡張器の位置は、蛍光透視で確認することができる。触感に注意しながら、線3716に沿って緩やかに杖を振る動きで、棘突起の基部であって椎間関節の上に位置する層から傍脊柱筋を除去して、これにより観察を容易にし、拡張器および開創器を小関節面に完全に配置できるようにする。
【0138】
図37Cに示されているように、拡張器3706の上に次に大きい拡張器3710を配置して手術部位3708まで案内して連続的な拡張を行うことができる。次いで、同様に拡張器3710の上に拡張器3712を配置し、次いで、拡張器3712の上に拡張器3714を配置する。一部の実施形態では、導入器を用いて大きな拡張器を挿入する。
【0139】
一部の実施形態では、皮膚が拡張器に接触する位置から深さを測定する。この深さは、拡張器3710または3712が骨と同一面であって最も正確に測定できるため、これらの拡張器を用いて最も効率的に測定することができる。
【0140】
切開部が拡張されたら、本発明の開創器を手術部位3708に案内する。一部の実施形態では、開創器を、開放ウィルツ法(open Wiltse approach)で手術部位3708に案内する。この方法では、天然の筋平面の位置を、固定された正中線切開部または側方切開部を介して確認する。
【0141】
開創器は、手術部位3708に案内する前に組み立てる。図37Dは、組み立てられた開創器3730を例示している。開創器3732は、ベース要素3734、3736、3738、および3740を含む。
【0142】
図37Eは、組立て工程の1つのステップを例示している。ベース要素3740はアーム3742を含む。ベース要素3734は、アーム3744を含み、アーム孔3750を画定している。解除ボタン3752を押してベース要素3734のロック機構を解除し、アーム3742をアーム孔3750から案内し、これによりベース要素3740をベース要素3734に連結すなわち組み付ける。同様に、ベース要素3736をベース要素3738に組み付ける。
【0143】
ベース要素3740がベース要素3734に組み付けられ、ベース要素3438がベース要素3736に組み付けられたら、解除ボタン3754および3756を押圧し、アーム3748をベース要素3740内に案内し、アーム3744をベース要素3740内に案内し、これにより、図37Fに示されているように4つ全てのベース要素を組み立てる。次いで、開創器ブレード延長部3760、3762、3764、および3766をそれぞれ、図37Gに例示されているように、ベース要素3734、3736、3738、および3740内にスライドさせる。このようにして、本発明の実施者が、図37Dに示されているように開創器3730を組み立てる。
【0144】
オプションとして、開創器3730の伸縮ブレード延長部を、開創器を患者3702の体内に挿入する前に所望の長さまで延出させる。図37Eは、本発明の実施者がブレード延長部を容易に延出できるように用いられるブレード深さタワー3760を例示している。タワー3760は、シャフト3766に組み付けられるリング3762を含む。シャフト3766は、その上に2つの連続したマーク(それぞれが異なった大きさの開創器に対応する)を有する。リング3762を回動させて、リング3762をシャフト3766の全長に亘って上方または下方に移動させる。
【0145】
タワー3760を用いてブレードを延出させるには、本発明の実施者が、シャフト3766に沿った位置までリング3762を回動させる。シャフト3766上のマークを用いて所望の位置を決定する。図37Iに示されているように、開創器3730を、シャフト3766の上端部3764の上からリング3730の下側に案内する。上端部3764は、開創器3730のブレード延長部に係合して、開創器3730がリング3762の下側に案内される時にこれらの延長部を延出させる。
【0146】
本発明の一部の実施形態では、患者に挿入する前に開創器を挿入器に取り付ける。図37Jは、ハンドル挿入器3768に取り付けられた開創器3730を例示している。ハンドル挿入器3768は、開創器3730のフレーム上の取付け孔内に挿入器3768の取付けピンを挿入して開創器3730に取り付ける。挿入器3768に取り付けたら、本発明の実施者が、挿入器3768を用いて開創器3730を拡張器上に配置して手術部位3708まで送る。挿入の際には、拡張器の下側の軟組織のクリープを防止するべく拡張器が小関節面上に完全に維持されるように注意を払うべきである。
【0147】
患者3702の体内に挿入したら、図37Lに例示されているように、1または複数の硬質アーム3770を開創器3730に取付けまたは固定することができる。硬質アーム3770は、手術台に固定し、拡張可能なフレーム上の取付け孔の1つで開創器3730に取り付ける。硬質アーム3770は、外科手術の際に調整することができるため、本発明の実施者が開創器3730を所望の位置に案内することができる。
【0148】
図37Mに例示されているように、拡張器3706、3710、3712、および3714が患者3702から除去される。拡張器の除去の際は、軟組織のクリープを防止するべく薄層および小関節面に対して開創器3730が完全に維持されるように注意を払うべきである。
【0149】
本発明の一部の実施形態では、電気メスを用いて、挿入された開創器の内側の骨に付着して残っている全ての筋肉を除去して、組織からの出血を防止または軽減する。この骨を、作動していない延出したボビーチップ(bovie tip)で軽く触診して、このボビーチップが骨に接触していることを確認することができる。脳下垂体骨鉗子を用いて、露出部から断片を引き抜くことができる。このような操作の際に十分に観察できるように、オプションとして潅流を行うことができる。
【0150】
開創器3732が挿入され、拡張器が除去されたら、開創器3732を、図37Nに例示されているように、伸延器具3772を用いて拡張することができる。開創器3732は、器具3772を開創器3732の上部内に挿入し、この器具3772のハンドルを所望の程度に閉じて、頭尾方向および/または内側‐外側方向に拡張することができる。拡張可能なフレームのロック機構の歯により、微調整が可能となり、開創器3732を拡張した位置に保持することができる。本発明の一部の実施形態では、伸延器具を湾曲したラックに平行にして用いて、開創器に対する過度の応力を防止している。
【0151】
開創器3730を拡張して椎間関節が見えるようになったら、ブレードプッシャー3774を用いて、例えば作業空間における軟組織のクリープをさらに防止するために伸縮ブレード延長部を配置することができる。図37Oは、本発明の実施者がプッシャー3774で延長部を配置しているのを例示している。
【0152】
オプションとして、この延長部を外科手術の任意の時点で取り外し、かつ/または上方に調節することができる。図37P‐図37Rは、本発明の実施者がブレード延長部をブレードリムーバー3776を用いて上方に除去または調節するのを例示している。図37Qおよび図37Rは、ブレード延長部3778に係合しているリムーバー3776の拡大図を例示している。ブレードリムーバー3776を伸縮ブレード延長部3778の歯の内部に挿入し、図37Rに例示されているように、リムーバー3776のハンドルを延長部3778のロック機構を外すため外側に移動させる。これにより、図37Pに例示されているように、延長部3778を上方に取り外し、かつ/または調節することができる。
【0153】
所望に応じて、追加ブレードおよび/または外科器具を開創器3730に取り付けることができる。図37S‐図37Uは、このような取付けを例示している。図37Sは、開創器3730のベース要素の取付け点を含む開創器3730の所定の部分に対する内側‐外側ブレード3780の取付けを例示している。図37Tは、ブレード3780が開創器3730に取り付けられた後の開創器3730の上面図を例示している。ブレード3780は、取付け点に固定され、アームの一部分によって支持されている。図37Uは、開創器3730に取り付けられた光源3782を例示している。所望に応じて、光源3782は、開創器3730の拡張の度合いによって内側または外側に調節する。
【0154】
一部の実施形態では、本発明は外科手術方法を含む。この方法は、哺乳動物の組織を切開して切開部を作り出すステップと、この切開部を拡張してこの切開部から手術部位に至る経路を作り出すステップと、開創器(例えば、本発明の開創器)をこの経路内に案内するステップと、作業通路を作り出すステップと、この作業通路を介して外科手術の少なくとも一部を行うステップを含む。この作業通路は、例えば、開創器を拡張して作り出すことができる。この開創器の拡張は、第1の開創器ブレードおよび第2の開創器ブレードの少なくとも一方を開創器の第1のコネクタに沿って移動させて第1の開創器ブレードを第2の開創器ブレードから分離し、第3の開創器ブレードおよび第4の開創器ブレードの少なくとも一方を第2のコネクタに沿って移動させて第3の開創器ブレードを第4の開創器ブレードから分離して行う。第2のコネクタは、第1のコネクタに対して所定の角度をなして配置されている。
【0155】
一部の実施形態では、本発明は、脊椎へのアクセスする方法を提供する。一実施形態では、この方法は、哺乳動物の組織を切開して切開部を作り出すステップと、この切開部を拡張してこの切開部から手術部位に至る経路を作り出すステップと、開創器(例えば、本発明の開創器)をこの経路内に案内するステップと、少なくとも2つの開創器ブレードを分離して開創器が挿入する作業通路を作り出すステップと、この作業通路を介して第1の椎骨で外科手術の少なくとも一部を行うステップと、2つの開創器ブレード間に器具またはインプラントを案内して第2の椎骨に近接した組織を移動させて、第1の椎骨に近接した第2の椎骨を露出させるステップと、作業通路を介して第2の椎骨で外科手術の少なくとも一部を行うステップを含む。第2の椎骨に近接した組織は、2つの開創器ブレード間に器具またはインプラントを案内し、この組織を切除するかまたは第2の椎骨の近傍から離れるようにして、移動させることができる。こうすることにより、哺乳動物の皮膚の切開部を拡張し、かつ/または哺乳動物の皮膚に第2の切開部を作り出すことなく、実施者が2つの椎骨にアクセスすることができる。
【0156】
一部の実施形態では、第1の開創器ブレード、第2の開創器ブレード、第3の開創器ブレード、および/または第4の開創器ブレードを非線形の線(例えば、弧状の線)に沿って移動させる。別の実施形態では、ブレードは線形の線(すなわち、直線)に沿って移動させる。
【0157】
一部の実施形態では、本発明はキットを含む。このキットは、外科用開創器、この開創器のフレームに取り付けることができる開創器挿入器、ブレード深さタワー、伸延器、および少なくとも1つのブレード調節器具(例えば、ブレードリムーバー器具やブレードプッシャー器具などの上記した器具の1つ)を含む。別の実施形態では、キットは、少なくとも1つのオブチュレータおよび少なくとも2つの拡張器(例えば、異なる直径の2つ以上の拡張器)を含む。さらに別の実施形態では、キットは、取付け装置の少なくとも一部(例えば、硬質アームの一部)を含む。
【0158】
〔実施の態様〕
(1)外科用開創器において、
フレームであって、
第1のベース要素と、
第2のベース要素と、
前記第1のベース要素と前記第2のベース要素を連結するコネクタと、を備え、前記第1のベース要素および前記第2のベース要素との少なくとも一方が、前記コネクタの長さに沿って移動可能であり、前記コネクタが前記第1のベース要素または前記第2のベース要素に対して移動すると、前記フレームが第1の位置から第2の位置に移動して、前記第1のベース要素と前記第2のベース要素との間の距離が変化する、前記フレームと、
前記フレームに取り付けられた少なくとも2つの開創器ブレードと、
を含む、外科用開創器。
(2)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
少なくとも1つのブレードが、クリップで前記フレームに取り付けられている、外科用開創器。
(3)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
少なくとも1つのブレードおよびベース要素が、1つの連続した材料部分から形成されている、外科用開創器。
(4)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
前記ブレードの1つに伸縮自在およびスライド可能に取り付けられているブレード延長部をさらに含む、外科用開創器。
(5)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
少なくとも2つのブレードの位置を互いに対して固定するロック機構をさらに含む、外科用開創器。
【0159】
(6)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
第2のコネクタと、
前記コネクタに取り付けられた第3のベース要素と、
前記コネクタに取り付けられた第4のベース要素と、をさらに含み、前記第3のベース要素および前記第4のベース要素の少なくとも一方が、前記コネクタの長さに沿って移動可能であって、この移動により、前記第3のベース要素と前記第4のベース要素との間の距離が変化するようになっており、前記第1のベース要素および前記第2のベース要素が前記第3のベース要素および前記第4のベース要素に対して移動可能である、外科用開創器。
(7)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
前記拡張可能なフレームが、外科用器具または開創器ブレードを支持するための少なくとも1つの取付け点をさらに含む、外科用開創器。
(8)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
前記第1のコネクタが弧状である、外科用開創器。
(9)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
前記第1のコネクタが直線状である、外科用開創器。
(10)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
前記フレームが前記第1の位置にあるときに、前記ブレードが導管を画定する、外科用開創器。
【0160】
(11)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
前記フレームが第2の位置にあるときに、前記ベース要素がアクセス口を画定する、外科用開創器。
(12)実施態様(11)に記載の外科用開創器において、
前記各ブレードが、前記フレームに取り付けられた基端部、およびその基端部の反対側の先端部を備えており、前記アクセス口が、前記拡張可能なフレームが前記第2の位置にあるときに、任意の2つのブレードの先端部間の最大距離よりも小さい平均直径を有する、外科用開創器。
(13)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
前記ベース要素が、実質的に主平面にある前記コネクタに沿って移動可能である、外科用開創器。
(14)実施態様(1)に記載の外科用開創器において、
前記フレームが前記第1の位置にあるときに、前記ブレードが互いに接触する、外科用開創器。
(15)外科用開創器において、
第1の開創器ブレードおよび第2の開創器ブレードと、
前記第1の開創器ブレードの基端部および前記第2の開創器ブレードの基端部に取り付けられた第1のコネクタであって、前記第1の開創器ブレードまたは前記第2の開創器ブレードの少なくとも一方が、前記第1のコネクタの長さに平行な線に沿って移動可能である、第1のコネクタと、
第3の開創器ブレードおよび第4の開創器ブレードと、
前記第3の開創器ブレードの基端部および前記第4の開創器ブレードの基端部に取り付けられた第2のコネクタであって、前記第3の開創器ブレードまたは前記第4の開創器ブレードの少なくとも一方が、前記第2のコネクタの長さに平行な線に沿って移動可能であり、前記第1のコネクタまたは前記第2のコネクタの少なくとも一方が、前記第1のコネクタと前記第2のコネクタを横断する線に沿って移動可能である、第2のコネクタと、
を具備する、外科用開創器。
【0161】
(16)実施態様(15)に記載の外科用開創器において、
前記第1のコネクタまたは前記第2のコネクタが湾曲している、外科用開創器。
(17)実施態様(15)に記載の外科用開創器において、
前記第1の開創器ブレードまたは前記第2の開創器ブレードがベース要素に取り付けられており、このベース要素が前記第1のコネクタに取り付けられている、外科用開創器。
(18)実施態様(15)に記載の外科用開創器において、
前記開創器ブレードが、これらのブレードが全体として導管を画定する位置まで移動可能である、外科用開創器。
(19)オブチュレータに取り付けられた外科用開創器を含む組立体。
(20)外科用開創器において、
中心軸を有するハウジング要素であって、
前記中心軸に対して垂直な内径を有する導管を画定する円筒状部分と、
前記円筒状部分の一端に隣接したブレード部分であって、少なくとも2つのブレードを含み、これらの各ブレードの先端部分が、前記中心軸に対して移動可能であり、第1の位置では、前記ブレード部分の先端部が近接し、前記中心軸に対して前記ブレードの先端部が移動すると、前記ブレードが前記第1の位置から第2の位置に移動して前記中心軸の長さに沿った導管を形成する、前記ブレード部分と、を備えた前記ハウジング要素と、
外径を有する円筒状拡張要素であって、前記外径が、前記円筒状部分の内径よりも小さく、前記ハウジング要素に移動可能に取り付けられている、前記円筒状拡張要素と、
を具備する、外科用開創器。
【0162】
(21)外科用照明カニューレにおいて、
外径、内径、先端部、および基端部を有する外科用カニューレであって、前記内径、前記先端部、および前記基端部によって内部領域が画定されている、前記外科用カニューレと、
前記基端部に取り付けられたインターフェイスリングであって、光ファイバーワイヤのアレイと光子通信する光源インターフェイスを含み、前記アレイが、光を前記カニューレの先端部に向かって案内するように配置されている、前記インターフェイスリングと、を含む、外科用照明カニューレ。
(22)外科手術方法において、
哺乳動物の組織を切開して切開部を作り出すステップと、
前記切開部を拡張して前記切開部から手術部位に至る経路を作り出すステップと、
開創器を前記経路内に導入するステップと、
前記開創器を拡張させて作業通路を作り出すステップであって、この開創器の拡張が、
第1の開創器ブレードおよび第2の開創器ブレードの少なくとも一方を前記開創器の第1のコネクタに沿って移動させて、前記第1の開創器ブレードを前記第2の開創器ブレードから分離させるステップと、
第3の開創器ブレードおよび第4の開創器ブレードの少なくとも一方を、前記第1のコネクタに対して所定の角度に配置されている第2のコネクタに沿って移動させて、前記第3の開創器ブレードを前記第4の開創器ブレードから分離するステップと、によって行われる、前記作業通路を作り出すステップと、
前記作業通路を介して外科手術の少なくとも一部を行うステップと、
を含む、外科手術方法。
(23)実施態様(22)に記載の外科手術方法において、
前記開創器が、第1のベース要素、第2のベース要素、およびコネクタを有するフレームを含み、
前記コネクタが、前記第1のベース要素と前記第2のベース要素を連結し、前記第1のベース要素および前記第2のベース要素の少なくとも一方が、前記コネクタの長さに沿って移動可能であり、前記コネクタが前記第1のベース要素または前記第2のベース要素に対して移動すると、前記フレームが、第1の位置から第2の位置に移動して、前記第1のベース要素と前記第2のベース要素との間の距離が変化する、方法。
(24)実施態様(22)に記載の外科手術方法において、
前記経路が第1の椎骨まで延びており、前記外科手術の少なくとも一部が、前記第1の椎骨で行われ、前記方法が、少なくとも2つの開創器ブレードの間に器具またはインプラントを案内して、前記第1の椎骨に近接した第2の椎骨にアクセスするステップをさらに含む、外科手術方法。
(25)実施態様(22)に記載の外科手術方法において、
前記開創器が前記経路内に導入される前に、前記開創器がオブチュレータに取り付けられる、外科手術方法。
【0163】
(26)実施態様(22)に記載の外科手術方法において、
前記第1の開創器ブレードおよび前記第2の開創器ブレードの少なくとも一方が非線形の線に沿って移動する、外科手術方法。
(27)実施態様(22)に記載の外科手術方法において、
前記第1の開創器ブレードおよび前記第2の開創器ブレードの少なくとも一方が線形の線に沿って移動する、外科手術方法。
(28)実施態様(22)に記載の外科手術方法において、
前記第3の開創器ブレードおよび前記第4の開創器ブレードの少なくとも一方が非線形の線に沿って移動する、外科手術方法。
(29)実施態様(22)に記載の外科手術方法において、
前記第3の開創器ブレードおよび前記第4の開創器ブレードの少なくとも一方が線形の線に沿って移動する、外科手術方法。
(30)椎骨へのアクセスする方法において、
哺乳動物の組織を切開して切開部を作り出すステップと、
前記切開部を拡張して前記切開部から手術部位に至る経路を作り出すステップと、
開創器を前記経路内に案内するステップと、
少なくとも2つの開創器ブレードを分離させて、前記開創器を通じて作業通路を作り出すステップと、
前記作業通路を介して第1の椎骨で外科手術の少なくとも一部を行うステップと、
器具またはインプラントを2つの前記開創器ブレード間に案内して第2の椎骨に近接した組織を移動させて、前記第1の椎骨に近接した前記第2の椎骨を露出させるステップと、
前記作業通路を介して前記第2の椎骨で外科手術の少なくとも一部を行うステップと、を含む、方法。
【0164】
(31)実施態様(30)に記載の方法において、
前記開創器が前記経路内に導入される前に、前記開創器がオブチュレータに取り付けられる、方法。
(32)実施態様(30)に記載の方法において、
前記開創器が、第1のベース要素、第2のベース要素、およびコネクタを有するフレームを含み、
前記コネクタが、前記第1のベース要素と前記第2のベース要素を連結し、前記第1のベース要素および前記第2のベース要素の少なくとも一方が、前記コネクタの長さに沿って移動可能であり、前記コネクタが前記第1のベース要素または前記第2のベース要素に対して移動すると、前記フレームが、第1の位置から第2の位置に移動して、前記第1のベース要素と前記第2のベース要素との間の距離が変化する、方法。
(33)実施態様(32)に記載の方法において、
前記第1の開創器ブレードおよび前記第2の開創器ブレードの少なくとも一方が非線形の線に沿って移動する、方法。
(34)実施態様(32)に記載の方法において、
前記第1の開創器ブレードおよび前記第2の開創器ブレードの少なくとも一方が線形の線に沿って移動する、方法。
(35)実施態様(32)に記載の方法において、
前記第3の開創器ブレードおよび前記第4の開創器ブレードの少なくとも一方が非線形の線に沿って移動する、方法。
【0165】
(36)実施態様(32)に記載の方法において、
前記第3の開創器ブレードおよび前記第4の開創器ブレードの少なくとも一方が線形の線に沿って移動する、方法。
(37)キットにおいて、
外科用開創器と、
前記外科用開創器のフレームに取り付けることができる開創器挿入器と、
ブレード深さタワーと、
伸延器(distractor)と、
少なくとも1つのブレード調節器具と、を含む、キット。
(38)実施態様(37)に記載のキットにおいて、
前記ブレード調節器具がブレードリムーバー器具である、キット。
(39)実施態様(37)に記載のキットにおいて、
前記ブレード調節器具が、ブレードプッシャー器具である、キット。
(40)実施態様(37)に記載のキットにおいて、
オブチュレータをさらに含む、キット。
【0166】
(41)実施態様(37)に記載のキットにおいて、
少なくとも2つの異なる拡張器をさらに含む、キット。
【図面の簡単な説明】
【0167】
【図1】本発明の開創器の一実施形態の一部分を例示する斜視図である。
【図2】本発明の開創器の一実施形態の部分的に組み立てられた部分を例示する組立分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態の第1のベース要素の一部分を例示する斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態のラチェット解除ボタンを例示する斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態の第2のベース要素を例示する斜視図である。
【図6】閉じた位置にある本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図7】部分的に拡張された位置にある本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図8】完全に拡張された位置にある本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図9】本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図10】本発明の開創器の一実施形態を例示する平面図である。
【図11】本発明の開創器の一実施形態を例示する側面図である。
【図12】本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図13A】伸張式のブレード延長部を備えた本発明の一実施形態のブレードの内面を例示する斜視図である。
【図13B】図13Aよりもブレード延長部が延出した本発明の一実施形態のブレードの内面を例示する斜視図である。
【図13C】図13Bよりもブレード延長部が延出した本発明の一実施形態のブレードの内面を例示する斜視図である。
【図14】図13A‐図13Cに示されているブレード延長部の外面の先端部を例示する拡大斜視図である。
【図15】ブレード延長部を含む本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図16A】部分的に拡張された本発明の開創器の別の実施形態を例示する斜視図である。
【図16B】完全に閉じた本発明の開創器の別の実施形態を例示する斜視図である。
【図16C】本発明の開創器のベース要素の実施形態を例示する斜視図である。
【図16D】本発明の開創器のベース要素の実施形態を例示する斜視図である。
【図16E】本発明の開創器のベース要素の実施形態を例示する斜視図である。
【図16F】本発明の開創器のベース要素の実施形態を例示する組立分解斜視図である。
【図16G】拡張された本発明の開創器の別の実施形態を例示する斜視図である。
【図16H】本発明の開創器の代替のブレードの実施形態を例示する斜視図である。
【図16I】本発明の開創器の代替のブレードの実施形態を例示する斜視図である。
【図16J】本発明の開創器の挿入器の実施形態を例示する斜視図である。
【図16K】本発明の開創器のブレードエクステンダーの実施形態を例示する斜視図である。
【図16L】本発明の開創器のブレードエクステンダーの実施形態を例示する別の斜視図である。
【図16M】本発明の開創器のブレードリムーバーの実施形態を例示する斜視図である。
【図17A】本発明の開創器のブレード形状の実施形態を例示する斜視図である。
【図17B】本発明の開創器の別のブレード形状の実施形態を例示する斜視図である。
【図17C】本発明の開創器のさらに別のブレード形状の実施形態を例示する斜視図である。
【図17D】本発明の開創器のオプションのブレード構造の実施形態を例示する側面図である。
【図17E】本発明の開創器のオプションの別のブレード構造の実施形態を例示する側面図である。
【図17F】本発明の開創器のオプションの別のブレード構造の実施形態を例示する側面図である。
【図18】本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図19】本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図20】本発明の開創器の一実施形態に追加のブレードを取り付ける1つの方法を例示する斜視図である。
【図21A】完全に閉じた本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図21B】部分的に開いた本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図21C】部分的に開いた本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図21D】部分的に開いた本発明の開創器の一実施形態を例示する底面からの斜視図である。
【図22A】ヒトの脊椎に近接した組織を開創するために用いる方法の一実施形態を例示する斜視図である。
【図22B】ヒトの脊椎に近接した組織を開創するために用いる方法の一実施形態を例示する斜視図である。
【図22C】ヒトの脊椎に近接した組織を開創するために用いる方法の一実施形態を例示する斜視図である。
【図22D】ヒトの脊椎に近接した組織を開創するために用いる方法の一実施形態を例示する斜視図である。
【図22E】ヒトの脊椎に近接した組織を開創するために用いる方法の一実施形態を例示する斜視図である。
【図22F】ヒトの脊椎に近接した組織を開創するために用いる方法の一実施形態を例示する斜視図である。
【図22G】ヒトの脊椎に近接した組織を開創するために用いる方法の一実施形態を例示する斜視図である。
【図22H】ヒトの脊椎に近接した組織を開創するために用いる方法の一実施形態を例示する斜視図である。
【図23】挿入チューブの一実施形態を例示する斜視図である。
【図24】挿入チューブの別の実施形態を例示する斜視図である。
【図25】オブチュレータおよび一連の拡張器の上に配置された開創器を含む本発明の組立体の一実施形態を例示する側面図である。
【図26】伸延器具の一実施形態を例示する斜視図である。
【図27】伸延器具の一実施形態が取り付けられた本発明の開創器の一実施形態を拡張する1つの方法を例示する斜視図である。
【図28】伸延器具の一実施形態が取り付けられ、拡張された本発明の開創器の一実施形態を拡張する1つの方法を例示する斜視図である。
【図29】閉じた本発明の開創器の一実施形態を例示する側面図である。
【図30】拡張された本発明の開創器の一実施形態を例示する側面図である。
【図31】先端部が第1の位置にある本発明の開創器の一実施形態を例示する斜視図である。
【図32】先端部が第2の位置にある開創器を例示する斜視図である。
【図33】拡張要素の一実施形態が取り付けられた図31および図32に示されている開創器を例示する斜視図である。
【図34】インターフェイスリングの一実施形態を例示する平面図である。
【図35】本発明のカニューレの一実施形態の一部を例示する模式図である。
【図36】図35のカニューレの一部分に取り付けられた図34のインターフェイスリングを例示する部分断面図である。
【図37A】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37B】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37C】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37D】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37E】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37F】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37G】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37H】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37I】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37J】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37K】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37L】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37M】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37N】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37O】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37P】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37Q】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37R】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37S】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37T】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。
【図37U】ヒトの脊椎の外科手術の際に開創器(例えば、本発明の開創器)および関連した器具および道具を用いる方法を含む本発明の一実施形態を例示する図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用開創器において、
フレームであって、
第1のベース要素と、
第2のベース要素と、
前記第1のベース要素と前記第2のベース要素を連結するコネクタと、を備え、前記第1のベース要素および前記第2のベース要素との少なくとも一方が、前記コネクタの長さに沿って移動可能であり、前記コネクタが前記第1のベース要素または前記第2のベース要素に対して移動すると、前記フレームが第1の位置から第2の位置に移動して、前記第1のベース要素と前記第2のベース要素との間の距離が変化する、前記フレームと、
前記フレームに取り付けられた少なくとも2つの開創器ブレードと、
を含む、外科用開創器。
【請求項2】
請求項1に記載の外科用開創器において、
少なくとも1つのブレードが、クリップで前記フレームに取り付けられている、外科用開創器。
【請求項3】
請求項1に記載の外科用開創器において、
少なくとも1つのブレードおよびベース要素が、1つの連続した材料部分から形成されている、外科用開創器。
【請求項4】
請求項1に記載の外科用開創器において、
前記ブレードの1つに伸縮自在およびスライド可能に取り付けられているブレード延長部をさらに含む、外科用開創器。
【請求項5】
請求項1に記載の外科用開創器において、
少なくとも2つのブレードの位置を互いに対して固定するロック機構をさらに含む、外科用開創器。
【請求項6】
請求項1に記載の外科用開創器において、
第2のコネクタと、
前記コネクタに取り付けられた第3のベース要素と、
前記コネクタに取り付けられた第4のベース要素と、
をさらに含み、
前記第3のベース要素および前記第4のベース要素の少なくとも一方が、前記コネクタの長さに沿って移動可能であって、この移動により、前記第3のベース要素と前記第4のベース要素との間の距離が変化するようになっており、前記第1のベース要素および前記第2のベース要素が前記第3のベース要素および前記第4のベース要素に対して移動可能である、外科用開創器。
【請求項7】
請求項1に記載の外科用開創器において、
前記拡張可能なフレームが、外科用器具または開創器ブレードを支持するための少なくとも1つの取付け点をさらに含む、外科用開創器。
【請求項8】
請求項1に記載の外科用開創器において、
前記第1のコネクタが弧状である、外科用開創器。
【請求項9】
請求項1に記載の外科用開創器において、
前記第1のコネクタが直線状である、外科用開創器。
【請求項10】
請求項1に記載の外科用開創器において、
前記フレームが前記第1の位置にあるときに、前記ブレードが導管を画定する、外科用開創器。
【請求項11】
請求項1に記載の外科用開創器において、
前記フレームが第2の位置にあるときに、前記ベース要素がアクセス口を画定する、外科用開創器。
【請求項12】
請求項11に記載の外科用開創器において、
前記各ブレードが、前記フレームに取り付けられた基端部、およびその基端部の反対側の先端部を備えており、前記アクセス口が、前記拡張可能なフレームが前記第2の位置にあるときに、任意の2つのブレードの先端部間の最大距離よりも小さい平均直径を有する、外科用開創器。
【請求項13】
請求項1に記載の外科用開創器において、
前記ベース要素が、実質的に主平面にある前記コネクタに沿って移動可能である、外科用開創器。
【請求項14】
請求項1に記載の外科用開創器において、
前記フレームが前記第1の位置にあるときに、前記ブレードが互いに接触する、外科用開創器。
【請求項15】
外科用開創器において、
第1の開創器ブレードおよび第2の開創器ブレードと、
前記第1の開創器ブレードの基端部および前記第2の開創器ブレードの基端部に取り付けられた第1のコネクタであって、前記第1の開創器ブレードまたは前記第2の開創器ブレードの少なくとも一方が、前記第1のコネクタの長さに平行な線に沿って移動可能である、第1のコネクタと、
第3の開創器ブレードおよび第4の開創器ブレードと、
前記第3の開創器ブレードの基端部および前記第4の開創器ブレードの基端部に取り付けられた第2のコネクタであって、前記第3の開創器ブレードまたは前記第4の開創器ブレードの少なくとも一方が、前記第2のコネクタの長さに平行な線に沿って移動可能であり、前記第1のコネクタまたは前記第2のコネクタの少なくとも一方が、前記第1のコネクタと前記第2のコネクタを横断する線に沿って移動可能である、第2のコネクタと、
を具備する外科用開創器。
【請求項16】
請求項15に記載の外科用開創器において、
前記第1のコネクタまたは前記第2のコネクタが湾曲している、外科用開創器。
【請求項17】
請求項15に記載の外科用開創器において、
前記第1の開創器ブレードまたは前記第2の開創器ブレードがベース要素に取り付けられており、このベース要素が前記第1のコネクタに取り付けられている、外科用開創器。
【請求項18】
請求項15に記載の外科用開創器において、
前記開創器ブレードが、これらのブレードが全体として導管を画定する位置まで移動可能である、外科用開創器。
【請求項19】
オブチュレータに取り付けられた外科用開創器を含む組立体。
【請求項20】
外科用開創器において、
中心軸を有するハウジング要素であって、
前記中心軸に対して垂直な内径を有する導管を画定する円筒状部分と、
前記円筒状部分の一端に隣接したブレード部分であって、少なくとも2つのブレードを含み、これらの各ブレードの先端部分が、前記中心軸に対して移動可能であり、第1の位置では、前記ブレード部分の先端部が近接し、前記中心軸に対して前記ブレードの先端部が移動すると、前記ブレードが前記第1の位置から第2の位置に移動して前記中心軸の長さに沿った導管を形成する、前記ブレード部分と、を備えた前記ハウジング要素と、
外径を有する円筒状拡張要素であって、前記外径が、前記円筒状部分の内径よりも小さく、前記ハウジング要素に移動可能に取り付けられている、前記円筒状拡張要素と、
を具備する、外科用開創器。
【請求項21】
外科用照明カニューレにおいて、
外径、内径、先端部、および基端部を有する外科用カニューレであって、前記内径、前記先端部、および前記基端部によって内部領域が画定されている、前記外科用カニューレと、
前記基端部に取り付けられたインターフェイスリングであって、光ファイバーワイヤのアレイと光子通信する光源インターフェイスを含み、前記アレイが、光を前記カニューレの先端部に向かって案内するように配置されている、前記インターフェイスリングと、
を含む、外科用照明カニューレ。
【請求項22】
外科手術方法において、
哺乳動物の組織を切開して切開部を作り出すステップと、
前記切開部を拡張して前記切開部から手術部位に至る経路を作り出すステップと、
開創器を前記経路内に導入するステップと、
前記開創器を拡張させて作業通路を作り出すステップであって、この開創器の拡張が、
第1の開創器ブレードおよび第2の開創器ブレードの少なくとも一方を前記開創器の第1のコネクタに沿って移動させて、前記第1の開創器ブレードを前記第2の開創器ブレードから分離させるステップと、
第3の開創器ブレードおよび第4の開創器ブレードの少なくとも一方を、前記第1のコネクタに対して所定の角度に配置されている第2のコネクタに沿って移動させて、前記第3の開創器ブレードを前記第4の開創器ブレードから分離するステップと、によって行われる、前記作業通路を作り出すステップと、
前記作業通路を介して外科手術の少なくとも一部を行うステップと、
を含む、外科手術方法。
【請求項23】
キットにおいて、
外科用開創器と、
前記外科用開創器のフレームに取り付けることができる開創器挿入器と、
ブレード深さタワーと、
伸延器(distractor)と、
少なくとも1つのブレード調節器具と、を含む、キット。
【請求項24】
請求項23に記載のキットにおいて、
前記ブレード調節器具がブレードリムーバー器具である、キット。
【請求項25】
請求項23に記載のキットにおいて、
前記ブレード調節器具が、ブレードプッシャー器具である、キット。
【請求項26】
請求項23に記載のキットにおいて、
オブチュレータをさらに含む、キット。
【請求項27】
請求項23に記載のキットにおいて、
少なくとも2つの異なる拡張器をさらに含む、キット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図16E】
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【図16F】
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【図16G】
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【図16H】
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【図16I】
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【図16J】
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【図16K】
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【図16L】
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【図16M】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図17D】
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【図17E】
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【図17F】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図21D】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図22D】
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【図22E】
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【図22F】
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【図22G】
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【図22H】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37A】
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【図37B】
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【図37C】
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【図37D】
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【図37E】
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【図37F】
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【図37G】
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【図37H】
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【図37I】
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【図37J】
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【図37K】
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【図37L】
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【図37M】
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【図37N】
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【図37O】
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【図37P】
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【図37Q】
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【図37R】
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【図37S】
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【図37T】
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【図37U】
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【公表番号】特表2007−514501(P2007−514501A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−545510(P2006−545510)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【国際出願番号】PCT/US2004/042593
【国際公開番号】WO2005/060837
【国際公開日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(504003396)デピュイ・スパイン・インコーポレイテッド (75)
【氏名又は名称原語表記】DePuy Spine,Inc.
【住所又は居所原語表記】325 Paramount Drive,Raynham,MA 02767,U.S.A.
【Fターム(参考)】