説明

多層式フィンガシール及びガスタービンエンジン用の排気ノズル

【課題】空気の漏れを低減し、または解消する改良したフィンガシールを提供する。
【解決手段】多層式フィンガシール即ちシールアセンブリ10は、1つ或いは複数の外側リリーフスロット50を有する外側細部20と、1つ或いは複数の内側リリーフスロット45を有する内側細部40と、外側細部20と内側細部40との間に設けられた中間層30と、から構成される。中間層30は、空気が、リリーフスロット45、50を通過することを防止する。中間層30は、箔や固体のシート材などの薄い展性材料でできており、空気を実質的に通さない。このシールアセンブリ10によって、空気の漏れが低減されるか或いは無くなり、エンジンの性能、スラスト、及び燃料効率が向上する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的にシールに関し、特に多層式のフィンガシールに関する。尚、本発明は、米国海軍の契約番号第N00019−02−C−3003号に基づいて為されたものである。
【背景技術】
【0002】
現在、ガスタービンエンジン用のコンバージェント/ダイバージェント排気ノズルが、ジェットエンジンやターボジェットエンジンに使用されている。特定のモードによる運転中にエンジンの性能を向上させるために、ノズルのスロート形状を変更することが行われている。排気ノズルは、ブリード穴を有する静止構造体によって囲まれたシンクロナイジングリングを有してもよい。シールは、シンクロナイジングリングと静止構造体との間に形成されたシンクロナイジングリングキャビティ内の空気を遮断し、加圧されたシンクロナイジングキャビティ内の空気をシールする。シンクロナイジングリングキャビティの内側となる静止構造体の後部のブリード穴によって、ノズルの中心部圧力に打ち勝ってシンクロナイジングリングを後方に移動させるように加圧空気を供給することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般的なシールは、2つの層即ち細部を有し、各々の細部は、リリーフスロットを有する。リリーフスロットは、細部の材料の変形を防止しつつ細部をシンクロナイジングリングの曲線または弓形形状に沿わせることができるように、シールの細部に設けられた1つ或いは複数の開口部である。通常、第1の細部は、第1の細部のリリーフスロットが、第2の細部のリリーフスロットに対してオフセットするように第2の細部上に配置される。シンクロナイジングリングキャビティからの空気は、第1の細部のリリーフスロットを通り、第1の細部と第2の細部との間を経て、第2の細部のリリーフスロットを通って周囲のノズルキャビティに移動し得る。従って、シンクロナイジングリングキャビティの加圧空気が、周囲のノズルキャビティにブリードする結果、エンジンの性能、スラスト(推力)、及び燃料効率が低下する。
【0004】
従って、周囲のノズルキャビティにブリードするシンクロナイジングリングキャビティの加圧空気を低減しまたは無くす改良したフィンガシールが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つ或いは複数の第1のリリーフスロットを有する第1の細部と、1つ或いは複数の第2のリリーフスロットを有する第2の細部と、第1の細部と第2の細部との間に配置された中間層と、を備える多層式フィンガシールが提供される。この中間層は、空気が、1つ或いは複数の第1のリリーフスロット及び1つ或いは複数の第2のリリーフスロットを通過しないように遮断する。この中間層は、空気を実質的に通さない。
【0006】
また、シンクロナイジングリングと、このシンクロナイジングリングに隣接する少なくとも2つの多層式フィンガシールと、該シンクロナイジングリングと反対側となる少なくとも2つの多層式フィンガシールの一方の側において、これらの少なくとも2つの多層式フィンガシールに隣接する静止構造体と、を備えるガスタービンエンジン用の排気ノズルが提供される。これらの少なくとも2つの多層式フィンガシールの各々は、第1の細部と、この第1の細部に隣接する中間層と、この中間層に隣接する第2の細部と、を有する。第1の細部は、1つ或いは複数の第1のリリーフスロットを有する。第2の細部は、1つ或いは複数の第2のリリーフスロットを有する。中間層は、空気が、1つ或いは複数の第1のリリーフスロット及び1つ或いは複数の第2のリリーフスロットを通過しないように遮断する。この中間層は、空気を実質的に通さない。
【0007】
中間層は、箔や固体のシート材であってもよい。中間層は、約0.001インチから約0.004インチの厚さを有してもよい。第1の細部及び第2の細部は、シート材であってもよい。第1の細部及び第2の細部は、約0.005インチから約0.03インチの厚さを有するシート材であってもよい。第1の細部、中間層、及び第2の細部は、基本的に、機械式ロック、摩擦ばめ、接着、溶接、リベット継手、及びこれらの組み合わせを含むグループから選択された接続部によって接続することができる。第1の層は、1つ或いは複数の第1の穴を有してもよく、中間層は、1つ或いは複数の中間穴を有してもよく、第2の層は、1つ或いは複数の第2の穴を有してもよい。1つ或いは複数の第1の穴、1つ或いは複数の中間穴、及び1つ或いは複数の第2の穴は、実質的に整列してもよい。1つ或いは複数の第1のリリーフスロット及び1つ或いは複数の第2のリリーフスロットは、互いにオフセットされる。多層式フィンガシールアセンブリは、適宜な自由度でもって選択的に動かすことができる。多層式フィンガシールは、静止位置を維持してもよい。
【0008】
第1の細部、中間層、及び第2の細部は、基本的に、機械式ロック、摩擦ばめ、接着、溶接、リベット継手、及びこれらの組み合わせを含むグループから選択された接続部によって、少なくとも2つの多層式フィンガシールの各々の第1の端部において、湾曲部に沿って互いに固定することができる。静止構造体は、少なくとも2つの多層式フィンガシールの各々の湾曲部に隣接する。複数の第1の穴、複数の中間穴、及び複数の第2の穴は、少なくとも2つの多層式フィンガシールの各々の第2の端部に位置してもよい。少なくとも2つの多層式フィンガシールの各々は、複数の第1の穴、複数の中間穴、及び複数の第2の穴を通る1つ或いは複数のリベットによってシンクロナイジングリングに接続される。少なくとも2つの多層式フィンガシール、シンクロナイジングリング、及び静止構造体により、シンクロナイジングリングキャビティを形成することができる。中間層は、このシンクロナイジングリングキャビティ内の加圧空気が、少なくとも2つの多層式フィンガシールを通過することを防止することができる。静止構造体は、1つ或いは複数のブリード穴を有してもよい。第1の細部、第2の細部、及び中間層は、シンクロナイジングリングにリベット結合されてもよい。このシンクロナイジングリングは、多層式フィンガシールが静止構造体に接触した状態で、静止構造体のキャビティ内で軸方向前方及び後方に移動させることができる。
【0009】
上述の説明及び本発明で開示される他の特徴ならびに利点は、以下の詳細な説明、図面及び添付の請求項から当業者に理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図1、図2を参照すると、符号10によって示されている例示的な実施例のシールアセンブリの一部分が図示されている。図2に示されるように、シールアセンブリ10は、外側細部20と、中間層30と、内側細部40と、を備える多層式の設計になっている。外側細部20は、複数の外側リリーフスロット50を有する。内側細部40は、外側リリーフスロット50と類似した複数の内側リリーフスロット45を有する。内側リリーフスロット45及び外側リリーフスロット50によって、外側細部20及び内側細部40を、例えば、シンクロナイジングリングの形状などの曲線または弓形形状にすることが可能になると同時に、外側細部20及び内側細部40の材料の変形を防止することができる。好ましくは、外側細部20は、外側細部20のリリーフスロット50が内側リリーフスロット45に対してオフセットするように、内側細部40に対して配置される。
【0011】
外側細部20は、好ましくは1つ或いは複数の外側の穴80を有し、また内側細部40は、1つ或いは複数の内側の穴90を有する。好ましくは、内側の穴90は、外側の穴80と同じ大きさである。図1に示すように、外側の穴80は、内側の穴90と整列していてもよい。
【0012】
中間層30は、外側細部20と内側細部40の中間に配置される。外側細部20、中間層30、及び内側細部40は、好ましくは例えば、機械式ロック、摩擦ばめ、接着、溶接、リベット継手などによって互いに接続される。外側細部20、中間層30、及び内側細部40は、好ましくは湾曲部70に沿った端部60において互いに接続される。しかしながら、外側細部20、中間層30、及び内側細部40は、任意の寸法や形状にしてもよい。
【0013】
中間層30は、外側リリーフスロット50と内側リリーフスロット45との間のバリアとして機能する。その結果、空気が、外側リリーフスロット50を通り、外側細部20と内側細部40との間を経て、内側リリーフスロット45を通って移動することによって、シールアセンブリ10を通過するようなことが防止される。
【0014】
シールアセンブリ10は、静的もしくは動的なシールに用いることができる。シールアセンブリ10は、任意の自由度を有し得る。例えば、シールアセンブリ10を、シンクロナイジングリングとともに軸方向や半径方向に移動させることができる。或いは、シールアセンブリ10を、静止位置即ち固定位置に維持することができる。
【0015】
中間層30は、好ましくは外側の穴80及び内側の穴90の大きさと実質的に同一の大きさの中間穴85を有する。中間穴85は、好ましくは外側の穴80及び内側の穴90と整列する。中間穴85、外側の穴80、及び内側の穴90により、シールアセンブリ10を、例えば、リベットなどによって、例えば、シンクロナイジングリングの面などのある面に取り付けることができる。
【0016】
中間層30は、例えば、箔や固体のシート材などの薄い展性材料でできている。中間層30は、好ましくは欠陥や変形なしに、例えば、シンクロナイジングリングの曲面などの形状に沿うように曲げることが可能で、これにより、この層30は、空気を実質的に通さない。中間層30は、好ましくは約0.001インチから約0.004インチの間の厚さ、より好ましくは約0.003インチの厚さを有する。
【0017】
図3を参照すると、一対のシールアセンブリ10を有するガスタービンエンジンのノズルの一部分が図示されている。シールアセンブリ10は、好ましくは1つ或いは複数のリベット、より好ましくは外側の穴80と中間穴85と内側の穴90との1つの組につき1本のリベットによって、外側の穴80、中間穴85、及び内側の穴90を通してシンクロナイジングリング100に接続することができる。シールアセンブリ10の各々は、該アセンブリ10の第1の側にシンクロナイジングリングキャビティ300を形成する静止構造体200に対して接している湾曲部70を有してもよい。この第1の側と反対側のシールアセンブリ10の第2の側に、ノズルキャビティ400が存在する。
【0018】
シールアセンブリ10によって、シンクロナイジングリング100と静止構造体200との間に形成されたシンクロナイジングリングキャビティ300内の加圧された空気がシールされる。静止構造体200に設けられたブリード穴220によって、加圧空気をシンクロナイジングリングキャビティ300に供給することができる。この加圧空気により、排気ノズルの圧力に打ち勝って、シンクロナイジングリング100を、例えば、後方に移動させることができるように、シンクロナイジングリングキャビティ300に力を加えることができる。シールアセンブリ10は、シンクロナイジングリング100上において適宜な自由度でもって、例えば、軸方向や半径方向などの方向に動くことができる。
【0019】
図3のノズルにおいては、漏れの可能性がある3つの領域が存在する。第1に、漏れは、シールアセンブリ10とシンクロナイジングリング100との間のリベット継手を通して生じる可能性がある。第2に、シールアセンブリ10と静止構造体200との間の接触面で漏れが生じる可能性がある。第3に、外側リリーフスロット50及び内側リリーフスロット45を通して漏れが生じる可能性がある。リリーフスロットを通して発生する漏れは、従来のシールにおいて発生する漏れの大部分を占める。シールアセンブリ10は、中間層30を用いることによって、リリーフスロット、特に外側リリーフスロット50及び内側リリーフスロット45を通る漏れを低減し、漏れの低減が従来技術より格段に向上する。中間層30は、シンクロナイジングリングキャビティ300内の空気が、外側リリーフスロット50を通り、外側細部20と内側細部40との間を移動し、内側リリーフスロット45を通って周囲のノズルキャビティ400に到達するのを防止する。従って、加圧されたシンクロナイジングリングキャビティ300から周囲のノズルキャビティ400への空気の漏れが、低減されるか或いは無くなる。空気の漏れを低減することによって、エンジンの性能、スラスト(推力)、及び燃料効率が向上する。
【0020】
例示的な実施例は、外側細部20と、内側細部40と、これらの間に配置された中間層30と、を備える多層式フィンガシールであるものの、本発明の開示は、リリーフスロットを通る空気の漏れを低減しまたは無くすために、他の個数の外側細部20及び内側細部40ならびに他の個数の中間層30を用いることも意図している。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明のシールアセンブリの一部分の上面斜視図。
【図2】図1の線A−Aに沿った本発明のシールアセンブリの一部分の側断面図。
【図3】本発明のシールアセンブリを有するシンクロナイジングリング及び静止構造体の側断面図。
【符号の説明】
【0022】
10…シールアセンブリ
20…外側細部
30…中間層
40…内側細部
45…内側リリーフスロット
50…外側リリーフスロット
60…端部
70…湾曲部
80…外側の穴
85…中間穴
90…内側の穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層式フィンガシールであって、
1つ或いは複数の第1のリリーフスロットを有する第1の細部と、
1つ或いは複数の第2のリリーフスロットを有する第2の細部と、
上記第1の細部と上記第2の細部との間に配置された中間層と、を備え、
この中間層は、空気が、1つ或いは複数の上記第1のリリーフスロット及び1つ或いは複数の上記第2のリリーフスロットを通過しないように遮断し、また該中間層は、空気を実質的に通さないことを特徴とする多層式フィンガシール。
【請求項2】
上記中間層は、箔もしくは固体のシート材であることを特徴とする請求項1に記載の多層式フィンガシール。
【請求項3】
上記中間層は、約0.001インチから約0.004インチの厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の多層式フィンガシール。
【請求項4】
上記第1の細部及び上記第2の細部は、シート材であることを特徴とする請求項1に記載の多層式フィンガシール。
【請求項5】
上記第1の細部及び上記第2の細部は、約0.005インチから約0.03インチの厚さを有するシート材であることを特徴とする請求項1に記載の多層式フィンガシール。
【請求項6】
上記第1の細部、上記中間層、及び上記第2の細部は、基本的に、機械式ロック、摩擦ばめ、接着、溶接、リベット継手、及びこれらの組み合わせを含むグループから選択された接続部によって接続されることを特徴とする請求項1に記載の多層式フィンガシール。
【請求項7】
第1の細部は、1つ或いは複数の第1の穴を有し、上記中間層は、1つ或いは複数の中間穴を有し、第2の細部は、1つ或いは複数の第2の穴を有し、1つ或いは複数の上記第1の穴、1つ或いは複数の上記中間穴、ならびに1つ或いは複数の上記第2の穴は、実質的に整列することを特徴とする請求項1に記載の多層式フィンガシール。
【請求項8】
1つ或いは複数の上記第1のリリーフスロット及び1つ或いは複数の上記第2のリリーフスロットは、互いにオフセットされることを特徴とする請求項1に記載の多層式フィンガシール。
【請求項9】
上記多層式フィンガシールアセンブリは、適宜な自由度でもって選択的に動くことを特徴とする請求項1に記載の多層式フィンガシール。
【請求項10】
上記多層式フィンガシールは、静止位置を維持することを特徴とする請求項1に記載の多層式フィンガシール。
【請求項11】
ガスタービンエンジン用の排気ノズルであって、
この排気ノズルは、
シンクロナイジングリングと、
1つ或いは複数の第1のリリーフスロットを有する第1の細部と、この第1の細部に隣接する中間層と、この中間層に隣接する1つ或いは複数の第2のリリーフスロットを有する第2の細部と、を有し、かつ上記シンクロナイジングリングに隣接する少なくとも2つの多層式フィンガシールと、
上記シンクロナイジングリングと反対側となる上記の少なくとも2つの多層式フィンガシールの一方の側において、これらの少なくとも2つの多層式フィンガシールに隣接する静止構造体と、を備え、
上記中間層は、空気が、1つ或いは複数の上記第1のリリーフスロット及び1つ或いは複数の上記第2のリリーフスロットを通過しないように遮断し、また該中間層は、空気を実質的に通さないことを特徴とする排気ノズル。
【請求項12】
上記第1の細部、上記中間層、及び上記第2の細部は、基本的に、機械式ロック、摩擦ばめ、接着、溶接、リベット継手、及びこれらの組み合わせを含むグループから選択された接続部によって、少なくとも2つの上記多層式フィンガシールの各々の第1の端部において、湾曲部に沿って互いに固定されることを特徴とする請求項11に記載の排気ノズル。
【請求項13】
上記静止構造体は、少なくとも2つの上記多層式フィンガシールの各々の湾曲部に隣接することを特徴とする請求項12に記載の排気ノズル。
【請求項14】
上記第1の細部は、複数の第1の穴を有し、上記中間層は、複数の中間穴を有し、上記第2の細部は、複数の第2の穴を有し、複数の上記第1の穴、複数の上記中間穴、及び複数の上記第2の穴は、実質的に整列することを特徴とする請求項11に記載の排気ノズル。
【請求項15】
複数の上記第1の穴、複数の上記中間穴、及び複数の上記第2の穴は、少なくとも2つの上記多層式フィンガシールの各々の第2の端部に位置し、これらの少なくとも2つの多層式フィンガシールの各々は、複数の上記第1の穴、複数の上記中間穴、及び複数の上記第2の穴を通る1つ或いは複数のリベットによって上記シンクロナイジングリングに接続されることを特徴とする請求項14に記載の排気ノズル。
【請求項16】
少なくとも2つの上記多層式フィンガシール、上記シンクロナイジングリング、及び上記静止構造体が、シンクロナイジングリングキャビティを形成し、上記中間層は、このシンクロナイジングリングキャビティ内の加圧空気が、少なくとも2つの上記多層式フィンガシールを通過することを防止することを特徴とする請求項11に記載の排気ノズル。
【請求項17】
上記静止構造体は、1つ或いは複数のブリード穴を有することを特徴とする請求項11に記載の排気ノズル。
【請求項18】
1つ或いは複数の上記第1のリリーフスロット及び1つ或いは複数の上記第2のリリーフスロットは、互いにオフセットされることを特徴とする請求項11に記載の排気ノズル。
【請求項19】
上記中間層は、箔もしくは固体のシート材であることを特徴とする請求項11に記載の排気ノズル。
【請求項20】
上記第1の細部、上記第2の細部、及び上記中間層は、上記シンクロナイジングリングにリベット結合され、このシンクロナイジングリングは、上記多層式フィンガシールが静止構造体に接触した状態で、静止構造体のキャビティ内で軸方向前方及び後方に移動することを特徴とする請求項11に記載の排気ノズル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−187155(P2007−187155A)
【公開日】平成19年7月26日(2007.7.26)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−344046(P2006−344046)
【出願日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(590005449)ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイション (581)
【氏名又は名称原語表記】UNITED TECHNOLOGIES CORPORATION
【Fターム(参考)】