説明

多段スイッチ

【課題】キートップによって1,2段目のスイッチをオンした後でもさらにキートップの下降を行なうことができる多段スイッチを提供する。
【解決手段】第1スイッチ30と、第1スイッチ30を押圧する第1押圧部51を有する第1押圧体40と、第1押圧体40上に設置される第2スイッチ載置体80と、第2スイッチ載置体80上に載置される第2スイッチ120と、第2スイッチ120を押圧する第2押圧部183を有するキートップ180とを具備する。第1押圧体40に可撓性連結部49を介して第1押圧部51を連結する。キートップ180を押圧していくと、第2押圧部183が第2スイッチ120をオンし、次に第2スイッチ載置体80とともに第1押圧体40が下降して第1押圧部51が第1スイッチ30をオンする。さらにキートップ180を押圧すると可撓性連結部が49撓むことでキートップ180を下降できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、1方向に押圧していくことで複数のスイッチを順次動作させていく構造の多段スイッチに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、押圧式のスイッチの中には、例えば特許文献1の図1に示すように、キートップ(50)を押圧することでまず1段目の押圧スイッチ(17)がオンし、さらにキートップ(50)を押圧することで2段目の押圧スイッチ(93)もオンする構造の2段スイッチがある。そしてこの種の2段スイッチにおいては、2段目の押圧スイッチ(93)をオンしたキートップ(50)をそれ以上下降させることはできなかった。
【0003】
しかしながら電子機器の操作スイッチの操作感覚として、1,2段目の押圧スイッチを何れもオンした後にさらにキートップを少し押圧できる操作感覚のものが要望されていた。例えばデジタルカメラ等の操作スイッチの場合、1段目の押圧スイッチのオンによってカメラのピントを合わせ、2段目の押圧スイッチのオンによってカメラのシャッタを切るように用いるが、シャッタを切った際の2段目の押圧スイッチの押圧感触を柔らかい感触としたいような場合に上記要望が行なわれる。
【0004】
また従来のように2段目の押圧スイッチがオンした状態でキートップをさらにそれ以上全く下降できないとすると、キートップの押圧力が強い場合、両押圧スイッチが何れも強い力で押圧されることになるので、経時的に両押圧スイッチが破壊されてしまう恐れ、即ち押圧スイッチの耐久性が阻害される恐れがあった。
【特許文献1】特開2007−173094号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、キートップ等の押圧体によって1,2段目のスイッチをオンした後でもさらに押圧体の下降を行なうことができ、また押圧するスイッチの耐久性を向上することができる多段スイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願請求項1に記載の発明は、少なくとも、第1スイッチと、前記第1スイッチ上に設置されこの第1スイッチを押圧する第1押圧部を有する第1押圧体と、前記第1押圧体上に設置される第2スイッチ載置体と、前記第2スイッチ載置体上に載置される第2スイッチと、前記第2スイッチ上に設置されこの第2スイッチを押圧する第2押圧部を有する第2押圧体と、を具備し、前記第1押圧体には可撓性連結部を介して前記第1押圧部が連結されており、前記第2押圧体を押圧することで第2押圧部が第2スイッチを押圧し、さらに第2押圧体を押圧することで第2スイッチ載置体とともに第1押圧体が下降して第1押圧部が第1スイッチを押圧し、さらに第2押圧体を押圧した際に前記可撓性連結部が撓むことでさらなる第2押圧体の下降を可能としたことを特徴とする多段スイッチにある。
【0007】
本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の多段スイッチにおいて、前記第1押圧体は少なくとも、静止側部材に取り付けられる第1固定部と、前記第1固定部に一端が連結される第1可撓性接続部と、前記第1可撓性接続部の他端に直接又は他の部分を介して連結される前記可撓性連結部と、前記可撓性連結部の所定位置に取り付けられる第1押圧部と、を具備して構成されていることを特徴とする多段スイッチにある。
【0008】
本願請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の多段スイッチにおいて、前記第1可撓性接続部の他端には前記第2スイッチ載置体を取り付ける載置体取付部を設け、この載置体取付部に前記可撓性連結部を連結したことを特徴とする多段スイッチにある。
【0009】
本願請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の多段スイッチにおいて、前記第1押圧体を構成する第1固定部と第1可撓性接続部と可撓性連結部と第1押圧部は、1枚の板状部材で形成されていることを特徴とする多段スイッチにある。
【0010】
本願請求項5に記載の発明は、請求項2又は3又は4に記載の多段スイッチにおいて、前記第2スイッチ載置体は、静止側部材に取り付けられる第2固定部と、前記第2スイッチを載置する第2スイッチ載置部と、前記第2固定部と第2スイッチ載置部間を接続する第2可撓性接続部と、を具備して構成されていることを特徴とする多段スイッチにある。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、第2押圧体を押圧することで第2,第1スイッチが押圧された状態でもさらに第2押圧体を下降することができ、そのような操作感触を得たいという要望を容易且つ確実に実現することができる。
またたとえ第2押圧体を強い力で押圧しても、その力の一部は可撓性連結部が撓むことで吸収され、従って第2,第1スイッチが破壊されることはなく、これらスイッチの耐久性が向上する。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、第1可撓性接続部がたわむことによって第1押圧体の第1固定部を除く部分を確実にスムーズに上下動させることができ、これによって第2押圧体の上下動をスムーズに行わせることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、第2スイッチ載置体を確実に第1押圧体上に設置することができる。
【0014】
請求項4に記載の発明によれば、第1押圧体を1枚の板状部材で構成することができる。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、第2可撓性接続部がたわむことによって第2スイッチ載置部とその上に載置した第2スイッチ及び第2押圧体を確実にスムーズに上下動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1は本発明の第1実施形態にかかる多段スイッチ(以下「2段スイッチ」という)1−1の斜視図、図2は2段スイッチ1−1の概略断面図(図1のA−A断面図)、図3は2段スイッチ1−1を上側から見た分解斜視図、図4は2段スイッチ1−1を下側から見た分解斜視図である。これらの図に示すように2段スイッチ1−1は、取付台10上に、第1スイッチ30を設けた第1スイッチ基板20と、第1押圧部51を設けた第1押圧体40と、第2スイッチ載置体80と、第2スイッチ120を設けた第2スイッチ基板110と、ケース130と、キートップ取付体150と、弾発手段(以下「コイルバネ」という)170と、第2押圧体(以下「キートップ」という)180とを取り付けて構成されている。以下各構成部品について説明する。なお以下の説明において、「上」とは図2に示す第1スイッチ30から第2スイッチ120側を向く方向を言い、「下」とはその反対側を向く方向を言うものとする(第2実施形態においても同様)。
【0017】
取付台10は硬質板(この実施形態では合成樹脂板(例えばABS樹脂板)を用いているが、金属板を用いてもよい)を平板矩形状に形成して構成されており、その所定位置(下記するケース130の各固定部139に対向する位置)には上下に貫通する複数(4ヶ所)の穴からなる取付部11が設けられている。
【0018】
第1スイッチ基板20は可撓性を有する2枚の合成樹脂フイルム20−1,20−2を重ね合せ、両者に設けた接点パターンを小さな隙間を介して対向させることで第1スイッチ30を形成して構成されている。即ち第1スイッチ30はいわゆるメンブレンスイッチであり、この例ではクリック感触を生じる反転板は設置されていない。もちろん上側の合成樹脂フイルム20−2上に反転板を設置することでクリック感触を生じさせるように構成しても良いし、さらに1枚の合成樹脂フイルム上に一対の接点パターンを設けてその上に反転板を設置することで第1スイッチを構成しても良い等、第1スイッチの構成は種々の変更が可能である。合成樹脂フイルム20−1,20−2としてこの例ではポリエチレンテレフタレート(PET)フイルムを用いているが、他の熱可塑性または熱硬化性または光硬化性の各種合成樹脂フイルムを用いて構成しても良い。また第1スイッチ基板20の前記取付台10の各取付部11に対向する位置には、それぞれ上下に貫通する挿通部21が設けられ、また下側の合成樹脂フイルム20−1には外部引出用の帯状の引出部23と、第2スイッチ基板110との連結用の帯状の連結部115とが接続されている。
【0019】
第1押圧体40は合成樹脂の一体成形品であり、この例ではABS樹脂を用いているが、他の各種合成樹脂(特に熱可塑性の合成樹脂)によって構成しても良い。第1押圧体40は全体として略矩形状であり、その外周部分(外周の1辺部分)に形成される略長尺矩形状の第1固定部41と、第1固定部41の両端上部から略平行に突出する一対の細帯薄板状の第1可撓性接続部43と、両第1可撓性接続部43の先端部分に接続され且つ両第1可撓性接続部43の間の空間に設置される略矩形状の載置体取付部45と、載置体取付部45の中央に設けた略矩形状の上下に貫通する開口からなる第1押圧部収納部47内において一対の対向する角部間を接続するように略S字状に設置される細帯薄板状の可撓性連結部49と、可撓性連結部49の中央に設置される上下方向に凸となる柱状の第1押圧部51とを具備して構成されている。
【0020】
第1固定部41には上下に貫通する孔からなる一対の取付挿通部53が設けられ、またその中央の外周側面には上下面に至る凹状の基板挿通部55が形成されている。一対の第1可撓性接続部43の先端部分は載置体取付部45を接続することで連結されている。載置体取付部45にはその上面の対向する一対の角部(可撓性連結部49を接続している角部)の上面に、上方向に突出する一対の小突起からなる取付部57が設けられている。
【0021】
第2スイッチ載置体80は1枚の弾性板によって構成されており、この例では金属板(例えばステンレス板,リン青銅板)を用いているが、場合によっては合成樹脂板で構成しても良い。第2スイッチ載置体80は前記第1押圧体40の外形形状とほぼ同一の外形形状を有しており、略長尺矩形状の第2固定部81と、第2固定部81の両端から略平行に突出する一対の帯状の第2可撓性接続部83と、両第2可撓性接続部83の先端部分に接続され且つ両第2可撓性接続部83の間の空間に設置される略矩形状の第2スイッチ載置部85とを具備して構成されている。第2固定部81と両第2可撓性接続部83と第2スイッチ載置部85は、それぞれ前記第1押圧体40の第1固定部41と両第1可撓性接続部43と載置体取付部45に対向する位置で、これらと略同一外形形状に形成されている。第2固定部81の前記一対の取付挿通部53に対向する位置には上下に貫通する一対の挿通取付部87が設けられ、また第2固定部81中央の外周辺(前記基板挿通部55に対向する位置)には凹状の基板挿通凹部89が設けられている。第2スイッチ載置部85の前記一対の取付部57に対向する位置(対向する対角位置)にはこれら取付部57を挿通する一対の貫通孔からなる被取付部91が設けられている。
【0022】
第2スイッチ基板110は可撓性を有する2枚の合成樹脂フイルム110−1,110−2を重ね合せ、両者に設けた接点パターンを小さな隙間を介して対向させることで第2スイッチ120を形成して構成されている。即ち第2スイッチ120はいわゆるメンブレンスイッチであり、この例ではクリック感触を生じる反転板は設置されていない。もちろん上側の合成樹脂フイルム110−2上に反転板を設置することでクリック感触を生じさせるように構成しても良いし、さらに1枚の合成樹脂フイルム上に一対の接点パターンを設けてその上に反転板を設置することで第2スイッチを構成しても良い等、第2スイッチの構成は種々の変更が可能である。第2スイッチ基板110の外形形状は前記第2スイッチ載置部85の外形形状と略同一の略矩形状であり、各被取付部91に対向する位置に、それぞれ上下に貫通する挿通取付部111が設けられている。またこの第2スイッチ基板110は連結部115によって第1スイッチ基板20に連結されており、従って合成樹脂フイルム20−1,20−2と合成樹脂フイルム110−1,110−2とは1枚の合成樹脂フイルムによって構成されている。
【0023】
ケース130は合成樹脂の成形品であり、この例ではABS樹脂を用いているが、他の各種合成樹脂を用いても良く、また金属板を用いて構成しても良い。ケース130は前記取付台10の外形寸法と略同一の外形寸法を有する矩形箱型であり、下面に凹状の収納部131を設け、またその上面中央に上方向に突出する円筒状のガイド突起133を設け、またケース130上面のガイド突起133の両側に一対の上下に貫通する小孔からなる取付穴135を設けて構成されている。ガイド突起133の中央には円形に上下に貫通する第2押圧部挿通部137が設けられている。ケース130下面の各角部近傍位置には下方向に向かって突出する複数本(4本)の固定部139が設けられている。これら固定部139は前記取付台10の各取付部11に対向する位置に設けられ、それぞれの先端は各取付部11に挿入される外形寸法に形成されている。またケース130下面の前記第2押圧部挿通部137を中心にしてその両側位置には下方向に突出する高さの低い一対の押圧部141が設けられている。
【0024】
キートップ取付体150は合成樹脂の一体成形品であり、この実施形態ではABS樹脂を用いているが、他の各種合成樹脂によって構成しても良い。キートップ取付体150は下面が開放された円形の箱型であり、その内部が収納部151となっており、またその上面中央に円形に貫通するキートップ挿通穴153を設け、またその外周側壁の下端辺の180°対向する位置に下方向に突出する小突起からなる一対の取付係止部155を設けて構成されている。各取付係止部155は前記ケース130の各取付穴135に対向する位置に、各取付穴135にぴったり挿入できる寸法で形成されている。
【0025】
コイルバネ170はこの実施形態ではステンレスを用いて構成しているが、他の金属または場合によっては金属以外の弾性を有するゴムや合成樹脂を用いて構成しても良い。
【0026】
キートップ180は合成樹脂の一体成形品であり、この実施形態ではABS樹脂を用いているが、他の各種合成樹脂を用いて構成しても良い。キートップ180は略円柱形状に形成され、その下面中央に円形の凹部181を設け、また凹部181の底面中央から下方向に向かって柱状の第2押圧部183を突出して設け、またその外周側壁の下部外周からリング状のつば部185を突出して設けて構成されている。キートップ180のつば部185を除く部分の外径寸法は前記キートップ取付体150のキートップ挿通穴153の内径寸法よりも小さく、つば部185の外径寸法はキートップ挿通穴153の内径寸法よりも大きい。
【0027】
次に2段スイッチ1−1を組み立てるには、まずキートップ取付体150の収納部151にその下側からキートップ180を挿入し、次にキートップ180の凹部181にその下側からコイルバネ170を収納する。そしてキートップ180等を取り付けたキートップ取付体150の下側にケース130を設置し、その際キートップ取付体150の各取付係止部155をケース130の各取付穴135に挿入し、それらの先端をケース130の下面で熱かしめして固定する。このときキートップ180の第2押圧部183はケース130の第2押圧部挿通部137に挿入されており、またコイルバネ170はケース130の上面とキートップ180の下面間を両者が離れる方向に弾発している。
【0028】
次に第1押圧体40の上面に第2スイッチ載置体80を載置し、さらに第2スイッチ載置体80の第2スイッチ載置部85上に第2スイッチ基板110を載置し、その際第1押圧体40に設けた一対の取付部57を第2スイッチ載置体80の被取付部91と第2スイッチ基板110の挿通取付部111とに挿入し、第2スイッチ基板110上で取付部57の先端を熱かしめして固定する。次に前記第2スイッチ載置体80と第2スイッチ基板110を取り付けた第1押圧体40をケース130の下側から収納部131内に収納し、その際ケース130に設けた4本の固定部139の内の2本の固定部139を第2スイッチ載置体80の一対の挿通取付部87と第1押圧体40の一対の取付挿通部53とに挿入する。次に第1スイッチ基板20を第1押圧体40の下面側に配置し、さらにその下側に取付台10を配置し、その際ケース130の4本の固定部139を第1スイッチ基板20の各挿通部21と取付台10の各取付部11に挿入し、それらの先端を取付台10の下面において熱かしめする。これによって2段スイッチ1−1が完成する。このとき第1,第2スイッチ基板20,110を連結している連結部115は第1押圧体40の基板挿通部55と第2スイッチ載置体80の基板挿通凹部89内を通過している。
【0029】
次に2段スイッチ1−1の動作を説明する。図2においてキートップ180の上面を下方向に押圧すると、キートップ180はコイルバネ170の弾発力に抗して下降し、第2押圧部183が第2スイッチ基板110の第2スイッチ120を押圧してこれをオンする。引き続きキートップ180を押圧すると、第2スイッチ120がオンした状態のまま第2スイッチ載置体80の第2スイッチ載置部85と第1押圧体40の載置体取付部45とが、それぞれ第2可撓性接続部83と第1可撓性接続部43が撓むことで下降する。これによって図5に示すように第1押圧部51が第1スイッチ基板20の第1スイッチ30を押圧してこれをオンする。
【0030】
そしてさらにキートップ180を押圧すると、第2,第1スイッチ120,30がオンした状態のまま、第1押圧体40の可撓性連結部49が図5に点線で示すように撓み、その分キートップ180及び第2スイッチ載置部85と載置体取付部45とが下降する(図5の点線では可撓性連結部49と載置体取付部45の下部の部分の移動状態のみを示している)。
【0031】
以上説明したように2段スイッチ1−1は、第1スイッチ30と、第1スイッチ30上に設置され第1スイッチ30を押圧する第1押圧部51を有する第1押圧体40と、第1押圧体40上に設置される第2スイッチ載置体80と、第2スイッチ載置体80上に載置される第2スイッチ120と、第2スイッチ120上に設置され第2スイッチ120を押圧する第2押圧部183を有するキートップ180と、を具備し、第1押圧体40に可撓性連結部49を介して第1押圧部51を連結し、キートップ180を押圧することで第2押圧部183が第2スイッチ120を押圧し、さらにキートップ180を押圧することで第2スイッチ載置体80(その第2スイッチ載置部85)とともに第1押圧体40(その載置体取付部45)を下降して第1押圧部51が第1スイッチ30を押圧し、さらにキートップ180を押圧した際に可撓性連結部49が撓むことでさらなるキートップ180の下降を可能としている。つまりキートップ180を押圧することで第2,第1スイッチ120,30が押圧された状態でもさらにキートップ180を下降することができ、そのような操作感触を得たいという要望を容易且つ確実に実現することができる。またたとえキートップ180を強い力で押圧しても、その力の一部は可撓性連結部49が撓むことで吸収され、従って第2,第1スイッチ120,30が破壊されることはなく、これらスイッチ120,30の耐久性が向上する。
【0032】
また2段スイッチ1−1においては、第1押圧体40を、静止側部材に取り付けられる第1固定部41と、第1固定部41に一端が連結される第1可撓性接続部43と、第1可撓性接続部43の他端に載置体取付部(他の部分)45を介して連結される可撓性連結部49と、可撓性連結部49の所定位置に取り付けられる第1押圧部51と、を具備する構成としたので、第1可撓性接続部43がたわむことによって第1押圧体40の第1固定部41を除く部分(特に載置体取付部45の部分)を確実にスムーズに上下動させることができ、これによってキートップ180の上下動をスムーズに行わせることができる。また前述のように第1可撓性接続部43の他端に第2スイッチ載置体80(第2スイッチ載置部85)を取り付ける載置体取付部45を設けたので、第2スイッチ載置体80(第2スイッチ載置部85)を確実に第1押圧体40上に設置することができる。
【0033】
また2段スイッチ1−1においては、第2スイッチ載置体80を、静止側部材に取り付ける第2固定部81と、第2スイッチ120を載置する第2スイッチ載置部85と、第2固定部81と第2スイッチ載置部85間を接続する第2可撓性接続部83とを具備して構成したので、第2可撓性接続部83がたわむことによって第2スイッチ載置部85とその上に載置した第2スイッチ120及びキートップ180を確実にスムーズに上下動させることができる。
【0034】
〔第2実施形態〕
図6は本発明の第2実施形態にかかる多段スイッチ(以下「2段スイッチ」という)1−2の斜視図、図7は2段スイッチ1−2の概略断面図(図6のB−B断面図)、図8は2段スイッチ1−2を上側から見た分解斜視図、図9は2段スイッチ1−2を下側から見た分解斜視図である。これらの図に示すように2段スイッチ1−2は、取付台210上に、第1スイッチ230を設けた第1スイッチ基板220と、第1押圧部251を設けた第1押圧体240と、第2スイッチ載置体280と、第2スイッチ320を設けた第2スイッチ基板310と、ケース330と、キートップ取付体350と、弾発手段(以下「コイルバネ」という)370と、第2押圧体(以下「キートップ」という)380とを取り付けて構成されている。以下各構成部品について説明する。
【0035】
取付台210は硬質板(この実施形態では合成樹脂板(ABS樹脂など)を用いているが、金属板等、他の各種材質であってもよい)を略平板矩形状に形成して構成されており、その所定位置(下記するケース330の各固定部339に対向する位置)に上下に貫通する複数(4ヶ所)の穴からなる取付部211を設けている。一方の辺側の2つの取付部211は取付台210上に設けた矩形状の一対の第1押圧体載置部213を貫通するように形成されている。両第1押圧体載置部213の間の隙間は連結部挿通部215となっている。
【0036】
第1スイッチ基板220は可撓性を有する2枚の合成樹脂フイルム220−1,220−2を重ね合せ、両者に設けた接点パターンを小さな隙間を介して対向させることで第1スイッチ230を形成して構成されている。また第1スイッチ基板220の前記取付台210の第1押圧体載置部213を貫通していない側の一対の取付部211に対向する位置には、上下に貫通する挿通部221が設けられ、また下側の合成樹脂フイルム220−1には外部引出用の帯状の引出部223と、第2スイッチ基板310との連結用の帯状の連結部315とが接続されている。
【0037】
第1押圧体240は1枚の板状部材(板バネ)によって形成されており、この例ではステンレス板を用いているが、他の金属板(例えばリン青銅板)を用いて構成しても良いし、各種合成樹脂(特に熱可塑性の合成樹脂)を用いて構成しても良い。第1押圧体240は全体として略矩形状であり、その外周部分(外周の1辺部分)に形成される略長尺矩形状の第1固定部241と、第1固定部241の両端から略平行に突出して先端が接続される一対の細帯状の第1可撓性接続部243と、両第1可撓性接続部243を接続した先端側中央部分から第1固定部241側に向けて突出することで両第1可撓性接続部243の間の空間に設置される細帯状の可撓性連結部249と、可撓性連結部249の先端近傍に設けられ下方向に凸状に湾曲変形する第1押圧部251とを具備して構成されている。第1固定部241には上下に貫通する一対の取付挿通部253が設けられ、またその中央の外側の辺には凹状の基板挿通部255が形成されている。
【0038】
第2スイッチ載置体280は合成樹脂の一体成形品であり、この例ではABS樹脂を用いているが、他の各種合成樹脂(特に熱可塑性の合成樹脂)によって構成しても良いし、場合によっては金属板によって構成しても良い。第2スイッチ載置体280は前記第1押圧体240の外形形状とほぼ同一の外形形状を有しており、略長尺矩形状の第2固定部281と、第2固定部281の両端から略平行に突出する一対の薄板帯状の第2可撓性接続部283と、両第2可撓性接続部283の先端部分に接続され且つ両第2可撓性接続部283の間に設置される略矩形状の第2スイッチ載置部285とを具備して構成されている。両第2可撓性接続部283は、前記第1押圧体240の両第1可撓性接続部243に対向する位置でこれら第1可撓性接続部243と略同一外形形状に形成されている。第2スイッチ載置部285は略矩形平板状であり、その上面の一方の対角位置近傍に一対の小突起状の取付部285aを設け、またその下面の略中央位置に下方向に突出する可撓性連結部押圧部285bを設けて構成されている。第2固定部281の前記一対の取付挿通部253に対向する位置には上下に貫通する一対の挿通取付部287が設けられ、また第2固定部281の中央の外側辺(前記基板挿通部255に対向する位置)には凹状の基板挿通凹部289が設けられている。基板挿通凹部289の下面側には前記取付台210の連結部挿通部215に挿入される基板ガイド部291が設けられている。
【0039】
第2スイッチ基板310は可撓性を有する2枚の合成樹脂フイルム310−1,310−2を重ね合せ、両者に設けた接点パターンを小さな隙間を介して対向させることで第2スイッチ320を形成して構成されている。第2スイッチ基板310の外形形状は前記第2スイッチ載置部285の外形形状と略同一の略矩形状であり、各取付部285aに対向する位置に、それぞれ上下に貫通する挿通取付部311を設けている。またこの第2スイッチ基板310は連結部315によって第1スイッチ基板220に連結されており、従って第1,第2スイッチ基板220,310は1枚の合成樹脂フイルムによって構成されている。
【0040】
ケース330は合成樹脂の成形品であり、この例ではABS樹脂を用いているが、他の各種合成樹脂を用いても良く、また金属板を用いて構成しても良い。ケース330は前記取付台210の外形寸法と略同一の外形寸法を有する矩形箱型であり、下面に凹状の収納部331を設け、またその上面中央に上方向に突出する円筒状のガイド突起333を設け、またケース330上面のガイド突起333の両側に一対の上下に貫通する小孔からなる取付穴335を設けて構成されている。ガイド突起333の中央には円形に上下に貫通する第2押圧部挿通部337が設けられている。ケース330下面の各角部近傍位置には下方向に向かって突出する複数本(4本)の固定部339が設けられている。
【0041】
キートップ取付体350は合成樹脂の一体成形品であり、この実施形態ではABS樹脂を用いているが、他の各種合成樹脂を用いて構成しても良い。キートップ取付体350は下面が開放された円形の箱型であり、その内部が収納部351となっており、またその上面中央に円形に貫通するキートップ挿通穴353を設け、またその外周側壁の下端辺の180°対向する位置に下方向に突出する小突起からなる一対の取付係止部355を設けて構成されている。
【0042】
コイルバネ370はこの実施形態ではステンレスを用いて構成しているが、他の金属または場合によっては金属以外の弾性を有するゴムや合成樹脂を用いて構成しても良い。
【0043】
キートップ380は合成樹脂の一体成形品であり、この実施形態ではABS樹脂を用いているが、他の各種合成樹脂を用いて構成しても良い。キートップ380は略円柱形状に形成され、その下面中央に円形の凹部381を設け、また凹部381の底面中央から下方向に向かって柱状の第2押圧部383を突出して設け、またその外周側壁の下部外周からリング状のつば部385を突出して設けて構成されている。キートップ380のつば部385を除く部分の外径寸法は前記キートップ取付体350のキートップ挿通穴353の内径寸法よりも小さく、つば部385の外径寸法はキートップ挿通穴353の内径寸法よりも大きい。
【0044】
次に2段スイッチ1−2を組み立てるには、まずキートップ取付体350の収納部351にその下側からキートップ380を挿入し、次にキートップ380の凹部381にその下側からコイルバネ370を収納する。そしてこのキートップ取付体350の下側にケース330を設置し、その際キートップ取付体350の各取付係止部355をケース330の各取付穴335に挿入し、それらの先端をケース330の下面で熱かしめして固定する。このときキートップ380の第2押圧部383はケース330の第2押圧部挿通部337に挿入されており、またコイルバネ370はケース330の上面とキートップ380の下面間を両者が離れる方向に弾発している。
【0045】
次に第2スイッチ載置体280の第2スイッチ載置部285上に第2スイッチ基板310を載置し、その際第2スイッチ載置部285に設けた一対の取付部285aを第2スイッチ基板310の挿通取付部311に挿入し、第2スイッチ基板310上で取付部285aの先端を熱かしめして固定する。次に前記第2スイッチ基板310を取り付けた第2スイッチ載置体80とその下側に設置した第1押圧体240とをケース330の下側から収納部331内に収納し、その際ケース330に設けた4本の固定部339の内の2本の固定部339を第2スイッチ載置体280の一対の挿通取付部287と第1押圧体240の一対の取付挿通部253とに挿入する。次に第1スイッチ基板220を第1押圧体240の下面側に配置し、さらにその下側に取付台210を配置し、その際ケース330の4本の固定部339の内の2つの固定部339を第1スイッチ基板220の2つの挿通部221に挿入し、4つの固定部339を取付台210の4つの取付部211に挿入し、それらの先端を取付台210の下面において熱かしめする。これによって2段スイッチ1−2が完成する。このとき連結部315は取付台210の連結部挿通部215と第1押圧体240の基板挿通部255と第2スイッチ載置体280の基板挿通凹部289内を通過している。
【0046】
次に2段スイッチ1−2の動作を説明する。図7においてキートップ380の上面を下方向に押圧すると、キートップ380はコイルバネ370の弾発力に抗して下降し、第2押圧部383が第2スイッチ基板310の第2スイッチ320を押圧してこれをオンする。引き続きキートップ380を押圧すると、第2スイッチ320がオンした状態のまま第2スイッチ載置体280の第2スイッチ載置部285が下降することで、第2スイッチ載置部285の下面に設けた可撓性連結部押圧部285bが第1押圧体240の可撓性連結部249の中間部分を押圧し、可撓性連結部249がその根元部分(第1可撓性接続部243に接続している部分)を中心に下方向に揺動し、このとき同時に第1可撓性接続部243自体も第1固定部241側の根元部分を中心に揺動し、これらのことから第1押圧部251が下降して図10に示すように第1押圧部251が第1スイッチ基板220の第1スイッチ230を押圧し、これをオンする。
【0047】
そしてさらにキートップ380を押圧すると、第2,第1スイッチ320,230がオンした状態のまま、第1押圧体240の可撓性連結部249が図10に点線で示すように撓み(下降し)、その分キートップ380及び第2スイッチ載置部285が下降する。図10の点線では、可撓性連結部249と可撓性連結部押圧部285bの部分の移動状態のみを示している。
【0048】
以上説明したように2段スイッチ1−2の場合も、キートップ380を押圧することで第2,第1スイッチ320,230が押圧された状態でもさらにキートップ380を下降することができ、そのような操作感触を得たいという要望を容易且つ確実に実現することができる。またたとえキートップ380を強い力で押圧しても、その力の一部は可撓性連結部249が撓むことで吸収され、従って第2,第1スイッチ320,230が破壊されることがなくなる。また2段スイッチ1−2においても、第1押圧体240を、静止側部材に取り付けられる第1固定部241と、第1固定部241に一端が連結される第1可撓性接続部243と、第1可撓性接続部243の他端に直接連結される可撓性連結部249と、可撓性連結部249の所定位置に取り付けられる第1押圧部251と、を具備する構成としたので、第1可撓性接続部243がたわむことによって第1押圧体240の第1固定部241を除く部分を確実にスムーズに上下動させることができ、これによってキートップ380の上下動をスムーズに行わせることができる。また2段スイッチ1−2の場合、第1押圧体240を1枚の板状部材で構成することができる。また2段スイッチ1−2においても、第2スイッチ載置体280を、静止側部材に取り付ける第2固定部281と、第2スイッチ320を載置する第2スイッチ載置部285と、第2固定部281と第2スイッチ載置部285間を接続する第2可撓性接続部283とを具備して構成したので、第2可撓性接続部283がたわむことによって第2スイッチ載置部285とその上に載置した第2スイッチ320及びキートップ380を確実にスムーズに上下動させることができる。
【0049】
なお上記説明した2段スイッチ1−1,1−2の組立手順は、何れもその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
【0050】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載のない何れの形状・構造・材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば上記各実施形態では本発明を2段スイッチに適用した例を示したが、本発明は3段以上の多段スイッチに適用しても良い。その場合は上記各実施形態のキートップ180,380である第2押圧体の形状等を変更してその上部に3段目以上のスイッチ機構を重ねて設置するなどすれば良い。また上記実施形態では第1,第2スイッチをフレキシブルスイッチ基板上に形成したが、硬質のスイッチ基板上に形成しても良い。また基板のない接点だけで第1,第2スイッチを構成しても良い。
【0051】
また上記2段スイッチ1−1では第2スイッチ載置体80に第2固定部81と第2可撓性接続部83と第2スイッチ載置部85とを設けたが、その下側に第1押圧部40の第1可撓性接続部43や第1固定部41があるので、第2スイッチ載置体80の第2固定部81と第2可撓性接続部83は省略し、第2スイッチ載置部85のみを載置体取付部45上に取り付けても良い。逆に第1押圧部40の第1可撓性接続部43と第1固定部41を省略し、載置部取付体45を第2スイッチ載置部85に取り付ける等しても良い。また第1押圧体40の第1可撓性接続部43や可撓性連結部49の本数を変更しても良い。また第1固定部41(第2固定部81)は1つとしたが複数としても良い。その場合は例えば第1可撓性接続部43(第2可撓性接続部83)の両端を2つの第1固定部41(第2固定部81)にそれぞれ接続、即ち両持ち状にすればよい。これらのことは2段スイッチ1−2においても同様である。
【0052】
また上記実施形態ではキートップ180(380)を押圧して第2スイッチ120(320)がオンし、さらにキートップ180(380)を押圧して第1スイッチ30(230)がオンする構成としたが、第1,第2スイッチ30,120(230,320)のオンのタイミングは逆でも良い。即ち機械的に動作する第1,第2スイッチ30,120(230,320)が、これらを押圧する押圧力に対してオンする順序は、各スイッチ30,120(230,320)の押圧力に対する抗力によって決まるので、第1スイッチ30(230)が第2スイッチ120(320)より先にオンしたり、後にオンしたりするのは前記抗力の設定によって任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】2段スイッチ1−1の斜視図である。
【図2】2段スイッチ1−1の概略断面図(図1のA−A断面図)である。
【図3】2段スイッチ1−1を上側から見た分解斜視図である。
【図4】2段スイッチ1−1を下側から見た分解斜視図である。
【図5】2段スイッチ1−1の動作説明図である。
【図6】2段スイッチ1−2の斜視図である。
【図7】2段スイッチ1−2の概略断面図(図6のB−B断面図)である。
【図8】2段スイッチ1−2を上側から見た分解斜視図である。
【図9】2段スイッチ1−2を下側から見た分解斜視図である。
【図10】2段スイッチ1−2の動作説明図である。
【符号の説明】
【0054】
1−1 2段スイッチ(多段スイッチ)
30 第1スイッチ
40 第1押圧体
41 第1固定部
43 第1可撓性接続部
45 載置体取付部
49 可撓性連結部
51 第1押圧部
80 第2スイッチ載置体
81 第2固定部
83 第2可撓性接続部
85 第2スイッチ載置部
120 第2スイッチ
180 キートップ(第2押圧体)
183 第2押圧部
1−2 2段スイッチ(多段スイッチ)
230 第1スイッチ
240 第1押圧体
241 第1固定部
243 第1可撓性接続部
249 可撓性連結部
251 第1押圧部
280 第2スイッチ載置体
281 第2固定部
283 第2可撓性接続部
285 第2スイッチ載置部
320 第2スイッチ
380 キートップ(第2押圧体)
383 第2押圧部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも、第1スイッチと、
前記第1スイッチ上に設置されこの第1スイッチを押圧する第1押圧部を有する第1押圧体と、
前記第1押圧体上に設置される第2スイッチ載置体と、
前記第2スイッチ載置体上に載置される第2スイッチと、
前記第2スイッチ上に設置されこの第2スイッチを押圧する第2押圧部を有する第2押圧体と、を具備し、
前記第1押圧体には可撓性連結部を介して前記第1押圧部が連結されており、
前記第2押圧体を押圧することで第2押圧部が第2スイッチを押圧し、さらに第2押圧体を押圧することで第2スイッチ載置体とともに第1押圧体が下降して第1押圧部が第1スイッチを押圧し、さらに第2押圧体を押圧した際に前記可撓性連結部が撓むことでさらなる第2押圧体の下降を可能としたことを特徴とする多段スイッチ。
【請求項2】
請求項1に記載の多段スイッチにおいて、
前記第1押圧体は少なくとも、静止側部材に取り付けられる第1固定部と、前記第1固定部に一端が連結される第1可撓性接続部と、前記第1可撓性接続部の他端に直接又は他の部分を介して連結される前記可撓性連結部と、前記可撓性連結部の所定位置に取り付けられる第1押圧部と、を具備して構成されていることを特徴とする多段スイッチ。
【請求項3】
請求項2に記載の多段スイッチにおいて、
前記第1可撓性接続部の他端には前記第2スイッチ載置体を取り付ける載置体取付部を設け、この載置体取付部に前記可撓性連結部を連結したことを特徴とする多段スイッチ。
【請求項4】
請求項2に記載の多段スイッチにおいて、
前記第1押圧体を構成する第1固定部と第1可撓性接続部と可撓性連結部と第1押圧部は、1枚の板状部材で形成されていることを特徴とする多段スイッチ。
【請求項5】
請求項2又は3又は4に記載の多段スイッチにおいて、
前記第2スイッチ載置体は、静止側部材に取り付けられる第2固定部と、前記第2スイッチを載置する第2スイッチ載置部と、前記第2固定部と第2スイッチ載置部間を接続する第2可撓性接続部と、を具備して構成されていることを特徴とする多段スイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−9936(P2010−9936A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−167779(P2008−167779)
【出願日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(000215833)帝国通信工業株式会社 (262)
【Fターム(参考)】