説明

多用途フック

いくつかの実施形態は、概して、略垂直方向に延在する回動軸の周囲で回動可能に構成された回動可能なフック本体を含むフックアセンブリに関するものである。いくつかの実施形態によれば、フックアセンブリは、フック本体のうちの底面へ向かって下方に延在する上面の一部によって規定された略垂直切欠き部を含む少なくとも1つのフック部をさらに含むことができる。アセンブリは、回動軸の周囲で回動可能なフック本体を回動させるための回動部材と;収納形態および1つ以上の展開形態でフック本体を受容するよう構成されたフレーム部材とをさらに含むことができる。さらに、フレーム部材は、回動軸の周囲でフック本体を回動状態で固定するよう構成されており、かつ収納方向または展開方向などの1つ以上の指標付けられた方向を規定するための指標付け開口または台座を含むことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概略的には、自動車の内装用の回動可能なフックに関するものである。
【背景技術】
【0002】
例えば衣類または買い物袋などのさまざまなアイテムを吊るした状態で保持するために、自動車の内装にフックを使用することが公知となっている。さらに、手で収納形態と展開形態とに操作可能なフックを備えることが公知となっている。しかしながら既存のフックアセンブリはある欠点を有している。例えば既存のアセンブリは、水平方向に移動したり開いたりするようには構成されていない。そのため、そうしたフックに応力が加えられた場合にアセンブリが破損する恐れがある。したがって、垂直軸の周囲で回動しかつ水平方向応力に応じることによって、収納方向と展開方向との間で移動可能なフックアセンブリが必要とされている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明のいくつかの実施形態は、従来のアセンブリの1つ以上の欠点を解消し得る、従来のアセンブリとは異なるフックアセンブリを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
いくつかの実施形態は、フックアセンブリであって:第1の面と、第1の面に略平行な第2の面とを規定する回動可能なフック本体であって、第1および第2の面は所定の厚さを規定するよう離間されており、かつ第1および第2の面は、上面を含む複数の面によって境界が定められており、回動可能なフック本体は、略垂直方向に延在しかつ回動可能なフック本体の中心を通る回動軸をさらに規定しており、回動可能なフック本体は回動軸の周囲で回転するよう構成されている、回動可能なフック本体と;底面へ向けて下方に延在するフック本体の上面の一部によって規定された略垂直切欠き部を備える少なくとも1つのフック部と;フック本体を収納形態で収容するよう構成され、回動軸を中心とした回動状態で回動可能なフック本体を受容するよう構成されたフレーム部材と;を備えるフックアセンブリに関するものである。
【0005】
いくつかの実施形態は、フックアセンブリであって:第1の面と、第1の面に対して略並行な第2の面とを規定する回動可能なフック本体であって、第1および第2の面は所定の厚さを規定するよう離間されており、かつ第1および第2の面は、上面を含む複数の面によって境界が定められており、回動可能なフック本体は、略垂直方向に延在しかつ回動可能なフック本体を通る回動軸をさらに規定しており、かつ回動軸の周囲で回転するよう構成されている、回動可能なフック本体と;フック本体のうちの底面へ向けて下方に延在する上面の一部によって規定された切欠き部を備える、少なくとも1つのフック部と;回動可能なフック本体の対向する上面と底面とに配置された一対の回動ピンを備え、かつさらにフレーム部材における一対の回動ピン台座を備える回動機構であって、台座が回動ピンを回動状態で受容するよう構成されており、フレーム部材が回動可能なフック本体を収納状態で受容するよう構成されている、回動機構とを備えるフックアセンブリに関するものである。
【0006】
いくつかの実施形態は、フックアセンブリであって:略垂直方向の回動軸の周囲で回動可能なフック本体と;フック本体の一部によって規定される略垂直方向切欠き部を備える少なくとも1つのフック部と;フック本体の一縁部に規定された少なくとも1つの回動ピンと;少なくとも180度の移動範囲を有するよう回動状態でフック本体を受容するよう構成されかつフック本体の周縁を実質的に包囲するよう構成されたフレーム部材と;フレーム部材に形成され、かつ少なくとも180度の移動範囲を有するように回動状態で少なくとも1つの回動ピンを受容するよう構成された少なくとも1つの回動ピン台座と;と備えるフックアセンブリに関するものである。
【0007】
他の利点および強みは、以下の詳細な説明を読み理解することに付随して当業者に明らかとなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1A】複数の展開ポジションにおける実施形態を示す斜視図である。
【図1B】収納ポジションにおける実施形態を示す斜視図である。
【図1C】収納ポジションにおける実施形態を示す斜視図である。
【図2A】両端が同じ形状のフックの実施形態を示す図である。
【図2B】一端に隣接した回動軸を有する実施形態を示す図である。
【図2C】複数のフック部と一端に隣接した回動軸とを有する実施形態を示す図である。
【図2D】上部フック部と下方フック部とを有する実施形態を示す図である。
【図3A】展開形態にある実施形態を示す斜視図である。
【図3B】収納状態にある実施形態を示す斜視図である。
【図3C】収納状態にある実施形態を示す斜視図である。
【図4A】収納形態にある実施形態を示す斜視図である。
【図4B】展開状態にある実施形態を示す斜視図である。
【図4C】収納形態にある実施形態を示す斜視図である。
【図5A】収納形態にある実施形態を示す斜視図である。
【図5B】展開形態にある実施形態を示す斜視図である。
【図5C】収納形態にある実施形態を示す斜視図である。
【図6A】収納形態にある実施形態を示す斜視図である。
【図6B】展開形態にある実施形態を示す斜視図である。
【図6C】収納形態にある実施形態を示す斜視図である。
【図7】一実施形態の斜視分解図である。
【図8A】一対の略垂直台座を規定する二位回動ピン台座の平面図である。
【図8B】複数の等しく離間された台座を規定する四位回動ピン台座の平面図である。
【図9A】2つの丸みのある凸部を有する回動ピンの半径方向断面の平面図である。
【図9B】4つの丸みのある凸部を有する回動ピンの半径方向断面の平面図である。
【図9C】6つの丸みのある凸部を有する回動ピンの半径方向断面の平面図である。
【図9D】8つの丸みのある凸部を有する回動ピンの半径方向断面の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
いくつかの実施形態において、フックアセンブリは、回動可能なフック本体を備える。このフック本体は、第1の面と、第1の面に略平行な第2の面とを規定することができ、これら第1の面および第2の面は、所定の厚さを規定するよう離間されている。これら第1の面および第2の面は、上面および底面を含む少なくとも4つの面によって境界が定められている。回動可能なフック本体は回動軸をさらに規定でき、この回動軸は、略垂直方向において、中心を通って、あるいは中心を外れて、もしくは回動可能なフック本体の端部において延在する。いくつかの実施形態は、回動可能なフック本体が1つ以上の収納形態および/または展開形態で受け入れられるよう構成されたフレーム部材をさらに含む。このフレーム部材は、回動軸の周囲で回転可能な状態で、回動可能なフック本体を固定するよう構成された収納部材を含むことができる。
【0010】
いくつかの実施形態は、回動可能なフック本体を元に戻すことができる(復元可能である)ように収納形態および/または1つ以上の展開形態で固定するための手段を付加的に含むことができる。それにより、いくつかの実施形態において、例えば回動可能なフック本体を、フレーム部材と略同一平面上にある収納位置へ元に戻すことができるようにスナップ留めすることができる。さらにいくつかの実施形態では、回動可能なフック本体を、分散されかつ/または指標付けられた1つ以上の展開位置を通るよう回動軸の周囲で回転させることができる。そうした回転は、指で押し引きして小さな押圧力を付与することによって引き起こされ得る。それにより、使用者は、相対的に小さな力で回動可能なフック本体を手で操作するにより、あらかじめ決められた第1、第2、第3またはその他の展開位置を通るように回動可能なフック本体を移動させることができる。したがって、いくつかの実施形態において、子供および/または高齢の使用者はフックアセンブリが容易に使用されることが理解し得る。
【0011】
ここで、本発明の実施形態を示すことのみを目的とし、限定することは目的としていない図面を参照すると、図1Aには、フレーム部材112に収納された回動可能なフック本体100を備える実施形態の斜視図が示されている。回動可能なフック本体100は、上面102および底面104と、底面104へ向けて下方に延在するフック本体100の上面102の一部によって規定される略垂直切欠き部を備えるフック部110とを含む。フック本体100は、おおむね中心にある垂直回動軸140の周囲で回転可能であり、かつ0度の収納ポジションに対して測定された90度の展開角度を有する展開形態130bの状態で示されている。付加的には、2つの中間ポジション130a,130cが破線で示されている。図1Bには、第1の収納位置にあるフック本体100が示されており、かつ図1Cには、第2の収納位置にあるフック本体100が示されている。
【0012】
図2Aには、垂直回動軸140からおおむね等しく離間された2つのフック部210a,210bを有する回動可能なフック本体290の正面図が示される。また図2Aには、上面102と底面104に配置された一対の対抗する回動ピン部材200a,200bが示されている。図2Bには、単一のフック部210aと、対向する端部の付近において上部回動ピン200aおよび対向する底部回動ピン200bを通過する垂直回動軸140とを有するフック本体290が示されている。図2Cには、図2Bに示されたフック本体と同様の回動可能なフック本体290が示されているが、当該フック本体290は、3つのフック部210a,210bおよび210cを有する。図2Dには、上部回動ピン200aおよび対向する底部回動ピン200bを通過する略中央垂直回動軸140を有する回動可能なフック本体290が示されている。このフック本体290は、回動軸140からおおむね等しく離間された一対の上部フック部210a,210bを含む。図2Dのフック本体290は、回動軸140からおおむね等しく離間された一対の下部フック部210c,210dをさらに含む。下部フック部210c,210dのそれぞれは、フック本体290の側方において開口212を規定する。この開口212は、垂直軸140へ向けて延在しており、さらに略垂直開口214を含む。フック本体290がいくつかの垂直および/または水平に配置されたフック部を含み得ることを当業者は認識するであろう。
【0013】
図3Aには、第1の収納形態にある図2Aのフック本体290が示されている。図3Bには、回動軸140の周囲で回動したフック本体290が示されており、かつフック本体290は、図3Cにおいては第2の収納形態に位置させられている。図4Aには、第1の収納形態にある図2Bのフック本体290が示されている。図4Bには、回動軸140の周囲で回動しているフック本体290が示されており、図4Cでは第2の収納形態に配置されたフック本体290が示されている。図5Aには、第1の収納形態にある図2Cのフック本体290が示されている。図5Bには、回動軸140の周囲で回動しているフック本体290が示されており、図5Cには第2の収納形態に配置されたフック本体290が示されている。図6Aには、第1の収納形態にある図2Dのフック本体290が示されている。図6Bには、回動軸140の周囲で回動しているフック本体290が示されており、図6Cには第2の収納形態に配置されたフック本体290が示されている。
【0014】
図7には、フック本体920が回動軸940の周囲で回転するのに十分な空間を備える凹所を規定するハウジング部材914を含むフレーム部材912を有する実施形態が示されている。ハウジング914は、例えば壁構造体に対してフックアセンブリを取り付けるための手段を提供する第1の取り付けタブ950aとハウジングの対向する側に配置された第2の取り付けタブ950bとをさらに含む。ハウジング914は、上部回動ピン台座932aおよび下部回動ピン台座932bをさらに含み、これらはいずれも、回転状態で上部回動ピン930および下部回動ピン(図示せず)を収納するよう構成された円形断面を有している。それゆえ、この実施形態において、回動ピン930および/または台座932a,932bは、指標付け手段(indexing means)を含まない。
【0015】
図7をさらに参照すると、ハウジング914は、スライド可能な状態で機械的ストップピン934を収納するよう適合された半円形の開口936を含む。機械的ストップピン934と半円形開口936との組み合わせは、フック本体920の移動範囲を約180度の角度に制限するよう機能する。フック本体920は、フレキシブルなタブ937の端部に配置された戻り止め938をさらに備える。戻り止め938は、フレキシブルなタブ937によって提供される押圧力を受けながら、ハウジング914の内面にわたってスライドするよう構成されている。戻り止めは、固定状態となるように指標付け開口939a,939b,939cと嵌合するようさらに構成されている。指標付け開口939a,939b,939cと、戻り止め938と、フレキシブルなタブ937との協働作用は、指標付け手段を提供する。そのためアセンブリは、戻り止め938が指標付け開口939bに固定された際にはフック部926が外側方向へ方向付けられる展開形態とすることができ、また、戻り止め938が指標付け開口939aまたは939cのいずれかに固定された際には収納形態とすることができる。いくつかの実施形態は、回動軸940と実質的に同一直線上にあるロッド(図示せず)をさらに含むことができる。ロッドは、ハウジング914を回動可能な状態でフック本体920に連結するよう構成されている。
【0016】
図8Aおよび図8Bには、フレーム112に形成可能でありかつ200aおよび/または200bなどの回動ピンを回転可能な指標付け状態で受容するよう構成された代替的な回動ピン台座700を示す。このため、こうした回動ピン台座を有する実施形態は、回動のための手段を兼ね備えた指標付け手段を提供する。例えば図8Aにおいて、台座は、適切に形状付けられた回動ピンを受容するよう構成された開口710を含む。開口710は、等しく離間された、複数のおおむね丸みを帯びた凸部720と凹部722とを含む。図8Aの台座は、90度の展開角度を有する展開ポジションと少なくとも1つの収納ポジション(つまり0および/または180度)とを含む二位台座700を備えている。図8Bには、4つのポジション:少なくとも1つの収納ポジションおよび3つの展開ポジション:を有する回動ピン台座700が示される。このものにおいて、展開角度は45度、90度および135度となる。図8Aおよび図8Bのいずれも、任意の円形の外側境界を備えるよう図示されている。ただし、当業者は、フレーム112などのフレーム部材に台座を形成できること、そのため特定の形状の外側境界は含まれないことを認識するであろう。円形外側境界形状は、本明細書においては図示する目的のためだけに選択されたものであり、これに限定することを意図したものではない。
【0017】
そうした指標付け台座をさまざまな形態のものとすることができることを当業者は認識するであろう。例えば、適切な指標付け回動ピン台座は、複数の歯状部、例えば円形、楕円形、三角形および/または矩形の歯状部を備えることができる。さらに、そうした歯状部は、等しく離間可能であるが、あるいは所定のパターンに基づいて離間されてもよい。加えていくつかの台座は、まったく指標付けられていなくてもよい。例えば、いくつかの実施形態は、1つの指標付け台座と、1つの非指標付け台座とを含むことができる。さらに他の実施形態は、指標付け台座を含まず、代わりに円形断面などを有する一対の非指標付け台座を含むことができる。
【0018】
図9A,図9B、図9Cおよび図9Dには、指標付けポジションの数が徐々に増える複数の回動ピン台座が示されている。これら図面において、台座は、回動ピン200a,プライム記号付き200a,二重プライム記号付き200aおよび三重プライム記号付き200aを受容するようそれぞれ図示されている。図9A,図9B、図9Cおよび図9Dによれば、回動ピン台座700および回動ピン200a,200a',200a''および200a'''はそれぞれの凸部720の数と一致する数を有している。ただし当業者は、こうした構成は必要なものではなく、回動ピン200が、凸部に嵌合する台座700よりもより少ない凸部を含むことができることを認識するであろう。さらに当業者は、手で操作するために最小の力しか要求しないアセンブリを提供するために最も少ない数の凸部を備える回動ピンを有することが所望されることを認識するであろう。
【0019】
本明細書においていくつかの実施形態について説明した。当業者は、上記方法および装置が、本発明の全般的な範囲から逸脱することなく組み合わせられて、置換および変更され得ることを認識するであろう。すべてのそうした変更および代替案は、本発明の特許請求の範囲の記載およびその同等物の範囲内にある限りにおいては含まれるよう意図されている。
【0020】
本発明は上述したとおりのものである。
【符号の説明】
【0021】
100,290 フック本体
102 上面
104 底面
110 フック部
112 フレーム部材
130a,130c 中間ポジション
130b 展開ポジション
140 回動軸
200a,930 上部回動ピン
200b 底部回動ピン
210a,210b 上部フック部
210c,210d 下部フック部
212 開口
214 垂直開口
700 回動ピン台座
710 開口
720 凸部
722 凹部
912 フレーム部材
914 ハウジング部材
920 フック本体
926 フック部
932a 上部回動ピン台座
932b 下部回動ピン台座
934 ストップピン
936 半円形開口
937 タブ
938 戻り止め
939a,939b,939c 開口
940 回動軸
950a 第1の取り付けタブ
950b 第2の取り付けタブ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フックアセンブリであって、
第1の面と第2の面とを規定する回動可能なフック本体であって、前記第1の面と前記第2の面とは所定の厚さを規定するよう離間されており、かつ前記第1および第2の面は、上面を含む複数の面によって境界が定められており、前記回動可能なフック本体は、前記回動可能なフック本体の中心を通る回動軸をさらに規定しており、前記回動可能なフック本体は前記回動軸の周囲で回転するよう構成されている、回動可能なフック本体と、
前記フック本体のうちの、底面へ向けて下方に延在する前記上面の一部によって規定された切欠き部を具備してなる、少なくとも1つのフック部と、
前記回動軸の周囲で回動する状態で前記回動可能なフック本体を受容するよう構成されたフレーム部材と、
を具備してなることを特徴とするアセンブリ。
【請求項2】
前記回動可能なフック本体は、略水平方向に延在する長軸と略垂直方向における短軸とを有する略矩形状を具備することを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項3】
前記少なくとも1つのフック部は複数のフック部を具備してなり、前記複数のフック部は、その1つ以上が互いに対して隣接するパターンで、前記フック本体の両端において、かつ互いに対して垂直方向に重ねられるように、配置されていることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項4】
前記フック本体は、少なくとも1つの収納形態および少なくとも1つの展開形態となるよう指標付けられるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項5】
前記回動軸の周囲で前記回動可能なフック本体を回動させるための枢軸を具備してなり、前記枢軸は、前記回動可能なフック本体の複数の面のうちの1つ以上に配置された少なくとも1つの回動ピンを具備してなり、かつさらに、
前記フレーム部材によって規定されかつ回動状態で前記少なくとも1つの回動ピンを受容するよう構成された少なくとも1つの回動ピン台座を具備してなることを特徴とする請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項6】
前記回動のための手段は、前記回動軸と同一直線上にありかつ前記回動可能なフック本体を通過するロッドをさらに具備してなることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項7】
前記フレーム部材は、前記フレーム部材の後方から延在するハウジングを含み、かつ前記ハウジングは、上面および底面のうちの1つ以上において、スライド状態で機械的なストップピンを受容するよう構成された半円形の開口を規定しており、前記機械的なストップピンは、前記回動可能なフック本体の前記上面および前記底面のうちの1つ以に形成されており、前記半円形の開口は、前記回動可能なフック本体の移動の範囲を制限するよう構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアセンブリ。
【請求項8】
前記フレーム部材は、前記フレーム部材の後方から延在するハウジングを含み、前記ハウジングは、1つ以上の指標付け開口を規定しており、かつ前記回動可能なフック本体は、前記回動可能なフック本体から延在する第1の端部と、固定状態で前記1つ以上の指標付け開口に受容されるよう構成された戻り止め部材を含む第2の端部と、を有するフレキシブルなタブ部材をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のアセンブリ。
【請求項9】
前記少なくとも1つの回動ピン台座は、少なくとも2つの丸みのある凸部を規定する断面を有する略円筒形の凹部を規定していることを特徴とする請求項5に記載のアセンブリ。
【請求項10】
少なくとも1つの回動ピンは、楕円形を規定する断面を有する略円筒形状を有していることを特徴とする請求項9に記載のアセンブリ。
【請求項11】
前記少なくとも1つの楕円形の回動ピンおよび前記少なくとも1つの回動ピン台座は、それらの間において、前記回動ピンおよび前記回動ピン台座のうちの1つ以上が回転を引き起すべく弾性的に変形させられた際に、前記回動ピンが前記回動ピン台座内で回転可能となるのに十分な間隙を含んでいることを特徴とする請求項10に記載のアセンブリ。
【請求項12】
フックアセンブリであって、
第1の面と、前記第1の面に対して略並行な第2の面とを規定する回動可能なフック本体であって、前記第1の面と第2の面とは所定の厚さを規定するよう離間されており、かつ前記第1および第2の面は、上面を含む複数の面によって境界が定められており、前記回動可能なフック本体は、前記回動可能なフック本体を通る回動軸をさらに規定しており、前記回動可能なフック本体は、前記回動軸の周囲で回転するよう構成されている、回動可能なフック本体と、
前記フック本体のうちの、底面へ向けて下方に延在する前記上面の一部によって規定された切欠き部を具備してなる、少なくとも1つのフック部と、
前記回動可能なフック本体の対向する前記上面と前記底面とに配置された一対の回動ピンを具備してなり、かつさらに、フレーム部材において一対の回動ピン台座を具備してなる回動機構であって、前記台座は、前記回動ピンを回動状態で受容するよう構成されており、前記フレーム部材は、前記回動可能なフック本体を収納状態で収容するよう構成されている、回動機構と、
を具備してなることを特徴とするアセンブリ。
【請求項13】
前記回動軸は、前記回動可能なフック本体の中央領域および前記回動可能なフック本体の端部領域のうちの1つを通って延在していることを特徴とする請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項14】
水平方向に延在する垂直側部の一部によって規定された略垂直方向切欠き部を具備してなる1つ以上のフック部をさらに具備してなり、かつそれにより、前記回動可能なフック本体の垂直側部を通ってアクセス可能なフック部が垂直方向に規定されていることを特徴とする請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項15】
前記フック本体は、収納形態と少なくとも1つの展開形態とに、復元可能に固定されるようになっていることを特徴とする請求項12に記載のアセンブリ。
【請求項16】
フックアセンブリであって、
回動軸の周囲で回動可能なフック本体と、
前記フック本体の一部によって規定される切欠き部を具備してなる少なくとも1つのフック部と、
前記フック本体の一側に規定される少なくとも1つの回動ピンと、
少なくとも180度の移動範囲を有するよう回動状態で前記フック本体を受容するよう構成され、かつ前記フック本体の周縁を実質的に包囲するよう構成された、フレーム部材と、
前記フレーム部材において規定され、かつ少なくとも180度の移動範囲を有するよう回動状態で少なくとも1つの回動ピンを受容するよう構成された少なくとも1つの回動ピン台座と、
を具備してなることを特徴とするフックアセンブリ。
【請求項17】
前記少なくとも1つの回動ピン台座は、指標付けられた状態で、前記少なくとも1つの回動ピンを受容するようになっていることを特徴とする請求項16に記載のフックアセンブリ。
【請求項18】
前記フレーム部材は、前記フレーム部材の後面から延在するハウジング部材をさらに具備してなり、かつ前記ハウジングは、前記ハウジングの表面の周囲に弧状パターンで構成された複数の指標付け開口を規定していることを特徴とする請求項17に記載のフックアセンブリ。
【請求項19】
前記ハウジングは、機械的なストッパーを受容しかつ前記フック本体の移動範囲を制限するために半円形の開口を規定していることを特徴とする請求項18に記載のフックアセンブリ。
【請求項20】
前記フック本体は、前記複数の指標付け開口と係合するよう構成された戻り止め部材をさらに規定しており、かつ前記フック本体は、スライド状態で前記半円形開口と係合するよう構成された機械的なストップピンをさらに規定していることを特徴とする請求項19に記載のアセンブリ。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図2D】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【公表番号】特表2013−509326(P2013−509326A)
【公表日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−536856(P2012−536856)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際出願番号】PCT/US2010/052583
【国際公開番号】WO2011/056372
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】