説明

多重化された入出力装置へのプロセス制御システム

【課題】論理アドレスを付与して多重化の実装構成を実現することで物理的制約を無くし、多重化構成の自由度を高めること。
【解決手段】要求命令を発行するプロセス制御装置と、要求命令を受け取る多重化された入出力装置103と、入出力装置におけるマスタ又はスタンバイの切替機能と、を備えたプロセス制御システムであって、入出力装置は、ユニット102a,b毎に1つ以上の入力装置又は出力装置を有して各々が任意のスロット108に実装され、入力装置又は出力装置に対して、固有の番号又は符号である論理アドレスを任意に付与し、論理アドレスを用いてプロセス制御装置101が入出力装置103にアドレス制御することで、多重化構成の入力装置又は出力装置103a−3と103b−3を別のユニット109aと109bのスロットに実装し得ること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プロセス制御装置に接続された入出力装置に対するアクセスに係わり、特に、多重化された入出力装置へのプロセス制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、プロセス制御装置の入出力装置を多重化する多重化構成については、入出力装置に割り振られた物理アドレスを用いて管理をしていた。例えば、特許文献1によると、入出力装置内に保有する自身を特定する物理機番をレジスタに蓄え、入出力装置が旧物理機番で選択されると物理機番の変更命令を受けて新物理機番に変更することが開示されている。
【0003】
また、従来の多重化構成は、入出力装置実装ユニット内の隣接する実装位置のみ可能であった。さらに、多重化構成の出力装置においては、出力装置の切替操作に別途、出力装置の内部または外部にハードウェア(AND/OR装置または選択装置等)を必要とした。例えば、特許文献2における図6の構造によると、I/Oモジュール22の内の出力モジュール221,222と、入力モジュール223,224をそれぞれペアとした二重化構成となっている。ペアの指定は、スロット毎のID情報更新において、各スロットに実装されるI/Oモジュールを示す構成情報番号に隣接する2スロットのI/Oモジュールが二重化されているという意味付けの情報を付加することで行われる。
【特許文献1】特開昭59−27333号公報
【特許文献2】特開平7−152679号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献2に示すように、従来の入出力装置の多重化構成には、物理的制約、すなわち、入出力装置実装ユニット内の隣接する実装位置でなければならないという制約があった。この制約はインターロック信号の伝送の制約で同一ユニット内の隣接位置にI/Oモジュールを実装する必要があった。これにより、多重化する入出力装置の実装構成は、限られた構成となっていた。また、多重化する入出力装置を同一入出力装置実装ユニット内に実装するため、この入出力装置実装ユニット自体が故障したときは、多重化された入出力装置すべてが故障状態となってしまうという課題があった。
【0005】
本発明の目的は、論理アドレスを付与して多重化の実装構成を実現することで物理的制約を無くし、多重化構成の自由度を高めるプロセス制御システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は次のような構成を採用する。
要求命令を発行するプロセス制御装置と、前記要求命令を受け取る多重化された入出力装置と、前記入出力装置におけるマスタ又はスタンバイの切替機能と、を備えたプロセス制御システムであって、
前記入出力装置は、ユニット毎に1つ以上の入力装置又は出力装置を有して各々が任意のスロットに実装され、
前記入力装置又は出力装置に対して、固有の番号又は符号である論理アドレスを任意に付与し、
前記付与された論理アドレスを用いて前記プロセス制御装置が前記入出力装置にアドレス制御することで、多重化構成の入力装置又は出力装置を別のユニットのスロットに実装し得る構成とする。
【0007】
また、前記プロセス制御システムにおいて、前記多重化された入出力装置に連続する論理アドレスを付与すること。さらに、前記プロセス制御システムにおいて、前記切替機能は、前記多重化された入出力装置の出力オン又はオフをインターロック信号で行うインターロック装置であること。さらに、前記プロセス制御システムにおいて、前記切替機能は、前記多重化された入出力装置のマスタ又はスタンバイを前記論理アドレスに基づいて制御するソフトウェアであること。
【0008】
また、要求命令を発行するプロセス制御装置と、前記要求命令を受け取る多重化された入出力装置と、前記入出力装置におけるマスタ又はスタンバイの切替機能と、を備えたプロセス制御システムであって、
前記入出力装置は、ユニット毎に1つ以上の入力装置又は出力装置を有して各々が任意のスロットに実装され、
前記入力装置又は出力装置に対して、前記多重化された入出力装置同士を規定するグループIDを付与するとともに、固有の番号又は符号である論理アドレスを付与し又は前記ユニット及び前記スロットの組み合わせからなる物理アドレスを付与し、
前記付与された前記グループIDを用いて前記プロセス制御装置が前記入出力装置にアドレス制御することで、多重化構成の入力装置又は出力装置を特定し、
前記論理アドレス又は前記物理アドレスに基づいてマスタ又はスタンバイの切替機能を行う構成とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、多重化する入出力装置に対するアクセスを物理アドレスに代えて論理アドレスを用いて実現することにより、物理的制約がなくなり、入出力装置の実装の自由度が高くなり、また、耐故障性も向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明のプロセス制御システムに係る実施例1〜実施例4について、図1〜図20を参照しながら以下、順次詳細に説明する。
【0011】
「実施例1」
まず、図1〜図6は、本発明のプロセス制御システムに係る実施例1を示す図面である。図1は本発明のプロセス制御システムに係る実施例1における全体構成を示すブロック図である。図2は本発明のプロセス制御システムに係る実施例1における二重化構成の出力装置を示すブロック図である。図3は本発明のプロセス制御システムに係る実施例1におけるプロセス制御装置から発行される要求命令を示す図である。図4は本実施例1におけるプロセス制御装置からの出力装置への切替要求のフローを示す図である。図5は本実施例1における多重化構成された出力装置での切替処理のフローを示す図である。図6は本実施例1における多重化構成された出力装置での切替処理のタイミングを示す図である。
【0012】
図1において、本発明のプロセス制御システムは、プロセス制御装置101と、入出力装置を実装する入出力装置実装ユニット102a,102bと、データの入力を行う入力装置103a−1,103a−2,103b−1,103b−2と、データの出力を行う出力装置103a−3,103b−3と、切替要求命令を送受信する送受信経路104a,104bと、入力装置103a−1,103a−2,103b−1,103b−2ならびに出力装置103a−3,103b−3に割り付けられた論理アドレス105a−1〜105a−3,105b−1〜105b−3と、出力装置103a−3及び103b−3のインターロック信号回線106−1,106−2と、出力データ伝送路107と、入出力装置実装スロット番号108a−1〜108a−3,108b−1〜108b−3と、入出力装置実装ユニットを一意に識別するユニット番号109a,109bと、を備えている。
【0013】
プロセス制御装置101は、入出力装置からの入力制御のための演算、出力装置への出力、二重化された入出力装置の切替要求命令を発行する。入出力装置実装ユニット102a,102bを一意に識別するユニット番号109a,109bと、入出力装置実装スロット番号108a−1〜108a−3,108b−1〜108b−3と、の組み合わせで物理アドレス(従来採用されていたアドレス)を表す。本発明の実施形態では、物理アドレスに代えて論理アドレスを採用して入出力装置にアクセスするものであるが、ここで、論理アドレスとは、入出力装置に任意に付与される固有の識別番号又は符号である。具体的には、図1に示す105a−1〜105a−3,105b−1〜105b−3における、2,4,6,7,8,10である。
【0014】
ここで、論理アドレスが下位1ビットのみ異なる場合は、入力装置103a−1,103a−2,103b−1,103b−2、または、出力装置103a−3,103b−3が二重化構成であることを示す。本実施例では、出力装置103a−3と103b−3は二重化構成である。具体的に云えば、出力装置103a−3と103b−3は、論理アドレスは6と7であるが、これを16進数であらわすと、0x0110と0x0111であり、下位1ビットのみ異なる。
【0015】
図2は、本実施例1の二重化された出力装置103a−3,103b−3の構成例である。この構成例によると出力装置は、プロセス制御装置101が発行する各種命令を受信する命令受信部201a,201bと、命令受信部201a,201bで受信した各種命令を判定する命令判定部202a,202bと、命令判定部202a,202bで判定された結果がI/O出力データであったとき出力データを出力するI/O出力部203a,203bと、命令判定部202a,202bで判定された結果が出力ONであったとき出力ON要求を受け付けるインターロック装置205a,205bと、I/O出力部203a,203bから出力された出力データをインターロック装置205a,205bから出力されるインターロック信号によって、出力ON/OFFを制御する出力スイッチ部204a,204bと、出力装置103a−3,103b−3自身の論理アドレスが格納されている論理アドレス保持部206a,206bと、から構成される。なお、この出力スイッチ部204a,204bは、例えば、自系側出力スイッチ部204a,他系側出力スイッチ部204bとしたとき、自系側出力スイッチ部204aが出力ONであった場合は、他系側出力スイッチ部204bは、出力OFF状態となる。このような出力のオン/オフ状態は、インターロック装置205a,205bにより、出力スイッチ部204a,204bが出力ON/OFF制御を行うことによる。
【0016】
図3は、プロセス制御装置101から発行される要求命令301の構成である。構成は、宛先論理アドレス302と要求命令データ303からなる。また、図4は、プロセス制御装置101において、二重化構成の出力装置103a−3,103b−3において、例えば、HMI(Human Machine Interface)画面からの切替要求、二重化構成の出力装置103a−3,103b−3のマスタ側において、故障が発生したことによる切替要求等により切替処理が発生した場合の処理フローを示す。処理401で出力装置103a−3,103b−3のマスタ/スタンバイ切替要因ありか否かを判定する。切替要因ありのときは、処理402において、マスタにする出力装置103a−3,103b−3の論理アドレス宛てに要求命令301を発行する。
【0017】
図5に本実施例1における出力装置103a−3,103b−3側の切替要求処理フローを示す。なお、以下には処理の内容を図5にしたがって説明するが、具体的な処理の実態については引き続いて説明する。処理501は、命令受信部201a,201bにおいて、プロセス制御装置101から発行される要求命令301を受信する。処理502は、処理501で受信した要求命令301の宛先論理アドレス302の最下位ビットをマスクして、論理アドレス保持部206a,206bに保存された自論理アドレスの最下位ビットをマスクしたものと比較する。判定結果、論理アドレスが異なったときは、対象外であるため何もせず処理を終了する。比較結果が同一のときは、処理503に進む。
【0018】
処理503において、要求命令データ303の内容を判別する。判別結果、内容が出力ON要求であったときは、処理504に進む。内容がI/O出力データ要求であったときは、処理506に進む。処理504において、要求命令301の宛先論理アドレスと論理アドレス保持部206a,206bに保存された自論理アドレスと下位1ビットマスクしないで比較判定を行う。判定結果、論理アドレスが異なったときは、二重化出力装置切替対象外(スタンバイ側出力装置)であるため、何もせずに処理を終了する。
【0019】
論理アドレスが同一であるときは、二重化出力装置の切替対象となる出力装置103a−3,103b−3であるため、処理505へ進む。処理505においては、インターロック装置205a,205bに出力ON要求を発行する。処理503の判別内容がI/O出力データ要求であったときは、処理506において、I/O出力部203a,203bに出力データの出力要求を発行する。
【0020】
次に、図5に示す処理フローを具体的な処理実態で説明する。仮に、図1に示す二重化された出力装置の論理アドレスが6,7に設定され、宛先論理アドレスが図3に示す7であるとする(説明の都合上、宛先論理アドレスが5,6,7のいずれかであることを以下仮定して説明する)。これらを16進数で表せば、5は0x0101であり、6は0x0110であり、7は0x0111である。
【0021】
図5の処理502で、宛先の論理アドレスの最下位ビットをマスクして図2に示す保持部の自論理アドレスの最下位ビットをマスクしたものと比較すると、宛先の論理アドレス5はマスクの結果0x0100となり、これは図2に示す保持部206a,206bの論理アドレス6,7の最下位ビットをマスクしたもの(6,7はマスクの結果いずれも0x0110)と異なるので、処理502で「異なる」側に進む。ここで、宛先の論理アドレスが6,7の場合にはいずれも0x0110となり、且つ自論理アドレス6,7をマスクしたものも0x0110となって、処理502で「同一」側に進む。
【0022】
図3に示すように要求命令データ303が出力ONであり、宛先論理アドレスが7であるとすると、いままでスタンバイ状態であった出力装置103b−3が自論理アドレスとの一致で処理504で「同一」側に進み、インタロック装置205bに出力ON要求を出して、出力装置103b−3をスタンバイ状態からマスタ状態に変更させる。一方、処理504で出力装置103a−3では、宛先論理アドレス7と自身の論理アドレス6とを比較すると、その結果「異なる」側に進み終了する。
【0023】
図6は、プロセス制御装置101から切替要求が発行されたときの出力装置103a−3,103b−3のマスタ/スタンバイ切替を行う動作のタイミングチャートを示す。次に、本実施例1における出力装置の切替処理について、図1〜図6を参照しながら以下詳細に説明する。
【0024】
図示するように、出力装置103a−3と103b−3が二重化構成となっており、出力装置103a−3の論理アドレス105a−3は「6」、出力装置103b−3の論理アドレス105b−3は「7」であるとする。また、出力装置103a−3はマスタ状態、出力装置103b−3はスタンバイ状態であるとする。
【0025】
いま、出力装置103a−3において、何らかの故障が発生したとする。このとき、プロセス制御装置101は、図4の切替処理フローの処理401にあるように、出力装置のマスタ/スタンバイ切替要因の判定により切替要求ありと判断する。次に、処理402にあるようにマスタにする出力装置の論理アドレス宛てに切替命令を発行する。このとき、マスタにするのは、現在、スタンバイである出力装置103b−3である。従って、要求命令301の宛先論理アドレス302は、出力装置103b−3に割り当てられている論理アドレス7、要求命令データは、出力ONとして要求命令301を発行する。
【0026】
発行された要求命令301は、次に出力装置103a−3と103b−3に受信され、図5に示す切替処理フローの通り切替処理を実行する。切替処理を出力装置103a−3,103b−3の順に説明する。
【0027】
まず、出力装置103a−3においては、処理501にあるように命令受信部201aにて要求命令301を受信する。受信した要求命令301は、処理502にあるように命令判定部202aにて、要求命令301の宛先論理アドレス302「論理アドレス値=7(0x0111)」の最下位ビットをマスク(マスク結果=6(0x0110)となる)し、論理アドレス保持部206aから取り込んだ自論理アドレス(出力装置103a−3の自身の論理アドレス105a−3は「6」(0x0110))をマスクし(マスク結果「6」(0x0110)となる)比較する。比較結果、どちらも「6」となり、一致したことから、処理503に進む。
【0028】
ここで、要求命令303の内容は、出力ON要求であることから、処理504に進む。処理504で、要求命令301の宛先論理アドレス302(宛先論理アドレスは「7」(0x0111))と論理アドレス保持部206aから取り込んだ自論理アドレス(出力装置103a−3の論理アドレス105a−3は「6」(0x0110))と比較する。比較結果、「7」と「6」で異なるため、何もせずに終了する。
【0029】
次に、出力装置103b−3においては、処理501にあるように命令受信部201bにて要求命令301を受信する。受信した要求命令301は、処理502にあるように命令判定部202bにて、要求命令301の宛先論理アドレス302「論理アドレス値=7」の最下位ビットをマスク(マスク結果、論理アドレス値=6となる)し、論理アドレス保持部206bから取り込んだ自論理アドレス(出力装置103b−3の論理アドレス105a−3は「7」)をマスクし(マスク結果「6」となる)比較する。比較結果、どちらも「6」となり、一致したことから、処理503に進む。
【0030】
ここで、要求命令303の内容は、出力ON要求であることから、処理504に進む。処理504で、要求命令301の宛先論理アドレス302(宛先論理アドレスは「7」)と論理アドレス保持部206bから取り込んだ自論理アドレス(出力装置103b−3の論理アドレス105b−3は「7」)と比較する。比較結果、論理アドレスが同一であることから、処理505に進む。処理505では、インターロック装置205bに出力ON要求を行う。この結果、出力スイッチ部204bがON状態となる。また、インターロック信号回線106−1,106−2を経由して、インターロック装置205aに出力OFF要求が入るため、出力スイッチ部204aはOFF状態となる。これにより、出力装置103a−3,103b−3の切替処理が行われ、出力装置103a−3がスタンバイ状態、出力装置103b−3が、マスタ状態となる。マスタ/スタンバイの切替は、インターロック装置205の動作により、図6に示す通り、同時に行われる。
【0031】
以上説明したように、本発明のプロセス制御システムは、「物理アドレス」ではなくて、「論理アドレス」を使用することで、多重化対象の入出力装置が、同一の実装ユニットの隣接する位置に設置する従来技術とは異なり、別の実装ユニットに設置できることを特徴とするものである。すなわち、従来技術のように、「物理アドレス」であると、ユニット番号とスロット番号というように2つの物理的な番号を意識しなければならない。また、ハードウェアとソフトウェア両方で物理的番号を一致させなければならないという面倒さがあった。
【0032】
そして、I/O(入出力)モジュールの二重化(入出力装置の多重化でも同様)においては、自分のユニット番号とスロット番号だけでなく、相手側のユニット番号とスロット番号もそれぞれ意識しなければならないという複雑さもあった(二重化に際しては、自分の相手がだれであるかを知らなければ互いの制御ができないため)。これに対して、本発明では、論理アドレスは、上述したような任意に付与されたユニークな番号であるため、従来技術にみられるような物理的な番号(ユニットとスロットの番号)を意識する必要が無くなり、面倒さと複雑さが解消するものである。上述した本発明における特徴は、本実施例1に限らず、次に説明するすべての実施例においても備わっているものである。
【0033】
「実施例2」
図7〜図9は、本発明のプロセス制御システムに係る実施例2を示す図面である。図7は本発明のプロセス制御システムに係る実施例2における全体構成を示すブロック図である。図8は本発明のプロセス制御システムに係る実施例2における二重化構成の出力装置を示すブロック図である。図9は本実施例2における多重化構成された出力装置での切替処理のフローを示す図である。
【0034】
本発明のプロセス制御システムに係る実施例2が、実施例1と異なる点は、図2に示すインターロック信号106−1,106−2を備えていないことである。図8によると、本実施例2の出力装置は、命令判定部801a,801bにおいて、直接、出力スイッチ部204a,204bに出力設定を行うため、図2で有していたインターロック装置205a,205bを有していない。それ以外の構成は、実施例1と同じである。
【0035】
図9に、本実施例2における出力装置103a,103bの側の切替要求処理フローを示す。ここで、処理501〜506までは、実施例1と同一である。異なるのは、要求命令301内の宛先論理アドレス302と出力装置103自身の持つ論理アドレスとを比較した結果、論理アドレスが同一であった場合は、処理901にあるように出力スイッチ部204を直接、出力ON設定とする。逆に、論理アドレスが異なった場合は、処理902にあるように出力スイッチ部204を直接、OFF設定とする。この処理を出力装置103a,103bにて、それぞれ行うことで出力ON/OFF設定を行う。なお、プロセス制御装置101側の切替処理は、実施例1の制御装置の切替処理フロー(図4)と同一である。
【0036】
ここで、本実施例2の切替処理を詳細に説明する。図7に示す実施例2のシステム構成図のように、システム出力装置103a−3と103b−3が二重化構成となっており、出力装置103a−3の論理アドレス105a−3は「6」、出力装置103b−3の論理アドレス105b−3は「7」であるとする。また、出力装置103a−3はマスタ状態、出力装置103b−3はスタンバイ状態であるとする。
【0037】
いま、出力装置103a−3において、何らかの故障が発生したとする。このとき、プロセス制御装置101は、実施例1と同様にマスタにする出力装置の論理アドレス宛てに切替命令を発行する。要求命令301の宛先論理アドレス302は、出力装置103b−3に割り当てられている論理アドレス7、要求命令データは出力ONとして要求命令301を発行する。発行された要求命令301に対して、出力装置103a−3と103b−3は、図9に示す出力装置の切替処理フローの通り、切替処理を実行する。
【0038】
出力装置の切替処理を出力装置103a−3,103b−3の順に説明する。ここで、処理501〜506は実施例1と同一である。出力装置103a−3においては、処理504で要求命令301の宛先論理アドレス302(宛先論理アドレスは「7」)と論理アドレス保持部206aから取り込んだ自論理アドレス(出力装置103a−3の論理アドレス105a−3は「6」)とで異なるため、処理902に進む。処理902においては、出力スイッチ部204aを出力OFFに設定する。
【0039】
次に、出力装置103b−3においては、処理504で要求命令301の宛先論理アドレス302(宛先論理アドレスは、「7」)と論理アドレス保持部206bから取り込んだ自論理アドレス(出力装置103b−3の論理アドレス105b−3は「7」)とで同一となるため、処理901に進む。処理901においては、出力スイッチ部204bを出力ONに設定する。出力装置103a−3,103b−3の切替処理は、要求命令301の受信により、同時に行われるため、出力装置103a−3がスタンバイ状態、出力装置103b−3がマスタ状態となるのも同時である。よって、マスタ/スタンバイの切替は、図6に示す通り、同時に行われる。
【0040】
「実施例3」
図10〜図15は、本発明のプロセス制御システムに係る実施例3を示す図面である。図10は本発明のプロセス制御システムに係る実施例3における全体構成を示すブロック図である。図11は本発明のプロセス制御システムに係る実施例3における多重化構成の出力装置を示すブロック図である。図12は本発明のプロセス制御システムに係る実施例3におけるプロセス制御装置から発行される要求命令を示す図である。図13は本実施例3におけるプロセス制御装置からの出力装置への切替要求のフローを示す図である。図14は本実施例3における多重化構成された出力装置での切替処理のフローを示す図である。図15は本実施例3における多重化構成された出力装置での切替処理のタイミングを示す図である。
【0041】
図10に示す本発明のプロセス制御システムに係る実施例3は、入出力装置実装ユニット1001a,1001b,1001cに実装される出力装置1002a,1002b,1002cに対して、物理または論理アドレス1003a,1003b,1003cと、グループID1004a,1004b,1004cと、入出力装置実装スロット番号1005a,1005b,1005cと、を付与する。また、出力装置には切替要求命令を送受信する送受信経路104a,104b,104cが接続される。送受信経路104a,104bは、実施例1,2と同一である。また、プロセス制御装置101、出力データ伝送路107も実施例1,2と同一である。ここで、出力装置に対して、グループIDを設ければ、物理アドレスであっても論理アドレスであっても良く、このグループIDと、物理又は論理アドレスと、によって出力装置を特定できる。
【0042】
図11に示す本実施例3の出力装置1002a,1002b,1002cは、実施例1,2とは異なり、グループID保持部1101a,1101b,1101cと、物理/論理アドレス保持部1103a,1103b,1103cと、実施例1,2とは判定処理が異なる命令判定部1102a,1102b,1102cと、を備え、実施例1,2と同一の命令受信部201aと、I/O出力部203aと、出力スイッチ部204aと、を備えている。また、図12は、プロセス制御装置101から発行される要求命令1201の構成であり、この構成は、宛先グループID1202と宛先物理/論理アドレス1203と要求命令データ1204とからなる。
【0043】
図13は、プロセス制御装置101で、三重化構成の出力装置1002a,1002b,1002cにおいて、例えば、HMI画面からの切替要求、三重化構成の出力装置1002a,1002b,1002cのマスタ側において故障が発生したことによる切替要求等により切替処理が発生した場合の処理フローを示す。処理401で出力装置1002a,1002b,1002cのマスタ/スタンバイ切替要因ありか否かを判定する。切替要因ありのときは、処理1301において、マスタにする出力装置1002a,1002b,1002cのグループID宛てに要求命令1201を発行する。
【0044】
図14に本実施例3の出力装置1002a,1002b,1002cの切替処理フローを示す。ここで、処理501、処理503、処理504、処理506、処理901、処理902は、実施例2と同一である。処理1401では、実施例1,2において、要求命令301の宛先論理アドレス302の最下位ビットをマスクし、同様にマスクした自論理アドレスと比較をしていたのに対して、本実施例3においては、要求命令1201の宛先グループID1202とグループID保持部1101a〜1101cから取り込んだ自グループIDと比較する。それ以外は、実施例2と同一である。
【0045】
図15は、プロセス制御装置101から切替要求が発行されたときの出力装置1002a,1002b,1002cのマスタ/スタンバイ切替を行う動作のタイミングチャートを示す。
【0046】
ここで、本実施例3の切替処理を詳細に説明する。図10に示す実施例3のシステム構成図のように、出力装置1002a〜1002cが三重化構成となっており、出力装置1002a〜1002cのグループID1004a〜1004cは「3」、物理/論理アドレス1003a〜1003c(物理アドレス、論理アドレスどちらでも可能であるが、ここでは論理アドレスを使用する)は、出力装置1002aは「6」、出力装置1002bは「7」、出力装置1002cは「16」であるとする。また、出力装置1002aは、マスタ状態、出力装置1002b、出力装置1002cは共にスタンバイ状態であるとする。
【0047】
いま、出力装置1002aにおいて、何らかの故障が発生したとする。このとき、プロセス制御装置101は、マスタにする出力装置のグループID宛てに切替命令を発行する。要求命令1201の宛先グループIDは、出力装置1002a〜1002cに割り当てられているグループIDである「3」、宛先論理アドレスは「7」、要求命令データは、出力ONとして要求命令1201を発行する。発行された要求命令1201は、出力装置1002a〜1002cによって受信され、図14に示す本実施例3の出力装置の切替処理フローの通り、切替処理を実行する。切替処理を処理フロー図14を用い、出力装置1002a,1002b,1002cの順に説明する。ここで、処理501、処理503、処理504、処理506は、実施例2と同一である。
【0048】
出力装置1002aは、処理1401で要求命令1201の宛先グループID(宛先グループIDは「3」)とグループID保持部1101aから取り込んだ自グループID(出力装置1002aのグループIDは「3」)と比較を行う。出力装置1002bは、処理1401で要求命令1201の宛先グループID(宛先グループIDは「3」)とグループID保持部1101bから取り込んだ自グループID(出力装置1002bのグループIDは「3」)と比較を行う。出力装置1002cは、処理1401で要求命令1201の宛先グループID(宛先グループIDは「3」)とグループID保持部1101cから取り込んだ自グループID(出力装置1002cのグループIDは「3」)と比較を行う。比較結果、出力装置1002a〜1002c共に同一であることから、処理503に進む。
【0049】
その後の処理は、実施例2と同一で、最終的に処理504で論理アドレスが同一となった出力装置1002bが出力ONに設定され、出力装置1002aと出力装置1002cは、出力OFFに設定される。出力装置1002a〜1002cの切替処理は、要求命令1201の受信により、同時に行われるため、出力装置1002a、出力装置1002cがスタンバイ状態、出力装置1002bがマスタ状態となるのも同時である。よって、マスタ/スタンバイの切替は、図15に示す通り、同時に行われる。
【0050】
「実施例4」
図16〜図20は、本発明のプロセス制御システムに係る実施例4を示す図面である。図16は本発明のプロセス制御システムに係る実施例4における全体構成を示すブロック図である。
【0051】
本実施例4では、入出力装置実装ユニット1601a,1601b,1601cに実装される出力装置1602a,1602b,1602cと、出力装置1602a,1602b,1602cより出力された出力データ値を比較して多数決理論で出力を選択(例えば、2つ以上同一の値があった場合に適宜にいずれかの値を選択)して出力する出力選択装置1603と、出力データ伝送路1604a〜1604cと、出力選択装置1603により選択された出力データが出力される最終出力先1605と、グループID1401a,1401b,1401cと、入出力装置実装スロット番号1005a,1005b,1005cと、切替要求命令を送受信する送受信経路104a,104b,104cと、を備えている。
【0052】
ここで、グループID1401a,1401b,1401cと、入出力装置実装スロット番号1005a,1005b,1005cと、送受信経路104a,104b,104cとは、実施例3と同一である。また、プロセス制御装置101も実施例1〜3と同一である。
【0053】
図17は、本実施例4の出力装置1602a,1602b,1602cの構成例である。本実施例4では、実施例3と同一のグループID保持部1101a,1101b,1101cと、実施例3とは判定処理が異なる命令判定部1102a,1102b,1102cとを備え、実施例1〜3と同一の命令受信部201a〜201cと、I/O出力部203a〜203cとを備える。図18は、プロセス制御装置101から発行される出力要求1801の構成であり、宛先グループID1802と出力データ値1803からなる。
【0054】
図19に本実施例4の出力装置1602a,1602b,1602cの切替処理フローを示す。ここで、処理1901は、命令受信部201a〜201cにおいて、プロセス制御装置101から発行される出力要求命令1801を受信する。処理1902は、処理1901で受信した出力要求命令1801の宛先グループID1801とグループID保持部1101a〜1101cから取り込んだ自グループIDと比較する。グループIDが同一であるときは、処理1903に進む。異なったときは、何もせずに終了する。処理1903においては、I/O出力部203a,203b,203cに出力データ値1803の出力要求を発行する。
【0055】
図20は、プロセス制御装置101から出力要求が発行されたときの出力装置1602a,1602b,1602cの出力要求を行う動作のタイミングチャートを示す。
【0056】
ここで、本実施例4の切替処理を詳細に説明する。図16に示す実施例4のシステム構成図のように、出力装置1602a〜1602cが三重化構成となっており、出力装置1602a〜1602cのグループID1004a〜1004cは「3」とする。このとき、プロセス制御装置101は、出力する出力装置のグループID宛てに出力要求命令を発行する。出力要求命令1801の宛先グループID1802は、出力装置1002a〜1002cに割り当てられているグループIDである「3」として、出力データ値1803は、出力データ値を示す「5」として出力要求命令1801を発行する。
【0057】
発行された出力要求命令1801は、出力装置1602a〜1602cによって受信され、図19に示す実施例4の出力装置の出力処理フローの通り、出力処理を実行する。出力処理について、図19の処理フローを用い、出力装置1602aを例に説明する。出力装置1602aは、処理1901で出力要求命令1801の宛先グループID(宛先グループIDは「3」)とグループID保持部1101aから取り込んだ自グループID(出力装置1602aのグループIDは「3」)と比較を行う。比較結果が出力装置1602aで同一であることから、処理1903に進む。
【0058】
処理1903では、出力装置1602aは、I/O出力部203aにて、出力要求命令1801の出力データ値(出力データ値は「5」)を出力要求する。出力装置1602b,1602cも出力装置1602aと同様に動作する。出力装置1602a〜1602cの出力データ値は、出力選択装置1603にて比較される。ここで、何らかの原因により、出力装置1602cの出力データ値が図20に示す通り、要求した出力データ値「5」ではなく、「3」であったとする(図20の出力装置1602cの縦軸値を参照)。この場合、出力選択装置1603は、出力装置1602aの出力データ値「5」と出力装置1602bの出力データ値「5」を多数決理論で選択し出力する。このように、本実施例では、三重化された出力装置1602a〜1602cに対しても一回の出力要求で同時に出力データ値を変更することができ、また、多数決理論により信頼度を上げることができる。
【0059】
以上説明したように、従来技術では二重化された入力装置又は出力装置は、ユニット毎の隣接したスロットに実装されていて、ユニット番号及びスロット番号を付与された物理アドレスによってアクセス制御されていたのに対して(インターロック信号の伝送の制約もあって同一ユニットの隣接スロットに実装された入・出力装置同士で二重化していた。ユニット単位で故障が発生すると二重化した入出力装置が同時に稼働しなくなる)、本発明では、この物理アドレスの代わりに、入力装置・出力装置に付与された任意の固有の番号又は符号である論理アドレスを用いて、多重化の実装構成を実現することで、ユニットとスロットという物理的制約をなくし、多重化構成における自由度を高め、かつ入出力実装ユニット単位の耐故障性を向上させることを主たる特徴とするものである。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明のプロセス制御システムに係る実施例1における全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明のプロセス制御システムに係る実施例1における二重化構成の出力装置を示すブロック図である。
【図3】本発明のプロセス制御システムに係る実施例1(実施例2も同様)におけるプロセス制御装置から発行される要求命令を示す図である。
【図4】本実施例1におけるプロセス制御装置からの出力装置への切替要求のフローを示す図である。
【図5】本実施例1における多重化構成された出力装置での切替処理のフローを示す図である。
【図6】本実施例1(実施例2も同様)における多重化構成された出力装置での切替処理のタイミングを示す図である。
【図7】本発明のプロセス制御システムに係る実施例2における全体構成を示すブロック図である。
【図8】本発明のプロセス制御システムに係る実施例2における二重化構成の出力装置を示すブロック図である。
【図9】本実施例2における多重化構成された出力装置での切替処理のフローを示す図である。
【図10】本発明のプロセス制御システムに係る実施例3における全体構成を示すブロック図である。
【図11】本発明のプロセス制御システムに係る実施例3における多重化構成の出力装置を示すブロック図である。
【図12】本発明のプロセス制御システムに係る実施例3におけるプロセス制御装置から発行される要求命令を示す図である。
【図13】本実施例3におけるプロセス制御装置からの出力装置への切替要求のフローを示す図である。
【図14】本実施例3における多重化構成された出力装置での切替処理のフローを示す図である。
【図15】本実施例3における多重化構成された出力装置での切替処理のタイミングを示す図である。
【図16】本発明のプロセス制御システムに係る実施例4における全体構成を示すブロック図である。
【図17】本発明のプロセス制御システムに係る実施例4における多重化構成の出力装置を示すブロック図である。
【図18】本発明のプロセス制御システムに係る実施例4におけるプロセス制御装置から発行される要求命令を示す図である。
【図19】本実施例4における多重化構成された出力装置での切替処理のフローを示す図である。
【図20】本実施例4における多重化構成された出力装置での切替処理のタイミングを示す図である。
【符号の説明】
【0061】
101 プロセス制御装置
102a,102b 入出力装置実装ユニット
103a−1,103a−2,103a−3,103b−1,103b−2,103b−3 入出力装置
104a,104b,104c 送受信経路
105a−1,105a−2,105a−3,105b−1,105b−2,105b−3 自論理アドレス
106−1,106−2 インターロック信号回線
107 出力データ伝送路
108a−1,108a−2,108a−3,108b−1,108b−2,108b−3 入出力装置実装スロット番号
109a,109b ユニット番号
201a,201b 命令受信部
202a,202b 命令判定部
203a,203b I/O出力部
204a,204b 出力スイッチ部
205a,205b インターロック装置
206a,206b 論理アドレス保持部
301 要求命令
302 宛先論理アドレス
303 要求命令データ
801a,801b 命令判定部
1001a,1001b,1001c 入出力装置実装ユニット
1002a,1002b,1002c 出力装置
1003a,1003b,1003c 物理/論理アドレス
1004a,1004b,1004c グループID
1005a,1005b,1005c 入出力装置実装スロット番号
1101a,1101b,1101c グループID保持部
1102a,1102b,1102c 命令判定部
1103a,1103b,1103c 物理/論理アドレス保持部
1201 要求命令
1202 宛先グループID
1203 宛先物理/論理アドレス
1204 要求命令データ
1601a,1601b,1601c 入出力装置実装ユニット
1602a,1602b,1602c 出力装置
1603 出力選択装置
1604a,1604b.1604c 出力データ伝送路
1605 最終出力先
1801 出力要求命令
1802 宛先グループID
1803 出力データ値

【特許請求の範囲】
【請求項1】
要求命令を発行するプロセス制御装置と、前記要求命令を受け取る多重化された入出力装置と、前記入出力装置におけるマスタ又はスタンバイの切替機能と、を備えたプロセス制御システムであって、
前記入出力装置は、ユニット毎に1つ以上の入力装置又は出力装置を有して各々が任意のスロットに実装され、
前記入力装置又は出力装置に対して、固有の番号又は符号である論理アドレスを任意に付与し、
前記付与された論理アドレスを用いて前記プロセス制御装置が前記入出力装置にアドレス制御することで、多重化構成の入力装置又は出力装置を別のユニットのスロットに実装し得る
ことを特徴とするプロセス制御システム。
【請求項2】
請求項1において、
前記多重化された入出力装置に連続する論理アドレスを付与することを特徴とするプロセス制御システム。
【請求項3】
請求項1において、
前記切替機能は、前記多重化された入出力装置の出力オン又はオフをインターロック信号で行うインターロック装置であることを特徴とするプロセス制御システム。
【請求項4】
請求項1において、
前記切替機能は、前記多重化された入出力装置のマスタ又はスタンバイを前記論理アドレスに基づいて制御するソフトウェアであることを特徴とするプロセス制御システム。
【請求項5】
要求命令を発行するプロセス制御装置と、前記要求命令を受け取る多重化された入出力装置と、前記入出力装置におけるマスタ又はスタンバイの切替機能と、を備えたプロセス制御システムであって、
前記入出力装置は、ユニット毎に1つ以上の入力装置又は出力装置を有して各々が任意のスロットに実装され、
前記入力装置又は出力装置に対して、前記多重化された入出力装置同士を規定するグループIDを付与するとともに、固有の番号又は符号である論理アドレスを付与し又は前記ユニット及び前記スロットの組み合わせからなる物理アドレスを付与し、
前記付与された前記グループIDを用いて前記プロセス制御装置が前記入出力装置にアドレス制御することで、多重化構成の入力装置又は出力装置を特定し、
前記論理アドレス又は前記物理アドレスに基づいてマスタ又はスタンバイの切替機能を行う
ことを特徴とするプロセス制御システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−269468(P2008−269468A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−114271(P2007−114271)
【出願日】平成19年4月24日(2007.4.24)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(000153443)株式会社日立情報制御ソリューションズ (359)
【Fターム(参考)】