説明

大面積センサアレイ向けの相互接続構造を備えた監視/撮像システム

【課題】大面積センサアレイ向けの相互接続構造を提供する。
【解決手段】トランスジューサセル(103)のアレイ(102)は第1の方向で第1のピッチ(a11)を有し、アレイ状の回路セル(227)第1のピッチ(a11)より小さい第2のピッチ(a12)を有する。トランスジューサセルの第1のセル(103a)は、面のうちの1つに対して直交する方向で、回路セルの第1のセル(227a)と垂直方向に整列して、これとの接続を有する。トランスジューサセルの第2のセル(103d)は、第2の回路セル(227d)と重ならないように第2の回路セルの位置に対して垂直方向整列からオフセットされている。接続サブシステム(105)は、第1のトランスジューサセル(103a)の第1の回路セル(227a)に対する接続並びに第2のトランスジューサセル(103d)の第2の回路セル(227d)との接続を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(連邦政府支援による研究開発)
本発明は、国立衛生研究所が与えた契約番号第1 RO1 EB002485−01号に基づく連邦政府支援を得てなされたものである。連邦政府は本発明に関して明確な権利を有する。
【0002】
本発明は、全般的には超音波やX線解析で使用されるタイプの大面積アレイ監視/撮像システムに関し、さらに詳細には、高密度トランスジューサアレイを処理回路と組み合わせるシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
超音波監視/撮像システムは、音響インピーダンスの変化を生じる箇所である表面界面による反射を受ける短い高周波数音響パルスを生成させるためにトランスジューサアレイを用いている。トランスジューサは反射されたエネルギーを、検査対象を表した2次元または3次元の画像情報を作成するように処理を受ける電気信号に変換する。
【0004】
音響トランスジューサセルは典型的には、探触子アセンブリ内で電子回路によって構成された圧電式やマイクロマシン加工のトランスジューサからなる多重層構造をしている。この電気信号は検査対象構造の画像を作成し表示するために、典型的には探触子アセンブリの外部にあるビーム形成回路によってさらに処理される。
【0005】
超音波探触子はトランスジューサアレイと一体化したビーム形成回路の一部分を包含することが望ましく、これによってトランスジューサ探触子と信号処理機能や制御機能を提供する外部のシステムとの間にケーブルを接続することに由来する複雑性や悪影響のおそれを低減することが可能である。例えば数メートル程度の距離にわたって延びるケーブルを接続すると、大きなキャパシタンス効果が生じる可能性がある。さらに、トランスジューサアセンブリから受け取った信号は微弱で、RF干渉を受けることがあり、また望ましくない低S/N比を示すことがある。こうした影響を緩和するためには、例えば増幅、パルス生成、送信/受信切替を提供するフロントエンド回路セルを、トランスジューサアレイと一体化させることができる。
【0006】
超音波探触子アセンブリ内のトランスジューサアレイは典型的には、約20cmの面積に及んでいる。内部にある出血や腫瘍のスクリーニングなどの新たな医学的用途では、300cm程度といったかなり大きなアレイが必要である。非医学的用途では、さらに大きなアレイが望ましいことがある。
【特許文献1】米国特許第5,527,741号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
こうした大型のアレイは、多数のトランスジューサモジュールを横列及び縦列の形でタイル配置させることによって形成されることがある。各トランスジューサモジュールは、トランスジューサセルのサブアレイと、該サブアレイと結合させた集積回路と、を備える。大きなトランスジューサ面積の動作性能はモジュール同士の間隔に大きなバラツキがあるとかなり劣化する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一形態では、超音波監視システムは横列及び縦列の形で配列させると共に第1の面に沿って第1の方向に第1のピッチで形成させたアレイ状のトランスジューサセルを有する探触子ユニットを伴うように形成されている。第1の面と平行な第2の面に沿って、アレイ状の回路セルを含む集積回路が形成されている。これらの回路セルは第1の方向に沿って第1のピッチより小さい第2のピッチだけ離間させている。トランスジューサセルの第1のセルはこれらの面のうちの1つに対して直交する方向で回路セルの第1のセルと垂直方向に整列させると共にこれに対する接続を有しており、またトランスジューサセルの第2のセルは第2の回路セルと重なり合わないように第2の回路セルの位置を基準とした垂直方向整列からオフセットさせている。トランスジューサセルのアレイと回路セルのアレイの間には、第1のトランスジューサセルの第1の回路セルに対する接続並びに第2のトランスジューサセルの第2の回路セルとの接続を形成するように構成された接続サブシステムが位置決めされている。集積回路106と処理回路の間に電気的接続を提供するように相互接続構造が位置決めされている。
【0009】
トランスジューサ回路を有する超音波撮像システムを形成する方法は、第1の面に沿って第1の方向に第1のピッチを有するアレイ状のトランスジューサセルを設ける工程と、アレイ状の回路セルを備えかつそのエッジに沿って形成させた複数のI/Oパッドを備えた集積回路デバイスを設ける工程と、を含む。回路セルは第1の方向に沿って第1のピッチより小さい第2のピッチで形成させており、該セルの第1のセルはこれに対する接続のために第1の面に対して直交する方向で第1の回路セルと重なっており、かつ第2のトランスジューサセルは第2の回路セルと重ならないように第1のトランスジューサセル及び第1の回路セルの位置を基準としてオフセットさせている。第2のセルと第2の回路セルの間の接続をルート設定するように再分布システムが構成されている。アレイ状のコネクタを備えるような相互接続構造が設けられている。これらのコネクタは、複数のトランスジューサモジュール内の集積回路構造のI/Oパッドと超音波撮像システムの電子構成要素の間に接続を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明は、単に一例として添付の図面を参照しながら一実施形態について例証している以下の説明からより明瞭に理解できよう。
【0011】
図面全体を通じて同じ特徴を示すために同じ参照番号を使用している。図面内の個々のフィーチャは縮尺どおりでないことがある。
【0012】
図1は例示的な超音波監視システム100を表しており、この例は比較的軽量でハンドへルド用途に適した探触子ユニットを有する医学的撮像向けのタイプのうちの1つである。より一般には、本発明の実施形態は一般にトランスジューサの大型のアレイを組み込んだ音響式監視/撮像システム(ただし、これらに限らない)を含む。
【0013】
システム100は、多重チャンネルケーブル130によってシステムコンソール120に接続された探触子ユニット110と、コンソール120に接続されたディスプレイ140と、を含む。探触子ユニット110は、トランスジューサセル103のアレイ102、コネクタ105、複数の特定用途向け集積回路(ASIC)106、及び相互接続構造107を有するトランスジューサアセンブリ101を備える。コンソール120は、システム制御器122、主ビーム形成器124、画像プロセッサ126、及び走査変換装置127を含む。トランスジューサセルアレイ102は、その各々が横列と縦列の形に配列させた同じ数のトランスジューサセル103を包含した複数のトランスジューササブアレイ104を含む。図2の平面図に例示的なトランスジューササブアレイ104を図示している。各サブアレイ104はコネクタ105を介して対応する特定用途向け集積回路(ASIC)106と結合させている。本明細書で使用する場合に処理回路という語は、システム100を含む撮像及び監視システムに共通の信号処理機能を実行する様々なタイプのアナログ回路やディジタル回路を意味している。例えば、探触子ユニット内やシステムコンソール内に配置させた回路(例えば、画像プロセッサ)は増幅、フィルタ処理、ビーム形成、画像処理などの機能を支援する処理回路を含むものと理解すべきである。図示した実施形態はこうした回路に関する配置を指定しているが、これは限定を意味するものではない。システムコンソール内に配置させる回路は部分的にあるいはその全体を探触子ユニット内部に組み入れることがあり、また探触子ユニット内の回路がコンソール内に位置決めされることがある。さらに、本発明を組み込んだ幾つかの実施形態は必ずしもコンソールを必要としないことがある。
【0014】
相互接続構造107は、その各々がトランスジューササブアレイ104のうちの1つを関連付けされたASIC106とシステムコンソール120内の回路(例えば、処理回路)との間で信号を送信及び受信するように結合させている。図3〜7の実施形態におけるアセンブリ101は、その各々が多数のトランスジューサセル103を有する対応するサブアレイ104に接続された多数のASIC106を含む。探触子ユニット110とシステムコンソール120の間において、探触子ユニット110内の探触子ユニット線コネクタ119とシステムコンソール120内のコンソール線コネクタ129の間に結合させたケーブル130を介して情報が転送される。
【0015】
システムコンソール120内において、システム制御器122はシステム100の動作のために必要なタイミング信号を提供するために、主ビーム形成器124、画像プロセッサ126、及び探触子ユニット110内のASIC106と結合させている。各ASIC106は、トランスジューササブアレイ104に電子的送信信号を提供して本図において超音波線142で表した超音波圧力波を発生させており、この圧力波は検査対象141内の探求部位146からの反射144としてアレイに戻されることがある。主ビーム形成器124はディスプレイ140のための画像を形成するために走査変換装置127と結合させている。
【0016】
図2の平面図は、アセンブリ101の横列x及び縦列yに沿ってアレイ11内に形成した多数のトランスジューサモジュール10を備える超音波撮像システム100のトランスジューサアセンブリ101を表している。トランスジューサアセンブリ101は、図4〜7に図示したトランスジューサアセンブリ301、401、501及び601のうちの任意の1つと機能的に交換可能であり、またモジュール10は、図4〜7のモジュール20、30、40及び50のうちの任意の1つと機能的に交換可能である。トランスジューサセル103は別の実施形態で示したトランスジューサセルと機能的に交換可能であり、またサブアレイ104は別の実施形態に示したサブアレイと機能的に交換可能である。各モジュール10は、横列x及び縦列yの形で配列させたセル103を有するトランスジューサセル103のサブアレイ104を備えており、これによってサブアレイ104は一体となってトランスジューサセル103のすべてが横列x及び縦列yに沿って配列された大型のアレイ102を形成している。横列x及び縦列y並びにモジュール10は面P11(図3参照)に沿って延びており、また幾つかの実施形態では、セル103のすべてが同じ面内に位置決めされている。別の実施形態では、そのセルは面P11に対して曲率を有するアレイを形成することがある。トランスジューササブアレイ104及び対応するASIC106を備えた各モジュール10は、トランスジューサアセンブリ101を形成するように相互接続構造107と結合させている。
【0017】
図2の線A−A’に沿って切った図3の部分断面図を見ると、トランスジューサアセンブリ101内の例示的なトランスジューサモジュール10の1つを表している。各モジュール10は、横列x及び縦列yの形で配列させたセル103を有するトランスジューサセル103のサブアレイ104を備えており、このサブアレイ104は一体となって、トランスジューサセル103のすべてが横列x及び縦列yに沿って配列されている大きなアレイ102を形成している。横列x及び縦列y並びにモジュール20は面P11に沿って延びており、また幾つかの実施形態ではそのセル103のすべてが同じ面内に位置決めされている。トランスジューササブアレイ104及び対応する特定用途向け集積回路(ASIC)106を備えた各モジュール10は、相互接続構造107と結合されて図1に示すようにトランスジューサアセンブリ101を形成している。
【0018】
各モジュール10は、トランスジューササブアレイ104と、複数のトランスジューサ回路セル227(例えば、227a〜227e)を有するASIC106と、サブアレイ104内の個々のトランスジューサセル103とASIC106内の対応する回路セル227の間の回路接続界面の役割をするコネクタ105と、を含む。コネクタ105は図示したように、上側表面241に沿って形成させた複数の上側フレックス接触パッド243(例えば、243a〜243e)と、下側表面242に沿って形成させた複数の下側フレックス接触パッド244(例えば、244a〜244e)と、パッド243及び244からなる対を接続する複数の導電性経路245(例えば、245a〜245e)と、を有する可撓性回路アセンブリ240とすることがあり;またさらには本図面においてフレックステール249−1で表した可撓性コネクタ部分を含むことがある。コネクタ105はさらに、図示したASIC106に隣接する1つまたは複数の別のASIC向けの電気的接続を提供することがある。
【0019】
各サブアレイ104内のトランスジューサセル103は、コネクタ105を介してモジュール10内のASIC106に配線されている。アレイ状のトランスジューサモジュール10は、剛性のサブストレート280から形成した相互接続構造107(例えば、プリント回路基板)に対して接続させることがある。すなわち、複数のフレックステール249−1〜249−nによってモジュール10のうちの1つと相互接続構造107のサブストレート280の間の接続界面を提供することがある。フレックステールは相互接続構造107に対する取り付けを有効にするために、標準的な回路基板コネクタ、フレックス圧力コネクタ、異方性導電薄膜(ACF)、あるいは別の任意の接続機構を組み込むことがある。システムコンソール120(図1参照)に信号を送出しこれから信号を受け取るために、構造107はアセンブリコネクタ部分290と結合させている。
【0020】
各トランスジューサセル103内においてトランスジューサ構成要素211は、下側または後側電極213を覆うように形成させたジルコン酸チタン酸鉛(PZT)などの圧電材料を備えており、これを後側電極213の下側表面217に沿って形成させた対応するトランスジューサ接触パッド212(例えば、212a〜212eのうちの1つ)と接続させている。前側電極214は、トランスジューササブアレイ104全体の上側表面215を覆うように被着させた薄肉の導体材料であり、これによりモジュール10内のトランスジューサセル103のすべてに対する共通の接地電極を提供することができる。圧電材料以外に各トランスジューサ構成要素211はさらに、検査対象に音響信号を送出し該対象から音響信号を受け取るのに適した音響特性を提供する1つまたは複数の整合層(図示せず)を備えることがある。整合層の間には、圧電材料の最上部に(例えば、前側電極によって)位置決めするのではなく、あるいはこうした位置決めに加えて共通の接地を形成させることがある。各後側電極213及びトランスジューサ構成要素211は、トランスジューサ構成要素211及び後側電極213に対する平行鋸引きによって作成し得る一連の空間または切溝216によって別の電極や構成要素から電気的に隔絶させている。トランスジューサセル103を分離させる前または後に、整合層を付着してトランスジューサセル103の前側電極214を再接続し、これによりこれらに1つの共有電極を有させている。トランスジューサセル103は例えば、ジルコン酸チタン酸鉛トランスジューサセル(PZT)、マグネシウムニオブ酸鉛−チタン酸鉛(PMN−PT)や亜鉛ニオブ酸鉛−チタン酸鉛(PZN−PT)などの単一結晶材料、容量性マイクロマシン加工超音波トランスジューサセル(cMUT)、圧電マイクロマシン加工超音波トランスジューサセル(pMUT)、あるいはポリふっ化ビニリデン(PVDF)トランスジューサセルとすることがある。
【0021】
ASIC106は、サブストレート220と、上側表面221と、下側表面222と、回路領域223と、ASIC106のエッジ232に沿って形成させたASICサブストレート220内まで延びる入力/出力(I/O)領域224と、を含む。I/O領域224はI/O回路や保護回路を含むことがある。ASIC106の回路領域223は、その各々がASIC106の上側表面221に沿うと共に回路セル結合パッド229を介して対応する下側フレックス接触パッド244に接続された回路セル接点228(参照番号228a〜228eで示す)を有する同種のトランスジューサ回路セル(例えば、227a〜227e)からなるアレイから形成されている。各回路セル227は、ある1つのトランスジューサセル103に電気信号を送り、この同じトランスジューサセル103から信号を受け取る。ASIC106のI/O領域224は、その各々がASIC106の上側表面221に沿っており、隣接するI/O結合パッド233を介して下側フレックスI/O接触パッド246に接続されており、かつ図1に示したシステムコンソール120に信号を送りこれから信号を受け取るためのコネクタ105内部の導電性トレースに沿ったI/O素子接点231を有する複数のI/O素子230から形成されている。個々のトレースは、コネクタ部分249−1を貫通して延びると共にI/O接触パッド246を相互接続構造107に接続しているが、図3では図示していない。
【0022】
ASIC106は、可撓性モジュールを提供するように25〜100マイクロメートルの全体厚まで薄肉とすることがある。可撓性モジュールにより形成した湾曲したアレイによって平坦な面内に形成するアレイと比べてより良好な撮像品質を提供することが可能となる。湾曲したアレイは、湾曲した表面に沿って比較的小さいモジュールをタイル配置させることによって形成することができる。すなわち湾曲したアレイは、面に対する角度を可変として該面に沿って形成させた一連の平坦モジュールからなる。トランスジューササブアレイ104は、可撓性回路アセンブリ240の上側フレックス接触パッド243(243a〜243e)とトランスジューサ接触パッド212の間の電気的接続を容易にするような異方性導電性接着剤の第1の層271によって可撓性回路アセンブリ240の上側表面241に取り付けられる。別法として、上側フレックス接触パッド243とトランスジューサ接触パッド212の間の電気的接続は、はんだボールや「チップオンフレックス(chip on flex)」あるいは非導電性接着剤を付着させこれに次いで熱及び圧力をかけ、これにより接着剤を電気的表面が互いに接触状態になるように延ばすことによって形成させることがある。ASICとの接続も、標準的な高密度フレックスベースの処理を用いて実現させることがあり、この際にASICの接続は、フレックス材料内の導電性ビア(すなわち、ASIC上のパッドとの電気的接触を提供するビア)によって一体に形成させることがある。例えば、参照により本明細書に組み込むものとする米国特許第5,527,741号を参照されたい。
【0023】
ASIC106は、下側フレックス接触パッド244と回路結合パッド229の間の電気的接続を容易にするような異方性導電性接着剤の第2の層272によって回路アセンブリ240の下側表面242に取り付けられる。別法として、下側フレックス接触パッド244と回路結合パッド229の間の電気的接続はまた、はんだボールや「チップオンフレックス」あるいは圧縮変位結合などよく知られた別の方法によって形成されることもある。第2の接着剤層272はさらに、下側フレックスI/O接触パッド246とI/O結合パッド233の間の電気的接触を有効にしている。別の実施形態では、高い音響インピーダンス(例えば、>60MRayl)を有する導電性または非導電性の脱整合層を、可撓性回路アセンブリ240とトランスジューササブアレイ104の間に配置させることがある。非導電性媒体では、トランスジューサセル103と回路アセンブリ240の間に接続を提供するように層を貫通するようなビアを形成させることがある。トランスジューサセル103とアセンブリ240の間に低い音響インピーダンス(例えば、<8MRayl)を有する裏当てスタックが位置決めされることもあることが企図される。
【0024】
回路アセンブリ240のフレックステール249−1は、モジュール10のI/O結合パッド233からアセンブリコネクタ部分290と結合させた相互接続構造107まで信号をルート設定している。相互接続構造107は個々のモジュール10からI/O信号を受け取る。別のモジュール10からのフレックステール249(例えば、249−n)も、システムコンソール110(図1参照)に対する接続のために相互接続構造107までルート設定されている。I/O結合パッド233は、各ASIC106の複数のエッジに沿って形成させることがあり、またモジュール10の異なる側のエッジに沿って形成できる複数のフレックステール249を介して撮像システムの別の回路と接続している。別の実施形態では、各フレックステール249は複数のモジュール10からの信号をルート設定することがある。
【0025】
トランスジューササブアレイ104は均一の第1のピッチ間隔a11でI/O領域224とフレックステール249−1の両者を覆うように第1の面P11に沿って延びている。ASIC106内の回路セル227は、面P11と平行な第2の面P12に沿ってa12<a11とした第2のピッチ間隔a12で形成されている。ASIC回路セル227のピッチ間隔a12がトランスジューサセル103のピッチ間隔a11より小さいと、図示したように各トランスジューササブアレイ104は、ASIC106とフレックステール249−1の両者と重なることができる。これによって、アセンブリ101全体にわたって均等間隔の横列xと均等間隔の縦列yをもつ大面積アレイ・トランスジューサアセンブリ101を形成するようなトランスジューサモジュール10のタイル配置が可能となり、これによってアセンブリ101全体に及ぶ横列及び縦列全体にわたってモジュール同士の間隔に大きなバラツキが存在せず、また隣接するサブアレイのセル103同士の間に大きなギャップが存在しなくなる。
【0026】
「垂直な」及び「垂直方向に整列した」とは面P11とP12に直交する向きを意味することを理解すれば、図3からセル103aなどトランスジューサセル103のうちの幾つかは、ASIC106内の対応する結合パッド229aと垂直方向に整列する、すなわちこれと重なることが理解できよう。すなわち、本明細書で使用する場合の「と垂直方向に整列した」及び「重なった」とは、セル103aなどのトランスジューサセルが面P11及びP12と直交する方向で結合パッド229aと整列していることを意味している。これに対して、水平オフセットとは、水平方向に変位しこのためフィーチャが垂直方向に整列していないことを意味している。一般に垂直方向整列とは、第1のフィーチャ(例えば、セル103)の一部または全体が、第2のフィーチャ(例えば、パッド229)の一部または全体と垂直方向に整列していることを意味する。セル103d及び103eなどの別のセルは対応する結合パッドと垂直方向に整列しておらず、むしろ水平方向にオフセットされており、動作を有効にするためにこれらが接続されねばならない結合パッド229d及び229eと重なっていない状態となっている。第1のフィーチャが第2のフィーチャと重なっていない関係に対する言及は、あるフィーチャのいかなる部分も第2のフィーチャの任意の一部と垂直方向に整列していないことを意味している。
【0027】
モジュール10では、トランスジューサセル103のうちの幾つか(例えば、セル103a)はこれらを接続させる相手方の回路セル227(例えば、セル227a)と垂直方向に整列している一方、トランスジューサセル103の別のセル(例えば、セル103d)と対応する回路セル227(例えば、セル227d)の間には水平方向のオフセットが存在する。互いに垂直方向に整列していないトランスジューサセル103と回路セル227の間の接続は、可撓性回路アセンブリ240内に形成させた複数の導電性経路245を備えた再分布システム250によって実現される。各導電性経路245は、ASIC回路接触パッド229と対応するトランスジューサ接触パッド212の間に電気的接続を提供する。
【0028】
一例として、トランスジューサセル103aが回路セル227aと直に重なっている場合、トランスジューサセル103aと回路セル227aの間の電気的接続は上側フレックス接触パッド243aと対応する下側フレックス接触パッド244aの間の直線的導電性経路245aを介して提供される。トランスジューサセル103dが回路セル227dと直に重なっていない場合、トランスジューサセル103dと回路セル227dの間の電気的接続は、可撓性回路アセンブリ240内の導電性経路245dを介して提供される。導電性経路245dは、トランスジューサセル103dと回路セル227dの間の整列不良に対応するための水平セクション245−Hを含む。例示的な経路245dは、トランスジューサセル103のピッチa11が回路セル227のピッチa12と異なるときに再分布システム250により提供される再分布機能を表している。可撓性回路アセンブリ240はさらに、I/O接点231と相互接続構造107の間に導電性経路(図示せず)を提供する。
【0029】
図3の例示的なレイアウトでは、隣接する下側フレックス接触パッド244同士のピッチ間隔は図のように、均一でありかつ隣接する2つの回路セル227同士のピッチa12と同等とすることがあり、また隣接する上側フレックス接触パッド243同士のピッチ間隔は均一でありかつ隣接する2つのトランスジューサ回路セル103同士のピッチa11と同等とすることがある。さらに一般的には、隣接する上側フレックス接触パッド243同士のピッチ間隔は必ずしも均一とする必要はなく、また隣接する下側接触パッド同士のピッチ間隔は必ずしも均一とする必要はない。例えば、a12より大きい可変のピッチだけ離間させている隣接する導電性経路245c、245d及び245eとその各々が関連付けされた隣接するパッド243c、243d及び243e間には、可変の間隔を存在させることがある。隣接するトランスジューサ接触パッド212の間のピッチはトランスジューサセル103のピッチであるa11と同じでないことがある。上述した配列によって各トランスジューサ接触パッド212の対応する結合パッド229に対する接続が実現される一方、ピッチ間隔a11とa12の差を許容して複数対のトランスジューサセル103と回路セル227の間の水平オフセットに対応している。
【0030】
別の実施形態による図4は、トランスジューサアセンブリ301をトランスジューサモジュール20の部分断面図で表している。アセンブリ301及びモジュール20はそれぞれ、図3の実施形態のアセンブリ101及びトランスジューサモジュール10と置き換えることができる。モジュール20の図はさらに図2の線A−A’に沿いかつ図3を参照しながら記載した隣接するモジュール20全体にわたって同じ面P11に沿って延びるトランスジューサセル103の横列xを通過して切って見ている。モジュール20は、図3に関連して記載したようなトランスジューサセル103のサブアレイ104及び相互接続構造107、並びにコネクタ305及びASIC306を備える。上側表面361及び下側表面362を有する可撓性回路基板360から形成したコネクタ305は、図3のコネクタ105と機能的に同様である。コネクタ305は、可撓性回路基板360の上側表面361に沿って形成させた複数の上側フレックス接触パッド363(例えば、363a〜363e)と、回路基板360の下側表面362に沿って形成させた複数の下側フレックス接触パッド364(例えば、364a〜364e)と、パッド363及び364の対を接続する複数の導電性フレックス貫通ビア366と、を含む。コネクタ305はさらに、ASIC306を相互接続構造107と電気的に接続するための複数の下側フレックスI/O接触パッド365と、モジュール20からシステムコンソール120(図1参照)への相互接続構造107を介した外部接続を提供するためのフレックステール369−1と、を含む。別のモジュール20からのフレックステール(例えば、369−n)はさらに、相互接続構造107までルート設定されている。ASIC306は、ASIC306のエッジ332に沿って形成させたサブストレート320、上側表面321、下側表面322、回路領域323及びI/O領域324を有しており、図3のASIC106と機能的に同様であるが、金属化構造340内に再分布システム350として機能するように形成した複数の導電性経路345を含んでいる。
【0031】
ASIC306は、面P11と平行な第2の面P13に沿って形成させた複数の同じ回路セル327a〜327eを含む。ASICサブストレート320とASIC金属化構造340の間の界面325に沿った回路セル接点328(参照番号328a〜328e)を有する各回路セル327は、ASIC306のサブストレート320に重なり合った金属化構造340内に形成した幾つかの導電性経路345(例えば、345a〜345e)のうちの1つを介して、対応する1つのトランスジューサセル103に電気信号を送りこれから電気信号を受け取っている。I/O領域324内において、ASIC306はさらに、その各々がASICサブストレート320と金属化構造340の間の界面325に沿って同じく形成させたI/O接点331を有する複数のI/O回路セル330を含む。図4の例示的な実施形態ではI/O結合パッド333は、ASIC306の上側表面321に沿って回路セル結合パッド329同士の間に形成させている。金属化構造340内に形成したI/O接続向けの複数の導電性経路346はその一部を、線A−A’が貫通する面と異なる面内の位置決めを示すための破線によって図示している。各I/O回路接点331は、I/O接続向けの導電性経路346のうちの1つを介して対応するI/O結合パッド333に(また、破線で示したような異なる面内で)接続されている。可撓性回路アセンブリ360は、I/O結合パッド333と相互接続構造107の間に、システムコンソール120(図1参照)に電気信号を送りかつこれから電気信号を受け取るための導電性経路(図示せず)を提供する。アレイ状のI/Oパッド333は、ASIC306の回路領域323の上側で金属化構造340を覆うように形成されることがある。
【0032】
図4の実施形態では、各トランスジューサ接触パッド212はフレックス貫通ビア366によって接続を受ける対応する結合パッド329と重なっている。各ビア366は、トランスジューサセル103を再分布システム350内の導電性経路345に接続する導電性リードである。異方性導電性接着剤の第1の層371は、上側フレックス接触パッド363とトランスジューサ接触パッド212の対間の電気的接続を容易にしている。異方性導電性接着剤の第2の層372は、回路セル接続のための個々の下側フレックス接触パッド364と対応する回路結合パッド329の間の電気的接続を容易にすると共に、下側フレックスI/O接触パッド365とI/O結合パッド333の間の電気的接続を容易にしている。
【0033】
サブアレイ104内のトランスジューサセル103は、均一の第1のピッチ間隔a11でASIC306及びフレックステール369−1全体にわたり面P11に沿って延びる横列x及び縦列yの形で形成されている。ASIC306内の回路セル327は、この実施形態ではa13<a11とするようなa13で表した第2のピッチ間隔で第2の面P13に沿って形成されている。ASIC回路セル327のピッチ間隔a13がトランスジューサセル103ピッチ間隔a11より小さいと、トランスジューサセル103のサブアレイ104はASIC306及びフレックステール369−1に重なる。各モジュールサブアレイ104内の横列x及び縦列yに沿いかつ隣接するモジュール20全体にわたる横列x及び縦列yの形で位置決めされたトランスジューサセル103は、実質的に同じピッチ間隔を有しており隣接するモジュール20同士、あるいは横列x同士や縦列y同士の間に大きなギャップが生じない。
【0034】
モジュール20では、トランスジューサセル103のうちの幾つか(例えば、セル103a)は回路セル327(例えば、セル327a)に対して垂直方向に整列している一方、セル103の別のセル(例えば、セル103d)とこれを接続させる対応する回路セル327(例えば、セル327d)の間には水平方向のオフセットが存在する。互いに垂直方向に整列していないトランスジューサセル103と回路セル327の間の接続は、複数の導電性経路345を有するASIC金属化構造340内に形成した再分布システム350によって実現される。各導電性経路345は、ASIC回路セル接点328と対応する回路セル結合パッド329の間に電気的接続を提供する。回路セル327aと直に重なったトランスジューサセル103aでは、トランスジューサセル103aと回路セル327aの間の電気的接続は、回路セル接点328aと対応する結合パッド329aの間の直線的導電性経路345a、下側フレックス接触パッド364a、上側フレックス接触パッド363aと対応する下側フレックス接触パッド364aを接続するフレックス貫通ビア366、並びにトランスジューサ接触パッド212aを介して提供される。これに対して回路セル327dと直に重なっていないトランスジューサセル103dでは、トランスジューサセル103dと回路セル327dの間の電気的接続は、回路セル接点328dと対応する結合パッド329dの間の導電性経路345d、下側フレックス接触パッド364d、上側フレックス接触パッド363dと対応する下側フレックス接触パッド364dを接続するフレックス貫通ビア366、並びにトランスジューサ接触パッド212dを介して提供される。導電性経路345dは、トランスジューサセル103dと回路セル327dの間の整列不良に対応するため水平の(すなわち、面P11と平行な)セクション345−Hを含む。
【0035】
例示的な経路345dは、トランスジューサセル103のピッチa11が回路セル327のピッチa13と異なるときに金属化構造340内の再分布システム350(例えば、経路345c、345d及び345eを含む)によって提供される再分布機能を表している。すなわちトランスジューサ接触パッド212が隣接するASIC306上の対応する回路の結合パッドと垂直方向に重なることができない場合に、モジュール20内のトランスジューサセル103の均一分布を修正することなく接続を実現することが可能である。
【0036】
図4の例示的な実施形態では、隣接する回路セル接点328の間のピッチは均一としかつ隣接する2つの回路セル327同士のピッチa13と同等とすることがある。しかし、パッド329a、329b、329c、329d及び329eによって立証されるように、回路セル結合パッド329同士のピッチ間隔はa12より大きい。隣接するトランスジューサ接触パッド212の間のピッチは、トランスジューサセル103に関して不均一となることがあるが、この実施形態では、セル103と対応する結合パッド329の対間の垂直方向整列を実現するように隣接する回路セル結合パッド329の間のピッチに十分に近づけるように表している。これによって、各トランスジューサ接触パッド212が対応する結合パッド329と直に重なることが可能となる一方、再分布システム350によって各トランスジューサセル103とこれが接続される回路セル327の間のピッチ間隔の任意のオフセットに対処している。別の実施形態では、複数の層または構造はそれぞれ、再分布機能の一部または全部を実行する。例えばフレックス基板360は、図3のアセンブリ240に関して図示したのと同様の水平のオフセットを有する導電性経路を含むように構成されることがあるが、再分布システム350によっても水平のオフセットが提供される。
【0037】
図5の実施形態では、システム100内部に位置決め可能なトランスジューサアセンブリ401についてトランスジューサモジュール30の部分断面図で図示している。アセンブリ401及びモジュール30はそれぞれ、図3のアセンブリ101及びトランスジューサモジュール10と置き換えることができる。さらにモジュール30の図はさらに図2の線A−A’に沿いかつ隣接するモジュール20全体にわたって同じ面P11に沿って延びるトランスジューサセル103の横列xを通過して切って見ている。図5の実施形態ではトランスジューサモジュール30は、図3に関連して記載したようなトランスジューサセル103のサブアレイ104と、コネクタ405と、回路領域423及びI/O領域424を有するASIC406と、アセンブリコネクタ部分490と結合させた相互接続構造407と、を備える。
【0038】
コネクタ405は上側表面441及び下側表面442を有する後処理金属化構造またはコネクタ金属化構造440から形成されると共に、図3のコネクタ105と機能的に同様である(ただし、フレックステールは組み込んでいない)。トランスジューササブアレイ104は異方性導電性接着剤の第1の層471によって構造440の上側表面441に取り付けられている。コネクタ405は、回路領域423を覆うように形成されており、かつASIC406のエッジ432に沿って形成させたI/O領域424を覆うように延びている。コネクタ405は、コネクタ金属化構造440の上側表面441に沿って形成させた複数の上側コネクタ接触パッド443(例えば、443a〜443e)を含むと共に、トランスジューササブアレイ104とASIC406の間に電気的接続を提供するための複数の導電性経路445(例えば、445a〜445e)による再分布システム444として機能する。導電性経路445は、ASIC406の上側表面421上に被着させたポリイミドやベンゾシクロブテン(BCB)などの誘電性材料内にある導体材料(例えば、銅やアルミニウム)の多重層によって形成されることがある。トランスジューサセル103は、異方性導電性接着剤層471によってコネクタ金属化構造440の上側表面441に取り付けられる。
【0039】
サブストレート420、上側表面425及び下側表面422を有するASIC406は、図3のASIC106と機能的に同様であるが、ASIC金属化構造450内に形成した一連の導電性経路452を含む。相互接続構造407は、図3の相互接続構造107と機能的に同様であるが、バンプ結合によってASIC406に接続されている。モジュール30は、トランスジューサアセンブリ401を形成するように相互接続構造407と結合させている。
【0040】
ASIC406はさらに、面P11と平行な第2の面P14に沿って形成させた複数の同じ回路セル427a〜427eを含む。ASICサブストレート420とASIC金属化構造450の間の界面425に沿った回路セル接点428(428a〜428e)を有する各回路セル427は、ASIC406のサブストレート420に重なり合ったコネクタ金属化構造440内に形成した幾つかの導電性経路445(例えば、445a〜445e)のうちの1つを介して、対応する1つのトランスジューサセル103に電気信号を送りこれから電気信号を受け取っている。I/O領域424においてASIC406は、その各々が同じくサブストレート表面425に沿って形成させたI/Oセル接点431を有する複数のI/Oセル430を含む。ASIC金属化構造450は、ASIC上側表面421に沿って形成させた複数の回路セル接触パッド429を含む。ASIC金属化構造450内の各垂直導電性経路452は、各回路セル接点428と対応するセル接触パッド429の間に電気的接続を提供する。別の実施形態では、回路セル接点428と対応する回路セル接触パッド429の対間の導電性経路452は水平のオフセットによって形成させることがある。
【0041】
ASIC406のI/O領域424には複数のダイ貫通ビア436が形成されている。各ダイ貫通ビア436は銅などの導体材料によって満たされるかメッキされており、またバンプ下金属パッド433は各ビアの位置でASIC406の下側表面422に沿って形成されている。ダイ貫通ビア436は線A−A’を通過する面と異なる面内に来ることがあるため破線で示している。はんだバンプ434はバンプ下金属パッド433を覆うように形成されている。相互接続構造407は上側表面482及び下側表面483を有する大面積可撓性回路基板481である。これは、上側表面482上に形成された複数のフレックス接触パッド484を含む。I/O接触パッド433とフレックス接触パッド484の間の電気的接触は、結合パッド485を形成するバンプ結合によって実施されている。結合パッド485の周りには誘電性接着剤層486が設けられている。コネクタ部分490と結合させた基板481は、個々のモジュール30と図1に示したシステムコンソール120の間の電気的接続を提供する。別の実施形態では、相互接続構造407はアモルファスシリコン層でコーティングしたガラスサブストレート、ポリイミドサブストレート、セラミックサブストレート、プリント回路基板などの回路基板構造を含むことがある。
【0042】
モジュール30では、トランスジューサセル103のうちの幾つか(例えば、セル103a)は回路セル427(例えば、セル427a)に対して垂直方向に整列されている一方、セル103の別のセル(例えば、セル103d)と対応する回路セル427(例えば、セル427d)の間には水平方向のオフセットが存在する。互いに垂直方向に整列していないトランスジューサセル103と回路セル427の間の接続は、複数の導電性経路445を有する後処理金属化構造440内に形成した再分布システム444によって実現される。
【0043】
各導電性経路445は、コネクタ接触パッド443と対応する回路セル結合パッド429の間に電気的接続を提供する。回路セル427aと直に重なったトランスジューサセル103aでは、トランスジューサセル103aと回路セル427aの間の電気的接続は、回路セル接点428a、ASIC金属化構造450内の導電性経路452、回路セル結合パッド429a、コネクタ接触パッド443aと回路セル結合パッド429aの間の直線的導電性経路445a、コネクタ接触パッド443a並びにトランスジューサ接触パッド212aを介して提供される。回路セル427dと直に重なっていないトランスジューサセル103dでは、トランスジューサセル103dと回路セル427dの間の電気的接続は、回路セル接点428d、ASIC金属化構造450内の導電性経路452、回路セル結合パッド429d、コネクタ接触パッド443dと回路セル結合パッド429dの間の導電性経路445d、コネクタ接触パッド443d並びにトランスジューサ接触パッド212dを介して提供される。
【0044】
導電性経路445dは、トランスジューサセル103dと回路セル427dの間の整列不良に対応するための水平な(すなわち、面P11と平行な)セクション445−Hを含む。例示的な経路445dは、トランスジューサセル103のピッチa11が回路セル427のピッチa14と異なるときに後処理金属化構造440内の再分布システム444(例えば、経路445c、445d及び445eを含む)によって提供される再分布機能を表している。すなわち、トランスジューサ接触パッド212が隣接するASIC406上の対応する回路の結合パッドと重なることができない場合に、モジュール30内のトランスジューサセル103の均一分布を修正することなく接続を実現することが可能である。
【0045】
各サブアレイ104内のトランスジューサセル103は、均一の第1のピッチ間隔a11で回路領域423を覆いかつI/O領域424を覆うように面P11に沿って延びる横列x及び縦列yの形で形成されている。ASIC406内の回路セル427は、a14<a11であるような第2のピッチ間隔a14で面P11と平行な第2の面P14に沿って形成されている。しなしながらASIC回路セル427のピッチ間隔a14がトランスジューサセル103のピッチ間隔a11より小さい場合でも、トランスジューサセル103のサブアレイ104はなお回路領域423とI/O領域424の両者と重なることができる。各サブアレイ104内で横列及び縦列に沿いかつ隣接するモジュール30全体にわたって延びる横列及び縦列の形で位置決めされたトランスジューサセル103は、実質的に同じピッチ間隔を有しており、隣接するモジュール同士の間に大きなギャップが生じない。
【0046】
再分布システム444は、後処理金属化構造440内に形成した複数の導電性経路445を備える。各導電性経路445は、ASIC回路セル接触パッド429と対応するコネクタ接触パッド443の間に電気的接続を提供する。一例として、回路セル427aと直に重なったトランスジューサセル103aでは、トランスジューサセル103aと回路セル427aの間の電気的接続は、回路セル接触パッド429aと対応する導体接触パッド443aの間の垂直な導電性経路445aを介して提供される。回路セル427dと直に重ならないトランスジューサセル103dでは、トランスジューサセル103dと回路セル427dの間の電気的接続は、回路セル接触パッド429dと対応する導体接触パッド443dの間の導電性経路445dを介して提供される。導電性経路443dは、トランスジューサセル103dと回路セル427dの間の整列不良に対応するための水平な(すなわち、面P11と平行な)セクション445−Hを含む。
【0047】
図6には、システム100内におけるトランスジューサアセンブリ501の別の例示的な実施形態についてモジュール40の部分断面図で図示している。アセンブリ501及びモジュール40はそれぞれ、図3のアセンブリ101及びトランスジューサモジュール10と置き換えることができる。さらにモジュール40の図は、図2の線A−A’に沿いかつ隣接するモジュール40全体にわたって面P11に沿って延びるトランスジューサセル103の横列xを通過して切って見ている。トランスジューサモジュール40は、図3に関連して記載したようなトランスジューサセル103のサブアレイ104と、図5に関連して記載したような相互接続構造407と、コネクタ505と、回路領域523及びI/O領域524を有するASIC506と、を備える。上側表面541及び下側表面542を有する介在体540から形成したコネクタ505は、図3のコネクタ105と機能的に同様である(ただし、フレックステールは組み込んでいない)。
【0048】
トランスジューササブアレイ104は異方性導電性接着剤の第1の層571によって介在体540の上側表面541に取り付けられている。コネクタ505は、介在体540の上側表面541に沿って形成させた複数の上側介在体接触パッド543(例えば、543a〜543e)と、介在体540の下側表面542に沿って形成させた複数の下側介在体接触パッド544(例えば、544a〜544e)と、パッド543及び544の対を接続するための複数の導電性経路545(例えば、545a〜545e)と、を含む。介在体540は、ASIC506と対応するトランスジューササブアレイ104の間に電気的接続を提供する複数の導電性経路545による再分布システム546の役割をする。サブストレート520、上側表面521及び下側表面522を有するASIC506は、図3のASIC106と機能的に同様であるが、ASIC506の下側表面522に沿って形成した回路領域523及びI/O領域524を含む。モジュール40は、トランスジューサアセンブリ501を形成するように相互接続構造407と結合させている。コネクタ505及び再分布システム546は、1つまたは複数の可撓性回路を備えた可撓性回路アセンブリから形成されることがあり、さらにまた隣接するASIC506同士の間に電気的接続を提供することがある。
【0049】
トランスジューサセル103は、異方性導電性接着剤の第1の層571によって介在体540の上側表面541に取り付けられており、かつASIC506の上側表面521は異方性導電性接着剤の第2の層572によって介在体540の下側表面542に取り付けられている。ASIC506は、回路領域523内に複数の回路セル527を有しまたASIC506のエッジ532に沿って形成されたI/O領域524内に複数のI/O回路セル530を有しており、さらに銅などの導体材料で満たされたまたはメッキされた一連のダイ貫通ビア536を含む。導電性ダイ貫通ビア536は、線A−A’を通る面と異なる面内にあるため破線で示している。
【0050】
各回路セル527内においてASIC506の下側表面522に沿って形成させた回路セル接点528は、ASIC506の上側表面522に沿って形成させた対応する背面側接触パッド529とビア536を介して結合している。I/O領域524内において複数のI/O接点531はASIC506の下側表面522に沿って形成されている。
【0051】
相互接続構造407は、図5を参照しながら記載したようなその上側表面482上に形成した複数のフレックス接触パッド484を有する大面積可撓性回路基板481から形成されている。個々のI/O接点531と対応するフレックス接触パッド484の間の電気的接触はバンプ結合によって実施されている。各I/O接点531上にはバンプ下金属パッド548が形成されており、また各バンプ下金属パッド548上には、はんだバンプ549が形成されている。はんだバンプ549とフレックス接触パッド484の間の結合は熱及び圧縮によって実現し、結合パッド585を形成している。結合パッド585の周りには誘電性接着剤586が提供される。結合パッド585は一般に、多重レベル金属結合パッドスタックである。介在体540とASIC506の間の接続もまたバンプ結合によって実施することができる。すなわち、はんだバンプ549をその上に形成したバンプ下金属パッドとして接点529が形成されることがある。接点529上に形成したはんだバンプと介在体接触パッド544の間の結合は熱及び圧縮によって実施し、多重レベル金属結合パッドスタックを形成している。
【0052】
別の実施形態において図示したように、トランスジューサセル103のサブアレイ104は、回路領域523を覆いかつI/O領域524を覆うように均一の第1のピッチ間隔a11で第1の面P11に沿って延びる横列及び縦列の形に形成されている。ASIC506内の回路セル527は、面P11と平行な第2の面P15に沿ってa15<a11であるような第2のピッチ間隔(この実施形態ではa15で示す)で形成されている。ASIC回路セル527のピッチ間隔a15がトランスジューサセル103のピッチ間隔a11より小さいと、トランスジューサセル103のサブアレイ104は回路領域523及びI/O領域524と重なり、これによって大きなギャップを伴わないタイル配置が可能となる。
【0053】
モジュール40では、トランスジューサセル103のうちの幾つか(例えば、セル103a)は回路セル527(例えば、セル527a)に対して垂直方向に整列させる一方、セル103の別のセル(例えば、セル103d)と対応する回路セル527(例えば、セル527d)の間には水平方向のオフセットが存在する。互いに垂直方向に整列していないトランスジューサセル103と回路セル527の間の接続は介在体540内に形成されかつ複数の導電性経路545を有する再分布システム546によって実現される。各導電性経路545は、上側介在体接触パッド543と下側介在体接触パッド544の間に電気的接続を提供する。回路セル527aと直に重なったトランスジューサセル103aでは、トランスジューサセル103aと回路セル527aの間の電気的接続は、回路セル接点528a、ASIC506内の導電性ダイ貫通ビア536、背面側結合パッド529a、下側介在体接触パッド544a、上側介在体接触パッド543aと下側介在体接触パッド544aの間の直線的導電性経路545a、上側介在体接触パッド544a、並びにトランスジューサ接触パッド212aを介して提供される。
【0054】
回路セル527dと直に重なっていないトランスジューサセル103dでは、トランスジューサセル103dと回路セル527dの間の電気的接続は、回路セル接点528d、ASIC506内の導電性ダイ貫通ビア536、背面側結合パッド529d、下側介在体接触パッド544d、上側介在体接触パッド543dと下側介在体接触パッド544dの間の導電性経路545d、上側介在体接触パッド544d、並びにトランスジューサ接触パッド212dを介して提供される。導電性経路545dは、トランスジューサセル103dと回路セル527dの間の整列不良に対応するための水平な(すなわち、面P11と平行な)セクション545−Hを含む。例示的な経路545dによって、トランスジューサセル103のピッチa11が回路セル527のピッチa15と異なるときに、介在体540内の再分布システム546(例えば、経路545c、545d及び545eを含む)によって提供される再分布機能を表している。すなわち、トランスジューサ接触パッド212が隣接するASIC506上の対応する回路の結合パッドと重なることができない場合に、モジュール40内のトランスジューサセル103の均一分布を修正することなく接続を実施することが可能である。
【0055】
図6のレイアウト例では、隣接する下側介在体接触パッド544同士のピッチ間隔は均一でありかつ隣接する2つの回路セル527同士のピッチa15と同等である。隣接する上側介在体接触パッド543同士のピッチ間隔は均一でありかつ隣接する2つのトランスジューサセル123同士のピッチa11と同等である。別の実施形態では、設計の柔軟性を高めるために上側介在体接触パッド543同士のピッチ間隔を不均一とすることができる。上述の配列によって、対応する結合パッド529に対する各トランスジューサ接触パッド212の垂直方向整列、並びに複数対のトランスジューサセル103と回路セル527の間の水平オフセットに対応するためのピッチ間隔の適当な変更が実現される。
【0056】
図7の部分断面図では、別の例示的な実施形態に従ったトランスジューサアセンブリ601のモジュール50を図示している。アセンブリ601及びモジュール50はそれぞれ、図3のアセンブリ101及びトランスジューサモジュール10と置き換えることができる。図7の実施形態では、モジュール50は、相互接続構造407、図6に関連して記載したASIC506及びコネクタ505、並びにトランスジューサセル603のサブアレイ604を備える。モジュール50の図は、図2の線A−A’に沿いかつ隣接するモジュール50全体にわたって面P11に沿って延びるトランスジューサセル603の横列xを通過して切って見ている。モジュール540によって形成されたコネクタ505は、異方性導電性接着剤層572内の介在体パッド544と背面側結合パッド529の対の係合によって電気的に接触させるように表している。図6を参照しながら記載したような別法では、介在体540とASIC506の間の接続はさらに、その接点529がその上に形成したはんだバンプ549によってバンプ下金属パッドとして形成されているようなバンプ結合を用いて実現することができる。
【0057】
トランスジューサセル603のサブアレイ604は、図3のトランスジューサセル103のサブアレイ104と機能的に同様であるが、図7のトランスジューサセル603はcMUTトランスジューサ素子となっている。こうしたcMUTトランスジューサセル603からなるアレイは典型的には、例えばヘビードープのシリコンウェハから形成されることがあるような下側表面647を有するトランスジューササブストレート640上に作成される。各cMUTトランスジューサセル603では、薄肉の膜やダイアフラム641(例えば、窒化ケイ素やケイ素の層)をサブストレート640の上に吊着させている。膜641は、酸化ケイ素や窒化ケイ素から製作し得るような絶縁支持体642によって支持されている。膜641とサブストレート640の間のキャビティ643は空気や気体を充填させることや、完全にまたは部分的に真空状態にすることがある。アルミニウム合金やその他適当な導体材料などの導体材料からなる薄膜または層は膜641上に前側電極644を形成させると共に、サブストレート640上にトランスジューサ底側電極645を形成させるように導体材料から製作された別の薄膜または層がパターン形成されている。別法として底側電極は半導体サブストレート640の適当なドーピングによって形成させることが可能である。図7に示すように単一のcMUTセルによってトランスジューサセルを形成することが可能であるが、別に単一のトランスジューサセル603に割り当てた空間内部に複数の周辺支持体642を伴った複数のcMUTセルを構成することも可能である。別に単一のトランスジューサセル603に割り当てた空間内部に複数のcMUTセルを構成するケースでは、単一のトランスジューサセル603の領域内部のcMUTセルのすべてを単一の貫通ビア648によって供給することも可能である。
【0058】
トランスジューササブストレート640内部には複数の貫通ビア648が形成され、これがアルミニウムや銅などの導体材料で満たされている。複数のトランスジューサ接触パッド653はトランスジューササブストレート640の下側表面647に沿って形成されている。トランスジューササブストレート640内に形成した貫通ビア648の各々は、cMUTトランスジューサ底側電極645と対応するトランスジューサ接触パッド653の間に電気的接続を提供する。
【0059】
図8の部分断面図では、別の例示的な実施形態によるトランスジューサアセンブリ701内のモジュール60を図示している。アセンブリ701及びモジュール60はそれぞれ、図3のアセンブリ101及びトランスジューサモジュール10と置き換えることができる。図8の実施形態では、モジュール60は、相互接続構造407、ASIC506及び図7に関連して記載したようなcMUTトランスジューサセル603を備える。トランスジューサセル603のサブアレイ604に沿ってコネクタ605が形成されている。モジュール60の図もまた、図2の線A−A’に沿いかつ隣接するモジュール60全体にわたって面P11に沿って延びるcMUTトランスジューサセル603の横列xを通過して切って見ている。この例ではコネクタ605は半導体サブストレート640上でcMUTトランスジューサセルと一体化させている。
【0060】
アルミニウム合金その他適当な導体材料などの導体材料からなる薄膜または層は膜641上に前側電極644を形成させると共に、サブストレート640上にトランスジューサ底側電極645を形成させるように導体材料から製作された別の薄膜または層がパターン形成されている。別法として、底側電極は半導体サブストレート640の適当なドーピングによって形成させることが可能である。図8に示すように、単一のcMUTセルによってトランスジューサセルを形成することが可能であるが、図7に関連して検討したように別に単一のトランスジューサセル603に割り当てた空間内部に複数の周辺支持体642を伴った複数のcMUTセルを構成することも可能である。
【0061】
トランスジューササブストレート640内には複数の貫通ビア648が形成され、これがアルミニウムや銅などの導体材料で満たされている。複数のキャプチャパッド673はトランスジューササブストレート640の下側表面647に沿って形成されることがある。トランスジューササブストレート640内に形成した貫通ビア648の各々は、cMUTトランスジューサ底側電極645と対応するトランスジューサキャプチャパッド673の間に電気的接続を提供する。
【0062】
コネクタ605は、図7のコネクタ505と機能的に同様であるが、トランスジューササブストレート640の下側表面647を覆うような相互接続構造(例えば、多重レベル金属化)として形成させている。コネクタ605は、各キャプチャパッド673とコネクタ結合パッド544の間を電気的に接触させるように表している。結合パッド544と背面側ASIC結合パッド529の対は異方性導電性接着剤層672の内部で結合させている。図6を参照しながら記載したような別法では、コネクタ605とASIC506の間の接続はさらに、はんだバンプ549がその上に形成されたバンプ下金属パッドとしてその接点529が形成されるようなバンプ結合を用いて実現させることが可能である。
【0063】
モジュール60では、トランスジューサセル603のうちの幾つか(例えば、セル603a)は回路セル527(例えば、セル527a)に対して垂直方向に整列する一方、セル603の別のセル(例えば、セル603d)と対応する回路セル527(例えば、セル527d)の間には水平方向のオフセットが存在する。互いに垂直方向に整列していないトランスジューサセル603と回路セル527の間の接続は複数の導電性経路745を有する再分布システム605によって実現される。各導電性経路745はキャプチャパッド673と接触パッド544の間に電気的接続を提供する。トランスジューサセル603aは電気的に接続される相手方となる回路セル527aと直に重なっている。トランスジューサセル603dは接続される相手となる回路セル527dと直に重なっていない。導電性経路745dは、トランスジューサセル603dと回路セル527dの間の整列不良に対応するための水平な(すなわち、面P11と平行な)セクション745−Hを含む。例示的な経路745dは、トランスジューサセル603のピッチa31が回路セル527のピッチa22と異なるときに相互接続構造コネクタ605(例えば、経路745c、745d及び745eを含む)によって提供される再分布機能を表している。すなわち、トランスジューサ接触パッドが隣接するASIC506上で対応する回路の結合パッドと重なることができない場合に、モジュール60内におけるトランスジューサセル103の均一分布を修正することなく接続を実現することができる。
【0064】
上述の配列によって、対応する結合パッド529に対する各トランスジューサ接触パッド212の垂直方向整列が実現され、また複数対のトランスジューサセル103と回路セル527の間の水平オフセットに対応するためのピッチ間隔の適当な変更が実現される。
【0065】
大面積アレイ・トランスジューサアセンブリの製造はモジュール式設計によって簡略化することができる。多数のモジュール10によって、電力線とディジタルプログラミングバス線、並びに多数のアナログ信号チャンネルを共有することが可能である。これらの電力線及び信号線は、図5、6及び7の実施形態において図示したような可撓性回路基板などの適当な大面積サブストレート481から形成した相互接続構造407に対するバンプ結合によってバス接続(bussed out)されている。電力線及び信号線はさらにアモルファスシリコンパネルや標準的なプリント回路基板上でバス接続されることもある。ASIC106は、可撓性モジュールを提供するように25マイクロメートル〜100マイクロメートル以上の全体厚まで薄くさせることがある。薄肉のASIC106を含んだ複数の可撓性モジュール10を備える大面積トランスジューサモジュールアセンブリ101は一般撮像向けの湾曲アレイに適している。
【0066】
本発明に関する多くの実施形態を図示し説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではない。当業者によって本特許請求の範囲の記載に従って本発明の精神及び趣旨を逸脱することなく多くの修正形態、変形形態、置換形態及び等価形態が実施されることになろう。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】超音波撮像システムのブロック図である。
【図2】大面積アレイ・トランスジューサアセンブリの部分平面図である。
【図3】図2の大面積アレイ・トランスジューサアセンブリの断面図である。
【図4】トランスジューサモジュールの別の例の部分断面図である。
【図5】トランスジューサモジュールの別の例の部分断面図である。
【図6】トランスジューサモジュールの別の例の部分断面図である。
【図7】本発明によるトランスジューサモジュールのさらに別の例の部分断面図である。
【図8】本発明によるトランスジューサモジュールのまた別の例の部分断面図である。
【符号の説明】
【0068】
10、20、30、40、50、60 モジュール
11 アレイ
100 システム
101 アセンブリ
102 アレイ
103 トランスジューサセル
103a〜103d セル
104 サブアレイ
105 コネクタ
106 特定用途向け集積回路(ASIC)
107 構造
110 探触子ユニット
119 コネクタ
120 コンソール
122 制御器
123 トランスジューサセル
124 ビーム形成器
126 プロセッサ
127 走査変換装置
129 コネクタ
130 ケーブル
140 ディスプレイ
141 検査対象
142 超音波線
144 反射
146 探求部位
211 トランスジューサ構成要素
212 接触パッド
212a〜212e 接触パッド
213、214 電極
215 上側表面
216 切溝
217 下側表面
220 サブストレート
221 上側表面
222 下側表面
223、224 領域
227 回路セル
228 接点
229、233 結合パッド
230 素子
231 接点
232 エッジ
240 アセンブリ
241 上側表面
242 下側表面
243、244 パッド
243a〜243e パッド
244a〜244e パッド
245 経路
245a〜245e 経路
245−H 水平セクション
246 接触パッド
249 テール
249−1 フレックステール
249a〜249−n フレックステール
250 再分布システム
271、272 層
280 サブストレート
290 コネクタ部分
301 トランスジューサアセンブリ
305 コネクタ
306 ASIC
320 サブストレート
321 上側表面
322 下側表面
323 回路領域
324 領域
325 界面
327 回路セル
327a〜327e 回路セル
328 接点
329 パッド
329a〜329d パッド
330 セル
331 接点
332 エッジ
333 パッド
340 構造
345、346 経路
350 再分布システム
360 基板
361 上側表面
362 下側表面
363、364 パッド
363a〜363e パッド
364a〜364e パッド
365 接触パッド
366 フレックスビア
369−1.1 フレックステール
369−n フレックステール
371、372 層
401 アセンブリ
405 コネクタ
406 ASIC
407 相互接続構造
420 サブストレート
421 上側表面
422 下側表面
423、424 領域
425 界面、 表面
427、430 セル
427a〜427e 回路セル
428 セル接点
428a〜428e セル接点
429 パッド
431 セル接点
432 エッジ
433 パッド
434 バンプ
436 ビア
440 構造
441 上側表面
442 下側表面
443 パッド
443a〜443e 経路
444 再分布システム
445、452 経路
445a〜445e 経路
445H 水平セクション
450 構造
471 層
481 基板
482 上側表面
483 下側表面
484、485 パッド
486 層
490 コネクタ部分
501 アセンブリ
505 コネクタ
506 ASIC
520 サブストレート
521 上側表面
522 下側表面
523、524 領域
527 回路セル
527a〜527d 回路セル
528 セル接点
529 結合パッド
530 セル
531 接点
532 エッジ
536 ビア
540 介在体
541 上側表面
542 下側表面
543、544 パッド
545 経路
545a〜545e 経路
546 再分布システム
548 パッド
549 バンプ
571、572 層
585 パッド
586 接着剤
601 トランスジューサアセンブリ
603 トランスジューサセル
603a セル
603d セル
604 サブアレイ
605 コネクタ
640 サブストレート
641 膜、ダイアフラム
642 支持体
643 キャビティ
644、645 電極
647 下側表面
648 ビア
653 接触パッド
672 層
673 キャプチャパッド
701 トランスジューサアセンブリ
745 経路
745a〜745e 経路
745−H 水平セクション
P11 面
P12 面
P14 面
x 横列
y 縦列

【特許請求の範囲】
【請求項1】
探触子ユニット(110)を備えた超音波監視システム(100)であって、
横列(x)及び縦列(y)の形で配列させると共に第1の面(P11)に沿い第1の方向で第1のピッチ(a11)として形成させたトランスジューサセル(103)のアレイ(102)と、
第1の面(P12)と平行な第2の面に沿って形成されており、第1の方向に沿って第1のピッチ(a11)より小さい第2のピッチ(a12)だけ離間させた回路セル(227、327)のアレイを含んだ集積回路(106)であって、トランスジューサセル(103a)の第1のセルはこれらの面のうちの1つに対して直交する方向で回路セル(227a、327a)の第1のセルと垂直方向に整列すると共にこれに対する接続(245a、345a)を有しており、かつトランスジューサセル(103d)の第2のセルは第2の回路セル(227d、327d)と重なり合わないように第2の回路セルの位置を基準とした垂直方向整列からオフセットさせている集積回路(106)と、
トランスジューサセル(103)のアレイと回路セル(227、327)のアレイとの間に位置決めされている、第1のトランスジューサセル(103a)の第1の回路セル(227a、327a)への接続(245a)と第2のトランスジューサセル(103d)の第2の回路セル(227d、327d)との接続とを形成するように構成させた接続サブシステム(105、305)と、
集積回路(106)と処理回路(124、126、127)の間に電気的接続を提供するように位置決めされた相互接続構造(107)と、
を備える超音波監視システム(100)。
【請求項2】
前記コネクタサブシステム(105)及び回路セル(227、327)の一部分が同じ集積回路構造の一部として形成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
集積回路(106)に対して相互接続構造(107)を介して接続させた処理回路(126)をさらに含む請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
探触子ユニット(110)に対して相互接続構造(107)を介して接続させたシステムコンソール(120)をさらに含む請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
コンソール(120)内に位置決めされた処理回路(126)をさらに含むと共に、探触子ユニット内の探触子ユニット線コネクタ(119)とシステムコンソール(120)内のコンソール線コネクタ(129)の間に結合させたケーブル(130)を介して探触子ユニット(110)とシステムコンソール(120)の間で情報が転送可能である、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記接続サブシステム(305)は、複数のコネクタ導電性リード(366)を含んだコネクタ(360)と第2の複数の再分布システム導電性リード(345)を含んだ再分布システム(350)とを備えており、
コネクタ導電性リード(366)の第1のリードは第1のトランスジューサセル(103a)と再分布システム導電性リードの第1のリード(345a)を接続しかつ第2のリード(366)は第2のトランスジューサセル(103d)と再分布システム導電性リードの第2のリード(345d)を接続しており、
再分布システム導電性リードの第1のリード(345a)は第1の回路セル(327a)と電気的に接続されかつ再分布システム導電性リードの第2のリード(345d)は第2の回路セル(327d)と電気的に接続されている、
請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記探触子ユニット(110)は、トランスジューサセル(103)のサブアレイ(104)及び回路セル(227)のサブアレイをその各々が備えるトランスジューサモジュール(10)のアレイによって構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
集積回路(106)のエッジ(232)に沿って形成させたI/Oパッド(233、246)のアレイをさらに含む請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
その少なくとも1つが回路セル(327e)のうちの1つと重なっているI/Oパッド(333)のアレイをさらに含む請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
集積回路(106)のエッジ(332)に沿って形成させた複数のI/Oパッド(333)と、その各々が回路セル(328e)のうちの1つと重なるまたはその直ぐ上側に形成されている1つまたは複数の追加的I/Oパッド(333)をさらに含む請求項1に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−22735(P2009−22735A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2008−117959(P2008−117959)
【出願日】平成20年4月30日(2008.4.30)
【出願人】(390041542)ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ (6,332)
【氏名又は名称原語表記】GENERAL ELECTRIC COMPANY
【Fターム(参考)】