説明

太陽電池の製造方法及び装置

【課題】シリコンインゴットから切り出したシリコン層の反りを抑制又は防止し、シリコン太陽電池の製造を容易化する。
【解決手段】切削手段10によって、円柱状のシリコンインゴット9の外周部をシリコンインゴット9の周方向に切削し、切削片9aを得る。貼り付け手段20,30,41によって、切削片9aを接着剤92を介して基板91に貼り付ける。切削片9aがシリコン層93になる。好ましくは、シリコンインゴット9を支持回転手段20によって回転させ、かつ切削刃12の刃先13をシリコンインゴット9の周方向に向けてシリコンインゴット9の外周部に切り込ませる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、シリコンインゴットから太陽電池を製造する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、シリコン太陽電池のシリコン層は、シリコンのインゴットを該インゴットの軸線と直交する方向にスライスして製造している。
【特許文献1】特開2000−327488号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
スライスによって切り出されるシリコンの厚さを薄くすると、反りが生じやすく、その後の工程に支障を来たす。また、切り出されるシリコンの大きさが、インゴットの軸線と直交する断面積に依存する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、本発明に係るシリコン太陽電池の製造方法は、円柱状のシリコンインゴットの外周部を該シリコンインゴットの周方向に切削し、切削により得られたシリコンの切削片を基板に接着剤を介して貼り付けることを特徴とする。
この方法によれば、前記切削片をシリコン太陽電池のシリコン層とすることができる。切削片を基板に貼り付けることで、シリコン層の反りを抑制又は防止できる。したがって、シリコン太陽電池を容易に製造できる。また、シリコン層の大きさを、シリコンインゴットの断面積に依らずに設定できる。
【0005】
前記シリコンインゴットの外周部の切削箇所の近傍部分を、前記接着剤を介して前記基板に当てた状態で、前記切削を行なうことが好ましい。
これにより、シリコンインゴットの外周部を基板に接着して切削できる。したがって、シリコン層を基板と接着された状態でシリコンインゴットから切り出すことができる。
【0006】
前記基板の少なくとも前記シリコンインゴットが当てられる部分の周辺の前記シリコンインゴットを向く面を凸曲面にすることが好ましい。
これにより、シリコンインゴットと基板との間に形成される空間を広くできる。したがって、該空間に切削刃を容易に配置でき、シリコンインゴットの外周部の切削を容易に行なうことができる。
【0007】
前記シリコンインゴットの外周部に不純物を注入することが好ましい。
これにより、シリコン層に不純物をドープできる。p型の不純物をドープすれば、シリコン層をp型半導体にすることができる。n型の不純物をドープすれば、シリコン層をn型半導体にすることができる。
【0008】
本発明に係るシリコン太陽電池の製造装置は、
円柱状のシリコンインゴットの外周部を該シリコンインゴットの周方向に切削する切削手段と、
前記切削により得られたシリコンの切削片を基板に接着剤を介して貼り付ける貼り付け手段と、
を備えたことを特徴とする。
この装置によれば、前記切削片をシリコン太陽電池のシリコン層とすることができる。切削片を基板に貼り付けることで、シリコン層の反りを抑制又は防止できる。したがって、シリコン太陽電池を容易に製造できる。また、シリコン層の大きさをシリコンインゴットの断面積に依存せずに設定できる。
【0009】
前記シリコン太陽電池製造装置が、前記シリコンインゴットを支持しかつ回転させるインゴット支持回転手段を、更に備え、
前記切削手段が切削刃を支持し、この切削刃が、刃先を前記シリコンインゴットの周方向の前記回転の向きとは反対側に向けてシリコンインゴットの外周部に切り込んでいることが好ましい。
これにより、シリコンインゴットの外周部を周方向に確実に切削できる。
【0010】
前記シリコン太陽電池製造装置が、前記シリコンインゴットを支持しかつ回転させるインゴット支持回転手段と、前記基板を支持する基板支持手段と、を更に備え、
前記インゴット支持回転手段及び基板支持手段によって、前記シリコンインゴットの外周部の切削箇所の近傍部分と前記基板とが、前記接着剤を介して互いに押し当てられていることが好ましい。
これにより、シリコンインゴットの外周部を基板に接着して切削できる。したがって、シリコン層を基板と接着された状態でシリコンインゴットから切り出すことができる。前記インゴット支持回転手段及び基板支持手段は、互いに協働して前記貼り付け手段の構成要素となる。
【0011】
前記基板支持手段が、外周に前記基板が部分的に巻き付けられるロールを有していることが好ましい。
これにより、基板をシリコンインゴットに向かって凸の曲面状にすることができる。したがって、シリコンインゴットと基板との間に形成される空間を広くできる。よって、該空間に切削刃を容易に配置でき、シリコンインゴットの外周部の切削を容易に行なうことができる。
【0012】
前記貼り付け手段が、前記シリコンインゴットの外周面又は前記基板に接着剤を塗布する接着剤塗布手段を含むことが好ましい。
これにより、切削片ひいてはシリコン層と基板の間に接着剤を確実に介在させることができ、シリコン層と基板を確実に接着できる。
【0013】
前記シリコンインゴットの外周部に不純物を注入するドーピング手段を、更に備えることが好ましい。
これにより、シリコン層に不純物をドープできる。p型の不純物をドープすれば、シリコン層をp型半導体にすることができる。n型の不純物をドープすれば、シリコン層をn型半導体にすることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、シリコンインゴットを周方向に切削した切削片をシリコン太陽電池のシリコン層とすることができる。切削片を基板に貼り付けることで、シリコン層の反りを抑制又は防止でき、シリコン太陽電池を容易に製造できる。また、シリコン層の大きさを、シリコンインゴットの断面積に依らずに設定できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図2に示すように、本実施形態のシリコン太陽電池90は、基板91と、接着剤層92と、シリコン層93とを備えている。基板91の上面に接着剤層92を介してシリコン層93が積層されている。基板91は、例えばアルミ箔等の導電性基板でもよく、PET等の樹脂からなる絶縁性基板でもよい。接着剤層92は、例えば導電性接着剤で構成されている。導電性接着剤は、例えば導電フィラー入りエポキシ接着剤であることが好ましい。
【0016】
シリコン層93は、多結晶シリコンで構成されている。図1に示すように、シリコン層93は、シリコンインゴット9から生成される。シリコンインゴット9は、円柱状になっている。シリコンインゴット9の軸線は、水平かつ図1の紙面と直交する前後方向に向けられている。
【0017】
図1は、シリコンインゴット9からシリコン太陽電池90を製造するシリコン太陽電池製造装置1の第1実施形態を示したものである。太陽電池製造装置1は、切削手段10と、インゴット支持回転手段20と、基板支持手段30とを備えている。
【0018】
支持回転手段20によって、シリコンインゴット9が軸線を前後方向に向けて支持されている。支持回転手段20は、支持したシリコンインゴット9を、該シリコンインゴット9の軸線のまわりに例えば反時計回り(図1の矢印aの方向)に回転させる。さらに、支持回転手段20は、シリコンインゴット9の高さ(上下方向の位置)を調節できる。
【0019】
切削手段10は、刃支持手段11を含む。刃支持手段11によって切削刃12が支持されている。切削刃12は、シリコンインゴット9の軸線と平行に前後方向(図1の紙面と直交する方向)に延びている。切削刃12の前後方向の長さは、シリコンインゴット9の軸長より大きいことが好ましい。切削刃12の前後方向の長さに応じてシリコンインゴット9を予め切断することにしてもよい。
【0020】
切削刃12は、シリコンインゴット9の例えば下側かつ右側に配置されている。切削刃12の刃先13が、シリコンインゴット9の最下部より少し右側の外周部に切り込んでいる。切削刃12の逃げ面となる刃面14が、上記切り込み箇所におけるシリコンインゴット9のほぼ周方向(接線方向)に向けられている。ひいては、刃先13が、上記切り込み箇所におけるシリコンインゴット9の周方向の回転の向きaとは反対側に向けられている。切削刃12は、固定されていてもよく、前後(図1の紙面と直交する方向)に往復移動されるようになっていてもよい。前後に往復移動させる場合の切削刃12は、ワイヤーソー等で構成されていてもよい。
【0021】
基板支持手段30は、基板91を水平に支持する。基板91は、シリコンインゴット9の最下部とほぼ同じ高さに配置されている。インゴット支持回転手段20と基板支持手段30とによって、シリコンインゴット9の最下部(切削箇所の近傍部分)と基板91とが互いに押し当てられている。後述するように、シリコンインゴット9と基板91との間には接着剤92が介在される。インゴット支持回転手段20及び基板支持手段30は、互いに協働して特許請求の範囲の「貼り付け手段」の構成要素となる。
【0022】
基板支持手段30には移動機構(図示省略)が付設されている。移動機構によって、基板91が右方向(図1の矢印bの方向)に水平に移動される。基板91の移動は、シリコンインゴット9の回転と同期している。これにより、シリコンインゴット9と基板91との間に滑りが生じないようになっている。基板支持手段30は、移動ステージを含んでいてもよく、複数の回転ロールを含んでいてもよい。例えば移動ステージの上面に基板91を載せ、移動ステージを移動させてもよい。基板91を1つの回転ロールから繰り出し、他の回転ロールに巻き取ることにしてもよい。
【0023】
シリコンインゴット9を挟んで切削刃12とは反対側(図1において左側)には、接着剤塗布ノズル41が設けられている。塗布ノズル41の基端部に接着剤供給源(図示省略)が連なっている。塗布ノズル41の先端部が、シリコンインゴット9の下側かつ左側の外周部と基板91との間の狭い空間に臨んでいる。塗布ノズル41の先端部は、刃先13よりシリコンインゴット9の回転方向aの上流側に配置されている。
接着剤塗布ノズル41は、特許請求の範囲の貼り付け手段の接着剤塗布手段を構成する。
【0024】
上記構成の太陽電池製造装置1の動作を説明する。
切削刃12の刃面14をシリコンインゴット9の下側の外周部に沿わせ、かつ刃先13をシリコンインゴット9に切り込ませる。この状態で、シリコンインゴット9を支持回転手段20によって矢印a方向に回転させる。これにより、シリコンインゴット9の外周部が周方向に切削され、連続する薄い切削片9aが得られる。この切削片9aがシリコン層93になる。切削片9aひていはシリコン層93が、シリコンインゴット9の外周の最下部から右側かつ切削刃12の下側に延出される。
【0025】
シリコンインゴット9の回転と同期して、基板91を矢印b方向に移動させる。これにより、シリコンインゴット9と基板91が滑るのを防止でき、ひいては切削片9aと基板91とが滑るのを防止できる。
【0026】
さらに、塗布ノズル41から接着剤92を吐出する。接着剤92は、シリコンインゴット9の外周の最下部より少し左側(シリコンインゴット9の回転方向の上流側)の部分又はその直下の基板91に付着する。シリコンインゴット9の回転に伴なって、接着剤92がシリコンインゴット9の外周の最下部と基板91との間に入り込む。これにより、シリコンインゴット9と基板91が接着される。支持回転手段20及び基板支持手段30(貼り付け手段)によって、シリコンインゴット9と基板91とが互いに押し当てられ、しっかり接着される。したがって、切削片9aひいてはシリコン層93を、基板91と接着された状態でシリコンインゴット9から切り出すことができる。これにより、シリコン層93の反りを抑制又は防止できる。このようにして、シリコン太陽電池90を作成できる。
【0027】
シリコン層93をシリコンインゴット9の周方向に連続的に切り取ることができるため、シリコン層93の大きさをシリコンインゴット9の断面積に依らずに設定でき、シリコンインゴット9の断面よりも大面積のシリコン層93を得ることができる。
更に、切削片9aの厚さを薄くすることで、シリコン層93の面積を十分に大きくすることができる。これによって、生産コストを下げることができる。切削片9aひいてはシリコン層93の厚さは、例えば0.05mm程度である。
切削によりシリコンインゴット9の直径が小さくなるのに伴ない、支持回転手段20によってシリコンインゴット9の軸線の高さを下降させる。基板支持手段30によって基板91を上昇させてもよい。これにより、シリコンインゴット9と基板91との押し当て状態を維持できる。
【0028】
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の形態と重複する構成に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図3は、本発明の第2実施形態を示したものである。この実施形態の太陽電池製造装置1にはドーピング手段50が設けられている。ドーピング手段50は、シリコンインゴット9の外周面に対向している。ドーピング手段50は、塗布ノズル41よりシリコンインゴット9の回転方向aの上流側に配置されている。ドーピング手段50からAl等のp型不純物がシリコンインゴット9の外周部に注入される。これにより、p型不純物をシリコン層93にドープでき、シリコン層93をp型半導体とすることができる。p型不純物として、Alの他、ボロン等を用いてもよい。p型不純物に代えて、n型不純物をドーピング手段50からシリコンインゴット9の外周部に注入し、シリコン層93にn型不純物をドープして、シリコン層93をn型半導体としてもよい。n型不純物として、例えばリン等が挙げられる。
【0029】
図4は、本発明の第3実施形態を示したものである。この実施形態の太陽電池製造装置1は、基板91の支持手段としてロール32を備えている。ロール32は、シリコンインゴット9より大径の円筒状になっている。図4ではロール32の上側部のみ図示されている。ロール32の軸線は、シリコンインゴット9の軸線と平行(図4の紙面と直交する方向)に向けられている。基板91が、ロール32の外周面の上側部分に被せられ、ロール32に支持されている。基板91は、上(シリコンインゴット9の側)に凸の曲面状になっている。基板91の頂部にシリコンインゴット9の下側の外周部が対向している。基板91の頂部より右側の部分に接着剤92を介してシリコン層93が積層される。
【0030】
ロール32は、例えば図4において時計回り(矢印cの方向)に回転される。ひいては、基板91が右方向に移動される。ロール32の回転は、シリコンインゴット9の回転と同期される。これにより、シリコンインゴット9と基板91が滑るのを防止でき、ひいては切削片9aと基板91とが滑るのを防止できる。
【0031】
第3実施形態によれば、シリコンインゴット9の下側の外周部と基板91との間の角度を空けることができる。したがって、切削刃12を、シリコンインゴット9の周方向に沿うように容易に配置でき、シリコンインゴット9の外周部を容易に切削できる。
【0032】
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をなすことができる。
例えば、シリコンインゴット9は、多結晶シリコンに限られず、単結晶シリコンであってもよく、アモルファスシリコンであってもよい。
円柱状のシリコンインゴット9の断面は、真円に限られず、楕円等の変形した円形状でもよい。
基板支持手段30が基板91を静止させて支持し、支持回転手段20の回転機構が、シリコンインゴット9を基板91に沿って転がすことにしてもよい。この場合、刃支持手段11が、切削刃12をシリコンインゴット9に追随して水平方向に移動させることが好ましい。
支持回転手段20と基板支持手段30とによりシリコンインゴット9を基板91に押し当てるのに代えて、又はそれと併せて、切削片9aひいてはシリコン層93を接着剤92を介して基板91に押し当てる押し当て手段(例えば一対のロール)を別途に設けてもよい。この押し当て手段は、貼り付け手段の構成要素になる。
シリコンインゴット9から切削片9aを切り出した後、該切削片9aを基板91に接着剤92を介して貼り合わせることにしてもよい。切削片9aと基板91の接着箇所が、シリコンインゴット9の切削箇所より基板91の相対移動方向の下流側に離れていてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、太陽電池の製造に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の第1実施形態に係る太陽電池製造装置を解説的に示す正面断面図である。
【図2】上記装置で製造した太陽電池の主部の断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る太陽電池製造装置を解説的に示す正面断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る太陽電池製造装置を解説的に示す正面断面図である。
【符号の説明】
【0035】
1 太陽電池製造装置
9 シリコンインゴット
9a 切削片
10 切削手段
11 刃支持手段
12 切削刃
13 刃先
14 刃面(逃げ面)
21 インゴット支持回転手段(貼り付け手段の要素)
30 基板支持手段(貼り付け手段の要素)
32 ロール(基板支持手段(貼り付け手段の要素))
41 接着剤塗布ノズル(接着剤塗布手段、貼り付け手段の要素)
50 ドーピング手段
90 シリコン太陽電池
91 基板
92 接着剤層
93 シリコン層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円柱状のシリコンインゴットの外周部を該シリコンインゴットの周方向に切削し、切削により得られたシリコンの切削片を基板に接着剤を介して貼り付けることを特徴とするシリコン太陽電池の製造方法。
【請求項2】
前記シリコンインゴットの外周部の切削箇所の近傍部分を、前記接着剤を介して前記基板に当てた状態で、前記切削を行なうことを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記基板の少なくとも前記シリコンインゴットが当てられる部分の周辺の前記シリコンインゴットを向く面を凸曲面にすることを特徴とする請求項2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記シリコンインゴットの外周部に不純物を注入することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の製造方法。
【請求項5】
円柱状のシリコンインゴットの外周部を該シリコンインゴットの周方向に切削する切削手段と、
前記切削により得られたシリコンの切削片を基板に接着剤を介して貼り付ける貼り付け手段と、
を備えたことを特徴とするシリコン太陽電池の製造装置。
【請求項6】
前記シリコンインゴットを支持しかつ回転させるインゴット支持回転手段を、更に備え、
前記切削手段が切削刃を支持し、この切削刃が、刃先を前記シリコンインゴットの周方向の前記回転の向きとは反対側に向けてシリコンインゴットの外周部に切り込んでいることを特徴とする請求項5に記載の製造装置。
【請求項7】
前記シリコンインゴットを支持しかつ回転させるインゴット支持回転手段と、前記基板を支持する基板支持手段と、を更に備え、
前記インゴット支持回転手段及び基板支持手段によって、前記シリコンインゴットの外周部の切削箇所の近傍部分と前記基板とが、前記接着剤を介して互いに押し当てられていることを特徴とする請求項5又は6に記載の製造装置。
【請求項8】
前記基板支持手段が、外周に前記基板が部分的に巻き付けられるロールを有していることを特徴とする請求項7に記載の製造装置。
【請求項9】
前記貼り付け手段が、前記シリコンインゴットの外周面又は前記基板に接着剤を塗布する接着剤塗布手段を含むことを特徴とする請求項5〜8の何れか1項に記載の製造装置。
【請求項10】
前記シリコンインゴットの外周部に不純物を注入するドーピング手段を、更に備えたことを特徴とする請求項5〜9の何れか1項に記載の製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−135605(P2010−135605A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−310881(P2008−310881)
【出願日】平成20年12月5日(2008.12.5)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【Fターム(参考)】