説明

安定な抗体組成物およびこれを安定させるための方法

本発明は、鉄が、ヒスチジンの存在下で、ヒンジ領域における切断のためラムダ軽鎖を含有する組換え完全ヒトIgG分子の断片化の増大をもたらすという観察に基づいて、ラムダ軽鎖を含む免疫グロブリンの分画を阻害するための組成物および方法を提供する。本発明は、IL−12/IL−23のp40サブユニットに結合している抗体またはこの抗原結合部分を含みおよびヒスチジンを含む緩衝液系を含む水性医薬製剤を更に提供し、この製剤は、断片化に対する増強した耐性等の増強した安定性を有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒスチジン含有製剤におけるラムダ軽鎖の少なくとも部分を含む分子の切断を阻害または防止するための方法であって、前記分子を切断する金属の能力を阻害または防止する段階を含む、方法。
【請求項2】
阻害または防止が、製剤中に少なくとも1種の金属キレーターを含めることを含む、請求項1の方法。
【請求項3】
阻害または防止が、濾過、緩衝液交換、クロマトグラフィーおよび樹脂交換から成る群から選択される少なくとも1つの手法に製剤を供することを含む、請求項1の方法。
【請求項4】
濾過が、限外濾過および透析濾過から成る群から選択される、請求項3の方法。
【請求項5】
緩衝液交換が、ヒスチジンを含む緩衝液、クエン酸塩およびリン酸塩を含む緩衝液ならびにイミダゾールを含む緩衝液から成る群から選択される緩衝液による透析を含む、請求項3の方法。
【請求項6】
阻害または防止が、製剤中にクエン酸緩衝液またはリン酸緩衝液を含めることを含む、請求項1の方法。
【請求項7】
阻害または防止が、ラムダ軽鎖における少なくとも1つのアミノ酸を改変することによって切断を阻害または防止することを含む、請求項1の方法。
【請求項8】
阻害または防止が、アミノ酸配列グルタミン酸−システイン−セリンが変化するようにラムダ鎖においてアミノ酸配列を改変することによって切断を阻害または防止することを含む、請求項1の方法。
【請求項9】
製剤が、約10mMのヒスチジンを含む、請求項1の方法。
【請求項10】
製剤が、約1−100mMのヒスチジンを含む、請求項1の方法。
【請求項11】
切断が、ラムダ鎖のヒンジ領域において起きる、請求項1の方法。
【請求項12】
ラムダ軽鎖の少なくとも部分が、グルタミン酸−システイン−セリンのアミノ酸配列または抗体結合を阻害しない少なくとも1つの修飾を含む、請求項1の方法。
【請求項13】
切断が、グルタミン酸とシステインの間で起きる、請求項12の方法。
【請求項14】
分子が、重鎖の少なくとも部分を含む、請求項1の方法。
【請求項15】
重鎖の部分が、アミノ酸配列SCDKまたは抗体結合を阻害しない少なくとも1つの修飾を含む、請求項1の方法。
【請求項16】
切断が、セリンとシステインの間で起きる、請求項10の方法。
【請求項17】
切断が、システインとアスパラギン酸の間で起きる、請求項10の方法。
【請求項18】
金属がFe2+である、請求項1の方法。
【請求項19】
金属がFe3+である、請求項1の方法。
【請求項20】
金属がCu2+である、請求項1の方法。
【請求項21】
金属がCu1+である、請求項1の方法。
【請求項22】
分子が、約1mg/mlから約300mg/mlの濃度範囲内で存在する、請求項1の方法。
【請求項23】
分子が、約2mg/mlの濃度で存在する、請求項1の方法。
【請求項24】
分子が、約7mg/mlの濃度で存在する、請求項1の方法。
【請求項25】
分子が、約100mg/mlの濃度で存在する、請求項1の方法。
【請求項26】
分子が免疫グロブリンである、請求項1の方法。
【請求項27】
分子がモノクローナル抗体である、請求項1の方法。
【請求項28】
分子が、DVD−Ig(商標)、Fab断片、F(ab’)断片、キメラ抗体、CDRグラフト抗体、ヒト化抗体、ヒト抗体、ジスルフィド連結Fv、単一ドメイン抗体、多重特異性抗体、二重特異性抗体および双特異性抗体から成る群から選択される、請求項1の方法。
【請求項29】
分子が抗IL−12/23抗体である、請求項1の方法。
【請求項30】
分子がJ695である、請求項1の方法。
【請求項31】
分子が、抗CD80または抗IGF1、2抗体である、請求項1の方法。
【請求項32】
切断が、約2℃から約25℃の温度で起きる、請求項1の方法。
【請求項33】
切断が、約2℃から約8℃の温度で起きる、請求項1の方法。
【請求項34】
切断が、約4から約8のpHで起きる、請求項1の方法。
【請求項35】
切断が、約5から約6のpHで起きる、請求項1の方法。
【請求項36】
阻害または防止が、pHを約5以下に低下させることを含む、請求項1の方法。
【請求項37】
少なくとも1種の金属キレーターが、クエン酸塩、シデロホア、カリクセレン、アミノポリカルボン酸、ヒドロキシアミノカルボン酸、N−置換グリシン、2−(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノエタンスルホン酸(BES)、二座、三座または六座鉄キレーター、ならびにこれらの誘導体、類似体および組み合わせから成る群から選択される、請求項2の方法。
【請求項38】
少なくとも1種の金属キレーターが、アエロバクチン、アグロバクチン、アゾトバクチン、バシリバクチン、N−(5−C3−L(5アミノペンチル)ヒドロキシカルバモイル)−プロピオンアミド)ペンチル)−3(5−(N−ヒドロキシアセトアミド)−ペンチル)カルバモイル)−プロプリオンヒドロキサム酸(デフェロキサミン、デスフェリオキサミンまたはDFOもしくはDEF)、デスフェリチオシン、エンテロバクチン、エリスロバクチン、フェリクローム、フェリオキサミンB、フェリオキサミンE、フルビアバクチン、フサリニンC、ミコバクチン、パラバクチン、シュードバクチン、ビブリオバクチン、ブルニバクチン、イェルシニアバクチン、オルニバクチンならびにこれらの誘導体、類似体および組み合わせから成る群から選択されるシデロホアである、請求項2の方法。
【請求項39】
金属キレーターがデスフェリオキサミンである、請求項38の方法。
【請求項40】
少なくとも1種の金属キレーターが、クエン酸塩である、請求項2の方法。
【請求項41】
少なくとも1種の金属キレーターが、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、トランス−ジアミノシクロヘキサン四酢酸(DCTA)、ジエチレントリアミン五酢酸(DTPA)、N−2−アセトアミド−2−イミノ二酢酸(ADA)、アスパラギン酸、ビス(アミノエチル)グリコールエーテルN,N,N’N’−四酢酸(EGTA)、グルタミン酸およびN,N’−ビス(2−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−二酢酸(HBED)ならびにこれらの誘導体、類似体および組み合わせから成る群から選択されるアミノポリカルボン酸である、請求項2の方法。
【請求項42】
少なくとも1種の金属キレーターが、N−ヒドロキシエチルイミノ二酢酸(HIMDA)、N,N−ビスヒドロキシエチルグリシン(ビシン)およびN−(トリスヒドロキシメチルメチル)グリシン(トリシン)ならびにこれらの誘導体、類似体および組み合わせから成る群から選択されるヒドロキシアミノカルボン酸である、請求項2の方法。
【請求項43】
少なくとも1種の金属キレーターが、N−置換グリシンまたはこの誘導体、類似体もしくは組み合わせである、請求項2の方法。
【請求項44】
N−置換グリシンが、グリシルグリシンならびにこの誘導体、類似体および組み合わせから成る群から選択される、請求項43の方法。
【請求項45】
少なくとも1種の金属キレーターが、2−(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノエタンスルホン酸(BES)ならびにこの誘導体、類似体および組み合わせである、請求項2の方法。
【請求項46】
少なくとも1種の金属キレーターが、DTPAおよびDEFの組み合わせを含む、請求項2の方法。
【請求項47】
少なくとも1種の金属キレーターが、EDTA、EGTAおよびDEFの組み合わせを含む、請求項2の方法。
【請求項48】
少なくとも1種の金属キレーターが、フェノールおよびアルデヒドのヒドロキシアルキル化生成物に基づく大環状または環状オリゴマー、ならびにこの誘導体、類似体および組み合わせから成る群から選択されるカリックスアレーンである、請求項2の方法。
【請求項49】
少なくとも1種の金属キレーターが、ヒドロキシピリジン誘導体、ヒドラゾン誘導体およびヒドロキシフェニル誘導体またはニコチニル誘導体、例えば、1,2−ジメチル−3−ヒドロキシピリジン−4−オン(Deferiprone、DFPまたはFerriprox)、2−デオキシ−2−(N−カルバモイルメチル−[N’−2’−メチル−3’−ヒドロキシピリジン−4’−オン])−D−グルコピラノース(Feralex−G)、ピリドキサールイソニコチニルヒドラゾン(PIH)、4,5−ジヒドロ−2−(2,4−ジヒドロキシフェニル)−4−メチルチアゾール−4−カルボン酸(GT56−252)、4−[3,5−ビス(2−ヒドロキシフェニル)−[1,2,4]トリアゾール−1−イル]安息香酸(ICL−670)、N,N’−ビス(o−ヒドロキシベンジル)エチレンジアミン−N,N’−二酢酸(HBED)、5−クロロ−7−ヨード−キノリン−8−オール(クリオキノール)ならびにこれらの誘導体、類似体および組み合わせである、請求項2の方法。
【請求項50】
少なくとも1種の金属キレーターが、トリエチレンテトラミン(トリエンチン)、テトラエチレンペンタミン、D−ペニシラミン、エチレンジアミン、ビスピリジン、フェナントロリン、バソフェナントロリン、ネオクプロイン、バトクプロインスルフォネート、クプリゾン、シス,シス−1,3,5,−トリアミノシクロヘキサン(TACH)、Tachpyrならびにこれらの誘導体、類似体および組み合わせから成る群から選択される銅キレーターである、請求項2の方法。
【請求項51】
製剤が、アミノ酸、糖、糖アルコール、緩衝液、塩および界面活性剤から成る群から選択される少なくとも1種の更なる賦形剤を含む、請求項1の方法。
【請求項52】
製剤が、約1から約60mg/mlのマンニトール、約1から約50mMのメチオニン、約0.001%から約0.5%(w/v)のポリソルベート80、約0.001%から約1%(w/v)のポリオキサマー188、約1から約150mMの塩化ナトリウム、約1から約30mMの酢酸塩、約1から約30mMのクエン酸塩、約1から約30mMのリン酸塩および約1から約30mMのアルギニンから成る群から選択される少なくとも1種の更なる賦形剤を含む、請求項1の方法。
【請求項53】
製剤中に少なくとも1種の金属キレーターを含める段階および切断について分子の少なくとも部分を分析する段階を含む、ヒスチジン含有製剤においてラムダ軽鎖の少なくとも部分を含む分子の切断を検出するための方法。
【請求項54】
ラムダ軽鎖の少なくとも部分を含む分子と、ヒスチジンを含む緩衝液系とを含み、実質的に金属を含まない安定な製剤。
【請求項55】
金属がFe2+またはFe3+である、請求項54の製剤。
【請求項56】
金属がCu2+またはCu1+である、請求項54の製剤。
【請求項57】
製剤が、濾過、緩衝液交換、クロマトグラフィーおよび樹脂交換から成る群から選択される少なくとも1つの手法に供した後で金属を実質的に含まない、請求項54の製剤。
【請求項58】
緩衝液交換が、ヒスチジンを含む緩衝液、クエン酸塩およびリン酸塩を含む緩衝液ならびにイミダゾールを含む緩衝液から成る群から選択される緩衝液による透析を含む、請求項57の製剤。
【請求項59】
金属が、約5,060ppb未満、約1,060ppb未満、約560ppb未満、約310ppb未満、約160ppb未満、約110ppb未満および約70ppb未満から成る群から選択される濃度で存在する、請求項54の製剤。
【請求項60】
金属が、約160ppb未満の濃度で存在する、請求項59の製剤。
【請求項61】
金属が、約70ppb未満の濃度で存在する、請求項59の製剤。
【請求項62】
ポリオールおよび界面活性剤から成る群から選択される少なくとも1種の更なる賦形剤を更に含む、請求項54の製剤。
【請求項63】
安定剤を更に含む、請求項62の製剤。
【請求項64】
マンニトール、ポリソルベート80およびメチオニンを更に含む、請求項54の製剤。
【請求項65】
緩衝液系が、クエン酸塩またはリン酸塩を更に含む、請求項54の製剤。
【請求項66】
pHが約5以下である、請求項54の製剤。
【請求項67】
(a)1−10%のマンニトール、
(b)0.001%−0.1%のポリソルベート80、
(c)5から7のpHを有する1−100mMのヒスチジンおよび1−50mMのメチオニンを含む緩衝液系
を含む、請求項64の製剤。
【請求項68】
(a)2−6%のマンニトール、
(b)0.005−0.05%のポリソルベート80、
(c)5から7のpHを有する5−50mMのヒスチジンおよび5−20mMのメチオニンを含む緩衝液系
を含む、請求項64の製剤。
【請求項69】
(a)約4%のマンニトール、
(b)約0.01%のポリソルベート80、
(c)約6のpHを有する約10mMのヒスチジンおよび約10mMのメチオニンを含む緩衝液系
を含む、請求項64の製剤。
【請求項70】
分子が、モノクローナル抗体またはこの抗原結合部分である、請求項54から69のいずれか一項の製剤。
【請求項71】
抗体またはこの抗原結合部分の濃度が、約1から約250mg/mlの間である、請求項70の製剤。
【請求項72】
抗体またはこの抗原結合部分の濃度が、約40から約200mg/mlの間である、請求項70の製剤。
【請求項73】
抗体またはこの抗原結合部分の濃度が、約100mg/mlである、請求項70の製剤。
【請求項74】
抗体が、IL−12/IL−23のp40サブユニットのエピトープに結合し得るヒト抗体またはこの抗原結合部分である、請求項70の製剤。
【請求項75】
ヒト抗体が、抗体J695またはこの抗原結合部分である、請求項74の製剤。
【請求項76】
少なくとも24ヵ月間の貯蔵寿命を有する、請求項74または75の製剤。
【請求項77】
少なくとも5回の製剤の凍結融解サイクルの後で安定性を維持する、請求項74または75の製剤。
【請求項78】
更なる薬剤を更に含む、請求項74または75の製剤。
【請求項79】
更なる薬剤が治療剤である、請求項78の製剤。
【請求項80】
治療剤が、ブデノシド、上皮成長因子、コルチコステロイド、サイクロスポリン、スルファサラジン、アミノサリチレート、6−メルカプトプリン、アザチオプリン、メトロニダゾール、リポキシゲナーゼ阻害剤、メサラミン、オルサラジン、バルサラジド、抗酸化剤、トロンボキサン阻害剤、IL−1受容体アンタゴニスト、抗IL−1βモノクローナル抗体、抗IL−6モノクローナル抗体、成長因子、エラスターゼ阻害剤、ピリジニル−イミダゾール化合物、TNF、LT、IL−1、IL−2、IL−6、IL−7、IL−8、IL−15、IL−16、IL−18、EMAP−II、GM−CSF、FGFおよびPDGFの抗体またはアゴニスト、CD2、CD3、CD4、CD8、CD25、CD28、CD30、CD40、CD45、CD69、CD90またはこれらのリガンドに対する抗体、メトトレキサート、FK506、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、レフルノミド、NSAID、イブプロフェン、プレドニゾロン、ホスホジエステラーゼ阻害剤、アデノシンアゴニスト、抗血栓剤、補体阻害剤、アドレナリン作動剤、IRAK、NIK、IKK、p38、MAPキナーゼ阻害剤、IL−1β変換酵素阻害剤、TNFα変換酵素阻害剤、T細胞シグナル伝達阻害剤、メタロプロテイナーゼ阻害剤、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、可溶性サイトカイン受容体、可溶性p55 TNF受容体、可溶性p75 TNF受容体、sIL−1RI、sIL−1RII、sIL−6R、抗炎症性サイトカイン、IL−4、IL−10、IL−11、IL−13およびTGFβから成る群から選択される、請求項79の製剤。
【請求項81】
治療剤が、抗TNF抗体およびこの抗体断片、TNFR−Ig構築物、TACE阻害剤、PDE4阻害剤、コルチコステロイド、ブデノシド、デキサメタゾン、スルファサラジン、5−アミノサリチル酸、オルサラジン、IL−1β変換酵素阻害剤、IL−1ra、チロシンキナーゼ阻害剤、6‐メルカプトプリンおよびIL−11から成る群から選択される、請求項79の製剤。
【請求項82】
治療剤が、メチルプレドニゾロン、シクロホスファミド、4−アミノピリジン、チザニジン、インターフェロン−β1a、インターフェロン−β1b、コポリマー1、高圧酸素、静脈内免疫グロブリン、クラブリビン、TACE阻害剤、キナーゼ阻害剤、sIL−13R、抗P7およびp−セレクチン糖タンパク質リガンド(PSGL)から成る群から選択される、請求項79の製剤。
【請求項83】
金属の存在下でヒンジ領域内において切断されない、ラムダ軽鎖の少なくとも部分を含む分子と、イミダゾールを含む緩衝液系と、金属とを含む安定な製剤。
【請求項84】
ヒンジ領域内において切断されない、または金属キレーターの非存在下で観察された切断のレベル未満のレベルでヒンジ領域内において切断される、ラムダ軽鎖の少なくとも部分を含む分子と、ヒスチジンを含む緩衝液系と、金属キレーターとを含む安定な製剤。
【請求項85】
金属が、Fe2+またはFe3+である、請求項83または84の製剤。
【請求項86】
金属が、Cu2+またはCu1+である、請求項83または84の製剤。
【請求項87】
金属キレーターが、シデロホア、カリクセレン、アミノポリカルボン酸、ヒドロキシアミノカルボン酸、N−置換グリシン、2−(2−アミノ−2−オキソエチル)アミノエタンスルホン酸(BES)、二座、三座または六座鉄キレーター、銅キレーター、クエン酸塩、ならびにこれらの誘導体、類似体および組み合わせから成る群から選択される、請求項84の製剤。
【請求項88】
金属キレーターがデスフェリオキサミンである、請求項87の製剤。
【請求項89】
ポリオールおよび界面活性剤から成る群から選択される少なくとも1種の更なる賦形剤を更に含む、請求項83または84の製剤。
【請求項90】
安定剤を更に含む、請求項89の製剤。
【請求項91】
マンニトール、ポリソルベート80およびメチオニンを更に含む、請求項84の製剤。
【請求項92】
緩衝液系が、クエン酸塩またはリン酸塩を更に含む、請求項84の製剤。
【請求項93】
製剤のpHが約5以下である、請求項83または84の製剤。
【請求項94】
(a)1−10%のマンニトール、
(b)0.001%−0.1%のポリソルベート80、
(c)5から7のpHを有する1−100mMのヒスチジンおよび1−50mMのメチオニンを含む緩衝液系
を含む、請求項91の製剤。
【請求項95】
(a)2−6%のマンニトール、
(b)0.005−0.05%のポリソルベート80、
(c)5から7のpHを有する5−50mMのヒスチジンおよび5−20mMのメチオニンを含む緩衝液系
を含む、請求項91の製剤。
【請求項96】
(a)約4%のマンニトール、
(b)約0.01%のポリソルベート80、
(c)約6のpHを有する約10mMのヒスチジンおよび約10mMのメチオニンを含む緩衝液系
を含む、請求項91の製剤。
【請求項97】
分子が、モノクローナル抗体またはこの抗原結合部分である、請求項84から96のいずれか一項の製剤。
【請求項98】
抗体またはこの抗原結合部分の濃度が、約1から約250mg/mlの間である、請求項97の製剤。
【請求項99】
抗体またはこの抗原結合部分の濃度が、約40から約200mg/mlの間である、請求項97の製剤。
【請求項100】
抗体またはこの抗原結合部分の濃度が、約100mg/mlである、請求項97の製剤。
【請求項101】
抗体が、IL−12/IL−23のp40サブユニットのエピトープに結合し得るヒト抗体またはこの抗原結合部分である、請求項97の製剤。
【請求項102】
ヒト抗体が、抗体J695またはこの抗原結合部分である、請求項101の製剤。
【請求項103】
少なくとも24ヵ月間の貯蔵寿命を有する、請求項101または102の製剤。
【請求項104】
少なくとも5回の製剤の凍結融解サイクルの後で安定性を維持する、請求項101または102の製剤。
【請求項105】
更なる薬剤を更に含む、請求項101または102の製剤。
【請求項106】
更なる薬剤が治療剤である、請求項105の製剤。
【請求項107】
治療剤が、ブデノシド、上皮成長因子、コルチコステロイド、サイクロスポリン、スルファサラジン、アミノサリチレート、6−メルカプトプリン、アザチオプリン、メトロニダゾール、リポキシゲナーゼ阻害剤、メサラミン、オルサラジン、バルサラジド、抗酸化剤、トロンボキサン阻害剤、IL−1受容体アンタゴニスト、抗IL−1βモノクローナル抗体、IL−1受容体抗体、抗IL−6モノクローナル抗体、IL−6受容体抗体、成長因子、エラスターゼ阻害剤、ピリジニル−イミダゾール化合物、TNF、LT、IL−1、IL−2、IL−6、IL−7、IL−8、IL−15、IL−16、IL−17、IL−18、EMAP−II、GM−CSF、FGFおよびPDGFの抗体またはアゴニスト、CD2、CD3、CD4、CD8、CD20、CD25、CD28、CD30、CD40、CD45、CD69、CD90またはこれらのリガンドに対する抗体、メトトレキサート、FK506、ラパマイシン、ミコフェノール酸モフェチル、レフルノミド、NSAID、イブプロフェン、プレドニゾロン、ホスホジエステラーゼ阻害剤、アデノシンアゴニスト、抗血栓剤、S1P1アゴニスト、bcl−2阻害剤、補体阻害剤、アドレナリン作動剤、IRAK、NIK、IKK、p38、MAPキナーゼ阻害剤、IL−1β変換酵素阻害剤、TNFα変換酵素阻害剤、T細胞シグナル伝達阻害剤、メタロプロテイナーゼ阻害剤、アンギオテンシン変換酵素阻害剤、可溶性サイトカイン受容体、可溶性p55 TNF受容体、可溶性p75 TNF受容体、sIL−1RI、sIL−1RII、sIL−6R、抗炎症性サイトカイン、IL−4、IL−10、IL−11、IL−13およびTGFβから成る群から選択される、請求項106の製剤。
【請求項108】
治療剤が、抗TNF抗体およびこの抗体断片、TNFR−Ig構築物、TACE阻害剤、PDE4阻害剤、コルチコステロイド、ブデノシド、デキサメタゾン、スルファサラジン、5−アミノサリチル酸、オルサラジン、IL−1β変換酵素阻害剤、IL−1ra、チロシンキナーゼ阻害剤、6‐メルカプトプリンおよびIL−11から成る群から選択される、請求項106の製剤。
【請求項109】
治療剤が、メチルプレドニゾロン、シクロホスファミド、4−アミノピリジン、チザニジン、インターフェロン−β1a、インターフェロン−β1b、コポリマー1、高圧酸素、静脈内免疫グロブリン、クラブリビン、TACE阻害剤、キナーゼ阻害剤、sIL−13R、抗P7およびp−セレクチン糖タンパク質リガンド(PSGL)から成る群から選択される、請求項106の製剤。
【請求項110】
金属がヒスチジンの存在下でラムダ軽鎖の切断をもたらさない濃度で存在する、約5から約7のpHを有するヒスチジンを含む緩衝溶液中にラムダ軽鎖を含む治療上有効量の抗体を含む、安定な製剤。
【請求項111】
切断が、ラムダ鎖のヒンジ領域において起こる、請求項110の製剤。
【請求項112】
金属が、Fe2+またはFe3+である、請求項110の製剤。
【請求項113】
金属が、Cu2+またはCu1+である、請求項110の製剤。
【請求項114】
金属が、約5,060ppb未満、約1,060ppb未満、約560ppb未満、約310ppb未満、約160ppb未満、約110ppb未満および約70ppb未満から成る群から選択される濃度で存在する、請求項110の製剤。
【請求項115】
金属が、約160ppb未満の濃度で存在する、請求項110の製剤。
【請求項116】
金属が、約70ppb未満の濃度で存在する、請求項110の製剤。
【請求項117】
ポリオールおよび界面活性剤から成る群から選択される少なくとも1種の更なる賦形剤を含む、請求項110の製剤。
【請求項118】
安定剤を更に含む、請求項117の製剤。
【請求項119】
マンニトール、ポリソルベート80およびメチオニンを更に含む、請求項110の製剤。
【請求項120】
緩衝溶液が、リン酸塩またはクエン酸塩を更に含む、請求項110の製剤。
【請求項121】
pHが約5以下である、請求項110の製剤。
【請求項122】
抗体が、IL−12/IL−23のp40サブユニットのエピトープに結合し得るヒト抗体またはこの抗原結合部分である、請求項110の製剤。
【請求項123】
ヒト抗体またはこの抗原結合部分が、Y61およびJ695から成る群から選択される抗体が結合するIL−12/IL−23のp40サブユニットのエピトープに結合する、請求項122の製剤。
【請求項124】
ヒト抗体が、抗体J695またはこの抗原結合部分である、請求項123の製剤。
【請求項125】
少なくとも24ヵ月間の貯蔵寿命を有する、請求項110から124のいずれか一項の製剤。
【請求項126】
少なくとも5回の製剤の凍結融解サイクルの後で安定性を維持する、請求項110から124のいずれか一項の製剤。
【請求項127】
(a)IL−12/IL−23のp40サブユニットのエピトープに結合する1−250mg/mlのヒト抗体、
(b)1−10%のマンニトール、
(c)0.001%−0.1%のポリソルベート80、
(d)1−50mMのメチオニン、および
(e)5から7のpHを有する1−100mMのヒスチジン
を含み、金属を実質的に含まない水性医薬製剤。
【請求項128】
金属が、約5,060ppb未満、約1,060ppb未満、約560ppb未満、約310ppb未満、約160ppb未満、約110ppb未満および約70ppb未満から成る群から選択される濃度で存在する、請求項127の製剤。
【請求項129】
金属が、約160ppb未満の濃度で存在する、請求項128の製剤。
【請求項130】
金属が、約70ppb未満の濃度で存在する、請求項128の製剤。
【請求項131】
ヒト抗体またはこの抗原結合部分が、Y61およびJ695から成る群から選択される抗体が結合するIL−12/IL−23のp40サブユニットのエピトープに結合する、請求項127の製剤。
【請求項132】
ヒト抗体が、抗体J695またはこの抗原結合部分である、請求項131の製剤。
【請求項133】
少なくとも24ヵ月間の貯蔵寿命を有する、請求項127から132のいずれか一項の製剤。
【請求項134】
少なくとも5回の製剤の凍結融解サイクルの後で安定性を維持する、請求項127から132のいずれか一項の製剤。
【請求項135】
(a)IL−12/IL−23のp40サブユニットのエピトープに結合する約100mg/mlのヒト抗体、
(b)約4%のマンニトール、
(b)約0.01%のポリソルベート80、
(c)約10mMのメチオニン、および
(d)約6のpHを有する10mMのヒスチジン
を含む、水性医薬製剤。
【請求項136】
ヒト抗体またはこの抗原結合部分が、Y61およびJ695から成る群から選択される抗体が結合するIL−12/IL−23のp40サブユニットのエピトープに結合する、請求項135の製剤。
【請求項137】
ヒト抗体が、抗体J695またはこの抗原結合部分である、請求項136の製剤。
【請求項138】
金属を実質的に含まない、請求項135から137のいずれか一項の製剤。
【請求項139】
金属キレーターを更に含む、請求項135から137のいずれか一項の製剤。
【請求項140】
金属が、約5,060ppb未満、約1,060ppb未満、約560ppb未満、約310ppb未満、約160ppb未満、約110ppb未満および約70ppb未満から成る群から選択される濃度で存在する、請求項135の製剤。
【請求項141】
金属が、約160ppb未満の濃度で存在する、請求項140の製剤。
【請求項142】
金属が、約70ppb未満の濃度で存在する、請求項140の製剤。
【請求項143】
少なくとも24ヵ月間の貯蔵寿命を有する、請求項135から137のいずれか一項の製剤。
【請求項144】
少なくとも5回の製剤の凍結融解サイクルの後で安定性を維持する、請求項135から137のいずれか一項の製剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2012−510468(P2012−510468A)
【公表日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−538673(P2011−538673)
【出願日】平成21年11月24日(2009.11.24)
【国際出願番号】PCT/US2009/065714
【国際公開番号】WO2010/062896
【国際公開日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】