官能化発色性ポリマードットおよびその生物共役体
本発明は、特に、疎水性コアおよび親水性キャップを含む官能化発色性ポリマードット、ならびにその生物共役体を提供する。官能化発色性ポリマードットを製造するための改良された方法も提供される。in vivo画像処理および分子標識のための方法も開示される。一態様では、本発明は、疎水性コアおよび親水性キャップを有する官能化発色性ポリマードットを提供する。一実施形態では、官能化Pドットは、発色性ポリマー、ならびに疎水性部分および反応性官能基と結合される親水性部分を有する両親媒性分子を含み、発色性ポリマーがPドットの疎水性コア内に包埋され;そして両親媒性分子の一部分がPドットのコア内に包埋されて、反応性官能基が親水性キャップ中に位置する。好ましい一実施形態では、発色性ポリマーは半導電性ポリマーである。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
コアおよびキャップを含む官能化発色性ポリマードット(Pドット)であって、前記コアが発色性ポリマーを含み、前記キャップが1つ以上の官能基を保有する官能基化剤を含むが、但し、キャップのすべてが有機ケイ酸塩というわけではないポリマードット。
【請求項2】
疎水性コアおよび親水性キャップを有する請求項1記載の官能化発色性ポリマードット(Pドット)であって、前記Pドットが、以下の:
(a)発色性ポリマー;ならびに
(b)疎水性部分および反応性官能基と結合される親水性部分を有する両親媒性分子
を含み、
前記発色性ポリマーが前記Pドットの疎水性コア内に包埋され;そして
前記両親媒性分子の一部分が前記Pドットのコア内に包埋されて、前記反応性官能基が親水性キャップ中に位置する
ポリマードット。
【請求項3】
前記ポリマードットが発色性ポリマーの配合物を含む請求項1または2記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項4】
前記発色性ポリマーが半導電性ポリマーである請求項1〜3のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項5】
前記ナノ粒子が半導電性ポリマーの配合物を含む請求項4記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項6】
前記半導電性ポリマーの配合物がPF−TBT半導電性ポリマーを包含する請求項5記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項7】
前記PF−TBT半導電性ポリマーがPF−0.1TBTである請求項6記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項8】
前記両親媒性分子対発色性ポリマーの重量比が約1%〜約50%である請求項1〜7のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項9】
前記両親媒性分子対発色性ポリマーの重量比が約5%〜約25%である請求項8記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項10】
前記両親媒性分子の親水性部分がポリアルキレングリコールを含む請求項2〜8のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項11】
前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコールである請求項10記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項12】
前記両親媒性分子が両親媒性ポリマーである請求項1〜11のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項13】
前記両親媒性ポリマーが両親媒性櫛型ポリマーである請求項12記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項14】
前記両親媒性ポリマーがポリエチレングリコール−グラフト化ポリスチレンである請求項12または13記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項15】
前記両親媒性ポリマーのポリエチレングリコール部分が1つ以上のカルボキシル基と結合される請求項14記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項16】
前記両親媒性ポリマーがポリ(スチレン−コ−無水マレイン酸)である請求項12または13記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項17】
前記両親媒性ポリマーが半導電性ポリマーである請求項12または13記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項18】
前記両親媒性ポリマーが非半導電性ポリマーである請求項12または13記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項19】
前記両親媒性ポリマーの親水性部分が1つ以上の反応性官能基と結合される請求項2〜18のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項20】
前記反応性官能基が、カルボキシル、アミノ、メルカプト、アジド、アルキン、アルデヒド、ヒドロキシル、カルボニル、スルフェート、スルホネート、ホスフェート、シアネート、スクシンイミジルエステル、歪みアルキン、アジド、ジエン、アルケン、テトラジン、歪みアルケン、シクロオクチン、ホスフィン基、およびその誘導体からなる群から選択される請求項1〜18のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項21】
前記反応性官能基が、アルキン、アジド、歪みアルキン、ジエン、アルケン、テトラジン、歪みアルケン、シクロオクチン、ホスフィン、または生体直交型反応を介して分子と共役され得るその他の部分である請求項20記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項22】
前記生体直交型反応がクリックケミストリー反応である請求項21記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項23】
前記ポリマードットが、蛍光染料、無機発光物質、磁気物質、およびナノ粒子のコア内に包埋された金属からなる群から選択される構成成分をさらに含む請求項1〜22のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項24】
生物学的分子がポリマードットの表面の反応性官能基と共役される請求項1〜23のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項25】
前記生物学的分子が、合成または天然タンパク質、糖タンパク質、ポリペプチド、アミノ酸、核酸、炭水化物、脂質、脂肪酸およびその組合せからなる群から選択される分子を含む請求項24記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項26】
前記生物学的分子がポリペプチドまたは核酸である請求項25記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項27】
前記生物学的分子が抗体である請求項25記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項28】
前記生物学的分子がアプタマーである請求項25記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項29】
前記ポリマードットが1つ以上の非反応性化学基とさらに共役される請求項1〜28のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項30】
前記非反応性化学基が水溶性ポリマーである請求項29記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項31】
前記水溶性ポリマーがポリエチレングリコールである請求項30記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項32】
前記ポリマードットが約700nm〜約1500nmのピーク発光を示す請求項1〜31のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項33】
前記ポリマードットが約600nm〜約700nmのピーク発光を示す請求項1〜31のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項34】
前記ポリマードットが感温染料と共役される請求項1〜33のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項35】
前記ポリマードットがpH感受性染料と共役される請求項1〜33のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項36】
前記ポリマードットがカルシウム感受性染料と共役される請求項1〜33のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項37】
官能化発色性ポリマードットの製造方法であって、発色性ポリマーと非プロトン溶媒中で溶媒和化される反応性官能基と結合される両親媒性分子との混合物をプロトン溶媒を含む溶液中に導入するステップを包含する方法。
【請求項38】
以下の:
(a)発色性ポリマーと非プロトン溶媒中の反応性官能基と結合される両親媒性分子との混合物を調製するステップ;
(b)混合物の全部または一部をプロトン溶媒を含む溶液中に注入し、それにより前記発色性ポリマーおよび前記両親媒性分子を潰してナノ粒子にするステップ;ならびに
(c)ステップ(b)で生成された混合物から前記非プロトン溶媒を除去し、それにより官能化発色性ポリマードットの懸濁液を生成するステップ
をさらに包含する請求項37記載の方法であって、前記両親媒性分子の一部分が前記ポリマードットのコア内に包埋され、前記反応性官能基が前記ポリマードットの表面に位置する方法。
【請求項39】
以下の:
(d)前記懸濁液を濾過して、特定サイズのポリマードットの集団を単離するステップ
をさらに包含する請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記非プロトン溶媒の沸点が前記プロトン溶媒の沸点より低く、窒素ストリッピングによりステップ(b)で生成された前記混合物から前記非プロトン溶媒が除去される請求項38または39記載の方法。
【請求項41】
前記プロトン溶媒が水である請求項37〜40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記発色性ポリマーが半導電性ポリマーである請求項37〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記両親媒性ポリマーがさらに、プロトン溶媒を含む溶液中に混合物を導入する前に反応性官能基を介してエフェクター分子と共役される請求項37〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
生物学的分子を官能化発色性ポリマードットと共役するための方法であって、生物学的分子を官能化発色性ポリマードットと共役するのに適した条件下で、遮断剤を含有する溶液中で、官能化発色性ポリマードットを生物学的分子とともにインキュベートすることを包含する方法であり、溶液中の遮断剤の存在がポリマードットの表面への生物学的分子の非特異的吸着を低減する方法。
【請求項45】
前記遮断剤がポリアルキレングリコールである請求項44記載の方法。
【請求項46】
前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコールである請求項45記載の方法。
【請求項47】
前記遮断剤が洗剤である請求項44記載の方法。
【請求項48】
前記洗剤がトリトンX−100である請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記遮断剤が炭水化物である請求項44記載の方法。
【請求項50】
前記炭水化物がデキストランである請求項49記載の方法。
【請求項51】
官能化発色性ポリマードットが、以下の:
(a)発色性ポリマー;および
(b)反応性官能基と結合される両親媒性分子
を含み、前記両親媒性分子の一部分が前記ポリマードットのコア内に包埋され、前記反応性官能基がポリマーの表面に位置する請求項44〜50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記発色性ポリマーが半導電性ポリマーである請求項51記載の方法。
前記両親媒性ポリマーが1つ以上の反応性官能基と結合される請求項51または52記載の方法。
【請求項53】
前記官能基がカルボキシル基である請求項44〜52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
生物学的試料中の標的分子を標識するための方法であって、生物学的試料を生体共役化発色性ポリマードットと接触させることを包含する方法であり、生体共役化発色性ポリマードットが、以下の:
(a)発色性ポリマー;および
(b)反応性官能基を介して標的部分と結合される両親媒性分子
を含み、前記両親媒性分子の一部分が前記ポリマードットのコア内に包埋され、前記標的部分が前記ポリマードットの表面に位置する方法。
【請求項55】
前記発色性ポリマーが半導電性ポリマーである請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記両親媒性ポリマーが1つより多い反応性官能基と結合される請求項54または55記載の方法。
【請求項57】
前記標的分子が細胞の表面に存在する受容体である請求項54または55記載の方法。
【請求項58】
前記細胞が癌細胞である請求項57記載の方法。
【請求項59】
前記標的部分がポリペプチドまたは核酸である請求項54〜58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
前記標的部分が抗体である請求項59記載の方法。
【請求項61】
前記標的部分がアプタマーである請求項59記載の方法。
【請求項62】
細胞性標的の生体直交型標識のための方法であって、生体直交型反応に関与し得る第一表面曝露官能基を有する細胞性標的を官能化発色性ポリマードットと接触させることを包含する方法であり、官能化発色性ポリマードットが、以下の:
(a)半導電性ポリマー;および
(b)生体直交型反応において第一官能基と反応し得る第二官能基と結合される両親媒性分子
を含み、前記両親媒性分子の一部分が前記ポリマードットのコア内に包埋され、第二官能基が前記ポリマードットの表面に位置する方法。
【請求項63】
前記両親媒性ポリマーが1つより多い反応性官能基と結合される請求項62記載の方法。
【請求項64】
前記生体直交型反応がクリックケミストリー反応である請求項62または63記載の方法。
【請求項65】
前記細胞性標的がその側鎖中にアルキン基を保有する非天然アミノ酸を含有するポリペプチドである請求項62〜64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記細胞性標的がその側鎖中にアジド基を保有する非天然アミノ酸を含有するポリペプチドである請求項62または64記載の方法。
【請求項67】
前記第二官能基が、アルキン、アジド、歪みアルキン、アジド、ジエン、アルケン、テトラジン、歪みアルケン、シクロオクチンおよびホスフィン基からなる群から選択される請求項62〜66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記第二官能基がアルキン基である請求項67記載の方法。
【請求項69】
前記第二官能基がアジド基である請求項67記載の方法。
【請求項70】
半導電性ポリマーの配合物を含む発色性ポリマーであって、前記半導電性ポリマーの1つがPFTBTコポリマーである発色性ポリマードット。
【請求項71】
前記半導電性ポリマーの配合物がPFBTおよびPF−0.1TBTを含む請求項70記載の発色性ポリマードット。
【請求項72】
前記PFBT対PF−0.1TBTの比が多くても19:1である請求項71記載の発色性ポリマードット。
【請求項73】
前記PFBT対PF−0.1TBTの比が多くても9:1である請求項72記載の発色性ポリマードット。
【請求項74】
前記発色性ポリマードットが反応性官能基と結合される両親媒性分子をさらに含み、前記両親媒性分子の一部分が両親媒性分子ポリマードットのコア内に包埋され、両親媒性分子反応性官能基が両親媒性分子ポリマードットの表面に位置する請求項70〜73のいずれか一項に記載の発色性ポリマードット。
【請求項1】
コアおよびキャップを含む官能化発色性ポリマードット(Pドット)であって、前記コアが発色性ポリマーを含み、前記キャップが1つ以上の官能基を保有する官能基化剤を含むが、但し、キャップのすべてが有機ケイ酸塩というわけではないポリマードット。
【請求項2】
疎水性コアおよび親水性キャップを有する請求項1記載の官能化発色性ポリマードット(Pドット)であって、前記Pドットが、以下の:
(a)発色性ポリマー;ならびに
(b)疎水性部分および反応性官能基と結合される親水性部分を有する両親媒性分子
を含み、
前記発色性ポリマーが前記Pドットの疎水性コア内に包埋され;そして
前記両親媒性分子の一部分が前記Pドットのコア内に包埋されて、前記反応性官能基が親水性キャップ中に位置する
ポリマードット。
【請求項3】
前記ポリマードットが発色性ポリマーの配合物を含む請求項1または2記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項4】
前記発色性ポリマーが半導電性ポリマーである請求項1〜3のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項5】
前記ナノ粒子が半導電性ポリマーの配合物を含む請求項4記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項6】
前記半導電性ポリマーの配合物がPF−TBT半導電性ポリマーを包含する請求項5記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項7】
前記PF−TBT半導電性ポリマーがPF−0.1TBTである請求項6記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項8】
前記両親媒性分子対発色性ポリマーの重量比が約1%〜約50%である請求項1〜7のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項9】
前記両親媒性分子対発色性ポリマーの重量比が約5%〜約25%である請求項8記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項10】
前記両親媒性分子の親水性部分がポリアルキレングリコールを含む請求項2〜8のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項11】
前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコールである請求項10記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項12】
前記両親媒性分子が両親媒性ポリマーである請求項1〜11のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項13】
前記両親媒性ポリマーが両親媒性櫛型ポリマーである請求項12記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項14】
前記両親媒性ポリマーがポリエチレングリコール−グラフト化ポリスチレンである請求項12または13記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項15】
前記両親媒性ポリマーのポリエチレングリコール部分が1つ以上のカルボキシル基と結合される請求項14記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項16】
前記両親媒性ポリマーがポリ(スチレン−コ−無水マレイン酸)である請求項12または13記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項17】
前記両親媒性ポリマーが半導電性ポリマーである請求項12または13記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項18】
前記両親媒性ポリマーが非半導電性ポリマーである請求項12または13記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項19】
前記両親媒性ポリマーの親水性部分が1つ以上の反応性官能基と結合される請求項2〜18のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項20】
前記反応性官能基が、カルボキシル、アミノ、メルカプト、アジド、アルキン、アルデヒド、ヒドロキシル、カルボニル、スルフェート、スルホネート、ホスフェート、シアネート、スクシンイミジルエステル、歪みアルキン、アジド、ジエン、アルケン、テトラジン、歪みアルケン、シクロオクチン、ホスフィン基、およびその誘導体からなる群から選択される請求項1〜18のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項21】
前記反応性官能基が、アルキン、アジド、歪みアルキン、ジエン、アルケン、テトラジン、歪みアルケン、シクロオクチン、ホスフィン、または生体直交型反応を介して分子と共役され得るその他の部分である請求項20記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項22】
前記生体直交型反応がクリックケミストリー反応である請求項21記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項23】
前記ポリマードットが、蛍光染料、無機発光物質、磁気物質、およびナノ粒子のコア内に包埋された金属からなる群から選択される構成成分をさらに含む請求項1〜22のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項24】
生物学的分子がポリマードットの表面の反応性官能基と共役される請求項1〜23のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項25】
前記生物学的分子が、合成または天然タンパク質、糖タンパク質、ポリペプチド、アミノ酸、核酸、炭水化物、脂質、脂肪酸およびその組合せからなる群から選択される分子を含む請求項24記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項26】
前記生物学的分子がポリペプチドまたは核酸である請求項25記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項27】
前記生物学的分子が抗体である請求項25記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項28】
前記生物学的分子がアプタマーである請求項25記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項29】
前記ポリマードットが1つ以上の非反応性化学基とさらに共役される請求項1〜28のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項30】
前記非反応性化学基が水溶性ポリマーである請求項29記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項31】
前記水溶性ポリマーがポリエチレングリコールである請求項30記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項32】
前記ポリマードットが約700nm〜約1500nmのピーク発光を示す請求項1〜31のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項33】
前記ポリマードットが約600nm〜約700nmのピーク発光を示す請求項1〜31のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項34】
前記ポリマードットが感温染料と共役される請求項1〜33のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項35】
前記ポリマードットがpH感受性染料と共役される請求項1〜33のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項36】
前記ポリマードットがカルシウム感受性染料と共役される請求項1〜33のいずれか一項に記載の官能化発色性ポリマードット。
【請求項37】
官能化発色性ポリマードットの製造方法であって、発色性ポリマーと非プロトン溶媒中で溶媒和化される反応性官能基と結合される両親媒性分子との混合物をプロトン溶媒を含む溶液中に導入するステップを包含する方法。
【請求項38】
以下の:
(a)発色性ポリマーと非プロトン溶媒中の反応性官能基と結合される両親媒性分子との混合物を調製するステップ;
(b)混合物の全部または一部をプロトン溶媒を含む溶液中に注入し、それにより前記発色性ポリマーおよび前記両親媒性分子を潰してナノ粒子にするステップ;ならびに
(c)ステップ(b)で生成された混合物から前記非プロトン溶媒を除去し、それにより官能化発色性ポリマードットの懸濁液を生成するステップ
をさらに包含する請求項37記載の方法であって、前記両親媒性分子の一部分が前記ポリマードットのコア内に包埋され、前記反応性官能基が前記ポリマードットの表面に位置する方法。
【請求項39】
以下の:
(d)前記懸濁液を濾過して、特定サイズのポリマードットの集団を単離するステップ
をさらに包含する請求項38記載の方法。
【請求項40】
前記非プロトン溶媒の沸点が前記プロトン溶媒の沸点より低く、窒素ストリッピングによりステップ(b)で生成された前記混合物から前記非プロトン溶媒が除去される請求項38または39記載の方法。
【請求項41】
前記プロトン溶媒が水である請求項37〜40のいずれか一項に記載の方法。
【請求項42】
前記発色性ポリマーが半導電性ポリマーである請求項37〜41のいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
前記両親媒性ポリマーがさらに、プロトン溶媒を含む溶液中に混合物を導入する前に反応性官能基を介してエフェクター分子と共役される請求項37〜42のいずれか一項に記載の方法。
【請求項44】
生物学的分子を官能化発色性ポリマードットと共役するための方法であって、生物学的分子を官能化発色性ポリマードットと共役するのに適した条件下で、遮断剤を含有する溶液中で、官能化発色性ポリマードットを生物学的分子とともにインキュベートすることを包含する方法であり、溶液中の遮断剤の存在がポリマードットの表面への生物学的分子の非特異的吸着を低減する方法。
【請求項45】
前記遮断剤がポリアルキレングリコールである請求項44記載の方法。
【請求項46】
前記ポリアルキレングリコールがポリエチレングリコールである請求項45記載の方法。
【請求項47】
前記遮断剤が洗剤である請求項44記載の方法。
【請求項48】
前記洗剤がトリトンX−100である請求項47記載の方法。
【請求項49】
前記遮断剤が炭水化物である請求項44記載の方法。
【請求項50】
前記炭水化物がデキストランである請求項49記載の方法。
【請求項51】
官能化発色性ポリマードットが、以下の:
(a)発色性ポリマー;および
(b)反応性官能基と結合される両親媒性分子
を含み、前記両親媒性分子の一部分が前記ポリマードットのコア内に包埋され、前記反応性官能基がポリマーの表面に位置する請求項44〜50のいずれか一項に記載の方法。
【請求項52】
前記発色性ポリマーが半導電性ポリマーである請求項51記載の方法。
前記両親媒性ポリマーが1つ以上の反応性官能基と結合される請求項51または52記載の方法。
【請求項53】
前記官能基がカルボキシル基である請求項44〜52のいずれか一項に記載の方法。
【請求項54】
生物学的試料中の標的分子を標識するための方法であって、生物学的試料を生体共役化発色性ポリマードットと接触させることを包含する方法であり、生体共役化発色性ポリマードットが、以下の:
(a)発色性ポリマー;および
(b)反応性官能基を介して標的部分と結合される両親媒性分子
を含み、前記両親媒性分子の一部分が前記ポリマードットのコア内に包埋され、前記標的部分が前記ポリマードットの表面に位置する方法。
【請求項55】
前記発色性ポリマーが半導電性ポリマーである請求項54記載の方法。
【請求項56】
前記両親媒性ポリマーが1つより多い反応性官能基と結合される請求項54または55記載の方法。
【請求項57】
前記標的分子が細胞の表面に存在する受容体である請求項54または55記載の方法。
【請求項58】
前記細胞が癌細胞である請求項57記載の方法。
【請求項59】
前記標的部分がポリペプチドまたは核酸である請求項54〜58のいずれか一項に記載の方法。
【請求項60】
前記標的部分が抗体である請求項59記載の方法。
【請求項61】
前記標的部分がアプタマーである請求項59記載の方法。
【請求項62】
細胞性標的の生体直交型標識のための方法であって、生体直交型反応に関与し得る第一表面曝露官能基を有する細胞性標的を官能化発色性ポリマードットと接触させることを包含する方法であり、官能化発色性ポリマードットが、以下の:
(a)半導電性ポリマー;および
(b)生体直交型反応において第一官能基と反応し得る第二官能基と結合される両親媒性分子
を含み、前記両親媒性分子の一部分が前記ポリマードットのコア内に包埋され、第二官能基が前記ポリマードットの表面に位置する方法。
【請求項63】
前記両親媒性ポリマーが1つより多い反応性官能基と結合される請求項62記載の方法。
【請求項64】
前記生体直交型反応がクリックケミストリー反応である請求項62または63記載の方法。
【請求項65】
前記細胞性標的がその側鎖中にアルキン基を保有する非天然アミノ酸を含有するポリペプチドである請求項62〜64のいずれか一項に記載の方法。
【請求項66】
前記細胞性標的がその側鎖中にアジド基を保有する非天然アミノ酸を含有するポリペプチドである請求項62または64記載の方法。
【請求項67】
前記第二官能基が、アルキン、アジド、歪みアルキン、アジド、ジエン、アルケン、テトラジン、歪みアルケン、シクロオクチンおよびホスフィン基からなる群から選択される請求項62〜66のいずれか一項に記載の方法。
【請求項68】
前記第二官能基がアルキン基である請求項67記載の方法。
【請求項69】
前記第二官能基がアジド基である請求項67記載の方法。
【請求項70】
半導電性ポリマーの配合物を含む発色性ポリマーであって、前記半導電性ポリマーの1つがPFTBTコポリマーである発色性ポリマードット。
【請求項71】
前記半導電性ポリマーの配合物がPFBTおよびPF−0.1TBTを含む請求項70記載の発色性ポリマードット。
【請求項72】
前記PFBT対PF−0.1TBTの比が多くても19:1である請求項71記載の発色性ポリマードット。
【請求項73】
前記PFBT対PF−0.1TBTの比が多くても9:1である請求項72記載の発色性ポリマードット。
【請求項74】
前記発色性ポリマードットが反応性官能基と結合される両親媒性分子をさらに含み、前記両親媒性分子の一部分が両親媒性分子ポリマードットのコア内に包埋され、両親媒性分子反応性官能基が両親媒性分子ポリマードットの表面に位置する請求項70〜73のいずれか一項に記載の発色性ポリマードット。
【図2A】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図9A】
【図9B】
【図12A】
【図12B】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図25A】
【図32】
【図33A−33B】
【図43】
【図54】
【図55】
【図1】
【図2B】
【図3】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12C】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図23】
【図24】
【図25B】
【図25C】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図33C】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【図4A】
【図4B】
【図5A】
【図5B】
【図9A】
【図9B】
【図12A】
【図12B】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図25A】
【図32】
【図33A−33B】
【図43】
【図54】
【図55】
【図1】
【図2B】
【図3】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図10】
【図11】
【図12C】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図23】
【図24】
【図25B】
【図25C】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図33C】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図50】
【図51】
【図52】
【図53】
【公表番号】特表2013−511700(P2013−511700A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−538915(P2012−538915)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/056079
【国際公開番号】WO2011/057295
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(512120742)ユニバーシティ オブ ワシントン センター フォー コマーシャライゼーション (1)
【出願人】(512120340)クレムソン ユニバーシティ (1)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【国際出願番号】PCT/US2010/056079
【国際公開番号】WO2011/057295
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(512120742)ユニバーシティ オブ ワシントン センター フォー コマーシャライゼーション (1)
【出願人】(512120340)クレムソン ユニバーシティ (1)
【Fターム(参考)】
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