定量塗布容器
【課題】塗布前に計量分を視認できると共に、容器体内容物の漏洩を確実に防止し得る定量塗布容器を提供する。
【解決手段】 容器体口頸部へ装着筒20を装着させると共に、前記容器体内に設けたポンプ機構から上方付勢状態で起立するステム10へ連結筒30を介してノズル筒付き計量筒40を回動自在に装着させ、連結筒30外面にポンプ作動規制用突条34を縦設すると共に、前記装着筒20の内面に前記ポンプ作動規制用突条34の下降を許容する縦溝25と、前記ポンプ作動規制用突条の周方向のみへの移動を所定距離だけ許容する凹部26とを設け、ノズル筒42外面へ上下動自在に嵌合させたシール筒51を頂壁から垂下する内キャップ50を歯車機構60を介して前記連結筒30へ連結させ、さらに前記内キャップ50を覆う外キャップ70を内キャップへ凹凸の係合手段を介して係合させると共に、前記外キャップ下部を前記装着筒へ螺合させたことを特徴とする。
【解決手段】 容器体口頸部へ装着筒20を装着させると共に、前記容器体内に設けたポンプ機構から上方付勢状態で起立するステム10へ連結筒30を介してノズル筒付き計量筒40を回動自在に装着させ、連結筒30外面にポンプ作動規制用突条34を縦設すると共に、前記装着筒20の内面に前記ポンプ作動規制用突条34の下降を許容する縦溝25と、前記ポンプ作動規制用突条の周方向のみへの移動を所定距離だけ許容する凹部26とを設け、ノズル筒42外面へ上下動自在に嵌合させたシール筒51を頂壁から垂下する内キャップ50を歯車機構60を介して前記連結筒30へ連結させ、さらに前記内キャップ50を覆う外キャップ70を内キャップへ凹凸の係合手段を介して係合させると共に、前記外キャップ下部を前記装着筒へ螺合させたことを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、定量塗布容器に関する。
【背景技術】
【0002】
塗布する際に容器体を倒立させ、容器体先端の弁体を頭部等に押し当てて上下動させることで適量が塗布可能な塗布容器が従来技術として知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−212852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では塗布前の容器体の正立状態では計量分を視覚で確認できないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、塗布前に計量分を視認できると共に、容器体内容物の漏洩を確実に防止し得る定量塗布容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、容器体口頸部へ装着筒を装着させると共に、前記容器体内に設けたポンプ機構から上方付勢状態で起立するステムへ連結筒を介してノズル筒付き計量筒を回動自在に装着させ、
前記連結筒外面にポンプ作動規制用突条を縦設すると共に、前記装着筒の内面に前記ポンプ作動規制用突条の下降を許容する縦溝と、前記ポンプ作動規制用突条の周方向のみへの移動を所定距離だけ許容する凹部とを設け、
前記ノズル筒外面へ上下動自在に嵌合させたシール筒を頂壁から垂下する内キャップを歯車機構を介して前記連結筒へ連結させ、
さらに前記内キャップを覆う外キャップを内キャップへ凹凸の係合手段を介して係合させると共に、前記外キャップ下部を前記装着筒へ螺合させたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒の押下げで、前記ポンプ作動規制用突条が前記縦溝を下降して前記ステムが下降することによりポンプ作動で前記ノズル筒付き計量筒内へ容器体内容物が流入可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒への螺合時に、前記歯車機構を介して前記連結筒が回動することで前記ポンプ作動規制用突条下端が前記装着筒の凹部上面へ摺動自在に係合して前記ノズル筒付き計量筒の下降を阻止可能に設け、
さらに前記ポンプ作動規制用突条が所定距離だけ周方向へ移動して前記凹部側面へ当接した後、前記外キャップのさらなる螺動で前記歯車機構が噛合い解除可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒からの螺脱時に、前記ポンプ作動規制用突条が前記と反対方向へ移動して前記装着筒の縦溝上端へ位置することが可能に設けたことを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明は、前記連結筒は、前記ステムへ回動自在に嵌合させた内筒と、該内筒上端に設けた外向きフランジから垂下する外筒とを備え、該外筒外面に前記ポンプ作動規制用突条を縦設したことを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明は、前記内キャップは、頂壁中央部から前記シール筒を垂下すると共に、頂壁周縁から垂下する周壁下端から上向き段部を介して垂下筒を垂下することを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明は、前記歯車機構は、前記連結筒の外向きフランジ外周面に設けた歯と、前記内キャップの垂下筒の開口部下端内縁から起立して前記連結筒の外向きフランジ外周面の歯へ係合する係合歯付き弾性片とからなることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明は、容器体口頸部へ装着筒を装着させると共に、前記容器体内に設けたポンプ機構から上方付勢状態で起立するステムへ連結筒を介してノズル筒付き計量筒を回動自在に装着させ、
前記連結筒外面にポンプ作動規制用突条を縦設すると共に、前記装着筒の内面に前記ポンプ作動規制用突条の下降を許容する縦溝と、前記ポンプ作動規制用突条の周方向のみへの移動を所定距離だけ許容する凹部とを設け、
前記ノズル筒外面へ上下動自在に嵌合させたシール筒を頂壁から垂下する内キャップを凹凸の係合手段を介して前記連結筒へ係合させて内キャップと供回り可能に設け、
さらに前記内キャップを覆う外キャップを歯車機構を介して内キャップへ係合させると共に、前記外キャップ下部を前記装着筒へ螺合させたことを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒の押下げで、前記ポンプ作動規制用突条が前記縦溝を下降して前記ステムが下降することによりポンプ作動で前記ノズル筒付き計量筒内へ容器体内容物が流入可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒への螺合時に、前記歯車機構を介して前記内キャップが回動することで連結筒が回動することにより前記ポンプ作動規制用突条下端が前記装着筒の凹部上面へ摺動自在に係合して前記ノズル筒付き計量筒の下降を阻止可能に設け、
さらに前記ポンプ作動規制用突条が所定距離だけ周方向移動して前記凹部側面へ当接した後、前記外キャップのさらなる螺動で前記歯車機構が噛合い解除可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒からの螺脱時に、前記ポンプ作動規制用突条が前記と反対方向へ移動して前記装着筒の縦溝上端へ位置することが可能に設けたことを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明は、前記歯車機構は、前記内キャップ外周面に設けた歯と、前記外キャップ頂壁から垂下して前記内キャップ外面へ嵌合する嵌合筒の開口部上端から垂下して前記内キャップ外周面の歯へ係合する係合歯付き弾性片とからなることを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒は頂壁からノズル筒を起立すると共に、周壁下部を前記連結筒の外向きフランジに形成した環状溝部へ嵌合させ、かつ容器体を倒立させて上下方向へ振動させることでノズル筒付き計量筒内の内容物をノズル筒から注出可能に設けたことを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒は頂壁からノズル筒を起立すると共に、周壁下部を前記連結筒の外向きフランジに形成した環状溝部へ嵌合させ、さらに前記ノズル筒内へ注出弁を上方へ付勢させて嵌合させると共に、該注出弁の周面に連通路を設け、該注出弁の押下げで連通路がノズル筒付き計量筒内へ連通可能に設けたことを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒内面を粗面に形成して、前記注出弁の閉弁時における内容物吸入時にノズル筒付き計量筒内の空気が漏洩可能に設けたことを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明は、前記ポンプ作動規制用突条の側面へ係合して前記凹部側面への当接状態を保持可能な突起を前記装着筒の内面に設けたことを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒は透明又は半透明の材質からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、ポンプ作動でノズル筒付き計量筒内へ容器体内容物が流入可能に設けたので、塗布前の容器体正立状態で計量分を視認することができる。
【0020】
また、本発明は、外キャップの装着筒への螺合時に、ポンプ作動規制用突条の下降を阻止可能に設けたので、内キャップのシール筒がノズル筒へ密嵌合する際にステムの下降が防止されるため、ポンプ作動により容器体内容物がノズル筒付き計量筒内へ流入することがなく、このため容器体内容物が漏洩することがない。
【0021】
さらに、本発明は、歯車機構は係合歯付き弾性片を構成要素とするため、歯車機構を空転させることが可能であり、したがって、外キャップのねじ込み完了を容易に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る定量塗布容器の第1実施形態の半断面図である。
【図2】内外キャップ離脱状態における図1の平面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図5】突起27の拡大図である。
【図6】要部の分解斜視図である。
【図7】計量分の視覚による確認状態を示す図1相当図である。
【図8】作用説明図である。
【図9】第2実施形態を示す図1相当図である。
【図10】内外キャップ離脱状態における図9の平面図である。
【図11】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図12】図1のB−B線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
1は容器体で、周壁2上端から肩部を介して口頸部3を起立する。
【0025】
10はステムで、後述するポンプ機構の弁部材から起立する。
【0026】
20は装着筒で、容器体口頸部へ螺合させた基筒21上端から内外二重周壁22、23を起立すると共に、外周壁23上端からフランジを介して覆筒24を垂下して、該覆筒上部外面に雄ネジを形成し、さらに外周壁23内面に後述するポンプ作動規制用突条34の下降を許容する一対の縦溝25と、ポンプ作動規制用突条34の周方向への移動を所定距離だけ許容する一対の凹部26とをそれぞれ軸対称に形成すると共に、ポンプ作動規制用突条の側面へ係合して該ポンプ作動規制用突条34の凹部26側面への当接状態を保持可能な突起27を設ける。すなわち、外周壁23内面が装着筒20内面を構成する。
【0027】
30は連結筒で、ステム10へ回動自在に嵌合させた内筒31と、該内筒上端に設けた外向きフランジ32の外周部から垂下する外筒33とを備え、該外筒外面に前記ポンプ作動規制用突条34を縦設すると共に、外向きフランジ32の中央部に環状溝部35を形成する。
【0028】
40はノズル筒付き計量筒で、頂壁41からノズル筒42を起立すると共に、周壁下部を連結筒30の環状溝部35へ嵌合させ、さらにノズル筒42内へ注出弁43を上方へ付勢させて嵌合させると共に、該注出弁の周面に連通路44を設け、該注出弁43の押下げで連通路44がノズル筒付き計量筒内へ連通可能になっている。ノズル筒付き計量筒40の材質としては内部が視認可能な透明または半透明の材料を使用する。
【0029】
すなわち、注出弁43は棒状体の下部を大径部に形成して、該大径部の周面を下方大径のテーパ部に形成すると共に、棒状体の上部に連通路44を縦設したもので、閉弁時に、テーパ部がノズル筒42の下部内面へ密着可能に形成する。その際、ノズル筒42の下部内面を粗面に形成して、注出弁の閉弁時における内容物吸入時にノズル筒付き計量筒内の空気が漏洩可能に設ける。また、注出弁43の上方への付勢は連結筒30の内筒31内面へ嵌合させた取付筒45上端と注出弁43下面との間に設けたばね部材46で行う。
【0030】
50は内キャップで、頂壁中央部からシール筒51を垂下して、該シール筒をノズル筒42外面へ上下動自在に嵌合させると共に、頂壁周縁から垂下する周壁下端から上向き段部52aを介して垂下筒52を垂下する。
【0031】
60は歯車機構で、連結筒30の外向きフランジ32外周面に設けた歯61と、内キャップ50の垂下筒52の開口部53下端内縁から起立する弾性片62とからなり、該弾性片の内面に歯61と噛合する係合歯63を備えている。開口部53は上向き段部52aの外周部から垂下筒52下端にかけて形成するものとする。
【0032】
70は内キャップ50を覆う外キャップで、周壁71の上下方向中間部内面に形成した突部72を開口部53へ上下動自在に嵌合(凹凸の係合手段)させると共に、周壁71下部内面を覆筒24の雄ネジへ螺合させ、さらに頂壁周縁から内キャップ50周壁へ遊嵌可能な案内筒73を垂下させている。
【0033】
80は公知のポンプ機構で、容器体内へ垂下するシリンダ81内へ上方付勢状態で弁部材82を上下動自在に嵌合させると共に、該弁部材から上記ステムを起立させ、さらにシリンダ下部に吸込弁83を設けている。
【0034】
なお、上記では、ノズル筒42内へ注出弁43を嵌合させているが、これを省略することも可能である。この場合には、ポンプ機構の作動で内容物がノズル筒42から吐出することがないようにノズル筒42の径を小さくするか、またはノズル筒内に十字状等の障害壁を設ける。
【0035】
次に本実施形態の作用について説明する。
使用するには、内キャップが嵌合した外キャップを螺脱させて、連結筒30の外向きフランジ32を押下げればよく、その際ポンプ作動規制用突条34下端は縦溝25上端よりやや上方に位置するためポンプ作動規制用突条34は縦溝25を下降可能であり、したがってステム10も下降可能であり、このためステムが下降することにより弁部材82が押下げられるため、容器体内容物がステム10を介してノズル筒付き計量筒40内へ流入する。
【0036】
使用後、外キャップ70を装着筒20へ螺合させると、内キャップのシール筒51がノズル筒42外面へ密に嵌合するため、何等の手段をも講じない場合には、ノズル筒付き計量筒40が押下げられて、容器体内容物がノズル筒付き計量筒内へ流入して外部へ漏洩するおそれがあるが、本発明ではノズル筒付き計量筒40の下降を防止する次述の手段を備えているため、このように不都合を防止することができる。
【0037】
すなわち、外キャップ70を装着筒20へ螺合させると、歯車機構60を介して連結筒30が回動することでこれによりポンプ作動規制用突条34も周方向へ移動してその下端が装着筒20の凹部26上面へ摺動自在に係合するため、ポンプ作動規制用突条34の下降は不能となってノズル筒付き計量筒40の下降が阻止される。
【0038】
ポンプ作動規制用突条34が所定距離だけ、本実施形態では四分の一円周角度(90度)だけ周方向へ移動すると、ポンプ作動規制用突条34は凹部26側面へ当接するため、それ以上のポンプ作動規制用突条34の移動は不能になるが、この状態でさらに外キャップ70を回動させると弾性片62が外方へ弾性変形して、外向きフランジ32外周面に設けた歯61から離脱して空転するため、ポンプ作動規制用突条34が上記停止位置からずれることはない。
【0039】
使用のため外キャップ70を螺脱方向へ回動させると、弾性片62と歯61との噛合いによりポンプ作動規制用突条34が前記と反対方向へ移動して凹部26の側面へ当接することにより装着筒20の縦溝25上端へ位置するため、ポンプ作動規制用突条34は縦溝25内を下降可能であり、したがってノズル筒付き計量筒40の下降が可能となって容器体内容物をノズル筒付き計量筒40内へ流入させることが可能となる。
【0040】
なお、歯車機構60としては上記に限定されることなく、例えば、内キャップ50のシール筒51とノズル筒42とを係合歯を介して噛合わせると共に、外向きフランジ32周縁から係合歯付き弾性片を垂下して、外キャップ70の内周面に付設した歯へ係合させ、ポンプ作動規制用突条34が凹部26側面へ当接した後に、外キャップ70を回動させると弾性片62が内方へ弾性変形して、外キャップ70の歯から離脱して空転可能とさせることも可能である。
【0041】
図9〜図12は第2実施形態を示す。第1実施形態では外キャップ70からの回動力は凹凸の係合手段(突部72と開口部53との嵌合)を介して内キャップ50へ伝えられ、内キャップ50の回動力は歯車機構60を介して連結筒30へ伝えられるのに対して、本実施形態では、外キャップ70からの回動力は歯車機構90を介して内キャップ50へ伝えられ、内キャップ50の回動力は凹凸の係合手段100を介して連結筒30へ伝えられる点で相違する。
【0042】
以下これら相違点について説明する。
歯車機構90は、前記内キャップ50の周壁外周面に設けた歯91と、外キャップ頂壁から垂下して内キャップ50周壁外面へ嵌合する嵌合筒92の開口部93上端から垂下して内キャップ周壁外周面の歯91へ係合する係合歯付き弾性片94とからなる。
【0043】
凹凸の係合手段100は、連結筒30の外向きフランジ32外周面の軸対称位置に設けた一対の突条群(本実施形態では3本の突条から構成される)101と内キャップ50の垂下筒52内周面に縦設された多数の縦溝102との係合によって構成される。
【0044】
外キャップ70を螺合のために回動させると、その回動力は歯車機構90を介して内キャップ50へ伝えられ、内キャップ50の回動力は凹凸の係合手段100を介して連結筒30へ伝えられる。ポンプ作動規制用突条34が所定距離だけ、本実施形態では四分の一円周角度(90度)だけ周方向へ移動すると、ポンプ作動規制用突条34は凹部26側面へ当接するため、それ以上のポンプ作動規制用突条の移動は不能になるが、この状態でさらに外キャップ70を回動させると弾性片94が外方へ弾性変形して、内キャップ50の周壁外周面に設けた歯91から離脱して空転する。
【0045】
なお、図面ではノズル筒42内に注出弁43を備えていない例が示されているが、注出弁を設けることはもちろん可能である。その他の構成は第1実施形態と同一であるから説明を省略する。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、定量塗布容器の分野に利用することができる。
【符号の説明】
【0047】
20 装着筒
34 ポンプ作動規制用突条ブ
25 縦溝
26 凹部
30 連結筒
10 ステム
32 外向きフランジ
33 外筒
40 ノズル筒付き計量筒
42 ノズル筒
43 注出弁
50 内キャップ
51 シール筒
52 垂下筒
60 歯車機構
61 歯
62 弾性片
70 外キャップ
80 ポンプ機構
【技術分野】
【0001】
本発明は、定量塗布容器に関する。
【背景技術】
【0002】
塗布する際に容器体を倒立させ、容器体先端の弁体を頭部等に押し当てて上下動させることで適量が塗布可能な塗布容器が従来技術として知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−212852号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術では塗布前の容器体の正立状態では計量分を視覚で確認できないという課題があった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、塗布前に計量分を視認できると共に、容器体内容物の漏洩を確実に防止し得る定量塗布容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明は、容器体口頸部へ装着筒を装着させると共に、前記容器体内に設けたポンプ機構から上方付勢状態で起立するステムへ連結筒を介してノズル筒付き計量筒を回動自在に装着させ、
前記連結筒外面にポンプ作動規制用突条を縦設すると共に、前記装着筒の内面に前記ポンプ作動規制用突条の下降を許容する縦溝と、前記ポンプ作動規制用突条の周方向のみへの移動を所定距離だけ許容する凹部とを設け、
前記ノズル筒外面へ上下動自在に嵌合させたシール筒を頂壁から垂下する内キャップを歯車機構を介して前記連結筒へ連結させ、
さらに前記内キャップを覆う外キャップを内キャップへ凹凸の係合手段を介して係合させると共に、前記外キャップ下部を前記装着筒へ螺合させたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒の押下げで、前記ポンプ作動規制用突条が前記縦溝を下降して前記ステムが下降することによりポンプ作動で前記ノズル筒付き計量筒内へ容器体内容物が流入可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒への螺合時に、前記歯車機構を介して前記連結筒が回動することで前記ポンプ作動規制用突条下端が前記装着筒の凹部上面へ摺動自在に係合して前記ノズル筒付き計量筒の下降を阻止可能に設け、
さらに前記ポンプ作動規制用突条が所定距離だけ周方向へ移動して前記凹部側面へ当接した後、前記外キャップのさらなる螺動で前記歯車機構が噛合い解除可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒からの螺脱時に、前記ポンプ作動規制用突条が前記と反対方向へ移動して前記装着筒の縦溝上端へ位置することが可能に設けたことを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明は、前記連結筒は、前記ステムへ回動自在に嵌合させた内筒と、該内筒上端に設けた外向きフランジから垂下する外筒とを備え、該外筒外面に前記ポンプ作動規制用突条を縦設したことを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明は、前記内キャップは、頂壁中央部から前記シール筒を垂下すると共に、頂壁周縁から垂下する周壁下端から上向き段部を介して垂下筒を垂下することを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明は、前記歯車機構は、前記連結筒の外向きフランジ外周面に設けた歯と、前記内キャップの垂下筒の開口部下端内縁から起立して前記連結筒の外向きフランジ外周面の歯へ係合する係合歯付き弾性片とからなることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明は、容器体口頸部へ装着筒を装着させると共に、前記容器体内に設けたポンプ機構から上方付勢状態で起立するステムへ連結筒を介してノズル筒付き計量筒を回動自在に装着させ、
前記連結筒外面にポンプ作動規制用突条を縦設すると共に、前記装着筒の内面に前記ポンプ作動規制用突条の下降を許容する縦溝と、前記ポンプ作動規制用突条の周方向のみへの移動を所定距離だけ許容する凹部とを設け、
前記ノズル筒外面へ上下動自在に嵌合させたシール筒を頂壁から垂下する内キャップを凹凸の係合手段を介して前記連結筒へ係合させて内キャップと供回り可能に設け、
さらに前記内キャップを覆う外キャップを歯車機構を介して内キャップへ係合させると共に、前記外キャップ下部を前記装着筒へ螺合させたことを特徴とする。
【0012】
さらに、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒の押下げで、前記ポンプ作動規制用突条が前記縦溝を下降して前記ステムが下降することによりポンプ作動で前記ノズル筒付き計量筒内へ容器体内容物が流入可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒への螺合時に、前記歯車機構を介して前記内キャップが回動することで連結筒が回動することにより前記ポンプ作動規制用突条下端が前記装着筒の凹部上面へ摺動自在に係合して前記ノズル筒付き計量筒の下降を阻止可能に設け、
さらに前記ポンプ作動規制用突条が所定距離だけ周方向移動して前記凹部側面へ当接した後、前記外キャップのさらなる螺動で前記歯車機構が噛合い解除可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒からの螺脱時に、前記ポンプ作動規制用突条が前記と反対方向へ移動して前記装着筒の縦溝上端へ位置することが可能に設けたことを特徴とする。
【0013】
さらに、本発明は、前記歯車機構は、前記内キャップ外周面に設けた歯と、前記外キャップ頂壁から垂下して前記内キャップ外面へ嵌合する嵌合筒の開口部上端から垂下して前記内キャップ外周面の歯へ係合する係合歯付き弾性片とからなることを特徴とする。
【0014】
さらに、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒は頂壁からノズル筒を起立すると共に、周壁下部を前記連結筒の外向きフランジに形成した環状溝部へ嵌合させ、かつ容器体を倒立させて上下方向へ振動させることでノズル筒付き計量筒内の内容物をノズル筒から注出可能に設けたことを特徴とする。
【0015】
さらに、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒は頂壁からノズル筒を起立すると共に、周壁下部を前記連結筒の外向きフランジに形成した環状溝部へ嵌合させ、さらに前記ノズル筒内へ注出弁を上方へ付勢させて嵌合させると共に、該注出弁の周面に連通路を設け、該注出弁の押下げで連通路がノズル筒付き計量筒内へ連通可能に設けたことを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒内面を粗面に形成して、前記注出弁の閉弁時における内容物吸入時にノズル筒付き計量筒内の空気が漏洩可能に設けたことを特徴とする。
【0017】
さらに、本発明は、前記ポンプ作動規制用突条の側面へ係合して前記凹部側面への当接状態を保持可能な突起を前記装着筒の内面に設けたことを特徴とする。
【0018】
さらに、本発明は、前記ノズル筒付き計量筒は透明又は半透明の材質からなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明は、ポンプ作動でノズル筒付き計量筒内へ容器体内容物が流入可能に設けたので、塗布前の容器体正立状態で計量分を視認することができる。
【0020】
また、本発明は、外キャップの装着筒への螺合時に、ポンプ作動規制用突条の下降を阻止可能に設けたので、内キャップのシール筒がノズル筒へ密嵌合する際にステムの下降が防止されるため、ポンプ作動により容器体内容物がノズル筒付き計量筒内へ流入することがなく、このため容器体内容物が漏洩することがない。
【0021】
さらに、本発明は、歯車機構は係合歯付き弾性片を構成要素とするため、歯車機構を空転させることが可能であり、したがって、外キャップのねじ込み完了を容易に認識できる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明に係る定量塗布容器の第1実施形態の半断面図である。
【図2】内外キャップ離脱状態における図1の平面図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図5】突起27の拡大図である。
【図6】要部の分解斜視図である。
【図7】計量分の視覚による確認状態を示す図1相当図である。
【図8】作用説明図である。
【図9】第2実施形態を示す図1相当図である。
【図10】内外キャップ離脱状態における図9の平面図である。
【図11】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図12】図1のB−B線に沿う断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
1は容器体で、周壁2上端から肩部を介して口頸部3を起立する。
【0025】
10はステムで、後述するポンプ機構の弁部材から起立する。
【0026】
20は装着筒で、容器体口頸部へ螺合させた基筒21上端から内外二重周壁22、23を起立すると共に、外周壁23上端からフランジを介して覆筒24を垂下して、該覆筒上部外面に雄ネジを形成し、さらに外周壁23内面に後述するポンプ作動規制用突条34の下降を許容する一対の縦溝25と、ポンプ作動規制用突条34の周方向への移動を所定距離だけ許容する一対の凹部26とをそれぞれ軸対称に形成すると共に、ポンプ作動規制用突条の側面へ係合して該ポンプ作動規制用突条34の凹部26側面への当接状態を保持可能な突起27を設ける。すなわち、外周壁23内面が装着筒20内面を構成する。
【0027】
30は連結筒で、ステム10へ回動自在に嵌合させた内筒31と、該内筒上端に設けた外向きフランジ32の外周部から垂下する外筒33とを備え、該外筒外面に前記ポンプ作動規制用突条34を縦設すると共に、外向きフランジ32の中央部に環状溝部35を形成する。
【0028】
40はノズル筒付き計量筒で、頂壁41からノズル筒42を起立すると共に、周壁下部を連結筒30の環状溝部35へ嵌合させ、さらにノズル筒42内へ注出弁43を上方へ付勢させて嵌合させると共に、該注出弁の周面に連通路44を設け、該注出弁43の押下げで連通路44がノズル筒付き計量筒内へ連通可能になっている。ノズル筒付き計量筒40の材質としては内部が視認可能な透明または半透明の材料を使用する。
【0029】
すなわち、注出弁43は棒状体の下部を大径部に形成して、該大径部の周面を下方大径のテーパ部に形成すると共に、棒状体の上部に連通路44を縦設したもので、閉弁時に、テーパ部がノズル筒42の下部内面へ密着可能に形成する。その際、ノズル筒42の下部内面を粗面に形成して、注出弁の閉弁時における内容物吸入時にノズル筒付き計量筒内の空気が漏洩可能に設ける。また、注出弁43の上方への付勢は連結筒30の内筒31内面へ嵌合させた取付筒45上端と注出弁43下面との間に設けたばね部材46で行う。
【0030】
50は内キャップで、頂壁中央部からシール筒51を垂下して、該シール筒をノズル筒42外面へ上下動自在に嵌合させると共に、頂壁周縁から垂下する周壁下端から上向き段部52aを介して垂下筒52を垂下する。
【0031】
60は歯車機構で、連結筒30の外向きフランジ32外周面に設けた歯61と、内キャップ50の垂下筒52の開口部53下端内縁から起立する弾性片62とからなり、該弾性片の内面に歯61と噛合する係合歯63を備えている。開口部53は上向き段部52aの外周部から垂下筒52下端にかけて形成するものとする。
【0032】
70は内キャップ50を覆う外キャップで、周壁71の上下方向中間部内面に形成した突部72を開口部53へ上下動自在に嵌合(凹凸の係合手段)させると共に、周壁71下部内面を覆筒24の雄ネジへ螺合させ、さらに頂壁周縁から内キャップ50周壁へ遊嵌可能な案内筒73を垂下させている。
【0033】
80は公知のポンプ機構で、容器体内へ垂下するシリンダ81内へ上方付勢状態で弁部材82を上下動自在に嵌合させると共に、該弁部材から上記ステムを起立させ、さらにシリンダ下部に吸込弁83を設けている。
【0034】
なお、上記では、ノズル筒42内へ注出弁43を嵌合させているが、これを省略することも可能である。この場合には、ポンプ機構の作動で内容物がノズル筒42から吐出することがないようにノズル筒42の径を小さくするか、またはノズル筒内に十字状等の障害壁を設ける。
【0035】
次に本実施形態の作用について説明する。
使用するには、内キャップが嵌合した外キャップを螺脱させて、連結筒30の外向きフランジ32を押下げればよく、その際ポンプ作動規制用突条34下端は縦溝25上端よりやや上方に位置するためポンプ作動規制用突条34は縦溝25を下降可能であり、したがってステム10も下降可能であり、このためステムが下降することにより弁部材82が押下げられるため、容器体内容物がステム10を介してノズル筒付き計量筒40内へ流入する。
【0036】
使用後、外キャップ70を装着筒20へ螺合させると、内キャップのシール筒51がノズル筒42外面へ密に嵌合するため、何等の手段をも講じない場合には、ノズル筒付き計量筒40が押下げられて、容器体内容物がノズル筒付き計量筒内へ流入して外部へ漏洩するおそれがあるが、本発明ではノズル筒付き計量筒40の下降を防止する次述の手段を備えているため、このように不都合を防止することができる。
【0037】
すなわち、外キャップ70を装着筒20へ螺合させると、歯車機構60を介して連結筒30が回動することでこれによりポンプ作動規制用突条34も周方向へ移動してその下端が装着筒20の凹部26上面へ摺動自在に係合するため、ポンプ作動規制用突条34の下降は不能となってノズル筒付き計量筒40の下降が阻止される。
【0038】
ポンプ作動規制用突条34が所定距離だけ、本実施形態では四分の一円周角度(90度)だけ周方向へ移動すると、ポンプ作動規制用突条34は凹部26側面へ当接するため、それ以上のポンプ作動規制用突条34の移動は不能になるが、この状態でさらに外キャップ70を回動させると弾性片62が外方へ弾性変形して、外向きフランジ32外周面に設けた歯61から離脱して空転するため、ポンプ作動規制用突条34が上記停止位置からずれることはない。
【0039】
使用のため外キャップ70を螺脱方向へ回動させると、弾性片62と歯61との噛合いによりポンプ作動規制用突条34が前記と反対方向へ移動して凹部26の側面へ当接することにより装着筒20の縦溝25上端へ位置するため、ポンプ作動規制用突条34は縦溝25内を下降可能であり、したがってノズル筒付き計量筒40の下降が可能となって容器体内容物をノズル筒付き計量筒40内へ流入させることが可能となる。
【0040】
なお、歯車機構60としては上記に限定されることなく、例えば、内キャップ50のシール筒51とノズル筒42とを係合歯を介して噛合わせると共に、外向きフランジ32周縁から係合歯付き弾性片を垂下して、外キャップ70の内周面に付設した歯へ係合させ、ポンプ作動規制用突条34が凹部26側面へ当接した後に、外キャップ70を回動させると弾性片62が内方へ弾性変形して、外キャップ70の歯から離脱して空転可能とさせることも可能である。
【0041】
図9〜図12は第2実施形態を示す。第1実施形態では外キャップ70からの回動力は凹凸の係合手段(突部72と開口部53との嵌合)を介して内キャップ50へ伝えられ、内キャップ50の回動力は歯車機構60を介して連結筒30へ伝えられるのに対して、本実施形態では、外キャップ70からの回動力は歯車機構90を介して内キャップ50へ伝えられ、内キャップ50の回動力は凹凸の係合手段100を介して連結筒30へ伝えられる点で相違する。
【0042】
以下これら相違点について説明する。
歯車機構90は、前記内キャップ50の周壁外周面に設けた歯91と、外キャップ頂壁から垂下して内キャップ50周壁外面へ嵌合する嵌合筒92の開口部93上端から垂下して内キャップ周壁外周面の歯91へ係合する係合歯付き弾性片94とからなる。
【0043】
凹凸の係合手段100は、連結筒30の外向きフランジ32外周面の軸対称位置に設けた一対の突条群(本実施形態では3本の突条から構成される)101と内キャップ50の垂下筒52内周面に縦設された多数の縦溝102との係合によって構成される。
【0044】
外キャップ70を螺合のために回動させると、その回動力は歯車機構90を介して内キャップ50へ伝えられ、内キャップ50の回動力は凹凸の係合手段100を介して連結筒30へ伝えられる。ポンプ作動規制用突条34が所定距離だけ、本実施形態では四分の一円周角度(90度)だけ周方向へ移動すると、ポンプ作動規制用突条34は凹部26側面へ当接するため、それ以上のポンプ作動規制用突条の移動は不能になるが、この状態でさらに外キャップ70を回動させると弾性片94が外方へ弾性変形して、内キャップ50の周壁外周面に設けた歯91から離脱して空転する。
【0045】
なお、図面ではノズル筒42内に注出弁43を備えていない例が示されているが、注出弁を設けることはもちろん可能である。その他の構成は第1実施形態と同一であるから説明を省略する。
【産業上の利用可能性】
【0046】
本発明は、定量塗布容器の分野に利用することができる。
【符号の説明】
【0047】
20 装着筒
34 ポンプ作動規制用突条ブ
25 縦溝
26 凹部
30 連結筒
10 ステム
32 外向きフランジ
33 外筒
40 ノズル筒付き計量筒
42 ノズル筒
43 注出弁
50 内キャップ
51 シール筒
52 垂下筒
60 歯車機構
61 歯
62 弾性片
70 外キャップ
80 ポンプ機構
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器体口頸部へ装着筒20を装着させると共に、前記容器体内に設けたポンプ機構から上方付勢状態で起立するステム10へ連結筒30を介してノズル筒付き計量筒40を回動自在に装着させ、
前記連結筒30外面にポンプ作動規制用突条34を縦設すると共に、前記装着筒20の内面に前記ポンプ作動規制用突条34の下降を許容する縦溝25と、前記ポンプ作動規制用突条の周方向のみへの移動を所定距離だけ許容する凹部26とを設け、
前記ノズル筒42外面へ上下動自在に嵌合させたシール筒51を頂壁から垂下する内キャップ50を歯車機構60を介して前記連結筒30へ連結させ、
さらに前記内キャップ50を覆う外キャップ70を内キャップへ凹凸の係合手段を介して係合させると共に、前記外キャップ下部を前記装着筒へ螺合させたことを特徴とする定量塗布容器。
【請求項2】
前記ノズル筒付き計量筒40の押下げで、前記ポンプ作動規制用突条34が前記縦溝25を下降して前記ステム10が下降することによりポンプ作動で前記ノズル筒付き計量筒内へ容器体内容物が流入可能に設け、
前記外キャップ70の前記装着筒20への螺合時に、前記歯車機構60を介して前記連結筒30が回動することで前記ポンプ作動規制用突条34下端が前記装着筒の凹部26上面へ摺動自在に係合して前記ノズル筒付き計量筒40の下降を阻止可能に設け、
さらに前記ポンプ作動規制用突条34が所定距離だけ周方向へ移動して前記凹部26側面へ当接した後、前記外キャップ70のさらなる螺動で前記歯車機構60が噛合い解除可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒からの螺脱時に、前記ポンプ作動規制用突条34が前記と反対方向へ移動して前記装着筒の縦溝25上端へ位置することが可能に設けた
ことを特徴とする請求項1記載の定量塗布容器。
【請求項3】
前記連結筒30は、前記ステム10へ回動自在に嵌合させた内筒と、該内筒上端に設けた外向きフランジ32から垂下する外筒33とを備え、該外筒外面に前記ポンプ作動規制用突条34を縦設したことを特徴とする請求項1又は2記載の定量塗布容器。
【請求項4】
前記内キャップ50は、頂壁中央部から前記シール筒51を垂下すると共に、頂壁周縁から垂下する周壁下端から上向き段部52aを介して垂下筒52を垂下することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の定量塗布容器。
【請求項5】
前記歯車機構60は、前記連結筒の外向きフランジ32外周面に設けた歯61と、前記内キャップの垂下筒52の開口部下端内縁から起立して前記連結筒の外向きフランジ外周面の歯61係合する係合歯付き弾性片62とからなることを特徴とする請求項3又は4記載の定量塗布容器。
【請求項6】
容器体口頸部へ装着筒を装着させると共に、前記容器体内に設けたポンプ機構から上方付勢状態で起立するステムへ連結筒を介してノズル筒付き計量筒40を回動自在に装着させ、
前記連結筒外面にポンプ作動規制用突条34を縦設すると共に、前記装着筒の内面に前記ポンプ作動規制用突条34の下降を許容する縦溝25と、前記ポンプ作動規制用突条の周方向のみへの移動を所定距離だけ許容する凹部26とを設け、
前記ノズル筒42外面へ上下動自在に嵌合させたシール筒51を頂壁から垂下する内キャップを凹凸の係合手段100を介して前記連結筒へ係合させて内キャップと供回り可能に設け、
さらに前記内キャップを覆う外キャップを歯車機構90を介して内キャップへ係合させると共に、前記外キャップ下部を前記装着筒へ螺合させたことを特徴とする定量塗布容器。
【請求項7】
前記ノズル筒付き計量筒の押下げで、前記ポンプ作動規制用突条が前記縦溝を下降して前記ステムが下降することによりポンプ作動で前記ノズル筒付き計量筒内へ容器体内容物が流入可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒への螺合時に、前記歯車機構90を介して前記内キャップが回動することで連結筒が回動することにより前記ポンプ作動規制用突条34下端が前記装着筒の凹部26上面へ摺動自在に係合して前記ノズル筒付き計量筒の下降を阻止可能に設け、
さらに前記ポンプ作動規制用突条が所定距離だけ周方向移動して前記凹部側面へ当接した後、前記外キャップのさらなる螺動で前記歯車機構が噛合い解除可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒からの螺脱時に、前記ポンプ作動規制用突条が前記と反対方向へ移動して前記装着筒の縦溝上端へ位置することが可能に設けたことを特徴とする請求項6記載の定量塗布容器。
【請求項8】
前記歯車機構は、前記内キャップ外周面に設けた歯91と、前記外キャップ頂壁から垂下して前記内キャップ外面へ嵌合する嵌合筒の開口部上端から垂下して前記内キャップ外周面の歯へ係合する係合歯付き弾性片94とからなることを特徴とする請求項6又は7記載の定量塗布容器。
【請求項9】
前記ノズル筒付き計量筒は頂壁からノズル筒を起立すると共に、周壁下部を前記連結筒の外向きフランジに形成した環状溝部へ嵌合させ、かつ容器体を倒立させて上下方向へ振動させることでノズル筒付き計量筒内の内容物をノズル筒から注出可能に設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の定量塗布容器。
【請求項10】
前記ノズル筒付き計量筒は頂壁からノズル筒を起立すると共に、周壁下部を前記連結筒の外向きフランジに形成した環状溝部へ嵌合させ、さらに前記ノズル筒内へ注出弁を上方へ付勢させて嵌合させると共に、該注出弁の周面に連通路を設け、該注出弁の押下げで連通路がノズル筒付き計量筒内へ連通可能に設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の定量塗布容器。
【請求項11】
前記ノズル筒付き計量筒内面を粗面に形成して、前記注出弁の閉弁時における内容物吸入時にノズル筒付き計量筒内の空気が漏洩可能に設けたことを特徴とする請求項10記載の定量塗布容器。
【請求項12】
前記ポンプ作動規制用突条の側面へ係合して前記凹部側面への当接状態を保持可能な突起を前記装着筒の内面に設けたことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項記載の定量塗布容器。
【請求項13】
前記ノズル筒付き計量筒は透明又は半透明の材質からなることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項記載の定量塗布容器。
【請求項1】
容器体口頸部へ装着筒20を装着させると共に、前記容器体内に設けたポンプ機構から上方付勢状態で起立するステム10へ連結筒30を介してノズル筒付き計量筒40を回動自在に装着させ、
前記連結筒30外面にポンプ作動規制用突条34を縦設すると共に、前記装着筒20の内面に前記ポンプ作動規制用突条34の下降を許容する縦溝25と、前記ポンプ作動規制用突条の周方向のみへの移動を所定距離だけ許容する凹部26とを設け、
前記ノズル筒42外面へ上下動自在に嵌合させたシール筒51を頂壁から垂下する内キャップ50を歯車機構60を介して前記連結筒30へ連結させ、
さらに前記内キャップ50を覆う外キャップ70を内キャップへ凹凸の係合手段を介して係合させると共に、前記外キャップ下部を前記装着筒へ螺合させたことを特徴とする定量塗布容器。
【請求項2】
前記ノズル筒付き計量筒40の押下げで、前記ポンプ作動規制用突条34が前記縦溝25を下降して前記ステム10が下降することによりポンプ作動で前記ノズル筒付き計量筒内へ容器体内容物が流入可能に設け、
前記外キャップ70の前記装着筒20への螺合時に、前記歯車機構60を介して前記連結筒30が回動することで前記ポンプ作動規制用突条34下端が前記装着筒の凹部26上面へ摺動自在に係合して前記ノズル筒付き計量筒40の下降を阻止可能に設け、
さらに前記ポンプ作動規制用突条34が所定距離だけ周方向へ移動して前記凹部26側面へ当接した後、前記外キャップ70のさらなる螺動で前記歯車機構60が噛合い解除可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒からの螺脱時に、前記ポンプ作動規制用突条34が前記と反対方向へ移動して前記装着筒の縦溝25上端へ位置することが可能に設けた
ことを特徴とする請求項1記載の定量塗布容器。
【請求項3】
前記連結筒30は、前記ステム10へ回動自在に嵌合させた内筒と、該内筒上端に設けた外向きフランジ32から垂下する外筒33とを備え、該外筒外面に前記ポンプ作動規制用突条34を縦設したことを特徴とする請求項1又は2記載の定量塗布容器。
【請求項4】
前記内キャップ50は、頂壁中央部から前記シール筒51を垂下すると共に、頂壁周縁から垂下する周壁下端から上向き段部52aを介して垂下筒52を垂下することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の定量塗布容器。
【請求項5】
前記歯車機構60は、前記連結筒の外向きフランジ32外周面に設けた歯61と、前記内キャップの垂下筒52の開口部下端内縁から起立して前記連結筒の外向きフランジ外周面の歯61係合する係合歯付き弾性片62とからなることを特徴とする請求項3又は4記載の定量塗布容器。
【請求項6】
容器体口頸部へ装着筒を装着させると共に、前記容器体内に設けたポンプ機構から上方付勢状態で起立するステムへ連結筒を介してノズル筒付き計量筒40を回動自在に装着させ、
前記連結筒外面にポンプ作動規制用突条34を縦設すると共に、前記装着筒の内面に前記ポンプ作動規制用突条34の下降を許容する縦溝25と、前記ポンプ作動規制用突条の周方向のみへの移動を所定距離だけ許容する凹部26とを設け、
前記ノズル筒42外面へ上下動自在に嵌合させたシール筒51を頂壁から垂下する内キャップを凹凸の係合手段100を介して前記連結筒へ係合させて内キャップと供回り可能に設け、
さらに前記内キャップを覆う外キャップを歯車機構90を介して内キャップへ係合させると共に、前記外キャップ下部を前記装着筒へ螺合させたことを特徴とする定量塗布容器。
【請求項7】
前記ノズル筒付き計量筒の押下げで、前記ポンプ作動規制用突条が前記縦溝を下降して前記ステムが下降することによりポンプ作動で前記ノズル筒付き計量筒内へ容器体内容物が流入可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒への螺合時に、前記歯車機構90を介して前記内キャップが回動することで連結筒が回動することにより前記ポンプ作動規制用突条34下端が前記装着筒の凹部26上面へ摺動自在に係合して前記ノズル筒付き計量筒の下降を阻止可能に設け、
さらに前記ポンプ作動規制用突条が所定距離だけ周方向移動して前記凹部側面へ当接した後、前記外キャップのさらなる螺動で前記歯車機構が噛合い解除可能に設け、
前記外キャップの前記装着筒からの螺脱時に、前記ポンプ作動規制用突条が前記と反対方向へ移動して前記装着筒の縦溝上端へ位置することが可能に設けたことを特徴とする請求項6記載の定量塗布容器。
【請求項8】
前記歯車機構は、前記内キャップ外周面に設けた歯91と、前記外キャップ頂壁から垂下して前記内キャップ外面へ嵌合する嵌合筒の開口部上端から垂下して前記内キャップ外周面の歯へ係合する係合歯付き弾性片94とからなることを特徴とする請求項6又は7記載の定量塗布容器。
【請求項9】
前記ノズル筒付き計量筒は頂壁からノズル筒を起立すると共に、周壁下部を前記連結筒の外向きフランジに形成した環状溝部へ嵌合させ、かつ容器体を倒立させて上下方向へ振動させることでノズル筒付き計量筒内の内容物をノズル筒から注出可能に設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の定量塗布容器。
【請求項10】
前記ノズル筒付き計量筒は頂壁からノズル筒を起立すると共に、周壁下部を前記連結筒の外向きフランジに形成した環状溝部へ嵌合させ、さらに前記ノズル筒内へ注出弁を上方へ付勢させて嵌合させると共に、該注出弁の周面に連通路を設け、該注出弁の押下げで連通路がノズル筒付き計量筒内へ連通可能に設けたことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項記載の定量塗布容器。
【請求項11】
前記ノズル筒付き計量筒内面を粗面に形成して、前記注出弁の閉弁時における内容物吸入時にノズル筒付き計量筒内の空気が漏洩可能に設けたことを特徴とする請求項10記載の定量塗布容器。
【請求項12】
前記ポンプ作動規制用突条の側面へ係合して前記凹部側面への当接状態を保持可能な突起を前記装着筒の内面に設けたことを特徴とする請求項1から11のいずれか1項記載の定量塗布容器。
【請求項13】
前記ノズル筒付き計量筒は透明又は半透明の材質からなることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項記載の定量塗布容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−157104(P2011−157104A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−19770(P2010−19770)
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年1月29日(2010.1.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】
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