説明

実空間をベースにした仮想空間表示システム

【課題】 ユーザの実空間における位置移動と仮想空間における視点移動を対応させ、ヘッドマウントディスプレイに実空間と仮想空間を一体化表示する。
【解決手段】 床に配置して固有のIDデータを送信するIDタグとIDタグから送信されたIDデータを受信するIDリーダと、そのIDデータをユーザの位置情報に変換するIDデータ処理手段と、ヘッドトラッキングセンサを含むヘッドマウントディスプレイと、IDデータ処理手段からユーザの位置情報を入力し、ヘッドトラッキングセンサからユーザの視線情報を入力し、ユーザの位置情報および視線情報をもとに、ユーザがいる実空間とジオメトリ構造が同じ仮想空間を表示するための仮想空間情報を生成し、ヘッドマウントディスプレイに出力する仮想空間情報処理手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、実空間とジオメトリ構造が同じ仮想空間を表示し、ユーザの実空間における移動と仮想空間における移動を一体化する実空間をベースにした仮想空間表示システムに関する。
【0002】
【従来の技術】ユーザが装着するヘッドマウントディスプレイに仮想空間を表示し、ユーザの頭の向きを変えるだけで、その方向の仮想空間がディスプレイの正面方向に表示されるシステムがある。これは、ヘッドマウントディスプレイに取り付けたヘッドトラッキングセンサが頭の動きを測定し、それを視線方向の変化として画像処理することにより可能であり、ユーザは仮想空間内に実際に入り込んだような感覚を得ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ヘッドマウントディスプレイを用いた従来の仮想空間表示システムは、ユーザが停止した状態で使用するものであり、ヘッドマウントディスプレイを装着したユーザが実際に実空間を動き回ることは想定されていない。
【0004】ところで、実空間とヘッドマウントディスプレイに表示される仮想空間を重ね合わせ、実空間におけるユーザの動きを仮想空間内に持ち込むことができれば、ユーザは仮想空間内で実際に歩き回るような感覚を体験することができる。そのためには、ユーザの頭の向きを視線方向として検出するだけでなく、ユーザの位置を正確に検出し、その位置移動を仮想空間表示に反映させる必要がある。例えば、実空間で前に1歩進めば、仮想空間内でも前に1歩進むような処理が必要になる。
【0005】ここで、従来はユーザの位置をリアルタイムで測定する方法として、限定された狭い領域では磁気センサを用いる方法があり、屋外などの広い範囲ではPHS(Personal Handy-phone System)やGPS (Global Positioning System)を用いる方法がある。
【0006】しかし、磁気センサは、非常に高精度で位置を測定することができるが、磁気が乱されない環境を必要とし、実験室等の限られた設備でのみ利用可能であった。一方、PHSは広い範囲で位置を測定することができるが、測定精度が低く、上記の用途には利用不可能であった。また、GPSも広い範囲で位置を測定することができるが、衛星からの電波を受信できる屋外などに限られ、かつ測定精度を上げるためには装置が大型化する問題があり、同様に上記の用途には利用困難であった。
【0007】本発明は、ユーザの頭の向きに応じた仮想空間を表示するヘッドマウントディスプレイを用い、ユーザの実空間における位置移動と仮想空間における視点移動を対応させ、実空間と仮想空間を一体化表示することができる実空間をベースにした仮想空間表示システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の実空間をベースにした仮想空間表示システムは、ユーザが移動する床に所定の間隔で配置され、電磁誘導方式により電力の供給を受け、それぞれ固有のIDデータを送信するIDタグと、ユーザに取り付けられ、IDタグに電力を供給してそのIDタグから送信されたIDデータを受信するIDリーダと、IDリーダに受信されたIDデータを入力し、そのIDデータと床上の空間位置を対応付けるマッピングテーブルを基にユーザの位置情報に変換するIDデータ処理手段と、ユーザの頭の向きを視線情報として検出するヘッドトラッキングセンサを含み、入力される仮想空間情報を表示するヘッドマウントディスプレイと、IDデータ処理手段からユーザの位置情報を入力し、ヘッドトラッキングセンサからユーザの視線情報を入力し、ユーザの位置情報および視線情報をもとに、ユーザがいる実空間とジオメトリ構造が同じ仮想空間を表示するための仮想空間情報を生成し、ヘッドマウントディスプレイに出力する仮想空間情報処理手段とを備える。
【0009】また、仮想空間情報処理手段は、ユーザ以外の移動体または非移動体の位置情報を入力し、仮想空間の対応する位置に移動体または非移動体を仮想オブジェクトとして配置した仮想空間情報を生成する構成としてもよい。さらに、移動体にIDリーダを取り付け、受信したIDデータをIDデータ処理手段で位置情報に変換する構成としてもよい。
【0010】また、ユーザ、移動体、非移動体がそれぞれIDデータ処理手段を備え、各IDデータ処理手段で得られるユーザ、移動体、非移動体の位置情報を仮想空間情報処理手段に伝送する構成としてもよい。また、仮想空間情報生成手段がIDデータ処理手段を備え、ユーザ、移動体、非移動体の各IDリーダに受信したIDデータを仮想空間情報処理手段のIDデータ処理手段に伝送する構成としてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】(実空間をベースにした仮想空間表示システムの基本構成)図1は、本発明の実空間をベースにした仮想空間表示システムの基本構成を示す。
【0012】図において、ユーザ10が移動する床11には、複数のIDタグ12が埋め込まれる。一方、ユーザ10はヘッドマウントディスプレイ13を装着し、さらに例えば靴底にIDタグ12との通信を行うアンテナを含むIDリーダ14を取り付ける。IDリーダ14との通信圏内に入ったIDタグ12は、電力の供給を受けてそれぞれ固有のIDデータを送信する。IDリーダ14が受信したIDデータと、ヘッドマウントディスプレイ13のヘッドトラッキングセンサで検出された頭の向きに対応する視線情報は、ユーザ10が携帯する入出力装置15に転送される。入出力装置15は、IDデータを実空間における位置情報に変換し、この位置情報と視線情報を仮想空間情報処理装置16に送信する。また、入出力装置15は、仮想空間情報処理装置16から送信された仮想空間情報を受信し、ヘッドマウントディスプレイ13に転送して表示する。なお、IDリーダ14と入出力装置15、あるいは入出力装置15とヘッドマウントディスプレイ13が一体になっていてもよい。
【0013】ここで、仮想空間情報処理装置16は、ユーザ10の位置情報および視線情報をもとに、ユーザ10がいる実空間とジオメトリ構造が同じ仮想空間を表示するための仮想空間情報を生成し、ヘッドマウントディスプレイ13に出力する機能を有する。例えば、ユーザ10が直方体形状の部屋にいる場合には、ヘッドマウントディスプレイ13には実際の直方体形状の空間と同じ構造をもつ仮想空間が表示される。このとき、実空間の部屋の壁の位置と仮想空間の壁の位置が一致するようにキャリブレーションを行う。そして、ユーザ10の実空間での動き(例えば位置情報の変化)を仮想空間での動きに対応させる。
【0014】これにより、ユーザ10がいる実空間と同じ構造の仮想空間において、ユーザ10の位置を視点とし、ユーザ10の頭の向きに対応する視線方向の仮想空間をヘッドマウントディスプレイ13に表示することができる。すなわち、ユーザ10が前に進めば仮想空間内で前に移動し、ユーザ10が右を向けば右方向の仮想空間が正面に現れる。さらに、仮想空間で壁になっているところは実空間でも壁があるために、仮想空間に完全に没入していても支障なく動き回ることができる。
【0015】(IDタグとIDリーダの概略構成)図2は、IDタグ12とIDリーダ14の概略構成を示す。図において、IDリーダ14は、変調回路21、復調回路22、アンテナ23、通信制御回路24を備える。電源部は省略している。変調回路21から出力された信号(電力供給信号およびID要求信号)はアンテナ23から送信され、アンテナ23に受信した信号(IDデータ)は復調回路22で復調される。通信制御回路24は、変調回路21および復調回路22の送受信制御と、外部の入出力装置15に対する送信処理を行う。
【0016】IDタグ12は、アンテナ31、電源回路32、変調回路33、復調回路34、制御回路35を備える。電源回路32は、アンテナ31に受信した電力供給信号を直流電力に変換して各部に供給する。アンテナ31に受信したID要求信号は復調回路34で復調され、制御回路35に通知される。制御回路35は、IDタグに予め割り当てられた固有のIDデータを変調回路33に出力する。変調回路33で変調されたIDデータはアンテナ31から送信される。
【0017】このように、IDタグ12は電源をもたず、IDリーダ14から電磁誘導方式により供給される電力により動作し、それぞれ固有のIDデータを応答する構成になっている。IDリーダ14が受信したIDデータは、図1に示す入出力装置15(または仮想空間情報処理装置16)のIDデータ処理部に転送され、IDデータと実空間との関係を示すマッピングテーブルとの照合により、受信ユーザ10の位置情報(二次元座標)に変換される。以上は、IDタグを利用した位置測定システムの基本的な構成および動作である。
【0018】(複数のIDタグとIDリーダの関係)ここで、本発明の構成では、1つのIDリーダが複数のIDタグから一度に複数のIDデータを取得し、位置測定に利用することが可能になっている。図3は、IDタグとIDリーダの交信範囲の関係を示す。ここでは、簡単のためにIDタグの交信範囲41を点で表す。
【0019】IDリーダの交信範囲42に少なくとも1つのIDタグの交信範囲41が含まれるように配置し、アンチコリジョン技術を利用して一度に複数のIDデータを読み取るようにする。例えば、IDリーダの交信範囲42を直径aの円形とした場合に、IDタグをその内接正方形の間隔(a/√2 )以下で規則的に並べることにより、IDリーダの位置に関わらず最低1つのIDタグからIDデータを読み取ることができる。さらに、IDリーダの位置に応じて複数のIDデータを読み取ることができる。
【0020】この各IDデータを処理装置に転送し、それぞれ座標変換する。このとき、読み取り可能な複数のIDデータの数をN、各変換座標を(x1 ,y1 )、(x2,y2 )、・・・、(xN ,yN )とすると、IDリーダの座標値は、((x1+x2+・・・+xN)/N,(y1+y2+・・・+yN)/N)
と表すことができる。すなわち、図4に示すように、IDリーダが4つのIDデータを取得した場合には4つのIDタグの中間地点51を測定位置とし、IDリーダが3つのIDデータを取得した場合には3つのIDタグの中間地点52を測定位置とし、2つのIDデータを取得した場合には2つのIDタグの中間地点53を測定位置とし、1つのIDデータを取得した場合にはそのIDタグの地点54を測定位置する。
【0021】このように、本発明では、最低1つのIDタグからIDデータを取得して確実に位置が測定できるだけでなく、複数のIDタグからIDデータを取得することにより、IDタグの間隔以上の精度で位置を測定することができる。ただし、実際にはIDタグの交信範囲41は点ではなく所定の範囲を有するので、その分の精度誤差は避けられないが、複数のIDデータを取得することによりIDタグの交信範囲41に伴う精度誤差を最小限に抑えることができる。
【0022】なお、ユーザの両足にIDリーダを取り付け、両足の位置情報からユーザの向きを検出するようにしてもよい。この場合には、ユーザ10の体の向きと、ヘッドマウントディスプレイ13で検出される頭の向きは独立に検出されるので、両者の整合をとって仮想空間の表示制御を行う必要がある。
【0023】(実空間をベースにした仮想空間表示システムの機能構成)図5は、本発明の実空間をベースにした仮想空間表示システムの機能構成の一例を示す。図において、ユーザ10は、ヘッドマウントディスプレイ13、IDタグ12との通信によりIDデータを受信するIDリーダ14、IDリーダに受信したIDデータを位置情報に変換するIDデータ処理部61、仮想空間のキャリブレーションその他の仮想空間制御情報を出力する仮想空間制御部62、仮想空間情報処理装置16との通信を行う送受信部63を備える。ヘッドマウントディスプレイ13は、頭の向きを検出して視線情報として出力するヘッドトラッキングセンサ64および入力される仮想空間情報を表示する表示部65を備える。なお、図1に示す入出力装置15は、IDデータ処理部61、仮想空間制御部62、送受信部63を含む。
【0024】移動体17および非移動体18は、それぞれIDタグ12との通信によりIDデータを受信するIDリーダ、IDリーダに受信したIDデータを位置情報に変換するIDデータ処理部、仮想空間情報処理装置16に位置情報を送信する送信部を備える。なお、移動体17は他のユーザであってもよく、非移動体18とともに複数あってもよい。
【0025】仮想空間情報処理装置16は、ユーザ10の入出力装置15から送信された位置情報、視線情報、仮想空間制御情報を受信し、ユーザ10がいる実空間に対応する仮想空間情報を生成してユーザ10の入出力装置15に送信する。また、仮想空間情報処理装置16は、移動体17および非移動体18の位置情報を受信し、仮想空間のそれぞれ対応する位置に仮想オブジェクトとして表示した仮想空間情報を生成する。
【0026】なお、入出力装置15のIDデータ処理部61を仮想空間情報処理装置16側に配置し、入出力装置15から仮想空間情報処理装置16へはIDデータを送信するようにしてもよい。同様に、移動体17および非移動体18からその位置に対応するIDデータを仮想空間情報処理装置16のIDデータ処理部へ送信するようにしてもよい。また、移動体17および非移動体18の位置情報がIDリーダを用いずに別途得られる場合には、その位置情報を仮想空間情報処理装置16に直接入力してもよい。
【0027】以下、図1、図5および図6を参照して本発明システムの動作例について説明する。ユーザ10のIDデータ処理部61は、IDリーダ14に受信したIDデータを位置情報に変換する。ヘッドマウントディスプレイ13のヘッドトラッキングセンサ64は、ユーザ10の頭の向きを検出して視線情報として出力する。この位置情報および視線情報と、仮想空間制御部62から出力される仮想空間制御情報は、送受信部63から仮想空間情報処理装置16へ送信される。仮想空間情報処理装置16は、ユーザ10から送信された各情報をもとにユーザ10がいる実空間と同じジオメトリ構造の仮想空間情報を生成し、ヘッドマウントディスプレイ13に表示する。
【0028】ここで、仮想空間情報処理装置16に、移動体17として図6に示すような他のユーザ10bの位置情報が得られる場合には、仮想空間上の対応する位置にコンピュータグラフィックス(CG)で作成した仮想オブジェクト19を表示し、実空間との整合を図る。これにより、仮想空間に没入していても他のユーザなどの移動体17や非移動体18にぶつかることなく歩行することができる。
【0029】また、ヘッドマウントディスプレイ13に表示される壁などは、実空間と仮想空間が一致するようになっている。したがって、仮想の表示であるので壁紙の模様などをユーザの設定により自由に変えることが可能であり、さらに例えば家具などの仮想オブジェクトを表示させることも可能である。これにより、例えば部屋のインテリアの配置シミュレーションなどに利用することができる。
【0030】また、ユーザ10のいる場所として例えば図書館を設定した場合に、ヘッドマウントディスプレイ13に書架などの構造物とジャンルごとに分類した書籍をモデリングした仮想図書館を表示する。本発明では、実空間と仮想空間が一致しているので、ユーザ10はこの仮想図書館の表示を見ながら実際の図書館を歩き回ることができる。ここで、ユーザ10が希望する書籍のジャンルを指定すると、その書籍が置かれている部分がビデオシースルーになって実際の本が見えるように設定する。そして、本を手に取るとヘッドマウントディスプレイ13が完全にシースルー状態になり、実物の本を読める状態に設定する。これにより、より簡単に希望する書籍の場所を見つけることができる。これは、物品の出庫作業や在庫管理などにも応用することができる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の実空間をベースにした仮想空間表示システムは、まずユーザの位置情報を高精度に検出することができる。この位置情報とヘッドマウントディスプレイにより検出されるユーザの視線情報に応じて、実空間と同じジオメトリ構造の仮想空間を表示することにより、ユーザの実空間での動きを仮想空間での動きに対応させることができる。これにより、仮想空間に完全に没入していても支障なく動き回ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実空間をベースにした仮想空間表示システムの基本構成を示す図。
【図2】IDタグ12とIDリーダ14の概略構成を示すブロック図。
【図3】IDタグとIDリーダの交信範囲の関係を説明する図。
【図4】複数のIDデータを用いた位置決定アルゴリズムを説明する図。
【図5】本発明の実空間をベースにした仮想空間表示システムの機能構成の一例を示すブロック図。
【図6】本発明システムの動作例を示す図。
【符号の説明】
10 ユーザ
11 床
12 IDタグ
13 ヘッドマウントディスプレイ
14 IDリーダ
15 入出力装置
16 仮想空間情報処理装置
17 移動体
18 非移動体
19 仮想オブジェクト
21 変調回路
22 復調回路
23 アンテナ
24 通信制御回路
31 アンテナ
32 電源回路
33 変調回路
34 復調回路
35 制御回路
41 IDタグの交信範囲
42 IDリーダの交信範囲
61 IDデータ処理部
62 仮想空間制御部
63 送受信部
64 ヘッドトラッキングセンサ
65 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ユーザが移動する床に所定の間隔で配置され、電磁誘導方式により電力の供給を受け、それぞれ固有のIDデータを送信するIDタグと、前記ユーザに取り付けられ、前記IDタグに電力を供給してそのIDタグから送信されたIDデータを受信するIDリーダと、前記IDリーダに受信されたIDデータを入力し、そのIDデータと前記床上の空間位置を対応付けるマッピングテーブルを基に前記ユーザの位置情報に変換するIDデータ処理手段と、前記ユーザの頭の向きを視線情報として検出するヘッドトラッキングセンサを含み、入力される仮想空間情報を表示するヘッドマウントディスプレイと、前記IDデータ処理手段から前記ユーザの位置情報を入力し、前記ヘッドトラッキングセンサから前記ユーザの視線情報を入力し、前記ユーザの位置情報および視線情報をもとに、前記ユーザがいる実空間とジオメトリ構造が同じ仮想空間を表示するための仮想空間情報を生成し、前記ヘッドマウントディスプレイに出力する仮想空間情報処理手段とを備えたことを特徴とする実空間をベースにした仮想空間表示システム。
【請求項2】 請求項1に記載の実空間をベースにした仮想空間表示システムにおいて、前記仮想空間情報処理手段は、前記ユーザ以外の移動体または非移動体の位置情報を入力し、前記仮想空間の対応する位置に移動体または非移動体を仮想オブジェクトとして配置した仮想空間情報を生成する構成であることを特徴とする実空間をベースにした仮想空間表示システム。
【請求項3】 請求項2に記載の実空間をベースにした仮想空間表示システムにおいて、前記移動体または前記非移動体に前記IDリーダを取り付け、受信したIDデータを前記IDデータ処理手段で位置情報に変換する構成であることを特徴とする実空間をベースにした仮想空間表示システム。
【請求項4】 請求項1または請求項3に記載の実空間をベースにした仮想空間表示システムにおいて、前記ユーザ、前記移動体、前記非移動体がそれぞれ前記IDデータ処理手段を備え、各IDデータ処理手段で得られるユーザ、移動体、非移動体の位置情報を前記仮想空間情報処理手段に伝送する構成であることを特徴とする実空間をベースにした仮想空間表示システム。
【請求項5】 請求項1または請求項3に記載の実空間をベースにした仮想空間表示システムにおいて、前記仮想空間情報生成手段が前記IDデータ処理手段を備え、前記ユーザ、前記移動体、前記非移動体の各IDリーダに受信したIDデータを前記仮想空間情報処理手段のIDデータ処理手段に伝送する構成であることを特徴とする実空間をベースにした仮想空間表示システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2002−132241(P2002−132241A)
【公開日】平成14年5月9日(2002.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2000−329479(P2000−329479)
【出願日】平成12年10月27日(2000.10.27)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】