室外機用散水ノズル
【課題】 空調用室外機の放熱部に簡単に取り付け可能な室外機用散水ノズルを提供する点にある。
【解決手段】多数の薄板状の放熱フィンCaが並設された空調用室外機Bの放熱部Cに掛止め可能な構成において、放熱部Cに向って水を噴射又は噴霧するノズル口1aを有するノズル部1と、放熱フィンCaに対して外方から差し込むことによりノズル部1を放熱フィンCaに保持させるノズル保持部2とを備える。
【解決手段】多数の薄板状の放熱フィンCaが並設された空調用室外機Bの放熱部Cに掛止め可能な構成において、放熱部Cに向って水を噴射又は噴霧するノズル口1aを有するノズル部1と、放熱フィンCaに対して外方から差し込むことによりノズル部1を放熱フィンCaに保持させるノズル保持部2とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調用室外機の放熱部に掛止め可能な室外機用散水ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空調用室外機における放熱部に散水ノズルからの水の噴射又は噴霧することによって、放熱部の熱交換効率を改善する空調機用の補助冷却装置が存在している。
この従来の補助冷却装置では、主に既存の空調用室外機の放熱部に対面する状態に取り付けられた金具に散水ノズルが取り付けられている。
具体的には、空調用室外機の放熱部を収容する外枠に外側から上下に亘って取り付けられた取り付け金具に、外側から室外機内部の放熱部に向けて噴霧する散水ノズルが取り付けられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−213361号公報(第3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の補助冷却装置においては、主に既存の空調用室外機に取り付ける補助装置であるので、取り付け専用部品である取り付け金具を必要とする問題がある。
また、取り付け金具を室外機に外付け状態に取り付けする構成や、取り付け金具に散水ノズルを取り付ける構成であるため、取り付け手間を要する問題がある。
【0005】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空調用室外機の放熱部に簡単に取り付け可能な室外機用散水ノズルを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、多数の薄板状の放熱フィンが並設された空調用室外機の放熱部に掛止め可能な構成において、放熱部に向って水を噴射又は噴霧するノズル口を有するノズル部と、放熱フィンに対して外方から差し込むことによりノズル部を放熱フィンに保持させるノズル保持部とを備える点にある。
【0007】
このような構成によれば、空調用室外機の放熱部の放熱フィンに対してノズル保持部を外方から差し込むことにより、ノズル口が放熱部に向く状態に当該室外機用散水ノズルを放熱フィンに掛け止めることができる。
【0008】
従って、従来の補助冷却装置のように室外機に取り付け金具を用いて散水ノズルを取り付けるものに比べて、取り付け金具といった取り付け専用に用いる部品を必要とすることなく、簡単に室外機用散水ノズルを放熱部に掛け止めることができるので、施工性の向上や施工コストの低減を図ることができる。
【0009】
本発明の第2番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、前記ノズル保持部が、放熱フィンを挟持状態で差し込み可能な差し込み凹部を備えたノズル保持体から構成されている点にある。
【0010】
このような構成によれば、放熱フィンに対して差し込み凹部を差し込んで、ノズル口が放熱部に向く状態に当該室外機用散水ノズルを放熱フィンに掛け止めることができる。
【0011】
従って、従来の補助冷却装置のように室外機に取り付け金具を用いて散水ノズルを取り付けるものに比べて、取り付け金具といった取り付け専用に用いる部品を必要とすることなく、放熱フィンに差し込み凹部を差し込むといった簡単な掛け止め操作によって、室外機用散水ノズルを放熱部に掛け止めることができるので、施工性の向上や施工コストの低減を図ることができる。
【0012】
本発明の第3番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、前記ノズル保持部が、複数の放熱フィン間に突っ張り状態で差し込み可能な差し込み体から構成されている点にある。
【0013】
このような構成によれば、複数の放熱フィン間に差し込み体を差し込んで、放熱フィン間に突っ張り状態にノズル保持部を掛け止めて、室外機用散水ノズルを放熱部に取り付けることができる。
【0014】
従って、従来の補助冷却装置のように室外機に取り付け金具を用いて散水ノズルを取り付けるものに比べて、取り付け金具といった取り付け専用に用いる部品を必要とすることなく、簡単に室外機用散水ノズルを放熱部に取り付けることができるので、施工性の向上や施工コストの低減を図ることができる。
【0015】
本発明の第4番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、多数の薄板状の放熱フィンが並設された空調用室外機の放熱部に掛止め可能な構成において、放熱部に向って水を噴射又は噴霧するノズル口を有するノズル部の外周面に、放熱フィンの隣接間に挟持状態で差し込み可能な差し込み部が形成されている点にある。
【0016】
このような構成によれば、放熱フィンの隣接間に差し込み部を外方から差し込むことにより、放熱フィン間に挟持状態に当該室外機用散水ノズルを放熱フィンに掛け止めることができる。
【0017】
従って、従来の補助冷却装置のように室外機に取り付け金具を用いて散水ノズルを取り付けるものに比べて、取り付け金具といった取り付け専用に用いる部品を必要とすることなく、簡単に室外機用散水ノズルを放熱部に取り付けることができるので、施工性の向上や施工コストの低減を図ることができる。
また、差し込み部はノズル部の外周面に形成されているので、放熱フィンに取り付け用の取り付け部を付設したものに比べて取り付け構造が簡素となり製作コストの低減化を図ることができる。
【0018】
本発明の第5番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、前記差し込み部には、放熱フィンの板面に接する面接部が形成されている点にある。
【0019】
このような構成によれば、放熱フィン間に差し込み部が挟持された状態で、面接部とこれに対応する放熱フィンの板部分が略面接当する状態となり、放熱フィンによる室外機用散水ノズルの挟持性能を高めることができる。
【0020】
従って、室外機用散水ノズルの取り付け品質の向上を図ることができる。
【0021】
本発明の第6番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、前記ノズル口が、ノズル部のノズル軸線方向及び周方向に分散形成されている点にある。
【0022】
このような構成によれば、放熱部に対して分散状態の噴射又は噴霧された水によって放熱フィンを水濡れ状態にすることができる。
【0023】
従って、例えば、数少ないノズル口からの噴射又は噴霧による場合に比べて、確実に放熱フィンを水濡れ状態にすることができるとともに、放熱フィンの多面積を水濡れすることができるので、ノズル品質の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の室外機用散水ノズルの一実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図4に示す第1実施形態の室外機用散水ノズルAは、多数の薄板状の放熱フィンCaが並設された空調用室外機Bの放熱部Cに掛止め可能な構成において、放熱部に向って水を噴射又は噴霧するノズル口1aを有するノズル部1と、放熱フィンCaに対して外方から差し込むことによりノズル部1を放熱フィンCaに保持させるノズル保持部2とを備える。
【0025】
また、室外機用散水ノズルAは、合成樹脂材から給水チューブ3とノズル部1とノズル保持部2とが一体形成され、この実施形態では、ノズル部1の長手方向の先端に前記ノズル保持部2が形成されている。
【0026】
前記ノズル部1は、長手方向基端が大径側で長手方向先端が小径側となる略円錐形状に形成され、基端には給水チューブ3が一体接続され、この給水チューブ3からの給水が内部経路を経て水を噴射又は噴射するノズル口1aが、該ノズル部1のノズル軸線に沿う方向X及び周方向Yに分散形成されている。
【0027】
前記ノズル保持部3は、図1に示すように、ノズル軸線に沿う方向Xと直交する方向Zに沿って形成された長方形状の板状体であり、ノズル軸線に沿う方向Xと直交する方向の基端中間部が前記ノズル部1の先端に一体連結されている。
【0028】
また、ノズル保持部1は、ノズル軸線に沿う方向Xと直交する方向に沿ってノズル軸線に沿う一対のスリット1bが形成されて、先端部を3分割する保持片2cが形成されている。前記スリット1bの開口幅は、放熱フィンCaの板厚さよりも僅かに大きく設定されている。
【0029】
このような構成にすることによって、図2、図4に示すように、空調用室外機Aの放熱部Cの構成部材である放熱フィンCaに対して、ノズル保持部2の保持片2cを放熱フィンCaの一面と他面とに交互に面接する配置に、各スリット2b内に放熱フィンCaを外側から差し込んで、放熱フィンCaにノズル保持部2を掛け止めて放熱部Cに室外機用ノズルAを取り付け状態にすることができる。
【0030】
この取り付け構成では、横並びする多数の放熱フィンCaの外側にノズル部1が位置する状態となり、ノズル部1の分散形成されているノズル口1aから多数の放熱フィンCaに向けて水を噴射又は噴霧して、対応する放熱フィンCaを水濡れ状態にすることができる。
【0031】
このことによって、水濡れした水が放熱フィンCaに沿って落水すること、水濡れした水が放熱フィンの放熱によって気化することによる熱交換作用によって、放熱部の熱交換効率を改善することができる。
【0032】
このような室外機用散水ノズルAにおいて、空調用室外機Bの外枠から露出する形式の放熱部Cへの取り付けは、例えば、露出している放熱部Cの放熱フィンCaに室外機用散水ノズルAを掛け止めることができる。
【0033】
また、図示しないが、放熱部Cの全体が外枠で覆われて、その外枠に空気の出入り口用の長孔形状等の多数の小窓が形成されている形式の空調用室外機への取り付けにおいても、空調用散水ノズルが小窓に比べて小さな大きさで、小窓を通して外枠内の放熱部の放熱フィンに掛け止めることができるので、現場対応性に優れている。
【0034】
尚、室外機用散水ノズルAは、主に放熱部Cの複数又は多数箇所に取り付けられて、放熱部Cの熱交換効率の改善が図られる。
【0035】
[変形例]
この変形例は上述した第1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
【0036】
この変形例の室外機用散水ノズルAは、図5、図6に示すように、ノズル軸線に沿う方向Xと平行にノズル保持部2が形成されている。
【0037】
前記ノズル保持部2は、ノズル軸線に沿う方向Xと平行に、クリップ状の一対の押え片2aがノズル軸線に沿う方向Xと直交する方向Zに互いが接当又は近接する状態に形成されている。
【0038】
前記一対の押え片2aは、例えば、基端を弾性付勢力に抗して折り曲げ形成した両端部から構成されているとともに、その基端がノズル部1に一体連結されている。
【0039】
[第2実施形態]
この第2実施形態は上述した第1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
【0040】
この第2実施形態の室外機用散水ノズルAは、図7に示すように、放熱フィンCaを挟持状態で差し込み可能な差し込み凹部2bを備えたノズル保持体2から構成されている。
【0041】
このノズル保持体2は、ノズル部1に一体連結された二又状の取り付け脚2cの各先端に、放熱フィンCaの端縁に外側から差し込み可能な凹部2bが一体形成されている。
【0042】
このような構成にすることによって、放熱フィンCaに対して差し込み凹部2bを差し込んで、ノズル口1aが放熱部Cに向く状態に当該室外機用散水ノズルAを放熱フィンCaに掛け止めることができる。
【0043】
この実施形態の室外機用散水ノズルAにおいても、横並びする多数の放熱フィンCaの外側にノズル部1が位置する状態となり、ノズル部1の分散形成されているノズル口1aから多数の放熱フィンCaに向けて水を噴射又は噴霧して、対応する放熱フィンCaを水濡れ状態にすることができる。
【0044】
[第3実施形態]
この第3実施形態は上述した第1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
【0045】
この第3実施形態の室外機用散水ノズルAは、図8に示すように、複数の放熱フィンCa間に突っ張り状態で差し込み可能な差し込み体2dからノズル保持部2が構成されている。
【0046】
前記差し込み体2dは、ノズル部1に一体連結されているとともに、互いが弾性変形力によって互いに合い反する外方に開脚する二又状の一対の差し込み脚2eから構成されている。
【0047】
このような構成にすることによって、差し込み片2eの弾性付勢力に抗して、複数の放熱フィンCa間に差し込み体2dを差し込んで、放熱フィンCa間に突っ張り状態にノズル保持部2を掛け止めて、室外機用散水ノズルAを放熱部Cに取り付けることができる。
【0048】
この実施形態の室外機用散水ノズルAにおいても、横並びする多数の放熱フィンCaの外側にノズル部1が位置する状態となり、ノズル部1の分散形成されているノズル口1aから多数の放熱フィンCaに向けて水を噴射又は噴霧して、対応する放熱フィンCaを水濡れ状態にすることができる。
【0049】
[第4実施形態]
この第4実施形態は上述した第1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
【0050】
この第4実施形態の室外機用散水ノズルAは、図9、図10に示すように、多数の薄板状の放熱フィンCaが並設された空調用室外機Bの放熱部Cに掛止め可能で、放熱部Cに向って水を噴射又は噴霧するノズル口1aを有するノズル部1の外周面に、放熱フィンCaの隣接間に挟持状態で差し込み可能な差し込み部1dが形成されている。
【0051】
前記ノズル部1は、基端部側が断面円形に形成されているとともに、先端部側が断面小判状に形成され、この先端部が差し込み部1dに構成されている。
【0052】
この差し込み部1dは、隣接する放熱フィンCa間の間隔よりも僅かに大きな幅に形成されている。
【0053】
前記ノズル部1には、ノズル軸線に沿う方向X及び周方向Yにノズル口1aが分散形成されている。実際には、隣接する放熱フィン間の間隔は2mm〜5mm程度であるので、ノズル口1aの数は少なくなっている。
【0054】
また、差し込み部1dには、ノズル軸線に沿う方向Xに平行な放熱フィンCaの板面に接する面接部1eが形成されている。
【0055】
このような構成にすることによって、放熱フィンCaの隣接間に差し込み部1dを外方から差し込むことにより、放熱フィンCa間に挟持状態に当該室外機用散水ノズルAを放熱フィンCaに掛け止めることができる。
【0056】
しかも、差し込み部1dに面接部1eが形成されていることによって、放熱フィンCa間に差し込み部1dが挟持された状態で、面接部1eとこれに対応する放熱フィンCaの板部分が略面接当する状態となり、放熱フィンCaによる室外機用散水ノズルAの挟持作用を高めることができる。
【0057】
この実施形態の室外機用散水ノズルAにおいては、隣接する放熱フィンCa間にノズル部1が差し込み状態となるので、隣接する放熱フィンCaを確実に水濡れ状態にすることができる。加えて、ノズル口1aからの噴射又は噴霧の勢いを強めることによって、放熱部Cの内部側の放熱フィンCaを水濡れ状態にすることが可能であるので、水濡れする面積を大きくすることが可能である。
【0058】
尚、この実施形態では差し込み部1dの面接部1eを形成するものであったが、図11、図12に示すように、基端部から先端部までが一連に断面円形な円柱体状のものであってもよい。
この場合においても、この差し込み部1dは、隣接する放熱フィンCa間の間隔よりも僅かに大きな幅に形成されていることによって、放熱フィンCaの隣接間に差し込み部1dを外方から差し込むことにより、放熱フィンCa間に挟持状態に当該室外機用散水ノズルAを掛け止めることができる。
【0059】
[別実施形態]
1)本発明は上記各実施形態に限らず、図13に示すように、ノズル部1の先端部に放熱フィンCaの板厚さより僅かに小さなスリット状の凹部1fを設けて、放熱フィンCaに対して外側から凹部1fを差し込むことによって、放熱フィンCaを挟持する構成の室外機用散水ノズルAであってもよい。これ以外にも、凹部1fを、入口開口から内方に向うほど間隔が狭くなるテーパー状に凹部内側面を形成して、放熱フィンを挟持する構成であってもよい。
【0060】
また、図14に示すように、ノズル部1の長手方向に層の先端に、隣接する放熱フィンCaの間隔よりも僅かに大きい厚さに形成された差し込み舌片4を一体形成して、外側から隣接する放熱フィンCa間に、差し込み舌片4を放熱フィンCaの弾性変形力に抗して差し込んで、隣接する放熱フィンCa間に挟持状態に当該室外機用散水ノズルAを掛け止めるものであってもよい。
【0061】
2)上記第1実施形態では、一つのノズル保持部2に対して一つのノズル部1を備えた室外機用散水ノズAについて説明したが、本発明はこれに限らず、図15に示すように、一つのノズル保持部2に対して複数(図面では3つ)のノズル部1を横並びに配置形成するものであってもよい。
【0062】
3)上記各実施形態では、放熱部Cに室外機用散水ノズルAを取り付けた状態で、ノズル部1が放熱フィンCaの外側に配置されるものを図示したが、本発明はこれに限らず、放熱部Cに室外機用散水ノズルAを取り付けた状態で、ノズル部1を隣接する放熱フィンCa間に差し込み状態に配置されるものであってもよい。
【0063】
4)上記各実施形態のノズル部1は、供給チューブ3を一体に連接するものについて説明したが、本発明はこれに限らず、螺合の接続等の接続手段によってノズル部1に供給チューブ3を接続するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】放熱部に室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部側面図
【図2】放熱部に室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部正断面図
【図3】放熱部と室外機用散水ノズルを示す側面図
【図4】放熱部に室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図5】放熱部に変形例の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部側面図
【図6】放熱部に変形例の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図7】放熱部に第2実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図8】放熱部に第3実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図9】放熱部に第4実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図10】放熱部に第4実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部正断面図
【図11】放熱部に第4実施形態の別の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図12】放熱部に第4実施形態の別の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部正断面図
【図13】放熱部に別実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図14】放熱部に別実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図15】放熱部に別実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【符号の説明】
【0065】
A 室外機用散水ノズル
B 空調用室外機
C 放熱部
Ca 放熱フィン
1 ノズル部
1a ノズル口
1d 差し込み部
2 ノズル保持部
2b 差し込み凹部
2d 差し込み体
【技術分野】
【0001】
本発明は、空調用室外機の放熱部に掛止め可能な室外機用散水ノズルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、空調用室外機における放熱部に散水ノズルからの水の噴射又は噴霧することによって、放熱部の熱交換効率を改善する空調機用の補助冷却装置が存在している。
この従来の補助冷却装置では、主に既存の空調用室外機の放熱部に対面する状態に取り付けられた金具に散水ノズルが取り付けられている。
具体的には、空調用室外機の放熱部を収容する外枠に外側から上下に亘って取り付けられた取り付け金具に、外側から室外機内部の放熱部に向けて噴霧する散水ノズルが取り付けられている(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−213361号公報(第3頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の補助冷却装置においては、主に既存の空調用室外機に取り付ける補助装置であるので、取り付け専用部品である取り付け金具を必要とする問題がある。
また、取り付け金具を室外機に外付け状態に取り付けする構成や、取り付け金具に散水ノズルを取り付ける構成であるため、取り付け手間を要する問題がある。
【0005】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、空調用室外機の放熱部に簡単に取り付け可能な室外機用散水ノズルを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、多数の薄板状の放熱フィンが並設された空調用室外機の放熱部に掛止め可能な構成において、放熱部に向って水を噴射又は噴霧するノズル口を有するノズル部と、放熱フィンに対して外方から差し込むことによりノズル部を放熱フィンに保持させるノズル保持部とを備える点にある。
【0007】
このような構成によれば、空調用室外機の放熱部の放熱フィンに対してノズル保持部を外方から差し込むことにより、ノズル口が放熱部に向く状態に当該室外機用散水ノズルを放熱フィンに掛け止めることができる。
【0008】
従って、従来の補助冷却装置のように室外機に取り付け金具を用いて散水ノズルを取り付けるものに比べて、取り付け金具といった取り付け専用に用いる部品を必要とすることなく、簡単に室外機用散水ノズルを放熱部に掛け止めることができるので、施工性の向上や施工コストの低減を図ることができる。
【0009】
本発明の第2番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、前記ノズル保持部が、放熱フィンを挟持状態で差し込み可能な差し込み凹部を備えたノズル保持体から構成されている点にある。
【0010】
このような構成によれば、放熱フィンに対して差し込み凹部を差し込んで、ノズル口が放熱部に向く状態に当該室外機用散水ノズルを放熱フィンに掛け止めることができる。
【0011】
従って、従来の補助冷却装置のように室外機に取り付け金具を用いて散水ノズルを取り付けるものに比べて、取り付け金具といった取り付け専用に用いる部品を必要とすることなく、放熱フィンに差し込み凹部を差し込むといった簡単な掛け止め操作によって、室外機用散水ノズルを放熱部に掛け止めることができるので、施工性の向上や施工コストの低減を図ることができる。
【0012】
本発明の第3番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、前記ノズル保持部が、複数の放熱フィン間に突っ張り状態で差し込み可能な差し込み体から構成されている点にある。
【0013】
このような構成によれば、複数の放熱フィン間に差し込み体を差し込んで、放熱フィン間に突っ張り状態にノズル保持部を掛け止めて、室外機用散水ノズルを放熱部に取り付けることができる。
【0014】
従って、従来の補助冷却装置のように室外機に取り付け金具を用いて散水ノズルを取り付けるものに比べて、取り付け金具といった取り付け専用に用いる部品を必要とすることなく、簡単に室外機用散水ノズルを放熱部に取り付けることができるので、施工性の向上や施工コストの低減を図ることができる。
【0015】
本発明の第4番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、多数の薄板状の放熱フィンが並設された空調用室外機の放熱部に掛止め可能な構成において、放熱部に向って水を噴射又は噴霧するノズル口を有するノズル部の外周面に、放熱フィンの隣接間に挟持状態で差し込み可能な差し込み部が形成されている点にある。
【0016】
このような構成によれば、放熱フィンの隣接間に差し込み部を外方から差し込むことにより、放熱フィン間に挟持状態に当該室外機用散水ノズルを放熱フィンに掛け止めることができる。
【0017】
従って、従来の補助冷却装置のように室外機に取り付け金具を用いて散水ノズルを取り付けるものに比べて、取り付け金具といった取り付け専用に用いる部品を必要とすることなく、簡単に室外機用散水ノズルを放熱部に取り付けることができるので、施工性の向上や施工コストの低減を図ることができる。
また、差し込み部はノズル部の外周面に形成されているので、放熱フィンに取り付け用の取り付け部を付設したものに比べて取り付け構造が簡素となり製作コストの低減化を図ることができる。
【0018】
本発明の第5番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、前記差し込み部には、放熱フィンの板面に接する面接部が形成されている点にある。
【0019】
このような構成によれば、放熱フィン間に差し込み部が挟持された状態で、面接部とこれに対応する放熱フィンの板部分が略面接当する状態となり、放熱フィンによる室外機用散水ノズルの挟持性能を高めることができる。
【0020】
従って、室外機用散水ノズルの取り付け品質の向上を図ることができる。
【0021】
本発明の第6番目の室外機用散水ノズルの特徴構成は、前記ノズル口が、ノズル部のノズル軸線方向及び周方向に分散形成されている点にある。
【0022】
このような構成によれば、放熱部に対して分散状態の噴射又は噴霧された水によって放熱フィンを水濡れ状態にすることができる。
【0023】
従って、例えば、数少ないノズル口からの噴射又は噴霧による場合に比べて、確実に放熱フィンを水濡れ状態にすることができるとともに、放熱フィンの多面積を水濡れすることができるので、ノズル品質の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の室外機用散水ノズルの一実施例を図面に基づいて説明する。
[第1実施形態]
図1〜図4に示す第1実施形態の室外機用散水ノズルAは、多数の薄板状の放熱フィンCaが並設された空調用室外機Bの放熱部Cに掛止め可能な構成において、放熱部に向って水を噴射又は噴霧するノズル口1aを有するノズル部1と、放熱フィンCaに対して外方から差し込むことによりノズル部1を放熱フィンCaに保持させるノズル保持部2とを備える。
【0025】
また、室外機用散水ノズルAは、合成樹脂材から給水チューブ3とノズル部1とノズル保持部2とが一体形成され、この実施形態では、ノズル部1の長手方向の先端に前記ノズル保持部2が形成されている。
【0026】
前記ノズル部1は、長手方向基端が大径側で長手方向先端が小径側となる略円錐形状に形成され、基端には給水チューブ3が一体接続され、この給水チューブ3からの給水が内部経路を経て水を噴射又は噴射するノズル口1aが、該ノズル部1のノズル軸線に沿う方向X及び周方向Yに分散形成されている。
【0027】
前記ノズル保持部3は、図1に示すように、ノズル軸線に沿う方向Xと直交する方向Zに沿って形成された長方形状の板状体であり、ノズル軸線に沿う方向Xと直交する方向の基端中間部が前記ノズル部1の先端に一体連結されている。
【0028】
また、ノズル保持部1は、ノズル軸線に沿う方向Xと直交する方向に沿ってノズル軸線に沿う一対のスリット1bが形成されて、先端部を3分割する保持片2cが形成されている。前記スリット1bの開口幅は、放熱フィンCaの板厚さよりも僅かに大きく設定されている。
【0029】
このような構成にすることによって、図2、図4に示すように、空調用室外機Aの放熱部Cの構成部材である放熱フィンCaに対して、ノズル保持部2の保持片2cを放熱フィンCaの一面と他面とに交互に面接する配置に、各スリット2b内に放熱フィンCaを外側から差し込んで、放熱フィンCaにノズル保持部2を掛け止めて放熱部Cに室外機用ノズルAを取り付け状態にすることができる。
【0030】
この取り付け構成では、横並びする多数の放熱フィンCaの外側にノズル部1が位置する状態となり、ノズル部1の分散形成されているノズル口1aから多数の放熱フィンCaに向けて水を噴射又は噴霧して、対応する放熱フィンCaを水濡れ状態にすることができる。
【0031】
このことによって、水濡れした水が放熱フィンCaに沿って落水すること、水濡れした水が放熱フィンの放熱によって気化することによる熱交換作用によって、放熱部の熱交換効率を改善することができる。
【0032】
このような室外機用散水ノズルAにおいて、空調用室外機Bの外枠から露出する形式の放熱部Cへの取り付けは、例えば、露出している放熱部Cの放熱フィンCaに室外機用散水ノズルAを掛け止めることができる。
【0033】
また、図示しないが、放熱部Cの全体が外枠で覆われて、その外枠に空気の出入り口用の長孔形状等の多数の小窓が形成されている形式の空調用室外機への取り付けにおいても、空調用散水ノズルが小窓に比べて小さな大きさで、小窓を通して外枠内の放熱部の放熱フィンに掛け止めることができるので、現場対応性に優れている。
【0034】
尚、室外機用散水ノズルAは、主に放熱部Cの複数又は多数箇所に取り付けられて、放熱部Cの熱交換効率の改善が図られる。
【0035】
[変形例]
この変形例は上述した第1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
【0036】
この変形例の室外機用散水ノズルAは、図5、図6に示すように、ノズル軸線に沿う方向Xと平行にノズル保持部2が形成されている。
【0037】
前記ノズル保持部2は、ノズル軸線に沿う方向Xと平行に、クリップ状の一対の押え片2aがノズル軸線に沿う方向Xと直交する方向Zに互いが接当又は近接する状態に形成されている。
【0038】
前記一対の押え片2aは、例えば、基端を弾性付勢力に抗して折り曲げ形成した両端部から構成されているとともに、その基端がノズル部1に一体連結されている。
【0039】
[第2実施形態]
この第2実施形態は上述した第1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
【0040】
この第2実施形態の室外機用散水ノズルAは、図7に示すように、放熱フィンCaを挟持状態で差し込み可能な差し込み凹部2bを備えたノズル保持体2から構成されている。
【0041】
このノズル保持体2は、ノズル部1に一体連結された二又状の取り付け脚2cの各先端に、放熱フィンCaの端縁に外側から差し込み可能な凹部2bが一体形成されている。
【0042】
このような構成にすることによって、放熱フィンCaに対して差し込み凹部2bを差し込んで、ノズル口1aが放熱部Cに向く状態に当該室外機用散水ノズルAを放熱フィンCaに掛け止めることができる。
【0043】
この実施形態の室外機用散水ノズルAにおいても、横並びする多数の放熱フィンCaの外側にノズル部1が位置する状態となり、ノズル部1の分散形成されているノズル口1aから多数の放熱フィンCaに向けて水を噴射又は噴霧して、対応する放熱フィンCaを水濡れ状態にすることができる。
【0044】
[第3実施形態]
この第3実施形態は上述した第1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
【0045】
この第3実施形態の室外機用散水ノズルAは、図8に示すように、複数の放熱フィンCa間に突っ張り状態で差し込み可能な差し込み体2dからノズル保持部2が構成されている。
【0046】
前記差し込み体2dは、ノズル部1に一体連結されているとともに、互いが弾性変形力によって互いに合い反する外方に開脚する二又状の一対の差し込み脚2eから構成されている。
【0047】
このような構成にすることによって、差し込み片2eの弾性付勢力に抗して、複数の放熱フィンCa間に差し込み体2dを差し込んで、放熱フィンCa間に突っ張り状態にノズル保持部2を掛け止めて、室外機用散水ノズルAを放熱部Cに取り付けることができる。
【0048】
この実施形態の室外機用散水ノズルAにおいても、横並びする多数の放熱フィンCaの外側にノズル部1が位置する状態となり、ノズル部1の分散形成されているノズル口1aから多数の放熱フィンCaに向けて水を噴射又は噴霧して、対応する放熱フィンCaを水濡れ状態にすることができる。
【0049】
[第4実施形態]
この第4実施形態は上述した第1実施形態と異なる部分を説明し、第1実施形態と同様構成部分には同符号を附してその詳細は省略する。
【0050】
この第4実施形態の室外機用散水ノズルAは、図9、図10に示すように、多数の薄板状の放熱フィンCaが並設された空調用室外機Bの放熱部Cに掛止め可能で、放熱部Cに向って水を噴射又は噴霧するノズル口1aを有するノズル部1の外周面に、放熱フィンCaの隣接間に挟持状態で差し込み可能な差し込み部1dが形成されている。
【0051】
前記ノズル部1は、基端部側が断面円形に形成されているとともに、先端部側が断面小判状に形成され、この先端部が差し込み部1dに構成されている。
【0052】
この差し込み部1dは、隣接する放熱フィンCa間の間隔よりも僅かに大きな幅に形成されている。
【0053】
前記ノズル部1には、ノズル軸線に沿う方向X及び周方向Yにノズル口1aが分散形成されている。実際には、隣接する放熱フィン間の間隔は2mm〜5mm程度であるので、ノズル口1aの数は少なくなっている。
【0054】
また、差し込み部1dには、ノズル軸線に沿う方向Xに平行な放熱フィンCaの板面に接する面接部1eが形成されている。
【0055】
このような構成にすることによって、放熱フィンCaの隣接間に差し込み部1dを外方から差し込むことにより、放熱フィンCa間に挟持状態に当該室外機用散水ノズルAを放熱フィンCaに掛け止めることができる。
【0056】
しかも、差し込み部1dに面接部1eが形成されていることによって、放熱フィンCa間に差し込み部1dが挟持された状態で、面接部1eとこれに対応する放熱フィンCaの板部分が略面接当する状態となり、放熱フィンCaによる室外機用散水ノズルAの挟持作用を高めることができる。
【0057】
この実施形態の室外機用散水ノズルAにおいては、隣接する放熱フィンCa間にノズル部1が差し込み状態となるので、隣接する放熱フィンCaを確実に水濡れ状態にすることができる。加えて、ノズル口1aからの噴射又は噴霧の勢いを強めることによって、放熱部Cの内部側の放熱フィンCaを水濡れ状態にすることが可能であるので、水濡れする面積を大きくすることが可能である。
【0058】
尚、この実施形態では差し込み部1dの面接部1eを形成するものであったが、図11、図12に示すように、基端部から先端部までが一連に断面円形な円柱体状のものであってもよい。
この場合においても、この差し込み部1dは、隣接する放熱フィンCa間の間隔よりも僅かに大きな幅に形成されていることによって、放熱フィンCaの隣接間に差し込み部1dを外方から差し込むことにより、放熱フィンCa間に挟持状態に当該室外機用散水ノズルAを掛け止めることができる。
【0059】
[別実施形態]
1)本発明は上記各実施形態に限らず、図13に示すように、ノズル部1の先端部に放熱フィンCaの板厚さより僅かに小さなスリット状の凹部1fを設けて、放熱フィンCaに対して外側から凹部1fを差し込むことによって、放熱フィンCaを挟持する構成の室外機用散水ノズルAであってもよい。これ以外にも、凹部1fを、入口開口から内方に向うほど間隔が狭くなるテーパー状に凹部内側面を形成して、放熱フィンを挟持する構成であってもよい。
【0060】
また、図14に示すように、ノズル部1の長手方向に層の先端に、隣接する放熱フィンCaの間隔よりも僅かに大きい厚さに形成された差し込み舌片4を一体形成して、外側から隣接する放熱フィンCa間に、差し込み舌片4を放熱フィンCaの弾性変形力に抗して差し込んで、隣接する放熱フィンCa間に挟持状態に当該室外機用散水ノズルAを掛け止めるものであってもよい。
【0061】
2)上記第1実施形態では、一つのノズル保持部2に対して一つのノズル部1を備えた室外機用散水ノズAについて説明したが、本発明はこれに限らず、図15に示すように、一つのノズル保持部2に対して複数(図面では3つ)のノズル部1を横並びに配置形成するものであってもよい。
【0062】
3)上記各実施形態では、放熱部Cに室外機用散水ノズルAを取り付けた状態で、ノズル部1が放熱フィンCaの外側に配置されるものを図示したが、本発明はこれに限らず、放熱部Cに室外機用散水ノズルAを取り付けた状態で、ノズル部1を隣接する放熱フィンCa間に差し込み状態に配置されるものであってもよい。
【0063】
4)上記各実施形態のノズル部1は、供給チューブ3を一体に連接するものについて説明したが、本発明はこれに限らず、螺合の接続等の接続手段によってノズル部1に供給チューブ3を接続するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】放熱部に室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部側面図
【図2】放熱部に室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部正断面図
【図3】放熱部と室外機用散水ノズルを示す側面図
【図4】放熱部に室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図5】放熱部に変形例の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部側面図
【図6】放熱部に変形例の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図7】放熱部に第2実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図8】放熱部に第3実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図9】放熱部に第4実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図10】放熱部に第4実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部正断面図
【図11】放熱部に第4実施形態の別の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図12】放熱部に第4実施形態の別の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部正断面図
【図13】放熱部に別実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図14】放熱部に別実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【図15】放熱部に別実施形態の室外機用散水ノズルを取り付けた状態を示す要部平断面図
【符号の説明】
【0065】
A 室外機用散水ノズル
B 空調用室外機
C 放熱部
Ca 放熱フィン
1 ノズル部
1a ノズル口
1d 差し込み部
2 ノズル保持部
2b 差し込み凹部
2d 差し込み体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
多数の薄板状の放熱フィンが並設された空調用室外機の放熱部に掛止め可能な室外機用散水ノズルであって、
放熱部に向って水を噴射又は噴霧するノズル口を有するノズル部と、放熱フィンに対して外方から差し込むことによりノズル部を放熱フィンに保持させるノズル保持部とを備える室外機用散水ノズル。
【請求項2】
前記ノズル保持部が、放熱フィンを挟持状態で差し込み可能な差し込み凹部を備えたノズル保持体から構成されている請求項1記載の室外機用散水ノズル。
【請求項3】
前記ノズル保持部が、複数の放熱フィン間に突っ張り状態で差し込み可能な差し込み体から構成されている請求項1記載の室外機用散水ノズル。
【請求項4】
多数の薄板状の放熱フィンが並設された空調用室外機の放熱部に掛止め可能な室外機用散水ノズルであって、
放熱部に向って水を噴射又は噴霧するノズル口を有するノズル部の外周面に、放熱フィンの隣接間に挟持状態で差し込み可能な差し込み部が形成されている室外機用散水ノズル。
【請求項5】
前記差し込み部には、放熱フィンの板面に接する面接部が形成されている請求項4記載の室外機用散水ノズル。
【請求項6】
前記ノズル口が、ノズル部のノズル軸線方向及び周方向に分散形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の室外機用散水ノズル。
【請求項1】
多数の薄板状の放熱フィンが並設された空調用室外機の放熱部に掛止め可能な室外機用散水ノズルであって、
放熱部に向って水を噴射又は噴霧するノズル口を有するノズル部と、放熱フィンに対して外方から差し込むことによりノズル部を放熱フィンに保持させるノズル保持部とを備える室外機用散水ノズル。
【請求項2】
前記ノズル保持部が、放熱フィンを挟持状態で差し込み可能な差し込み凹部を備えたノズル保持体から構成されている請求項1記載の室外機用散水ノズル。
【請求項3】
前記ノズル保持部が、複数の放熱フィン間に突っ張り状態で差し込み可能な差し込み体から構成されている請求項1記載の室外機用散水ノズル。
【請求項4】
多数の薄板状の放熱フィンが並設された空調用室外機の放熱部に掛止め可能な室外機用散水ノズルであって、
放熱部に向って水を噴射又は噴霧するノズル口を有するノズル部の外周面に、放熱フィンの隣接間に挟持状態で差し込み可能な差し込み部が形成されている室外機用散水ノズル。
【請求項5】
前記差し込み部には、放熱フィンの板面に接する面接部が形成されている請求項4記載の室外機用散水ノズル。
【請求項6】
前記ノズル口が、ノズル部のノズル軸線方向及び周方向に分散形成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の室外機用散水ノズル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2007−271106(P2007−271106A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−94049(P2006−94049)
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(000119830)因幡電機産業株式会社 (147)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年3月30日(2006.3.30)
【出願人】(000119830)因幡電機産業株式会社 (147)
【Fターム(参考)】
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