説明

害虫防除用成形体

【課題】優れた防除効力を有する害虫防除具を提供すること。
【解決手段】高分子組成物に、式(1)


〔式中、Rは水素原子又はメチル基、Rはメチル基又はCH=CR2122(R21,R22は水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)Rは水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕で示されるエステル化合物が保持されてなる非加熱型の害虫防除用成形体であって、該高分子組成物が、オレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有してなることを特徴とする害虫防除用成形体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は害虫防除用成形体、詳しくは害虫防除活性成分が高分子組成物に保持されてなる害虫防除用成形体に関する。
【背景技術】
【0002】
式(1)

〔式中、
1は水素原子又はメチル基を表し、
2はメチル基又は
CH=CR2122
(式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、
3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が有害生物防除剤の有効成分として知られている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3及び特許文献4参照。)。
【0003】
【特許文献1】特開2000−63329号公報
【特許文献2】特開2001−11022号公報
【特許文献3】欧州特許公開第60617号明細書
【特許文献4】特開2001−302590号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、式(1)で示されるエステル化合物を有効成分とし、害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所に非加熱条件下で設置するだけで蚊等の害虫に対して速やかに効力を発揮する害虫防除具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は、式(1)で示されるエステル化合物を有効成分として含有する害虫防除具について種々検討した結果、高分子組成物に式(1)で示されるエステル化合物が保持されてなる害虫防除用成形体であって、該高分子組成物が、オレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有してなることを特徴とする害虫防除用成形体(以下、本発明成形体と記す場合もある。)が、害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所に非加熱条件下で設置するだけで蚊等の害虫に対して速やかに効力を発揮する害虫防除具として有用であることを見出し、本発明に至った。
【0006】
即ち、本発明は以下のものである。
〔1〕 高分子組成物に、式(1)

〔式中、
1は水素原子又はメチル基を表し、
2はメチル基又は
CH=CR2122
(式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、
3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が保持されてなる非加熱型の害虫防除用成形体であって、
該高分子組成物が、オレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有してなることを特徴とする害虫防除用成形体。
〔2〕 高分子組成物に、式(2)

〔式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。〕
で示されるエステル化合物が保持されてなる非加熱型の害虫防除用成形体であって、
該高分子組成物が、オレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有してなることを特徴とする害虫防除用成形体。
〔3〕 スチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン重合体ブロックと、イソプレン重合体ブロック又はブタジエン重合体ブロックとを、スチレン重合体ブロックの含有量が15〜70重量%で共重合されてなるジブロック若しくはトリブロック共重合体の水素添加物である〔1〕又は〔2〕記載の害虫防除用成形体。
〔4〕 高分子組成物が、害虫防除用成形体全量に対して80〜99重量%含有されてなる〔1〕〜〔3〕いずれか一項記載の害虫防除用成形体。
〔5〕 スチレン系熱可塑性エラストマーが、高分子組成物全量に対して10〜50重量%含有されてなる〔1〕〜〔4〕いずれか一項記載の害虫防除用成形体。
〔6〕 〔1〕〜〔5〕いずれか一項記載の害虫防除用成形体を害虫の生息場所又は害虫の侵入場所に設置することを特徴とする害虫防除方法。
【発明の効果】
【0007】
本発明の害虫防除用成形体は、害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所に非加熱条件下で設置するだけで蚊等の害虫に対して速やかに効力を発揮することから、害虫防除具として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の害虫防除用成形体は、高分子組成物に式(1)で示されるエステル化合物が保持される害虫防除用成形体であって、該高分子組成物がオレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有してなることを特徴とするものである。
【0009】
本発明に用いられる式(1)で示されるエステル化合物は、特開2000−63329号公報、特開2001−11022号公報、欧州特許公開第60617号明細書、特開昭63−203649号公報、特開平7−17916号公報等に記載された化合物であり、例えば該公報に記載された方法で製造することができる。
式(1)で示されるエステル化合物には不斉炭素に基づく異性体が存在し、また炭素−炭素二重結合に基づく異性体が存在する場合があるが、本発明には活性な異性体のいすれをも使用することができる。
【0010】
式(1)で示されるエステル化合物としては、例えば2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 2,2,3,3−テトラメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 2,2,3−トリメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(2−メチル−1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−2,2,3−トリメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート、及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレートが挙げられる。
【0011】
本発明成形体には式(1)で示されるエステル化合物が、本発明成形体全量に対して通常0.01〜30重量%、好ましくは0.1〜20重量%、さらに好ましくは1〜20重量%含有される。
【0012】
本発明に用いられるオレフィン系樹脂としては、例えば直線状若しくは分岐状の低密度ポリエチレン及び高密度ポリエチレン、メタクリル酸メチル及び酢酸ビニル等の不飽和カルボン酸エステルとエチレンとの共重合体であるエチレン系共重合体のポリエチレン系樹脂、プロピレン単独重合体、プロピレンとエチレン及び/又は1−ブテン等の共重合体であるプロピレン系樹脂のポリプロピレン系樹脂、並びにポリブテンが挙げられる。
本発明成形体にはオレフィン系樹脂が、本発明成形体全量に対して通常1〜98.9重量%、好ましくは30〜89重量%含有される。
【0013】
本発明で用いられるスチレン系熱可塑性エラストマーとしては、ポリスチレンを硬質ブロックとし、イソプレン及びブタジエン等の共役ジエンの重合体又はその水素添加物を軟質ブロックとして、硬質ブロック及び軟質ブロックを共重合してなるブロック共重合体及びその水素添加物が挙げられる。本発明にはスチレン系熱可塑性エラストマーとして、ポリスチレンを通常15〜70重量%、好ましくは20〜50重量%含有して共重合されたブロック共重合体の水素添加物が用いられる。ブロック共重合体としては、一般に1個の硬質ブロックと1個の軟質ブロックとが各々の末端で結合したジブロック共重合体、2個の硬質ブロックと1個の軟質ブロックが硬質ブロック−軟質ブロック−硬質ブロックの順で結合したトリブロック共重合体、硬質ブロック−軟質ブロック−の順で4ブロック以上が順次結合したマルチブロック共重合体及びこれらの水素添加物等が挙げられるが、本発明に用いられるスチレン系熱可塑性エラストマーとしては、ジブロック若しくはトリブロック共重合体の水素添加物を用いることが、式(1)で示されるエステル化合物の安定性の点で好ましい。かかるジブロック共重合体としては例えば、スチレン−ブタジエン ブロック共重合体の水素添加物、スチレン−イソプレン ブロック共重合体の水素添加物が挙げられ、トリブロック共重合体としては例えば、スチレン−ブタジエン−スチレン ブロック共重合体の水素添加物、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体の水素添加物が挙げられる。
【0014】
本発明にはスチレン系熱可塑性エラストマーとして、通常JIS K7210に規定される試験方法(試験条件:230℃、2.16kg荷重)により測定されるメルトフローレート(以下、MFRと記す。)が0.2〜100g/10分、好ましくは1〜70g/10分、より好ましくは10〜70g/10分のものが用いられる。MFRが0.2g/10分より低い場合、溶融混練及び成形する際に流動性を確保するために230℃以上に加工する必要があるため、式(1)で示されるエステル化合物が蒸散により消失するおそれがある。またMFRが100g/10分より高い場合には、溶融混練及び成形する際に流動性が高すぎるため所望の形状の本発明成形体が得られなくなるおそれがある。
かかるスチレン系熱可塑性エラストマーの具体例としては、セプトンSEPS 2007(株式会社クラレ商品名、ポリスチレン、イソプレン重合体及びポリスチレンのトリブロック共重合体の水素添加物、ポリスチレンブロック含有量:30重量%、MFR:2.4g/10分)、セプトンSEPS 2104(株式会社クラレ商品名、ポリスチレン、イソプレン重合体及びポリスチレンのトリブロック共重合体の水素添加物、ポリスチレンブロック含有量:65重量%、MFR:0.4g/10分)、セプトンSEP 2002(株式会社クラレ商品名、ポリスチレン及びイソプレン重合体のジブロック共重合体の水素添加物、ポリスチレンブロック含有量:35重量%、MFR:70g/10分)、SEP 1001(株式会社クラレ商品名、ポリスチレン及びイソプレン重合体のジブロック共重合体の水素添加物、ポリスチレンブロック含有量:30重量%、MFR:0.1g/10分)、SEP 2004(株式会社クラレ商品名、ポリスチレン及びイソプレン重合体のジブロック共重合体の水素添加物、ポリスチレンブロック含有量:18重量%、MFR:5g/10分)等が挙げられる。
本発明成形体にはスチレン系熱可塑性エラストマーが、本発明成形体全量に対して通常1〜80重量%、好ましくは10〜50重量%含有される。
【0015】
本発明成形体に含有される高分子組成物は、オレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーとともにその他の高分子化合物が含有されていてもよい。かかる場合に用いられる高分子化合物としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(AB)、ポリエステル(ポリエチレンテレフタレート(PET)等が挙げられる。)、ポリカーボネート、ポリビニルアセタール、ポリアミド(6−ナイロン、6,6−ナイロン等のナイロンが挙げられる。)等の熱可塑性樹脂が挙げられる。
【0016】
本発明成形体には必要に応じて紫外線吸収剤が含有されている。
かかる紫外線吸収剤としては、例えば、サリチル酸フェニル;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクチル−ベンゾフェノン等のベンゾフェノン化合物;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−〔2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド−メチル)−5−メチルフェニル〕ベンゾトリアゾール、2−(3−tert−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−tert−オクチルフェニル)ベンズトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−tert−ペンチルフェニル)ベンゾトリアゾール等のベンゾトリアゾール化合物;2,4−ジ−tert−ブチルフェニル 3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート化合物が挙げられる。本発明成形体にこれらの紫外線吸収剤を含有される場合、その含有量は本発明成形体全量に対して通常0.005〜5重量%である。
【0017】
本発明成形体には、さらに必要に応じて酸化防止剤、顔料等が含有されている。
かかる酸化防止剤としては、例えばブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ステアリル β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、4,4’−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェノール)(TBMTBP)、及びトリフェニルホスファイトが挙げられる。
【0018】
本発明成形体は、例えば式(1)で示されるエステル化合物を所定量のスチレン系熱可塑性エラストマーに含浸させ、これをオレフィン系樹脂と混合・混練し、得られる混合物を熱可塑性樹脂及び熱可塑性エラストマー等に通常用いられる成形方法(例えば、押出成形、カレンダー成形、ブロー成形、真空成形、射出成形、回転成形)により賦形することにより製造されるが、さらに前記により賦形された成形体をスリット加工、スライス加工、ペレット加工等の二次加工により形状を変更されたものであってもよい。
【0019】
なお、本発明成形体は前記の方法のほかに、予め所定量のスチレン系熱可塑性エラストマーとオレフィン系樹脂とを混合させて得られる混合物に、式(1)で示されるエステル化合物を混練する方法によっても製造することができる。
【0020】
このようにして製造される本発明成形体の形状は、例えばフィルム状、シート状、板状、繊維状、網状、格子状及び粒状が挙げられる。
【0021】
本発明成形体は、例えば害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所等にそのまま若しくは係止部材等の部材を用いて設置することにより用いられる。本発明成形体の使用量は、害虫を防除しようとする空間1m3あたりの式(1)で示されるエステル化合物の量で通常0.00001〜10g、好ましくは0.00001〜1gである。
本発明成形体の設置方法としては、例えば床に置いたり、敷く方法、天井から吊り下げる方法、壁に貼り付ける方法が挙げられる。
本発明成形体の設置場所において、本発明成形体から有効成分である式(1)で示されるエステル化合物が徐々に揮散して害虫防除効力が発揮される。したがって本発明成形体は、風通しの良い場所に設置すると、有効成分である式(1)で示されるエステル化合物の揮散効率が高くなり、より優れた害虫防除効力が発揮される。また、本発明成形体は害虫の生息場所及び/又は害虫の侵入場所の相対的に風上側に設置することが好ましい。かかる害虫の生息場所及び侵入場所としては、例えば厩、牛舎、鶏舎、豚舎などの畜舎;犬小屋、ウサギ小屋などのペット小屋;工場や作業場における出入口、排気口、電灯などの周辺;ベランダ、玄関などの家屋の外部;クロゼット、タンス(和ダンス、洋ダンス)の内部、ファンシーケースなど衣類保管場所;寝室、居間、台所などの家屋内部;浄化槽内部;マンホールの蓋の下;キャンプ場や公園におけるテントの出入口、テント周辺、テント内部;バーベキュー、釣り、ハイキング、ガーデニング等の野外活動場所とその周辺部が挙げられる。式(1)で示されるエステル化合物の揮散効率の点からは、本発明成形体は成形、穿孔等による1個以上の開孔部を有することが好ましい。本発明成形体における開孔率は、該開孔部の合計で好ましくは50〜90%、より好ましくは60〜85%であり、製造効率の点からは前記の開孔率を有する網状又は格子状の成形体、あるいは該成形体の二次加工物であることが好ましい。
また、ファン等の気流発生手段を用い、該気流発生手段から生起する気流により本発明成形体から式(1)で示されるエステル化合物が拡散可能となるように本発明成形体を配置することによって用いることも可能である。
【0022】
本発明成形体はまた、温血動物(イヌ、ネコ、ウサギ等のペット、馬、牛、鶏、豚等の家畜、及びヒトが挙げられる。)の体表部に直接又は着衣等の上から装着することにより、該温血動物を害虫による加害行動、特に蚊による吸血行動から保護することができる。装着方法としては、本発明の害虫防除剤と紐などを用いて腰から吊り下げる、適当な留め具等を用いて足首、手首、腕胴体などに巻きつける、切り抜き・縫製して衣服の形態として着衣させる方法などが挙げられる。これらの場合、本発明成形体の使用量は、対象害虫や使用期間等により適宜選択されるものであるが、害虫による加害行動から保護しようとする温血動物の体表部1cm2あたり、通常0.001〜10mg、好ましくは0.01〜5mg、より好ましくは0.05〜2.5mgである。
【0023】
本発明成形体は、例えば以下に示される害虫の防除に用いることができる。
半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウンカ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix virescens)等のヨコバイ類、アブラムシ類、カメムシ類、コナジラミ類、カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等;
鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、ノシメマダラメイガ(Plodia interpunctella)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、ヨトウガ(agrotis segetum)等のヨトウ類、モンシロチョウ(Pieris rapae)等のシロチョウ類、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes honmai)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana)等のハマキガ類、シンクイガ類(Carposinidae)、ハモグリガ類(Lyonetiidae)、ドクガ類(Lymantriidae)、ウワバ類(Autographa)、カブラヤガ(Agrotis segetum)及びタマナヤガ(Agrotis ipsolon)等のアグロティス属(Agrotis spp.)、ヘリコベルパ属(Helicoverpa spp.)、へリオティス属(Heliothis spp.)、コナガ(Plutella xylosttella)、イチモンジセセリ(Parnara guttata)、イガ(Tinea translucens)、コイガ(Tineola bisselliella)等;
【0024】
双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhynchus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)、チカイエカ(Culex pipens molestus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデス属、オオクロヤブカ(Armigeres subalbatus)等のアルミゲレス属、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)、コガタハマダラカ(Anopheres minimus)、ガンビアハマダラカ(Anopheles gambiae)等のハマダラカ類、サシバエ類、ヌカカ類、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバエ類、クロバエ類、ニクバエ類、タネバエ(Delia platura)、ヒメイエバエ(Fannia canicularis)、タマネギバエ(Delia antiqua)等のハナバエ類、ミバエ類、ショウジョウバエ類、オオチョウバエ(Clogmia albipunctata)チョウバエ類、ブユ類、アブ類等;
【0025】
鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルートワーム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコーンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howardi)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)等のコガネムシ類、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ワタミゾウムシ(Anthonomus grandis)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tenebrio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium castaneum)等のゴミムシダマシ類、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、キスジノミハムシ(Phylltreta nemorum)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)等のハムシ類、シバンムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)等のエピラクナ属(Epilachna spp.)、ヒラタキクイムシ類、ナガシンクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等;
網翅目害虫:チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、トウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等;
総翅目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ハナアザミウマ(Thrips hawawiiensis)等;
膜翅目害虫:アリ類、スズメバチ類、アリガタバチ類、カブラハバチ(Athalia rosae)等のハバチ類等;
直翅目害虫:ケラ類、バッタ類等
隠翅目害虫:ヒトノミ(Pulex irritans)、ネコノミ(Ctenocephalides felis)等;
シラミ目害虫:ヒトジラミ(Pediculus humanus)、ケジラミ(Phthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)等;
等翅目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formosanus);
ダニ目害虫:コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)、ヤケヒョウヒダニ(Dermatophagoides ptrenyssnus)等のヒョウヒダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescentiae)、ムギコナダニ(Aleuroglyphus ovatus)等のコナダニ類、チリニクダニ(Glycyphagidae privatus)、イエニクダニ(Glycyphagidae domesticus)、サヤアシニクダニ(Glycyphagidae destructor)等のニクダニ類、クワガタツメダニ(Cheyletus malaccensis)、フトツメダニ(Cheyletus malaccesis)等のツメダニ類、ホコリダニ類、マルニクダニ類、イエササラダニ類、ハダニ類、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)、トリサシダニ(Ornithonyssus sylvairum)、ワクモ(Dermanyssus gallinae)等のサシダニ類、フタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)、クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)、オウシマダニ(Boophilus microplus)等のマダニ類、ナミハダニ(Tetranychus urticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)等。
本発明成形体は特に蚊(例えばアカイエカ、ネッタイイエカ、チカイエカ、コダカアカイエカ等のイエカ類、ヒトスジシマカ、ネッタイシマカ、オオクロヤブカ等のヤブカ類、シナハマダラカ、コガタハマダラカ、ガンビアハマダラカ等のハマダラカ類)などの吸血害虫の防除に有用である。
【実施例】
【0026】
次に、本発明を製造例、試験例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
【0027】
製造例1
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:30重量%、商品名:セプトン SEPS2007、クラレ株式会社製)25.5重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート7.5重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット33重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット67重量部とを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(1)と記す。)を得た。
【0028】
製造例2
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマー中のポリスチレンブロックの含有量:30重量%、商品名:セプトン SEPS2007、クラレ株式会社製)28重量部、及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート5重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
このペレット33重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット67重量部とを混合・混練して混練物を得た。
次いで、この混練物を押出機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約5mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm、開孔率82%)が直径約7cmの円筒状成形体を得た。該円筒状成形体を長さ20cmに切断して成形体(以下、本発明成形体(2)と記す。)を得た。
【0029】
製造例3
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:30重量%、商品名:セプトン SEPS2007、クラレ株式会社製)10重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット11重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット89重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(3)と記す。)を得る。
【0030】
製造例4
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:30重量%、商品名:セプトン SEPS2007、クラレ株式会社製)45重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート10重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット55重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット45重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(4)と記す。)を得る。
【0031】
製造例5
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:30重量%、商品名:セプトン SEPS2007、クラレ株式会社製)42.5重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート15重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット57.5重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット42.5重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(5)と記す。)を得る。
【0032】
製造例6
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:30重量%、商品名:セプトン SEPS2007、クラレ株式会社製)25.5重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート7.5重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット33重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット67重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(6)と記す。)を得る。
【0033】
製造例7
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:30重量%、商品名:セプトン SEPS2007、クラレ株式会社製)28重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート5重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット33重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット67重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(7)と記す。)を得る。
【0034】
製造例8
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:30重量%、商品名:セプトン SEPS2007、クラレ株式会社製)10重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット11重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット89重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(8)と記す。)を得る。
【0035】
製造例9
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:30重量%、商品名:セプトン SEPS2007、クラレ株式会社製)45重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート10重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット55重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット45重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(9)と記す。)を得る。
【0036】
製造例10
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:30重量%、商品名:セプトン SEPS2007、クラレ株式会社製)42.5重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート15重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット57.5重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット42.5重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(10)と記す。)を得る。
【0037】
製剤例11
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート7.5重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート7.5重量部を用いる以外は製剤例6と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(11)と記す。)を得る。
【0038】
製剤例12
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート5重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート5重量部を用いる以外は製剤例7と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(12)と記す。)を得る。
【0039】
製剤例13
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1重量部を用いる以外は製剤例8と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(13)と記す。)を得る。
【0040】
製剤例14
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート10重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート10重量部を用いる以外は製剤例9と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(14)と記す。)を得る。
【0041】
製剤例15
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート15重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート15重量部を用いる以外は製剤例10と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(15)と記す。)を得る。
【0042】
製造例16
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:65重量%、商品名:セプトンSEPS2104、クラレ株式会社製)25.5重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート7.5重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット33重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット67重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(16)と記す。)を得る。
【0043】
製造例17
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:65重量%、商品名:セプトンSEPS2104、クラレ株式会社製)28重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート5重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット33重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット67重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(17)と記す。)を得る。
【0044】
製造例18
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:65重量%、商品名:セプトンSEPS2104、クラレ株式会社製)10重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット11重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット89重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(18)と記す。)を得る。
【0045】
製造例19
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:65重量%、商品名:セプトンSEPS2104、クラレ株式会社製)45重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート10重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット55重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット45重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(19)と記す。)を得る。
【0046】
製造例20
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:65重量%、商品名:セプトンSEPS2104、クラレ株式会社製)42.5重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート15重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット57.5重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット42.5重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(20)と記す。)を得る。
【0047】
製造例21
スチレン系熱可塑性エラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマーのポリスチレンブロックの含有量:65重量%、商品名:セプトンSEPS2104、クラレ株式会社製)50重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート20重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得る。
このペレット70重量部と直鎖状低密度ポリエチレン(商品名:スミカセン−E FV405、住友化学株式会社製)のペレット30重量部とを混合・混練して混練物を得る。
次いで、この混練物を射出成形機から金型を介して成形することにより、縦10.9cm。横7.9cm、厚み4.6mmでかつ縦5.6mm、横5.25mmの角穴が空いている格子状のメッシュシート(開孔率65%、図1参照)である成形体(以下、本発明成形体(21)と記す。)を得る。
【0048】
製剤例22
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート7.5重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート7.5重量部を用いる以外は製剤例16と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(22)と記す。)を得る。
【0049】
製剤例23
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート5重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート5重量部を用いる以外は製剤例17と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(23)と記す。)を得る。
【0050】
製剤例24
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1重量部を用いる以外は製剤例18と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(24)と記す。)を得る。
【0051】
製剤例25
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート10重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート10重量部を用いる以外は製剤例19と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(25)と記す。)を得る。
【0052】
製剤例26
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート15重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート15重量部を用いる以外は製剤例20と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(26)と記す。)を得る。
【0053】
製剤例27
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート20重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート20重量部を用いる以外は製剤例21と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(27)と記す。)を得る。
【0054】
製剤例28
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート7.5重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート7.5重量部を用いる以外は製剤例16と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(28)と記す。)を得る。
【0055】
製剤例29
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート5重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート5重量部を用いる以外は製剤例17と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(29)と記す。)を得る。
【0056】
製剤例30
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート1重量部を用いる以外は製剤例18と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(30)と記す。)を得る。
【0057】
製剤例31
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート10重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート10重量部を用いる以外は製剤例19と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(31)と記す。)を得る。
【0058】
製剤例32
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート15重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート15重量部を用いる以外は製剤例20と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(32)と記す。)を得る。
【0059】
製剤例33
2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート20重量部の代わりに2,3,5,6−テトラフルオロベンジル 1R−トランス−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート20重量部を用いる以外は製剤例21と同様の操作を行うことにより、成形体(以下、本発明成形体(33)と記す。)を得る。
【0060】
参考例1
スチレンエラストマー(該スチレン系熱可塑性エラストマー中のポリスチレンブロックの含有量:65重量%、商品名:セプトンSEPS 2104、クラレ株式会社製)95重量部及び2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル 1R−トランス−3−(1−プロペニル(E/Z=1/8))−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート5重量部を密閉式加圧ニーダー(森山製作所製)を用いて溶融混練し、得られた混練物を押出機から押し出しながらホットカットして、ペレットを得た。
次いで、このペレットを練って得られた練物を押出成形機からネット成形用異形ダイスを介して押出すことにより、一辺が約5mmの略ひし形の網(網を形成するフィラメントの直径は約0.83mm、開孔率82%)が直径約7cmの円筒状成形体を得た。該円筒状成形体を長さ20cmに切断して成形体(以下、比較成形体と記す。)を得た。
【0061】
試験例1
本発明成形体(1)を、約5.8m3(底面:1.8m×1.8m、高さ1.8m)の試験室内の中央部天井から縦に吊り下げた。この際に本発明成形体(1)の下端は床から約156cmであった。本発明成形体(1)を室内に吊り下げてから5分後経過後、雌のヒトスジシマカ成虫48頭を試験室内に放った。さらに、60分後に試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えたところ、40頭がノックダウンしていた。
【0062】
試験例2
本発明成形体(1)及び比較成形体を、各々約0.34m3(底面:0.7m×0.7m、高さ0.7m)の試験室内の中央部天井から縦に吊り下げた。この際に本発明成形体(1)及び比較成形体の下端は床から約58cmであった。本発明成形体(1)及び比較成形体を各々室内に吊り下げるとほぼ同時に雌のアカイエカ成虫20頭を試験室内に放った。さらに、30分後に各々の試験室内でノックダウンしている供試虫の数を数えた。
結果を〔表1〕に示す。
【0063】
【表1】

【0064】
試験例3
直径8cmのポリエチレンカップの底面に該底面と同じ大きさの本発明成形体(1)〜(33)を各々置き、該ポリエチレンカップの中に雌のアカイエカ成虫5頭を放ち、蓋をする。24時間後、ポリエチレンカップ内でノックダウンしている供試虫の数を数える。
その結果、本発明成形体(1)〜(33)が優れたノックダウン効果を有することが確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】射出成形により製造された格子状の本発明の害虫防除剤の一態様を示す上面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
高分子組成物に、式(1)

〔式中、
1は水素原子又はメチル基を表し、
2はメチル基又は
CH=CR2122
(式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。)
で示される基を表し、
3は水素原子、メチル基又はメトキシメチル基を表す。〕
で示されるエステル化合物が保持されてなる非加熱型の害虫防除用成形体であって、
該高分子組成物が、オレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有してなることを特徴とする害虫防除用成形体。
【請求項2】
高分子組成物に、式(2)

〔式中、R21及びR22は独立して、水素原子、メチル基又は塩素原子を表す。〕
で示されるエステル化合物が保持されてなる非加熱型の害虫防除用成形体であって、
該高分子組成物が、オレフィン系樹脂及びスチレン系熱可塑性エラストマーを含有してなることを特徴とする害虫防除用成形体。
【請求項3】
スチレン系熱可塑性エラストマーが、スチレン重合体ブロックと、イソプレン重合体ブロック又はブタジエン重合体ブロックとを、スチレン重合体ブロックの含有量が15〜70重量%で共重合されてなるジブロック若しくはトリブロック共重合体の水素添加物である請求項1又は2記載の害虫防除用成形体。
【請求項4】
高分子組成物が、害虫防除用成形体全量に対して80〜99重量%含有されてなる請求項1〜3いずれか一項記載の害虫防除用成形体。
【請求項5】
スチレン系熱可塑性エラストマーが、高分子組成物全量に対して10〜50重量%含有されてなる請求項1〜4いずれか一項記載の害虫防除用成形体。
【請求項6】
請求項1〜5いずれか一項記載の害虫防除用成形体を害虫の生息場所又は害虫の侵入場所に設置することを特徴とする害虫防除方法。




【図1】
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【公開番号】特開2007−77069(P2007−77069A)
【公開日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−266648(P2005−266648)
【出願日】平成17年9月14日(2005.9.14)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【出願人】(390000527)住化ライフテク株式会社 (54)
【Fターム(参考)】