説明

容器、トリガースプレーおよびスプレー付き容器

【課題】液体の噴霧散布及び大量の噴出が可能なスプレー付き容器及びスプレー付き容器を構成する容器、トリガースプレーを提供する。
【解決手段】スプレー付き容器1は容器4及びトリガースプレー3からなり、容器とトリガースプレーとは着脱可能に形成され、容器は、その開口部分に設けられ液体を外部にシャワー状に噴出させるシャワー孔22と、開口部分に設けられ外方に開口する開口部を備えた第1の接続部17と、開口部に連通し容器の底8に向けて伸びた管状のチューブ6と、を有し、トリガースプレーは、液体を容器から流入させる流路を備えた第2の接続部28を有し、容器とトリガースプレーとが一体化されたときに、第1の接続部と第2の接続部とが接続されてチューブと第2の接続部における流路とが連通し、かつチューブから流路に至る間がシャワー孔に対して不通となるように構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば除草剤、殺虫剤、殺虫殺菌剤および肥料等等の農薬等、または住居用の洗浄剤等を充填するための容器、トリガースプレーおよびスプレー付き容器に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、除草剤は、菜園において、広範囲に繁茂した雑草に比較的大量に散布される場合があり、一部に繁茂した特定の雑草を狙って噴霧散布される場合がある。また、例えば、住居用の洗浄剤は、洗浄対象物に原液が広く薄く噴霧散布される場合があり、原液が水で希釈されて雑巾等により洗浄対象物の汚れの拭き取りに使用される場合がある。
除草剤を広範囲に大量に散布する場合については、口に螺合されるスクリューキャップに複数の貫通孔を設け、除草剤をシャワー状に流出させて雑草に散布する容器が提案されている(特許文献1)。また、特定の雑草を対象に除草剤を噴霧散布することができる、口にトリガースプレーが設けられた容器も知られている(特許文献2)。
【0003】
住居用洗浄剤等を洗浄対象物に広く噴霧散布する場合については、トリガースプレー付きの容器(特許文献3)の使用が一般的であり、洗浄剤を希釈して使用する場合には、口栓に噴出口が設けられた容器のキャップを取り外し、洗浄剤が噴出口から注ぎ出されて水により希釈されるのが一般的である。
【特許文献1】特開平11−91769号公報
【特許文献2】特開2006−1610号公報
【特許文献3】特開平10−28908号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
除草剤では、広範囲に大量に散布する必要がある場合、および特定の雑草に対してのみ噴霧散布する必要がある場合が、同時にまたは時を隔てて生ずる。しかし、特許文献1に記載されたような、貫通孔が設けられたキャップ(口栓)を有する容器では、特定の雑草を狙って散布するのに適さない。特許文献2に記載されたような、トリガースプレーが設けられた容器では、元来噴霧量に限界があり、除草剤を広範囲に大量に散布するには不便である。
住居用洗浄剤等についても、一般に、原液を直接洗浄対象物に噴霧散布するためのトリガースプレーを備えた容器に充填されたもの、および原液が水希釈して使用されることを前提として、噴出口が設けられた口栓をスクリューキャップで密閉する容器に充填されたものが、別個に用意されている。
【0005】
このように、除草剤の散布および洗浄剤による洗浄を適切に行おうとすると、その使用方法によって別々の容器を備えておく必要がある。そして、何れかの容器のみ備えている場合、例えば、トリガースプレー付きの洗浄剤入り容器を備える場合には、洗浄剤を希釈して使用するために、トリガースプレーを取り外す煩雑な作業を行わなければならない。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたもので、液体の噴霧散布および大量の噴出が可能なスプレー付き容器およびこのスプレー付き容器を構成する容器、トリガースプレーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明においては以下の技術的手段を講じた。
すなわち、本発明に係るスプレー付き容器は、容器およびノズルを有するトリガースプレーからなり、前記容器と前記トリガースプレーとは着脱可能に形成され、前記容器は、その開口部分に設けられ液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔と、前記開口部分に設けられ外方に開口する開口部を備えた第1の接続部と、前記開口部に連通し前記容器の底に向けて伸びた管状のチューブと、を有し、前記トリガースプレーは、前記液体を前記ノズルに送る流路を備えた第2の接続部を有し、前記容器と前記トリガースプレーとが一体化されたときに、前記第1の接続部と前記第2の接続部とが接続されて前記チューブと前記第2の接続部における前記流路とが連通し、かつ前記チューブから前記流路に至る間が前記シャワー孔に対して不通となるよう、かつ前記シャワー孔を経て前記容器内に外気を導入可能に構成される。
【0007】
本発明に係る他のスプレー付き容器は、容器の開口部分に栓が取り付けられた液体を充填するための栓付き容器、および噴霧用のノズルを有し前記栓付き容器に着脱可能なトリガースプレーからなり、前記栓は、外方に突出しその端面に開口する開口部を備えた挿入部と、前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔と、前記挿入部の前記開口部に連通し前記容器の底に向けて伸びた管状のチューブと、を有し、前記トリガースプレーは、スクリューキャップと、連結部と、を有し、前記連結部は、前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通し前記液体を前記ノズルに送る流路に連通する連通路および前記スクリューキャップの内方に環状のシール部を備え、前記容器と前記スクリューキャップとが一体化されたときに、前記挿入部が前記連通路に嵌り込み前記チューブと前記流路とが連通されて前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間が不通となり、かつ前記シール部が前記栓に当接して前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通となるように構成される。
【0008】
本発明に係る他のスプレー付き容器は、容器の開口部分に栓が取り付けられた液体を充填するための栓付き容器、および噴霧用のノズルを有し前記栓付き容器に着脱可能なトリガースプレーからなり、前記栓は、外方に開口する開口部を備えた孔である連結管挿入部と、前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔と、前記開口部に連通し前記容器の底に向けて伸びた管状のチューブと、を有し、前記トリガースプレーは、スクリューキャップと、前記液体を前記ノズルに送る流路と、前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通する連結部と、を有し、前記連結部は、前記流路に連通する連結管と、前記連結管の外方に形成され前記流路と直接に連通しない連通路と、前記スクリューキャップの内方に配され前記連結管を取り巻く環状のシール部と、を有し、前記容器と前記スクリューキャップとが一体化されたときに、前記連結管が前記連結管挿入部に嵌り込み前記チューブと前記流路とが連通されて前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間が不通となり、かつ前記シール部が前記栓に当接して前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通となるように構成される。
【0009】
本発明に係る容器は、液体を充填するための容器であって、前記容器の開口部分に取り付けられた栓および一端が前記容器の底に向けて伸びたチューブを備え、前記栓は、外方に突出しその端面に前記チューブの他端に連通する開口部を備えた挿入と、前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔と、を有し、スクリューキャップ、前記液体をノズルに送る流路に連通する連通路、および前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通して環状のシール部を前記スクリューキャップの内方に備えるトリガースプレーを、着脱可能に形成されており、前記トリガースプレーが取り付けられたときに、前記挿入部が前記連通路に嵌り込んで前記チューブと前記流路とを連通させて前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間を不通とし、かつ前記シール部を前記栓に当接させて前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通となるように構成される。
【0010】
本発明に係る他の容器は、液体を充填するための容器であって、前記容器の開口部分に取り付けられた栓および一端が前記容器の底に向けて伸びたチューブを備え、前記栓は、外方に開口し前記チューブの他端に連通する孔である連結管挿入部と、前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔と、を有し、スクリューキャップと、前記液体をノズルに送る流路と、前記流路に連通する連結管、前記スクリューキャップの内方において前記連結管を取り巻く環状のシール部、および前記連結管の外方に形成され前記流路と直接に連通しない連通路を有し前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通する連結部と、を備えるトリガースプレーを着脱可能に形成されており、前記トリガースプレーが取り付けられたときに、前記連結管挿入部に前記連結管を嵌め込ませて前記チューブと前記流路とを連通させ前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間を不通とし、かつ前記シール部を前記栓に当接させて前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通となるように構成される。
【0011】
本発明に係るトリガースプレーは、液体を噴霧するためのノズルを有するトリガースプレーであって、スクリューキャップと、前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通し前記液体を前記ノズルに送る流路に連通する連通路と、前記スクリューキャップの内方に配された環状のシール部と、を有し、外方に突出しその端面に開口する開口部を有する挿入部、前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔、および一端が前記開口部に連通する管状のチューブを有する栓が、前記チューブの他端をその底に向けて伸ばした状態でその開口部分に取り付けられた容器に、着脱可能に形成されており、前記容器に取り付けられたときに、前記連通路に前記挿入部を嵌め入れて前記チューブと前記流路とを連通させ前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間を不通とし、かつ前記シール部が前記栓に当接して前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通にするように構成される。
【0012】
本発明に係る他のトリガースプレーは、液体を噴霧するためのノズルを有するトリガースプレーであって、スクリューキャップと、前記液体を前記ノズルに送る流路と、前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通する連結部と、を有し、前記連結部は、前記流路に連通する連結管と、前記連結管の外方に形成され前記流路と直接に連通しない連通路と、前記スクリューキャップの内方に配され前記連結管を取り巻く環状のシール部と、を有し、外方に開口する開口部を備えた孔である連結管挿入部、前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔、および一端が前記開口部に連通する管状のチューブを有する栓が、前記チューブの他端をその底に向けて伸ばした状態でその開口部分に取り付けられた容器に、着脱可能に形成されており、前記容器に取り付けられたときに、前記連結管が前記連結管挿入部に嵌り込み前記チューブと前記流路とが連通されて前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間を不通とし、かつ前記シール部が前記栓に当接して前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通とするように構成される。
【0013】
上記における「液体」には、有効成分等が溶解した溶液、有効成分等が乳化された乳化物、および有効成分が固体状態で分散するサスペンションが含まれる。また、「外気」とは、トリガースプレー付き容器、容器またはトリガースプレーの外部に存在する大気をいう。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、液体の噴霧散布および大量の噴出が可能なスプレー付き容器およびこのスプレー付き容器を構成する容器、トリガースプレーを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1はスプレー付き容器1の正面部分断面図、図2は栓2の概略図、図3はトリガースプレー3の正面部分断面図、図4は図1におけるトリガースプレー3と栓付き容器4との接続部分の拡大断面図、図5は栓付き容器4から内容物がシャワー状に流出する様子を示す図である。なお、図2において(a)は平面図、(b)は正面部分断面図である。
スプレー付き容器1は、容器本体5、栓2、チューブ6およびトリガースプレー3等からなる。
容器本体5は、胴部7、底部8、肩部9および口部10からなる。
【0016】
胴部7は円筒状の形状を有する。底部8は胴部7の円形である一端を閉じ、全体として外方に凸の湾曲面となっている。肩部9は胴部7の他端に連続し、球殻を2分割した一方をさらに2分割した面に平行な面で分割したような外観である。
口部10は、略円筒状の形状を有し、肩部9における胴部7とは反対側の端で連続する。口部10の外周には雄ネジが設けられている。口部10は、その開口端11側に、他の部分よりも内径および外径が小さな栓取付部12を備えている。栓取付部12は、その開口端11の外周に、栓2を係止するために外方に突出する断面形状が半円の環状の凸状突起である凸リング部13を有する。
【0017】
容器本体5は、1リットルの液体充填用のものであり、ポリエチレン樹脂による製作される。また、容器本体5は、紫外線透過防止剤が添加されたポリエチレン樹脂により製作される場合がある。
栓2は、図2を参照して、外筒部14、内筒部15、孔形成部16および挿入部17からなる。
外筒部14は、円筒状の本体18と、本体18の一端から径方向外方に環状に拡がる係止部19、および係止部19の外周縁から係止部19に直角に伸び本体18と同心円の円筒状である係合部20からなる。本体18は、その外径が容器本体5における栓取付部12の内径に略等しい。係合部20の内周には、断面形状が半円凹状であっての環状の凹溝21が形成されている。凹溝21の断面形状は容器本体5における凸リング部13の断面形状と略同じであり、凹溝21の溝底の軸心からの距離は、凸リング部13の最外周における軸心からの距離に略等しい。
【0018】
内筒部15は、外筒部14よりも外径が小さな外筒部14と同心円の円筒状部分である。内筒部15は、一端が、外筒部14の本体18における係止部19に連続する側と反対側の端から若干外方に突出する。
孔形成部16は、内筒部15の他端から外方に拡がる、平面視(図2(a))において円環状の部分である。孔形成部16は、その外縁で外筒部14の内周に繋がる。孔形成部16の係止部19側表面は、円錐台の側面のように、外筒部14の軸心に直交する面に対して角度(15度)を有して内筒部15から外方に拡がる形状を有する。孔形成部16には、貫通する複数のシャワー孔22,…,22が設けられている。シャワー孔22は、外筒部14の軸心の回りに内外の二重に、内側に4つ、外側に6つ配置されている。
【0019】
挿入部17は、内筒部15よりも内径および外径のいずれもが小さな円筒であって、内筒部15の孔形成部16に連続する側においてその内側が内筒部15に連通する。また、挿入部17は、外筒部14から略外筒部14の外径の半分程度外方に突出する。
栓2は、容器本体5と同じ材料、例えばポリエチレン樹脂により製作される。
チューブ6は、図1に示されるように、略中央で、軸心に対して鋭角θを形成するように屈曲された円管である。チューブ6の外径は栓2の内筒部15の内径に略等しく、チューブ6は内筒部15の内側に、外部との間に気密が保たれるように嵌め込まれ、内筒部15と分離不能に接着等により固着されている。チューブ6は、ポリプロピレン樹脂製の円管が使用される。
【0020】
容器本体5、栓2およびチューブ6は、次のようにして一体化される。
初めに、栓2とチューブ6とが一体化される。チューブ6は、その一端が栓2の内筒部15内に挿入され、接着剤等により内筒部15内に固着される。チューブ6が固着された栓2は、チューブ6の先端側が、内容物である液体が充填された容器本体5内に差し入れられる。続いて、栓2における外筒部14の本体18が栓取付部12の内側に嵌め込まれ、凹溝21内に栓取付部12の凸リング部13が嵌め入れられて、容器本体5、栓2およびチューブ6が一体化される。チューブ6が固着された栓2と容器本体5とは、凹溝21と凸リング部13との噛み合いにより、液体が充填された容器を逆さにしたときにも、液体の重量(液圧)によって容器本体5からの栓2の脱落が阻止される。
【0021】
以下、容器本体5、栓2およびチューブ6が一体化されたものを「栓付き容器4」という。
栓付き容器4は、例えば広範囲に大量の除草剤を散布するような場合には、図5に示されるように、口部10を下にして、内容物である除草剤を複数のシャワー孔22,…,22からシャワー状に噴出させることができる。チューブ6は、挿入部17から容器本体5内に外気を取り込み、除草剤を円滑に噴出させる働きをおこなう。
トリガースプレー3は、スプレー本体23および連結部24からなる。
【0022】
スプレー本体23は、ピストン、噴射圧を得るためにピストンの外周を摺動して往復動するシリンダ、シリンダを往復動させるためのトリガー25、および液体である容器本体5の内容物を霧状に噴射するためのノズルを有する。スプレー本体23における液体を噴射するための構造は、公知のものである。
連結部24は、キャップ26、インテイク27の一部およびシール部材28からなる。
キャップ26は、円筒状で内周側に雌ネジが設けられた本体部29と、本体部29の一端側を閉塞する底面部30で形成される。底面部30は、その両面がいずれも本体部29の軸心に直交し、その中心に円形の貫通孔31が設けられている。
【0023】
連結部24におけるインテイク27は、スプレー本体23において、容器本体5からチューブ6により吸い上げられた噴霧対象の液体をノズルに送るための流路の一部を形成するものである。連結部24におけるインテイク27は、いずれの部分の断面も円形である。
インテイク27は、その一端から内に向かい内径および外径がともに拡大する押圧部32を有し、押圧部32の内方終点に連続する径大である円筒状の部分、つまり径大部33においてキャップ26の貫通孔31を貫通している。径大部33の外径は、貫通孔31の径よりも小さく、キャップ26を径大部33回りに回転自在としている。
【0024】
前述したように、押圧部32は、内面と軸心を含む面とが交差する線(以下、このように定義される線を「母線」という)が栓2における孔形成部16の表面の軸心に対する傾斜角と略同じ傾斜角となるように、その内径が連続的に拡大している。押圧部32の外周には、軸心に直交する面である押圧面34を形成する段部35が設けられている。
インテイク27は、径大部33のスプレー本体23側で連続的に内径および外径がともに減少する縮径部36となっている。縮径部36からスプレー本体23側は、円筒状のシール部材支持部37に連続する。シール部材支持部37には、シール部材支持部37との境で段を形成して内径が小さくなった円筒状の結合部38が連続している。インテイク27は、結合部38からさらにスプレー本体23内に伸びている。縮径部36には、スプレー噴霧時に容器本体5内に外気を取り込むための孔(以下「外孔39」という)が貫通している。インテイク27は、ポリアセタールにより製作される。
【0025】
シール部材28は、スプレー付き容器1の内部と外部とをシールするためのものである。シール部材28は、インテイク27における、キャップ26の底面部30を貫通する一端側の内側に嵌め込まれている。シール部材28は、いずれもその断面が円形である当接部40、受入部41および当接部40と受入部41とを繋ぐ中間部42からなる。
当接部40は、シール部材28の一端側に位置し、外面および内面の母線がいずれも、軸心に対してインテイク27における押圧部32の傾斜角と同じ傾斜角を有して、端に向けて内径が連続的に拡大している。当接部40の外面は、インテイク27の押圧部32の内面に固着されずに密着している。当接部40の内面(以下「当接面43」という)は、孔形成部16に対して、図2(a)に示されるように、貫通するシャワー孔22の全てがその外縁の内側に入る大きさとなっている。
【0026】
受入部41は、シール部材28の他端側に位置し、他端における円筒状の固着部44、および固着部44から中間部42まで伸びたシール部45からなる。固着部44の内径は、栓2における挿入部17の外径よりも僅かに小さい。シール部45は、固着部44から遠ざかるにつれて内径が次第に大きくなっている。したがって、シール部45の内面の母線は軸心に対して傾斜する。このシール部45の内面の母線が軸心となす傾斜角は、0度でもよいが、0度より大きく5度以下とするのがより好ましい。シール部45は、軸方向中央部分で、その内径が栓2における挿入部17の外径に略等しくなっている。また、シール部45の外面の母線も軸芯に対して内面と同じ傾斜角を有するので、シール部45は、中間部42側から固着部44側に向かうにつれて、円筒状のシール部材支持部37との間の間隙が増大する。
【0027】
シール部45の内面の母線が軸心となす傾斜角を0度とする場合、シール部45に挿入部17が嵌め入れられたとき両者の間に気体の流路が形成されないように、シール部45の内径は、栓2における挿入部17の外径と略同じまたは僅かに大きくするのが好ましい。また、この場合には、シール部45とシール部材支持部37との間に間隙が形成され、かつその間隙が軸方向に一定となるようにシール部材支持部37の内径が決定される。
中間部42は、一端で当接部40に連続する円筒状の筒状部46、および筒状部46に連続し受入部41に向けてシール部材28の縮径部36と同程度に内径が連続的に小さくなる縮径部47からなる。縮径部47には、外孔39に連通して外気をシール部材28の内部に取り込む孔(以下「内孔48」という)が貫通している。中間部42は、その外面がインテイク27における径大部33および縮径部36の内面に、固着されずに密着している。
【0028】
なお、筒状部46の内方は、液体を噴霧するときに内孔48から流入した外気をシャワー孔に流出させる連通路として機能する。
シール部材28は、固着部44が結合部38に嵌め込まれて、固着部44においてインテイク27に固定的に一体化されている。したがって、シール部材28は、固着部44以外の部分では、インテイク27に対して若干の相対移動が可能である。
シール部材28は、弾性を有する樹脂で製作されるのが好ましい。シール部材28は、例えばシリコン樹脂で製作される。
【0029】
キャップ26は、貫通孔31を貫通する径大部33の一端に連続する押圧部32とスプレー本体23のケース端49とに挟まれて、スプレー本体23に対して回転可能にスプレー本体23と一体化されている。
トリガースプレー3と栓付き容器4とは、栓2の挿入部17がシール部材28内に挿入され、キャップ26の雌ネジと口部10の雄ネジとが螺合されて、スプレー付き容器1に一体化される。
スプレー付き容器1は、キャップ26の締め付けが進行するに伴って挿入部17がシール部材28の受入部41内を進み、シール部材28の当接面43が孔形成部16の表面に当接して、締め付けが終了する。キャップ26の締め付けが終了すると、挿入部17の先端部分はテーパー状のシール部45の内面に密着して、挿入部17内とインテイク27内とは連通された状態で外気から遮断される。また、スプレー付き容器1では、キャップ26の締め付けが終了すると、孔形成部16は、外側の6つのシャワー孔22,…,22が当接面43によって塞がれ(図2(a)における当接面43の範囲参照)、内側の4つのシャワー孔22,…,22が、インテイク27の外孔39およびシール部材28の内孔48に連通する中間部42の内側にのみ開口する。そのため、スプレー付き容器1では、逆さにしたときにシャワー孔22,…,22から内容物が漏れ出るのが防止される。
【0030】
当接面43が孔形成部16の表面に当接して容器本体5の内外をシール(遮断)するには、それぞれが円錐の側面状の曲面であって、その母線が軸心に直交する面に対して3〜20度の範囲にあるのが好ましい。
なお、外孔39の先には、トリガー25を操作したときに外孔39内と外部とを連通させる弁、または栓付き容器4内が陰圧になったときに開となる弁が設けられている。
キャップ26の過度の締め付けは、底面部30が栓2における係止部19に当接することにより防止される。
【0031】
このようにトリガースプレー3と栓付き容器4とが一体化されたスプレー付き容器1は、チューブ6を通しインテイク27を介してノズルに液体を送出して噴霧することが可能となる。また、液体噴霧時に、インテイク27の外孔39、シール部材28の内孔48および口形成部のシャワー孔22,…,22を介して栓付き容器4内に外気を取り込むことができるので、液体の噴霧を円滑に継続することができる。
トリガースプレー3と栓付き容器4とは着脱可能に形成されており、キャップ26を緩めてスプレー付き容器1からトリガースプレー3を取り外せば、図5に示されるように、栓付き容器4は、内容物である液体を複数のシャワー孔22,…,22からシャワー状に噴出させることができる。
【0032】
口部10の外周にOリングを設け、Oリングにより挿入部17とシール部45とをシールしてもよい。
図6は他の実施形態におけるスプレー付き容器1Bの正面部分断面図、図7は栓2Bの概要図、図8はトリガースプレー3Bの正面部分断面図である。図7において(a)は平面図、(b)は正面断面図である。
スプレー付き容器1Bは、容器本体5、栓2B、チューブ6およびトリガースプレー3B等からなる。
【0033】
スプレー付き容器1Bにおける容器本体5およびチューブ6は、スプレー付き容器1における容器本体5およびチューブ6と同一であり、図6およひ図8においてスプレー付き容器1におけるものと同一の符合を付し、その説明を省略する。また、スプレー付き容器1Bにおける他の個別の構成についても、スプレー付き容器1におけるものと同一のものについてはスプレー付き容器1における符合と同一の符合を付し、その説明を省略する。
栓2Bは、図7を参照して、外筒部14、内筒部15Bおよび孔形成部16からなる。
外筒部14および孔形成部16は、スプレー付き容器1における栓2と略同じ構成である。外筒部14および孔形成部16については、図6および図7においてスプレー付き容器1における栓2と同一の符合を付し、その説明を省略する。
【0034】
内筒部15Bは、外径が外筒部14よりも小さな外筒部14と同心円の円筒状の部分である。内筒部15Bは、一端が、外筒部14の本体18における係止部19に連続する側とは反対側の端から外方に突出する。内筒部15Bの内面は、外筒部14から突出する側の開口部分から内方に続くチューブ挿入部50B、およびチューブ挿入部50Bと段を形成して連続し他方の側に開口する、チューブ挿入部50Bよりも内径が大きな連結管挿入部51Bとなっている。チューブ挿入部50Bには、チューブ6の一端が挿入されて固着されている。
【0035】
連結管挿入部51Bの内径は、後に説明する連結管52Bを嵌め込み可能なように、連結管52Bの外径よりも僅かに大きい。連結管挿入部51Bにおける開口部分近傍には、Oリング53Bが設けられている。
なお、孔形成部16は、内筒部15の連結管挿入部51Bにおける開口部分近傍から、後退しながら外筒部14に向けて拡がっている。
容器本体5、栓2Bおよびチューブ6の一体化は、スプレー付き容器1の場合と同様にして行われる。
【0036】
以下、容器本体5、栓2Bおよびチューブ6が一体化されたものを「栓付き容器4B」という。
トリガースプレー3Bは、スプレー本体23および連結部24Bからなる。
スプレー本体23は、スプレー付き容器1のトリガースプレー3におけるものと同一であり、公知の構造を有する。
連結部24Bは、キャップ26、インテイク27の一部、シール部材28Bおよび連結管52Bからなる。
【0037】
キャップ26は、スプレー付き容器1の連結部24におけるものと同一である。
連結部24Bにおけるインテイク27は、径大部33、押圧部32、縮径部36、シール部材支持部37および結合部38からなる。連結部24Bにおけるこれらの構成は、スプレー付き容器1の連結部24におけるものと同一であり、その説明を省略する。
シール部材28Bは、スプレー付き容器1の連結部24におけるシール部材28と同様に、インテイク27におけるキャップ26の底面部30を貫通する一端側の内側に嵌め込まれている。シール部材28Bは、当接部40、シール部45B、および当接部40とシール部45Bとを繋ぐ中間部42からなる。当接部40および中間部42は、スプレー付き容器1のシール部材28におけるものと同じである。
【0038】
シール部45Bは、内径および外径が一定の円筒状であり、その外面は、インテイク27におけるシール部材支持部37の内面に固着されずに密着している。シール部材28Bは、シール部材支持部37と固着されてなく、シール部材支持部37(インテイク27)に対して若干の相対移動が可能となっている。
シール部材28Bは、例えばシリコン樹脂で製作される。
連結管52Bは、栓2Bにおける連結管挿入部51Bの内径よりも若干小さい外径を有する筒状体である。連結管52Bは、一端がシール部材28Bのシール部45Bを貫通し結合部38に嵌め込まれて、結合部38においてインテイク27に固着されている。連結管52Bは、シール部材28Bのシール部45Bにより、その内部が中間部42の内側との間でシールされている。連結管52Bの他端は、当接部40の開口部分から外方に突出している。インテイク27に結合部38を設けずに、連結管52Bをシール部材28Bのシール部45Bに固着されるように構成してもよい。
【0039】
連結管52Bは、例えばポリプロピレン樹脂製のものが使用される。
トリガースプレー3Bと栓付き容器4Bとは、連結管52Bの突出端側が連結管挿入部51Bに挿入され、キャップ26の雌ネジと口部10の雄ネジとが螺合されて一体化される。
スプレー付き容器1Bでは、キャップ26の締め付けに伴って連結管52Bが連結管挿入部51Bの奥に進入する。連結管52Bは、その内部がOリング53Bにより、シール部材28Bにおける中間部42の内側との間でシールされる。スプレー付き容器1Bは、底面部30によりインテイク27の押圧面34が押圧され、当接面43は孔形成部16の表面に当接する。孔形成部16は、当接部40の当接面43に当接する部分に設けられたシャワー孔22,…,22が塞がれ、スプレー付き容器1Bを逆さにしたときにシャワー孔22,…,22から内容物が漏れ出るのを防止する。
【0040】
スプレー付き容器1Bは、トリガースプレー3Bと栓付き容器4Bとが脱着可能に形成されており、トリガースプレー3Bが取り外された栓付き容器4Bは、例えば、内容物である除草剤を複数のシャワー孔22,…,22からシャワー状に噴出させることができる。
図9は他の実施形態におけるスプレー付き容器1Cの正面部分断面図、図10は栓2Cの概要図、図11はトリガースプレー3Cの正面部分断面図である。図10において(a)は平面図、(b)は正面断面図である。
【0041】
スプレー付き容器1Cは、容器本体5、栓2C、チューブ6およびトリガースプレー3C等からなる。
容器本体5およびチューブ6は、スプレー付き容器1における容器本体5およびチューブ6と同一であり、図9においてスプレー付き容器1におけるものと同一の符合を付し、その説明を省略する。
栓2Cは、図10を参照して、外筒部14、内筒部15Cおよび孔形成部16Cからなる。
【0042】
外筒部14は、スプレー付き容器1における栓2の外筒部14と略同じ構成である。外筒部14については、図9および図10においてスプレー付き容器1における栓2と同一の符合を付し、その説明を省略する。
内筒部15Cは、外径が外筒部14よりも小さな円筒状の部分である。内筒部15Cは、外筒部14の軸心に対してその軸心がずれている。内筒部15Cは、一端が、外筒部14の本体18における係止部19に連続する側とは反対側の端から外方に突出する。内筒部15Cの内面は、外筒部14から突出する側の開口部分から内方に続くチューブ挿入部50C、およびチューブ挿入部50Cと段を形成して連続し他方の側に開口する、チューブ挿入部50Cよりも内径が大きな連結管挿入部51Cとなっている。チューブ挿入部50Cには、チューブ6の一端が挿入されて固着されている。
【0043】
連結管挿入部51Cの内径は、連結管52Cを嵌め込み可能なように、連結管52Cの外径よりも僅かに大きい。連結管挿入部51Cにおける開口部分近傍には、Oリング53Cが設けられている。
孔形成部16Cは、チューブ挿入部50Cおよび連結管挿入部51Cの軸心に直交する円形の上面部54C、および上面部54Cの端縁から拡がりその母線が軸心に対して周のどの部分でも同じ角度を有して外筒部14に達する、円錐の側面状の側面部55Cからなる。孔形成部16Cには、貫通する複数のシャワー孔22C,…,22Cが設けられている。シャワー孔22Cは、外筒部14の軸心の回りに内外二重に、内側に3つ、外側に6つ配置されている。
【0044】
容器本体5、栓2Cおよびチューブ6の一体化は、スプレー付き容器1の場合と同様にして行われる。
以下、容器本体5、栓2Cおよびチューブ6が一体化されたものを「栓付き容器4C」という。
トリガースプレー3Cは、スプレー本体23Cおよび連結部24Cからなる。
スプレー本体23Cは、インテイク27Cが設けられた場所が異なることを除き、スプレー付き容器1のトリガースプレー3におけるものと同一であり、公知の構造を有する。
【0045】
連結部24Cは、キャップ26、インテイク27Cの一部、シール部材28Cおよび連結管52Cからなる。
キャップ26および連結管52Cは、スプレー付き容器1Bの連結部24Bにおけるキャップ26および連結管52Bと略同一である。
連結部24Cにおけるインテイク27Cは、押圧部32C、縮径部36C、シール部材支持部37Cおよび結合部38Cからなる。連結部24Cにおけるシール部材支持部37Cおよび結合部38Cの構成は、スプレー付き容器1の連結部24におけるものと略同一であり、その説明を省略する。
【0046】
押圧部32Cは、インテイク27Cの外方の端部であり、押圧部32Cの内側の面である押圧面34Cの外方端縁56Cおよび内方端縁57Cは、いずれも円形を形成している(図10(a)参照)。押圧面34Cは、インテイク27Cの軸心に近くなるほどその幅が減少している。
縮径部36Cは、押圧部32Cの内方端からインテイク27Cの軸心に対して傾斜して内方に伸び、、シール部材支持部37Cに繋がる。縮径部36Cには、スプレー噴霧時に容器本体5内に外気を取り込むための孔(外孔39C)が貫通している。
【0047】
シール部材支持部37Cおよび結合部38Cは、先に説明したトリガースプレー3の連結部24におけるシール部材支持部37および結合部38と略同一の構成を有する。
シール部材28Cは、インテイク27Cの外方端部の内側に嵌め込まれている。シール部材28Cは、当接部40C、シール部45C、および当接部40Cとシール部45Cとを繋ぐ中間部42Cからなる。
当接部40Cは、その内面である当接面43Cが円錐の側面のように湾曲し、その母線が、インテイク27Cの軸心に対して、孔形成部16Cにおける側面部55Cの表面の母線の傾斜角と同じ傾斜角を有して傾斜している。当接面43Cの外方端縁58Cおよび内方端縁59Cは、図10(a)に示されるように、いずれも円形である。当接部40Cの外面には、環状の溝60Cが設けられ、環状の溝60Cには自己潤滑性を有する樹脂で製作された平板状のリング61Cが嵌め入れられている。
【0048】
シール部45Cは、スプレー付き容器1Bの連結部24Bにおけるシール部45Bとその構成および機能が略同じである。
中間部42Cは、当接部40Cの内方の端からシール部45C側に伸びる、軸心がインテイク27Cの軸心に平行な円筒状の筒状部46Cと、筒状部46Cからインテイク27Cの軸心に対して傾斜して内方に伸びシール部45Cに連続する縮径部47Cとからなる。縮径部47Cの外面の傾斜の程度は、インテイク27Cにおける縮径部36Cの内面の傾斜の程度に略等しく、縮径部47Cは縮径部36Cに固着されずに密着している。縮径部47Cには、外孔39Cに連通して外気を昼間部42Cの内部に取り込む孔(内孔48C)が貫通している。
【0049】
シール部材28Cは、例えばシリコン樹脂で製作される。
連結管52Cは、栓2Cにおける連結管挿入部51Cの内径よりも若干小さい外径を有する筒状体である。連結管52Cは、一端がシール部材28Cのシール部45Cを貫通し結合部38Cに嵌め込まれて、結合部38Cにおいてインテイク27Cに固着されている。連結管52Cは、シール部材28Cのシール部45Cにより、その内部が中間部42Cの内側との間でシールされている。連結管52Cの他端は、当接部40Cの開口部分から外方に突出している。
【0050】
トリガースプレー3Cと栓付き容器4Cとは、連結管52Cの突出端側が連結管挿入部51Cに挿入され、キャップ26の雌ネジと口部10の雄ネジとが螺合されて一体化される。
スプレー付き容器1Cでは、キャップ26の締め付けに伴って連結管52Cが連結管挿入部51Cの奥に進入し、連結管52Cの内部は、Oリング53Cによりシール部材28Cにおける中間部42Cの内側との間が遮断される。スプレー付き容器1Cは、キャップ26の底面部30によりリング61Cが押圧され、リング61Cに押圧された当接部40Cの内面(当接面43C)は孔形成部16Cに当接する。孔形成部16Cは、外側に設けられたシャワー孔22C,…,22Cが塞がれ、スプレー付き容器1Cを逆さにしたときにシャワー孔22C,…,22Cから内容物が漏れ出るのが防止される。
【0051】
スプレー付き容器1Cは、トリガースプレー3Cと栓付き容器4Cとが着脱可能に形成されており、トリガースプレー3Cが取り外された栓付き容器4Cは、内容物である液体を複数のシャワー孔22C,…,22Cからシャワー状に噴出させることができる。
図12は他の実施形態に係るトリガースプレー3Dの正面部分断面図である。
トリガースプレー3Dは、栓付き容器4に取り付けられるものである。
トリガースプレー3Dは、スプレー本体23Dおよび連結部24Dからなる。
スプレー本体23Dは、トリガースプレー3と同様に、ピストン、噴射圧を得るためにピストンの外周を摺動して往復動するシリンダ、シリンダを往復動させるためのトリガー25、および液体である容器本体5の内容物を霧状に噴射するためのノズルを有する。スプレー本体23における液体を噴射するための構造は、公知のものである。なお、図12における符合62Dは、プランジャーである。
【0052】
連結部24Dは、キャップ26、インテイク27Dの一部、傘状部63Dおよび第2シール部64Dからなる。
キャップ26は、トリガースプレー3におけるものと略同一である。
連結部24Dを構成するインテイク27Dは、スプレー本体23D内に収容され一部がスプレー本体23Dから突出してキャップ26の貫通孔31を貫通する径大部33D、スプレー本体23Dの内方側で径大部33Dに連続するシール部65Dを有する。径大部33Dは、栓2における挿入部17の外径よりも大きな内径を有する円筒状の部分である。径大部33Dの側面には、スプレー噴霧時に容器本体5内に外気を取り込むための孔(以下「通気孔66D」という)が貫通している。径大部33Dの内側には、その内面に密着させて略円筒状のゴム製のパッキン67Dが備えられている。
【0053】
シール部65Dは、栓2における挿入部17の外径に略等しい内径を有する。シール部65Dにおける径大部33Dに連続する側の反対側は、ノズルに連通している。
傘状部63Dは、キャップ26の内側において径大部33Dに連続し、径大部33Dの軸心に対してその内面の母線が鋭角をなして外方に拡がっている。傘状部63Dの内面の母線が軸心となす角度は、栓2における孔形成部16の係止部19側表面の母線が挿入部17の軸心となす角度に略等しい。傘状部63Dは、拡がった先で第2シール部64Dに連続する。
【0054】
第2シール部64Dは、傘状部63Dの外方端からキャップ26の底面部30側に続く、円筒状の折り返し部68Dと、折り返し部68Dに続く封止部69Dとからなる。
折り返し部68Dは、その外径が栓2における本体18の内径よりも小さく、その外周を1周する、外方に突出する凸部70Dが設けられている。凸部70Dの最大外径は、栓2における本体18の内径に略等しい。折り返し部68Dは、キャップ26の底面部30近くで封止部69Dに連続する。
封止部69Dは、折り返し部68Dから直角に外方に拡がる環状の部分である。封止部69Dは、底面部30側の逆側の面に、径大部33Dの軸心を中心とする同心円で環状に突出する2つのシールリング部71D,72Dを有する。また、封止部69Dは、キャップ26の底面部30に対向する側が平面となっている。
【0055】
トリガースプレー3Dは、トリガースプレー3と同様に、キャップ26が栓付き容器4の口部10に螺合されて栓付き容器4に取り付けられる。スプレー付き容器3Dでは、挿入部17がシール部65Dに嵌り込んで、チューブ6からの流路と外気とが遮断される。また、底面部30に封止部69Dが押圧されることにより、第2シール部64Dのシールリング部71D,72Dは栓2の係止部19に当接し、凸部70Dは本体18の内面に当接して、これらが栓付き容器4の内部と外気とを遮断する。シールリング部71D,72Dおよび凸部70Dのいずれか一方のみを備えるトリガースプレー3Dとしてもよい。
【0056】
連結部24Dは、シールリング部71D,72Dが栓2の係止部19に当接した状態で、傘状部63Dと孔形成部16とに間隙を有するように構成される。この間隙が設けられていることにより、内容物が噴霧されるときに、外気は、プランジャー62Dによりパッキン67Dが歪められて、通気孔66Dと径大部33Dの内側とが連通されたときに、この間隙を経由して栓付き容器4内に流入することができる。そのため、噴霧時に栓付き容器4内が負圧にならず、内容物を円滑に噴霧することができる。
図13は他の実施形態に係るトリガースプレー3Eの正面部分断面図である。
【0057】
トリガースプレー3Eは、栓付き容器4Bに取り付けられるものである。
トリガースプレー3Eは、スプレー本体23Dおよび連結部24Eからなる。スプレー本体23Dは、トリガースプレー3Dにおけるものと略同一である。
連結部24Eは、トリガースプレー3Dにおける連結部24Dのシール部65Dに円筒状の連結管52Eが固着されていることを除き、トリガースプレー3Dにおけるものと略同一である。
トリガースプレー3Eを示す図13において、トリガースプレー3Dと同一の構成を有するものについてはトリガースプレー3D(図12)と同一の符合を付して、説明を省略する。
【0058】
図14は他の実施形態に係るトリガースプレー3Fの正面部分断面図である。
トリガースプレー3Fは、栓付き容器4に取り付けられるものである。
トリガースプレー3Fにおいて、トリガースプレー3Dと同一の構成を有する部分については、以下の説明および図14においてトリガースプレー3Dと同一の符合を付し、説明を省略することがある。
トリガースプレー3Fは、スプレー本体23Dおよび連結部24Fからなる。
スプレー本体23Dは、トリガースプレー3Dにおけるものと略同一である。
【0059】
連結部24Fは、キャップ26、インテイク27Fの一部および第2シール部64Fからなる。
キャップ26は、トリガースプレー3におけるものと略同一である。
連結部24Dを構成するインテイク27Dは、スプレー本体23D内に収容され一部がスプレー本体23Dから突出してキャップ26の貫通孔31を貫通する径大部33D、およびスプレー本体23Dの内方側で径大部33Dに連続するシール部65Dを有する。径大部33Dおよびシール部65Dは、トリガースプレー3Dにおけるものと略同一の構成である。径大部33Dの内面に密着させて略円筒状のゴム製のパッキン67Eが備えられている点も、トリガースプレー3Dと同じある。
【0060】
第2シール部64Fは、径大部33Dのキャップ26内における端から軸心に直交する方向に拡がり端縁が円形の被押圧部73F、および被押圧部73Fの端縁において底面部30とは逆側に環状に突出するシールリング部71Fからなる。
被押圧部72Fは、キャップ26の底面部30に対向する側が平面となっている。
シールリング部71Fの突出端は、曲面または幅の小さな環状の平面となっており、外周面の曲率半径は、栓2の本体の内面の曲率半径より僅かに小さい。
トリガースプレー3Fは、キャップ26が栓付き容器4の口部10に螺合されて栓付き容器4に取り付けられる。スプレー付き容器3Dでは、底面部30に被押圧部73Fが押圧されることにより、シールリング部71Fが栓2の孔形成部18の表面に当接し、栓付き容器4の内部と外気とが遮断される。シールリング部71Fの外周に、トリガースプレー3Dの折り返し部68Dにおける凸部70Dと同様の凸部を設けて、孔形成部18の内面とをシールしてもよい。
【0061】
トリガースプレー3Fは、トリガースプレー3Dと同様に、噴霧時に、キャップ26からの液漏れを防止しながら栓付き容器4内に外気を流入させることができ、栓付き容器4内が負圧にならず、内容物を円滑に継続して噴霧することができる。
図15は他の実施形態に係るトリガースプレー3Gの正面部分断面図である。
トリガースプレー3Gは、栓付き容器4Cに取り付けられるものである。
トリガースプレー3Gにおいて、トリガースプレー3Cと同一の構成を有する部分については、以下の説明および図15においてトリガースプレー3Cと同一の符合を付し、説明を省略する。
【0062】
トリガースプレー3Gは、スプレー本体23Gおよび連結部24Gからなる。
スプレー本体23Gは、トリガースプレー3Cにおけるものと略同一である。
連結部24Gは、キャップ26、インテイク27Gの一部、シール部74Gおよび連結管52Gからなる。
キャップ26は、底面部30に設けられた貫通孔31Gの近傍の内面に、内方に突出する環状の押圧部78Gを有する。キャップ26における他の構成は、トリガースプレー3Cにおけるものと略同一である。
【0063】
インテイク27Gは、スプレー本体23G内に収容され一部がスプレー本体23Gから突出してキャップ26の貫通孔31Gを貫通する径大部33G、およびキャップ26の内方に位置する径大部33Gの端から軸心に対して直角に拡がるシール部74Gを有する。
径大部33Gには、連結管52Gがノズルに連通させて固着されている。また、径大部33Gには、スプレー噴霧時に容器本体5内に外気を取り込むための孔(通気孔66D)が、キャップ26の内方における端面75Gに開口している。
シール部74Gは、その拡がる先の端縁が、栓2Cにおける係止部19の外方端縁が形成する円と略同一の円を形成している。シール部74Gの端面75Gには、栓2Cにおける本体18の内径より僅かに小さな外径を有する円筒状の案内部76Gが外方に突出している。端面75Gにおける案内部76Gよりも外方端縁側には、円環状のパッキン77Gが固着されている。パッキン77Gを固着する代わりに、端面75Gの該当する部分を肉厚にしても同様に
トリガースプレー3Gは、キャップ26が栓付き容器4Cの口部10に螺合されて栓付き容器4Cに取り付けられる。スプレー付き容器3Gは、キャップ26の押圧部78Gに押圧されたシール部74Gがパッキン77Gを強く栓2Cの係止部19に押圧することにより、栓付き容器4Cの内部と外気とが遮断され、かつ外部への液漏れが防止される。
【0064】
押圧部78Gを設けずに、底面部30によりシール部74Gを押圧するようにしても同様の効果を得ることができる。また、端面75Gにパッキン77Gを固着する代わりに、端面75Gの該当する部分を肉厚にしても同様の効果を得ることができる。
トリガースプレー3,3B〜3Gにおいて、栓付き容器4,4B,4Cに取り付けられたときに、当接面43もしくは第2シール部64Fが孔形成部16の表面に当接して栓付き容器4,4B,4Cの内外をシール(遮断)することができれば、または第2シール部64Dもしくはシール部74Gに固着されたパッキン77G等が係止部に当接して栓付き容器4,4B,4Cの内外をシール(遮断)することができれば、上述した以外の形態を採用することができる。例えば、当接面43が孔形成部16の表面をいずれも軸心に直交する面で構成し、またはいずれもその母線が0度または20度を超えるものとすることができる。
【0065】
スプレー付き容器1B,1C(トリガースプレー3E,3Gが取り付けられた栓付き容器4B,4Cも含む)において、連結管挿入部51B,51CにOリング53B,53Cを設けるのではなく、連結管52B,52Cにおける連結管挿入部51B,51Cに嵌め込まれる部分にOリング53B,53Cを設けてもよい。
上述の実施形態において、栓付き容器4,4B,4C内に充填されトリガースプレー3,3B,3Cにより噴射される液体には、殺虫剤、殺虫殺菌剤および肥料等の有効成分等が溶解した溶液、有効成分等が乳化された乳化物、および有効成分が固体状態で分散するサスペンションが含まれる。
【0066】
スプレー付き容器1,1B,1C(トリガースプレー3E,3Gが取り付けられた栓付き容器4B,4Cも含む)が有するそれぞれの構成は、スプレー付き容器1,1B,1Cのあいだで相互に転用可能なものについては任意に他のスプレー付き容器1,1B,1C等に適用することができる。
その他、スプレー付き容器1,1B,1C等、およびスプレー付き容器1,1B,1C等の各構成または全体の構造、形状、寸法、個数、材質などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
【産業上の利用可能性】
【0067】
本発明は、例えば除草剤、殺虫剤、殺虫殺菌剤および肥料等等の農薬等、または住居用の洗浄剤等を充填するための容器、トリガースプレーおよびスプレー付き容器に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】図1はスプレー付き容器の正面部分断面図である。
【図2】図2は栓の概略図である。
【図3】図3はトリガースプレーの正面部分断面図である。
【図4】図4は図1におけるトリガースプレーと栓付き容器との接続部分の拡大断面図である。
【図5】図5は栓付き容器から内容物がシャワー状に流出する様子を示す図である。
【図6】図6は他の実施形態におけるスプレー付き容器の正面部分断面図である。
【図7】図7は栓の概要図である。
【図8】図8はトリガースプレーの正面部分断面図である。
【図9】図9は他の実施形態におけるスプレー付き容器正面部分断面図である。
【図10】図10は栓の概要図である。
【図11】図11はトリガースプレーの正面部分断面図である。
【図12】図12は他の実施形態に係るトリガースプレーの正面部分断面図である。
【図13】図13は他の実施形態に係るトリガースプレーの正面部分断面図である。
【図14】図14は他の実施形態に係るトリガースプレーの正面部分断面図である。
【図15】図15は他の実施形態に係るトリガースプレーの正面部分断面図である。
【符号の説明】
【0069】
1,1B,1C スプレー付き容器(容器)
2,2B,2C 栓
3,3B〜3G トリガースプレー
4,4B,4C 容器(栓付き容器)
6 チューブ
8 容器の底(底部)
17 第1の接続部(挿入部)
17 挿入部
22,22C シャワー孔
24,24B〜24G 第2の接続部(連結部)
24,24B〜24G 連結部
40,40C シール部(当接部)
51B,51C 第1の接続部(連結管挿入部)
51B,51C 連結管挿入部
52B,52C 連結管
69D 環状のシール部(封止部)
71F 環状のシール部(シールリング部)
74G 環状のシール部
77G 環状のシール部(パッキン)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器およびノズルを有するトリガースプレーからなり、
前記容器と前記トリガースプレーとは着脱可能に形成され、
前記容器は、
その開口部分に設けられ液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔と、
前記開口部分に設けられ外方に開口する開口部を備えた第1の接続部と、
前記開口部に連通し前記容器の底に向けて伸びた管状のチューブと、を有し、
前記トリガースプレーは、
前記液体を前記ノズルに送る流路を備えた第2の接続部を有し、
前記容器と前記トリガースプレーとが一体化されたときに、前記第1の接続部と前記第2の接続部とが接続されて前記チューブと前記第2の接続部における前記流路とが連通し、かつ前記チューブから前記流路に至る間が前記シャワー孔に対して不通となるよう、かつ前記シャワー孔を経て前記容器内に外気を導入可能に構成された
ことを特徴とするスプレー付き容器。
【請求項2】
容器の開口部分に栓が取り付けられた液体を充填するための栓付き容器、および噴霧用のノズルを有し前記栓付き容器に着脱可能なトリガースプレーからなり、
前記栓は、
外方に突出しその端面に開口する開口部を備えた挿入部と、
前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔と、
前記挿入部の前記開口部に連通し前記容器の底に向けて伸びた管状のチューブと、を有し、
前記トリガースプレーは、
スクリューキャップと、
連結部と、を有し、
前記連結部は、
前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通し前記液体を前記ノズルに送る流路に連通する連通路および前記スクリューキャップの内方に環状のシール部を備え、
前記容器と前記スクリューキャップとが一体化されたときに、
前記挿入部が前記連通路に嵌り込み前記チューブと前記流路とが連通されて前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間が不通となり、かつ前記シール部が前記栓に当接して前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通となるように構成された
ことを特徴とするスプレー付き容器。
【請求項3】
容器の開口部分に栓が取り付けられた液体を充填するための栓付き容器、および噴霧用のノズルを有し前記栓付き容器に着脱可能なトリガースプレーからなり、
前記栓は、
外方に開口する開口部を備えた孔である連結管挿入部と、
前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔と、
前記開口部に連通し前記容器の底に向けて伸びた管状のチューブと、を有し、
前記トリガースプレーは、
スクリューキャップと、
前記液体を前記ノズルに送る流路と、
前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通する連結部と、を有し、
前記連結部は、
前記流路に連通する連結管と、
前記連結管の外方に形成され前記流路と直接に連通しない連通路と、
前記スクリューキャップの内方に配され前記連結管を取り巻く環状のシール部と、を有し、
前記容器と前記スクリューキャップとが一体化されたときに、
前記連結管が前記連結管挿入部に嵌り込み前記チューブと前記流路とが連通されて前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間が不通となり、かつ前記シール部が前記栓に当接して前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通となるように構成された
ことを特徴とするスプレー付き容器。
【請求項4】
液体を充填するための容器であって、
前記容器の開口部分に取り付けられた栓および一端が前記容器の底に向けて伸びたチューブを備え、
前記栓は、
外方に突出しその端面に前記チューブの他端に連通する開口部を備えた挿入と、
前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔と、を有し、
スクリューキャップ、前記液体をノズルに送る流路に連通する連通路、および前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通して環状のシール部を前記スクリューキャップの内方に備えるトリガースプレーを、着脱可能に形成されており、
前記トリガースプレーが取り付けられたときに、
前記挿入部が前記連通路に嵌り込んで前記チューブと前記流路とを連通させて前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間を不通とし、かつ前記シール部を前記栓に当接させて前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通となるように構成された
ことを特徴とする容器。
【請求項5】
液体を充填するための容器であって、
前記容器の開口部分に取り付けられた栓および一端が前記容器の底に向けて伸びたチューブを備え、
前記栓は、
外方に開口し前記チューブの他端に連通する孔である連結管挿入部と、
前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔と、を有し、
スクリューキャップと、
前記液体をノズルに送る流路と、
前記流路に連通する連結管、前記スクリューキャップの内方において前記連結管を取り巻く環状のシール部、および前記連結管の外方に形成され前記流路と直接に連通しない連通路を有し前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通する連結部と、を備えるトリガースプレーを着脱可能に形成されており、
前記トリガースプレーが取り付けられたときに、
前記連結管挿入部に前記連結管を嵌め込ませて前記チューブと前記流路とを連通させ前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間を不通とし、かつ前記シール部を前記栓に当接させて前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通となるように構成された
ことを特徴とする容器。
【請求項6】
液体を噴霧するためのノズルを有するトリガースプレーであって、
スクリューキャップと、
前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通し前記液体を前記ノズルに送る流路に連通する連通路と、
前記スクリューキャップの内方に配された環状のシール部と、を有し、
外方に突出しその端面に開口する開口部を有する挿入部、前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔、および一端が前記開口部に連通する管状のチューブを有する栓が、前記チューブの他端をその底に向けて伸ばした状態でその開口部分に取り付けられた容器に、着脱可能に形成されており、
前記容器に取り付けられたときに、
前記連通路に前記挿入部を嵌め入れて前記チューブと前記流路とを連通させ前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間を不通とし、かつ前記シール部が前記栓に当接して前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通にするように構成された
ことを特徴とするトリガースプレー。
【請求項7】
液体を噴霧するためのノズルを有するトリガースプレーであって、
スクリューキャップと、
前記液体を前記ノズルに送る流路と、
前記スクリューキャップの底面を回転可能に貫通する連結部と、を有し、
前記連結部は、
前記流路に連通する連結管と、
前記連結管の外方に形成され前記流路と直接に連通しない連通路と、
前記スクリューキャップの内方に配され前記連結管を取り巻く環状のシール部と、を有し、
外方に開口する開口部を備えた孔である連結管挿入部、前記液体を外部にシャワー状に噴出させるためのシャワー孔、および一端が前記開口部に連通する管状のチューブを有する栓が、前記チューブの他端をその底に向けて伸ばした状態でその開口部分に取り付けられた容器に、着脱可能に形成されており、
前記容器に取り付けられたときに、
前記連結管が前記連結管挿入部に嵌り込み前記チューブと前記流路とが連通されて前記チューブから前記流路に至る間と前記シャワー孔との間を不通とし、かつ前記シール部が前記栓に当接して前記容器内が前記シャワー孔および前記連通路を経由する他は外気と不通とするように構成された
ことを特徴とするトリガースプレー。

【図1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図2】
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【図7】
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【図10】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−137626(P2009−137626A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−317064(P2007−317064)
【出願日】平成19年12月7日(2007.12.7)
【出願人】(390006596)住友化学園芸株式会社 (10)
【出願人】(000221579)東都成型株式会社 (5)
【出願人】(399027820)株式会社セイショー (2)
【Fターム(参考)】