説明

容器および当該容器を使用する方法

収容器具(20)および当該収容器具(20)を使用する方法が開示されている。限定ではないが、食品または飲料容器(20)を含む本開示の機構(20)は、多様な方法で実装することができる。この収容器具(20)は、蓋(28)と本体(22)とを具えうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本PCT特許出願は、2009年3月18日に出願された米国仮特許出願、名称「PRODUCT CONTAINER CUP WITH A FOLD−DOWN HINGED LID(折り畳み式のヒンジ蓋を有する製品容器のカップ)」(第61/161,112号)、および米国実用特許出願、名称「CONTAINER APPARATUS AND METHOD FOR USING THE SAME(収容器具および当該収容器具の使用方法)」(第12/725,061号)の権利を主張するものであり、両出願の内容は、全て参照により本書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本発明は一般に容器に関するものである。より具体的には、本発明は、収容器具および当該収容器具の使用方法に関するものである。
【0003】
多くの製品は、ある種の容器内に最初に保管されることなく、保存、輸送、販売および/または利用することができない。多くの種類の食料品や実質的に全ての飲料製品といったある種の製品は、製品を取り扱う、または消費するために一種の容器を必要とする。消費者や事業に提供される製品の数は増加し続けているため、容器の形状、サイズ、構造、および数も発展している。
【0004】
幅広い様々な異なる容器を用いて、幅広い異なる製品の種類を保管することができる。製品容器の目的は、収容された製品の損傷または支出を防ぐことを含みうる。容器は、製品、製品のユーザ、または付帯的な資産または人を作り出すことができる。製品の特性は多くの場合、製品を収納するために用いる容器の特性に影響を与え、その逆も同じである。例えば、飲料製品用の容器は一般に防水であることを要するが、オフィス用品を保存するために用いる容器は防水または完全密閉型である必要はない。同様に、殺菌した医療用品の状況での利用に適した容器は、小銭またはゴルフのティーを保管するのに用いる容器とは異なる特性を有する。
【0005】
異なる容器には異なる技術レベルの種々の想定利用者がいる場合があり、従って、容器の想定利用者が消費者か否かに応じて、容器の適切な使用法が広く異なりうる。例えば、ファーストフードレストランで使用される飲料容器は、個々の消費者すなわち障害を有する人および平均以下の身体的および精神的能力の個人を含む、広い範囲の人々による使用に適している必要がある。対照的に、工具を保管するために錠前師または機械工が利用する容器は、より複雑なデザイン且つ操作手順を用いる場合がある。
【0006】
容器は更に、サービスの想定期間について大きく異なる。多くの容器は、一度使用した後に処分される。例えば、食料品店または薬局で販売されているアイスクリームのカップは、中身が消費者に消費された後に捨てるよう意図されている。対照的に、魔法瓶は数年間繰り返して中身を空けたり詰めたりすることができる。
【0007】
多くの消費者製品は、生物分解性ではない、あるいは負の環境影響を伴う使い捨て容器に入れて販売されている。多くの消費者製品の容器は、最後に目障りで環境を損なうごみとなる。例えば、Pacific Trash Vortexとも呼ばれる太平洋ゴミベルト(Great Pacific Garbage Patch)は、北太平洋旋廻の海流によって溜まった非常に集中したプラスチックや他の破片で作られている。太平洋ゴミベルトが現在ではテキサス州ほどの大きさであるか否かに関わらず、この領域が大規模で、この領域への被害が莫大であることは疑いようがない。さらに、世界の海には、風が浮遊している破片を溜める他の広い場所が4箇所ある。埋立地または水域の何れに廃棄しようと、水のボトル、紙コップ用のプラスチック蓋、および他の消費者製品用の一度で使い捨てる容器といったプラスチック容器は分解に数百年かかり、その間に周囲の生態系に莫大なダメージを与えうる。数十億のプラスチックボトルが毎年米国の埋立地に帰する。これらのボトルを縦に並べて置いた場合、赤道を数百回囲む、または複数回月に到達して戻ってくるプラスチックボトルが毎年処分されている。古い慣習は容易にはなくならず、使い捨て容器に関する事業と消費者の双方の行動を変化させることは困難である。米国には多くのコーヒー店があり、プラスチックの蓋を使う紙コップまたは発泡スチレンカップで総計で毎年何百万杯ものコーヒーを販売している。
【0008】
限定ではないが、使い捨て容器の状況を含む製品を保存するために使用する優れた容器が望ましい。
【発明の概要】
【0009】
本発明は一般に容器に関するものである。より具体的には、本発明は、収容器具およびその使用方法である。
【0010】
この容器は、容器の蓋を容器の本体に接続するプレートを具えている。容器の蓋、プレート、および本体は、多岐にわたる異なる構造に実装し、多くの様々な異なる製品を適切に保存することができる。この容器は、限定ではないが紙または板紙を含む様々な種類の異なる材料で作ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
以下の図面は、本装置の様々な実施形態の異なる例を図示している。
【図1a】図1aは、完全に閉じた状態の容器の例を示す透視図である。
【図1b】図1bは、開いた開口部を除いて完全に閉じた状態の容器の例を示す透視図である。
【図1c】図1cは、部分的に開き、部分的に閉じた状態の容器の例を示す透視図である。
【図1d】図1dは、完全に開いた状態の容器の例を示す透視図である。
【図2a】図2aは、容器を閉じる方法の例を示すフローチャートである。
【図2b】図2bは、容器を閉じる方法の例を示すフローチャートである。
【図2c】図2cは、容器を閉じる方法の例を示すフローチャートである。
【図3】図3は、容器の上面の例を示す図である。
【図4a】図4aは、容器の底面の例を示す図である。
【図4b】図4bは、容器の底面の例を示す図である。
【図5a】図5aは、容器の側面の例を示す図である。
【図5b】図5bは、容器の側面の例を示す図である。
【図5c】図5cは、蓋を閉じた位置に固定する蓋チャネルの固定溝の機能をする水平のスコアラインを有する、閉じた容器の側面図の例を示す図である。
【図6】図6は、容器の正面図の例および様々な位置にあるタブの例を示す図である。
【図7】図7は、容器の背面図の例を示す図である。
【図8】図8は、閉じた容器を縦方向に積み重ねるのを容易にする、横滑り止め具の例を示す図である。
【図9a】図9aは、開いた容器を縦方向に積み重ねた例を示す図である。
【図9b】図9bは、開いた容器を縦方向に積み重ねた例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明は一般に容器に関するものである。より具体的には、本発明は、収容器具(「容器」)および当該容器の使用方法である。
【0013】
I.概要
当該収容器具(「容器」)は、様々な異なる形状、大きさ、および構造に組み込むことができる。当該容器の異なる実施形態は、様々な異なる製品を保存、輸送および/または使用するために利用できる。容器を用いて、食料品、飲料、金銭、オフィス用品、電子機器、工具、化学製品、掃除用洗剤、繊維柔軟剤、および実質的に任意の他の種類の固体、液体、または特定の状況においては気体製品をも保存することができる。
【0014】
容器の異なる実施形態は、様々な異なる材料で構成することができる。例えば、カップとして使用する容器の状況では、カップは紙、板紙、ステンレス鋼、金属、セラミック、プラスチック、または他の種類の材料で構成されうる。ポリマコーティング、(限定ではないが高キャリア性の銀コーティングを含む)高バリア性のポリマコーティング、(限定ではないがポリエチレンテレフタレートコーティングを含む)ポリエチレンコーティング、(限定ではないがポリ乳酸ポリマを含む)バイオポリマコーティング、生分解性ポリエステル、および他の種類のコーティングといった異なる種類のコーティングを容器について利用することができる。
【0015】
容器は、事業および他の機関が容易に情報を伝達する優れた機会を提供する。多くの場合、容器は文章、図形、および他の表示を有し、ブランドアイデンティティ、製品情報、マーケティング情報、または公共サービスの発表を伝達する。小型の電子部品を容器に組み込むことが非常に容易且つ安価になっているため、一部の容器は、挨拶状を開いたときに音を鳴らすのに用いるのと同様の技術を利用して音声の伝達を提供するよう構成することができる。容器はさらに、電力を供給する電子部品を利用して光を点滅させる、または視覚表示を生成するよう構成することもできる。例えば、コーヒーカップの容器は、音楽を鳴らす、光を点滅させる、および/または蓋の開閉によって他の反応を生成するよう構成することができる。
【0016】
特許法の規定に従い、当該容器の作用の原理およびモードは、様々な実施形態および構造において説明および図示されている。しかしながら、本発明の容器は、その概念または範囲から逸脱することなく特に説明および図示されたものとは別の方法で実施することができると理解されたい。
【0017】
II.要素および定義の概論
図1aは、完全に閉じて密閉した状態の容器20の例を示す透視図である。図1aに示す容器20は、1枚の板紙からおよび/または板紙に機械加工できるカップである。容器20の異なる実施形態は、異なる種類の製品、異なる材料の構成要素、および異なる製造プロセスを伴うことがある。容器20の各実施形態は、容器本体(「本体」22)と蓋28を具えている。本体22および蓋28は、様々な異なる形状および大きさに組み込むことができる。様々な図面における他の全ての構成要素は任意であり、容器20の全ての実施形態に必ずしも含まれる必要はない。容器20の殆どの実施形態はさらに、プレート24の一端が蓋28に接続されてプレートの他端は本体22に接続されている状態で、蓋28と本体22の双方に接続されたプレート24を具えている。幾つかの実施形態では、蓋28と更にプレート24は、手で取り外しできる板紙材への有孔エッジなどによって、容器20から取り外しできるよう構成されうる。他の実施形態では、本体22、蓋28、およびプレート24は互いに一体型であり、互いに分離するよう構成はされていない。
【0018】
A.本体
容器20の本体22は通常、容器22の表面積の大部分を構成している。容器20の本体22は通常、容器20の形状、大きさ、および外形も規定する。例えば、図1では、容器20は実質的に円筒形状のコーヒーカップである。容器20の形状は、実質的に円筒形の本体22の結果として生じる。容器20の本体22は、容器20の構造強度および完全性を強化するために様々なスコアラインを有しうる。容器20の他の構成要素とは異なり、本体22は容器20のユーザによって動かせるまたは構成できるようにはデザインされていない。換言すると、容器20の使用状態または構成に関わらず、容器20の本体22は同じ状態のままである。対照的に、蓋28、プレート24、およびそれらの各構成要素は容器20のユーザによって動かしたり構成することができる。
【0019】
本体22の底部は通常、容器22の特定の実施形態に応じて、本体22の殆どまたは全てよりも高い垂直位置に置かれる蓋28を有する容器20の基部として機能する。図1aでは、(蓋28から延在し、その一部である)タブ30の最上部は、容器20が完全に閉じた使用構成/状態の場合に容器20の従来の向きにある容器20の垂直方向の最高地点を表している。逆に、図1に示す容器20の垂直方向の最下部は本体22の底面40であり、テーブルなどの平坦な表面に置かれた場合には底面40の上に容器20が位置する。
【0020】
容器20の本体22は、それ自体を様々な構成要素および成分に解体することができる。
【0021】
1.空洞部
空洞部46(チャンバ46とも称することができる)は、製品を保存するために使用される容器20の本体22内部の空の空間である。例えば、コーヒーカップの容器20の状況では、空洞部46はコーヒーを入れる本体22内部の空間である。図1aでは、本体22の外面42が本体内部の空洞部46の視界を遮っているため、空洞部46は点線で描かれている。容器20の多くの実施形態では、空洞部46は、本体22の外観とほぼ同一の形状である。しかしながら、代替的な実施形態では、特に容器20が本体22の完全性を維持するために構造補強を必要とする場合には、異なる形状および構造が組み込まれうる。このような場合、補強構造は本体22内に配置され、内部の形状、すなわち空洞部46の形状を変化させうる。
【0022】
容器20の幾つかの実施形態は、容器20内の2以上の製品を分離する複数の空洞部46を有することができる。このような実施形態は、必要に応じて内容物を混合させる、あるいは恒久的に分離したままにする内部構造を具えうる。例えば、容器20は、空洞部46が2つの別個の収容領域に分かれている状態で、2の異なる別個の飲料を保持するよう構成することができる。
【0023】
2.外周部
図1aに図示されているように、外周部34は本体22の垂直方向の最高地点を表しうる。外周部34は通常、本体22の上部における補強した外面である。容器20の幾つかの実施形態は外周部34を有さないが、外周部34は多くの場合、容器20の構造的な完全性を強化して補強するために有用である。外周部34はさらに、容器20を使用するユーザを補助することができる。例えば、飲料を入れるために使用するカップ容器20の状況では、外周部34は飲む人がこぼすのを防ぎ、コーヒーカップの容器をより使い易くするのを補助することができる。この外周部34はさらに、飲む人を特に熱いまたは特に冷たい飲料から遮断することもできる。
【0024】
図1aの図では、外周部34は本体22の上部36にあり、蓋28が完全に閉じた構成/状態にある場合には蓋28よりも垂直方向に高い位置にある。本体22の上部36は多くの場合、垂直、水平、またはその組み合わせの様々なスコアラインを有している。
【0025】
容器20の幾つかの実施形態では、外周部34は、プレート24またはフラップ54によって覆われていない本体22部分全体を覆っている。容器20の他の実施形態では、外周部34の範囲は全面ではなく、特定の実施形態では、フラップ54に最も近い本体22の部分36を内側に折り曲げて、フラップ54によってもたらされる機能を強化することができる。プレート24および/またはフラップ54の柔軟性を最大限にするため、多くの場合、上部36の少なくとも数ミリメートルは外周部34で覆わないことが望ましい。
【0026】
円筒形または実質的に円筒形の本体22を有する容器20の多くの実施形態では、外周部34は約299度乃至約180度の弧状を形成する。円筒形または実質的に円筒形の本体22を有する容器20の多くの実施形態では、蓋28は円の約180度乃至299度を形成する。
【0027】
3.表面
本体22は、外面および内面の双方から構成されている。外面は、容器20から外側を向いている本体の表面である。内面は、本体22、通常は空洞部46または別の内面へと内側を向いている本体22の表面である。
【0028】
図1aでは、本体22の一外面42は本体22の一部であり、本体22の底部から上部まで伸びている実質的な円筒形である。容器20の外側から可視できないために点線で図示されている対応する内面44もまた円筒形状であり、容器20の底部から上部に伸びている。閉じた蓋から上方に延在している本体22の部分36は、外面並びに内面の双方を有している。
【0029】
閉じた状態の蓋28よりも垂直方向に高い位置にある、上方に延在している本体22の部分36は、本体22の垂直突出部36と称することができる。外周部34はこの垂直突出部36の上に位置している。
【0030】
本体22の底部は、(空洞部46へと上方を向いている)内面と、(容器20を置いた面へと下方を向いている)外面の双方を有している。本体22の最底部の外面は底面40と称される。(空洞部46の最底部の外側「表面」とも考えられる)本体22の最底部の内面は床面48と称される。空洞部46は容器20の外側から可視できないため、空洞部の床面48は図1aに点線で図示されている。多様な異なるデザインを当該容器の底面40に組み込むことができる。2つの異なる例が図4aおよび図4bに提供されており、これらについては以下に記載する。
【0031】
4.スコアライン
図1aに戻ると、容器20の本体22は、本体22の強度を増強するまたは他の目的のために様々な異なるスコアラインを具えうる。蓋28およびプレート24の構成要素もスコアラインを有しうる。プレート24または蓋28の状況では、スコアラインを用いて、ユーザの特定の構成要素を移動させる機能を容易にし、ある使用状態から別の状態に容器20を移行させることができる。本体22の状況では、スコアラインの目的は、動きまたは変形を防ぐことである。
【0032】
スコアラインは垂直または水平方向であってもよい。スコアラインは全体または部分的のみであってもよい。例えば、完全に水平のスコアラインは、円筒形の本体22の周囲全体にわたって伸びていてもよい。対照的に、部分的に水平のスコアラインは、プレート24の真下、プレート24およびフラップ54、外周部34、または他の構成要素または成分である本体22の一部のみを通って延びるように限定される場合もある。(折り目56またはコネクタ56とも称することができる)水平のスコアライン56は多くの場合、プレート24を本体22に接続するために用いられる。フラップ54と本体22の間の境界線はコネクタ56または折り目56によって印付けることもできるが、異なるスコアラインを用いてもよい。プレート24と本体22の間のコネクタ56はプレート24の蓋28の動きを支持する機能を補助するために多くの場合は重要なため、プレート24と本体22の間のコネクタ56として機能するスコアラインと平行に、容器20の本体22に水平のスコアラインを有することは多くの場合に有用である。
【0033】
容器20の幾つかの実施形態は、(蓋溝52または蓋チャネルの固定溝52とも称することができる)水平のスコアライン52を具えて、閉じた構成/状態の蓋28の位置を上手く固定することもできる。図5cは、容器20に組み込むことができる蓋溝52の形状の一例を与えている。蓋溝52およびスコアラインの異なる形状を容器20の異なる実施形態に組み込むこともできる。
【0034】
垂直のスコアラインは同様に、完全に(上部から底部に伸びている)または単に部分的であってもよい。図1aに示すように、本体22の垂直のスコアライン38はプレート24へと上方に延在して伸びて、プレート24の構造完全性およびプレート24の蓋28を閉じた位置に固定するのを補助する機能を強化することができる。容器20の幾つかの実施形態は、外周部34に覆われた本体22の部分全体にわたって均等に間隔をあけて配置された完全な垂直のスコアラインを有しうる。
【0035】
B.プレートおよびフラップ
プレート24は、蓋28の動作を支持するよう構成された容器20の表面領域である。本体22が外向きの外面と内向きの内面を有するように、プレート24も外面と内面を有しうる。同様に、プレート24もまた垂直および水平のスコアラインを有することができ、プレート24の境界線はスコアラインによって通常は印付けられる。プレート24は、垂直のスコアラインおよび水平のスコアラインを有しうる。プレート24、(ある場合には)フラップ54は、蓋28の開閉を可能にするヒンジ機構として集合的に機能する。
【0036】
多くの実施形態では、2つのフラップ54はプレート24に近接して水平に位置しており、1つのフラップ54がプレートのそれぞれの側面にある。
【0037】
図1aに図示されているプレート24および2つのフラップ54は、ユーザの蓋28を開閉する機能を容易にしながら、容器20の強度および締まりにも役立つ。蓋28が閉じた位置に固定できない場合、固定されていない蓋28が閉じた状態から開いた状態に使用構成/状態を不用意に変化させてしまうことがあるため、容器20の利用性が損なわれる。例えば、飲料容器20の状況では、水密の状態に閉じたり密閉できない容器20は、限られた用途にのみ使用される。
【0038】
プレート24を有する容器20の実施形態は、蓋28の構造を変化させることなく蓋28の開閉を可能にする。蓋28の構造を変化させない状態にすることで、蓋28の構造完全性および閉じた蓋28が空洞部46の中身を密閉する機能が高められる。蓋28の動作は、プレート24またはフラップ54と併用したプレート24によって容易となる。様々なスコアラインは通常、プレート24およびフラップ54の境界線を示すために用いられる。プレート24と蓋28の間のスコアライン26はヒンジ26と称することができる。しかしながら、特定の容器20に関して如何なるプレート24および/またはフラップ54の構造が利用されようとも、プレート24およびフラップ54の構造の総合的な効果はヒンジとして機能することである。
【0039】
上述のように、容器20の異なる実施形態は、異なる特性を有する異なる種類のスコアラインを異なる位置に用いることができる。
【0040】
1.フラップ
フラップ54はプレート24に水平に近接している表面であるが、垂直またはほぼ垂直なスコアラインによってプレート28とは分かれている。フラップ54の境界線は多くの場合、垂直および水平のスコアラインによって区別されている。上記のように、1以上のフラップ54は、プレート24が蓋28用のヒンジとして機能する機能を支持して高めるために使用されうる。フラップ54の幾つかの実施形態は、ユーザによって更に曲げられるか押し込まれるよう構成され、蓋28を閉じた位置に更に固定することができる。このように曲げるか押し込むと、容器20を後の使用および詰め替えに望ましくない状態にする場合がある。
【0041】
プレート24を用いる容器20の実施形態は、必ずしもフラップ54を有する必要はないが、プレート24と各側面における1つのフラップ54を組み合わせることが多くの場合は望ましい。
【0042】
2.滑り止め具
プレート24の幾つかの実施形態は1以上の滑り止め具58を有し、蓋28が閉じている場合にもユーザがそれぞれの上部に容器20を容易に積み重ねることができるようにしている。図8は、閉じた容器20の積み重ね90を支持するよう構成された2つの滑り止め具58を有する容器20の例を示している。
【0043】
3.スコアライン
図1aに戻ると、スコアラインは他の構成要素からプレート24を表すために利用することができる。上記のようなコネクタ56は、本体22をプレート24に接続するために用いられる。(ヒンジ26とも称することができる)ヒンジのスコアライン26は、蓋28とプレート24の間の境界線として利用することができる。容器20の多くの実施形態では、プレート24に対する蓋28の相対的な動作は一般に本体22に対するプレート24の相対的な動作よりも遙かに大きいため、ヒンジ26はコネクタ56よりも操作しやすく構成されている。プレート24の目的は、蓋28が必要とする程度の動作から本体22を隔離することである。
【0044】
C.蓋
蓋28は、容器20を閉じ、幾つかの場合(防水容器の場合など)では密閉する手段である。幾つかの実施形態では、本体22の溝52は、蓋28を閉じた/密閉位置に動かした場合に蓋28を固定するのに役立つ。蓋28の位置が、容器20が閉じた状態/構成または開いた状態/構成にあることを決定するが、蓋32の位置の変化は蓋32に構造的な変更を加えることでは達成されない。逆に、プレート24が(場合によっては、フラップ54と併せて)蓋28を動かすことができるヒンジとして機能する。図1aの例では、ヒンジ26の周りを回転することで蓋28が動く。
【0045】
容器20の多くの実施形態では、蓋28はほぼ円形の形状であり、非常に厚い必要はない。容器20の多くの実施形態では、蓋が閉じた使用構造/状態にある場合に、蓋28は容器20が載った表面に対してほぼ平行である。
【0046】
蓋28は、開いた位置、閉じた位置、または幾つかの場合では、部分的に開いた/部分的に閉じた位置にあってもよい。容器20の多くの実施形態では、蓋28はプレート24と一体型であり、プレート24は本体22と一体型である。蓋28は、プレート24および本体22と同一材料で構成することができる。
【0047】
1.タブ
蓋28の幾つかの実施形態は、蓋28を開閉するためのハンドルとして機能するタブ30を有しうる。タブ30の異なる実施形態は、異なる数のスコアラインを有しうる。多くの実施形態では、タブ30のスコアラインの数は、蓋28の開口部32を密閉するためにタブ30を使用するか否かに依存する。図1aに示すように、タブ30は、タブ30の基部におけるスコアライン48と、さらに主に水平方向から主に垂直方向へと移行するタブ30の部分50におけるスコアラインとを有する。これにより、タブ30は開口部32を密閉および閉鎖したり、蓋28の開閉を容易にすることができる。飲料の容器20の多くの実施形態では、更なる第3のタブのスコアライン60(図3参照)を用いてユーザがタブ30を開口部32に押し下げる機能を容易にすることができ、これにより、タブ30は容器20内の飲料を飲む際にユーザの快適さを妨げない。
【0048】
図1aに戻ると、タブ30はタブ底48で蓋28に固定されている。タブ底48の位置は、蓋28が開口部32を有するか否かに依存しうる。蓋28が開口部32を有する場合、タブ底48は通常、開口部32の最も内側の縁部である。蓋28が開口部32を有さない場合、タブ底48は通常、蓋28の正面の最も外側の縁部に近接して配置される。
【0049】
図1aに示す容器20は、タブ30と開口部32の双方を具えている。タブ30の形状は大きく異なっていてもよいが、タブ30の先端はユーザの動作を容易にするよう機能すべきであり、タブ30の下部の形状は一般に開口部32の形状に依存する。
【0050】
2.開口部
蓋28の幾つかの実施形態は、容器20の中身を選択的に露出させるための開口部32を有する。例えば、飲料容器の場合、蓋28が閉じた位置にある状態で、(ストローを利用する、または開いた口に近付けて容器を単に傾けることにより)開口部32によってユーザが容器20の中身を飲むことが可能となる。開口部32は、タブ30を用いて閉じる/密閉することができる。開口部32は可視できないため、図1aの開口部32は点線で図示されている。図1aの開口部32は、タブ30によって塞がれて密閉される。タブ底48から折り目50までの図1aのタブ30の底部は、容器20の底面に対してほぼ平行であり、折り目50からタブ30の上部は最も容易に掴むことができる空中に真っ直ぐ上方に突出している。
【0051】
開口部32を塞ぐ開口部32の形状およびタブ30の部分の形状は、実施形態毎に大きく異なっていてもよい。容器20の幾つかの実施形態は、1以上の開口部32を有しうる。例えば、飲料容器20の幾つかの実施形態は、ストローを挿すために2以上の開口部32を有しうる。
【0052】
タブ30の動作およびタブ30に覆われた開口部32の更なる図は、図1bおよび図6に見ることができる。
【0053】
D.更なる成分/構成要素
容器20の異なる実施形態は、様々な更なる成分/構成要素を有しうる。上述のように、異なるスコアラインの構成を容器20に組み込んでもよい。幾つかの実施形態では、ティアバック接着剤を蓋28の上に配置して、蓋28を引張り開けるのを容易にすることができる。蓋チャネルの固定溝52の構造および形状は、環状のような追加の補強を提供するよう変更してもよい。例えば、更なる構造的な構成要素を加えて、蓋28が特定の閉じた位置から動かないようにすることができる。
【0054】
幾つかの実施形態では、本体22の底部から蓋28の最も外側部分およびタブ30の位置まで伸びている垂直の本体継ぎ目を利用して、容器20をさらに補強することができる。幾つかの実施形態では、垂直の本体継ぎ目が側方タブを有し、容器20の開閉を容易にすることができる。
【0055】
食品の保存を伴う実施形態については、フラップ54は、水性の低温シール接着剤を有しうる。ユーザの指の圧力が接着状態を形成し、水を含み脂肪分の多い食品との直接的な接触に適するように、容器20の規格276.170FDAコンプライアンスを満たす性能を高める。
【0056】
III.使用構成/状態/位置
容器20が保管するようデザインされた製品に応じて、容器20は様々な状態また配置に構成することができる。例えば、飲料容器20の場合では、飲料が容器から漏れる性能を最小限にするべく、容器20は完全に閉じて密閉した位置にあってもよい。完全に閉じて密閉された構成の例が図1aに図示されており、蓋28は閉じて、開口部32もタブ30によって密閉される場合には、タブ30が開口部32を塞ぐ機能を容易にするようデザインされた様々なスコアラインを有することができる。
【0057】
図1bは、蓋28が完全に閉じているが開口部32はタブ30によって塞がれていない例を図示しており、飲料の摂取は可能であるが、飲料がこぼれる機能を限定している。図面に示すように、タブ30は、開口部32が密閉されていないときには垂直またはほぼ垂直な位置へと真直ぐになる。図3について以下に記載するように、タブの幾つかの実施形態は、タブ30の開口部32への押し込みを容易にするようデザインされた更なるスコアライン60を有し、これにより、タブ30は開口部32を通る飲料の摂取を妨げない。図1aから図1bへの移行は、単にタブ30の動きによって起こりうる。
【0058】
図1cは、部分的に開いた蓋28の例を図示している。プレート24は固定されているため、図1cのプレート24の位置は図1bおよび図1aのプレート28の位置と同一であるが、蓋28は閉鎖位置にはない。多くの状況では、飲料容器20の充填または詰め替えは、容器20が図1cの構成にある状態で実施される。幾つかの状況では、図1cに図示された状態の間に、ユーザは容器20から飲むことができる。図1bから図1cへの移行は蓋28の動作を伴うが、プレート24の動作は伴わない。
【0059】
図1dは、最大限に開いた状態の容器20の例を図示している。図示した構成は、それぞれの上に空の容器20を積み重ねるには非常に望ましい場合がある。図示された構成は、容器20の充填または詰め替えにも望ましく、幾つかの場合では、ミルクセーキの残った部分をカップから捨てようとするといった、容器20の中身を消費するために望ましい場合もある。図1cから図1dへの移行は、ほぼ水平の位置からほぼ垂直の位置に主にプレート24を移動させることを伴う。
【0060】
容器20の異なる実施形態は、様々な異なる位置、状態、および使用構成を含みうる。
【0061】
IV.製造方法
容器20の多くの板紙の実施形態は、予め印刷、予め穿刺した半加工品または任意に予め印刷したロールストックから加工することができる。半加工品は、正確に配置して折り畳み式の心棒の周りにきつく巻き付けられうる。幾つかのカップ容器20の実施形態のデザインは、側壁を封着する前に穴を開けて抜き取られたカップ底部に本体22を巻き付ける、あるいは側壁を封着した後にカップ底部を任意に挿入することを可能にする。側部の継ぎ目および底部の継ぎ目の封着は、フレーム、温風または超音波などを利用することで仕上がる。温度、圧力および位置合わせに関連する封着パラメータは、形成プロセスにおいて重要である。カップの外形は、カップを形成する機械に配置された複数のタレット工程の間で容易に移動するようデザインされてもよい。部分的に仕上がったカップは、上部の丸まった外周部34を形成する、すなわち注油、予め丸める、仕上げに丸める、および較正する複数の工程を組み込んだ、上部を丸めるタレットに移動することができる。
【0062】
V.使用方法
異なる容器20は、容器20を開閉するための異なる構成要素および異なるステップを有しうる。
【0063】
A.例1
図2aは、容器20を閉じる方法の一例を示すフローチャートである。100において、容器20が閉じているときにプレートがある位置にプレート24を移動させる。ステップ100の例は、図1dに示す構成から図1cに示す構成への移行である。
【0064】
図2aに戻ると、102において、容器20が閉じているときの蓋28の位置に蓋28を移動させる。ステップ102の例は、図1cに示す構成から図1bに示す構成への移行である。
【0065】
図2aに戻ると、104において、開口部32はタブ30によって閉じられる。ステップ104の例は、図1bに示す構成から図1aに示す構成への移行である。
【0066】
容器20への詰め込みまたは充填は、場合によって上述の任意の状態で行われうる。
【0067】
閉じる/密閉プロセスは、開口部32を閉じた後に終了する。
【0068】
B.例2
図2bは、容器20を閉じる方法の例を示すフローチャートである。110において、容器20が閉じているときにプレート24がある位置にプレート24が固定される。これは一般に、ユーザがプレート24を押し下げ、本体22とプレート24の間の境界線56に沿ってプレート24の位置を回動させるステップを含む。ステップ110の例は、図1dに示す構成から図1cに示す構成への移行である。このステップを実行する前に容器20を詰め替えまたは充填することが多くの場合望ましい。
【0069】
図2bに戻ると、112において蓋28が閉じられる。これは、蓋28を押し下げ、蓋28とプレート24の間の境界線を印付けるヒンジ26周りに蓋28を回転させることでなされる。112の例は、図1cに示す構成から図1bに示す構成への移行である。
【0070】
図2bに戻ると、114において、タブ30を押し込んだ状態で開口部32が閉じて密閉される。代替的な実施形態は、開口部32を密閉する更なる機構を有しうる。ステップ114の一例は、図1bに示す構成から図1aに示す構成への移行である。
【0071】
閉じる/密閉プロセスは、114における開口部32の封着で終了する。
【0072】
C.例3
図2cは、容器20を詰め替えたり閉じる方法の例を示すフローチャートである。
120において、容器20の空洞部46は適用できる製品で詰め替えまたは充填される。このステップは一般に容器20が最大限に開いた状態で実行される。
【0073】
122において、ユーザはタブ30を掴む。
【0074】
124において、ユーザはタブを押し下げてプレート24を閉じた位置に移動させ、蓋28を閉じた位置に移動させ、タブ30の底部で開口部32を塞ぐ。これは、ユーザの一動作でなされうる。
【0075】
これらのプロセスは、容器20が完全に閉じて密閉した状態で終了する。
【0076】
VI.更なる図
A.上面図
図3は、容器20の上面図の一例を示す図である。この容器20の例では、タブ30は3つのスコアライン(48、60、および50)を有し、ユーザがタブ30を開口部32に押し下げる機能を容易にしており、これにより、タブ30はユーザの口には入らず、あるいは飲料の摂取を妨げない。
【0077】
図3の図はさらに、図8に示すような閉じた容器20を容易に積み重ねるために2つの滑り止め具58を有している。
【0078】
B.底面図
図4aは容器20の底面図の一例を示す図である。図4bは、容器20の底面図の他の例を示す図である。各図は、底面40、並びに空洞部46の底部外面48を示している。図に示すように、異なる底面40の構造を容器20の異なる実施形態に組み込むことができる。容器20を構成するのに使用される材料の種類および容器20に保管すると想定される中身の種類は、容器20の底部の適切なデザインに影響を与えうる。
【0079】
C.側面図
図5aは、容器20の側面図の一例を示す図である。図5aの容器20は、図1dの容器20と同様ではあるが、異なる透視図からの使用状態/構成である。この位置では、容器20の最も外側であるタブ30、蓋28、およびプレート28の部分は、本体22の外面42から上方に延在しているほぼ垂直の線部分を形成する。
【0080】
蓋28は閉じたときにほぼ平坦であるが、蓋28が完全に直立した位置にある場合、容器20の側面図の線部分のように容器20の湾曲は実質的には見えない。
【0081】
しかしながら、図5bに示すように、蓋28が閉じた位置により接近して移動すると、蓋28の側面図は2次元の以上の体裁となる。
【0082】
図5cは、閉じた位置に蓋28を固定する蓋チャネルの固定溝52を有する、内側の本体表面の側面図の例を示す図である。異なる幾何学形状を溝52に組み込むことができる。蓋28が最適な閉じた位置を越えて移動するのを防止すべく、更なる構造を加えることもできる。
【0083】
D.正面図
図6は、容器20の正面図の一例を示す図である。この図はさらに、容器20が閉じて密閉した状態(図1a)から、閉じて密閉していない状態(図1b)、蓋は開いて、プレートを固定した状態(図1c)、および完全に開いた状態(図1d)に移行したときの、タブ30の異なる位置を示している。
【0084】
E.背面図
図7は、容器20の背面図の一例の図である。図7の容器20は、完全に閉じた密閉位置にある。
【0085】
F.積み重ねた容器
図8は、閉じた容器20を垂直方向に容易に積み重ねる滑り止め具58の一例を示す図である。積み重ね90に組み込むことができる閉じた容器20の数は、容器20のデザイン、容器20の構造強度、(ある場合には)容器20の中身を含む様々な要因に依存する。
【0086】
図9aは、開いた容器20を垂直方向に積み重ねた例を示す図である。開いた容器20の積み重ね94は一般に、閉じた容器20の積み重ね90よりも多くの容器20を含みうる。
【0087】
図9bは、異なる透視図からの開いた容器20の積み重ね94の例を示す図である。
【0088】
VII.代替的な実施形態
容器は、様々な異なる実施形態、構造、および状況に組み込むことができる。特許法の規定に従い、本発明の作用の原理およびモードが様々な実施形態および構造に説明および図示されている。しかしながら、本発明は、その概念または範囲から逸脱することなく特に説明および図示されたものとは別の方法で実施することができると理解されたい。容器および当該容器の使用方法は、様々な異なる構成要素、構成要素の構造、および構成要素の組立に組み込むことができる。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体(22)と;
プレート(24)であって、前記本体(22)は当該プレート(24)に隣接し、当該プレート(24)はヒンジ(26)を有しているプレート(24)と;
蓋(28)とを具える容器(20)であって、前記蓋(28)は前記ヒンジ(26)に隣接しており、前記ヒンジ(26)が開いた位置から閉じた位置への前記蓋(28)の動作を可能にすることを特徴とする容器。
【請求項2】
請求項1に記載の容器(20)において、前記本体(22)、前記プレート(24)、および前記蓋(28)は互いに一体型であり;
前記本体(22)、前記プレート(24)、および前記蓋(28)は実質的に同一の分解性材料で構成されており;
前記本体(22)は実質的に円筒形状であり;
前記蓋(28)の上面はほぼ円形且つほぼ平坦であり;
前記容器(20)の内部は水密であり;
前記プレート(24)は当該プレート(24)の縁に沿って延在している前記ヒンジ(26)と共にほぼ平坦であることを特徴とする容器。
【請求項3】
請求項1に記載の容器(20)において、前記蓋(28)は開口部(32)と可動タブ(30)とを有しており、前記開口部(32)を塞ぐために前記タブ(30)を設けることを特徴とする容器。
【請求項4】
請求項3に記載の容器(20)において、上部リム(34)が前記本体(22)から上方に延在しており、前記上部リム(34)の最上部は前記蓋(28)よりも高く、当該容器(20)が閉じた位置にあり前記開口部(32)が前記可動タブ(30)によって塞がれている場合に、前記可動タブ(30)の最上部が前記上部リム(34)の最上部よりも高いことを特徴とする容器。
【請求項6】
請求項1に記載の容器(20)がさらに複数のスコアラインを具え、当該複数のスコアラインは主なスコアライン(56)と前記ヒンジ(26)を含み、前記プレート(24)は前記主なスコアライン(56)に沿って前記本体(22)に取り付けられることを特徴とする容器。
【請求項7】
請求項6に記載の容器(20)において、当該容器(20)がさらに前記本体(22)から上方に延在している複数のフラップ(54)を具え、当該複数のフラップ(54)は前記プレート(24)に隣接しており、前記複数のフラップ(54)は第1のフラップと第2のフラップを含み、前記複数のフラップ(54)は前記プレート(24)に対して実質的に垂直であることを特徴とする容器。
【請求項8】
請求項7に記載の容器(20)において、前記複数のスコアラインが前記複数のフラップ(54)に隣接する複数のフラップのスコアラインを含んでおり、前記複数のフラップのスコアラインは複数の垂直なフラップのスコアラインと複数の水平なフラップのスコアラインとを含むことを特徴とする容器。
【請求項9】
請求項1に記載の容器(20)がさらに、前記本体(22)の上部に固定されたリム(34)を具えており、前記リム(34)は前記本体(22)よりも厚く、前記リム(34)は前記本体(22)の上部における開口部周りに約180度乃至約299度の弧形を形成することを特徴とする容器。
【請求項10】
請求項9に記載の容器(20)において、前記リム(34)は前記本体(22)の最上面全体を覆っており、前記リム(34)は前記本体(22)から上方に延在している複数のフラップ(54)の上部に取り付けられていないことを特徴とする容器。
【請求項11】
請求項1に記載の容器(20)において、前記本体(22)が溝(52)を有し、前記蓋(28)が閉じた位置にあるときに前記蓋(28)は前記溝(52)に位置しており、当該容器(20)はさらに前記溝(52)の最下部に近接する位置で前記本体(22)から内側に突出する支持リッジを具えることを特徴とする容器。
【請求項12】
請求項1に記載の容器(20)において、当該容器(20)がさらに、前記蓋(28)の上面に配置されたティアバック接着剤を具えることを特徴とする容器。
【請求項13】
請求項1に記載の容器(20)において、当該容器(20)がさらに、前記本体(22)、前記プレート(24)、および前記蓋(28)に取り付けられた支持継ぎ目を具えることを特徴とする容器。
【請求項14】
請求項13に記載の容器(20)において、当該容器(20)がさらに、前記支持継ぎ目および前記蓋(28)に取り付けられた側方タブ(30)を具えることを特徴とする容器。
【請求項15】
請求項1に記載の容器(20)において、当該容器(20)がさらに、前記プレート(24)の上部に取り付けられた複数の滑り止め具(58)を具えることを特徴とする容器。
【請求項16】
請求項1に記載の容器(20)において、前記蓋(28)が完全に閉じた位置にある場合に、前記蓋(28)および前記プレート(24)が前記本体(22)の底面に対して平行であることを特徴とする容器。
【請求項17】
請求項16に記載の容器(20)において、前記蓋(28)が開口部(32)とタブ(30)とを有しており、前記蓋(28)が密閉位置にある場合に前記開口部(32)は前記タブ(30)によって塞がれ、前記蓋(28)が閉じた位置にある場合に前記開口部(32)は前記タブ(30)によって塞がれないことを特徴とする容器。
【請求項18】
本体(22)と、プレート(24)と、蓋(28)と、前記プレート(24)に隣接する複数のフラップ(54)とを具える容器(20)であって;
前記本体(22)はリム(34)と、複数の垂直なスコアラインと、複数の水平なスコアラインとを有し、少なくとも1の前記水平のスコアライン(52)は前記蓋(28)を閉じた位置に固定するよう適合しており;
前記プレート(24)はヒンジ(26)とコネクタ(56)とを有し、前記ヒンジ(26)は前記蓋(28)に取り付けられ、前記コネクタ(56)は前記本体(22)に取り付けられており;
前記蓋(28)は開口部(32)と、前記開口部(32)を密閉するよう適合しているタブ(30)とを有することを特徴とする容器。
【請求項19】
請求項18に記載の容器(20)において、前記本体(22)が前記プレート(24)と一体型であり、前記プレート(24)は前記フラップ(54)および前記蓋(28)と一体型であることを特徴とする容器。
【請求項20】
容器(20)の使用方法において:
前記容器(20)内の空洞部(46)に装填するステップ(120)と;
前記容器(20)の蓋(28)に接続されたタブ(30)を掴むステップ(122)と;
前記タブ(30)を押し下げて前記蓋(28)の開口部(32)を密閉し、前記蓋(28)を溝(52)に回転移動させて、前記容器(20)の前記蓋(28)および本体(22)の双方に接続されたプレート(24)を平らにするステップ(124)とを含むことを特徴とする方法。


【図1a】
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【図1b】
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【図1c】
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【図1d】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9a】
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【図9b】
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【公表番号】特表2012−520805(P2012−520805A)
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500335(P2012−500335)
【出願日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際出願番号】PCT/IB2010/000962
【国際公開番号】WO2010/106442
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(511221932)
【氏名又は名称原語表記】SARSON,George,E.
【Fターム(参考)】