説明

容器搬送装置

【課題】びんなどの容器の方向を検出することなしに搬送中に容器の向きを揃えることが可能な容器搬送装置を提供する。
【解決手段】びん搬送装置は、前後、左右の各方向の外形寸法が異なる方向性を有するびん1を長径方向が搬送方向Pを向くように向きを揃えて搬送するもので、コンベヤ3上の複数個のびん1を長径または短径のいずれかの方向がコンベヤ3の搬送方向Pを向くように向きを整えかつコンベヤ3上の一側へ幅寄せして搬送する整列搬送機構2と、長径方向が搬送方向Pを向くびん1は通過させ短径方向が搬送方向Pを向くびん1はその外周面に回転ローラ9が接触して90度回転させる矯正機構7とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、前後、左右の各方向の外形寸法が異なる方向性を有する容器を製造する製造ラインなどにおいて、複数個のその種の容器を向きを揃えて搬送する容器搬送装置に関し、特にこの発明は、長径方向が搬送方向を向くように各容器の向きを揃えて搬送する容器搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、びんの製造ラインにおいて、びんの内部を空気洗浄したりびんを低位置から高位置へ移したりする場合に、びんの胴部を挟持コンベヤなどで把持して行うのが一般的である。例えば、図6に示すような、平面形状が矩形状をなす方向性のあるびん1は、胴部10の前後、左右の各方向の外形寸法a,bに差があるため(ただし、aは短径、bは長径)、びんの向きが揃っていないと、びんの胴部10を確実に把持できず、びんを落下させるおそれがある。そのために、搬送途中でびんの向きを揃える必要がある。
【0003】
従来、方向性を有するびんの向きを揃える装置として、びんの向きを検出し、その検出結果に応じた角度だけびんを回転させるびんの方向合わせ装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。このびんの方向合わせ装置は、びんの向いている方向を検出する方向検出手段、びんを回転させるびん回転手段、方向検出手段からの出力を受けてびんの回転すべき角度を演算しその演算結果に応じてびん回転手段の作動を制御する制御手段などを備えている。
【0004】
【特許文献1】特許3164561号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記した構成のびんの方向合わせ装置では、光センサや超音波センサなどの方向検出手段やマイクロコンピュータを含む制御手段などが必要であるため、びんの成形型を交換するときの調整が煩雑となったり、装置の構成が複雑となってコスト高となる。また、センサなどの設置スペースを確保する必要があり、設備全体が大掛かりとなる。
【0006】
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、びんなどの容器の方向を検出することなしに搬送中に容器の向きを揃えることが可能な容器搬送装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この発明による容器搬送装置は、前後、左右の各方向の外形寸法が異なる方向性を有する容器を長径方向が搬送方向を向くように向きを揃えて搬送するものであり、コンベヤ上の複数個の前記容器を長径または短径のいずれかの方向がコンベヤの搬送方向を向くように向きを整えかつコンベヤ上の一側へ幅寄せして搬送する整列搬送機構と、長径方向が搬送方向を向く容器は通過させ短径方向が搬送方向を向く容器はその外周面に回転ローラが接触して90度回転させる矯正機構とを備えている。
【0008】
この発明が適用される「方向性を有する容器」とは、例えば図1に示すように、外形の平面形状が長方矩形状の容器(図1(1)参照)、外形の平面形状が長円形の容器(図1(2)参照)、外形の平面形状が八角形の容器(図1(3)参照)などを指す。各容器は、前後、左右の各方向の外形寸法a,bに差異があり(b>a)、bが長径、aが短径である。
【0009】
上記した構成の容器搬送装置において、複数個の容器はコンベヤ上に支持されて搬送されるが、整列搬送機構によって長径または短径のいずれかの方向がコンベヤの搬送方向を向くように向きが整えられかつコンベヤ上の一側へ幅寄せされる。これにより、前記幅寄せ位置の反対側において、長径方向がコンベヤの搬送方向を向く容器に対して短径方向がコンベヤの搬送方向を向く容器が突出するもので、矯正機構に達したとき、長径方向が搬送方向を向く容器は矯正機構をそのまま通過するが、短径方向が搬送方向を向く容器はその外周面に回転ローラが接触して90度回転させられる。これにより全ての容器は長径方向が搬送方向を向くように向きが揃えられる。
【0010】
この発明の好ましい実施態様においては、前記整列搬送機構は、前記コンベヤと、前記コンベヤの両側縁沿いに互いに対向する距離が調整可能なように設けられるガイド壁と、列をなすコンベヤ上の複数の容器に前後の間隔を付与する整列機構と、前記整列機構を経て搬送されてきた各容器をコンベヤ上の一側へ幅寄せする幅寄せ機構とを含んでいる。
【0011】
上記した整列搬送機構の構成によると、コンベヤの両側縁沿いに、互いに対向する距離が調整可能なようにガイド壁が設けてあるので、例えば、前記ガイド壁の互いに対向する距離が容器の長径と一致するか、または容器の長径よりも大きくかつ短径の2倍よりも小さくなるように調整すると、各容器はコンベヤ上で一列に並ぶことになる。この場合、各容器の向きは整列機構や幅寄せ機構に達する前の段階では整っていない。列をなすコンベヤ上の各容器が整列機構に達すると、例えば、図1(1)のような角形容器であれば、長径または短径のいずれかの方向がコンベヤの搬送方向を向くように向きが整えられる。また、各容器は整列機構によって前後の間隔が付与され、さらに幅寄せ機構によりコンベヤ上の一側へ幅寄せされる。なお、容器の形状によっては、容器の幅寄せ時に長径または短径のいずれかの方向がコンベヤの搬送方向を向くように向きが整えられる。
【0012】
この発明の好ましい実施態様においては、前記矯正機構は、前記コンベヤの上方に対向位置する固定ローラおよび回転ローラと、前記回転ローラを所定の方向へ回転させる駆動機構とを備えたものである。前記固定ローラは、容器の外周面を支持する支持面を外周に有し、その支持面が前記容器の幅寄せ位置に位置するように位置決めされている。また、前記回転ローラは、容器の外周面と接触して摩擦力により容器を回転させる駆動面を外周に有し、その駆動面が固定ローラの支持面から容器の短径にほぼ一致する距離または容器の短径よりも大きくかつ長径よりも小さい距離だけ離れて対向するように位置決めされている。
【0013】
上記した構成によると、コンベヤ上の一側へ幅寄せられた容器が矯正機構に達すると、長径方向がコンベヤの搬送方向を向く容器は、固定ローラおよび回転ローラに接することなくそのまま両者間を通過するので、向きが維持されたまま搬送される。
これに対し、短径方向がコンベヤの搬送方向を向く容器は、幅寄せ位置の反対側へ突出しているので、容器の外周面が回転ローラの駆動面と接触する。回転ローラの駆動面と接触した容器は回転ローラによる回転摩擦力を受けて固定ローラの側へ傾けられる。傾けられた容器はその外周面が固定ローラの支持面に接触して支持される。さらに容器に回転摩擦力が作用すると、容器は前記支持面に支持された位置を支点として回転され、長径方向が搬送方向を向くまで向きが矯正される。容器が90度回転したとき、容器は長径方向が搬送方向を向くので、回転ローラと固定ローラとの間を通過可能となって両ローラによる拘束から解放され、その向きを保持したまま搬送される。
【0014】
好ましい実施態様においては、前記固定ローラの支持面は、クッション性を有する材料により形成されている。この実施態様によると、傾いた容器の外周面が固定ローラの支持面に接触して支持された後、その容器に回転ローラによる押圧力が作用しても、その押圧力は固定ローラの支持面のクッション性によって吸収されるので、容器に無理な力がかからない。
【発明の効果】
【0015】
この発明によると、光センサや超音波センサなどの方向検出手段やマイクロコンピュータを含む制御手段などが不要であるから、装置の構成が簡易であり、びんの成形型を交換するときの調整が簡易となり、またコストを低減できる。さらに、センサなどの設置スペースを確保する必要がないので、設備全体が大掛かりとなることがない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図2および図3は、この発明の一実施例であるびん搬送装置の全体構成を示している。
図示例のびん搬送装置は、ガラスびんの製造ラインに導入されたものであるが、この発明は、ガラスびんに限らず、ガラス以外の材質の容器を製造する製造ラインなどにも導入することができる。
この実施例でのガラスびんは、図1(1)および図6に示すような、方向性を有する角形びんであり、その胴部10において、前後、左右の各方向の外形寸法a,bに差異がある(b>a)。長径bの方向と短径aの方向とは互いに直交し、図6において、長径bの方向が矢印sの方向を向いていると仮定した場合、このびんを90度回転させたとき、短径aの方向が矢印sの方向を向く。
【0017】
図示例のびん搬送装置は、上記した方向性を有するびん1の胴部10を長径bの方向がびん1の搬送方向Pを向くように向きを揃えて搬送するものであり、複数個のびん1をコンベヤ3上に支持して長径bまたは短径aのいずれかの方向がコンベヤの搬送方向Pを向くように向きを整えかつコンベヤ3上の一方のガイド壁40へ幅寄せする整列搬送機構2と、整列搬送機構2の幅寄せ機構6の下流位置に配備される矯正機構7とを備えている。
【0018】
図示例の整列搬送機構2は、前記コンベヤ3の両側縁30,31沿いに、互いに対向する距離が調整可能なようにガイド壁4,40が立設されるとともに、コンベヤ3沿いの適所に整列機構5および幅寄せ機構6を配備して成る。各ガイド壁4,40はその複数箇所が左右の位置調整機構44,45の支持棒42によってそれぞれ支持されている。各支持棒42は軸受43によりそれぞれ水平に支持されるとともに、コンベヤ3に対して前後方向へ移動可能になっている。図示例の各ガイド壁4,40は、この位置調整機構44,45によってびん1の胴部10の長径bにほぼ一致する距離Dだけ離れるように位置調整されている。なお、ガイド壁4,40の互いに対向する距離Dは、びん1の胴部10の長径bにほぼ一致させるのが望ましいが、これに限らず、びん1が一列に並ぶことができる距離、すなわち、長径bよりも大きくかつ短径の2倍よりも小さい距離であってもよい。
【0019】
図示例のコンベヤ3は、合成樹脂製の床板を連ねて構成されている。このコンベヤ3は、所定の搬送方向Pに向けて一定の走行速度vで移動するもので、その上流位置で複数のびん1がコンベヤ3上に導入される。導入されたびん1は、その前後のびん1と適当な間隔があり、かつ任意の方向を向いているが、前記ガイド壁4,40によって一列に整列した状態となる。
【0020】
図示例の整列機構5は、外周面に複数のシャッター50が一定間隔で周設された回転体51により構成されている。この回転体51は、図示しない駆動装置に連繋され、前記コンベヤ3の走行速度vより小さな周速u(u<v)で回転する。前記ガイド壁4の回転体51の設置位置には所定長さの開口部41が形成されており、各シャッター50はこの開口部41を通過する期間、その先端部がコンベヤ3の上方へ突出し、びん1を拘束する。
【0021】
隣り合うシャッター50,50の間隔は、びん1がどの方向を向いていてもその胴部10が嵌るような大きさに設定されている。いま、コンベヤ3上の先頭のびん1がシャッター50に突き当たると、そのびん1の搬送速度はコンベヤ3の走行速度vからシャッター50の周速uに減速される結果、後続のびん1は整列機構5の位置で支え、前後に接して連なることになる。各びん1がその前後のびん1と連なる結果、各びん1は長径bまたは短径aのいずれかの方向がコンベヤ3の搬送方向Pを向くようにびん1の向きが整えられる。
【0022】
また、シャッター50,50間に嵌ったびん1は、コンベヤ3の走行速度vより小さな周速uで送られる結果、シャッター50による拘束から解放されたとき、直前のびん1とは所定の間隔tが付与されている。この間隔tは後述する矯正機構7においてびん1を回転させるとき、後続のびん1に接触することがないようにするために設定される。
なお、整列機構5は、図示例のものに限らず、例えば、インフィードウォームと呼ばれる機構をコンベヤ3の走行速度vより小さなねじ送り速度で駆動してびん1に間隔設定する構成のもの(特許文献1参照)、シャッターのないローラをコンベヤ3の走行速度vより小さな周速uで回転させてびん1に間隔設定するものなど、種々の構成のものを用いることもできる。
【0023】
前記幅寄せ機構6は、板ばね60の基端部を一方のガイド壁4の内面に固定し、板ばね60の先端部をコンベヤ3の上方へ突出させて成る。搬送中の各びん1(特に長径bの方向が搬送方向Pを向くびん1)はガイド壁40に突き当たるまで板ばね60の作用を受けて幅寄せされる。その結果、各びん1のガイド壁40の側の側部12は直線状に揃い、一方、他のガイド壁4の側の側部11は、長径bの方向が搬送方向Pを向くびん1に対して短径aの方向が搬送方向Pを向くびん1が突き出た状態となる。
【0024】
前記矯正機構7は、前記幅寄せ機構6の下流位置に配置されており、長径bの方向が搬送方向Pを向くびん1は非接触で通過させ、短径aの方向が搬送方向Pを向くびん1は側部11を回転ローラ9に接触させて90度回転させるものである。
この実施例の矯正機構7は、前記コンベヤ3の上方に対向位置する固定ローラ8および回転ローラ9を備えたものである。前記固定ローラ8は、フレーム81に支持されたアーム82の先端に回動不能に取り付けられている。前記フレーム81はハンドル83の操作によってコンベヤ3に対して前後方向に移動可能となっており、さらに、支持軸84に沿って上下動可能になっており、これにより固定ローラ8を最適な位置に位置決めすることが可能である。
【0025】
前記回転ローラ9は、フレーム91に支持されたアーム92の先端に取り付けられている。また、回転ローラ9を支持する駆動軸95はチェンやベルトなどの動力伝達機構を介して駆動機構70に連繋されている。前記駆動機構70は減速機付きモータなどで構成され、回転ローラ9を所定の低速度で所定の方向へ回転させるものである。前記フレーム91はハンドル93の操作によってコンベヤ3に対して前後方向に移動可能となっており、さらに、支持軸94に沿って上下動可能となっており、これにより回転ローラ9を最適な位置に位置決めすることが可能である。
【0026】
前記固定ローラ8は、びん1の胴部10の外周面が突き当ったとき、これを指示する支持面80を外周に有している。前記支持面80はクッション性を有する材料により形成されており、前記幅寄せ機構6によるびん1の幅寄せ位置、すなわち、コンベヤ3上の一方のガイド壁40の内面に沿う位置に位置決めされる。
一方、前記回転ローラ9は、びん1の胴部10の外周面と接触して摩擦力によりびん1を回転させる駆動面90を外周に有している。前記駆動面90はゴムなどの弾性を有しかつ摩擦力が大きい材料により形成されており、図示例では、固定ローラ8の支持面80からびん1の短径aにほぼ一致する距離Lだけ離れて対向するように位置決めされている。なお、距離Lはびん1の胴部10の短径aよりも大きく長径bよりも小さな範囲の値に設定してもよい。
【0027】
上記した構成のびん搬送装置において、複数個のびん1がコンベヤ3上に導入されると、コンベヤ3の幅Dがびん1の長径bにほぼ一致し、コンベヤ3の両側縁30,31に沿ってびん1の長径bにほぼ一致する距離Dだけ離れてガイド壁4,40が設けてあるので、各びん1はコンベヤ3上で一列に並び、搬送方向Pへ搬送される。もっとも、整列機構5に達する前の段階では各びん1の向きは整っていない。列をなすコンベヤ3上の各びん1が整列機構5に達すると、回転体51の回転によりシャッター50の先端部がコンベヤ3の上方に突出してびん1の走行を規制するので、後続のびん1はその直前のびん1に接して連なる。その結果、各びん1は長径bまたは短径aのいずれかの方向がコンベヤ3の搬送方向Pを向くように向きが整えられる。また、シャッター50,50間に嵌ったびん1は、コンベヤ3の走行速度vより小さな周速uで送られる結果、シャッター50による拘束から解放されたとき、直前のびん1とは所定の間隔tが付与されている。
【0028】
各びん1は、整列機構5によって長径bまたは短径aのいずれかの方向がコンベヤ3の搬送方向Pを向くように向きが整えられた後、幅寄せ機構6によりコンベヤ3上のガイド壁40へ幅寄せされる。これにより、短径aの方向がコンベヤ3の搬送方向Pを向くびん1は、長径bの方向がコンベヤ3の搬送方向Pを向くびん1よりコンベヤ3上のガイド壁4に向けて突出する。
【0029】
つぎに、びん1が矯正機構7に達すると、長径bの方向がコンベヤ3の搬送方向Pを向くびん1は、図4(1)(2)に示すように、固定ローラ8および回転ローラ9に接触することなく両者間を通過するので、矯正機構7による矯正作用を受けずに向きが維持されたまま搬送される。
【0030】
これに対し、短径aの方向がコンベヤ3の搬送方向Pを向くびん1は、側部11が回転ローラ9の方へ突き出ているので、図5(1)(2)に示すように、外周面が回転ローラ9の駆動面90と接触する。回転ローラ9は、図中、矢印で示す方向、すなわち、びん1を送り出す方向へ回転しているので、その駆動面90と接触したびん1は回転ローラ9による回転摩擦力を受けて固定ローラ8の側へ傾けられる。傾いたびん1はその外周面の角部分が固定ローラ8の支持面80に接触して支持される。この場合、固定ローラ8の支持面80は、クッション性を有する材料により形成されているので、そのびん1に回転ローラ9による押圧力が作用しても、その押圧力は固定ローラ8の支持面80のクッション性によって吸収され、びん1に無理な力がかからない。
【0031】
さらに、びん1に回転摩擦力が作用すると、図5(3)に示すように、びん1は前記支持面80に支持された位置を支点として回転し、長径bの方向が搬送方向Pを向くように向きが矯正される。びん1の回転角度が90度に達したとき、図5(4)に示すように、びん1は長径bの方向が搬送方向Pを向くので、回転ローラ9と固定ローラ8との間が通過可能となって両ローラ8,9による束縛から解放され、その向きを保持したまま搬送される。なお、この実施例では、回転ローラ9を図中、反時計回りの方向へ回転させているが、時計回りの方向へ回転させてもびん1の向きを矯正することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】方向性を有する種々のびんの外形を示す平面図である。
【図2】この発明の一実施例であるびん搬送装置の平面図である。
【図3】図2のA−A線に沿う断面図である。
【図4】びんが矯正機構に非接触で通過する様子を示す平面図である。
【図5】びんの向きが矯正機構により矯正される過程を示す平面図である。
【図6】方向性を有するびんの斜視図である。
【符号の説明】
【0033】
1 ガラスびん
2 整列搬送機構
3 コンベヤ
4,40 ガイド壁
5 整列機構
6 幅寄せ機構
7 矯正機構
8 固定ローラ
9 回転ローラ
50 シャッター
70 駆動機構
80 支持面
90 駆動面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後、左右の各方向の外形寸法が異なる方向性を有する容器を長径方向が搬送方向を向くように向きを揃えて搬送する容器搬送装置であって、コンベヤ上の複数個の前記容器を長径または短径のいずれかの方向がコンベヤの搬送方向を向くように向きを整えかつコンベヤ上の一側へ幅寄せして搬送する整列搬送機構と、長径方向が搬送方向を向く容器は通過させ短径方向が搬送方向を向く容器はその外周面に回転ローラが接触して90度回転させる矯正機構とを備えて成る容器搬送装置。
【請求項2】
前記整列搬送機構は、前記コンベヤと、前記コンベヤの両側縁沿いに互いに対向する距離が調整可能なように設けられるガイド壁と、列をなすコンベヤ上の複数の容器に前後の間隔を付与する整列機構と、前記整列機構を経て搬送されてきた各容器をコンベヤ上の一側へ幅寄せする幅寄せ機構とを含んでいる請求項1に記載された容器搬送装置。
【請求項3】
前記ガイド壁は、互いに対向する距離が容器の長径と一致するか、または容器の長径よりも大きくかつ短径の2倍よりも小さくなるように調整されている請求項2に記載された容器搬送装置。
【請求項4】
前記矯正機構は、前記コンベヤの上方に対向位置する固定ローラおよび回転ローラと、前記回転ローラを所定の方向へ回転させる駆動機構とを備え、前記固定ローラは、容器の外周面を支持する支持面を外周に有し、その支持面が前記容器の幅寄せ位置に位置するように位置決めされ、前記回転ローラは、容器の外周面と接触して摩擦力により容器を回転させる駆動面を外周に有し、その駆動面が固定ローラの支持面から容器の短径にほぼ一致する距離または容器の短径よりも大きくかつ長径よりも小さい距離だけ離れて対向するように位置決めされている請求項1に記載された容器搬送装置。
【請求項5】
前記固定ローラの支持面は、クッション性を有する材料により形成されている請求項4に記載された容器搬送装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−213475(P2006−213475A)
【公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−28797(P2005−28797)
【出願日】平成17年2月4日(2005.2.4)
【出願人】(000178826)日本山村硝子株式会社 (140)
【Fターム(参考)】