説明

容器支持体

【課題】従来技術における課題を克服し得るシステムの提供。
【解決手段】剛性ボックス内で大容量の可撓性医療容器を支持するハンガーシステムであって、該システムは、該可撓性容器の上部を上方に偏らせる手段を含み、手段は、該剛性ボックスおよび該可撓性容器の該上部に連結されている、システム;または流体で満たした三次元可撓性医療容器を支持するボックスであって、ボックスは、以下の部分を含む:フレームであって、該フレームは、上部および下部を有し、フレームは、複数の側壁を有し、側壁は、それらの末端で共に連結されてその中でチャンバを形成し、該フレームは、さらに、床を有し、該床は、該下部から間隔を開けて配置されており、該チャンバは、該可撓性医療容器を収容する大きさであり、ここで、該容器の底壁は、該床により支持され、そして該容器の該側壁は、フレームの側壁により支持され、各側壁は、略透明パネルを支持する、ボックス。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(技術分野)
本発明は、一般に、可撓性容器に関し、さらに特定すると、大容量の三次元可撓性容器
に関する。
【背景技術】
【0002】
(発明の背景)
液体(例えば、治療流体、または他の医療用途で使用する流体)を出荷し保存し配達す
るのに使用される容器は、しばしば、1層または複数層の高分子材料から製作される。こ
れらの材料は、典型的には、シート形状である。これらの材料の2枚のシートは、重ね合
わせる関係で置かれ、重ね合わせるシートは、それらの周辺で結合されて、これらの流体
を含有させるチャンバまたはパウチを規定する。これらの種類のバッグは、典型的には、
二次元可撓性容器、フラットバッグまたは「ピローバッグ」と呼ばれている。米国特許第
4,968,624号(これは、Bacehowskiらに登録され、本出願人と同じ出
願人であるBaxter International Inc.に譲渡された)(「B
acehowski」)は、大容量の二次元可撓性容器を開示している。これらの種類の
バッグは、600リットル程度に大きい容量を達し得る。
【0003】
600リットルは、可撓性容器には相当な量であるものの、さらに大きい容量の可撓性
容器を提供することが、ますます必要とされている。これにより、三次元可撓性容器(こ
れらは、時には、「立方バッグ」と呼ばれている)が開発された。
【0004】
このような容量の三次元可撓性容器の設計および使用では、特定の問題に遭遇する。こ
れらの容器で保持される液体の大容量は、その容器の継ぎ目に水圧を加え、これは、支持
されていない状態なので、容器の故障を引き起こし得る。実際、このような大きい容器は
、水または他の液体で満たすと、3000ポンドを超える重さになり得る。このような液
体容量に付随した力により、この容器は、損傷または破裂を引き起こし得、従って、容器
に漏れが起こる。この容器で保持される液体は、商品溶液ではなく、無菌の特注処方した
溶液であり得る。従って、非常に僅かな漏れでさえ、どこかの継ぎ目が破裂して容器の全
内容物の無菌性が損なわれるという点で、費用がかかり得る。また、容器継ぎ目が損傷す
ると、事実上、その容器から数百リットルの液体が漏れ得る。これは、この容器の失われ
た液体内容物を取り替える点で、費用がかかる。
【0005】
これらの大容量の三次元可撓性容器は、そのまま直立するように向けられておらず、む
しろ、剛性または半剛性支持容器(これは、通例、ボックスまたはタンクと呼ばれている
)で支持されるように設計されている。このボックスは、種々の材料(通例、ステンレス
鋼)から作製できる。このステンレス鋼材料では、生来、このボックスの中を見ることが
できない。典型的には、オペレータは、このボックスを上部から見下ろさなければならな
い。このボックスは、オペレータがボックスの内側を見ることができるように、側壁にア
クセスドアを有し得る。しかしながら、このドアは、大きさが非常に小さく、そのボック
ス内の可撓性容器を十分に見ることができない。これらの側壁は、その容器内の液体レベ
ルを決定できるように、一連の小さい視界開口部を有し得る。しかしながら、同様に、こ
れらの小さい視界開口部では、このボックス内の容器を十分に見ることができない。
【0006】
必然的に、このボックスおよび可撓性容器は、一定の相互作用を有する。満たした可撓
性容器は、その負荷および付随した力を、含有された液体からボックスへと移動すること
が望ましく、その結果、その可撓性材料(特に、この容器の継ぎ目)によって運ばれる負
荷は、最小(好ましくは、ゼロ)になる。また、この容器の継ぎ目は、「クリープ」が原
因の容器の損傷(これは、小さいが連続した張力が原因の密封完全性の損失と呼ばれてい
る)を防止するように、十分に支持するのが望ましい。
【0007】
これらの容器の大きさのために、このボックス内で容器を正しく整列することは、困難
であり得る。最初に正しく整列している間、この可撓性容器は、その容器充填プロセスに
おいて、位置がずれて、誤整列となり得る。もし、誤整列となると、この容器は、好まし
くない折り目を有し得、これらは、そのバッグを満たすとき、正しく膨張しない。誤整列
から起こるこのような容器の折り目により、その容器の継ぎ目に過度の応力がかかり得、
容器が損傷する。
【0008】
例えば、この容器に液体を満たすにつれて、その容器は、膨張して、それを取り囲むボ
ックスに適合する。理想的には、この容器は、容器に襞が付き得るものの、このボックス
の内壁にできるだけ近づいて適合する。適当な時点では、この液体は、この容器から排出
それ、ここで、その容器は、崩壊する。この容器は、支持されていないなら、水平に襞を
付けて崩壊する傾向にある。これらの襞は、その容器内に液体を取り込むことができ、そ
れゆえ、容器が十分に排水できなくなる。ある場合には、この容器は、一旦排水されると
、その目的を果たし、次いで、捨てられる。他の場合には、この容器は、さらに大きいプ
ロセスの一部として、補充され得る。これらの場合、この容器に水平に襞が付くと、この
補充プロセス中にて、望ましい再整列を制限し得る。この結果、配向がうまくいかなくな
るか、この容器の有効容量の損失が起こり得る。それはまた、この容器の不十分な支持を
引き起こし得る。それゆえ、また、この排水プロセスおよび充填プロセスを最適にするた
めに、このボックス内にて、この容器を垂直に支持することが望ましい。このボックス内
での容器の垂直支持は、その容器を二度目に満たすとき、特に重要である。
【0009】
米国特許第5,988,422号は、生物薬剤流体製品用のにおい袋に関する。このに
おい袋は、三次元容器であるのに対して、その容器は、容器の側面間で、最適な角度の構
成を有しない。これは、このような容器がそれを取り囲むボックスでいかにして支持でき
るかに影響を与える。従って、この容器の最適な充填、排水および再充填は、達成できな
い。
【0010】
一部の大容量可撓性容器は、しばしば、剛性または半剛性のチューブを使用し、これら
は、この容器の充填および排水で用いられ、しばしば、「ディップチューブ」と呼ばれて
いる。このディップチューブは、この容器の上部に装着され、容器の内部下面へと下方に
伸長している。このディップチューブは、テントの支柱のように、排水中の容器の上部パ
ネルの中心部を支持する。この形状では、このディップチューブは、容器の排水中にて、
垂直の襞を作り出し、また、容器の再充填展開が可能となる。
【0011】
しかしながら、このディップチューブは、いくつかの欠点がある。第一に、このディッ
プチューブは、この容器のフットプリント形状が円形よりも複雑であるなら、その容器の
遠位垂直面を配向できない。それに加えて、この容器を排水するにつれて、その容器の壁
は、その中心に向かって集中して、事実上、非迎合的なディップチューブに対する圧縮負
荷を作り出す。このディップチューブは、それ自体、これらの力の下で、曲がることがで
きる。このディップチューブと容器の上部との間の密封は、損なわれ得る。このディップ
チューブの下部もまた、この容器の底を破裂し得る。ディップチューブ構造を使用すると
、また、その容器システムの費用が高くなる。それに加えて、ディップチューブには、ま
た、しばしば、容器通気孔が付随しており、入来する空気は、その容器材料を崩壊する代
わりに、流体で置き換えることができる。最後に、このディップチューブはまた、その容
器の内容物に、他の様式で汚染物が入るおそれがある。それゆえ、依然として、このボッ
クス内の容器用の垂直支持システムであって、ディップチューブおよび通気孔で容器を複
雑にすることなく、排水および再充填の要求を検討することが必要とされている。
【0012】
これらの大容量の容器はまた、典型的には、1個またはそれ以上のポートを備え付けて
おり、これらは、この容器内の流体にアクセスするポート栓を備えている。この容器は、
下部パネルにおいて、このポートを有し得、これは、容器の方へと通じる。しばしば、こ
のポート栓は、チューブを含み、これは、一端がポートに連結されている。この容器は、
しばしば、医療用途および生物工学用途で使用されるので、このポート栓は、このチュー
ブの他の自由端が汚染されないように維持する手段を含まなければならない。言い換えれ
ば、このチューブの自由端は、このチューブおよび容器に潜在的な汚染物が入るのを防止
する無菌閉合を備え付けなければならない。しかしながら、また、取扱および設置中の容
器の操縦がし易くなるので、この容器に空気を入れることも望ましい。
【0013】
このチューブの自由端で無菌閉合を設けるには、2つの一般的なアプローチがある。第
一には、このチューブの自由端は、密封して閉じることができる。この用途では、その配
管は、熱可塑性材料、例えば、PVCまたはポリエチレン(これにより、その材料の密封
が可能となる)から選択されなければならない。この材料は、熱で密封できるか、または
他の密封エネルギー(例えば、高周波または超音波)を使用して密封できる。この容器を
使用する製造プロセス用途では、シリコーンチューブを使用することが望ましい。例えば
、この容器から流体がポンプ上げできるように、その配管には、長時間にわたって、ポン
プが連結できる。このシリコーン配管はまた、特に、このチューブの末端を適所での水蒸
気(S.I.P.)方法を使用して滅菌するとき、高温に耐える性能を有する。しかしな
がら、密封シリコーンチューブを使用する際に存在する1つの問題には、無菌閉合を設け
る際に、気体が自由に通過できないことがある。取扱および設置中に容器を操縦し易くす
るために、気体の移動(通気)が望ましい。それに加えて、密封チューブを有する容器に
アクセスするために、オペレータは、鋭い器具(例えば、ナイフ、刃物、またはチューブ
を開く他の切断器具)を使用しなければならない。これにより、このチューブが汚染する
機会ができ、また、オペレータが傷つく危険をももたらす。
【0014】
このチューブの自由端で無菌閉合を設ける第二のアプローチには、成形部品(例えば、
射出成形部品またはステンレス鋼継手)を使用することがある。その配管は、この部品ま
たは継手に取り付けられ、次いで、この部品または継手は、噛み合う別の射出成形部品ま
たは継手で覆われる。密封チューブアプローチと同様に、このような取付具は、無菌閉合
を与えるが、無菌性を失うことなく、気体の移動を生じない。それに加えて、射出成形部
品またはステンレス鋼継手を使用すると、費用がかかる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明は、これらの問題点および他の問題点を解決するために、提供されている。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本願発明によって、以下が提供される:

(1) 支持容器内で可撓性医療容器を支持するハンガーシステムであって、該ハンガーシステ
ムは、以下の部分を含む:
支持部材であって、該支持部材は、該支持容器の上部に連結されている;
ハンガーであって、該ハンガーは、複数の従属部材を有し、該従属部材は、該可撓性容
器に連結されており、該ハンガーは、該支持部材に連結されている、
システム。
(2) 前記支持部材が、第一ポストおよび第二ポストを有し、該ポストが、クロスレールで連
結され、該第一ポストが、前記支持容器の一面の上部に連結されるように適合され、そし
て該第二ポストが、該支持容器の反対面の上部に連結されるように適合されている、請求
項1に記載のハンガーシステム。
(3) 前記従属部材が、それぞれ、実質的に水平な軸の周りで旋回可能である、項目1に記
載のハンガーシステム。
(4) 前記ハンガーが、さらに、第一部材および第二部材を含み、該第一部材が、第一末端お
よび第二末端を有し、そして該第二部材が、第一末端および第二末端を有し、該部材が、
実質的にそれらの各中央点で共に連結されて、x形状部材を形成する、項目1に記載の
ハンガーシステム。
(5) 従属部材が、各末端に旋回可能に連結され、各従属部材が、前記容器に連結するように
適合されている、項目4に記載のハンガーシステム。
(6) 各従属部材が、ペグを有し、該ペグが、前記可撓性容器のアイレットに挿入可能である
、項目1に記載のハンガーシステム。
(7) 前記ハンガーが、ケーブルにより、前記支持部材に連結され、該ケーブルが、第一末端
および第二末端を有し、該第一末端が、該ハンガーに連結されている、項目1に記載の
ハンガーシステム。
(8) さらに、釣り合いおもりを有し、ここで、前記ケーブルが、前記支持部材を通り過ぎ、
そして該ケーブルの前記第二末端が、該釣り合いおもりに連結され、該釣り合いおもりが
、前記支持容器の外側に隣接して吊されている、項目7に記載のハンガーシステム。
(9) さらに、第一滑車を含み、該第一滑車が、前記支持部材に連結され、ここで、前記ケー
ブルが、該第一滑車を通り過ぎる、項目8に記載のハンガーシステム。
(10) さらに、第二滑車を含み、該第二滑車が、前記支持容器に連結され、ここで、前記ケー
ブルが、該第二滑車を通り過ぎる、項目9に記載のハンガーシステム。
(11) 剛性ボックス内で大容量の可撓性医療容器を支持するハンガーシステムであって、該シ
ステムは、以下の部分を含む:
オーバーヘッド支持ブラケットであって、該ブラケットは、該ボックスの上部に連結さ
れるように適合されている;
第一滑車であって、該第一滑車は、該支持ブラケット上に取り付けられている;
ハンガーであって、該ハンガーは、第一部材を有し、該第一部材は、第一末端および第
二末端を有し、該ハンガーは、さらに、第二部材を有し、該第二部材は、第一末端および
第二末端を有し、該部材は、実質的にそれらの各中央点で共に連結されて、x形状部材を
形成し、各末端は、そこに旋回可能に連結された従属部材を有し、各従属部材は、該容器
に連結されるように適合されている;
第二滑車であって、該第二滑車は、該ボックスに連結されている;
釣り合いおもり;および
ケーブルであって、該ケーブルは、第一末端および第二末端を有し、該第一末端は、該
ハンガーに連結されており、そして該第二末端は、該釣り合いおもりに連結されており、
ここで、該ケーブルは、該第一滑車および該第二滑車を通り過ぎ、そして該釣り合いおも
りは、該支持容器の外側に隣接して吊されている、
システム。
(12) 剛性ボックス内で大容量の可撓性医療容器を支持するハンガーシステムであって、該シ
ステムは、該可撓性容器の上部を上方に偏らせる手段を含み、該手段は、該剛性ボックス
および該可撓性容器の該上部に連結されている、
システム。
(13) 流体で満たした三次元可撓性医療容器を支持するボックスであって、該ボックスは、以
下の部分を含む:
フレームであって、該フレームは、上部および下部を有し、該フレームは、複数の側壁
を有し、該側壁は、それらの末端で共に連結されてその中でチャンバを形成し、該フレー
ムは、さらに、床を有し、該床は、該下部から間隔を開けて配置されており、該チャンバ
は、該可撓性医療容器を収容する大きさであり、ここで、該容器の底壁は、該床により支
持され、そして該容器の該側壁は、該フレームの側壁により支持され、各側壁は、略透明
パネルを支持する、
ボックス。
(14) 前記床が、開口部を有し、該開口部が、排液チューブを収容するように適合されており
、該排液チューブが、前記可撓性容器の前記底壁に連結されている、項目13に記載の
ボックス。
(15) 前記床が、第二開口部を有し、該第二開口部が、第二ポートを収容するように適合され
ており、該第二ポートが、前記可撓性容器の前記底壁に連結されており、位置決めポート
として使用され得る、項目14に記載のボックス。
(16) 1側壁が、ドアを有し、該ドアが、該1側壁を通って前記チャンバに入るアクセスを可
能にする、項目13に記載のボックス。
(17) 前記透明パネルが、ポリカーボネートから作製される、項目13に記載のボックス。
(18) ボックス内で三次元可撓性容器を支持するシステムであって、該可撓性容器は、第一周
囲を有し、そして該ボックスは、第二周囲を有し、該第一周囲は、該第二周囲よりも大き
い、
システム。
(19) 前記第一周囲が、前記第二周囲の約2%〜約10%の範囲内で大きい、項目18に記
載のシステム。

(発明の要旨)
本発明は、容器に関し、特に、大容量の三次元可撓性容器に関する。
【0017】
本発明の第一局面によれば、複数のパネルを共に接合してスリーブを形成した容器が提
供される。該パネルは、それぞれ、末端を有し、該末端は、該スリーブの一端にて、想像
面を規定するように、協同する。該容器は、さらに、末端パネルを有し、該末端パネルは
、該スリーブの該一端で、該パネルに連結されている。該末端パネルは、該想像面を超え
て伸長している少なくとも1個の部分を有する。本発明の他の局面によれば、該パネルは
、多角形スリーブを形成する。該末端パネルの一部は、該スリーブから外向きに伸長して
いる。あるいは、該部分は、該スリーブの方へ内向きに伸長し得る。
【0018】
本発明のさらに他の局面によれば、無菌状態で維持するべき流体を含有できる大容量可
撓性容器が提供される。該容器は、第一パネル、第二パネル、第三パネルおよび第四パネ
ルを有し、これらは、共に連結されて、略立方構造を形成する。該第一パネルは、中心セ
グメントを有し、該中心セグメントは、末端セグメントに隣接している。該中心セグメン
トは、長手縁部を有し、該末端セグメントは、テーパー状縁部を有し、該テーパー状縁部
は、該長手縁部から伸長している。該長手縁部と該テーパー状縁部との間では、角度があ
る。該角度は、約135.01°〜約138°の範囲である。最も好ましい実施態様では
、該角度は、136°である。該角度は、容器10のパネルが共に溶接されるとき、維持
される。
【0019】
本発明のさらに他の局面によれば、該三次元可撓性医療容器(これには、流体が満たさ
れる)を支持する支持容器またはボックスが提供される。該ボックスは、フレームを含み
、該フレームは、上部および下部を有する。該フレームは、複数の側壁を有し、該側壁は
、それらの末端で共に連結されてその中でチャンバを形成する。該フレームは、さらに、
床を有し、該床は、該下部から間隔を開けて配置されている。該チャンバは、該可撓性医
療容器を収容する大きさであり、ここで、該容器の底壁は、該床により支持され、そして
該容器の該側壁は、該フレームの側壁により支持される。各側壁は、略透明パネル(好ま
しくは、ポリカーボネートパネル、例えば、Lexan(登録商標))を支持する。
【0020】
本発明の別の局面によれば、前記ボックス内で支持された容器の垂直支持を与えるハン
ガーシステムが提供される。該ボックスの上部には、支持部材が連結されている。複数の
従属部材を有するハンガーが提供され、該従属部材は、該容器の末端パネルに連結される
ように適合されている。該ハンガーは、該支持部材に連結されている。好ましい実施態様
では、該ハンガーは、第一部材および第二部材を含み、該部材は、実質的にそれらの各中
央点で共に連結されて、x形状部材を形成する。各従属部材は、該ハンガー部材の末端に
旋回的に連結されるように適合されている。
【0021】
本発明のさらに他の局面によれば、前記容器用のポート栓が提供される。該ポート栓は
、該ポートに無菌気体透過性障壁を設ける手段を提供する。1実施態様では、該ポート栓
は、連絡部材を有し、該連絡部材は、第一末端および第二末端を有し、該第一末端は、該
容器と連絡するように適合されている。該連絡部材の該第二末端には、ストップ部材が挿
入され、ここで、該ストップ部材は、多孔性材料から作製される。カバー部材が提供され
、これは、該連絡部材の該第二末端を受容する。該カバー部材は、該連絡部材に取り外し
可能に固定されている。好ましい実施態様では、該連絡部材は、熱可塑性材料から作製さ
れるチューブである。該ストップ部材は、プラグである。該パウチおよび該連絡部材の周
りには、弾性バンドが包まれ、該カバー部材を該連絡部材に取り外し可能に固定している
。該ポート栓には、タンパーエビデント機構もまた、取り込むことができる。
【0022】
本発明の他の長所および局面は、以下の図面の説明および発明の詳細な説明を読むと、
明らかとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
(詳細な説明)
本発明は、多くの異なる様式の実施態様の影響を受けるものの、本発明の開示が本発明
の原理の1つの例示と見なされるべきであり本発明の広範な局面を例示の実施態様に限定
するようには解釈されないことを理解して、本発明の好ましい実施態様が図面で示され本
明細書中で詳細に記述されている。
【0024】
図面を参照すると、図1は、本発明に従って作製した容器を示し、これは、参照番号1
0で示されている。容器10は、三次元容器であり、これは、大容量の流体を保持できる
。図1で示した容器10は、約200リットルの流体を保持する。しかしながら、容器1
0は、種々の大きさで作製できる。例えば、図2は、約500リットルの流体を保持する
大きさにした容器10を示し、そして図3は、約1500リットルの流体を保持する大き
さにした容器10を示す。容器10は、独特の形状を有し、これは、容器10内に保持さ
れた流体から発生する水圧により引き起こされる容器10に対する継ぎ目応力を減らす。
【0025】
図1で示すように、容器10は、三次元であり、一般に、長方形を有し、これは、6面
を有し、時には、4面と2末端とを有すると言われる。
【0026】
容器10は、一般に、以下の4枚のパネルから形成される:第一パネル12(すなわち
、上部パネル12)、第二パネル14(すなわち、下部パネル14)、第一側面ガセット
パネル16および第二側面ガセットパネル18。これらの壁12〜18は、この容器の4
枚のパネルを形成し、各壁の末端部は、協同して、三次元容器10の残りの2枚のパネル
(第一ガセット末端パネル20および第二ガセット末端パネル22)を形成する。容器1
0の構造を示すために、第一に、個々の壁が記述され、次いで、これらの壁の間の連結が
記述されている。
【0027】
図5は、第一パネル12(すなわち、上部パネル12)の平面図を示す。第二パネル1
4(すなわち、下部パネル14)は、類似の構造を有し、個々には記述されていないこと
が分かる。上部パネル12は、一般に、中心セグメント24、第一末端セグメント26お
よび第二末端セグメント28を有する。折り目線FLは、中心セグメント24と末端セグ
メント26、28との間の界面を表わす。末端セグメント26、28は、折り畳まれ、他
のパネルの末端セグメントと協同して、以下でさらに詳細に記述するように、協同的に、
末端パネル20、22を形成する。
【0028】
図5でさらに示すように、上部パネル12は、第一周端30および第二周端32を有す
る。各周端30、32は、中心セグメント24に長手部分34を有し、第一末端セグメン
ト26および第二末端セグメント28にテーパー状部分36を有する。各末端セグメント
26、28では、テーパー状部分36は、互いに向かって集中しているが、合流しない。
むしろ、テーパー状部分36は、末端部38と合流する。以下でさらに詳細に記述するよ
うに、周端30、32の長手部分34は、角度Aで、テーパー状部分36と合流する。同
様に、テーパー状部分36と折り目線FLとの間には、角度Bが存在している。容器10
の継ぎ目強度を最適化する角度AおよびBの好ましい測定は、以下でさらに詳細に記述す
る。上部パネル12は、もし望ましいなら、ポート40を含むことができる。下部パネル
14もまた、ポート40を有し得る。追加ポート41もまた、設けることができる(図1
)。容器10の任意のパネルには、ポートが設置できることが分かる。
【0029】
図6は、第一側面ガセットパネル16の平面図を開示している。第二側面ガセットパネ
ル18は、類似の構造を有するので、別々には記述されていないことが分かる。第一側面
ガセットパネル16はまた、ガセット中心セグメント42、第一ガセット末端セグメント
44および第二ガセット末端セグメント46を有する。折り目線FLは、ガセット中心セ
グメント42とガセット末端セグメント44、46との間の界面を表わす。ガセット末端
セグメント44、46は、折り畳まれ、上部パネルおよび下部パネル12、14の末端セ
グメント26、28と協同して、以下でさらに詳細に記述するように、協同的に、末端パ
ネル20、22を形成する。
【0030】
図6でさらに示すように、ガセットパネル16は、第一周端48および第二周端50を
有する。各周端48、50は、中心セグメント42に長手部分52を有し、第一ガセット
末端セグメント44および第二ガセット末端セグメント46にテーパー状部分54を有す
る。各ガセット末端セグメント44、46では、テーパー状部分54は、互いに向かって
集中しており、点56で合流している。開示されているように、ガセットパネル16、1
8は、このパネルの略中心線で、ガセット折り目GFを有する。パネル16、18は、ガ
セット折り目GFで、内向きに折られる。
【0031】
容器10を三次元形態に構成する際には、パネル12〜18の周端は、一般に、当該技
術分野で公知の適切な手段(例えば、熱エネルギー、RFエネルギー、音波または他の密
封エネルギー)により、接合される。第一および第二ガセット側面パネル16、18は、
上部パネル12および下部パネル14と間隔を開けるように位置付けられる。上部パネル
12の周端は、継ぎ目を形成するように、ガセット側面パネル16、18の各周端に密封
される。同様に、下部パネル14の周端は、ガセット側面パネル16、18の反対側の周
端に密封される。具体的には、例えば、上部パネル12の周端30は、第一ガセットパネ
ル16の周端48に密封され、ここで、各長手部分34、52は、共に密封されて、側面
継ぎ目60を形成し(図1)、各テーパー状部分36、54は、共に密封されて、末端パ
ネル継ぎ目62を形成する。この様式で、図1で示すように、可撓性容器10は、略三次
元長方形で形成される。パネル12〜18の中心セグメント24、42は、容器10の側
面を形成する。第一および第二パネル12、14の末端セグメント26、28およびガセ
ット側面パネル16、18の末端セグメント44、46は、協同して、ガセット末端パネ
ル20、22を形成する。この形状では、末端セグメント26、28、44、46は、末
端パネル20、22を形成する連結部材として働く。これらの末端セグメントは、互い向
かって集中し、ある点、線または多角形で合体するように構成できる。好ましい実施形態
では、これらの末端セグメントは、線に集中する。さらに、容器10は、多数のN角形に
構成できることが分かる。さらに、個々のパネルは、複数の別々のパネル(これらは、共
に連結されて、容器10のパネルを形成する)から構成できることが分かる。これは、例
えば、容器10を図3で示した1500L容器よりもさらに大きくする際に、行われ得る

【0032】
三次元容器の典型的な構成では、角度Bは、45°であり、これは、周端30、32の
長手部分34とテーパー状部分36との間で、135°の角度Aを作り出す(図5)。こ
れにより、末端パネル20、22がパネル12〜18の中心セグメント24、42に対し
て大体垂直な構造が得られる。本発明の容器10では、角度Aは、135°から、約13
5.01°〜138°の範囲内まで高くなる。最も好ましい実施形態では、角度Aは、約
136°である。この角度を大きくすることにより、ガセット末端パネル20、22では
、さらに多くの材料が供給される。図4で示すように、この余分な材料により、末端パネ
ル20、22は、中心セグメント24、42から外向きに伸長でき、「ペントルーフ(p
ent roof)」を提供する(図2、4および7を参照)。図4でさらに示すように
、パネル12〜18は、共に連結する場合、スリーブ64を形成する。好ましい実施形態
では、スリーブ64は、長方形の平行パイプ型の形態である。これらのパネルは、それぞ
れ、末端63を有し、これは、折り目線FLで、中心セグメント24、42の末端に対応
している。末端63は、スリーブ64の末端で、想像面Pを規定する。末端パネル20、
22は、少なくとも1個の部分を有し、これは、想像面Pを超えて伸長する。最も好まし
い実施形態では、この末端パネルは、このスリーブと連続しており、全末端パネル20、
22は、想像面Pを超えて伸長している。この形状では、スリーブ64の末端は、折り目
線FLで表わされる。この伸長した形状を使うと、容器10を液体で満たすとき、末端パ
ネル継ぎ目62にかかる応力が減る。これはまた、余分な応力が容器10の他の部分に移
動するのを防止する。
【0033】
図8および9は、図1および2で示すような容器10(例えば、水平に配置した容器1
0)の充填方法を開示している。最初に明瞭にするために、容器10は、支持ボックス(
描写すべきである)に位置付けた後に液体で満たされることが分かるものの、容器10は
、このボックスから出して示されている。容器10は、このボックスの基部と接して下部
パネル14と水平に位置付けられる。容器10は、平らにされており、ここで、第一およ
び第二ガセット側面パネル16、18は、図8では伸長して示されているものの、容器1
0に内向きに折り畳むことができる。ガセット末端パネル20、22は、この容器が支持
ボックス内にあるとき、上部パネル12の頂部に折り畳まれる。この形状では、この容器
は、容易に満たされる。図9で示すように、容器10を満たすとき、ガセット側面パネル
16、18は、展開し始める。各パネル16、18が、垂直ガセット折り目とは反対に、
単一の折り目GFを有するので、パネル16、18がボックスに引っ掛かって十分に展開
しない可能性が少ない。パネル16、18がボックスに引っ掛かる場合、容器が完全には
膨張できず、これにより、容器10の充填および輸送中にて、その容器継ぎ目に過度の応
力がかかり得る。図9は、容器10を部分的に充填して示している。
【0034】
図2は、別の容器10を開示しており、これは、約500リットルを保持するように設
計されている。図3は、さらに大きい容器10を開示しており、これは、約1500リッ
トルを保持するように設計されている。図3で示した大きさの容器10では、時には、ガ
セット末端パネル20、22が容器10の上部および下部にあるように、この容器を構成
するのが望ましい。この形状の容器は、高さが15フィートにもなり得る。これにより、
容器10は、フットプリントが小さくなり、これは、望ましく、標準パレット上で運ぶこ
とができる。垂直フットプリントもまた、この容器が占める床空間を最小限にし、これは
、大量の容器を保存するのに重要であり得る。容器10は、略長方形のフットプリントを
有し、これは、同じ高さの略円筒形容器よりも大きい全容量を与える。垂直配置の容器1
0(図3)では、末端パネル20、22の1枚は、下部パネル(例えば、図3で示した末
端パネル20)と呼ばれ得ることが理解される。
【0035】
本発明の容器10は、それ自体で支持するようには設計されておらず、支持容器100
(すなわち、剛性ボックス100)で支持される。図10〜12は、容器10を支持する
ボックス100を開示している。図10〜12で開示されたボックス100は、図3で示
したような垂直配置で容器10を支持するように設計されているものの、ボックス100
は、水平形状で容器10を支持するように構成できることが分かる。このボックスは、外
部フレームを有し、これは、複数のフレーム部材102から構成される。フレーム部材1
02は、共に連結されて、前壁104、後壁106および2個の側壁108、110を形
成する。壁104〜110は、共に連結されて、チャンバを形成し、これは、略正方形ま
たは長方形の断面を有する。各壁104〜110は、これらの壁に剛性を加えるために、
垂直部材112および交差部材114を有する。垂直部材112の下部は、支持床表面で
静止するように適合されている。各壁104〜110のフレーム部材102は、パネル1
13を支持する。最も好ましい実施形態では、これらのパネルは、透明ポリカーボネート
パネル(例えば、LexanTMパネル)である。壁104〜110およびパネル113
のフレーム部材102は、協同し、そしてボックス100の側面パネルと呼ばれている。
前壁104は、ドア105を有し、これは、前壁104に取り外し可能に連結されている
。ドア105により、ボックス100内に配置された容器10を満たす前に、ボックス1
00の内側にアクセスできるようになる。ボックス100は、さらに、底壁116を有し
、これは、底壁116が支持床表面から僅かに隆起するように、垂直部材112の下部か
ら内向きに位置付けられる。底壁116は、第一開口部118および第二開口部120を
有する。開口部118、120は、容器10に位置しているポート40、41に対応して
いる。開口部118、120は、容器10がボックス100内に正しく位置するのを助け
る。ボックス100の上部は、開いており、可撓性容器10を収容するように設計されて
いる。可撓性容器10をボックス10に挿入するとき、この容器に連結された排出ポート
およびホース(例えば、図20を参照)は、第一開口部118を通って給送される。容器
10はまた、第二ポート41(これは、閉じられ得る)を有し、これは、第二開口部12
0に挿入され、容器10をボックス100内でさらに正しく位置決めするのを助ける。容
器10は、容器10の下部パネル20が底壁116で支持されるように、また、容器10
の下部パネル20の隅が実質的に底壁116の隅で位置するように、位置付けられる。次
いで、容器10は、記述のハンガーシステムに連結され、次いで、充填する準備が出来て
いる。
【0036】
図10〜17は、本発明に従って使用されるハンガーシステム150を開示している。
ハンガーシステム150は、容器10の充填および排出を最適にするために、容器10の
空の上部を支持するのに使用される。明瞭にするために、図13、15および16では、
ボックス100の一部だけが示されている。ハンガーシステム150は、一般に、ハンガ
ー152、支持部材154、ケーブル156および釣り合いおもりシステム158を含む

【0037】
図13で示すように、ハンガー150は、第一部材160および第二部材162を有し
、これらは、実質的にそれらの各中央点で共に連結されて、x形状部材を形成する。部材
160、162間の角度は、望ましいように変えることができる。好ましい1実施形態で
は、角度Aは、約70°であり、そして角度Bは、約110°である。第一部材160は
、第一末端164および第二末端166を有する。第二部材162は、第一末端168お
よび第二末端170を有する。ハンガー150は、延展部材として働き、ここで、部材1
60、162の末端は、可撓性容器10の末端パネルまたは上部パネル22の上で展開す
る。各末端164〜170は、従属部材172を有し、これは、そこから下向きに伸長し
ている。好ましい実施形態では、従属部材172は、第一部材160および第二部材16
2と旋回可能に連結されている。この旋回的な連結により、下記のように、この排出プロ
セスおよび充填プロセスにおいて、利点が得られる。従属部材172は、それぞれ、突出
部を有し、これは、容器10に連結されたアイレット173に収容されて、容器10をハ
ンガー152から吊す。好ましい実施形態では、図7で示すように、アイレット173は
、充填容器10の外側隅Cから測定されるように、この継ぎ目の長さの35%と65%と
の間の対角線継ぎ目に沿って、位置している。ハンガー部材160、162は、異なる大
きさの容器10を収容するように、異なる長さを有し得ることが分かる。ハンガー152
は、クモ形支持体形状を与え、これは、容器10がボックス100の側面パネルのLex
anTMパネル113に接して襞を最小量にして、流体で満たされるように、容器10か
ら広がる。さらに、ハンガー152の部材および従属部材の数は、容器10および所望の
吊し形状の大きさに依存して、変えることができることが分かる。
【0038】
図11および12で示すように、支持部材154は、一般に、オーバーヘッド支持ブラ
ケット154である。支持ブラケット154は、第一ポート174および第二ポート17
6を有し、これらは、クロスレール178で連結されている。第一ポート174は、ボッ
クス100の上部の一面に連結され、そして第二ポスト176は、ボックス100の上部
の反対面に連結されている。それゆえ、クロスレール178は、ボックス100の開放上
部の上に架かる。その最も簡単な形状では、容器10は、ケーブル156(これは、ハン
ガー156と支持部材154との間で連結されている)により、ハンガー152から吊さ
れるように適合されている。
【0039】
釣り合いおもりシステム158は、一般に、第一滑車180、第二滑車182および釣
り合いおもり184を含む。釣り合いおもりシステム158により、容器10の上部にか
かる張力を調節できるようになる。第一滑車180は、クロスレール178に連結されて
おり、そして第二滑車182は、ボックス100の側面に連結されている。ハンガーシス
テム150は、ケーブル156の第一末端186がハンガー152に連結され、ケーブル
156の第二末端188が釣り合いおもり184に連結されるように、連結される。釣り
合いおもり184は、ボックス100の外側に隣接して吊されている。ケーブル156は
、第一滑車180および第二滑車182を通り過ぎる。ハンガーシステム150は、可撓
性容器10の上部に上向きに偏り力を加える。釣り合いおもり184の重量を変えること
により、容器10の容量と調和して、容器10にかかる張力が調節できる。
【0040】
図15および16は、容器10のハンガーシステムの代替実施形態を開示している。図
15は、ハンガー202を有するハンガーシステム200を開示している。ハンガー20
2は、複数のケーブル204を有し、これらは、ハンガー202から垂れ下がっており、
容器10に連結されている。ハンガー202は、もつれを防止するために、ケーブル20
4を展開するように作用する。ハンガーシステム200は、支持部材154から吊され、
釣り合いおもりシステム158を有する。図16は、他のハンガーシステム210を開示
している。ハンガーシステム210は、第一可撓性部材212および第二可撓性部材21
4を有し、これらは、実質的にそれらの各中央点で共に連結される。可撓性部材212、
214の末端は、容器10に連結されるように適合される。可撓性部材212、214は
、曲線形状を有する。ハンガーシステム210は、支持部材154から吊され、また、釣
り合いおもり158を利用する。容器10を最初に吊すとき、部材212、214は、下
向きにU形状に曲がる。容器10を充填している間、部材212、214は、この容器の
上部パネルが垂直配置から水平配置へと移行するにつれて、真っ直ぐになる。本発明のハ
ンガーシステムのハンガーは、例えば、1隅あたり少なくとも1つの連結を備えたN個の
側面の多角形フットプリントと併用するために、追加部材を含むように改良できる。
【0041】
図26および27は、容器10のハンガーシステムの追加実施形態を開示している。図
26は、バネアセンブリ400を開示しており、これは、バネボックス100の上部に取
り付けられ、概略的に示されている。バネアセンブリ400は、ロッド402を有し、こ
れは、ロッド402から伸長してそこに連結されているコード404を有する。ロッド4
02は、これらのコードをロッド402に巻き付けるように、回転可能に偏っている。こ
れにより、容器10には、上向きの偏向力が生じる。図27で示すように、2個のバネア
センブリ400もまた、提供できる。さらに、望ましいとき、追加バネアセンブリ400
も使用できることが分かる。
【0042】
さらに、容器10に上向きの偏向力を与えるために異なる形状を有するハンガーシステ
ムが可能であることが分かる。例えば、ボックス100と容器10との間では、バネが使
用できる。この容器に上向き力を加えるには、他の弾性部材が設計できる。ボックス10
0には、共軸様式で、他のボックスが使用でき連結できる。容器10の上部に上向きの偏
向力または張力を加えるには、これらの2個の共軸ボックス間にて、シリンダアセンブリ
が連結できる。
【0043】
一旦、容器10がボックス100に設置されハンガーシステム150を使用して吊され
ると、容器10は、満たすことができる。流体は、例えば、蠕動ポンプ(図示せず)(こ
れは、ボックス100の側面部に装着できる)を使用して、ポンプ上げされる。このポン
プは、容器10の下部パネル20にあるポート40に装着されたポートホースを通って、
流体をポンプ上げする(図3)。ハンガーシステム150は、ボックス100の側面パネ
ルに接した容器10の襞が最小量になるように、ボックス100内で、容器10を均一に
吊すのを助ける。また、ハンガーシステム150により、ボックス100の底床116の
輪郭に沿って、容器10の下部パネル20を十分に展開できるようになる。容器10を引
き続いて満たすにつれて、容器10の側壁は、ボックス100の側壁パネルに接して、実
質的に均一に展開する。容器10がその全容量に近くなるにつれて、旋回従属部材172
は、容器10の上部パネル22が略垂直配置から実質的に水平な配置へと移行するにつれ
て、旋回する。
【0044】
一旦、満たされると、容器10は、例えば、次のプロセスの一部として、装着する準備
が出来る。このようなプロセスでは、さらに別の処理のために、この流体を他の位置に送
達するために、容器10を排水する必要があり得る。この状況において、ポンプは、容器
10から流体をポンプ上げする。容器10から流体をポンプ上げするにつれて、釣り合い
おもり184は、この排水プロセスを助けるために、容器10に対する上向き偏向力を維
持する。図17a〜17eは、ハンガーシステム150によって垂直に支持された垂直配
置での可撓性容器10の排水プロセスを概略的に開示している。図17a〜17cで示す
ように、可撓性容器10は、容器10が排水されるにつれて、ボックス100から引き離
れる。容器10は、従属部材172との連結点の位置のために、容器10の最も外側の隅
で崩壊し始める。得られる形状は、尖っており、空の容器10の容量減少は、内向きに尖
った折り目襞により、規定される。図17dおよび17eで示すように、規定の形状は、
テント様であり、垂直の皺185が形成されている。垂直の皺185は、このハンガーの
連結点と、容器10内の流体の排水レベルとの間で、規定されている。垂直の皺は、再充
填プロセス中にボックス100内で容器10をさらに大きく展開できるので、水平の襞よ
りも望ましい。図17eで示すように、この流体をポンプで排水するにつれて、ボックス
100の隅に適切に設置された容器10の下部パネルの隅で、容器10の下部パネルは、
排水ポンプの脱気作用により、ボックス100の中間床から上向きに離れて凸状に吸引さ
れる。これは、容器10で排水点を規定し、それにより、流体は、この表面を下向きに流
れて、ポート40に至る。図14で示すように、従属部材172は、この上部パネルが実
質的に水平な形状から垂直な形状へとシフトするにつれて、内向きに旋回する。
【0045】
再充填プロセス中にて、このポンプは、容器10の下部パネル20にある同じポート4
0を通って、この容器に流体をポンプ上げして戻す。下部パネル20の凸状上向き形状は
、この流体の重量により、ボックス100の底床116に再び輪郭を描く。次いで、この
流体はまた、容器10の側面パネルにある垂直皺185の交差点にて、下部パネル20の
下隅を再充填する。容器10の再充填中にて、垂直皺185は、この場合もやはり、ボッ
クス100の隅に向かう物質を押す流体のレベルにより、また、ハンガー152の上向き
連結により、規定される。ハンガー152の形状および容器10の上部パネルとのその連
結のために、容器10の隅は、容器10が満たされるにつれて、ボックス100の隅で、
それ自体、互いに位置付けられるのを助ける傾向がある。皺185が垂直配置であるので
、皺185は、水平折り目が取り込まれるにつれて、ボックス100の側面パネルに接し
て取り込まれない。垂直皺185は、むしろ、ボックス100の側面パネルに接して、開
いて展開する。
【0046】
ハンガーシステム150には、いくつかの有利な点がある。ハンガーシステム150に
より、ディップチューブまたは通気孔の設計的特徴を含む可撓性容器に付随し得るさらな
る費用および危険を伴わずに、充填し排水し再充填する必要のある用途で使用する単一ポ
ートを備えた大容量可撓性容器を使用できるようになる。ハンガーシステム150により
、また、容器10に空気を入れる必要なしに、排水プロセス中にて、充填した容器10を
完全に崩壊でき、それにより、閉鎖システムを維持する。システム150は、さらに、容
器10の再充填展開に支持を与え、これにより、容器10の望ましくない襞をできるだけ
少なくする。システム150は、再充填中に容器10の再展開ができない水平の皺(cr
ease)ではなく、主に垂直の皺(winkle)で、排水中の容器の崩壊を強制的に
起こす。この垂直崩壊配置により、容器10の下部パネルが凸状に上向きに吸引されて容
器10で低い排水点を規定するので、この容器の排水性能が向上する。
【0047】
図22および23は、本発明のさらに他の局面を開示している。可撓性容器10は、ボ
ックス100よりも大きいサイズである。この形状では、その容器継ぎ目にかかる応力の
量は、例えば、容器10がボックス内で最適に整列されないなら、最小になり、ここで、
この容器の四隅は、実質的に、このボックスの四隅と隣接している。図22は、ボックス
100内の容器10の概略平面図を開示している。容器10は、流体で部分的に満たされ
るにすぎない。この容器のパネルは、容器幅CWおよび容器深さCDで規定される。容器
10のパネルは、協同して、第一周囲P1を規定する(すなわち、P1=2*(CW+C
D))。このボックスの側面パネルは、ボックス幅BWおよびボックス深さBDで規定さ
れる。このボックスのパネルは、協同して、第二周囲P2を規定する(すなわち、P2=
2*(BW+BD))。容器10のパネルは、第一周囲P1が第二周囲P2よりも大きい
ようなサイズにされる。これにより、ボックス100内の容器10に関して、一定の「遊
び」ができ、好ましくは、容器10およびボックス100の隅で、容器10に一定量の皺
ができる。好ましい実施形態では、容器10は、ボックス100に関して、第一周囲P1
がボックス100の第二周囲P2よりも約2%〜約10%大きいようなサイズにされる。
図23で示すように、容器10を実質的にボックス100内にて流体で満たすとき、容器
10では、その隅またはその近くで、皺が形成される。容器10がボックス100と実質
的に同じ大きさなら、容器10の隅は、図24で示すように、その隅から引き離すことが
でき、それにより、容器10にさらに大きな応力を加える。図25で示すように、容器1
0のサイズが大きくなると、それらの潜在的な問題が改善され、ここで、容器10の隅は
、最適には、ボックス100の隅で支持されている。
【0048】
図18〜21は、本発明によるポート栓300を開示しており、これは、容器10のポ
ート40に対して、独特の閉合を与えるように、設計されている。ポート栓300は、滅
菌および気体透過性の両方の障壁を与える。ポート栓300は、一般に、連絡部材302
、ストップ部材304、カバー部材306およびバンド308を含む。連絡部材302は
、典型的には、チューブの形態である。チューブ302は、典型的には、エラストマー材
料(例えば、シリコーン)から作製される。このチューブのサイズは、特定の用途に依存
して、変えることができる。好ましい1実施形態では、3/4インチのチューブが使用さ
れる。チューブ302は、第一末端および第二末端を有し、このチューブの長さは、所望
の用途により、決定される。このストップ部材は、典型的には、プラグ304の形態であ
る。プラグ304は、典型的には、円筒形であり、気体(例えば、空気)をプラグ304
に通すが流体がプラグ304に通るのを妨げるように、多孔性であるが疎水性を有する材
料から選択される。好ましい1実施形態では、プラグ304は、多孔性プラスチック材料
(例えば、ポリエチレン)から作製される。ポリテトラフルオロエチレン材料もまた、使
用できる。他の材料もまた可能であり、疎水性を有するように処理した材料が使用できる
。この材料の細孔サイズは、気体透過性の滅菌障壁を提供できるような大きさである。最
も好ましい実施形態では、このプラグは、市販のPorex(登録商標)疎水性材料であ
る。プラグ304は、一般に、約1インチの長さであり、チューブ302の末端に挿入し
たときに締まりばめを形成するような大きさの直径を有する。図18〜20でさらに示す
ように、カバー部材306は、第一部材310および第二部材312を有する。部材31
0、312は、セロハンまたは紙から作製できる。それに加えて、1つの部材は、紙であ
り得、また、1つの部材は、セロハンであり得る。以下でさらに詳細に説明するように、
部材310、312は、互いに密封されて、2層の剥離可能パウチを形成し、チューブ3
02の第二末端を収容する開口部を有する。バンド308もまた、典型的には、弾性材料
(例えば、シリコーン)から作製され、ポート栓300で使用するチューブと同じチュー
ブストックから切断できる。
【0049】
図20でさらに示すように、ポート栓300を作製して容器10に連結する際には、チ
ューブ302は、まず、所望の長さ(例えば、6〜30フィートの配管)に切断される。
チューブ302の第一末端314は、容器10のポート40上に挿入され、締まりばめを
形成する。ポート40に設置したとき、チューブ302の第一末端314の周りには、ケ
ーブルタイ316が設置でき、チューブ302をポート40にさらに確実に連結する。ケ
ーブルタイ316は、締めたとき、それに従って切り取られる。プラグ304は、所望の
プラグストックから、1インチ長に切断される。図18および19で示すように、プラグ
304は、次いで、チューブ302の第二末端318に挿入される。プラグ304の一部
は、チューブ302の第二末端から伸長して、オペレータがチューブ302から取り外す
際にプラグ304を握ることができるようにする。カバー306の第一および第二部材3
10、312は、1つの開放端320を残すこと以外は(図20)互いに密封され、パウ
チ322を形成する。カバー306は、次いで、チューブ302およびプラグ304の第
二末端318に設置される。バンド308は、次いで、カバー306およびチューブ30
2の周りで設置されて、カバー306をチューブ302に固定する。弾性バンド308は
、チューブ302と同じチューブストックから切断されるので、バンド308をチューブ
302の周りで設置したとき、チューブ302に対して、カバー306に放射状の圧縮力
を加える。カバー306は、もし、チューブ302の第二末端318が不用意に床に落ち
たりパウチが汚染されても、多孔性プラグ304およびチューブ末端318が清浄で無菌
のままであるように、ダストカバーを提供する。タンパーエビデント機構が望ましいなら
、カバー部材306は、取り外し不能な付属品(例えば、収縮バンド309(図19))
を使って、チューブ302の第二末端318に永久的に固着され得る。それに加えて、図
18で示すように、カバー306は、直接、チューブ302に熱密封でき、それにより、
タンパーエビデント機構を与える。
【0050】
チューブ302の第二末端318でプラグ304にアクセスするには、2つの一般的な
方法がある。図18で示すように、第一および第二部材310、312の上端324は、
カバー306に開くように、剥離できる。あるいは、図19で示すように、バンド308
は、チューブ302を転がり落ちることができ、カバー306は、チューブ302の第二
末端318から引き離される。いずれかの場合、一旦、カバー306が取り外されると、
プラグ304もまた、取り外すことができ、ここで、その流体は、容器10から排水また
はポンプ上げできる。
【0051】
ある場合には、容器は、複数のポート(例えば、充填ポート、排水ポートおよび通気ポ
ート)を有し得る。図21は、通気栓332で閉じられた追加ポート330を有する容器
10を開示している。通気栓332は、上記ポート栓300と類似している。通気栓33
2は、短いシリコンチューブ334を有し、その一端は、追加ポート330に連結されて
いる。チューブ334の自由端には、ポート栓プラグ304と同じ材料から作製された通
気プラグ336が挿入される。通気プラグ336により、空気は、そこを通ることができ
、容器10の内側の圧力を、容器10の外側の圧力と等しくする。通気プラグ336によ
り、容器10の完全な充填およびヘッドスペース(すなわち、この流体レベルから容器上
部の空間)の付随した減少が可能になる。ヘッドスペースが制御されていないと、この流
体中の気体濃度が変わり得、それにより、その流体のpHがシフトさせるので、これは、
静止容器用途に有利である。容器10を運搬する際には、ヘッドスペースによって出荷中
に流体が跳ね回るので、ヘッドスペースは、特に重要な問題である。このような流体の運
動により、変性(起泡)が原因で、流体中のタンパク質が分解し得、そして繰り返しの機
械的な応力(曲げ亀裂)が原因で、この容器それ自体が傷つき得る。
【0052】
図21でさらに示すように、もし望ましいなら、チューブ334または連絡部材内には
、第一末端と第二末端との間で、弁338を位置付けることができる。弁338(例えば
、止めコック弁または他の適切な弁)は、望ましいように、容器10の通気を許容または
防止するために、開閉できる。例えば、弁338は、後の充填段階中に、容器10を通気
するように開くことができる。逆に、弁338は、例えば、出荷および排水中にて、閉じ
ることができる。
【0053】
本発明のポート栓300は、多く有利な点があり、すなわち、無菌閉合を与えるが依然
として気体透過性を有する。この無菌障壁は、汚染を防止する。栓300の透過性により
、チューブ302内の内圧、従って、チューブ302と連絡している容器10、および容
器10の周りの外圧が等しくなる。圧力が等しくなることで、滅菌空気が容器10に入る
ことができ、これにより、取扱および設置中にて、容器10を操作し易くなる。例えば、
圧力が等しくなると、大きい可撓性で崩壊可能な容器10は、無菌でない空気が容器10
に導入するおそれなしに、空の間に、簡単に操縦できるようになる。取扱および設置中に
は、空気が潤滑剤として作用して容器パネルが別々に移動できるので、容器10内に空気
があることが重要である。しかしながら、滅菌および出荷中に容器10内に空気があると
、容器が嵩張る原因となる。容器の嵩張りは、望ましくなく、できる限り少なくしようと
試みられている。それゆえ、流体で満たされているができるだけ空気が少ない容器10を
出荷できることが望ましく、次いで、無菌を損なうことなく容器10に空気を入れること
が望ましい。この無菌気体透過性ポート栓は、これらの利点がある。もし、チューブ30
2の第二末端318が、偶然、落ちるか、汚染物に導入されたなら、カバー部材306は
、チューブ302およびプラグ304の第二末端318を無菌で維持する。それに加えて
、ポート栓300は、射出成形ポートまたはステンレス鋼接合を必要とせず、それゆえ、
費用が節約される。さらに、チューブ302とプラグ304との間で締まりばめを使用す
ることにより、プラグ304をチューブ302に連結するのに溶媒を必要とせず、従って
、容器10に入る浸出液の量が少なくなる。
【0054】
本発明の実施形態の上記記述を仮定して、当業者により、種々の改良が行われ得ること
が分かる。このような改良は、上記特許請求の範囲に含まれると解釈される。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】図1は、本発明の医療用流体容器の斜視図である。
【図2】図2は、本発明の他の医療用流体容器の斜視図であり、これは、図1で示した容器よりも大きい。
【図3】図3は、本発明の他の医療用流体容器の斜視図であり、これは、図1および2で示した容器よりも大きく、垂直配置で示されている。
【図4】図4は、図1の容器の側面立面図である。
【図5】図5は、この容器のパネルの平面図である。
【図6】図6は、この容器のガセットパネルの平面図である。
【図7】図7は、この容器の末端パネルの斜視図である。
【図8】図8は、略折り畳み配置での本発明の容器の斜視図であり、支持ボックスは、想像線で示されている。
【図9】図9は、充填プロセス中にて、流体で満たされている、図8の容器の斜視図である。
【図10】図10は、この容器を支持するのに使用されるボックスの斜視図であり、この容器は、このボックス内で位置付けられる。
【図11】図11は、容器のハンガーシステムを使用してボックス内で支持された、本発明の容器の側面斜視図である。
【図12】図12は、容器のハンガーシステムを使用してボックス内で支持された、本発明の容器の側面斜視図である。
【図13】図13は、本発明の容器ハンガーシステムの斜視図である。
【図14】図14は、図13のボックス内の容器の上面図であり、ここで、この容器は、部分的に排水されている。
【図15】図15は、本発明の容器ハンガーシステムの代替実施態様の概略斜視図である。
【図16】図16は、本発明の容器システムの他の代替実施態様の概略斜視図である。
【図17】図17a〜17eは、この容器ハンガーシステムで支持された容器の排水プロセスの概略図である。
【図18】図18は、この容器と併用されるポート栓の平面図である。
【図19】図19は、代替配置での図18のポート栓の平面図である。
【図20】図20は、容器に連結されたポート栓の斜視図である。
【図21】図21は、複数のポートを有する容器の斜視図であり、1つのポートでは、ポート栓が連結され、また、他のポートでは、代替ポート栓が連結されている。
【図22】図22は、このボックスに位置付けられた容器の平面図であり、この容器は、部分的に満たされている。
【図23】図23は、このボックスに位置付けられた容器の平面図であり、この容器は、実質的に満たされている。
【図24】図24は、ボックス内に位置付けられた容器の隅部分の部分拡大図である。
【図25】図25は、このボックス内での本発明の容器の部分拡大図である。
【図26】図26は、本発明の容器ハンガーシステムの代替実施態様の概略斜視図である。
【図27】図27は、本発明の容器ハンガーシステムの代替実施態様の概略斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
剛性ボックス内で大容量の可撓性医療容器を支持するハンガーシステムであって、該システムは、該可撓性容器の上部を上方に偏らせる手段を含み、該手段は、該剛性ボックスおよび該可撓性容器の該上部に連結されている、
システム。
【請求項2】
流体で満たした三次元可撓性医療容器を支持するボックスであって、該ボックスは、以下の部分を含む:
フレームであって、該フレームは、上部および下部を有し、該フレームは、複数の側壁を有し、該側壁は、それらの末端で共に連結されてその中でチャンバを形成し、該フレームは、さらに、床を有し、該床は、該下部から間隔を開けて配置されており、該チャンバは、該可撓性医療容器を収容する大きさであり、ここで、該容器の底壁は、該床により支持され、そして該容器の該側壁は、該フレームの側壁により支持され、各側壁は、略透明パネルを支持する、
ボックス。
【請求項3】
前記床が、開口部を有し、該開口部が、排液チューブを収容するように適合されており、該排液チューブが、前記可撓性容器の前記底壁に連結されている、請求項2に記載のボックス。
【請求項4】
前記床が、第二開口部を有し、該第二開口部が、第二ポートを収容するように適合されており、該第二ポートが、前記可撓性容器の前記底壁に連結されており、位置決めポートとして使用され得る、請求項3に記載のボックス。
【請求項5】
1側壁が、ドアを有し、該ドアが、該1側壁を通って前記チャンバに入るアクセスを可能にする、請求項2に記載のボックス。
【請求項6】
前記透明パネルが、ポリカーボネートから作製される、請求項2に記載のボックス。
【請求項7】
ボックス内で三次元可撓性容器を支持するシステムであって、該可撓性容器は、第一周囲を有し、そして該ボックスは、第二周囲を有し、該第一周囲は、該第二周囲よりも大きい、システム。
【請求項8】
前記第一周囲が、前記第二周囲の約2%〜約10%の範囲内で大きい、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
本願明細書等に記載されるような、システム。

【図5】
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【図8】
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【図10】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図20】
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【公開番号】特開2008−239253(P2008−239253A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−107344(P2008−107344)
【出願日】平成20年4月16日(2008.4.16)
【分割の表示】特願2002−572857(P2002−572857)の分割
【原出願日】平成14年2月15日(2002.2.15)
【出願人】(591013229)バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド (448)
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
【Fターム(参考)】