容器
【課題】ロンドレーション形状において上下方向の衝撃により収納された物品が破損する可能性を低減できる容器を提供する。
【解決手段】波状に山部と谷部とが交互に形成されたロンドレーション形状の波状挟持部13の谷部には底上げ部31が形成されている。物品は、波状挟持部13で挟持され、底上げ部31によって下方から支えられて収納される。波状挟持部13や底上げ部31の有する弾性によって外部からの衝撃が吸収されて、物品は保護される。底上げ部31は、波状挟持部13の谷部にカッタ等で切り込みが入れられて、切り込みの間の領域が持ち上げられて形成される。
【解決手段】波状に山部と谷部とが交互に形成されたロンドレーション形状の波状挟持部13の谷部には底上げ部31が形成されている。物品は、波状挟持部13で挟持され、底上げ部31によって下方から支えられて収納される。波状挟持部13や底上げ部31の有する弾性によって外部からの衝撃が吸収されて、物品は保護される。底上げ部31は、波状挟持部13の谷部にカッタ等で切り込みが入れられて、切り込みの間の領域が持ち上げられて形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、容器に必要とされる性能として、収納される物品を外部から与えられる衝撃から守ることがある。例えば医療用に使用されるアンプルはアンプル収納容器に収納されて搬送されるが、コスト削減の目的もあって紙製の簡易な形態の容器が用いられる場合がある。アンプルは元来破損しやすく、簡易な紙による包装のみでは搬送途中に受ける衝撃からアンプルを守ることが完全には難しく、搬送途中にしばしば破損してしまう。
【0003】
収納された物品の破損を防止する容器は従来から提案されている.例えば、下記特許文献1では、アンプルの破損を防止する包装容器が開示されている。この包装容器では、孔部や天蓋部、舌片部などの構造を設けて、アンプルやバイアルを確実に保持することが目指されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−225499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
容器の製造のための手間やコストを可能な限り省きたい場合は多い。上記特許文献1の容器は複雑な構造であり、製作の手間とコストがかかる可能性がある.したがって、低コストと簡易な構造により十分な衝撃吸収性を有する容器を必要とする場合には適さない。
【0006】
容器内の収容物あるいは容器に加わる衝撃を緩和する目的のために、容器に収納された物品に外部からの衝撃が直接伝わらないように工夫することが好適である。例えばアンプルなどを収納する容器として、いわゆるロンドレーションと呼ばれる種類の容器がある。ロンドレーションとは波状の形状によってアンプルなどの物品を挟んで収納する容器である。ロンドレーションの場合、低コストで作成できる等の利点があるが、外部からの衝撃により収納されたアンプル等が破損する不具合が完全には解消できていない。
【0007】
特にロンドレーションでは構造上、横方向からの衝撃は波状の構造により緩和できると考えられるが、それと比較して上下方向からの衝撃には弱いとみなされる。特に下方からの衝撃は直接アンプルなどの物品に伝わってしまう場合がある。こうしたロンドレーション形状の容器において、上下方向の衝撃によって収納した物品が破損されることを抑制できる容器は従来技術では提案されていない。
【0008】
そこで本発明が解決しようとする課題は、ロンドレーション形状において上下方向の衝撃により収納された物品が破損する可能性を低減できる容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る容器は、筒部を有する形状の物品を収納する容器であって、シート状の部材を波状に山部と谷部とが交互に形成されるように変形した形状を有し、隣り合う前記山部の間に前記物品の筒部を挟持する波状挟持部と、前記波状挟持部の前記谷部の少なくとも一部を底上げする底上げ部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
これにより、本発明の容器は、波状に山部と谷部とを有する波状挟持部により物品を挟持するので、波状の形状によって横方向から与えられる衝撃を緩和する。さらに波状挟持部の谷部が底上げされた底上げ部を有することにより、底上げ部によって物品を下方向から支えるとともに、物品を容器の底から離して、容器の下方向から加えられた衝撃と物品の間の緩衝材となる。また物品が上方向からの衝撃を受けた際にも、底上げ部による緩衝機能によって衝撃を緩和できる。したがって結局横方向のみでなく上下方向からの衝撃も緩和できて、物品の損傷を抑制できるとの効果を奏する。また波状の形状の波状挟持部に対して底上げ部を形成するのみの簡素な構造なので、低コストで簡易に作成できる。
【0011】
また前記山部において隣の山部と対向する部位は、前記隣の山部の方向へ膨出する膨出部を有し、その膨出部の頂点と前記底上げ部との間の距離は前記物品の筒部の径方向幅長よりも大きく、対向する前記膨出部の前記頂点間の距離は前記物品の筒部の径方向幅長よりも小さいとしてもよい。
【0012】
これにより山部には隣の山部の方向へ膨出する膨出部があり、膨出部の頂点と底上げ部との間の距離は物品の筒部の径方向幅長よりも大きく、隣り合う山部の膨出部の頂点間の距離は物品の筒部の径方向幅長よりも小さいので、膨張部と底上げ部とによって物品が上下方向から位置決めされ、山部によって挟まれることにより横方向から位置決めされることにより、物品は安定的に確保されてぐらつきが抑制される。さらに膨張部が物品の上方向からの衝撃に対する緩衝材として、また上記のとおり底上げ部が下方向からの衝撃に対する緩衝材として機能する。また山部が物品への横方法からの衝撃に対する緩衝材となる。よって結局物品は確実に位置決めされると同時に、上下左右からの衝撃が緩和されて物品の破損が抑制される。
【0013】
また前記物品はアンプルであるとしてもよい。アンプルは元来割れ易く、アンプルを収納容器に収納して搬送する際に、外部からの衝撃で破損する場合がある。さらにアンプル収納容器に対しては、低コストで作成するとの要求が高い。本発明によって簡易な構造で低コストにより十分なアンプル保護能力を有する収納容器を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。まず図1は、本発明の実施例1としてのアンプルケース1(ケース、容器)の斜視図である。ケース1は、アンプルを4個収容するアンプルケースの例である。図2(a)はケース1の上面図であり、図2(b)は図2(a)を図示下方から見た側面図である。また図3は図1の要部拡大図である。これらの図に示されているように、ケース1は底面部10、上方側面部11、下方側面部12、波状挟持部13を備える。
【0015】
底面部10はケース1全体にとっての底面を形成する。上方側面部11は、アンプル40を収納した状態でアンプル40の上部側に位置する。下方側面部12は、アンプル40を収納した状態でアンプル40の底部側に位置する。底面部10、上方側面部11、下方側面部12は、例えば1枚の紙からなるとすればよい。
【0016】
波状挟持部13は1枚の長方形状を有するシート状の部材が変形された形状となっている。波状挟持部13の形状はいわゆるロンドレーションと呼ばれる形状であり、交互に山部35と谷部36とを有するように湾曲している。波状挟持部13は、最初からこうした形状を有するように形成されたとしてもよいし、平らなシートがこうした形状に変形されたとしてもよい。ケース1では波状挟持部13は1枚の紙が湾曲されることで形成されたとする。谷部36が底面部10に固着されることによって、波状挟持部13と底面部10、上方側面部11、下方側面部12とは一体化される。谷部36は、例えばホットメルト接着剤によって底面部10に固着すればよい。
【0017】
図3のとおり、波状挟持部13の谷部36には底上げ部30、31が形成されている。底上げ部30、31の形成方法は図4に示されている。同図のとおり、波状挟持部13の谷部36に切れ目31a、31bがカッタ等により形成され、切れ目31aと31bとに挟まれた領域が持ち上げられることによって底上げ部31は形成される(破線は折り曲げ線を示す)。底上げ部30の作成方法も同様である。
【0018】
図5、図6はそれぞれ図1、図2にアンプル40を収納した状態を示した図である。アンプル40は筒部41と枝部42とを有する。
【0019】
アンプル40は、山部35と山部35との間を押し広げるようにして波状挟持部13の谷部36へと挿入される.図6(b)の要部が図8に拡大して示されている。図8に示されているとおり、波状挟持部13の山部35には、隣の山部35の方へ膨出した膨出部37が形成されている。対向する膨出部37の頂点38間の距離をD1とする。頂点38と底上げ部31との間の鉛直方向の距離をD2とする。アンプル40の筒部41の直径(径方向幅長)をD3とする。なお図8の上下方向を鉛直方向とする。
【0020】
図8のとおり、D1はD3より小さく、D2はD3より大きい。D2がD3より大きいので、アンプル40は頂点38と底上げ部31との間に位置することができる。D1がD3より小さいので、アンプル40の上方への移動は規制される。こうしてアンプル40は波状挟持部13によって挟持される。ケース1では波状挟持部13が紙製なので、紙が波状挟持部13の形状に変形されることにより波状挟持部13は弾性を有する。この弾性によってアンプル40は波状挟持部13内で安定して位置決めされ、ぐらつきが回避される。
【0021】
上述のとおり、波状挟持部13を紙により作成したことで波状挟持部13は弾性を有する。また紙製の波状挟持部13に形成された底上げ部30、31の形状により、明らかに底上げ部30、31も弾性を有する。これらの弾性によって、以下のとおり外部からの衝撃が緩和されてアンプル40が保護される。
【0022】
まずケース1に横方向から衝撃が与えられた場合、まずアンプル40は、波状挟持部13のもつ弾性により衝撃が緩和される。よって、横方向からの衝撃が緩和されて、アンプル40が保護される。
【0023】
さらにケース1に上下方向から衝撃が与えられた場合、図8の図示上側からの衝撃の場合、膨出部37の存在によって衝撃が直接アンプル40に加わらない。また図8の図示下側からの衝撃の場合、底上げ部31の存在によって衝撃が直接アンプル40に加わらない。そして、膨出部37の有する弾性、底上げ部30、31の有する弾性によって上下方向からの衝撃は緩和される。よって以上より、上下方向から衝撃も緩和されて、アンプル40の破損が抑制される。
【0024】
図7には上方側面部11を上方側面部11と底面部10の境界で、下方側面部12を下方側面部12と底面部10の境界で折りたたんだ状態のアンプルケース1の側面図が示されている。通常この状態で、別の箱の中などにアンプルケース1ごと挿入されてアンプル40は搬送される。
【0025】
図7に示されているように、底上げ部30、31が形成されている分、アンプル40と底面部10との間の間隔が増している。これにより、外部からの衝撃が加わった場合に、アンプル40の枝部42が底面部10に接触する可能性が低減する。アンプル40は、輸送時に枝部42が破損する場合が多いことが知られている。ケース1は、アンプル40において破損する危険性が高い枝部42の破損の危険性を低減できるとの顕著な効果を奏する。
【0026】
次に本発明の実施例2としてのアンプルケース2(ケース、容器)を説明する。ケース2は図9、10に示されている。図9はケース2の斜視図、図10(a)はケース2の上面図であり、図10(b)は図10(a)を図示下方から見た側面図である。ケース2は、ケース1に弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23が付加された構成となっている。それ以外はケース1と同じである。以下で、ケース1と異なる弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23について説明する。
【0027】
図9、10に示されているとおり、弾性緩衝部20、21、22は、波状挟持部13上に形成されている。また副弾性緩衝部23は、下方側面部12上に形成されている。ケース2では、弾性緩衝部20、21、22、及び副弾性緩衝部23は、波状挟持部13、下方側面部12上に連続した線状で形成されている。弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23は、弾性を有するとする。例えば後述するようにホットメルト接着剤により弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23を形成してもよい。
【0028】
上述のように、ケース1では波状挟持部13及び底上げ部30、31の有する弾性によって、横方向あるいは上下方向からの衝撃が緩和されて、収納されたアンプル40が保護される。ケース2では、それに加えて、弾性緩衝部20、21、22の有する弾性によって横方向あるいは上下方向からの衝撃が緩和される。したがってケース2では、こうした二重の緩衝効果によって収納されたアンプル40が保護されるとの顕著な効果を奏する。
【0029】
このようにケース2においては、波状挟持部13において山部に挟持されたアンプル40の筒部と接する部位に形成された弾性を有する弾性緩衝部20、21、22を備えている。これにより弾性緩衝部のもつ弾性によって、外部からの衝撃を緩和し挟持された物品を保護する性能がさらに向上する。
【0030】
図11には、ケース2にアンプル40が収納された状態での正面図が示されている。図11のとおり、ケース2において下方側面部12が折りたたまれると、副弾性緩衝部23が、波状挟持部13に挟持されたアンプル40の底部側に位置する。アンプル40は、輸送時に底部側から破損する場合がある。したがって、副弾性緩衝部23により、アンプル40の底部側への外部からの衝撃が緩和されるので、アンプル40の破損の可能性が低減する。
【0031】
このようにケース2では、波状挟持部13に挟持されたアンプル40に接することが可能な位置に形成された側面部(下方側面部12)と、その側面部に形成された弾性を有する副弾性緩衝部23とをさらに備えている。これにより、容器の側面部において、挟持された物品の一部が接する部位に副弾性緩衝部が形成された構成なので、弾性緩衝部が物品の筒部に与えられる衝撃を緩和し、副弾性緩衝部が物品の筒部とは異なる部位に与えられる衝撃を緩和することにより、物品の損傷をさらに抑制することができる。さらに、側面部と、副弾性緩衝部とは簡易に作成できるので、簡易に作成できる構造によって物品の破損を抑制できる容器を実現できる。
【0032】
ケース2における弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23は、例えばガスを混入することによりフォーム化したホットメルトにより形成すればよい。ホットメルトとは広く用いられている接着剤の一種である。元来ホットメルトとは塗料や接着剤などの分野において、常温では固体の材料を加熱溶融化して流動化して塗布し、室温に冷却すると塗装、接着が完了する加工方法を指すが、そうした加工方法で使用される材料を指す場合も多い。今日ホットメルト接着剤は製本用や自動車の各部の接着等幅広い用途の接着に広く用いられている。ホットメルト接着剤の材質としては、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)等の熱可塑性樹脂が使用されるのが一般的である。
【0033】
このホットメルト接着剤の使用形態として、ガスを混入することによりフォーム(泡状)化する形態がある。この使用形態は、フォーム化することにより流動性が少なくなるのでたれが少なく塗布作業が容易となることや、発泡して体積が増すことによりホットメルト量を削減できる等の利点を有する。ちなみにガスとしては入手が容易な窒素が用いられることが多い。
【0034】
ホットメルトにガスを混入した場合、固化した後も弾性を有する特徴がある。従来、このようにガスを混入したホットメルトは接着剤として用いられてきたが、この弾性は緩衝材として用いることにも適している。ホットメルト接着剤は広く普及しており容易に入手でき低コストでもあり、また緩衝材に転用することも容易である。
【0035】
ホットメルト系接着剤は、常温でペレット、ブロック、スティック状の形状とされ、アプリケータ(塗布機械)を用いて加熱溶融して塗布される。本実施例においては例えば、図示しないアプリケータ内でホットメルト材料に機械的にガスが混入されること等によりフォーム(泡状)化された後にノズルから吐出されてケース2に塗布されることにより、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23を形成すればよい。
【0036】
単にノズルから吐出されたホットメルトをそのままケース2の表面上にノズル(あるいはケース2)を動かしながら塗る(あるいは置く)ことにより自然に、図9、10のように線状に弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23が形成できる。したがって、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23の作成は極めて容易である。
【0037】
さらに、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23をホットメルトによって形成すれば、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23自体が接着性能を有することとなるので、別に接着剤を用意して弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23をケース2に接着する必要がない。
【0038】
また波状挟持部13をホットメルト接着剤によって底面部10に接着し、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23を泡状化されたホットメルトにより形成すれば、材料の共有化により低コスト化につながる。なお、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23は、ホットメルトに限らず、弾性を有する他の材料により形成してもよい。例えばゴムにより形成してもよい。
【0039】
また図9、10では弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23を線状に連続して形成したが、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23は、アンプル40と接する部位にのみ不連続な線状で形成することとしてもよい。その場合、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23作成のためのコストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施例1に係るアンプルケースの斜視図。
【図2】実施例1におけるアンプルケースの(a)上面図及び(b)側面図。
【図3】実施例1のアンプルケースの要部拡大図。
【図4】底上げ部の作成方法を示す図。
【図5】アンプルを収納した状態での実施例1のアンプルケースの斜視図。
【図6】アンプルを収納した状態での実施例1のアンプルケースの(a)上面図及び(b)側面図。
【図7】アンプルを収納した状態での実施例1のアンプルケースの正面図。
【図8】アンプルを収納した状態での実施例1のアンプルケースの要部拡大図。
【図9】実施例2のアンプルケースの斜視図。
【図10】実施例2におけるアンプルケースの(a)上面図及び(b)側面図。
【図11】アンプルを収納した状態での実施例2のアンプルケースの正面図。
【符号の説明】
【0041】
1、2 アンプルケース(ケース、容器)
10 底面部
11 上方側面部
12 下方側面部
13 波状挟持部
20、21、22 弾性緩衝部
23 副弾性緩衝部
30、31 底上げ部
35 山部
36 谷部
37 膨出部
38 頂点
40 アンプル(物品)
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、容器に必要とされる性能として、収納される物品を外部から与えられる衝撃から守ることがある。例えば医療用に使用されるアンプルはアンプル収納容器に収納されて搬送されるが、コスト削減の目的もあって紙製の簡易な形態の容器が用いられる場合がある。アンプルは元来破損しやすく、簡易な紙による包装のみでは搬送途中に受ける衝撃からアンプルを守ることが完全には難しく、搬送途中にしばしば破損してしまう。
【0003】
収納された物品の破損を防止する容器は従来から提案されている.例えば、下記特許文献1では、アンプルの破損を防止する包装容器が開示されている。この包装容器では、孔部や天蓋部、舌片部などの構造を設けて、アンプルやバイアルを確実に保持することが目指されている。
【0004】
【特許文献1】特開2005−225499号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
容器の製造のための手間やコストを可能な限り省きたい場合は多い。上記特許文献1の容器は複雑な構造であり、製作の手間とコストがかかる可能性がある.したがって、低コストと簡易な構造により十分な衝撃吸収性を有する容器を必要とする場合には適さない。
【0006】
容器内の収容物あるいは容器に加わる衝撃を緩和する目的のために、容器に収納された物品に外部からの衝撃が直接伝わらないように工夫することが好適である。例えばアンプルなどを収納する容器として、いわゆるロンドレーションと呼ばれる種類の容器がある。ロンドレーションとは波状の形状によってアンプルなどの物品を挟んで収納する容器である。ロンドレーションの場合、低コストで作成できる等の利点があるが、外部からの衝撃により収納されたアンプル等が破損する不具合が完全には解消できていない。
【0007】
特にロンドレーションでは構造上、横方向からの衝撃は波状の構造により緩和できると考えられるが、それと比較して上下方向からの衝撃には弱いとみなされる。特に下方からの衝撃は直接アンプルなどの物品に伝わってしまう場合がある。こうしたロンドレーション形状の容器において、上下方向の衝撃によって収納した物品が破損されることを抑制できる容器は従来技術では提案されていない。
【0008】
そこで本発明が解決しようとする課題は、ロンドレーション形状において上下方向の衝撃により収納された物品が破損する可能性を低減できる容器を提供することにある。
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明に係る容器は、筒部を有する形状の物品を収納する容器であって、シート状の部材を波状に山部と谷部とが交互に形成されるように変形した形状を有し、隣り合う前記山部の間に前記物品の筒部を挟持する波状挟持部と、前記波状挟持部の前記谷部の少なくとも一部を底上げする底上げ部とを備えたことを特徴とする。
【0010】
これにより、本発明の容器は、波状に山部と谷部とを有する波状挟持部により物品を挟持するので、波状の形状によって横方向から与えられる衝撃を緩和する。さらに波状挟持部の谷部が底上げされた底上げ部を有することにより、底上げ部によって物品を下方向から支えるとともに、物品を容器の底から離して、容器の下方向から加えられた衝撃と物品の間の緩衝材となる。また物品が上方向からの衝撃を受けた際にも、底上げ部による緩衝機能によって衝撃を緩和できる。したがって結局横方向のみでなく上下方向からの衝撃も緩和できて、物品の損傷を抑制できるとの効果を奏する。また波状の形状の波状挟持部に対して底上げ部を形成するのみの簡素な構造なので、低コストで簡易に作成できる。
【0011】
また前記山部において隣の山部と対向する部位は、前記隣の山部の方向へ膨出する膨出部を有し、その膨出部の頂点と前記底上げ部との間の距離は前記物品の筒部の径方向幅長よりも大きく、対向する前記膨出部の前記頂点間の距離は前記物品の筒部の径方向幅長よりも小さいとしてもよい。
【0012】
これにより山部には隣の山部の方向へ膨出する膨出部があり、膨出部の頂点と底上げ部との間の距離は物品の筒部の径方向幅長よりも大きく、隣り合う山部の膨出部の頂点間の距離は物品の筒部の径方向幅長よりも小さいので、膨張部と底上げ部とによって物品が上下方向から位置決めされ、山部によって挟まれることにより横方向から位置決めされることにより、物品は安定的に確保されてぐらつきが抑制される。さらに膨張部が物品の上方向からの衝撃に対する緩衝材として、また上記のとおり底上げ部が下方向からの衝撃に対する緩衝材として機能する。また山部が物品への横方法からの衝撃に対する緩衝材となる。よって結局物品は確実に位置決めされると同時に、上下左右からの衝撃が緩和されて物品の破損が抑制される。
【0013】
また前記物品はアンプルであるとしてもよい。アンプルは元来割れ易く、アンプルを収納容器に収納して搬送する際に、外部からの衝撃で破損する場合がある。さらにアンプル収納容器に対しては、低コストで作成するとの要求が高い。本発明によって簡易な構造で低コストにより十分なアンプル保護能力を有する収納容器を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。まず図1は、本発明の実施例1としてのアンプルケース1(ケース、容器)の斜視図である。ケース1は、アンプルを4個収容するアンプルケースの例である。図2(a)はケース1の上面図であり、図2(b)は図2(a)を図示下方から見た側面図である。また図3は図1の要部拡大図である。これらの図に示されているように、ケース1は底面部10、上方側面部11、下方側面部12、波状挟持部13を備える。
【0015】
底面部10はケース1全体にとっての底面を形成する。上方側面部11は、アンプル40を収納した状態でアンプル40の上部側に位置する。下方側面部12は、アンプル40を収納した状態でアンプル40の底部側に位置する。底面部10、上方側面部11、下方側面部12は、例えば1枚の紙からなるとすればよい。
【0016】
波状挟持部13は1枚の長方形状を有するシート状の部材が変形された形状となっている。波状挟持部13の形状はいわゆるロンドレーションと呼ばれる形状であり、交互に山部35と谷部36とを有するように湾曲している。波状挟持部13は、最初からこうした形状を有するように形成されたとしてもよいし、平らなシートがこうした形状に変形されたとしてもよい。ケース1では波状挟持部13は1枚の紙が湾曲されることで形成されたとする。谷部36が底面部10に固着されることによって、波状挟持部13と底面部10、上方側面部11、下方側面部12とは一体化される。谷部36は、例えばホットメルト接着剤によって底面部10に固着すればよい。
【0017】
図3のとおり、波状挟持部13の谷部36には底上げ部30、31が形成されている。底上げ部30、31の形成方法は図4に示されている。同図のとおり、波状挟持部13の谷部36に切れ目31a、31bがカッタ等により形成され、切れ目31aと31bとに挟まれた領域が持ち上げられることによって底上げ部31は形成される(破線は折り曲げ線を示す)。底上げ部30の作成方法も同様である。
【0018】
図5、図6はそれぞれ図1、図2にアンプル40を収納した状態を示した図である。アンプル40は筒部41と枝部42とを有する。
【0019】
アンプル40は、山部35と山部35との間を押し広げるようにして波状挟持部13の谷部36へと挿入される.図6(b)の要部が図8に拡大して示されている。図8に示されているとおり、波状挟持部13の山部35には、隣の山部35の方へ膨出した膨出部37が形成されている。対向する膨出部37の頂点38間の距離をD1とする。頂点38と底上げ部31との間の鉛直方向の距離をD2とする。アンプル40の筒部41の直径(径方向幅長)をD3とする。なお図8の上下方向を鉛直方向とする。
【0020】
図8のとおり、D1はD3より小さく、D2はD3より大きい。D2がD3より大きいので、アンプル40は頂点38と底上げ部31との間に位置することができる。D1がD3より小さいので、アンプル40の上方への移動は規制される。こうしてアンプル40は波状挟持部13によって挟持される。ケース1では波状挟持部13が紙製なので、紙が波状挟持部13の形状に変形されることにより波状挟持部13は弾性を有する。この弾性によってアンプル40は波状挟持部13内で安定して位置決めされ、ぐらつきが回避される。
【0021】
上述のとおり、波状挟持部13を紙により作成したことで波状挟持部13は弾性を有する。また紙製の波状挟持部13に形成された底上げ部30、31の形状により、明らかに底上げ部30、31も弾性を有する。これらの弾性によって、以下のとおり外部からの衝撃が緩和されてアンプル40が保護される。
【0022】
まずケース1に横方向から衝撃が与えられた場合、まずアンプル40は、波状挟持部13のもつ弾性により衝撃が緩和される。よって、横方向からの衝撃が緩和されて、アンプル40が保護される。
【0023】
さらにケース1に上下方向から衝撃が与えられた場合、図8の図示上側からの衝撃の場合、膨出部37の存在によって衝撃が直接アンプル40に加わらない。また図8の図示下側からの衝撃の場合、底上げ部31の存在によって衝撃が直接アンプル40に加わらない。そして、膨出部37の有する弾性、底上げ部30、31の有する弾性によって上下方向からの衝撃は緩和される。よって以上より、上下方向から衝撃も緩和されて、アンプル40の破損が抑制される。
【0024】
図7には上方側面部11を上方側面部11と底面部10の境界で、下方側面部12を下方側面部12と底面部10の境界で折りたたんだ状態のアンプルケース1の側面図が示されている。通常この状態で、別の箱の中などにアンプルケース1ごと挿入されてアンプル40は搬送される。
【0025】
図7に示されているように、底上げ部30、31が形成されている分、アンプル40と底面部10との間の間隔が増している。これにより、外部からの衝撃が加わった場合に、アンプル40の枝部42が底面部10に接触する可能性が低減する。アンプル40は、輸送時に枝部42が破損する場合が多いことが知られている。ケース1は、アンプル40において破損する危険性が高い枝部42の破損の危険性を低減できるとの顕著な効果を奏する。
【0026】
次に本発明の実施例2としてのアンプルケース2(ケース、容器)を説明する。ケース2は図9、10に示されている。図9はケース2の斜視図、図10(a)はケース2の上面図であり、図10(b)は図10(a)を図示下方から見た側面図である。ケース2は、ケース1に弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23が付加された構成となっている。それ以外はケース1と同じである。以下で、ケース1と異なる弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23について説明する。
【0027】
図9、10に示されているとおり、弾性緩衝部20、21、22は、波状挟持部13上に形成されている。また副弾性緩衝部23は、下方側面部12上に形成されている。ケース2では、弾性緩衝部20、21、22、及び副弾性緩衝部23は、波状挟持部13、下方側面部12上に連続した線状で形成されている。弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23は、弾性を有するとする。例えば後述するようにホットメルト接着剤により弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23を形成してもよい。
【0028】
上述のように、ケース1では波状挟持部13及び底上げ部30、31の有する弾性によって、横方向あるいは上下方向からの衝撃が緩和されて、収納されたアンプル40が保護される。ケース2では、それに加えて、弾性緩衝部20、21、22の有する弾性によって横方向あるいは上下方向からの衝撃が緩和される。したがってケース2では、こうした二重の緩衝効果によって収納されたアンプル40が保護されるとの顕著な効果を奏する。
【0029】
このようにケース2においては、波状挟持部13において山部に挟持されたアンプル40の筒部と接する部位に形成された弾性を有する弾性緩衝部20、21、22を備えている。これにより弾性緩衝部のもつ弾性によって、外部からの衝撃を緩和し挟持された物品を保護する性能がさらに向上する。
【0030】
図11には、ケース2にアンプル40が収納された状態での正面図が示されている。図11のとおり、ケース2において下方側面部12が折りたたまれると、副弾性緩衝部23が、波状挟持部13に挟持されたアンプル40の底部側に位置する。アンプル40は、輸送時に底部側から破損する場合がある。したがって、副弾性緩衝部23により、アンプル40の底部側への外部からの衝撃が緩和されるので、アンプル40の破損の可能性が低減する。
【0031】
このようにケース2では、波状挟持部13に挟持されたアンプル40に接することが可能な位置に形成された側面部(下方側面部12)と、その側面部に形成された弾性を有する副弾性緩衝部23とをさらに備えている。これにより、容器の側面部において、挟持された物品の一部が接する部位に副弾性緩衝部が形成された構成なので、弾性緩衝部が物品の筒部に与えられる衝撃を緩和し、副弾性緩衝部が物品の筒部とは異なる部位に与えられる衝撃を緩和することにより、物品の損傷をさらに抑制することができる。さらに、側面部と、副弾性緩衝部とは簡易に作成できるので、簡易に作成できる構造によって物品の破損を抑制できる容器を実現できる。
【0032】
ケース2における弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23は、例えばガスを混入することによりフォーム化したホットメルトにより形成すればよい。ホットメルトとは広く用いられている接着剤の一種である。元来ホットメルトとは塗料や接着剤などの分野において、常温では固体の材料を加熱溶融化して流動化して塗布し、室温に冷却すると塗装、接着が完了する加工方法を指すが、そうした加工方法で使用される材料を指す場合も多い。今日ホットメルト接着剤は製本用や自動車の各部の接着等幅広い用途の接着に広く用いられている。ホットメルト接着剤の材質としては、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合樹脂)等の熱可塑性樹脂が使用されるのが一般的である。
【0033】
このホットメルト接着剤の使用形態として、ガスを混入することによりフォーム(泡状)化する形態がある。この使用形態は、フォーム化することにより流動性が少なくなるのでたれが少なく塗布作業が容易となることや、発泡して体積が増すことによりホットメルト量を削減できる等の利点を有する。ちなみにガスとしては入手が容易な窒素が用いられることが多い。
【0034】
ホットメルトにガスを混入した場合、固化した後も弾性を有する特徴がある。従来、このようにガスを混入したホットメルトは接着剤として用いられてきたが、この弾性は緩衝材として用いることにも適している。ホットメルト接着剤は広く普及しており容易に入手でき低コストでもあり、また緩衝材に転用することも容易である。
【0035】
ホットメルト系接着剤は、常温でペレット、ブロック、スティック状の形状とされ、アプリケータ(塗布機械)を用いて加熱溶融して塗布される。本実施例においては例えば、図示しないアプリケータ内でホットメルト材料に機械的にガスが混入されること等によりフォーム(泡状)化された後にノズルから吐出されてケース2に塗布されることにより、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23を形成すればよい。
【0036】
単にノズルから吐出されたホットメルトをそのままケース2の表面上にノズル(あるいはケース2)を動かしながら塗る(あるいは置く)ことにより自然に、図9、10のように線状に弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23が形成できる。したがって、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23の作成は極めて容易である。
【0037】
さらに、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23をホットメルトによって形成すれば、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23自体が接着性能を有することとなるので、別に接着剤を用意して弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23をケース2に接着する必要がない。
【0038】
また波状挟持部13をホットメルト接着剤によって底面部10に接着し、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23を泡状化されたホットメルトにより形成すれば、材料の共有化により低コスト化につながる。なお、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23は、ホットメルトに限らず、弾性を有する他の材料により形成してもよい。例えばゴムにより形成してもよい。
【0039】
また図9、10では弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23を線状に連続して形成したが、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23は、アンプル40と接する部位にのみ不連続な線状で形成することとしてもよい。その場合、弾性緩衝部20、21、22、副弾性緩衝部23作成のためのコストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の実施例1に係るアンプルケースの斜視図。
【図2】実施例1におけるアンプルケースの(a)上面図及び(b)側面図。
【図3】実施例1のアンプルケースの要部拡大図。
【図4】底上げ部の作成方法を示す図。
【図5】アンプルを収納した状態での実施例1のアンプルケースの斜視図。
【図6】アンプルを収納した状態での実施例1のアンプルケースの(a)上面図及び(b)側面図。
【図7】アンプルを収納した状態での実施例1のアンプルケースの正面図。
【図8】アンプルを収納した状態での実施例1のアンプルケースの要部拡大図。
【図9】実施例2のアンプルケースの斜視図。
【図10】実施例2におけるアンプルケースの(a)上面図及び(b)側面図。
【図11】アンプルを収納した状態での実施例2のアンプルケースの正面図。
【符号の説明】
【0041】
1、2 アンプルケース(ケース、容器)
10 底面部
11 上方側面部
12 下方側面部
13 波状挟持部
20、21、22 弾性緩衝部
23 副弾性緩衝部
30、31 底上げ部
35 山部
36 谷部
37 膨出部
38 頂点
40 アンプル(物品)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
筒部を有する形状の物品を収納する容器であって、
シート状の部材を波状に山部と谷部とが交互に形成されるように変形した形状を有し、隣り合う前記山部の間に前記物品の筒部を挟持する波状挟持部と、
前記波状挟持部の前記谷部の少なくとも一部を底上げする底上げ部とを備えたことを特徴とする容器。
【請求項2】
前記山部において隣の山部と対向する部位は、前記隣の山部の方向へ膨出する膨出部を有し、
その膨出部の頂点と前記底上げ部との間の距離は前記物品の筒部の径方向幅長よりも大きく、
対向する前記膨出部の前記頂点間の距離は前記物品の筒部の径方向幅長よりも小さい請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記物品はアンプルである請求項1又は2に記載の容器。
【請求項1】
筒部を有する形状の物品を収納する容器であって、
シート状の部材を波状に山部と谷部とが交互に形成されるように変形した形状を有し、隣り合う前記山部の間に前記物品の筒部を挟持する波状挟持部と、
前記波状挟持部の前記谷部の少なくとも一部を底上げする底上げ部とを備えたことを特徴とする容器。
【請求項2】
前記山部において隣の山部と対向する部位は、前記隣の山部の方向へ膨出する膨出部を有し、
その膨出部の頂点と前記底上げ部との間の距離は前記物品の筒部の径方向幅長よりも大きく、
対向する前記膨出部の前記頂点間の距離は前記物品の筒部の径方向幅長よりも小さい請求項1に記載の容器。
【請求項3】
前記物品はアンプルである請求項1又は2に記載の容器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2009−249034(P2009−249034A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−103505(P2008−103505)
【出願日】平成20年4月11日(2008.4.11)
【出願人】(591037476)株式会社岩田レーベル (32)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年4月11日(2008.4.11)
【出願人】(591037476)株式会社岩田レーベル (32)
【Fターム(参考)】
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