説明

寝具一式の圧縮成形方法

【課題】従来は、布団一枚を、圧縮袋内に収容し、圧縮袋内の空気を吸引・圧縮し、圧縮状態で収容・保管する圧縮収容方法が重宝されている。しかし、この圧縮収容方法は、この種の布団を主体とし、又は一枚を収容して圧縮する構造である。従って、圧縮袋に、敷き布団又は敷きパッド、掛け布団、枕、この敷き布団カバー、掛け布団カバー、枕カバーの一連の寝具用品を、圧縮かつ収容する構造ではなく、セットもの布団類には、不都合である。
【構成】布団類をセットものとし、セットもの布団類を圧縮する寝具一式の圧縮成形方法で、持運び可能な大きさ、形態を備えた箱内に、中袋をセットし、セットもの布団類を、順次、折畳み収容し、収容後に、中袋内の空気を吸引して、セットもの布団類を、圧縮し、圧縮セットもの布団類を成形し、圧縮成形された圧縮セットもの布団類は、箱と略同形状にして外袋に収容、又は外装ケース内に収容する構成である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、布団類をセットものとし、このセットもの布団類を圧縮する寝具一式の圧縮成形方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来は、布団一枚を(場合により、布団数枚も可能か)、圧縮袋内に収容した後に、この圧縮袋内の空気を吸引して圧縮し、この圧縮した状態で収容する圧縮収容方法が重宝されている。しかし、この圧縮収容方法は、この種の布団を主体とし、又は一枚を収容して圧縮する構造である。従って、圧縮袋に、敷き布団又は敷きパッド、掛け布団、枕、この敷き布団カバー、掛け布団カバー、枕カバーの一連の寝具用品(以下、寝具用品とする)を、圧縮かつ収容する構造ではなかった。換言すると、単に、布団を圧縮袋に収容し、コンパクト化のみを目的とし、他の目的及び/又は効果・実益を求めるものでなかった。これは大変、片手落ちであり、改良が望まれる処である。
【0003】
前述した片手落ちの一例を説明すると、この種の寝具用品は、商取引及び/又は販売する場合においては、セットものとして取引される。従って、これらが一体に商取引及び/又は販売されれば、重宝する。その一例を説明する。先ず、「イ」として、商取引及び/又は販売に必要とする場所の確保・場所の省スペース化を図ること、そして、また、この商取引及び/又は販売時の取扱いの簡便化を図ること等が要望される。また「ロ」として、この商取引及び/又は販売の際に、内容物の確認と、圧縮・持運びと、取扱い・保管等の容易化、簡便化とが図れることが要望されるものと考えられる。
【0004】
前述した、「イ」と「ロ」の条件を満たすものを考慮して、先行文献を調査した結果、次のような発明が、散見される。
【0005】
文献(1)は、特開平4−294745号の「ふとんの圧縮方法及びその装置」であり、ふとんを一枚、折畳んだ状態で圧縮袋内に収容し、圧縮収容する。この圧縮収容する作業を繰り返し、複数個のふとん入り圧縮袋を成形した後に、このふとん入り圧縮袋を複数個積層して収納袋にセットし、この収納袋を固縛ひも(緊締ひも)で十文字に結縛し、縮小収容可能とした構造である。そして、この発明は、ふとん入り圧縮袋を積層収容し、縮小化・コンパクト化すること、また安定した状態で、保管すること等を意図する。
【0006】
文献(2)は、特開2000−255593の「圧縮袋」であり、その要旨は、圧縮袋の一辺に把手部を設けた構造とする。そして、この発明は、例えば、押入れ等の棚に、この圧縮袋を多数積層、又はこの圧縮袋の上に他の品物等を積層した場合において、積層した圧縮袋の中から、この中間の圧縮袋を取出す場合に、この中間の圧縮袋の把手部を把持・引張ることで、上方の圧縮袋及び/又は他の品物等を取出さずに、中間の圧縮袋を取出し易くすること等を意図する。
【0007】
しかし、以上の文献(1)と、文献(2)は、前述した要望に応えるには、残念ながら、十分とは、思われない。
【0008】
【特許文献1】特開平4−294745号
【特許文献2】特開2000−255593
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
前述の如く、本願発明は、この種の寝具用品が、商取引及び/又は販売する場合においては、セットものとして取引される状況に鑑み、この寝具用品を、セットものとして圧縮収容する構造とすることで、「イ」の商取引及び/又は販売に必要とする場所の確保・場所の省スペース化を図ること、そして、また、この商取引及び/又は販売時の取扱いの簡便化を図ること等が要望される。また「ロ」の商取引及び/又は販売の際に、内容物の確認と、圧縮・持運びと、取扱い・保管等の容易化、簡便化を図ること等の要望がある。
【0010】
以上のような要望を踏まえて、先行文献として、列挙した文献(1)と、文献(2)を検討すると、この文献(1)と、文献(2)では、要望の構造と、効果を満足するには、至っていないと考えられるので、現状においても、要望(課題)となっている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1の発明は、この種の寝具用品が、商取引及び/又は販売する場合においては、セットものとして取引される状況に鑑み、この寝具用品を、セットものとして圧縮収容する構造とすることで、「イ」の商取引及び/又は販売に必要とする場所の確保・場所の省スペース化を図ること、そして、また、この商取引及び/又は販売時の取扱いの簡便化を図ること等を意図する。また「ロ」の商取引及び/又は販売の際に、内容物の確認と、圧縮・持運びと、取扱い・保管等の容易化、簡便化を図ること等を意図する。さらに「ハ」は、持運び及び/又は保管用の定形型の外装ケースとし、この外装ケースを、積層及び/又は横設して設け、スペースを有効利用可能とすること等を意図する。
【0012】
そして、また、請求項1の発明は、寝具用品を、セットものとして圧縮収容する構造とすることで、コンビニエンスストア等の狭いスペースにも、この種の寝具用品を、保管及び/又は展示可能とすることを意図する。
【0013】
請求項1は、布団類をセットものとし、このセットもの布団類を圧縮する寝具一式の圧縮成形方法であって、
持運び可能な大きさ及び/又は形態を備えた箱内に、中袋をセットし、この中袋内に、前記折畳んだ布団、又は枕等のセットもの布団類を、順次収容し、
この収容後に、中袋内の空気を吸引して、前記セットもの布団類を、圧縮し、圧縮セットもの布団類を成形し、
この圧縮成形された圧縮セットもの布団類は、前記箱と略同形状にし、
この圧縮セットもの布団類を、外袋、又は持運び及び/又は保管用の定形型の外装ケース内に収容する構成とした寝具一式の圧縮成形方法である。
【0014】
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、又はこの目的を、簡便かつ工業用の広幅でなる市販のラップフィルム材料を活用して、達成すること等を意図する。
【0015】
請求項2は、布団類をセットものとし、このセットもの布団類を圧縮する寝具一式の圧縮成形方法であって、
持運び可能な大きさ及び/又は形態を備えた箱の上に、この箱を覆うようにラップフィルムを設け、このラップフィルムの中に、折畳んだ布団、又は枕等のセットもの布団類を、順次収容かつ押込み、この押圧セットもの布団類を、ラップフィルムで、包装し、この包装セットもの布団類とし、
この包装セットもの布団類を、圧縮袋内に収容し、この圧縮袋内の空気を吸引して、前記包装セットもの布団類を、圧縮し、圧縮セットもの布団類を成形し、
この圧縮成形された圧縮セットもの布団類は、前記箱と略同形状にし、
この圧縮セットもの布団類を、外袋、又は持運び及び/又は保管用の定形型の外装ケース内に収容する構成とした寝具一式の圧縮成形方法である。
【0016】
請求項3・4の発明は、請求項1、又は請求項2の目的を達成すること、又はこの目的を、達成するに最適なセットもの布団類の構造を提供すること等を意図する。
【0017】
請求項3は、請求項1、又は請求項2に記載の寝具一式の圧縮成形方法であって、
前記セットもの布団類は、敷き布団又は敷きパッド、掛け布団、枕、この敷き布団カバー、掛け布団カバー、枕カバーとする構成とした寝具一式の圧縮成形方法である。
【0018】
請求項4は、請求項1、又は請求項2に記載の寝具一式の圧縮成形方法であって、
前記セットもの布団類は、敷き布団又は敷きパッド、掛け布団、枕とする構成とした寝具一式の圧縮成形方法である。
【0019】
請求項5の発明は、請求項1、又は請求項2の目的を達成すること、又はこの目的を、達成するに最適な、外装ケースの構造を提供すること等を意図する。
【0020】
請求項5は、請求項1、又は請求項2に記載の寝具一式の圧縮成形方法であって、
前記圧縮セットもの布団類を、外袋内に収容し、さらに持運び及び/又は保管用の定形型の外装ケースに収容する構成とした寝具一式の圧縮成形方法である。
【発明の効果】
【0021】
請求項1の発明は、布団類をセットものとし、セットもの布団類を圧縮する寝具一式の圧縮成形方法であって、
持運び可能な大きさ及び/又は形態を備えた箱内に、中袋をセットし、中袋内に、折畳んだ布団、又は枕等のセットもの布団類を、順次収容し、
収容後に、中袋内の空気を吸引して、セットもの布団類を、圧縮し、圧縮セットもの布団類を成形し、
圧縮成形された圧縮セットもの布団類は、箱と略同形状にし、
圧縮セットもの布団類を、外袋、又は持運び及び/又は保管用の定形型の外装ケース内に収容する構成とした寝具一式の圧縮成形方法である。
【0022】
従って、請求項1は、この種の寝具用品が、商取引及び/又は販売する場合においては、セットものとして取引される状況に鑑み、この寝具用品を、セットものとして圧縮収容する構造とすることで、「イ」の商取引及び/又は販売に必要とする場所の確保・場所の省スペース化が図れること、そして、また、この商取引及び/又は販売時の取扱いの簡便化が計れること等の特徴を有する。また「ロ」の商取引及び/又は販売の際に、内容物の確認と、圧縮・持運びと、取扱い・保管等の容易化、簡便化が図れること等の実益を有する。
【0023】
そして、また、請求項1は、寝具用品を、セットものとして圧縮収容する構造とすることで、コンビニエンスストア等の狭いスペースにも、この種の寝具用品を、保管及び/又は展示可能となることの利点がある。さらに「ハ」は、持運び及び/又は保管用の定形型の外装ケースとし、この外装ケースを、積層及び/又は横設して設け、スペースを有効利用可能とする。
【0024】
請求項2の発明は、布団類をセットものとし、セットもの布団類を圧縮する寝具一式の圧縮成形方法であって、
持運び可能な大きさ及び/又は形態を備えた箱の上に、箱を覆うようにラップフィルムを設け、ラップフィルムの中に、折畳んだ布団、又は枕等のセットもの布団類を、順次収容かつ押込み、押圧セットもの布団類を、ラップフィルムで、包装し、包装セットもの布団類とし、
包装セットもの布団類を、圧縮袋内に収容し、圧縮袋内の空気を吸引して、包装セットもの布団類を、圧縮し、圧縮セットもの布団類を成形し、
圧縮成形された圧縮セットもの布団類は、箱と略同形状にし、
圧縮セットもの布団類を、外袋、又は持運び及び/又は保管用の定形型の外装ケース内に収容する構成とした寝具一式の圧縮成形方法である。
【0025】
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、又はこの目的を、簡便かつ工業用の広幅でなる市販のラップフィルム材料を活用して、達成できること等の特徴を有する。
【0026】
請求項3の発明は、請求項1、又は請求項2に記載の寝具一式の圧縮成形方法であって、
セットもの布団類は、敷き布団又は敷きパッド、掛け布団、枕、敷き布団カバー、掛け布団カバー、枕カバーとする構成とした寝具一式の圧縮成形方法である。
【0027】
請求項4の発明は、請求項1、又は請求項2に記載の寝具一式の圧縮成形方法であって、
セットもの布団類は、敷き布団又は敷きパッド、掛け布団、枕とする構成とした寝具一式の圧縮成形方法である。
【0028】
従って、請求項3・4は、請求項1、又は請求項2の目的を達成できること、又はこの目的を、達成するに最適なセットもの布団類の構造を提供できること等の特徴を有する。
【0029】
請求項5の発明は、請求項1、又は請求項2に記載の寝具一式の圧縮成形方法であって、
圧縮セットもの布団類を、外袋内に収容し、さらに持運び及び/又は保管用の定形型の外装ケースに収容する構成とした寝具一式の圧縮成形方法である。
【0030】
従って、請求項5は、請求項1、又は請求項2の目的を達成できること、又はこの目的を、達成するに最適な、外装ケースの構造を提供できること等の特徴を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
以下、本発明の実施の態様(形態)を説明する。
【0032】
図面の説明をするが、各図は、それぞれ一例である。この図1−1〜図1−3は敷き布団に関する図であり、図1−1は敷き布団を長手方向に二つ折りにする前段の状態を示した斜視図、図1−2は敷き布団を長手方向に二つ折りにした状態の斜視図、図1−3は二つ折りにした敷き布団を短手方向に二つ折りにした状態を示した斜視図である。また図2−1〜図2−3は掛け布団に関する図であり、図2−1は掛け布団を長手方向に三つ折りにする前段の状態を示した斜視図、図2−2は掛け布団を長手方向に三つ折りにした状態の斜視図、図2−3は三つ折りにした掛け布団を短手方向に二つ折りにした状態を示した斜視図である。図3は枕を示した斜視図、図4は敷き布団カバーを折畳んだ状態の斜視図、図5は掛け布団カバーを折畳んだ状態の斜視図、図6は枕カバーを折畳んだ状態の斜視図、図7は敷き布団又は敷きパッド、掛け布団、枕、この敷き布団カバー、掛け布団カバー、枕カバーで構成する寝具一式を折畳み(枕を除く、一例である)、かつ重ね合せた状態を示した斜視図、図8は寝具一式を外袋に収容した状態の一部欠截の斜視図、図9は寝具一式を外装ケースに収容した状態の一部欠截の斜視図、図10は箱の俯瞰図、図11−1〜図11−11は、請求項2に記載のラップフィルムを使用して寝具一式を圧縮する過程を示しており、図11−1は箱にラップフィルムを付設した状態の俯瞰図(ラップフィルムの大きさ、付設の仕方は一例である)、図11−2はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ敷き布団を収容する前段の状態を示した俯瞰図、図11−3はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ敷き布団を収容した状態の俯瞰図、図11−4はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ掛け布団を収容する前段の状態を示した俯瞰図、図11−5はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ掛け布団を収容した状態の俯瞰図、図11−6はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ敷き布団カバーを収容する状態を示した俯瞰図、図11−7はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ敷き布団カバーを収容した状態の俯瞰図、図11−8はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ掛け布団カバー、枕等を収容する状態を示した俯瞰図、図11−9はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ寝具一式を収容し、ラップフィルムで密封する状態を示した俯瞰図、図11−10はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ寝具一式を圧縮する状態の俯瞰図、図11−11は押圧セットもの布団類を、包装し(包装セットもの布団類)、吸引ホースを付設した状態の一部欠截の俯瞰図、図11−2は密封かつ圧縮された寝具一式(圧縮セットもの布団類)が形成された状態の一部欠截の俯瞰図である。図12−1は圧縮袋を示した俯瞰図、図12−2は箱内に圧縮袋をセットし、折畳んだ敷き布団を収容する状態の過程を示す俯瞰図、図13は図12を連続的に行なう状態を示した縮尺俯瞰図である。
【0033】
図中1はセットもの布団類(商取引及び/又は販売する場合においては、セットとして取引される寝具一式を、単位とすることが、最適であり、本発明は、この布団類とする)で、このセットもの布団類1(セットものとした布団類1)は、この例では、敷き布団100、又は敷きパッド(図示せず、また省略する)、掛け布団101、枕102、敷き布団カバー100a、掛け布団カバー101a、枕カバー102aとする。勿論、このセットの内容は、一例であり、その他として、例えば、敷き布団100又は敷きパッド(図示せず)、掛け布団101、枕102とする。
【0034】
そして、図中2は、前記セットもの布団類1の定形性を確保する箱で、この箱2には、図示の例では、工業用のラップフィルム3を敷き詰める(この敷き詰める方法は、図示の例とか、腹巻方法、一枚方形方式等があり、自由である)。また、この箱2を、例えば、その一辺を開閉自在とすることもできる。図面では、開放状態を示しているが、収容時には閉塞して使用することが望ましい。この構造では、例えば、後述する押圧・圧縮セットもの布団類1−1・1−3等の収容・取出し等の諸作業、圧縮袋のセット等の作業に有益、かつ簡便である。そして、この箱2は、押圧・圧縮セットもの布団類1−1・1−3等を、例えば、一人が簡易かつ容易に持運び可能で、かつ嵩張らないように(携帯に適した形態に)、押圧収容可能、又は折畳み収容可能な容積とする。そして、この箱2を利用することで、後述する、圧縮成形された圧縮セットもの布団類1−3と略同形状となる。また、箱2は、一例として、透明形態とする。この透明形態とすることで、例えば、内容物の確認と、収容状態が確認でき重宝する。尚、ラップフィルム3内には、内容物として、敷き布団100、掛け布団101、敷き布団カバー100a、掛け布団カバー101aの大きなものは、折畳み、順次、両手及び/又は二人(両手とする)等で押えながら収容する(勿論、箱2の容積及び/又はセットもの布団類1は、両手での押さえができる状態がよい)。また、枕102、枕カバー102aの小さいものは、原則として、そのままで、かつ両手等で押えながら収容する(押圧セットもの布団類1−1が生成される)。その後に、ラップフィルム3で封印する。この作業で、ラップフィルム3が押圧、かつ縮小(押圧等)され、この敷き布団100、掛け布団101等の押圧状態が保持される(包装セットもの布団類1−2が生成される)。またひも、ベルトで緊締し、押圧等の状態を保持する場合もあり得る。
【0035】
図中300は圧縮袋で、市販の形態で、逆止弁等を備えた構造である。その望ましい構造は、例えば、前述の押圧セットもの布団類1−1を収容可能とした容積とし、外袋5の代替としての使用である。そして、他の例は、例えば、前記内容物を順次、かつ収容できる容積とし、中袋としての使用の例とがあり得る。また本発明の目的(携帯・収容容易性)を達成するために、この圧縮袋300は、箱2と略同じ大きさの容積とすることが、望ましい。50はファスナ等の封緘具を示す。
【0036】
また図中6は外装ケースで、この外装ケース6には、圧縮セットもの布団類1−3を収容する外袋5が収容される。60は外装ケース6の取手、61は外装ケース6の止め具を示している。そして、62は覗き窓を示しており、この覗き窓62を利用して、内容物を確認する。この外装ケース6は、持運び及び/又は保管用の定形型としての有益性と、汚染回避に有効であり、かつ販売及び/又は携帯時の広告性と、清潔性、又は美観性に役立つものと考えられる。
【0037】
続いて、図11−1〜図11−12に示した請求項2に記載のラップフィルム3を使用して寝具一式を圧縮する過程を説明すると、先ず、図11−1は箱2にラップフィルム3を付設した状態の俯瞰図であり、この状態は、工業用のラップフィルム3を、クロス状態に付設したものであり、ラップフィルム3の大きさ、箱2の大きさ、その他条件で付設は変更される。このラップフィルム3を付設した状態で、図11−2に示すように箱2を、折畳み、かつ収容する寸法の基準とし、折畳んだ敷き布団100を収容する前段の状態である。その後、図11−3の如く、ラップフィルム3を付設した箱2内に折畳んだ敷き布団100を収容する。そして、同様にして、図11−4と図11−5の如く、このラップフィルム3を付設した箱2に、折畳み、かつ収容する寸法の基準とし、折畳んだ掛け布団101を、前述の操作(図11−2、図11−3参照)で、収容する。そして、この掛け布団101と、収容した敷き布団100とを、人手を利用して押圧する。尚、前述の如く、このラップフィルム3を付設した箱2に、折畳んだ敷き布団100と、掛け布団101を、順次、収容するが、その後、図11−6と図11−7の如く、折畳んだ敷き布団カバー100aと、掛け布団カバー101aを収容し、必要により、人手を利用して押圧する。その後、図11−8のように、枕102等を収容し、この収容した寝具一式の上に、ラップフィルム3を被せ、かつこのラップフィルム3で、図11−9の如く、寝具一式を密封する作業をする。この密封した状態が、図11−10であり、押圧セットもの布団類1−1である。そして、この押圧セットもの布団類1−1を、図11−11の如く、圧縮袋300内に収容し、吸込口(図示しないが封緘部)に、吸引ホース10を付設し、この吸引ホース10を介して吸引、かつ圧縮する。この際に、押圧セットもの布団類1−1を、圧縮するとともに、圧縮袋300内の空気を吸引し、全体を圧縮し、携帯に適する寸法に圧縮する。この圧縮、かつ縮小した状態が、図11−2であり、密封かつ圧縮された寝具一式(圧縮セットもの布団類1−3)が形成される。尚、図示しないが、前記押圧セットもの布団類1−1を覆う、ラップフィルム3に、吸引ホース10を付設し、この吸引ホース10を介して吸引、かつ圧縮することもあり得る。そして、敷き布団100、掛け布団101、敷き布団カバー100a等を、箱2にセットした、圧縮袋300に、直接、折畳みかつ収容するも可能である。この圧縮袋300に収容した後の方法は、前述の例に準ずる。
【0038】
以上で形成された圧縮セットもの布団類1−3は、圧縮袋300を外袋5の代替として、そのままで、取引及び/又は携帯する場合と、収容する場合とがある。また、他には、図9の如く、外装ケース6に収容し、ラップフィルム3及び寝具一式の汚染及び/又は破損、色あせ等の劣化を回避する。以上で説明した密封かつ圧縮は、好ましい、一例であり限定されない。また寝具一式の収容・順序と、敷き布団100、掛け布団101、敷き布団カバー100a、掛け布団カバー101aの折畳み方法及び/又は順序等は一例であり、限定されない(他の例も同じ)。そして、本発明の内容物においては、圧縮及び/又は回復の容易性を考慮した場合には、敷き布団100、掛け布団101の布団類では、羽毛布団が望ましく、その効果を最大限に発揮できることが考えられる。勿論、綿布団も、工夫と、大きさ、内容の変更及び/又は改良を行うことで可能である。
【0039】
尚、図12−1と、図12−2に示した一例では、敷き布団100、掛け布団101、敷き布団カバー100a等の寝具一式を、順次、箱2にセットした、圧縮袋300に、直接、折畳みかつ収容するも可能である。そして、この例では、挟持具11を用いて敷き布団100、掛け布団101等を挟んで、箱2まで、運んで順に圧縮袋300へ収容する構造(押圧セットもの布団類1−1)を示しており、挟持具11は、旋回及び/又は移動する構造で、自動的に持込み、かつ収容作業をする。この収容後と、その他は、前述の図11−1〜図11−12の例に準ずる。尚、この自動化の一環として、ベルトコンベア方式12を採用することが望ましい。この例では、箱2の一辺が開閉する構造とし、この箱2及び/又は圧縮袋300の側面からの収容を可能とする(他の例も同じ)。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1−1】図1−1は敷き布団を長手方向に二つ折りにする前段の状態を示した斜視図
【図1−2】図1−2は敷き布団を長手方向に二つ折りにした状態の斜視図
【図1−3】図1−3は二つ折りにした敷き布団を短手方向に二つ折りにした状態を示した斜視図
【図2−1】図2−1は掛け布団を長手方向に三つ折りにする前段の状態を示した斜視図
【図2−2】図2−2は掛け布団を長手方向に三つ折りにした状態の斜視図
【図2−3】図2−3は三つ折りにした掛け布団を短手方向に二つ折りする状態を示した斜視図
【図3】図3は枕を示した斜視図
【図4】図4は敷き布団カバーを折畳んだ状態の斜視図
【図5】図5は掛け布団カバーを折畳んだ状態の斜視図
【図6】図6は枕カバーを折畳んだ状態の斜視図
【図7】図7は敷き布団又は敷きパッド、掛け布団、枕、この敷き布団カバー、掛け布団カバー、枕カバーで構成する寝具一式の折畳み、かつ重ね合せた状態を示した斜視図
【図8】図8は寝具一式を外袋に収容した状態の一部欠截の斜視図
【図9】図9は寝具一式を外装ケースに収容した状態の一部欠截の斜視図
【図10】図10は箱の俯瞰図
【図11−1】図11−1は箱にラップフィルムを付設した状態の俯瞰図
【図11−2】図11−2はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ敷き布団を収容する前段の状態を示した俯瞰図
【図11−3】図11−3はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ敷き布団を収容した状態の俯瞰図
【図11−4】図11−4はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ掛け布団を収容する前段の状態を示した俯瞰図
【図11−5】図11−5はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ掛け布団を収容した状態の俯瞰図
【図11−6】図11−6はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ敷き布団カバーを収容する状態を示した俯瞰図
【図11−7】図11−7はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ敷き布団カバーを収容した状態の俯瞰図
【図11−8】図11−8はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ掛け布団カバー、枕等を収容した状態を示した俯瞰図
【図11−9】図11−9はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ寝具一式を収容し、ラップフィルムで密封する状態を示した俯瞰図
【図11−10】図11−10はラップフィルムを付設した箱内に折畳んだ寝具一式を圧縮する状態の俯瞰図
【図11−11】図11−11は押圧セットもの布団類を、包装し(包装セットもの布団類)、吸引ホースを付設した状態の一部欠截の俯瞰図
【図11−12】図11−2は密封かつ圧縮された寝具一式(圧縮セットもの布団類)が形成された状態の一部欠截の俯瞰図
【図12−1】図12−1は圧縮袋を示した俯瞰図
【図12−2】図12−2は箱内に圧縮袋をセットし、折畳んだ敷き布団を収容する状態の過程を示す俯瞰図
【図13】図13は図12を連続的に行なう状態を示した縮尺俯瞰図
【符号の説明】
【0041】
1 セットもの布団類
1−1 押圧セットもの布団類
1−2 包装セットもの布団類
1−3 圧縮セットもの布団類
100 敷き布団
100a 敷き布団カバー
101 掛け布団
101a 掛け布団カバー
102 枕
102a 枕カバー
2 箱
3 ラップフィルム
300 圧縮袋
5 外袋
50 封緘具
6 外装ケース
60 取手
61 止め具
62 覗き窓
10 吸引ホース
11 挟持具
12 ベルトコンベア方式

【特許請求の範囲】
【請求項1】
布団類をセットものとし、このセットもの布団類を圧縮する寝具一式の圧縮成形方法であって、
持運び可能な大きさ及び/又は形態を備えた箱内に、中袋をセットし、この中袋内に、前記折畳んだ布団、又は枕等のセットもの布団類を、順次収容し、
この収容後に、中袋内の空気を吸引して、前記セットもの布団類を、圧縮し、圧縮セットもの布団類を成形し、
この圧縮成形された圧縮セットもの布団類は、前記箱と略同形状にし、
この圧縮セットもの布団類を、外袋、又は持運び及び/又は保管用の定形型の外装ケース内に収容する構成とした寝具一式の圧縮成形方法。
【請求項2】
布団類をセットものとし、このセットもの布団類を圧縮する寝具一式の圧縮成形方法であって、
持運び可能な大きさ及び/又は形態を備えた箱の上に、この箱を覆うようにラップフィルムを設け、このラップフィルムの中に、折畳んだ布団、又は枕等のセットもの布団類を、順次収容かつ押込み、この押圧セットもの布団類を、ラップフィルムで、包装し、包装セットもの布団類とし、
この包装セットもの布団類を、圧縮袋内に収容し、この圧縮袋内の空気を吸引して、前記包装セットもの布団類を、圧縮し、圧縮セットもの布団類を成形し、
この圧縮成形された圧縮セットもの布団類は、前記箱と略同形状にし、
この圧縮セットもの布団類を、外袋、又は持運び及び/又は保管用の定形型の外装ケース内に収容する構成とした寝具一式の圧縮成形方法。
【請求項3】
請求項1、又は請求項2に記載の寝具一式の圧縮成形方法であって、
前記セットもの布団類は、敷き布団又は敷きパッド、掛け布団、枕、この敷き布団カバー、掛け布団カバー、枕カバーとする構成とした寝具一式の圧縮成形方法。
【請求項4】
請求項1、又は請求項2に記載の寝具一式の圧縮成形方法であって、
前記セットもの布団類は、敷き布団又は敷きパッド、掛け布団、枕とする構成とした寝具一式の圧縮成形方法。
【請求項5】
請求項1、又は請求項2に記載の寝具一式の圧縮成形方法であって、
前記圧縮セットもの布団類を、外袋内に収容し、さらに持運び及び/又は保管用の定形型の外装ケースに収容する構成とした寝具一式の圧縮成形方法。

【図1−1】
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【図1−2】
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【図1−3】
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【図2−1】
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【図2−2】
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【図2−3】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図11−3】
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【図11−4】
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【図11−5】
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【図11−6】
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【図11−7】
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【図11−8】
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【図11−9】
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【図11−10】
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【図11−11】
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【図11−12】
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【図12−1】
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【図12−2】
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【図13】
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【公開番号】特開2009−29501(P2009−29501A)
【公開日】平成21年2月12日(2009.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−198177(P2007−198177)
【出願日】平成19年7月30日(2007.7.30)
【出願人】(507256027)
【Fターム(参考)】