説明

少なくとも一つのポリマー分散液をベースとした塗料と該塗料の適用方法

【課題】スプレーガンを用いて可能な限りミストのない形態で塗料を適用可能とする、少なくとも一つのポリマー分散液をベースとした塗料を提案する。また同時に、本発明は適切な方法を提示することをその目的としている。
【解決手段】本発明は、顔料と、充てん剤と、増粘剤と、分散剤と、添加剤とを含み、少なくとも一つのポリマー分散液をベースとした塗料に関するものであり、前記塗料は、
a)固形分として計算して2〜20重量%のポリマー分散液と、
b)2〜35重量%の顔料と、
c)0.1〜200μmの粒径を有する5〜60重量%の充てん剤と、
d)0.1〜3重量%の増粘剤と、
e)0.1〜2重量%の分散剤と、
f)最大5重量%の添加剤及び100%とするための水とを含み、且つ
前記分散液が、粘度をキャピラリーレオメータにて30、000・1/sのせん断速度で測定して、2.0から5・10mPa/sの粘度を有することを条件としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、顔料と、充てん剤と、増粘剤と、分散剤と、添加剤とを有し、少なくとも一つのポリマー分散液をベースとした塗料に関する。
【背景技術】
【0002】
プラスチック分散液、顔料や充てん剤を含み、少なくとも一つのポリマー分散液をベースとした塗料は、あらゆる種類の下地塗装をする従来技術で幅広く用いられている塗装システムであり、特に建設業での外壁や内壁の下地塗装に用いられている。分散液の一般的性質のみならず、それから形成された最終製品の一般的性質も同様として、主に個々のポリマーにより左右される。
【0003】
これまでそのような分散塗料は、通常、例えばローラーや塗装用はけ等のそれ自体既知である塗布手段により下塗りに適用されている。また、そのような分散塗料を、スプレーガンによって塗布することも既に従来技術にて知られている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、分散塗料をスプレーガンで適用して場合、特にそれによって発生した微細飛沫形態のミストが適用時に問題を引き起こすことが判明した。第一に、発生したミストは精密な被膜を実現可能とするものではなく、即ち、輪郭が明瞭なスプレーパターンを形成可能な塗装を実現することができなかった。
【0005】
第二に、従来技術の既知の分散塗料を用いて通常のスプレー方法により形成される細かいミストは、<15μmの大きさを有するので、その使用者の健康にストレスを招き、ここで生じたミストは健康障害を引き起こす原因にもなる。
【0006】
本発明はこのような点を出発点して、スプレーガンを用いて可能な限りミストのない形態で塗料を適用可能とする、少なくとも一つのポリマー分散液をベースとした塗料を提案することをその目的としている。また同時に、本発明は適切な方法を提示することをその目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的は、塗料に関する特許請求項1の特徴的構成要件、及び適用方法に関する特許請求項11の特徴的構成要件により達成される。従属請求項は、より優れた発明を列挙している。
【発明の効果】
【0008】
本発明の塗料によって得られた小液滴の直径は、同一の試験条件下でも従来技術の塗料によって得られたそれよりも極めて大きい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の塗料(以下、「分散塗料」と称す)は、ポリマー分散液、顔料、充てん剤、増粘剤、分散剤、及び添加剤を含んでいる。その分散塗料の粘度は、キャピラリーレオメータを用いた30、000・1/sのせん断速度で測定して、2.0から5・10mPa/sに設定されている。なお、そのような粘度の測定方法は、例えば1992年、ニューヨーク、Elis Horwood出版の、R.W.Whorlov:Rheological Techniquesに記載されている。
【0010】
本発明では、請求項1で挙げた粘度範囲が順守されることが分散塗料においては不可欠であり、そのような組成と粘度とを有する分散塗料のみが、スプレーガンを用いて適用した際に、特定の最小の大きさ以上の小液滴となり、明確な輪郭のスプレーパターンを形成することが明らかとなった。また、本発明の塗料は、それによってスプレーミストを吸引することを最大限に防止するという利点をさらに有している。
【0011】
本発明の分散塗料の場合、請求項1に挙げたポリマー分散液に関する組成が守られていることが確実となるように注意を払う必要がある。本発明では、塗料につき、固形分として計算して2〜20重量%のポリマー分散液と、2〜35重量%の顔料と、0.1から200μmの粒径を有する5〜60重量%の充てん剤と、0.1〜3重量%の増粘剤と、0.1〜2重量%の分散剤と、最大で5重量%までの添加剤とを含むように規定されている。実験では、粘度が、3.5と5・10mPa/sとの間の範囲にあることが特に好ましいことを出願人は実証することができた。
【0012】
材料からの観点では、本発明の分散塗料において、ポリマー分散液が特定のモノマーから構成されたポリマーから選択されることが好ましい。好適なモノマーとしては、例えば、3から20の炭素原子を有するカルボン酸ビニルエステルであり、特に酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、及びカルボン酸成分中9から11の炭素原子を有するカルボン酸ビニルエステルであり、また、N−ビニルピロリドンとその誘導体、エチレン性不飽和カルボン酸、それらのエステル、アミドまたは無水物であり、さらにα−オレフィンで、特にエチレン、プロピレン及びアクリロニトリルである。
【0013】
とりわけ好ましいのは、エチレン性不飽和カルボン酸、特にアクリル酸及びメタクリル酸の使用であり、また、エチレン性不飽和カルボン酸エステル、特にアルコール残基において1から12の炭素元素を有するアクリル及びメタクリル酸エステルの使用である。エステルのアルコール残基は、直鎖或いは分岐アルキル鎖、脂環式化合物または芳香族化合物を含むことができ、これをさらにヒドロキシル基、ハロゲン原子またはエポキシ基で変成することもできる。なお、スチレン及びスチレン誘導体の使用も特に好適である。
【0014】
従来技術から知られている顔料を、実際にここでの顔料として使用することができる。その例としては、二酸化チタン、酸化鉄、酸化クロム、コバルトブルー、フタロシアニン顔料、スピネル顔料、及びチタン酸ニッケル並びにチタン酸クロムである。また、アゾイック顔料、キナクリドン顔料、及び/またはジオキサジン顔料等の有機顔料を使用することもできる。なお、二酸化チタンを顔料として用いた場合が特に有利であることが証明されている。
【0015】
充てん剤としては、ケイ酸塩、炭酸塩、蛍石、硫酸塩、及び酸化物が考えられる。特に好ましい充てん剤は、カオリン、雲母、滑石及び炭酸カルシウムであり、上記の充てん剤を混合物の形態で用いても好適である。
【0016】
充てん剤は、0.1から200μm、特に好ましくは、0.1から100μmの直径を有する場合が特に有利であることが実証されている。充てん剤の粒径を選択することも粘度を設定する上で明らかに重要であり、ここではモノモダルの粒度分布に加え、バイモダルの粒度分布を使用することも可能である。
【0017】
さらに、本発明の塗料の粘度を調整するための好ましい態様としては、表面に官能基を有する充てん剤の粒子であり、本発明の「官能基化された充てん剤粒子」は、官能基が該表面に共有結合または簡単な相互作用を介して結合したものであると理解される。また、例えば撥水剤コーティング等によって後に処理された粒子を使用することもできる。
【0018】
本発明の塗料では、増粘剤を使用することがさらに重要である。本発明では、増粘剤を0.1〜3重量%の割合で用いる。材料の観点からでは、特に従来技術で知られているポリカルボン酸塩増粘剤のすべてを、ここでの増粘剤とすることが可能であるが、その例としては、ポリカルボン酸塩、ウレタン増粘剤、多糖類及びセルロースエーテルである。
【0019】
もちろん、本発明の分散塗料は、従来技術により既に知られている添加剤を、5重量%までの量で含有することができる。その添加剤の例としては、分散剤、安定剤、消泡剤、保存剤、及び/または疎水化剤である。
【0020】
この時点で、上述した分散塗料は、散布法によって適用されるのに非常に適していることが重要となる。本発明におけるここでの適用方法としては、分散塗料を、好ましくは塗料容器である貯蔵部から、移送ユニット及び連結ラインを介してエアレススプレーガンに導くことである。
【0021】
ここにおいて、ここで設定されているスプレー圧力が、スプレーガンの箇所での測定で50〜135バールで、好適には70〜80バールにあることが重要である。これによりスプレー法に対して必要となる、ノズル径d、ラメラ厚l、平均流出速度u、粘度υ、ならびに表面張力σ、及び密度ρ等のすべての特性量は、明らかに好影響を受けることとなる。したがって、それ自体が周知であるエアレススプレー法と比較すると、本発明の方法では平均してより大きな小液滴が発生し、且つ、99%までの非常に高い適用能率となる。
【0022】
本発明の方法では、移送装置としてダイヤフラムポンプを使用すると有利である。また、例えばホースの形態の連結ラインを、加熱可能とすれば有利であることが判明している。この方法によれば、移送ユニットにより貯蔵部即ち塗料容器からスプレー装置へ、分散塗料を実質的に周辺温度とは無関係に誘導することが確保できる。ここでの温度は、27から40℃の間で、特に30から38℃の間の範囲に設定されていることが有利であり、上述の温度がスプレーガンにて達成されるように、処理過程を管理しなくてはならない。これによって、上述した分散塗料の卓越した性質が保たれることになる。
【0023】
また、ここでとりわけ驚くべきことは、この方法では高圧および温度が用いられているにもかかわらず、好ましい物理的性質即ち特に高粘度が、実質的に損なわれていないということである。
【0024】
使用されるエアレススプレーガンに二頭ノズルが設けられている場合には、さらに有利な要因となることも判明している。ここでのその二頭ノズルの構成の配置は、それらのスプレー噴流が互いに長手方向で交差するように選択されなくてはならない。そのため、一列に配列された二つのスリット状のノズル開口の形態の二頭ノズルが、特に好都合なものと見なされる。
【実施例】
【0025】
本発明は、さらに、上述した分散塗料を使用して、該塗料をエアレススプレー法により適用する方法に関する。以下、原処方及び図1乃至5を用いて、本発明をさらに詳細に説明する。
【0026】
以下は、本発明の塗料の原処方を示すものであり、以降、これを「NESPRI」と称す。
【0027】
【表1】

【0028】
図1は、本発明の方法を行うための装置の構造を模式的に示すものである。その装置は、符号1で示す塗料槽としての形態の貯蔵部を備える。ここで、分散塗料は、塗料槽1から供給ライン5を介して、塗料移送装置としてのダイヤフラムポンプにより移送される。本発明の方法では、ダイヤフラムポンプによって塗料貯蔵部1から取り出された塗料が、連結ライン3を通じてエアレススプレーガン4へと導かれることが重要であり、その連結ライン3は加熱されたホースの形態となっている。これは、図3に図示した構造によって象徴的に理解することができる。
【0029】
また、本発明の方法では、エアレススプレーガン4の箇所での測定で、スプレー圧が55〜135バールであって、好ましくは70〜80バールに設定されるように処理過程を管理することが重要である。さらに、物理的性質を維持すべく、粘度の範囲が動作圧及び周辺温度によって実質的に影響を受けないように、連結ライン3即ちホース中の塗料の温度が制御されることも重要である。
【0030】
このために、エアレススプレーガンの箇所での測定で、温度が27と40℃との間の範囲、特に好ましくは30と38℃との間の範囲という前提で、予備加熱を行う必要がある。このように、これらの条件が確保される限り、最適な小液滴サイズの形成が得られる。
【0031】
さらに、エアレススプレーガン4が二頭ノズルを有することも重要であり、ここでの二頭ノズルの形状及び配置は、スプレー噴流が互いに長手方向で交差するように選択される。ここで、二頭ノズルが、一列に配列された二つのスリット状のノズル開口の形態に構成された場合が有利であることが確認されている。
【0032】
図2は、本発明に係る塗料NESPRI6と従来技術の塗料との平均値DV10に関する比較を示す。図2が示すように、本発明の塗料は、検査が行われた55、75及び135バールの圧力範囲のすべてにおいて、平均値DV10につき従来技術の塗料に対して明らかに優れている。ここでの平均値DV10は、全容積の10%が既定値以下の小液滴として存在するものとして定義されている。本発明の塗料は、従来技術の塗料との比較で高い平均値DV10を示しており、これは微細な要素が大幅に減少していることを表している。なお、小液滴の大きさはμm(0〜80)で挙げている。
【0033】
図3は、二つの希釈即ち10%及び5%での、本発明の塗料NESPRI6と、やはり従来技術の塗料との、所定のせん断速度の範囲の関数としてのせん断粘度に関する比較を示す。図に明確に現れているように、本発明の塗料は、1E04と1.5E0.5との間の範囲のせん断速度において大幅に高い粘度を有しており、これは上述したスプレー法に対して好ましい効果を有する。
【0034】
図4は、一方の4aにおいて、塗料NESPRI6と従来技術の塗料との体積分布を示し、4bにおいて、やはり上述した二つの塗料の小液滴数を示している。なお、DV10及びDV50の定義は図1にて挙げられたものと対応しており、小液滴の数は図4b)に示されている。
【0035】
図5は、スプレーしぶきに関してのスプレーパターンの評価を示すものである。ここで評価されたのは小液滴ではなく、吹き付けによって発生したスプレーパターンであり、図5は、クレームされた方法によって適用された場合の本発明の塗料の優れた特性をここで示している。
【0036】
図5aに図示したグラフは、従来技術の塗料を用いたスプレーパターンを示している。そのグラフから、スプレーパターンで評価されたしぶきの数と、想像上のゼロ線及び半径からのそれらの距離との両方を理解することができる。図5aから、従来技術の塗料が、略20と40μmとの間の非常に小さい塗料の粒によってスプレーしぶきを発生していることが明らかとなる。
【0037】
一方、本発明の塗料では、驚くべきことに、そのようなスプレーしぶきを事実上、完全になくすことが可能である。上記のグラフ及びスプレーパターンの画像の両方から、適用方法を併用した本発明の塗料によって、実質的なスプレーしぶきの除去を達成することができることが明らかとなる。
【0038】
また、本発明の塗料によって得られた小液滴の直径は、同一の試験条件下でも従来技術の塗料によって得られたそれよりも極めて大きいことが、図a)から明確に理解することができ、その違いは、図4bから理解できる小液滴数を考慮した場合、さらに明白となる。これにより、ここでの例がNESPRI6としての本発明の塗料では、飛沫の形成が最大で85%にまで減少しているという事実が明らかとなる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の方法を達成するための装置の模式的な構造を示す。
【図2】本発明の塗料と、従来技術の塗料との小液滴の大きさの平均に関する比較を示す。
【図3】所定のせん断速度の範囲における、二つの希釈段階での本発明の塗料と、従来技術の塗料との粘度を示す。
【図4】発生した小液滴の体積分布とその小液滴数とに関する、従来技術の塗料と本発明の塗料との比較をさらに示す。
【図5】本発明の塗料のスプレーパターンの評価と、従来技術の塗料のスプレーパターンの評価とを示す。
【符号の説明】
【0040】
1 貯蔵部
3 連結ライン
4 エアレススプレーガン
5 供給ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
顔料と、充てん剤と、増粘剤と、分散剤と、添加剤とを含み、少なくとも一つのポリマー分散液をベースとした塗料であって、
a)固形分として計算して2〜20重量%のポリマー分散液と、
b)2〜35重量%の顔料と、
c)0.1〜200μmの粒径を有する5〜60重量%の充てん剤と、
d)0.1〜3重量%の増粘剤と、
e)0.1〜2重量%の分散剤と、
f)最大5重量%の添加剤及び100%とするための水とを含み、且つ
前記分散液が、粘度をキャピラリーレオメータにて30、000・1/sのせん断速度で測定して、2.0から5・10mPa/sの粘度を有することを条件としていることを特徴とする、少なくとも一つのポリマー分散液をベースとした塗料。
【請求項2】
前記粘度が、3.5から5.0・10mPa/sの範囲にあることを特徴とする、請求項1に記載の塗料。
【請求項3】
前記ポリマー分散液は、3〜20の炭素原子を有するカルボン酸ビニルエステル、N−ビニルピロリドン、エチレン性不飽和カルボン酸、それらのエステル、アミド或いは無水物、スチレン或いはその誘導体、及び/またはα―オレフィンのモノマーから得られたポリマーから選択されることを特徴とする、請求項1または2に記載の塗料。
【請求項4】
それがポリスチレンアクリレート、アクリル樹脂、及び/またはシリコーン樹脂の分散液であることを特徴とする、請求項3に記載の塗料。
【請求項5】
前記顔料は、二酸化チタン、酸化鉄、酸化クロム、コバルトブルー、フタロシアニン顔料、スピネル顔料、ならびにチタン酸ニッケル及びチタン酸クロム、アゾイック顔料、キナクリドン顔料及び/またはジオキサジン顔料から選ばれることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の塗料。
【請求項6】
前記顔料が、二酸化チタンであることを特徴とする、請求項5に記載の塗料。
【請求項7】
前記充てん剤は、0.1と100μmとの間の直径を有し、且つ、ケイ酸塩、炭酸塩、蛍石、硫酸塩、及び酸化物から選ばれることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか一つに記載の塗料。
【請求項8】
前記充てん剤の表面は、官能基化されていることを特徴とする、請求項1乃至7のいずれか一つに記載の塗料。
【請求項9】
前記増粘剤は、ポリカルボン塩酸、ウレタン増粘剤、多糖類及び/またはセルロースエーテルから選ばれることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか一つに記載の塗料。
【請求項10】
前記添加剤は、分散剤、安定剤、消泡剤、保存剤及び/または疎水化剤であることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか一つに記載の塗料。
【請求項11】
スプレー法を用いて請求項1乃至10の少なくともいずれか一つに記載の前記塗料を適用するための方法であって、
前記分散液の塗料は、貯蔵部から移送ユニット及び連結ラインを介してエアレススプレーガンへと導かれ、該エアレススプレーガンの箇所での測定で、55〜135バールのスプレー圧で噴射されることを特徴とする、塗料を適用するための方法。
【請求項12】
前記圧力は、70〜80バールであることを特徴とする、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
ダイヤフラムポンプが、前記移送ユニットとして用いられていることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
温度制御されたホースが、前記連結ラインとして用いられていることを特徴とする、請求項12または13に記載の方法。
【請求項15】
前記分散液の塗料が前記スプレーガンの箇所で27〜40℃、好ましくは30〜38℃の温度となるように前記温度が調整されていることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記エアレススプレーガンは、二頭ノズルを備えていることを特徴とする、請求項1乃至15のいずれか一つに記載の方法。
【請求項17】
前記二頭ノズルは、互いの側方に配列され、好ましくは一列に配列された、二つのスリット状のノズル開口の形態に構成されていることを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記二頭ノズルの配置と構成とは、それらのスプレー噴流が長手方向で交差するように選択されることを特徴とする、請求項16または17に記載の方法。
【請求項19】
請求項1乃至10の少なくとも一つの前記分散液の塗料を使用して、前記分散液の塗料をエアレス方法によって適用する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−522191(P2006−522191A)
【公表日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−504974(P2006−504974)
【出願日】平成16年4月2日(2004.4.2)
【国際出願番号】PCT/EP2004/003530
【国際公開番号】WO2004/087821
【国際公開日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(505371391)
【出願人】(505371405)ヤー ヴァーグナー ゲーエムベーハー (1)
【Fターム(参考)】