少なくとも1つの製品を複数の容器に充填するための機械
【課題】少なくとも1つの製品を複数の容器に充填するための連続的な機械の提供。
【解決手段】各容器は、対応する計量装置28に合わせて所定の経路に沿って供給され、計量装置28は、タンク20から製品を引き出して、引き出された製品を該容器内へ供給するとともに、互いに対して軸方向に移動可能なピストン63およびシリンダ39を有し、また、ピストン63および対応するシリンダ39を選択的にロックするためのロック装置68が設けられる。
【解決手段】各容器は、対応する計量装置28に合わせて所定の経路に沿って供給され、計量装置28は、タンク20から製品を引き出して、引き出された製品を該容器内へ供給するとともに、互いに対して軸方向に移動可能なピストン63およびシリンダ39を有し、また、ピストン63および対応するシリンダ39を選択的にロックするためのロック装置68が設けられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの製品を容器に充填するための機械に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、少なくとも1つの粉末医薬品をカプセルに充填するための機械に関し、以下の説明ではその単なる一例として記載されている。
【背景技術】
【0003】
医薬産業において、少なくとも1つの粉末医薬品をカプセルに充填するための機械は、所定の経路に沿って連続的に移動可能であり且つ対応する各カプセルの下側シェルを受けるための複数のポケットを有する搬送装置と、製品を収容する容器と、それぞれの長手方向軸を中心に連続的に回転するように装着された計量ホイールとを備えるものが知られている。
【0004】
計量ホイールは複数の計量装置を備え、各計量装置は、対応する下側シェルに合わせて前記経路の一部に沿って計量ホイールと共に移動可能であり、それにより、前記容器から製品を引き出すとともに製品を下側シェル内へ供給し、また、各計量装置は、互いに対して垂直に移動するシリンダおよびピストンを備える。
【0005】
シリンダおよびピストンは作動装置によって互いに対して移動され、それにより、ピストンは、まず、容器から製品が充填される計量チャンバをシリンダの内側に画定し、その後、計量チャンバから対応する下側シェル内に製品を吐き出す。
【0006】
作動装置は、シリンダに取り付けられて第1のカムと協働する第1のタペットと、ピストンに取り付けられて第2のカムと協働する第2のタペットと、第2のタペットを第2のカムと接触した状態に維持する押圧手段とを備える。
【0007】
上記タイプの既知の機械は、計量装置が下側シェルを収容していない各ポケットに合わせて前進されるとき、例えば、容器内へ製品を供給するために機械が始動されるときに、対応する計量チャンバの形成および容器からの製品の引き出しを止めることができないことに主に起因した幾つかの欠点を有する。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、前述した欠点を解消するように構成された、少なくとも1つの製品を複数の容器に充填するための機械を提供することである。
【0009】
本発明によれば、添付の特許請求の範囲に記載された、少なくとも1つの製品を複数の容器に充填するための機械が提供される。
【0010】
添付図面を参照して、本発明の非限定的な実施形態を一例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】一部が断面図であり、明確にするために一部が削除された、本発明に係る機械の好ましい実施形態の概略側面図を示す。
【図2】図1の機械の第1の細部の概略的な長手方向断面図を示す。
【図3】図2の細部の概略的な長手方向断面図を示す。
【図4a】図1の機械の動作原理を概略的に示す。
【図4b】図1の機械の動作原理を概略的に示す。
【図4c】図1の機械の動作原理を概略的に示す。
【図4d】図1の機械の動作原理を概略的に示す。
【図4e】図1の機械の動作原理を概略的に示す。
【図5】図1の機械の第2の細部の概略斜視図を示す。
【図6】図5の細部の概略的な長手方向断面図を示す。
【図7】図6と異なる動作位置における図5の細部の概略的な長手方向断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1および図2の参照符号1は、既知のカプセル2に粉末医薬品を充填するための機械を全体として示している。各カプセル2は、略カップ形状の下側シェル3と、下側シェル3に嵌め付けられる上側シェル(図示せず)とを備える。
【0013】
機械1は計量ホイール4を備え、計量ホイール4は管状の垂直な直立体5を備えており、直立体5は、長手方向軸6を有して、機械1の固定フレーム7から上方へ延びるとともに、シャフト8と係合している。シャフト8は、軸6と同軸に直立体5の内側で延びるとともに、既知の作動装置9の制御下で直立体5に対して軸6を中心に連続的に回転するように直立体5に対して回転可能に接続されている。
【0014】
シャフト8は、略円筒状のケーシング11を備える供給ドラム10を支持しており、供給ドラム10は、軸6と同軸であり、凹面が下方へ向いた状態で配置されるとともに、直立体5の周囲に延び且つ狭い上部13と幅広い下部14とを備える壁12によって側方が境界付けられ、軸6に対して略垂直且つ直立体5の外側に突出するシャフト8の一端に固定された端壁15によって一端が閉じられている。
【0015】
上部13の外面にはスプロケット16が形成されており、このスプロケット16は、軸6と同軸であるとともに、所定の経路Pに沿って各下側シェル3を供給するための既知の搬送装置17の一部を形成する。装置17はチェーンコンベア18を備えており、該チェーンコンベアは、装置9によって駆動される複数のスプロケット(このうちのスプロケット16だけが図1および図2に示されている)の周囲にループ状に形成されるとともに、複数のポケット19を有している。これらのポケット19は、凹面が上方を向いた状態の略カップ形状であり、コンベア18に沿って等間隔で配置されており、各ポケットは対応する下側シェル3を凹面が上方を向いている状態で受け、コンベア18により経路Pに沿って連続的に供給される。
【0016】
また、ホイール4は、粉末医薬品を収容する環状容器20も備えており、環状容器20は、スプロケット16の上方に延在するとともに、フレーム7に対して回転可能に取り付けられており、図示しない既知の作動装置の制御の下、ドラム10の角速度、したがってスプロケット16の角速度と実質的に異なる角速度で、軸6と平行な各長手方向軸21を中心にフレーム7に対して連続的に回転する。
【0017】
粉末医薬品は、既知のホッパ22によって容器20内に供給される。ホッパ22は、軸6および21と平行な長手方向軸23を有し、軸23に対して垂直な端壁24によって底部が境界付けられているとともに、医薬品を混合するための既知の混合装置25を収容しており、ホッパ22から下方へ延びる供給管路26を有している。供給管路26は、容器20内に突出しているとともに、壁24を貫通して形成された軸23と平行な開口27でホッパ22に対して固定されている。
【0018】
ドラム10は複数の計量装置28を有しており、これらの計量装置28は、軸6の周りに等間隔に配置されているとともに、ドラム10によって軸6の周りに連続的に供給される。各装置28は、容器20から所定量の医薬品を引き出すピックアップステーション29と、引き出された医薬品を対応する下側シェル3内へ供給する充填ステーション30との間で延びる経路Pの一部に沿って、対応するポケット19に合わせてドラム10により搬送される。
【0019】
各装置28は略円筒状のスリーブ31を備えており、スリーブ31は、軸6と略平行な長手方向軸32を有するとともに、ドラム10の上部13を貫通して延びて、ドラム10に対して軸方向にスライド可能に接続されており、作動装置33の制御の下、軸6および32と平行な方向34にドラム10に対して直線的に移動する。装置33は、全ての計量装置28のスリーブ31に共通のカム35を備えるとともに、各計量装置28毎に、対応するスリーブ31によって運ばれてカム35と係合する対応するタペットローラ36を備える。
【0020】
また、スリーブ31は、軸32を中心とするスリーブ31の回転を防止するため、スリーブ31によって運ばれて対応するスロット38と係合するタペットローラ37によって角度が固定された状態でドラム10に接続されている。スロット38は、下部14を貫通して且つ方向34と平行に形成されている。
【0021】
スリーブ31の上端にはシリンダ39が固定されており、シリンダ39は、軸32と略平行な長手方向軸40を有するとともに、軸40に対して垂直な肩部43で互いに接続された幅広い上部41と狭い下部42とを備えており、肩部43を貫通して少なくとも1つの開口44が形成されている。
【0022】
また、装置28は、スリーブ31内に嵌合されるシャフト45も備えており、このシャフト45は、軸32と同軸であり、スリーブ31の外側に突出するとともに、スリーブ31に対して軸方向にスライド可能に接続されており、作動装置46の制御の下、スリーブ31に対して方向34に直線的に移動する。
【0023】
装置46は、全ての計量装置28のシャフト45に共通のカム47を備えるとともに、各計量装置28毎に、対応するタペットローラ48を備えており、このタペットローラ48は、対応するシャフト45に取り付けられ、方向34と平行に測定されたカム47の幅よりも直径が小さく、方向34で上方にシャフト45を押圧するための空気圧押圧装置49によってカム47の上壁と接触状態に維持される。
【0024】
図3に示すように、装置49は略円筒状のケーシング50を備えており、このケーシング50は、軸6と同軸であり、凹面が上方を向いた状態でケーシング11の下端に固定されるとともに、直立体5の周囲に延びる壁51によって側方が境界付けられている。
【0025】
ケーシング50は複数のキャビティ52を備えており、これらのキャビティ52は、計量装置28と数が等しく、装置28と同じ間隔をもって軸6を中心に等間隔で配置されているとともに、方向34と平行な壁51に形成されており、ドラム10の内面から径方向内側へ突出する環状フランジ53によって上端が閉じられて、各空気圧チャンバ54を画定する。
【0026】
各チャンバ54には対応するシャフト45の下端がスライド可能に係合しており、また、各チャンバ54は、対応する空気圧回路55によって既知の圧縮空気圧装置(図示せず)と空気力学的に連通している。回路55は、壁51を貫通して形成された径方向管路56と、直立体5の外面に軸6と同軸に形成され且つ軸6と同軸に壁51の内面に取り付けられた2つの環状シール58によって管路56に流体密に接続された環状マニホールド57と、方向34と平行にドラム10に形成され且つ前記圧縮空気圧装置(図示せず)に取り外し不能に接続された軸方向管路59とを備えている。
【0027】
図示しない変形例において、管路56は、軸6の周りに等間隔で配置され、互いに周方向に位置合わせされており、全ての管路56は、管路56の両側の2つの環状シール58によって管路56に対して流体密に接続されている1つの環状マニホールド57と連通するとともに、圧縮空気圧装置(図示せず)に対して取り外し不能に接続された1つの軸方向管路59と連通する。
【0028】
各シャフト45は、軸32を中心とするシャフト45の回転を防止するため、シャフト45によって運ばれて対応するスロット38と係合するタペットローラ61によって角度が固定された状態でドラム10に対して接続されている。
【0029】
支持ブラケット62の介在により、略円筒状のピストン63がシャフト45の上端に固定されており、ピストン63は、ブラケット62から下方へ突出して、対応するシリンダ39とスライド可能に係合するとともに、シリンダ39の狭い下部42の直径と略等しいがこれよりも大きくはない直径を有している。
【0030】
ここで、図2および図4a〜図4eを参照して、1つの下側シェル3の充填に関し、当該下側シェル3および対応する計量装置28が互いに合わせてピックアップステーション29(図2および図4a)へ供給されて装置28が容器20と対向して位置決めされる時点からの機械1の動作を説明する。
【0031】
ステーション29において、当該計量装置28のシリンダ39およびピストン63は、まず、それぞれのカム35,47によって方向34に下降されて、容器20内部の製品の上面と接触する(図4a)。その後、ピストン63は、カム47の下側に突出し且つシャフト45により運ばれたタペットローラ64が係合する更なるカム(図示せず)によって製品の上面と接触した状態に維持され(図4aおよび図4b)、一方、シリンダ39は、引き出される製品の正確な量に対応する計量チャンバ65を画定するようにカム35によって製品中へ下降される(図4b)。シリンダ39およびピストン63は再び互いに合わせてそれぞれのカム35,47によって下降され、それにより、シリンダ39が移動されて容器20と接触する(図4c)。そして、カム47の下側に突出し且つローラ64が係合するカム66によってピストン63が更に下降されることにより、シリンダ39とピストン63との間に収容された製品が圧縮される(図4c)。
【0032】
この時点で、軸6を中心とする装置28の移動とシリンダ39およびピストン63の方向34の動きとを組み合わせることにより、装置28が容器20から外されて充填ステーション30へと供給され、この充填ステーションにおいて、容器20がドラム10に対して偏心して取り付けられた状態で、シリンダ39とピストン63とが、対応するポケット19と対向して位置決めされる(図4d)。
【0033】
最後に、カム47の下側に突出し且つローラ64が係合するカム67によってピストン63が下降され、引き出された製品が対応する下側シェル3内へ排出される(図4e)。
【0034】
図1および図2を参照すると、計量装置28が下側シェル3を収容していない各ポケットに合わせてピックアップステーション29を通じて供給されるとき(例えば、容器20内へ製品を供給するために機械1が始動されるとき)に計量チャンバ65の形成および容器20からの製品の引き出しを防止するため、機械1は、ピストン63をそれぞれのシリンダ39に対して選択的にロックしてそれぞれの下部42を密封するためのロック装置68を備えている。
【0035】
図6および図7に示すように、各計量装置28において、装置68はロッカアーム69によって画定されたロック部材を備えており、ロッカアーム69は、上側アーム70および下側アーム71を有するとともに、対応するブラケット62に対してヒンジ結合されており、それにより、下側アーム71の自由端が対応するスリーブ31の外面に形成された対応する座部73と係合することにより対応するシリンダ39およびピストン63を互いに対して軸方向にロックして対応する計量チャンバ65の形成を防止するロック位置(図7aおよび図7b)と、対応する計量チャンバ65を形成するために対応するシリンダ39およびピストン63を互いに対して軸方向に移動可能な解放位置(図6aおよび図6b)との間で、軸6に対して横方向に延びるヒンジ軸72を中心に対応するブラケット62に対して振動する。
【0036】
ロッカアーム69は、図示の例では電磁アクチュエータ75を備える第1の作動装置74によって解放位置からロック位置へと選択的に移動され、電磁アクチュエータ75は、軸6に対して傾斜する長手方向軸75aを有するとともに、出力ロッド76を備えている。出力ロッド76にはホイール77が回転可能に取り付けられており、また、出力ロッド76は、ホイール77が下側アーム71の経路の内側に位置される引き込み位置(図7a)と、ホイール77が下側アーム71の経路の外側に位置される引き出し位置(図6b)との間で移動できる。
【0037】
ロッカアーム69は、軸6を中心とするホイール4の移動方向で装置74の下流側に位置され且つ図示の例では電磁アクチュエータ79を備える第2の作動装置78によってロック位置から解放位置へと選択的に移動され、電磁アクチュエータ79は、軸75aと平行な長手方向軸79aを有するとともに、出力ロッド80を備えている。出力ロッド80にはホイール81が回転可能に取り付けられており、また、出力ロッド80は、ホイール81が上側アーム70の経路の内側に位置される引き込み位置(図6a)と、ホイール81が上側アーム70の経路の外側に位置される引き出し位置(図示せず)との間で移動できる。
【0038】
図示しない変形例では、電磁アクチュエータ75,79は、空気圧アクチュエータまたは電気ブラシレスモータと置き換えられる。
【0039】
実際の使用時、2つの作動装置74,78の出力ロッド76,80は、通常、引き出し位置に保持される。作動装置74の出力ロッド76は、下側シェル33を収容していない各ポケット19に合わせた計量装置28の通過時に引き込み位置へと移動され、それにより、ピストン63が各シリンダ39に対してロックされ、計量チャンバ65の形成が防止される。また、作動装置78の出力ロッド80は、ピストン63を各シリンダ39から解放して計量チャンバ65を形成するために、引き込み位置へと移動される。
【0040】
図示しない変形例では、
ロッカアーム69はロックピンに置き換えられ、
ロック装置68は、ピックアップステーション29に装着された2つの偏向カムに置き換えられ、これらの偏向カムは、それぞれのカム35,47の代わりにそれぞれのタペットローラ36,48の経路に沿って選択的に挿入され、それにより、それぞれのシリンダ39を閉じる駆動位置(powered position)にピストン63を保持するとともに、ピストン63およびそれぞれのシリンダ39を容器20の上側で移動させて、容器20からの製品の引き出しを防止し、
空気圧押圧装置49は、各ピストン63に取り付けられ且つピストン63とそれぞれのシリンダ39との間に介挿された少なくとも1つの押圧スプリングに置き換えられる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの製品を容器に充填するための機械に関する。
【0002】
より具体的には、本発明は、少なくとも1つの粉末医薬品をカプセルに充填するための機械に関し、以下の説明ではその単なる一例として記載されている。
【背景技術】
【0003】
医薬産業において、少なくとも1つの粉末医薬品をカプセルに充填するための機械は、所定の経路に沿って連続的に移動可能であり且つ対応する各カプセルの下側シェルを受けるための複数のポケットを有する搬送装置と、製品を収容する容器と、それぞれの長手方向軸を中心に連続的に回転するように装着された計量ホイールとを備えるものが知られている。
【0004】
計量ホイールは複数の計量装置を備え、各計量装置は、対応する下側シェルに合わせて前記経路の一部に沿って計量ホイールと共に移動可能であり、それにより、前記容器から製品を引き出すとともに製品を下側シェル内へ供給し、また、各計量装置は、互いに対して垂直に移動するシリンダおよびピストンを備える。
【0005】
シリンダおよびピストンは作動装置によって互いに対して移動され、それにより、ピストンは、まず、容器から製品が充填される計量チャンバをシリンダの内側に画定し、その後、計量チャンバから対応する下側シェル内に製品を吐き出す。
【0006】
作動装置は、シリンダに取り付けられて第1のカムと協働する第1のタペットと、ピストンに取り付けられて第2のカムと協働する第2のタペットと、第2のタペットを第2のカムと接触した状態に維持する押圧手段とを備える。
【0007】
上記タイプの既知の機械は、計量装置が下側シェルを収容していない各ポケットに合わせて前進されるとき、例えば、容器内へ製品を供給するために機械が始動されるときに、対応する計量チャンバの形成および容器からの製品の引き出しを止めることができないことに主に起因した幾つかの欠点を有する。
【発明の概要】
【0008】
本発明の目的は、前述した欠点を解消するように構成された、少なくとも1つの製品を複数の容器に充填するための機械を提供することである。
【0009】
本発明によれば、添付の特許請求の範囲に記載された、少なくとも1つの製品を複数の容器に充填するための機械が提供される。
【0010】
添付図面を参照して、本発明の非限定的な実施形態を一例として説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】一部が断面図であり、明確にするために一部が削除された、本発明に係る機械の好ましい実施形態の概略側面図を示す。
【図2】図1の機械の第1の細部の概略的な長手方向断面図を示す。
【図3】図2の細部の概略的な長手方向断面図を示す。
【図4a】図1の機械の動作原理を概略的に示す。
【図4b】図1の機械の動作原理を概略的に示す。
【図4c】図1の機械の動作原理を概略的に示す。
【図4d】図1の機械の動作原理を概略的に示す。
【図4e】図1の機械の動作原理を概略的に示す。
【図5】図1の機械の第2の細部の概略斜視図を示す。
【図6】図5の細部の概略的な長手方向断面図を示す。
【図7】図6と異なる動作位置における図5の細部の概略的な長手方向断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1および図2の参照符号1は、既知のカプセル2に粉末医薬品を充填するための機械を全体として示している。各カプセル2は、略カップ形状の下側シェル3と、下側シェル3に嵌め付けられる上側シェル(図示せず)とを備える。
【0013】
機械1は計量ホイール4を備え、計量ホイール4は管状の垂直な直立体5を備えており、直立体5は、長手方向軸6を有して、機械1の固定フレーム7から上方へ延びるとともに、シャフト8と係合している。シャフト8は、軸6と同軸に直立体5の内側で延びるとともに、既知の作動装置9の制御下で直立体5に対して軸6を中心に連続的に回転するように直立体5に対して回転可能に接続されている。
【0014】
シャフト8は、略円筒状のケーシング11を備える供給ドラム10を支持しており、供給ドラム10は、軸6と同軸であり、凹面が下方へ向いた状態で配置されるとともに、直立体5の周囲に延び且つ狭い上部13と幅広い下部14とを備える壁12によって側方が境界付けられ、軸6に対して略垂直且つ直立体5の外側に突出するシャフト8の一端に固定された端壁15によって一端が閉じられている。
【0015】
上部13の外面にはスプロケット16が形成されており、このスプロケット16は、軸6と同軸であるとともに、所定の経路Pに沿って各下側シェル3を供給するための既知の搬送装置17の一部を形成する。装置17はチェーンコンベア18を備えており、該チェーンコンベアは、装置9によって駆動される複数のスプロケット(このうちのスプロケット16だけが図1および図2に示されている)の周囲にループ状に形成されるとともに、複数のポケット19を有している。これらのポケット19は、凹面が上方を向いた状態の略カップ形状であり、コンベア18に沿って等間隔で配置されており、各ポケットは対応する下側シェル3を凹面が上方を向いている状態で受け、コンベア18により経路Pに沿って連続的に供給される。
【0016】
また、ホイール4は、粉末医薬品を収容する環状容器20も備えており、環状容器20は、スプロケット16の上方に延在するとともに、フレーム7に対して回転可能に取り付けられており、図示しない既知の作動装置の制御の下、ドラム10の角速度、したがってスプロケット16の角速度と実質的に異なる角速度で、軸6と平行な各長手方向軸21を中心にフレーム7に対して連続的に回転する。
【0017】
粉末医薬品は、既知のホッパ22によって容器20内に供給される。ホッパ22は、軸6および21と平行な長手方向軸23を有し、軸23に対して垂直な端壁24によって底部が境界付けられているとともに、医薬品を混合するための既知の混合装置25を収容しており、ホッパ22から下方へ延びる供給管路26を有している。供給管路26は、容器20内に突出しているとともに、壁24を貫通して形成された軸23と平行な開口27でホッパ22に対して固定されている。
【0018】
ドラム10は複数の計量装置28を有しており、これらの計量装置28は、軸6の周りに等間隔に配置されているとともに、ドラム10によって軸6の周りに連続的に供給される。各装置28は、容器20から所定量の医薬品を引き出すピックアップステーション29と、引き出された医薬品を対応する下側シェル3内へ供給する充填ステーション30との間で延びる経路Pの一部に沿って、対応するポケット19に合わせてドラム10により搬送される。
【0019】
各装置28は略円筒状のスリーブ31を備えており、スリーブ31は、軸6と略平行な長手方向軸32を有するとともに、ドラム10の上部13を貫通して延びて、ドラム10に対して軸方向にスライド可能に接続されており、作動装置33の制御の下、軸6および32と平行な方向34にドラム10に対して直線的に移動する。装置33は、全ての計量装置28のスリーブ31に共通のカム35を備えるとともに、各計量装置28毎に、対応するスリーブ31によって運ばれてカム35と係合する対応するタペットローラ36を備える。
【0020】
また、スリーブ31は、軸32を中心とするスリーブ31の回転を防止するため、スリーブ31によって運ばれて対応するスロット38と係合するタペットローラ37によって角度が固定された状態でドラム10に接続されている。スロット38は、下部14を貫通して且つ方向34と平行に形成されている。
【0021】
スリーブ31の上端にはシリンダ39が固定されており、シリンダ39は、軸32と略平行な長手方向軸40を有するとともに、軸40に対して垂直な肩部43で互いに接続された幅広い上部41と狭い下部42とを備えており、肩部43を貫通して少なくとも1つの開口44が形成されている。
【0022】
また、装置28は、スリーブ31内に嵌合されるシャフト45も備えており、このシャフト45は、軸32と同軸であり、スリーブ31の外側に突出するとともに、スリーブ31に対して軸方向にスライド可能に接続されており、作動装置46の制御の下、スリーブ31に対して方向34に直線的に移動する。
【0023】
装置46は、全ての計量装置28のシャフト45に共通のカム47を備えるとともに、各計量装置28毎に、対応するタペットローラ48を備えており、このタペットローラ48は、対応するシャフト45に取り付けられ、方向34と平行に測定されたカム47の幅よりも直径が小さく、方向34で上方にシャフト45を押圧するための空気圧押圧装置49によってカム47の上壁と接触状態に維持される。
【0024】
図3に示すように、装置49は略円筒状のケーシング50を備えており、このケーシング50は、軸6と同軸であり、凹面が上方を向いた状態でケーシング11の下端に固定されるとともに、直立体5の周囲に延びる壁51によって側方が境界付けられている。
【0025】
ケーシング50は複数のキャビティ52を備えており、これらのキャビティ52は、計量装置28と数が等しく、装置28と同じ間隔をもって軸6を中心に等間隔で配置されているとともに、方向34と平行な壁51に形成されており、ドラム10の内面から径方向内側へ突出する環状フランジ53によって上端が閉じられて、各空気圧チャンバ54を画定する。
【0026】
各チャンバ54には対応するシャフト45の下端がスライド可能に係合しており、また、各チャンバ54は、対応する空気圧回路55によって既知の圧縮空気圧装置(図示せず)と空気力学的に連通している。回路55は、壁51を貫通して形成された径方向管路56と、直立体5の外面に軸6と同軸に形成され且つ軸6と同軸に壁51の内面に取り付けられた2つの環状シール58によって管路56に流体密に接続された環状マニホールド57と、方向34と平行にドラム10に形成され且つ前記圧縮空気圧装置(図示せず)に取り外し不能に接続された軸方向管路59とを備えている。
【0027】
図示しない変形例において、管路56は、軸6の周りに等間隔で配置され、互いに周方向に位置合わせされており、全ての管路56は、管路56の両側の2つの環状シール58によって管路56に対して流体密に接続されている1つの環状マニホールド57と連通するとともに、圧縮空気圧装置(図示せず)に対して取り外し不能に接続された1つの軸方向管路59と連通する。
【0028】
各シャフト45は、軸32を中心とするシャフト45の回転を防止するため、シャフト45によって運ばれて対応するスロット38と係合するタペットローラ61によって角度が固定された状態でドラム10に対して接続されている。
【0029】
支持ブラケット62の介在により、略円筒状のピストン63がシャフト45の上端に固定されており、ピストン63は、ブラケット62から下方へ突出して、対応するシリンダ39とスライド可能に係合するとともに、シリンダ39の狭い下部42の直径と略等しいがこれよりも大きくはない直径を有している。
【0030】
ここで、図2および図4a〜図4eを参照して、1つの下側シェル3の充填に関し、当該下側シェル3および対応する計量装置28が互いに合わせてピックアップステーション29(図2および図4a)へ供給されて装置28が容器20と対向して位置決めされる時点からの機械1の動作を説明する。
【0031】
ステーション29において、当該計量装置28のシリンダ39およびピストン63は、まず、それぞれのカム35,47によって方向34に下降されて、容器20内部の製品の上面と接触する(図4a)。その後、ピストン63は、カム47の下側に突出し且つシャフト45により運ばれたタペットローラ64が係合する更なるカム(図示せず)によって製品の上面と接触した状態に維持され(図4aおよび図4b)、一方、シリンダ39は、引き出される製品の正確な量に対応する計量チャンバ65を画定するようにカム35によって製品中へ下降される(図4b)。シリンダ39およびピストン63は再び互いに合わせてそれぞれのカム35,47によって下降され、それにより、シリンダ39が移動されて容器20と接触する(図4c)。そして、カム47の下側に突出し且つローラ64が係合するカム66によってピストン63が更に下降されることにより、シリンダ39とピストン63との間に収容された製品が圧縮される(図4c)。
【0032】
この時点で、軸6を中心とする装置28の移動とシリンダ39およびピストン63の方向34の動きとを組み合わせることにより、装置28が容器20から外されて充填ステーション30へと供給され、この充填ステーションにおいて、容器20がドラム10に対して偏心して取り付けられた状態で、シリンダ39とピストン63とが、対応するポケット19と対向して位置決めされる(図4d)。
【0033】
最後に、カム47の下側に突出し且つローラ64が係合するカム67によってピストン63が下降され、引き出された製品が対応する下側シェル3内へ排出される(図4e)。
【0034】
図1および図2を参照すると、計量装置28が下側シェル3を収容していない各ポケットに合わせてピックアップステーション29を通じて供給されるとき(例えば、容器20内へ製品を供給するために機械1が始動されるとき)に計量チャンバ65の形成および容器20からの製品の引き出しを防止するため、機械1は、ピストン63をそれぞれのシリンダ39に対して選択的にロックしてそれぞれの下部42を密封するためのロック装置68を備えている。
【0035】
図6および図7に示すように、各計量装置28において、装置68はロッカアーム69によって画定されたロック部材を備えており、ロッカアーム69は、上側アーム70および下側アーム71を有するとともに、対応するブラケット62に対してヒンジ結合されており、それにより、下側アーム71の自由端が対応するスリーブ31の外面に形成された対応する座部73と係合することにより対応するシリンダ39およびピストン63を互いに対して軸方向にロックして対応する計量チャンバ65の形成を防止するロック位置(図7aおよび図7b)と、対応する計量チャンバ65を形成するために対応するシリンダ39およびピストン63を互いに対して軸方向に移動可能な解放位置(図6aおよび図6b)との間で、軸6に対して横方向に延びるヒンジ軸72を中心に対応するブラケット62に対して振動する。
【0036】
ロッカアーム69は、図示の例では電磁アクチュエータ75を備える第1の作動装置74によって解放位置からロック位置へと選択的に移動され、電磁アクチュエータ75は、軸6に対して傾斜する長手方向軸75aを有するとともに、出力ロッド76を備えている。出力ロッド76にはホイール77が回転可能に取り付けられており、また、出力ロッド76は、ホイール77が下側アーム71の経路の内側に位置される引き込み位置(図7a)と、ホイール77が下側アーム71の経路の外側に位置される引き出し位置(図6b)との間で移動できる。
【0037】
ロッカアーム69は、軸6を中心とするホイール4の移動方向で装置74の下流側に位置され且つ図示の例では電磁アクチュエータ79を備える第2の作動装置78によってロック位置から解放位置へと選択的に移動され、電磁アクチュエータ79は、軸75aと平行な長手方向軸79aを有するとともに、出力ロッド80を備えている。出力ロッド80にはホイール81が回転可能に取り付けられており、また、出力ロッド80は、ホイール81が上側アーム70の経路の内側に位置される引き込み位置(図6a)と、ホイール81が上側アーム70の経路の外側に位置される引き出し位置(図示せず)との間で移動できる。
【0038】
図示しない変形例では、電磁アクチュエータ75,79は、空気圧アクチュエータまたは電気ブラシレスモータと置き換えられる。
【0039】
実際の使用時、2つの作動装置74,78の出力ロッド76,80は、通常、引き出し位置に保持される。作動装置74の出力ロッド76は、下側シェル33を収容していない各ポケット19に合わせた計量装置28の通過時に引き込み位置へと移動され、それにより、ピストン63が各シリンダ39に対してロックされ、計量チャンバ65の形成が防止される。また、作動装置78の出力ロッド80は、ピストン63を各シリンダ39から解放して計量チャンバ65を形成するために、引き込み位置へと移動される。
【0040】
図示しない変形例では、
ロッカアーム69はロックピンに置き換えられ、
ロック装置68は、ピックアップステーション29に装着された2つの偏向カムに置き換えられ、これらの偏向カムは、それぞれのカム35,47の代わりにそれぞれのタペットローラ36,48の経路に沿って選択的に挿入され、それにより、それぞれのシリンダ39を閉じる駆動位置(powered position)にピストン63を保持するとともに、ピストン63およびそれぞれのシリンダ39を容器20の上側で移動させて、容器20からの製品の引き出しを防止し、
空気圧押圧装置49は、各ピストン63に取り付けられ且つピストン63とそれぞれのシリンダ39との間に介挿された少なくとも1つの押圧スプリングに置き換えられる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの製品を複数の容器(3)に充填するための機械において、
前記機械は、
前記各容器(3)を所定の経路(P)に沿って連続的に供給するための搬送手段(17)と、
前記製品を収容するタンク(20)と、
長手方向軸(6)を中心に連続的に回転するように装着された少なくとも1つの計量ホイール(4)と、
対応する容器(3)内へ前記製品を供給するために該対応する容器(3)に合わせて前記経路(P)の一部に沿って前記計量ホイール(4)と共に移動可能であり、それぞれがシリンダ(39)とピストン(63)とを備える多数の計量装置(28)と、
前記各シリンダ(39)および対応するピストン(63)を所定の方向(34)に互いに対して軸方向に移動させるための作動手段(46)と、
を備え、
前記シリンダ(39)および対応するピストン(63)を前記方向(34)に選択的にロックするためのロック手段(68)をさらに備えることを特徴とする機械。
【請求項2】
前記各計量装置(28)において、前記ロック手段(68)は、対応する前記シリンダ(39)および前記ピストン(63)のうちの一方によって運ばれる座部(73)と、対応する前記シリンダ(39)および前記ピストン(63)のうちの他方によって運ばれ、ロック位置におよび該ロック位置から移動可能であるロック部材(69)と、を備え、
前記ロック位置において、前記ロック部材(69)は前記座部(73)と係合する請求項1に記載の機械。
【請求項3】
前記ロック手段(68)は、前記ロック部材(69)を前記ロック位置と解放位置との間で選択的に移動させるための作動装置(74,78)をさらに備える請求項2に記載の機械。
【請求項4】
前記作動装置(74,78)は、前記ロック部材(69)を前記ロック位置から前記解放位置へと選択的に移動させるための第1の作動装置(78)と、前記ロック部材(69)を前記解放位置から前記ロック位置へと選択的に移動させるための第2の作動装置(74)とを備える請求項3に記載の機械。
【請求項5】
前記第1および第2の作動装置(78,74)は、前記軸(6)を中心とする前記計量ホイール(4)の移動方向に連続的にこの順序で配置される請求項4に記載の機械。
【請求項6】
前記第1および第2の作動装置(78,74)は、それぞれ作動部材(81,77)を備え、前記作動部材は、該作動部材(81,77)が前記軸(6)を中心とする前記ロック部材(69)の経路の内側に位置される作業位置と、前記作動部材(81,77)が前記経路の外側に位置される休止位置との間で選択的に移動可能である請求項4または請求項5に記載の機械。
【請求項7】
前記ロック部材(69)はピン部材を備える請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載の機械。
【請求項8】
前記ロック部材(69)はロッカアームを備える請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載の機械。
【請求項9】
前記各シリンダ(39)および対応する前記ピストン(63)は、所定量の製品のための対応する計量チャンバ(65)を画定するために前記方向(34)に互いに対して軸方向に移動可能であり、前記計量チャンバ(65)は、対応する前記ロック部材(69)が前記ロック位置へ移動するときに、容積がほぼゼロとなる請求項2ないし請求項8のいずれか1項に記載の機械。
【請求項10】
前記作動手段(46)は、前記各シリンダ(39)および対応する前記ピストン(63)を前記方向(34)に軸方向にそれぞれ移動させるための第1および第2の作動手段を備える請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の機械。
【請求項11】
前記第2の作動手段は、少なくとも1つのカム(47)と、前記カム(47)と協働するように前記各ピストン(63)に取り付けられた少なくとも1つのタペット(48)と、前記タペット(48)を前記カム(47)と接触した状態に維持するための押圧手段(49)とを備える請求項10に記載の機械。
【請求項12】
前記押圧手段(49)は空気圧押圧手段である請求項11に記載の機械。
【請求項13】
前記押圧手段(49)は弾性押圧手段である請求項11に記載の機械。
【請求項14】
少なくとも1つの製品を複数の容器(3)に充填するための機械において、
前記機械は、
前記各容器(3)を所定の経路(P)に沿って連続的に供給するための搬送手段(17)と、
前記製品を収容するタンク(20)と、
長手方向軸(6)を中心に連続的に回転するように装着された少なくとも1つの計量ホイール(4)と、
対応する容器(3)内へ前記製品を供給するために該対応する容器(3)に合わせて前記経路(P)の一部に沿って前記計量ホイール(4)と共に移動可能であり、それぞれがシリンダ(39)とピストン(63)とを備える複数の計量装置(28)と、
前記各シリンダ(39)および対応するピストン(63)を所定の方向(34)に互いに対して軸方向に移動させるための作動手段(46)であって、第1のカム(47)と、該第1のカム(47)と協働するように前記各ピストン(63)に取り付けられた少なくとも第1のタペット(48)と、該第1のタペット(48)を前記第1のカム(47)と接触した状態に維持するための弾性押圧手段とを備える作動手段(46)とを備え、
前記シリンダ(39)および対応するピストン(63)を前記方向(34)に選択的にロックするためのストッパ装置をさらに備えることを特徴とする機械。
【請求項15】
前記作動手段(46)は、第2のカム(35)と、該第2のカム(35)と協働するように前記各シリンダ(39)に取り付けられた少なくとも第2のタペット(36)をさらに備え、
前記ストッパ装置は、第3および/または第4のカムを備え、該第3および/または第4のカムは、前記第1および/または第2のタペット(48,36)が該第3および/または第4のカムと係合して前記シリンダ(39)および対応する前記ピストン(63)を前記方向(34)に選択的にロックする対応する作業位置におよび該作業位置から選択的に移動可能である請求項14に記載の機械。
【請求項16】
前記ストッパ装置は、前記シリンダ(39)および対応する前記ピストン(63)を前記方向(34)に選択的にロックするためのロック手段(68)を備える請求項14に記載の機械。
【請求項17】
前記各シリンダ(39)および対応する前記ピストン(63)は、所定量の製品のための対応する計量チャンバ(65)を画定するために前記方向(34)に互いに対して軸方向に移動可能であり、前記計量チャンバ(65)は、前記ストッパ装置の作動時に容積がほぼゼロとなる請求項14ないし請求項16のいずれか1項に記載の機械。
【請求項1】
少なくとも1つの製品を複数の容器(3)に充填するための機械において、
前記機械は、
前記各容器(3)を所定の経路(P)に沿って連続的に供給するための搬送手段(17)と、
前記製品を収容するタンク(20)と、
長手方向軸(6)を中心に連続的に回転するように装着された少なくとも1つの計量ホイール(4)と、
対応する容器(3)内へ前記製品を供給するために該対応する容器(3)に合わせて前記経路(P)の一部に沿って前記計量ホイール(4)と共に移動可能であり、それぞれがシリンダ(39)とピストン(63)とを備える多数の計量装置(28)と、
前記各シリンダ(39)および対応するピストン(63)を所定の方向(34)に互いに対して軸方向に移動させるための作動手段(46)と、
を備え、
前記シリンダ(39)および対応するピストン(63)を前記方向(34)に選択的にロックするためのロック手段(68)をさらに備えることを特徴とする機械。
【請求項2】
前記各計量装置(28)において、前記ロック手段(68)は、対応する前記シリンダ(39)および前記ピストン(63)のうちの一方によって運ばれる座部(73)と、対応する前記シリンダ(39)および前記ピストン(63)のうちの他方によって運ばれ、ロック位置におよび該ロック位置から移動可能であるロック部材(69)と、を備え、
前記ロック位置において、前記ロック部材(69)は前記座部(73)と係合する請求項1に記載の機械。
【請求項3】
前記ロック手段(68)は、前記ロック部材(69)を前記ロック位置と解放位置との間で選択的に移動させるための作動装置(74,78)をさらに備える請求項2に記載の機械。
【請求項4】
前記作動装置(74,78)は、前記ロック部材(69)を前記ロック位置から前記解放位置へと選択的に移動させるための第1の作動装置(78)と、前記ロック部材(69)を前記解放位置から前記ロック位置へと選択的に移動させるための第2の作動装置(74)とを備える請求項3に記載の機械。
【請求項5】
前記第1および第2の作動装置(78,74)は、前記軸(6)を中心とする前記計量ホイール(4)の移動方向に連続的にこの順序で配置される請求項4に記載の機械。
【請求項6】
前記第1および第2の作動装置(78,74)は、それぞれ作動部材(81,77)を備え、前記作動部材は、該作動部材(81,77)が前記軸(6)を中心とする前記ロック部材(69)の経路の内側に位置される作業位置と、前記作動部材(81,77)が前記経路の外側に位置される休止位置との間で選択的に移動可能である請求項4または請求項5に記載の機械。
【請求項7】
前記ロック部材(69)はピン部材を備える請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載の機械。
【請求項8】
前記ロック部材(69)はロッカアームを備える請求項2ないし請求項6のいずれか1項に記載の機械。
【請求項9】
前記各シリンダ(39)および対応する前記ピストン(63)は、所定量の製品のための対応する計量チャンバ(65)を画定するために前記方向(34)に互いに対して軸方向に移動可能であり、前記計量チャンバ(65)は、対応する前記ロック部材(69)が前記ロック位置へ移動するときに、容積がほぼゼロとなる請求項2ないし請求項8のいずれか1項に記載の機械。
【請求項10】
前記作動手段(46)は、前記各シリンダ(39)および対応する前記ピストン(63)を前記方向(34)に軸方向にそれぞれ移動させるための第1および第2の作動手段を備える請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の機械。
【請求項11】
前記第2の作動手段は、少なくとも1つのカム(47)と、前記カム(47)と協働するように前記各ピストン(63)に取り付けられた少なくとも1つのタペット(48)と、前記タペット(48)を前記カム(47)と接触した状態に維持するための押圧手段(49)とを備える請求項10に記載の機械。
【請求項12】
前記押圧手段(49)は空気圧押圧手段である請求項11に記載の機械。
【請求項13】
前記押圧手段(49)は弾性押圧手段である請求項11に記載の機械。
【請求項14】
少なくとも1つの製品を複数の容器(3)に充填するための機械において、
前記機械は、
前記各容器(3)を所定の経路(P)に沿って連続的に供給するための搬送手段(17)と、
前記製品を収容するタンク(20)と、
長手方向軸(6)を中心に連続的に回転するように装着された少なくとも1つの計量ホイール(4)と、
対応する容器(3)内へ前記製品を供給するために該対応する容器(3)に合わせて前記経路(P)の一部に沿って前記計量ホイール(4)と共に移動可能であり、それぞれがシリンダ(39)とピストン(63)とを備える複数の計量装置(28)と、
前記各シリンダ(39)および対応するピストン(63)を所定の方向(34)に互いに対して軸方向に移動させるための作動手段(46)であって、第1のカム(47)と、該第1のカム(47)と協働するように前記各ピストン(63)に取り付けられた少なくとも第1のタペット(48)と、該第1のタペット(48)を前記第1のカム(47)と接触した状態に維持するための弾性押圧手段とを備える作動手段(46)とを備え、
前記シリンダ(39)および対応するピストン(63)を前記方向(34)に選択的にロックするためのストッパ装置をさらに備えることを特徴とする機械。
【請求項15】
前記作動手段(46)は、第2のカム(35)と、該第2のカム(35)と協働するように前記各シリンダ(39)に取り付けられた少なくとも第2のタペット(36)をさらに備え、
前記ストッパ装置は、第3および/または第4のカムを備え、該第3および/または第4のカムは、前記第1および/または第2のタペット(48,36)が該第3および/または第4のカムと係合して前記シリンダ(39)および対応する前記ピストン(63)を前記方向(34)に選択的にロックする対応する作業位置におよび該作業位置から選択的に移動可能である請求項14に記載の機械。
【請求項16】
前記ストッパ装置は、前記シリンダ(39)および対応する前記ピストン(63)を前記方向(34)に選択的にロックするためのロック手段(68)を備える請求項14に記載の機械。
【請求項17】
前記各シリンダ(39)および対応する前記ピストン(63)は、所定量の製品のための対応する計量チャンバ(65)を画定するために前記方向(34)に互いに対して軸方向に移動可能であり、前記計量チャンバ(65)は、前記ストッパ装置の作動時に容積がほぼゼロとなる請求項14ないし請求項16のいずれか1項に記載の機械。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図5】
【図6】
【図7】
【図2】
【図3】
【図4a】
【図4b】
【図4c】
【図4d】
【図4e】
【図5】
【図6】
【図7】
【公開番号】特開2009−214937(P2009−214937A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2009−35848(P2009−35848)
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(504031506)エムジー2・エス・アール・エル (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−35848(P2009−35848)
【出願日】平成21年2月18日(2009.2.18)
【出願人】(504031506)エムジー2・エス・アール・エル (7)
【Fターム(参考)】
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