説明

少なくとも1つの電気コンポーネントを特に自動車の線路網に接続するための装置

【課題】 電気駆動装置、送風機調節器、電子制御装置等の電気コンポーネントもしくは電子コンポーネントを、またはアクチュエータも、線路網に接続するためのプラグシステム、一般に接続装置を提供する。
【解決手段】 少なくとも1つの電気コンポーネントを自動車の線路網に接続するための装置において、装置がハウジングを有し、第1ハウジング側に第1接触ユニットが配置され、第2ハウジング側に第2接触ユニットが配置されており、第1接触ユニットに線路網が接続可能であり、第2接触ユニットに前記少なくとも1つの電気コンポーネントが接続可能であり、線路網と前記少なくとも1つの電気コンポーネントとの間に電気伝導結合が実現可能となるように、少なくとも1つの接触導体を利用して第1接触ユニットが第2接触ユニットと結合されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも1つの電気コンポーネントを特に自動車の線路網に接続するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば自動車のエンジンを冷却するための冷却システム用または自動車室内を空気調和するための空調システム用の電気ファンの(電気)駆動装置を自動車の搭載電気系統に接続するためのこのような接続装置、差込システムもしくはプラグシステムは、技術の現状により公知である。
【0003】
技術の現状による自動車冷却モジュールの二重ファンシステム700用のこのような差込システム780もしくは781が図7に示してある。
【0004】
この二重ファンシステム700では2つの電気駆動ユニットもしくは駆動モータ710、711が、片側で接触可能な4極差込コネクタもしくはプラグコネクタの、技術の現状から知られているこの差込システム780、781でもってそれぞれ自動車の搭載電気系統770に接続されている。
【0005】
差込システム780、781は、それぞれ片側で接触可能もしくは入れ子式に差込可能な2つの差込部品と、片側で接触可能な2極、3極または例示するように4極の搭載プラグ730もしくは731と、付属するやはり片側で接触可能な2極、3極または例示したように4極の相手差込部品720もしくは721とを含む。
【0006】
搭載プラグ730もしくは731はケーブル740もしくは741を介して搭載電気系統770と結合されている。相手差込部品720もしくは721は電気駆動モータ710もしくは711およびそのハウジングに強固に、すなわち簡単には脱離不能に、なかんずく蝋結合によって一体化されており、これによりそれは電気駆動モータ710もしくは711の強固で一体なコンポーネントとなり、ケーブル740もしくは741もしくはこのような結合に相応して相手プラグ720もしくは721と結合されている。
【0007】
ケーブル740もしくは741は図示事例において4つの線路を束ねており、2つの線路、この場合バッテリ給電部の(+/−)リード線は主給電に役立つ。
【0008】
他の2つの線路は制御線路とバス線路、一般に車両電子装置の信号線路もしくは通信信号線路である。
【0009】
相手差込部品720もしくは721と各駆動モータ710もしくは711との間の強固で一体な結合にも同様のことがあてはまる。
【0010】
差込システム780もしくは781の接触時、もしくは差込部品730もしくは731と720もしくは721の入れ子式差込時、4つの極コンタクト750〜753もしくは760〜763を介して搭載電気系統と(各)駆動装置710もしくは711との間の結合が実現され、これにより駆動装置710もしくは711はエネルギーと制御信号および通信信号とを供給される。
【0011】
各駆動装置の駆動に応じて各駆動軸790もしくは791が回転状態にされ、この回転がファンまたは送風機に伝達される。
【0012】
それぞれ片側で接触可能な差込コネクタ780もしくは781を介して搭載電気系統770と結合された2つの駆動ユニット710、711を有するこの二重ファンシステム700では欠点として、各駆動ユニット710もしくは711が搭載電気系統770と個別に接触し制御される。
【0013】
これにより車両側では、大抵はスペース需要増と合せてケーブル布設支出および/または取付支出が高まり、部品の多様性が高まり、ソフトウェアおよびハードウェアに関して制御用のシステム支出も高まり、相応に高い費用と周知の電気的、電子的欠点が不可避となる。
【0014】
これは特に、まさに自動車分野において要求されるようなコンパクトに実現すべき総システムに該当する。
【0015】
上記ファン駆動装置等の多くの電気システムもしくは電子システムは相応に支出を要するインタフェースを介して制御され、ここではファン駆動装置ごとに数多くの結合線路、特に制御線路および/またはバスシステムが必要である。その結果、ファンシステム全体のための相応するケーブル布設支出が相応に高まる。
【0016】
さらに、付加的制御線路と高まったケーブル布設支出とを有するこのような支出を要するファン駆動装置では、通信に関して個々のファン駆動装置もしくはファンシステムを遮断するために、そしてこれらを個々に制御することもできるようにするために、例えばソフトウェアおよびハードウェアに関してさらなる措置が不可欠である。さらにそれと結び付いているのが診断能力に関する諸欠点である。
【0017】
ファンもしくはファン駆動装置等の多数の‐特定顧客向け‐システムコンポーネントがそれぞれ個別に、技術の現状から知られているように片側で接触可能な差込コネクタによって搭載電気系統と接触させねばならない支出を要する多重ファンシステムでは単純ファンシステムにおけるよりも一層強い程度に相応する欠点が妥当する。
【0018】
その際、新規に付け加えるべき他の各システムコンポーネントでは、特に新規に付け加えるべきシステムコンポーネントへの差込部品の強固で一体な結合を実現するために、新たな構造支出が不可欠となることがある。この構造支出は、そしてそれに起因して高まる作製支出も、システムコンポーネントが付加的にケーブルアウトレット付きで設計され実現されねばならないとき、場合によってはなおさらに高まることがある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
そこで本発明の課題は、電気駆動装置、送風機調節器、電子制御装置等の電気コンポーネントもしくは電子コンポーネントを、またはアクチュエータも、線路網に接続するためのプラグシステム、一般に接続装置を提供することであり、この接続装置は僅かなケーブル布設支出および/または取付支出で電気コンポーネントの簡単で柔軟かつ安価なケーブル布設を極力可能とする。
【0020】
さらに、複数のファンシステムおよびアクチュエータ等の複数の電気コンポーネントもしくは電子コンポーネントからなる、特別コンパクトに実現することのできるモジュール構造が可能とする。
【0021】
さらに、ファンシステム等の支出を要する多重システムにおける、特に多重ファンシステムにおける上記諸欠点が本発明によって防止されるようにする。
【課題を解決するための手段】
【0022】
これらの課題は、装置がハウジングを有し、第1ハウジング側に第1接触ユニットが配置され、第2ハウジング側に第2接触ユニットが配置されており、第1接触ユニットに線路網が接続可能であり、第2接触ユニットに前記少なくとも1つの電気コンポーネントが接続可能であり、線路網と前記少なくとも1つの電気コンポーネントとの間に電気伝導結合が実現可能となるように、少なくとも1つの接触導体を利用して第1接触ユニットが第2接触ユニットと結合されていることによって解決される。
【0023】
好ましい実施形態および諸構成は従属請求項の対象である。
【発明の実施の形態】
【0024】
少なくとも1つの電気コンポーネントを線路網に接続するための本発明に係る装置がハウジングを有し、第1ハウジング側に第1接触ユニットが配置され、この接触ユニットに線路網が接続可能であり、また第2ハウジング側に第2接触ユニットが配置されており、この接触ユニットに電気コンポーネントもしくは電子コンポーネントが接続可能である。
【0025】
以下において接触ユニットとは、電気的に接触させるための一般的機能要素、例えばプラグコンタクトもしくはプラグ接触要素、特に接触ピン、単極または多極プラグであり、または接触ピンを受容するための接触ジャック等の相応する相手部材もである。
【0026】
その際、接触化のためのこのような機能要素の空間的特徴/造形のあらゆる態様も一緒に含まれる。コンタクトは例えば水平および/または垂直に配置しておくことができる。
【0027】
このような接触ユニットによる接触化によって特に、例えば給電用の主電流コンタクト、または、特に制御信号等の通信信号の伝送用の信号コンタクトを実現することができる。
【0028】
さらに以下では、あらゆる種類の信号線路、電流線路および/またはデータ線路が線路として理解され、またこうした線路の関連し合った上位のユニットが線路網として理解される。本発明に係る線路網は例えば給電網または通信網、特にバスシステムまたは制御網とすることができる。
【0029】
第1接触ユニットは、少なくとも1つの接触導体、例えば(金属製)平形導体または丸形導体を利用して、線路網と電気コンポーネントとの間に電気伝導結合が実現可能となるように第2接触ユニットと結合されている。
【0030】
具体的に見て本発明に係る装置は、片側または複数の側でも接触可能な単極または多極プラグもしくはアダプタとして造形可能な軟質アダプタプラグを実現し、このアダプタプラグは、それぞれ特有の電気接続システムを有するさまざまな電気的もしくは電子的(E/E)基本コンポーネントと、それぞれ特定顧客向け接触化およびプラグ種類を有する特定顧客向け線路網とから出発してそれらの相互接続を実現する。
【0031】
本発明に係るアダプタとE/E基本コンポーネントとの間の接触化は好ましくは、場合によっては複数の差込コンタクト/差込ピンでの差込コネクタによって行われ、そこではアダプタもしくはその差込コンタクトは、ここで一般的に第2接触ユニットと称され、E/E基本コンポーネントに一体化された基本相手コンタクト口金、一般に差込ジャックに差し込まれる。
【0032】
この差込コネクタもしくはこの接続は好ましくは密封し固定することができる。このため例えば一部では、第2接触ユニットでの電気コンポーネントの差込コネクタもしくは接続を密封および/または固定する手段を第2ハウジング側および/または第2接触ユニットに配置しておくことができる。
【0033】
好ましくは、Oリングまたは密封フィルムを一体化したフランジ結合によって密封はもたらすことができる。固定はねじ結合または溶接結合によって実現することができる。
【0034】
好ましい1構成において密封と固定は、一体化された溝とこの溝に嵌挿されるOリングとによっておよびねじ結合での固着によって固定されるフランジ結合によって実現されている。
【0035】
線路網はプラグコネクタによって第1接触ユニットに接続することができる。このため線路網は、第1接触ユニットに接続するための接触ジャック/プラグジャックもしくは「コンセント」等の接触プラグまたは相応する相手部材を有することができる。その場合第1接触ユニットは線路網側での接続の構成に相応して造形されており、接触プラグを受容するよう整えられて例えばプラグジャックとして適合されている。
【0036】
複数の側で接触可能な多極プラグとして構成した本発明に係るアダプタでは、電気駆動装置、特に電気モータ、またはアクチュエータ、例えば膨張要素、または電子制御装置もしくは調節装置等の複数のE/Eコンポーネントを互いに電気的に‐そしてモジュールで拡張可能に‐結合することが可能であり、電圧供給部も、必要なら単数または複数の制御コンタクトまたは信号線路およびバス線路も、ケーブルハーネスを介して結合される。
【0037】
このためハウジングは他のハウジング側、この場合第3ハウジング側に第3接触ユニットを有することができ、この第3接触ユニットに他のもしくは付加的電気コンポーネントが接続可能である。
【0038】
その場合この第3接触ユニットは他のコンポーネントもしくは電気コンポーネントの電気接触を実現するために少なくとも1つの接触導体、例えば平形導体または丸形導体を利用して、線路網と他の電気コンポーネントとの間および/または電気コンポーネントと付加的電気コンポーネントとの間に電気伝導結合が成立しているように、第1および/または第2接触ユニットと結合されている。
【0039】
その場合好ましくは、前記他の電気コンポーネントはプラグコネクタを利用して第3接触ユニットに接続することができる。その場合第3接触ユニットは、接触プラグを受容するよう整えられたプラグコネクタの一部、特にプラグジャックとして実現することができる。
【0040】
ここではさらに、少なくとも2つの付加的電気コンポーネントを接続するためにハウジングが少なくとも2つのこのような第3ハウジング側を有し、この第3ハウジング側にそれぞれ1つのこのような第3接触ユニットが配置されているようにすることができる。
【0041】
さらに本発明、および差込可能なアダプタとしての本発明に係る構成は、接触化の方向、すなわちE/E基本コンポーネントへの本発明に係るアダプタの導入方向もしくは差込方向を、ハウジング内への電子ユニットの組込方向と同様に実現するだけでなく、それに対して垂直に、それとは逆に、またはそれに対して直角に実現することも可能にする。
【0042】
それとともにさらに、本発明に係るアダプタはプラグ、特に乗用車、SUV、オートバイまたはトラック用車両プラグ、もしくは差込システムおよびE/Eコンポーネントの設計変更を可能にする。
【0043】
このため接触ユニットもしくはそのハウジング側は組込要求またはその他のスペース要求等の要求に合わせて任意に整列させおよび/または互いに配置しておくことができる。
【0044】
1展開において本発明に係るハウジングは、第1接触ユニットと第2接触ユニットおよび/または第1接触ユニットと第3接触ユニットが互いに法線方向または相対向して整列しているように造形されている。
【0045】
本発明に係るハウジングはさらに、前記少なくとも1つの伝導結合もしくは複数の伝導結合相互の電気絶縁を可能とし、これらを、そして接触ユニットのコンタクトも、湿気等の環境影響または破損から保護する。
【0046】
他の好ましい1展開において、本発明に係る装置は特に自動車室内または自動車エンジンの冷房および/または空気調和に利用され、電気コンポーネントもしくは電子コンポーネントは電気ファンまたは空調送風機の電気駆動装置、特に電気モータである。
【0047】
他の好ましい1展開において装置は多極、特に2極、3極または4極のアダプタプラグであり、極数に応じて相応数のコンタクトが各接触ユニットに、および/またはコンタクト間の伝導結合に設けられている。
【0048】
ここでも本発明では、賦形、材料選択、コンタクトの配置および横断面に関して特別な柔軟性が与えられている。本発明により構成されたアダプタプラグの構成、形状、状態および方向も本発明によって与えられている。
【0049】
例えば本発明は‐管形換気システムを搭載電気系統に接続するためのアダプタとしての構成において‐実施に係るアダプタを管形換気システムの空気案内羽根内に押込むことを可能とする。これはブッシングのスペース需要もしくは横断面が僅かであるため本来なら可能とすることが困難である。本発明によれば差込方向も可変に造形可能であるので、ここでは技術の現状によるような高度に集積されたシステムの諸欠点を取り除くことができる。
【0050】
電気コンポーネントもしくは電子コンポーネントを特に自動車の線路網に接続するための本発明に係る装置を製造するとき、接触ユニットと伝導結合は少なくとも部分的に、または全体としても、特にプラスチックで射出被覆され、一般に全周被覆もしくは包被される。これにより(プラスチック)ハウジングが簡単に実現される。
【0051】
本発明に係る装置および特に多極多重アダプタプラグとしてのその諸展開でもって、なかんずく、一部は既に指摘した以下の課題および利点を‐構成に応じて順次にも‐実現もしくは満たすことができる。
【0052】
標準相手コンタクト口金を一体化した1つの基本E/Eコンポーネント(例えば:電気ファン、駆動装置、制御装置、調節器等)が、このE/Eコンポーネントを各特定顧客向けプラグに適合させるのに必要とされるにすぎない。すなわち、基本コンポーネントは基本的にさまざまな顧客もしくはその差込システム用に使用可能である。
【0053】
これにより、別の顧客もしくはその特定差込システムにコンポーネントを適合するときの開発支出が減少する。本発明に係るアダプタをなお適合させねばならないだけである。別のパラメータは通常、ソフトウェア適合によって実現することができる。
【0054】
さまざまな基本E/Eコンポーネント用に顧客/特定差込システムごとに単に1つのアダプタが必要であり、コンポーネントでは、相応する標準相手プラグを有する相応するハウジングブッシングが必要であるにすぎない。
【0055】
本発明に係る差込システムは基本的に標準化用に適している。
【0056】
さまざまなE/Eコンポーネントは前後に接続することができ、単に1つの顧客側プラグによる電圧供給と制御で間に合う。
【0057】
さまざまに配置されるプラグ幾何学形状および状態を有する単一、二重および多重プラグもしくはアダプタを実現することができる。
【0058】
使用されるコンタクトの数は僅かな支出でアプリケーションに適合させることができる。
【0059】
電圧供給のコンタクトは、例えば二重および多重プラグの場合、差込システム内での短い直接的結合のゆえに僅かな接触抵抗を有する。これにより、損失が減少する。
【0060】
その際、機能ユニットを実現する要求も満たされている。
【0061】
アダプタユニットの差込方向は広い範囲内で可変である。
【0062】
システム全体内で接触化の作製は比較的僅かな費用で評価することができる。
【0063】
このような第1アダプタプラグは、相応する主電流供給部と制御線路もしくはバス線路とを有する車両搭載電気系統への主結合プラグとして実現することができ、このプラグが第1電気ユニット、基本コンポーネントを搭載電気系統に接続する。
【0064】
後続の結合プラグもしくは継続結合プラグとして、このようなアダプタプラグによって、相応する主電流線路、制御線路およびバス線路を有するアクチュエータ等の他の駆動ユニットまたはサブシステムは搭載電気系統に接続することができる。
【0065】
制御線路およびバス線路を接触化するためのコンタクトは双方向性入力端子もしくは出力端子として設計することができる。その場合これらは、例えばシャッタまたは膨張要素等の外部コンポーネント用のセンサ入力端子、バス線路または制御線路として利用することができる。
【0066】
制御線路もしくはバス線路は各駆動装置(例えば右/左駆動装置)用の符号化に利用することができる。シャッタを有するファンシステム用フェールセーフ構想へのインテリジェント集積化を実現することができる。
【0067】
多心補助線路を有する他の駆動装置の結合を実現することができる。
【0068】
以上述べた諸利点の他に、本発明に係る装置およびその諸展開は他の下記利点も有する。
【0069】
多種多様な製造業者もしくは顧客の一般的バスシステムはすべて、本発明装置によるアダプタプラグシステム、例えば端子15/87制御部付きおよび端子15/87なしの制御部を有するPWMインタフェース、CANバスまたはLINバスシステムによって実現することができる。
【0070】
本発明装置による少なくとも4極のアダプタプラグの単に1つによって、2つのPWM入力信号でもって例えば2つのファン用の2つの駆動装置を個別に制御することができる。
【0071】
相応する設計およびソフトウェア修正において本発明は駆動システム相互の直接的通信または搭載システム(車両電子装置)との通信を可能にする。
【0072】
例えば第2駆動ユニットの本発明に係る第2アダプタプラグは、必要なら、片側でのみ(第1駆動ユニットの両側で利用される本発明に係る第1アダプタプラグに結合するために)利用することもできる。その際、第2アダプタプラグ側はプラスチックで閉鎖しまたはダミープラグで塞ぐことができる。
【0073】
さらに、本発明によりソフトウェアを駆動装置に一体化することによってモジュールおよびファンシステムの熱管理を引き受けることができる。
【0074】
出力プラグもしくは継続結合アダプタプラグのコンタクトと比較して入力プラグもしくは主アダプタプラグのコンタクトはさまざまな駆動装置入力端子もしくは駆動装置出力端子に移転させることができ、これらは相互に独自に制御可能または読込み可能である。
【0075】
さらに本発明によって、アンチロック装置等の保護システム、フェールセーフモードおよび/または診断を‐ここでは診断プラグまたは診断コンタクトとして‐駆動装置に一体化することができる。
【0076】
本発明のその他の利点、特徴および応用の可能性は図に関連して以下の実施例の説明から明らかとなる。
【実施例】
【0077】
図1a〜図1fにさまざまな実施形態で示す本発明に係る接続アダプタは以下で簡単にアダプタと称され、以下で簡単に基本コンポーネントと称する少なくとも1つの基本E/Eコンポーネントを(車両)搭載電気系統または制御装置に接続するためのものである。
【0078】
図1a〜図1fによる図示実施形態は、差込コネクタの(接続)コンタクトの整列および差込コネクタもしくは接続側の整列において基本コンポーネントを補足して接続可能なE/Eコンポーネントの数の点で相違している。
【0079】
図1aと図1bは、単に1つの基本コンポーネントを(車両)搭載電気系統または制御装置に接触化もしくは接続するための本発明に係る接続アダプタ100の1実施形態を示す。
【0080】
この‐片側で接触可能な4極‐接続アダプタ100では、搭載電気系統または制御装置への接続が4極搭載プラグ(図示せず)を介して行われ、この搭載プラグはアダプタ100もしくはアダプタハウジング111の矢印106で示す接続側に専用に設けられた差込部105に差込可能である。
【0081】
搭載プラグを接触化させるための接続コンタクト101〜104、つまり給電部を接続するためのいわゆる主電流コンタクト101、102と制御用信号線路を接続するためのいわゆる信号線路コンタクト103、104が、アダプタ100では水平に配置されている。
【0082】
基本コンポーネントの接続は、‐図示したように矢印112で示す接続側でアダプタハウジング111から下方に進出する‐差込コンタクト107〜110によって行われ、これらの差込コンタクトは接続コンタクト101〜104の延長部を形成し、それとともにやはり主電流コンタクト107、108と信号コンタクト109、110を有する。
【0083】
両方の接続側106、112が互いに法線方向に配置されているので、アダプタ100でもっていわゆる「折曲形」実施が存在する。
【0084】
アダプタハウジング111は、図1aと図1bがさらに示すように、アダプタ100もしくはアダプタハウジング111を基本コンポーネントもしくは基本コンポーネントの1表面もしくはハウジングに固定するためのフランジ113を有する。
【0085】
さらにアダプタハウジング111は差込コンタクト107〜110のチューブ状射出被覆114を有し、この射出被覆は差込コネクタ107〜110を外部に対しておよび相互に絶縁し保護する。
【0086】
図1cは、単に1つの基本コンポーネントを(車両)搭載電気系統または制御装置に接触化もしくは接続するための本発明に係る接続アダプタ100aの他の実施形態を示す。
【0087】
この‐やはり片側で接触可能な4極‐接続アダプタ100aでは、搭載電気系統または制御装置への接続が4極搭載プラグ(図示せず)を介して行われ、この搭載プラグはアダプタ100aもしくはアダプタハウジング111aの矢印106aで示す接続側に専用に設けられた差込部105aに差込可能である。
【0088】
基本コンポーネントの接続は、‐図示したように矢印112aで示す接続側でアダプタハウジング111aから下方に進出する‐差込コンタクト107a〜110aによって行われ、これらの差込コンタクトは接続コンタクト101a〜104aの延長部(視認不可能)を形成し、それとともにやはり主電流コンタクト107a、108aと信号コンタクト109a、110aを有する。
【0089】
両方の接続側106a、112aが(延長上で)対向配置されているので、アダプタ100aでもっていわゆる「直線形」実施が存在する。
【0090】
アダプタハウジングは、図1cがさらに示すように、アダプタ100aもしくはアダプタハウジング111aを基本コンポーネントもしくは基本コンポーネントの1表面もしくはハウジングに固定するためのフランジ113aをやはり有する。さらにアダプタハウジング111aは差込コンタクト107a〜110aのチューブ状射出被覆114aも有し、この射出被覆は差込コネクタ107a〜110aを外部に対しておよび相互に絶縁し保護する。
【0091】
図1dと図1eは、基本コンポーネントおよび付加的E/Eコンポーネントを(車両)搭載電気系統または制御装置に接触化もしくは接続するための本発明に係る接続アダプタ100bの2つの実施形態を示す。
【0092】
この‐2つの側で接触可能な4極‐接続アダプタ100bでは、搭載電気系統または制御装置への接続が4極搭載プラグ(図示せず)を介して行われ、この搭載プラグは各アダプタ100bもしくは各アダプタハウジング111bの矢印106bで示す接続側に専用に設けられた各差込部105bに差込可能である。
【0093】
搭載プラグを接触化させるための接続コンタクト101b〜104b、つまり給電部を接続するためのいわゆる主電流コンタクト101b、102bと制御用信号線路を接続するためのいわゆる信号線路コンタクト103b、104bが、図1dによる第1アダプタ100bでは垂直に配置され、図1eによる第2アダプタ100bでは水平に配置されている。
【0094】
基本コンポーネントの接続は、‐図示したように矢印112bで示す接続側でアダプタハウジング111bから下方に進出する‐差込コンタクト107b〜110bによってそれぞれ行われ、これらの差込コンタクトは接続コンタクト101b〜104bの延長部を形成し、それとともにやはり主電流コンタクト107b、108bと信号コンタクト109b、110bを有する。
【0095】
アダプタ100bでは矢印116bで示した接続側が接続側106bに対向配置されている。
【0096】
この接続側116bを介して、もしくはこの接続側116bに専用に設けられる差込部117b(視認不可能)を介して、付加的E/Eコンポーネント(図示せず)のアダプタ100bへの、それとともに搭載電気系統または制御装置への接続が行われる。付加的E/Eコンポーネントの接続は、専用に設けられた差込部117bに差込可能なやはり4極接続プラグ(図示せず)を介して行われる。
【0097】
アダプタハウジングはさらに、図1dと図1eが示すように、アダプタ100bもしくはアダプタハウジング111bを基本コンポーネントもしくは基本コンポーネントの1表面もしくはハウジングに固定するためのフランジ113bも有する。さらにアダプタハウジング111bは差込コンタクト107b〜110bのチューブ状射出被覆114bを同様に有し、この射出被覆は差込コネクタ107b〜110bを外部に対しておよび相互に絶縁し保護する。
【0098】
図1fは、基本コンポーネントおよび付加的E/Eコンポーネントを(車両)搭載電気系統または制御装置に接触化もしくは接続するための本発明に係る接続アダプタ100cの次の実施形態を示す。
【0099】
図1eによるアダプタ100bに実質一致したこの‐やはり片側で接触可能な4極‐接続アダプタ100cでは、付加的第2E/Eコンポーネントの接続がやはり4極の接続プラグ(図示せず)を介して行われ、この接続プラグはアダプタ100cもしくはアダプタハウジング111cの矢印119cで示す接続側に専用に設けられた差込部118cに差込可能である。
【0100】
図2は、図1dによる構成のアダプタ200もしくは100bを拡大図で示す。
【0101】
図2は基本コンポーネントおよび付加的E/Eコンポーネントを(車両)搭載電気系統または制御装置に接触化もしくは接続するための本発明に係る接続アダプタ200もしくは100bを示しており、接続側の主電流コンタクトおよび信号コンタクトは搭載電気系統および付加的E/Eコンポーネントに対して垂直に配置されている。
【0102】
アダプタ100bの既に図1eに関連して述べたコンポーネントの他に、図2に付加的に矢印201で示された固着フランジ202が複数の穴とOリング用溝とを有し、この溝は矢印203とされている。
【0103】
複数の穴とOリング用溝とOリングとを有する固着フランジ202は、アダプタ200と基本コンポーネントとの結合を密封し固定するのに役立つ。
【0104】
さらに矢印210は搭載電気系統もしくは制御装置との接続側、矢印211は付加的E/Eコンポーネントとの接続側、矢印212は主電流コンタクト、矢印213は信号コンタクト、矢印214は差込コンタクトの射出被覆、矢印215は基本コンポーネントを接触化させるための差込コンタクトである。
【0105】
図3aと図3bは、図1dおよび図2による構成におけるアダプタ300、200もしくは100bの他の図示もしくは外観である。
【0106】
図3aと図3bは基本コンポーネントおよび付加的E/Eコンポーネントを(車両)搭載電気系統または制御装置に接触化もしくは接続するための本発明に係る接続アダプタ300もしくは200もしくは100bも示しており、接続側の主電流コンタクトと信号コンタクトは搭載電気系統および付加的E/Eコンポーネントに対して垂直に配置されている。
【0107】
アダプタ100bもしくは200の既に図1dおよび図2に関連して述べたコンポーネントの他に、図3aと図3bにおいて矢印301は搭載電気系統もしくは搭載プラグもしくは制御装置のプラグ接続、矢印302は付加的E/Eコンポーネントとのプラグコネクタ、矢印303は基本コンポーネントとの接触化もしくは差込コンタクトである。
【0108】
特に図3aと図3bは複数の穴311とOリング313用溝312とを有する固着フランジ310もしくは202を示しており、これらはアダプタ300と基本コンポーネントとの結合を密封し固定するのに役立つ。
【0109】
図4aと図4bは、図1eによる構成におけるアダプタ400もしくは100bの他の図示もしくは外観である。
【0110】
図4aと図4bは基本コンポーネントおよび付加的E/Eコンポーネントを(車両)搭載電気系統または制御装置に接触化もしくは接続するための本発明に係る接続アダプタ400もしくは100bも示しており、接続側の主電流コンタクトと信号コンタクトは搭載電気系統および付加的E/Eコンポーネントに対して水平に配置されている。
【0111】
アダプタ100bの既に図1eに関連して述べたコンポーネントの他に、図4aと図4bにおいて矢印401は搭載電気系統もしくは搭載プラグもしくは制御装置のプラグ接続、矢印402は付加的E/Eコンポーネントとのプラグコネクタ、矢印403は基本コンポーネントとの接触化もしくは差込コンタクトである。
【0112】
特に図4aと図4bは複数の穴411とOリング413用溝412とを有する固着フランジ410を示しており、これらはアダプタ400と基本コンポーネントとの結合を密封し固定するのに役立つ。
【0113】
図5aと図5bは、図1aおよび図1bによる構成におけるアダプタ500もしくは100の他の図示もしくは外観である。
【0114】
図5aと図5bは単に1つの基本コンポーネントを(車両)搭載電気系統または制御装置に接触化もしくは接続するための本発明に係る接続アダプタ500もしくは100を示しており、接続側の主電流コンタクトと信号コンタクトは搭載電気系統に対して水平に配置されている。
【0115】
アダプタ100の既に図1a、図1bに関連して述べたコンポーネントの他に、図5a、図5bにおいて矢印501は搭載電気系統もしくは搭載プラグもしくは制御装置のプラグ接続、矢印502は基本コンポーネントとの接触化もしくは差込コンタクトである。
【0116】
特にここでも図5aと図5bは複数の穴511とOリング513用溝512とを有する固着フランジ510を示しており、これらはアダプタ500と基本コンポーネントとの結合を密封し固定するのに役立つ。
【0117】
図6a〜図6cは、例えば符号100、100a〜100cまたは200、300、400または500とされた構成による本発明に係るアダプタ600の、基本コンポーネント610、ここでは駆動装置610への取付を示す。
【0118】
図6aは、アダプタ600が組込まれる基本コンポーネントの組込領域601を示す。
【0119】
組込領域は図6aが示すように駆動装置ハウジング611の部分を含み、この部分には開口部613を有する接続フランジ612と、Oリングシール617用溝614と、Oリング615と、固着孔616が配置されている。
【0120】
図6bが示す取付過程602では、アダプタ600が図示整列に従って矢印方向603で基本コンポーネント610の開口部613に導入される。
【0121】
アダプタ600の差込コンタクト630は開口部613内を押して動かされる。
【0122】
図6cは基本コンポーネント610内に取付けたアダプタ600を示す。
【0123】
取付完了状態のとき、アダプタ600と基本コンポーネント610との間の接続結合は両方の(接続)フランジ、すなわちアダプタ612の接続フランジと基本コンポーネント620の接続フランジとからなるフランジ結合622による密封および固定を有する。
【0124】
このフランジ結合は、一体化された溝614とこの溝614に嵌挿されたOリング615とによって、そしてねじ結合での固着によって、固定され密封される。
【0125】
その場合、取付完了状態のときアダプタ600の差込コンタクト630は駆動装置ハウジング610の内部に配置されている。
【0126】
図8a、図8bは、例えば符号100、100a〜100cまたは200、300、400または500とされた構成の1つによる本発明に係るアダプタ800の、基本コンポーネント810、ここではやはり駆動装置810への他の取付を示す。
【0127】
アダプタ800の取付は図8a、図8bに従って、角度をもった組込方向(812、816)で行われる。
【0128】
図8aは、内側にある(駆動)電子装置813を有する駆動ユニット810を開放して示す。駆動装置810を搭載電気系統に接続するために駆動ユニット810に、図8aが示すように駆動軸線815に関して半径方向外方にずらして、軸線方向で整列させて基本相手コンタクト口金820が配置されており、この口金が駆動電子装置813と結合されている。
【0129】
矢印812は開放された駆動ユニット810の駆動装置ハウジング811内への押込み方向であり、この方向に沿って駆動ユニット810は取付時にハウジング811内に押して動かされる。
【0130】
ハウジング811が組込領域801(視認不可能)を有し、この組込領域は図6a〜図6cの組込領域601に相応して造形されており、この組込領域にアダプタ800が組み込まれる。
【0131】
取付時、図8aに矢印816で示すようにアダプタ800は垂直に上から差込コンタクト821でハウジング811内に押して動かされ、矢印812に沿ってハウジング内に押込まれる駆動ユニット810の基本相手コンタクト口金820と合体して差込コネクタとなる。
【0132】
図8aによればハウジング811内へのアダプタ800の押込み方向816はハウジング811内への駆動ユニット810の押込み方向812に対して法線方向であるので、取付がここでは「角度を成した」組込方向で行われる。
【0133】
図8bはハウジング811に取付けたアダプタ800を有する駆動装置810を示す。
【0134】
図9a、図9bは、例えば符号100、100a〜100cまたは200、300、400または500とされた構成の1つによる本発明に係るアダプタ900の、基本コンポーネント910、ここでも駆動装置910への次の取付を示す。
【0135】
アダプタ900の取付は図9a、図9bに従って、今回は逆の組込方向(912、916)で行われる。
【0136】
図9aは、ここでも、内側にある(駆動)電子装置913を有する駆動ユニット910を開放して示す。駆動装置910を搭載電気系統に接続するために駆動ユニット910に、図9aが示すように駆動軸線915に関して軸線方向で整列させて、基本相手コンタクト口金920が配置されており、この口金が駆動電子装置913と結合されている。
【0137】
矢印912はここでも、開放された駆動ユニット910の駆動装置ハウジング911内への押込み方向であり、この方向に沿って駆動ユニット910は取付時にハウジング911内に押して動かされる。
【0138】
ハウジング911が組込領域901(視認不可能)を有し、この組込領域はやはり図6a〜図6cの組込領域601に相応して造形されており、この組込領域にアダプタ900が組み込まれる。
【0139】
取付時、図9aに矢印916で示すようにアダプタ900は押込み方向912とは逆に駆動軸線に沿って差込コンタクト921でハウジング911内に押して動かされ、矢印912に沿ってハウジング内に押込まれる駆動ユニット910の基本相手コンタクト口金920と合体して差込コネクタとなる。
【0140】
この場合、図9aによればハウジング911内へのアダプタ900の押込み方向916はハウジング911内への駆動ユニット910の押込み方向912とは逆向きであるので、取付がここでは「逆向きの」組込方向で行われる。
【0141】
図9bはハウジング911に取付けたアダプタ900を有する駆動装置910を示す。
【0142】
図10a、図10b、図11a、図11bには、図9a、図9bによる(角度を成した組込方向)、図10a、図10bによる(逆向きの組込方向)本発明に係るアダプタの駆動装置内への取付に相応して、角度を成した組込方向(図10a、図10b)および逆向きの組込方向(図11a、図11b)における制御装置1040もしくは1140内への本発明に係るアダプタ1000もしくは1100の相応する取付が示してある。
【0143】
図10aは基本相手コンタクト口金1020を有する電子ユニット1010を示しており、このユニットが矢印1011に沿って制御装置1040のハウジング1030に押込まれる。アダプタ1000は図10aによれば矢印1012に沿ってハウジング1030に押込まれる。
【0144】
図10bはハウジング1030に取付けたアダプタ1000を有する制御装置を示す。
【0145】
図11aは基本相手コンタクト口金1120を有する電子ユニット1110を示しており、このユニットが矢印1111に沿って制御装置1140のハウジング1130に押込まれる。アダプタ1100は図11aによれば矢印1112に沿ってハウジング1130に押込まれる。
【0146】
図11bはハウジング1130に取付けたアダプタ1000を有する制御装置を示す。
【0147】
図12a〜図12cには本発明に係るアダプタを制御装置と駆動装置とに取付けた略図が示してある。
【0148】
図12aは片側で接触可能なアダプタ1210を取付けた直線的実施(直線的実施の単一プラグ)の制御装置1200を示す。図12bは2つの側で接触可能なアダプタ1230(二重プラグ)を取付けた制御装置1220を示す。図12cは2つの側で接触可能なアダプタ1250(二重プラグ)を取付けた駆動装置1240を示す。
【図面の簡単な説明】
【0149】
【図1】(a)〜(f)は、本発明に係る接続アダプタのさまざまな実施形態の略図である。
【図2】基本E/Eコンポーネントおよび他のE/Eコンポーネントを車両搭載電気系統に接続するための垂直に配置されるコンタクトを有する、本発明に係る第1実施例による4極接続アダプタの略図である。
【図3】(a)(b)は、基本E/Eコンポーネントおよび他のE/Eコンポーネントを車両搭載電気系統に接続するための垂直に配置されるコンタクトを有する、本発明に係る第1実施例による4極接続アダプタの略図である。
【図4】(a)(b)は、基本E/Eコンポーネントおよび他のE/Eコンポーネントを車両搭載電気系統に接続するための水平に配置されるコンタクトを有する、本発明に係る第2実施例による4極接続アダプタの略図である。
【図5】(a)(b)は、基本E/Eコンポーネントを車両搭載電気系統に接続するための、本発明に係る第3実施例による4極接続アダプタの略図である。
【図6】(a)(b)(c)は、基本コンポーネント内への本発明に係るアダプタの取付を示す略図である。
【図7】片側で接触可能なプラグコネクタを有する、技術の現状による二重ファンシステムの略図である。
【図8】(a)(b)は、角度を成した組込方向で基本コンポーネント、駆動装置内への本発明に係るアダプタの取付を示す略図である。
【図9】(a)(b)は、逆向きの組込方向で基本コンポーネント、駆動装置内への本発明に係るアダプタの取付を示す略図である。
【図10】(a)(b)は、角度を成した組込方向で基本コンポーネント、制御装置内への本発明に係るアダプタの取付を示す略図である。
【図11】(a)(b)は、逆向きの組込方向で基本コンポーネント、制御装置内への本発明に係るアダプタの取付を示す略図である。
【図12】(a)(b)(c)は、制御装置と駆動装置とに取付けた本発明に係るアダプタの略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの電気コンポーネントを自動車の線路網に接続するための装置において、
‐装置がハウジングを有し、第1ハウジング側に第1接触ユニットが配置され、第2ハウジング側に第2接触ユニットが配置されており、
‐第1接触ユニットに線路網が接続可能であり、
‐第2接触ユニットに前記少なくとも1つの電気コンポーネントが接続可能であり、
‐線路網と前記少なくとも1つの電気コンポーネントとの間に電気伝導結合が実現可能となるように、少なくとも1つの接触導体を利用して第1接触ユニットが第2接触ユニットと結合されていることを特徴とする装置。
【請求項2】
線路網がプラグコネクタによって第1接触ユニットに接続可能であることを特徴とする、請求項1記載の装置。
【請求項3】
線路網が、第1接触ユニットに接続するための接触プラグを有することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項4】
第1接触ユニットが、接触プラグを受容するよう整えられたプラグコネクタの一部、特にプラグジャックであることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項5】
差込コネクタを利用して電気コンポーネントが第2接触ユニットに接続可能であることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項6】
電気コンポーネントが、第2接触ユニットに接続するための差込コンタクトを受容するよう整えられた差込ジャック、特に電気コンポーネントに一体化された相手コンタクト口金を有することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項7】
第2接触ユニットが、相手コンタクト口金とで差込コネクタを実現するよう整えられた差込コネクタの一部、特に複数の差込コンタクトの配置であることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項8】
第2接触ユニットでの電気コンポーネントの接続を密封可能および/または固定可能な手段が、少なくとも一部で、第2ハウジング側および/または第2接触ユニットに配置されていることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項9】
Oリングまたは密封フィルムを一体化したフランジ結合によって密封がもたらされていることを特徴とする、先行請求項記載の装置。
【請求項10】
ねじ結合または溶接結合によって固定がもたらされていることを特徴とする、先行する2つの請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項11】
一体化された溝とこの溝に嵌挿されるOリングとによっておよびねじ結合での固着によって固定されるフランジ結合によって、密封と固定が実現されていることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項12】
ハウジングが少なくとも1つの他の第3ハウジング側を有し、このハウジング側に第3接触ユニットが配置されており、この第3接触ユニットに付加的電気コンポーネントが接続可能であることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項13】
線路網と付加的電気コンポーネントとの間、および/または電気コンポーネントと付加的電気コンポーネントとの間に電気伝導結合が実現可能であるように、少なくとも1つの接触導体を利用して第3接触ユニットが第1および/または第2接触ユニットと結合されていることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項14】
プラグコネクタを利用して付加的電気コンポーネントが第3接触ユニットに接続可能であることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項15】
第3接触ユニットが、接触プラグを受容するよう整えられたプラグコネクタの一部、特にプラグジャックであることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項16】
第1接触ユニットと第2接触ユニットが、および/または第1、第3接触ユニットが、互いに法線方向でまたは相対向して整列していることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項17】
少なくとも2つの付加的電気コンポーネントを接続するためにハウジングが少なくとも2つのこのような第3ハウジング側を有し、第3ハウジング側にそれぞれ1つのこのような第3接触ユニットが配置されていることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項18】
電気コンポーネントが電気駆動装置、送風機調節器または電子制御装置であることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項19】
ハウジングが単数もしくは複数の接触導体の押出被覆によって製造されていることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項20】
単数もしくは複数の接触導体が平形導体または丸形導体であることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項21】
接触ユニットがそれぞれ複数の水平および/または垂直に配置されるコンタクト、特に主電流コンタクトおよび/または信号コンタクトを有することを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。
【請求項22】
自動車が乗用車、SUV、オートバイまたはトラックであることを特徴とする、先行請求項の少なくとも1項記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2008−503062(P2008−503062A)
【公表日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−526316(P2007−526316)
【出願日】平成17年6月14日(2005.6.14)
【国際出願番号】PCT/EP2005/006327
【国際公開番号】WO2005/122341
【国際公開日】平成17年12月22日(2005.12.22)
【出願人】(594042033)ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー (222)
【Fターム(参考)】