説明

平版印刷版原版及び平版印刷方法

【課題】紫外光、可視光あるいは赤外光を放射する固体レーザー又は半導体レーザーを用いて記録することによりコンピューター等のデジタルデータから直接製版可能な平版印刷版原版、特に、pH10以下の水溶液や印刷機上において現像可能な高感度、高耐刷の簡易処理型平版印刷版原版及びこれを用いる平版印刷方法を提供すること。
【解決手段】支持体上に、双極子モーメントが3.8デバイ以上の官能基を有し、且つ、酸価が0.3meq/g以下であるバインダーポリマー、ラジカル重合性化合物、及びラジカル重合開始剤を含有する感光層を有する平版印刷版原版。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に、双極子モーメントが3.8デバイ以上の官能基を有し、且つ、酸価が0.3meq/g以下であるバインダーポリマー、ラジカル重合性化合物、及びラジカル重合開始剤を含有する感光層を有する平版印刷版原版。
【請求項2】
前記双極子モーメントが3.8デバイ以上の官能基が、以下の一般式(1)、(2)、(3)、(4)又は(5)で表される官能基であることを特徴とする請求項1に記載の平版印刷版原版。
【化1】


式中、X及びYは各々−C(R)(R)−、−C(R)=、−O−、−S−、−N(R
)−又は−N=を表し、ZはO又はSを表し、ZはO又は孤立電子対を表し、Z
は−C(R)(R)−、−C(R)=、−O−、−S−、−N(R)−又は−N=を表す。R〜Rは、各々独立して水素、炭素、酸素、窒素、硫黄、リン、ハロゲン及びシリコンから選ばれる原子の少なくとも1種からなる置換基を表すか、もしくは任意の2つが互いに結合して環を形成してもよい。但し、R〜Rの少なくとも一つは水素、炭素、酸素、窒素、硫黄、リン、ハロゲン及びシリコンから選ばれる原子の少なくとも1種からなるバインダーポリマー骨格に連結する2価の連結基である。
【請求項3】
前記バインダーポリマーが、双極子モーメントが3.8デバイ以上の官能基を有する繰り返し単位を20mol%より多く含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の平版印刷版原版。
【請求項4】
前記感光層が、更に300〜1200nmに吸収を有する増感色素を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項5】
前記感光層の上に、保護層を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項6】
pH10以下の水溶液により現像することが可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項7】
画像露光後、何ら処理することなく印刷機に装着し印刷することが可能であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の平版印刷版原版。
【請求項8】
請求項7に記載の平版印刷版原版を、印刷機に装着し、レーザーで画像様に露光した後、又は、レーザーで画像様に露光した後、印刷機に装着し、露光された平版印刷版原版に、印刷インキと湿し水とを供給して、感光層の未露光部分を除去し、印刷することを特徴とする平版印刷方法。

【図1】
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【公開番号】特開2008−179141(P2008−179141A)
【公開日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−334588(P2007−334588)
【出願日】平成19年12月26日(2007.12.26)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】