説明

廃棄物処理システムとその方法

運搬管理システムにおける廃棄物の処理のための方法である。本方法は、第一の場所に関連するトリガーイベントの発生を検知すること、および、検知したトリガーイベントに応じて、移動運搬装置を第一の場所へ移動すること、を含む。本方法は、第一の場所において、移動運搬装置の上に廃棄物を載せること、および、移動運搬装置を使用して廃棄物を廃棄ステーションへ運搬すること、も含む。
代表図:【図1B】

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の開示は、一般的に、運搬管理システム(material handling system)に関する。より詳細には、運搬管理システムにおける廃棄物処理のためのシステムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
廃棄物の収集や処分といった、廃棄物処理業務は、現代の仕事場の効率的なオペレーションのために重要なものである。例えば、作業者の休止時間を最小化しスループットを最大化するように構成された洗練された仕事環境おいては、がらくたや廃棄物がすぐに積み上がってしまう。もし、ゴミ箱を空にするため、リサイクル材料をリサイクルセンターに運んだり、もしくは故障した部品をリペアステーションに返却したりするために、作業者が継続的に割り当てられた業務を中断するとすれば、仕事場の全般的な効率は下がってしまう。さらには、運搬管理システム、および機械や自動化された装置が移動したり、動作中であるような他の仕事環境において、作業者の移動が安全問題を創出したり、機械や装置の動作を邪魔することになり得る。しかしながら、多くのタイプの仕事場においては、こうした廃棄物処理業務をおろそかにしており、他の安全問題を創出している。結果として、廃棄物の処理を効率的に行うための技術やシステムは、多くのタイプの仕事環境において、顕著な有効性を提供することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
作業者の休止時間を最小化しスループットを最大化するように構成された洗練された仕事環境おいては、がらくたや廃棄物がすぐに積み上がってしまう。もし、ゴミ箱を空にするため、リサイクル材料をリサイクルセンターに運んだり、もしくは故障した部品をリペアステーションに返却したりするために、作業者が継続的に割り当てられた業務を中断するとすれば、仕事場の全般的な効率は下がってしまう。さらには、運搬管理システム、および機械や自動化された装置が移動したり、動作中であるような他の仕事環境において、作業者の移動が安全問題を創出したり、機械や装置の動作を邪魔することになり得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に従って、廃棄物処理に関する不利な点や問題は、実質的に減少し、もしくは除去される。特には、廃棄物処理のための改善された技術を提供する運搬管理システムが開示される。
【0005】
本発明の開示の一つの実施例に従って、運搬管理システムにおける廃棄物処理の方法は、第一の場所に配置されている廃棄容器に関するトリガーイベント(trigger event)の発生を検知すること、および、トリガーイベントの検出に応じて、移動運搬装置(mobile drive unit)を第一の場所に移動すること、を含む。その方法は、また、第一の場所において移動運搬装置の上に廃棄物を載せること、および移動運搬装置を使用して廃棄物を廃棄ステーションに運搬すること、を含む。
【0006】
本発明の開示の別の実施例に従って、運搬管理システムは、複数の廃棄容器、廃棄ステーション、複数の移動運搬装置、そして管理モジュールを含む。廃棄容器は廃棄物を保管し、廃棄ステーションは廃棄物処理業務を遂行する。加えて、複数の移動運搬装置は、廃棄容器に保管された廃棄物を廃棄ステーションに運搬することができる。管理モジュールは、第一の場所に配置された廃棄容器に関するトリガーイベントの発生を検知することができ、トリガーイベントの検知に応じて複数の移動運搬装置のうちの一つを選択することができる。管理モジュールは、また、第一の場所に移動するよう選択された移動運搬装置に指示することができ、第一の場所から廃棄ステーションへ廃棄物を運搬するよう選択された移動運搬装置に指示することができる。
【0007】
本発明に係るある実施例の技術的メリットは、廃棄物処理システムは融通がきき、拡張可能であることを含む。加えて、特定の実施例は、廃棄物処理業務のインテリジェントなスケジューリングを促進し、このような業務の実行に対するシステムリソースの使用の最適化を促進し得る。本発明の特定の実施例は、よりコストがかからず、より少ないスペースを使用した廃棄物処理を提供し得る。本発明の他の技術的メリットは、当業者にとって、後続の図面、記載、および請求の範囲から直ちに明らかであろうさらには、特定のメリットが上記のように列挙されたが、種々の実施例が列挙されたメリットの全て、いくつかを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明とそのメリットのより完全な理解のために、後続の図面と合わせて、これに続く記載について参照される。
【図1】図1Aから図1Bは、改善された廃棄物処理技術をサポートする運搬管理システムの種々の見地を示している。
【図2】図2は、図1Aから図1Bに示す運搬管理システムにおいて利用される管理モジュールの特定の実施例を示すブロックダイアグラムである。
【図3】図3Aから図3Bは、運搬管理システムの特定の実施例において利用される廃棄ステーションを図示している。
【図4】図4は、運搬管理システムの動作例について特定の検知を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1Aおよび図1Bは、それぞれ、自動化された廃棄物処理技術を実行する運搬管理システム10の特定の実施例の立面図と側面図である。運搬管理システム10は、管理モジュール15、一つまたはそれ以上の移動運搬装置20、一つまたはそれ以上の廃棄容器40、一つまたはそれ以上の作業ステーション50、そして作業スペース70内で動作する廃棄ステーション52を含む。作業ステーション50で行われる作業は、オペレーターまたは作業ステーション50の自動化されたコンポーネントにより廃棄容器40の中に置かれる廃棄物42を生成する。動作中の適当な時点において、移動運搬装置20は、廃棄物処理のために、廃棄物42を廃棄ステーション52、もしくは作業スペース70内の他の適当な位置に運搬する。このプロセスをインテリジェントに管理することによって、以下にさらに記載するように、運搬管理システム10は、運搬管理システム10の中で実行される業務から生じる廃棄物42を配置したり、もしくは処理したりするための融通のきく、最適化された技術を提供し得る。
【0010】
管理モジュール15は、運搬管理システム10の関連業務の遂行において、移動運搬装置20、作業ステーション50、廃棄ステーション52、及び/又は運搬管理システム10の他のエレメントの動作を管理する。管理モジュール15は、こうした業務を遂行するための、そして、こうした業務の遂行を推進するために、命令、指令、及び/又は他の適当な情報を選択されたコンポーネントに伝達するためのコンポーネントを選択し得る。管理モジュール15は、運搬管理システム10内の中央に配置された単一のコンポーネントや複数のコンポーネント、及び/又は運搬管理システム10を通して配送された複数のコンポーネントを意味し得る。一つの例として、集中管理を利用する運搬管理システム10の実施例においては、管理モジュール15は、PCまたは移動運搬装置20と通信可能なサーバー、作業ステーション50、及び/又は運搬管理システム10の他のエレメントを意味し得る。別の例として、ピアツーピア(peer−to−peer)管理を利用する運搬管理システム10の実施例においては、管理モジュール15は、移動運搬装置20同士の間で情報を伝達することができ、移動運搬装置の移動をコーディネートすることができる移動運搬装置20におけるコンポーネントのコレクションを意味し得る。一般的に、管理モジュール15は、記載の機能を備えるためにハードウェア及び/又はソフトウェアの好適な組合せであり得るし、さらに、移動運搬装置20、作業ステーション50、もしくは運搬管理システム10の他のエレメント上に配置されたコンポーネントを含み得る。
【0011】
移動運搬装置20は、作業スペース70内の場所間において運搬管理システム10によって完成された業務に関係する種々の材料を運搬する。移動運搬装置20は、作業スペース70の周りに移動される、在庫製品容器30や廃棄容器40といった、材料もしくはコンポーネントを運搬するのに好適なあらゆる装置を意味し得る。運搬管理システム10の特定の実施例においては、移動運搬装置20は、作業スペース70について自由に移動できるように構成された独立の、電源内蔵型(self−powered)の装置を意味し得る。別の実施例においては、移動運搬装置20は、道をもった(tracked)運搬管理システム10の一部分を代表し、道、レール、ケーブル、または作業スペース70を横切る他の案内エレメントに沿って移動するように構成されている。一般的に、移動運搬装置20は、運搬管理システム10の構成および特性に基づいた、あらゆる好適な方法において、電力供給され、コントロールされ、及び/又は推進される。
【0012】
特定の実施例においては、作業スペース70における場所間での移動運搬装置20の移動は、管理モジュール15により管理される。これにより、管理モジュール15は、移動運搬装置20同士の衝突を避けたり、作業スペース70内での密集を減少したり、そうでなければ、作業スペース70における廃棄物42および他の物の運搬を最適化したり、することができる。結果として、移動運搬装置20は、管理モジュール15により業務を割り当てられた際に、管理モジュール15からナビゲーション情報を受け取り得るし、及び/又は、このような情報を業務の遂行の際に適切なものとしてリクエストし得る。加えて、管理モジュール15は、作業スペース70における移動運搬装置20の移動をコーディネートすることができ、移動運搬装置20は、ある場所間を移動するときに、作業スペース70の特定の領域を横切って移動する前に、その領域の使用をリクエストすることができる。例えば、特定の実施例においては、移動運搬装置20は、割り当てられた業務に関する目的地への進路を、管理モジュール15からリクエストする。移動運搬装置20は、次に、必要に応じて、その進路の反対側の領域について反復的に管理モジュール15と相互に情報を伝え合い、それにより、移動運搬装置20が現在の位置から目的地への移動ができる。
【0013】
廃棄容器40は、作業スペース70における種々の業務の遂行の結果として生じる廃棄物42を保持している。廃棄容器40は、廃棄物42が置かれる一つまたはそれ以上の入れ物を含み得る。このような入れ物は廃棄容器40に固定され、廃棄容器40からはずされ、及び/又は廃棄することができる(例えば、ごみ袋)。加えて、特定の実施例においては、廃棄容器40は、保管されるべき廃棄物のタイプに基づいてサイズを変更できる、再構成可能な入れ物を含み得る。廃棄容器40は、また、移動運搬装置20が、作業スペース70内の場所間において廃棄容器40とドッキングし、及び/又は廃棄容器40を運ぶことができるように、好適なコンポーネントを含み得るし、もしくは構成される。廃棄容器40は、また、廃棄物42を、封入し、確保し、もしくは隔離するためのドアまたは他のコンポーネントを含み得る。一般的に、廃棄容器40は、廃棄容器40により保管される廃棄物42のタイプに基づいて、適切な方法で廃棄物42を保管できるように、好適な構造を持ち得るし、構成され得る。
【0014】
廃棄物42とは、がらくた、リサイクル品、故障または機能しない商品、及び/又は作業スペース70内で遂行された業務の副産物として生成され、または収集された他のあらゆる物を意味する。簡素化のために、たとえ「廃棄」と記載されていても、廃棄物42は、修理のために収集された故障品といった、破壊や廃棄することを意図しない物を意味するものではない。運搬管理システム10の種々の実施例における廃棄物42の例は、これらに限定されるわけではないが、在庫製品から取り外されたパッケージ、作業ステーション50のオペレーターによる個人的なごみ、故障したコンポーネント、そして使い切ったサプライ容器(例えば、電気のなくなったバッテリー、空のプリンターカートリッジ)を含む。
【0015】
運搬管理システム10は、あらゆる特定の物を扱うことができるシステムを意味するが、例示のために、図1Aおよび図1Bは、在庫製品32が運搬され、処理され、そして保管される運搬管理システム10の実施例を示している。結果として、図示された実施例は、在庫製品32を保管する複数の在庫製品容器30を含んでいる。在庫製品容器30は、それぞれの保管場所が異なるタイプの在庫製品32を保持することができる、複数の保管場所(storage bin)を含み得る。在庫製品容器30は、移動運搬装置20によって、作業スペース70内の場所間で、運搬され、そうでなければ移動され得る。
【0016】
在庫製品32とは、自動化された運搬管理システム10において、保管、回収、及び/又は処理するのに適したあらゆる物を意味する。一つの例として、運搬管理システム10は、メールオーダー倉庫施設を意味し、在庫製品32は、その倉庫施設の中に保管された商品を意味し得る。動作中、移動運搬装置20は、カスタマーへ配送するように梱包されるべき一つまたはそれ以上の在庫製品32を含んだ在庫製品容器30を捜して持って来ることができる。別の実施例においては、運搬管理システム10は、商品返品施設を意味し、在庫製品32は、カスタマーによって返品された商品を意味し得る。動作中、これらの在庫製品32は、施設において受取られ、在庫製品容器30に保管され、そして、適切な時点で、倉庫に戻したり、他の施設へ出荷するために在庫製品容器30から取り出され得る。さらに別の実施例においては、運搬管理システム10は、カスタマイズされたコンピューターシステムのための電子部品といった、組立製品に含まれるべき製造キットの個々のコンポーネントを意味する在庫製品32を伴う製造施設を意味し得る。動作中、在庫製品32は、倉庫から捜して持って来られ、最終製品へと組み立てられる場所である作業ステーション50に配送され得る。
【0017】
作業ステーション50は、特定の業務を遂行するのに指定された場所を意味している。上に述べたように、運搬管理システム10の図示された実施例は、在庫システムを意味しており、図示された実施例のように、これらの業務は、在庫製品32を使ってオーダーを実行すること、在庫製品32を含んだオーダーを梱包すること、在庫製品32を在庫製品容器30に保管すること、在庫製品32を検査すること、及び/又は、他のあらゆる好適な方法により在庫製品32を処理し、または扱うこと、を含み得る。作業ステーション50は、また、対応する業務を遂行するための、あらゆる好適なコンポーネントを意味し、もしくは含み得る。運搬管理システム10の内外における、在庫製品32といった、物流をモニターするためにスキャナーであるとか、管理モジュールとコミュニケーションするための通信インターフェイスとか、及び/又は他のあらゆる好適なコンポーネント、といったものである。作業ステーション50は、全体的にまたは部分的に、人間のオペレーターによりコントロールされ得るし、もしくは完全に自動化され得る。
【0018】
廃棄ステーション52は、運搬管理システム10の動作中に生成された特定の廃棄物42が、保管され、破壊され、リサイクルされ、分類され、変換され、作業スペース70から取り除かれ、もしくは、そうでなければ処理される、作業スペース70における場所を意味する。例えば、廃棄ステーション52は、いろいろな場所から回収されたガラクタが保管される場所(bin)、在庫製品32から乗り除かれたパッケージがリサイクルされる機械、作業スペース70からクズが取り除かれた積荷ドック、手作業による分類のために廃棄物42が置かれたテーブルや他の物の表面、及び/又は、廃棄物42を含んだ業務が遂行される他のあらゆる場所、である。廃棄ステーション52は、また、在庫製品32を処理したり、取り扱うための、あらゆる好適なコンポーネントをも意味し得る。例えば、廃棄ステーション52は、置き場(bin)、焼却炉、ごみ圧縮機、リサイクル設備、あか汲み、仕分け機、及び/又は、廃棄物42を処理するための他のあらゆる好適な設備を、意味し得る。廃棄ステーション52は、また、コンベアー、ダストシュート、円形コンベアー、または廃棄物処理設備に廃棄物42を運搬するように構成された他の機械、を意味し、もしくは含み得る。特定の実施例においては、廃棄ステーション52は、廃棄物42の特定のタイプと関係し得る。そのような実施例では、関係する廃棄ステーション52において、特定のタイプの廃棄物42が好んで処理される。例えば、ある特定の廃棄ステーション52は、リサイクルのために厚紙の廃棄物42を処理し得る。作業ステーション50で生じた、あらゆる厚紙の廃棄物52も、厚紙を処理する廃棄ステーション52に運搬される。別の例として、特定の廃棄ステーション52は、有害廃棄物52を処理し得る。作業ステーション50により生成されたあらゆる有害物質も、有害廃棄物を処理する廃棄ステーション52に配送される。廃棄ステーション52は、全体的にまたは部分的に、人間のオペレーターによりコントロールされ得るし、もしくは完全に自動化され得る。図3Aおよび図3Bは、運搬管理システム10の特定の実施例において使用され得る廃棄ステーション52の例を示している。図1Aおよび図1Bは、ただ一つの廃棄ステーション52を含む運搬管理システム10の実施例を示しているものの、運搬管理システム10はあらゆる数の廃棄ステーション52を含み得る。
【0019】
作業スペース70は、その中で移動運搬装置20が移動することができ、及び/又は運搬管理システム10の種々のコンポーネントによって業務が遂行され得るような、移動運搬装置20に関連する領域を意味する。例えば、作業スペース70は、運搬管理システム10が動作するメールオーダー倉庫のフロアの全部もしくは一部を意味し得る。図1Aおよび図1Bは、説明目的のために、作業スペース70が、固定された、事前に決定された、そして細かい物理的なスペースを含む、運搬管理システム10の実施例を示しており、運搬管理システム10の特定の実施例は、種々の寸法、及び/又は任意の形状である作業スペース70の中で動作するように構成された移動運搬装置20を含み得る。
【0020】
動作中、作業ステーション50において、ある業務の遂行を促進するために、運搬管理システム10の種々のコンポーネントが協働している。管理モジュール15は、コンポーネントの動作、および、これらの業務の実行を促進するための種々のシステムリソースの使用を管理する。特定の実施例においては、管理モジュール15は、種々の業務を遂行するために、移動運搬装置20や、在庫製品容器30や、そして作業ステーション50といった、運搬管理システム10のコンポーネントを選択し得る。管理モジュール150は、運搬管理システム10が受取ったリクエストに応じて、もしくは、あらゆる好適な考えや要因に基づいて、既に決められたスケジュール通りに、このような業務の遂行を始め得る。
【0021】
管理モジュール15が、特定の業務を遂行するための好適なコンポーネント、及び/又はエレメントを選択した後で、次に管理モジュール15は、選択されたコンポーネントに対して、これらのコンポーネント又はそのオペレーターによって遂行されるべき業務を指示するように、及び/又は、リクエストされた動作の遂行に関わる一つまたはそれ以上の他の選択されたコンポーネントを特定するように、情報を伝達する。例えば、図示された実施例においては、管理モジュール15は、選択されたコンポーネントに対して業務リクエスト80を伝達する。受取りコンポーネント、及び/又は、業務の遂行に関わる包含される他のコンポーネントによって遂行されるべき業務についての情報を伝達するためである。業務リクエスト80は、指令、命令、及び/又は、受取りコンポーネントのために好適にフォーマットされたリクエストといった、受取りコンポーネントにより業務の遂行を始めるための、あらゆる形式におけるコミュニケーションを意味する。
【0022】
次に、選択されたコンポーネントは、業務リクエスト80に関する業務を遂行するために、受取った情報を利用し得る。例えば、図示された運搬管理システム10の実施例において、選択された移動運搬装置20は、管理モジュール15から受取った指令に基づいて、選択された在庫製品容器30を選択された作業ステーション50へ移動し得る。選択された作業ステーションにおいて、オペレーターは、管理モジュール15から受取った情報に基づいて、選択された在庫製品容器30からリクエストされた在庫製品32を取り出し、取り出した在庫製品32を出荷のために梱包し得る。梱包されたオーダー品は、次に、カスタマーへの出荷のために積荷デッキへ運搬され得る。
【0023】
運搬管理システム10の関連する実施例によって実行される業務の遂行のプロセスにおいては、作業者もしくは設備は、廃棄物42を創出し、引き出し、もしくは分離することができる。作業スペース70の中で廃棄物42が生じると、管理モジュール15は、特定の廃棄物処理作業を開始し得る。管理モジュール15は、あるイベントに応じて、もしくは、あらゆる好適な考慮または要因に基づいて、特定の既に決定されたスケジュールに従って、これらの廃棄物処理業務を開始し得る。これらの廃棄物処理作業の開始と管理の一部として、管理モジュール15は、移動運搬装置20、廃棄容器40、そして廃棄ステーション52といったコンポーネントを選択し、廃棄物42の処理に関する業務を遂行するように、選択されたコンポーネントに指令することができる。
【0024】
図示された実施例においては、管理モジュール15は、関連の廃棄物処理作業の遂行を開始するために、選択された移動運搬装置20に対して業務リクエスト80を伝える。業務リクエスト80は、一つまたはそれ以上のメッセージ、ファイル、もしくは実行可能なインストラクションを意味し、及び/又は廃棄物42が保管されている作業スペース70内の特定の位置に移動するよう選択された移動運搬装置20に指令するための、あらゆる好適な方法で構成された情報を意味し得る。業務リクエスト80は、作業スペース70、作業ステーション50、もしくは、そこから廃棄物42が回収されるべき特定の一つまたはそれ以上の廃棄容器40の場所について指示し得るし、もしくは、移動運搬装置20が、廃棄物42を回収する場所を決定することを許可する他の情報を伝え得る。
【0025】
次に、選択された移動運搬装置20は、関連の場所へ移動し、廃棄物42をその場所から廃棄ステーション52へ運搬することができる。例えば、特定の実施例においては、業務リクエスト80は、一つまたはそれ以上の廃棄容器40の場所を特定する。業務リクエスト80を受取ると、選択された移動運搬装置20は、特定された場所へ移動し、廃棄物42を、その場所から廃棄ステーション52へ運搬する。特定の実施例においては、このプロセスは、移動運搬装置20が一つまたはそれ以上の廃棄容器40を適切な廃棄ステーション52へ移動することを許可するように、一つまたはそれ以上の廃棄容器40と、接続するか、持ち上げるか、もしくは、そうでなければドッキングしている、選択された移動運搬装置20を含み得る。代替的な実施例においては、このプロセスは、一つまたはそれ以上の関連の廃棄容器40から選択された移動運搬装置20の上に運搬された一つまたはそれ以上の廃棄容器40からの廃棄物42、もしくは、選択された移動運搬装置20によって運搬された一つまたはそれ以上の廃棄容器40と分離された一つまたはそれ以上の関連の廃棄容器40からの廃棄物42を含み得る。このような実施例においては、廃棄物42は、人間のオペレーター、または自動化されたコンポーネントによって運搬され得る。廃棄物42が、適切な方法で、選択された移動運搬装置20の上に積まれた後で、選択された移動運搬装置20は、積まれた廃棄物42を廃棄ステーション52へ運搬する。
【0026】
特定の実施例においては、運搬管理システム10は、複数の廃棄ステーション52を含み得るし、管理モジュール15は、廃棄ステーション52に対する廃棄物処理業務を適切に割り当てるために、スケジュールを最適化したり、もしくは、ロード(load)のバランスをとり得る。一つの例として、廃棄物処理業務を開始するよう決定するに際して、選択された廃棄ステーション52と、廃棄物42が回収される作業ステーション50といった、他の関連するコンポーネントの間の距離に基づいて、関連の廃棄物処理業務が遂行される特定の廃棄ステーション52を選択し得る。別の例として、特定の実施例においては、管理モジュール15は、その廃棄ステーション52によって処理されるのを既に待っている廃棄容器40の数量に基づいて、廃棄物処理業務を遂行するための特定の廃棄ステーション52を選択し得る。
【0027】
いくつかの実施例においては、廃棄ステーション52は、選択された廃棄物42のタイプを処理することができる。例として、特定の実施例においては、特定の廃棄ステーション52は、有害な廃棄物42を処理し得るし、別の廃棄ステーション52は、ガラスの廃棄物42を処理し得る。また別の廃棄ステーション52は、プラスチックの廃棄物42を処理し得る。特定の廃棄ステーションで、有害な廃棄物42が累積したときには、管理モジュール15は廃棄物処理業務を実行するために有害な廃棄物を処理する廃棄ステーション52を選択することができる。ガラスの廃棄物42が特定の作業ステーションにおいて累積されると、管理モジュール15は、ガラスの廃棄物42を処理する廃棄ステーション52を選択する。管理モジュール15は、このように、廃棄物42のタイプに基づいて廃棄物42を処理するのに好適な廃棄ステーション52を選択し得る。
【0028】
廃棄ステーション52においては、選択された移動運搬装置20から、及び/又は運搬された一つまたはそれ以上の廃棄容器40から、廃棄物42が荷降ろしされる。次に、移動運搬装置20は、他の場所から他の廃棄物42を収集するとか、在庫製品容器30を作業ステーション50に向かって、または、作業ステーションから運搬するといったように、他の業務の実行を始める。もし選択された移動運搬装置20が、関連の廃棄物処理業務の実行の一部として一つまたはそれ以上の廃棄容器40を廃棄ステーション52に運搬したとすれば、管理モジュール15は、選択された移動運搬装置20に対して空になった一つまたはそれ以上の廃棄容器40を作業ステーション50へ、もしくは作業スペース70内の他の場所へ戻すように指令することができる。特定の実施例においては、管理モジュール15は、特定の作業ステーション50に関するステーション/ユーザーの優先度に基づいて(例えば、ある業務を終了した作業者は他の作業者より優先度が高い)、もしくは、特定の作業ステーション50が、空の廃棄物容器40をどれだけ長く待っているかに基づいて、作業ステーション50への空の廃棄物容器40の割り当てを優先度付けすることができる。
【0029】
代替的には、管理モジュール15は、選択された移動運搬装置20に対して、関連の一つまたはそれ以上の廃棄容器40を、空になった廃棄容器40が必要になるまで保管される待ち領域(waiting area)へ運搬するように指令することができる。特定の実施例においては、あらゆる時点において、作業スペース70において使用できる廃棄容器40の数量は、利用された廃棄容器40の数量より多くなり得る。結果として、管理モジュール15は、作業スペース70内の後の割り当てのために、作業スペース70の特定の場所に、空の廃棄物容器40を保管し得る。従って、管理モジュール15は、その作業ステーション50から廃棄物容器40が回収されたときはいつでも、移動運搬装置20に対して、これら空の廃棄物容器40のうちの一つを作業ステーション50に配送するように指令することができる。この保管領域の場所は、先に決定しておくこともできるし、運搬管理システム10の動作中に動的に決定することもできる。
【0030】
上に述べたように、管理モジュール15は、あらゆる好適な考察や要因に基づいて、廃棄物処理業務を開始し得る。特定の実施例においては、管理モジュール15は、先に決定したスケジュールに従って、移動運搬装置20に対して廃棄物42を回収するように指令することができる。例えば、管理モジュール15は、作業者が確実にそれぞれのシフトを空の廃棄物容器40と供に開始できるように、勤務シフトの終了時ごとに、全ての作業ステーション50から回収を始めることができる。代替的には、管理モジュール15は、廃棄ステーション52での密集を減じるために時間をずらしたスケジュールに従って、種々の作業ステーション50から回収を始めることができる。
【0031】
特定の実施例においては、廃棄物処理作業は、ユーザーからのリクエストに応じて開始され得る。例えば、作業ステーション50を操作する作業者は、管理モジュール15に廃棄リクエスト82を送ることにより、その作業ステーション50の廃棄物容器40が一杯になったときに廃棄物容器40を取り除くようにリクエストすることができる。廃棄リクエスト82は、メッセージ、ファイル、インストラクション、及び/又は、関連する作業ステーション50からの廃棄物42の回収をリクエストするあらゆる他の好適な方法で構成された情報、を意味し得る。そのような実施例においては、廃棄ステーション52、及び/又は移動運搬装置20が、そうした廃棄リクエスト82を実行するように利用できるときは、廃棄リクエスト82は、待ち行列に入り、実行され得る。特定の実施例においては、管理モジュール15は、リクエストしている作業ステーション50から廃棄物容器40を回収するのを、廃棄容器40が利用可能な廃棄ステーション50へ直接的に配送され、廃棄ステーションにより処理されるまで遅らせことがある。これにより、特定の作業ステーション50に廃棄物容器40が無い状態でいる時間を最小化することができる。同様に、特定の実施例においては、管理モジュール15は、廃棄ステーション52がオフラインであるか、故障モードにある間、廃棄リクエスト82の実行を遅らせることがある。
【0032】
さらに、特定の実施例においては、管理モジュール15は、一定の作業者または作業ステーション50に対して廃棄物処理業務の優先度付けをなし得る。例えば、重要な業務が実行されている作業ステーション50、過度の廃棄物を生じる作業ステーション50、もしくは有害または非衛生的な廃棄物を生じる作業ステーション50は、業務スケジュールにおける優先度付けがされ得る。管理モジュール15は、また、特定の作業者または作業ステーション50により遂行された業務量に基づいて、その特定の作業者または作業ステーション50に対して廃棄物処理業務のスケジュールをなし得る。特定の実施例において、管理モジュール15は、作業者または作業ステーション50の生産性に基づいて、廃棄物42が生じる量を見積もることができる。加えて、特定の実施例においては、廃棄物容器40もしくは作業ステーション50にあるセンサーは、廃棄物容器40に累積された廃棄物42の量を決定し得るし、管理モジュール15は、廃棄物処理業務をスケジュールするために、この情報を利用し得る。作業ステーション52にあるセンサーもまた、廃棄物容器40に累積された廃棄物42の量を決定し得る。管理モジュール15は、廃棄物処理業務をスケジュールするために、作業ステーション52におけるセンサーにより決定された情報を利用し得る。例えば、作業ステーション52により決定された、一つの及び/又は複数の廃棄物容器40に累積された廃棄物42の量に基づいて、管理モジュール15は、既定の、及び/又は設定可能な量の廃棄物42が一つまたはそれ以上の廃棄物容器40から捨てられるまで、コンベヤーとベイラー(baler)の電源をオンするのを待つことができる。
【0033】
特定の実施例において、管理モジュール15は、また、廃棄物処理のパターンを学習し、廃棄関連の業務のスケジュールを最適化することができる。例えば、管理モジュール15は、第一の期間にオペレーターからの廃棄リクエスト82を受け取り、次に、第二の期間におけるリクエストを先取りするよう試みることができる。別の例として、各作業者からの廃棄リクエストは検査され、管理モジュール15は、早まって回収のリクエストをする傾向のある作業者からのリクエストを、無視したり、優先度を下げることができる。
【0034】
管理モジュール15は、関係する作業ステーション50の位置に基づいて廃棄物処理業務のスケジュールをなし得る。これにより、管理モジュール15は、これらの業務の遂行に関係する移動運搬装置20のルート選定を最適化することができる。例えば、特定の実施例においては、移動運搬装置20は、一つの作業ステーション50から別の廃棄物42の回収へ移動し得る。管理モジュール15は、選択された移動運搬装置20がそれぞれの作業ステーション50に行くのに必要な時間の量を最小化し、もしくは減じるような特定の順番で、作業ステーション50からの回収をスケジュールすることができる。
【0035】
このように、運搬管理システム10の特定の実施例により実行された技術は、廃棄物処理のための融通の効く、ダイナミックなシステムを提供することができる。これらの技術は、廃棄物処理に特化した固定の輸送システムを排除することができ、運搬管理システム10によって遂行される廃棄物処理と他の業務の両方において、運搬管理システム10は、移動運搬装置20といった、一定のコンポーネントを利用することができる。加えて、これらの技術は、運搬管理システム10によって遂行される廃棄物処理業務のタイミングを最適化することができる。さらには、これらの技術は、運搬管理システム10の特定の実施例により使用されるスペースの要求を減少させ、廃棄物処理設備の経費を削減することができる。特定のメリットが上記のように列挙されたが、種々の実施例が列挙されたメリットの全て、いくつかを含み得る。
【0036】
図2は、管理モジュール15の特定の実施例における、より詳細なコンポーネントを示している。図示されるように、実施例は、プロセッサー210、メモリー220、リソーススケジュールモジュール230、ルート選定モジュール240、そして通信インターフェイスモジュール250、を含んでいる。上述のように、管理モジュール15は、運搬管理システム10の中央部に配置された一つのコンポーネントや、複数のコンポーネントを意味し、もしくは、運搬管理システム10の至る所に配置された複数のコンポーネントを意味し得る。一般的には、管理モジュール15は、記述された機能性を提供するのに適したハードウェア及び/又はソフトウェアのあらゆる好適な組み合わせを含み得る。
【0037】
プロセッサー210は、管理モジュール15により提供された機能性に関する指令を実行することができる。プロセッサー210は、一つまたはそれ以上の、一般用途のコンピューター、専用のマイクロプロセッサー、もしくは電子情報のコミュニケーションができる他の処理装置を含み得る。プロセッサー210の例として、一つまたはそれ以上の、特定用途向け集積回路(application−specific integrated circuit:ASIC)、現場でプログラム可能なゲートアレイ(field−programmable gate array;FPGA)、デジタル信号処理器(digital signal processor:DSP)、そして他のあらゆる特定用途もしくは一般用途のプロセッサー、を含む。
【0038】
メモリー220は、プロセッサー指令、在庫リクエスト、予約情報、運搬管理システム10の種々のコンポーネントのための状況情報、及び/又は動作中に管理モジュール15によって利用される、他のあらゆる適当な値、パラメーター、もしくは情報、を保管する。メモリー220は、データの保管に適した、揮発性もしくは不揮発性の、ローカルもしくはリモート機器の、あらゆる集まり及び配列を意味し得る。メモリー210の例としては、これらに限定されるわけではないが、ランダムアクセスメモリー(RAM)、読み出し専用メモリー(ROM)、磁気記憶装置、そして他のあらゆる好適なデータ記憶装置、を含む。
【0039】
リソーススケジュールモジュール230は、運搬管理システム10の動作をモニターし、運搬管理システム20によって遂行されるべき適切な業務を特定する(運搬管理システム10における廃棄物処理に関する種々の業務を含んでいる)。このプロセスの一部として、リソーススケジュールモジュール230は、業務を遂行するのに適した一つまたはそれ以上のコンポーネントを選択することに責任を持ち、通信コミュニケーションモジュール250を使用して、選択されたコンポーネントに対して業務の遂行において使用される情報を伝達することができる。加えて、特定の実施例において、リソーススケジュールモジュール230は、運搬管理システム10の種々のコンポーネントの利用可能性もしくは他の特性を示す情報を維持することができる。例えば、リソーススケジュールモジュール230は、どのコンポーネントが現在において割り当てられた業務を有するかを示す割り当て表(assignment table)232を維持することができ、業務を遂行すべきコンポーネントを選択した後で、特定のコンポーネントの新たなステイタスを反映するように割り当て表232を更新することができる。
【0040】
加えて、特定の実施例において、管理モジュール15は、ポリシー、ルール、もしくは他の情報をメモリー220に保管する。リソーススケジュールモジュール230は、どの廃棄物処理業務を始めるかを決めるときに、そして、そうした業務を開始する適切な時間を選定するときに、情報を利用し得る。リソーススケジュールモジュール230が利用する情報の例として、運搬管理システム10の図示された実施例では、メモリー220に保管された、スケジュール234、優先度リスト236、そして履歴データ238が含まれる。代替的な実施例は、これらの情報のいくつか、全てを利用することができる。
【0041】
スケジュール234は、リソーススケジュールモジュール230が一つまたはそれ以上の作業ステーション50から廃棄物42を回収すべき時間を特定する。特定の実施例においては、スケジュール234は、作業ステーション50の開始時間を特定し得る。これらの開始時間は、特定の作業ステーション50、特定の作業ステーション50のグループ、もしくは全ての作業ステーション50から廃棄物42を回収するためには、リソーススケジュールモジュール230が、いつ移動運搬装置20を発送すべきかを示すことができる。次に、発送された移動運搬装置20は、これらの作業ステーション50それぞれに配置された廃棄物容器40から廃棄物42を回収するために、対応するそれぞれの作業ステーション50に行くことができる。例えば、スケジュール234は、梱包指令といった、特定の業務が実行される全ての作業ステーションに対して、開始時間を特定することができる。そして、指定された開始時間において、リソーススケジュールモジュール230は、廃棄物42を回収するために、これらの作業ステーション50へ向かうように、移動運搬装置20を発送することができる。このような実施例においては、発送された移動運搬装置20は、運搬管理システム10の構成に従って、それぞれの作業ステーション50の後に、全ての関連する作業ステーション50に行った後にだけ、もしくは、必要に応じて、回収された廃棄物42の量、及び/又は他の適切な考慮に基づいて、廃棄ステーション52に行くことができる。
【0042】
優先度リスト236は、廃棄物の回収または他の廃棄物処理業務の目的のために、運搬管理システム10の中の種々の場所、コンポーネント、もしくは作業者に関連する優先度を示すのに適切な情報を含む。例えば、優先度リスト236は、あらゆる好適な形式において、廃棄物を回収するときに、一定の作業ステーション50がより高い優先度を受けるべきであることを示すことができる(例えば、大量の廃棄物42を生じる業務に関連する作業ステーションである)。結果として、リソーススケジュールモジュール230は、一定の位置、コンポーネント、もしくは作業者に対して、それら及び/又は他の位置、コンポーネント、もしくは作業者に関する優先度に基づいて、廃棄物処理のスケジュールを決定することができる。
【0043】
履歴データ238は、運搬管理システム10において、以前に発生した、廃棄物の生成、廃棄物の回収、廃棄物処理業務、そして他の廃棄物関連のイベント、に関する情報を提供する。管理モジュール15は、運搬管理システム10の種々の廃棄物関連の動作をモニターすることができ、このモニターに基づいて発生した履歴データをメモリー220に保管することができる。次に、リソーススケジュールモジュール230は、履歴データ238に基づいて、いつ廃棄物処理業務を開始するか、または、どのタイプの廃棄物処理業務を開始するか、を決定することができる。
【0044】
一つの例として、管理モジュール15は、特定の位置にある廃棄物容器40の中に保管された廃棄物42の量を種々の時間において測定することができ、その廃棄物容器40の中に廃棄物42が累積される典型的なペースを示す、履歴データ28を生成することができる。次に、リソーススケジュールモジュール230は、こうした履歴データ238に基づいて、その場所からの廃棄物42を回収するために移動運搬装置20を発送することができる。別の例として、管理モジュール15は、作業ステーション50からの廃棄物42の回収リクエストにおける、個々のユーザーの癖をモニターすることができ、こうした癖を反映した履歴データ238を生成することができる。このような履歴データ238に基づいて、リソーススケジュールモジュール230は、いつ特定の作業者が回収をリクエストし、いつ作業者と関係する廃棄物容器40から廃棄物42を回収するために移動運搬装置20を発送するのか、予想してみることができる。加えて、特定の作業者が最適時点よりもずっと早くに、よく回収リクエストを行うことを、もし管理モジュール15が決定するのなら(例えば、関連する作業者が典型的に回収をリクエストするときには、その作業者の廃棄物容器40がどのくらい満たされているかの測定に基づいて)、履歴データ238は、これを示す情報をまた含むことができる。結果として、そのような履歴データ238に基づいて、リソーススケジュールモジュール230は、関係する作業者からのリクエストを無視し、遅らせ、もしくは優先度を下げることができる。より一般的には、管理モジュール15は、運搬管理システム10の動作に基づいて、あらゆる有効な履歴データ238を生成することができ、そして、リソーススケジュールモジュール230は、いつ廃棄物処理業務を開始するか、および、どのタイプの業務を開始するか、を決定するために、あらゆる好適な形式において、こうした履歴データ238を利用することができる。
【0045】
ルート選定モジュール240は、移動運搬装置20が、作業スペース70の中の場所間を移動するために追従する軌道(path)を決定する。ルート選定モジュール240は、適切な軌道を決定するために、あらゆるパラメーター、要因、及び/又は考慮、を利用したアルゴリズムを備え得る。例えば、ルート選定モジュール240は、移動運搬装置20のための軌道を生成するときには、作業スペース70内の現在の又は予見される混雑、作業スペース70内の一定の場所におけるステイタス(例えば、一定の場所が保管もしくは他の用途のためにリザーブされており、移動運搬装置20は、そこを横断することができないかどうか)、生成される軌道に関する業務の優先度、もしくは、あらゆる他の好適な考察、を考慮することができる。適切な軌道を生成した後で、ルート選定モジュール240は、通信インターフェイスも250を使用して、関連する移動運搬装置20に対して、生成された軌道を特定した情報を伝達することができる。
【0046】
通信コミュニケーションモジュール250は、管理モジュール15と、業務リクエスト80、廃棄リクエスト82、そしてナビゲーション情報を、特定の実施例において、含んだ運搬管理システム10の他のコンポーネント、との間のコミュニケーションを促進する。この通信は、管理モジュール15の能力に基づいて、あらゆる好適な方法で発生し得るし、あらゆる好適な情報を含み得る。管理モジュール15の構成に応じて、通信インターフェイスモジュール250は、管理モジュール15と運搬管理システム10の種々のコンポーネントの間の、有線か無線の、どちらか又は両方の通信を促進することに責任を持ち得る。特定の実施例において、管理モジュール15は、802.11、ブルーツゥース(Bluetooth)、もしくは赤外線通信協会(IrDA)規格といった、通信プロトコルを使用して、通信することができる。さらには、上述のように、特定の実施例において、管理モジュール15は、移動運搬装置20の一部分、もしくは運搬管理システム10の他のコンポーネントを意味する。このような実施例においては、通信インターフェイスモジュール250は、管理モジュール15と、同じシステムコンポーネントの他の部分との間の通信を促進することができる。
【0047】
一般的に、リソーススケジュールモジュール230、ルート選定モジュール240、および通信インターフェイスモジュール250は、記載された機能性を提供するために好適な、あらゆるハードウェア、及び/又はソフトウェアを、それぞれに意味し得る。さらに、あらゆる二つまたはそれ以上のリソーススケジュールモジュール230、ルート選定モジュール240、および通信インターフェイスモジュール250は、共通のコンポーネントをシェア(share)することができる。例えば、特定の実施例において、リソーススケジュールモジュール230とルート選定モジュール240は、部分的にもしくは全体的に、プロセッサー210を意味し、無線の送信機、無線の受信機、およびプロセッサー210上で実行される関連するコンピューターのプロセス、を含む通信インターフェイスモジュール250を意味する。
【0048】
図3Aおよび図3Bは、運搬管理システム10の特定の実施例において利用され得る、廃棄ステーション52の一つのタイプについて、正面図と側面図を、それぞれ示している。図示された廃棄ステーション52は、移動運搬装置20から廃棄物42を荷降ろしするための荷降ろしアセンブリ300と、廃棄物容器40からの廃棄物42が捨てられる廃棄場(waste bin)310を含む。図3Aおよび図3Bには、特定のタイプの廃棄ステーション52が示されているが、例示の目的として、廃棄ステーション52は、廃棄物42を処理するために指定された、あらゆる場所、及び/又はコンポーネントを意味し得る。
【0049】
荷降ろしアセンブリ300は、あらゆるエレメント、もしくは、廃棄物容器40からの廃棄物42の荷降ろしを促進するために、廃棄ステーション52に運搬された廃棄物容器40と相互に作用することができるエレメントを意味する。図示された実施例においては、荷降ろしアセンブリ300は、廃棄物容器40を支持することができるキャリッジ(carriage)302と、支持された廃棄物容器40を持ち上げることができるアーム304を含む。特定の実施例においては、廃棄ステーション52は、持ち上げと廃棄を同時に行うための複数の廃棄物容器40を収容する一つのキャリッジ302を使って、もしくは複数のキャリッジ302を使って、複数の異なる廃棄物容器40を同時に処理できるように構成されている。廃棄ステーション52の代替的な実施例は、他のタイプの廃棄物容器40から廃棄物42を荷降ろしするために、もしくは、他のタイプの廃棄物42を荷降ろしするために、好適な代替タイプの荷降ろしアセンブリ300を含み得る。例えば、特定の実施例において、荷降ろしアセンブリ300は、廃棄物容器400から液体の廃棄物42を抜き取るためのホース、廃棄物容器40から廃棄物42を持ち上げるためのスクープ(scoop)、及び/又は廃棄物容器40から廃棄物42を吸引するための頭上にある真空ホース、といったコンポーネントを含み得る。
【0050】
廃棄場310は、その中へ廃棄物容器40からの廃棄物42が排出される貯蔵所である。特定の実施例において、廃棄場310は、ごみ圧縮機、堆肥製造機、焼却炉、下水道、もしくは、廃棄物42を取り除くか、破壊するか、または、廃棄物42をより簡単に保管するか、配置できるような形に変える他の機械、を意味するか、これらに接続される。より一般的には、しかしながら、廃棄場310は、その中へ廃棄物容器40からの廃棄物42が排出されるあらゆる貯蔵所を意味し得る。
【0051】
図示された廃棄ステーション52が動作しているとき、荷降ろしアセンブリ300は、移動運搬装置20から廃棄物容器40を持ち上げ、その中身を廃棄場310の中へ捨てる。説明のために、図3Aおよび図3Bは、廃棄ステーション52において廃棄物容器40aからの廃棄物42を廃棄場310の中に捨てる例を示している。この例示プロセスの一部として、移動運搬装置20aは、矢印330aで示されるように、キャリッジ302の中で、部分的に、もしくは完全に、廃棄物容器40aを位置決めする。アーム304は、キャリッジ302を持ち上げ、移動運搬装置20aから廃棄物容器40aを持ち上げる。矢印330bで示されるように、廃棄物容器40は、キャリッジ302の移動により回転され、廃棄物容器40aの中に保管された廃棄物42は、廃棄物容器40aの上面の開口部を通って落下する。結果として、矢印330cで示されるように、廃棄物容器40aに保管された廃棄物42は、廃棄場310の中へ捨てられる。次に、アーム304は、キャリッジ302を下げ、廃棄物容器40aを移動運搬装置20aの上に、もしくは、廃棄ステーション52に配置された別の移動運搬装置20の上に戻す。いくつかの実施例においては、アーム304は、キャリッジ302を下げて廃棄物容器40aを作業スペース70のフロアの上に配置することができる。廃棄物容器は、後において、移動運搬装置20aもしくは別の移動運搬装置20によって、回収、及び/又は運搬され得る。
【0052】
特定の実施例においては、関係する移動運搬装置20は、荷降ろしアセンブリ300が廃棄物容器40aを移動運搬装置20の上に降ろすときに、廃棄物容器40aを再び受け入れるように自身を構成し得る。例えば、もし、移動運搬装置20aが、廃棄物容器40aが空になった後に廃棄ステーション52から廃棄物容器40aを取り去ることにも責任があるとすれば、移動運搬装置20aは、荷降ろしアセンブリ300が廃棄物容器40aを上げたり、降ろしたりしている間に、ドッキングヘッドを上げることができる。廃棄物容器40が廃棄ステーション52によって降ろされるときに、移動運搬装置20aが廃棄物容器40aを支持するか、廃棄物容器を接続するためである。加えて、特定の実施例において、移動運搬装置20aは、廃棄物容器40aが降ろされたときに、廃棄物容器40aの再割り当てを促進するために、自身を再配置することができる。例えば、廃棄物容器40aが廃棄ステーション52によって持ち上げられ、回転されると、移動運搬装置20aは、廃棄物容器40aの予見された移動に対応するために、事前に決められた量だけ正転することができる。廃棄物容器40aの廃棄物42が空になった後で、次に、移動運搬装置20aもしくは別の移動運搬装置20は、廃棄物容器40aを、その廃棄物容器40aが持ってこられた作業ステーション50か、廃棄物容器40を必要としている別の作業ステーション50か、または、空になった廃棄物容器40が作業ステーション50で必要となるまで待機する領域まで、戻すことができる。
【0053】
図4は、廃棄物処理行を遂行する運搬管理システム10の特定の実施例における動作の例を説明するフローチャートである。図4に示されたステップは、適切に、組み合わせたり、変更したり、もしくは削除することができるし、フローチャートに追加的なステップを加えることもできる。加えて、ステップは、本発明の範囲を超えない範囲において、あらゆる好適な順序で実行することができる。
【0054】
図示された例において、オペレーションは、管理モジュール15が、第一の位置に配置された廃棄物容器40に関するトリガーイベントの発生を検知する、ステップ410から始まる。トリガーイベントは、運搬管理システム10における廃棄物または廃棄物処理に関連したあらゆる好適な出来事を意味し得る。一つの例として、特定の実施例においては、管理モジュール15は、作業ステーション50のオペレーターもしくは運搬管理システム10の自動化されたコンポーネントからのリクエスト(廃棄リクエスト82といったもの)に応じて、廃棄物処理業務を開始する。このような実施例において、トリガーイベントは、管理モジュール15がそうしたリクエストを受け取ることを意味し得る。
【0055】
別の例として、トリガーイベントは、作業ステーション50と廃棄物容器40の両方または一方のステイタスが変わる際のイベントの発生を意味し得る。例えば、トリガーイベントは、作業ステーション50における、及び/又は廃棄物容器40の中にある、特定の既定の閾値に近づいている廃棄物の量、を意味し得る。作業ステーション50、及び/又は廃棄物容器40に配置されたセンサー(アナログの、及び/又はデジタルの秤といったもの)は、累積された廃棄物42の量を、連続的に、及び/又は定期的に測定することができる。トリガーイベントは、センサーが、廃棄物42の量が既定の閾値に到達したと判断したときに発生し得る。
【0056】
別の例として、トリガーイベントは、作業ステーション50での、既定の、及び/又は設定可能な、実行された業務量の発生を意味し得る。いくつかの実施例において、管理モジュール15は、作業者または作業ステーション50の既定の、もしくは推定の生産性に基づいて、生じる廃棄物42の量を見積もることができる。トリガーイベントは、作業者または作業ステーション50の生産性に基づいて、見積もった廃棄物42の量がたまったときに発生し得る。
【0057】
別の例として、トリガーイベントは、作業ステーション50における特定の廃棄物容器40、及び/又は廃棄物42の以前の荷降ろしからの、既定の時間の経過を意味し得る。例えば、管理モジュール15は、特定の廃棄物容器40が荷降ろしされた時間を記録することができ、既定の時間の経過後に、特定の廃棄物容器40が荷降ろしされるようにスケジュールすることができる。トリガーイベントは、既定の時間の終了を意味し、管理モジュール15、及び/又は作業ステーション50は、廃棄物容器40の荷降ろしを開始することができる。
【0058】
特定の実施例において、作業廃棄ステーション50、及び/又は廃棄物容器40は、トリガーイベントの発生を運搬管理システム10の他のコンポーネントに対して伝達することができる。例えば、作業ステーション50は、廃棄リクエスト82を管理モジュール15に対して伝えることができる。作業ステーション50は、また、作業ステーション50のオペレーターに対して警告を伝えることができるし、及び/又は、あらゆる好適な方法で、トリガーイベントの発生を知らせることができる。
【0059】
別の例として、特定の実施例においては、管理モジュール15は、作業スペース70における一つまたはそれ以上の場所から廃棄物42の回収に関するスケジュールに基づいて、廃棄物処理業務を開始することができる。このような実施例においては、管理モジュール15は、ある場所(例えば、特定の作業ステーション50)に関する開始時間を決定することができ、次に、この開始時間の発生を検知することで、トリガーイベントを検知することができる。こうした実施例においては、スケジュールには、作業スペース70内の複数の場所のための異なった開始時間が含まれ得る。それぞれの開始時間は、管理モジュール15に対して、開始時間に関係する場所を含んだ廃棄物処理業務を開始するきっかけを与える別々のトリガーイベントを意味している。
【0060】
トリガーイベントの検知に対応して、管理モジュール15は、廃棄物処理業務を開始する。トリガーイベントに関連する一つまたはそれ以上の場所から廃棄物42を回収したり、回収した廃棄物42を作業ステーション52に運搬する、といったものである。関連する廃棄物処理業務を開始するための一部分として、管理モジュール15は、ステップ420に示すように、廃棄物42を、関連する場所から廃棄ステーション52へ運搬するための移動運搬装置20を選定することができる。特定の実施例において、管理モジュール15は、一定期間において、一つまたはそれ以上のトリガーイベントを検知し、及び/又は受け取ることができる。管理モジュール15は、一つまたはそれ以上のトリガーイベントに応じて、廃棄物処理業務を開始する順序の優先度付けをすることができる。管理モジュール15は、一つまたはそれ以上のトリガーイベントに関係する一つまたはそれ以上の場所から作業ステーション52への距離に基づいて、廃棄物処理業務の順序の優先度付けを、一つまたはそれ以上のトリガーイベントに応じて行うことができる。一つの例として、管理モジュール15は、作業ステーション52に最も近い場所に対する廃棄物処理業務を一番に開始し、その次に作業ステーション52に近い場所を2番目に、そして、作業ステーション52から一番遠い場所を最後に開始する。
【0061】
管理モジュール15は、また、トリガーイベントの発生時間に基づいて、一つまたはそれ以上のトリガーイベントに応じて廃棄物処理業務の順序の優先度付けをすることができる。例えば、管理モジュール15は、トリガーイベントが検知され、及び/又は発生した順番に、一つまたはそれ以上のトリガーイベントに応じて廃棄物処理業務の優先度付けをすることができる。別の例として、管理モジュール15は、より最近のトリガーイベント以前に、既定の時間よりも長く検知され、及び/又は生成されたトリガーイベントに応じて廃棄物処理業務の優先度付けをすることができる(例えば、既定の時間の間に反応されていないトリガーイベントは、より高い優先度を与えられる)。
【0062】
管理モジュール15は、また、一つまたはそれ以上のトリガーイベントに関する廃棄物42のタイプに基づいて、一つまたはそれ以上のトリガーイベントに応じて廃棄物処理業務の順序の優先度付けをすることができる。例えば、有害な廃棄物42は、他のタイプの廃棄物42よりも高い優先度をもって処理される。
【0063】
管理モジュール15は、また、特定のトリガーイベントに関する作業ステーション50において実行されている業務のタイプに基づいて、一つまたはそれ以上のトリガーイベントに応じて廃棄物処理業務の順序の優先度付けをすることができる。例えば、もし、特定の作業ステーション50が大量の廃棄物42を生成するとすれば、管理モジュール15は、より少ない量の廃棄物42を生成する作業ステーション50に関するトリガーイベントの前に、その特定の廃棄ステーション50に関するトリガーイベントに応じて、廃棄物処理業務を開始することができる。別の例として、管理モジュール15は、厚紙の廃棄物42を生成する作業ステーション50に関するトリガーイベントに応じて廃棄物処理業務を開始するより前に、有害な廃棄物42を生成する廃棄ステーション50に関するトリガーイベントに応じて廃棄物処理業務を開始することができる。ステップ430において、管理モジュール15は、選択された移動運搬装置20に対して、検知されたトリガーイベントに関する第一の場所に移動するように指令する。特定の実施例において、管理モジュール15は、また、選択された移動運搬装置20に対して、移動を促進するために、ナビゲーション情報を伝えることができる。例えば、管理モジュール15は、現在地から第一の位置までの軌道の少なくとも一部分について説明した情報を、移動運搬装置20に対して伝えることができる。選択された移動運搬装置20は、ステップ440で、第一の場所に移動する。
【0064】
第一の場所では、ステップ450において、選択された移動運搬装置20の上に廃棄物42が積まれる。上記に説明したように、廃棄物42は、その廃棄物42を保管している廃棄物容器40に接続されている選択された移動運搬装置20によって、または廃棄物容器40を持ち上げている選択された移動運搬装置20によって、もしくは、そうでなければ廃棄物容器40とドッキングしている選択された移動運搬装置20によって、選択された移動運搬装置20の上に積まれ得る。その選択された移動運搬装置20が関係する廃棄物容器40を廃棄ステーション52まで運搬できるようにである。代替的には、オペレーターもしくは運搬管理システム10の自動化されたコンポーネントは、廃棄物42を、関係する廃棄物容器40から選択された移動運搬装置20の上に、もしくは選択された移動運搬装置20によって運搬されている分離した廃棄物容器40の上に、移動することにより、廃棄物42を選択された移動運搬装置20の上に載せることができる。
【0065】
廃棄物42が選択された移動運搬装置20の上に載せられた後で、選択された移動運搬装置20は、ステップ460において、回収された廃棄物42を廃棄ステーション52へ運搬する。選択された移動運搬装置20は、回収された廃棄物42を直接的に廃棄ステーション52に運搬することができるし、もしくは廃棄ステーション52に向かう途中で他の場所に移動することもできる。例えば、特定の実施例において、管理モジュール15は、既定のスケジュール通りに作業ステーション50から廃棄物42を回収する。指定された開始時間において、管理モジュール15は、選択された移動運搬装置20に対して、一連の作業ステーション50へ行くように指令し、これらの作業ステーション50において選択された移動運搬装置20の上に廃棄物42が載せられる。これら全ての作業ステーション50から廃棄物42を回収した後で、移動運搬装置20は、回収された廃棄物42を廃棄ステーション52へ持っていくことができる。上に述べたように、管理モジュール15は、特定の実施例において、移動を促進するために、選択された移動運搬装置20に対してナビゲーション情報を伝達する。このように、管理モジュール15は、第一の目的地と廃棄ステーション52の間の軌道の少なくとも一部分について説明している情報を伝えることができる。選択された移動運搬装置20によって遂行されている廃棄物処理業務に関して介在するあらゆる目的地も同様である。
【0066】
選択された移動運搬装置20が、適切な廃棄ステーション52に到着したときに、ステップ470において、回収された廃棄物42は選択された移動運搬装置20から荷降ろしされる。特定の実施例においては、管理モジュール15、廃棄ステーション52、もしくは運搬管理システム10の他のコンポーネントが、選択された移動運搬装置20が廃棄ステーション52に到着したと判断するときに、この荷降ろしは、廃棄ステーション52によって自動的に開始される。加えて、この記載およびそれに続く請求の範囲の目的のために、「自動的に」開始されると記載される、あらゆる動作は、少なくとも部分的には、人間ではない行為者もしくはコンポーネントによって開始される。特定の実施例においては、「自動的に」開始されたとしても、このような動作は、前のあらゆる動作またはイベントに直ちに続いて開始されないこともあり、一定の条件が満たされたときにだけ遂行されることがある。さらには、一定の実施例においては、回収した廃棄物42の荷降ろしは、手動で開始され得る。例えば、運搬管理システム10の他のコンポーネントの故障によって、及び/又は、特定の材料(例えば、焼却炉の中に荷降ろしされた期限切れの薬といったもの)が荷降ろし工程でのモニターを要するときに、人間のオペレーターが荷降ろしを開始することができる。一般的には、しかしながら、回収された廃棄物42は、運搬管理システム10の構成および能力に基づいて、あらゆる好適な方法において、荷降ろしされ得る。
【0067】
特定の実施例において、選択された移動運搬装置20によって運搬されている廃棄物容器40は、移動運搬装置20から持ち上げられ、この廃棄物容器40の中身は廃棄場の中に捨てられる。次に、廃棄物容器40は、選択された移動運搬装置20上へ降ろして戻される。次に、移動運搬装置は、空になった廃棄物容器40を、元の場所、別の作業ステーション50、もしくは作業スペース70内の他の好適な場所へ運搬することができる。例えば、特定の実施例では、選択された移動運搬装置20は、ステップ480において、空になった廃棄物容器40を保管スペースに運搬する。空になった廃棄物容器40は、廃棄ステーション52で必要とされるまで、そこに待機する。そして、図4に示すように、この特定の廃棄物処理業務に関する運搬管理システム10の動作は終了する。選択された移動運搬装置20は、次に、廃棄物42を他の場所から廃棄ステーション52に運搬するとか、作業スペース70の場所の間で在庫製品容器30を運搬するといった、他の業務の実行を開始することができる。
【0068】
本発明は、いくつかの実施例において記述されてきたが、当業者にとっては、無数の変化、変形、代替、転換、そして変形が示唆されている。そして、本発明は、こうした変化、変形、代替、転換、そして変形を、添付の特許請求の範囲の中に落とし込まれるものとして取り込んでいると意図されている。
【図1A】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
運搬管理システムにおいて廃棄物を処理する方法であって:
第一の場所に配置された廃棄物容器に関するトリガーイベントの発生を検知すること;
前記検知されたトリガーイベントに応じて、移動運搬装置を前記第一の場所へ移動すること;
前記第一の場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せること;および
前記移動運搬装置を使用して前記廃棄物を廃棄ステーションへ運搬すること、
を含む、
ことを特徴とする廃棄物を処理する方法。
【請求項2】
前記廃棄物を前記廃棄ステーションへ運搬することは、
前記移動運搬装置に対して、前記第一の場所と前記廃棄ステーションの間の軌道の少なくとも一部分を説明する情報を伝達することを含む
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せることは、
前記移動運搬装置を前記廃棄物を保管している廃棄物容器に接続することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せることは、
前記移動運搬装置と共に、前記廃棄物を保管している廃棄物容器を持ち上げることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せることは、
廃棄物を前記第一の場所の廃棄物容器から前記移動運搬装置に関する廃棄物容器へ移動することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記トリガーイベントの発生を検知することは、
前記第一の場所に関する廃棄物回収のためのリクエストを受け取ることを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記廃棄物の回収のためのリクエストを受け取ることは、
前記第一の場所に関する作業ステーションのオペレーターからの前記第一の場所に関する廃棄物回収のためのリクエストを受け取ることを含む、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記トリガーイベントの発生を検知することは、
前記第一の場所からの廃棄物の回収に関するスケジュールに基づいて開始時間を決定すること;および
前記開始時間の発生を検知すること;
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記トリガーイベントの発生を検知することは、
前記第一の場所を含む複数の場所からの廃棄物の回収に関するスケジュールに基づいて開始時間を決定すること;および
前記開始時間の発生を検知すること;を含み、
前記第一の場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せることは、
前記複数の場所のそれぞれの場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せることを含み、かつ、
前記廃棄物を前記廃棄ステーションへ運搬することは、
前記複数の場所のそれぞれの場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せた後で、前記載せられた廃棄物を前記廃棄ステーションへ運搬することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記トリガーイベントの発生を検知することは、
前記第一の場所を含む複数の場所からの廃棄物の回収に関するスケジュールに基づいて複数の開始時間を決定することであって、前記の各開始時間は前記複数の場所のそれぞれ一つに関するものであること;および
前記第一の場所に関する第一の開始時間の発生を検知すること;
を含み、さらに、
第二の場所に関する第二の開始時間の発生を検知すること;
前記第二の開始時間の発生の検知に応じて、前記移動運搬装置を前記第二の場所まで移動すること;
前記第二の場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せること;および
前記移動運搬装置を使用して前記第二の場所において載せられた前記廃棄物を前記廃棄ステーションへ運搬すること、
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記廃棄物を処理する方法は、さらに:
廃棄物の荷降ろしに関して前記移動運搬装置が第二の場所に到着したことを決定すること;および
前記移動運搬装置が前記第二の場所に到着したことの決定に応じて、自動的に前記移動運搬装置から前記廃棄物を荷降ろしすること、
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記移動運搬装置から廃棄物を荷降ろしすることは;
前記移動運搬装置によって運ばれた廃棄物を前記移動運搬装置から持ち上げること;および
前記廃棄ステーションに関する廃棄物置き場の中に前記廃棄物容器から廃棄物を捨てること、
を含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記廃棄物を処理する方法は、さらに:
前記移動運搬装置の上に前記廃棄物容器を降ろすこと;および
前記移動運搬装置を使用して前記廃棄物容器を前記第一の場所に運搬すること、
を含む、
請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記移動運搬装置を前記第一の場所へ移動することは:
複数の移動運搬装置から、廃棄物を前記第一の場所から前記廃棄ステーションへ運送するための一つの移動運搬装置を選択すること;および
前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所を特定した情報を伝達すること、
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記廃棄物を処理する方法は、さらに:
前記廃棄物を第二の場所にある前記廃棄ステーションへ運搬した後で、前記移動運搬装置を第三の場所へ移動すること;
前記第三の場所において前記移動運搬装置を在庫製品容器とドッキングすること;および
前記在庫製品容器を前記第三の場所から第四の場所へ移動すること、
を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項16】
前記トリガーイベントの発生を検知することは、
前記第一の場所で成された作業の量を検知することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項17】
前記トリガーイベントの発生を検知することは、
前記第一の場所に累積された廃棄物の量を検知することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記廃棄物を処理する方法は、さらに:
第一の時間に前記移動運搬装置の上に廃棄物が載せられたことを検知することを含み;
前記トリガーイベントの発生を検知することは既定の長さの時間が経過したことを検知することを含んでおり、前記既定の長さの時間は前記第一の時間から測定される、
請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記廃棄物を処理する方法は、さらに:
複数のトリガーイベントの発生を検知することであって、前記複数のトリガーイベントのそれぞれは一つの場所にある廃棄物容器に関するものであり、前記複数のトリガーイベントは前記第一の場所に配置された廃棄物容器に関する前記トリガーイベントを含んでいること;
前記複数のトリガーイベントの一つを選択すること、を含み、
前記第一の場所へ移動運搬装置を移動することは、前記選択された一つのトリガーイベントに関する場所へ前記移動運搬装置を移動することを含んでおり、
前記第一の場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せることは、前記選択された一つのトリガーイベントに関する場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せることを含んでいる、
請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記複数のトリガーイベントの一つは、前記トリガーイベントに関する場所から前記廃棄ステーションまでの距離に基づいて選択される、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記複数のトリガーイベントの一つは、前記トリガーイベントが発生した時間に基づいて選択される、
請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記複数のトリガーイベントの一つは、前記選択されたトリガーイベントに関する場所に係る廃棄物のタイプに基づいて、選択される、
請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記複数のトリガーイベントの一つは、前記選択されたトリガーイベントに関する場所において成された業務のタイプに基づいて選択される、
請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記廃棄物を処理する方法は、さらに、前記第一の場所における廃棄物のタイプに基づいて前記廃棄物を受け取るための複数の廃棄ステーションの一つを選択することを含み;
前記廃棄物を運搬することは前記廃棄物を前記選択された廃棄ステーションへ運搬することを含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項25】
運搬管理システムであって:
廃棄物を保管するように動作可能な複数の廃棄物容器;
廃棄物処理業務を実行するように動作可能な廃棄ステーション;
前記廃棄物容器に保管された廃棄物を運搬するように動作可能な複数の移動運搬装置;および
管理モジュールであり:
第一の場所に配置された廃棄物容器に関するトリガーイベントの発生を検知し;
前記トリガーイベントの検知に応じて、複数の移動運搬装置の一つを選択し;
前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所へ移動するよう指令し;
前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せるよう指令し;かつ
前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所から前記廃棄ステーションまで廃棄物を運搬するよう指令する、
ように動作可能である管理モジュール、
を有する運搬管理システム。
【請求項26】
前記管理モジュールは、
前記移動運搬装置に前記第一の場所と前記廃棄ステーションの間の軌道の少なくとも一部分を説明する情報を伝達することにより、前記選択された移動運搬装置に対して、廃棄物を移動するよう指令するように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項27】
前記管理モジュールは、
前記選択された移動運搬装置に前記廃棄物を保管している廃棄物容器と接続するよう指示することにより、前記選択された移動運搬装置に対して廃棄物を載せるよう指令するように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項28】
前記管理モジュールは、
前記選択された移動運搬装置に、前記廃棄物を保管している廃棄物容器を持ち上げるよう指示することにより、前記選択された移動運搬装置に対して廃棄物を載せるよう指令するように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項29】
前記管理モジュールは、
前記選択された移動運搬装置に、廃棄物を前記第一の場所にある廃棄物容器から前記選択された移動運搬装置に関する廃棄物容器まで移動するよう指示することにより、前記選択された移動運搬装置に対して廃棄物を載せるよう指令するように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項30】
前記管理モジュールは、
前記第一の場所に関する廃棄物回収のためのリクエストを受け取ることによりトリガーイベントの発生を検知するように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項31】
前記第一の場所に関する廃棄物回収のためのリクエストの受け取りは、
前記第一の場所に関する作業ステーションのオペレーターからの廃棄物回収のためのリクエストを受け取ることを含む
請求項30に記載の運搬管理システム。
【請求項32】
前記管理モジュールは、トリガーイベントの発生を:
前記第一の場所からの廃棄物の回収に関するスケジュールに基づいて開始時間を決定すること;かつ
前記開始時間の発生を検知すること、
によって検知するように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項33】
前記管理モジュールは、トリガーイベントの発生を:
前記第一の場所を含む複数の場所からの廃棄物の回収に関するスケジュールに基づいて、開始時間を決定すること;かつ
前記開始時間の発生を検知すること;
によって検知するように動作可能であり;かつ
前記管理モジュールは、前記選択された移動運搬装置に対して前記複数の場所のそれぞれにおいて前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せるよう指令することにより、前記選択された移動運搬装置に対して廃棄物を載せるよう指令するように動作可能であり;かつ
前記管理モジュールは、前記選択された移動運搬装置に対して前記複数の場所のそれぞれの場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せた後で、前記載せられた廃棄物を前記廃棄ステーションへ運搬するよう指令することにより、前記選択された移動運搬装置に対して廃棄物を運搬するよう指令するように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項34】
前記管理モジュールは、トリガーイベントの発生を:
前記第一の場所を含む複数の場所からの廃棄物の回収に関するスケジュールに基づいて、複数の開始時間を決定し、それぞれの開始時間は前記複数の場所のそれぞれ一の場所に関するものであること;かつ、
前記第一の場所に関する第一の開始時間の発生を検知すること、
によって検知するように動作可能であり;
さらに:
第二の場所に関する第二の開始時間の発生を検知すること;
前記第二の開始時間の発生の検知に応じて、前記移動運搬装置に対して前記第二の場所へ移動するよう指令すること;
前記移動運搬装置に対して前記第二の場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せるよう指令すること;および
前記移動運搬装置に対して前記第二の場所において載せられた前記廃棄物を前記廃棄ステーションへ運搬するよう指令すること、
を含む、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項35】
前記管理モジュールは、さらに:
廃棄物の荷降ろしに関して前記移動運搬装置が第二の場所に到着したことを決定するように;かつ
前記移動運搬装置が前記第二の場所に到着したことの決定に応じて、前記廃棄ステーションに対して廃棄物処理業務を実行するよう指令するように、
動作可能であり、
前記廃棄物処理業務の実行は前記移動運搬装置から前記廃棄物を荷降ろしすることを含む、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項36】
前記移動運搬装置からの廃棄物の荷降ろしは;
前記移動運搬装置によって運ばれた廃棄物を前記移動運搬装置から持ち上げること;および
前記廃棄ステーションに関する廃棄物置き場の中に前記廃棄物容器から廃棄物を捨てること、
を含む、
請求項35に記載の運搬管理システム。
【請求項37】
前記移動運搬装置からの廃棄物の荷降ろしは、さらに:
前記移動運搬装置の上に前記廃棄物容器を降ろすこと;および
前記移動運搬装置を使用して前記廃棄物容器を前記第一の場所に運搬すること、
を含む、
請求項36に記載の運搬管理システム。
【請求項38】
前記管理モジュールは、
前記選択された移動運搬装置に前記第一の場所を特定した情報を伝達することにより、前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所へ移動するよう指令するように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項39】
前記管理モジュールは、さらに:
前記選択された移動運搬装置が前記廃棄物を第二の場所にある前記廃棄ステーションへ運搬した後で、前記選択された移動運搬装置に対して第三の場所へ移動するよう指令し;
前記選択された移動運搬装置に対して前記第三の場所において前記移動運搬装置を在庫製品容器とドッキングするよう指令し;かつ
前記選択された移動運搬装置に対して前記在庫製品容器を前記第三の場所から第四の場所へ移動するよう指令する、
ように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項40】
前記管理モジュールは、
前記第一の場所で成された作業の量を検知することによりトリガーイベントの発生を検知する、
ように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項41】
前記管理モジュールは、
前記第一の場所に累積された廃棄物の量を検知することによりトリガーイベントの発生を検知する、
ように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項42】
前記管理モジュールは、さらに:
第一の時間に前記移動運搬装置の上に廃棄物が載せられたことを検知するように動作可能であり;
前記管理モジュールは既定の長さの時間が経過したことを検知することによりトリガーイベントの発生を検知するように動作可能であり、
前記既定の長さの時間は前記第一の時間から測定される、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項43】
前記管理モジュールは、さらに:
複数のトリガーイベントの発生を検知し、複数のトリガーイベントのそれぞれは一つの場所にある廃棄物容器に関するものであり、前記複数のトリガーイベントは前記第一の場所に配置された廃棄物容器に関するトリガーイベントを含み;
前記複数のトリガーイベントの一つを選択する;
ように動作可能であり;かつ、前記管理モジュールは:
前記選択された移動運搬装置に前記選択された一つのトリガーイベントに関する場所へ前記移動運搬装置を移動するよう指令することにより、前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所へ移動するように指令し、
前記選択された移動運搬装置に前記選択された一つのトリガーイベントに関する場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せるよう指令することにより、前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せるよう指令する、
ように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項44】
前記管理モジュールは、
前記トリガーイベントに関する場所から前記廃棄ステーションまでの距離に基づいて前記複数のトリガーイベントの一つを選択する、
ように動作可能である、
請求項43に記載の運搬管理システム。
【請求項45】
前記管理モジュールは、
前記トリガーイベントが発生した時間に基づいて前記複数のトリガーイベントの一つを選択する、
ように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項46】
前記管理モジュールは、
前記選択されたトリガーイベントに関する場所に係る廃棄物のタイプに基づいて前記複数のトリガーイベントの一つを選択する、
ように動作可能である、
請求項43に記載の運搬管理システム。
【請求項47】
前記管理モジュールは、
前記選択されたトリガーイベントに関する場所において成された業務のタイプに基づいて前記複数のトリガーイベントの一つを選択する、
ように動作可能である、
請求項43に記載の運搬管理システム。
【請求項48】
前記運搬管理システムは、さらに、
廃棄物処理業務を実行するように動作可能な複数の廃棄ステーションを含み;
前記管理モジュールは、さらに、前記第一の場所における廃棄物のタイプに基づいて前記廃棄物を受け取るための複数の廃棄ステーションの一つを選択するように動作可能であり;かつ
前記管理モジュールは、前記選択された移動運搬装置に前記廃棄物を前記選択された廃棄ステーションへ運搬するよう指令することにより、前記選択された移動運搬装置に対して前記廃棄物を運搬するよう指令する、
ように動作可能である、
請求項25に記載の運搬管理システム。
【請求項49】
コードを含んだコンピューターで読み取り可能な固定媒体であって、
実行されたときに、前記コードは:
第一の場所に配置された廃棄物容器に関するトリガーイベントの発生を検知し;
前記トリガーイベントの検知に応じて複数の移動運搬装置の一つを選択し;
前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所へ移動するよう指令し;かつ
前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所から前記廃棄ステーションまで前記廃棄物容器により保管された廃棄物を運搬するよう指令する、
ように動作可能である、
コンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項50】
前記選択された移動運搬装置に対して廃棄物を移動するよう指令することは、
前記移動運搬装置に、前記第一の場所と前記廃棄ステーションの間の軌道の少なくとも一部分を説明する情報を伝達することを含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項51】
前記選択された移動運搬装置に対して廃棄物を載せるよう指令することは、
前記選択された移動運搬装置に、前記廃棄物を保管している廃棄物容器と接続するよう指示することを含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項52】
前記選択された移動運搬装置に対して廃棄物を載せるよう指令することは、
前記選択された移動運搬装置に、前記廃棄物を保管している廃棄物容器を持ち上げるよう指示することを含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項53】
前記選択された移動運搬装置に対して廃棄物を載せるよう指令することは、
前記選択された移動運搬装置に、廃棄物を前記第一の場所にある廃棄物容器から前記選択された移動運搬装置に関する廃棄物容器まで移動するよう指示することを含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項54】
前記トリガーイベントの発生の検知は、
前記第一の場所に関する廃棄物回収のためのリクエストを受け取ることを含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項55】
前記第一の場所に関する廃棄物回収のためのリクエストの受け取りは、
前記第一の場所に関する作業ステーションのオペレーターからの廃棄物回収のためのリクエストを受け取ることを含む
請求項54に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項56】
前記トリガーイベントの発生の検知は:
前記第一の場所からの廃棄物の回収に関するスケジュールに基づいて開始時間を決定すること;および
前記開始時間の発生を検知すること、
を含む、
請求項54に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項57】
前記トリガーイベントの発生の検知は:
前記第一の場所を含む複数の場所からの廃棄物の回収に関するスケジュールに基づいて開始時間を決定すること;および
前記開始時間の発生を検知すること;
を含み;
前記選択された移動運搬装置に対して廃棄物を載せるよう指令することは、前記選択された移動運搬装置に対して前記複数の場所のそれぞれにおいて前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せるよう指令することを含み;かつ
前記選択された移動運搬装置に対して廃棄物を運搬するよう指令することは、前記選択された移動運搬装置に対して、前記複数の場所のそれぞれの場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せた後で、前記載せられた廃棄物を前記廃棄ステーションへ運搬するよう指令することを含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項58】
前記トリガーイベントの発生の検知は:
前記第一の場所を含む複数の場所からの廃棄物の回収に関するスケジュールに基づいて複数の開始時間を決定することであって、それぞれの開始時間は前記複数の場所のそれぞれ一の場所に関するものであること;および
前記第一の場所に関する第一の開始時間の発生を検知すること、
を含み;
前記コードは、さらに:
第二の場所に関する第二の開始時間の発生を検知し;
前記第二の開始時間の発生の検知に応じて、前記移動運搬装置に対して前記第二の場所へ移動するよう指令し;
前記移動運搬装置に対して前記第二の場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せるよう指令し;かつ
前記移動運搬装置に対して前記第二の場所において載せられた前記廃棄物を前記廃棄ステーションへ運搬するよう指令する、
ように動作可能である、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項59】
前記コードは、さらに:
廃棄物の荷降ろしに関して前記移動運搬装置が第二の場所に到着したことを決定し;かつ
前記移動運搬装置が前記第二の場所に到着したことの決定に応じて、前記廃棄ステーションに対して廃棄物処理業務を実行するよう指令する、
ように動作可能であり、
前記廃棄物処理業務の実行は前記移動運搬装置から前記廃棄物を荷降ろしすること、を含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項60】
前記移動運搬装置からの廃棄物の荷降ろしは;
前記移動運搬装置によって運ばれた廃棄物を前記移動運搬装置から持ち上げること;および
前記廃棄ステーションに関する廃棄物置き場の中に前記廃棄物容器から廃棄物を捨てること、
を含む、
請求項59に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項61】
前記移動運搬装置からの廃棄物の荷降ろしは、さらに:
前記移動運搬装置の上に前記廃棄物容器を降ろすこと;および
前記移動運搬装置を使用して前記廃棄物容器を前記第一の場所に運搬すること、
を含む、
請求項60に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項62】
前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所へ移動するよう指令することは、前記選択された移動運搬装置に前記第一の場所を特定した情報を伝達することを含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項63】
前記コードは、さらに:
前記選択された移動運搬装置が前記廃棄物を第二の場所にある前記廃棄ステーションへ運搬した後で、前記選択された移動運搬装置に対して第三の場所へ移動するよう指令し;
前記選択された移動運搬装置に対して前記第三の場所において前記移動運搬装置を在庫製品容器とドッキングするよう指令し;かつ
前記選択された移動運搬装置に対して前記在庫製品容器を前記第三の場所から第四の場所へ移動するよう指令する、
ように動作可能である、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項64】
前記トリガーイベントの発生の検知は、
前記第一の場所で成された作業の量を検知することを含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項65】
前記トリガーイベントの発生の検知は、
前記第一の場所に累積された廃棄物の量を検知することを含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項66】
前記コードは、さらに:
第一の時間に前記移動運搬装置の上に廃棄物が載せられたことを検知するように動作可能であり;
前記トリガーイベントの発生の検知は既定の長さの時間が経過したことを検知することを含み、
前記既定の長さの時間は前記第一の時間から測定される、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項67】
前記コードは、さらに:
複数のトリガーイベントの発生を検知し、複数のトリガーイベントのそれぞれは一つの場所にある廃棄物容器に関するものであり、前記複数のトリガーイベントは前記第一の場所に配置された廃棄物容器に関するトリガーイベントを含み;
前記複数のトリガーイベントの一つを選択する;
ように動作可能であり;かつ:
前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所へ移動するように指令することは、前記選択された移動運搬装置に前記選択された一つのトリガーイベントに関する場所へ前記移動運搬装置を移動するよう指令することを含み;かつ
前記選択された移動運搬装置に対して前記第一の場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せるよう指令することは、前記選択された移動運搬装置に前記選択された一つのトリガーイベントに関する場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せるよう指令することを含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項68】
前記複数のトリガーイベントの一つは、前記トリガーイベントに関する場所から前記廃棄ステーションまでの距離に基づいて選択される、
請求項67に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項69】
前記複数のトリガーイベントの一つは、前記トリガーイベントが発生した時間に基づいて選択される、
請求項67に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項70】
前記複数のトリガーイベントの一つは、前記選択されたトリガーイベントに関する場所に係る廃棄物のタイプに基づいて選択される、
請求項67に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項71】
前記複数のトリガーイベントの一つは、前記選択されたトリガーイベントに関する場所において成された業務のタイプに基づいて選択される、
請求項67に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項72】
前記コードは、さらに、
前記第一の場所における廃棄物のタイプに基づいて廃棄物処理業務を実行するために、複数の廃棄ステーションの一つを選択するように動作可能であり;かつ
前記選択された移動運搬装置に対して前記廃棄物を運搬するよう指令することは、前記選択された移動運搬装置に前記廃棄物を前記選択された廃棄ステーションへ運搬するよう指令することを含む、
請求項49に記載のコンピューターで読み取り可能な固定媒体。
【請求項73】
運搬管理システムであって:
第一の場所に配置された廃棄物容器に関するトリガーイベントの発生を検知する手段;
前記検知されたトリガーイベントに応じて移動運搬装置を前記第一の場所へ移動する手段;
前記第一の場所において前記移動運搬装置の上に廃棄物を載せる手段;および
前記移動運搬装置を使用して前記廃棄物を廃棄ステーションへ運搬する手段、
を備える、
ことを特徴とする運搬管理システム。

【図1B】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【公表番号】特表2013−518784(P2013−518784A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−545978(P2012−545978)
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【国際出願番号】PCT/US2010/057930
【国際公開番号】WO2011/087583
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
【出願人】(508019805)キヴァ システムズ,インコーポレイテッド (21)
【Fターム(参考)】