説明

建築物の防蟻構造

【課題】防蟻材の強度を損なうことなく、柱材への嵌装を容易にし、白蟻の侵入・食害を確実に防止する防蟻材を柱材に装着することができるようにした建築物の防蟻構造を提供する。
【解決手段】建築物を白蟻の侵入及び食害から防ぐ建築物の防蟻構造において、建築物の基礎1上に敷設される土台2に立設される柱材4の所定高さ以下の部分における表面部分に、スペーサ20を介して白蟻に対する耐食性を有する防蟻材10を嵌装する。防蟻材は、スペーサを介在する当接片12に多数の通気孔16を設け、スペーサは、多数の通気孔23を設けると共に、防蟻材側の表面に、白蟻の通過を阻止する高さの凸条22を設ける。防蟻材の嵌装状態においては、防蟻材の通気孔とスペーサの通気孔は互いに相通していない関係にある。これにより、防蟻材の強度を損なうことなく、柱材への嵌装を容易にし、かつ白蟻の侵入・食害を確実に防止する防蟻材を柱材に装着することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、建築物を白蟻の侵入及び食害から防ぐ建築物の防蟻構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般の主な木造住宅は、コンクリートからなる基礎上に土台となる木材を敷設し、土台の上に柱を立設するという工法が採られている。そのため、住宅を白蟻の侵入・食害から防ぐための防蟻処理が必要となる。一般的な防蟻処理としては、建築物の基礎等の表面に防蟻剤を施しているが、その効果を維持できる期間が限られ、また、人間にも毒性があるため、近年では防蟻剤をしない方法が考えられている。
【0003】
従来、防蟻剤を使用しない防蟻方法として、発明者等は鋭意研究した結果、建築物の基礎上に敷設される土台に立設される柱材の所定高さ以下の部分において、少なくとも外壁と接触しない表面部分に、白蟻に対する耐食性を有する防蟻材を嵌装する構造を提案した(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の構造においては、木材からなる柱材腐食を抑制するために防蟻材に通気孔を設けて柱材に通気性を持たせている。
【特許文献1】特開2008−31671号公報(特許請求の範囲、図5,図6,図12)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の構造においては、通気孔の大きさは白蟻の通過を阻止する大きさ、具体的には1mm以下に設定しなければならない。したがって、柱材に通気性を持たせる点を重視した場合には、通気孔の数を多くする必要がある。しかし、通気孔の数をむやみに多くすると、防蟻材の強度に影響を及ぼすと共に、柱材への嵌装に支障をきたす懸念がある。また、通気孔の数を多くすると加工が面倒となりコストが嵩むという問題もある。
【0005】
この発明は、上記事情に鑑みてなされたのもので、防蟻材の強度を損なうことなく、柱材への嵌装を容易にし、かつ白蟻の侵入・食害を確実に防止する防蟻材を柱材に装着することができるようにした建築物の防蟻構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、建築物を白蟻の侵入及び食害から防ぐ建築物の防蟻構造であって、 上記建築物の基礎上に敷設される土台に立設される柱材の所定高さ以下の部分における表面部分に、スペーサを介して白蟻に対する耐食性を有する防蟻材を嵌装してなり、 上記防蟻材は、上記スペーサを介在する当接片に複数の通気孔を設け、 上記スペーサは、複数の通気孔を設けると共に、上記防蟻材側の表面に、白蟻の通過を阻止する高さの突出部を設け、 上記防蟻材の嵌装状態において、該防蟻材の通気孔と上記スペーサの通気孔は互いに相通していない、ことを特徴とする。
【0007】
このように構成することにより、通気性を得るための通気孔を防蟻材とスペーサに設けることができ、また、防蟻材に設けられた通気孔とスペーサに設けられた通気孔とを突出部によって確保される空間を介して連通することができる。また、突出部の高さが白蟻の通過を阻止する高さとすることにより、通気孔の開口を大きくすることができる。
【0008】
この発明において、上記スペーサをアルミニウム製の押出形材にて形成すると共に、上記突出部を当該押出形材と一体に成形される凸条にて形成する方が好ましい(請求項2)。ここで、アルミニウムとは、アルミニウム合金を含む意味である。
【0009】
このように構成することにより、突出部を有するスペーサの成形効率を高めることができると共に、スペーサの寸法精度を高めることができる。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、上記のように構成されているので、以下のような優れた効果が得られる。
【0011】
(1)請求項1記載の発明によれば、通気性を得るための通気孔を防蟻材とスペーサに設けることができるので、防蟻材自体に通気孔を設ける場合に比べて防蟻材の強度を高めることができると共に、柱材への嵌装を容易にすることができる。また、防蟻材に設けられた通気孔とスペーサに設けられた通気孔とを突出部によって確保される空間を介して連通することができ、突出部の高さが白蟻の通過を阻止する高さとすることにより、通気孔の開口を大きくすることができるので、白蟻の侵入・食害を確実に防止することができると共に、通気性の向上が図れ、柱材の結露及び腐食を防止することができる。
【0012】
(2)請求項2記載の発明によれば、突出部を有するスペーサの成形効率を高めることができると共に、スペーサの寸法精度を高めることができるので、上記(1)に加えて、更に柱材への防蟻材の嵌装を容易にすると共に、確実にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下に、この発明の最良の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
<第1実施形態>
図1は、この発明に係る防蟻構造の第1実施形態の組立状態を示す斜視図、図2は、第1実施形態の要部の一部を断面で示す斜視図、図3は、図2のI−I線に沿う拡大断面図(a)、(a)のII部の拡大断面図(b)、図4は、柱材と土台の固定部を示す要部断面図、図5は、第1実施形態の要部の分解斜視図である。
【0015】
この発明に係る建築物は、図1に示すように、コンクリート製の基礎1の上面に土台2を敷設し、この土台2の上面に後述するほぞ3を介して木製の柱材4を立設し、柱材4の屋外側に外壁材5を取り付けてなる。
【0016】
また、建築物は、グランドレベルより好ましくは土台2の上面を基準にして1mの高さまでの領域に防蟻構造が施されている。この場合、柱材4のグランドレベルを基準にして1mの高さまでの柱材4の表面部分に2つの防蟻材10が、夫々スペーサ20を介して嵌装され、固定部材であるタッピングねじ15aとナット15bによって柱材4に嵌装・固定されている。
【0017】
この場合、防蟻材10は、例えばアルミニウム合金製の板材を折曲してなる2つの断面略L字形状に形成されており、各防蟻材10が柱材の隣接面に当接すべく対角線方向からスペーサ20を介して嵌装されている。
【0018】
上記防蟻材10は、図3,図5及び図6に示すように、建築物の屋内外側に位置する一方の当接片11(以下に第1の当接片11という)における幅寸法は柱材4の当接対象となる面における幅寸法よりも大きく、かつ土台2の長手方向側に位置する他方の当接片12(以下に第2の当接片12という)における幅寸法は柱材4の当接対象となる面における幅寸法よりも小さく形成されている。また、第2の当接片12の長手方向に沿う側端には、外方に向かって傾斜状に延在する折曲片14が設けられており、この折曲片14が第1の当接片11の長手方向に沿う側端部13の内面に当接された状態で、この当接部を固定部材例えばタッピングねじ15aとナット15bによって固定されている(図3参照)。また、第2の当接片12には、第2の当接片12の幅方向に複数列例えば3列で、かつ防蟻材10の長手方向すなわち鉛直方向に適宜間隔をおいて多数の通気孔16が設けられている。
【0019】
上記スペーサ20は、図3,図5及び図7に示すように、防蟻材10の第2の当接片12と同じ幅寸法を有する板状基部21の一側面すなわち第2の当接片12の内面に当接する面に、白蟻の通過を阻止する高さ具体的には1mm以下の突出部である凸条22が例えば5列突設され、また、板状基部21における凸条22間には、スペーサ20の長手方向すなわち鉛直方向に適宜間隔をおいて多数の通気孔23が設けられている。このように形成されるスペーサ20は、例えばアルミニウム合金製の押出形材にて形成されており、板状基部21と凸条22が一体に成形されることで、スペーサ20の寸法精度が高められている。
【0020】
上記のように構成されるスペーサ20は、上記防蟻材10を柱材4に嵌装させる前に、防蟻材10の第2の当接片12の内面に当接された後、防蟻材10と共に柱材4の下部表面部分に嵌装される。このように、防蟻材10の第2の当接片12の内面にスペーサ20を当接させた状態で、防蟻材10を柱材4に嵌装することにより、防蟻材10に強度を持たせると共に、防蟻材10の嵌装を容易にすることができる。
【0021】
上記のようにして防蟻材10を嵌装した状態において、防蟻材10の通気孔16とスペーサ20の通気孔23は互いに相通していない状態となっている。これにより、凸条22の高さが白蟻の通過を阻止する高さに設定されているため、両通気孔16,23の口径を、白蟻の通過の阻止を考慮せずに例えば10mmと大きくすることができる。したがって、白蟻の侵入・食害を防止することができると共に、開口率を高めて通気性の向上を図ることができる。
【0022】
一方、土台2は、例えばアルミニウム合金製の押出形材にて形成されており、中空矩形状本体2aと、この本体2aの内方中空部2bを区画する互いに平行な垂直方向に位置する2つの仕切り壁2cとで構成されている。このように構成されるアルミニウム合金製の土台2の上面に開設された矩形状のほぞ穴2d内に、柱材4の下端面に突設されたほぞ3が挿入され、土台2の側壁2eに水平方向に並列して穿設された2つの貫通孔2fを夫々貫通する固定ピン6をほぞ3の下部側に設けた固定孔3a内に嵌合することによって、ほぞ3が土台2に固定された状態で柱材4が土台2上に立設される(図2及び図4参照)。
【0023】
上記ほぞ3は、例えばアルミニウム合金製押出形材にて形成された断面が中実矩形状の押出形材を所定の寸法に切断したものにて形成されている。また、ほぞ3の上部側にも水平方向に並列して2つの固定孔3aが設けられている。ほぞ3の上部側を柱材4の下端面に設けられたほぞ穴4a内に挿入した状態で、柱材4の対向する側部に水平方向に並列して穿設された2つの貫通孔4bを夫々貫通する固定ピン6を固定孔3aに嵌合することによって、ほぞ3が柱材4の下面に突設されるようになっている。なお、ほぞ3は必ずしも断面中実状である必要はなく、断面中空矩形状に形成してもよい。また、ほぞ3は必ずしもアルミニウム製部材である必要はなく、例えば柱材4と一体に形成したものであってもよい。
【0024】
上記のように構成される土台2,柱材4,ほぞ3及び防蟻材10を組み立てるには、まず、基礎1の上面に土台用スペーサ8を介在させて土台2を敷設すると共に、アンカーボルト7によって固定する。
【0025】
一方、柱材4の下端面に設けられたほぞ穴4a内にほぞ3の上端部を挿入した状態で固定ピン6を柱材4の貫通孔4b及びほぞ3の固定孔3a内に嵌合することによって、柱材4の下面にほぞ3を突設する。
【0026】
また、予め防蟻材10の第2の当接片12の内面にスペーサ20を当接しておく。そして、柱材4の下部側に、柱材4の対角線方向からスペーサ20を介して防蟻材10を嵌装して2つの防蟻材10の第1の当接片11と第2の当接片12に当接するスペーサ20を夫々柱材4の隣接面に当接し、かつ第2の当接片12の折曲片14を第1の当接片11の長手方向に沿う側端部13の内面に当接する。この状態で、第1の当接片11の側端部13の外方からタッピングねじ15aを当接部にねじ込み、その先端部にナット15bを螺合して当接部を固定する(図3(a)参照)。
【0027】
次に、柱材4の下面に突設されたほぞ3の突出部を土台2の上面に開設されたほぞ穴2d内に挿入し、土台2の側壁2eに穿設された2つの貫通孔2fを夫々貫通する固定ピン6をほぞ3に設けた固定孔3a内に嵌合することによって、柱材4を土台2上に立設する。
【0028】
なお、柱材4を土台2に立設させた後に、柱材4の下部側に、上記と同様に、対角線方向からスペーサ20を介して防蟻材10を嵌装し固定してもよい。
【0029】
<第2実施形態>
図8は、この発明に係る防蟻構造の第2実施形態の要部の一部を断面で示す斜視図、図9は、図8のIII−III線に沿う拡大断面図(a)及び第2実施形態の防蟻材の固定部を示す拡大断面図(b)、図10は、第2実施形態の要部の分解斜視図である。
【0030】
第2実施形態は、チャンネル状に形成される防蟻材10Aを用いて、第1実施形態と同様のスペーサ20を介して防蟻材10Aを柱材4に嵌装した場合である。
【0031】
この場合、防蟻材10Aは、例えばアルミニウム合金製の押出形材にて形成されており、図9及び図10に示すように、基片17の両端に対向する当接片18を有するチャンネル状に形成されており、土台2の長手方向側の2つの当接片18に、該当接片18の幅方向に複数列例えば3列で、かつ防蟻材10の長手方向すなわち鉛直方向に適宜間隔をおいて多数の通気孔19が設けられている。
【0032】
上記のように構成される防蟻材10Aを柱材4に嵌装させる前に、防蟻材10の当接片18の内面に上記スペーサ20を当接した後、柱材4の屋内側から防蟻材10Aを柱材4の下部表面部分に嵌装する。このように、防蟻材10Aの両当接片18の内面にスペーサ20を当接させた状態で、防蟻材10Aを柱材4に嵌装することにより、防蟻材10Aの嵌装を容易にすることができる。
【0033】
上記のようにして防蟻材10Aを嵌装した状態においては、第1実施形態と同様に、防蟻材10Aの通気孔19とスペーサ20の通気孔23は互いに相通していない状態となっている。これにより、スペーサ20の凸条22の高さが白蟻の通過を阻止する高さに設定されているため、防蟻材の通気孔19とスペーサ20の通気孔23の口径を、白蟻の通過の阻止を考慮せずに大きくすることができる。したがって、白蟻の侵入・食害を防止することができると共に、開口率を高めて通気性の向上を図ることができる。
【0034】
この場合、基片17の両端に対向する当接片18の内面間の寸法を柱材4の幅寸法より若干広く形成して防蟻材10Aを柱材4に嵌装してもよいが、図10に示すように、対向する当接片18の外面間の寸法を柱材4の幅寸法と略同一にし、柱材4における防蟻材10Aの嵌装領域に切欠き段部4cを設けて、柱材4の外面と防蟻材10Aの当接片18の外面とを同一面上に配置する方が好ましい。
【0035】
なお、第2実施形態において、その他の部分は第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
【0036】
上記のように構成される第2実施形態の防蟻材10Aを柱材4に嵌装するには、まず、防蟻材10の両当接片18の内面にスペーサ20を当接しておく。そして、予め固定ピン6によってほぞ3が固定された柱材4の下部側に、柱材4の屋内側からスペーサ20を介して防蟻材10Aを嵌装して、スペーサ20を夫々柱材4における土台2の長手方向側面に当接すると共に、防蟻材10Aの基片17を柱材4の屋内側面に当接する。この状態で、両当接片18の外側から固定部材であるタッピングねじ15cをねじ込み、当接片18及びスペーサ20を貫通した状態で固定する(図9(b)参照)。
【0037】
上記のようにして防蟻材10Aを嵌装した柱材4を土台2の上面に立設するには、柱材4の下面に突設されたほぞ3の突出部を土台2の上面に開設されたほぞ穴2d内に挿入し、土台2の側壁2eに穿設された2つの貫通孔2fを夫々貫通する固定ピン6をほぞ3に設けた固定孔3a内に嵌合することによって、柱材4を土台2上に立設する。
【0038】
なお、柱材4を土台2に立設させた後に、柱材4の下部側に、上記と同様に、屋内側からスペーサ20を介して防蟻材10Aを嵌装し固定してもよい。
【0039】
<その他の実施形態>
なお、上記実施形態では、土台2が、中空矩形状本体2aと、この本体2aの内方中空部2bを区画する互いに平行な垂直方向に位置する2つの仕切り壁2cとからなるアルミニウム合金製の押出形材にて形成される場合について説明したが、土台は必ずしもこのような形状である必要はなく、例えば中空矩形部の上下片の左右端部に夫々外方に延在するフランジ部を形成したアルミニウム合金製の押出形材にて形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】この発明に係る防蟻構造の第1実施形態の組立状態を示す斜視図である。
【図2】第1実施形態の要部の一部を断面で示す斜視図である。
【図3】図2のI−I線に沿う拡大断面図(a)、(a)のII部の拡大断面図(b)である。
【図4】この発明における柱材と土台の固定状態を示す要部断面図である。
【図5】第1実施形態の要部の分解斜視図である。
【図6】第1実施形態の防蟻材を示す要部の斜視図である。
【図7】この発明におけるスペーサを示す要部の斜視図である。
【図8】この発明に係る防蟻構造の第2実施形態の要部の一部を断面で示す斜視図である。
【図9】図8のIII−III線に沿う拡大断面図(a)及び第2実施形態の防蟻材の固定部を示す拡大断面図(b)である。
【図10】第2実施形態の要部の分解斜視図である。
【符号の説明】
【0041】
1 基礎
2 土台
3 ほぞ
4 柱材
10,10A 防蟻材
11 第1の当接片(一方の当接片)
12 第2の当接片(他方の当接片)
13 側端部
14 折曲片
15a,15c タッピングねじ(固定部材)
15b ナット(固定部材)
16 通気孔
17 基片
18 当接片
19 通気孔
20 スペーサ
22 凸条(突出部)
23 通気孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物を白蟻の侵入及び食害から防ぐ建築物の防蟻構造であって、
上記建築物の基礎上に敷設される土台に立設される柱材の所定高さ以下の部分における表面部分に、スペーサを介して白蟻に対する耐食性を有する防蟻材を嵌装してなり、
上記防蟻材は、上記スペーサを介在する当接片に複数の通気孔を設け、
上記スペーサは、複数の通気孔を設けると共に、上記防蟻材側の表面に、白蟻の通過を阻止する高さの突出部を設け、
上記防蟻材の嵌装状態において、該防蟻材の通気孔と上記スペーサの通気孔は互いに相通していない、
ことを特徴とする建築物の防蟻構造。
【請求項2】
請求項1記載の建築物の防蟻構造において、
上記スペーサはアルミニウム製の押出形材からなり、上記突出部は当該押出形材と一体に成形される凸条である、ことを特徴とする建築物の防蟻構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−59662(P2010−59662A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−225413(P2008−225413)
【出願日】平成20年9月3日(2008.9.3)
【出願人】(000004743)日本軽金属株式会社 (627)
【出願人】(502444733)日軽金アクト株式会社 (107)
【Fターム(参考)】