説明

建築用パネル、その施工方法および施工用工具

【課題】施工用間隙を不要とし、軸組への固定が簡単な建築用パネルと、この建築用パネルを使用して、壁耐力が大きく、現場での作業工程に熟練を要せず、簡単に施工することができる施工方法および施工用工具を提供する。
【解決手段】建築用パネル10は、矩形状の枠材11、12、13、14の両面に第1の面材16および第2の面材17を形成されており、第1の面材16および第2の面材17の表面に釘打線19、20、21、22が形成される。建築用パネル10は第1の面材16および第2の面材17の各々から柱25、26、梁27および土台28に向かって実質的に45度の角度に釘31、32、33、34、35、36、37、38を打ち込んで固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、木造住宅の壁、床および屋根などに使用される建築用パネル、この建築用パネルを柱、胴差、梁、桁、土台などの軸組へ固定する施工方法および施工に使用される施工用工具に関する。
【背景技術】
【0002】
木造住宅を建築する際に、壁用パネルを使用して建築する壁パネル工法が知られている。この壁パネル工法においては、枠材の室内側または室外側のいずれか一方に板材を貼り、これを土台に立てられた柱の間にはめ込み、枠材を軸組に釘で固定した後、枠材の他方の側を板材で塞ぐ方法が一般的である。しかしこの方法は、壁用パネル材を柱や土台に施工した後に断熱材を充填したり、枠材の他方の側を板材で塞ぐ工程が必要であり、現場での施工工程が多くなる。そこで、あらかじめ枠材の室内側および室外側に板材を貼り付け、内部に断熱材を充填した壁用パネルを使用して現場で施工する方法を既に提案している(たとえば特許文献1参照)。
【特許文献1】登録実用新案3049538号公報((0005)、(0008)および図1〜図3など)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
特許文献1に提案されている壁用パネル材は、あらかじめ工場内で室内側及び室外側に板材を貼り付け、内部に断熱材を充填しているので、現場での断熱材の充填工程や枠材の一側を板材で塞ぐ工程が不要になり、施工工程や施工時間を短縮することができる。
しかし、壁用パネルを軸組に固定する際に板材の表面から斜め方向に釘打ちを行う必要があり、壁面パネルを確実に軸組に取り付けるには熟練を必要としていた。また、壁面パネルの軸組への取り付けが不完全であると、真壁造としての壁倍率や断熱性能を十分に確保できないため、45度の角度で所定の位置に確実に釘打ちを行う必要がある。
【0004】
本発明はこのような課題を解決するもので、軸組への固定が簡単な建築用パネルを提供することを目的とする。
また、本発明は耐力が大きく、現場での作業工程に熟練を要せず、簡単に施工することができる建築用パネルの施工方法および施工用工具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の本発明の建築用パネルは、壁パネル工法に使用される建築用パネルであって、矩形状の枠材と、前記矩形状の枠材の両面に形成された面材とを有し、前記面材の表面に、前記建築用パネルを軸組に固定するための位置を指定する釘打線を形成したことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の建築用パネルにおいて、前記釘打線を、前記枠材の板厚の範囲に形成したことを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項2に記載の建築用パネルにおいて、前記面材を複数の面材留め付け釘を用いて前記枠材に取り付けてあり、前記釘打線を、前記面材留め付け釘の釘打位置よりも内周側に形成したことを特徴とする。
請求項4記載の本発明の建築用パネルの施工方法は、矩形状の枠材と、前記矩形状の枠材の両面に形成された第1の面材および第2の面材を有する建築用パネルを、柱や梁などの軸組に固定する際に、前記第1の面材および前記第2の面材から前記軸組に向かって実質的に45度の角度に釘またはねじ釘を挿入して固定することを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の建築用パネルの施工方法において、建築用パネルの前記第1の面材および前記第2の面材の表面に、前記建築用パネルを前記軸組に固定するための位置を指定する釘打線が形成されており、釘またはねじ釘を釘打線の位置から挿入して固定することを特徴とする。
請求項6記載の本発明の釘打機は、釘を動力により打つ釘打部と、釘打面に載置する台とを有し、前記台を前記釘打面に載置したとき、前記釘打部からの釘の進行方向が釘打面に対して所定の角度を有することを特徴とする。
請求項7記載の本発明のねじ釘施工冶具は、釘打面に対して所定の角度を有する斜面部にパイプが配置され、前記パイプ内にねじ釘またはボルトを挿入し、施工面からねじ釘またはボルトを挿入することを特徴とする。
請求項8記載の本発明のねじ釘施工冶具は、釘打面に対して所定の角度を有する斜面に直交した方向にパイプが配置され、前記パイプ内にねじ釘またはボルトを挿入し、施工面からねじ釘またはボルトを挿入することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、壁パネル工法における建築用パネルにおいて、軸組への固定が簡単な建築用パネルを提供することができる。
また、本発明は、壁パネル工法において、壁耐力が大きく、現場での作業工程に熟練を要せず、簡単に施工することができる建築用パネルの施工方法および施工用工具を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の第1の実施の形態による建築用パネルは、矩形状の枠材の両面に面材を形成し、面材表面に、建築用パネルを軸組に固定するための位置を指定する釘打線を形成したものである。本実施の形態によれば、釘打線から軸組に向かって釘打ちすることにより軸組への固定が簡単に行え、現場での作業工程に熟練を要せず、かつ壁体力の大きいパネル工法を実現することができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による建築用パネルにおいて、釘打線を、枠材の板厚の範囲に形成したものである。本実施の形態によれば、釘打ちによって面材に隙間ができることを防止することができ、断熱性能を確保することができる。
本発明の第3の実施の形態は、第2の実施の形態による建築用パネルにおいて、面材を複数の面材留め付け釘を用いて枠材に取り付けてあり、釘打線を、面材留め付け釘の釘打位置よりも内周側に形成したものである。本実施の形態によれば、釘打線を、面材留め付け釘の釘打位置よりも内周側に形成することで、枠材と軸組とを確実に緊結することができるとともに、面材留め付け釘の釘打位置を釘打線よりも外周側に配置することで、枠材と面材とを隙間なく接合することができる。
本発明の第4の実施の形態による建築用パネルの施工方法は、矩形状の枠材の両面に第1の面材および第2を形成した建築用パネルを、柱や梁などの軸組に固定する際に、実質的に45度の角度に釘またはねじ釘を挿入して固定するものである。本実施の形態によれば、軸組への固定が簡単に行え、現場での作業工程に熟練を要せず、壁体力の大きいパネル工法を実現することができる。
本発明の第5の実施の形態は、第4の実施の形態による建築用パネルの施工方法において、建築用パネルの第1の面材および第2の面材の表面に形成された釘打線の位置から釘またはねじ釘を挿入して固定するものである。本実施の形態によれば、軸組への固定が簡単に行え、現場での作業工程に熟練を要せず、壁体力の大きいパネル工法を実現することができる。
本発明の第6の実施の形態による釘打機は、釘を動力により打つ釘打部と釘打面に載置する台とを有し、台を釘打面に載置したとき釘打部からの釘の進行方向が釘打面に対して所定の角度を有するものである。本実施の形態によれば、釘打面に対して正確かつ確実に所定の角度、例えば45度の角度で釘を打つことができる。したがって、パネル工法などの建築工法において、壁体力の大きいパネル工法を実現することができる。
本発明の第7の実施の形態によるねじ釘施工冶具は、釘打面に対して所定の角度を有する斜面部に沿って配置されたパイプ内にねじ釘またはボルトを挿入し、施工面からねじ釘またはボルトを挿入するものである。本実施の形態によれば、釘打面に対して正確かつ確実に所定の角度、例えば45度の角度でねじ釘またはボルトを打つことができる。したがって、パネル工法などの建築工法において、壁体力の大きいパネル工法を実現することができる。また、釘打用工具自体を小型軽量に構成することができるので、壁、床、天井など使用場所を問わず、簡単に45度の角度でねじ釘またはボルトを打つことができる。
本発明の第8の実施の形態によるねじ釘施工冶具は、釘打面に対して所定の角度を有する斜面部に直交した方向に配置されたパイプ内にねじ釘またはボルトを挿入し、釘打面からねじ釘またはボルトを挿入するものである。本実施の形態によれば、施工面に対して正確かつ確実に所定の角度、例えば45度の角度でねじ釘またはボルトを打つことができる。したがって、パネル工法などの建築工法において、壁体力の大きいパネル工法を実現することができる。また、釘打用工具自体を小型軽量に構成することができるので、壁、床、天井など使用場所を問わず、簡単に45度の角度でねじ釘またはボルトを打つことができる。
【実施例】
【0008】
以下本発明の実施例について図面とともに詳細に説明する。
図1は本発明の一実施例における建築用パネル10の概略を示す一部破断斜視図である。建築用パネル10は、上枠11、下枠12、側部枠13、14、および必要に応じて設けられる中間枠15から構成される矩形状の木製枠材の両面に、室内側の面材16および室外側の面材17が貼られて構成される。面材16、17としては耐力面材が使用され、たとえば大建工業株式会社製の無機質エンジニアリングパネルであるダイライト(登録商標)が使用され、矩形状の木製枠材に釘打ちにより貼り付けられる。したがって、建築用パネル10は耐力パネルを構成する。面材16、17の表面には、面材16、17を矩形状の木製枠材に釘打ちする位置を指定する釘打線19、20、21、22(面材17については図示を省略する。)が形成されている。この釘打線19、20、21、22は、パネル端部から所定寸法の位置に形成している。パネル端部からの所定寸法は、枠材の厚さの範囲内である。ここで枠材の厚さとは、面材16、17と接している面の寸法である。建築用パネル10が建築物の外壁用パネル、1階の床パネルあるいは屋根パネルなど外気に接したり外気に近い位置に使用される場合には、面材16および面材17がはさまれる空間に断熱材18を充填する。断熱材18は、たとえば発泡ウレタンで構成され、通常は室外側の面材17の内側に吹き付けで形成するが、室内側の面材16の内側に吹き付けて形成しても良い。建築用パネル10が室内の間仕切り壁に使用される場合は断熱材18を充填しなくても良い。
【0009】
つぎに、図1の建築用パネル10を建築物の軸組に固定する施工方法について説明する。図2は、建築用パネル10を一対の柱25、26と梁27および土台28で囲まれる空間に施工した状態、図3は図2のA―A’線断面図、図4は図2のB−B’線断面図である。
本実施例においては、建築用パネル10が上枠11、下枠12、側部枠13、14から構成される矩形状の木製枠材と面材16、17で囲まれる内部空間が外部に露出していない。なお、室内側の面材16の上部又は下部の少なくとも一方に、施工用間隙を設けてもよい。この施工用間隙は、建築用パネル10の内側に設けた電気配線、給水管、又は給湯管、アンテナ線の接続作業用に利用することができる。建築用パネル10と柱25との固定は、図3に示すように、建築用パネル10の側部枠13と柱25とを接触させ、建築用パネル10の面材17の表面における釘打線19の位置から柱25に対して45度の方向に釘31を打ち込む。なお、建築用パネル10の側部枠13と柱25とを接触させて両者を位置合わせする際に、建築用パネル10に必要に応じて特許文献1における固定金具と同様な構成の補助金具を設けて仮止めするようにしても良い。釘31を45度の方向に打ち込むには、たとえば図5に示す釘打機50を利用することにより確実に45度の角度で打ち込むことができる。釘打機50については後述する。同様に、建築用パネル10の面材16の表面における釘打線29の位置から柱25に対して45度の方向に釘32を打ち込む。
建築用パネル10と柱26との固定も、まったく同様に、建築用パネル10の側部枠14と柱26とを接触させ、建築用パネル10の面材17の表面における釘打線20の位置から柱26に対して45度の方向に釘33を打ち込み、面材16の表面における釘打線30の位置から柱26に対して45度の方向に釘34を打ち込む。
建築用パネル10と梁27とを固定するには、図4に示すように、建築用パネル10の上枠11と梁27を接触させ、面材17の表面における釘打線21の位置から梁27に対して45度の方向に釘35を打ち込む。同様に、建築用パネル10の面材16の表面における釘打線41の位置から梁27に対して45度の方向に釘36を打ち込む。
建築用パネル10と土台28との固定も、全く同様に、建築用パネル10の下枠12と土台28とを接触させ、建築用パネル10の面材17の表面における釘打線22の位置から土台28に対して45度の方向に釘37を打ち込み、面材16の表面における釘打線42の位置から土台28に対して45度の方向に釘38を打ち込む。
なお、上枠11、下枠12、および側部枠13、14からなる枠材と、面材16、17とは、あらかじめ面材留め付け釘23にて緊結されている。この面材留め付け釘23は、枠材に所定間隔あけて打ち付けられている。面材留め付け釘23の釘打位置は、建築用パネル10の外周側とし、釘打線19、20、21、22は、面材留め付け釘23の釘打位置よりも内周側に形成している。また、釘31、32、33、34、35、36、37、38は、面材留め付け釘23の打ち込み先端よりも浅い位置を通過させる。また釘31、32、33、34、35、36、37、38は、柱25、26、梁27、又は土台28の中心線に至らない長さであるとともに、室内側の面材16から打ち込まれる釘32、34、36、38と室外側の面材17から打ち込まれる釘31、33、35、37とは、それぞれ投影的に交叉する長さである。また、土台28に打ち込む釘37、38は、柱25、26や梁27に打ち込む釘31、32、33、34、35、36よりも長い寸法を用いる。
釘31、32、33、34を柱25、26に対して45度の方向に打ち込み、釘35、36を梁27に対して45度の方向に打ち込み、釘37、38を土台28に対して45度の方向に打ち込んで、図2のように建築用パネル10を軸組に嵌め込んだ状態は真壁造となり、そのときの壁倍率は面材16および面材17の真壁構造時における壁倍率の和となる。面材16および面材17として前述したダイライトで構成した場合、面材16および面材17の真壁構造時における壁倍率は2.5とすることができ、したがって、図2における構造の壁倍率は5.0とすることができる。
ここで、釘31、32、33、34を柱25、26に対して45度の方向に打ち込み、釘35、36を梁27に対して45度の方向に打ち込み、釘37、38を土台28に対して45度の方向に打ち込む理由は、この壁倍率を最大に保つためである。すなわち、釘31、32、33、34、35、36、37、38の各々の打ち込み方向は45度の方向であるとき壁倍率が最大になり、打ち込み角度が45度よりずれると壁倍率は低下する。現実には、施工誤差により常に45度の方向を正確に保つことは難しく、これより数度ずれる場合がある。本発明においてはこの意図しない角度のずれをαとした場合に、45度±αの範囲を最適な角度範囲としてこれを「実質的に45度」と表現する。すなわち、釘31、32、33、34は柱25、26に対して実質的に45度の方向に打ち込み、釘35、36は梁27に対して実質的に45度の方向に打ち込み、釘37、38は土台28に対して実質的に45度の方向に打ち込めばよい。
【0010】
図5は釘31、32、33、34、35、36、37、38を軸組に対して45度の方向に打ち込むための釘打機の実施例における斜視図である。電動、空気圧、油圧などの動力により釘を打つ周知の釘部51の両側に、腕52、54が延びており、腕52、54の各々の先端には釘打面に載置される台53、55が設けられている。この台53、55を釘打面に載置したとき、釘打部51から打ち出される釘の進行方向が釘打面に対して45度の方向になるように構成されている。したがって、台53、55を釘打面に載置して釘打部51から釘打面に釘を打ち込むと、釘は釘打面から45度の方向に打ち込まれる。
たとえば図3における釘31を柱25打ち込む場合には、釘打部51の先端を釘打線19上に当てて台53、55を面材17の表面に当てた状態で釘打部51から釘31を打ち込むと、釘31は建築用パネル10の側枠13を通って柱25方向に45度の角度で挿入し、建築用パネル10と柱25は釘31で固定される。他の釘32、33、34、35、36、37、38についても同様にして打ち込めばよい。
【0011】
図6は釘の代わりにねじ釘やボルトを軸組に対して45度の方向にねじ込むためのねじ釘施工冶具の実施例における斜視図である。ねじ釘施工冶具60は、2つの面61、62が45度の角度を有する形状に加工した本体63の1つの面62に溝64を形成し、溝64内にパイプ65を嵌み込んで構成する。この釘施工冶具60の面61を施工面に載置し、パイプ65内にねじ釘66を通してねじ込むと、ねじ釘66は施工面から45度の方向に挿入しながらねじ込まれる。なお、パイプ65の径は、ドライバーが挿入可能な大きさで構成されている。
たとえば図3における釘31の代わりにねじ釘66を柱25にねじ込む場合には、パイプ65の先端67を釘打線19上に当ててパイプ65内にねじ釘66を通してねじ込むと、ねじ釘66は釘打線19の位置から建築用パネル10の側枠13を通って柱25方向に45度の角度で挿入し、建築用パネル10と柱25はねじ釘66で固定される。他の釘32、33,34、35、37、38についても同様にねじ釘66に置き換えて固定すればよい。
釘施工冶具60の本体63は木材やプラスチックなどで構成することにより小型軽量に構成することができるので、軸組のどの位置でも簡単に実質的に45度の方向にねじ止めすることができる。
【0012】
図7はねじ釘施工冶具の他の実施例における斜視図である。この実施例における釘施工冶具70は、図6における釘施工冶具60のパイプ65を本体63の1つの面62に直交する方向に穿った穴71内に通した実施例である。本構成においても釘施工冶具70の面61を施工面に載置し、パイプ65内にねじ釘66を通してねじ込むと、ねじ釘66は施工面から45度の方向に挿入しながらねじ込まれる。また、パイプ65の径は、ドライバーが挿入可能な大きさで構成されている。本実施例の釘施工冶具70は、パイプ65が本体63内に埋め込まれているので、釘施工冶具70の面61を施工面に載置したときにパイプ65の先端67が隠れてしまうことがある。そこで、本体63を透明なプラスチックで構成し、パイプ65の先端67が見えるようにすることが好ましい。
【産業上の利用可能性】
【0013】
本発明による建築用パネル、その施工方法および施工用工具は、パネル工法による木造住宅の壁、床および屋根などにおける建築用パネル、および、この建築用パネルを軸組に固定する施工方法、ならびに施工用工具などに適用して有用である。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施例における建築用パネルの概略を示す一部破断斜視図
【図2】本発明の実施例における建築用パネルを建築物の壁に施工した状態を示す斜視図
【図3】図2のA―A’線断面図
【図4】図2のB−B’線断面図
【図5】本発明の実施例における建築用パネルの施工方法に使用される釘打機の実施例における斜視図
【図6】本発明の実施例における建築用パネルの施工方法に使用されるねじ釘施工冶具の実施例における斜視図
【図7】本発明の実施例における建築用パネルの施工方法に使用されるねじ釘施工冶具の他の実施例における斜視図
【符号の説明】
【0015】
10 建築用パネル
11 上枠
12 下枠
13、14 側部枠
15 中間枠
16、17 面材
18 断熱材
19、20、21、22、29、30、41、42 釘打線
25、26 柱
27 梁
28 土台
31、32、33、34、35、36、37、38 釘
50 釘打機
51 釘打部
52、54 腕
53、55 台
60、70 ねじ釘施工冶具
61、62 面
63 本体
65 パイプ
66 ねじ釘

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁パネル工法に使用される建築用パネルであって、矩形状の枠材と、前記矩形状の枠材の両面に形成された面材とを有し、前記面材の表面に、前記建築用パネルを軸組に固定するための位置を指定する釘打線を形成したことを特徴とする建築用パネル。
【請求項2】
前記釘打線を、前記枠材の板厚の範囲に形成したことを特徴とする請求項1に記載の建築用パネル。
【請求項3】
前記面材を複数の面材留め付け釘を用いて前記枠材に取り付けてあり、前記釘打線を、前記面材留め付け釘の釘打位置よりも内周側に形成したことを特徴とする請求項2に記載の建築用パネル。
【請求項4】
矩形状の枠材と、前記矩形状の枠材の両面に形成された第1の面材および第2の面材を有する建築用パネルを、柱や梁などの軸組に固定する際に、前記第1の面材および前記第2の面材から前記軸組に向かって実質的に45度の角度に釘またはねじ釘を挿入して固定することを特徴とする建築用パネルの施工方法。
【請求項5】
建築用パネルの前記第1の面材および前記第2の面材の表面に、前記建築用パネルを前記軸組に固定するための位置を指定する釘打線が形成されており、釘またはねじ釘を釘打線の位置から挿入して固定することを特徴とする請求項4に記載の建築用パネルの施工方法。
【請求項6】
釘を動力により打つ釘打部と、釘打面に載置する台とを有し、前記台を前記釘打面に載置したとき、前記釘打部からの釘の進行方向が釘打面に対して所定の角度を有することを特徴とする釘打機。
【請求項7】
釘打面に対して所定の角度を有する斜面部にパイプが配置され、前記パイプ内にねじ釘またはボルトを挿入し、施工面からねじ釘またはボルトを挿入することを特徴とするねじ釘施工冶具。
【請求項8】
釘打面に対して所定の角度を有する斜面に直交した方向にパイプが配置され、前記パイプ内にねじ釘またはボルトを挿入し、施工面からねじ釘またはボルトを挿入することを特徴とするねじ釘施工冶具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−45799(P2006−45799A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−224644(P2004−224644)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(397069938)株式会社渡辺工務店 (2)
【Fターム(参考)】