説明

建設機械の運転室の窓クリーニング装置

【課題】 格別の動力を消費することなく、機械の稼動中、連続して有効に運転室の窓のクリーニングを行なえるようする。
【解決手段】 エンジン6に直結した冷却ファン12によりラジエータ8を冷却した後の排気をエア噴出口9に供給されるエアカーテン用の空気流として利用するために、冷却ファン12の下流側に取り込み口部14aが開口するダクト14が設けられ、このダクト14は建屋5の上部から上部旋回体2の通路の部位を経て運転室4の後部壁15からルーフ16にまで延在されて、前窓8の上部位置に配設したエア噴出口9に接続され、このエア噴出口9から前窓8の外表面に密着するように層流状態でダウンフローの流れを形成することによりリーニング用のエアカーテンが形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、砂塵等が飛散する環境下で作業を行なう建設機械に設けられ、その運転室の窓に汚れが付着しないように保持する運転室の窓をクリーニングする装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建設機械として、例えば油圧ショベルは主に野外で稼動するものであり、しかも土砂の掘削等といった作業を行なうことから、周囲には砂塵等が飛散している状況下に置かれることになる。油圧ショベルにおける上部旋回体には、掘削作業手段が設けられており、この掘削作業手段を作動させることにより、土砂の掘削等といった操作が行なわれる。そして、上部旋回体における掘削作業手段と並ぶ位置に運転室が設けられており、オペレータはこの運転室内で、掘削作業手段を含めた各機構部の操作を行なうことになる。運転室の内部にはオペレータが着座する運転席が装着されており、この運転席に着座した状態で外部視野を確保するために、運転席に着座したオペレータの前方位置には前窓、左右の両側位置には側窓、後部側には後窓が形成されている。
【0003】
土砂の掘削等といった作業は、運転席に着座しているオペレータの前方位置で行なわれるので、運転室の前部側はほぼ全面が前窓となり、これによってオペレータは斜め上方から斜め下方までの広い視野が確保されるようになっている。この斜め上方から斜め下方を含めた前方視野は機械を操作するオペレータにとって極めて重要であり、前窓が汚損されて見通すのが困難になると、前方領域における視認性が悪くなり、掘削作業手段の操作等の円滑性や安全性等が損なわれるだけでなく、オペレータの疲労も大きくなる等といった不都合が生じる。前窓にはワイパが装着されており、このワイパを作動させると、前窓の汚れを除去することができるが、ワイパでクリーニングできる範囲は限られている。
【0004】
以上の点を考慮して、特許文献1において、圧縮空気を窓の表面に沿って流すことによって、窓の表面にエアカーテンを形成し、もって塵埃等が窓に付着しないようにクリーニング機能を発揮させる構成としたものが提案されている。そして、この圧縮空気を供給するために空気圧縮機を設けて、この空気圧縮機で圧縮した空気を運転室の上部側から窓の外面に沿うように下降流を形成するようになし、かつこの空気の流れを制御するために電磁弁を設けるようにしている。
【特許文献1】実開平6−45878号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前述した従来技術のように、空気圧縮機から圧縮空気を供給するように構成した場合には、この空気圧縮機を駆動する動力源が必要となる。油圧ショベルその他の建設機械においては、エンジンが搭載されており、またバッテリも搭載されることから、エンジンまたはバッテリが動力源の対象となる。建設機械は常時砂塵等が飛散する環境下で稼動することから、窓のクリーニングは、この機械の稼動中は、通常は作業の開始から終了までほぼ連続的に行なわなければならない。従って、エンジンを空気圧縮機の動力源とした場合には、この空気圧縮機に使用されたエネルギ分だけ機械そのものの稼動効率が低下することになる。また、バッテリを動力源とした場合には、消費電力が大きくなるので、バッテリの消耗が激しくなる等の問題点がある。しかも、窓のクリーニングのために、空気圧縮機を設置することは、その占有空間分だけスペースが制約されることになり、さらに空気圧縮機は故障することがあるので、メンテナンスの面でも負担が大きくなる。
【0006】
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、格別の動力を消費することなく、機械の稼動中、連続して有効に窓のクリーニングを行なえるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するために、本発明は、建設機械の運転室に装着した窓ガラスの外表面に沿うようにエアカーテンを形成する運転室の窓をクリーニングする装置であって、前記建設機械の熱交換器に冷却風を流通させる冷却ファンの下流側に一端が開口するダクトを設け、このダクトを前記窓の上部位置に引き回し、このダクトの他端にこの窓の幅方向に所定の長さを有するエア噴出部を接続する構成としたことをその特徴とするものである。
【0008】
ラジエータやオイルクーラ、さらにはインタークーラ等といった熱交換器は、原則的には機械の稼動中は常時作動状態とする。この熱交換器は冷却ファンにより強制的に空気を流通させるようになっており、この冷却ファンの下流側に流れた空気はそのまま排気されることになる。そこで、この排気を窓の表面に対するクリーニング用として、エアカーテンを形成するために活用する。ここで、砂塵等を窓ガラスに付着しないようにするためのエアカーテンはダウンフローとし、かつ窓の表面に沿って層流状態でエアが連続的に流れておれば良いものであり、冷却ファンの下流側の流れを増速する必要はない。特に、砂塵等が実質的に浮遊状態となっている限りは、流速が遅く、しかも窓の表面に薄いエアカーテンが形成されているだけで、窓に直接付着することはない。
【0009】
冷却ファンの下流側における流速は均等ではなく、部位によって流速のばらつきが大きい。従って、冷却ファンの下流側であって、最も流速の早い部位にダクトを開口させるのが望ましい。また、運転室には前後及び左右に窓が形成されているので、どの窓にエアカーテンを形成するかは作業時の視野の必要性に基づいて決定することになる。オペレータは常時掘削作業手段を視野に入れる必要があることから、エアカーテンが形成される窓は少なくとも前窓とすることになり、しかもエア噴出部はこの前窓の幅全体に及ぶように開口させる。勿論、側窓等にもエアカーテンを形成するようにしても良い。
【0010】
作業環境によっては、また作業の態様によっては、砂塵等が全く発生しないか、若しくは窓を汚損するおそれがない状況もある。そして、窓に供給されるエアカーテンは熱交換器を経たものであるから、外気と比較して高い温度状態となっているのが一般的である。このために、窓が加熱されることになり、また外気の状態によっては、エアを流すことによって、多少ではあるが、空気に揺らぎが生じることもある。以上の点を考慮すれば、エアカーテンを形成しないという選択が可能であるのが望ましい。このためには、ダクトの途中に、冷却ファンから供給される空気の流れをエア噴出部に供給する状態と、外気に排出する状態とに切り換える開閉手段を備えるように構成することもできる。
【0011】
また、エアカーテンとして窓の表面に供給される空気は高温であるから、例えば冬場や寒冷地等において、窓ガラスに結露が発生している場合に、エアカーテンにより迅速に解凍することができる。さらに、運転室の内外における温度差が大きい場合には、窓ガラスに結露することもあり、この結露による曇りを除去するためにも、熱交換器による熱交換した後の高い温度のエアカーテンが有効である。
【発明の効果】
【0012】
以上のように、冷却ファンの下流側における空気の流れを窓のエアカーテンとして活用することによって、エネルギを消費することなく、機械が作動している限り、運転室の窓のクリーニングを連続的に行なうことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1及び図2に建設機械の一例としての油圧ショベルを示す。ここで、図1は油圧ショベルの正面図、図2は掘削作業手段を省略して示す油圧ショベルの平面図である。
【0014】
これらの図において、1は下部走行体、2は上部旋回体である。下部走行体1は一対からなるクローラ式の走行手段を有するものである。上部旋回体2には、ブーム3a,アーム3b及びバケット3cからなる土砂等の掘削作業手段3が装着されており、またこの掘削作業手段3と並ぶようにして運転室4が設置されている。さらに、運転室4の後方部には建屋5が形成されており、この建屋5の内部にはエンジン6(図面ではエンジン6は2基設けたものが例示されている)及び油圧ポンプ7が設置されている。なお、図1及び図2には、エンジン6等の機器類を露出しているように示しているが、これらの機器は建屋カバーにより覆われている。
【0015】
油圧ショベルは概略以上の構成を有するものであり、オペレータは上部旋回体2に設置されている運転室4内において、機械の作動制御、つまり掘削作業手段3により土砂の掘削等の作業を行ない、また掘削土をダンプトラックに積載するために、上部旋回体2を下部走行体1に対して旋回させたり、下部走行体1を走行させたりする操作を行なうことになる。このために、運転室4の内部には、図示は省略するが、運転席が設けられており、またこの運転席にオペレータが着座した状態での前方位置及び左右の側部位置に操作レバー,操作ペダル,スイッチ等の操作手段が装着されている。
【0016】
ここで、前述したように、機械の作動制御を行なうためには、オペレータが運転室4内から外部を見通せるようになっていなければならない。このために、運転室4の前後及び左右には窓が設けられている。特に、掘削作業手段3の操作のため等のことから、運転席に着座したオペレータの前方視野は極めて重要である。しかも、掘削作業手段3は上下方向に作動することから、運転室4に形成される前窓8(図4参照)は、前部側における上端近傍から下端近傍に至るほぼ全面に及んでいる。そして、図示した前窓8は上部側が前方に張り出しており、下方に向かうに応じて斜め内向きに傾斜した構成となっている。
【0017】
油圧ショベルは土砂の掘削等の作業を行なうものであり、この土砂の掘削時、及び周囲の環境条件等によっては、砂塵等が多量に発生する状況下で稼動することになる。このために、前窓8の表面、つまり外表面には砂塵等の汚損物が付着する可能性がある。前窓8に汚損物が多量に付着すると、オペレータの視野を妨げる結果となり、土砂の掘削等といった作業の円滑性や安全性が損なわれることになり、作業効率が低下する。また、汚損された前窓8から外部を見通さなければならないので、オペレータの目に大きな負担を強いることになり、疲労感が激しくなる。このために、少なくとも油圧ショベルの稼動中は前窓8を常に清浄な状態に保ち、砂塵等の汚損物の付着を防止するようにする必要がある。
【0018】
本発明においては、前窓8に砂塵等の汚損物が付着しないようにクリーニングするために、前窓8の外表面に沿って上端側から下端側に向けて空気を流通させることによりエアカーテンを形成するようにしている。このように、前窓8の上部側から層流状態の空気流れを形成することによって、前窓8の近傍に砂塵等の汚損物が飛散し、または浮遊していても、前窓8に付着せず、このダウンフローによる下降流に搬送されるようになり、前窓8の表面に付着することが防止され、常時クリーニングされた状態となる。即ち、図3及び図4から明らかなように、運転室4の前窓8の上部位置から、この前窓8の幅方向のほぼ全長に近い長さを有するエア噴出口9を設置し、このエア噴出口9から外表面に沿ったダウンフローからなるエアカーテンが形成されるようにしている。
【0019】
次に、エア噴出口9に供給される空気流源について説明する。上部旋回体2における建屋5の内部には各種の熱交換器が設置されている。この熱交換器の代表的なものとしてラジエータ10及びオイルクーラ11がある。これらラジエータ10及びオイルクーラ11は、その熱交換部に冷却ファンから供給される冷却風を流通させることによって、熱交換部内を流通する被冷却流体と熱交換するようになっている。なお、熱交換器の種類としては、これら以外にも、例えばインタークーラ等が設置される場合もある。
【0020】
図2に示した油圧ショベルの構造においては、ラジエータ10とオイルクーラ11とは別個の位置に設置され、それぞれ独立の冷却ファン12,13により冷却されることになる。ただし、ラジエータ10とオイルクーラ11とは直列または並列に配置して単独の冷却ファンにより冷却する構成としても良い。オイルクーラ11用の冷却ファン13は油圧モータにより回転駆動されるものであり、またラジエータ10用の冷却ファン12はエンジン6に直結されている。そして、これら冷却ファン12,13は冷却風を吸引するものであり、外気を吸い込んで、ラジエータ10,オイルクーラ11を冷却する。
【0021】
図1及び図2に矢印で示したように外気を取り込んで、エンジン6に直結した冷却ファン12によりラジエータ8を冷却するという空気の流れにおいて、この冷却ファン10の下流側における排気も所定の流速を有している。この排気をエア噴出口9に供給されるエアカーテン用の空気流として利用する構成としている。このために、建屋5の内部において、エンジン6(2基設けられているエンジン6のうち、図2において前方に運転室4が配置されている右側に位置するエンジン6)に連結した冷却ファン12の下流側、つまりラジエータ10の冷却後における空気の流れにおいて、排気が高速となっている部位に取り込み口部14aが開口するダクト14を設けるようにしている。このダクト14は建屋5の上部から上部旋回体2の通路の部位を経て運転室4の後部壁15からルーフ16にまで延在されて、このルーフ16において、前窓8の上部位置に配設したエア噴出口9に接続されている。
【0022】
エア噴出口9から噴出する空気は前窓8の外表面に密着するように層流状態でダウンフローの流れを形成することによって、前窓8におけるクリーニング用のエアカーテンが形成される。このために、図5に示したように、エア噴出口9には複数の風向板17aからなるグリル17が装着されており、エア噴出口9内で下降する空気の流れを前窓8に向けて浅い角度で入射する方向に転換させるようにしている。ここで、グリル17の風向板17aは固定的なものであっても良いが、エアカーテンを正確に形成するために、角度調整可能なものとするのが望ましい。
【0023】
さらに、ダクト14の途中位置には、例えば上部旋回体2の通路に位置する部位に、冷却ファン12から供給される空気の流れをエア噴出部9に供給する状態と、外気に排出する状態とに切り換える開閉手段18が設けられている。開閉手段18はボックス部19を有し、このボックス部19によりダクト14は上流側14Uと下流側14Dとに2分割されている。このボックス部19の上面部には開口19aが形成されており、この開口19aは開閉蓋20により開閉可能なものであり、開閉蓋20はヒンジ21によりボックス部19に連結されている。常時においては、開閉蓋20はストッパ22により閉鎖状態(図6の実線の状態)に保持されており、ダクト14の上流側14Uと下流側14Dとが連通している。ストッパ22はハンドル23の軸23aに固定して設けられており、ハンドル23を、軸23aの軸回りに回動させることによって、ストッパ22による開閉蓋20の係止が解除されて、ヒンジ21を中心として、図中下方に回動することになる。その結果、図6に仮想線で示したように、ダクト14の下流側14Dが開閉蓋20に覆われ、かつ開口19aが開放されることになり、ダクト14の上流側14Uは下流側14Dとの連通が遮断され、開口19aから外気に排気される状態となる。なお、図中において、24は把手である。
【0024】
本実施の形態は以上のように構成されるものであり、油圧ショベルを起動させると、エンジン6が駆動されて、油圧ポンプ7で作動油を加圧して、油圧シリンダや油圧モータからなる油圧アクチュエータに圧油が供給されて、各部が作動することになる。従って、油圧ショベルの稼動中は常にエンジン6が駆動されることになる。そして、エンジン冷却水を被冷却流体とするラジエータ10が継続的に作動して、冷却ファン12による冷却風が流通している。そして、冷却ファン12によりラジエータ10に供給した冷却風の流路における冷却ファン12より下流側の位置にはダクト14の取り込み口部14aが開口しているので、ラジエータ10を通過した排気がこの取り込み口部14aからダクト14に取り込まれることになる。このダクト14は運転室4のルーフ16にまで延在されて、エア噴出口9に接続されているので、このダクト14内を流れる空気がエア噴出口9に供給される。
【0025】
エア噴出口9は、その全長がほぼ前窓8の幅方向におけるほぼ全長に及んでいるので、エア噴出口9から前窓8の上部位置から所定の流速を保った空気が流出することになる。そして、エア噴出口9にはグリル17が設けられており、ダクト14から供給される空気はグリル17による風向作用によって、前窓8に対して浅い角度で接触するようになる。前窓8の表面は平面であり、かつグリル17を通って供給される空気の入射角方向に傾斜している。従って、エア噴出口9から噴出する空気は前窓8の外表面に沿った層流状態となって流下するので、前窓8の外表面には常にエアカーテンという保護膜が形成される。この保護膜はダウンフローとなっているので、周囲に飛散し、浮遊する塵埃等の汚損物が前窓8に接近しても、このダウンフローに搬送されるようになり、前窓8に付着するのを防止して、前窓8に対してクリーニング機能を発揮するようにしている。
【0026】
このように、油圧ショベルの稼動中は、前窓8にクリーニング用のエアカーテンが常時形成されるようになっているが、このエアカーテンは冷却ファン12によるラジエータ10を冷却した後の排気に含まれる流速というエネルギを活用しているのであり、エアカーテンを形成するために空気圧縮機等の機器を設けるのではないので、付加的にエネルギを消費することはない。また、構成的には、ダクト14を引き回すというだけの構成であり、安価であり、かつメンテナンス的にも有利である。
【0027】
油圧ショベルの稼動中には、常時エアカーテンが形成されるが、その空気圧源はラジエータ10と熱交換した後の排気であるから、外気温より高い温度となっているのが一般的である。従って、塵埃等が発生しない状況下で稼動する等、汚損物が前窓8に付着するおそれがない場合には、前窓8に沿ってエアカーテンを流すと、前窓8が加熱されることがあり、また空気に揺らぎが生じて、運転室4の内部から前窓8を見通したときに、オペレータにとって多少の違和感を持つ場合がある。このような場合には、開閉扉20により開閉手段18のボックス部19の開口19aを開放させると共にダクト14の下流側14Dを閉鎖することができる。これによって、エア噴出口9には空気が供給されず、しかも開口19aから外気に放出されることになる。その結果、冷却ファン12の下流側に排気が滞留して、ラジエータ10の冷却効率が低下する等の不都合を生じることはない。
【0028】
前述したように、ダクト14からエア噴出口9に供給される空気は、ラジエータ10と熱交換して温度が上昇しているので、冬場や寒冷地等において、前窓8のガラスに結露が生じている場合には、この熱を持った空気を流すことによって、迅速に解凍することができる。また、運転室4内を冷房することによって、前窓8の内外に大きな気温差が生じていると、前窓8に接触している外気が冷却されて、ガラスに結露が発生することもある。このような場合には、熱を持った空気を前窓8の外表面に供給することによって、前窓8が過剰に冷却されるのを防止でき、もって結露の発生を抑止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明の窓クリーニング装置を建設機械の一例としての油圧ショベルの運転室に設けた構成を示す構成説明図である。
【図2】掘削作業手段を省略して示す図1の平面図である。
【図3】前窓の部位を断面にして示す図1の要部拡大図である。
【図4】運転室の正面図である。
【図5】エア噴出口の構成説明図である。
【図6】開閉手段の構成説明図である。
【符号の説明】
【0030】
1 下部走行体 2 上部旋回体
3 掘削作業手段 4 運転室
5 建屋 6 エンジン
8 前窓 9 エア噴出口
10 ラジエータ 12 冷却ファン
14 ダクト 14a 取り込み口部
17 グリル 18 開閉手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建設機械の運転室に装着した窓ガラスの外表面に沿うようにエアカーテンを形成する運転室の窓をクリーニングする装置において、
前記建設機械の熱交換器に冷却風を流通させる冷却ファンの下流側に一端が開口するダクトを設け、このダクトを前記窓の上部位置に引き回し、
このダクトの他端にこの窓の幅方向に所定の長さを有するエア噴出部を接続する
構成としたことを特徴とする建設機械の運転室の窓クリーニング装置。
【請求項2】
前記エアカーテンが形成される窓は前窓であり、前記エア噴出部はこの前窓の幅全体に及ぶように開口させる構成としたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の運転室の窓クリーニング装置。
【請求項3】
前記ダクトには、前記冷却ファンから供給される空気の流れを前記エア噴出部に供給する状態と、外気に排出する状態とに切り換える開閉手段を備える構成としたことを特徴とする請求項1記載の建設機械の運転室の窓クリーニング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−27380(P2006−27380A)
【公開日】平成18年2月2日(2006.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−206963(P2004−206963)
【出願日】平成16年7月14日(2004.7.14)
【出願人】(000005522)日立建機株式会社 (2,611)
【Fターム(参考)】