説明

弾性表面波素子

【課題】製造効率を向上することができる弾性表面波素子を提供する。
【解決手段】(a)互いに平行な一対の主面10a,10bを有する圧電基板10と、(b)圧電基板10の一方の主面10aに形成された、IDT電極20を含む素子パターンと、(c)圧電基板10の他方の主面10bに形成された、圧電基板10の線膨張係数より小さい線膨張係数を有する支持層16とを備える。IDT電極20による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき、圧電基板10の他方の主面10bのうち、弾性表面波が伝搬する振動領域に対向する部分と該部分に隣接する部分との境界付近に段差12xが形成されるように、弾性表面波が伝搬する方向と平行に延在する溝12が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性表面波素子の製造方法に関し、詳しくは、圧電基板に支持層が形成された弾性表面波素子の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
弾性表面波を利用するフィルタや共振子などの弾性表面波素子は、所望の特性を得るために圧電基板を薄くする必要がある。圧電基板を薄くするため、例えば図7の断面図に示す製造方法が提案されている。
【0003】
すなわち、図7(a)に示すように、圧電基板111Aとシリコンの支持基板112Aとを貼り合わせた後、図7(b)に示すように、圧電基板111Aの一部111Cを切削・研磨により除去して、所望の厚さを有する圧電基板111Bを形成する。次いで、図7(c)に示すように、圧電基板111BにIDT電極(IDT:interdigital transducers)113,電極パッド114及び配線パターンを含む導電パターン101aを形成し、電極パッド114上にバンプ108を形成する。次いで、図7(d)に示すように、支持基板112Aの一部112Cを切削・研磨により除去して、所望の厚さを有する支持基板112Bを形成する。次いで、図7(e)に示すように、導電パターン101aが個別になるように圧電基板111B及び支持基板112Bをカットすることにより、図7(f)に示すよう個片化された弾性表面波素子110、すなわち圧電基板111に支持層112が形成された弾性表面波素子110を作製する(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−297693号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、圧電基板の全面を薄く均一に加工することは難しく、加工中に圧電基板が割れることがあるため、効率よく製造することが難しい。また、圧電基板の全面を加工しているため、薄くする必要がある部分と同時に、薄くする必要がない部分まで加工している。
【0006】
本発明は、かかる実情に鑑み、製造効率を向上することができる弾性表面波素子を提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題を解決するために、以下のように構成した弾性表面波素子を提供する。
【0008】
弾性表面波素子は、(a)互いに平行な一対の主面を有する圧電基板と、(b)前記圧電基板の一方の前記主面に形成された、IDT電極を含む素子パターンと、(c)前記圧電基板の他方の前記主面に形成された、前記圧電基板の線膨張係数より小さい線膨張係数を有する支持層とを備える。前記IDT電極による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき、前記圧電基板の前記他方の主面のうち、前記弾性表面波が伝搬する振動領域に対向する部分と該部分に隣接する部分との境界付近に段差が形成されるように、前記弾性表面波が伝搬する方向と平行に延在する溝が形成されている。
【0009】
上記構成において、圧電基板の温度変化に伴う伸縮は、圧電基板よりも線膨張係数が小さい支持層によって抑制される。そのため、弾性表面波素子の温度特性を改善することができる。
【0010】
上記構成において、IDT電極による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき圧電基板の他方の主面のうち振動領域に対向する部分に形成された溝は、弾性表面波が伝搬する方向に延在し、振動領域に対向する部分を越えて、振動領域に対向する部分以外の部分にも形成されてもよい。
【0011】
上記構成によれば、圧電基板の他方主面に部分的に溝を形成すればよく、圧電基板の他方主面の全面を同じ厚さになるように加工する場合と比べると、圧電基板は加工中に割れにくい。
【0012】
また、IDT電極による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき、圧電基板の厚みは、溝の有無によって、振動領域に対向する部分とそれ以外の部分とで異なる。そのため、圧電基板の他方主面のうち、振動領域に対向する部分とそれ以外の部分とで、加工方法や加工精度、加工形状を変えることができる。したがって、圧電基板の他方主面の全面について同じ加工方法で、同じ加工精度で、同じ加工形状に加工する場合よりも効率的に、圧電基板の他方主面を加工することができる。
【0013】
したがって、効率よく加工して温度特性改善効果を得ることができる。
【0014】
好ましい一態様において、前記溝は、前記IDT電極による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき、前記圧電基板の他方の主面のうち、前記IDT電極による弾性表面波が伝搬する振動領域に対向する部分にのみ形成されている。
【0015】
この場合、圧電基板は、振動領域に対向する部分に溝が形成されたことによって薄くなる。所望の特性を得るために圧電基板を薄くする際に、振動領域に対向する部分についてのみ加工すればよいため、効率よく加工することができる。
【0016】
好ましい他の態様において、前記溝は、前記IDT電極による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき、前記圧電基板の他方の主面のうち、前記IDT電極による弾性表面波が伝搬する振動領域に対向する部分以外の部分にのみ形成されている。
【0017】
この場合、圧電基板のうち振動領域に対向する部分は、弾性表面波が伝搬する方向の温度変化に伴う収縮が、振動領域に対向する部分と該部分に隣接する部分との境界付近に形成された段差を介して低熱線膨張係数で構成される支持層によって、制限される。したがって、温度特性をより改善することができる。
【0018】
上記各構成において、好ましくは、前記溝が複数本形成されている。
【0019】
この場合、圧電基板の他方主面においてバルク波が反射する方向を場所によって変え、バルク波を弱めることによって、弾性表面波素子の特性を改善することができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明の弾性表面波素子は、製造効率を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】弾性表面波素子の断面図である。(実施例1)
【図2】弾性表面波素子の部分断面斜視図である。(実施例1)
【図3】弾性表面波素子の製造工程を示す断面図である。(実施例1)
【図4】弾性表面波素子の断面図である。(実施例1)
【図5】弾性表面波素子の断面図である。(実施例2)
【図6】弾性表面波素子の断面図である。(実施例3)
【図7】弾性表面波素子の製造工程を示す断面図である。(従来例)
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図6を参照しながら説明する。
【0023】
<実施例1> 実施例1の弾性表面波素子2について、図1〜図4を参照しながら説明する。
【0024】
図1は、弾性表面波素子2の断面図である。図2は、弾性表面波素子2の構成を模式的に示す斜視図である。
【0025】
図1及び図2に示すように、圧電基板10の一方の主面である表面10aには、IDT電極20を含む素子パターンが形成されている。IDT電極20は、それぞれ互いに間挿し合う複数本の電極指22を有する一対の櫛形電極により構成され、電極指22の一端はバスバー21に接続されている。圧電基板10の他方の主面である裏面10bには、支持層16が形成されている。支持層16は、圧電基板10の線膨張係数より小さい線膨張係数を有している。
【0026】
図2において矢印28で示すように、IDT電極20による弾性表面波はIDT電極20の電極指22に垂直方向に伝搬する。図1は、IDT電極20の電極指22に沿って切断した断面図であり、IDT電極20による弾性表面波は図1の紙面垂直方向に伝搬する。図1のようにIDT電極20による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき、圧電基板10の裏面10bのうち、IDT電極20による弾性表面波が伝搬する振動領域に対向する部分に、IDT電極20による弾性表面波が伝搬する方向と平行に延在する溝12が形成され、IDT電極20による弾性表面波が伝搬する振動領域に対向する部分と該部分に隣接する部分との境界付近に段差12xが形成されている。溝12は、圧電基板10の表面10aと溝12の溝底面12aとの間の厚さが、所望の周波数特性に応じた所定寸法になるように加工される。
【0027】
溝12は、圧電基板10の裏面10bのうち、振動領域に対向する部分についてのみ加工すればよいため、圧電基板10を効率よく加工することができる。すなわち、圧電基板10の裏面10bに部分的に溝12を形成すると、圧電基板10の裏面10bの全面を同じ厚さになるように加工する場合と比べ、圧電基板10は加工中に割れにくい。また、圧電基板10の裏面10bのうち、溝12を加工する部分と、それ以外の部分とで、加工方法や加工精度、加工形状を変えることができ、圧電基板10の裏面全面について同じ加工方法で、同じ加工精度で、同じ加工形状に加工する場合よりも効率よく、圧電基板10の裏面を加工することができる。IDT電極20の裏面の圧電基板10を薄くできるため、温度特性が改善する。
【0028】
なお、溝12は、振動領域に対向する部分を越えて、振動領域に対向する部分以外の部分にも形成されてもよい。例えば、圧電基板10の表面10aに、IDT電極とともに反射器が形成され、IDT電極20による弾性表面波が反射器の間に閉じ込められるような場合に、溝12が、IDT電極20による弾性表面波が伝搬する方向と平行に、振動領域に対向する部分を通るように、振動領域に対向する部分の両側にも形成されてもよい。
【0029】
弾性表面波素子2は、圧電基板10よりも線膨張係数が小さい支持層16によって温度特性が改善される。すなわち、圧電基板10の振動領域に対向する部分は、温度変化に伴って伸縮したとき、圧電基板10の裏面10bに形成された溝12の溝底面12aの伸縮が低熱線膨張係数で構成される支持層16によって制限される。支持層16によって、圧電基板10の振動領域において弾性表面波が伝搬する方向に伸縮が制限されると、振動伝搬状態の変化が抑制され、周波数特性の変動が小さくなり、温度特性が改善される。
【0030】
例えば図4の断面図に示すように圧電基板10に溝12が形成された場合についてシミュレーションすると、振動領域の中央10cの弾性表面波が伝搬する方向の線膨張係数は、9.62ppm/℃であった。これに対し、圧電基板10に溝12を形成しない場合には、振動領域の中央10cの弾性表面波が伝搬する方向の線膨張係数は、13.36ppm/℃であった。溝12を形成することにより線膨張係数が小さくなるため、温度特性をより改善できることが分かる。
【0031】
シミュレーションに用いた図4の各部の寸法などは、次の通りである。
【0032】
圧電基板10の幅W1を0.8mm、厚さT1を40μmとした。圧電基板10及び支持層16の全体の厚さT0を150μmとした。溝12を形成する場合には、溝の幅W2を0.4mm、溝12の両側の幅W3を0.2mm、溝12を形成した部分の圧電基板10の厚さT2を20μmとした。圧電基板10の表面10aの中心点10cと、中心点10cから弾性表面波が伝搬する方向(紙面垂直方向)に0.05mm離れた点と間の距離(L)が100℃の温度上昇に伴い伸びる寸法(λ)に基づいて、λ/(L×100)により線膨張係数を算出した。
【0033】
次に、弾性表面波素子2の製造方法について、図3を参照しながら説明する。図3は、弾性表面波素子2の製造工程を模式的に示す断面図である。
【0034】
(a)パターン形成工程
まず、図3(a)に示すように、ウェハ状の圧電基板10の表面10aに、IDT電極20を含む素子パターンを形成する。
【0035】
具体的には、タンタル酸リチウム(LiTaO)基板やニオブ酸リチウム(LiNbO)基板などの圧電基板10の表面10aに、IDT電極20と、不図示のパッドと、IDT電極とパッドとの間を接続する不図示の配線とを含む素子パターンを形成する。素子パターンは、蒸着法、スパッタリング法、CVD法等の薄膜形成法により圧電基板10の表面10aに、金属膜をフォトリソグラフィー技術やエッチング技術を用いて所定パターンに加工することにより、形成する。
【0036】
(b)基板薄化工程
次いで、図3(b)に示すように、圧電基板10の裏面10bを加工して、圧電基板10を薄くする。
【0037】
具体的には、圧電基板10の表面10aを粘着テープやワックスなどの接合材を介して固定した状態で、圧電基板10の裏面10bについて、研削(グラインド)、研磨(ラッピング)などの除去加工を行い、圧電基板10を薄くする。
【0038】
(c)溝形成工程
次いで、図3(c)に示すように、圧電基板10の裏面10bに、ハーフカットやサンドブラストにより、溝12を加工する。
【0039】
ハーフカットの場合には、ダイシンググレードの刃先を圧電基板10の裏面10bに所定の深さまで切り込むことによって、溝12を形成する。サンドブラストの場合には、圧電基板10の裏面10bのうち、溝12を形成する部分以外を覆った状態で、サンドブラスト加工を行う。ハーフカットとサンドブラストを組み合わせてもよい。
【0040】
(d)支持層形成工程
次いで、図3(d)に示すように、圧電基板10の裏面10bに支持層16を形成する。
【0041】
具体的には、支持層16は、溶射などの成膜により形成する。特に溶射によれば、溝12により凹凸が形成された圧電基板10の裏面10bに、容易に支持層16を形成することができる。支持層16は、タンタル酸リチウムやニオブ酸リチウムなどの圧電基板10の線膨張係数に対して十分に線膨張係数が小さい材料、例えばSi,Al,SiOなどを用いて形成する。
【0042】
(e)基板分割工程
次いで、UV照射や化学洗浄などにより接合材を剥離した後、一体に形成された圧電基板10及び支持層16を、ダイシング加工などにより分割し、図1に示す弾性表面波素子2の個片を形成する。
【0043】
以上の製造方法により、弾性表面波素子2は、ウェハの状態で複数個分をまとめて効率よく製造することができるが、初めから個片の状態で1個ずつ製造することも可能である。
【0044】
<実施例2> 実施例2の弾性表面波素子2aについて、図5を参照しながら説明する。
【0045】
実施例2の弾性表面波素子2aは、実施例1の弾性表面波素子2と略同様に構成されている。以下では、実施例1と同じ構成部分には同じ符号を用い、実施例1との相違点を中心に説明する。
【0046】
図5は、実施例2の弾性表面波素子2aの構成を示す断面図であり、図1と同様にIDT電極20の電極指22に沿って切断した断面図である。
【0047】
実施例2の弾性表面波素子2aでは、図6のようにIDT電極20による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき、実施例1と同様に、圧電基板10の裏面10bに支持層18が形成され、圧電基板10の裏面10bには、IDT電極20による弾性表面波が伝搬する方向と平行に延在する溝14が形成されている。
【0048】
ただし、実施例1と異なり、溝14は、圧電基板10の裏面10bのうち、IDT電極20による弾性表面波が伝搬する振動領域に対向する部分以外に形成されている。圧電基板10は、溝14によって、振動領域に対向する部分の両側が、振動領域に対向する部分より薄くされ、振動領域に対向する部分と該部分に隣接する部分との境界付近に段差14xが形成されている。
【0049】
圧電基板10うち振動領域に対向する部分は、弾性表面波が伝搬する方向の温度変化に伴う収縮が、振動領域に対向する部分と該部分に隣接する部分との境界付近に形成された段差14xを介して低熱線膨張係数で構成される支持層18よって、制限される。したがって、温度特性がより改善される。
【0050】
<実施例3> 実施例3の弾性表面波素子2bについて、図6を参照しながら説明する。
【0051】
実施例3の弾性表面波素子2bは、実施例1の弾性表面波素子2と略同様に構成されている。以下では、実施例1と同じ構成部分には同じ符号を用い、実施例1との相違点を中心に説明する。
【0052】
図6は、実施例3の弾性表面波素子2bの構成を示す断面図であり、図1と同様にIDT電極20の電極指22に沿って切断した断面図である。
【0053】
実施例3の弾性表面波素子2bは、図6のようにIDT電極20による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき、実施例1と同様に、圧電基板10の裏面10bに支持層17が形成され、圧電基板10の裏面10bのうち、IDT電極20による弾性表面波が伝搬する振動領域に対向する部分に、IDT電極20による弾性表面波が伝搬する方向と平行に延在する溝13が形成され、振動領域に対向する部分と該部分に隣接する部分との境界付近に段差13xが形成されている。ただし、実施例1と異なり、溝13は複数本形成されている。
【0054】
実施例3のように複数本の溝13が形成されていると、圧電基板10の裏面10b側でバルク波が反射する方向が、場所によって変わる。これによって、圧電基板10の裏面10b側が平面でありバルク波の反射方向が一様となる場合よりも、バルク波を弱めることができるため、弾性表面波素子の特性を改善することができる。
【0055】
<まとめ> 以上に説明したように、圧電基板の裏面に溝を形成することによって、製造効率を向上することができる。
【0056】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変更を加えて実施することが可能である。
【0057】
たとえば、溝の断面形状は任意である。例えば、溝の断面は、V字状やU字状などであってもよい。溝底面は平面に限られず、断面ジグザグ形状等、凹凸が形成されても、粗面であってもよい。IDT電極が複数ある場合には、個々のIDT電極に対応した複数の溝が形成されてもよい。
【符号の説明】
【0058】
2,2a,2b,2x 弾性表面波素子
10 圧電基板
10a 表面(一方主面)
10b 裏面(他方主面)
12,13,14 溝
16,17,18 支持層
20 IDT電極
21 バスバー
22 電極指

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに平行な一対の主面を有する圧電基板と、
前記圧電基板の一方の前記主面に形成された、IDT電極を含む素子パターンと、
前記圧電基板の他方の前記主面に形成された、前記圧電基板の線膨張係数より小さい線膨張係数を有する支持層と、
を備えた弾性表面波素子において、
前記IDT電極による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき、前記圧電基板の前記他方の主面のうち、前記弾性表面波が伝搬する振動領域に対向する部分と該部分に隣接する部分との境界付近に段差が形成されるように、前記弾性表面波が伝搬する方向と平行に延在する溝が形成されていることを特徴とする、弾性表面波素子。
【請求項2】
前記溝は、前記IDT電極による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき、前記圧電基板の他方の主面のうち、前記IDT電極による弾性表面波が伝搬する振動領域に対向する部分にのみ形成されていることを特徴とする、請求項1に弾性表面波素子。
【請求項3】
前記溝は、前記IDT電極による弾性表面波が伝搬する方向に見たとき、前記圧電基板の他方の主面のうち、前記IDT電極による弾性表面波が伝搬する振動領域に対向する部分以外の部分にのみ形成されていることを特徴とする、請求項1に弾性表面波素子。
【請求項4】
前記溝が複数本形成されていることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに弾性表面波素子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−251827(P2010−251827A)
【公開日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−95852(P2009−95852)
【出願日】平成21年4月10日(2009.4.10)
【出願人】(000006231)株式会社村田製作所 (3,635)
【Fターム(参考)】