説明

弾球遊技機

【課題】通常領域と特定領域を備えた振分装置を有し、非特別遊技状態時に当該装置内に入球した遊技球が前記特定領域に流入等した場合には、遊技者に有利な特別遊技状態に移行するタイプの弾球遊技機において、遊技球が当該振分装置内で停止した場合でも特別遊技状態に移行可能であり、かつ、これまでに存在しない大当たり発生メカニズムを可能とすることでより遊技の興趣性を高めることができる、ゴト紛い又はゴト行為そのものを抑止できる手段の提供。
【解決手段】遊技領域内に配設された、遊技球が入球可能な遊技部品と、前記遊技部品内に存在する遊技球検知手段と、所定条件下で前記遊技球検知手段が遊技球を検知した場合、遊技者に対して特典を付与する特典付与手段とを有する弾球遊技機において、前記遊技球検知手段の位置を前記遊技部品内で変位させる遊技球検知変位手段を更に有する弾球遊技機。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技領域内に配設された、遊技球が入球可能な遊技部品と、前記遊技部品内に存在する遊技球検知手段と、所定条件下で前記遊技球検知手段が遊技球を検知した場合、遊技者に対して特典を付与する特典付与手段とを有する弾球遊技機に関し、典型的には、従来の第2種や小当たり発展タイプの第1種といった、通常領域と特定領域を備えた振分装置を有し、非特別遊技状態時に当該装置内に入球した遊技球が前記特定領域に流入等した場合には、遊技者に有利な特別遊技状態に移行するタイプのパチンコ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在最も普及しているパチンコ遊技機の一つは、従来の第2種遊技機(いわゆる「ハネ物」と称されるタイプ)である。ここで、当該第2種遊技機は、遊技盤上の始動口に打球が入賞したことに基づき可変入賞口が所定回数(例えば1回又は2回)開閉する第一段階の特別遊技を実行し、当該第一段階の特別遊技時に当該可変入賞口内の特定領域(いわゆるVゾーン)を遊技球が通過した場合に、当該可変入賞口又は別の可変入賞口が所定条件下で開閉動作を継続する第二段階の特別遊技を実行するように構成されている。
【0003】
更に近年、従来の第1種遊技機において、従来の遊技性を維持しながらも、従来の第2種の遊技性を組み込んだ、いわゆる小当たり発展大当たり機能付きパチンコ遊技機と称される機種が提案されている。当該機種の遊技内容を説明すると、上記同様、始動口への遊技球の入球を契機として遊技が開始される。そして、当該始動口へ遊技球が入球した場合、特別図柄と称される識別情報が所定時間変動した後に停止表示される。この際、当該識別情報が大当たり図柄である場合には通常の大当たりに移行する一方、当該識別情報が小当たり図柄である場合には小当たりに移行する。ここで、小当たりにおいては、第2種同様、内部に特定領域を有する大入賞口(振分装置)が1ラウンドだけ開放する。そして、当該小当たりの際に入球した遊技球が当該大入賞口内の特定領域を通過した場合、大当たりに発展し、追加的な単位遊技がその後実行される。
【特許文献1】特開2001−353281
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、従来技術における「特定領域」は、概略、(1)遊技球が入球可能な「Vゾーン」と称される入球口と、(2)当該入球口に入球した遊技球を後述する遊技球検知センサまで誘導する誘導路と、(3)誘導路の下流に存在し、誘導路からの遊技球を検知する遊技球検知センサと、から構成される。このような構成下、遊技の興趣性を高めるべく、当該特定領域が変位可能に構成されている遊技機も多い。例えば、(1)のVゾーンを移動させることで遊技球を固定された遊技球検知センサに誘導するタイプ、(2)の誘導路を可動させることで遊技球を固定された遊技球検知センサまで誘導するタイプ、(1)のVゾーンと(2)の誘導路の可動を併用して遊技球を固定された遊技球検知センサまで誘導するタイプ、が存在する。
【0005】
しかしながら、いずれも遊技球検知センサは固定的であるため、当該センサで遊技球が検知されるためには、遊技球が移動することが必須となる。したがって、第一の問題として、振分装置内で遊技球が停止してしまった場合には、遊技機に振動を与える等して遊技球を再び動かさない限り、当該遊技球が遊技球検知センサに検知されることは無い。そのため、遊技機を叩いたり揺らしたりするといった、ゴト紛いの行為を遊技者に強いる事態を招いている。また、第二の問題として、遊技球が移動している場合には、ゴト行為そのもの、即ち、遊技機を叩いたり揺らしたりして遊技球の移動方向等を変化させる機会を提供することにも繋がる。更には、第三の問題として、遊技球が移動することを前提とした大当たり発生メカニズムが、より興趣性の高い遊技内容を提供する障壁となっている。
【0006】
そこで、本発明は、通常領域と特定領域を備えた振分装置を有し、非特別遊技状態時に当該装置内に入球した遊技球が前記特定領域に流入等した場合には、遊技者に有利な特別遊技状態に移行するタイプの弾球遊技機において、遊技球が当該振分装置内で停止した場合でも特別遊技状態に移行可能であり、かつ、これまでに存在しない大当たり発生メカニズムを可能とすることでより遊技の興趣性を高めることができる、ゴト紛い又はゴト行為そのものを抑止できる手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明(1)は、遊技領域内に配設された、遊技球が入球可能な遊技部品{大入賞口2300、大入賞口2300(2)}と、
前記遊技部品{大入賞口2300、大入賞口2300(2)}内に存在する遊技球検知手段{フラット型近接スイッチ2341、フラット型近接スイッチ2341(2)}と、
所定条件下で前記遊技球検知手段{フラット型近接スイッチ2341、フラット型近接スイッチ2341(2)}が遊技球を検知した場合、遊技者に対して特典を付与する特典付与手段{特別遊技制御手段1100、特別遊技制御手段1100(2)}と
を有する弾球遊技機において、
前記遊技球検知手段{フラット型近接スイッチ2341、フラット型近接スイッチ2341(2)}の位置を前記遊技部品{大入賞口2300、大入賞口2300(2)}内で変位させる遊技球検知変位手段{ソレノイド2342、ソレノイド2342(2)}
を更に有することを特徴とする弾球遊技機である。
【0008】
本発明(2)は、前記遊技球検知手段がフラット型近接スイッチ{フラット型近接スイッチ2341、フラット型近接スイッチ2341(2)}である、前記発明(1)の弾球遊技機である。
【0009】
本発明(3)は、前記弾球遊技機は、前記遊技部品{大入賞口2300、大入賞口2300(2)}内で遊技球が停止状態にあっても前記遊技球検知変位手段{フラット型近接スイッチ2341、フラット型近接スイッチ2341(2)}が移動することにより前記特典(第二段階の特別遊技)が付与され得る機種である、前記発明(1)又は(2)の弾球遊技機である。
【0010】
以下、本特許請求の範囲及び本明細書における各用語の定義を説明する。「遊技球検知手段」とは、遊技球を検知可能であれば特に限定されず、非接触式(例えば、近接スイッチ)及び接触式(例えば、マイクロスイッチ)でもよく、また検出の媒体(例えば、磁界、光、音、位置)も問わない。「特典」とは、遊技媒体の獲得に係るもの(例えば、主遊技用始動口への入球に基づく特別遊技移行抽選といった直接的利益だけでなく、補助遊技用始動口への入球に基づく主遊技用始動口の電動役物の開放抽選といった間接的利益を含む)に限定されず、遊技媒体の獲得に関わらないもの(例えば、通常は見ることができない演出を見ることができる等)をも包含する。「弾球遊技機」とは、遊技媒体が遊技球である限り特に限定されず、パチンコ遊技機、雀球遊技機、アレンジボール等を例示することができる。「変位」は、遊技球検知手段が位置を変える限り特に限定されず、例えば、上下・左右・前後の移動の他、回転(自転や公転)のいずれをも包含する。
【発明の効果】
【0011】
本発明(1)によれば、遊技部品内の遊技球検知手段それ自体が変位するよう構成されているので、遊技球が遊技部品内で停止した場合であっても遊技球検知手段の方が移動するため、遊技球検知手段と停止した遊技球との相対位置を変更することができる結果、当該遊技球の検知により特別遊技状態に移行させることが可能となると共に、遊技球検知手段自体が移動するというこれまでに存在しないメカニズムで特別遊技状態に移行するので遊技の興趣性をより高めることができるという効果を奏する。
【0012】
本発明(2)によれば、前記効果に加え、遊技球検知手段がフラット型近接スイッチであるので、従来の典型的な遊技球検知手段である貫通型近接スイッチと異なり、遊技球の通過ではなく遊技球の近接や衝突で遊技球を検知可能となる結果、遊技球の通過を前提とする必要が無く、より遊技性の拡大を図ることができるという効果を奏する。
【0013】
本発明(3)によれば、前記効果に加え、遊技部品内で遊技球が停止状態にあっても遊技球検知変位手段が移動することにより特典が付与され得るという、これまでに存在しないメカニズムで特別遊技状態に移行するので、遊技の興趣性を更に高めることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第2種パチンコ遊技機に関するものであるが、これに限定されず、振分装置を有する他の遊技機{例えば、従来の第1種や第3種、一般電役、普通機、複合機(例えば、従来の第1種の機能を二つ有する遊技機、従来の第1種の機能と従来の第2種の機能を一つ有する遊技機)といったパチンコ遊技機や、雀球遊技機、アレンジボールといった他の遊技機}に応用された場合も本発明の範囲内である。尚、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
【0015】
更に、以下の最良形態では、始動入賞口に入賞したことに基づく振分装置(大入賞口)の可変部材の開閉動作を「第1段階特別遊技」と称し、前記第1段階特別遊技の際に入賞した遊技球が振分装置内の特定領域を通過したことに基づく振分装置の可変部材の継続的な開閉動作を「第2段階特別遊技」と称している。尚、第1段階特別遊技と第2段階特別遊技とは有機的に連結しているものであるので、実際の機種においては、両者を併せて「特別遊技」と称している。
【0016】
(第一最良形態)
はじめに、第一最良形態に係るパチンコ遊技機を説明する。ここで、第一最良形態は、振分装置内で遊技球が停止状態(窪み等の存在により遊技球が停止状態にある場合の他、固定部材等で固定されているものも含む)にあっても特定領域が移動することにより大当たりが発生し得る形態である。
【0017】
まず、図1を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機1は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。尚、本発明の特徴である大入賞口(振分装置)は後述することとする。
【0018】
はじめに、パチンコ遊技機1の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
【0019】
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1始動口2100、第2始動口2200、大入賞口(振分装置)2300、演出表示装置2400、普図始動口2600、普通図柄表示装置2700及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
【0020】
まず、第1始動口2100は、第1段階特別遊技移行に係る始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1始動口2100は、第1始動口入球検出装置2110と、第1始動口電動役物2120と、第1始動口電動役物2120を開閉させるための第1始動口電動役物ソレノイド2120aとを備える。ここで、第1始動口入球検出装置2110は、第1始動口2100への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1始動口入球情報を生成する。次に、第1始動口電動役物2120は、第1始動口2100に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
【0021】
次に、第2始動口2200は、第1段階特別遊技移行に係る始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2始動口2200は、第2始動口2200への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2始動口入球情報を生成する第2始動口入球検出装置2210を備える。
【0022】
次に、演出表示装置2400は、特別遊技に係る遊技状態(例えば、第1段階特別遊技に移行したか否か、第2段階特別遊技に移行したか否か、第2段階特別遊技のラウンド数や入球数に関する報知)を表示する。
【0023】
次に、普図始動口2600は、普図始動口入球検出装置2610を備える。ここで、普図始動口入球検出装置2610は、普図始動口2600への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図始動口2600への遊技球の入球は、第1始動口2100の第1始動口電動役物2120を拡開させるための抽選の契機となる。
【0024】
次に、普通図柄表示装置2700は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2700は、普図表示部2710と、普図保留表示部2720とを備える。ここで、普図保留表示部2720は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄変動の数)に相当する。
【0025】
次に、本発明の特徴である、本最良形態の特徴部である大入賞口(振分装置)2300の構造を詳述する。図2に示すように、本最良形態に係る大入賞口2300は、開閉可能な羽根部2310と、所定条件下で羽根部2310を開放させる羽根部開閉ソレノイド2320と、羽根部2310が開放状態の際に入球した遊技球が落下するステージ部2330と、当該ステージ部2330の近傍に配置された特定領域構成ユニット2340と、を有する。以下、特定領域構成ユニット2340を詳述する。
【0026】
図3は、特定領域構成ユニット2340の一例である。当該特定領域構成ユニット2340は、フラット型近接スイッチ2341と、フラット型近接スイッチ2341を左右に変位するためのフラット型近接スイッチ変位ソレノイド2342と、を有している。以下、各要素を詳述する。
【0027】
まず、本最良形態に係るフラット型近接スイッチ2341は、誘導形近接スイッチの一種である。具体的には、半導体開閉素子を備え、検出領域内に磁界を発生させる近接センサのことであり、高周波発振回路に結合したコイルを検出素子とし、検出体が接近或いは存在すると電磁誘導作用により、近接遊技球内に誘導電流が流れ検出コイルのインダクタンスや損失の変化によって、発振回路定数が変化し、発振振幅や発振周波数が変化するのを利用して検出する方法である。尚、現在実用化されている誘導形近接スイッチの大部分は、近接遊技球により発振が停止又は発振振幅が低下するのを利用して検出する方式である。ここで、図3を参照すると、フラット型近接スイッチ2341は、検出面2341aを有する。この検出面からの距離が検出可能距離以内であると、当該遊技球は検知されることになる。また、フラット型近接スイッチ2341は、外部に露出したリード線2341bを有する。尚、本最良形態では当該リード線2341bが露出した態様を示したが、繰り返し動作や遊技球の接触等によるリード線破損回避の観点からは、汎用手法に基づいて当該リード線を隠蔽する構成を採ることが好適である。
【0028】
次に、本最良形態に係るフラット型近接スイッチ変位ソレノイド2342は、電磁力により鉄心が駆動するアクチュエータである。当該フラット型近接スイッチ変位ソレノイド2342の一端は、フラット型近接スイッチ2341と接合しており、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド2342の励磁・消磁により当該フラット型近接スイッチ2341が左右に移動することになる。
【0029】
特定領域構成ユニット2340の構成概要は概ね上述の通りであるが、ステージ部2330上に乗った遊技球をどのような確率で大当たりとさせるかに関しては、様々なファクタを考慮して設計する必要がある。まず、ステージ部2330上に乗る以外のルートでは大当たりとならない場合には、フラット型近接スイッチ2341が左右に移動する際の少なくとも一瞬において、当該フラット型近接スイッチ2341の検出面2341aとステージ部2330との間の距離(正確には遊技球が当該ステージ部2330に乗ったと仮定した場合の遊技球までの距離)が、このフラット型近接スイッチ2341の検出可能距離以内である必要がある。ここで、大当たり確率の調整ファクタとなり得るものを以下に列記する。まず、使用するフラット型近接スイッチ2341の検出可能距離である。同一条件下であれば検出可能距離が大きい程、大当たり確率は上がる。したがって、例えば、大当たり確率を上げる場合には、検出可能距離を大きくする(例えば数cm程度)とし、大当たり確率を下げる場合には、検出可能距離を小さくする(例えば数mm程度)よう構成すればよい。更には、フラット型近接スイッチ2341の大きさ、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド2342の移動態様、ステージ部2330の形状・構造もファクタとなり得る。
【0030】
次に、図4を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2400と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2400上での各種演出・情報報知に係る表示制御を行う演出表示制御手段(サブ基板)2500と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
【0031】
次に、図5のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。尚、図中の点線囲み部分は第二最良形態に係る手段であるので、これらについては後述する。はじめに、主制御装置1000は、遊技周辺機器である、第1始動口2100及び第2始動口2200と、大入賞口(振分装置)2300と、演出表示装置2400での各種表示制御を司る演出表示制御手段2500と、普図始動口2600と、普通図柄表示装置2700と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と、情報伝達可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御装置1000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば演出表示制御装置2500)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば演出表示制御手段2500)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
【0032】
主制御装置1000は、通常遊技よりも遊技者にとって有利な特別遊技を制御するための特別遊技制御手段1100と、第1始動口2100の第1始動口電動役物2120の開閉決定に関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1200と、大入賞口(振分装置)2300内のフラット型近接スイッチ変位ソレノイド2342の駆動を制御するフラット型近接スイッチ変位ソレノイド駆動制御手段1500と、演出表示制御手段2500側に各種遊技情報{例えば、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号等}を送信するための情報送信手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御するための賞球払出決定手段1400と、を有している。
【0033】
これらの中で、本発明と特に関連する手段は、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド駆動制御手段1500である。本最良形態では、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド駆動制御手段1500は、通常遊技時・特定遊技時・特別遊技時を問わず、フラット型近接スイッチ(特定領域入賞検出装置)2341が左右方向に規則的な動きを常時するよう、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド2342の励磁・消磁の制御を実施する。但し、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド駆動制御手段1500がどのような制御をするかは特に限定されず、例えば、遊技状態(通常遊技状態、特定遊技状態、特別遊技状態)によって異なる動きをするよう構成してもよい。例えば、大入賞口2300内に入球した遊技球の、フラット型近接スイッチ(特定領域入賞検出装置)2341への近接頻度(確率)が変化するよう(例えば、近接頻度:特定遊技状態>通常遊技状態)、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド2342の変位態様を異ならしめてもよい。以下、その他の手段について詳述する。
【0034】
まず、特別遊技制御手段1100は、各入賞口(始動口等)への流入を判定するための入球判定手段1110と、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1120と、前記条件を充足している場合に特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1130と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1140と、特別遊技に関する情報{各種フラグ(第1段階特別遊技に関するフラグ、第2段階特別遊技に関するフラグ)のオンオフ状況、第2段階特別遊技中に関する情報(単位遊技における大入賞口2300への遊技球の入球個数等)等}を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1150と、を有している。以下、各手段について詳述する。
【0035】
はじめに、入球判定手段1110は、第1段階特別遊技への移行契機となる遊技球入球信号を第1始動口2100及び第2始動口2200から受信したか否かを判定する始動口入球判定手段1111と、第2段階特別遊技への移行契機となる遊技球入球信号を大入賞口2300のフラット型近接スイッチ(特定領域入賞検出装置)2341から受信したか否かを判定する特定領域通過(存在確認・通過確認)判定手段1112と、を有している。
【0036】
次に、条件判定手段1120は、第1段階特別遊技への移行条件を充足しているか否かを判定する第1段階特別遊技条件判定手段1221と、第1段階特別遊技の際に第2段階特別遊技への移行条件を充足しているか否かを判定する第2段階特別遊技条件判定手段1222と、を有している。
【0037】
次に、特別遊技実行手段1130は、大入賞口2300の羽根部開閉ソレノイド2320を駆動して第1段階特別遊技を実行するための第1段階特別遊技実行手段1131と、大入賞口2300の羽根部開閉ソレノイド2320を駆動して第2段階特別遊技を実行するための第2段階特別遊技実行手段1132と、を有している。
【0038】
次に、特別遊技時間管理手段1140は、第2段階特別遊技の移行条件となる、大入賞口2300のフラット型近接スイッチ(特定領域入賞検出装置)2341への遊技球近接有効時間を計測する特定領域有効タイマ1141と、第1段階特別遊技中の大入賞口2300の開閉時間を計測する第1段階開閉タイマ1142と、第2段階特別遊技における単位遊技時間を計測する第2段階開閉タイマ1143と、を有している。
【0039】
次に、電チュー開閉制御手段1200は、普図始動口2600に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段1210と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1220と、図柄変動許可が下りるまで取得した乱数を一時記憶する制御を実行する普図保留手段1230と、取得した普通図柄当選乱数に基づき、普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1240と、普通図柄表示装置2700の普図表示部2710上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1250と、第1始動口2100の第1始動口電動役物2120の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉実行制御手段1260と、補助遊技に関する情報{各種フラグのオンオフ情報、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報等}を補助遊技関連情報一時記憶手段1270と、を有している。
【0040】
ここで、普図保留手段1230は、図柄変動許可が下りるまで取得した乱数を一時記憶するための普図保留情報一時記憶手段1231を更に有している。
【0041】
普図制御手段1250は、普通図柄表示装置2700の普図表示部2710上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1251を有している。また、普図変動時間管理手段1251は、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1251aを更に有している。
【0042】
電チュー開閉実行制御手段1260は、第1始動口2100の第1始動口電動役物2120を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1261と、第1始動口2100の第1始動口電動役物2120の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1262と、を有している。
【0043】
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について説明する。演出表示制御手段2500は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2510と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2400上で演出表示制御を行う表示制御手段2520と、を有している。
【0044】
次に、図6〜図12のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。まず、図6は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ1700で、ソレノイド駆動制御手段1500は、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド駆動制御処理を実行する。次に、ステップ1100で、主制御装置1000は、普図始動口2600への遊技球の入球に基づく処理に係る、普通図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、普通図柄表示装置2700の普図表示部2710上での普通図柄の変動表示・停止表示処理及び普通図柄当選乱数が当選値であった場合の処理に係る、電チュー駆動判定・実行処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、第1段階特別遊技の移行判定に係る、特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、第1段階特別遊技の実行処理と第2段階特別遊技の移行判定に係る、第1段階特別遊技実行処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、第2段階特別遊技の実行処理に係る、第2段階特別遊技実行処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、各種入賞口への遊技球の流入に基づく賞球払出の決定処理に係る、賞球払出処理を実行し、再びステップ1700に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
【0045】
はじめに、図7は、図6におけるステップ1700のサブルーチンに係る、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド駆動制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1702で、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド駆動制御手段1500は、図示しないタイマを参照し、ソレノイド励磁タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ1702でYesの場合、ステップ1704で、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド駆動制御手段1500は、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド2342を励磁する。次に、ステップ1706で、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド駆動制御手段1500は、図示しないタイマを参照し、ソレノイド消磁タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ1706でYesの場合、ステップ1708で、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド駆動制御手段1500は、フラット型近接スイッチ変位ソレノイド2342を消磁し、次の処理(普通図柄当選乱数取得処理1100)に移行する。尚、ステップ1702でNoの場合にはステップ1706に移行し、ステップ1706でNoの場合には次の処理(普通図柄当選乱数取得処理1100)に移行する。ここで、ソレノイドの励磁・消磁タイミングは、例えば、励磁した際に鉄心が役物内の最も右側に移動するまでの時間・消磁した際に鉄心が復帰バネ等により役物内の最も左側に移動するまでの時間を考慮して決定される。
【0046】
次に、図8は、図6におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図始動口入球判定手段1210は、普図始動口2600の普図始動口入球検出装置2610から普図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1220は、普図保留情報一時記憶手段1231を参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1220は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、普図保留手段1230は、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1231にセットする形で保留球を1加算し、次の処理(電チュー駆動判定・実行処理1200)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(電チュー駆動判定・実行処理1200)に移行する。
【0047】
次に、図9は、図6におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定・実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉実行制御手段1260は、補助遊技関連情報一時記憶手段1270を参照して、電チュー開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1250は、補助遊技関連情報一時記憶手段1270を参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1240は、普図保留情報一時記憶手段1231を参照し、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1208で、普図内容決定手段1240は、当該保留球に基づく普通図柄乱数に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1210で、普図変動時間管理手段1151は、普図変動管理用タイマ1151a−1に所定時間(例えば、30秒)をセットする。そして、ステップ1212で、普図制御手段1250は、補助遊技関連情報一時記憶手段1270内の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1214で、普図保留手段1230は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1231に記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1250は、普図変動管理用タイマ1251aをスタートした後、普図表示部2710上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1216で、普図変動時間管理手段1251は、普図変動管理用タイマ1251aを参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1216でYesの場合、ステップ1218で、普図制御手段1250は、普図表示部2710上で、前記ステップ1208で普図内容決定手段1240が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1220で、普図制御手段1250は、補助遊技関連情報一時記憶手段1270内の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1222で、条件判定手段1261は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1222でYesの場合、ステップ1224で、電チュー開閉実行制御手段1260は、開放タイマ1262に所定時間(例えば、0.5秒)セットする。次に、ステップ1226で、電チュー開閉実行制御手段1260は、補助遊技関連情報一時記憶手段1270内の電チュー開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1228で、電チュー開閉実行制御手段1260は、第1始動口2100の第1始動口電動役物2120を開放する。次に、ステップ1230で、電チュー開閉実行制御手段1260は、開放タイマ1262を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232及びステップ1234で、電チュー開閉実行制御手段1260は、第1始動口2100の第1始動口電動役物2120を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1270内の電チュー開放中フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1300)に移行する。
【0048】
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1230に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1216に移行し、ステップ1206、ステップ1216、ステップ1222及びステップ1230でNoの場合には次の処理(特別遊技作動条件判定処理1300)に移行する。
【0049】
次に、図10は、図6におけるステップ1300のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150を参照し、特別遊技中ではないか否かを判定する。具体的には、特別遊技中に発生する各種フラグ(例えば、第1段階特別遊技フラグA、第1段階特別遊技フラグB、第1段階開閉継続フラグ、特定領域有効フラグ、第2段階特別遊技フラグ、第2段階継続フラグ、第2段階開閉継続フラグ等)がオフであるか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、始動口入球判定手段1111は、第1始動口2100に遊技球が入球したか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内の第1段階特別遊技フラグAをオンにし、次の処理(第1段階特別遊技実行処理1400)に移行する。他方、ステップ1304でNoの場合、ステップ1308で、始動口入球判定手段1111は、第2始動口2200に遊技球が入球したか否かを判定する。ステップ1308でYesの場合、ステップ1310で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内の第1段階特別遊技フラグBをオンにし、次の処理(第1段階特別遊技実行処理1400)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1308でNoの場合にも、次の処理(第1段階特別遊技実行処理1400)に移行する。
【0050】
次に、図11は、図6のステップ1400のサブルーチンに係る、第1段階特別遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1402で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150を参照して、第1段階開閉継続フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、「第1段階開閉継続フラグ」とは、第1段階特別遊技に係る大入賞口2300の開閉処理が実行中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合は大入賞口2300の開閉処理が実行中であることを意味する。そして、ステップ1402でYesの場合、ステップ1404で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150を参照して、特定領域有効フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、「特定領域有効フラグ」とは、第1段階特別遊技期間中にフラット型近接スイッチ(特定領域入賞検出装置)2341が有効であるか否かを示すフラグであり、オンの場合に遊技球がフラット型近接スイッチ2341の検出可能領域に遊技球が存在又は侵入すると第2段階特別遊技に移行する。ステップ1404でYesの場合、ステップ1406で、第1段階特別遊技条件判定手段1121は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150を参照して、第1段階特別遊技フラグA又は第1段階特別遊技フラグBがオンであるか否かを判定する。ステップ1406でYesの場合、ステップ1408及びステップ1410で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内の第1段階開閉継続フラグ及び特定領域有効フラグを夫々オンにする。次に、ステップ1411で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150を参照し、第1段階特別遊技フラグAがオンであるか否かを判定する。ステップ1411でYesの場合、ステップ1412で、特別遊技制御手段1100は、第1段階開閉タイマ1142及び特定領域有効タイマ1141に、第1段階特別遊技に係る大入賞口2300の開閉時間A及び第1段階特別遊技に係る特定領域有効時間Aを夫々セットし、ステップ1414に移行する。他方、ステップ1411でNoの場合、ステップ1413で、特別遊技制御手段1100は、第1段階開閉タイマ1142及び特定領域有効タイマ1141に、第1段階特別遊技に係る大入賞口2300の開閉時間B及び第1段階特別遊技に係る特定領域有効時間Bを夫々セットし、ステップ1414に移行する。次に、ステップ1414で、第1段階特別遊技実行手段1131は、大入賞口2300の羽根部開閉ソレノイド2320を駆動して、大入賞口2300の開閉を開始する。そして、ステップ1416で、第1段階特別遊技実行手段1131は、第1段階開閉タイマ1142を参照して、第1段階特別遊技の大入賞口2300の開閉終了時間に到達したか否かを判定する。ステップ1416でYesの場合、ステップ1418で、第1段階特別遊技実行手段1131は、大入賞口2300の羽根部開閉ソレノイド2320の駆動を停止し、大入賞口2300の開閉を終了する。そして、ステップ1420で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内の第1段階開閉継続フラグをオフにする。次に、ステップ1422で、特別遊技時間管理手段1140は、第1段階開閉タイマ1142をリセットする。次に、ステップ1424で、特別遊技制御手段1100は、特定領域有効タイマ1141を参照し、前記特定領域有効時間終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ1424でYesの場合、ステップ1426で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150を参照し、第1段階特別遊技における前記有効時間内にフラット型近接スイッチ2341の検出可能領域に存在又は侵入したか否かを判定する。ステップ1426でYesの場合、ステップ1428で、特別遊技制御手段1100は、抽選により当該特別遊技の単位遊技数を決定し、特別遊技関連情報一時記憶手段1150に上限単位遊技数(残り単位遊技数)Nとして記憶する。そして、ステップ1430で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内の第2段階特別遊技フラグをオンにする。ここで、「第2段階特別遊技フラグ」とは、第2段階特別遊技に移行決定されているか否か又は第2段階特別遊技が実行中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合は第2段階特別遊技に移行決定されているか第2段階特別遊技が実行中であることを意味する。次に、ステップ1438で、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2500側に対して第2段階特別遊技に移行するか否かの情報(例えば、第2段階に移行する場合には、第2段階移行確定信号やラウンド数情報、第2段階に移行しない場合には、第2段階非移行信号)を送信する。次に、ステップ1440で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内の特定領域有効フラグをオフにする。次に、ステップ1442で、特別遊技時間管理手段1140は、特定領域有効タイマ1141をリセットする。そして、ステップ1444で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内の第1段階特別遊技フラグA及び第1段階特別遊技フラグBを夫々オフにし、次の処理(第2段階特別遊技実行処理1500)に移行する。
【0051】
他方、ステップ1426でNoの場合には、ステップ1446で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内の特別遊技実行フラグをオフにし、ステップ1438に移行する。
【0052】
尚、ステップ1402でNoの場合にはステップ1416に移行し、ステップ1404でNoの場合にはステップ1424に移行し、ステップ1406、ステップ1416及びステップ1424でNoの場合には次の処理(第2段階特別遊技実行処理1500)に移行する。
【0053】
次に、図12は、図6のステップ1500のサブルーチンに係る、第2段階特別遊技実行処理のフローチャートである。まず、ステップ1502及びステップ1504で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150を参照して、第2段階開閉継続フラグ及び第2段階継続フラグがいずれもオフであるか否かを判定する。ここで、「第2段階開閉継続フラグ」とは、第2段階特別遊技の単位遊技が実行中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合は単位遊技が実行中であることを意味する。また、「第2段階継続フラグ」とは、第2段階特別遊技が継続中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合は第2段階特別遊技が継続中(実行中)であることを意味する。そして、ステップ1502及びステップ1504でYesの場合、ステップ1506で、第2段階特別遊技条件判定手段1122は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150を参照して、第2段階特別遊技フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1506でYesの場合、ステップ1508及びステップ1510で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内の第2段階継続フラグ及び第2段階開閉継続フラグを夫々オンにする。そして、ステップ1512で、特別遊技制御手段1100は、第2段階開閉タイマ1142に第2段階特別遊技に係る大入賞口2300の開閉時間をセットし、ステップ1514に移行する。
【0054】
次に、ステップ1514で、第2段階特別遊技実行手段1132は、大入賞口2300の羽根部開閉ソレノイド2320を駆動して、大入賞口2300の開閉を開始する。そして、ステップ1516で、第2段階特別遊技実行手段1132は、開閉終了条件が成立したか否か、具体的には、第2段階開閉タイマ1143を参照して、第2段階特別遊技の単位遊技終了時間(又は単位遊技終了開閉回数)に到達したか否かを判定すると共に、特別遊技関連情報一時記憶手段1150を参照して、所定の入賞個数(例えば10個)に達したか否かを判定する。ステップ1516でYesの場合、ステップ1518で、第2段階特別遊技実行手段1132は、大入賞口2300の羽根部開閉ソレノイド2320の駆動を停止し、大入賞口2300の開閉を終了する。そして、ステップ1520で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内の第2段階開閉継続フラグをオフにする。次に、ステップ1522で、特別遊技制御手段1100は、第2段階開閉タイマ1143をリセットする。そして、ステップ1524で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内に記憶されている上限単位遊技数(残り単位遊技数)Nを1減算する。
【0055】
そして、ステップ1526で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150を参照することにより、上限単位遊技数(残り単位遊技数)Nが0であるか否かを判定する。ステップ1526でYesの場合、ステップ1528〜ステップ1532で、特別遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1150内の第2段階継続フラグ、第2段階フラグ及び特別遊技実行フラグを夫々オフにする。そして、ステップ1534で、情報送信手段1300は、演出表示制御装置2500側に対して第2段階特別遊技終了信号を送信し、次の処理(賞球払出処理1600)に移行する。
【0056】
尚、ステップ1502でNoの場合はステップ1516に移行し、ステップ1504でNoの場合はステップ1510に移行し、ステップ1506、ステップ1516及びステップ1526でNoの場合は、次の処理(賞球払出処理1600)に移行する。
【0057】
次に、図面を参照しながら、第一最良形態に係るパチンコ遊技機の作用を説明する。まず、遊技者が、発射ハンドル116を時計回りに回転させると遊技領域内に遊技球が放出される(図1参照)。この際、当該遊技球が第1始動口2100又は第2始動口2200に入賞した場合、第1段階特別遊技が行われる。そして、当該第一段階特別遊技時に大入賞口(振分装置)2300に入球した遊技球が特定領域構成ユニット2340のフラット型近接スイッチ2341により検知された場合、遊技者にとってより有利な第2段階特別遊技に移行する。
【0058】
ここで、本最良形態の特徴的な作用を詳述する。従来のパチンコ遊技機では、従来技術でも説明したように、特定領域入賞検出装置(例えばセンサ)自体は固定されている。したがって、遊技球が移動して当該検出装置まで到達しない限り、大当たりにはならないメカニズムである。他方、本最良形態に係るパチンコ遊技機では、遊技球検知センサ自体が移動するよう構成されている。したがって、図13(1)に示すように、ステージ2330上で遊技球が停止状態にあっても、図13(2)に示すように、右から移動してきたフラット型近接スイッチ2341の検出面2341aが当該遊技球に接近することで、検出面2341aと当該遊技球の距離が検出可能距離以内になる結果、大当たりとなる。
【0059】
(第二最良形態)
次に、第二最良形態に係るパチンコ遊技機を説明する。ここで、第二最良形態は、振分装置内で遊技球及び特定領域共に移動することにより大当たりが発生し得る形態である。
【0060】
そこで、図14を参照しながら、本最良形態の特徴部である大入賞口(振分装置)2300(2)の構造を詳述する。本最良形態に係る大入賞口2300(2)は、開閉可能な羽根部2310(2)と、所定条件下で羽根部2310(2)を開放させる羽根部開閉ソレノイド2320(2)と、羽根部2310(2)が開放状態の際に入球した遊技球が落下するステージ部2330(2)と、当該ステージ部2330(2)の奥に配置された特定領域構成ユニット2340(4)と、を有する。以下、ステージ部2330(2)及び特定領域構成ユニット2340(2)を詳述する。
【0061】
まず、ステージ部2330(2)上には、前後に移動可能な同一幅のベルトコンベア2351a(2)〜c(2)が配設されている。そして、当該振分装置は、これらベルトコンベア2351a(2)〜c(2)上面を手前側から奥側へ移動させるためのベルトコンベア駆動手段2350a(2)〜c(2)を有している(図示せず)。ここで、これらベルトコンベアの駆動速度は相互に異なり、最も左のベルトコンベア2351a(2)が高速、中央のベルトコンベア2351b(2)が中速、最も右のベルトコンベア2351c(2)が低速、で駆動されている。
【0062】
図15は、特定領域構成ユニット2340(2)の一例である。当該特定領域構成ユニット2340(2)は、フラット型近接スイッチ2341(2)と、フラット型近接スイッチ2341(2)を左右に駆動するためのフラット型近接スイッチ変位ソレノイド2342(2)と、を有している。ここで、当該特定領域構成ユニット2340(2)の構成概要は、第一最良形態と同様である。尚、本最良形態においては、フラット型近接スイッチの検出面2341a(2)はベルトコンベアと対向するよう配置されており、かつ、当該検出面2341a(2)からベルトコンベアまでの距離(正確にはベルトコンベア上に乗った遊技球までの距離)は検出可能距離以内に設定されている。また、フラット型近接スイッチ2341(2)の左右方向への移動速度は、略同一に構成されている。
【0063】
次に、図5のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。ここで、本最良形態に係る特徴的手段は、点線で囲った手段である。まず、主制御装置1000(2)は、ベルトコンベア駆動手段2350(2)の駆動制御を司るベルトコンベア駆動制御手段1600(2)を有している。また、大入賞口(振分装置)2300(2)は、ベルトコンベア2351a(2)〜c(2)をそれぞれ独立に駆動するためのベルトコンベア駆動手段2350(2)を有している。ここで、本最良形態では、ベルトコンベア駆動制御手段1600(2)は、通常遊技時・特定遊技時・特別遊技時を問わず、ベルトコンベア2351a(2)〜c(2)が前後方向に(正確には上面において手前側から奥側へ)それぞれ常時等速(速度:a>b>c)で動くよう、ベルトコンベア駆動手段2350(2)の駆動制御を実施する。但し、ベルトコンベア駆動制御手段1600(2)がどのような制御をするかは特に限定されず、例えば、遊技状態(通常遊技状態、特定遊技状態、特別遊技状態)によって異なる動きをするよう構成してもよい。例えば、大入賞口2300(2)内に入球した遊技球の、フラット型近接スイッチ(特定領域入賞検出装置)2341(2)への近接頻度(確率)が変化するよう(例えば、近接頻度:特定遊技状態>通常遊技状態)、ベルトコンベア2351a(2)〜c(2)の変位態様(例えば速度)を異ならしめてもよい。
【0064】
次に、図面を参照しながら、第二最良形態に係るパチンコ遊技機の作用を説明する。まず、第一段階特別遊技時に大入賞口2300(2)内に入球した遊技球は、ステージ部2330(2)上に向かって落下する。そして、当該落下した遊技球は、ステージ部2330(2)上のいずれかのベルトコンベア2351a(2)〜c(2)上に乗る。ここで、ベルトコンベアの移動速度は、ベルトコンベア2351a(2)>ベルトコンベア2351b(2)>ベルトコンベア2351c(2)の順である。更に、フラット型近接スイッチ2341(2)の左右方向への移動速度は、略同一である。したがって、フラット型近接スイッチ2341(2)の検出面2341a(2)が各ベルトコンベア上に滞在する時間はいずれも同一であるため、ベルトコンベアの速度が大きい方が当該検出面2341a(2)で検知される確率が上がる。よって、落下した遊技球が乗るベルトコンベアと大当たり確率との関係は、ベルトコンベア2351a(2)<ベルトコンベア2351b(2)<ベルトコンベア2351c(2)の順となる。このように、本最良形態に係るパチンコ遊技機では、遊技球検知センサに対する遊技球の移動速度という、これまでに無いファクタが大当たり移行に関与することとなる。
【0065】
本最良形態によれば、大入賞口(遊技部品)内の遊技球検知手段それ自体が変位するよう構成されているので、遊技球が遊技部品内で停止した場合であっても遊技球検知手段の方が移動するため、遊技球検知手段と停止した遊技球との相対位置を変更することができる結果、当該遊技球の検知により特別遊技状態に移行させることが可能となると共に、遊技球検知手段自体が移動するというこれまでに存在しないメカニズムで特別遊技状態に移行するので遊技の興趣性をより高めることができるという効果を奏する。
【0066】
更に、遊技球検知手段がフラット型近接スイッチであるので、従来の典型的な遊技球検知手段である貫通型近接スイッチと異なり、遊技球の通過ではなく遊技球の近接や衝突で遊技球を検知可能となる結果、遊技球の通過を前提とする必要が無く、より遊技性の拡大を図ることができるという効果を奏する。
【0067】
次に、本最良形態の変更例を説明する。まず、本最良形態では、遊技球検知手段としてフラット型近接スイッチを例示したが、これには限定されず、従来からの貫通型近接スイッチやマイクロスイッチ等、非接触型及び接触型のあらゆる検知手段が使用可能である。更に、遊技球検知変位手段としてソレノイドを例示したが、これにも限定されず、当業界で物体を変化させる手段として用いられているあらゆる手段が使用可能である。また、ソレノイドを使用する場合であっても、その形態や方式は特に限定されず、プランジャ型、フラッパー型、ロータリ型、あらゆるものが使用可能である。更には、本最良形態においては、遊技球検知変位手段を制御するよう構成したが、これに限定されず、電源を投入したら制御無しに、規則的又は不規則的に動き出すものとしてもよい。また、本最良形態では、メイン基板側で制御するよう構成したがこれには限定されず、別基板で制御するよう構成してもよい。
【0068】
加えて、本最良形態には様々な変更態様が考えられる。例えば、図16に示すように、振分部をルーレット状とし、当該ルーレットの一部(例えば所定数字や色)にフラット型近接スイッチを配置し、このルーレットを回転させる態様を挙げることができる。この場合、当該ルーレット上を遊技球が回転している状況下では、このフラット型近接スイッチでの検出を無効化し、遊技球の回転が停止したタイミングでこのフラット型近接スイッチの検出を有効化するように構成することが好適である。そして、遊技球がいずれかの領域で停止した際、当該領域が当該フラット型近接スイッチの検出面上であるとき、大当たりとなる。
【図面の簡単な説明】
【0069】
【図1】図1は、本発明の第一最良形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。
【図2】図2は、本発明の第一最良形態に係るパチンコ遊技機における、大入賞口の外観図である。
【図3】図3は、本発明の第一最良形態に係るパチンコ遊技機における、大入賞口内の特定領域構成ユニットの外観図である。
【図4】図4は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の背面図である。
【図5】図5は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機のブロック図である(点線部は第二最良形態)。
【図6】図6は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。
【図7】図7は、本発明の第一最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのフラット型近接スイッチ変位ソレノイド駆動制御処理のフローチャートである。
【図8】図8は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。
【図9】図9は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での電チュー駆動判定・実行処理のフローチャートである。
【図10】図10は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。
【図11】図11は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での第1段階特別遊技実行処理のフローチャートである。
【図12】図12は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での第2段階特別遊技実行処理のフローチャートである。
【図13】図13は、本発明の第一最良形態に係るパチンコ遊技機における作用図である。
【図14】図14は、本発明の第二最良形態に係るパチンコ遊技機における、大入賞口の外観図である。
【図15】図15は、本発明の第二最良形態に係るパチンコ遊技機における、大入賞口内の特定領域構成ユニットの外観図である。
【図16】図16は、本発明の最良形態の一変更例に係るパチンコ遊技機における、大入賞口内の特定領域構成ユニット(ルーレット形状)の外観図である。
【符号の説明】
【0070】
2300、2300(2) 大入賞口
2341、2341(2) フラット型近接スイッチ
1100、1100(2) 特別遊技制御手段
2342、2342(2) ソレノイド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技領域内に配設された、遊技球が入球可能な遊技部品と、
前記遊技部品内に存在する遊技球検知手段と、
所定条件下で前記遊技球検知手段が遊技球を検知した場合、遊技者に対して特典を付与する特典付与手段と
を有する弾球遊技機において、
前記遊技球検知手段の位置を前記遊技部品内で変位させる遊技球検知変位手段
を更に有することを特徴とする弾球遊技機。
【請求項2】
前記遊技球検知手段がフラット型近接スイッチである、請求項1記載の弾球遊技機。
【請求項3】
前記弾球遊技機は、前記遊技部品内で遊技球が停止状態にあっても前記遊技球検知変位手段が移動することにより前記特典が付与され得る機種である、請求項1又は2記載の弾球遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2010−5222(P2010−5222A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−169618(P2008−169618)
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(390031783)サミー株式会社 (5,279)
【Fターム(参考)】