説明

後処理装置

【課題】後処理装置で発生した被転写材に関する不具合の原因が画像形成装置本体にあることを早期に知ることが可能な後処理装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置1は、画像形成装置本体2と、後処理装置100とを備える。画像形成装置本体2は、後処理装置100に後処理を行わせるための後処理要求情報を後処理装置100に送るよう制御する主制御部90を備える。後処理装置100は、画像形成装置本体2から送られた後処理要求情報に基づいて後処理を行うときに、後処理装置100において被転写材に関する不具合が発生した場合、後処理を行うときの後処理装置100の動作内容が後処理装置100の動作可能な内容であるか否かを判断する判断部151と、後処理装置100の動作内容が後処理装置100の動作可能な内容ではないと判断部151により判断された場合に、画像形成装置本体2に対して所定の報知を行う報知部170とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像が形成された被転写材に対して後処理を行う後処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置には、被転写材としての用紙に画像を形成する画像形成装置本体と、画像形成装置本体から排出された用紙に対して後処理(パンチ処理、ステープル処理、中折処理等)を行う後処理装置とを備えるものがある。このような画像形成装置は、後処理装置において用紙詰り(JAM)が発生した場合に、例えば、発光ダイオードを発光させることにより、JAMの発生を報知する(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−69141号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
後処理装置には、後処理を適切に実行することができる処理能力、例えば、画像形成装置本体から連続して搬送されて来る用紙に対して適切にパンチ処理を行うことができる限界の能力がある。すなわち、後処理装置は、連続してパンチ処理を行うことができる適切な用紙の間隔(紙間)を保って用紙が搬送されて来る場合にはパンチ処理を行うことができるが、適切な紙間よりも短い紙間で用紙が搬送されて来る場合にはパンチ処理が追いつかない。パンチ処理が追いつかない場合、後処理装置では、JAMが発生する。後処理装置の処理能力を超えたときに発生するJAMは、後処理装置に原因があるのではなく、後処理装置の処理能力を超えた要求を行った(例えば、適切な紙間よりも短い紙間で後処理装置に用紙を供給した)画像形成装置本体に原因がある。
【0005】
しかしながら、従来の画像形成装置は、後処理装置の処理能力を超えた要求が後処理装置に対してされたことを報知する手段を備えていなかった。このため、後処理装置の処理能力を超えた要求が行われたという原因を突き止めるためには、後処理装置において生成されるイベントログ(動作の状態が記録されたもの)を解析しなければならず、解析結果を得るまで(JAMの原因が解明されるまで)長時間かかることがあった。
【0006】
本発明は、後処理装置で発生した被転写材に関する不具合の原因が画像形成装置本体にあることを早期に知ることが可能な後処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、被転写材に対して後処理を行う後処理装置であって、後処理を行うときに前記後処理装置において被転写材に関する不具合が発生した場合、後処理を行うときの前記後処理装置の動作内容が前記後処理装置の動作可能な内容であるか否かを判断する判断部と、前記判断部によって前記後処理装置の動作内容が前記後処理装置の動作可能な内容でないと判断された場合に、所定の報知を行う報知部と、画像形成装置本体から搬入される被転写材を検知するセンサと、単数又は複数の被転写材を1つの纏まりとする部毎に後処理を行う場合において、前記センサによって被転写材を検知することに基づいて部の間隔を測定する第1測定部と、を備える。前記判断部は、前記後処理装置の動作内容として前記第1測定部により測定された部の間隔が、前記後処理装置の動作可能な内容として予め設定された部の間隔を超えているか否かを判断する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、後処理装置で発生した被転写材に関する不具合の原因が画像形成装置本体にあることを早期に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】画像形成装置の一実施形態に係るコピー機の全体構成を説明するための図である。
【図2】コピー機の機能構成を示すブロック図である。
【図3】コピー機の特徴的な動作について説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して、画像形成装置の一実施形態に係るコピー機1について説明する。まず、コピー機1の全体構成について説明する。図1は、画像形成装置の一実施形態に係るコピー機1の全体構成を説明するための図である。
【0011】
コピー機1は、被転写材としての用紙Tにトナー画像(画像)を形成するコピー機本体2と、コピー機本体2の用紙排出側に配置され、コピー機本体2から排出された用紙Tに対してパンチ処理、ステープル処理、中折り処理等の後処理を行う後処理装置100とを備える。
コピー機本体2は、原稿搬送部10と、原稿読取部20と、用紙搬送部30と、画像形成部40と、転写部50と、定着部60とを備える。
【0012】
原稿搬送部10は、ADF(Auto Document Feeder)であり、原稿載置部11と、第1送りローラ12と、ガイド13と、タイミングローラ対14と、原稿排出部15とを備える。第1送りローラ12は、原稿載置部11に載置された原稿Gを1枚ずつ順にタイミングローラ対14に供給する。タイミングローラ対14は、原稿読取部20が原稿Gを読み取るタイミングと、原稿Gが原稿読取部20によって読み取られる位置(ガイド13が配置されている位置)に原稿Gを供給するタイミングとを合わせるために、原稿Gの搬送又は原稿Gの搬送停止を行う。ガイド13は、搬送された原稿Gを後述する第1読取面21aに導く。原稿排出部15は、原稿読取部20によって読み取られた(ガイド13を通過した)原稿Gをコピー機本体2の外部に排出する。
原稿排出部15におけるコピー機本体2の外側には、原稿集積部16が形成される。原稿集積部16には、原稿排出部15から排出された原稿Gが積層して集積される。
【0013】
原稿読取部20は、第1読取面21aと、第2読取面22aとを備える。第1読取面21aは、ガイド13に対向して配置された第1コンタクトガラス21の上面に沿って形成され、原稿Gを読み取る面となる。第2読取面22aは、第1読取面21aに隣接して(図1に示す場合では、第1読取面21aの右側の大部分に亘って)配置される。第2読取面22aは、原稿搬送部10を用いずに原稿Gを読み取る場合に用いられる。第2読取面22aは、原稿Gが載置される第2コンタクトガラス22の上面に沿って形成され、原稿Gを読み取る面となる。
【0014】
また、原稿読取部20は、照明部23と、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27と、撮像部28とをコピー機本体2の内部に備える。照明部23と第1ミラー24とは、それぞれ副走査方向Xに移動する。第2ミラー25と第3ミラー26とは、図1において照明部23及び第1ミラー24の左側に配置される。さらに、第2ミラー25及び第3ミラー26は、第1ミラー24と、第2ミラー25と、第3ミラー26と、結像レンズ27とを介した第1読取面21a又は第2読取面22aから撮像部28までの距離(光路長)を一定に保ちつつ、それぞれ副走査方向Xに移動する。
【0015】
照明部23は、原稿Gに光を照射する光源である。第1ミラー24、第2ミラー25及び第3ミラー26は、光路長を一定に保ちつつ、原稿Gによって反射された光を結像レンズ27に導くためのミラーである。結像レンズ27は、第3ミラー26から入射した光を撮像部28に結像させる。撮像部28は、主走査方向(副走査方向Xに直交する方向)に沿って並べられた複数の撮像素子を備える。撮像素子は、入射された光を電気信号に変換することにより、結像された光像に基づいて画像データを得るための素子であり、例えば、電荷結合素子(CCD)等である。
【0016】
用紙搬送部30は、第2送りローラ31と、第3送りローラ32と、レジストローラ対33と、切換部39と、第1用紙排出部34と、第2用紙排出部38とを備える。第2送りローラ31は、給紙カセット36に収容される用紙Tを転写部50に供給する。第3送りローラ32は、手差しトレイ37に載置される用紙Tを転写部50に供給する。レジストローラ対33は、転写部50にトナー画像が形成されるタイミングと、転写部50に用紙Tを供給するタイミングとを合わせるために、用紙Tの搬送又は用紙Tの搬送停止を行う。また、レジストローラ対33は、用紙Tのスキュー(斜め給紙)補正を行う。切換部39は、第1用紙排出部34及び第2用紙排出部38のいずれか一方に定着部60から搬出された用紙Tを搬送するように、用紙Tの搬送方向を切り換える。第1用紙排出部34及び第2用紙排出部38は、トナー画像が定着された用紙Tをコピー機本体2の外部に排出する。第1用紙排出部34におけるコピー機本体2の外側には、排紙集積部35が形成される。排紙集積部35には、第1用紙排出部34から排出された用紙Tが積層して集積される。
【0017】
画像形成部40は、感光体ドラム41と、帯電部42と、レーザスキャナユニット43と、現像器44と、クリーニング部45と、トナーカートリッジ46と、1次転写ローラ47と、中間転写ベルト48と、対向ローラ49とを備える。
感光体ドラム41(41a,41b,41c,41d)は、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローそれぞれのトナー画像を形成するために、感光体又は像担持体として機能する。各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの周囲には、感光体ドラム41の回転方向に沿って上流側から下流側へ順に、帯電部42と、レーザスキャナユニット43と、現像器44と、クリーニング部45とが配置される。帯電部42は、感光体ドラム41の表面を帯電させる。レーザスキャナユニット43は、感光体ドラム41の表面から離れて配置され、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに関する画像データに基づいて感光体ドラム41の表面を走査露光する。これにより、感光体ドラム41の表面には、露光された部分の電荷が除去されて静電潜像が形成される。現像器44は、感光体ドラム41の表面に形成された静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する。クリーニング部45は、除電器(図示せず)によって感光体ドラム41の表面が除電された後のその表面に残るトナー等を除去する。
トナーカートリッジ46は、現像器44に供給される各色のトナーを収容する。トナーカートリッジ46と現像器44とは、トナー供給路(図示せず)により接続されている。
【0018】
1次転写ローラ47(47a,47b,47,47d)は、中間転写ベルト48における各感光体ドラム41a,41b,41c,41dとは反対側にそれぞれ配置される。中間転写ベルト48は、画像形成部40及び転写部50を通過するベルトである。中間転写ベルト48の一部分は、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dと各1次転写ローラ47a,47b,47,47dとの間に挟み込まれ、各感光体ドラム41a,41b,41c,41dの表面に形成されたトナー画像が1次転写される。対向ローラ49は、環状形状の中間転写ベルト48の内側に配置され、中間転写ベルト48を図1に示す矢印A方向に進行させるための駆動ローラである。
【0019】
転写部50は、2次転写ローラ51を備える。2次転写ローラ51は、中間転写ベルト48における対向ローラ49とは反対側に配置され、中間転写ベルト48の一部分を対向ローラ49との間に挟みこむ。さらに、2次転写ローラ51は、中間転写ベルト48に1次転写されたトナー画像を用紙Tに2次転写させる。
【0020】
定着部60は、加熱回転体61と、加圧回転体62とを備える。加熱回転体61と加圧回転体62とは、トナー画像が2次転写された用紙Tを挟み込んで、トナーを溶融及び加圧し、そのトナーを用紙Tに定着させる。
【0021】
後処理装置100は、用紙搬送部110と、パンチ部120と、ステープル部130と、中折部140とを備える。パンチ部120、ステープル部130及び中折部140によって後処理部101が構成される。
【0022】
用紙搬送部110は、搬入部111と、用紙検知センサ(センサ)115と、分岐ガイド112と、第1排出部113とを備える。搬入部111は、コピー機本体2の第2用紙排出部38から排出された用紙Tを後処理装置100の内部に搬入して、その用紙Tをパンチ部120に搬送する。用紙検知センサ115は、コピー機本体2から搬入される用紙Tを検知するセンサである。用紙検知センサ115は、例えば、発光素子と、この発光素子から出射され、その後に搬送路又は用紙Tによって反射された光を受光する受光素子とを備える光学式センサであればよい。光学式センサは、搬送路によって反射された光と、光学式センサの下方を通過する用紙Tによって反射された光との強度等の違いを利用して、用紙Tを検知するセンサである。用紙検知センサ115は、用紙Tを検知した場合に検知信号を後処理制御部150に供給する。分岐ガイド112は、パンチ部120から排出された用紙Tの搬送方向を第1排出部113及びステープル部130のいずれか一方に切り換える。第1排出部113は、パンチ部120から排出された用紙T及びステープル部130から排出された用紙Tを後処理装置100から排出する。第1排出部113における後処理装置100の外側には、メイントレイ114が配置される。メイントレイ114には、第1排出部113から排出された用紙Tが積層して集積される。
【0023】
パンチ部120は、用紙Tを綴じるために用いられる孔を形成する(パンチ処理)。パンチ部120は、用紙Tに対して垂直方向に移動可能に設けられたパンチ刃121を備える。パンチ部120は、搬送されてきた用紙Tがパンチ刃121の下方において停止した場合に、パンチ刃121を上下方向に移動させて用紙Tを貫通させることにより、用紙Tにパンチ孔を形成する。
【0024】
ステープル部130は、用紙Tをステープル(綴じ針)により綴じ止めする(ステープル処理)ものであり、用紙受台131と、受止部132と、ステープル処理部133と、搬送ローラ134とを備える。用紙受台131は、分岐ガイド112の切り換えによってパンチ部120から搬入される複数の用紙Tを一時的に貯留する。受止部132は、用紙受台131に搬入された用紙Tの下端部を受け止めて保持する。ステープル処理部133は、用紙受台131に一時的に貯留される用紙Tの端付近又は中央付近に移動して、用紙Tの端付近又は中央付近にステープル処理を行う。搬送ローラ134は、用紙Tの中央付近にステープル処理が行われた(中綴じされた)用紙束を用紙受台131から中折部140に搬送する。
【0025】
中折部140は、中綴じされた用紙束を中央付近から2つ折りにする(中折り処理)ものであり、中折受台141と、押込み部142と、中折ローラ対143と、第2排出部144とを備える。中折受台141は、ステープル部130により中綴じされた用紙束を載置する。押込み部142は、中折受台141に載置された用紙束に対して直交する方向に移動可能に設けられ、用紙束に向けて移動することにより、用紙束に対して押込み部142とは反対側に配置された中折ローラ対143に用紙束の中央付近(ステープル処理が施されている部分)を押込む。中折ローラ対143は、押込み部142によって押込まれた用紙束を折り畳んでブック綴じ状態にすると共に、折り畳まれた用紙束を第2排出部144へ搬送する。第2排出部144は、折り畳まれた用紙Tを後処理装置100から排出する。第1排出部113における後処理装置100の外側には、排出トレイ145が配置される。排出トレイ145には、第2排出部144から排出された用紙束が集積される。
【0026】
次に、コピー機1の機能構成について説明する。図2は、コピー機1の機能構成を示すブロック図である。
コピー機本体2は、上述した構成要素(原稿搬送部10、原稿読取部20、用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60)を備える。用紙搬送部30、画像形成部40、転写部50及び定着部60によりエンジン部3が構成される。なお、図1を用いて説明した構成要素については、その説明を省略する。さらに、コピー機本体2は、上述した機能構成に加えて、操作部70と、第1記憶部80と、主制御部90と、を備える。
【0027】
操作部70は、テンキー(図示せず)、タッチパネル(図示せず)及びスタートキー(図示せず)等を備える。テンキーは、印刷部数等の数字を入力するために操作される。タッチパネルは、種々の機能(一例として、印刷倍率の設定機能や、複数のページを1枚の用紙Tに割り付ける機能(2in1等)や、パンチ処理、ステープル処理又は中折り処理を実行させる機能)が割り当てられた複数のキー等を表示する。タッチパネルに表示されたキーは、種々の機能のうちのいずれかをコピー機1に実行させるために操作(タッチ)される。スタートキーは、印刷を実行させるために操作される。操作部70は、いずれかのキーが操作されることにより、このキーが操作されたことを表す信号を主制御部90に供給する。
【0028】
第1記憶部80は、ハードディスク又は半導体メモリ等から構成される。第1記憶部80は、原稿読取部20によって読み取られた原稿Gに基づく画像データを記憶する。また、第1記憶部80は、コピー機1において利用される制御プログラム、及びこの制御プログラムによって利用されるデータ等を記憶する。
【0029】
主制御部90は、原稿搬送部10と、原稿読取部20と、エンジン部3と、操作部70を構成するタッチパネルと、後処理制御部150とを制御する。また、主制御部90は、後処理装置100に後処理を行わせるための後処理要求情報を後処理装置100に送るよう制御する。
【0030】
後処理装置100は、上述した構成要素(用紙搬送部110、パンチ部120、ステープル部130及び中折部140)を備える。なお、図1を用いて説明した構成要素については、その説明を省略する。さらに、後処理装置100は、上述した構成要素に加えて、後処理制御部150と、第2記憶部160と、報知部170とを備える。
後処理制御部150は、用紙搬送部110と、パンチ部120と、ステープル部130と、中折部140とを制御する。また、後処理制御部150は、判断部151を備える。
【0031】
判断部151は、コピー機本体2から送られた後処理要求情報に基づいて後処理を行うときに後処理装置100において用紙Tに関する不具合が発生した場合、後処理を行うときの後処理装置100の動作内容が後処理装置100の動作可能な内容であるか否かを判断する。
【0032】
用紙Tに関する不具合とは、例えば、用紙詰り(JAM)のことである。後処理装置100の動作内容とは、後処理装置100において実際に後処理が行われたときの内容のことである。後処理装置100の動作内容の一例としては、コピー機本体2から後処理装置100に連続して搬入される用紙Tを用紙検知センサ115により検知することに基づいて得られる用紙Tの間隔等のことである。後処理装置100の動作可能な内容(以下、「動作可能内容」という。)とは、後処理装置100が後処理を行うことができる能力(後処理装置100のスペック)等のことである。後処理装置100の動作可能内容の一例としては、コピー機本体2から後処理装置100に連続して搬入される用紙Tに対して後処理を行うことができる適切な用紙Tの間隔等のことである。動作可能内容は第2記憶部160に記憶にされる場合がある。この場合、判断部151は、後処理装置100においてJAMが発生したときに、第2記憶部160にから動作可能内容を読み出し、後処理装置100の動作内容が動作可能内容であるか否かを判断する。
【0033】
報知部170は、後処理装置100の動作内容が後処理装置100の動作可能内容ではないと判断部151により判断された場合に、コピー機本体2に対して所定の報知を行う。
所定の報知は、後処理装置100の動作内容が動作可能内容ではない旨(異常情報)をコピー機本体2に対して報知することができるものであればよい。所定の報知は、例えば、後処理制御部150の制御に基づいて、異常情報をコピー機本体2に送信したり、発光ダイオードや電球等の発光部(報知部170)を発光又は点滅させたり、スピーカ(報知部170)から音又は音声を出力させたりする。
【0034】
後処理制御部150からコピー機本体2に対して異常情報を送信する場合、本発明の報知部は、後処理制御部150となる。さらに、異常情報がコピー機本体2に送信された場合、主制御部90は、コピー機1の動作を記録するイベントログに異常情報を書き込んで、そのイベントログを第1記憶部38に記憶させてもよく、操作部70を構成する上記のタッチパネルに異常情報を表示させてもよい。
【0035】
なお、後処理装置100の動作内容が動作可能内容ではないことを数値で表すことができる場合には、異常情報には、その数値の情報を含めることができる。ここで、数値の一例には、後処理装置100に連続して搬入される用紙Tの間隔等を挙げることができる。
【0036】
次に、判断部151について具体的に説明する。
まず、判断部151の第1具体例について説明する。
後処理を行う部数が複数ある場合、複数の部に対して連続して後処理(例えば、ステープル処理)を行うためには、部と部の間隔(例えば、第1番目の部を構成する用紙Tのうち最後に搬送される用紙Tと、第2番目の部を構成する用紙Tのうち最初に搬送される用紙Tとの間隔(以下、「部間」という。))は、適切な間隔に保たれていなければならない。すなわち、部間は、第1番目の部を構成する用紙Tに対して後処理が行われて、その用紙Tが後処理部101から排出された後に、第2番目の部を構成する用紙Tが後処理部101に搬入されるような間隔(動作可能内容)になっている必要がある。ところが、コピー機本体2から後処理装置100に用紙Tが実際に搬入されるときの部間(動作内容)は、後処理装置100によって制御されず、コピー機本体2の主制御部90によって制御されるため、適切な部間(動作可能内容)よりも短くなってしまう可能性がある。
【0037】
実際の部間(動作内容)が適切な部間(動作可能内容)よりも短い場合(例えば、後処理部101において第1番目の部を構成する用紙Tに対して後処理が行われているときに、第2番目の部を構成する用紙Tが後処理部101に搬入された場合)には、後処理部101においてJAMが発生する。後処理部101においてJAMが発生した場合、コピー機1の開発者やユーザは、まず、後処理装置100にJAMの原因が存在すると考えて、後処理装置100を調査するのが通常であるが、この第1具体例の場合では、コピー機本体2(主制御部90)にJAMの原因があるので、後処理装置100を調査する手間と時間が無駄になってしまう。
【0038】
このような無駄な手間と時間をかけないようにするために、後処理装置100は、単数又は複数の用紙Tを1つの纏まりとする部毎に後処理を行う場合において、用紙検知センサ115によって用紙Tを検知することに基づいて部間を測定する第1測定部116を備える。部を構成する用紙Tのうち最後に搬送される用紙Tには、コピー機本体2の用紙搬送部30を搬送されている段階で、主制御部90により、部における最後の用紙Tであることを示す最終用紙情報(例えば、最終用紙フラグ)が設定されている。第1測定部116は、用紙検知センサ115により、最終用紙情報が設定された用紙Tと、この後に搬送されている用紙Tとを検知させた結果に基づいて、両用紙Tの間隔(部間)を測定する。
【0039】
判断部151は、後処理装置100の動作内容として第1測定部116により測定された部間が、後処理装置100の動作可能内容として予め設定された部間を超えているか否かを判断する。すなわち、判断部151は、第2記憶部160に記憶されている動作可能内容(後処理部101において連続して後処理を行うことができる部間)を読み出して、動作内容が動作可能範囲であるか否かを判断する。
後処理制御部150は、第1測定部116により測定された部間が後処理部101において連続して後処理を行うことができる部間ではないと判断部151により判断された場合には、コピー機本体2に対しての所定の報知として、部間が異常であった旨の情報と、第1測定部116により測定された部間の情報とを通知する。
【0040】
次に、判断部151の第2具体例について説明する。
後処理を行う用紙Tが複数ある場合、複数の用紙Tに対して連続して後処理(例えば、パンチ処理)を行うためには、用紙Tと用紙Tの間隔(以下、「紙間」という。)は、適切な間隔に保たれていなければならない。すなわち、紙間は、例えば、第1番目の用紙Tに対して後処理が行われて、その用紙Tが後処理部101から排出された後に、第2番目の用紙Tが後処理部101に搬入されるような間隔(動作可能内容)になっている必要がある。ところが、コピー機本体2から後処理装置100に用紙Tが実際に搬入されるときの紙間(動作内容)は、後処理装置100によって制御されず、コピー機本体2の主制御部90によって制御されるため、適切な紙間(動作可能内容)よりも短くなってしまう可能性がある。実際の紙間(動作内容)が適切な紙間(動作可能内容)よりも短い場合(例えば、後処理部101において第1番目の用紙Tに対して後処理が行われているときに、第2番目の用紙Tが後処理部101に搬入された場合)には、JAMが発生する。
【0041】
このようなJAMが発生した場合でも、JAMの原因を解明するために後処理装置100を調査させることなく、最初からコピー機本体2を調査させるために、後処理装置100は、用紙検知センサ115によって用紙Tを検知することに基づいて、コピー機本体2から連続して搬入される用紙Tの間隔を測定する第2測定部117を備える。第2測定部117は、用紙検知センサ115により、搬送されてきた用紙Tと、この後に搬送されている用紙Tとを検知させた結果に基づいて、紙間を測定する。
【0042】
判断部151は、後処理装置100の動作内容として第2測定部117により測定された紙間が、後処理装置100の動作可能内容として予め設定された紙間を越えているか否かを判断する。すなわち、判断部151は、第2記憶部160に記憶されている動作内容(後処理部101において連続して後処理を行うことができる紙間)を読み出して、動作内容が動作可能範囲であるか否かを判断する。
後処理制御部150は、第2測定部117により測定された紙間が、後処理部101において連続して後処理を行うことができる紙間ではないと判断部151により判断された場合には、コピー機本体2に対しての所定の報知として、紙間が異常であった旨の情報と、第2測定部117により測定された紙間の情報とを通知する。
【0043】
次に、判断部151の第3具体例について説明する。
後処理装置100は、異なる用紙Tに対して異なる種類の後処理(例えば、ステープル処理とパンチ処理)を連続して行う場合、ステープル処理が終了した後に後処理部101を初期化し、その後、後処理装置100に搬入された用紙Tに対してパンチ処理を行う。この場合、後処理部101の初期化が終了するまで、用紙Tの搬送速度を遅くする(パンチ処理が行われる用紙Tを後処理部101(後処理装置100)に搬入させない)必要がある。
また、コピー機1の主電源が投入された場合等、後処理装置100は、まず後処理部101を初期化させ、初期化終了後に搬入された用紙Tに対して後処理を行う。
ここで、上記のいずれの場合でも、後処理制御部150は、後処理を実行可能な状態になるよう後処理部101を制御する(後処理部101を初期化する)。なお、後処理を行うことができる状態(後処理を実行可能な状態)を、動作可能内容とする。
【0044】
ところが、上記のいずれの場合でも、コピー機本体2から後処理装置100への用紙Tの搬送動作が主制御部90により制御されるため、用紙Tは、後処理部101が初期化されているときでも、後処理装置100に搬入されてしまう可能性がある。後処理部101の初期化が行われているとき(動作可能内容ではないとき)に後処理装置100に用紙Tを搬入させる動作(動作内容)が行われた場合には、JAMが発生する。
【0045】
このようなJAMが発生した場合でも、JAMの原因を解明するために後処理装置100を調査させることなく、最初からコピー機本体2を調査させるために、判断部151は、用紙検知センサ115により用紙Tを検知した場合に、後処理制御部150の制御に基づいて後処理が実行可能な状態になっているか否かを判断する。すなわち、判断部151は、動作内容として用紙検知センサ115により用紙Tが検知された場合(コピー機本体2から後処理装置100に用紙Tが搬入された場合)に、後処理部101の初期化が行われていない状態(動作可能内容)であるか否かを判断する。
【0046】
報知部170は、用紙検知センサ115が用紙Tを検知したときに、後処理が実行可能な状態になっていない場合には、コピー機本体2に対して所定の報知を行う。すなわち、後処理制御部150は、後処理装置100の動作内容が動作可能内容ではないと判断部151により判断された場合には、コピー機本体2に対して所定の報知を行うよう報知部170を制御する。所定の報知としては、用紙Tの搬送速度が遅くならなかった旨の情報、又は後処理部101の初期化中に用紙Tが搬入された旨の情報を、後処理制御部150からコピー機本体2に通知するものが挙げられる。
【0047】
次に、判断部151の第4具体例について説明する。
まず、コピー機本体2の主制御部90は、複数の用紙Tを1つの纏まりとする部における最終の用紙Tに対して、最終の用紙Tであることを示す最終用紙情報(最終被転写材情報)を設定するよう制御する。また、主制御部90は、最終用紙情報を後処理制御部150に送信するよう制御する。最終用紙情報は、例えば、最終の用紙Tであることを示す最終用紙フラグ等であればよい。
【0048】
また、後処理装置100は、コピー機本体2から搬入された用紙Tのうち、最終用紙情報が設定された用紙Tを検出する検出部118を備える。後処理部101は、検出部118により最終用紙情報が検出されることに基づいて、複数の用紙Tに対して後処理を行う。具体的な一例として、部を構成する複数の用紙Tに対してステープル部130によりステープル処理を行う場合、ステープル部130は、検出部118により最終用紙情報が検出されると共に、最終用紙情報が設定された最終の用紙Tが搬入されたときに、ステープル処理を行う。
【0049】
ところが、コピー機1では複数の用紙Tが高速かつ連続して搬送されているため、主制御部90は、後処理の対象となる部を構成する最終の用紙Tではなく、第1の部以後に搬送される第2の部を構成する用紙Tに対して間違えて最終用紙情報を設定してしまう可能性がある。このように最終用紙情報を間違えて設定した場合、後処理部101には、後処理を行うことが可能な所定の枚数よりも多い枚数の用紙Tが搬入される可能性がある。このような場合には、JAMが発生する。
【0050】
このようなJAMが発生した場合でも、JAMの原因を解明するために後処理装置100を調査させることなく、最初からコピー機本体2を調査させる(主制御部90によって最終用紙情報が適切に設定されていないことを早期に判明させる)ために、判断部151は、後処理部101に複数の用紙Tが搬入される(動作内容)ことによりJAM(用紙Tに関する不具合)が発生した場合に、検出部118により最終用紙情報を検出している(動作可能内容)か否かを判断する。
【0051】
そして、報知部170は、検出部118により最終用紙情報を検出していない場合に、コピー機本体2に対して所定の報知を行う。すなわち、後処理制御部150は、後処理装置100の動作内容が動作可能内容ではないと判断部151により判断された場合には、コピー機本体2に対して所定の報知を行うよう報知部170を制御する。所定の報知としては、最終用紙情報を受信していない旨の情報を、後処理制御部150からコピー機本体2に通知するものが挙げられる。
【0052】
次に、判断部151の第5具体例について説明する。
用紙Tを搬送する場合、主制御部90は、適切な用紙Tの搬送速度を決定して、決定された搬送速度により用紙Tを搬送するよう用紙搬送部30を制御すると共に、決定された搬送速度により用紙Tを搬送するよう用紙搬送部30を制御している旨の制御情報を判断部151に送るよう制御している。さらに、主制御部90は、搬送されている用紙Tの大きさの情報を判断部151に送るよう制御している。判断部151は、主制御部90から送信された制御情報(用紙Tの搬送速度の情報を含む。)及び用紙Tの大きさの情報に基づいて、適切に搬送される用紙Tが用紙検知センサ115を通過する時間(用紙検知センサ115により用紙Tが検知される時間)を得ることができる。この用紙Tが用紙検知センサ115を適切に通過する時間(用紙Tの所定の通過時間)は、後処理装置100の動作可能内容となる。
【0053】
ところで、後処理装置100の搬入部111(後処理装置100の内部に用紙Tを搬入するための駆動ローラ対(図示せず))及びコピー機本体2の第2用紙排出部38(コピー機本体2から用紙Tを排出するための駆動ローラ対)においてJAMが発生した場合、用紙検知センサ115は、用紙Tを検知した状態を維持する。
【0054】
この場合、判断部151は、主制御部90から制御情報を受信した状態において、後処理装置100の動作内容として用紙検知センサ115により用紙Tを検知している時間(用紙検知時間)が、後処理装置100の動作可能内容として用紙Tの所定の通過時間を超えているか否かを判断する。
判断部151は、制御情報を受信した場合、用紙Tが適切な搬送速度により搬送されていると判断する。この場合において、判断部151は、用紙検知時間が用紙Tの所定の通過時間を超えていると判断したときには、用紙検知時間が用紙Tの所定の通過時間よりも長いことの原因が主制御部90によって制御される用紙Tの搬送速度にあるのではなく、搬入部111及び第2用紙排出部38における機械的な要因によりJAMが発生したと判断する。なお、機械的な要因とは、上記の駆動ローラ対の用紙搬送力(回転駆動する力)が不足した等のことである。
【0055】
後処理制御部150は、用紙検知時間が用紙Tの所定の通過時間を超えていると判断部151により判断された場合には、コピー機本体2に対しての所定の報知として、搬入部111及び第2用紙排出部38における機械的な要因によりJAMが発生した旨の情報を通知する。
【0056】
次に、コピー機1の特徴的な動作について図3を参照しながら説明する。図3は、コピー機1の特徴的な動作について説明するためのフローチャートである。
【0057】
ステップST1において、後処理装置100の用紙搬送部110は、コピー機本体2から送られた後処理要求情報に基づいて後処理部101が後処理を行うときに、後処理装置100においてJAMが発生した場合には、JAMを検知する。
【0058】
ステップST2において、判断部151は、ステップST1においてJAMを検知したときの後処理装置100の動作内容が、後処理装置100の動作可能内容であるか否かを判断する。一例として、上記の第1具体例において説明したように、判断部151は、後処理装置100の動作内容として第1測定部116により測定された部間が、後処理装置100の動作可能内容としての部間を超えているか否かを判断する。後処理装置100の動作内容が後処理装置100の動作可能内容ではないと判断した場合(No)には、ステップST3に進む。後処理装置100の動作内容が後処理装置100の動作可能内容であると判断した場合(Yes)には、ステップST4に進む。
【0059】
ステップST3において、報知部170は、コピー機本体2に対して所定の報知を行う。
ステップST4において、後処理制御部150は、後処理装置100に存在する何らかの原因によりJAMが発生した旨の報知を行う。
【0060】
以上説明したように、本実施形態のコピー機1によれば、以下の効果が奏される。
すなわち、本実施形態のコピー機1は、後処理要求情報に基づいて後処理を行うときに後処理装置100においてJAMが発生した場合、後処理を行うときの後処理装置100の動作内容が後処理装置100の動作可能内容であるか否かを判断部151が判断し、後処理装置100の動作内容が後処理装置100の動作可能内容ではないと判断部151により判断された場合に、報知部170がコピー機本体2に対して所定の報知を行うので、後処理装置100で発生したJAMの原因がコピー機本体2にあることを早期に知ることができる。
【0061】
また、本実施形態のコピー機1は、後処理装置100の動作内容として第1測定部116により測定された部間が、後処理装置100の動作可能内容としての部間を超えているか否かを判断部151により判断するので、後処理部101が後処理を行うことが可能な部間を保ってコピー機本体2から後処理装置100に用紙Tが搬送されたか(JAMの原因がコピー機本体2にあるか)否かを早期に知ることができる。
【0062】
また、本実施形態のコピー機1は、後処理装置100の動作内容として第2測定部117により測定された紙間が、後処理装置100の動作可能内容としての紙間を超えているか否かを判断部151により判断するので、後処理部101が後処理を行うことが可能な紙間を保ってコピー機本体2から後処理装置100に用紙Tが搬送されたか(JAMの原因がコピー機本体2にあるか)否かを早期に知ることができる。
【0063】
また、本実施形態のコピー機1は、後処理装置100の動作内容として用紙検知センサ115により用紙Tを検知した場合に、後処理制御部150の制御に基づいて後処理が実行可能な状態になっているか(動作可能内容か)否かを判断部151により判断するので、後処理部101が後処理を行うことが可能なときにコピー機本体2から後処理装置100に用紙Tが搬送されたか(JAMの原因がコピー機本体2にあるか)否かを早期に知ることができる。
【0064】
また、本実施形態のコピー機1は、後処理装置100の動作内容として後処理部101に複数の用紙Tが搬入されることによりJAMが発生した場合に、検出部118により最終用紙情報を検出しているか(動作可能内容か)否かを判断部151により判断するので、後処理部101が後処理を行うことが可能な所定の枚数の用紙Tが後処理部101に搬入されたか(JAMの原因がコピー機本体2にあるか)否かを早期に知ることができる。
【0065】
また、本実施形態のコピー機1は、主制御部90から制御情報を受信した場合に、後処理装置100の動作内容として用紙検知センサ115により用紙Tを検知している時間が、後処理装置100の動作可能内容として用紙Tの所定の通過時間を超えているか否かを判断部151により判断するので、搬入部111及び第2用紙排出部38において機械的な原因によりJAMが発生したのか否かを早期に知ることができる。
【0066】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることはなく、種々の形態で実施することができる。
本実施形態のコピー機1は、カラーコピー機であるが、この形態に限定されることはなく、モノクロコピー機であってもよい。
また、本実施形態のコピー機1は、中間転写ベルト48を介して用紙Tにトナー画像を転写している(間接転写方式)が、この形態に限定されることはなく、感光体ドラムに形成されたトナー画像を直接に用紙に転写してもよい(直接転写方式)。
また、本実施形態のコピー機1は、用紙Tの片面を印刷する構成であるが、これに限定されることはなく、用紙の両面を印刷する構成であってもよい。
【0067】
また、本発明の画像形成装置は、上述したコピー機1に限定されることはない。すなわち、本発明の画像形成装置は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能及びスキャナ機能を備える複合機であってもよく、ファクシミリやプリンタであってもよい。
また、本発明の画像形成装置によってトナー画像が定着される被転写材は用紙Tに限定されることはなく、例えば、OHP(オーバヘッドプロジェクタ)シート等のフィルムシートであってもよい。
【符号の説明】
【0068】
1…コピー機(画像形成装置)、2…コピー機本体(画像形成装置本体)、90…主制御部、100…後処理装置、101…後処理部、110…用紙搬送部、115…用紙検知センサ(センサ)、116…第1測定部、117…第2測定部、118…検出部、50…後処理制御部、151…判断部、170…報知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被転写材に対して後処理を行う後処理装置であって、
後処理を行うときに前記後処理装置において被転写材に関する不具合が発生した場合、後処理を行うときの前記後処理装置の動作内容が前記後処理装置の動作可能な内容であるか否かを判断する判断部と、
前記判断部によって前記後処理装置の動作内容が前記後処理装置の動作可能な内容でないと判断された場合に、所定の報知を行う報知部と、
画像形成装置本体から搬入される被転写材を検知するセンサと、
単数又は複数の被転写材を1つの纏まりとする部毎に後処理を行う場合において、前記センサによって被転写材を検知することに基づいて部の間隔を測定する第1測定部と、を備え、
前記判断部は、前記後処理装置の動作内容として前記第1測定部により測定された部の間隔が、前記後処理装置の動作可能な内容として予め設定された部の間隔を超えているか否かを判断する、
後処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−101407(P2013−101407A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2013−36157(P2013−36157)
【出願日】平成25年2月26日(2013.2.26)
【分割の表示】特願2010−42886(P2010−42886)の分割
【原出願日】平成22年2月26日(2010.2.26)
【出願人】(000006150)京セラドキュメントソリューションズ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】