説明

心血管疾患を処置するためのニューレギュリン法および組成物

【課題】哺乳動物(特に、ヒト)における種々の心血管疾患または障害を予防、処置、または遅延するための組成物および方法を提供する。
【解決手段】ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント、またはニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする核酸、またはニューレギュリンの産生および/もしくは機能を増強する薬剤を用いて、種々の心血管疾患または障害を予防、処置、または遅延するための組成物および方法。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組み合わせであって、有効量のニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメ
ント、またはニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする
核酸、または該ニューレギュリンの産生および/もしくは機能を増強する薬剤、ならびに
ウイルス性心筋炎もしくは拡張型(うっ血性)心筋症(DCM)のための有効量の予防剤
もしくは治療剤を含む、組み合わせ。
【請求項2】
前記ニューレギュリンが、ErbB2−ErbB4レセプターとの結合を通じて、その抗
ウイルス性心筋炎活性または抗DCM活性を発揮する、請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項3】
前記ニューレギュリンが、ニューレギュリン1、ニューレギュリン2、ニューレギュリン
3、およびニューレギュリン4からなる群より選択される、請求項1に記載の組み合わせ

【請求項4】
前記ニューレギュリン1がニューレギュリンα2またはニューレギュリンβ2である、請
求項3に記載の組み合わせ。
【請求項5】
前記ニューレギュリンフラグメントが、配列番号4に示されるアミノ酸配列を含むニュー
レギュリンβ2フラグメントである、請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項6】
前記ウイルス心筋炎のための予防剤または治療剤が、抗生物質、心臓保護剤、抗酸化剤、
および心筋栄養剤からなる群より選択される、請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項7】
前記抗生物質がペニシリンである、請求項6に記載の組み合わせ。
【請求項8】
前記心臓保護剤がタウリンである、請求項6に記載の組み合わせ。
【請求項9】
前記抗酸化剤が、ビタミンC、ビタミンE、およびコエンザイムQ10からなる群より選
択される、請求項6に記載の組み合わせ。
【請求項10】
前記心筋栄養剤がエネルギーの組み合わせである、請求項6に記載の組み合わせ。
【請求項11】
前記DCMのための予防剤または治療剤が、心臓強壮剤、利尿剤、アンギオテンシンI変
換酵素インヒビター(ACEI)、カルシウムアンタゴニスト、およびβ−レセプターア
ンタゴニストからなる群より選択される、請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項12】
前記心臓強壮剤がジゴキシンまたはセジラニドである、請求項11に記載の組み合わせ。
【請求項13】
前記利尿剤が、炭酸脱水素酵素インヒビター、浸透圧利尿剤、Na−K−2Cl
ンポートインヒビター、Na−Clシンポートインヒビター、腎臓上皮Naチャネ
ルインヒビター、および鉱質コルチコイドレセプターアンタゴニストからなる群より選択
される、請求項11に記載の組み合わせ。
【請求項14】
前記カルシウムアンタゴニストがアムロジピンである、請求項11に記載の組み合わせ。
【請求項15】
前記β−レセプターアンタゴニストがカルベジロールである、請求項11に記載の組み合
わせ。
【請求項16】
薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤をさらに含む、請求項1に記載の組み合わせ。
【請求項17】
キットであって、容器中の請求項1に記載の組み合わせ、および該組み合わせを用いてウ
イルス性心筋炎またはDCMを予防、処置、または遅延するための指示書を備える、キッ
ト。
【請求項18】
哺乳動物におけるウイルス性心筋炎または拡張型(うっ血性)心筋症(DCM)を予防、
処置、または遅延するための方法であって、このような予防、処置、または遅延が必要と
されるかまたは望ましい哺乳動物に、有効量のニューレギュリンタンパク質もしくはその
機能的フラグメント、またはニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメン
トをコードする核酸、または該ニューレギュリンの産生および/もしくは機能を増強する
薬剤を投与する工程を包含し、それによって、該ウイルス性心筋炎またはDCMが予防、
処置、または遅延される、方法。
【請求項19】
前記ニューレギュリンが、ErbB2−ErbB4レセプターとの結合を通じて、その抗
ウイルス性心筋炎活性または抗DCM活性を発揮する、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ニューレギュリンが、ニューレギュリン1、ニューレギュリン2、ニューレギュリン
3、およびニューレギュリン4からなる群より選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記ニューレギュリン1がニューレギュリンα2またはニューレギュリンβ2である、請
求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記ニューレギュリンフラグメントが、配列番号4に示されるアミノ酸配列を含むニュー
レギュリンβ2フラグメントである、請求項18に記載の方法。
【請求項23】
前記哺乳動物がヒトである、請求項18に記載の方法。
【請求項24】
前記ウイルス性心筋炎が、Coxsackie Group Aウイルス、Coxsac
kie Group Bウイルス、ECHOウイルス、およびポリオウイルスからなる群
より選択されるウイルスの感染により引き起こされるかまたは該ウイルスの感染に付随す
る、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記ウイルス性心筋炎が、Coxackie Group Bウイルスの感染により引き
起こされるかまたは該ウイルスの感染に付随する、請求項18に記載の方法。
【請求項26】
前記ウイルス性心筋炎が、心外膜炎または心内膜炎を併発する、請求項18に記載の方法

【請求項27】
前記ウイルス性心筋炎が、心筋の損傷、心臓機能障害、不整脈、全身性症候群、および心
筋症からなる群より選択される臨床的特長を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項28】
前記ウイルス性心筋炎が、急性または慢性のウイルス性心筋炎である、請求項18に記載
の方法。
【請求項29】
前記ウイルス性心筋炎が、不整脈、心不全、および心臓ショックからなる群より選択され
る臨床的特長を有する、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記ウイルス性心筋炎が、心臓肥大および/または永久心筋損傷により長期化する、請求
項18に記載の方法。
【請求項31】
前記DCMが、心室肥大、心筋ポンプ機能不全、およびうっ血性心不全からなる群より選
択される臨床的特長を有する、請求項18に記載の方法。
【請求項32】
前記ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント、またはニューレギュ
リンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする核酸が、薬学的に受容可能
なキャリアまたは賦形剤と共に投与される、請求項18に記載の方法。
【請求項33】
ニューレギュリンタンパク質またはその機能的フラグメントが投与される、請求項18に
記載の方法。
【請求項34】
ニューレギュリンタンパク質またはその機能的フラグメントをコードする核酸が投与され
る、請求項18に記載の方法。
【請求項35】
ウイルス性心筋炎またはDCMのための予防剤または治療剤を投与する工程をさらに包含
する、請求項18に記載の方法。
【請求項36】
前記ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント、またはニューレギュ
リンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする核酸が、前記ウイルス性心
筋炎またはDCMのための予防剤または治療剤の投与の前、同時、またはその後に投与さ
れる、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記ウイルス心筋炎のための予防剤または治療剤が、抗生物質、心臓保護剤、抗酸化剤、
および心筋栄養剤からなる群より選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項38】
前記抗生物質がペニシリンである、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記心臓保護剤がタウリンである、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記抗酸化剤が、ビタミンC、ビタミンE、およびコエンザイムQ10からなる群より選
択される、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記心筋栄養剤がエネルギーの組み合わせである、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
前記DCMのための予防剤または治療剤が、心臓強壮剤、利尿剤、アンギオテンシンI変
換酵素インヒビター(ACEI)、カルシウムアンタゴニスト、およびβ−レセプターア
ンタゴニストからなる群より選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項43】
前記心臓強壮剤がジゴキシンまたはセジラニドである、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記利尿剤が、炭酸脱水素酵素インヒビター、浸透圧利尿剤、Na−K−2Cl
ンポートインヒビター、Na−Clシンポートインヒビター、腎臓上皮Naチャネ
ルインヒビター、および鉱質コルチコイドレセプターアンタゴニストからなる群より選択
される、請求項42に記載の方法。
【請求項45】
前記カルシウムアンタゴニストがアムロジピンである、請求項42に記載の方法。
【請求項46】
前記β−レセプターアンタゴニストがカルベジロールである、請求項42に記載の方法。
【請求項47】
哺乳動物におけるウイルス性心筋炎または拡張型(うっ血性)心筋症(DCM)を予防、
処置、または遅延するための薬学的組成物であって、有効量のニューレギュリンタンパク
質もしくはその機能的フラグメント、またはNRGタンパク質もしくはその機能的フラグ
メントをコードする核酸、または該ニューレギュリンの産生および/もしくは機能を増強
する薬剤を含む、薬学的組成物。
【請求項48】
前記ニューレギュリンが、ErbB2−ErbB4レセプターとの結合を通じて、その抗
ウイルス性心筋炎活性または抗DCM活性を発揮する、請求項47に記載の薬学的組成物

【請求項49】
前記ニューレギュリンが、ニューレギュリン1、ニューレギュリン2、ニューレギュリン
3、およびニューレギュリン4からなる群より選択される、請求項47に記載の薬学的組
成物。
【請求項50】
前記ニューレギュリン2がニューレギュリンα2またはニューレギュリンβ2である、請
求項49に記載の薬学的組成物。
【請求項51】
前記ニューレギュリンフラグメントが、配列番号4に示されるアミノ酸配列を含むニュー
レギュリンβ2フラグメントである、請求項47に記載の薬学的組成物。
【請求項52】
前記ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント、またはニューレギュ
リンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする核酸が、約25μg〜約2
,500μgの用量範囲を有する、請求項47に記載の薬学的組成物。
【請求項53】
キットであって、容器中の請求項47に記載の薬学的組成物、および該組成物を用いてウ
イルス性心筋炎またはDCMを予防、処置、または遅延するための指示書を備える、キッ
ト。
【請求項54】
その予防、処置、または遅延が必要とされるかまたは望ましい哺乳動物における心臓毒性
を予防、処置、または遅延するための方法であって、インビボで哺乳動物に、有効量の予
防剤または治療剤、および有効量の(i)ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能
的フラグメント;(ii)ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント
をコードする核酸;または(iii)該ニューレギュリンの産生もしくは機能を増強する
薬剤を投与する工程を包含し、それによって、該予防剤または治療剤の投与に伴う心臓毒
性が予防、処置、または遅延される、方法。
【請求項55】
前記予防剤または治療剤が、前記心臓毒性を引き起こす酸素由来のフリーラジカルを産生
する、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
前記予防剤または治療剤が、前記心臓毒性を引き起こす脂質可酸化を増強する、請求項5
4に記載の方法。
【請求項57】
前記予防、処置、または遅延される心臓毒性が、頻拍、不整脈、およびうっ血性心不全か
らなる群より選択される、請求項54に記載の方法。
【請求項58】
前記予防、処置、または遅延される心臓毒性が、急性または慢性の心臓毒性である、請求
項54に記載の方法。
【請求項59】
前記急性心臓毒性が、洞頻拍、不整脈、伝導ブロック、およびST−Tセグメントの変質
からなる群より選択される臨床的特長を有する、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記慢性心臓毒性が、不可逆的なうっ血性心不全の臨床的特長を有する、請求項58に記
載の方法。
【請求項61】
前記予防、処置、または遅延される心臓毒性が、左心室駆出フラクション(LVEF)の
減少、一回拍出量(SV)の減少、心拍出量(CO)の減少、または心係数(CI)の減
少を含む、請求項54に記載の方法。
【請求項62】
前記予防、処置、または遅延される心臓毒性が、左心室の収縮およびポンプ能力の阻害を
含む、請求項54に記載の方法。
【請求項63】
前記予防剤または治療剤が、抗新生物剤、抗精神病剤、三環系抗うつ剤、インターフェロ
ン、インターロイキン、および抗感染剤からなる群より選択される、請求項54に記載の
方法。
【請求項64】
前記抗新生物剤がアントラサイクリン抗新生物剤である、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
前記アントラサイクリン抗新生物剤が、以下の式I:
【化1】

を有し、ここで、R1はメトキシまたは水素であり;ならびにR2、R3、およびR4は
、ヒドロキシまたは水素である、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記アントラサイクリン抗新生物剤が、アドリアマイシン(またはドキソルビシン)、ダ
ウノルビシン、エピルビシン、イダルビシン、ミトキサントロン、マイトマイシン、ブレ
オマシイン、シクロホフファミド、フルオロウラシル、アクチノマイシンD、およびビン
クリスチンからなる群より選択される、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記アントラサイクリン抗新生物剤がアドリアマイシンである、請求項66に記載の方法

【請求項68】
前記抗精神病剤が、クロルプロマジン、パーフェナジン、またはトリフルペラジンからな
る群より選択される、請求項63に記載の方法。
【請求項69】
前記三環系抗うつ剤が、クロリミプラミン、アミトリプチリン、およびドキセピンからな
る群より選択される、請求項63に記載の方法。
【請求項70】
前記インターフェロンがインターフェロン−αである、請求項63に記載の方法。
【請求項71】
前記インターロイキンがインターロイキン−2である、請求項63に記載の方法。
【請求項72】
前記抗感染剤がエメチンである、請求項63に記載の方法。
【請求項73】
前記ニューレギュリンが、ニューレギュリン1、ニューレギュリン2、ニューレギュリン
3、およびニューレギュリン4からなる群より選択される、請求項54に記載の方法。
【請求項74】
前記ニューレギュリン1がニューレギュリンα2またはニューレギュリンβ2である、請
求項73に記載の方法。
【請求項75】
前記ニューレギュリンフラグメントが、配列番号4に示されるアミノ酸配列を含むニュー
レギュリンβ2である、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント、またはニューレギュ
リンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする核酸、または該ニューレギ
ュリンの産生または機能を増強する薬剤が、薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤と
共に投与される、請求項54に記載の方法。
【請求項77】
ニューレギュリンタンパク質またはその機能的フラグメントが投与される、請求項76に
記載の方法。
【請求項78】
ニューレギュリンタンパク質またはその機能的フラグメントをコードする核酸が投与され
る、請求項76に記載の方法。
【請求項79】
前記ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント、またはニューレギュ
リンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする核酸、または該ニューレギ
ュリンの産生または機能を増強する薬剤が、予防剤または治療剤の投与の前、同時、また
はその後に投与される、請求項54に記載の方法。
【請求項80】
前記予防剤または治療剤は、該予防剤または治療剤が、ニューレギュリンタンパク質もし
くはその機能的フラグメント、またはニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フ
ラグメントをコードする核酸、または該ニューレギュリンの産生もしくは機能を増強する
薬剤の非存在下で投与される場合に最大限許容される量よりも高い量で投与される、請求
項54に記載の方法。
【請求項81】
前記哺乳動物がヒトである、請求項54に記載の方法。
【請求項82】
前記ヒトが、肺癌、乳癌、膀胱癌、精巣癌、甲状腺癌、柔組織癌、骨肉腫、神経芽腫、急
性白血病、悪性リンパ腫、胃癌、肝臓癌、食道癌、および頚部癌からなる群より選択され
る悪性腫瘍を有する、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
組み合わせであって、有効量のニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメ
ント、またはニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする
核酸、または該ニューレギュリンの産生および/もしくは機能を増強する薬剤、ならびに
心筋梗塞のための有効量の予防剤もしくは治療剤を含む、組み合わせ。
【請求項84】
前記ニューレギュリンが、ErbB2−ErbB4レセプターとの結合を通じて、その抗
心筋梗塞活性を発揮する、請求項83に記載の組み合わせ。
【請求項85】
前記ニューレギュリンが、ニューレギュリン1、ニューレギュリン2、ニューレギュリン
3、およびニューレギュリン4からなる群より選択される、請求項83に記載の組み合わ
せ。
【請求項86】
前記ニューレギュリン1がニューレギュリンα2またはニューレギュリンβ2である、請
求項85に記載の組み合わせ。
【請求項87】
前記ニューレギュリンフラグメントが、配列番号4に示されるアミノ酸配列を含むニュー
レギュリンβ2フラグメントである、請求項83に記載の組み合わせ。
【請求項88】
前記ウイルス性心筋炎の予防剤または治療剤が、アンギオテンシンI変換酵素インヒビタ
ー(ACEI)、カルシウムアンタゴニスト、β−レセプターアンタゴニスト、アスピリ
ン、アトロピン、ニトログリセリン、スコポールアミン、および血栓崩壊剤からなる群よ
り選択される、請求項83に記載の組み合わせ。
【請求項89】
前記ACEIが、カプトプリル、ラムプリル、リシノプリル、ゾフェノプリル、およびト
ランドラプリルからなる群より選択される、請求項88に記載の組み合わせ。
【請求項90】
前記カルシウムアンタゴニストがジルチアゼムである、請求項88に記載の組み合わせ。
【請求項91】
前記β−レセプターアンタゴニストがプロパノールオール、メトプロロール、アテノール
オール、およびチモールオールからなる群より選択される、請求項88に記載の組み合わ
せ。
【請求項92】
前記血栓崩壊剤が、ストレプトキナーゼ、t−PA、およびアニストレプラーゼからなる
群より選択される、請求項88に記載の組み合わせ。
【請求項93】
薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤をさらに含む、請求項83に記載の組み合わせ

【請求項94】
キットであって、容器中の請求項83に記載の組み合わせ、および該組み合わせを用いて
心筋梗塞を予防、処置、または遅延するための指示書を備える、キット。
【請求項95】
哺乳動物における心筋梗塞を予防、処置、または遅延するための方法であって、このよう
な予防、処置、または遅延が必要とされるかまたは望ましい哺乳動物に、有効量のニュー
レギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント、またはニューレギュリンタンパ
ク質もしくはその機能的フラグメントをコードする核酸、または該ニューレギュリンの産
生および/もしくは機能を増強する薬剤を投与する工程を包含し、それによって、該心筋
梗塞が予防、処置、または遅延される、方法。
【請求項96】
前記ニューレギュリンが、ErbB2−ErbB4レセプターとの結合を通じて、その抗
心筋梗塞活性を発揮する、請求項95に記載の方法。
【請求項97】
前記ニューレギュリンが、ニューレギュリン1、ニューレギュリン2、ニューレギュリン
3、およびニューレギュリン4からなる群より選択される、請求項95に記載の方法。
【請求項98】
前記ニューレギュリン1がニューレギュリンα2またはニューレギュリンβ2である、請
求項97に記載の方法。
【請求項99】
前記ニューレギュリンフラグメントが、配列番号4に示されるアミノ酸配列を含むニュー
レギュリンβ2フラグメントである、請求項95に記載の方法。
【請求項100】
前記ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント、またはニューレギュ
リンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする核酸、または該ニューレギ
ュリンの産生および/もしくは機能を増強する薬剤が、前記心筋梗塞に付随する左心室拡
張終期(LVEDD)および収縮末期直径(LVESD)の増加をアンタゴナイズする、
請求項95に記載の方法。
【請求項101】
前記ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント、またはニューレギュ
リンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする核酸、または該ニューレギ
ュリンの産生および/もしくは機能を増強する薬剤が、前記心筋梗塞に伴う左心室EFの
減少をアンタゴナイズする、請求項95に記載の方法。
【請求項102】
前記哺乳動物がヒトである、請求項95に記載の方法。
【請求項103】
前記心筋梗塞が、左心室拡張、減少した収縮機能、および増加した充填圧からなる群より
選択される臨床的特長を有する、請求項95に記載の方法。
【請求項104】
前記ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント、またはニューレギュ
リンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする核酸または該ニューレギュ
リンの産生および/もしくは機能を増強する薬剤が、薬学的に受容可能なキャリアまたは
賦形剤と共に投与される、請求項95に記載の方法。
【請求項105】
ニューレギュリンタンパク質またはその機能的フラグメントが投与される、請求項95に
記載の方法。
【請求項106】
ニューレギュリンタンパク質またはその機能的フラグメントをコードする核酸が投与され
る、請求項95に記載の方法。
【請求項107】
心筋梗塞のための予防剤または治療剤を投与する工程をさらに包含する、請求項95に記
載の方法。
【請求項108】
前記ウイルス性心筋炎の予防剤または治療剤が、アンギオテンシンI変換酵素インヒビタ
ー(ACEI)、カルシウムアンタゴニスト、β−レセプターアンタゴニスト、アスピリ
ン、アトロピン、ニトログリセリン、スコポールアミン、および血栓崩壊剤からなる群よ
り選択される、請求項107に記載の方法。
【請求項109】
前記ACEIが、カプトプリル、ラムプリル、リシノプリル、ゾフェノプリル、およびト
ランドラプリルからなる群より選択される、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
前記カルシウムアンタゴニストがジルチアゼムである、請求項108に記載の方法。
【請求項111】
前記β−レセプターアンタゴニストがプロパノールオール、メトプロロール、アテノール
オール、およびチモールオールからなる群より選択される、請求項108に記載の方法。
【請求項112】
前記血栓崩壊剤が、ストレプトキナーゼ、t−PA、およびアニストレプラーゼからなる
群より選択される、請求項108に記載の方法。
【請求項113】
前記ニューレギュリンタンパク質もしくはその機能的フラグメント、またはニューレギュ
リンタンパク質もしくはその機能的フラグメントをコードする核酸または該ニューレギュ
リンの産生および/もしくは機能を増強する薬剤が、インビボで投与される、請求項95
に記載の方法。
【請求項114】
哺乳動物における疾患を予防、処置、または遅延するための薬学的組成物であって、ニュ
ーレギュリンタンパク質またはその機能的フラグメントを:
(a)約170U/kg以下の安全用量で;または
(b)約3,600U/kg以下の総レジメンで、
含む、薬学的組成物。
【請求項115】
約21日または約21日未満で投与される、請求項114に記載の薬学的組成物。
【請求項116】
連続的にまたは間欠的に投与される、請求項114に記載の薬学的組成物。
【請求項117】
薬学的に受容可能なキャリアまたは賦形剤をさらに含む、請求項114に記載の薬学的組
成物。
【請求項118】
前記ニューレギュリンが、ErbB2−ErbB4レセプターとの結合を通じて、その抗
疾患活性を発揮する、請求項114に記載の薬学的組成物。
【請求項119】
前記ニューレギュリンが、ニューレギュリン1、ニューレギュリン2、ニューレギュリン
3、およびニューレギュリン4からなる群より選択される、請求項114に記載の薬学的
組成物。
【請求項120】
前記ニューレギュリン1がニューレギュリンα2またはニューレギュリンβ2である、請
求項119に記載の薬学的組成物。
【請求項121】
前記ニューレギュリンフラグメントが、配列番号4に示されるアミノ酸配列を含むニュー
レギュリンβ2フラグメントである、請求項120に記載の薬学的組成物。
【請求項122】
前記哺乳動物がヒトである、請求項119に記載の薬学的組成物。
【請求項123】
前記疾患が心血管疾患である、請求項114に記載の薬学的組成物。
【請求項124】
静脈内投与のために処方されている、請求項114に記載の薬学的組成物。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate


【公開番号】特開2011−37873(P2011−37873A)
【公開日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−223952(P2010−223952)
【出願日】平成22年10月1日(2010.10.1)
【分割の表示】特願2004−506824(P2004−506824)の分割
【原出願日】平成15年5月15日(2003.5.15)
【出願人】(504274712)ゼンサン (シャンハイ) サイエンス アンド テクノロジー リミテッド (5)
【Fターム(参考)】