説明

患者における副作用を予防または減少するための方法、組成物および処方物

本発明は、患者の副作用を予防または減少するためのアカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩および/または血液凝固阻害剤に関連する方法、組成物、処方物およびキットを提供する。有益な患者の種類としては、左心室機能が低下した患者、心筋梗塞の病歴がある患者、非血管手術を受ける患者、または陣痛中および出産中の胎児が挙げられる。1つの局面では、本発明は、有効量のアカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することによる、駆出率が30%未満の左心室機能が低下した患者の副作用を予防または減少する方法を提供する。は、患者が女性であり、および/または年齢が65歳〜95歳である方法を提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
有効量のアカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、駆出率が30%未満の左心室機能が低下した患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項2】
有効量のアカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、少なくとも1回の心筋梗塞歴、少なくとも2回の心筋梗塞歴、少なくとも3回の心筋梗塞歴および少なくとも3回を超える心筋梗塞歴からなる群から選択される状態の患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項3】
最も最近の心筋梗塞が、最近24ヵ月以内、最近36ヵ月以内および最近48ヵ月以内からなる群から選択される時期に発生している、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記患者が女性である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項5】
前記患者の年齢が約65歳と約95歳との間である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項6】
前記患者が女性であり、前記患者の年齢が約65歳と約95歳との間である、請求項1または2に記載の方法。
【請求項7】
有効量のアカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、非血管手術を受ける患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項8】
前記非血管手術が、腹部の非血管手術、神経の非血管手術、婦人科の非血管手術、整形外科の非血管手術、泌尿器の非血管手術、および耳鼻咽喉科の非血管手術からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記非血管手術が、小腸および大腸の切除、虫垂切除術、腹腔鏡検査、穿刺、前立腺の経尿道切除術(TURP)、子宮摘出術、卵管結紮、精管切除術、卵管卵巣摘除術、帝王切開、痔核切除術、扁桃摘出術、鼓膜切除術、鼓膜管の配置、結腸および直腸からのポリープ除去、直腸脱の修復、腸新生物の除去および処置、掻爬、胸腔穿刺、開胸、鼻形成術、脂肪吸引などからなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
有効量のアカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、CABG手術を受ける患者の卒中を予防する方法。
【請求項11】
アカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩と、少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤または賦形剤とを含む薬学的処方物であって、約7時間にわたって血漿でのアカデシン濃度が1μg/ml〜20μg/mlであることが必要な患者に与えられ、親油性であるように適合される、薬学的処方物。
【請求項12】
前記処方物がミセル形態である、請求項11に記載の薬学的処方物。
【請求項13】
有効量のアカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含み、該患者が陣痛中および出産中の胎児である、患者の血流減少に関連する組織損傷を減少する方法。
【請求項14】
前記アデカシンが陣痛中および出産中の胎児の母親に投与される、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
有効量のアカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与する第1の工程と、有効量の血液凝固阻害剤を患者に投与する第2の工程とを含む、手術を受ける患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項16】
前記アカデシン投与中に血液凝固阻害剤を投与する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記アカデシンが全投薬量10mg/kg〜200mg/kgで投与される、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
有効量のアカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与する第1の工程と、有効量の血液凝固阻害剤を患者に投与する第2の工程とを含む、非血管手術を受ける患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項19】
前記非血管手術が、腹部の非血管手術、神経の非血管手術、婦人科の非血管手術、整形外科の非血管手術、泌尿器の非血管手術、および耳鼻咽喉科の非血管手術からなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記非血管手術が、小腸および大腸の切除、虫垂切除術、腹腔鏡検査、穿刺、前立腺の経尿道切除術(TURP)、子宮摘出術、卵管結紮、精管切除術、卵管卵巣摘除術、帝王切開、痔核切除術、扁桃摘出術、鼓膜切除術、鼓膜管の配置、結腸および直腸からのポリープ除去、直腸脱の修復、腸新生物の除去および処置、掻爬、胸腔穿刺、開胸、鼻形成術、脂肪吸引などからなる群から選択される、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記血液凝固阻害剤がアスピリンである、請求項15または18に記載の方法。
【請求項22】
前記アデカシンが0.1mg/kg/分で投与される、請求項15または18に記載の方法。
【請求項23】
前記アデカシンが術中に7時間投与される、請求項15または18に記載の方法。
【請求項24】
前記アスピリンが400mg〜5gの投薬量で投与される、請求項18に記載の方法。
【請求項25】
前記アスピリンが術後48時間以内に少なくとも1回投与される、請求項18に記載の方法。
【請求項26】
前記血液凝固阻害剤が、抗血小板剤、血栓溶解酵素、凝集阻害剤、糖タンパク質IIb/IIIa阻害剤、グリコサミノグリカン、トロンビン阻害剤、抗凝血剤、ヘパリン、低分子量ヘパリン、クマリン、インダンジオン誘導体および組織プラスミノーゲン活性化因子からなる群から選択される、請求項15または18に記載の方法。
【請求項27】
前記患者が、少なくとも1回の心筋梗塞歴、少なくとも2回の心筋梗塞歴、少なくとも3回の心筋梗塞歴および少なくとも3回を超える心筋梗塞歴からなる群から選択される状態の病歴を有する、請求項15または18に記載の方法。
【請求項28】
最も最近の心筋梗塞が、最近24ヵ月以内、最近36ヵ月以内および最近48ヵ月以内からなる群から選択される時期に発生している、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
有効量のアカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与する第1の工程と、有効量の血液凝固阻害剤を患者に投与する第2の工程とを含む、CABG手術を受ける患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項30】
前記アカデシン投与中に血液凝固阻害剤を投与する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記アカデシンが全投薬量10mg/kg〜200mg/kgで投与される、請求項29に記載の方法。
【請求項32】
約7時間にわたって患者の血漿でのアカデシン濃度が1μg/ml〜20μg/mlであるような濃度のアカデシンまたはそのプロドラッグ、アナログまたは塩と、投薬量40mg〜5gのアスピリンと、少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤または賦形剤とを含む薬学的処方物。
【請求項33】
術後48時間以内に請求項32に記載の薬学的処方物を患者に投与することを含む、手術を受ける患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項34】
有効量の請求項32に記載の薬学的処方物を患者に投与することを含む、以前にCABG手術を受けた患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項35】
5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を約5μM〜約100μMの濃度で含む心筋保護液。
【請求項36】
(a)心臓手術を受ける患者に注入するための、5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩の溶液を調製するのに使用するための凍結乾燥した5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩と、
(b)心臓手術を受ける患者の心臓に灌流させるための心筋保護灌流液を調製するのに使用するための5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩の溶液とを含む、心臓手術を受ける患者に5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を投与するのに使用するキット。
【請求項37】
(a)非発熱性の凍結乾燥5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩の滅菌容器を含む、5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与するのに使用するキット。
【請求項38】
有効量の5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、駆出率が30%未満の左心室機能が低下した患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項39】
有効量の5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、少なくとも1回の心筋梗塞歴、少なくとも2回の心筋梗塞歴、少なくとも3回の心筋梗塞歴および少なくとも3回を超える心筋梗塞歴からなる群から選択される状態の患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項40】
最も最近の心筋梗塞が、最近24ヵ月以内、最近36ヵ月以内および最近48ヵ月以内からなる群から選択される時期に発生している、請求項38または39に記載の方法。
【請求項41】
前記患者が女性である、請求項38または39に記載の方法。
【請求項42】
前記患者が女性であり、前記患者の年齢が約65歳と約95歳との間である、請求項38または39に記載の方法。
【請求項43】
5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩が、約7時間にわたって患者の血漿での濃度が1μg/ml〜20μg/mlになるような濃度で投与される、請求項38または39に記載の方法。
【請求項44】
5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩が0.1mg/kg/分で投与される、請求項38または39に記載の方法。
【請求項45】
5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩が約7時間にわたって投与される、請求項38または39に記載の方法。
【請求項46】
有効量の5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、非血管手術を受ける患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項47】
前記非血管手術が、腹部の非血管手術、神経の非血管手術、婦人科の非血管手術、整形外科の非血管手術、泌尿器の非血管手術、および耳鼻咽喉科の非血管手術からなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記非血管手術が、小腸および大腸の切除、虫垂切除術、腹腔鏡検査、穿刺、前立腺の経尿道切除術(TURP)、子宮摘出術、卵管結紮、精管切除術、卵管卵巣摘除術、帝王切開、痔核切除術、扁桃摘出術、鼓膜切除術、鼓膜管の配置、結腸および直腸からのポリープ除去、直腸脱の修復、腸新生物の除去および処置、掻爬、胸腔穿刺、開胸、鼻形成術、脂肪吸引などからなる群から選択される、請求項46に記載の方法。
【請求項49】
5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩と、少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤または賦形剤とを含み、約7時間にわたって5−アミノ−1−β−D−(5−ベンジルアミノ−5−デオキシ−1−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−カルボキサミドの血漿での濃度が1μg/ml〜20μg/mlであることが必要な患者に与えるものであり、親油性であるように適合された、薬学的処方物。
【請求項50】
前記処方物がミセル形態である、請求項49に記載の薬学的処方物。
【請求項51】
5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を約5μM〜約100μMの濃度で含む心筋保護液(cardiopelegic solution)。
【請求項52】
(a)心臓手術を受ける患者に注入するための、5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩の溶液を調製するのに使用するための凍結乾燥した5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩と、
(b)心臓手術を受ける患者の心臓に灌流させるための心筋保護灌流液を調製するのに使用するための5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩の溶液とを含む、心臓手術を受ける患者に5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を投与するのに使用するキット。
【請求項53】
(a)非発熱性の凍結乾燥5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩の滅菌容器を含む、5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与するのに使用するキット。
【請求項54】
有効量の5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、駆出率が30%未満の左心室機能が低下した患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項55】
有効量の5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、少なくとも1回の心筋梗塞歴、少なくとも2回の心筋梗塞歴、少なくとも3回の心筋梗塞歴および少なくとも3回を超える心筋梗塞歴からなる群から選択される状態の患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項56】
最も最近の心筋梗塞が、最近24ヵ月以内、最近36ヵ月以内および最近48ヵ月以内からなる群から選択される時期に発生している、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記患者が女性である、請求項54または55に記載の方法。
【請求項58】
前記患者が女性であり、前記患者の年齢が約65歳と約95歳との間である、請求項54または55に記載の方法。
【請求項59】
5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩が、約7時間にわたって患者の血漿での濃度が1μg/ml〜20μg/mlになるような濃度で投与される、請求項54または55に記載の方法。
【請求項60】
5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩が0.1mg/kg/分で投与される、請求項54または55に記載の方法。
【請求項61】
5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩が約7時間にわたって投与される、請求項54または55に記載の方法。
【請求項62】
有効量の5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、非血管手術を受ける患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項63】
前記非血管手術が、腹部の非血管手術、神経の非血管手術、婦人科の非血管手術、整形外科の非血管手術、泌尿器の非血管手術、および耳鼻咽喉科の非血管手術からなる群から選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
前記非血管手術が、小腸および大腸の切除、虫垂切除術、腹腔鏡検査、穿刺、前立腺の経尿道切除術(TURP)、子宮摘出術、卵管結紮、精管切除術、卵管卵巣摘除術、帝王切開、痔核切除術、扁桃摘出術、鼓膜切除術、鼓膜管の配置、結腸および直腸からのポリープ除去、直腸脱の修復、腸新生物の除去および処置、掻爬、胸腔穿刺、開胸、鼻形成術、脂肪吸引などからなる群から選択される、請求項62に記載の方法。
【請求項65】
5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩と、少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤または賦形剤とを含み、5−アミノ−1−(5−アミノ−5−デオキシ−β−D−リボフラノシル)イミダゾール−4−N−[(4−クロロフェニル)メチル]カルボキシミド、そのプロドラッグ、アナログまたは塩の血漿での濃度が1μg/ml〜20μg/mlであることが必要な患者に与えるものであり、親油性であるように適合された、薬学的処方物。
【請求項66】
前記処方物がミセル形態である、請求項65に記載の薬学的処方物。
【請求項67】
式(Ia):
【化1】

であらわされる化合物またはその任意のプロドラッグまたは塩を含む組成物。
【請求項68】
(a)心臓手術を受ける患者に注入するための、請求項67に記載の組成物を含有する溶液を調製するのに使用するための凍結乾燥形態の請求項67に記載の組成物と、
(b)心臓手術を受ける患者の心臓に灌流させるための心筋保護灌流液を調製するのに使用するための請求項67に記載の組成物とを含む、心臓手術を受ける患者に請求項67に記載組成物を投与するのに使用するキット。
【請求項69】
(a)非発熱性の凍結乾燥した請求項67に記載の組成物の滅菌容器を含む、患者に請求項67に記載の組成物を投与するのに使用するキット。
【請求項70】
式(IIa):
【化2】

であらわされる化合物、およびその薬学的に受容可能な塩を含み、該化合物、そのプロドラッグ、アナログまたは塩が5μM〜100μMの濃度である組成物を含む、心筋保護液であって、
式中、
は、水素、−−CNおよび以下の基:
【化3】

からなる群から選択され、
Tは、酸素、硫黄、NOH、NHおよびNO(CHCHから選択され、nは0〜2であり、Uは、低級アルコキシ、アミノ、場合により3〜6員アリール環と縮合した3〜6員複素環および以下の基:
【化4】

から選択され、
式中、AはNHおよびSのうちのいずれかであり、nは0〜3であり、iは0〜2であり、Qは水素およびヒドロキシのいずれかであり、Eはニトロ基またはヒドロキシ基をあらわし、ただし、Uがアミノである場合、Tは硫黄、NOH、NHおよびNOCHのいずれでもなく;Tがアミノである場合、Uは低級アルコキシではなく;Aがアミノであり、nが1である場合、Qはヒドロキシではなく;
は、水素、ハロゲンおよびS−−Wであり、Wは、フェニルまたは置換フェニル、またはTが酸素ではなく、Uがアミノでない場合、水素であり;
およびRは、それぞれ独立して水素、−−COCHおよび低級アルキルから選択されるか、またはともに環状カーボネートを形成し;
は、ヒドロキシ、リン酸エステル、−−OSONH、スルフヒドリル、ハロゲン、−−OCOCH、−−SCH、−−SOCH、NHおよびNから選択され、
ただし、RがCONH、CONH−パラ−ヨードフェニル、水素、CNまたはCONHCH――φであり、Rが水素またはハロゲンであり、RおよびRが水素、アシルであるか、またはともに環状カーボネートを形成する場合、Rは、ハロゲン、リン酸エステル、OHまたは−−O−アシルではない、
心筋保護液。
【請求項71】
請求項67に記載の化合物を含む組成物を含む心筋保護液。
【請求項72】
前記心筋保護灌流液が請求項70に記載の溶液である、請求項68に記載のキット。
【請求項73】
有効量の請求項67に記載の組成物またはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、駆出率が30%未満の左心室機能が低下した患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項74】
有効量の請求項67に記載の組成物またはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に術中に投与することを含む、CABG手術を受ける患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項75】
有効量の請求項67に記載の組成物またはそのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、少なくとも1回の心筋梗塞歴、少なくとも2回の心筋梗塞歴、少なくとも3回の心筋梗塞歴および少なくとも3回を超える心筋梗塞歴からなる群から選択される状態の患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項76】
最も最近の心筋梗塞が、最近24ヵ月以内、最近36ヵ月以内および最近48ヵ月以内からなる群から選択される時期に発生している、請求項90に記載の方法。
【請求項77】
前記患者が女性である、請求項73、74または75に記載の方法。
【請求項78】
前記患者が女性であり、前記患者の年齢が約65歳と約95歳との間である、請求項73、74または75に記載の方法。
【請求項79】
請求項67に記載の組成物、そのプロドラッグまたは塩が、約7時間にわたって患者の血漿での濃度が1μg/ml〜20μg/mlになるような濃度で投与される、請求項73、74または75に記載の方法。
【請求項80】
請求項67に記載の組成物、そのプロドラッグまたは塩が0.1mg/kg/分で投与される、請求項73、74または75に記載の方法。
【請求項81】
請求項67に記載の組成物、そのプロドラッグまたは塩が約7時間にわたって投与される、請求項73、74または75に記載の方法。
【請求項82】
有効量の請求項67に記載の組成物、そのプロドラッグ、アナログまたは塩を患者に投与することを含む、非血管手術を受ける患者の副作用を予防または減少する方法。
【請求項83】
前記非血管手術が、腹部の非血管手術、神経の非血管手術、婦人科の非血管手術、整形外科の非血管手術、泌尿器の非血管手術、および耳鼻咽喉科の非血管手術からなる群から選択される、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
前記非血管手術が、小腸および大腸の切除、虫垂切除術、腹腔鏡検査、穿刺、前立腺の経尿道切除術(TURP)、子宮摘出術、卵管結紮、精管切除術、卵管卵巣摘除術、帝王切開、痔核切除術、扁桃摘出術、鼓膜切除術、鼓膜管の配置、結腸および直腸からのポリープ除去、直腸脱の修復、腸新生物の除去および処置、掻爬、胸腔穿刺、開胸、鼻形成術、脂肪吸引などからなる群から選択される、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
請求項67に記載の組成物と、少なくとも1つの薬学的に受容可能なキャリア、希釈剤または賦形剤とを含む薬学的処方物であって、約7時間にわたって請求項67に記載の組成物の血漿濃度が1μg/ml〜20μg/mlであることが必要な患者に与えられ、固体投薬形態での経口投与のために適合される、薬学的処方物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公表番号】特表2008−534601(P2008−534601A)
【公表日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−504297(P2008−504297)
【出願日】平成18年3月28日(2006.3.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/011422
【国際公開番号】WO2006/105167
【国際公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【出願人】(507322447)ペリコー セラピューティクス, インコーポレイテッド (5)
【Fターム(参考)】