説明

患者を車椅子からベットに乗り移らせたり、、入浴、排便させる介護を一人で行えるように組み合わせた、床ずれ防止機能を備えた介護ベッド

【課題】寝たきり患者の入浴、トイレの時、介護人の労働的負担が最小限で行える介護ベッドを提供する。
【解決手段】ベットの下に排水ポンプを取り付けた浴槽16を設け、ベットはマット13を一つ置きのグループ毎に上下に出来る2層マットとしベット全体を前後及び上下に移動出来るようにモーターを設ける。ベット及びリクライニングになる機能を備え、背もたれを倒す角度に沿って後輪が後ろに移動し、座席の下にベット状にした時にアームリフトのアーム14を差し込める溝を設け、患者を水平に持ち上げられる構造とした車椅子を設ける。便器はにオムツ裁断機と排水ポンプを備え汚物を裁断し直接トイレ排水に排水出来る機能を備えた寝たまま使用出来る便器、又は背もたれお越し歯車アームを取り付けた腰掛け型の便器を設けて、車椅子、ベット、浴槽、及び便器の間をアームリフトで連結し電患者を車椅子からベットに乗り移らせたりできる構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
この発明は、寝たきり患者の介護ベッドに関する。
【背景技術】
【0003】
従来の介護ベッドとしてはシート状の吊り上げリフトで患者を持ち上げ、入浴、排便、車椅子への乗り移りが出来る介護ベットが主であった。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
この発明は従来の介護ベッドでは出来なかった、寝たきり患者の入浴、トイレ時において患者に負担を加えないで寝たまま水平に入浴、排便、車椅子への乗り移りが介護人一人で出来て、介護人の労働的負担を最小限に行えることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明を図面に基づいて説明すると、図1のように、ベットの下に排水ポンプ18を取り付けた浴槽16を設け、ベットは図6〜9のように輪切りされたマットを一つ置きのグループ毎に上下に移動出来る2層マットとしベット全体を前後及び上下に移動出来るようにベット前後移動モーター8とベット上下移動モーター40を設ける。
患者を移動させる車椅子は図10〜13のようにベット及びリクライニングになる機能を備え、背もたれを倒す角度に沿って後輪が後ろに移動し、車椅子をリクライニング又はベットにした時に後ろに反り返らないように安定度を持たせ、座席の下にベット状にした時にアームリフトのアーム14を差し込める溝17を設け、アームリフトのアーム14を差し込んで患者を水平に持ち上げられる構造とした車椅子を設ける。
便器は図14〜15のようににオムツ裁断機と排水ポンプを備え汚物を裁断し直接トイレ排水に排水出来る機能を備えた寝たまま使用出来る便器、又は図16のような背もたれお越し歯車アーム94を取り付けた腰掛け型の便器を設けて、それぞれ車椅子、ベット、浴槽、及び便器の間を図4〜5のようなアームリフトで連結し電動で操作することによって患者に負担を加えないで寝たまま水平に入浴、排便、車椅子への乗り移りが介護人一人で出来る介護ベットによって、介護人の労働的負担を最小限に行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
以上のように構成された車椅子、ベット、便器、浴槽を組み合わせたアーム昇降機を取り付けた入浴、トイレ兼用の介護ベッドに、実際に患者が車椅子で搬送された状態からベットへの移動のシステムを説明する。
図1は患者を車椅子からベットに乗り移らせる側面図である。
図1のようにまず患者をベット及びリクライニングになる車椅子で移動ベットの側まで搬送し、車椅子の足乗せ台から患者の足を下ろし足乗せ台を開いた後、ベット及びリクライニングになる車椅子のハンドル12を回転させて車椅子の背もたれを倒してベット状にする事で、患者はベット状になった車椅子の上で図18のように水平に寝かされる。
この時アームリフトのアーム14は移動ベットの下に収納されており移動ベットを前方へ水平移動させてアームリフトのアーム14を持ち上げられるスペースを空け、アーム14をマットの高さより上に引き上げてベットを後方へ下げて元の位置に戻す。
その後アームリフトの防護枠11を開いたままの状態でアームリフトを前方に移動させてアーム14を移動ベットとベット状になった車椅子の間に移動させてアームリフトを下げアーム14を車椅子のアーム差し込み溝17の高さに合わせる。
アーム14がベット及びリクライニングになる車椅子のアーム差し込み溝17の高さと一致したのを確認してアームリフトを前進させてアーム14をアーム差し込み溝17に差し込む、完全に差し込んだのを確認して患者の躰全体がアーム14の上にあるのを確認し防護枠11を閉じてアームリフトで患者を持ち上げる。
その後患者を持ち上げたまま移動ベットの上まで患者を移動させる。
アームリフトで患者をベット中央まで水平に運び2層マットの上層マットを持ち上げた状態で患者を移動ベットの中央に下ろし、2層マットの上層マットで患者を支えた状態で移動ベットを前方に移動させてアーム14を引き抜いた後、アーム14を再び元のベットの下に収納し移動ベットを後方へ移動し正規の場所に戻す。
その後移動ベットのL層マットを下げて平らにする事で車椅子からベットへの乗り移りが完了する。
ベットから車椅子に乗り移らせるには逆の行程を行う。
図2は患者のオムツ処理及び排便をさせる側面図である。
移動ベットの上で患者の下着を脱がし患者をオムツだけの状態にした後、ベットを前方へ水平移動させてアームリフトのアーム14を持ち上げられるスペースを空けてアーム14を持ち上げて取り出した後、2層マットの上層マットで患者を持ち上げ患者の背中に空間を作りアーム14を差し込んで、患者の躰全体がアーム14の上にあるのを確認して防護枠11を閉じて患者を持ち上げる、その後、ベットの横に収納された寝たまま使用出来る便器をガイドレール22に沿って引き出し移動ベットの前方に設置して蓋86を開ける、この状態で患者をアームリフトで持ち上げて寝たまま使用出来る便器の真上まで移動させて患者を図15の様にアーム14に乗せたまま便器の上に寝かせて蓋86を閉じて手袋88で紙おむつを外しそのまま便器のシャワー87で局部を洗い流す。便器にはオムツ裁断機80と排水ポンプ81が設置され汚物と一緒に排水中で切断され排水される。
図3は患者を入浴させる側面図である。
車椅子を移動ベットの全面より撤去して浴槽16に湯を注入し、湯が溜まった後に湯温を確認し、患者がベッドで寝ている状態で図1のようにアームリフトのアーム14はベットの下に収納されており、患者の衣服を脱がした後移動ベットを前方へ水平移動させてアームリフトのアーム14を持ち上げられるスペースを空けてアーム14を持ち上げて取り出し、移動ベットの2層マットの上層マットで患者を持ち上げ患者の背中に空間を作りアーム14を差し込んで、患者の躰全体がアーム14の上にあるのを確認して防護枠11を閉じて患者を持ち上げる。
患者を持ち上げた後、後移動ベットを前方へ水平移動させて浴槽16の浴槽背面防水板20を開いてアームリフトで患者を浴槽の真上に移動させてアーム14を下げ患者を浴槽に浸けて入浴させる。
アーム14の上半身アームは浴槽16の淵に固定され背もたれを起こした状態で最下位まで降下し患者を図19のように浴槽に浸けて入浴させる。
患者を洗う場合はアーム14をアーム昇降機上下動作ギャーモーター1で浴槽の水面上部まで引き上げる事でアームストッパー26で上半身用アーム25の反り返りを防止し患者を浴槽の水面の上に水平にする。
洗剤で体を洗いシャワー113で洗い流してタオルでアームリフト14の水滴と患者の躰を拭いて患者を移動ベットのマットの高さより上まで引き上げて、移動ベットを水平に移動させて元の位置に戻した後、患者をアームリフトで移動ベットの中央に移動させて2層マットの上層マットを持ち上げた状態で患者を上層マットの上に降ろして移動ベットを前方に水平移動させてアーム14を引き抜きアーム14をベットの下に収納する。
その後2層マットの上層マットを平らにする事で入浴を完了する。
次に床ずれ防止機能について説明する。
図9は2層マットの分解図ある。
9−Aは上層マット38の正面図である。
9−Bは上層マット移動バー50正面図である。
9−Cは下層マット37の正面図である。
9−Dは下層マット37と上層マット38を取り付けた通常の状態にある正面図である。
9−Eは上層マット移動バー50を少し持ち上げマットを平らにした状態の正面図である。
9−Fは上層マット移動バー50を持ち上げ上層マット38を下層マット37より上に持ち上げてアーム14の差し込み空間を設けた状態の正面図である。
図20のように脱落防止枠106を脱落防止枠収納ボックス36より引き出してセットして、タイマーで上層マット移動バー50を上下させて、患者の躰を上層マットと下層マットで交互に支える事で背中の血行良くし床ずれを防止する。
【実施例】
【0007】
図1は患者を車椅子からベットに乗り移らせる側面図である。
浴槽16は移動ベットの下に固定式として設置し、排水ポンプ18を備え直接建物の配水管に接続し排水する。
図2は患者のオムツ処理及び排便をさせる側面図である。
寝たまま使用出来る便器はガイドローラー79を設け浴槽に取り付けた移動用レール22に沿って移動ベットの前に押し出しセット出来るように取り付ける。
図3は患者を入浴させる側面図である。
移動ベットの下に浴槽16を設け、入浴時には移動ベットを前方に移動し入浴スペースを確保する。浴槽には排水ポンプ18と折りたたみ式の浴槽背面防水板20及び左右に防水板設け洗いの時の飛散水を防ぐ。
図4はアームリフトとアームの正面図及び側面図である。
アーム上下移動用ギャーモター1を備え、ガイドレール6にアルミ厚板の様な軽金属のボード21にガイドローラー9と10を取り付けガイドレール6の中を上下に移動出来る構造とし、ワイヤー23でアームボード吊り上げローラー24とアーム上下移動用ギャーモター1を連結し上下移動させる。
アームリフトのアーム14には柔らかいゴム又はシリコンで防護し患者を持ち上げる。
入浴時、患者をアームに乗せたまま浴槽につけ込むと患者が浴槽に水没するのを防ぐためアームは上半身用アーム25と下半身用アーム30に分け上半身用アーム25は浴槽に沿って折り曲げる構造とし、図19のように入浴させた時、背もたれ部分が折り曲がり患者の上半身を持ち上げる。
アームを折り曲げた時に固定アームと上半身用アーム25の間に隙間27ができ、患者が指を挟む危険があるので上半身用アーム25と一緒にスライドするスライド式防護板29を取り付けて上半身用アーム25に防護板動作フック28を取り付け、上半身用アーム25を折り曲げた時は隙間27を塞ぐようにスライド式防護板29を下げ、上半身用アーム25が水平状態では移動ベットの上層マット38がアーム14の中に収まるようにスライド式防護板29は最上部になりスペースを空けるようにする。
アームリフトで患者を持ち上げた時上半身用アーム25が水平になるように反り返り防止ストッパー26を設ける事によってアームを水平に維持出来る。
図5は腰掛け型便器に対応出来るアームリフトの正面図である。
図16のように腰掛け型便器に対応出来るようにアーム連結スライドバー31を取り付けて上半身アーム25の折り曲がる角度によって下半身アーム30が連動して折り曲がる構造とする。
図6はベットの正面及び平面図である。
ベット前後移動用ギャーモーター8によってベット全体を前後移動用レール7に沿って前後に移動出来る構造とする。
マットは輪切りにし、下層マット37と上層マット38に分け、ギャーモーター40の上下移動用ワイヤー巻き取りプリー15で上層マット移動バー50を巻き取り上層マット38を上下に移動させて、患者をベットに乗り移らせたり、ベットから車椅子に乗り移らせる時、患者を上層マット38で支えアーム14を差し込んだり抜き取ったりする空間を保持する。
図7は移動ベットの側面図ある。
上下移動用ワイヤー巻き取りプリー15で上層マット38を上下に移動させると共にマット全体を持ち上げる動作を1つのギャーモーター40で行えるように巻き上げワイヤ33にストッパー51を取り付け下層マット移動レール35のストッパー34に接触させて下層マット移動レール35を持ち上げてマット全体を持ち上げられる構造とし、背もたれを持ち上げる時は、背もたれ持ち上げギャーモーターと背もたれ巻き取りプリー44で下層マット架台49を巻き上げて図20のようにベットをリクライニングにする。
図8はベット架台の分解図ある。
ベット架台46に、上層マット移動バー50で上層マット38を上下に移動する移動レール52と下層マット移動レール35を上下に移動しマット全体を上下に移動させる移動レール53を取り付ける。
ギャーモーター40及び上下移動用ワイヤー巻き取りプリー15と背もたれ巻き取りプリー44及びテーブル移動レール42を取り付けた下層マット移動レール35に下層マット37のローラーを差し込んだ後、上層マット38を下層マット37の隙間に入るように上から乗せて下層マット移動レール35を移動レール53に下から差し込む、その後移動レール52に上層マット移動バー50を差し込んでストッパー43で固定する。
図9は2層マットの分解図ある。
9−Aは上層マット38の正面図である。
9−Bは上層マット移動バー50正面図である。
9−Cは下層マット37の正面図である。
9−Dは下層マット37と上層マット38を取り付けた通常の状態にある正面図である。
9−Eは上層マット移動バー50を少し持ち上げマットを平らにした状態の正面図である。
9−Fは上層マット移動バー50を持ち上げ上層マット38を下層マット37より上に持ち上げてアーム14の差し込み空間を設けた状態の正面図である。
各図のように上層マット移動バー50を上下させて、患者の躰を上層マットと下層マットで交互に支える事で背中の血行良くし床ずれを防止する。
図10はベット及びリクライニングになる車椅子の正面図である。
図11はベット及びリクライニングになる車椅子の側面図である。
介護ベットに適用させるため、車椅子の座席を持ち上げなくてもアーム昇降機のアーム14を差し込めるように車輪を小さくし、アーム14の幅に収まるように肘掛け62の中に弧の字型の背もたれお越し歯車アーム56と操作ハンドル12を取り付けた第1ギャー55と第2ギャー58を収納し、背もたれ及び座席の下にアーム14の差し込み溝17を設けて背もたれを倒して車椅子をベット状にした時、後ろに反り返らないように背もたれの角度に沿って後輪60の車軸を前後に移動出来る構造とし、ハンドル12を回転させる事で第1ギャー55より第2ギャー58にチェーンで回転が伝えられ、弧の字型の背もたれ歯車アーム56が回転し、背もたれを起こしたり下げたり出来ると同時に下肢アーム歯車57をも回転させて下半身アームを上下させ、さらに後輪移動歯車63を回転させて後輪60を前後に移動させる。
ハンドル12は図のように握りの部分を折りたため回転軸は伸縮出来る構造とし、肘掛け62の下に収まるようにする、車椅子又はベットにした時その状態を固定出来るように、ハンドルの握りの部分を折り畳んでストッパー54で第1歯車を固定する。
通常の車椅子の時は後輪60を前に、リクライニング及びベットの時は後輪60を後ろに移動させて車椅子の反り返りを防止する。
背もたれお越し歯車アーム56はコンパクトに折り曲げられる構造とし、背もたれお越し歯車アーム折り曲げストッパー69で固定して使用する。
図12は自走式ベット及びリクライニングになる車椅子の正面図である。
図13は自走式ベット及びリクライニングになる車椅子の側面図である。
車輪を小さくすると車輪に手が届かなくなるので後輪60に回転ハンドル付き車輪72を連結バー73でタイヤを接触させて連結し、レール76の中で補助バー74とローラー77で前後に移動出来る構造とし、ハンドル12の巻き取りで後輪60と回転ハンドル付き車輪72は連結された状態で補助バー74とローラー77で移動レール76の中を前に移動し、最前部まで移動した後回転ハンドル付き車輪72をレール76に沿って最上部に手で持ち上げた後、少し後部に回転ハンドル付き車輪72を回転させる事でレール76の最上部で固定される。
ハンドル12は図のように握りの部分を折りたため回転軸は伸縮出来る構造とし、肘掛け62の下に収まるようにする、車椅子又はベットにした時その状態を固定出来るように、ハンドルの握りの部分を折り畳んでストッパー54で第1歯車を固定した後、回転ハンドル付き車輪72の回転ハンドルを回転させる事で接触したタイヤで後輪60を回転させて車椅子を前後に動かす自走式車椅子とする。
但し、後輪60と回転ハンドル付き車輪72は逆回転になる。
同じ回転方向にしたい場合はタイヤの間に僅かな空間を設けて連結バー73を取り付け後輪60と回転ハンドル付き車輪72をチェーンで連結する。
図14は寝たまま使用来る便器の側面図である。
排水ポンプ81、カッター80、シャワー87を備え、蓋86を空けた状態で患者をアーム14に乗せたまま便器の上にのせ蓋86を閉じて備え付けのゴム手袋88に手を差し込んで患者のオムツを剥がしシャワー87で洗い流してカッター80でオムツを粉砕し、排水ポンプ81で排水して処理する。
粉砕機金目82は上部を目クラにし排水が金目の上部まで溜まってオーバーブローによって次の層の排水ポンプで排水されるように水封する事で臭いの漏れを防止する。
蓋86のゴム風船は患者の体格に合った防水を行う為のものである、エアーポンプ84で体格に応じて膨らませてシャワー洗浄時の水漏れを防止する。
図15は寝たまま使用来る便器の正面図及びオムツ粉砕器の分解図である。
蓋86を開いた状態で患者をアーム14に乗せたまま水平に便器の上に下ろし蓋86を閉じてゴム手袋88に手を差し込んでオムツを処理する、蓋86は内部が見えるようにアクリル性の透明なものとする。
図16は腰掛け型便器の正面図と腰掛け型便器の使用正面図である。
介護ベットに適用させるため、アーム昇降機のアーム14に患者を乗せたまま便器の上に水平に下ろせるように、アーム14の幅に収まるように肘掛け99の中に弧の字型の背もたれお越し歯車アーム94及びハンドルを取り付けた第1ギャー100と第2ギャーを収納し、ハンドで背もたれお越し歯車アーム94を巻き上げ上半身アーム25と一緒に背もたれを起こして患者を便座の上に腰掛けられるようにし、ポンプの排水能力を洗浄弁の排水能力以上にし洗浄弁と連動させて一回ごとの排水を処理する
弧の字型の背もたれお越し歯車アーム94はコンパクトに折り曲げられる構造とし、背もたれお越し歯車アーム折り曲げストッパー96で固定して使用する。
図17は介護ベットを6畳間にセットした平面図である。
車椅子の乗り移り、入浴、排便、の状態でアームリフトのアーム14がセット出来る間隔で各備品をセットする。
図18は患者を車椅子からベットに乗り移らせる状態の正面図である。
ベット及びリクライニングになる車椅子のアーム差し込み溝17がのアームリフトのアーム14と一致するように、床にベット及びリクライニングになる車椅をセットする場所をマーキングする。
図19は患者を入浴させる正面図である。
浴槽はアームリフト14に患者を乗せて水平にゴム枕113まで降ろしていくと患者の頭がゴム枕に固定されアームリフトのアーム14が浴槽16に沿って患者を寝かせるように徐々に折り曲がり浴槽に沿ってセットされるように、図19のような形とする。
洗髪だけの時は患者を乗せたアームリフトを浴槽の上に水平になるようにアームリフトを降ろしてセットし、浴槽の上部の排水器で洗髪する。
浴槽上部の排水器は浴槽のオーバーブローを排水し、手荒い器としてシャワー112設備する。
図20はベットの背もたれを起こした状態の正面図である。
通常では脱落防止枠106は収納ボックス36に収納されており、就寝時や介護人が近くにいなくなる場合は収納ボックス36より引き出して防護枠106をセットする。
2層マットをタイマーで交互に引き上げて床ずれ防止マットを使用する時はこの防護枠106をセットする。
移動テーブル107は使用時だけ折り曲げてテーブル状にし、移動レール42で前後に移動出来るようにし、アームリフトの動作の邪魔にならないように通常は折り曲げ部を伸ばしベット架台46に沿って固定出来る構造とする。
防護板109はマットの上半身マットを引き上げてリクライニングにした時にマットの隙間が出来、タオル等の物が落ち込まないように下半身移動マットの移動に合わせて動作する。
図21はベットの前に車椅子を残したままベットを持ち上げ移動させて患者を入浴させる側面図である。
ベット及びリクライニングになる車椅を残したまま移動ベットを車椅子の上に移動させる時は移動ベットを前方へ水平移動させてアームリフトのアーム14を持ち上げられるスペースを空けてをアーム14持ち上げて取り出し、移動ベットの2層マットの上層マットで患者を持ち上げ患者の背中に空間を作りアーム14を差し込んで完全に差し込んだのを確認し患者の躰全体がアーム14の上にあるのを確認して防護枠11を閉じて患者を最上部に持ち上げた後、上下移動用ワイヤー巻き取りプリー15及びギャーモーター40で巻き上げワイヤ33を巻き取上層マット38を持ち上げると共にストッパー51で下層マット移動レール35のストッパー34に接触させて下層マット移動レール35を持ち上げてマット全体をベット及びリクライニングになる車椅より上に持ち上げて移動させる。
その後、アーム昇降機1を操作して患者を浴槽の上に運び入浴指せる。
【発明の効果】
【0008】
この発明は、以上説明したように寝たきり患者の介護に当たって労働的負担を最小限に行え、介護人が高齢者であっても患者の入浴、トイレ車椅子への乗り換え作業が安全で一人で行える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】患者を車椅子からベットに乗り移らせる側面図である。
【図2】患者のオムツ処理及び排便をさせる側面図である。
【図3】患者を入浴させる側面図である。
【図4】アームリフトの正面及び側面図である。
【図5】腰掛け型便器に対応出来るアームリフトの正面図である。
【図6】移動ベットの正面及び平面図である。
【図7】移動ベットの側面図ある。
【図8】移動ベット架台の分解図ある。
【図9】2層マットの分解図ある。
【図10】ベット及びリクライニングになる車椅子の正面図である。
【図11】ベット及びリクライニングになる車椅子の側面図である。
【図12】自走式ベット及びリクライニングになる車椅子の正面図である。
【図13】自走式ベット及びリクライニングになる車椅子の側面図である。
【図14】寝たまま使用来る便器の側面図である。
【図15】寝たまま使用来る便器の正面図とオムツ粉砕器の分解図である。
【図16】腰掛け型便器の正面図と腰掛け型便器の使用正面図である
【図17】介護ベットを6畳間にセットした平面図である。
【図18】患者を車椅子からベットに乗り移らせる状態の正面図である。
【図19】患者を入浴させる正面図である。
【図20】ベットの背もたれを起こした状態の正面図である。
【図21】ベットの前に車椅子を残したままベットを持ち上げ移動させて患者を入浴させる側面図である。
【符号の説明】
【0010】
1.アーム昇降機上下動作ギャーモーター
2.ベット前後移動用ローラー
3.アーム昇降機前後移動用ローラー
4.アーム昇降機前後移動用レール
5.アーム昇降機前後移動用ギャーモーター
6.アーム昇降機上下移動ガイドレール
7.ベット前後移動用レール
8.ベット前後移動用ギャーモーター
9.アーム昇降機ガイドローラー
10.アーム昇降機ガイドローラー
11.脱落防止枠
12.車椅子背もたれ操作ハンドル
13.マット
14.アーム
15.上層マット及びベット上下移動用ワイヤー巻き取りプリー
16.浴槽
17.アーム差し込み溝
18.浴槽排水ポンプ
19.オムツ粉砕機
20.浴槽背面防水板
21.アームボード
22.便器ガイドレール
23.アームボード吊り上げワイヤー
24.アームボード吊り上げローラー
25.上半身用アーム
26.上半身用アーム反り返り防止ストッパー
27.上半身用アームの動作隙間
28.防護板動作フック
29.防護板
30.下半身用アーム
31.アーム連結スライドバー
32.ベット吊り上げローラー
33.ベット吊り上げワイヤー
34.ベット架台吊り上げフック
35.下層マット移動レール
36.脱落防止枠収納ボックス
37.下層マット
38.上層マット
39.蝶番
40.上層マット上下移動及びベット上下移動用ギャーモーター
41.ローラー
42.テーブル移動レール
43.マット移動レールストッパー
44.ベット背もたれお越しワイヤー巻き取りプリー
45.下層マット架台ローラー
46.マット取り付け架台
47.上層マット架台
48.上層マット取り付けバー
49.下層マット架台
50.上層マット移動バー
51.マット上下移動用巻き上げワイヤストッパー
52.上層マット移動バー上下移動ガイドレール
53.下層マット移動レール上下移動ガイドレール
54.第1歯車ストッパー
55.第1歯車
56.背もたれアーム弧の字型歯車
57.下肢アーム歯車
58.第2歯車
59.後輪車軸ローラー
60.後輪
61.背もたれシート
62.肘掛け
63.車椅子後輪移動用歯車
64.後輪移動レール
65.前輪
66.車椅子後輪移動バー
67.下肢アームシート
68.後輪移動フック
69.背もたれ折り曲げストッパー
70.後輪移動ローラー
71.後輪移動ローラー
72.接触車輪
73.後輪接触車輪連結バー
74.自走式用後輪移動バー
75.接触車輪車軸ローラー
76.接触車移動レール
77.自走式用後輪移動ローラー
78.粉砕機モーター
79.便器収納ガイドローラー
80.カッター
81.排水ポンプ
82.粉砕機金目
83.防水風船
84.エアーポンプ
85.防水風船
86.便器カバー
87.シャワー
88.手袋
89.便器ロックフック
90.便器
91.配水管
92.下肢部防水風船
93.蝶番
94.背もたれお越し歯車アーム
95.給水管
96.背もたれお越し歯車アーム折り曲げストッパー
97.粉砕器モーター
98.カッター付き排水ポンプ
99.肘掛け
100.ハンドルを取り付けた第1ギャー
101.便器
102.寝たまま使用出来る便器収納レール
103.寝たまま使用出来る便器収納スペース
104.車椅子収納スペース
105.ベット状になった車椅子
106.脱落防止枠
107.移動テーブル
108.蝶番
109.防護板
110.脱落防止枠留め金
111.脱落防止枠留め金坐金
112.シャワー
113.ゴム枕

【特許請求の範囲】
【請求項1】
図1のように、ベットの下に排水ポンプ18を取り付けた浴槽16を設け、ベットは図6〜9のように輪切りされたマットを一つ置きのグループ毎に上下に移動出来る2層マットとしベット全体を前後及び上下に移動出来るようにベット前後移動モーター8とベット上下移動モーター40を設ける。
患者を移動させる車椅子は図10〜13のようにベット及びリクライニングになる機能を備え、背もたれを倒す角度に沿って後輪が後ろに移動し、車椅子をリクライニング又はベットにした時に後ろに反り返らないように安定度を持たせ、ベット状にした時に座席及び背もたれの下にアームリフトのアーム14を差し込める溝17を設け、アームリフトのアーム14を差し込んで患者を水平に持ち上げられる構造とした車椅子を設ける。
便器は図14〜15のようににオムツ裁断機と排水ポンプを備え汚物を裁断し直接トイレ排水に排水出来る機能を備えた寝たまま使用出来る便器、又は図16のような背もたれお越し歯車アーム94を取り付けた腰掛け型の便器を設けて、それぞれ車椅子、ベット、浴槽、及び便器の間を図4〜5のようなアームリフトで連結し電動で操作することによって患者を車椅子からベットに乗り移らせたり、、入浴、排便及びオムツ処理を一人で行えるように組み合わせた、床ずれ防止機能を備えた介護ベッド。
【請求項2】
図4のように入浴時、患者をアームに乗せたまま浴槽につけ込むと患者が浴槽に水没するのを防ぐため上半身用アーム25が浴槽の淵に接触し浴槽に沿って折り曲がり患者の上半身を持ち上げ、水平に持ち上げた時に上半身用アーム25が反り返らないようにストッパー26を設けたアームリフトでアームを折り曲げた時に固定アームと移動アーム25の間に隙間27ができ、患者が指を挟む危険があるので移動アーム25と一緒にスライドするスライド式防護板29を取り付けたアームリフト及び図5のように腰掛け型便器に対応出来るようにスライド式連結バー31を取り付けて上半身アーム25の折り曲がる角度によって下半身アーム30が連動して折り曲がる構造としたアームリフト。
【請求項3】
図10〜11のようにベット及びリクライニングになる機能を備え、背もたれを倒す角度に沿って後輪が後ろに移動し、車椅子をリクライニング又はベットにした時に後ろに反り返らないように安定度を持たせ、座席及び背もたれの下にベット状にした時にアームリフトのアーム14を差し込める溝17を設け、アームリフトのアーム14を差し込んで患者を水平に持ち上げられる構造とした車椅子及び、図12〜13のように後輪60と回転ハンドル付き車輪72を連結バー73でタイヤを接触させて連結し、レール76の中で補助バー74とローラー77で前後に移動出来る構造としたベット及びリクライニングになる自走式車椅子
【請求項4】
図16のように、介護ベットに適用させるため、アーム昇降機のアーム14に患者を乗せたまま便器の上に水平に下ろせるように、アーム14の幅に収まる肘掛け99の中に弧の字型の背もたれお越し歯車94及びハンドルを取り付けた第1ギャー100とチェーンで連結された第2ギャーを収納し、ハンドルで弧の字型の背もたれお越し歯車94を巻き上げて上半身用アーム25と一緒に背もたれを起こして患者を便座の上に腰掛けられるようにした腰掛け型便器

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2008−272400(P2008−272400A)
【公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−142529(P2007−142529)
【出願日】平成19年4月27日(2007.4.27)
【出願人】(597090011)
【Fターム(参考)】