説明

情報処理システム、周辺装置および情報処理装置

【課題】周辺装置の電源のオン・オフと周辺装置を制御するために情報処理装置で実行されるソフトウエアの起動・終了とを少なくとも一部において連動させることで、ユーザの使い勝手を向上させる。
【解決手段】情報処理システムは、情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアの終了もしくは起動と周辺装置の電源オフもしくは電源オンとを連動させるために、ソフトウエアの起動状況を監視する監視部と、監視部がソフトウエアの終了指示を検出すると、通信部を介して電源制御部に対して電源オフ指示を送信する送信部とを備える。電源制御部は電源オフ指示を受信すると周辺装置の電源をオフに切り換える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置および周辺装置、並びにこれらを備えた情報処理システムおよびその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータなどの情報処理装置には各種の周辺装置が用意されている。周辺装置としては、例えば、プリンタやスキャナ等が代表的であろう。ここで、このような周辺装置に電力を供給するための電源コンセントが情報処理装置のUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)ポートに接続されており、電源コンセントは、プラグアンドプレイ機能によりUSBポートから接続確立信号が出力されると、周辺装置への通電を開始する発明が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−5869号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の電源コンセントを用いた場合、情報処理装置が起動されると、すぐに周辺装置までもが起動されてしまう。また、情報処理装置の電源を切るまでは、周辺装置の電源が切れない。よって、ユーザの使い勝手や消費電力の節約の点で改善の余地がある。例えば、周辺装置は、情報処理装置で実行されるソフトウエアによって制御されるが、ソフトウエア実行中にもかかわらず、実際に周辺装置を使用していない場合には、電力を無駄に消費している状態となる。一方、周辺装置の消費電力を抑えるためには、ユーザがその都度、周辺装置の本体電源をオフにしなければならず、非常に煩雑であった。
【0005】
そこで、本発明は、このような課題および他の課題のうち、少なくとも1つを解決することを目的とする。例えば、本発明は、ユーザの使い勝手を向上させることができる情報処理装置および周辺装置、並びにこれらを備えた情報処理システムおよびその制御方法を提供することを目的とする。なお、他の課題については明細書の全体を通して理解できよう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、例えば、情報処理装置と、該情報処理装置に接続して使用される周辺装置とを含む情報処理システムに適用できる。情報処理システムは、周辺装置の電源をオン・オフ制御する電源制御部と、周辺装置が情報処理装置と通信するための通信部と、情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアの終了を監視する第1のソフト監視部と、第1のソフト監視部がソフトウエアの終了を検出すると、通信部を介して電源制御部に電源オフ指示を送信する送信部とを備え、電源制御部は、電源オフ指示を受信すると周辺装置の電源をオフに切り換えることを特徴とする。なお、第1のソフト監視部とともに、または、第1のソフト監視部に代えて、周辺装置の電源がオフに切り替わったことを監視する第1の電源監視部と、周辺装置の電源がオフに切り替わったことを第1の電源監視部が検出すると、ソフトウエアを終了させるための終了指示を発行する終了指示発行部とを備えてもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアの使用状態や周辺装置の電源状態を監視し、ソフトウエアの使用状態に応じて周辺装置の電源をオン・オフ制御したり、あるいは、周辺装置の電源状態に応じてソフトウエアの起動又は終了を制御したりすることができるため、ユーザの手間を省ける利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】コンピュータとスキャナのハードウエアブロック図である。
【図2】実施例1におけるパーソナルコンピュータ100の内部構成を示すブロック図である。
【図3】フォルダ300をファイル管理ソフトで開いた様子を示す図である。
【図4】実施例1におけるコンピュータ100の動作を示したフローチャートである。
【図5】ユーザインターフェースの一例を示した図である。
【図6】実施例1におけるスキャナ装置106の動作を示したフローチャートである。
【図7】実施例2におけるパーソナルコンピュータ100の内部構成を示すブロック図である。
【図8】実施例2におけるコンピュータ100の動作を示したフローチャートである。
【図9】実施例2におけるスキャナ装置106の動作を示したフローチャートである。
【図10】シート給送装置を備えるスキャナ装置106の概略断面図である。
【図11】スキャナ装置106の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[実施例1]
図1において、コンピュータ100は情報処理装置の一例であり、スキャナ装置106は周辺装置の一例であり、これらによって情報処理システムが構成されている。コンピュータ100はCPU121、ROM123、RAM124、ハードディスクドライブ122、USBインターフェース104を備えている。USBインターフェース104は、USBケーブル105を介してスキャナ装置106と接続される。また、CPU121は、キーボード/マウス125とディスプレイ126とが接続されている。とりわけ、CPU121は、情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアの終了もしくは起動と周辺装置の電源オフもしくは電源オンとを連動させるために、ソフトウエアの起動状況を監視するか、または、周辺装置の電源のオン・オフ状況を監視する監視部として機能する。
【0010】
コンピュータ100に電力が投入されると、CPU121は、ROM123からファームウエアを起動し、ハードディスクドライブ122からOS631(図2)を起動する。また、周辺装置を制御するための汎用アプリケーション635(図2)もキーボード/マウス125や周辺装置からの起動指示に応じて、CPU121が起動する。OS631や汎用アプリケーション635などの必要なソフトウエアは、RAM124にロードされる。
【0011】
一方、スキャナ装置106は、CPU110、ROM127、RAM203、画像読み取り部112、USBコントローラ128、USBインターフェース107、電源スイッチ制御部101、電源スイッチ部102及び電源部129を備えている。
【0012】
とりわけ、電源スイッチ部102は、周辺装置の電源をオン・オフするスイッチの一例である。電源スイッチ制御部101は、スイッチをオン・オフ制御する電源スイッチ制御部の一例である。電源スイッチ部102が操作されると、電源部129によってスキャナ装置106の各部へ電力が供給される。電源部129は、商用電源から供給された交流電圧を直流電圧に変換する回路であってもよいしACアダプタにより実現されてもよいし、いわゆるUSBバスパワーによる電源回路であってもよい。例えば、本実施例では、USBバスパワーにより電源部129への電源供給を行うようにした。電力が投入されると、CPU110は、ファームウエアをROM127から起動する。USBコントローラ128やUSBインターフェース107は周辺装置が情報処理装置と通信するための通信部の一例である。CPU110は、例えば、情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアの終了もしくは起動と周辺装置の電源オフもしくは電源オンとを連動させるために、ソフトウエアの起動状況を監視するか、または、周辺装置の電源のオン・オフ状況を監視する監視部(第1及び第2のソフト監視部、または第1及び第2の電源監視部)として機能する。
【0013】
図1において、各プログラムは、コンピュータ100のハードディスクドライブ122に記憶及びインストールされており、オペレータの操作あるいは、他のプログラムからの呼び出しによってRAM124にロードされて実行される。図2において、コンピュータ100の電源をオンにすると、最初にOS631が起動する。汎用アプリケーション635は、オペレータの操作により、いつでも起動することができ、スキャナドライバ634を経由してスキャナ装置106から画像を取得することができる。なお、汎用アプリケーション635とスキャナドライバ634とを一体化して専用のキャプチャアプリケーションとしてもよい。
【0014】
汎用アプリケーション635とスキャナドライバ634、または、専用のキャプチャアプリケーションは、いわゆるOSが備えるオートラン機能(autorun.inf, autorun.exe)によってスキャナ装置106のROM127またはRAM203からコンピュータ100のRAM124へ直接ロードされてもよい。オートラン機能を使用する場合、スキャナ装置106は一時的または終始にわたり、ディスクドライブとして認識されることになる。前者の場合は、オートラン機能によるプログラムのロード時にはディスクドライブとして認識され、プログラムが起動すると、スキャナ装置として認識されることになる。一方で、後者の場合、スキャナ装置106は常にディスクドライブとして認識されるため、コマンドや画像データの送受信に工夫が必要となる。例えば、コンピュータ100は、ディスクドライブ(スキャナ装置106)に記憶される制御ファイル内にコマンドを書き込み、当該コマンドをスキャナ装置106のCPU110が読み出して実行する。画像読取部112が生成した画像データも、ディスクドライブ(スキャナ装置106)に記憶される。CPU110は原稿の読取が終了すると、それを意味するステータスを制御ファイルに書き込む。コンピュータ100のCPU121は、ディスクドライブ及び制御ファイルを監視しており、制御ファイルに終了ステータスが書き込まれると、ディスクドライブから画像データを読み出して、ハードディスクドライブ122に書き込む。画像データは、分割して転送されてもよい。この場合、コンピュータ100のCPU121が複数の分割された画像データを1つの画像データとして結合し、画像ファイルに保存する。
【0015】
図3によれば、ハードディスクドライブ122内にあるフォルダ300をファイル管理ソフトで開いた様子が示されている。フォルダ300は、コンピュータ100に接続されたキーボード/マウス125を使用して開くことができる。フォルダ300には、スキャナ装置106から画像を取り込むための汎用アプリケーション635であるキャプチャアプリケーション(ファイル名:CaptureApplication.exe)が格納されている。
【0016】
本発明は、周辺装置の電源のオンもしくはオフと、周辺装置を制御するために情報処理装置で実行されるソフトウエアの起動もしくは終了とを少なくとも一部において連動させることで、ユーザの使い勝手を向上させることを目的とする。よって、本実施例によれば、汎用アプリケーション635とスキャナ装置106との連動関係としては、例えば、次の4通りが存在し、このうちの少なくとも1つが実装するだけでも所望の効果を発揮することができる。もちろん、4つすべてを実装してもよい。
(1)汎用アプリケーション635を終了するときに、スキャナ装置106の電源をオフにする。この場合は、汎用アプリケーション635の終了を監視する必要がある。
(2)スキャナ装置106の電源をオンにすると、汎用アプリケーション635を起動する。この場合は、スキャナ装置106の電源オンを監視する必要がある。
(3)スキャナ装置106の電源をオフにすると、汎用アプリケーション635を終了させる。この場合は、スキャナ装置106の電源オフを監視する必要がある。
(4)汎用アプリケーション635を起動すると、スキャナ装置106の電源をオンにする(例えば、省電力での待機モードから画像読取可能な通常モードに復帰する)。この場合は、汎用アプリケーション635の起動を監視する必要がある。
【0017】
実施例1では、図4のフローチャートを用いて(1)のケースについて説明する。ここでは、便宜上、汎用アプリケーション635とスキャナドライバ634とをまとめてキャプチャアプリケーションとして説明する。ただし、以下で説明するキャプチャアプリケーションの各機能は、汎用アプリケーション635だけで実現されてもよいし、スキャナドライバ634だけで実現されてもよいし、双方に機能分散されて実現されてもよい。
【0018】
S401で、CPU121は、キャプチャアプリケーションを起動するための起動指示がキーボード/マウス125から入力されたか否かを判定する。キャプチャアプリケーションを起動するための指示が入力されると、S402に進む。S402で、CPU121は、ハードディスクドライブ122内にあるキャプチャアプリケーションをRAM124にロードして起動する。コンピュータ100は、図1に示すように、ディスプレイ126を接続しており、CPU121は、各種ユーザインターフェースをディスプレイ126に表示する。図5には、キャプチャアプリケーションが起動したときに表示されるユーザインターフェースの一例が示されている。キャプチャアプリケーションのインターフェースが表示されると、ユーザは、スキャン設定を行うためにキーボード/マウス125を操作する。S403で、CPU121は、キーボード/マウス125により入力された情報にしたがってスキャン設定を実行する。例えば、読み取りモード(例:白黒/カラー)、用紙サイズ(例:A4/B5)、解像度(例:300dpi/600dpi)、読み取り面(例:片面/両面)がキーボード/マウス125を使用して選択される。さらに、読み取った画像を保存するための画像ファイルのファイル名(例:test1)もキーボード/マウス125を操作して入力される。最後に、スキャンボタン301がキーボード/マウス125を使用してクリックされると、CPU121は、スキャン設定が終了したと判定し、S404に進む。
【0019】
S404で、キャプチャアプリケーションにしたがってCPU121は、スキャン設定を受け付け、スキャナ装置106にスキャン設定を送信する。スキャン設定は、USBインターフェース104、USBケーブル105、USBインターフェース107及びUSBコントローラ128を介してCPU110へ伝達される。S405で、CPU121は、スキャン開始コマンドをスキャナ装置106に送信する。S406で、コンピュータ100のCPU121は、画像データがスキャナ装置106から送られてくるのを待機する。画像データの受信が開始されると、S407に進む。S407で、CPU121は、受信した画像データを組み立てて画像ファイルを作成し、スキャン設定により指定された画像ファイル名で、ハードディスクドライブ122に記憶する。
【0020】
コンピュータ100のCPU121は、画像ファイルの保存が終了すると、キャプチャアプリケーションにしたがって、スキャン設定終了待ち状態(S403)に戻る。スキャン設定が終了していなければ、S408に進む。S408で、CPU121は、キャプチャアプリケーションの終了を指示するためのキャンセルボタン302が操作されたか否かを判定する。キャンセルボタン302が操作されていなければ、S403に戻る。一方、ユーザがキャプチャアプリケーションのキャンセルボタン302をキーボード/マウス125を使用してクリックしたことをCPU121が検出すると、S409に進む。なお、キャンセルボタン302が操作されると、CPU121は、キャプチャアプリケーションを終了させるための終了指示を発行する。よって、キャンセルボタン302の操作を監視することは、情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアの終了することに相当する。このように、CPU121は、情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアの終了と周辺装置の電源オフとを連動させるために、ソフトウエアの終了を監視する監視部(第1のソフト監視部)として機能する。
【0021】
S409で、CPU121は、USBインターフェース104、USBケーブル105、USBインターフェース107及びUSBコントローラ128を介してスキャナ装置106のCPU110に、電源オフの指示を送信するとともに、キャプチャアプリケーションを終了させるための終了指示を発行する。CPU121は、終了指示に応じてキャプチャアプリケーションを終了させる。このように、CPU121やUSBインターフェース104は、監視部がソフトウエアの終了指示を検出すると、通信部を介して電源スイッチ制御部に対して電源オフ指示を送信する第1送信部に相当する。
【0022】
次に、スキャナ装置106の動作を図6のフローチャートを用いて説明する。S601で、スキャナ装置106のCPU110は、電源スイッチ部102にて電源部129からの電力を供給されると、ファームウエアを起動して、S601に進む。S601で、CPU110は、ファームウエアにしたがって、コンピュータ100からのスキャン設定及びスキャン指示の受信待ち状態に移行する。CPU110は、受信したスキャン設定を画像読み取り部112に設定する。さらに、スキャン指示(スキャン開始コマンドなど)を受信すると、S602に進む。S602で、CPU110は、スキャン設定にしたがって画像読み取り部112を制御し、原稿のスキャンを開始する。S603で、CPU110は、画像読み取り部112で読み取った画像の画像データをコンピュータ100に送信する。なお、画像データは一括して送信されてもよいし、分割して送信されてもよい。画像データは、USBコントローラ128、USBインターフェース107、USBケーブル105及びUSBインターフェース104を介してコンピュータ100のCPU121に伝達される。
【0023】
スキャナ装置106のCPU110は、画像の送信が終了すると、スキャン指示の受信待ち状態(S601)に戻る。スキャン指示を受信できなければ、S604に進む。S604で、CPU110は、電源オフ指示を受信したか否かを判定する。電源オフ指示は、キャプチャアプリケーションの終了を意味している。よって、CPU110は、情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアの終了と周辺装置の電源オフとを連動させるために、ソフトウエアの終了を監視する監視部(第1のソフト監視部)の一例である。電源オフ指示を受信していなければ、S601に戻る。一方、電源オフ指示を受信すると、S605に進む。S605で、CPU110は、電源スイッチ制御部101に電源オフの指示を発行する。電源スイッチ制御部101は、電源スイッチ部102を制御して電源部129をオンからオフに切り換える。
【0024】
以上、説明したように、実施例1によれば、コンピュータ100の汎用アプリケーション635の終了に連動してスキャナ装置106の電源をオフにすることができる。よって、ユーザは、汎用アプリケーション635を終了させるだけで、スキャナ装置106の電源をオフに切り換えることができる。例えば、スキャナ装置106に設けられたスイッチをオフに切り換える手間を省けるようになる。また、汎用アプリケーション635を終了させることで、スキャナ装置106の電源がオフになるため、省電力化も達成できよう。
【0025】
また、本実施例では、USBバスパワーにより電源部129への電源供給を行うようにしているので、コンピュータ100がノート型PC等のバッテリー駆動の場合において優れた効果を得ることができる。例えば、コンピュータ100がバッテリー駆動の場合、ユーザは、限られたバッテリー容量で長時間の使用を要求する。このような場合、スキャナ装置106等の周辺装置を省電力化することはバッテリー駆動のような使用環境において特に有利である。
【0026】
[実施例2]
実施例2では、(2)スキャナ装置106の電源をオンにすると、汎用アプリケーション635を起動するケースと、(3)スキャナ装置106の電源をオフにすると、汎用アプリケーション635を終了させるケースについて具体的に説明する。なお、実施例1と共通する事項についての説明は重複を避けるために省略する。
【0027】
図7に示されたジョブモニタ632と呼ばれるコンピュータプログラムは、OS631の起動時に呼び出されてRAM124上に常駐する。すなわち、図8のS801で、コンピュータ100のCPU121は、ジョブモニタ632を起動する。なお、ジョブモニタ632も実施例1で説明したように、アプリケーション635及びスキャナドライバ634(専用のキャプチャアプリケーションでも可)とともに、オートラン機能によってスキャナ装置106からRAM124にロードされてもよい。
【0028】
S802で、CPU121は、ジョブモニタ632にしたがって、スキャナ装置106の電源がオンになっているか否かを監視する。例えば、CPU121は、所定時間ごとに、スキャナドライバ634を経由してスキャナ装置106からの回答を確認することにより、スキャナ装置106の電源がオンになっているか否かを判定する。このように、CPU121は、周辺装置の電源オンと情報処理装置において周辺装置を使用するためのソフトウエアの起動とを連動させるために、周辺装置の電源のオン・オフ状況を監視する監視部の一例である。スキャナ装置106の電源がオフからオンに切り替わったことが検出されると、S803に進む。
【0029】
S803で、CPU121は、ジョブモニタ632にしたがって、汎用アプリケーション635の起動指示を発行する。これにより、汎用アプリケーション635が呼び出されて起動される。このようにCPU121は、監視部が周辺装置の電源がオフからオンに切り替わったことを検出すると、ソフトウエアを起動するための起動指示を発行する起動指示発行部の一例である。その後、S403に進む。S403で、スキャンボタン301が操作されてスキャン設定が完了すると、CPU121は、S404ないしS407を実行する。一方、S403で、キャンセルボタン302が操作されると、S804に進む。
【0030】
S804で、CPU121は、キャプチャアプリケーションまたはジョブモニタ632にしたがって、スキャナ装置106の電源が切断された否かを監視する。例えば、CPU121は、所定時間ごとに、スキャナドライバ634を経由してスキャナ装置106からの回答を確認することにより、スキャナ装置106の電源が切断された否かを判定する。このように、CPU121は、情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアの終了と周辺装置の電源オフとを連動させるために、周辺装置の電源のオン・オフ状況を監視する監視部に相当する。スキャナ装置106の電源切断を検知すると、S805に進む。
【0031】
S805で、CPU121は、キャプチャアプリケーションを終了させるための終了指示を発行する。発行された終了指示に応じて、CPU121は、キャプチャアプリケーションを終了させる。このように、CPU121は、監視部が周辺装置の電源がオフに切り替わったことを検出すると、ソフトウエアを終了させるための指示を発行する終了指示発行部に相当する。
【0032】
図9を用いてスキャナ装置106の動作について説明する。電源スイッチ部102によって電源部129からの通電が開始されると、CPU110は、ファームウエアを起動して、S901に進む。
【0033】
S901で、CPU110は、USBインターフェース107などを介してコンピュータ100のCPU121から起動の問い合せが届いているか否かを判定する。問い合せが届くまで待機してからS902に進む。S902で、CPU110は、問い合せに対する回答を送信するために、スキャナ装置106の電源がオンになったことを示す通知(信号)を送信する。この通知は、USBインターフェース107などを介してコンピュータ100のCPU121に伝達される。その後、S601ないしS603が実行される。S601でキャンセルボタン302が操作されると、S903に進む。
【0034】
S903で、CPU110は、電源スイッチ制御部101及び電源スイッチ部102を通じて電源をオフにすることを意味する指示が入力されたか否かを判定する。ユーザは、電源スイッチ部102を操作することで、電源オフをCPU110に命令できる。S904で、CPU110は、電源がオフになることを意味する通知(信号)をコンピュータ100に送信する。この通知は、USBインターフェース107などを介してコンピュータ100のCPU121に伝達される。また、この通知は、汎用アプリケーション635の終了指示に相当する。S905で、CPU110は、電源スイッチ制御部101に対して電源部129からの電源の供給をオフにするよう指示する。電源スイッチ制御部101は、電源部129からの電源の供給をオフに切り換える。
【0035】
このように実施例2によれば、(2)スキャナ装置106の電源をオンにすると、汎用アプリケーション635を起動することができる。よって、ユーザは、汎用アプリケーション635を起動するための操作を省くことが可能となる。また、(3)スキャナ装置106の電源をオフにすると、汎用アプリケーション635を終了させることができる。すなわち、ユーザは、汎用アプリケーション635を終了させるための操作を省くことが可能となる。
【0036】
[実施例3]
実施例3では、(4)汎用アプリケーション635を起動すると、スキャナ装置106の電源をオンにするケースについて説明する。ここでは、スキャナ装置106は、省電力による待機モードで動作しているものとする。CPU121は、汎用アプリケーション635が起動したか否かを監視しており、起動を検出すると、周辺装置の電源をオンにするための電源オン指示をスキャナ装置106のCPU110に送信する。このように、CPU121は、ソフトウエアが起動したことを監視部が検出すると、周辺装置の電源をオンにするための電源オン指示を送信する第2送信部の一例である。
【0037】
スキャナ装置106のCPU110は、汎用アプリケーション635が起動されたことを通知するための電源オン指示を受信すると、電源スイッチ制御部101を制御し、画像読み取り部112への電源の供給を開始させる。すなわち、CPU110は、省電力のための待機モードから画像読取のための通常モードへ周辺装置を移行させる。
【0038】
このように、汎用アプリケーション635が起動すると、スキャナ装置106は待機モードから通常モードへと復帰することで、実質的にスキャナ装置106の電源をオンにすることを達成できる。これにより、ユーザは、スキャナ装置106を通常モードへと復帰させるための手間を省けるようになる。また、省電力での待機モードによって、電力消費を削減することが可能となる。
【0039】
[他の実施例]
図10はシート給送装置を備えるスキャナ装置106の概略断面図である。図11は図1に示すスキャナ装置106の斜視図である。
【0040】
スキャナ装置106では、原稿(シート)を積載する給紙トレイ2が装置本体1Aに対してヒンジ部2aを介して開閉可能に支持されている。給紙トレイ2は、周辺装置を使用する際に可動させる部材の一例であり、閉じた状態で原稿の給紙口13を覆い(図1の破線)、開放された状態(図1及び図2の状態)で積載面2bに原稿が積載される。給紙トレイ2に積載された複数枚の原稿は、フィードローラ4と分離パッド5とによって最も下の原稿から1枚ずつ搬送路に分離給送される。搬送路に給送された原稿は、搬送ローラ対6により下流側に搬送される。さらに原稿は、読取センサ8,9により表裏両面の画像が読み取られ、その後、搬送ローラ対7により装置外に排紙される。
【0041】
とりわけ、ヒンジ部2aの付近には、給紙トレイ2が閉じているか開放されているかを検知するためのスイッチ2cが設けられている。また、このスイッチ2cは、電源スイッチ制御部101や電源スイッチ部102の一部として機能する。給紙トレイ2が閉じていれば、スキャナ装置106は使用状態にない。よって、給紙トレイ2が閉じることでスイッチ2cが操作され(スイッチ2cがオフ)、電源部129からの電力の供給が切断される。このように、CPU110は、スイッチ2cから電源をオフに切り換えるための指示が入力されると、通信部を介して情報処理装置へ周辺装置の電源がオフに切り替わることを意味する信号を送信する。また、給紙トレイ2は、周辺装置を使用する際に開放される部材の一例であり、スイッチ2cは、部材が開放されると電源をオフに切り換えるための指示を入力する入力部の一例である。一方、給紙トレイ2が開放されることでスイッチ2cが操作されると(スイッチ2cがオン)、電源部129からの電力の供給が開始される。
【0042】
このようにスキャナ装置106の使用時には必ず開放される給紙トレイ2とスイッチ2cとを連動させることで、スキャナ装置106の電源部129からの電力の供給をオンにしたりオフにしたりすることができる。さらに、スイッチ2cの操作に伴うスキャナ装置106の電源のオン・オフを示す電源情報をコンピュータ100に伝達することで、キャプチャアプリケーションの起動と終了とを連動させることが可能となる。なお、スイッチ2cは、電源スイッチ部102を切り換えることを指示するための入力部の一例である。
【0043】
なお、ここでは、スイッチ2cにより電源スイッチ部102を切り替える場合について説明したが、本発明は勿論これに限定されず、例えば、スキャナ装置等の周辺装置の外殻を構成する装置本体カバーに電源ボタンを設け、この電源ボタンに接続される電気的なスイッチ回路として電源スイッチ部を設けるようにしてもよい。本発明は、周辺装置の電源をオン・オフ制御する電源制御部があれば、その構造は、例えば、機械的に切り替え可能な手段であってもよいし、電気的に切り替え可能な手段であってもよく、上述した実施例に限定されるものではない。勿論、周辺装置と情報処理装置とをケーブル接続した状態においてのソフトの再起動(リスタート)については、詳細は後述するが、周辺装置の記憶部に記憶されたソフトウエアを情報処理装置で実行することにより実現可能である。例えば、周辺装置のスイッチ押圧動作、あるいは周辺装置の構成部材の開閉動作等により、周辺装置の電源をオフからオンにし、これに連動して、周辺装置と情報処理装置との接続をソフト的に切断した後に、再接続する制御を行う。これにより、周辺装置のソフトウエアが情報処理装置に再送信される。そして、情報処理装置は、ソフトウエアを実行することで、周辺装置を再利用可能となる。これにより、ユーザの利便性をさらに向上することができる。
【0044】
上述した実施例1〜3では、パーソナルコンピュータに記憶又はインストールされた汎用アプリケーションを例示して、スキャナ装置を制御する場合について説明したが、本発明は、勿論これに限定されるものではない。例えば、本発明は、周辺装置を制御するための制御プログラムを周辺装置の記憶領域に記憶させておき、情報処理装置と周辺装置とを接続した際又は周辺装置の電源がオンされた際に、その制御プログラムを情報処理装置の記憶領域に送り、情報処理装置にその制御プログラムを実行させることで、情報処理装置により周辺装置を制御可能な状態とする場合にも適用することができる。これにより、ユーザの利便性をさらに向上することができる。
【0045】
なお、ここでいう「周辺装置を制御するための制御プログラムを周辺装置の記憶領域に記憶させる」とは、例えば、ROMやRAM、フラッシュメモリ等の記憶手段に制御プログラムを記憶させておくことが挙げられる。また、上記の「情報処理装置と周辺装置とを接続した際に、その制御プログラムを情報処理装置の記憶領域に送る」とは、例えば、上述したオートラン機能のように、周辺装置を外部記憶装置等として情報処理装置に認識させた後、周辺装置のROMから制御プログラムを情報処理装置のRAM124に移す場合以外にも、制御プログラムが改ざん等されないよう保護するため、周辺装置内でROM127からRAM203に一旦移し(またはコピーし)、周辺装置のRAM203から情報処理装置のRAM124等へ移す場合も含まれる。
【0046】
さらに、「情報処理装置により周辺装置を制御させる」とは、例えば、制御プログラムの実行により、情報処理装置から周辺装置の記憶領域に書き込まれる指示情報に基づいて周辺装置の動作を制御する場合が挙げられる。
【0047】
なお、上記の指示情報とは、例えば、周辺装置がスキャナである場合においては、スキャン設定の情報に相当する。このようなスキャン設定の情報としては、例えば、読み取りモード(白、黒、カラー等)、用紙サイズ、解像度、読み取り面等の各種設定情報が挙げられる。また、指示情報には、詳細は後述するが、ユーザによる制御プログラムの終了や起動に関する情報を含めてもよい。
【0048】
ここで、上記の制御プログラムは、例えば、上述した実施例1等においては、「情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエア」に相当するものであるが、ソフトウエアという形態に限定されるものではない。
【0049】
そして、本発明では、このような制御プログラムに、ソフトウエアの使用状態又は周辺装置の電源状態に応じて、ソフトウエアの起動又は終了、あるいは周辺装置の電源オン・オフの管理を行う管理プログラムを組み込むようにしてもよい。また、本発明では、上記の管理プログラムをソフトウエアに組み込まず、別のプログラムとして、周辺装置の記憶領域から情報処理装置に送り、情報処理装置によりその管理プログラムを実行させるようにしてもよい。
【0050】
ここで、管理プログラムは、例えば、情報処理装置において起動するソフトウエアの使用状態や周辺装置の電源状態を所定のタイミング又はリアルタイムに監視する機能を備えている。また、管理プログラムは、例えば、ソフトウエアの使用状態に応じて周辺装置の電源をオン・オフ等の管理をしたり、あるいは、周辺装置の電源状態に応じてソフトウエアの起動又は終了等を管理したりする機能を備えている。なお、管理プログラムが周辺装置で実行される場合には、例えば、周辺装置のCPU110が監視部として機能する。また、管理プログラムが情報処理装置(コンピュータ100)で実行される場合には、例えば、情報処理装置のCPU121が監視部として機能する。監視部は、例えば、情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアの終了もしくは起動と周辺装置の電源オフもしくは電源オンとを連動させるために、第1及び第2のソフト監視部としてソフトウエアの起動状況を監視するか、または、第1及び第2の電源監視部として周辺装置の電源のオン・オフ状況を監視することになる。勿論本発明は上記に限定されず、周辺装置または情報処理装置の少なくとも何れか一方に、専用の管理制御部を設け、この管理制御部により管理プログラムを実行し、情報処理装置において周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアの起動状況を監視するか、または、周辺装置の電源のオン・オフ状況を監視するようにしてもよい。なお、ソフトウエアの起動状況を監視するか、または、周辺装置の電源のオン・オフ状況を監視するかの各機能(役割)については、周辺装置と情報処理装置で適宜機能分散してもよい。
【0051】
また、ここでいうソフトウエアの使用状態とは、例えば、起動、終了、あるいはディスプレイ上へのユーザインターフェース画面の非表示化等の状態を含むものである。また、周辺装置の電源状態とは、例えば、電源オン、電源オフを含み、これら以外にも、省電力化のための待機モード等の状態を含むものである。
【0052】
なお、上述した管理プログラムは、周辺装置の制御プログラム(ソフトウエア等)との組み合わせて機能させる場合に限定されず、例えば、汎用アプリケーションの起動又は終了等の管理を実行するようにしてもよい。また、管理プログラムは、周辺装置の電源状態について、制御プログラムを介して管理してもよいし、制御プログラムを介さずに直接管理するようにしてもよい。さらに、管理プログラムは、上述したように情報処理装置に送って実行させるようにしてもよいが、例えば、周辺装置に常駐させ、情報処理装置側で実行される制御プログラムを管理するようにしてもよい。
【0053】
以上説明したように、本発明は、情報処理装置と周辺装置とを接続した際に、周辺装置の制御プログラムを情報処理装置の記憶領域に送り、情報処理装置にその制御プログラムを実行させる際にも適用可能であり、ユーザの利便性をさらに向上することができる。
【0054】
これにより、周辺装置を制御するためのプログラムを情報処理装置にインストールすることなく、周辺装置を情報処理装置から利用可能となる。このため、例えば、デバイスドライバやアプリケーションソフトウエアをインストールすることが制限されている周辺装置であっても、あるいは、プログラムを入手していないユーザであっても、周辺装置を利用できるようになる。また、必要なソフトウエアが周辺装置に記憶されているため、CD−ROMの紛失による使用不可といった問題からも開放される。
【0055】
そして、このような周辺装置の制御において管理プログラムを適用することにより、例えば、制御プログラムの終了に連動して周辺装置の電源をオフに制御することができる。よって、ユーザは、制御プログラムを終了させるだけで、周辺装置の電源をオフに切り換えることができ、ユーザの手間を省ける利点がある。例えば、周辺装置に設けられたスイッチをオフに切り換える手間を省けるようになる。また、制御プログラムを終了させることで、周辺装置の電源がオフになるため、省電力化も達成することができる。
【0056】
なお、周辺装置と情報処理装置とをUSB接続し、USBバスパワーにより周辺装置への電源供給を行うようにする場合においては、例えば、情報処理装置がノート型PC等のバッテリー駆動の場合において優れた効果を得ることができる。例えば、情報処理装置がバッテリー駆動の場合、ユーザは、限られたバッテリー容量で長時間の使用を要求する。このような場合、周辺装置を省電力化することはバッテリー駆動のような使用環境において特に有利である。
【0057】
また、上述したように、周辺装置の制御プログラムを情報処理装置に実行させるような通信方式を採用した場合には、その制御プログラムが終了又は起動した旨の情報を指示情報として周辺装置の記憶領域(実際には制御ファイル)に書き込むようにしてもよい。この場合には、周辺装置の記憶領域に書き込まれた指示情報をリアルタイム又は所定のタイミングで監視し、制御プログラムの終了又は起動に関する情報を検出した場合に、電源制御部が周辺装置の電源をオン・オフするよう制御する。この際、制御プログラムの終了又は起動に関する情報が周辺装置の記憶領域へ書き込まれたか否かを監視するのは、上述した管理プログラムであってもよいし、周辺装置のCPUであってもよいし、あるいは別の監視手段であってもよい。そして、制御プログラムの終了又は起動に関する情報が周辺装置の記憶領域へ書き込まれた場合に、電源制御部に周辺装置の電源のオン・オフ制御を指示するのは、管理プログラムであってもよいし、周辺装置のCPUであってもよいし、あるいは別の手段であってもよい。
【0058】
さらに、上述した実施例2では、周辺装置の電源のオン・オフ状況を監視し、周辺装置の電源がオフからオンに切り替わったことを検出すると、制御プログラムの起動させる場合について説明したが、本発明は勿論これに限定されず、例えば、周辺装置と情報処理装置とが接続された状態で周辺装置の電源をオンすると、これに連動し、周辺装置の制御プログラムを情報処理装置の記憶領域に送り、情報処理装置側でその制御プログラムを起動させるようにしてもよい。
【0059】
また、上述した各実施例1〜3では、周辺装置の一例としてスキャナ装置106を用いたが、本発明は、画像形成装置(プリンタや複合機など)、デジタルカメラ、ビデオカメラその他の周辺装置にも適用可能である他、特に、情報処理装置に接続されて、省電力化が望まれる電子デバイスに適用可能である。
【0060】
なお、本発明は、上述したように周辺装置の電源オン・オフと、情報処理装置でのソフトウエアの起動・終了とを連動させて、ユーザの利便性を向上するものである。ソフトウエアについては、情報処理装置にインストールされていてもよいが、ユーザの利便性を更に向上するため、周辺装置の記憶部に記憶されるソフトウエアを利用することも可能である。周辺装置の記憶部にあるソフトウエアを利用する場合には、情報処理装置に周辺装置を接続等したタイミングで、ソフトウエアを情報処理装置に送り、情報処理装置で実行するようにすればよい。この場合には、周辺装置の電源オン・オフと、情報処理装置でのソフトウエアの起動・終了とを連動させるにあたり、例えば、ソフトウエアの終了後の再起動(リスタート)においても本発明を有効に適用することができる。この場合には、例えば、情報処理装置からの指示信号、または周辺装置のボタン等にからのユーザ操作により、ソフトウエアを情報処理装置に再送信することで実現される。これにより、ユーザの利便性を更に向上することができる。そして、本発明は、このような周辺装置と情報処理装置とを備えた情報処理システムに限定されるものではなく、上述した又は上述の各実施例における各種機能を実現可能な周辺装置、情報処理装置のそれぞれについても広く対象とするものである。
【符号の説明】
【0061】
100・・・パーソナルコンピュータ
101・・・電源スイッチ制御部
102・・・電源スイッチ
104・・・パーソナルコンピュータ100のUSBインターフェース
105・・・USBケーブル
107・・・スキャナ装置106のUSBインターフェース
110・・・スキャナ装置106のCPU
112・・・画像読み取り部
121・・・パーソナルコンピュータ100のCPU
122・・・ハードディスク
123・・・パーソナルコンピュータ100のROM
124・・・パーソナルコンピュータ100のRAM
125・・・キーボード/マウス
126・・・ディスプレイ
127・・・スキャナ装置106のROM
128・・・USBコントローラ
203・・・スキャナ装置106のRAM
300・・・フォルダ
301・・・スタートボタン
302・・・キャンセルボタン
631・・・OS
632・・・ジョブモニタ
634・・・スキャナドライバ
635・・・汎用アプリケーション(キャプチャアプリケーション)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置と、該情報処理装置に接続して使用される周辺装置とを含む情報処理システムであって、
前記周辺装置の電源をオン・オフ制御する電源制御部と、
前記周辺装置が前記情報処理装置と通信するための通信部と、
前記情報処理装置において前記周辺装置を使用するために起動されるソフトウエアの終了を監視する第1のソフト監視部と、
前記第1のソフト監視部が前記ソフトウエアの終了を検出すると、前記情報処理装置から前記通信部を介して前記電源制御部に前記周辺装置の電源オフ指示を送信する第1送信部と
を備え、
前記電源制御部は、前記電源オフ指示を受信すると前記周辺装置の電源をオフに切り換えることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記周辺装置の電源がオフに切り替わったことを監視する第1の電源監視部と、
前記周辺装置の電源がオフに切り替わったことを前記第1の電源監視部が検出すると、前記ソフトウエアを終了させるための終了指示を発行する終了指示発行部と
をさらに備え、
前記情報処理装置は、前記終了指示を受信すると前記ソフトウエアを終了させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
情報処理装置と、該情報処理装置に接続して使用される周辺装置とを含む情報処理システムであって、
前記周辺装置の電源をオン・オフ制御する電源制御部と、
前記周辺装置が前記情報処理装置と通信するための通信部と、
前記周辺装置の電源がオフに切り替わったことを監視する第1の電源監視部と、
前記周辺装置の電源がオフに切り替わったことを前記第1の電源監視部が検出すると、前記情報処理装置において前記周辺装置を使用するために起動されるソフトウエアを終了させるための終了指示を発行する終了指示発行部と
を備え、
前記情報処理装置は、前記終了指示を受信すると前記ソフトウエアを終了させることを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
前記情報処理装置において前記周辺装置を使用するために起動されるソフトウエアの終了を監視する第1のソフト監視部と、
前記第1のソフト監視部が前記ソフトウエアの終了を検出すると、前記情報処理装置から前記通信部を介して前記電源制御部に前記周辺装置の電源オフ指示を送信する第1送信部と
を備え、
前記電源制御部は、前記電源オフ指示を受信すると前記周辺装置の電源をオフに切り換えることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記周辺装置の電源がオフからオンに切り替わったことを監視する第2の電源監視部と、
前記周辺装置の電源がオフからオンに切り替わったことを前記第2の電源監視部が検出すると、前記ソフトウエアを起動するための起動指示を発行する起動指示発行部と
をさらに備え、
前記情報処理装置は、前記起動指示を受信すると前記ソフトウエアを起動することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記ソフトウエアが起動したことを監視する第2のソフト監視部と、
前記ソフトウエアが起動したことを前記第2のソフト監視部が検出すると、前記情報処理装置から前記周辺装置の電源をオンにするための電源オン指示を送信する第2送信部と
をさらに備え、
前記電源制御部は、前記電源オン指示を受信すると、前記周辺装置の電源をオンに切り替えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記電源制御部は、前記電源オン指示を受信すると待機モードから通常モードへ前記周辺装置を移行させることを特徴とする請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記ソフトウエアは前記周辺装置の記憶部に記憶されており、前記周辺装置の電源がオフからオンに切り替わったことを検出すると、前記ソフトウエアは前記通信部により前記情報処理装置に送信されることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項9】
情報処理装置に接続して使用される周辺装置であって、
前記周辺装置の電源をオン・オフ制御する電源制御部と、
前記周辺装置が前記情報処理装置と通信するための通信部と
を備え、
前記電源制御部は、
前記情報処理装置において前記周辺装置を使用するために起動されたソフトウエアが終了される際に前記情報処理装置から送信される電源オフ指示を前記通信部を介して受信すると、前記周辺装置の電源をオフに切り換えることを特徴とする周辺装置。
【請求項10】
前記周辺装置の電源をオン又はオフに切り換えることを指示するための入力部をさらに備え、
前記電源制御部は、前記入力部から前記周辺装置の電源をオフに切り換えるための指示が入力されると、前記通信部を介して前記情報処理装置へ前記周辺装置の電源がオフに切り替わることを意味する信号を送信することを特徴とする請求項9に記載の周辺装置。
【請求項11】
情報処理装置に接続して使用される周辺装置であって、
前記周辺装置の電源をオン・オフ制御する電源制御部と、
前記周辺装置が前記情報処理装置と通信するための通信部と、
前記周辺装置の電源をオン又はオフに切り換えることを指示するための入力部と
を備え、
前記電源制御部は、前記入力部から前記周辺装置の電源をオフに切り換えるための指示が入力されると、前記通信部を介して前記情報処理装置へ前記周辺装置の電源がオフに切り替わることを意味する信号を送信することを特徴とする周辺装置。
【請求項12】
前記電源制御部は、前記情報処理装置において前記周辺装置を使用するために起動されるソフトウエアが終了される際に前記情報処理装置から送信される電源オフ指示を前記通信部を介して受信すると、前記周辺装置の電源をオフに切り換えることを特徴とする請求項11に記載の周辺装置。
【請求項13】
前記周辺装置を使用する際に可動させる部材をさらに備え、
前記入力部は、前記部材を可動させると前記周辺装置の電源をオフに切り換えるための指示を入力することを特徴とする請求項10または11に記載の周辺装置。
【請求項14】
前記情報処理装置において前記周辺装置を使用するために用いられるソフトウエアが前記周辺装置のメモリに記憶されており、
前記入力部から前記周辺装置の電源をオンに切り替えるための指示が入力されると、前記電源制御部により前記周辺装置の電源をオフからオンに切り替えると共に、前記通信部により前記ソフトウエアを前記情報処理装置に送信することを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1項に記載の周辺装置。
【請求項15】
周辺装置を接続して使用する情報処理装置であって、
前記周辺装置は、
前記周辺装置の電源をオン・オフ制御する電源制御部と、
前記周辺装置が前記情報処理装置と通信するための通信部と
を備えており、
前記情報処理装置は、
前記情報処理装置において前記周辺装置を使用するために起動されるソフトウエアの終了を監視する第1のソフト監視部と、
前記第1のソフト監視部が前記ソフトウエアの終了を検出すると、前記周辺装置に対して電源オフ指示を送信する第1送信部と
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項16】
前記周辺装置の電源がオフに切り替わったことを監視する第1の電源監視部と、
前記周辺装置の電源がオンからオフに切り替わったことを前記第1の電源監視部が検出すると、前記ソフトウエアを終了させるための終了指示を発行する終了指示発行部
をさらに備えることを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記周辺装置の電源がオフからオンに切り替わったことを監視する第2の電源監視部と、
前記周辺装置の電源がオフからオンに切り替わったことを前記第2の電源監視部が検出すると、前記ソフトウエアを起動するための起動指示を発行する起動指示発行部と
をさらに備えることを特徴とする請求項15または16に記載の情報処理装置。
【請求項18】
前記ソフトウエアの起動を監視する第2のソフト監視部と、
前記ソフトウエアの起動を前記第2のソフト監視部が検出すると、前記周辺装置の電源をオンにするための電源オン指示を送信する第2送信部と
をさらに備えることを特徴とする請求項15ないし17のいずれか1項に記載の情報処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−14039(P2011−14039A)
【公開日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−159101(P2009−159101)
【出願日】平成21年7月3日(2009.7.3)
【出願人】(000104652)キヤノン電子株式会社 (876)
【Fターム(参考)】