説明

情報処理システム及び情報処理方法

【課題】顧客に提供したサービスに関する情報を、携帯電話機を使用して、低コストで確実に顧客に配布し、費用の請求を行う情報処理システム及びその方法を提供する。
【解決手段】管理センター及び複数の携帯電話機とがインターネットで結ばれたシステムであって、管理センターが、携帯電話機による管理センターへのアクセスを促すとともに、携帯電話機から送信された顧客に提供したサービスに関する情報を受け取る手段、該受け取ったサービスに関する情報を定型書式に転換する手段、該定型書式に転換した情報をデータベースに記憶する手段、該定型書式に転換した情報を情報発信元の携帯電話機に向けてe−メールとして送信する手段、及び情報を記録するデータベースを備えたことを特徴とする情報処理システムである。このシステムは、特に、ゴミの収集に好適に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話機を利用したサービス情報の処理システム及び情報処理方法に関する。特に、ゴミ収集サービスにおいて、顧客から収集したゴミの量を把握し、該ゴミの量を印字して顧客に配布し、費用を請求するための情報処理システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種サービスを提供する際に、提供したサービスの内容を、例えば、納品書に記載して顧客に提出し費用を請求する。サービスが有料ゴミ収集の場合、毎日、夜間にゴミを収集するので、収集時には顧客の立会いは期待できない。このため、ゴミ収集量と費用は、一ヶ月分をまとめて、例えば、月初めに前月分を請求しているが、収集量と費用に関して、顧客からクレームを受けることがある。そこで、毎日のゴミ収集時に、納品書を手書きで発行して、例えば、郵便受けに残すという手立てをとっている。手書きの納品書は、可燃物XXリットル又は不燃物YYリットルという簡単なものとなっている。
【0003】手書きの納品書は、書き間違いが起こりやすく、また、納品書を受け取った顧客が間違って破棄してしまい、顧客に検分されずに廃棄されることがある。確実に顧客に納品書を渡すためには、所定の書式に印字された納品書が望まれる。このような形式の納品書又は請求書は、例えば、ハンデイ・ターミナルで所定の事項を入力し、費用を計算して所定の書式で数量や金額を印字して顧客に配布することが行われている。このハンデイ・ターミナルを使用するシステムは、機器自体が比較的大きく、費用が過大で、ゴミ収集のようなサービスには現実的ではない。また、ハンデイ・ターミナルに記録した情報を、事務所に戻ってから、所定のコンピュータ等に入力し直す作業が必要になり、面倒である。
【0004】その他、携帯端末機を携行し顧客に対応するゴミ収集量を入力し、管理センターにその情報を送信し、管理センターで送信されてきた情報を集中管理し、請求書ないし納品書を発行する方法も行われている。しかし、この方法も、同様に、コストが高くつき、ゴミ収集サービスにはなじまないものである。
【0005】携帯端末機の代わりに携帯電話機を使用する方法もある。携帯電話機を使用する方法は、簡便でコストが掛からないという特徴がある。しかしながら、携帯電話機を使用する場合には、実際的には、必要な情報を簡単にプリントアウトできないという問題がある。即ち、携帯電話機から印刷する事自体は、技術的に簡単なことである。しかし、携帯電話機で受信した文字、画像、映像や動画等の情報は、著作権を有する場合が多い。著作権を侵害しないという観点から、携帯電話機で受信した著作権のある情報を、自由にプリントアウトできないように、携帯電話機が構成されている。但し、e−メールなどで送信されたメッセージは、著作権の問題は小さいとして、プリントアウト可能となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、顧客に提供したサービスに関する情報を、携帯電話機を使用して、低コストで確実に顧客に、費用の請求を行うためのゴミ収集量を通知する情報処理システム及びその方法を提供しようとするものである。特に、ゴミ収集においては、単純な作業で、かつ、低いコストで、確実にゴミ収集量を通知し費用を請求するシステムないし方法が求められている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、管理センター及び複数の携帯電話機とがインターネットで結ばれたシステムであって、管理センターが、携帯電話機による管理センターへのアクセスを促すとともに、携帯電話機から送信された顧客に提供したサービスに関する情報を受け取る手段、該受け取ったサービスに関する情報を定型書式に転換する手段、該定型書式に転換した情報をデータベースに記憶する手段及び該定型書式に転換した情報を情報発信元の携帯電話機に向けてe−メールとして送信する手段、及び情報を記録するデータベースを備えたことを特徴とする情報処理システムである。そして、前記サービスがゴミ収集であって、サービス提供に関する情報が、顧客から収集したゴミの量であるある情報処理システムである。
【0008】そして、該システムを実行するためのプログラムである。即ち、管理センター及び複数の携帯電話機とがインターネットで結ばれたシステムであって、管理センターが、携帯電話機によるサイトへのアクセスを促すとともに、携帯電話機から送信された顧客に提供したサービスに関する情報を受け取る手段、該受け取ったサービスに関する情報を定型書式に転換する手段、該定型書式に転換した情報をデータベースに記憶する手段及び該定型書式に転換した情報を情報発信元の携帯電話機に向けてe−メールとして送信する手段として実行するための情報処理プログラムである。そして、前記サービスがゴミ収集であって、サービス提供に関する情報が、顧客から収集したゴミの量であるある情報処理プログラムである。
【0009】更に、管理センター及び複数の携帯電話機とがインターネットで結ばれたシステムにおいて、携帯電話機に顧客に提供したサービスに関する情報を入力するステップ、該入力した顧客に提供したサービスに関する情報を管理センターに送信するステップ、管理センターから送信された定型書式に転換された顧客に提供したサービスに関する情報をe−メールとして受信するステップ及び、該受信した定型書式に転換された顧客に提供したサービスに関する情報を赤外線プリンタに送信しプリントするステップからなる、情報処理方法である。そして、前記サービスがゴミ収集であって、サービス提供に関する情報が、顧客から収集したゴミの量であるあることを特徴とする情報処理方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に基づいて説明する。説明は、ゴミ収集サービスを中心に行うが、顧客に提供するサービス一般にも適用されるものである。ゴミ収集する者は、複数人がチームを組んで、例えば、ゴミ収集車を移動させながら、顧客を順次巡回して、顧客が排出したゴミを収集する。ゴミを収集する際に、各顧客から排出されたゴミの種類と量を把握する。この把握したゴミの種類とその量を、携帯電話機の画面上で入力し、管理センターにアクセスして該ゴミ情報を送信する。ゴミの種類は、適宜設定すればよいが、可燃物と不燃物とに分類するのが簡便である。ゴミ情報は、例えば、可燃物10Kg、不燃物5Kgのように表現することができる。
【0011】携帯電話機から管理センターに送信された情報は、管理センターで受け取る。受け取った情報は、顧客に渡す請求書ないし納品書の書式、例えば、図1に示すような書式に、整理変換される。整理変換された情報は、管理センターのデータベースに記憶される。そして、その情報はe−メールとして情報の発信元である携帯電話機に送信される。
【0012】整理変換された情報はe−メールとして携帯電話機が受け取る。受け取った情報は、通信手段、例えば、赤外線通信でゴミ収集車積載の赤外線プリンタに情報を送信する。赤外線プリンタは、送られてきた情報をプリントアウトする。プリントアウトされた情報は、請求書ないし納品書として顧客に配布される。
【0013】ゴミ収集の情報の入力から、請求書ないし納品書のプリントアウトまでの所要時間は、少なくとも2分以内である。従って、ゴミを収集したら直ちに収集したごみの種類と量を定型書式に記載した請求書ないし納品書を顧客に配布することができる。
【0014】
【発明の効果】以上、本発明は、携帯電話機の特性を生かした、提供したサービスに関する情報を、サービス提供時に顧客に配布することのできる、簡便且つ低コストの情報処理システムであり情報処理方法である。特に、ゴミ収集に関して、本発明は、収集したゴミの種類と量を、その場で、定型書式にプリントし顧客に配布する、簡便で低コストの情報処理システム、情報処理方法を提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】収集したゴミの種類と量を記載した納品書の例である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】管理センター及び複数の携帯電話機とがインターネットで結ばれたシステムであって、管理センターが、携帯電話機による管理センターへのアクセスを促すとともに、携帯電話機から送信された顧客に提供したサービスに関する情報を受け取る手段、該受け取ったサービスに関する情報を定型書式に転換する手段、該定型書式に転換した情報をデータベースに記憶する手段、該定型書式に転換した情報を情報発信元の携帯電話機に向けてe−メールとして送信する手段、及び情報を記録するデータベースを備えたことを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】前記サービスがゴミ収集であって、サービス提供に関する情報が、顧客から収集したゴミの量であることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】管理センター及び複数の携帯電話機とがインターネットで結ばれたシステムであって、管理センターが、携帯電話機によるサイトへのアクセスを促すとともに、携帯電話機から送信された顧客に提供したサービスに関する情報を受け取る手段、携帯電話機から該受け取ったサービスに関する情報を定型書式に転換する手段、該定型書式に転換した情報をデータベースに記憶する手段及び該定型書式に転換した情報を情報発信元の携帯電話機に向けてe−メールとして送信する手段として実行するための情報処理プログラム。
【請求項4】前記サービスがゴミ収集であって、サービス提供に関する情報が、顧客から収集したゴミの量であることを特徴とする請求項3に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】管理センター及び複数の携帯電話機とがインターネットで結ばれたシステムにおいて、携帯電話機に顧客に提供したサービスに関する情報を入力するステップ、該入力した顧客に提供したサービスに関する情報を管理センターに送信するステップ、管理センターから送信された定型書式に転換された顧客に提供したサービスに関する情報をe−メールとして受信するステップ及び、該受信した定型書式に転換された顧客に提供したサービスに関する情報を赤外線プリンタに送信しプリントするステップからなる、情報処理方法。
【請求項6】前記サービスがゴミ収集であって、サービス提供に関する情報が、顧客から収集したゴミの量であるあることを特徴とする請求項4に記載の情報処理方法。

【図1】
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