説明

情報処理装置、及び伝票出力方法

【課題】配送伝票のポイント還元率の確認が容易になる。
【解決手段】情報処理装置は、注文受付手段と、判定手段と、ポイント算出手段と、プリント手段と、を備える。注文受付手段は、ネットワークを介して接続された端末から商品購入の注文を受け付ける。判定手段は、受け付けた注文が、ポイント還元率を変更する条件に一致するか否かを判定する。ポイント算出手段は、条件に一致しないと判定された場合には第1のポイント還元率を用い、条件に一致すると判定された場合には第1のポイント還元率と異なる第2のポイント還元率を用いて、買上額に応じたポイント数を算出する。プリント手段は、注文により購入対象とされた商品の明細及びポイント数を印字し、判定手段で前記条件と一致すると判定された場合にさらにポイント還元率が変更されたことを示す情報を印字した伝票を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置、及び伝票出力方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ポイントサービスシステムでは、商品買い上げ時にその買上額に応じたポイントを算出し、顧客毎に付与することが行われている。また、インターネットの普及に伴い、オンライン上にて商品の販売を行う形態が増加しつつあり、所謂“ネットスーパー”といった販売形態が利用されている。このような、オンラインでの買い上げ時におけるポイント付与については、種々の技術が提案されている。例えば、オンラインショップでの購入時において、各ユーザに配布したポイント記録のための記録媒体(カード)からポイントを読み出し、インターネット上に接続されたポイント管理のためのポイント管理装置との間で、ポイントの加算減算を行う技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、ネットスーパーで販売される商品は、スーパー等の実際の店舗から供給されるため、当該店舗で直接販売された商品の売上と実質同様となる。そのため、ネットスーパーでの売上は、店舗での通常の売上と同様にPOS端末にて売上処理が行われることが一般的である。そして、スーパーまで行って商品を購入する場合、商品を購入する日は、伝票を受け取る日と同日となるが、ネットスーパーの場合には、利用者が商品を注文する日と、当該利用者が配送伝票を受け取る日と、が異なることが多い。このようなスーパー等でも、商品を購入した場合に、所定のポイント還元率でユーザにポイントを付与することも行われている。当該ポイントは、ユーザがスーパー、ネットスーパー等で商品を購入する際に利用できる。
【0004】
そして、最近、商品を購入した日に応じて、ポイント還元率を増加させるという試みも行われている。しかしながら、従来提案されている技術では、上述したような注文した日と、配送伝票を受け取る日と、が異なる場合に、配送伝票において、ポイント還元率が異なることをどのように伝えるのか考慮されていない。このため、従来の技術を用いた場合に、利用者が伝票を受け取った際、商品を購入した日に基づいて、適切なポイント還元率でポイントが付与されたか否かを判断できないという問題がある。
【0005】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、利用者がポイント還元率を容易に確認できる情報処理装置、及び伝票出力方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の情報処理装置は、注文受付手段と、判定手段と、ポイント算出手段と、プリント手段と、を備える。注文受付手段は、ネットワークを介して接続された端末から商品購入の注文を受け付ける。判定手段は、受け付けた注文が、ポイント還元率を変更する条件に一致するか否かを判定する。ポイント算出手段は、条件に一致しないと判定された場合には第1のポイント還元率を用い、条件に一致すると判定された場合には第1のポイント還元率と異なる第2のポイント還元率を用いて、買上額に応じたポイント数を算出する。プリント手段は、注文により購入対象とされた商品の明細及びポイント数を印字し、判定手段で前記条件と一致すると判定された場合にさらにポイント還元率が変更されたことを示す情報を印字した伝票を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図1は、ポイントシステムの全体構成を概略的に示したシステム構成図である。
【図2】図2は、図1に示したPOS端末の構成を概略的に示した外観斜視図である。
【図3】図3は、図1に示したPOS端末の電装系の構成を示したブロック図である。
【図4】図4は、図1に示したストアコンピュータの電装系の構成を示したブロック図である。
【図5】図5は、図1に示したアプリケーションサーバの電装系の構成を示したブロック図である。
【図6】図6は、制御部が備えるソフトウェア構成を示した図である。
【図7】図7は、図1に示した会員サーバの電装系の構成を示したブロック図である。
【図8】図8は、アプリケーションサーバが実行する注文受付処理の手順を示したフローチャートである。
【図9】図9は、図8に示した伝票生成処理の手順を示したフローチャートである。
【図10】図10は、会員コードの一例を示した図である。
【図11】図11は、ポイントコードの一例を示した図である。
【図12】図12は、水曜日以外の行われた注文に基づく図9の伝票生成処理で生成された配送伝票の一例を示した図である。
【図13】図13は、水曜日に行われた注文に基づく図9の伝票生成処理で生成された配送伝票の一例を示した図である。
【図14】図14は、POS端末で実行される売上処理の手順を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る情報処理装置、及び伝票出力方法の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に説明する実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
【0009】
本実施の形態のポイントサービスシステムは、会員として契約した各顧客に対して夫々固有の会員番号を磁気テープ等の記録媒体に記録したポイントカードを発行し、例えばこのポイントカードを所有する顧客の買上額(売上額)に対して、所定のポイント還元率でサービスポイント(以下、ポイントという)を与えるようにしたポイントサービス制度を実施する店舗で利用されるものである。
【0010】
図1は、ポイントシステム1の全体構成を概略的に示したシステム構成図である。同図に示したように、ポイントシステム1は、複数台のPOS(Point Of Sales:販売時点管理)端末2と、これらのPOS端末2をLAN3によって接続して集中管理するストアコンピュータ4と、WAN5を介して接続された顧客端末10に対しネットスーパーサービスを提供する情報処理装置としてのアプリケーションサーバ6とで構成されるPOSシステム7と、専用回線8を介してストアコンピュータ4と接続されたサーバコンピュータ(以下、会員サーバという)9とにより構成されている。
【0011】
POS端末2は、精算場所に配設されてキャッシャが売上処理を行うための端末であり、図2に示すような構成とされている。ここで、図2はPOS端末2の構成を概略的に示した外観斜視図である。POS端末2には、本体201の上面側にキーボード202が設けられており、本体201の下部側にドロワ203が引出自在に設けられており、本体201の奥側に表示器204が設けられている。さらに、POS端末2には、磁気カードである会員カードの挿入を受け付けてその会員カードとの間でデータの授受を行うカードリーダ/ライタ205、商品コードや後述するポイントコードを光学的に読み取るためのコードスキャナ206等が接続されている。
【0012】
このようなPOS端末2の電装系は図3に示すように構成されている。図3はPOS端末2の電装系の構成を示したブロック図である。POS端末2は、CPU(Central Processing Unit)、当該CPUとの協働により後述する売上処理等を実行するための各種制御プラグラムを格納するROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成されるコンピュータ構成の制御部21を備え、バス22を介して接続された通信インタフェース23から、LAN3を介してストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。
【0013】
また、制御部21には、バス22及びI/O機器制御部24を介して、前述したキーボード202、表示器204、カードリーダ/ライタ205、コードスキャナ206が接続されており、さらに、レシート/ジャーナルプリンタであるプリンタ25が接続されている。このプリンタ25は、売上処理に伴いレシート用紙及びジャーナル用紙への印刷を行うプリンタであって、本体201の内部又は本体201の外部に設けられている。
【0014】
次に、ストアコンピュータ4について説明する。ストアコンピュータ4は、POSシステム7全体の制御を受け持ち、その電装系は、例えば図4に示すような構成とされている。図4は、ストアコンピュータ4の電装系の構成を示したブロック図である。ストアコンピュータ4は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部41と、バス42を介して接続された通信インタフェース431から、LAN3を介して複数台のPOS端末2との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。さらに、バス42を介して接続された通信インタフェース432から、専用回線8を介して会員サーバ9との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、制御部41にはバス42及びI/O機器制御部44を介して、キーボード45、表示器46、プリンタ47及びハードディスクドライブ装置(以下、HDDという)48が接続されている。
【0015】
HDD48には、制御部41のCPUを動作させる各種制御プログラムの他、商品マスタファイルF1、店舗売上ファイルF2等が格納されている。商品マスタファイルF1は商品コードに対応付けて商品名や単価、ポイント還元率等の商品情報を記憶するファイルであって、店舗売上ファイルF2は各POS端末2から送信される売上登録データを記憶するファイルである。
【0016】
なお、本実施の形態では、各商品の単価に対応して所定のポイント還元率が設定されているものとするが、これに限らず、例えば金額に対して一定のポイント還元率が設定されている形態としてもよい。
【0017】
そして、本実施の形態では、制御部41のCPUを動作させる各種制御プログラムが、特定の日に商品の注文、購入がなされた場合、ポイント還元率が変更されるよう制御を行う。本実施の形態では、特定の日が水曜日の例とする。そして、水曜日に注文、購入が行われた場合にポイント還元率が2倍となる例について説明する。なお、ポイント還元率が変更される日を水曜日に制限するものではなく他の曜日であってもよい。さらに、特定の日を曜日単位に制限するものではなく、日本国内のスポーツチームが優勝した日や、選手がメダルを獲得した日などであってもよい。さらには、特売期間のように数日間にまたがってもよい。さらには、ポイント還元率が変更されるのを日単位に制限するのではなく、月単位や、時、分単位であってもよい。さらには、ポイント還元率を変更する条件を、注文を受け付けた時間ではなく、例えば顧客が注文を行った回数など、他の条件であってもよい。
【0018】
ここで、POSシステム7の店舗にて商品が購入された場合の、POS端末2とストアコンピュータ4とで行われる売上処理の動作について説明する。例えば、商品に付された商品コードがPOS端末2のコードスキャナ206によって読み取られると、POS端末2は読み取った商品コードをストアコンピュータ4に問い合わせを行う。一方、ストアコンピュータ4では、POS端末2からの問い合わせに応じて商品マスタファイルF1を検索し、該当する商品コードに対応した商品情報を読み出してPOS端末2へ送信する。
【0019】
また、POS端末2では、ストアコンピュータ4からの商品名や単価等を受信し、問い合わせした商品コード及び受信した用品名や単価等に基づいて部門別登録や表示器204への表示、またプリンタ25により印字処理を行い、さらに売上登録したデータをストアコンピュータ4へ送信する。そして、POS端末2から売上登録データを受け付けたストアコンピュータ4では、この売上登録データを店舗売上ファイルF2に累計する。このように、店舗売上ファイルF2に累計された売上登録データは、所定のタイミングで会員サーバ9に送信される。なお、アプリケーションサーバ6によるネットスーパーでの売上分の売上処理については後述する。
【0020】
次に、アプリケーションサーバ6について説明する。アプリケーションサーバ6は、所謂“ネットスーパー”といった販売管理システムを実現するためのサーバ装置であって、商品販売のためのWebサイトをWAN5上に公開し、顧客端末10からの商品購入の注文を受け付ける。また、アプリケーションサーバ6は、注文された商品を配送するための配送伝票を、後述するプリンタ67を用いて出力(印字)する。
【0021】
アプリケーションサーバ6の電装系は、例えば図5に示すような構成とされている。ここで、図5は、アプリケーションサーバ6の電装系の構成を示したブロック図である。アプリケーションサーバ6は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部61と、バス62を介して接続された通信インタフェース631から、LAN3を介してストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。さらに、バス62を介して接続された通信インタフェース632から、WAN5を介して顧客端末10との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、制御部61にはバス62及びI/O機器制御部64を介して、キーボード65、表示器66、プリンタ67及びハードディスクドライブ装置(以下、HDDという)68が接続されている。
【0022】
HDD68には、制御部61のCPUとの協働により、アプリケーションサーバ6をネットスーパーの受注システムとして動作させるための各種プログラム(例えば、Webアプリケーション、データベースプログラム等)の他、後述する注文受付処理、伝票印字処理を実行するための制御プログラムが格納されている。なお、プリンタ67は、アプリケーションサーバ6に内蔵する形態としてもよいし、アプリケーションサーバ6の外部に設ける形態としてもよい。
【0023】
ここで、アプリケーションサーバ6が提供するネットスーパーサービスについて説明する。アプリケーションサーバ6(制御部61)は、POSシステム7の店舗が備える商品のうち、ネットスーパーで販売の対象となる商品の商品名や単価等の商品情報をストアコンピュータ4から取得し、これらの商品情報を掲載した商品注文のためのWebサイトをWAN5上に公開する。なお、Webサイトのレイアウトや商品注文に係る機構は特に問わないものとするが、各顧客を識別するため会員番号を入力する機構(例えば、ユーザ認証等)が予め設けられているものとする。
【0024】
アプリケーションサーバ6(制御部61)は、配送伝票を発行するために、以下に示すソフトウェア構成を備えている。図6は、制御部61のソフトウェア構成を示した図である。図6に示すように、制御部61は、注文受付部601と、判定部602と、ポイント算出部603と、プリント部604と、備えている。
【0025】
注文受付部601は、WAN5上に公開したWebサイトを介して、顧客が操作する顧客端末10から商品購入の注文を受け付ける。
【0026】
判定部602は、受け付けた注文が、ポイント還元率を変更する条件に一致するか否かを判定する。本実施の形態にかかる判定部602は、ポイント還元率を変更する条件として、注文を受け付けた日が水曜日か否かを判定する。つまり、注文を受け付けた時間が、水曜日以外であれば、通常のポイント還元率であり、注文を受け付けた日が、水曜日である場合には、ポイント還元率が2倍になるものとする。
【0027】
具体的には、本実施の形態では、ポイント還元率が、通常、売上額200円毎に1ポイント付与される例とする。そして、200円以下については切り捨てられるものとする。これにより、例えば、顧客が、合計5220円購入した場合、26ポイント付与される。
【0028】
そして、注文を行ったのが水曜日の場合、ポイント還元率は、通常の2倍付与されるため、売上額200円毎に2ポイント付与される。例えば、顧客が、合計5220円購入した場合、52ポイント付与される。なお、本実施の形態では、水曜日の場合に、通常のポイント還元率に‘2’を乗算して導き出されたポイント還元率を用いる例を示すが、例えば所定のポイント数を加算するなど、乗算以外の演算を行ってもよい。
【0029】
このように、ポイント算出部603は、上記の条件に一致しない、つまり水曜日以外と判定された場合には、通常のポイント還元率を用い、上記の条件に一致すると判定された場合には通常の2倍のポイント還元率を用いて、買上額に応じたポイント数を算出する。
【0030】
プリント部604は、注文により購入対象とされた商品の明細、及び算出されたポイント数を配送伝票に印字する。さらに、プリント部604は、注文した日が水曜日の場合には、ポイント還元率が変更されたことを示す情報を印字した伝票を出力する。そして、配送伝票は、プリンタ67から出力される。
【0031】
ところで、顧客が、ポイント還元率が2倍になることを考慮して、水曜日に注文を行った場合、配送伝票が受け渡されるのが水曜日以降になることも多い。このような場合に、従来のように単にポイントが記載された配送伝票では、顧客は適切なポイント還元率でポイントが付与されたのか否かを把握できない。そこで、本実施の形態にかかるプリント部604は、水曜日に注文された場合、配送伝票に対して、ポイント還元率が2倍になったことを記載することとした。これにより、顧客に配送伝票をいつ受け渡されたとしても、適切なポイント還元率でポイントが付与されたか否かを確認できる。
【0032】
本実施形態にかかるアプリケーションサーバ6は、配送伝票に対して、注文受付時、即ち商品販売当時の販売価格を記録する他、売上額及びポイント還元率に基づいて算出されたポイント数を印字する。
【0033】
付与されたポイントは、アプリケーションサーバ6により、配送伝票に記載される。そして、ポイント還元率が変更されている場合、アプリケーションサーバ6は、その旨を注文伝票に記載する。このように、売上額に応じたポイント数を記録することで、後述する売上処理時において、店舗での販売実績と同様に取り扱えるよう取り計らう。
【0034】
そして、POSシステム7の店舗では、この配送伝票に記録された商品名及び数量に従い、注文を受け付けた商品を店舗から顧客宅へと(図示しない)配送機関を用いて配送する。このように、ネットスーパーで販売される商品は、その商品の供給元となる実際の店舗から顧客宅へと配送される。
【0035】
次に、会員サーバ9について説明する。会員サーバ9の電装系は、例えば、図7に示すような構成とされている。ここで、図7は会員サーバ9の電装系の構成を示したブロック図である。会員サーバ9は、CPU、ROM、RAM等で構成されるコンピュータ構成の制御部91を備え、バス92を介して接続された通信インタフェース93から、専用回線8を介してストアコンピュータ4との間で相互にオンライン通信を実行し得るように構成されている。また、制御部91にはバス92及びI/O機器制御部94を介して、キーボード95、表示器96、プリンタ97及びハードディスクドライブ装置(以下、HDDという)98が接続されている。
【0036】
HDD98には、制御部91のCPUを動作させる制御プログラムの他、チェーン売上ファイルF3、会員マスタファイルF4、会員実績ファイルF5等が格納されている。
【0037】
チェーン売上ファイルF3は、各店舗のストアコンピュータから送信される売上登録データを記憶するファイルである。会員マスタファイルF4は、会員情報(顧客名称、性別、誕生部、住所、電話番号等)を会員顧客毎に記憶するファイルである。会員実績ファイルF5は、買上実績情報を会員顧客毎に記憶するファイルである。買上実績情報は、チェーン売上ファイルF3等に基づいて所定のタイミングで累積更新される。
【0038】
以下、図8〜図13を参照して、POSシステム7の店舗のネットスーパーにおいて、商品が販売された際の動作について説明する。
【0039】
まず、図8を参照して、アプリケーションサーバ6がWAN5に公開するWebサイトを介して、顧客(顧客端末10)から商品購入の注文を受けた際の動作について説明する。ここで、図8は、商品購入の注文を受けた際に実行される注文受付処理の手順を示したフローチャートである。なお、本処理の前提として、ネットスーパーでの販売対象となる商品の商品情報(例えば、商品名称や単価、ポイント還元率等)を掲載したWebサイトが、WAN5上に予め公開されているものとする。
【0040】
制御部61は、WAN5上に公開したWebサイトに顧客端末10からアクセスが行われるまで待機する(ステップS11;No)。ここで、制御部61は、Webサイトへのアクセスを顧客端末10から受け付けると(ステップS11;Yes)、会員番号の入力を促す画面を表示し、会員番号の入力が行われるまで待機する(ステップS12;No)。
【0041】
一方、制御部61が、顧客端末10から会員番号の入力を受け付けた場合(ステップS12;Yes)、当該会員番号に対応する会員情報を、ストアコンピュータ4を介して会員サーバ9の会員マスタファイルF4から取得する(ステップS13)。
【0042】
その後、制御部61の注文受付部601は、Webサイトを介して顧客端末10から購入の対象となる商品の選択を受け付ける。商品の選択の後、注文受付部601は、顧客端末10から会計を行う旨の指示を受け付けたか否かを判定する(ステップS14)。会計を行う旨の指示を受け付けない場合(ステップS14:No)には、そのまま商品の選択を受け付ける。
【0043】
そして、注文受付部601が、会計を行う旨の指示を受け付けた場合(ステップS14;Yes)、購入対象とされた商品の商品情報に基づいて、当該商品の売上額を算出する(ステップS15)。その後、判定部602が、注文の指示を受け付けたのが、水曜日であるか否かを判定する(ステップS16)。
【0044】
そして、判定部602が、水曜日ではないと判定した場合(ステップS16:No)、ポイント算出部603が、算出された売上額と、通常のポイント還元率と、を用いて、ポイント数を算出する(ステップS18)。
【0045】
一方、判定部602が、水曜日であると判定した場合(ステップS16:Yes)、ポイント算出部603が、算出された売上額と、通常の2倍のポイント還元率と、を用いて、ポイント数を算出する(ステップS17)。
【0046】
その後、注文受付部601は、ステップS15で算出された売上額と、ステップS17又はステップS18で算出したポイント数と、購入対象となった商品の一覧とを表したWebページを顧客端末10に提供することで、購入手続きの完了を顧客に通知する(ステップS19)。
【0047】
さらに、プリント部604は、顧客端末10から注文を受け付けた商品の配送に係る配送伝票生成のための伝票生成処理を実行する(ステップS20)。以下、図9を参照して、ステップS20の伝票生成処理について説明する。
【0048】
図9は、伝票生成処理の手順を示したフローチャートである。まず、プリント部604は、ステップS12で受け付けた会員番号を表すコード(以下、「会員コード」という)を生成する(ステップS201)。さらに、プリント部604は、ステップS17又はステップS18で算出したポイント数を表すコード(以下、「ポイントコード」という)を生成する(ステップS202)。
【0049】
図10は、会員コードの一例を示した図とする。そして、図11は、ポイントコードの一例を示した図とする。なお、図10及び図11では、そのコード体系を18桁のバーコードとした例を示している。
【0050】
図10に示したように、会員コードは、13桁の第1コード領域C11と、5桁の第2コード領域C12とから構成されており、これら第1コード領域C11及び第2コード領域C12の計18桁のコード領域を用いて一の顧客の会員番号が表される。また、第1コード領域と第2コード領域との間に存在するコード(F)は、フラグ情報とする。このフラグ情報は、このバーコードが会員コードであること、即ちネットスーパーによる販売時に入力された会員番号であることを示す値が入力される。なお、本実施形態では、会員コードに設けられるフラグ情報を“5”とするが、この値に限定されないものとする。また、第1エリアと第2エリアとを構成するコード数の割合は、これに限定されないものとする。
【0051】
一方、図11に示したように、ポイントコードは、会員コードと同様に13桁の第1コード領域C21と、5桁の第2コード領域C22とから構成されている。ここで、第1コード領域C21は固定部分となっており、第2コード領域C22を用いてポイント数が表される。また、第1コード領域C21と第2コード領域C22との間に存在するコード(F)は、フラグ情報であって、このバーコードがポイントコードであること、即ちネットスーパーでの販売により付与されたポイントであることを示す値が入力される。なお、本実施形態では、ポイントコードに設けられるフラグ情報を“6”とするが、他のコードのフラグ情報と異なる値であれば、この値に限定されないものとする。また、第1エリアと第2エリアとを構成するコード数の割合は、これに限定されないものとする。
【0052】
図9に戻り、プリント部604は、ステップS14で購入対象とされた各商品について、その商品コード(国コード、メーカーコード、商品アイテムコード)と、購入時点での商品単価を表す単価コードとを含んだコード(以下、「購入時コード」という)を生成する(ステップS203)。ここで、商品コードとは、POSシステムで一般に用いられるJANコードに含まれる国コード、メーカーコード及び商品アイテムコードの組を意味する。
【0053】
本実施形態では、購入時コードは、上記した会員コード及びポイントコードと同様に、第1コード領域と第2コード領域とから構成される18桁のバーコードを用いて表される。具体的には、13桁の第1コード領域を用いて商品コードを表し、第2コード領域を用いて単価コードを表す。購入時コードに含まれるフラグ情報は、他のコードとは異なる値とするが、本実施形態では例えば“4”を用いるものとする。なお、購入時コードに設けられるフラグ情報は、後述する売上処理時において、当該購入時コードに含まれる商品コードが表す商品の単価として、単価コードが表す単価を用いることを指示する指示情報として機能する。
【0054】
続いて、判定部602が、注文の指示を受け付けたのが、水曜日であるか否かを判定する(ステップS204)。
【0055】
判定部602が水曜日ではないと判定した場合(ステップS204:No)、プリント部604は、ステップS13で取得した会員情報、ステップS14で受け付けた購入対象の各商品の商品情報、ステップS201〜S203で生成した各コード等を所定のフォーマットに入力し、配送伝票を生成する(ステップS206)。
【0056】
一方、判定部602が水曜日であると判定した場合(ステップS204:Yes)、プリント部604は、ステップS201〜S203で生成した、会員情報を示す会員コード、ポイント数を示すポイントコード、購入対象の各商品の購入時コードと共に、「ポイントが2倍」である旨のメッセージを、所定のフォーマットに入力し、配送伝票を生成する(ステップS205)。そして、ステップS205又はステップS206の処理が終了した後、ステップS21の処理に進む。
【0057】
次に、生成される2種類の配送伝票について説明する。図12は、ステップS206の処理で生成された配送伝票の一例を示した図である。当該配送伝票は、水曜日以外に注文されたものであるため、通常通りのポイント還元率(200円1ポイント)でポイント数が付与されている。
【0058】
領域A1は、配送先となる顧客の会員情報が入力される領域とする。図12の例では、ステップS13で取得された会員情報のうち、領域A11に顧客の氏名が、領域A12に顧客の電話番号が、領域A13に配送先となる顧客の住所が入力されている。なお、商品注文時において、顧客から配送先の住所や電話番号が別途指定された場合には、これら指定された情報が対応する領域に入力されるものとする。
【0059】
領域A21は、顧客の会員番号と、今回の注文で付与されたポイント数とが入力される領域である。具体的には、領域A21には18桁の会員番号と、6桁のポイント数とが平文で入力される。6桁のポイント数は、上位5桁がポイント数で、下位1桁がチェックデジットとする。つまり“000261”は、今回付与されたポイントである“00026”と、チェックデジット“1”と、を結合した数列である。このように、領域A21においては、ポイントコードのうちポイント数のみ記載し、固定部分については記載を省略する。
【0060】
領域A22には、ステップS201、S202で生成された会員コードとポイントコードとが入力されている。なお、図12の例では、会員コード及びポイントコードを紙面横方向に並べて配置した形態としているが、これに限らず、紙面縦方向に2段組に配置する形態としてもよい。
【0061】
領域A3は、配送時に必要な配送情報が入力される。図12の例では、配送情報として、配送日を指定する情報、配送時間を指定する情報、決済方法を指定する情報が、領域A31〜A33の夫々に入力されている。これらの配送情報は商品注文時に顧客(顧客端末10)から別途指示されたものである。領域A34には、購入対象となった商品の総額が領収金額として入力される。また、領域A35は配送担当のサインや捺印用に設けられた空欄領域であり、領域A36は顧客の受領サイン又は捺印用に設けられた空欄領域である。
【0062】
領域A4には、購入対象となった各商品の商品名や購入時の単価、数量、小計、合計金額等の明細が入力される。ここで、領域A41には、購入対象とされた各商品の購入時コードが商品毎に入力されている。
【0063】
図13は、ステップS205の処理で生成された配送伝票の一例を示した図である。当該配送伝票は、水曜日に注文されたものであるため、通常の2倍のポイント還元率(200円2ポイント)でポイント数が付与されている。なお、領域A1、領域A3、領域A4は、図12と同様として説明を省略する。
【0064】
領域A21’は、顧客の会員番号と、今回の注文で付与されたポイント数とが入力される領域である。具体的には、領域A21’には18桁の会員番号と、6桁のポイント数とが平文で入力される。なお、6桁のポイント数は、上位5桁がポイント数で、下位1桁がチェックデジットとする。つまり“000523”は、今回通常の2倍のポイント還元率で付与されたポイントである“00052”と、チェックビット“3”と、を結合した数列である。このように、領域A21’においても、ポイントコードのうちポイント数のみ記載し、固定部分については記載を省略する。
【0065】
領域A22’には、ステップS201、S202で生成された会員コードとポイントコードとが入力されている。
【0066】
領域A23’には、ポイントが2倍である旨のメッセージとして「上記のポイントは2倍にて計算されております」と入力されている。領域A23’は、注文が水曜日になされた場合に限り設けられる領域とする。当該領域A23’が特別に設けられ、上記メッセージが入力されることで、配送伝票を受け取ったのが木曜日以降であっても、水曜日になされた注文でポイント還元率が2倍になっていることを、顧客は確認できる。
【0067】
図9に戻り、プリント部604は、ステップS20の伝票生成処理で生成した配送伝票を、プリンタ67を用いて出力し(ステップS21)、本処理を終了する。なお、本処理では、アクセス直後に会員番号の入力を受け付ける形態としたが、これに限らず、ステップS20の処理の前であれば、会計時等に会員番号の入力を受け付ける形態としてもよい。
【0068】
上記処理により出力された配送伝票は、店舗内でピックアップされた購入対象の各商品とともに配送担当員へと引き渡され、配送先の顧客宅へと配送される。配送完了後、顧客の受領サイン又は捺印された配送伝票は、POSシステム7の店舗へと返送され、任意のタイミングでPOS端末2による売上処理にかけられることになる。
【0069】
以下、図14を参照して、POS端末2で行われる売上処理について説明する。ここで、図14は、POS端末2で実行される売上処理の手順を示したフローチャートである。
【0070】
まず、制御部21は、商品に付された商品コード又は配送伝票に記録された何れかのコードが、コードスキャナ206により読み取られるまで待機する(ステップS31;No)。ここで、制御部21は、何れかのコードが読み取られたことを検出すると(ステップS31;Yes)、当該コードに“4”、“5”又は“6”を示すフラグ情報が含まれるか否かを判定する(ステップS32)。
【0071】
ステップS32において、制御部21は、フラグ情報が“4”、“5”又は“6”の何れかであると判定すると(ステップS32;Yes)、この売上処理に係る対象がネットスーパーでの販売分と判断し、各コードに応じた処理を実行する。
【0072】
コードに含まれたフラグ情報が“4”である場合(ステップS33;Yes)、制御部21は、このコードが購入時コードであると判断し、当該購入時コードに含まれた商品コードをキーとして、ストアコンピュータ4からの商品名等の商品情報を取得する(ステップS34)。また、制御部21は、売上額算出のため購入時コードに含まれた商品単価を取得する(ステップS35)。なお、このとき商品名とその商品単価とを表示器204に表示する形態としてもよい。
【0073】
また、コードに含まれたフラグ情報が“5”である場合(ステップS33;No→ステップS36;Yes)、制御部21は、このコードが会員コードであると判断し、当該会員コードに含まれた会員番号を取得する(ステップS37)。
【0074】
また、コードに含まれたフラグ情報が“6”である場合(ステップS33;No→ステップS36;No→ステップS38;Yes)、制御部21は、このコードがポイントコードであると判断し、当該ポイントコードに含まれたポイント数を取得する(ステップS39)。
【0075】
続いて、制御部21は、コードスキャナ206により次のコードが読み取られたか否かを判定する(ステップS40)。ここで、新たなコードの入力を検出した場合には(ステップS40;Yes)、ステップS33に再び戻り各コードに応じた処理を実行する。また、ステップS40において、次のコードの入力を検出できない場合(ステップS40;No)、制御部21は、キーボード202を介してコード入力の終了を意味する“締めキー”が入力されたか否かを判定する(ステップS41)。
【0076】
ステップS41において、“締めキー”の入力が検出できない場合には(ステップS41;No)、ステップS40に再び戻る。また、“締めキー”の入力を検出した場合(ステップS41;Yes)、制御部21は、ステップS35で取得した各商品についての商品単価から売上額を算出し登録データとしてストアコンピュータ4に送信することで、当該ストアコンピュータ4の店舗売上ファイルF2に売上登録データを累計する(ステップS42)。
【0077】
このように、制御部21は、ネットスーパー分の売上処理については、購入時コードに含まれた商品単価を基に売上額の算出を行うため、ストアコンピュータ4が管理する商品価格が変更されていたとしても、ネットスーパーで注文が行われた時の価格で売上計算を行うことが可能となる。この場合、ストアコンピュータ4が管理する商品価格は売上額の算出に用いないため、ステップS34においてストアコンピュータ4から商品価格の取得を行わない形態としてもよい。
【0078】
続いて、制御部21は、ステップS37で取得した会員番号と、ステップS39で取得したポイント数との組を、ストアコンピュータ4を介して会員サーバ9に送信することで、会員実績ファイルF5に記憶された該会員番号の買上実績情報にポイント数を累計し(ステップS43)、ステップS44の処理に移行する。なお、買上実績情報として買上累計金額が会員実績ファイルF5に管理されている場合には、会員番号及びポイント数とあわせて、売上額を会員サーバ9に送信するものとする。
【0079】
このように、制御部21は、ネットスーパー分の売上処理については、ポイントコードに含まれたポイント数を買上実績情報に累計するため、ストアコンピュータ4が管理する商品価格やポイント還元率が変更されていたとしても、ネットスーパーで注文が行われた時の売上額に応じたポイント数を各顧客に反映することが可能となる。なお、この場合、ストアコンピュータ4が管理するポイント還元率は用いないため、ステップS34においてストアコンピュータ4からポイント還元率の取得を行わない形態としてもよい。
【0080】
続くステップS44では、制御部21が、各商品の商品名とその価格、売上額等に基づいて、本売上処理の明細(レシート)をプリンタ25から出力し、本処理を終了する。
【0081】
一方、ステップS32において、フラグ情報が“4”、“5”及び“6”の何れでもないと判定すると(ステップS32;No)、制御部21は、この売上処理に係る対象が店舗での販売分と判断する。ここで、商品コードのコード体系は、一般に用いられるJANコードに限らず、上述した会員コード等と同様のバーコードとしてもよい。なお、会員コード等と同様のバーコードを用いる場合、当該バーコードのフラグ情報には、他のコードのフラグ情報とは異なる値が付与されているものとする。
【0082】
店舗での販売分と判断すると、制御部21は、コードスキャナ206で読み取られた商品コードをキーとして、ストアコンピュータ4から商品名や商品単価等の商品情報を取得する(ステップS45)。このとき、商品名とその商品単価等を表示器204に表示する形態としてもよい。
【0083】
続いて、制御部21は、コードスキャナ206により次のコード(商品コード)が読み取られたか否かを判定する(ステップS46)。ここで、新たなコードの入力を検出した場合には(ステップS46;Yes)、ステップS45に再び戻る。また、ステップS46において、次のコードの入力を検出できない場合(ステップS46;No)、制御部21は、“締めキー”の入力を受け付けたか否かを判定する(ステップS47)。
【0084】
ステップS47において、“締めキー”の入力が検出できない場合(ステップS47;No)、ステップS46の処理に再び戻る。また、“締めキー”の入力を検出した場合(ステップS47;Yes)、制御部21は、ステップS45で取得した各商品についての商品単価から売上額を算出し登録データとしてストアコンピュータ4に送信することで、当該ストアコンピュータ4の店舗売上ファイルF2に売上登録データを累計する(ステップS42)。
【0085】
また、カードリーダ/ライタ205により顧客が携帯する会員カードから会員番号が読み取られていた場合には、制御部21が売上額に応じたポイント数を算出し、会員番号とともにストアコンピュータ4を介して会員サーバ9に送信することで、会員実績ファイルF5に記憶された該会員番号の買上実績情報にポイント数を累計する(ステップS43)。
【0086】
このように、店舗での販売分については、上述したようにストアコンピュータ4が管理する最新の商品単価及びポイント還元率に基づいて、売上額の算出及びポイント数の算出が行われる。
【0087】
続くステップS44では、制御部21が、各商品の商品名とその価格、総売上額等に基づいて、本売上処理の明細(レシート)をプリンタ25から出力し、本処理を終了する。
【0088】
以上のように、本実施形態によれば、所定の条件を満足したため、ポイント還元率が増加した場合には、ポイント還元率が増加した旨のメッセージが、配送伝票に記録される。これにより、ユーザは、注文した時の条件に従って、ポイント還元率が増加していることを確認できる。
【0089】
そして、当該メッセージと共に、増加したポイント還元率でポイントが付与されたポイントコードが配送伝票に付与されている。そして、売上処理時に、配送伝票に記録(印字)されたポイントコードが示すポイント数を用いる。
【0090】
本実施の形態では、上述した配送伝票を用いて処理を行うため、注文した日と、売上処理を行う日と、が異なる場合でも、注文した時の条件に基づくポイント数の付与を行うことができる。これにより、適切なポイント付与を行うことができる。
【0091】
これらポイントの付与等は、POS端末2のリーダ/ライタ205で読み取り可能なコードにコード化し配送伝票に記録(印字)することで実現できるため、既存のPOSシステム7に容易に導入することが可能である。
【0092】
以上、発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲での種々の変更、置換、追加等が可能である。
【0093】
例えば、上記実施形態では、顧客により受領サイン又は捺印がなされた後の配送伝票を売上処理の対象としたが、これに限らず、アプリケーションサーバ6により出力された直後の配送伝票を処理の対象としてもよい。
【0094】
また、上記実施形態では、会員コード、ポイントコード及び購入時コードをバーコードとしたが、これに限らず、例えば、POS端末2のリーダ/ライタ205で読み取り可能な他のバーコードやQRコード等の2次元コードとする形態としてもよい。
【0095】
また、上記実施形態では、ストアコンピュータ4が商品マスタファイルF1及び店舗売上ファイルF2を統括的に管理する形態としたが、これに限らず、例えば、各POS端末2が個別に商品マスタファイルF1及び店舗売上ファイルF2を保持し、所定のタイミングで、ストアコンピュータ4が管理する商品マスタファイルF1及び店舗売上ファイルF2にデータの統合を行う形態としてもよい。
【0096】
なお、上記実施形態のPOS端末2、アプリケーションサーバ6で実行されるプログラムは、各装置が備える記録媒体に予め組み込んで提供するものとするが、これに限らず、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。さらに、記録媒体は、コンピュータ或いは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶又は一時記憶した記録媒体も含まれる。
【0097】
また、上記実施形態のPOS端末2、アプリケーションサーバ6で実行されるプログラムをインターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよく、インターネット等のネットワーク経由で提供又は配布するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0098】
1 ポイントシステム
2 POS端末
21 制御部
22 バス
23 通信インタフェース
24 I/O機器制御部
25 プリンタ
201 本体
202 キーボード
203 ドロワ
204 表示器
205 カードリーダ/ライタ
206 コードスキャナ
3 LAN
4 ストアコンピュータ
41 制御部
42 バス
431 通信インタフェース
432 通信インタフェース
44 I/O機器制御部
45 キーボード
46 表示器
47 プリンタ
48 ハードディスクドライブ装置(HDD)
5 WAN
6 アプリケーションサーバ
61 制御部
62 バス
601 注文受付部
602 判定部
603 ポイント算出部
604 プリント部
631 通信インタフェース
632 通信インタフェース
64 I/O機器制御部
65 キーボード
66 表示器
67 プリンタ
68 ハードディスクドライブ装置(HDD)
7 POSシステム
8 専用回線
9 会員サーバ
91 制御部
92 バス
93 通信インタフェース
94 I/O機器制御部
95 キーボード
96 表示器
97 プリンタ
98 ハードディスクドライブ装置(HDD)
10 顧客端末
F1 商品マスタファイル
F2 店舗売上ファイル
F3 チェーン売上ファイル
F4 会員マスタファイル
F5 会員実績ファイル
【先行技術文献】
【特許文献】
【0099】
【特許文献1】特開2002−175568号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続された端末から商品購入の注文を受け付ける注文受付手段と、
受け付けた前記注文が、ポイント還元率を変更する条件に一致するか否かを判定する判定手段と、
前記条件に一致しないと判定された場合には第1のポイント還元率を用い、前記条件に一致すると判定された場合には前記第1のポイント還元率と異なる第2のポイント還元率を用いて、前記注文の買上額に応じたポイント数を算出するポイント算出手段と、
前記注文により購入対象とされた商品の明細及び前記ポイント数を印字し、前記判定手段で前記条件と一致すると判定された場合にさらにポイント還元率が変更されたことを示す情報を印字した伝票を出力するプリント手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ポイント算出手段は、前記判定手段で前記条件に一致すると判定された場合、前記第1のポイント還元率に所定の数を乗じて導き出された前記第2のポイント還元率を用いて、前記買上額に応じたポイント数を算出し、
前記プリント手段は、前記判定手段で前記条件と一致すると判定された場合、前記ポイント還元率が変更されたことを示すために、前記所定の数を乗じたことを印字した伝票を出力すること、
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記条件として、前記注文を受け付けた日が、ポイント還元率を変更する日として予め設定された日であるか否かを判定すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ポイント数を表すポイントコードを生成するポイントコード生成手段をさらに備え、
前記プリント手段は、さらに前記伝票に対して前記ポイントコードを印字すること、
を特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記端末から顧客識別情報の入力を受け付ける顧客識別情報受付手段と、
前記顧客識別情報を示す顧客識別コードを生成する顧客識別コード生成手段と、をさらに備え、
前記プリント手段は、さらに、前記伝票の所定の領域に前記顧客識別コードを印字すること、
を特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記情報処理装置で実行される伝票出力方法であって、
注文受付手段が、ネットワークを介して接続された端末から商品購入の注文を受け付ける注文受付ステップと、
判定手段が、受け付けた前記注文が、ポイント還元率を変更する条件に一致するか否かを判定する判定ステップと、
ポイント算出手段が、前記条件に一致しないと判定された場合には第1のポイント還元率を用い、前記条件に一致すると判定された場合には前記第1のポイント還元率と異なる第2のポイント還元率を用いて、前記買上額に応じたポイント数を算出するポイント算出ステップと、
プリント手段が、前記注文により購入対象とされた商品の明細及び前記ポイント数を印字し、前記判定ステップで前記条件と一致すると判定された場合にさらにポイント還元率が変更されたことを示す情報を印字した伝票を出力するプリントステップと、
を含むことを特徴とする伝票出力方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2012−58783(P2012−58783A)
【公開日】平成24年3月22日(2012.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−198228(P2010−198228)
【出願日】平成22年9月3日(2010.9.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】