説明

情報処理装置、情報処理方法、および、通信装置

【課題】サーバから配信されるコンテンツを再生する装置の消費電力を削減する。
【解決手段】NFC通信部は、ICカードと近接無線通信を行い、コンテンツを利用するためのライセンス情報および認証間隔情報を取得する。ネットワーク通信部は、ライセンス認証サーバにライセンス情報を送信し、ライセンス情報の認証が成功した場合にコンテンツ配信サーバから送信されるコンテンツを取得する。制御部は、コンテンツ配信サーバから取得したコンテンツを再生する。NFC通信部は、コンテンツの再生中に、認証間隔情報に基づいて、定期的にライセンス情報を取得するためにICカードとの近接無線通信を試み、制御部は、ICカードから取得したライセンス情報による再認証の結果に基づいて、コンテンツの再生を継続または停止する。本技術は、例えば、コンテンツ配信システムの端末装置に適用できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理装置、情報処理方法、および、通信装置に関し、特に、コンテンツ配信システムに用いて好適な情報処理装置、情報処理方法、および、通信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンテンツ利用デバイスが、ライセンス格納デバイスから権利情報を読み出し、読み出した権利情報を用いて、コンテンツ配信サーバからコンテンツを受信し、再生するコンテンツ配信システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−193467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のコンテンツ配信システムでは、RHDチェックモードがYesの場合、コンテンツの再生中に、常時コンテンツ利用デバイスとライセンス格納デバイスとの間で認証処理を行う必要があり、消費電力が増大する。
【0005】
本技術の目的は、サーバから配信されるコンテンツを再生する装置の消費電力を削減できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の第1の側面の情報処理装置は、所定のコンテンツを利用するためのライセンス情報および前記ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報を格納する通信装置と近接無線通信を行い、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を取得する第1の通信部と、前記ライセンス情報の認証を行うサーバに前記通信装置から取得した前記ライセンス情報を送信し、前記ライセンス情報の認証が成功した場合に前記コンテンツを配信するサーバから送信される前記コンテンツを取得する第2の通信部と、前記コンテンツを配信するサーバから取得した前記コンテンツを再生する再生部とを備え、前記第1の通信部は、前記コンテンツの再生中に、前記認証間隔情報に基づいて、定期的に前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試み、前記再生部は、前記コンテンツの再生中に前記通信装置から取得した前記ライセンス情報による再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止する。
【0007】
前記第1の通信部は、前記コンテンツの再生中に、前記認証間隔情報に基づく前記ライセンス情報の有効期限前の所定の第1の期間および前記有効期限後の所定の第2の期間の少なくとも一方において、前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試みるようにすることができる。
【0008】
前記第1の期間および前記第2の期間の少なくとも一方において、前記ライセンス情報の再認証の実行をユーザに促す通知を行う通知部をさらに設けることができる。
【0009】
前記第1の通信部は、前記第1の期間および前記第2の期間の少なくとも一方において、ユーザ操作により前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試みるようにすることができる。
【0010】
前記再生部には、前記有効期限が経過してから前記ライセンス情報の再認証が成功するまでの間、前記コンテンツの再生を停止させるようにすることができる。
【0011】
前記第2の通信部には、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を前記通信装置から取得するためのコマンドを前記ライセンス情報の認証を行うサーバから取得させ、前記第1の通信部には、前記ライセンス情報の認証を行うサーバから取得した前記コマンドを用いて前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を前記通信装置から取得させるようにすることができる。
【0012】
前記ライセンス情報は暗号化された状態で前記通信装置に格納され、前記認証間隔情報は暗号化されていない状態で前記通信装置に格納され、前記第2の通信部には、前記コマンドを用いて取得した前記ライセンス情報を暗号化されたまま前記ライセンス情報の認証を行うサーバに送信させるようにすることができる。
【0013】
前記第2の通信部には、前記コンテンツの再生中に前記通信装置から取得した前記ライセンス情報を前記ライセンス情報の認証を行うサーバに送信させ、前記再生部には、前記ライセンス情報の認証を行うサーバによる前記ライセンス情報の再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止させるようにすることができる。
【0014】
前記ライセンス情報の再認証を行う再認証部をさらに設け、前記再生部には、前記再認証部による前記ライセンス情報の再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止させるようにすることができる。
【0015】
本技術の第1の側面の情報処理方法は、所定のコンテンツを利用するためのライセンス情報および前記ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報を格納する通信装置と近接無線通信を行い、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を取得し、前記ライセンス情報の認証を行うサーバに前記通信装置から取得した前記ライセンス情報を送信し、前記ライセンス情報の認証が成功した場合に前記コンテンツを配信するサーバから送信される前記コンテンツを取得し、前記コンテンツを配信するサーバから取得した前記コンテンツを再生し、前記コンテンツの再生中に、前記認証間隔情報に基づいて、定期的に前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試み、前記コンテンツの再生中に前記通信装置から取得した前記ライセンス情報による再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止するステップを含む。
【0016】
本技術の第2の側面の記憶装置は、所定のコンテンツを利用するためのライセンス情報および前記ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報を格納する記憶部と、前記コンテンツを再生する情報処理装置と近接無線通信を行い、前記情報処理装置からの要求に応じて、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を前記情報処理装置に送信する通信部とを備える。
【0017】
前記ライセンス情報は暗号化された状態で前記記憶部に格納し、前記認証間隔情報は暗号化されていない状態で前記記憶部に格納するようにすることができる。
【0018】
本技術の第1の側面においては、所定のコンテンツを利用するためのライセンス情報および前記ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報を格納する通信装置と近接無線通信が行われ、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報が取得され、前記ライセンス情報の認証を行うサーバに前記通信装置から取得した前記ライセンス情報が送信され、前記ライセンス情報の認証が成功した場合に前記コンテンツを配信するサーバから送信される前記コンテンツが取得され、前記コンテンツを配信するサーバから取得した前記コンテンツが再生され、前記コンテンツの再生中に、前記認証間隔情報に基づいて、定期的に前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信が試みられ、前記コンテンツの再生中に前記通信装置から取得された前記ライセンス情報による再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生が継続または停止される。
【0019】
本技術の第2の側面においては、前記コンテンツを再生する情報処理装置と近接無線通信を行われ、前記情報処理装置からの要求に応じて、所定のコンテンツを利用するためのライセンス情報および前記ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報が前記情報処理装置に送信される。
【発明の効果】
【0020】
本技術の第1または第2の側面によれば、サーバから配信されるコンテンツを再生する装置の消費電力を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本技術を適用したコンテンツ配信システムの一実施の形態を示すブロック図である。
【図2】コンテンツ再生デバイスの構成例を示すブロック図である。
【図3】コンテンツ再生デバイスの制御部により実現される機能の構成例を示すブロック図である。
【図4】ICカードの機能の構成例を示すブロック図である。
【図5】ICカードの不揮発性メモリの内容の例を示す図である。
【図6】コンテンツ再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図7】コンテンツ再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図8】コンテンツ再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図9】コンテンツ再生処理を説明するためのフローチャートである。
【図10】コンテンツ再生処理を説明するためのシーケンス図である。
【図11】コンテンツ再生デバイスの表示部に表示される画面の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.変形例
【0023】
<1.実施の形態>
[情報処理システムの構成例]
図1は、本技術を適用したコンテンツ配信システムの一実施の形態を示すブロック図である。
【0024】
図1のコンテンツ配信システム1は、インターネット15を介してコンテンツを配信するネットワーク配信型のコンテンツ配信システムである。コンテンツ配信システム1で配信されるコンテンツには、例えば、動画データ、音声データ等、連続再生されるコンテンツが含まれる。
【0025】
コンテンツ配信システム1は、コンテンツ再生デバイス11、ICカード12、ライセンス認証サーバ13、および、コンテンツ配信サーバ14を含むように構成される。コンテンツ再生デバイス11、ライセンス認証サーバ13、および、コンテンツ配信サーバ14は、インターネット15を介して相互に接続されている。
【0026】
コンテンツ再生デバイス11は、コンテンツ配信システム1の端末装置であり、コンテンツ配信サーバ14から配信されるコンテンツを受信し、受信したコンテンツの再生を行う。コンテンツ再生デバイス11は、例えば、携帯情報端末、携帯電話機、携帯動画プレーヤ、携帯音楽プレーヤ等の携帯型の装置や、パーソナルコンピュータ、テレビジョンセット、動画プレーヤ、音楽プレーヤなど据え置き型の装置により構成される。もちろん、コンテンツ再生デバイス11が、コンテンツを記録する機能を備えるようにしてもよい。
【0027】
また、コンテンツ再生デバイス11は、表示部31およびNFC(Near Field Communication)通信部32を備えている。
【0028】
表示部31は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等により構成される。表示部31は、再生するコンテンツが画像を含む場合、その画像を表示する。また、表示部31は、コンテンツ再生デバイス11の操作表示や状態表示等を行う。
【0029】
NFC通信部32は、ICカード12とNFCに準拠した近接無線通信を行い、ICカード12とデータの送受信を行う。
【0030】
ここで、近接無線通信とは、通信する装置どうしの距離が、数10cm以内となって可能となる通信を意味し、通信する装置同士(の筐体)が接触して行う通信も含まれる。
【0031】
ICカード12は、コンテンツ配信サーバ14から配信されるコンテンツを利用するためのライセンス情報を格納する。また、ICカード12は、保有する各ライセンス情報に対応し、コンテンツの再生中に当該ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報を格納する。
【0032】
また、ICカード12は、コンテンツ再生デバイス11およびインターネット15を介して、ライセンス認証サーバ13と通信を行う。そして、ICカード12は、ライセンス情報サーバ13からライセンス情報を受信し、記憶したり、保有しているライセンス情報をライセンス認証サーバ13に送信したりする。また、ICカード12は、保有している認証間隔情報を、コンテンツ再生デバイス11に送信する。
【0033】
ライセンス認証サーバ13は、コンテンツ配信サーバ14が保有する各コンテンツのライセンス情報および認証間隔情報を保有する。そして、ライセンス認証サーバ13は、ライセンス情報および認証間隔情報の提供、および、ライセンス情報の認証を行う。また、ライセンス認証サーバ13は、認証に成功したライセンス情報を、インターネット15を介してコンテンツ配信サーバ14に送信する。
【0034】
さらに、ライセンス認証サーバ13は、コンテンツ配信サーバ14が保有するコンテンツの一覧や、ユーザがICカード12を用いて取得したライセンス情報に対応するコンテンツの一覧を、インターネット15を介してコンテンツ再生デバイス11に送信する。
【0035】
コンテンツ配信サーバ14は、各種のコンテンツを保有し、保有しているコンテンツをコンテンツ再生デバイス11に配信する。
【0036】
なお、以下、コンテンツ再生デバイス11、ライセンス認証サーバ13、および、コンテンツ配信サーバ14との間の通信において、インターネット15の記載を省略するものとする。例えば、コンテンツ再生デバイス11とライセンス認証サーバ13がインターネット15を介して通信を行うことを、コンテンツ再生デバイス11とライセンス認証サーバ13が通信を行うと記載するものとする。
【0037】
また、図1では、説明を簡単にするために、コンテンツ再生デバイス11、ICカード12、ライセンス認証サーバ13、および、コンテンツ配信サーバ14をそれぞれ1つずつ図示しているが、それぞれ2以上の任意の数とすることができる。
【0038】
[コンテンツ配信システム1の利用形態]
ここで、コンテンツ配信システム1の利用形態の一例について説明する。
【0039】
まず、コンテンツ配信サーバ14のコンテンツを利用するために、ライセンス情報を取得する場合について説明する。
【0040】
ライセンス情報を取得する方法には、少なくとも2つの方法がある。
【0041】
第1の方法は、コンテンツ再生デバイス11およびICカード12を用いて、ライセンス認証サーバ13からライセンス情報を取得する方法である。
【0042】
具体的には、例えば、コンテンツ再生デバイス11は、コンテンツ配信サーバ14が保有するコンテンツの一覧をライセンス認証サーバ13から取得し、表示部31に表示する。ユーザは、表示部31に表示されているコンテンツの一覧の中から所望のコンテンツを選択するとともに、ICカード12をコンテンツ再生デバイス11のNFC通信部32に近接させる。コンテンツ再生デバイス11は、ICカード12の識別用のID情報であるIDmをICカード12から読み出し、ユーザにより選択されたコンテンツを示す情報とIDmをライセンス認証サーバ13に送信する。
【0043】
ライセンス認証サーバ13は、指定されたコンテンツのライセンス情報および認証間隔情報をコンテンツ再生デバイス11に送信する。また、ライセンス認証サーバ13は、コンテンツ再生デバイス11から送信されてきたIDmを、提供したライセンス情報と関連付けて記憶する。
【0044】
ICカード12は、ライセンス認証サーバ13から送信されたライセンス情報および認証間隔情報を、コンテンツ再生デバイス11を介して受信し、記憶する。
【0045】
このようにして、ユーザは、利用を希望するコンテンツのライセンス情報をライセンス認証サーバ13から取得し、ICカード12に格納することができる。
【0046】
第2の方法は、ライセンス情報と認証間隔情報が予め格納されているICカード12を購入するなどして取得する方法である。なお、このICカード12のIDmは、ICカード12に格納されているライセンス情報と関連付けられて、ライセンス認証サーバ13に記憶される。また、このICカード12を用いて、第1の方法により、ライセンス情報をライセンス認証サーバ13から取得することも可能である。
【0047】
次に、ICカード12に格納されているライセンス情報を用いてコンテンツを利用する場合について説明する。
【0048】
例えば、ユーザは、コンテンツ再生デバイス11に対して所定の操作を行った後、NFC通信部32にICカード12を近接させる。コンテンツ再生デバイス11は、ICカード12からIDmを読み出し、ライセンス認証サーバ13に送信する。ライセンス認証サーバ13は、取得したIDmに関連付けられているライセンス情報に対応するコンテンツの一覧をコンテンツ再生デバイス11に送信する。
【0049】
コンテンツ再生デバイス11は、取得したコンテンツ一覧を表示部31に表示し、ユーザは、表示されたコンテンツ一覧の中から再生したいコンテンツを選択する。コンテンツ再生デバイス11は、選択されたコンテンツを示す情報をライセンス認証サーバ13に送信する。
【0050】
ライセンス認証サーバ13は、コンテンツ再生デバイス11を介してICカード12と相互認証を行った後、ユーザにより選択されたコンテンツのライセンス情報をICカード12から取得する。ライセンス認証サーバ13は、取得したライセンス情報の認証を行い、認証に成功した場合、そのライセンス情報をコンテンツ配信サーバ14に送信する。
【0051】
コンテンツ配信サーバ14は、取得したライセンス情報に対応するコンテンツをコンテンツ再生デバイス11に送信する。コンテンツ再生デバイス11は、受信したコンテンツを再生する。
【0052】
また、ライセンス認証サーバ13は、コンテンツの再生中に定期的に、コンテンツ再生デバイス11を介して、再生中のコンテンツのライセンス情報をICカード12から取得し、ライセンス情報の再認証を行う。
【0053】
ライセンス認証サーバ13は、ライセンス情報の再認証に成功した場合、そのライセンス情報をコンテンツ配信サーバ14に送信する。そして、コンテンツ配信サーバ14は、コンテンツ再生デバイス11へのコンテンツの送信を継続し、コンテンツ再生デバイス11はコンテンツの再生を継続する。
【0054】
一方、ライセンス情報の再認証に失敗した場合、コンテンツ配信サーバ14は、コンテンツ再生デバイス11へのコンテンツの送信を停止し、コンテンツ再生デバイス11は、コンテンツの再生を停止する。
【0055】
これにより、ICカード12と別のコンテンツ再生デバイスの組み合わせにより、コンテンツ配信サーバ14からコンテンツを受信し、再生することが可能になる。すなわち、ユーザは、コンテンツ配信サーバ14が保有するコンテンツを、コンテンツを再生する装置を限定せずに、ICカード12を用いて簡単に利用することができる。
【0056】
[コンテンツ再生デバイス11の構成例]
図2は、コンテンツ再生デバイス11の構成例を示すブロック図である。
【0057】
コンテンツ再生デバイス11は、上述した表示部31およびNFC通信部32の他に、制御部33、不揮発性メモリ34、音声出力部35、入力部36、および、ネットワーク通信部37を含むように構成される。
【0058】
制御部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより構成される。制御部33は、オペレーティングシステムや各種のプログラムを実行することにより、コンテンツ再生デバイス11の制御を行ったり、コンテンツの再生処理を行ったりする。
【0059】
不揮発性メモリ34は、例えば、ハードディスクドライブ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等により構成される。不揮発性メモリ34は、制御部33により実行されるプログラムや、制御部33の処理に必要なデータ等を記憶する。
【0060】
音声出力部35は、例えば、スピーカ、音声出力端子等により構成される。音声出力部35は、コンテンツの再生により得られる音声データに基づく音声、コンテンツ再生デバイス11の使用における効果音やガイダンス等の音声を出力する。
【0061】
入力部36は、例えば、キー、タッチパネル等の入力デバイスにより構成される。入力部36は、ユーザがコンテンツ再生デバイス11に各種の指令やデータを入力するのに用いられる。
【0062】
ネットワーク通信部37は、所定の通信方式に従って、インターネット15に接続し、ライセンス認証サーバ13およびコンテンツ配信サーバ14と通信を行う。
【0063】
なお、ネットワーク通信部37の通信方式は、有線または無線を問わず、任意の方式を採用することができる。
【0064】
[コンテンツ再生デバイス11の制御部33の機能の構成例]
図3は、コンテンツ再生デバイス11の制御部33により実現される機能の構成例を示すブロック図である。
【0065】
制御部33は、認証処理部51、通知部52、コンテンツ受信部53、コンテンツ再生部54、表示制御部55、および、音声出力制御部56を含むように構成される。
【0066】
認証処理部51は、NFC通信部32を介して、ICカード12のIDmを取得する。また、認証処理部51は、ネットワーク通信部37を介して、ICカード12のIDmをライセンス認証サーバ13に送信し、送信したIDmに対応するコンテンツ一覧をライセンス認証サーバ13から受信する。認証処理部51は、受信したコンテンツ一覧を表示制御部55に供給する。
【0067】
また、認証処理部51は、コンテンツ一覧の中から選択されたコンテンツを示す情報を入力部36から取得する。さらに、認証処理部51は、ICカード12のIDm、および、ユーザにより選択されたコンテンツを示す情報を含むカード認証開始要求コマンド生成し、ネットワーク通信部37を介して、ライセンス認証サーバ13に送信する。また、認証処理部51は、ICカード12とライセンス認証サーバ13との間の認証処理を仲介する。
【0068】
さらに、認証処理部51は、ネットワーク通信部37を介して、ICカード12からライセンス情報および認証間隔情報を読み出すためのReadコマンドを含むライセンス情報取得許可通知をライセンス認証サーバ13から取得する。認証処理部51は、そのReadコマンドを用いて、NFC通信部32を介してICカード12からライセンス情報および認証間隔情報を取得する。認証処理部51は、取得したライセンス情報をコンテンツ受信部53に供給する。
【0069】
また、認証処理部51は、ライセンス情報の認証の進行状況を通知部52に通知する。さらに、認証処理部51は、ライセンス情報の認証結果に従って、コンテンツの再生および再生の停止をコンテンツ再生部54に指令する。
【0070】
通知部52は、ライセンス情報の認証の進行状況に応じてユーザに通知する情報を示す画像データおよび音声データを生成し、それぞれ表示制御部55および音声出力制御部56に供給する。
【0071】
コンテンツ受信部53は、ネットワーク通信部37を介して、ライセンス情報をライセンス認証サーバ13に送信し、送信したライセンス情報に対応するコンテンツをコンテンツ配信サーバ14から受信する。コンテンツ受信部53は、受信したコンテンツをコンテンツ再生部54に供給する。また、コンテンツ受信部53は、コンテンツの受信結果を認証処理部51に通知する。
【0072】
コンテンツ再生部54は、コンテンツを再生し、その結果得られる画像データを表示制御部55に供給し、音声データを音声出力制御部56に供給する。
【0073】
表示制御部55は、通知部52およびコンテンツ再生部54から供給される画像データに基づく画像の表示部31による表示を制御する。また、表示制御部55は、認証処理部51から供給されるコンテンツ一覧の表示部31による表示を制御する。さらに、表示制御部55は、表示部31によるコンテンツ再生デバイスの操作表示や状態表示等を制御する。
【0074】
音声出力制御部56は、通知部52およびコンテンツ再生部54から供給される音声データに基づく音声の音声出力部35からの出力を制御する。また、音声出力制御部56は、操作音、効果音、ガイダンス音等の音声の音声出力部35からの出力を制御する。
【0075】
[ICカード12の構成例]
図4は、ICカード12の構成例を示すブロック図である。
【0076】
ICカード12は、制御部101、プログラム格納部102、揮発性メモリ103、不揮発性メモリ104a、不揮発性メモリ104b、暗号処理部105、および、NFC通信部106を含むように構成される。
【0077】
制御部33は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサにより構成される。制御部33は、プログラム格納部102に格納されているプログラムを実行することにより、ICカード12の制御を行う。
【0078】
プログラム格納部102は、例えば、ROM(Read Only Memory)により構成され、制御部101が実行するプログラムを格納する。
【0079】
揮発性メモリ103は、例えば、RAM(Random Access Memory)により構成され、制御部101の処理中に必要となるデータを一時的に記憶する。
【0080】
不揮発性メモリ104aは、EEPROMにより構成され、保持が必要なデータのうち暗号化されたデータを記憶する。
【0081】
不揮発性メモリ104bは、EEPROMにより構成され、保持が必要なデータのうち暗号化されていないデータを記憶する。
【0082】
例えば、図5に示されるように、不揮発性メモリ104aには、コンテンツ1乃至nのライセンス情報が暗号化された状態で記憶される。また、不揮発性メモリ104bには、不揮発性メモリ104aに記憶されているライセンス情報にそれぞれ対応する、コンテンツ1乃至nの認証間隔情報が暗号化されていない状態で記憶される。
【0083】
暗号処理部105は、コンテンツ再生デバイス11から受信したデータまたはコンテンツ再生デバイス11に送信するデータの暗号化または復号を行う。
【0084】
NFC通信部106は、コンテンツ再生デバイス11のNFC通信部32とNFCに準拠した近接無線通信を行う。
【0085】
なお、点線で囲まれている制御部101から暗号処理部105までについては、ライセンス情報の盗聴や改ざん等に対して、耐タンパ性を確保するための対策が施されている。
【0086】
[コンテンツ再生処理]
次に、図6乃至図9のフローチャート、および、図10のシーケンス図を参照して、コンテンツ再生デバイス11により実行されるコンテンツ再生処理について説明する。なお、この処理は、例えば、ユーザが入力部36を操作して、コンテンツの再生処理の開始の指令を入力したとき開始される。また、この処理は、例えば、ユーザが入力部36を操作して、コンテンツの再生処理の停止の指令を入力したとき終了する。
【0087】
ステップS1において、コンテンツ再生デバイス11は、ICカード12の近接を促す。具体的には、認証処理部51は、ライセンス情報の認証処理を開始することを通知部52に通知する。通知部52は、所定の画像データおよび音声データを生成し、それぞれ表示制御部55および音声出力制御部56に供給する。表示制御部55は、取得した画像データに基づく画像を表示部31に表示させ、音声出力制御部56は、取得した音声データに基づく音声を音声出力部35から出力させる。
【0088】
これにより、例えば、コンテンツ再生デバイス11のNFC通信部32のアンテナ(不図示)にICカード12を翳すようユーザに促す画像表示や音声出力が行われる。
【0089】
ステップS2において、NFC通信部32は、認証処理部51の制御の下に、Pollingコマンドを送信する。すなわち、NFC通信部32は、ICカード12との近接無線通信を試みる。
【0090】
ステップS3において、NFC通信部32は、ICカード12を捕捉したか否かを判定する。ICカード12を捕捉していないと判定された場合、処理はステップS4に進む。
【0091】
ステップS4において、認証処理部51は、Pollingコマンドの送信を開始してから所定の時間が経過したか否かを判定する。Pollingコマンドの送信を開始してからまだ所定の時間が経過していないと判定された場合、処理はステップS2に戻る。
【0092】
その後、ステップS3において、ICカード12を捕捉したと判定されるか、ステップS4において、Pollingコマンドの送信を開始してから所定の時間が経過したと判定されるまで、ステップS2乃至S4の処理が繰り返し実行される。
【0093】
一方、ステップS4において、Pollingコマンドの送信を開始してから所定の時間が経過したと判定された場合、すなわち、Pollingコマンドの送信を開始してから所定の時間内にICカード12を捕捉できなかった場合、処理はステップS5に進む。
【0094】
ステップS5において、コンテンツ再生デバイス11は、異常終了を通知する。具体的には、認証処理部51は、ICカード12の捕捉に失敗したことを通知部52に通知する。そして、ステップS1の処理と同様にして、例えば、ICカード12からライセンス情報を取得できないためコンテンツを再生できない旨を伝える画像表示や音声出力が行われる。
【0095】
その後、コンテンツ再生処理は終了する。
【0096】
一方、ステップS3において、NFC通信部32がPollingコマンドに対する応答コマンドをICカード12から受信し、そのPollingコマンドが認証処理部51に供給された場合、認証処理部51は、ICカード12を捕捉したと判定し、処理はステップS6に進む。
【0097】
なお、この応答コマンドには、ICカード12のIDmが含まれる。
【0098】
ステップS6において、コンテンツ再生デバイス11は、ライセンス認証サーバ13にICカード12のIDmに対応するコンテンツ一覧を要求する。具体的には、認証処理部51は、ICカード12のIDmに対応するコンテンツ一覧を要求するためのコンテンツ一覧要求コマンドを生成する。認証処理部51は、生成したコンテンツ一覧要求コマンドを、ネットワーク通信部37を介して、ライセンス認証サーバ13に送信する。
【0099】
ステップS7において、コンテンツ再生デバイス11は、コンテンツ一覧を取得する。具体的には、ライセンス認証サーバ13は、ICカード12のIDmに関連づけられているライセンス情報に対応するコンテンツを検索する。そして、ライセンス認証サーバ13は、検索の結果得られたコンテンツの一覧を生成し、コンテンツ再生デバイス11に送信する。コンテンツ再生デバイス11の認証処理部51は、ネットワーク通信部37を介して、そのコンテンツ一覧を受信する。
【0100】
ステップS8において、認証処理部51は、コンテンツの再生前であるか否かを判定する。コンテンツの再生前であると判定された場合、処理はステップS9に進む。
【0101】
ステップS9において、コンテンツ再生デバイス11は、コンテンツ一覧を表示する。具体的には、認証処理部51は、取得したコンテンツ一覧を表示制御部55に供給する。表示制御部55は、取得したコンテンツ一覧とともに、再生するコンテンツの選択を促すメッセージ等を表示部31に表示させる。
【0102】
ステップS10において、コンテンツ再生デバイス11は、コンテンツの選択結果を取得する。具体的には、ユーザは、表示部31に表示されているコンテンツ一覧の中から、入力部36を操作して、再生を希望するコンテンツを選択する。入力部36は、コンテンツの選択結果を示す情報を認証処理部51に供給する。
【0103】
その後、処理はステップS11に進む。
【0104】
一方、コンテンツを再生中であると判定された場合、ステップS9およびS10の処理はスキップされ、処理はステップS11に進む。
【0105】
なお、ここで、コンテンツを再生中の状態とは、後述するライセンス情報の再認証待ちのためにコンテンツの再生を一時停止している状態を含む。
【0106】
ステップS11において、コンテンツ再生デバイス11は、ライセンス認証サーバにICカード12の認証を要求する。具体的には、認証処理部51は、ICカード12のIDm、および、ユーザにより選択されたコンテンツを示す情報を含むカード認証開始要求コマンドを生成する。認証処理部51は、生成したカード認証開始要求コマンドを、ネットワーク通信部37を介して、ライセンス認証サーバ13に送信する。
【0107】
ステップS12において、コンテンツ再生デバイス11は、ライセンス認証サーバ13から送られてくるAuthentication1コマンドをICカード12に転送する。具体的には、ライセンス認証サーバ13は、コンテンツ再生デバイス11から受信したカード認証要求コマンドに対応して、Authentication1コマンドをコンテンツ再生デバイス11に送信する。コンテンツ再生デバイス11の認証処理部51は、ネットワーク通信部37を介してAuthentication1コマンドを受信し、受信したAuthentication1コマンドを、そのままNFC通信部32を介してICカード12に送信する。
【0108】
ステップS13において、コンテンツ再生デバイス11は、ICカード12から送られてくるAuthentication1レスポンスをライセンス認証サーバ13に転送する。具体的には、ICカード12は、コンテンツ再生デバイス11を介してライセンス認証サーバ13から受信したAuthentication1コマンドに対応して、Authentication1レスポンスをコンテンツ再生デバイス11に送信する。コンテンツ再生デバイス11の認証処理部51は、NFC通信部32を介してAuthentication1レスポンスを受信し、受信したAuthentication1レスポンスを、そのままネットワーク通信部37を介してライセンス認証サーバ13に送信する。
【0109】
ステップS14において、コンテンツ再生デバイス11は、ライセンス認証サーバ13から送られてくるAuthentication2コマンドをICカード12に転送する。具体的には、ライセンス認証サーバ13は、コンテンツ再生デバイス11を介してICカード12から受信したAuthentication1レスポンスに対応して、Authentication2コマンドをコンテンツ再生デバイス11に送信する。コンテンツ再生デバイス11の認証処理部51は、ネットワーク通信部37を介してAuthentication2コマンドを受信し、受信したAuthentication2コマンドを、そのままNFC通信部32を介してICカード12に送信する。
【0110】
ステップS15において、コンテンツ再生デバイス11は、ICカード12から送られてくるAuthentication2レスポンスをライセンス認証サーバ13に転送する。具体的には、ICカード12は、コンテンツ再生デバイス11を介してライセンス認証サーバ13から受信したAuthentication2コマンドに対応して、Authentication2レスポンスをコンテンツ再生デバイス11に送信する。コンテンツ再生デバイス11の認証処理部51は、NFC通信部32を介してAuthentication2レスポンスを受信し、受信したAuthentication2レスポンスを、そのままネットワーク通信部37を介してライセンス認証サーバ13に送信する。
【0111】
このステップS12乃至S15の処理で、コンテンツ再生デバイス11を介して、ICカード12とライセンス認証サーバ13との間で相互認証が行われる。なお、コンテンツ再生デバイス11は、コマンドおよびレスポンスを転送する以外に、ICカード12とライセンス認証サーバ13との間の相互認証に特に関与せずに、通信路としての役割を果たす。
【0112】
ステップS16において、認証処理部51は、ライセンス認証サーバ13からライセンス情報取得許可通知を受信したか否かを判定する。具体的には、ライセンス認証サーバ13は、ICカード12との間の相互認証が成功した場合、コンテンツ再生デバイス11にライセンス情報取得許可通知を送信する。このライセンス情報取得許可通知には、ユーザにより選択されたコンテンツのライセンス情報および認証間隔情報をICカード12から読み出すためのReadコマンドが添付されている。
【0113】
なお、ICカード12において、ライセンス情報は暗号化された状態で格納され、認証間隔情報は暗号化されていない状態で格納されている。従って、それぞれ異なるコマンドを用いて読み出す必要がある場合には、ライセンス情報読み出し用と認証間隔情報読み出し用の2種類のReadコマンドがライセンス情報取得許可通知に添付される。
【0114】
一方、ライセンス認証サーバ13は、ICカード12との間の相互認証が失敗した場合、ライセンス情報取得許可通知を送信しない。
【0115】
そして、認証処理部51が、ステップS11の処理においてカード認証開始要求コマンドを送信してから所定の時間内に、ライセンス認証サーバ13からライセンス情報取得許可通知を受信できなかった場合、処理はステップS17に進む。
【0116】
ステップS17において、コンテンツ再生デバイス11は、ICカード12の認証の失敗を通知する。具体的には、認証処理部51は、ICカード12の認証に失敗したことを通知部52に通知する。そして、ステップS1の処理と同様にして、例えば、ICカード12の認証の失敗を通知する画像表示や音声出力が行われる。
【0117】
ステップS18において、認証処理部51は、ICカード12の認証を所定の回数失敗したか否かを判定する。ICカード12の認証をまだ所定の回数失敗していないと判定された場合、処理はステップS8に戻る。
【0118】
その後、ステップS16において、ライセンス認証サーバ13からライセンス情報取得許可通知を受信したと判定されるか、ステップS18において、ICカード12の認証を所定の回数失敗したと判定されるまで、ステップS8乃至S18の処理が繰り返し実行される。すなわち、ユーザがコンテンツ一覧の中から再生を希望するコンテンツを選択し、ICカード12とライセンス認証サーバ13との間で相互認証を試みる処理が繰り返される。
【0119】
一方、ステップS18において、ICカード12の認証を所定の回数失敗したと判定された場合、処理はステップS19に進む。
【0120】
ステップS19において、コンテンツ再生デバイス11は、異常終了を通知する。具体的には、認証処理部51は、ICカード12の認証を所定の回数失敗したことを通知部52に通知する。そして、ステップS1の処理と同様にして、例えば、ICカード12の認証失敗によりコンテンツを再生できない旨を伝える画像表示や音声出力が行われる。
【0121】
その後、コンテンツ再生処理は終了する。
【0122】
一方、ステップS16において、ステップS11の処理においてカード認証開始要求コマンドを送信してから所定の時間内に、ライセンス認証サーバ13からライセンス情報取得許可通知を受信した場合、処理はステップS20に進む。
【0123】
ステップS20において、コンテンツ再生デバイス11は、ICカード12にReadコマンドを転送する。すなわち、認証処理部51は、ライセンス情報許可通知に添付されているReadコマンドを、そのままNFC通信部32を介してICカード12に送信する。
【0124】
ステップS21において、コンテンツ再生デバイス11は、ICカード12からライセンス情報と認証間隔情報を取得する。具体的には、ICカード12のNFC通信部106は、コンテンツ再生デバイス11から送信されたReadコマンドを受信し、制御部101に供給する。制御部101は、Readコマンドにより指定されるコンテンツのライセンス情報を不揮発性メモリ104aから読み出し、認証間隔情報を不揮発性メモリ104bから読み出す。制御部101は、NFC通信部106を介して、読み出したライセンス情報および認証間隔情報をコンテンツ再生デバイス11に送信する。
【0125】
コンテンツ再生デバイス11の認証処理部51は、NFC通信部32を介して、ICカード12から送信されたライセンス情報および認証間隔情報を受信する。認証処理部51は、受信したライセンス情報をコンテンツ受信部53に供給する。
【0126】
ステップS22において、コンテンツ再生デバイス11は、ライセンス認証サーバ13にライセンス情報を送信する。すなわち、コンテンツ受信部53は、ICカード12から取得したライセンス情報を、暗号化されたままNFC通信部32を介してライセンス認証サーバ13に送信する。
【0127】
ステップS23において、コンテンツ受信部53は、コンテンツを受信したか否かを判定する。
【0128】
具体的には、ライセンス認証サーバ13は、コンテンツ再生デバイス11から受信したライセンス情報の認証を行う。そして、ライセンス認証サーバ13は、ライセンス情報の認証に失敗した場合、ライセンス情報をコンテンツ配信サーバ14に転送しない。従って、コンテンツ配信サーバ14からコンテンツ再生デバイス11へのコンテンツの送信は行われない。この場合、コンテンツ受信部53は、コンテンツを受信しなかったと判定し、処理はステップS24に進む。
【0129】
ステップS24において、コンテンツ再生デバイス11は、ライセンス情報の認証の失敗を通知する。具体的には、コンテンツ受信部53は、コンテンツを受信できなかったことを認証処理部51に通知する。認証処理部51は、ライセンス情報の認証の失敗を通知部52に通知する。そして、ステップS1の処理と同様にして、例えば、ライセンス情報の認証に失敗した旨を通知する画像表示や音声出力が行われる。
【0130】
ステップS25において、認証処理部51は、ライセンス情報の認証を所定の回数失敗したか否かを判定する。ライセンス情報の認証をまだ所定の回数失敗していないと判定された場合、処理はステップS20に戻る
【0131】
その後、ステップS23において、コンテンツを受信したと判定されるか、ステップS25において、ライセンス情報の認証を所定の回数失敗したと判定されるまで、ステップS20乃至S25の処理が繰り返し実行される。すなわち、コンテンツ再生デバイス11が、ICカード12からライセンス情報を取得し、ライセンス認証サーバ13に送信し、コンテンツの送信を要求する処理が繰り返し実行される。
【0132】
一方、ステップS25において、ライセンス情報の認証を所定の回数失敗したと判定された場合、処理はステップS26に進む。
【0133】
ステップS26において、コンテンツ再生デバイス11は、異常終了を通知する。具体的には、認証処理部51は、ライセンス情報の認証に所定の回数失敗したことを通知部52に通知する。そして、ステップS1の処理と同様にして、例えば、ライセンス情報の認証失敗によりコンテンツを再生できない旨を伝える画像表示や音声出力が行われる。
【0134】
その後、コンテンツ再生処理は終了する。
【0135】
一方、ステップS23において、ライセンス認証サーバ13は、コンテンツ再生デバイス11から受信したライセンス情報の認証に成功した場合、そのライセンス情報をコンテンツ配信サーバ14に転送する。
【0136】
ライセンス情報を受信したコンテンツ配信サーバ14は、例えば、ストリーミング形式でコンテンツの配信を行う場合、最初のライセンス情報の認証時には、受信したライセンス情報に対応するコンテンツのコンテンツ再生デバイス11への送信を開始する。また、コンテンツ配信サーバ14は、2回目以降のライセンス情報の認証時(すなわち、再認証時)には、例えば、コンテンツ再生デバイス11へのコンテンツの送信をそのまま継続、または、再開(コンテンツの送信を一時停止している場合)する。
【0137】
一方、コンテンツ配信サーバ14は、例えば、ダウンロード形式でコンテンツの配信を行う場合、最初の認証時または再認証時のいずれにおいても、受信したライセンス情報に対応するコンテンツのうち、次の認証時までに再生する分のデータをコンテンツ再生デバイス11に送信する。
【0138】
そして、コンテンツ再生デバイス11のコンテンツ受信部53が、ネットワーク通信部37を介して、コンテンツ配信サーバ14からコンテンツを受信した場合、処理はステップS27に進む。このとき、コンテンツ受信部53は、コンテンツの受信に成功したことを認証処理部51に通知する。
【0139】
ステップS27において、ステップS8の処理と同様に、コンテンツの再生前であるか否かが判定され、コンテンツの再生前であると判定された場合、処理はステップS28に進む。
【0140】
ステップS28において、コンテンツ再生デバイス11は、コンテンツの再生を開始する。具体的には、認証処理部51は、コンテンツの再生をコンテンツ再生部54に指令する。コンテンツ再生部54は、コンテンツ受信部53からコンテンツを取得し、再生する処理を開始する。また、コンテンツ再生部54は、コンテンツの再生の結果得られる画像データを表示制御部55に供給し、音声データを音声出力制御部56に供給する。表示制御部55は、取得した画像データに基づく画像を表示部31に表示させ、音声出力制御部56は、取得した音声データに基づく音声を音声出力部35から出力させる。
【0141】
その後、処理はステップS32に進む。
【0142】
一方、ステップS27において、コンテンツの再生前でないと判定された場合、処理はステップS29に進む。
【0143】
ステップS29において、コンテンツ再生デバイス11は、ライセンス情報の再認証の成功を通知する。具体的には、認証処理部51は、ライセンス情報の再認証に成功したことを通知部52に通知する。そして、ステップS1の処理と同様にして、例えば、ライセンス情報の再認証の成功によりコンテンツの再生を継続する旨を伝える画像表示や音声出力が行われる。
【0144】
なお、ライセンス情報の再認証の処理については後述する。
【0145】
ステップS30において、認証処理部51は、コンテンツの再生を一時停止中であるか否かを判定する。コンテンツの再生を一時停止中であると判定された場合、処理はステップS31に進む。
【0146】
なお、これは、後述するように、ライセンス情報の再認証待ちのためコンテンツの再生が一時停止されている場合である。
【0147】
ステップS31において、コンテンツ再生デバイス11は、ステップS28の処理と同様にして、一時停止しているコンテンツの再生を再開する。
【0148】
その後、処理はステップS32に進む。
【0149】
一方、ステップS30において、コンテンツの再生を一時停止中でないと判定された場合、すなわち、コンテンツの再生が継続している場合、ステップS31の処理はスキップされ、処理はステップS32に進む。
【0150】
この場合、コンテンツの再生がそのまま継続される。
【0151】
ステップS32において、認証処理部51は、タイマをスタートする。また、認証処理部51は、タイマをスタートした時点から再生中のコンテンツの認証間隔が経過した時間をライセンス情報の有効期限に設定する。従って、有効期限は、ライセンス情報の認証または再認証に成功してから認証間隔が経過した時間とほぼ等しくなる。
【0152】
ステップS33において、認証処理部51は、ライセンス情報の有効期限までの残り時間が所定の時間以内(例えば、5分以内)であるか否かを判定する。この判定処理は、ライセンス情報の有効期限までの残り時間が所定の時間以内であると判定されるまで繰り返し実行される。そして、ライセンス情報の有効期限までの残り時間が所定の時間以内であると判定された場合、処理はステップS34に進む。
【0153】
なお、以下、ライセンス情報の有効期限前の所定の期間、換言すれば、ライセンス情報の有効期限より所定の時間前(例えば、5分前)から有効期限までの期間を再認証受付期間と称する。また、以下、ライセンス情報の有効期限後の所定の期間、換言すれば、ライセンス情報の有効期限から所定の時間後(例えば、5分後)までの期間を再認証受付延長期間と称する。
【0154】
ステップS34において、コンテンツ再生デバイス11は、ライセンス情報の再認証の実行を促す。具体的には、認証処理部51は、再認証受付期間に突入したことを通知部52に通知する。そして、ステップS1の処理と同様にして、例えば、ライセンス情報の再認証の実行を促す画像表示や音声出力が行われる。
【0155】
図11は、このとき表示部31に表示される画面の一例を示している。この例では、表示部31の右下隅の領域201に、再生中のコンテンツの画像(不図示)に重ねて、ライセンス情報の有効期限までの残り時間(=再認証受付期間の残り時間)が表示されている。これにより、ユーザにライセンス情報の再認証が必要なこと、および、ライセンス情報の有効期限を認識させ、再認証の実行を促すことができる。
【0156】
なお、さらに、例えば、ICカード12をNFC通信部32のアンテナに翳すように促したり、再認証を実行しないとコンテンツの再生が停止する旨を伝えたりする画像表示や音声出力を行うようにしてもよい。
【0157】
ステップS35において、ステップS2の処理と同様に、Pollingコマンドが送信される。
【0158】
ステップS36において、ステップS3の処理と同様に、ICカード12を捕捉したか否かが判定され、ICカード12を捕捉していないと判定された場合、処理はステップS37に進む。
【0159】
ステップS37において、認証処理部51は、ライセンス情報の有効期限に達したか否かを判定する。ライセンス情報の有効期限に達していないと判定された場合、処理はステップS35に戻る。
【0160】
その後、ステップS36において、ICカード12を捕捉したと判定されるか、ステップS37において、ライセンス情報の有効期限に達したと判定されるまで、ステップS35乃至S37の処理が繰り返し実行される。
【0161】
一方、ステップS36において、ICカード12を捕捉したと判定された場合、処理はステップS8に戻り、ステップS8以降の処理が実行される。すなわち、コンテンツ一覧の取得および表示を除いて、最初のライセンス情報の認証処理と同様にして、ライセンス認証サーバ13によりライセンス情報の再認証が実行される。そして、再認証の結果に基づいて、コンテンツの再生が継続または停止される。
【0162】
一方、ステップS37において、ライセンス情報の有効期限に達したと判定された場合、処理はステップS38に進む。
【0163】
これは、再認証受付期間において、ライセンス情報の再認証が実行されなかった場合である。
【0164】
ステップS38において、コンテンツ再生部54は、認証処理部51からの指令により、コンテンツの再生を一時停止する。そして、ライセンス情報の再認証が成功するまでコンテンツの再生が停止する。
【0165】
ステップS39において、コンテンツ再生デバイス11は、ライセンス情報の再認証の実行を再度促す。具体的には、認証処理部51は、ライセンス情報の有効期限に達したことを通知部52に通知する。そして、ステップS1の処理と同様にして、例えば、ライセンス情報の再認証の実行を再度促す画像表示や音声出力が行われる。
【0166】
具体的には、例えば、ライセンス情報の有効期限に達したために、コンテンツの再生を一時停止することを通知したり、ICカード12をNFC通信部32のアンテナに翳すように促したりする画像表示や音声出力が行われる。また、例えば、図11の画面のように、再認証受付延長期間の残り時間を表示するようにしてもよい。
【0167】
ステップS40において、ステップS2の処理と同様に、Pollingコマンドが送信される。
【0168】
ステップS41において、ステップS3の処理と同様に、ICカード12を捕捉したか否かが判定され、ICカード12を捕捉していないと判定された場合、処理はステップS42に進む。
【0169】
ステップS42において、認証処理部51は、再認証受付延長期間が経過したか否かを判定する。再認証延長期間が経過していないと判定された場合、処理はステップS40に戻る。
【0170】
その後、ステップS41において、ICカード12を捕捉したと判定されるか、ステップS42において、再認証受付延長期間が経過したと判定されるまで、ステップS40乃至S42の処理が繰り返し実行される。
【0171】
一方、ステップS41において、ICカード12を捕捉したと判定された場合、処理はステップS8に戻る。
【0172】
その後、ステップS8以降の処理が実行される。すなわち、コンテンツ一覧の取得および表示を除いて、最初のライセンス情報の認証処理と同様にして、ライセンス認証サーバ13によりライセンス情報の再認証が実行される。そして、再認証の結果に基づいて、コンテンツの再生が一時停止された状態から再開するか、あるいは停止される。
【0173】
一方、ステップS42において、再認証受付延長期間が経過したと判定された場合、処理はステップS43に進む。
【0174】
これは、再認証受付期間および再認証受付延長期間において、ライセンス情報の再認証が実行されなかった場合である。
【0175】
ステップS43において、コンテンツ再生部54は、認証処理部51からの指令により、コンテンツの再生を停止する。
【0176】
その後、コンテンツ再生処理は終了する。
【0177】
以上のように、コンテンツ再生デバイス11のNFC通信部32は、コンテンツの再生中に常時ICカード12と通信を行う必要はなく、再生中のコンテンツの認証間隔に基づいて、定期的にICカード12と通信を行えばよい。その結果、コンテンツ再生デバイス11の消費電力を削減することができる。
【0178】
従って、例えば、コンテンツ再生デバイス11がバッテリで動作する場合に、バッテリの消費を抑えることができる。その結果、例えば、コンテンツの再生中に、バッテリ切れによりコンテンツ再生デバイス11が停止することを防止することができる。
【0179】
また、コンテンツの再生中にICカード12を常時コンテンツ再生デバイス11に近接させる必要がないため、ユーザビリティが向上する。
【0180】
さらに、コンテンツを配信する事業者等は、再認証間隔情報を用いて、ライセンス情報の再認証を行う間隔を自由に設定することができる。
【0181】
また、コンテンツ再生デバイス11は、ICカード12と相互認証を行ったり、ICカード12のデータを読み書きしたりする機能を備える必要がない。さらに、ライセンス情報は、暗号化されたままICカード12からコンテンツ再生デバイス11を介してライセンス認証サーバ13に送信され、認証間隔情報は暗号化されていないため、コンテンツ再生デバイス11は、特に暗号化および復号する機能を備える必要がない。従って、コンテンツ再生デバイス11は、ICカード12のように耐タンパ性を備える必要がなく、低コスト化を実現することができる。
【0182】
<2.変形例>
以下、本技術の実施の形態の変形例について説明する。
【0183】
[変形例1]
例えば、再認証受付期間および再認証受付延長期間において、コンテンツ再生デバイス11が自動的にPollingコマンドの送信を開始するのではなく、ユーザ操作によりPollingコマンドの送信を開始するようにしてもよい。例えば、図11の画面において、ライセンス情報の再認証を実行するためのボタンを表示し、そのボタンが操作されたとき、Pollingコマンドの送信を開始するようにしてもよい。これにより、Pollingコマンドの送信期間をより短くすることができ、コンテンツ再生デバイス11の消費電力をより削減することができる。
【0184】
[変形例2]
また、例えば、再認証受付期間および再認証受付延長期間のいずれか一方のみを設けるようにしてもよい。すなわち、ライセンス情報の有効期限前または有効期限後の一方のみで、ライセンス情報の再認証を受け付けるようにしてもよい。
【0185】
[変形例3]
さらに、例えば、認証間隔情報を暗号化した状態でICカード12に格納し、コンテンツ再生デバイス11に認証間隔情報を復号する機能を設けるようにしてもよい。
【0186】
[変形例4]
また、例えば、コンテンツ再生デバイス11に、ICカード12からデータを読み出す機能を設けるようにしてもよい。そして、コンテンツ再生デバイス11が、Readコマンドを生成し、そのReadコマンドを用いて、ライセンス情報および認証間隔情報をICカード12から読み出すようにしてもよい。
【0187】
[変形例5]
さらに、以上の説明では、ライセンス認証サーバ13によるライセンス情報の再認証の結果に基づいて、コンテンツ配信サーバ14におけるコンテンツの再生を継続または停止する例を示したが、コンテンツ配信サーバ14の認証処理部51等にライセンス情報の再認証を行う機能を持たせるにしてもよい。すなわち、コンテンツの配信を開始するときにライセンス認証サーバ13でライセンス情報の認証を行った後は、コンテンツ再生デバイス11が、認証間隔情報に基づいて定期的にICカード12からライセンス情報を読み出し、再認証を行うようにしてもよい。そして、コンテンツ再生デバイス11が、自身による再認証の結果に基づいて、コンテンツの再生を継続または停止するようにしてもよい。
【0188】
これにより、例えば、コンテンツをダウンロード形式で配信する場合、最初の認証時に再生するコンテンツの全てをコンテンツ配信サーバ14からコンテンツ再生デバイス11に送信しておき、後はライセンス認証サーバ13およびコンテンツ配信サーバ14を介さずに、コンテンツ再生デバイス11が、コンテンツの再生および停止を制御することが可能になる。
【0189】
[変形例6]
また、本技術は、動画データ、音声データ等の連続再生されるコンテンツ以外のコンテンツ(例えば、各種のソフトウエア、テキストデータ、静止画データ等)を配信する場合にも適用することが可能である。例えば、そのようなコンテンツの使用期間を設定し、使用期間毎にライセンス情報の再認証を課す場合等に適用できる。
【0190】
[変形例7]
さらに、ライセンス情報の再認証時に、認証間隔情報をICカード12から読み出さないようにしてもよい。
【0191】
[変形例8]
また、コンテンツ再生デバイス11とICカード12との間の近接無線通信の方式は、NFCに限定されるものではなく、任意の方式を採用することが可能である。
【0192】
[変形例9]
さらに、上述したライセンス認証に関わる機能の一部または全部を、コンテンツ再生デバイス11の本体以外にも、例えば、コンテンツ再生デバイス11を操作するためのリモートコントローラ等に設けるようにすることが可能である。
【0193】
[変形例10]
また、ICカード12の代わりに、近接無線通信が可能なICチップ、または、ICチップを搭載した各種の装置(例えば、ICタグ、携帯電話機、携帯情報端末等)を用いることが可能である。
【0194】
[変形例11]
さらに、ライセンス認証サーバ13とコンテンツ配信サーバ14は、必ずしも個別に設ける必要はない。
【0195】
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、コンテンツ再生デバイス11の制御部101のように専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
【0196】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0197】
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。
【0198】
さらに、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0199】
なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
所定のコンテンツを利用するためのライセンス情報および前記ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報を格納する通信装置と近接無線通信を行い、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を取得する第1の通信部と、
前記ライセンス情報の認証を行うサーバに前記通信装置から取得した前記ライセンス情報を送信し、前記ライセンス情報の認証が成功した場合に前記コンテンツを配信するサーバから送信される前記コンテンツを取得する第2の通信部と、
前記コンテンツを配信するサーバから取得した前記コンテンツを再生する再生部と
を備え、
前記第1の通信部は、前記コンテンツの再生中に、前記認証間隔情報に基づいて、定期的に前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試み、
前記再生部は、前記コンテンツの再生中に前記通信装置から取得した前記ライセンス情報による再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止する
情報処理装置。
(2)
前記第1の通信部は、前記コンテンツの再生中に、前記認証間隔情報に基づく前記ライセンス情報の有効期限前の所定の第1の期間および前記有効期限後の所定の第2の期間の少なくとも一方において、前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試みる
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記第1の期間および前記第2の期間の少なくとも一方において、前記ライセンス情報の再認証の実行をユーザに促す通知を行う通知部を
さらに備える前記(3)に記載の情報処理装置。
(4)
前記第1の通信部は、前記第1の期間および前記第2の期間の少なくとも一方において、ユーザ操作により前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試みる
前記(2)または(3)に記載の請求項2に記載の情報処理装置。
(5)
前記再生部は、前記有効期限が経過してから前記ライセンス情報の再認証が成功するまでの間、前記コンテンツの再生を停止する
前記(2)から(4)のいずれかに記載の情報処理装置。
(6)
前記第2の通信部は、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を前記通信装置から取得するためのコマンドを前記ライセンス情報の認証を行うサーバから取得し、
前記第1の通信部は、前記ライセンス情報の認証を行うサーバから取得した前記コマンドを用いて前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を前記通信装置から取得する
前記(1)から(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記ライセンス情報は暗号化された状態で前記通信装置に格納され、前記認証間隔情報は暗号化されていない状態で前記通信装置に格納され、
前記第2の通信部は、前記コマンドを用いて取得した前記ライセンス情報を暗号化されたまま前記ライセンス情報の認証を行うサーバに送信する
前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記第2の通信部は、前記コンテンツの再生中に前記通信装置から取得した前記ライセンス情報を前記ライセンス情報の認証を行うサーバに送信し、
前記再生部は、前記ライセンス情報の認証を行うサーバによる前記ライセンス情報の再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止する
前記(1)から(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
前記ライセンス情報の再認証を行う再認証部をさらに備え、
前記再生部は、前記再認証部による前記ライセンス情報の再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止する
前記(1)から(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
所定のコンテンツを利用するためのライセンス情報および前記ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報を格納する通信装置と近接無線通信を行い、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を取得し、
前記ライセンス情報の認証を行うサーバに前記通信装置から取得した前記ライセンス情報を送信し、
前記ライセンス情報の認証が成功した場合に前記コンテンツを配信するサーバから送信される前記コンテンツを取得し、
前記コンテンツを配信するサーバから取得した前記コンテンツを再生し、
前記コンテンツの再生中に、前記認証間隔情報に基づいて、定期的に前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試み、
前記コンテンツの再生中に前記通信装置から取得した前記ライセンス情報による再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止する
ステップを含む情報処理方法。
(11)
所定のコンテンツを利用するためのライセンス情報および前記ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報を格納する記憶部と、
前記コンテンツを再生する情報処理装置と近接無線通信を行い、前記情報処理装置からの要求に応じて、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を前記情報処理装置に送信する通信部と
を備える通信装置。
(12)
前記ライセンス情報は暗号化された状態で前記記憶部に格納され、前記認証間隔情報は暗号化されていない状態で前記記憶部に格納される
前記(11)に記載の通信装置。
【符号の説明】
【0200】
1 コンテンツ配信システム, 11 コンテンツ再生デバイス, 12 ICカード, 13 ライセンス認証サーバ, 14 コンテンツ配信サーバ, 15 インターネット, 31 表示部, 32 NFC通信部, 33 制御部, 35 音声出力部, 37 ネットワーク通信部, 51 認証処理部, 52 通知部, 53 コンテンツ受信部, 54 コンテンツ再生部, 55 表示制御部, 56 音声出力制御部, 101 制御部, 104a,104b 不揮発性メモリ, 106 NFC通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のコンテンツを利用するためのライセンス情報および前記ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報を格納する通信装置と近接無線通信を行い、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を取得する第1の通信部と、
前記ライセンス情報の認証を行うサーバに前記通信装置から取得した前記ライセンス情報を送信し、前記ライセンス情報の認証が成功した場合に前記コンテンツを配信するサーバから送信される前記コンテンツを取得する第2の通信部と、
前記コンテンツを配信するサーバから取得した前記コンテンツを再生する再生部と
を備え、
前記第1の通信部は、前記コンテンツの再生中に、前記認証間隔情報に基づいて、定期的に前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試み、
前記再生部は、前記コンテンツの再生中に前記通信装置から取得した前記ライセンス情報による再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止する
情報処理装置。
【請求項2】
前記第1の通信部は、前記コンテンツの再生中に、前記認証間隔情報に基づく前記ライセンス情報の有効期限前の所定の第1の期間および前記有効期限後の所定の第2の期間の少なくとも一方において、前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試みる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記第1の期間および前記第2の期間の少なくとも一方において、前記ライセンス情報の再認証の実行をユーザに促す通知を行う通知部を
さらに備える請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の通信部は、前記第1の期間および前記第2の期間の少なくとも一方において、ユーザ操作により前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試みる
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記再生部は、前記有効期限が経過してから前記ライセンス情報の再認証が成功するまでの間、前記コンテンツの再生を停止する
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2の通信部は、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を前記通信装置から取得するためのコマンドを前記ライセンス情報の認証を行うサーバから取得し、
前記第1の通信部は、前記ライセンス情報の認証を行うサーバから取得した前記コマンドを用いて前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を前記通信装置から取得する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ライセンス情報は暗号化された状態で前記通信装置に格納され、前記認証間隔情報は暗号化されていない状態で前記通信装置に格納され、
前記第2の通信部は、前記コマンドを用いて取得した前記ライセンス情報を暗号化されたまま前記ライセンス情報の認証を行うサーバに送信する
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記第2の通信部は、前記コンテンツの再生中に前記通信装置から取得した前記ライセンス情報を前記ライセンス情報の認証を行うサーバに送信し、
前記再生部は、前記ライセンス情報の認証を行うサーバによる前記ライセンス情報の再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記ライセンス情報の再認証を行う再認証部をさらに備え、
前記再生部は、前記再認証部による前記ライセンス情報の再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止する
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
所定のコンテンツを利用するためのライセンス情報および前記ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報を格納する通信装置と近接無線通信を行い、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を取得し、
前記ライセンス情報の認証を行うサーバに前記通信装置から取得した前記ライセンス情報を送信し、
前記ライセンス情報の認証が成功した場合に前記コンテンツを配信するサーバから送信される前記コンテンツを取得し、
前記コンテンツを配信するサーバから取得した前記コンテンツを再生し、
前記コンテンツの再生中に、前記認証間隔情報に基づいて、定期的に前記ライセンス情報を取得するために前記通信装置との近接無線通信を試み、
前記コンテンツの再生中に前記通信装置から取得した前記ライセンス情報による再認証の結果に基づいて、前記コンテンツの再生を継続または停止する
ステップを含む情報処理方法。
【請求項11】
所定のコンテンツを利用するためのライセンス情報および前記ライセンス情報の再認証を行う間隔を示す認証間隔情報を格納する記憶部と、
前記コンテンツを再生する情報処理装置と近接無線通信を行い、前記情報処理装置からの要求に応じて、前記ライセンス情報および前記認証間隔情報を前記情報処理装置に送信する通信部と
を備える通信装置。
【請求項12】
前記ライセンス情報は暗号化された状態で前記記憶部に格納され、前記認証間隔情報は暗号化されていない状態で前記記憶部に格納される
請求項11に記載の通信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−205210(P2012−205210A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−69924(P2011−69924)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】