説明

情報処理装置、情報処理方法、プログラム、サーバ装置、及び情報処理システム

【課題】ネットワーク上の悪意のあるサイト等に、ユーザの現在地の情報が送信されてしまう可能性を抑えることができる情報処理装置、情報処理方法、プログラム、サーバ装置、及び情報処理システムを提供すること。
【解決手段】本発明では、現在地情報を要求するWebサイトのアドレス情報、現在時刻情報、日付情報及び現在地情報に基づいて条件設定値(A〜D)が設定される。そして条件設定値に基づいてユーザの現在地の情報としての携帯端末の現在地情報をWebサイトに送信するか否かが判定される。また誤差追加エリアについての条件設定値Eに基づいて、現在地情報の代わりに、現在地にランダムな誤差が追加された仮位置情報をWebサイトに送信するか否かが判定される。これにより上記各条件設定値を適宜設定することで、悪意のあるWebサイト等に、ユーザの現在地の情報が送信されてしまう可能性を抑えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばインターネット等を介してユーザの現在地の情報を送信し、その位置情報に基づく店舗等の情報を受信することが可能な情報処理装置、情報処理方法、プログラム、サーバ装置、及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、GPS(Global Positioning System)機能を有する携帯端末の位置情報が、ユーザの現在地の情報としてWebサーバ等に送信され、その位置情報に基づいた店舗等の情報が携帯端末に返されるシステムが知られている。このシステムにより、携帯端末を使用するユーザは、例えば現在地から近い位置にある店舗の情報を知ることができる(例えば特許文献1の明細書段落[0051]、[0052]等参照)。
【0003】
近年では、次世代のHTML(Hyper Text Markup Language)標準規格としてHTML5が注目されている。このHTML5では、GeoLocation機能により、任意のWebページが、携帯端末等の位置情報を標準規格の枠組みの中で取得できるようになる。これにより、例えばWebページが提供する「近くのお店検索」といった、ユーザの現在地の情報に連動したサービスが増えると考えられる。ユーザにとっては、インターネット等を介して現在地の情報を送信することで、便利なサービスを受けることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−265864号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、悪意のあるWebサイト等によりユーザの現在地の情報が取得される可能性も大きくなるので、ユーザのプライバシーを保護するための対応策が必要となる。例えばネットワーク管理者が、各Webサイトの安全性を確認し、安全と認められたWebサイトにのみユーザの現在地情報が送信されるようなシステムが考えられる。あるいは、Webサイト等にユーザの現在地情報を提供するかどうかの判断を仰ぐダイアログが表示され、ユーザの責任で情報提供の有無を判断してもらうシステム等も考えられる。
【0006】
しかしながら、例えば上記したHTML5が標準規格として用いられた場合、インターネット上の各Webサイトの安全性を逐一確認するといったことは困難である。また、上記ダイアログが表示される場合でも、ユーザの誤った判断により現在地情報が送信されてしまう可能性がある。またユーザが、ダイアログに対する操作が煩わしいために、現在地情報の提供の有無を判断することなく、機械的に情報提供を許可する旨の操作をしてしまう可能性もある。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、ネットワーク上の悪意のあるサイト等に、ユーザの現在地の情報が送信されてしまう可能性を抑えることができる情報処理装置、情報処理方法、プログラム、サーバ装置、及び情報処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る情報処理装置は、第1の取得手段と、設定手段と、判定手段とを具備する。
前記第1の取得手段は、現在地情報を取得することが可能である。
前記設定手段は、前記第1の取得手段により取得された前記現在地情報を、前記現在地情報を要求するネットワーク上のサイトに送信するか否かを判定するための第1の判定条件を設定する。
前記判定手段は、前記設定手段により設定された前記第1の判定条件に基づいて、前記現在地情報を前記サイトに送信するか否かを判定する。
【0009】
この情報処理装置では、ネットワーク上のサイトに現在地情報を送信するための第1の判定条件が設定され、この判定条件に基づいて、サイトに現在地情報を送信するか否かが判定される。これにより、上記判定条件を適宜設定することで、ネットワーク上の悪意のあるサイト等に、ユーザの現在地の情報が送信されてしまう可能性を抑えることができる。
【0010】
前記情報処理装置は、前記サイトのアドレス情報、現在時刻の情報、及び日付の情報を取得することが可能な第2の取得手段をさらに具備してもよい。
この場合、前記設定手段は、前記第1の取得手段により取得された前記現在地情報、前記第2の取得手段により取得された前記アドレス情報、前記現在時刻情報、及び前記日付情報に基づいて、前記第1の判定条件を設定してもよい。
【0011】
この情報処理装置では、現在地情報、サイトのアドレス情報、現在時刻情報、及び日付情報に基づいて、上記第1の判定条件を適宜設定することができる。
【0012】
前記情報処理装置は、前記第1の取得手段により取得された前記現在地情報に基づいて、前記現在地情報とは異なる位置情報である仮位置情報を生成する生成手段をさらに具備してもよい。
この場合、前記設定手段は、前記第1の判定条件と、前記生成手段により生成された前記仮位置情報を前記現在地情報の代わりに前記サイトに送信するか否かを判定するための第2の判定条件とを設定してもよい。
また、前記判定手段は、前記第1の判定条件及び前記第2の判定条件に基づいて、前記現在地情報を前記サイトに送信するか否かを判定し、かつ、前記現在地情報の代わりに前記仮位置情報を前記サイトに送信するか否かを判定してもよい。
【0013】
この情報処理装置では、現在地情報に基づいて上記仮位置情報が生成される。例えばユーザの現在地の情報が所定の条件に該当する場合には、現在地情報の代わりに仮位置情報がサイトに送信される。これにより、悪意のあるサイト等にユーザの現在地の情報が送信されてしまう可能性を抑えることができる。
【0014】
本発明の一形態に係る情報処理方法は、情報処理装置により実行される以下の方法である。
すなわち、情報処理装置は、現在地情報を取得する。
前記取得された前記現在地情報を、前記現在地情報を要求するネットワーク上のサイトに送信するか否かを判定するための判定条件が設定される。
前記設定された前記判定条件に基づいて、前記現在地情報を前記サイトに送信するか否かが判定される。
【0015】
本発明の一形態に係るプログラムは、上記情報処理方法を情報処理装置に実行させる。前記プログラムが記録媒体に記録されていてもよい。
【0016】
本発明の一形態に係るサーバ装置は、受信手段と、設定手段と、送信手段とを具備する。
前記受信手段は、情報処理装置によりネットワークを介して送信された、前記情報処理装置の現在地情報を受信する。
前記設定手段は、前記受信手段により受信された前記現在地情報を、前記現在地情報を要求する前記ネットワーク上のサイトに送信するか否かを判定するための判定条件を設定する。
前記送信手段は、前記設定手段により設定された前記判定条件に基づいて、前記現在地情報を前記サイトに送信するか否かを判定し、その結果を前記情報処理装置に送信する。
【0017】
本発明の一形態に係る情報処理システムは、情報処理装置と、サーバ装置とを具備する。
前記情報処理装置は、現在地情報を取得することが可能な取得手段と、前記取得手段により取得された前記現在地情報をネットワーク上に送信する送信手段とを有する。
前記サーバ装置は、受信手段と、設定手段と、送信手段とを有する。
前記受信手段は、前記情報処理装置により送信された前記現在地情報を受信する。
前記設定手段は、前記受信手段により受信された前記現在地情報を、前記現在地情報を要求する前記ネットワーク上のサイトに送信するか否かを判定するための判定条件を設定する。
前記送信手段は、前記設定手段により設定された前記判定手段に基づいて、前記現在地情報を前記サイトに送信するか否かを判定し、その結果を前記情報処理装置に送信する。
【0018】
この情報処理システムでは、サーバ装置により、現在地情報をサイトに送信するか否かを判定するための判定条件が設定され、その判定条件に基づいて現在地情報を送信するか否かが判定される。従って、例えばサーバ装置として記憶容量が大きいものを用いることで、より詳細な判定条件の設定が可能となる。これにより、悪意のあるサイト等にユーザの現在地の情報が送信されてしまう可能性を抑えることができる。
【発明の効果】
【0019】
以上のように、本発明によれば、ネットワーク上の悪意のあるサイト等に、ユーザの現在地の情報が送信されてしまう可能性を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置を含むネットワークシステムの構成例を示す図である。
【図2】図1に示すWebサイトを構成するWebページを説明するための図である。
【図3】第1の実施形態に係る情報処理装置である携帯端末の構成例を示す概念的な図である。
【図4】第1の実施形態に係る情報処理装置である携帯端末の動作を説明するための図である。
【図5】第1の実施形態に係る条件判定アルゴリズムを示すフローチャートである。
【図6】第1の実施形態において、計算により得られた仮位置情報としてのLat/Lon及びAccuracyを説明するための図である。
【図7】図6に示す仮位置情報としてのLat/Lonの算出についての変形例を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムを含むネットワークシステムの構成例を示す図である。
【図9】第2の実施形態に係る情報処理システムが有するサーバ装置の構成例を示す概念的な図である。
【図10】第2の実施形態に係る情報処理システムの動作を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0022】
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る情報処理装置を含むネットワークシステムの構成例を示す図である。ネットワークシステム100は、ネットワーク1に接続可能な本実施形態に係る情報処理装置としての携帯端末2と、ネットワーク1に接続されたWebサーバ3とを含む。ネットワーク1は、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet protocol)等を用いたネットワークである。携帯端末2は、例えば携帯電話機、ノート型のPC(Personal Computer)、あるいは各種のPDA(Personal Digital Assistant)等である。
【0023】
Webサーバ3は、WWW(World Wide Web)システムを用いて、ネットワーク1上に、複数のWebページからなるWebサイト4を公開する。Webサイト4は、ネットワーク1を介して、ユーザの現在地の情報として、ユーザが利用する携帯端末2の現在地情報を要求する。そしてWebサイト4は、携帯端末2から送信される現在地情報に基づくサービスとして、例えばユーザの現在地の近くにある店舗等の情報を携帯端末2に送信することが可能である。ネットワーク1上のWebサイト4のアドレス情報としては、典型的にはURL(Uniform Resource Locator)が用いられる。
【0024】
図2は、Webサイト4を構成するWebページを説明するための図である。Webページ5は、HTML6により記述されたHTML文書であり、文書内には画像や音楽等の情報や他のWebページへのハイパーリンク等が埋め込まれる。またWebページ5には、例えばWebページ5のデザイン性を向上させるためのスタイルシート7、及びHTML6だけでは実現できない機能を発揮させるためのスクリプト8等が用いられる。本実施形態では、スクリプト8を記載するスクリプト言語として、Java(登録商標)Scriptが用いられるが、これに限定されるわけではない。
【0025】
本実施形態のWebページ5は、例えば上記で説明した「HTML5」の規格により作成されたものであり、GeoLocation機能により携帯端末2の現在地情報を取得できるものである。すなわち、本実施形態ではWebサイト4による現在地情報の要求が、Webページ5により行われる。しかしながらWebサイト4による現在地情報の要求がWebページ5により行われる場合に限定されるわけではない。
【0026】
[情報処理装置の構成]
図3は、本実施形態の情報処理装置である携帯端末2の構成例を示す概念的な図である。携帯端末2は、CPU(Central Processing Unit)9と、通信モジュール10と、GPSモジュール11と、表示部12と、ストレージ13とを有する。
【0027】
通信モジュール10は、例えばEthernet(登録商標)、その他の規格を用いて、有線または無線により、携帯端末2をネットワーク1に接続可能とするものである。この通信モジュール10により、例えばWi−Fi等の無線LANの電波を利用することで、携帯端末2の現在地情報が割り出されてもよい。
【0028】
GPSモジュール11は、GPS衛星からの電波に基づき携帯端末2の現在地情報を検出する。上記したように通信モジュール10により、携帯端末2の現在地情報が割り出される場合には、GPSモジュール11はなくてもよい。
【0029】
表示部12は、例えば液晶、EL(Electro-Luminescence)等を用いた表示デバイスである。
【0030】
ストレージ13は、不揮発性の記憶デバイスであり、例えばHDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、その他の固体メモリである。このストレージ13に、後述する条件設定値が保存される。
【0031】
また、携帯端末2は、図示しないROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等の記憶デバイスを有している。CPU9は、ROM等からOS(Operating System)14を読み出し、RAM上に確保される作業領域を用いて実行する。これにより携帯端末2の各ブロック全体がCPU9により制御される。
【0032】
また携帯端末2は、図3に示すように、上記した記憶デバイス内に格納されたWebブラウザ15を有している。Webブラウザ15は、ネットワーク1を介した通信のためのプロトコルスタック16と、HTML文書でなるWebページ5を解釈するHTMLエンジン17と、Webページ5を解釈して表示部12に表示するための描画処理部18とを有する。また、Webブラウザ15は、Webページ5内のスクリプト言語を処理するスクリプト言語処理エンジン19と、設定手段としての公開条件設定処理部20と、判定手段としての現在地情報の公開条件判定処理部21とを有する。
【0033】
[情報処理装置の動作]
図4は、本実施形態の情報処理装置である携帯端末2の動作を説明するための図である。携帯端末2が有するWebブラウザ15が、Webページ5のスクリプト8に対して、現在地情報を取得するためのAPI(Application Programming Interface)22を提供する(図3参照)。Webページ5は、このAPI22を用いることで、ネットワーク1を介して携帯端末2の現在地情報を要求する。以下に、Webブラウザ15が、Java(登録商標)Scriptへ提供するGeoLocation規格の現在情報取得API22の一例を挙げる。
【0034】
【数1】

【0035】
携帯端末2のWebブラウザ15は、通信モジュール10又はGPSモジュール11を用いて、自己の現在地情報を取得する。またWebブラウザ15は、携帯端末2の現在地情報を要求するWebページ5のアドレス情報としてのURLを取得する。携帯端末2の現在地情報及びWebページ5のURLは、公開条件判定処理部21の条件判定アルゴリズムに入力される。
【0036】
図5は、上記条件判定アルゴリズムを示すフローチャートである。公開条件判定処理部21において、Webページ5のURLが、現在地情報の公開対象となるURLであるかどうかが判定される(ステップ101)。Webページ5のURLが公開対象に該当すると判定された場合(ステップ101のYes)、Webブラウザ15により公開許可の判定結果が出され、Webページ5のスクリプト8に対して現在地情報が返される。これにより、携帯端末2の現在地情報が、ネットワーク1を介して、Webサイト4に送信されることになる。
【0037】
例えば上記API22を用いて説明すると、getCurrentPositionの第1引数であるonSuccessFuncはJava(登録商標)Script関数である。この関数は、携帯端末2による現在地情報の取得が成功している場合には、その現在地情報とともにコールバックされるものである。Webブラウザ15により公開許可の判定結果が出された場合、上記関数がWebページ5のスクリプト8にコールバックされる。コールバックされるonSuccessFunc関数の第1引数には、Webブラウザ15が生成したオブジェクトが渡され、現在地情報はこのオブジェクトのプロパティとして格納されている。以下に、コールバックされた関数内で現在地情報としての緯度及び経度と、その精度を取得している例を示す。
【0038】
【数2】

【0039】
図5のステップ101において、Webページ5のURLが公開対象に該当しないと判定された場合(ステップ101のNo)、Webブラウザ15により、現在時刻の情報が取得される(ステップ102)。あるいは、Webブラウザ15により、予め現在時刻情報が取得されており、その現在時刻情報がステップ102で用いられてもよい。
【0040】
現在時刻情報に基づいて、現在時刻がWebページ5に現在地情報を公開する時間帯であるかどうかが判定される(ステップ103)。現在時刻が、Webページ5へ現在地情報を公開する時間帯ではないと判定された場合(ステップ103のNo)、Webブラウザ15により公開拒否の判定結果が出され、Webページ5のスクリプト8に対して無効な値が返される。
【0041】
例えば、上記API22では、携帯端末2による現在地情報の取得が失敗している場合に、getCurrentPositionの第2引数であるonErrorFunc関数が、失敗した理由についての情報とともにコールバックされる。コールバックされるonErrorFunc関数の第1引数には、Webブラウザ15が生成したオブジェクトが渡され、失敗理由の情報はこのオブジェクトのプロパティとして格納されている。以下に、コールバック関数内で失敗理由のコードと文字列を取得している例を示す。
【0042】
【数3】

【0043】
失敗理由のコードとしては、例えば以下に示すようなものが挙げられる。
【0044】
【数4】

【0045】
例えば、図5のステップ103にて拒否の判定結果が出された場合には、失敗理由のコードとしてPERMISSION_DENIEDが用いられる。この際に、携帯端末2の表示部12に、現在地情報の公開を許可する条件に該当しない旨の表示がされてもよい。
【0046】
図5のステップ103において、現在時刻が、Webページ5へ現在地情報を公開する時間帯であると判定された場合(ステップ103のYes)、Webブラウザ15により、日付の情報が取得される(ステップ104)。日付情報としては、年月日の情報が取得されてもよいし、曜日の情報が取得されてもよい。Webブラウザ15により、予め日付情報が取得されており、その日付情報がステップ104で用いられてもよい。
【0047】
日付情報に基づいて、Webページ5から現在地情報の要求があった日付が、公開対象の日付であるかどうかが判定される(ステップ105)。当該日付が、Webページ5へ現在地情報を公開する日付ではないと判定された場合(ステップ105のNo)、公開拒否の判定結果が出される。
【0048】
図5のステップ103において、現在地情報の要求があった日付が、公開対象の日付であると判定された場合(ステップ105のYes)、携帯端末2の現在地情報に基づいて、携帯端末2の現在地が、Webページ5に現在地情報を公開する公開対象エリア内であるかどうかが判定される(ステップ106)。携帯端末2の現在地が公開対象エリア内にないと判定された場合(ステップ106のNo)、公開拒否の判定結果が出される。
【0049】
携帯端末2の現在地が、公開対象エリア内にあると判定された場合(ステップ106のYes)、次に携帯端末2の現在地が、誤差追加エリア内であるかどうかが判定される(ステップ107)。現在地が誤差追加エリア内ではないと判定された場合(ステップ107のNo)、公開を許可する判定がされ、携帯端末2の現在地情報がWebページ5に返される。現在地が誤差追加エリア内であると判定された場合(ステップ107のYes)、現在地情報に基づいて、現在地にランダムな誤差が追加された仮位置情報が生成される(ステップ108)。そして現在地情報の代わりに仮位置情報がWebページ5に返される。この場合、Webサイト4には、仮位置情報が送信されることになる。
【0050】
次に、図5に示す各ステップの、判定条件の設定について説明する。判定条件の設定は、図3に示すWebブラウザ15の公開条件設定処理部20により行われる。例えば公開条件設定処理部20が、判定条件の設定のためのメニューやローカルページを表示部12に表示する。ユーザは表示部12に表示されたメニュー等を見ながら、数字キーや上下左右キー等の各種ファンクションキー等を用いて、判定条件の設定値を入力する。入力された条件設定値は、携帯端末2のストレージ13に保存される(図3参照)。なおストレージ13に、デフォルトの条件設定値が予め保存されていてもよい。
【0051】
図5に示すステップ101では、公開対象となるWebページ5やWebサイト4のアドレス情報であるURLが、条件設定値Aとして用いられる。これにより、公開対象として設定していないURLを有するWebページ5等に、現在地情報が送信される可能性を抑えることができる。ステップ101において、URL以外で表示されるアドレス情報が用いられてもよい。
【0052】
ステップ103では、現在地情報を公開する時間帯についての条件設定値Bが用いられる。例えば、ユーザが現在地情報に基づいたサービスを利用することが多い時間帯等が挙げられる。仕事帰りに立ち寄る店舗等を検索することが多いユーザなら、例えば19時〜21時の間は現在地情報の公開を許可するといった条件設定値Bが入力される。これにより、ユーザがサービスを利用しない19時〜21時以外の時間帯に、悪意のあるWebサイト等に現在地情報が送信されてしまう可能性がなくなる。
【0053】
ステップ105では、現在地情報を公開する日付についての条件設定値Cが用いられる。例えば、ユーザが携帯端末2を携帯しない期間や、現在地情報に基づいたサービスを利用する曜日等が挙げられる。例えば携帯端末2を携帯しないで旅行に出かける8月13日〜8月23日の期間は、現在地情報を公開しないといった条件設定値Cが入力される。あるいは、平日は現在地情報を公開せず、土日等の祝日には現在地情報を公開するといった条件設定値Cが入力される。これにより、例えばユーザの旅行中に第3者が携帯端末2を操作する際に、悪意のあるWebサイト等に携帯端末2の現在地情報が送信される可能性がなくなる。
【0054】
ステップ106では、現在地情報を公開する公開対象エリアについての条件設定値Dが用いられる。公開対象エリアとしては、例えばユーザが検索したい店舗等が多いエリアや、ユーザがサービスを利用する際によくいるエリア等が挙げられる。また、自宅や会社等のユーザのプライバシーにとって重要な位置の近辺は、現在地情報の公開を拒否するエリアとして設定されてもよい。具体的には、ユーザが山手線の沿線300m以内にいるときは、現在地情報の公開を許可する、あるいはユーザが自宅の500m以内にいるときは、現在地情報の公開を拒否するといった条件設定値Dが入力される。これにより、ユーザのプライバシーにとって重要な位置情報が送信されてしまうのを防ぐことができるので、ユーザのプライバシーが保護される。
【0055】
このように、図5に示すステップ101、103、105、及び106では、第1の判定条件として、アドレス情報(URL)、現在時刻情報、日付情報及び現在地情報に基づいた条件設定値(A〜D)が用いられる。そしてこれらの条件設定値に基づいて、ユーザの現在地の情報としての携帯端末2の現在地情報が、Webページ5やWebサイト4等に送信されるか否かが判定される。これにより、上記各条件設定値を適宜設定することで、ネットワーク1上の悪意のあるWebサイト4等に、ユーザの現在地の情報が送信されてしまう可能性を抑えることができる。
【0056】
上記した各条件設定値のうち少なくとも1つが用いられて条件判定アルゴリズムが構成されてもよい。あるいは、上記各条件設定値が任意に組み合わされて条件判定アルゴリズムが構成されてもよい。例えばアドレス情報に基づく条件設定値Aと日付情報に基づく条件設定値Cとが組み合わされて条件判定アルゴリズムが構成されてもよいし、現在時刻情報に基づく条件設定値Bと現在地情報に基づく条件設定値Dとが組み合わされて条件判定アルゴリズムが構成されてもよい。このように、どの条件設定値を用いて条件判定アルゴリズムを構成するかを設定することも可能である。
【0057】
図5に示すステップ107では、第2の判定条件として、現在地情報の代わりに仮位置情報を公開する誤差追加エリアについての条件設定値Eが用いられる。例えば上記の公開対象エリア(ステップ106)の説明では、ユーザの自宅の500m以内では現在地情報を公開しないという一例を述べた。しかしながら、自宅付近で現在地情報に基づいたWebサイト4のサービスを利用したいという要求も考えられる。この場合、自宅の500m以内を誤差追加エリアとして設定する(ステップ106では、自宅の500m以内を公開対象エリアとして設定しておく)。そうするとWebブラウザ15は、ユーザが自宅の500m以内である誤差追加エリアにいると判断した場合、現在地情報の代わりに、現在地にランダムな誤差が追加された仮位置情報をWebページ5に送信する。これにより、悪意のあるWebページ5等に、ユーザのプライバシーにとって重要な現在地情報が送信される可能性を抑えることができる。ユーザにとっては、仮位置情報に基づいたWebサイト4のサービスを利用することが可能となる。
【0058】
ここでWebブラウザ15により生成される仮位置情報の一例を説明する。この説明において、現在地情報等を以下のように記載する。
LatOrg/LonOrg[度単位]…GPSモジュール11等から得られた現在地の緯度及び経度(現在地情報)
AccuracyOrg[メートル単位]…現在地情報の測位精度(最大誤差)
AccuracyAdd[メートル単位]…意図的に加えられる誤差
random()…0.0〜1.0の乱数を発生させるヘルパー関数
Lat/Lon[度単位]…ランダムな誤差が加えられた位置の緯度及び経度(仮位置情報)
Accuracy[メートル単位]…最終的な測位精度(最大誤差)
【0059】
誤差のメートル単位を緯度及び経度の度単位へと変換する処理は、緯度及び経度のモデルとなる球体と実際の地球の形状との差を考慮する必要があり、緯度及び経度に依存するものである。従って、上記処理のために、メートル単位の誤差を度単位の緯度及び経度へ変換するヘルパー関数をそれぞれ以下のように定義する。
【0060】
【数5】

【0061】
そうするとLat/Lon及びAccuracyは、以下に示す計算により得られる。
【0062】
【数6】

【0063】
図6は、上記の計算により得られたLat/Lon及びAccuracyを説明するための図である。図6に示すように、Lat/Lon23は、LatOrg/LonOrg24を中心とした半径AccuracyAddの円O1の円周上のいずれかの位置となる。
【0064】
図7は、仮位置情報としてのLat/Lon23の算出についての変形例を示す図である。図7に示すように、AccuracyAddをAccuracyAddMin[メートル単位]とAccuracyAddMax[メートル単位]の範囲でランダムに増減させる。これにより、Lat/Lon23の位置は、半径がAccuracyAddMinとなる円O2、及び半径がAccuracyAddMaxとなる円O3の、各円周の間に分散される。このように、Lat/Lon23の位置が設定されてもよい。
【0065】
あるいは、ユーザにより仮位置情報として、特定の位置が設定されてもよい。例えばユーザが利用する最寄りの駅や、ユーザの自宅近辺にある特徴的な建物の位置が、仮位置情報として設定される。Webブラウザ15により、ユーザが自宅から500m以内にいると判定された場合、Webブラウザ15により、ユーザが設定した仮位置情報がWebページ5に送信される。例えばユーザが所望する店舗等が多いエリアにある位置を、仮位置情報として設定すれば、ユーザは仮位置情報に基づいたサービスを有効に利用することができる。このようにして、悪意のあるWebサイト4等に現在地情報が送信される可能性を抑えることもできる。
【0066】
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。これ以降の説明では、第1の実施形態で説明したネットワークシステム100に用いられる各種の装置や通信システム等と同様なものについては、その説明を省略又は簡略化する。
【0067】
図8は、第2の実施形態に係る情報処理システムを含むネットワークシステムの構成例を示す図である。ネットワークシステム200は、ネットワーク1に接続可能な携帯端末202及びサーバ装置230を有する情報処理システム250と、ネットワーク1に接続されたWebサーバ3とを含む。
【0068】
図9は、本実施形態に係る情報処理システム250が有するサーバ装置230の構成例を示す概念的な図である。サーバ装置230は、CPU209と、通信モジュール210と、ストレージ213とを有する。またサーバ装置230は、条件判定サーバ235として、プロトコルスタック216と、公開条件設定ページ処理部220と、公開条件判定処理部221とを有する。
【0069】
図10は、本実施形態に係る情報処理システム250の動作を説明するための図である。まず図9に示す携帯端末202のWebブラウザ215が、自己の現在地情報と、携帯端末202の現在地情報を要求するWebページ5のURLを取得する。Webブラウザ215は、取得した現在地情報及びWebページ5のURLを、判定要求メッセージとしてプロトコルスタック216経由でネットワーク1を介してサーバ装置230へ送信する。サーバ装置230は、通信モジュール210により、携帯端末202が送信した現在地情報及びWebページ5のURLを受信し、条件判定サーバ235に入力する。条件判定サーバ235の公開条件判定処理部221において、携帯端末202の現在地情報及びWebページ5のURLが、図5で説明した条件判定アルゴリズムに入力される。
【0070】
公開条件判定処理部221において、携帯端末202の現在地情報をWebページ5に公開するかどうかが判定される。また、現在地情報に代えて第1の実施形態で説明した仮位置情報をWebページ5に送信するかどうかが判定される。
【0071】
公開条件判定処理部221において、公開許可の判定結果が出された場合、許可応答メッセージとして、携帯端末202の現在地情報又は仮位置情報が、プロトコルスタック216経由でサーバ装置230から携帯端末202へ送信される。一方、公開拒否の判定結果が出された場合、拒否応答メッセージが、サーバ装置230から携帯端末202へ送信される。
【0072】
なお、本実施形態では、現在時刻情報及び日付情報は、サーバ装置230により取得される。しかしながら、現在時刻情報及び日付情報が携帯端末202により取得され、サーバ装置230に送信されてもよい。
【0073】
許可応答メッセージを受信した携帯端末202は、携帯端末202の現在地情報又は仮位置情報をWebページ5に送信する。サーバ装置230から拒否応答メッセージを受信した場合は、携帯端末202からWebページ5へ、無効な値が返される。
【0074】
公開許可または公開拒否の判定に用いられる判定条件の設定は、条件判定サーバ235の公開条件設定ページ処理部220により行われる。例えば、公開条件設定ページ処理部220は、携帯端末202のWebブラウザ215に、判定条件の設定のためのWebページを提供する。そしてそのWebページを利用することで、ユーザにより条件設定値が入力される。あるいは、サーバ装置230が表示部を有しており、表示部に表示されたメニュー等を介して、サーバ装置230に直接条件設定値が入力されてもよい。入力された各条件設定値は、サーバ装置230のストレージ213に保存される。
【0075】
以上、本実施形態に係る情報処理システム250では、ネットワーク1上のWebページ5又はWebサイト4に、携帯端末2の現在地情報(仮位置情報)を送信するか否かが、サーバ装置230により判定される。例えば、第1の実施形態で説明した公開対象エリア(図5の条件設定値D)として、山手線300m以内というエリアが設定されるとする。この場合、山手線の経路の情報を緯度及び経度の情報として記憶し、その経路の情報から300m以内の範囲を算出する必要があり、取り扱われるデータの量が大きい。従って第1の実施形態で説明した携帯端末2では、記憶容量の不足や処理リソースへの負担が問題となる可能性がある。しかしながら、本実施形態のように、サーバ装置230により条件判定がされる場合、例えばサーバ装置230として記憶容量が大きいものが用いられることで、上記のような問題を回避することができる。すなわち、取り扱うデータ量が大きくなるような、より詳細な判定条件の設定が可能となるので、悪意のあるWebサイト4等にユーザの現在地の情報が送信されてしまう可能性を抑えることができる。
【0076】
<その他の実施形態>
本発明に係る実施形態は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態がある。
【0077】
例えば、図5に示す条件判定アルゴリズムにおいて、特定のURLを有するWebページ5に対しては、現在時刻情報に基づく条件設定値B及び日付情報に基づく条件設定値Cが用いられ、公開許可または公開拒否の判定がされる。そして別のURLを有するWebページ5に対しては、公開対象エリアに基づく条件設定値Dが用いられ、公開許可または公開拒否の判定がされる。このように、公開判定アルゴリズムが、図5に示す各条件設定値の内容に基づいて、より詳細に構成されてもよい。この説明の他の例としては、公開対象エリアがより詳細に設定され、ユーザが特定の公開対象エリアにいると判断された場合、その他の条件設定値は用いられず、公開許可または公開拒否の判定がされる。そして、ユーザが他の公開対象エリアにいると判断された場合は、現在時刻情報に基づく条件設定値Bが用いられるといった例が挙げられる。
【0078】
公開許可の判定結果が出され、現在地情報がWebページ等に送信されるときに、ユーザに対して、現在地情報を送信してもよいかどうかのダイアログが表示されてもよい。しかしながら、上記の各実施形態で説明したように、このようなダイアログの表示が行われなくても、悪意のあるサイト等にユーザの現在地の情報が送信されてしまう可能性を抑えることができる。従って、ユーザが、ネットワーク上のサイトのサービスを利用する際に、煩わしい操作が不要となる。
【0079】
例えば公開対象エリアの外で、ユーザが、安全性が十分に確保されていると認識済みのWebサイトに対して現在地情報を送信したいと思う場合がある。このような場合のために、例えば携帯端末のWebブラウザの機能として、一時的に常に現在地情報の公開が許可されるようなメニューが用意されてもよい。これとは反対に、Webブラウザにより、一時的に常に現在地情報の公開が拒否されるようなメニューが用意されてもよい。
【0080】
図5のステップ107において、現在地情報が誤差追加エリア内であると判定された場合に送信される仮位置情報として、測位精度を敢えて低下させた現在地情報が送信されてもよい。例えば上記では、測位精度がメートル単位で表される現在地情報が例として挙げられた。しかしながら、キロメートル単位の測位精度で得られた現在地情報が、仮位置情報として用いられてもよい。例えばユーザが、エリアごとの天気予報を通知するサービス等を利用する際には、上記のような仮位置情報に基づいて十分にサービスを利用することができる。
【0081】
図8に示す第2の実施形態では、サーバ装置230がネットワーク1に接続され、サーバ装置230及び携帯端末202がネットワーク1を介して相互に接続されている。しかしながら、サーバ装置230及び携帯端末202が、例えばLAN(Local Area Network)等によりローカルエリア内で接続されていてもよい。
【0082】
以上の説明において、携帯端末及びサーバ装置のCPUやWebブラウザ等の機能及び動作として説明した処理は、その他のハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェア及びハードウェアの両方で実現されてもよい。ソフトウェア及びハードウェアの両方で実現される場合、そのハードウェアは、ソフトウェアのプログラムを格納する記憶デバイスを少なくとも含む。例えば、CPU、MPU(Micro Processing Unit)、RAM、ROM、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、ディスプレイデバイス、NIC(Network Interface Card)、WNIC(Wireless NIC)、モデム、光ディスク、磁気ディスク、及びフラッシュメモリのうち少なくとも1つが選択的に用いられることにより本発明の実施形態に係る情報処理装置、サーバ装置、あるいは情報処理システムが構成されてもよい。
【符号の説明】
【0083】
A,B,C,D,E…条件設定値
1…ネットワーク
2、202…携帯端末
4…Webサイト
5…Webページ
9、209…CPU
10、210…通信モジュール
11…GPSモジュール
13、213…ストレージ
15、215…ブラウザ
16、216…プロトコルスタック
19…スクリプト言語処理エンジン
20…公開条件設定処理部
21、221…公開条件判定処理部
22…現在情報取得API
100、200…ネットワークシステム
220…公開条件設定ページ処理部
230…サーバ装置
235…条件判定サーバ
250…情報処理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現在地情報を取得することが可能な第1の取得手段と、
前記第1の取得手段により取得された前記現在地情報を、前記現在地情報を要求するネットワーク上のサイトに送信するか否かを判定するための第1の判定条件を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記第1の判定条件に基づいて、前記現在地情報を前記サイトに送信するか否かを判定する判定手段と
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記サイトのアドレス情報、現在時刻の情報、及び日付の情報を取得することが可能な第2の取得手段をさらに具備し、
前記設定手段は、前記第1の取得手段により取得された前記現在地情報、前記第2の取得手段により取得された前記アドレス情報、前記現在時刻情報、及び前記日付情報に基づいて、前記第1の判定条件を設定する
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、
前記第1の取得手段により取得された前記現在地情報に基づいて、前記現在地情報とは異なる位置情報である仮位置情報を生成する生成手段をさらに具備し、
前記設定手段は、前記第1の判定条件と、前記生成手段により生成された前記仮位置情報を前記現在地情報の代わりに前記サイトに送信するか否かを判定するための第2の判定条件とを設定し、
前記判定手段は、前記第1の判定条件及び前記第2の判定条件に基づいて、前記現在地情報を前記サイトに送信するか否かを判定し、かつ、前記現在地情報の代わりに前記仮位置情報を前記サイトに送信するか否かを判定する
情報処理装置。
【請求項4】
現在地情報を取得し、
前記取得された前記現在地情報を、前記現在地情報を要求するネットワーク上のサイトに送信するか否かを判定するための判定条件を設定し、
前記設定された前記判定条件に基づいて、前記現在地情報を前記サイトに送信するか否かを判定する
ことを情報処理装置が実行する情報処理方法。
【請求項5】
現在地情報を取得し、
前記取得された前記現在地情報を、前記現在地情報を要求するネットワーク上のサイトに送信するか否かを判定するための判定条件を設定し、
前記設定された前記判定条件に基づいて、前記現在地情報を前記サイトに送信するか否かを判定する
ことを情報処理装置に実行させるプログラム。
【請求項6】
情報処理装置によりネットワークを介して送信された、前記情報処理装置の現在地情報を受信する受信手段と、
前記受信手段により受信された前記現在地情報を、前記現在地情報を要求する前記ネットワーク上のサイトに送信するか否かを判定するための判定条件を設定する設定手段と、
前記設定手段により設定された前記判定条件に基づいて、前記現在地情報を前記サイトに送信するか否かを判定し、その結果を前記情報処理装置に送信する送信手段と
を具備するサーバ装置。
【請求項7】
現在地情報を取得することが可能な取得手段と、前記取得手段により取得された前記現在地情報をネットワーク上に送信する送信手段とを有する情報処理装置と、
前記情報処理装置により送信された前記現在地情報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された前記現在地情報を、前記現在地情報を要求する前記ネットワーク上のサイトに送信するか否かを判定するための判定条件を設定する設定手段と、前記設定手段により設定された前記判定手段に基づいて、前記現在地情報を前記サイトに送信するか否かを判定し、その結果を前記情報処理装置に送信する送信手段とを有するサーバ装置と
を具備する情報処理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−197801(P2011−197801A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−61350(P2010−61350)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】